JP2003053985A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
- Publication number
- JP2003053985A JP2003053985A JP2001242560A JP2001242560A JP2003053985A JP 2003053985 A JP2003053985 A JP 2003053985A JP 2001242560 A JP2001242560 A JP 2001242560A JP 2001242560 A JP2001242560 A JP 2001242560A JP 2003053985 A JP2003053985 A JP 2003053985A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- filter
- tank
- recording apparatus
- recording head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 claims description 7
- 238000009423 ventilation Methods 0.000 claims description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 5
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 192
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 description 10
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 10
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 8
- 230000008859 change Effects 0.000 description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 4
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 4
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 4
- 101000793686 Homo sapiens Azurocidin Proteins 0.000 description 3
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000005499 meniscus Effects 0.000 description 3
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 3
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 3
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 229920001577 copolymer Polymers 0.000 description 2
- 230000009931 harmful effect Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000009736 wetting Methods 0.000 description 2
- YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N Fluorine atom Chemical compound [F] YCKRFDGAMUMZLT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 1
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 238000004026 adhesive bonding Methods 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 239000000806 elastomer Substances 0.000 description 1
- 229920000840 ethylene tetrafluoroethylene copolymer Polymers 0.000 description 1
- 239000010408 film Substances 0.000 description 1
- 229910052731 fluorine Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011737 fluorine Substances 0.000 description 1
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 1
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920002493 poly(chlorotrifluoroethylene) Polymers 0.000 description 1
- 239000005023 polychlorotrifluoroethylene (PCTFE) polymer Substances 0.000 description 1
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001343 polytetrafluoroethylene Polymers 0.000 description 1
- 239000004810 polytetrafluoroethylene Substances 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000007639 printing Methods 0.000 description 1
- QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N propylene Natural products CC=C QQONPFPTGQHPMA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 239000003566 sealing material Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクタンクに設けられたエア吸引用の通気
孔を塞ぐフィルタを、容易にかつ低コストで交換可能に
する。 【解決手段】 記録ヘッド1と接続されたサブタンク2
に、通気孔が設けられ、これを塞ぐフィルタ8を有する
フィルタ保持部材9が取り付けられている。メインタン
ク4がサブタンク2に、ポンプ12がフィルタ取付部材
9に、それぞれ接続されている。フィルタ8は、空気は
通過させるが、常圧ではインクは通過させず、所定値以
上の圧力差でのみ空気とインクとを通過させる多孔質膜
からなる。このフィルタ8を保持するフィルタ保持部材
9は、サブタンク2にねじ部がねじ込まれて固定されて
いる。フィルタ8が劣化した場合には、フィルタ保持部
材9を回転させて螺合を解除させて、新たなフィルタ8
およびフィルタ保持部材9への交換が容易かつ低コスト
で行える。
孔を塞ぐフィルタを、容易にかつ低コストで交換可能に
する。 【解決手段】 記録ヘッド1と接続されたサブタンク2
に、通気孔が設けられ、これを塞ぐフィルタ8を有する
フィルタ保持部材9が取り付けられている。メインタン
ク4がサブタンク2に、ポンプ12がフィルタ取付部材
9に、それぞれ接続されている。フィルタ8は、空気は
通過させるが、常圧ではインクは通過させず、所定値以
上の圧力差でのみ空気とインクとを通過させる多孔質膜
からなる。このフィルタ8を保持するフィルタ保持部材
9は、サブタンク2にねじ部がねじ込まれて固定されて
いる。フィルタ8が劣化した場合には、フィルタ保持部
材9を回転させて螺合を解除させて、新たなフィルタ8
およびフィルタ保持部材9への交換が容易かつ低コスト
で行える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを貯めるイ
ンクタンクを有する記録装置に関し、特にインクジェッ
ト方式によって記録を行うインクジェット記録装置に関
する。
ンクタンクを有する記録装置に関し、特にインクジェッ
ト方式によって記録を行うインクジェット記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、いわゆるノ
ンインパクト式の記録装置であり、高速記録や様々な記
録媒体への記録が可能であって、記録時の騒音がほとん
ど生じないといった利点を有しており、広く普及してい
る。このようなインクジェット記録装置は、微小なノズ
ルから微小なインク滴を吐出させて記録媒体に記録を行
うものであり、一般に、インク滴を吐出するためのノズ
ルを有する記録ヘッドと、記録ヘッドに供給するインク
を保持するインクタンクとを有している。
ンインパクト式の記録装置であり、高速記録や様々な記
録媒体への記録が可能であって、記録時の騒音がほとん
ど生じないといった利点を有しており、広く普及してい
る。このようなインクジェット記録装置は、微小なノズ
ルから微小なインク滴を吐出させて記録媒体に記録を行
うものであり、一般に、インク滴を吐出するためのノズ
ルを有する記録ヘッドと、記録ヘッドに供給するインク
を保持するインクタンクとを有している。
【0003】このインクタンク内には、記録動作を繰り
返すうちに気泡が溜まってくることがあり、その場合、
記録ヘッドおよびインクタンクの圧力バランスが崩れ
て、所望のインク吐出やインク供給動作が困難になるお
それがある。そこで、インクタンクに通気孔を設けてお
