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JP2003051438A - 反射部材及びその調整方法、露光装置及びその製造方法、並びにマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents

反射部材及びその調整方法、露光装置及びその製造方法、並びにマイクロデバイスの製造方法

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Publication number
JP2003051438A
JP2003051438A JP2001238173A JP2001238173A JP2003051438A JP 2003051438 A JP2003051438 A JP 2003051438A JP 2001238173 A JP2001238173 A JP 2001238173A JP 2001238173 A JP2001238173 A JP 2001238173A JP 2003051438 A JP2003051438 A JP 2003051438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
reflection
light source
reflecting member
exposure apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001238173A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohisa Tanaka
裕久 田中
Osamu Tanitsu
修 谷津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001238173A priority Critical patent/JP2003051438A/ja
Publication of JP2003051438A publication Critical patent/JP2003051438A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として、反射損失を低減させることによっ
て光を有効に使用することができるとともに、反射率が
最適化された波長以外の波長の光を用いても高い精度で
位置合わせ及び調整を行うことができる反射部材及びそ
の調整方法、当該反射部材を備えた露光装置及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 反射ミラー4は、例えばKrFエキシマ
レーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193
nm)、F2レーザ(157nm)等の光源から射出さ
れるレーザ光に対して反射率が最も高くなるように設定
された反射基板70を有する。この反射基板70は、H
e−Neレーザ(波長632.8nm)の光に対しては
低反射率である。この反射ミラー4はHe−Neレーザ
の光を用いて位置調整を行うために、He−Neレーザ
の光を反射する調整用反射部材を取り付けるスペーサ7
1を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入射光の少なくと
も一部を反射させるために用いられる反射部材及びその
調整方法、当該反射部材を備え、半導体素子、液晶表示
素子、撮像素子、薄膜磁気ヘッド、その他のマイクロデ
バイスの製造工程において用いられる露光装置及びその
製造方法、及び当該露光装置を用いたマイクロデバイス
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等の各種マイクロデバイスは、従来からプレー
ナ技術を応用して製造されており、プレーナ技術にはフ
ォトリソグラフィ技術が必要不可欠である。これらのマ
イクロデバイスをフォトリソグラフィ技術を用いて製造
する際に、マスク又はレチクル(以下、これらを総称す
る場合には、マスクという)に形成されたパターンを投
影光学系を介して、フォトレジスト等の感光材料が塗布
されたウェハ又はガラス基板(以下、これらを総称する
場合には、基板という)等の感光性基板上に転写する露
光装置が使用されている。現在は、例えばステップ・ア
ンド・リピート方式の縮小投影型露光装置、所謂ステッ
パや、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置等が
多用されている。
【0003】上記ステッパは、半導体素子のように一枚
の感光性基板上に同一のパターンを複数転写して形成さ
れるマイクロデバイスを製造する場合に用いられること
が多く、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置
は、大面積の液晶表示素子等を製造する際に用いられる
ことが多い。このステップ・アンド・スキャン方式の露
光装置は、例えば特開平7−57986号公報や特開平
7−326557号公報にて開示されているように、複
数の投影光学系を千鳥状に配置し、マスクと感光性基板
としてのプレートとを同期して走査することによって露
光するものである。
【0004】尚、現在、半導体素子の製造においては、
より微細なパターンを形成することが求められている。
このため、投影光学系の大型化を防止し、且つ投影光学
系の残存収差の影響を極力排除するために、長手方向の
長さが投影光学系の有効径と同程度に設定された細長い
矩形形状の照明光でレチクルを照明して、投影光学系に
対してレチクルとウェハとを照明光の短辺方向に同期移
動させつつレチクルのパターンをウェハに転写する露光
装置(所謂、スキャニング・ステッパ)も半導体素子の
製造に使用される機会が増えている。
【0005】上述した何れの方式の露光装置において
も、光源と、光源から射出された光束を整形するととも
に、照度ムラを均一化し、更に照度を調整した照明光を
マスクに導くための照明光学系とを備えている。また、
この照明光学系内には、光源から射出された光束をマス
ク上に導くための反射ミラー及びリレー光学系が設けら
れるとともに、入射した光束の一部を分割するハーフミ
ラー、ビームスプリッタ、又はハーフプリズム等の分割
光学素子が設けられる。更に、光源としてレーザ光源を
備える場合には、分割光学素子で分割された光束に対し
て時間的な遅延を与えてから分割光学素子を透過した光
束と合波することにより、照明光として用いられるレー
ザ光のコヒーレンシーの低減が図られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、マイ
クロデバイスの製造においてはパターンの微細化の要求
が高まっている。例えば、半導体素子の1つであるCP
U(中央処理装置)は現在0.18μm程度のプロセス
ルールで製造されているが、今後更なる微細化されると
予測されている。この微細化の要求に応えるために、光
源の短波長化が図られている。かかる状況下において、
光源として、例えばKrFエキシマレーザ(248n
m)又はArFエキシマレーザ(193nm)が用いら
れてきており、更に、今後の微細化の要求に対応するた
めに、F2レーザ(157nm)も検討されている。
【0007】光源が短波長化すると、レンズ、プリズ
ム、その他の光学部材の硝材として現在一般的に用いら
れている石英等では吸収が顕著になるため、例えば合成
石英や蛍石(CaF2)等の硝材に限定される。かかる
状況下においては、光源から射出された光の損失を少な
くするために、反射ミラーの反射率は光源から射出され
る光の波長において最も高くなるように設計される。上
述したエキシマレーザ等は直線偏光のレーザ光を射出す
るが、反射ミラーの配置によってはレーザ光の偏光方向
が反射ミラーに対してP偏光になることがある。
【0008】図10は、反射ミラーに入射する光の入射
角度と反射率との関係を示す図である。図10におい
て、横軸は反射ミラーに対する入射角度(45度付近)
であり、縦軸は反射率である。また、符号RSが付され
た直線及び符号RPが付された直線はS偏光の光及びP
偏光の光の反射率をそれぞれ示しており、符号RTはS
偏光の光とP偏光の光とが1対1の割合で反射ミラーに
入射したときの反射率を示している。
【0009】ここで、反射ミラーに対するP偏光及びS
偏光の定義について簡単に説明する。図11は、反射ミ
ラーに対するP偏光及びS偏光を定義するための図であ
る。図11中の100は反射ミラーであり、この反射ミ
ラー100に対して図示したxyz直交座標系のz方向
にレーザ光が進行しているとする。尚、図中の101は
レーザ光の光路を示している。このとき、反射ミラー1
00の入射面は、yz平面に設定される。この反射ミラ
ー100に対するP偏光とは入射面に平行な方向(y方
向)の偏光であり、反射ミラー100に対するS偏光と
は、入射面に垂直な方向(x方向)の偏光である。
【0010】図10から分かるように、一般的に入射角
度が45度付近の場合には、S偏光の光に対する反射率
の方がP偏光の光に対する反射率よりも高い。従って、
反射ミラーでの損失を極力小さくするためには、S偏光
のレーザ光を反射ミラーに入射させる必要がある。ま
た、光源からの光を有効に使用するためには反射ミラー
を高い精度で位置合わせするとともに、入射する光束に
対して入射角度を正確に調整する必要がある。
【0011】ところで、マイクロデバイスの一種である
半導体素子は、通常、フォトレジスト等の感光材が塗布
されたウェハ上に多数層の回路パターンを重ねて形成さ
れるので、2層目以降の回路パターンをウェハ上に転写
する際には、ウェハ上の既に回路パターンが形成された
各ショット領域とこれから露光するレチクルのパターン
像との位置合わせ、即ちウェハとレチクルとの位置合わ
せ(アライメント)を精確に行う必要がある。例えば、
回路パターンが露光されるショット領域をマトリックス
状に配置した一枚のウェハに対して、重ね合わせ露光を
行う際にウェハをアライメントする方式としては、例え
ば特開昭61−44429号公報に開示されている、い
わゆるエンハンスド・グローバル・アライメント(EG
A)が主流となっている。
【0012】EGA方式とは、ウェハ上に形成された複
数のショット領域のうち、少なくとも三つの領域(以
下、EGAショットと称する)を指定し、各ショット領
域に付随したアライメントマーク(ウェハアライメント
マーク)の座標位置をアライメントセンサにて計測す
る。その後、計測値と設計値とに基づいてウェハ上のシ
ョット領域の配列特性(位置情報)に関する誤差パラメ
ータ(オフセット、スケール、回転、直交度)を最小二
乗法等により統計演算処理して決定する。そして、この
決定されたパラメータの値に基づいて、ウェハ上の全て
のショット領域に対してその設計上の座標値を補正し、
この補正された座標値に従ってウェハステージをステッ
