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JP2003054118A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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Publication number
JP2003054118A
JP2003054118A JP2001247766A JP2001247766A JP2003054118A JP 2003054118 A JP2003054118 A JP 2003054118A JP 2001247766 A JP2001247766 A JP 2001247766A JP 2001247766 A JP2001247766 A JP 2001247766A JP 2003054118 A JP2003054118 A JP 2003054118A
Authority
JP
Japan
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fine particles
layer
ink
paper
void
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001247766A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Kasahara
健三 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001247766A priority Critical patent/JP2003054118A/ja
Priority to US10/215,933 priority patent/US6838135B2/en
Priority to EP02017879A priority patent/EP1285774B1/en
Priority to DE60210380T priority patent/DE60210380T2/de
Publication of JP2003054118A publication Critical patent/JP2003054118A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5254Macromolecular coatings characterised by the use of polymers obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. vinyl polymers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • B41M5/5218Macromolecular coatings characterised by inorganic additives, e.g. pigments, clays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M2205/00Printing methods or features related to printing methods; Location or type of the layers
    • B41M2205/38Intermediate layers; Layers between substrate and imaging layer
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24802Discontinuous or differential coating, impregnation or bond [e.g., artwork, printing, retouched photograph, etc.]

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変褪色が少なく、ビーディングが良好であ
り、耐熱温度が高く、且つ、プリント濃度も高いインク
ジェット記録用紙を提供する。 【解決手段】 インク受容層の最表面に空隙層を有する
インクジェット記録用紙において、該空隙層が有機微粒
子を含有し、該有機微粒子は、下記一般式(1)で表さ
れる繰り返し単位を共重合成分として5質量%以上含有
するポリマーを有し、該ポリマーのガラス転移温度(T
g)が70℃以上であり、且つ、前記有機微粒子の平均
粒子径が100nm以下であることを特徴とするインク
ジェット記録用紙。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、インクの微小液
滴を種々の作動原理により飛翔させて紙などの記録シー
トに付着させ、画像・文字などの記録を行うものである
が、比較的高速、低騒音、多色化が容易である等の利点
を有している。
【0003】上記の記録方法で従来から問題となってい
たノズルの目詰まりとメンテナンスについては、インク
及び装置の両面から改良が進み、現在では各種プリンタ
ー、ファクシミリ、コンピューター端末等、様々な分野
に急速に普及している。
【0004】特に最近ではプリンターの高画質化が進み
写真画質に到達していることから、記録用紙も写真画質
を実現し、尚かつ写真の風合い(光沢、平滑性、コシな
ど)を再現することが求められている。
【0005】写真の風合いを再現するために、従来の記
録用紙として支持体上にゼラチンやポリビニルアルコー
ルなどの親水性バインダーを塗工したいわゆる膨潤型の
ものが知られているが、インク吸収速度が遅い、プリン
ト後に表面がべたつきやすい、保存中に湿度の影響を受
けて画像がにじみやすい等の欠点を有している。特に吸
収速度が遅いため、吸収される前にインクの液滴同士が
混ざり合い、異色間のにじみ(ブリーディング)や同色
内のまだら(ビーディング)を発生させやすく、写真画
質の達成は非常に困難である。
【0006】膨潤型に代わり主流となりつつあるのがい
わゆる空隙型であり、微細な空隙にインクを吸収させる
ため、吸収速度が速いのが特徴である。このように写真
画質と写真の風合いを達成する記録用紙の例としては、
特開平10−119423号、同10−119424
号、同10−175364号、同10−193776
号、同10−193776号、同10−217601
号、同11−20300号、同11−106694号、
同11−321079号、同11−348410号、同
11−348410号、同10−178126号、同1
1−348409号、特開2000−27093号、同
2000−94830号、同2000−158807
号、同2000−211241号等に記載されている。
【0007】一方、画質・風合いに加え、耐久性・画像
保存性に対する要求もより高度になり、耐光性、耐湿
性、耐水性なども銀塩写真レベルに到達させる試みが数
多くなされている。耐光性向上の例としては特開昭57
−74192号、同57−87989号、同57−74