き、適宜のタイミングでこの通気孔からポンプにより空
気を吸い出すことにより気泡の滞留を防ぐ構成がある。
そして、振動、姿勢変化、温度や圧力の変化などによっ
てインクタンク内部のインクが外部に漏れ出すことがな
いように、微少な穴を多数有する多孔質膜からなるフィ
ルタにより通気孔を塞ぐ構成が提案されている。
返すうちに気泡が溜まってくることがあり、その場合、
記録ヘッドおよびインクタンクの圧力バランスが崩れ
て、所望のインク吐出やインク供給動作が困難になるお
それがある。そこで、インクタンクに通気孔を設けてお
き、適宜のタイミングでこの通気孔からポンプにより空
気を吸い出すことにより気泡の滞留を防ぐ構成がある。
そして、振動、姿勢変化、温度や圧力の変化などによっ
てインクタンク内部のインクが外部に漏れ出すことがな
いように、微少な穴を多数有する多孔質膜からなるフィ
ルタにより通気孔を塞ぐ構成が提案されている。
【0004】一例を挙げると、特開平5−124214
号公報に開示されているインクタンクにおいては、図1
0に示すように、親水性の多孔質膜等からなるフィルタ
101が、超音波溶着または接着剤を用いた接着によ
り、インクタンク102のインク供給口103を塞ぐよ
うに固着されている。このフィルタ101は親水性であ
り、インクタンク102内はインクおよび空気で満たさ
れているため、フィルタ101は所定の吸引動作時のみ
インクを通過させ、通常の振動や姿勢変化ではインクが
外部に漏れ出さない構成である。
号公報に開示されているインクタンクにおいては、図1
0に示すように、親水性の多孔質膜等からなるフィルタ
101が、超音波溶着または接着剤を用いた接着によ
り、インクタンク102のインク供給口103を塞ぐよ
うに固着されている。このフィルタ101は親水性であ
り、インクタンク102内はインクおよび空気で満たさ
れているため、フィルタ101は所定の吸引動作時のみ
インクを通過させ、通常の振動や姿勢変化ではインクが
外部に漏れ出さない構成である。
【0005】一方、気液分離機能を持つ多孔質膜を有す
るインクタンクを応用して、記録動作等により消費され
た分のインクをインクタンクから自動供給するインクジ
ェット記録装置がある。このようなインクジェット記録
装置において、大きく分けて連続供給方式と間欠供給方
式の2通りのインク供給方法が存在する。
るインクタンクを応用して、記録動作等により消費され
た分のインクをインクタンクから自動供給するインクジ
ェット記録装置がある。このようなインクジェット記録
装置において、大きく分けて連続供給方式と間欠供給方
式の2通りのインク供給方法が存在する。
【0006】連続供給方式では、可動のキャリッジ上に
搭載された、インクジェット記録ヘッドにインクを供給
するサブタンク(インクタンク)と、記録装置本体内に
固定されたメインタンクとが、チューブなどで常時接続
されている。そして、サブタンクが記録ヘッドに供給し
た分のインクが随時メインタンクから補充される。しか
し、経時変化や繰り返し使用によってサブタンク内に気
泡が溜まると、サブタンクに補充されるインク量が減少
する、すなわちインク収率が低下してしまう。そこで、
サブタンク内の気泡を抜くことによりインク収率の低下
を防ぐため、サブタンクに設けられた通気孔からポンプ
で空気が吸引される。
搭載された、インクジェット記録ヘッドにインクを供給
するサブタンク(インクタンク)と、記録装置本体内に
固定されたメインタンクとが、チューブなどで常時接続
されている。そして、サブタンクが記録ヘッドに供給し
た分のインクが随時メインタンクから補充される。しか
し、経時変化や繰り返し使用によってサブタンク内に気
泡が溜まると、サブタンクに補充されるインク量が減少
する、すなわちインク収率が低下してしまう。そこで、
サブタンク内の気泡を抜くことによりインク収率の低下
を防ぐため、サブタンクに設けられた通気孔からポンプ
で空気が吸引される。
【0007】間欠供給方式では、可動のキャリッジ上に
搭載されたサブタンクと、記録装置本体に固定されたメ
インタンクとは、常時接続されておらず、ジョイント等
により必要に応じて間欠的に接続される。すなわち、適
宜のタイミングでジョイントにより両インクタンクが接
続され、その度にサブタンクの通気孔からポンプで空気
を吸引することにより、メインタンクからサブタンクに
強制的にインクを流入させて、サブタンクへのインクの
補充が行われる。
搭載されたサブタンクと、記録装置本体に固定されたメ
インタンクとは、常時接続されておらず、ジョイント等
により必要に応じて間欠的に接続される。すなわち、適
宜のタイミングでジョイントにより両インクタンクが接
続され、その度にサブタンクの通気孔からポンプで空気
を吸引することにより、メインタンクからサブタンクに
強制的にインクを流入させて、サブタンクへのインクの
補充が行われる。
【0008】前記したいずれの方式においても、通気孔
から空気を吸引する際に空気とともにインクまで吸引す
るのを防止するため、ポンプによる負圧ではインクを通
過させない程度のメニスカス耐圧を有する多孔質膜から
なるフィルタが、通気孔に取り付けられている。これに
より、サブタンクの通気孔からインクが漏れ出すことが
防止できるため、インクの無駄がなくなるとともに、異
なる色のインクを収容した複数のサブタンクから同時に
空気を吸引しても、インク同士が漏れ出して混ざり合う
ことがない等の効果が得られる。
から空気を吸引する際に空気とともにインクまで吸引す
るのを防止するため、ポンプによる負圧ではインクを通
過させない程度のメニスカス耐圧を有する多孔質膜から
なるフィルタが、通気孔に取り付けられている。これに
より、サブタンクの通気孔からインクが漏れ出すことが
防止できるため、インクの無駄がなくなるとともに、異
なる色のインクを収容した複数のサブタンクから同時に
空気を吸引しても、インク同士が漏れ出して混ざり合う
ことがない等の効果が得られる。
【0009】このような気液分離可能な多孔質膜を構成
する材料の例として、ポリプロピレン、ポリエチレン等
の親水性材料の他、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等のフ
ッ素樹脂などが挙げられる。
する材料の例として、ポリプロピレン、ポリエチレン等
の親水性材料の他、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ
クロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロ
エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体等のフ
ッ素樹脂などが挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の多孔質
膜からなるフィルタを有するインクジェット記録装置に
は、以下のような問題点がある。
膜からなるフィルタを有するインクジェット記録装置に
は、以下のような問題点がある。
【0011】前記した従来例のフィルタとして用いられ
ている多孔質膜は、気体は通過させるが、所定の圧力差
以下ではインクを通過させないという特徴を有してい
る。しかし、長期間の放置や、インクが接した状態での
加圧の繰り返し等により、親水性や疎水性等の特性がイ
ンク成分によって劣化することがある。その結果、イン
クが接していない状態でも多孔質膜の内部または表面に
水分やインク成分が滞留し、透気度が大幅に低下してイ
ンクタンク内圧が上昇したり空気吸引ができなくなった
り、メニスカス耐圧が初期状態より小さくなってインク
が漏れ出しやすくなったりする弊害が発生することがあ
った。
ている多孔質膜は、気体は通過させるが、所定の圧力差
以下ではインクを通過させないという特徴を有してい
る。しかし、長期間の放置や、インクが接した状態での
加圧の繰り返し等により、親水性や疎水性等の特性がイ
ンク成分によって劣化することがある。その結果、イン
クが接していない状態でも多孔質膜の内部または表面に
水分やインク成分が滞留し、透気度が大幅に低下してイ
ンクタンク内圧が上昇したり空気吸引ができなくなった
り、メニスカス耐圧が初期状態より小さくなってインク
が漏れ出しやすくなったりする弊害が発生することがあ
った。
【0012】そして、従来の構成ではいずれも、多孔質
膜からなるフィルタが、熱溶着や超音波溶着や接着剤に
よる接着などの方法でインクタンクに直接固定されてお
り、さらに、インクタンクには高価な記録ヘッドが一体
的に形成されていたり、インクタンクが記録装置本体に
固定されたりしているため、ユーザ(使用者)やサービ
スマン(保守作業者)が多孔質膜を交換する際に、煩雑
な分解操作が必要であり、また余分なコストがかかる。
膜からなるフィルタが、熱溶着や超音波溶着や接着剤に
よる接着などの方法でインクタンクに直接固定されてお
り、さらに、インクタンクには高価な記録ヘッドが一体
的に形成されていたり、インクタンクが記録装置本体に
固定されたりしているため、ユーザ(使用者)やサービ
スマン(保守作業者)が多孔質膜を交換する際に、煩雑
な分解操作が必要であり、また余分なコストがかかる。
【0013】そこで本発明の目的は、多孔質膜からなる
フィルタを、容易かつ低コストで交換可能なインクジェ
ット記録装置を提供することにある。
フィルタを、容易かつ低コストで交換可能なインクジェ
ット記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、記録媒
体にインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにイン
クを供給するインクタンクとを有するインクジェット記
録装置であって、インクタンクに設けられている少なく
とも1つの通気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差
以下ではインクを通過させないフィルタと、フィルタが
固定されているフィルタ保持部材とを有し、フィルタ保
持部材は、フィルタが前記通気孔を塞ぐようにインクタ
ンクに機械的に取付可能かつ取外し可能であるところに