ピングさせてウェハを位置決めする方式である。この結
果、マスクに形成されているパターンの投影像とウェハ
上の複数のショット領域のそれぞれとが、ショット領域
内に設定された加工点(座標値が計測、又は算出される
基準点であり、例えばショット領域の中心)において正
確に重ね合わされて露光されることになる。
【0013】従来、ウェハ上のアライメントマークを計
測するアライメントセンサとしては、投影光学系近傍に
配設されたオフアクシス方式のアライメント系を用い、
アライメント系が計測したマーク位置と、投影光学系と
オフアクシスアライメント系との間の距離であるベース
ライン量とに基づいてウェハステージを送り込む方法
や、レチクルに形成されたレチクルアライメントマーク
と投影光学系とを介してウェハステージ上に設けられた
基準部材に形成された指標マーク、又はウェハ上に形成
されたウェハアライメントマークを検出する、いわゆる
TTR(スルー・ザ・レチクル)方式のセンサ(以下、
TTRセンサという)の採用が検討されている。TTR
センサは、例えばレチクルアライメントマークと投影光
学系を介して結像されたウェハアライメントマーク(又
は指標マーク)とを同一視野で重ねた状態で撮像し、マ
ーク間の位置ずれ量を計測するものである。
【0014】このTTRセンサは、上記のように投影光
学系を介してウェハアライメントマーク(又は指標マー
ク)を観察している。ここで、投影光学系の収差の影響
があると検出誤差が生ずるため、ウェハアライメントマ
ーク(又は指標マーク)を照明する照明光は露光光の一
部が用いられる。このため、光源からの光を分割するた
めの分割光学素子(ハーフミラー又はビームスプリッ
タ)が設けられる。この分割光学素子で分割された光を
有効に使用する場合においても分割光学素子を正確に位
置合わせするとともに高精度の調整が必要となる。更
に、TTRセンサの検出精度を高めるためには、分割光
学素子で光源からの光を分割するときに、損失を極力低
減してTTRセンサで使用することのできる光量を増大
させることも必要である。
【0015】照明光学系中に設けられる反射ミラー及び
分割光学素子の位置合わせ及び調整は、従来からHe−
Neレーザ(波長632.8nm)を用いて行われてい
る。反射ミラー及び分割光学素子の位置合わせを行うと
きには、まず露光装置が備えるレーザ光源から射出され
るレーザ光の光路上を、He−Neレーザから射出され
た光が進むように設定し、光源からの光を反射させる位
置又は分割する位置に反射ミラー又は分割光学素子を配
置して、He−Neレーザからの光を反射又は分割させ
て反射ミラー又は分割光学素子の位置合わせ及び調整を
行っていた。
【0016】しかしながら、前述したように、反射ミラ
ー及び分割光学系は、短波長化された光源からの光に合
わせて反射率が最も高くなるように設定されているた
め、He−Neレーザから射出される波長域の光に対す
る反射率が著しく低下する。その結果、反射ミラー又は
分割光学系で反射された光を用いて高い精度で位置合わ
せ及び調整を行うのが困難になるという問題が生じた。
この問題を解決するために、本来配置される反射ミラー
に代えてHe−Neレーザから射出される光に対して高
い反射率を有する反射部材を用いて位置決めを行った後
で、その反射部材が配置されていた位置に、本来配置さ
れる反射ミラーを配置することにより反射ミラーの位置
決めを行うことができる。しかしながら、この方法では
位置決め精度の点で問題があった。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、反射損失を低減させることによって光を有効に使
用することができるとともに、反射率が最適化された波
長以外の波長の光を用いても高い精度で位置合わせ及び
調整を行うことができる反射部材及びその調整方法、当
該反射部材を備えた露光装置及びその製造方法、並びに
当該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の反射部材は、所定波長の第1の光に対して
反射特性を有し、且つ該第1の光とは異なる波長の第2
の光に対して、第1の光に対する反射特性よりも低い反
射特性を有する反射部材(3、4、6、19、22、3
0、34、35、37、61a〜61c、75)であっ
て、前記第2の光を用いて前記第1の光の光路に対する
位置調整を行うために前記第2の光を反射させる調整用
反射部材(72)を、前記反射部材(3、4、6、1
9、22、30、34、35、37、61a〜61c、
75)に対して所定の位置関係で取り付けるための取付
部材(71)を備えることを特徴としている。この発明
によれば、反射部材に形成されている取付部材に調整用
反射部材を取り付け、調整用反射部材が取り付けられた
反射部材を、第1の光の光路に配置し、第1の光の光路
に沿って第2の光を反射部材に照射したときに得られる
調整用反射部材の反射光に基づいて前記反射部材を調整
し、更に取付部材から前記調整用反射部材を取り除くこ
とによって反射部材の位置合わせ及び調整を行うので、
反射率が最適化された第1の光の波長以外の第2の光を
用いても高い精度で位置合わせ及び調整を行うことがで
きるという効果がある。また、高い精度で反射部材の位
置合わせ及び調整を行うことができるため、損失を低減
させることができ、その結果として光を有効に使用する
ことができる。ここで、本発明の反射部材は、前記取付
部材(71)が、蒸着によって前記反射部材(3、4、
6、19、22、30、34、35、37、61a〜6
1c、75)に一体形成されていることが好ましい。本
発明の露光装置の製造方法は、光源(1)と、当該光源
(1)からの光をマスク(R)に照射する照明光学系
と、前記マスク(R)を保持するマスクステージ(4
1)と、前記マスク(R)のパターン(DP)を転写す
る感光性基板(W)を保持する基板ステージ(45)と
を組み立てる組立工程と、上記の反射部材の調整方法を
用いて、前記照明光学系内に配置されて前記第1の光と
して前記光源(1)からの光を反射させる反射部材
(3、4、6、19、22、30、34、35、37、
61a〜61c、75)を調整する反射部材調整工程と
を含むことを特徴としている。本発明の第1の観点によ
る露光装置は、光源(1)からの光をマスク(R)に照
射して該マスク(R)に形成されたパターン(DP)を
感光性基板(W)に転写する露光装置において、前記第
1の光として前記光源(1)からの光を反射させる上記
反射部材(3、4、6、19、22、30、34、3
5、37、61a〜61c、75)を備えることを特徴
としている。また、本発明の第1の観点による露光装置
は、前記反射部材(3、4、6、30、34、35、3
7、75)で反射された光を用いて前記マスク(R)と
前記感光性基板(W)との相対的な位置合わせを行う位
置合わせ装置(39、40、41、45、49、50)
を含むことを特徴としている。また、本発明の第1の観
点による露光装置は、前記反射部材(6)を移動させて
前記光源(1)からの光の光路中に配置する移動装置
(9)を備えることを特徴としている。更に、本発明の
第1の観点による露光装置は、高い反射率を有する複数
の反射光学素子(62a〜65a、62b〜65b、6
2c〜65c)を含み、前記反射部材(61a〜61
c)で反射された光を当該複数の反射光学素子(62a
〜65a、62b〜65b、62c〜65c)で順に反
射させることにより時間的に遅延させる遅延光学系(1
1)を含むことを特徴としている。また更に、本発明の
第1の観点による露光装置は、前記光源(1)と前記反
射部材(6、61a〜61c、75)との間の光路中に
配置され、前記光源(1)からの光の偏光状態を変化さ
せる偏光状態変換素子(8)と、前記偏光状態変換素子
(8)を前記光源(1)からの光の光路に対して進退さ
せる駆動装置(7)とを更に備えることを特徴としてい
る。この発明によれば、光源からの光の偏光状態を変化
させることで反射部材に対する反射率を高めているの
で、反射損失を低減させることができ、その結果として
光を有効に使用することができる。本発明の第2の観点
による露光装置は、光源(1)からの光をマスク(R)
に照射して該マスク(R)に形成されたパターン(D
P)を感光性基板(W)に転写する露光装置において、
前記光源(1)と前記マスク(R)との間の光路中に配
置され、前記光源(1)からの光に対して所定の反射特
性を有する反射部材(6、61a〜61c、75)と、
前記光源(1)と前記反射部材(6、61a〜61c、
75)との間の光路中に配置され、前記光源(1)から
の光の偏光状態を変化させる偏光状態変換素子(8)
と、前記反射部材(6、61a〜61c、75)及び前
記偏光状態変換素子(8)の少なくとも一方を前記光路
に対して進退させる駆動手段(7、9)とを更に備える
ことを特徴としている。また、本発明の第2の観点によ
る露光装置は、前記反射部材(3、4、6、30、3
4、35、37、75)で反射された光を用いて前記マ
スク(R)と前記感光性基板(W)との相対的な位置合
わせを行う位置合わせ装置(39、40、41、45、
49、50)を含むことを特徴としている。また、本発
明の第2の観点による露光装置は、高い反射率を有する
複数の反射光学素子(62a〜65a、62b〜65
b、62c〜65c)を含み、前記反射部材(61a〜
61c)で反射された光を当該複数の反射光学素子(6
2a〜65a、62b〜65b、62c〜65c)で順
に反射させることにより時間的に遅延させる遅延光学系
(11)を含むことを特徴としている。本発明のマイク
ロデバイスの製造方法は、上記第1の観点又は第2の観
点による露光装置を用いて前記マスク(R)に形成され
たパターン(DP)を前記感光性基板(W)に露光する
露光工程(S24)と、露光された前記感光性基板
(W)を現像する現像工程(S26)とを含むことを特
徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態による反射部材及びその調整方法、露光装置及
びその製造方法、並びにマイクロデバイスの製造方法に
ついて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に
よる露光装置の全体の概略構成を示す図である。本実施
形態においては、図1中の投影光学系PLに対してマス
クとしてのレチクルRと感光性基板としてのウェハWと
を相対的に移動させつつ、レチクルRに形成されたパタ
ーンをウェハWに転写して半導体素子を製造するステッ
プ・アンド・スキャン方式の露光装置に適用した場合を
例に挙げて説明する。
【0020】尚、以下の説明においては、図1中に示し
たXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を
参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ
直交座標系は、X軸及びY軸がウェハWに対して平行と