193号、同58−152072号、同64−3647
9号、特開平1−95091号、同1−115677
号、同3−13376号、同4−7189号、同7−1
95824号、同8−25796号、同11−3210
90号、同11−277893号、特開2000−37
951号他多数の技術が示されている。
【0008】空隙型記録用紙の場合はいわゆる耐光性だ
けでなく、その空隙構造に起因して有害ガスによる変褪
色を起こしやすい問題がある。特に一般のカラーインク
ジェットプリンタに採用されているフタロシアニン系水
性染料で起こりやすい。
【0009】この変褪色のメカニズムは未だ定かではな
いが、微細空隙構造は高表面積を有し、かつ無機微粒子
の活性な表面を有しているため、オゾン、オキシダン
ト、SOx、NOxなど空気中の極微量の活性な有害ガス
が染料を分解していると考えられている。
【0010】変褪色の現象は特開昭63−252780
号、同64−11877号、特開平1−108083
号、同1−216881号、同1−218882号、同
1−258980号、同2−188287号、同7−2
37348号、同7−266689号、同8−1646
64号等に記載されているが、空隙構造がより微細にな
る写真画質用の記録用紙で更に劣化しやすいため、従来
の改良技術では効果が不十分であり、より抜本的な改善
が望まれている。
【0011】かかる問題は前記の膨潤型記録用紙では少
ないが、インク吸収速度の遅さを改善することが困難で
ある。
【0012】顔料インクを用いたインクジェット記録方
法によって変褪色の問題は解決しうるが、記録用紙上の
ギラツキ(ブロンジング)などの問題は品質上十分な画
質を与えるレベルに至っていない。又、プリントにラミ
ネート処理を施したり、フレームに入れるなどのガス遮
断方法、または、特開昭53−27426号、同59−
222381号、同62−271781号、特開平11
−157207号、同11−245507号、特開20
00−71608号に例示されているような熱可塑性微
粒子を表面に含有する記録用紙をプリント後、加熱また
は、加圧処理してガス遮断層を発現させる方法などは非
常に効果的ではあるが、いずれも後処理が必要であり余
分な工程が負荷となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、イン
ク吸収性に優れ、有害ガスによる画像劣化の少ないイン
クジェット記録用紙を提供することであり、更に詳しく
は、変褪色が少なく、ビーディングが良好であり、耐熱
温度が高く、且つ、プリント濃度も高いインクジェット
記録用紙を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記の項目1〜3によって達成された。
【0015】1.支持体上にインク受容層を有し、該イ
ンク受容層の最表面に空隙層を有するインクジェット記
録用紙において、該空隙層が有機微粒子を含有し、該有
機微粒子は、前記一般式(1)で表される繰り返し単位
を共重合成分として5質量%以上含有するポリマーを有
し、該ポリマーのガラス転移温度(Tg)が70℃以上
であり、且つ、前記有機微粒子の平均粒子径が100n
m以下であることを特徴とするインクジェット記録用
紙。
【0016】2.最表面の空隙層において、該空隙層の
固形分に対する有機微粒子の質量比が50%以上90%
以下であり、且つ、前記空隙層が無機微粒子を含有し、
該無機微粒子の前記有機微粒子に対する質量比が10%
以上50%以下であることを特徴とする前記1に記載の
インクジェット記録用紙。
【0017】3.インク受容層の最表面の空隙層の厚さ
が0.1μm〜5μmであり、且つ、該インク受容層が
該空隙層の下層に、無機微粒子を主成分とし厚さが5μ
m〜50μmである無機微粒子含有層を有することを特
徴とする前記1または2に記載のインクジェット記録用
紙。
【0018】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
インクジェット記録用紙について説明する。
【0019】本発明の記録用紙は支持体の少なくとも片
面にインク受容層を設けた構成を有し、写真画質のよう
な高画質を達成するために高いインク吸収速度が必要で
あり、そのため、インク受容層の最表面に空隙層を設け
ることが必須である。
【0020】インク受容層の最表面の空隙層は、実質的
に、後述する有機微粒子を含有する層であり、例えばそ
の他の層に少量の有機微粒子が含有されていても、本発
明に係る空隙層に有機微粒子が含有されたことによる効
果を得ることは困難である。
【0021】ここで、インク受容層の最表面の空隙層と
しては、空隙層の固形分に対する有機微粒子の質量比が
50%以上であることが好ましい態様であるが、空隙層
が多層構成を有し、且つ、最上層から層毎に有機微粒子
の含有率を徐々に低下させる構成の場合は、層中の固形
分における有機微粒子の含有率が50質量%以上の層ま
でが、本発明に係るインク受容層の最表面の空隙層とし
て好ましく用いられる。
【0022】前記空隙層における空隙の形態は電子顕微
鏡観察によって確認できるが、本発明においては、空隙
同士は単独に孤立するのではなく、連続的にお互いに導
通していることが好ましい。ここで、空隙径は、例え
ば、当該業者公知の水銀圧入法による測定により求める
ことが出来る。空隙型の記録用紙においては、多くの場
合微粒子を充填した隙間を空隙としている。よって空隙
径は、充填している粒子の大きさと充填率から表現する
ことも可能である。本発明に好ましく用いられる粒子の
大きさは0.01μm〜1μmが好ましく、更に好まし
くは、0.02μm〜0.1μmであり、空隙率として
は10%〜70%が好ましく、更に好ましくは20%〜
60%である。
【0023】本発明者らは鋭意検討の結果、有害ガスに
基づく変褪色の防止にはインクジェット記録後の記録部
分の吸収速度が記録前に比べて遅くなることが好ましい
ことを見いだした。
【0024】記録後の吸収速度の低下を発現させる具体
的方法として、例えばインクジェット記録前に存在した
空隙が記録後に、記録前の空隙の状態が、記録後に状態
変化させる、例えばインクジェット記録前に存在した空
隙が記録後に、 1.空隙が消失する、 2.空隙の数が減少する、 3.空隙径が縮小する等の状態変化を起こさせることが
一例をして挙げられる。
【0025】本発明においては、記録後のインクジェッ
ト記録用紙の空隙、特に最表面の空隙の数が減少するこ
とが好ましく、空隙径分布のうち0.01μm〜1μm
に存在する最大ピーク高さが、記録前に比べて40%以
下になることが好ましい。
【0026】また、別の好ましい態様としては、空隙の
径が縮小することが好ましく、空隙径分布のうち0.0
1μm〜1μmに存在する最大ピークを空隙径とした場
合に、記録前後でその空隙径の値が60%以下に縮小す
ることが好ましい。
【0027】中でも、最も好ましい態様は、記録後に有
害ガスの直接的な暴露状態を防止する観点から、記録部
分表面の電子顕微鏡観察をした場合に空隙が観察されな
い状態である。
【0028】上記のような空隙の形態変化が起こる理由