ある。
体にインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにイン
クを供給するインクタンクとを有するインクジェット記
録装置であって、インクタンクに設けられている少なく
とも1つの通気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差
以下ではインクを通過させないフィルタと、フィルタが
固定されているフィルタ保持部材とを有し、フィルタ保
持部材は、フィルタが前記通気孔を塞ぐようにインクタ
ンクに機械的に取付可能かつ取外し可能であるところに
ある。
【0015】フィルタ保持部材は、インクタンクに螺合
可能なねじ部を有していてもよい。また、フィルタ保持
部材は、圧入によりインクタンクに取り付けられるもの
であってもよい。また、フィルタ保持部材は、ビスを用
いてインクタンクに取り付けられるものであってもよ
い。そして、フィルタ保持部材は、インクタンクから手
動で容易に取り外し可能に取り付けられることが好まし
い。
可能なねじ部を有していてもよい。また、フィルタ保持
部材は、圧入によりインクタンクに取り付けられるもの
であってもよい。また、フィルタ保持部材は、ビスを用
いてインクタンクに取り付けられるものであってもよ
い。そして、フィルタ保持部材は、インクタンクから手
動で容易に取り外し可能に取り付けられることが好まし
い。
【0016】本発明のもう1つの特徴は、記録媒体にイ
ンクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供
給するインクタンクとを有するインクジェット記録装置
であって、インクタンクに設けられている少なくとも1
つの通気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差以下で
はインクを通過させないフィルタを有し、フィルタは、
通気孔を塞ぐようにインクタンクに固定されており、イ
ンクタンクは、フィルタが固定された状態で、手動で容
易に記録ヘッドおよび記録装置本体のいずれからも分離
して単体で取り外し可能であるところにある。
ンクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供
給するインクタンクとを有するインクジェット記録装置
であって、インクタンクに設けられている少なくとも1
つの通気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差以下で
はインクを通過させないフィルタを有し、フィルタは、
通気孔を塞ぐようにインクタンクに固定されており、イ
ンクタンクは、フィルタが固定された状態で、手動で容
易に記録ヘッドおよび記録装置本体のいずれからも分離
して単体で取り外し可能であるところにある。
【0017】記録ヘッドおよびインクタンクが搭載され
るキャリッジを有し、キャリッジと記録ヘッドとインク
タンクは一体的に往復移動可能であってもよい。
るキャリッジを有し、キャリッジと記録ヘッドとインク
タンクは一体的に往復移動可能であってもよい。
【0018】インクタンクが前記記録ヘッドに供給した
インク量に応じて、連続的にインクタンクにインクを供
給するメインタンクをさらに有していてもよい。また
は、インクタンクが記録ヘッドに供給したインク量に応
じて、非連続的かつ選択的にインクタンクにインクを供
給するメインタンクをさらに有していてもよい。
インク量に応じて、連続的にインクタンクにインクを供
給するメインタンクをさらに有していてもよい。また
は、インクタンクが記録ヘッドに供給したインク量に応
じて、非連続的かつ選択的にインクタンクにインクを供
給するメインタンクをさらに有していてもよい。
【0019】メインタンクからインクタンクにインクを
供給した回数を数える供給回数計数手段をさらに有して
いてもよい。また、フィルタにインクが接触した時間を
検知する接触時間検知手段をさらに有していてもよい。
また、フィルタを通過する空気の時間あたりの流量を検
知する流量検知手段をさらに有していてもよい。また、
記録ヘッドによる記録回数を数える記録回数計数手段を
さらに有していてもよい。
供給した回数を数える供給回数計数手段をさらに有して
いてもよい。また、フィルタにインクが接触した時間を
検知する接触時間検知手段をさらに有していてもよい。
また、フィルタを通過する空気の時間あたりの流量を検
知する流量検知手段をさらに有していてもよい。また、
記録ヘッドによる記録回数を数える記録回数計数手段を
さらに有していてもよい。
【0020】そして、フィルタの劣化が進行したと判断
した時に、フィルタの交換を促す動作を実行する制御手
段をさらに備えていることが好ましい。さらに、インク
タンクを複数有し、制御手段は各インクタンクのフィル
タに関してそれぞれ独立して劣化度を判断する構成であ
ってもよい。
した時に、フィルタの交換を促す動作を実行する制御手
段をさらに備えていることが好ましい。さらに、インク
タンクを複数有し、制御手段は各インクタンクのフィル
タに関してそれぞれ独立して劣化度を判断する構成であ
ってもよい。
【0021】このような構成によると、長期間の保存、
あるいは多孔質膜にインクが接した状態での加圧の繰り
返し等によって、インクタンクの内圧の上昇や空気吸引
不能やインクの漏れ出し等の弊害が発生するおそれが生
じた場合に、ユーザ(使用者)またはサービスマン(保
守作業者)が容易にフィルタを交換でき、前記した弊害
を未然に防ぐことが容易に可能になる。また、そのため
のコストも最小限に抑えることができる。
あるいは多孔質膜にインクが接した状態での加圧の繰り
返し等によって、インクタンクの内圧の上昇や空気吸引
不能やインクの漏れ出し等の弊害が発生するおそれが生
じた場合に、ユーザ(使用者)またはサービスマン(保
守作業者)が容易にフィルタを交換でき、前記した弊害
を未然に防ぐことが容易に可能になる。また、そのため
のコストも最小限に抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0023】[第1の実施形態]図1〜3は本発明の第
1の実施形態のインクジェット記録装置の模式図であ
る。
1の実施形態のインクジェット記録装置の模式図であ
る。
【0024】本実施形態のインクジェット記録装置は、
記録装置本体のフレーム(図示せず)に固定されている
メインタンク4と、記録装置内部で往復移動可能なキャ
リッジ(図示せず)とを有している。そして、キャリッ
ジには、記録ヘッド1と、サブタンク(インクタンク)
2とが搭載されている。メインタンク4とサブタンク2
とは、インク供給チューブ6および供給バルブ7を介し
て接続されている。
記録装置本体のフレーム(図示せず)に固定されている
メインタンク4と、記録装置内部で往復移動可能なキャ
リッジ(図示せず)とを有している。そして、キャリッ
ジには、記録ヘッド1と、サブタンク(インクタンク)
2とが搭載されている。メインタンク4とサブタンク2
とは、インク供給チューブ6および供給バルブ7を介し
て接続されている。
【0025】記録ヘッド1は、複数のノズル1aを有
し、各ノズル1aからインクの微小液滴を吐出すること
ができる。サブタンク2は、記録ヘッド1に供給するイ
ンクを蓄えておくための空間を備えている。サブタンク
2の内部空間と記録ヘッド1のインク流路は、防塵フィ
ルタ3を介して連通している。サブタンク2には通気孔
が設けられており、後述するが、この通気孔を塞ぐよう
に、フィルタ8を保持しているフィルタ保持部材9が取
り付けられている。サブタンク2とフィルタ保持部材9
の取付部分は、Oリング等のシール材10によりシール
されている。さらに、記録装置本体に固定されているポ
ンプ12が、エア吸引チューブ11および吸引バルブ1
3を介してフィルタ取付部材9に接続されている。メイ
ンタンク4の内部には、インクを流れ出さないように保
持する、圧縮されたスポンジ5が装填されている。な
お、固定されているメインタンク4およびポンプ12
と、移動するキャリッジ上のサブタンク2とは、十分な
長さを有する可撓性のインク供給チューブ6およびエア
吸引チューブ11によりそれぞれ接続されているので、
キャリッジの移動を妨げることはない。
し、各ノズル1aからインクの微小液滴を吐出すること
ができる。サブタンク2は、記録ヘッド1に供給するイ
ンクを蓄えておくための空間を備えている。サブタンク
2の内部空間と記録ヘッド1のインク流路は、防塵フィ
ルタ3を介して連通している。サブタンク2には通気孔
が設けられており、後述するが、この通気孔を塞ぐよう
に、フィルタ8を保持しているフィルタ保持部材9が取
り付けられている。サブタンク2とフィルタ保持部材9
の取付部分は、Oリング等のシール材10によりシール
されている。さらに、記録装置本体に固定されているポ
ンプ12が、エア吸引チューブ11および吸引バルブ1
3を介してフィルタ取付部材9に接続されている。メイ
ンタンク4の内部には、インクを流れ出さないように保
持する、圧縮されたスポンジ5が装填されている。な
お、固定されているメインタンク4およびポンプ12
と、移動するキャリッジ上のサブタンク2とは、十分な
長さを有する可撓性のインク供給チューブ6およびエア
吸引チューブ11によりそれぞれ接続されているので、
キャリッジの移動を妨げることはない。
【0026】フィルタ8は、微細な孔を多数持つ多孔質
膜からなり、空気は通過することができるが、常圧では
水やインク等の液体は通過させないものである。そし
て、フィルタ8は、所定値以上の圧力差が生じたときに
のみ、空気のみならず水やインク等の液体の通過も許容
するものである。このフィルタ8は、熱溶着、超音波溶
着、あるいは接着剤による接着等で、フィルタ保持部材
9に強固に固着されている。フィルタ保持部材9には雄
ねじ部が形成され、サブタンク2の通気孔の内壁には雌
ねじ部が形成されており、フィルタ保持部材9はサブタ
ンク2にねじ込まれることにより固定されている。
膜からなり、空気は通過することができるが、常圧では
水やインク等の液体は通過させないものである。そし