なるよう設定され、Z軸がウェハWに対して直交する方
向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際には
XY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上
方向に設定される。また、本実施形態ではレチクルR及
びウェハWを移動させる方向(走査方向)をX方向に設
定している。
【0021】図1において、1はKrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)等の光源であり、直線
偏光のパルス状のレーザ光を射出する。この光源1は、
後述する反射ミラー3,4等における反射率を高めるた
め、射出されるレーザ光が反射ミラー3,4等に対して
S偏光となるように、つまり、レーザ光の偏光方向がY
方向と平行になるように配置される。光源1から射出さ
れたレーザ光は、リレーレンズ2を介した後、反射ミラ
ー3で反射されて−X方向に偏向される。その後、更
に、反射ミラー4で反射されてZ方向に偏向される。
【0022】Z方向に偏向したレーザ光は可変減光器5
に入射する。この可変減光器5は、レーザ光のパルス毎
の平均エネルギーを調整するためのものである。本実施
形態の可変減光器5は、減光率が異なる複数のNDフィ
ルタを回転可能な円盤上に所定角度間隔で配置したもの
(ターレット)で構成され、円盤の回転角度を調整する
ことにより、減光率を段階的に変更できるようになって
いる。この可変減光器5を構成する回転板は、後述する
主制御系50の管理下にある照明制御装置(図示省略)
によって制御されるモータを含む駆動機構(図示省略)
によって駆動される。尚、可変減光器5として、透過率
が連続的に変化する2枚の光学フィルタの重なり具合を
調整することにより減光率を連続的に可変にするものを
用いても良い。
【0023】可変減光器5を透過したレーザ光はハーフ
ミラー6に入射する。ハーフミラーは、光源1からのレ
ーザ光の一部を反射させて(分割させて)、後述するT
TRセンサでレチクルアライメントマークRM及びウェ
ハアライメントマークWMを照明するための照明光を得
るために設けられる。このハーフミラー6は、駆動装置
7の駆動によってレーザ光の光路に進退自在に構成され
ており、後述する主制御系50が駆動装置7を制御する
ことによってハーフミラー6の位置が設定される。この
ように、ハーフミラー6をレーザ光の光路に対して進退
自在に構成するのは、露光時における露光光の光量低下
を防止するためである。また、TTMセンサでレチクル
アライメントマークRMとウェハアライメントマークW
Mとを検出している状態において、ハーフミラー6を透
過したレーザ光を用いて照明光学系の透過光量を測定す
る必要があるため、全反射ミラーではなくハーフミラー
6が設けられる。尚、必要な露光光量が得られるのであ
れば、ハーフミラー6をレーザ光の光路中に固定配置し
ていてもよい。
【0024】また、図1において、ハーフミラー6は、
Z方向に進行するレーザ光を反射して−X方向へ偏向さ
せるように配置されている場合を一例として図示してい
るが、この例の場合、レーザ光はハーフミラー6に対し
てS偏光の光になる。しかしながら、装置構成上の配置
の都合によりハーフミラー6に入射するレーザ光がP偏
光となるようにハーフミラー6が配置されることがあ
る。この構成のときには、S偏光のレーザ光がハーフミ
ラー6に入射するときに比べて反射率が低下するため、
TTRセンサで用いることができる照明光の光量の低下
を招く。この不具合を防止するため、S偏光のレーザ光
がハーフミラー6に入射するようにレーザ光の偏光状態
を変化させる1/2波長板8がハーフミラー6と可変減
光器5との間に設けられる。この1/2波長板8は駆動
装置9の駆動によってレーザ光の光路に進退自在に構成
されており、後述する主制御系50が駆動装置9を制御
することによって1/2波長板8の位置が設定される。
【0025】ハーフミラー6を透過したレーザ光は、ビ
ーム整形光学系10に入射する。このビーム整形光学系
10は、可変減光器5によって所定のピーク強度に調整
されたパルス状のレーザ光の断面形状を、後述するダブ
ルフライアイレンズ系の入射端を構成する第1フライア
イレンズ12の入射端の全体形状と相似になるように整
形して第1フライアイレンズ12に効率よく入射させる
ものである。本実施形態では、シリンドリカルレンズや
ビームエキスパンダ等を含む2群ズーム光学系によって
構成されているものとする。ビーム整形光学系10を透
過したレーザ光は遅延光学系11に入射する。この遅延
光学系11は、入射したレーザ光の一部を分割して時間
的に遅延させた後で、入射するレーザ光と合波すること
により、コヒーレンシーの低減を図るものである。尚、
遅延光学系10の具体的な構成については後述する。
【0026】遅延光学系11を介したレーザ光はダブル
フライアイレンズ系の一部を構成する第1フライアイレ
ンズ12に入射する。このダブルフライアイレンズ系
は、照明光の強度分布を一様化するためのものであり、
第1フライアイレンズ12、集光レンズ系13、及び2
フライアイレンズ14を光路に沿って順に配置したもの
である。第1フライアイレンズ12としては、ここでは
ターレット、すなわち回転可能な円盤上にフライアイレ
ンズが取り付けられたものが用いられている。従って、
円盤を回転させることにより、フライアイレンズをパル
ス紫外光の光路上に正確に位置させることができるよう
になっている。
【0027】集光レンズ系13は、第1フライアイレン
ズ12の射出端に形成される面光源(多数の点光源)か
らの光を集光して損失無く後段の第2フライアイレンズ
14に進ませるためのもので、ここでは、3枚の凸又は
正のレンズを有し、結像位置を同一面に保ったまま全体
の焦点距離を連続的に変化させるズームカム機構を採用
した機械的補正方式の3群ズーム光学系が用いられてい
る。尚、図示は省略しているが、集光レンズ系13と第
2フライアイレンズ14との間に、被照射面(レチクル
面又はウェハ面)に生じる干渉縞や微弱なスペックルを
平滑化するための振動ミラーを配置することが好まし
い。この振動ミラーの振動(偏向角)は不図示の駆動系
を介して主制御系50の管理下にある図示しない照明制
御装置によって制御されるようになっている。尚、実施
形態と同様のダブルフライアイレンズ系と振動ミラーと
を組み合わせた構成は、例えば、特開平1−25953
3号公報(及びこれに対応する米国特許第530720
7号)等に詳細に開示されている。
【0028】前記第2フライアイレンズ14の射出面の
近傍には、円板状部材からなる開口絞り板15が配置さ
れている。この開口絞り板15には、ほぼ等角度間隔
で、例えば通常の円形開口よりなる開口絞り、小さな円
形開口よりなり、コヒーレンスファクタであるσ値を小
さくするための開口絞り、輪帯照明用の輪帯状の開口絞
り、及び変形光源法用に例えば4つの開口を偏心させて
配置してなる変形開口絞り等が配置されている。この開
口絞り板15は、上述した図示しない照明制御装置によ
って制御されるモータ(図示省略)によって回転駆動さ
れ、いずれかの開口絞りが第2フライアイレンズ14の
射出面に位置させられるようになっている。即ち、本実
施形態では、不図示のモータによって開口絞り板15上
の何れかの開口絞りをオプティカルインテグレータの射
出面に位置させる切り換え装置が構成されている。尚、
図1では、通常の円形開口よりなる開口絞りが配置され
ている場合を図示している。
【0029】開口絞り板15を通過した光は集光レンズ
16によって集光された後、視野絞りとしてのレチクル
ブラインド17に入射する。このレチクルブラインド1
7は、固定レチクルブラインド17aと可動レチクルブ
ラインド17bとから構成される。固定レチクルブライ
ンド17aは、レチクルRのパターンが形成されている
面(レチクル面)に対して光学的に共役となる面から僅
かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の照
明領域を規定する所定形状の開口部が形成されている。
この固定レチクルブラインド17aの開口部は、投影光
学系PLの円形視野内の中央で走査露光時のレチクルR
の移動方向(X軸方向)と直交したY軸方向に直線的に
伸びたスリット状又は矩形状に形成されているものとす
る。
【0030】尚、固定レチクルブラインド17aの配置
面をレチクルRのパターン面に対して光学的に共役とな
る面から僅かにデフォーカスさせるのは、主として走査
型露光装置、特にパルス光を露光用照明光とする装置で
は、走査方向に関するパルス光のレチクル(ウェハ)上
での照明領域内の照度分布を台形状(すなわち両端でそ
れぞれスロープを持つ形状)とし、走査露光時のウェハ
上の各ショット領域内の積算露光量の分布がほぼ均一に
なるようにするためである。
【0031】可動レチクルブラインド17bは、例えば
2枚のL字型の可動ブレードと、この可動ブレードを駆
動するアクチュエータとを有する。2枚の可動ブレード
は、レチクルRの走査方向に対応する方向及び走査方向
に直交する非走査方向に対応する方向の位置が可変とな
っている。また、可動レチクルブラインド17bは、不
要な部分の露光を防止するため、走査露光の開始時及び
終了時に可動ブレードにより固定レチクルブラインド1
7aによって規定されるレチクルR上の照明領域を更に
制限するために用いられる。この可動レチクルブライン
ド17bは主制御系50によって制御される。
【0032】レチクルブラインド17を通過した光は、
リレーレンズ18、反射ミラー19、リレーレンズ2
0,21、及び反射ミラー22を順に介してコンデンサ
光学系23に入射し照明光ILとしてレチクルRを照射
する。照明光ILがレチクルRに照射されると、レチク
ルRに形成されたパターンDPの像が投影光学系PLを
介してウェハW上に投影されてパターンが転写される。
尚、以上説明したリレーレンズ2、反射ミラー3,4、
可変減光器5、ハーフミラー6、駆動装置7、1/2波
長板8、駆動装置9、ビーム整形光学系10、遅延光学
系11、第1フライアイレンズ12、集光レンズ系1
3、2フライアイレンズ14、開口絞り板15、集光レ
ンズ16、レチクルブラインド17、リレーレンズ1
8、反射ミラー19、リレーレンズ20,21、反射ミ
ラー22、及びコンデンサ光学系23は、本発明にいう
照明光学系に相当する。また、反射ミラー3,4、ハー
フミラー6、反射ミラー19、及び反射ミラー22は、
本発明にいう反射部材に相当し、駆動装置7,8は本発
明にいう移動装置又は駆動手段に相当する。更に、1/
2波長板5は本発明にいう偏光状態変換素子に相当す
る。
【0033】一方、ハーフミラー6で反射したレーザ光
は、反射ミラー30で反射されてZ方向に偏光された
後、リレーレンズ31,32を順に介して光ファイバ3
3の一端(入射端)に入射する。光ファイバ33とし