を本発明者等は以下のように推定している。
【0029】インクがインクジェット記録用紙に付与さ
れた後、インク中の水分は次第に蒸発するが、親水性有
機溶媒の蒸発は相対的に遅く、インクジェット記録用紙
に残留する液体中での親水性有機溶媒の比率は次第に高
くなる。即ち、水に不溶でこれらの親水性有機溶媒に可
溶の物質はインクの乾燥とともに次第に溶解を開始す
る。つまり、インク中の親水性有機溶媒により溶解また
は膨潤する水に不溶の有機微粒子を含有するインクジェ
ット記録用紙に記録を行なうと、インクの乾燥後に有機
微粒子が一部または全部溶解、または、膨潤等をおこる
ことによって、空隙が塞がれたり、空隙径の縮小が起こ
る。
【0030】更なる鋭意検討の結果、上記のような記録
後の空隙形態変化を実現する具体的手段として、下記に
記載のような、本発明に係る有機微粒子を用いることが
非常に有効であることを見いだした。
【0031】本発明に係る有機微粒子について説明す
る。上記記載の記録後の空隙の形態変化を実現する観点
から、本発明に係る有機微粒子は、前記一般式(1)で
表される繰り返し単位を共重合成分として5質量%以上
含有するポリマーを有し、該ポリマーのガラス転移温度
(Tg)が70℃以上であり、且つ、前記有機微粒子の
平均粒子径が100nm以下であることが必要である。
【0032】前記一般式(1)で表される繰り返し単位
について説明する。本発明に記載の効果を好ましく得る
観点から、前記一般式(1)で表される繰り返し単位は
親水性を有することが好ましく、下記に示すようなアク
リル系単量体、アクリルアミド系単量体及び/またはメ
タクリルアミド系単量体等の親水性単量体を重合させて
得ることが出来るが、本発明ではこれらに限定されな
い。
【0033】
【化2】
【0034】
【化3】
【0035】
【化4】
【0036】一般式(1)で表される繰り返し単位に親
水性を付与しているのは、一般式(1)を形成する、
X、J及び置換基Y等の各々の部分構造であるが、本発
明においては、置換基Yにより親水性が付与されること
が好ましい。
【0037】また、一般式(1)で表される繰り返し単
位に親水性を付与する為に用いられる置換基としては、
『薬物の構造活性相関(ドラッグデザインと作用機作へ
の指針)』(化学の領域増間122号)構造活性相関懇
話会編、南江堂(1980)、pp96〜103に記載
のような、疎水性パラメータ(π)が負の置換基等を用
いることが出来る。
【0038】本発明に係る有機微粒子は、上記一般式
(1)で表されるような特定の繰り返し単位をを共重合
成分として含有していることが必要であり、空隙の形態
変化を促す観点から、前記一般式(1)で表される繰り
返し単位を共重合成分として5質量%以上もつことが必
要であるが、10質量%以上含有することが好ましい。
【0039】また、有機微粒子自体としては、親水性で
はあっても水溶性ではないことが好ましいので、10質
量%〜50質量%未満の範囲の含有率に調整されること
が好ましい。
【0040】以下、本発明に係る有機微粒子の構成成分
として用いられる、上記一般式(1)で表される繰り返
し単位を共重合成分として5質量%以上含有するポリマ
ーの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】一方、有機微粒子中を構成するポリマーの
他の単量体成分としては、エチレン性不飽和基を有する
従来公知の任意のものが選ばれる。単一の種類であって
も、複数種類あっても良い。このような単量体の例とし
ては、アクリル酸あるいはメタクリル酸のアルキルエス
テルまたはアルキルアミド等であり、メチルアクリレー
ト、メチルメタアクリレート、エチルアクリレート、エ
チルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、nーブ
チルメタクリレート、i−ブチルアクリレート、i−ブ
チルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t−ブ
チルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリ
ルアクリレート、ラウリルメタクリレート、スチレン、
ビニルトルエン、α―メチルスチレン、酢酸ビニル、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、または、アクリ
ル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン
酸、または、ジメチルアミノメチルアクリレート、ジエ
チルアミノメチルアクリレート、ジブチルアミノメチル
アクリレート、ジヘキシルアミノメチルアクリレート、
ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、(t−ブチル)アミノエチルアクリ
レート、ジイソヘキシルアミノエチルアクリレート、ジ
ヘキシルアミノプロピルアクリレート、ジ(t−ブチ
ル)アミノヘキシルアクリレート等が挙げられる。これ
らのうち好ましく用いられるのはスチレン、メチルメタ
アクリレート、n−ブチルアクリレートである。
【0044】本発明に係る有機微粒子は水系エマルジョ
ンとして調整し、塗工液を構成することが好ましく、そ
の場合のエマルジョン粒子のイオン性は塗工液と等しい
か、または非イオン性であることが好ましい。また、有
機微粒子を含有する層の塗工液のイオン性は、他の層の
塗工液のイオン性と等しいか、または非イオン性である
ことが好ましい。また、最も好ましいのは有機微粒子と
塗工液全てのイオン性がカチオン性または非イオン性で
あることである。有機微粒子エマルジョンのイオン性は
用いる乳化剤のイオン性、または共重合成分のイオン性
によって調節することが出来る。
【0045】通常、インクジェット記録用紙は室温下で
使用されるが、使用前の保存状態は必ずしも室温とは限
らず、特に夏場の締め切った車中では非常に高温状態と
なるため、そのような環境を経た後でも支障なく使用で
きることが望まれる。このため、本発明の有機微粒子の
ガラス転移温度(Tg)は70℃以上であることが必要
であるが、好ましくは、80℃以上であり、更に好まし
くは、90℃〜120℃である。
【0046】有機微粒子のガラス転位温度(Tg)が、
70℃未満の場合には、加熱による有機微粒子の融着を
生じやすくなり、その結果として、記録用紙表面の空隙
が縮小または減少し、インク吸収速度の低減が起こりや
すくなる。
【0047】ここで、本発明に係る有機微粒子の構成成
分であるポリマーのTgは共重合成分としての単量体単
独重合体のTgおよび単量体組成比から質量分率によっ
て計算で求めることが可能である。例えばスチレン(単
独重合体Tg=100℃=373K):n−ブチルアク
リレート(単独重合体Tg=−54℃=219K)=
4:1(質量比)の組成からなるポリマーのTgは、1
/((1/373K)×4/5+(1/219K)×1
/5)=327K(=54℃)と求められる。単量体単
独重合体のTgについては、POLYMER HAND
BOOK (AWILLEY−INTERSCIENC
