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JP2003049391A - Ocr用紙 - Google Patents

Ocr用紙

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Publication number
JP2003049391A
JP2003049391A JP2001241622A JP2001241622A JP2003049391A JP 2003049391 A JP2003049391 A JP 2003049391A JP 2001241622 A JP2001241622 A JP 2001241622A JP 2001241622 A JP2001241622 A JP 2001241622A JP 2003049391 A JP2003049391 A JP 2003049391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
sizing agent
ink
water
ocr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001241622A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikatsu Tanahashi
敏勝 棚橋
Eisuke Uemura
栄介 植村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2001241622A priority Critical patent/JP2003049391A/ja
Publication of JP2003049391A publication Critical patent/JP2003049391A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のOCR用紙としての適性を満足し、かつ
フォーム輪転機搭載等のインクジェットプリンティング
システムにおいて、良好なインクセット性、画像に滲み
がなく鮮明で、さらに画像耐水性を有するOCR用紙を
提供する。 【解決手段】内添サイズ剤の添加量および表面に塗布す
る澱粉、カチオン性樹脂、表面サイズ剤の添加比率を調
整することにより、インクジェット記録方式による水溶
性インクの吸水性、印字品質の滲み、耐水性、画像濃度
が最適になるようにコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード等の光
学的に情報の読み取りを行うOCR用紙に関する。さら
に詳しくは、この発明は、フォーム輪転機搭載等の水溶
性インクを使用するインクジェットプリンタによる記録
適性、およびインクジェット記録方式による記録後の水
溶性インクの記録が雨や飲料水等によって滲んだりする
ことのない耐水性を備えたOCR用紙に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、OCR用紙は特定の光に対する反
射により文字、図形などの記録を読みとるため、光の反
射特性に影響を与える欠点(汚点、シワ、ピンホール)
がないこと、カールがなく、適度の剛度と摩擦係数を有
し、印刷機や光学読み取り機での搬送性が良いこと、さ
らに、適度の平滑度と表面強度、良好な寸法安定性を有
し、筆記特性やオフセット印刷適性が良好なことが要求
されてきた。 【0003】さらに近年、記録方式として、オフセット
方式のフォーム輪転機に、インクジェットプリンタを連
結したシステムが開発されている。このシステムにおい
て用いられるインクジェットプリンタは、一般に水溶性
インクを種々の作動原理により微小液滴として飛翔させ
て紙等の記録用紙に付着させ、ドットを形成させ記録を
行うもので、高速、低騒音、多色化が容易であること、
記録パターンの融通性が大きいこと等の特徴を有する。 【0004】一般に、水溶性インクを用いたインクジェ
ットプリンタ記録用紙には、印字適性として、記録用紙
の厚さ方向への水溶性インクの吸収性が良好で、インク
吸収速度が早いこと等が必要であるとされている。これ