て、ここでは石英を基材とし可撓性を有するバンドルフ
ァイバが用いられており、光ファイバ33の他端(射出
端)からは所定の開口数(N.A)をもつ発散光が射出
される。即ち、光ファイバ33は、入射端から入射した
レーザ光を射出端に伝送するとともに、射出端にレーザ
光(以下、アライメント光と称する)の面光源を形成す
る。ここで、光ファイバ33を設ける理由は、リレーレ
ンズ31,32を介したレーザ光を伝送するためのリレ
ー光学系を省略して構成を簡単化するため、及び、例え
ば振動により反射ミラー30及びリレーレンズ31,3
2と反射ミラー34との相対位置がずれたとしても、光
ファイバ33が有する可撓性によって、そのずれを補償
するためである。
【0034】尚、図1では図示を簡略化しているが、T
TRセンサはレチクルRの上方であってX方向に沿って
2つ設けられている。よって、光ファイバ33は入射端
が1つで、射出端が2つの二股の光ファイバであり、こ
れらの双方にアライメント光を送光する。尚、二股の光
ファイバを用いずに、光カプラの一方に光ファイバが一
本接続され、他方に光ファイバが二本接続された、いわ
ゆるファンアウトコードを用いる構成としてもよい。光
源1としてArFエキシマレーザ又はF2レーザを用い
る場合には、石英の光ファイバ33での吸収が大きいた
め光ファイバ33の長さは、0.5m未満であることが
好ましい。光ファイバ33から射出されたアライメント
光は反射ミラー34で反射されて、−X方向に偏向され
た後、TTRセンサに入射する。
【0035】TTRセンサは、ビームスプリッタ35、
対物レンズ36、反射ミラー37、レンズ38、及びC
CD(Charge Coupled Device)等の撮像素子39を含
んで構成されている。反射ミラー34で反射されたアラ
イメント光は、ビームスプリッタ35を透過した後、対
物レンズ36を介して折り曲げミラー37に入射して−
Z方向に偏向され、レチクルRに形成されたレチクルア
ライメントマークRMを照射する。レチクルアライメン
トマークRMを透過したアライメント光は投影光学系P
Lを介してウェハWに形成されているウェハアライメン
トマークWM又は基板ステージとしてのウェハステージ
45上に設けられた基準部材46に形成された指標マー
クを照明する。尚、ウェハアライメントマークWM又は
指標マークを照明する場合には、アライメント光が照明
される位置にウェハアライメントマークWM又は指標マ
ークが配置される。以上説明した、反射ミラー30,3
4、ビームスプリッタ35、及び折り曲げミラー37
は、本発明にいう反射部材に相当する。
【0036】アライメント光がウェハアライメントマー
クWM又は指標マークを照明すると、その反射光、回折
光、及び散乱光がアライメント光の光路を逆順に辿って
レチクルアライメントマークRMに至り、この光とレチ
クルアライメントマークRMで反射された光とが合波さ
れて反射ミラー37に入射してX方向に偏向される。そ
の後、対物レンズ36を介してビームスプリッタ35で
反射される。ビームスプリッタ35で反射された光はレ
ンズ38で集光されて撮像素子36に入射する。この撮
像素子39の撮像面と、レチクルアライメントマークR
M及びウェハアライメントマークWMとは光学的にぼぼ
共役となるように設定されているため、撮像素子39の
撮像面には、レチクルアライメントマークRMの光学像
とウェハアライメントマークWMの光学像とが形成され
る。撮像素子39はこれらの光学像を光電変換して画像
信号として主制御系50に出力する。主制御系50は撮
像素子39から出力される画像信号に対して画像処理を
施してレチクルアライメントマークRMとウェハアライ
メントマークWMとの相対的な位置ずれ情報を算出し、
算出した位置ずれ情報に基づいてレチクルRとウェハW
との位置合わせを行う。
【0037】レチクルRは、モータ40によって投影光
学系PLの光軸AXの方向に微動可能で、且つその光軸
AXに垂直な面内で2次元移動及び微小回転可能なマス
クステージとしてのレチクルステージ41上に載置され
ている。レチクルステージ41の端部にはレーザ干渉計
42からのレーザビームを反射する移動鏡43が固定さ
れており、レチクルステージ41の2次元的な位置はレ
ーザ干渉計42によって、例えば0.01μm程度の分
解能で常時検出されている。
【0038】投影光学系PLは、例えば両側(片側でも
良い)テレセントリックであり、照明光IL及びアライ
メント光の波長に関して最良に収差補正されており、そ
の波長のもとでレチクルRとウェハWとは互いに共役に
なっている。また、照明光ILは、ケラー照明であり、
投影光学系PLの瞳(図示省略)の中心に光源像として
結像されている。尚、投影光学系PLは複数のレンズ等
の光学素子を有し、その光学素子の硝材としては照明光
ILの波長に応じて石英、合成石英、蛍石等の光学材料
から選択される。
【0039】ウェハWはウェハホルダ44を介してウェ
ハステージ45上に載置されている。ウェハステージ4
5上には、ベースライン計測や後述するアライメントセ
ンサの焦点位置のずれ量に対するマークの横ずれ量を計
測際に用いられる基準マークを備えた基準部材46が設
けられている。この基準部材46のZ軸方向における位
置は、Z軸方向におけるウェハWの表面位置とほぼ同じ
位置に設定されている。基準マークとしては、例えば光
透過性の5組のL字状パターンから成るスリットパター
ンと、光反射性のクロムで形成された2組の基準パター
ン(デューティ比は1:1)とが設けられている。
【0040】ウェハステージ45は、投影光学系PLの
光軸AXに垂直な面内でウェハWを2次元的に位置決め
するXYステージ、投影光学系PLの光軸AXに平行な
方向(Z方向)にウェハWを位置決めするZステージ、
ウェハWを微小回転させるステージ、及びZ軸に対する
角度を変化させてXY平面に対するウェハWの傾きを調
整するステージ等より構成されている。ウェハステージ
45の上面の一端にはL字型の移動鏡47が取り付けら
れ、移動鏡47の鏡面に対向した位置にレーザ干渉計4
8が配置されている。図1では簡略化して図示している
が、移動鏡47はX軸に垂直な反射面を有する平面鏡及
びY軸に垂直な反射面を有する平面鏡より構成されてい
る。また、レーザ干渉計48は、X軸に沿って移動鏡4
7にレーザビームを照射する2個のX軸用のレーザ干渉
計及びY軸に沿って移動鏡47にレーザビームを照射す
るY軸用のレーザ干渉計より構成され、X軸用の1個の
レーザ干渉計及びY軸用の1個のレーザ干渉計により、
ウェハステージ45のX座標及びY座標が計測される。
また、X軸用の2個のレーザ干渉計の計測値の差によ
り、ウェハステージ45のXY平面内における回転角が
計測される。
【0041】ウェハステージ45の2次元的な座標は、
レーザ干渉計48によって例えば0.01μm程度の分
解能で常時検出されており、X軸方向及びY軸方向の座
標によりウェハステージ45のステージ座標系(静止座
標系)(X,Y)が定められる。即ち、レーザ干渉計4
8により計測されるウェハステージ45の座標値が、ス
テージ座標系(X,Y)上の座標値である。レーザ干渉
計48により計測されたX座標、Y座標、及び回転角を
示す位置計測信号は主制御系50に出力される。主制御
系50は、供給された位置計測信号をモニタしつつウェ
ハステージ45の位置を制御する制御信号をモータ49
へ出力する。
【0042】また、主制御系50はレチクルRに形成さ
れたパターンDPをウェハWに転写するときには、レー
ザ干渉計42から出力される信号と、レーザ干渉計48
から出力される位置計測信号とに基づいて、モータ40
及びモータ49を介してレチクルステージ41とウェハ
ステージ45とをX方向に沿って同期移動させる。以上
説明したTTRセンサ、モータ40、レチクルステージ
41、ウェハステージ45、モータ49、及び主制御系
50は、本発明にいう位置合わせ装置に相当する。ま
た、本実施形態の露光装置は、投影光学系PLの側方に
オフアクシスアライメント系51を備えており、このオ
フアクシスアライメント系51によってもウェハWに形
成されているウェハアライメントマークWM及び基準部
材46に形成されている指標マークの位置情報を計測す
ることができるように構成されている。
【0043】次に、以上説明した構成の本発明の一実施
形態による露光装置の製造方法について説明する。図1
に示した露光装置を製造する場合には、まず、光源1、
照明光学系、及び投影光学系PLをそれぞれ高い精度を
もって組み立てる。次に、組み立てた照明光学系及び投
影光学系PLと、モータ40、レチクルステージ41、
レーザ干渉計42、移動鏡43、及びTTRセンサを含
むレチクルアライメント系と、ウェハホルダ44、ウェ
ハステージ45、移動鏡47、レーザ干渉計48、及び
モータ49を含むウェハアライメント系等の各要素が電
気的、機械的、又は光学的に連結して組み上げられる。
そして、ウェハWを精度よく高速に位置制御することが
でき、スループットを向上しつつ高い露光精度で露光が
可能となるように、最終的な総合調整(電気調整、動作
確認等)をすることにより露光装置が製造される。尚、
露光装置の製造は、温度及びクリーン度等が管理された
クリーンルームで行うことが望ましい。
【0044】以上、本発明の一実施形態による露光装置
の全体構成及びその製造方法について説明したが、次
に、遅延光学系11の構成の一例について説明する。図
2は、遅延光学系11の構成の一例を示す図である。図
2に示した例の遅延光学系11は、第1分割遅延部60
a〜第3分割遅延部60cを光軸AX1に沿って順に配
置した構成である。第1分割遅延部60aは光軸AX1
上に配置されたハーフミラー61aと、ハーフミラー6
1aの一方の面で反射されたレーザ光を順次反射してハ
ーフミラー61aの他方の面にリレーする反射ミラー6
2a〜65aとから構成される。第2分割遅延部60b
及び第3分割遅延部60cも第1分割遅延部60aと同
様の構成であり、第2分割遅延部60bは、光軸AX1
上に配置されたハーフミラー61bと反射ミラー62b
〜65bとから構成され、第3分割遅延部60cは、光
軸AX1上に配置されたハーフミラー61cと反射ミラ
ー62c〜65cとから構成される。上記反射ミラー6
2a〜65a,62b〜65b,62c〜65cは、本
発明にいう反射光学素子に相当する。
【0045】ここで、第1分割遅延部60aに設けられ
ているハーフミラー61aの一方の面で反射されたレー
ザ光が、反射ミラー62a〜65aを介してハーフミラ
ー61aの他方の面に至る光路(以下、遅延光路とい
う)光路長をdとすると、第2分割遅延部60bの遅延
光路長は2dに設定される。従って、第2分割遅延部6
0bは、光軸AX1に沿って入射するレーザ光を時間的
に複数の光束に分割し、時間的に連続する2つの光束の
間に遅延光路の光路長2dに等しい光路長差を付与す
る。また、第3の分割遅延部60cは遅延光路長は3d
に設定される。従って、第3分割遅延部60cは、光軸
AX1に沿って入射する光束を時間的に複数の光束に分