て、フィルタ8は、所定値以上の圧力差が生じたときに
のみ、空気のみならず水やインク等の液体の通過も許容
するものである。このフィルタ8は、熱溶着、超音波溶
着、あるいは接着剤による接着等で、フィルタ保持部材
9に強固に固着されている。フィルタ保持部材9には雄
ねじ部が形成され、サブタンク2の通気孔の内壁には雌
ねじ部が形成されており、フィルタ保持部材9はサブタ
ンク2にねじ込まれることにより固定されている。
【0027】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置の動作を説明する。
置の動作を説明する。
【0028】本実施形態のインクジェット記録装置にお
いては、図示しないが、紙などの記録媒体が搬送機構に
より間欠的に搬送され、それに対応してキャリッジが記
録媒体の前方を横切るように往復移動する。具体的に
は、記録媒体の1ラインごとの移動(副走査)と、それ
に交差する方向へのキャリッジの往復移動(主走査)と
が交互に行われ、キャリッジの移動時に、記録制御装置
からの記録信号により、適宜のタイミングで記録ヘッド
1のノズル1aからインク滴が記録媒体に吐出されるこ
とにより、記録媒体への画像形成が行われる。なお、本
明細書中では、意味の有無を問わず、文字や図形や模様
等を「画像」と総称する。
いては、図示しないが、紙などの記録媒体が搬送機構に
より間欠的に搬送され、それに対応してキャリッジが記
録媒体の前方を横切るように往復移動する。具体的に
は、記録媒体の1ラインごとの移動(副走査)と、それ
に交差する方向へのキャリッジの往復移動(主走査)と
が交互に行われ、キャリッジの移動時に、記録制御装置
からの記録信号により、適宜のタイミングで記録ヘッド
1のノズル1aからインク滴が記録媒体に吐出されるこ
とにより、記録媒体への画像形成が行われる。なお、本
明細書中では、意味の有無を問わず、文字や図形や模様
等を「画像」と総称する。
【0029】このように画像形成が行われる際には、図
1に示すように供給バルブ7は開いた状態、吸引バルブ
13は閉じた状態である。そして、記録ヘッド1のノズ
ル1aからインクが吐出されてノズル1a内のインクが
消費されるのに応じて、サブタンク2内のインクが防塵
フィルタ3を介して記録ヘッド1に供給される。これに
よりサブタンク2内には負圧が発生するので、メインタ
ンク4内のインク供給チューブ6を介して吸引される。
なお、メインタンク4内のスポンジ5がインク供給経路
の圧力を調整し、ノズル1aにはこのスポンジ5による
負圧がかかるため、ノズル1aのメニスカスが破れてイ
ンクが垂れ落ちることはない。こうして、メインタンク
4からサブタンク2を介して随時インクが供給されなが
ら、記録ヘッド1はインク吐出による画像形成を行う。
1に示すように供給バルブ7は開いた状態、吸引バルブ
13は閉じた状態である。そして、記録ヘッド1のノズ
ル1aからインクが吐出されてノズル1a内のインクが
消費されるのに応じて、サブタンク2内のインクが防塵
フィルタ3を介して記録ヘッド1に供給される。これに
よりサブタンク2内には負圧が発生するので、メインタ
ンク4内のインク供給チューブ6を介して吸引される。
なお、メインタンク4内のスポンジ5がインク供給経路
の圧力を調整し、ノズル1aにはこのスポンジ5による
負圧がかかるため、ノズル1aのメニスカスが破れてイ
ンクが垂れ落ちることはない。こうして、メインタンク
4からサブタンク2を介して随時インクが供給されなが
ら、記録ヘッド1はインク吐出による画像形成を行う。
【0030】このインクジェット記録装置を長期間に亘
って使用したり、温度変化や圧力変化を繰り返し与えた
りすると、ノズル1a内に発生した気泡や、インク供給
チューブ6の表面から侵入した空気や、インクが分解し
たガス等が、サブタンク2内に溜まってくることがあ
る。サブタンク2内に空気が溜まると、インク供給経路
の圧力均衡が乱れて適切なインク吐出およびインク供給
が行えなくおそれがある。そこで、サブタンク2内に溜
まった空気を抜くため、本実施例のインクジェット記録
装置では、定期的に以下のような動作が行われる。
って使用したり、温度変化や圧力変化を繰り返し与えた
りすると、ノズル1a内に発生した気泡や、インク供給
チューブ6の表面から侵入した空気や、インクが分解し
たガス等が、サブタンク2内に溜まってくることがあ
る。サブタンク2内に空気が溜まると、インク供給経路
の圧力均衡が乱れて適切なインク吐出およびインク供給
が行えなくおそれがある。そこで、サブタンク2内に溜
まった空気を抜くため、本実施例のインクジェット記録
装置では、定期的に以下のような動作が行われる。
【0031】図2に示すように、キャップ14によりノ
ズル1a面が密閉され、吸引バルブ13が開かれた状態
で、ポンプ12が駆動される。すると、矢印で示すよう
に、フィルタ8を通過して空気が引き出され、その分だ
けインクがインク供給チューブ6からサブタンク2内に
流れ込み、サブタンク2内の液面が上昇していく。そし
て、図3に示すように、上昇した液面がフィルタ8の表
面を覆うと、ポンプ12により吸引をしてもインクを引
き込むことはなく、エア吸引チューブ11内の内圧が減
少するのみである。なお、ポンプ12により発生する最
大負圧をP0、フィルタ8を構成する多孔質膜がインク
を通過させない最大圧力差(所定値)をP1とすると、
P1>P0の関係が成立するように、ポンプ12、フィ
ルタ8、およびインクの性能や材質や種類の組み合わせ
が予め設定してある。
ズル1a面が密閉され、吸引バルブ13が開かれた状態
で、ポンプ12が駆動される。すると、矢印で示すよう
に、フィルタ8を通過して空気が引き出され、その分だ
けインクがインク供給チューブ6からサブタンク2内に
流れ込み、サブタンク2内の液面が上昇していく。そし
て、図3に示すように、上昇した液面がフィルタ8の表
面を覆うと、ポンプ12により吸引をしてもインクを引
き込むことはなく、エア吸引チューブ11内の内圧が減
少するのみである。なお、ポンプ12により発生する最
大負圧をP0、フィルタ8を構成する多孔質膜がインク
を通過させない最大圧力差(所定値)をP1とすると、
P1>P0の関係が成立するように、ポンプ12、フィ
ルタ8、およびインクの性能や材質や種類の組み合わせ
が予め設定してある。
【0032】以上説明したエア吸引動作により、サブタ
ンク2内の空気が多くなってインク供給が途絶えたり空
気の熱膨張で弊害が発生したりすることを防止可能にな
る。しかし、繰り返しエア吸引を行ううちに、フィルタ
8の目詰まりや濡れによって透気度が劣化してくること
がある。すなわち、所定値P1以下の圧力であってもフ
ィルタ8をインクが通過するようになった場合は、前記
したエア吸引動作においてインクも一緒に吸い出されて
しまい、その結果、サブタンク2および記録ヘッド1を
適切な圧力に維持することができず、所望のインク吐出
およびインク供給が不可能になり画像形成不良を招くお
それがある。また、フィルタ8の表面が常にインクで濡
れている状態になった場合は、ポンプの最大圧力P0で
もサブタンク2内の空気を抜き出せなくなるおそれがあ
る。そこで、インクジェット記録装置の動作を停止した
後、フィルタ8を新品に交換することによってその性能
を回復させる。
ンク2内の空気が多くなってインク供給が途絶えたり空
気の熱膨張で弊害が発生したりすることを防止可能にな
る。しかし、繰り返しエア吸引を行ううちに、フィルタ
8の目詰まりや濡れによって透気度が劣化してくること
がある。すなわち、所定値P1以下の圧力であってもフ
ィルタ8をインクが通過するようになった場合は、前記
したエア吸引動作においてインクも一緒に吸い出されて
しまい、その結果、サブタンク2および記録ヘッド1を
適切な圧力に維持することができず、所望のインク吐出
およびインク供給が不可能になり画像形成不良を招くお
それがある。また、フィルタ8の表面が常にインクで濡
れている状態になった場合は、ポンプの最大圧力P0で
もサブタンク2内の空気を抜き出せなくなるおそれがあ
る。そこで、インクジェット記録装置の動作を停止した
後、フィルタ8を新品に交換することによってその性能
を回復させる。
【0033】図1〜3に示す本実施形態のインクジェッ
ト記録装置では、前記した通り、フィルタ8が固着され
たフィルタ保持部材9は、サブタンク2にねじ込まれて
固定されている。従って、ユーザ(使用者)またはサー
ビスマン(保守作業者)が、エア吸引チューブ11をフ
ィルタ保持部材9から外した後に、フィルタ保持部材9
をサブタンク2に対し相対的に回転させて螺合を解除す
ることによって、簡単にフィルタ8およびフィルタ保持
部材9をサブタンク2から取り外せる。また、新たなフ
ィルタ8およびフィルタ保持部材9の装着も、ユーザ
(使用者)またはサービスマン(保守作業者)がフィル
タ保持部材9をサブタンク2に対し相対的に回転させる
ことにより、容易に行える。このように、本実施形態で
は、フィルタ8をフィルタ保持部材9ごと着脱すること
により、簡単に交換することができる。
ト記録装置では、前記した通り、フィルタ8が固着され
たフィルタ保持部材9は、サブタンク2にねじ込まれて
固定されている。従って、ユーザ(使用者)またはサー
ビスマン(保守作業者)が、エア吸引チューブ11をフ
ィルタ保持部材9から外した後に、フィルタ保持部材9
をサブタンク2に対し相対的に回転させて螺合を解除す
ることによって、簡単にフィルタ8およびフィルタ保持
部材9をサブタンク2から取り外せる。また、新たなフ
ィルタ8およびフィルタ保持部材9の装着も、ユーザ
(使用者)またはサービスマン(保守作業者)がフィル
タ保持部材9をサブタンク2に対し相対的に回転させる
ことにより、容易に行える。このように、本実施形態で
は、フィルタ8をフィルタ保持部材9ごと着脱すること
により、簡単に交換することができる。
【0034】なお、フィルタ保持部材9のサブタンク2
への取付方法としては、様々な変更例が考えられる。例
えば、図4に示すようにフィルタ保持部材19の外周部
をビス15でサブタンク21に留める方法や、図5に示
すようにフィルタ保持部材29をサブタンク22の通気