E PUBLICATION)に多数の測定値が掲載さ
れている。
【0048】本発明に記載の効果を得る観点から、有機
微粒子の平均粒子径は100nm以下であることが必要
であるが、好ましくは60nm以下であり、更に好まし
くは、20nm〜40nmである。また、有機微粒子は
インクジェット記録用紙の最表面に位置するため、10
0nmを超える場合には光散乱の影響でプリント濃度が
低下する恐れがある。
【0049】本発明に係る有機微粒子は、従来公知の乳
化重合法等により水中で合成されることが好ましい。そ
の粒子径は、乳化剤の種類や量、単量体成分を調節する
など従来公知の手法により20nm程度から100nm
程度までの範囲になるように調節することが可能であ
る。
【0050】有機微粒子の粒子径の測定法としては、含
有層の断面や表面を電子顕微鏡で観察し、多数個の任意
の粒子の粒子径を求めてその単純平均値(個数平均)と
して求める方法がある。個々の粒子径はその投影面積に
等しい円を仮定した時の直径で表したものである。また
は、別法として、有機微粒子を適当な分散媒に分散さ
せ、レーザ回折散乱式粒度分布測定によって粒子径を求
めることもできる。この場合、有機微粒子の分散媒によ
る膨潤を考慮する必要がある場合があるが、通常は無視
できる大きさである。有機微粒子の形状は真球形である
必要はなく、針状でも板状でもよい。粒子径は体積から
球換算で求められる。
【0051】インクジェット記録後の退色防止(変褪色
防止)の観点から、インク受容層の最表面の空隙層中の
有機微粒子の含有率は50質量%〜90質量%が好まし
いが、該空隙層中での有機微粒子同士の融着を効果的に
防止し、インク吸収速度を更に高める観点から、後述す
るような無機微粒子を含有することが好ましい。
【0052】また、空隙層中での無機微粒子の含有率は
10質量%以上50質量%未満が好ましい。なお、ここ
でいう含有率とは該層における固形分に対する含有率で
あり、空隙は計算から除外する。
【0053】変褪色防止効果向上、且つ、高いプリント
濃度・インク吸収速度を保持する観点から、本発明のイ
ンクジェット記録用紙の最表面の空隙層の厚さは、0.
1μm〜5μmの範囲が好ましい。また、インク受容層
の最表面層のインク吸収性を補うため、インク受容層中
の下層(より支持体に近い層)には無機微粒子を主成分
とする層を設けることが好ましい。無機微粒子を主成分
とする層の膜厚は、5μm〜50μmが好ましい。
【0054】有機微粒子を高充填率で含有する空隙層
は、一般的に空隙率が低くなりやすく、単一の層でイン
ク吸収層を形成すると吸収容量の確保のために厚さが大
きくなりやすい。これに対し無機微粒子と親水性バイン
ダーからなる空隙層は、空隙率が高いためより薄い層で
多くのインクを吸収できる。
【0055】よって、有機微粒子を含有する層と、無機
微粒子と親水性バインダーからなる空隙層を併せて持つ
インク吸収層を形成することが好ましい。有機微粒子含
有層はインク吸収層の厚みに対し0.1%〜30%が好
ましく、より好ましくは0.5%〜20%である。
【0056】更に、本発明のインクジェット記録用紙に
係るインク受容層は、最表面に有機微粒子を含有する空
隙層の下層に、無機微粒子と親水性バインダーを主成分
とする無機微粒子含有層を有することが好ましく、更に
好ましくは、前記無機微粒子含有層が空隙層を形成する
ことである。
【0057】本発明に係る無機微粒子について具体的に
説明する。本発明に係る無機微粒子としては、例えば軽
質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、カオリン、クレー、タルク、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硫
化亜鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト、珪酸アルミニ
ウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、リトポン、ゼオライト、水酸化マグネシウム等の白
色無機顔料等を挙げることが出来る。
【0058】高い光沢度を得るためにこれらの無機微粒
子の粒径は、0.01μm〜1μmであることが好まし
い。より好ましくは0.02μm〜0.1μmである。
【0059】ここでいう無機微粒子は1次粒子でも2次
粒子でもよい。無機微粒子の粒径は、乾燥被膜中に観察
される最高次粒子の粒径とする。
【0060】本発明においては無機微粒子と少量の有機
高分子による複合粒子を用いた場合などでも、実質的に
は無機微粒子と見なす。この場合も乾燥被膜中に観察さ
れる最高次粒子の粒径をもってその無機微粒子の粒径と
する。ここで、無機微粒子と少量の有機高分子との複合
とは、複合粒子における、有機高分子/無機微粒子の質
量比が、1/100〜1/4の範囲に入る場合を表す。
【0061】上記無機微粒子の平均粒径は、空隙層の断
面や表面を電子顕微鏡で観察し、多数個の任意の粒子の
粒径を求めてその単純平均値(個数平均)として求めら
れる。ここで個々の粒径はその投影面積に等しい円を仮
定した時の直径で表したものである。
【0062】本発明においては、低コストであることや
高い反射濃度が得られる観点から低屈折率の微粒子であ
ることが好ましく、シリカ、中でも気相法で合成された
シリカまたは、コロイダルシリカがより好ましい。又、
カチオン表面処理された気相法シリカ、カチオン表面処
理されたコロイダルシリカ及びアルミナ、コロイダルア
ルミナ、擬ベーマイト等も用いることが出来る。
【0063】インク吸収層に用いられる親水性バインダ
ーの例としては、ポリビニルアルコール、ゼラチン、ポ
リエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリル酸、ポリアクリルアミド、ポリウレタン、デキス
トラン、デキストリン、カラギーナン(κ、ι、λ
等)、寒天、プルラン、水溶性ポリビニルブチラール、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース等が挙げられる。これらの親水性バインダーは2種
以上併用することも可能である。本発明で好ましく用い
られる親水性バインダーはポリビニルアルコールであ
る。
【0064】本発明で好ましく用いられるポリビニルア
ルコールには、ポリ酢酸ビニルを加水分解して得られる
通常のポリビニルアルコールの他に、末端をカチオン変
性したポリビニルアルコールやアニオン性基を有するア
ニオン変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルア
ルコールも含まれる。
【0065】酢酸ビニルを加水分解して得られるポリビ
ニルアルコールは平均重合度が1000以上のものが好
ましく用いられ、特に平均重合度が1500〜5000
のものが好ましく用いられる。又ケン化度は70%〜1
00%のものが好ましく、80%〜99.5%のものが
特に好ましい。
【0066】カチオン変性ポリビニルアルコールとして
は、例えば特開昭61−10483号に記載されている