割し、時間的に連続する2つの光束の間に遅延光路の光
路長3dに等しい光路長差を付与する。以上の構成の遅
延光学系11では、ハーフミラー61a〜61cの各々
で反射されたレーザ光は、各々異なる遅延時間が付与さ
れて、光軸AX上を通過する光束と合波されるため、パ
ルス状のレーザ光のコヒーレンシーが低減される。
【0046】以上、遅延光学系11の構成及び作用につ
いて説明した。以上の説明では、ハーフミラー61a〜
61cで反射されたレーザ光は同一の光路上を通過する
場合を例に挙げて説明したが、レーザ光のコヒーレンシ
ーの低減、エネルギー密度の低減、及びスペックルのコ
ントラスト低減を更に図るために、ハーフミラー61a
〜61cのレーザ光に対する入射角を微調整してハーフ
ミラー61a〜61cので反射されたレーザ光が異なる
光路を通過するように構成することが好ましい。図3
は、スペックル等の更なる低減を図るために構成された
光遅延光学系11の一部をなす第1分割遅延部60aに
おける作用を説明するための図である。尚、以下の説明
では第1分割遅延部60aの作用について説明するが、
第2分割遅延部60b及び第3分割遅延部60cについ
ても同様である。
【0047】図3に示した第1分割遅延部60aは光軸
AX1に対するハーフミラー61aの角度を僅かに変化
させている。この調整がなされた第1分割遅延部60a
に光軸AX1に沿ってレーザ光が入射すると、ハーフミ
ラー61aを透過したレーザ光は、光軸AX1にほぼ平
行な光路LP1に沿って進行する。但し、この光路LP
1は、光軸AX1に対するハーフミラー61の角度が微
調整されている分だけ、光軸AX1からずれた光路とな
る。
【0048】一方、ハーフミラー61aで反射されたレ
ーザ光は、光軸AX1に対するハーフミラー61の角度
が微調整されている分だけずれた光路LP11の沿って
進行する。尚、図3においては、光軸AX1に対するハ
ーフミラー61aの角度を微調整せずに、ハーフミラー
61aで反射されたレーザ光を同一の光路上を通過する
ように構成したときの反射光の光路を破線で示してあ
る。光路LP11を進行する光束は、光路LP12〜L
P15を順に進行してハーフミラー61aを透過したレ
ーザ光の光路LP1とある角度をなす光路LP2に沿っ
て進行する。
【0049】また、光路LP15に沿って進行する光束
の内、ハーフミラー61aを透過したレーザ光は、光路
LP21〜LP25を順に進行して、光路LP1,LP
2に対して所定の角をなす光路LP3に沿って進行す
る。このようにして、光軸AX1に対するハーフミラー
61aの角度を微調整することにより、最終的に第1分
割遅延部60aから射出される光束は様々な角度で射出
される。以上の作用によって、更なるレーザ光のコヒー
レンシーの低減、エネルギー密度の低減、及びスペック
ルのコントラスト低減を図ることができる。
【0050】次に、本発明の一実施形態による反射部材
について説明する。図1中のミラー3,4、ハーフミラ
ー6、反射ミラー19、反射ミラー22、反射ミラー3
0,34、ビームスプリッタ35、及び折り曲げミラー
37、及びハーフミラー61a〜61cが本発明の反射
部材に相当するのは前述した通りである。図4は、本発
明の一実施形態による反射部材の構成例を示す斜視図で
ある。尚、ここでは、光源1から射出されるレーザ光を
全反射させる反射ミラー4を例に挙げて説明するが、反
射ミラー3、反射ミラー19、反射ミラー22、反射ミ
ラー30,34、及び折り曲げミラー37も同様の構成
である。また、ハーフミラー6、ビームスプリッタ3
5、及びハーフミラー61a〜61cは、光源1から射
出されるレーザ光に対する反射率が50%程度となるよ
うに設計されている点がミラー4等と異なるだけであ
り、それ以外はミラー4等と同様の構成である。
【0051】本実施形態の反射部材の一つとしての反射
ミラー4は、図4に示したように、反射基板70と反射
基板70の裏面70bに一体形成された取付部材として
のスペーサ71とから概略構成されている。反射基板7
0は、例えば石英、合成石英、蛍石等の光学材料から選
択され、その表面70aに光源1から射出されるレーザ
光の波長域の光(第1の光)をほぼ全反射させるため反
射膜が形成されている。この反射膜は、例えば誘電体多
層膜によって形成されている。従って、反射ミラー4
は、光源1からのレーザ光をぼほ100%反射する。こ
の反射ミラー4の位置合わせ及び入射光に対する入射角
の調整等はHe−Neレーザ(波長632.8nm)か
ら射出させる光(第2の光)を用いて行う。反射ミラー
4は、このHe−Neレーザから射出される光をほぼ透
過させる特性を有する。
【0052】スペーサ71は、反射基板70の裏面側に
He−Neレーザを反射させる調整用反射部材を取り付
けるために設けられる。このスペーサ71は、例えば反
射基板70の裏面70bにSiO2を蒸着させて反射基
板70に一体形成されており、その厚みは10μm程度
である。反射ミラー4は、光源1から射出されるレーザ
光を反射させるために設けられるが、その位置調整を行
うときにはHe−Neレーザを用いて行う。つまり、本
実施形態では、反射ミラー4の位置調整を行うときに
は、調整用射部材を反射ミラー4の裏面側に取り付け
て、反射ミラー4を透過するHe−Neレーザからの光
を調整用反射部材で反射させることにより反射ミラー4
の位置調整を行っている。
【0053】以上、本発明の一実施形態による反射部材
の構成について説明したが、次に、上記反射部材の位置
合わせ及び入射光に対する入射角の調整等を行う本発明
の一実施形態による反射部材の調整方法について説明す
る。この反射部材の調整方法は、前述した露光装置の製
造方法における最終的な総合調整の1つとして行われ
る。図5は、本発明の一実施形態による反射部材の調整
方法を示すフローチャートである。以下、図5の説明に
おいては、反射ミラー4を光源1からのレーザ光の光路
中に配置する場合を例に挙げて反射部材の調整方法につ
いて説明する。本実施形態では、反射ミラー4を光源1
からのレーザ光の光路中に配置する前に、反射ミラー4
に形成されているスペーサ71(図4参照)に調整用反
射部材を取り付ける(工程S10)。
【0054】次に、調整用反射部材が取り付けられた反
射ミラー4を光源1からのレーザ光を反射させる位置に
配置する(工程S11)。図6は、調整用反射部材が取
り付けられた反射ミラー4を光源1からのレーザ光を反
射させる位置に配置する様子を示す図である。図6
(a)において、72は反射ミラー4に形成されている
スペーサ71に取り付けられた調整用反射部材を示して
おり、AX2は光源1からのレーザ光の光軸を示してお
りAX1は、反射ミラー4で折り曲げられたレーザ光の
光軸を示している。図6(a)に示したように、反射ミ
ラー4の表面(スペーサ71が形成されていない面)で
光源1からの光を反射するものとする。よって、図中の
光軸AX2を折り曲げて光軸AX1とする位置に反射ミ
ラー4の表面を配置する。
【0055】以上の配置が完了すると、次に、He−N
eレーザから射出される光が光源1からのレーザ光の光
軸AX2に沿って反射ミラー4に入射するように、He
−Neレーザの位置合わせを行った後で、He−Neレ
ーザから射出される光を反射ミラー4に照射する(工程
S12)。この状態において、反射ミラー4のスペーサ
71に取り付けられた調整用反射部材72で反射された
光に基づいて反射ミラー4の位置合わせ及び調整を行う
(工程S13)。この工程では、例えば調整用反射部材
72で反射された光が照射される位置を検出するポジシ
ョンセンサ又はCCD等の撮像素子を光軸AX1上に配
置して反射ミラー4で反射された光の照射位置を検出
し、この検出結果に基づいて反射ミラー4の位置調整を
行う。
【0056】図6(b)において、LBは光軸AX2に
沿って反射ミラー4に入射するHe−Neレーザからの
光路を示している。図示したように、He−Neレーザ
からの光は反射基板70を透過し、反射ミラー4のスペ
ーサ71に取り付けられた調整用反射部材72で反射さ
れた後、再度反射基板70を透過して光軸AX1の方向
へ進行する。この反射光を上述したポジションセンサ等
で検出し、その検出結果に基づいて、図6(b)に示し
たように、光軸AX2に対する反射ミラー4の角度や光
軸AX2方向の反射ミラー4の位置の調整を行う。
【0057】次に、反射ミラー4の調整が完了したか否
かを判断する(工程S14)。この判断は、例えば調整
用反射部材72で反射された光の予め設計された光路か
らのずれ量が予め定められた許容値内であるか否かによ
って、又は、光軸AX1に沿った異なる2点における検
出結果から得られる光軸AX1に対する反射光の光路の
傾き量が予め定められた許容値内であるか否かによって
行う。工程S14の判断結果が「NO」である場合には
工程S13に戻り、「YES」の場合には、反射ミラー
4に形成されているスペーサ71に取り付けられている
調整用反射部材72を取り外す工程が行われる(工程S
15)。以上の工程を経ることによって、反射ミラー4
の調整が行われる。
【0058】尚、図5に示したフローチャートでは、最
後の工程S15において、スペーサ71に取り付けられ
ている調整用反射部材72を取り外している。しかしな
がら、例えば定期的に反射ミラー4等の位置調整を行う
必要がある場合には、この工程S15を省略してスペー
サ71に調整用反射部材72を取り付けたままにしてい
る方が、調整用反射部材72を再度スペーサ71に取り
付ける手間を省くことができるため作業効率を高める上
で好ましい。仮に、調整用反射部材72をスペーサ71
に取り付けている状態では、反射ミラー4の取り付け精
度を保つ上で好ましくないというのであれば、反射ミラ
ー4の調整後に調整用反射部材72を取り外すことが好
ましい。
【0059】次に、以上説明した露光装置の全体動作に
ついて説明する。本実施形態の露光装置は、まずレチク
ルステージ41上にレチクルRを載置する。尚、主制御
系50はレチクルRをレチクルステージ41上に載置す
る処理が完了する迄の間に、駆動装置7を駆動してハー
フミラー6を光軸AX1上に配置するとともに、駆動装
置9を駆動して1/2波長板8を光軸AX1上に配置す
る。本実施形態では、光源1から射出されるレーザ光を
有効利用するため、露光時にハーフミラー6及び1/2
波長板8が共に光軸AX1外に移動される場合を例に挙
げて説明する。
【0060】レチクルRをレチクルステージ41上に載
置すると、主制御系50はレーザ干渉計48から出力さ
れる位置計測信号をモニタしつつモータ49を駆動して
ウェハステージ45を移動させて基準部材46を所定位
置に配置する。基準部材46が配置される所定位置と
は、レチクルマークRMと投影光学系PLを介したウェ
ハマークWMとがほぼ重なった状態でTTRセンサで観
察することができる位置である。この状態で光源1から
レーザ光が射出されると、レーザ光は、リレーレンズ
2、反射ミラー3,4、可変減光器5、及び1/2波長