孔に圧入させる方法が可能である。また、図示しない
が、フィルタ8の周囲にエラストマをアウトサート成形
して形成したフィルタ保持部材を、固定用部材で上下か
ら挟んでシールする構成も可能である。好ましくは、ユ
ーザまたはサービスマンが、手動で容易にフィルタ保持
部材9,19,29をサブタンク2,21,22から取
り外せる構成とされる。もちろん、フィルタ保持部材
9,19,29がサブタンク2.21,22に取り付け
られた状態では、空気やインクが漏れないようにしっか
りとシールされる。
への取付方法としては、様々な変更例が考えられる。例
えば、図4に示すようにフィルタ保持部材19の外周部
をビス15でサブタンク21に留める方法や、図5に示
すようにフィルタ保持部材29をサブタンク22の通気
孔に圧入させる方法が可能である。また、図示しない
が、フィルタ8の周囲にエラストマをアウトサート成形
して形成したフィルタ保持部材を、固定用部材で上下か
ら挟んでシールする構成も可能である。好ましくは、ユ
ーザまたはサービスマンが、手動で容易にフィルタ保持
部材9,19,29をサブタンク2,21,22から取
り外せる構成とされる。もちろん、フィルタ保持部材
9,19,29がサブタンク2.21,22に取り付け
られた状態では、空気やインクが漏れないようにしっか
りとシールされる。
【0035】また、フィルタ8のフィルタ保持部材9,
19,29への固定方法も、前記した熱溶着、超音波溶
着、接着剤による接着に限られず、様々な方法に変更可
能である。
19,29への固定方法も、前記した熱溶着、超音波溶
着、接着剤による接着に限られず、様々な方法に変更可
能である。
【0036】また、カラープリンタのように複数色のイ
ンクを用いる場合にはメインタンク4もサブタンク2,
21,22も複数設けられるが、この場合にも全く同様
の構成を取ることが可能である。その場合、フィルタ保
持部材9,19,29を1つに合体させ、単一のフィル
タ保持部材9,19,29に複数のフィルタ8が固定さ
れた構成とすることにより、全てのサブタンク2,2
1,22のフィルタ8を一度に交換できる構成とするこ
とも可能である。もちろん、その反対に各サブタンク
2,21,22毎にフィルタ保持部材9,19,29を
それぞれ設け、全て独立して交換できる構成とすること
も可能である。
ンクを用いる場合にはメインタンク4もサブタンク2,
21,22も複数設けられるが、この場合にも全く同様
の構成を取ることが可能である。その場合、フィルタ保
持部材9,19,29を1つに合体させ、単一のフィル
タ保持部材9,19,29に複数のフィルタ8が固定さ
れた構成とすることにより、全てのサブタンク2,2
1,22のフィルタ8を一度に交換できる構成とするこ
とも可能である。もちろん、その反対に各サブタンク
2,21,22毎にフィルタ保持部材9,19,29を
それぞれ設け、全て独立して交換できる構成とすること
も可能である。
【0037】その他にも様々な変更例が考えられるが、
多孔質膜のフィルタ8を保持するフィルタ保持部材9,
19,29が容易に交換可能な構成であれば本発明の趣
旨を逸脱しない。
多孔質膜のフィルタ8を保持するフィルタ保持部材9,
19,29が容易に交換可能な構成であれば本発明の趣
旨を逸脱しない。
【0038】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同
様な構成については同一の符号を付与し説明を省略す
る。
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同
様な構成については同一の符号を付与し説明を省略す
る。
【0039】図6〜8は、本発明の第2の実施形態の記
録装置の模式図である。
録装置の模式図である。
【0040】第1の実施形態では、記録ヘッド1から吐
出したインクに応じて連続的に新しいインクを供給する
連続供給方式が採用されていたが、本実施形態では、選
択的かつ間欠的に新しいインクが供給される間欠供給方
式が採用されている。
出したインクに応じて連続的に新しいインクを供給する
連続供給方式が採用されていたが、本実施形態では、選
択的かつ間欠的に新しいインクが供給される間欠供給方
式が採用されている。
【0041】本実施形態のインクジェット記録装置は、
第1の実施形態と同様に、固定されたメインタンク4
と、往復移動可能なキャリッジ(図示せず)とを有して
いる。キャリッジには、ホルダー36が搭載されてい
る。このホルダー36は中空の容器状であり、ホルダー
36外部に記録ヘッド1が配設され、ホルダー36内部
にサブタンク(インクタンク)20が収納されている。
記録ヘッド1は、ホルダー36に取り付けられており、
防塵フィルタ3を介して、ホルダー36内部のサブタン
ク4と密着している。サブタンク20は、ホルダー36
に挿入された後、支点23を中心として揺動可能なサブ
タンク固定レバー32により上方から押さえつけられ
て、固定されている。なお、このようにサブタンク20
を固定している時には、サブタンク固定レバー32は、
ホルダー36の係合爪に係止されて固定されている。
第1の実施形態と同様に、固定されたメインタンク4
と、往復移動可能なキャリッジ(図示せず)とを有して
いる。キャリッジには、ホルダー36が搭載されてい
る。このホルダー36は中空の容器状であり、ホルダー
36外部に記録ヘッド1が配設され、ホルダー36内部
にサブタンク(インクタンク)20が収納されている。
記録ヘッド1は、ホルダー36に取り付けられており、
防塵フィルタ3を介して、ホルダー36内部のサブタン
ク4と密着している。サブタンク20は、ホルダー36
に挿入された後、支点23を中心として揺動可能なサブ
タンク固定レバー32により上方から押さえつけられ
て、固定されている。なお、このようにサブタンク20
を固定している時には、サブタンク固定レバー32は、
ホルダー36の係合爪に係止されて固定されている。
【0042】サブタンク20のインク保持用のスペース
の底面(下面)には開口部が設けられ、この開口部を塞
ぐように防塵フィルタ3が固着されている。そして、サ
ブタンク20がホルダー36に取り付けられた状態で、
ノズル1aがこの防塵フィルタ3を介してサブタンク2
0と連通するように、記録ヘッド1がホルダー36に取
り付けられている。
の底面(下面)には開口部が設けられ、この開口部を塞
ぐように防塵フィルタ3が固着されている。そして、サ
ブタンク20がホルダー36に取り付けられた状態で、
ノズル1aがこの防塵フィルタ3を介してサブタンク2
0と連通するように、記録ヘッド1がホルダー36に取
り付けられている。
【0043】サブタンク20には、その上面から下方に
向かって屈曲する通気孔が形成されている。そして、多
孔質膜からなるフィルタ8が、サブタンク20の内壁に
超音波溶着等の方法で直接固定されており、このフィル
タ8が通気孔の一端部を塞いでいる。第1の実施形態と
同様に、フィルタ8は、微細な孔を多数持つ多孔質膜か
らなり、空気は通過することができるが、常圧では水や
インク等の液体は通過させず、所定値以上の圧力差が生
じたときにのみ、空気のみならず水やインク等の液体の
通過も許容するものである。
向かって屈曲する通気孔が形成されている。そして、多
孔質膜からなるフィルタ8が、サブタンク20の内壁に
超音波溶着等の方法で直接固定されており、このフィル
タ8が通気孔の一端部を塞いでいる。第1の実施形態と
同様に、フィルタ8は、微細な孔を多数持つ多孔質膜か
らなり、空気は通過することができるが、常圧では水や
インク等の液体は通過させず、所定値以上の圧力差が生
じたときにのみ、空気のみならず水やインク等の液体の
通過も許容するものである。
【0044】さらに、サブタンク20のインク保持用の
スペースの底面(下面)にはもう1つの開口部が設けら
れ、この開口部内にジョイントゴム35が圧入され固定
されている。ジョイントゴム35には、ジョイントゴム
35を貫通する微細なスリットが形成されているが、図
6に示すように、通常、スリットは、圧入されたジョイ
ントゴム35自身の弾性力により密着して閉じており、
針などでスリットを押し広げたときのみ上下に連通す
る。このサブタンク20の内部、すなわちインクを蓄え
るスペースには、サブタンクスポンジ31が圧入されて
いる。
スペースの底面(下面)にはもう1つの開口部が設けら
れ、この開口部内にジョイントゴム35が圧入され固定
されている。ジョイントゴム35には、ジョイントゴム
35を貫通する微細なスリットが形成されているが、図
6に示すように、通常、スリットは、圧入されたジョイ
ントゴム35自身の弾性力により密着して閉じており、
針などでスリットを押し広げたときのみ上下に連通す
る。このサブタンク20の内部、すなわちインクを蓄え
るスペースには、サブタンクスポンジ31が圧入されて
いる。
【0045】キャリッジがホームポジションにあるとき
に通気孔の出口に対向する位置には、後述するジョイン
ト針34と連動して上下動するジョイントキャップ37
が設けられている。ジョイントキャップ37は、エア吸
引チューブ11を介してポンプ12に接続されている。
エア吸引チューブ11の途中には圧力計33が設けられ
ている。
に通気孔の出口に対向する位置には、後述するジョイン
ト針34と連動して上下動するジョイントキャップ37
が設けられている。ジョイントキャップ37は、エア吸
引チューブ11を介してポンプ12に接続されている。
エア吸引チューブ11の途中には圧力計33が設けられ
ている。
【0046】キャリッジがホームポジションにあるとき
にジョイントゴム35に対向する位置には、上下動可能
なジョイント針34が設けられている。ジョイント針3
4は、インク供給チューブ6および供給バルブ7を介し
てメインタンク4に接続されている。図6に示すよう
に、ジョイント針34がジョイントゴム35に差し込ま
れていない時は、メインタンク4からのインクの漏れ防
止のために供給バルブ7は閉じている。
にジョイントゴム35に対向する位置には、上下動可能
なジョイント針34が設けられている。ジョイント針3
4は、インク供給チューブ6および供給バルブ7を介し