ような、第1〜3級アミノ基や第4級アンモニウム基を
上記ポリビニルアルコールの主鎖または、側鎖中に有す
るポリビニルアルコールであり、カチオン性基を有する
エチレン性不飽和単量体と酢酸ビニルとの共重合体をケ
ン化することにより得られる。
【0067】ポリビニルアルコールは重合度や変性の種
類違いなど2種類以上を併用することもできる。
【0068】インク吸収層に用いられる無機微粒子の添
加量は、要求されるインク吸収容量、空隙層の空隙率、
無機微粒子の種類、親水性バインダーの種類に大きく依
存するが、一般には記録用紙1m2当たり、通常5g〜
30g、好ましくは10g〜25gである。
【0069】又、インク吸収層に用いられる無機微粒子
と親水性バインダーの比率は質量比で通常2:1〜2
0:1であり、特に3:1〜10:1であることが好ま
しい。
【0070】本発明のインクジェット記録用紙には、記
録後の保存による画像のにじみを防止する目的でカチオ
ン性ポリマーが好ましく用いられる。
【0071】カチオン性ポリマーの例としては、ポリエ
チレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、
ジシアンジアミドポリアルキレンポリアミン縮合物、ポ
リアルキレンポリアミンジシアンジアミドアンモニウム
塩縮合物、ジシアンジアミドホルマリン縮合物、エピク
ロルヒドリン・ジアルキルアミン付加重合物、ジアリル
ジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメ
チルアンモニウムクロライド・SO2共重合物、ポリビ
ニルイミダゾール、ビニルピロリドン・ビニルイミダゾ
ール共重合物、ポリビニルピリジン、ポリアミジン、キ
トサン、カチオン化澱粉、ビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド重合物、(2−メタクロイルオキ
シエチル)トリメチルアンモニウムクロライド重合物、
ジメチルアミノエチルメタクリレート重合物、などが挙
げられる。
【0072】また、化学工業時報平成10年8月15,
25日に述べられるカチオン性ポリマー、三洋化成工業
株式会社発行「高分子薬剤入門」に述べられる高分子染
料固着剤が例として挙げられる。
【0073】本発明のインクジェット記録用紙には、イ
ンク吸収層の物理強度を調整する目的、または、塗布乾
燥時の塗工皮膜のひび割れを防止する目的で硬膜剤を用
いることが好ましい。
【0074】硬膜剤は、一般的には前記親水性バインダ
ーと反応し得る基を有する化合物或いは親水性バインダ
ーが有する異なる基同士の反応を促進するような化合物
であり、親水性バインダーの種類に応じて適宜選択して
用いられる。
【0075】硬膜剤の具体例としては、例えば、エポキ
シ系硬膜剤(ジグリシジルエチルエーテル、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、1,4−ブタンジオー
ルジグリシジルエーテル、1,6−ジグリシジルシクロ
ヘキサン、N,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリン、ソルビトールポリグリシジルエーテル、グ
リセロールポリグリシジルエーテル等)、アルデヒド系
硬膜剤(ホルムアルデヒド、グリオキザール等)、活性
ハロゲン系硬膜剤(2,4−ジクロロ−4−ヒドロキシ
−1,3,5−s−トリアジン等)、活性ビニル系化合
物(1,3,5−トリスアクリロイル−ヘキサヒドロ−
s−トリアジン、ビスビニルスルホニルメチルエーテル
等)、ほう酸及びその塩、ほう砂、アルミ明礬等が挙げ
られる。
【0076】特に好ましい親水性バインダーとしてポリ
ビニルアルコール及びまたは、カチオン変性ポリビニル
アルコールを使用する場合には、ほう酸及びその塩、及
びエポキシ系硬膜剤から選ばれる硬膜剤を使用するのが
好ましい。最も好ましいのはほう酸及びその塩から選ば
れる硬膜剤である。
【0077】ほう酸または、その塩としては、硼素原子
を中心原子とする酸素酸及びその塩のことを示し、具体
的にはオルトほう酸、二ほう酸、メタほう酸、四ほう
酸、五ほう酸、八ほう酸及びそれらの塩が含まれる。
【0078】上記硬膜剤の使用量は親水性バインダーの
種類、硬膜剤の種類、無機微粒子の種類や親水性バイン
ダーに対する比率等により変化するが、通常親水性バイ
ンダ1g当たり5〜500mg、好ましくは10〜30
0mgである。
【0079】本発明のインクジェト記録用紙のインク吸
収層及び必要に応じて設けられるその他の層には、前記
以外に各種の添加剤を添加することが出来る。例えば、
ポリスチレン、ポリアクリル酸エステル類、ポリメタク
リル酸エステル類、ポリアクリルアミド類、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、または、これらの共重合体、尿素樹脂、または、
メラミン樹脂等の有機ラテックス微粒子、カチオンまた
は、非イオンの各種界面活性剤、特開昭57−7419
3号、同57−87988号及び同62−261476
号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、
同57−87989号、同60−72785号、同61
−146591号、特開平1−95091号及び同3−
13376号等に記載の退色防止剤、特開昭59−42
993号、同59−52689号、同62−28006
9号、同61−242871号及び特開平4−2192
66号等に記載の蛍光増白剤、硫酸、リン酸、クエン
酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム
等のpH調整剤、消泡剤、防腐剤、増粘剤、帯電防止
剤、マット剤等の公知の各種添加剤を含有させてもよ
い。
【0080】インク吸収層は2層以上から構成されてい
てもよく、この場合、それらのインク吸収層の構成はお
互いに同じであっても異なっていても良い。
【0081】本発明のインクジェット記録用紙に係る支
持体について説明する。本発明に用いる支持体は従来イ
ンクジェット記録用紙用として公知のものを適宜使用で
き、吸水性支持体であってもよいが、非吸水性支持体で
あることが好ましい。
【0082】本発明に用いられる吸水性支持体として
は、例えば一般の紙、布、木材等を有するシートや板等
を挙げることができるが、特に紙は基材自身の吸水性に
優れかつコスト的にも優れるために最も好ましい。紙支
持体としては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、G
P、CGP、RMP、TMP、CTMP、CMP、PG
W等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ等の木材パル
プを主原料としたものが使用可能である。又、必要に応
じて合成パルプ、合成繊維、無機繊維等の各種繊維状物
質も原料として適宜使用することができる。
【0083】上記紙支持体中には必要に応じて、サイズ
剤、顔料、紙力増強剤、定着剤等、蛍光増白剤、湿潤紙
力剤、カチオン化剤等の従来公知の各種添加剤を添加す