板8を順に介してハーフミラー6へ入射する。ここで、
レーザ光は1/2波長板8を通過することにより、ハー
フミラー6に対してS偏光の状態となり、ハーフミラー
6での反射率が高くなる。
【0061】ハーフミラー6で反射したレーザ光は、反
射ミラー30で反射されてZ方向に偏光された後、リレ
ーレンズ31,32を順に介して光ファイバ33の一端
(入射端)に入射する。この光レーザ光は光ファイバ3
3内を伝播して他端(射出単)から射出される。光ファ
イバ33から射出されたアライメント光は反射ミラー3
4で反射されて、−X方向に偏向された後、TTRセン
サに入射する。TTRセンサに入射したアライメント光
は、まずビームスプリッタ35を透過した後、対物レン
ズ36を介して折り曲げミラー37に入射して−Z方向
に偏向され、レチクルRに形成されたレチクルアライメ
ントマークRMを照射する。レチクルアライメントマー
クRMを透過したアライメント光は投影光学系PLを介
して基板ステージとしてのウェハステージ45上に設け
られた基準部材46に形成された指標マークを照明す
る。
【0062】アライメント光が指標マークを照明して得
られる反射光、回折光、及び散乱光はアライメント光の
光路を逆順に辿ってレチクルアライメントマークRMに
至り、この光とレチクルアライメントマークRMで反射
された光とが合波されて反射ミラー37に入射してX方
向に偏向される。その後、対物レンズ36を介してビー
ムスプリッタ35で反射される。ビームスプリッタ35
で反射された光はレンズ38で集光されて撮像素子36
に入射する。撮像素子39はレチクルアライメントマー
クRMの光学像と指標マークの光学像とを光電変換して
画像信号として主制御系50に出力する。主制御系50
は撮像素子39から出力される画像信号に対して画像処
理を施してレチクルアライメントマークRMと指標マー
クとの位置ずれを算出し、レチクルRに形成されている
パターンDPの光学像が投影光学系PLによって投影さ
れる基準位置(例えば、パターンの中心位置が投影され
る位置:以下、投影中心という)を求める。
【0063】次に、主制御系50は、ウェハステージ4
5を移動させて基準部材46をオフアクシスアライメン
ト系51の計測視野内に配置して、オフアクシスアライ
メント系51で検出視野内における指標マークの位置情
報(例えば、視野中心に対する指標マークの中心位置の
ずれ量)を求める。ウェハステージ45の位置は常時レ
ーザ干渉計48で計測されているため、以上の処理を終
えた後に投影中心とオフアクシスアライメント系51の
視野中心との距離(所謂ベースライン量)を算出する。
以上の処理が終了すると、ウェハホルダ44上に搬入し
たウェハWを載置してオフアクシスアライメント系51
を用いてウェハWに形成されているウェハマークWの位
置情報を計測する。この計測を行っている間に、主制御
系50は駆動装置7を駆動してハーフミラー6を光軸A
X1上から除去するとともに、駆動装置9を駆動して1
/2波長板8を光軸AX1上から除去する。
【0064】ウェハアライメントマークWMの位置情報
の計測が終了すると、主制御系50は所謂エンハンスト
・グローバル・アライメント(EGA)計測と称される
統計演算処理を行って、ウェハWに設定されているショ
ット領域の配列座標を算出する。次に、主制御系50
は、EGA計測にて得られたショット領域の配列座標と
予め求めてあるベースライン量に基づいて、ウェハWの
1つのショット領域とレチクルRのパターンが照射され
る位置との位置合わせを行う。
【0065】露光すべきショット領域の位置合わせが終
了すると、主制御系50はレーザ干渉計42から出力さ
れる信号と、レーザ干渉計48から出力される位置計測
信号とに基づいて、モータ40及びモータ49を介して
レチクルステージ41とウェハステージ45とをX方向
に沿って移動させる。レチクルRとウェハWとの相対位
置が所定の関係となったときに、主制御系50はレチク
ルR上におけるレチクルブラインド17で規定された領
域を均一照明し、その後一定の速度でレチクルRとウェ
ハWとを同期走査してレチクルRに形成されているパタ
ーンDPを順次ウェハW上に転写する。1つのショット
領域に対する露光が終了すると、主制御系50はモータ
49を介してウェハステージ45をステッピングさせて
他のショット領域に対する露光を行う。このような動作
を繰り返して、ウェハWに設定されたショット領域全て
に対して露光処理を行う。
【0066】以上説明した実施形態では、可変減光器5
とビーム整形光学系10との間にハーフミラー6と1/
2波長板8とを設けた構成を例に挙げて説明したが、装
置構成上この位置にハーフミラー6及び1/2波長板8
を配置することができない場合がある。かかる場合に
は、TTRセンサにレーザ光を導くためのハーフミラー
6に相当するハーフミラーを遅延光学系11内に設けて
も良い。図7は、本発明の他の実施形態による露光装置
の構成の一部を示す図である。本実施形態では、図1中
のハーフミラー6及び駆動装置7が省略されるととも
に、図7に示すように、1/2波長板8及び駆動装置9
が遅延光学系11の一部をなす第1分割遅延部60aの
前段に設けられるとともに、反射ミラー63aと反射ミ
ラー64aとの光路中にTTRセンサへレーザ光を導く
ためのハーフミラー75が設けられている。
【0067】1/2波長板8は、ハーフミラー61aに
入射するレーザ光がP偏光である場合に、入射するレー
ザ光をS偏光に変換してハーフミラー61aのレーザ光
に対する反射率を高めることにより、遅延光路を進行す
るレーザ光の光量を増加させるために設けられる。遅延
光路を進行するレーザ光の光量が増加することで、ハー
フミラー75で反射されるレーザ光の光量が増加する。
その結果、TTRセンサで用いることができるレーザ光
の光量が増加するため、検出精度の向上を図ることが可
能となる
【0068】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範
囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態
ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置を例に
挙げて説明したが、ステップ・アンド・リピート方式の
露光装置にも適用可能である。また、前述した実施形態
においては、光源1として、ArFエキシマレーザ光
源、KrFエキシマレーザ光源、又はF2レーザ光源を
用いるものとしたが、本発明がこれに限定されるもので
はなく、例えば波長146nmのKr2レーザ光源、波
長126nmのAr2レーザ光源等の真空紫外光源を用
いても良い。かかる場合には、より短波長のパルス紫外
光による解像力の一層の向上、ひいては一層高精度な露
光が可能となる。
【0069】尚、上記実施形態では、光源として、Ar
Fエキシマレーザ光源、KrFエキシマレーザ光源、あ
るいはF2レーザ光源を用いるものとしたが、本発明が
これに限定されるものではなく、例えば波長146nm
のKr2レーザ光源、波長126nmのAr2レーザ光
源等の真空紫外光源を用いても良い。かかる場合には、
より短波長のパルス紫外光による解像力の一層の向上、
ひいては一層高精度な露光が可能となる。
【0070】また、上記実施形態中の図4に示した例で
は、スペーサ71がSiO2を蒸着させることにより形
成されている場合を例に挙げて説明したが、厚みの精度
が得られるのであれば蒸着により形成されている必要は
必ずしもない。また、本実施形態ではスペーサ71が反
射基板70の裏面側に設けられ、補助反射部材が反射基
板70の裏面側に取り付けられる場合を例に挙げて説明
するが、反射部材70の表面70aにスペーサ71が形
成され、補助反射部材を反射部材70の表面側に取り付
けるようにしても良い。また、前述した実施形態の露光
装置が備える遅延光学系11は、各々4枚の反射ミラー
を備える第1分割遅延部60a〜第3分割遅延部60c
を例に挙げて説明したが、分割遅延部が備える反射ミラ
ーの枚数は任意で良い。また、各分割遅延部は反射ミラ
ーに代えて反射型のプリズムを備えていても良い。ま
た、上記実施形態では、レーザ光の光路中の一箇所に遅
延光学系11として第1分割遅延部60a〜第3分割遅
延部60cが設けられていたが、光源1と第1フライア
イレンズ12との間の光路中であれば、第1分割遅延部
60a〜第3分割遅延部60cを離散的に配置しても良
い。
【0071】また、上記実施形態ではオプティカルイン
テグレータ(ホモジナイザ)としてフライアイレンズを
用いるものとしたが、その代わりにロッド・インテグレ
一夕(内面反射型インテグレータ)、回折光学素子、又
はマイクロレンズアレイ等を用いるようにしても良い。
ロッド・インテグレータを用いる照明光学系では、ロッ
ド・インテグレータはその射出面がレチクルRのパター
ン面とほぼ共役になるように配置されるので、例えばロ
ッド・インテグレータの射出面に近接して前述の可動レ
チクルブラインド17bを配置する。
【0072】従って、この照明光学系はロッド・インテ
グレータを境にして2分割される。尚、ロッド・インテ
グレータを用いる照明光学系は、例えば米国特許第56
75401号に開示されている。また、フライアイレン
ズとロッド・インテグレータとを組み合わせる、又は2
つのロッド・インテグレータを直列に配置してダブルオ
プティカルインテグレータとしても良い。更には、回折
光学素子とロッド・インテグレータ又はマイクロレンズ
アレイ等の組み合わせでダブルインテグレータを構成し
てもよい。
【0073】また、前述した実施形態においては、半導
体素子を製造する場合を例に挙げて説明したが、もちろ
ん、半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではな
く、液晶表示素子等を含むディスプレイの製造に用いら
れてデバイスパターンをガラス基板上へ転写する露光装
置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパター
ンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCC
D等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも本発
明を適用することができる。
【0074】また、例えば、上記実施形態と同様に紫外
光を用いる露光装置であっても、投影光学系PLとして
反射光学素子のみからなる反射系、又は反射光学素子と
屈折光学素子とを有する反射屈折系(カタッディオプト
リック系)を採用しても良い。ここで、反射屈折型の投
影光学系としては、例えば特開平8―171054号公
報(及びこれに対応する米国特許第5,668,672
号)、並びに特開平10−20195号公報(及びこれ
に対応する米国特許第5,835,275号)等に開示
される、反射光学素子としてビームスプリッタと凹面鏡