てメインタンク4に接続されている。図6に示すよう
に、ジョイント針34がジョイントゴム35に差し込ま
れていない時は、メインタンク4からのインクの漏れ防
止のために供給バルブ7は閉じている。
【0047】次に、本実施形態のインクジェット記録装
置の動作を説明する。
置の動作を説明する。
【0048】第1の実施形態と同様に、記録媒体の1ラ
インごとの移動(副走査)と、それに交差する方向への
キャリッジの往復移動(主走査)とが交互に行われ、キ
ャリッジの移動時に、適宜のタイミングで記録ヘッド1
のノズル1aからインク滴が記録媒体に吐出されて、画
像形成が行われる。この画像形成動作中は、図6に示す
ように、ジョイントゴム35は、ジョイント針34が差
し込まれることなく、閉じた状態である。従って、記録
ヘッド1のノズル1aから吐出されたインクに応じて新
たなインクがサブタンク20から記録ヘッド1に供給さ
れるが、サブタンクスポンジ31に保持されているイン
クは補充されず、インクと空気が交換されることによっ
てサブタンクスポンジ31中の液面が徐々に下がってく
る。
インごとの移動(副走査)と、それに交差する方向への
キャリッジの往復移動(主走査)とが交互に行われ、キ
ャリッジの移動時に、適宜のタイミングで記録ヘッド1
のノズル1aからインク滴が記録媒体に吐出されて、画
像形成が行われる。この画像形成動作中は、図6に示す
ように、ジョイントゴム35は、ジョイント針34が差
し込まれることなく、閉じた状態である。従って、記録
ヘッド1のノズル1aから吐出されたインクに応じて新
たなインクがサブタンク20から記録ヘッド1に供給さ
れるが、サブタンクスポンジ31に保持されているイン
クは補充されず、インクと空気が交換されることによっ
てサブタンクスポンジ31中の液面が徐々に下がってく
る。
【0049】記録ヘッド1によるインク使用量が所定の
量に達すると、キャリッジが一旦ホームポジションに戻
され、図7に示すように、ノズル1a部がキャップ14
で密閉されるとともに、ジョイント針34が上方に移動
してジョイントゴム35に突き刺さりインク供給経路が
連通する。同時に、ジョイントキャップ37はサブタン
ク20の通気孔を覆うように密着させられる。
量に達すると、キャリッジが一旦ホームポジションに戻
され、図7に示すように、ノズル1a部がキャップ14
で密閉されるとともに、ジョイント針34が上方に移動
してジョイントゴム35に突き刺さりインク供給経路が
連通する。同時に、ジョイントキャップ37はサブタン
ク20の通気孔を覆うように密着させられる。
【0050】次に、供給バルブ7が開かれ、ポンプ12
が駆動されて、図7に矢印で示すように、エア吸引チュ
ーブ11を通じてサブタンクスポンジ31内の空気が引
き出され、インク供給チューブ6を通じてメインタンク
4からサブタンク20に新しいインクが供給される。そ
して、サブタンク20内の液面が上昇して、図8に示す
ようにフィルタ8を完全に覆うと、それ以上空気を吸い
出すことはできなくなり、エア吸引チューブ11内の内
圧が減少する。なお、第1の実施形態と同様に、ポンプ
12により発生する最大負圧をP0、フィルタ8を構成
する多孔質膜がインクを通過させない最大圧力差(所定
値)をP1とすると、P1>P0の関係が成立するよう
に、ポンプ12、フィルタ8、およびインクの性能や材
質や種類の組み合わせが予め設定してある。
が駆動されて、図7に矢印で示すように、エア吸引チュ
ーブ11を通じてサブタンクスポンジ31内の空気が引
き出され、インク供給チューブ6を通じてメインタンク
4からサブタンク20に新しいインクが供給される。そ
して、サブタンク20内の液面が上昇して、図8に示す
ようにフィルタ8を完全に覆うと、それ以上空気を吸い
出すことはできなくなり、エア吸引チューブ11内の内
圧が減少する。なお、第1の実施形態と同様に、ポンプ
12により発生する最大負圧をP0、フィルタ8を構成
する多孔質膜がインクを通過させない最大圧力差(所定
値)をP1とすると、P1>P0の関係が成立するよう
に、ポンプ12、フィルタ8、およびインクの性能や材
質や種類の組み合わせが予め設定してある。
【0051】以上説明したエア吸引動作を繰り返すと、
第1の実施形態と同様に、フィルタ8の目詰まりや濡れ
によって透気度が劣化して適切なエア吸引動作が行えな
くなり、所望のインク吐出およびインク供給が不可能に
なるおそれがある。
第1の実施形態と同様に、フィルタ8の目詰まりや濡れ
によって透気度が劣化して適切なエア吸引動作が行えな
くなり、所望のインク吐出およびインク供給が不可能に
なるおそれがある。
【0052】本実施形態では、インクジェット記録装置
を制御する制御手段51により、フィルタ8の劣化の進
行程度が判断される。図9にこのインクジェット記録装
置の制御系統が模式的に示されている。
を制御する制御手段51により、フィルタ8の劣化の進
行程度が判断される。図9にこのインクジェット記録装
置の制御系統が模式的に示されている。
【0053】制御手段51は、操作パネル52や、外部
機器と情報をやりとりするコントローラ53や、図示し
ないキャリッジや紙送りローラを駆動するためのモータ
や、ブザー55などを制御可能に接続されているととも
に、供給回数係数手段23や、接触時間検知手段24
や、流量検知手段25や、記録回数係数手段26等の検
知手段が接続されている。そして、制御手段51は、供
給回数係数手段23からの入力信号に基づいて、上述し
た方法によりメインタンク4からサブタンク12にイン
クを供給した回数を、接触時間検知手段24からの入力
信号に基づいて、インク供給後のサブタンク2がインク
で満たされた状態で放置された時間を、流量検知手段2
5からの入力信号に基づいて、ポンプ12による吸引を
開始してからサブタンク2がインクで充満し圧力計33
により検出される負圧の程度が大きくなるまでのエア吸
引時間を、記録回数係数手段26からの入力信号に基づ
いて、記録ヘッド1が吐出したインクの量または印字枚
数を、それぞれ求めて記憶する。そして、制御手段51
は、下記のような条件のときにフィルタ8が劣化したと
判断し、ユーザに対し交換を促すような動作を実施す
る。
機器と情報をやりとりするコントローラ53や、図示し
ないキャリッジや紙送りローラを駆動するためのモータ
や、ブザー55などを制御可能に接続されているととも
に、供給回数係数手段23や、接触時間検知手段24
や、流量検知手段25や、記録回数係数手段26等の検
知手段が接続されている。そして、制御手段51は、供
給回数係数手段23からの入力信号に基づいて、上述し
た方法によりメインタンク4からサブタンク12にイン
クを供給した回数を、接触時間検知手段24からの入力
信号に基づいて、インク供給後のサブタンク2がインク
で満たされた状態で放置された時間を、流量検知手段2
5からの入力信号に基づいて、ポンプ12による吸引を
開始してからサブタンク2がインクで充満し圧力計33
により検出される負圧の程度が大きくなるまでのエア吸
引時間を、記録回数係数手段26からの入力信号に基づ
いて、記録ヘッド1が吐出したインクの量または印字枚
数を、それぞれ求めて記憶する。そして、制御手段51
は、下記のような条件のときにフィルタ8が劣化したと
判断し、ユーザに対し交換を促すような動作を実施す
る。
【0054】条件1:メインタンク4からサブタンク2
0へのインク供給回数が所定値に達した場合 条件2:サブタンク20がインクで満たされている状
態、すなわちフィルタ8にインクが接した状態の累積時
間が所定値に達した場合 条件3:サブタンク20へのインク供給時にフィルタ8
を通過する空気の時間あたりの流量、すなわち、前にサ
ブタンク20がインクで満たされていた時から記録ヘッ
ド1が消費したインク体積をVとし、ポンプ12が吸引
を開始してから再びサブタンク20がインクで満たされ
て圧力計33により検出される負圧の程度が大きくなる
までの時間をTとしたとき、V/Tで示される値が所定
値より小さくなった場合 条件4:記録ヘッド1によるインク吐出量または記録枚
数が所定値に達した場合 制御装置は、以上の条件1〜4のうち少なくとも1つを
検知した場合、フィルタ8が劣化したと判断して警告動
作を行う。警告動作としては、例えば操作パネル52に
設けられたLEDの点灯や、ブザー55の鳴動や、コン
トローラ53を通じたコンピュータや外部機器などへの
警告メッセージの表示や、モータ54の停止による印字
動作の中止など、様々な方法が考えられる。
0へのインク供給回数が所定値に達した場合 条件2:サブタンク20がインクで満たされている状
態、すなわちフィルタ8にインクが接した状態の累積時
間が所定値に達した場合 条件3:サブタンク20へのインク供給時にフィルタ8
を通過する空気の時間あたりの流量、すなわち、前にサ
ブタンク20がインクで満たされていた時から記録ヘッ
ド1が消費したインク体積をVとし、ポンプ12が吸引
を開始してから再びサブタンク20がインクで満たされ
て圧力計33により検出される負圧の程度が大きくなる
までの時間をTとしたとき、V/Tで示される値が所定
値より小さくなった場合 条件4:記録ヘッド1によるインク吐出量または記録枚
数が所定値に達した場合 制御装置は、以上の条件1〜4のうち少なくとも1つを
検知した場合、フィルタ8が劣化したと判断して警告動
作を行う。警告動作としては、例えば操作パネル52に
設けられたLEDの点灯や、ブザー55の鳴動や、コン
トローラ53を通じたコンピュータや外部機器などへの
警告メッセージの表示や、モータ54の停止による印字
動作の中止など、様々な方法が考えられる。
【0055】この警告動作を受けて、ユーザまたはサー
ビスマンが、インクジェット記録装置の動作を停止した
後でフィルタ8を新品に交換することによってその性能
を回復させる。本実施形態では、サブタンク固定レバー
32を引き上げ、サブタンクホルダ36からサブタンク
20ごと引き出して交換する。これにより、精密で高価
な記録ヘッド1を同時に交換する必要はなくなり、無駄
なコストを削減できる。また、本実施形態では、サブタ
ンク20の交換時に、チューブ類を外したり再接続した
りといった作業も不要である。