ることができる。
【0084】紙支持体は前記の木材パルプなどの繊維状
物質と各種添加剤を混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、
ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機で製造することが
できる。又、必要に応じて抄紙段階または、抄紙機にス
ターチ、ポリビニルアルコール等でサイズプレス処理し
たり、各種コート処理したり、カレンダー処理したりす
ることもできる。
【0085】本発明で好ましく用いられる非吸水性支持
体には、透明支持体または、不透明支持体がある。透明
支持体としてはポリエステル系樹脂、ジアセテート系樹
脂、トリアテセート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系
樹脂、セロハン、セルロイド等の材料を有するフィルム
等が挙げられ、中でもOHPとして使用されたときの輻
射熱に耐える性質のものが好ましく、ポリエチレンテレ
フタレートが特に好ましい。このような透明な支持体の
厚さとしては、50μm〜200μmが好ましい。
【0086】また、不透明支持体としては、例えば、基
紙の少なくとも一方に白色顔料等を添加したポリオレフ
ィン樹脂被覆層を有する樹脂被覆紙(いわゆるRCペー
パー)、ポリエチレンテレフタレートに硫酸バリウム等
の白色顔料を添加してなるいわゆるホワイトペットが好
ましい。
【0087】前記各種支持体とインク吸収層の接着強度
を大きくする等の目的で、インク吸収層の塗布に先立っ
て、支持体にコロナ放電処理や下引処理等を行うことが
好ましい。更に、本発明のインクジェット記録用紙は必
ずしも無色である必要はなく、着色された記録シートで
あってもよい。
【0088】本発明のインクジェット記録用紙では原紙
支持体の両面をポリエチレンでラミネートした紙支持体
を用いることが、記録画像が写真画質に近く、しかも低
コストで高品質の画像が得られるために特に好ましい。
そのようなポリエチレンでラミネートした紙支持体につ
いて以下に説明する。
【0089】紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを
主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロ
ピレンなどの合成パルプ或いはナイロンやポリエステル
などの合成繊維を用いて抄紙される。木材パルプとして
はLBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、
NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることが出
来るが短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、
NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。但
し、LBSP及びまたは、LDPの比率は10質量%〜
70質量%が好ましい。
【0090】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ
(硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ)が好ましく用いら
れ、又、漂白処理を行って白色度を向上させたパルプも
有用である。
【0091】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、酸化
チタンなどの白色顔料、スターチ、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコール等の紙力増強剤、蛍光増白
剤、ポリエチレングリコール類等の水分保持剤、分散
剤、4級アンモニウム等の柔軟化剤などを適宜添加する
ことが出来る。
【0092】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で200〜500mlが好ましく、又、叩解後の繊
維長がJIS−P−8207に規定される24メッシュ
残分の質量%と42メッシュ残分の質量%との和が30
〜70%が好ましい。尚、4メッシュ残分の質量%は2
0質量%以下であることが好ましい。
【0093】原紙の坪量は30g〜250gが好まし
く、特に50g〜200gが好ましい。原紙の厚さは4
0μm〜250μmが好ましい。
【0094】原紙は抄紙段階または、抄紙後にカレンダ
ー処理して高平滑性を与えることも出来る。原紙密度は
0.7g/m2〜1.2g/m2(JIS−P−811
8)が一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−81
43に規定される条件で20〜200gが好ましい。
【0095】原紙表面には表面サイズ剤を塗布しても良
く、表面サイズ剤としては前記原紙中添加できるサイズ
と同様のサイズ剤を使用できる。
【0096】原紙のpHはJIS−P−8113で規定
された熱水抽出法により測定された場合、5〜9である
ことが好ましい 原紙表面及び裏面を被覆するポリエチレンは、主として
低密度のポリエチレン(LDPE)及び/または、高密
度のポリエチレン(HDPE)であるが他のLLDPE
やポリプロピレン等も一部使用することが出来る。
【0097】特にインク吸収層側のポリエチレン層は写
真用印画紙で広く行われているようにルチルまたは、ア
ナターゼ型の酸化チタンをポリエチレン中に添加し、不
透明度及び白色度を改良したものが好ましい。酸化チタ
ン含有量はポリエチレンに対して通常3質量%〜20質
量%、好ましくは4質量%〜13質量%である。
【0098】ポリエチレン被覆紙は光沢紙として用いる
ことも、又、ポリエチレンを原紙表面上に溶融押し出し
てコーティングする際にいわゆる型付け処理を行って通
常の写真印画紙で得られるようなマット面や絹目面を形
成したものも本発明で使用できる。
【0099】上記ポリエチレン被覆紙においては紙中の
含水率を3〜10質量%に保持するのが特に好ましい。
【0100】本発明の記録用紙の空隙層及び下引き層な
ど必要に応じて適宜設けられる各種のインク吸収層を支
持体上に塗布する方法は公知の方法から適宜選択して行
うことが出来る。好ましい方法は、各層を構成する塗布
液を支持体上に塗設して乾燥して得られる。この場合、
2層以上を同時に塗布することもでき、特に全ての親水
性バインダー層を1回の塗布で済ませる同時塗布が好ま
しい。
【0101】塗布方式としては、ロールコーティング
法、ロッドバーコーティング法、エアナイフコーティン
グ法、スプレーコーティング法、カーテン塗布方法或い
は米国特許第2,681,294号記載のホッパーを使
用するエクストルージョンコート法が好ましく用いられ
る。
【0102】本発明のンクジェット記録用紙について、
未記録部分のブリストー測定の接触時間0.8秒におけ
る好ましい吸水量は10ml/m2〜30ml/m2であ
る。
【0103】本発明におけるインクジェット記録の吐出