とを有する反射屈折系、又は特開平8−334695号
公報(及びこれに対応する米国特許第5,689,37
7号)、並びに特開平10−3039号公報(及びこれ
に対応する米国特許出願第873,605号(出願日:
1997年6月12日))などに開示される、反射光学
素子としてビームスプリッタを用いずに凹面鏡などを有
する反射屈折系を用いることができる。
【0075】この他、特開平10−104513号公報
(及び米国特許第5,488,229号)に開示され
る、複数の屈折光学素子と2枚のミラー(凹面鏡である
主鏡と、屈折素子又は平行平面板の入射面と反対側に反
射面が形成される裏面鏡である副鏡)とを同一軸上に配
置し、その複数の屈折光学素子によって形成されるレチ
クルパターンの中間像を、主鏡と副鏡とによってウェハ
上に再結像させる反射屈折系を用いても良い。この反射
屈折系では、複数の屈折光学素子に続けて主鏡と副鏡と
が配置され、照明光が主鏡の一部を通って副鏡、主鏡の
順に反射され、さらに副鏡の一部を通ってウェハ上に達
することになる。
【0076】更に、反射屈折型の投影光学系としては、
例えば円形イメージフィールドを有し、かつ物体面側、
及び像面側が共にテレセントリックであるとともに、そ
の投影倍率が1/4倍又は1/5倍となる縮小系を用い
ても良い。また、この反射屈折型の投影光学系を備えた
走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が投影光学系
の視野内でその光軸をほぼ中心とし、かつレチクル又は
ウェハの走査方向とほぼ直交する方向に沿つて延びる矩
形スリット状に規定されるタイプであっても良い。かか
る反射屈折型の投影光学系を備えた走査型露光装置によ
れば、例えば波長157nmのF2レーザ光を露光用照
明光として用いても100nmL/Sパターン程度の微
細パターンをウェハ上に高精度に転写することが可能で
ある。
【0077】また、真空紫外光としてArFエキシマレ
ーザ光やF2レーザ光等が用いられるが、DFB半導体
レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又
は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又
はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープされた
ファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫
外光に波長変換した高調波を用いても良い。例えば、単
一波長レーザの発振波長を1.51〜1.59μmの範
囲内とすると、発生波長が189〜199nmの範囲内
である8倍高調波、又は発生波長が151〜159nm
の範囲内である10倍高調波が出力される。特に発振波
長を1.544〜1.553μmの範囲内とすると、発
生波長が193〜194nmの範囲内の8倍高調波、即
ちArFエキシマレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光
が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内
とすると、発生波長が157〜158nmの範囲内の1
0倍高調波、即ちF2レ−ザ光とほぼ同一波長となる紫
外光が得られる。また、発振波長を1.03〜1.12
μmの範囲内とすると、発生波長が147〜160nm
の範囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を
1.099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波
長が157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちF
2レーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。こ
の場合、単一波長発振レーザとしては例えばイットリビ
ウム・ドープ・ファイバーレーザを用いることができ
る。
【0078】また、半導体素子などのマイクロデバイス
だけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装
置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又は
マスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウェ
ハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を
適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真
空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レ
チクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、
フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネ
シウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミ
ティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは
透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)
が用いられ、マスク基板としてはシリコンウェハなどが
用いられる。
【0079】尚、上記実施形態では、本発明が、スキャ
ニング・ステッパに適用された場合について説明した
が、マスクと基板とを静止した状態でマスクのパターン
を基板に転写するとともに、基板を順次ステップ移動さ
せるステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装
置や、投影光学系を用いることなくマスクと基板とを密
接させてマスクのパターンを基板に転写するプロキシミ
ティ露光装置にも本発明は好適に適用できるものであ
る。
【0080】次に本発明の一実施形態による露光装置を
リソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方
法の実施形態について説明する。図8は、マイクロデバ
イスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチ
ャートである。まず、図8のステップS20において、
1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステッ
プS22において、その1ロットのウェハ上の金属膜上
にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS2
4において、図1に示す露光装置を用いて、マスクM上
のパターンの像がその投影光学系PLを介して、その1
ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写され
る。
【0081】その後、ステップS26において、その1
ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた
後、ステップS28において、その1ロットのウェハ上
でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うこ
とによって、マスク上のパターンに対応する回路パター
ンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その
後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うこと
によって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述
の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路
パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得
ることができる。
【0082】また、図1に示す露光装置では、プレート
(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電
極パターン等)を形成することによって、マイクロデバ
イスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、
図9のフローチャートを参照して、このときの手法の一
例につき説明する。図9は、本実施形態の露光装置を用
いてプレート上に所定のパターンを形成することによっ
て、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の
手法のフローチャートである。
【0083】図9中のパターン形成工程S30では、本
実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性
基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光
する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光
リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の
電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光
された基板は、現像工程、エッチング工程、レチクル剥
離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定の
パターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S3
2へ移行する。
【0084】次に、カラーフィルタ形成工程S32で
は、R(Red)、G(Green)、B(Blue)
に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配
列されたり、又はR、G、Bの3本のストライプのフィ
ルタの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィル
タを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S32
の後に、セル組み立て工程S34が実行される。セル組
み立て工程S34では、パターン形成工程S30にて得
られた所定パターンを有する基板、及びカラーフィルタ
形成工程S32にて得られたカラーフィルタ等を用いて
液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