により、印字後の記録面からのインク滴の流れ出し等の
現象の発生が防止でき、印字後に水溶性インクが用紙の
印字面近傍で横方向へ広がって滲み出し、記録画像が太
り、解像度の低下をきたすことがなく、多色印字におい
ても高色彩性を維持できることになり、さらには、印字
された水溶性インクがインクジェットプリンタのマイク
ロウェーブ乾燥機の出口直後に設けられた金属ロールに
転写し、その転写した水溶性インクが用紙に再転写して
用紙汚れを引き起こしたりしないことになる。 【0005】従って、このシステムに用いられるOCR
用紙は、少なくともフォーム輪転機における印刷適性と
インクジェットプリンタにおける印字適性等を兼ね備え
ていることが必要である。しかし、従来のOCR用紙は
水溶性インクによるインクジェット記録方式により記録
した場合、滲みの発生や、水に濡れた時に水溶性インク
が流れる問題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のOCR用紙としての適性を満足し、かつフォ
ーム輪転機搭載等のインクジェットプリンティングシス
テムにおいて、良好なインクセット性、画像に滲みがな
く鮮明で、さらに画像耐水性を有するOCR用紙を提供
することである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、ロジン系
サイズ剤を内添した基紙の情報記録面に、カチオン性樹
脂およびスチレンアクリル樹脂を主成分とする塗工層を
設け、前記情報記録面のJIS P 8129の2.1
に規定する表面強度が16A以上であり、かつJIS
P 8140に規定する120秒コッブサイズ度が30
〜45g/m、さらにJIS P 8122に規定す
るステキヒトサイズ度が35〜65秒であることを特徴
とするOCR用紙が、上記課題を解決することを見出し
本発明を完成するに至った。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るOCR用紙に
ついて、詳細に説明する。 【0009】本発明の発明者は鋭意研究を重ねた結果、
水溶性インクを用いたインクジェットプリンタによる良
好な印字適性と、印字後の記録が高耐水性を有するよう
にするには、印字された水溶性インクを紙層中に浸透さ
せ、さらに浸透させた水溶性インクを紙層中において完
全に定着させるようなカチオン性の反応物を、基紙に内
添および/または外添塗布させることに加え、さらに、
基紙に添加されるロジン系内添サイズ剤と表面に塗布さ
れるスチレンアクリル樹脂を主成分とした表面サイズ剤
の比率をコントロールすることにより、水溶性インクの
吸水性、印字品質の滲み、耐水性、画像濃度が最適にな
るようにバランスさせることができるとの知見を得た。 【0010】ロジン系樹脂を主成分とする内添サイズ剤
を添加した基紙に、表面強度の向上を目的とした澱粉等
の表面塗布剤に、カチオン性樹脂を主成分とするインク
定着層と、水溶性インクの滲み防止および耐水性を付与
するスチレンアクリル樹脂を主成分とする表面サイズ剤
をブレンドしてサイズプレスで塗布する。 【0011】内添サイズ剤の添加量および表面に塗布す
る澱粉、カチオン性樹脂、表面サイズ剤の添加比率を調
整することにより、インクジェット記録方式による水溶
性インクの吸水性、印字品質の滲み、耐水性、画像濃度
が最適になるようにコントロールする。 【0012】すなわち、本発明は、フォーム輪転機によ
る印刷・作業適性を備えるとともに、さらにインクジェ
ットプリンタに用いられる水溶性インクに対し高インク
吸収能力、高インク吸収速度、高解像度、高色彩性を持
ち、印字された水溶性インクが紙層中において定着され
高い耐水性を示すことになるインクジェットプリンタに
特に好適なOCR用紙として、パルプ繊維基紙の外層お
よび/または内層に、ポリアクリルアミド、ポリアミド
エピクロルヒドリンなどのカチオン樹脂を含有し、かつ
内層にロジン系樹脂を含有し、外層にスチレンアクリル
樹脂を含有させてなることを特徴とするものである。 【0013】カチオン樹脂としてはポリアクリルアミ
ド、ポリアミドエピクロルヒドリンなどカチオン性紙力
剤が挙げられるが、カチオン樹脂をパルプ繊維基紙の外
層に含有させるには、サイズプレス等による外添塗布ま