方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングル
キャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、
ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型
等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェ
ット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電吸引
方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及
び放電方式(例えば、スパークジェット型等)などを具
体的な例として挙げることができる。
【0104】本発明に用いられるインクは従来公知の水
性染料インクであり、水溶性染料、水、水溶性有機溶媒
を含有し、必要に応じてその他の添加剤を加えることが
できる。特に水溶性有機溶媒は、ノズル近傍のインクの
乾燥による染料の析出を防止する目的などで必ず添加さ
れる。この水溶性有機溶媒は水と相溶するいかなる有機
溶媒であってもよく、又複数種類を混合して用いてもよ
い。
【0105】また、本発明においては、該親水性有機溶
媒の沸点は120℃以上が好ましく、SP(溶解性パラ
メータ)値が18.414〜30.69にある親水性有
機溶媒が10質量%〜30質量%含まれることが好まし
い。
【0106】SP(Solubility Param
eter)値とは溶解性パラメータのことであり、物質
の溶解性を予測するための一つの有用な尺度である。こ
こで単位は〔MPa〕1/2であり、25℃における値を
指す。「POLYMER HANDBOOK」(J.B
randrup他,A Wiley−intersci
ence Publication)のIV−337頁に
記載されている他、各種の文献などに有機溶媒のSP値
が掲載されている。
【0107】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、ブタノール、イソブタノール、セカンダリ
ーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアル
コール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオ
ール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコ
ール等)、多価アルコールのアルキルエーテル類(例え
ば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、
トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチ
レングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールジ
エチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
テル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、
テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラ
エチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレ
ングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコ
ールジエチルエーテル等)、アミン類(例えば、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタ
ノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレン
イミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメ
チルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホル
ムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジ
メチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロ
リドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシル
ピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、
ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スル
ホラン等)等が挙げられる。
【0108】特に好ましい水溶性有機溶媒は多価アルコ
ール類、多価アルコールのアルキルエーテル類、複素環
類であり、これらから2〜3種選ばれるのが好ましい。
特に好ましい水溶性有機溶媒は、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリ
セリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエタノ
ールアミン、2−ピロリジノン、1,5−ペンタンジオ
ール、1,2−ヘキサンジオールである。
【0109】当該インクはインクジェットで公知の直接
染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料或いは食品用
色素等の水溶性染料のいずれか1種以上を含有する。イ
ンク中の染料・色素の濃度は通常0.1%〜5%であ
る。
【0110】当該インクは記録用紙に対する濡れ性を良
好にするために、20℃において、通常、0.025N
/m〜0.060N/m、好ましくは、0.030N/
m〜0.050N/mの範囲内の表面張力を有するのが
好ましい。
【0111】当該インクは染料の溶解性を良好にするた
めに、pH7以上にすることが望ましい。このために公
知のpH調節剤を用いることができる。
【0112】その他当該インクの添加剤としては、例え
ば金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、湿潤剤、界面活性剤及び防錆剤等が挙げられる。こ
れら添加剤のインク中の濃度は通常0.01%〜5%で
ある。
【0113】本発明におけるインクジェット記録の好ま
しい最大インク吐出量は10ml/m2〜35ml/m2
である。
【0114】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されない。尚、実施例中で
「%」は特に断りのない限り質量%を示す。
【0115】実施例1 《シリカ−カチオンポリマー分散液1の調製》カチオン
性ポリマー(P1)の15%水溶液100gに1次粒子
の平均粒径が12nmの微粒子シリカ(トクヤマ製、Q
S−20)の25%水分散液500g、ついで硼酸3.