【0085】セル組み立て工程S34では、例えば、パ
ターン形成工程S30にて得られた所定パターンを有す
る基板とカラーフィルタ形成工程S32にて得られたカ
ラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液
晶セル)を製造する。その後、モジュール組立工程S3
6にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示
動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取
り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表
示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターン
を有する液晶表示素子をスループット良く得ることがで
きる。
【0086】以上説明した本実施形態のマイクロデバイ
ス製造方法を用いれば、露光工程(ステップS26)に
おいて上記の露光装置及び上で説明した露光方法が用い
られ、真空紫外域の照明光により解像力の向上が可能と
なり、しかも露光量制御を高精度に行うことができるの
で、結果的に最小線幅が0.1μm程度の高集積度のデ
バイスを歩留まり良く生産することができる。
【0087】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、反射部材に形成されている取付部材に調整用反射部
材を取り付け、調整用反射部材が取り付けられた反射部
材を、第1の光の光路に配置し、第1の光の光路に沿っ
て第2の光を反射部材に照射したときに得られる調整用
反射部材の反射光に基づいて前記反射部材を調整し、更
に取付部材から前記調整用反射部材を取り除くことによ
って反射部材の位置合わせ及び調整を行うので、反射率
が最適化された第1の光の波長以外の第2の光を用いて
も高い精度で位置合わせ及び調整を行うことができると
いう効果がある。また、高い精度で反射部材の位置合わ
せ及び調整を行うことができるため、損失を低減させる
ことができ、その結果として光を有効に使用することが
できるという効果がある。また、本発明によれば、光源
からの光の偏光状態を変化させることで反射部材に対す
る反射率を高めているので、反射損失を低減させること
ができ、その結果として光を有効に使用することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による露光装置の全体の
概略構成を示す図である。
【図2】 遅延光学系11の構成の一例を示す図であ
る。
【図3】 スペックル等の更なる低減を図るために構成
された光遅延光学系11の一部をなす第1分割遅延部6
0aにおける作用を説明するための図である。
【図4】 本発明の一実施形態による反射部材の構成例
を示す斜視図である。
【図5】 本発明の一実施形態による反射部材の調整方
法を示すフローチャートである。
【図6】 調整用反射部材が取り付けられた反射ミラー
4を光源1からのレーザ光を反射させる位置に配置する
様子を示す図である。
【図7】 本発明の他の実施形態による露光装置の構成
の一部を示す図である。
【図8】 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを
得る際の手法のフローチャートである。
【図9】 本実施形態の露光装置を用いてプレート上に
所定のパターンを形成することによって、マイクロデバ
イスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャ
ートである。
【図10】 反射ミラーに入射する光の入射角度と反射
率との関係を示す図である。
【図11】 反射ミラーに対するP偏光及びS偏光を定
義するための図である。
【符号の説明】
1 光源 3 反射ミラー(反射部材) 4 反射ミラー(反射部材) 6 ハーフミラー(反射部材) 7 駆動装置(駆動手段) 8 1/2波長板(偏光状態変換素子) 9 駆動装置(移動装置、駆動手段) 11 遅延光学系 19 反射ミラー(反射部材) 22 反射ミラー(反射部材) 30 反射ミラー(反射部材) 34 反射ミラー(反射部材) 35 ビームスプリッタ(反射部材) 37 反射ミラー(反射部材) 39 撮像素子(位置合わせ装置) 40 モータ(位置合わせ装置) 41 レチクルステージ(マスクステー
ジ、位置合わせ装置) 45 ウェハステージ(基板ステージ) 49 モータ(位置合わせ装置) 50 主制御系(位置合わせ装置) 61a〜61c ハーフミラー(反射部材) 62a〜65a 反射ミラー(反射光学素子) 62b〜65b 反射ミラー(反射光学素子) 62c〜65c 反射ミラー(反射光学素子) 71 スペーサ(取付部材) 72 調整用反射部材 75 ハーフミラー(反射部材) DP パターン R レチクル(マスク) W ウェハ(感光性基板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 DA08 DA12 DA20 DB01 DB06 DC02 DD04 DE07 2H043 BC01 BC08 5F046 BA04 BA05 CA04 CB02 CB15 CB23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長の第1の光に対して反射特性を
    有し、且つ該第1の光とは異なる波長の第2の光に対し
    て、第1の光に対する反射特性よりも低い反射特性を有
    する反射部材であって、 前記第2の光を用いて前記第1の光の光路に対する位置
    調整を行うために前記第2の光を反射させる調整用反射
    部材を、前記反射部材に対して所定の位置関係で取り付
    けるための取付部材を備えることを特徴とする反射部
    材。
  2. 【請求項2】 前記取付部材は、蒸着によって前記反射
    部材に一体形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の反射部材。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の反射部材に
    形成されている取付部材に前記調整用反射部材を取り付
    ける取付工程と、 前記調整用反射部材が取り付けられた反射部材を、前記
    第1の光の光路に配置する配置工程と、 前記第1の光の光路に沿って前記第2の光を前記反射部
    材に照射したときに得られる前記調整用反射部材の反射
    光に基づいて前記反射部材を調整する調整工程と、 前記取付部材から前記調整用反射部材を取り除く除去工
    程とを有することを特徴とする反射部材の調整方法。
  4. 【請求項4】 光源と、当該光源からの光をマスクに照
    射する照明光学系と、前記マスクを保持するマスクステ
    ージと、前記マスクのパターンを転写する感光性基板を
    保持する基板ステージとを組み立てる組立工程と、 請求項3記載の反射部材の調整方法を用いて、前記照明
    光学系内に配置されて前記第1の光として前記光源から
    の光を反射させる反射部材を調整する反射部材調整工程
    とを含むことを特徴とする露光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 光源からの光をマスクに照射して該マス
    クに形成されたパターンを感光性基板に転写する露光装
    置において、 前記第1の光として前記光源からの光を反射させる請求
    項1又は請求項2記載の反射部材を備えることを特徴と
    する露光装置。
  6. 【請求項6】 前記反射部材で反射された光を用いて前
    記マスクと前記感光性基板との相対的な位置合わせを行
    う位置合わせ装置を含むことを特徴とする請求項5記載
    の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記反射部材を移動させて前記光源から
    の光の光路中に配置する移動装置を備えることを特徴と
    する請求項5又は請求項6記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 高い反射率を有する複数の反射光学素子
    を含み、前記反射部材で反射された光を当該複数の反射
    光学素子で順に反射させることにより時間的に遅延させ
    る遅延光学系を含むことを特徴とする請求項5から請求
    項7の何れか一項に記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記光源と前記反射部材との間の光路中
    に配置され、前記光源からの光の偏光状態を変化させる
    偏光状態変換素子と、 前記偏光状態変換素子を前記光源からの光の光路に対し
    て進退させる駆動装置とを更に備えることを特徴とする
    請求項5から請求項8の何れか一項に記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 光源からの光をマスクに照射して該マ
    スクに形成されたパターンを感光性基板に転写する露光
    装置において、 前記光源と前記マスクとの間の光路中に配置され、前記
    光源からの光に対して所定の反射特性を有する反射部材
    と、 前記光源と前記反射部材との間の光路中に配置され、前
    記光源からの光の偏光状態を変化させる偏光状態変換素
    子と、 前記反射部材及び前記偏光状態変換素子の少なくとも一
    方を前記光路に対して進退させる駆動手段とを更に備え
    ることを特徴とする露光装置。
  11. 【請求項11】 前記反射部材で反射された光を用いて
    前記マスクと前記感光性基板との相対的な位置合わせを
    行う位置合わせ装置を更に備えることを特徴とする請求
    項10記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 高い反射率を有する複数の反射光学素
    子を含み、前記反射部材で反射された光を当該複数の反
    射光学素子で順に反射させることにより時間的に遅延さ
    せる遅延光学系を含むことを特徴とする請求項10又は
    請求項11記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 請求項5から請求項12記載の露光装
    置を用いて前記マスクに形成されたパターンを前記感光
    性基板に露光する露光工程と、 露光された前記感光性基板を現像する現像工程とを含む
    ことを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。
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