ビスマンが、インクジェット記録装置の動作を停止した
後でフィルタ8を新品に交換することによってその性能
を回復させる。本実施形態では、サブタンク固定レバー
32を引き上げ、サブタンクホルダ36からサブタンク
20ごと引き出して交換する。これにより、精密で高価
な記録ヘッド1を同時に交換する必要はなくなり、無駄
なコストを削減できる。また、本実施形態では、サブタ
ンク20の交換時に、チューブ類を外したり再接続した
りといった作業も不要である。
【0056】なお、カラープリンタのように複数色のイ
ンクを用いる場合にはメインタンク4もサブタンク20
も複数設けられるが、この場合にも全く同様の構成を取
ることが可能である。そして、各色毎にインク供給の回
数や放置時間や記録ヘッド1の吐出履歴などを管理し
て、各色のサブタンク20毎にフィルタ8の劣化判断を
行うようにすれば、交換タイミングの精度向上や余分な
交換の回避等が可能となる。フィルタ8の劣化を判断す
る方法は、前記した実施形態の例に限られず、使用時間
や、温度変化の履歴や、圧力変化の履歴や、メインタン
ク4の交換回数など様々な方法が考えられる。多孔質膜
のフィルタ8が固着されたサブタンク20を、記録ヘッ
ド1等から独立して容易に交換可能な構成であれば本発
明の趣旨を逸脱しない。
ンクを用いる場合にはメインタンク4もサブタンク20
も複数設けられるが、この場合にも全く同様の構成を取
ることが可能である。そして、各色毎にインク供給の回
数や放置時間や記録ヘッド1の吐出履歴などを管理し
て、各色のサブタンク20毎にフィルタ8の劣化判断を
行うようにすれば、交換タイミングの精度向上や余分な
交換の回避等が可能となる。フィルタ8の劣化を判断す
る方法は、前記した実施形態の例に限られず、使用時間
や、温度変化の履歴や、圧力変化の履歴や、メインタン
ク4の交換回数など様々な方法が考えられる。多孔質膜
のフィルタ8が固着されたサブタンク20を、記録ヘッ
ド1等から独立して容易に交換可能な構成であれば本発
明の趣旨を逸脱しない。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、フィルタが劣化した場
合に、ユーザまたはサービスマンが容易に交換すること
ができる。従って、フィルタにインクが接した状態での
加圧の繰り返し等によってインクタンクの内圧の上昇や
空気吸引不能やインクの漏れ出し等の弊害が発生するこ
とを防ぐことができ、インクタンクからの適切なエア吸
引動作が行えるため、所望のインク吐出およびインク供
給が保たれる。
合に、ユーザまたはサービスマンが容易に交換すること
ができる。従って、フィルタにインクが接した状態での
加圧の繰り返し等によってインクタンクの内圧の上昇や
空気吸引不能やインクの漏れ出し等の弊害が発生するこ
とを防ぐことができ、インクタンクからの適切なエア吸
引動作が行えるため、所望のインク吐出およびインク供
給が保たれる。
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の模式的断面図である。
装置の模式的断面図である。
【図2】第1の実施形態のインクジェット記録装置のエ
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
【図3】第1の実施形態のインクジェット記録装置のエ
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置の他の例の模式的断面図である。
装置の他の例の模式的断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録
装置のさらに他の例の模式的断面図である。
装置のさらに他の例の模式的断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録
装置の模式的断面図である。
装置の模式的断面図である。
【図7】第2の実施形態のインクジェット記録装置のエ
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
【図8】第2の実施形態のインクジェット記録装置のエ
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
ア吸引動作を示す模式的断面図である。
【図9】第2実施例のインクジェット記録装置の制御系
統を示す概略ブロック図である。
統を示す概略ブロック図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置のインクタン
クの断面図である。
クの断面図である。
1 記録ヘッド
1a ノズル
2 サブタンク(インクタンク)
3 防塵フィルタ
4 メインタンク
5 スポンジ
6 インク供給チューブ
7 供給バルブ
8 フィルタ(多孔質膜)
9 フィルタ保持部材
10 シール材
11 エア吸引チューブ
12 ポンプ
13 吸引バルブ
14 キャップ
15 ビス
19 フィルタ保持部材
20,21,22 サブタンク(インクタンク)
23 供給回数係数手段
24 接触時間検知手段
25 流量検知手段
26 記録回数係数手段
29 フィルタ保持部材
31 サブタンクスポンジ
32 サブタンク固定レバー
33 圧力計
34 ジョイント針
35 ジョイントゴム
36 ホルダー
37 ジョイントキャップ
51 制御手段
52 操作パネル
53 コントローラ
54 モータ
55 ブザー
Claims (15)
- 【請求項1】 記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド
と、該記録ヘッドにインクを供給するインクタンクとを
有するインクジェット記録装置であって、 前記インクタンクに設けられている少なくとも1つの通
気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差以下ではイン
クを通過させないフィルタと、前記フィルタが固定され
ているフィルタ保持部材とを有し、 前記フィルタ保持部材は、前記フィルタが前記通気孔を
塞ぐように前記インクタンクに機械的に取付可能かつ取
外し可能であることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項2】 前記フィルタ保持部材は、前記インクタ
ンクに螺合可能なねじ部を有する、請求項1に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項3】 前記フィルタ保持部材は、圧入により前
記インクタンクに取り付けられる、請求項1に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項4】 前記フィルタ保持部材は、ビスを用いて
前記インクタンクに取り付けられる、請求項1に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記フィルタ保持部材は、前記インクタ
ンクから手動で容易に取り外し可能に取り付けられる、
請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド
と、該記録ヘッドにインクを供給するインクタンクとを
有するインクジェット記録装置であって、 前記インクタンクに設けられている少なくとも1つの通
気孔と、空気は通過させるが所定の圧力差以下ではイン
クを通過させないフィルタを有し、 前記フィルタは、前記通気孔を塞ぐように前記インクタ
ンクに固定されており、 前記インクタンクは、前記フィルタが固定された状態
で、手動で容易に前記記録ヘッドおよび記録装置本体の
いずれからも分離して単体で取り外し可能であることを
特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記記録ヘッドおよび前記インクタンク
が搭載されるキャリッジを有し、前記キャリッジと前記
記録ヘッドと前記インクタンクは一体的に往復移動可能
である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項8】 前記インクタンクが前記記録ヘッドに供
給したインク量に応じて、連続的に前記インクタンクに
インクを供給するメインタンクをさらに有する、請求項
7に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項9】 前記インクタンクが前記記録ヘッドに供
給したインク量に応じて、非連続的かつ選択的に前記イ
ンクタンクにインクを供給するメインタンクをさらに有
する、請求項7に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 前記メインタンクから前記インクタン
クにインクを供給した回数を数える供給回数計数手段を
さらに有する、請求項9に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項11】 前記フィルタにインクが接触した時間
を検知する接触時間検知手段をさらに有する、請求項1
〜10のいずれか1項に記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項12】 前記フィルタを通過する空気の時間あ
たりの流量を検知する流量検知手段をさらに有する、請
求項1〜11のいずれか1項に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項13】 記録ヘッドによる記録回数を数える記
録回数計数手段をさらに有する、請求項1〜12のいず
れか1項に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項14】 前記フィルタの劣化が進行したと判断
した時に、フィルタの交換を促す動作を実行する制御手
段をさらに備えた、請求項1〜13のいずれか1項に記
載のインクジェット記録装置。 - 【請求項15】 前記インクタンクを複数有し、前記制
御手段は前記各インクタンクの前記フィルタに関してそ
れぞれ独立して劣化度を判断する、請求項14に記載の
インクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242560A JP2003053985A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001242560A JP2003053985A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003053985A true JP2003053985A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19072815
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001242560A Pending JP2003053985A (ja) | 2001-08-09 | 2001-08-09 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003053985A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007301987A (ja) * | 2006-04-12 | 2007-11-22 | Fujifilm Corp | 画像形成装置 |
JP2009220448A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Canon Finetech Inc | インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッド |
WO2010026905A1 (en) | 2008-09-02 | 2010-03-11 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
JP2010142752A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Seiko Epson Corp | フィルタおよびこれを組み込んだ圧力調整弁 |
JP2010201925A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-09-16 | Canon Finetech Inc | インクジェット記録ヘッド、インク貯留装置 |
GB2485592A (en) * | 2010-11-19 | 2012-05-23 | Domino Printing Sciences Plc | Fluids container for continuous inkjet printer with replaceable filter |
JP2017030267A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク容器、印刷装置、及びインク供給方法 |
WO2017022653A1 (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク容器、印刷装置、及びインク供給方法 |
-
2001
- 2001-08-09 JP JP2001242560A patent/JP2003053985A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007301987A (ja) * | 2006-04-12 | 2007-11-22 | Fujifilm Corp | 画像形成装置 |
JP2009220448A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Canon Finetech Inc | インクジェット記録装置およびインクジェット記録ヘッド |
US8398218B2 (en) | 2008-09-02 | 2013-03-19 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
WO2010026905A1 (en) | 2008-09-02 | 2010-03-11 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US8523337B2 (en) | 2008-09-02 | 2013-09-03 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
CN102131648A (zh) * | 2008-09-02 | 2011-07-20 | 株式会社理光 | 图像形成设备 |
JP2010142752A (ja) * | 2008-12-19 | 2010-07-01 | Seiko Epson Corp | フィルタおよびこれを組み込んだ圧力調整弁 |
US8337000B2 (en) | 2009-02-09 | 2012-12-25 | Canon Finetech Inc. | Inkjet print head and ink storage apparatus |
JP2010201925A (ja) * | 2009-02-09 | 2010-09-16 | Canon Finetech Inc | インクジェット記録ヘッド、インク貯留装置 |
GB2485592A (en) * | 2010-11-19 | 2012-05-23 | Domino Printing Sciences Plc | Fluids container for continuous inkjet printer with replaceable filter |
GB2485592B (en) * | 2010-11-19 | 2017-09-13 | Domino Printing Sciences Plc | Improvements in or relating to continuous inkjet printers |
JP2017030267A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク容器、印刷装置、及びインク供給方法 |
WO2017022653A1 (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インク容器、印刷装置、及びインク供給方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2499824C (en) | Liquid supply system, fluid communicating structure, ink supply system, and inkjet recording head utilizing the fluid communicating structure | |
US7976119B2 (en) | Printing apparatus | |
US7618137B2 (en) | Ink jet recording system, ink cartridge and ink jet recording apparatus | |
US6644796B2 (en) | Fluid interconnect in a replaceable ink reservoir for pigmented ink | |
JPH07266573A (ja) | サーマル・インクジェット・プリントバーのバルブ・コネクタおよびインク処理システム | |
JP6008102B2 (ja) | 液体噴射装置 | |
JP2005103855A (ja) | インク供給システム、記録装置、インクタンク、インク供給路構造、記録ヘッド、および液体供給システム | |
JP2000033711A (ja) | インクジェットプリントカ―トリッジからエアを除去する装置 | |
EP1273451A2 (en) | Large volume ink supply system | |
JP3713960B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2003312000A (ja) | 液体吐出記録装置、および該液体吐出記録装置の記録液補給方法 | |
CN1672942A (zh) | 附加装置与液体供应装置 | |
JP2005103856A (ja) | 液体供給システム、流体連通構造、インク供給システムおよび前記流体連通構造を用いるインクジェット記録ヘッド | |
JP2005074627A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2003053985A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JPH11320901A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2004142447A (ja) | 液体供給システム、流体連通構造、インク供給システム,流体連通構造を用いるインクジェット記録ヘッドおよび装置 | |
US20080136864A1 (en) | Waste Liquid Recovery Apparatus, Relay and Liquid Jetting Apparatus | |
JP4638085B2 (ja) | インク供給装置及びインクジェット記録装置 | |
JP2003266734A (ja) | インクジェット記録装置およびインク供給方法 | |
JP2004122500A (ja) | 液体収納部と液体使用部とを連通する液体連通構造、および前記液体連通構造を用いた液体供給システムおよびインクジェット記録装置 | |
JP4915320B2 (ja) | 液滴噴射装置 | |
JP2015212103A (ja) | 液体供給装置および液体噴射装置 | |
JP4623255B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4529267B2 (ja) | インクジェットプリンタ |