0g、ホウ砂0.7gを添加し、高速ホモジナイザーで
分散し、青白色なシリカ−カチオンポリマー分散液1を
得た。
【0116】《塗工液1の調製》シリカ−カチオンポリ
マー分散液1の610gを45℃に昇温し、ポリビニル
アルコール(クラレ製、PVA203)の10%水溶液
5ml及び他のポリビニルアルコール(クラレ製、PV
A245)の6%水溶液290mlをそれぞれ45℃に
昇温した後に添加した。最後に液全体の体積が1000
mlになるように45℃の純水を加えて半透明状の塗工
液1を得た。
【0117】《インクジェット記録用紙1〜16の作
製》 (インクジェット記録用紙1の作製)両面をポリエチレ
ンで被覆した紙支持体(厚み230μm)上に、液温4
5℃の塗工液1をワイヤーバーにて塗工・乾燥した後、
40℃、80%RHの恒温槽中に12時間保存し、イン
クジェット記録用紙1を得た。乾燥皮膜の厚さは35μ
mであった。尚、インクジェット記録用紙を以下記録用
紙とする。
【0118】(記録用紙2の作製)記録用紙1の塗工面
の上に、さらに以下の組成よりなる塗工液をワイヤーバ
ーにて塗工し、60℃の温風で乾燥し、記録用紙2を得
た。この新たに塗工した層の厚さは1μm(乾燥膜厚)
であった。
【0119】 (塗工液の組成) 有機微粒子L1の分散液(固形分濃度10質量%) 100g シリカ−カチオンポリマー分散液1 20g (記録用紙3〜16の作製)記録用紙2の作製におい
て、塗工液の組成及び膜厚を表1に示すように変更した
以外は同様にして、記録用紙3〜16を作製した。但
し、記録用紙7の作製については、記録用紙1を用いる
のではなく、記録用紙1の作製に用いた塗工液1を同様
に塗布するが、塗工層の厚さを4μm(乾燥膜厚)に調
整したものを用いた。
【0120】また、有機微粒子L2〜L9の各々の分散
液の調製については、有機微粒子L1の分散液調製にお
いて、用いる有機微粒子を表1に記載のように変更した
以外は同様にして調製した。
【0121】
【化7】
【0122】得られた記録用紙1〜16を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】《インク液1の調製》以下の組成からなる
インク液1を作製した。
【0125】 水 68.5部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 12部 ジエチレングリコール 10部 グリセリン 8部 C.I.Direct Blue 86 1部 界面活性剤(信越化学製:サーフィノール465) 0.5部 《記録用紙上への記録画像の作製》インク液1をインク
ジェットプリンタMJ−800C(セイコーエプソン
(株)製)の異なるインク貯蔵室に搭載し、記録用紙1
〜16に対しベタ画像を記録(吐出)した。インク吐出
量は12ml/m2であった。
【0126】得られた記録用紙1〜16について、下記
のように変褪色、ビーディング、耐熱温度及びプリント
濃度を評価した。
【0127】《変褪色の評価》得られた画像をオフィス
室内の窓際に貼り、外気流が曝露されるが直射日光の当
たらない環境に6ヶ月放置した。画像部の反射濃度を赤
色の単色光で濃度測定し、放置前後の比(残存率)を求
めた。
【0128】《電子顕微鏡観察》これら記録用紙1〜1
6の塗工表面未記録部を電子顕微鏡で観察したところ、
5nm〜100nm程度の径を持った空隙が無数に存在
していた。また、ベタ画像記録部表面を同様に観察した
ところ、記録用紙1、15、16以外は全て未記録部分
に比べ空隙の縮小または減少が観察された。特に記録用
紙2、3、8、10、11の記録部表面には空隙がほと
んど観察されなかった。
【0129】《ビーディングの判定》記録用紙1〜16
のベタ画像記録部を目視判定した。判定は以下の基準で
行なった。
【0130】 ○:30cmの観察距離でまだらが見受けられない △:60cmの観察距離ではまだらが見受けられない ×:60cmを超える観察距離でまだらが見受けられる 実用上問題がないレベルは○、△である。
【0131】《耐熱温度の評価》記録用紙1〜16をそ
れぞれ50℃、60℃、70℃の環境下に3日間保存
し、室温に戻した後、上記と同様にベタ画像を記録し
た。インクを素早く吸収しうる最高の保存温度を耐熱温
度として判定した。50℃保存後にインクを吸収しなく
なった場合は「50以下」と表記する。
【0132】《プリント濃度の評価》記録用紙1〜16
に対し、MJ−800Cの純正インクを用い、黒のベタ
画像を記録した。記録部の反射濃度を緑色光で濃度測定
した。
【0133】以上の測定・評価結果を表2に示す。
【0134】
【表2】
【0135】表2から、比較の試料と比べて、本発明の
試料は、変褪色が少なく、ビーディング性が良好であ
り、耐熱温度が高く、且つ、プリント濃度も高いことが
明らかである。
【0136】
【発明の効果】本発明により、変褪色が少なく、ビーデ
ィングが良好であり、耐熱温度が高く、且つ、プリント
濃度も高いインクジェット記録用紙を提供することが出
来た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にインク受容層を有し、該イン
    ク受容層の最表面に空隙層を有するインクジェット記録
    用紙において、該空隙層が有機微粒子を含有し、該有機
    微粒子は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位を
    共重合成分として5質量%以上含有するポリマーを有
    し、該ポリマーのガラス転移温度(Tg)が70℃以上
    であり、且つ、前記有機微粒子の平均粒子径が100n
    m以下であることを特徴とするインクジェット記録用
    紙。 【化1】 〔式中、Xは−O−または−N(R2)−を表し、R1
    水素原子またはメチル基であり、R2は、水素原子また
    は炭素数1〜8のアルキル基を表し、 Xが−O−の場合、Jは、炭素数2〜8を有する、エー
    テル構造またはチオエーテル構造を有しても良いアルキ
    レン基であり、Yは、ヒドロキシル基、アルコキシル基
    またはカルバモイル基を表し、 Xが−N(R2)−の場合、Jは、単結合または炭素数
    2〜8を有する、エーテル構造またはチオエーテル構造
    を有してもよいアルキレン基であり、Yは、水素原子、
    ヒドロキシル基、アミノ基、アルコキシル基またはカル
    バモイル基を表わす。〕
  2. 【請求項2】 最表面の空隙層において、該空隙層の固
    形分に対する有機微粒子の質量比が50%以上90%以
    下であり、且つ、前記空隙層が無機微粒子を含有し、該
    無機微粒子の前記有機微粒子に対する質量比が10%以
    上50%以下であることを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 インク受容層の最表面の空隙層の厚さが
    0.1μm〜5μmであり、且つ、該インク受容層が該
    空隙層の下層に、無機微粒子を主成分とし厚さが5μm
    〜50μmである無機微粒子含有層を有することを特徴
    とする請求項1または2に記載のインクジェット記録用
    紙。
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