たは含浸によって行うことができ、内層に含有させるに
は内添することによって行うことができる。 【0014】カチオン樹脂としてはポリアクリルアミ
ド、ポリアミドエピクロルヒドリンが経済的な面から好
ましい。 【0015】外添するサイズ剤は、スチレンアクリル樹
脂などの表面サイズ剤が挙げられるが、前記のカチオン
樹脂に混合して用いるため、該反応物に影響を与えない
カチオン性表面サイズ剤が好ましい。アニオン性表面サ
イズ剤は、カチオン性である前記カチオン樹脂と化学反
応を起こし凝集するため好ましくない。 【0016】また、外添サイズ剤としてもちろんノニオ
ン性表面サイズ剤を使用できることは言うまでもない。 【0017】さらに、カチオン性樹脂、表面サイズ剤と
同時にバインダーとして酸化澱粉、自家変性澱粉など各
種澱粉を併用することができる。 【0018】表面サイズ剤の含有率は表面サイズ度がJ
IS P 8140に準拠する120秒コッブサイズ度
が30〜45g/mとなるように抄造紙の両面に含有
させ乾燥させることが好ましい。特にJIS P 81
40に準拠する120秒コッブサイズ度が35〜40g
/mであることが望ましい。JIS P 8140に
準拠する120秒コッブサイズ度が45g/mを超え
ると、インクジェット印字後の水溶性インクが用紙面近
傍で横方向へ広がって滲み出し記録画像が太ること(文
字、画像の滲み不良)となり好ましくない。JIS P
8140に準拠するコッブサイズ度が30g/m
満であると、水溶性インクの紙層中への吸収性が悪くな
り、またインクの耐水性が悪くなることから好ましくな
い。 【0019】また、インクジェットプリンタでアルファ
ベット、数字を印字し、各文字、数字の輪郭がはっきり
しているか否かを目視で観察し、文字・画像の滲みがな
いように表面サイズ剤を抄造紙の両面に含有させること
が好ましい。 【0020】さらに、インクジェットプリンタで印字
後、OCR用紙を3分間105℃の熱風乾燥機中に放置
し、さらに25℃の水に30秒間浸漬した後、目視によ
る確認で印字のインクの滲みがないようなインク耐水性
を示すように表面サイズ剤を抄造紙の両面に含有させる
ことが好ましい。 【0021】内添サイズ剤の添加は、抄造マシン上でサ
イズ効果を発揮しサイズプレス等の塗工装置での吸液性
をコントロールしやすく、かつ抄造直後以降サイズ性の
変化が少ないものを採用することが好ましい。 【0022】内添サイズ剤として中性処方ならば中性ロ
ジンサイズ剤、酸性処方ならばロジンエマルジョンサイ
ズ剤が好適である。 【0023】内添サイズ剤のパルプ繊維基紙中への含有
率は、中性ロジンサイズ剤、ロジンエマルジョンサイズ
剤ともにJIS P 8122に基づくステキヒトサイ
ズ度が35〜65秒となるように基紙抄造時に内添し含
有させることが好ましい。特にJIS P 8122に
基づくステキヒトサイズ度40〜60秒であることが望
ましい。JIS P 8122に基づくステキヒトサイ
ズ度が35秒未満であると、水溶性インクがOCR用紙
内部まで浸透することによりOCR用紙表面の印字濃度
が低くなるとともに、裏抜けを生じたりすることから好
ましくない。JIS P 8122に基づくステキヒト
サイズ度が65秒を超えると、水溶性インクの紙層中へ
の吸収性が悪くなり、またインクの耐水性が悪くなるこ
とから好ましくない。 【0024】また、インクジェットプリンタでベタ印字
後、印字表面が印字後5秒以内には既に乾いているよう
なインク吸収性を示すように内添サイズ剤を基紙に含有
させることが好ましい。 【0025】また、本発明で使用されるパルプ繊維基紙
の原料としては、L−BKP、N−BKPのみではなく
OCR用紙としての適性に影響しない範囲であれば古紙
パルプの配合は可能である。 【0026】そして、フリーネスは450〜500cc
のものを用いることが好ましい。フリーネスが450c
c未満であるとOCR用紙として用いた時、寸法安定性
が悪くなる原因となる。また、用紙の吸油性が悪くな
り、オフセット印刷で使用される油性インクのセット性
(乾燥性)が悪くなる。フリーネスが500ccを超え
ると、叩解によるパルプ繊維のフィブリル化の程度が少
ないため表面強度が弱くなるため、OCR用紙の表面強
度がJIS P 8129によるワックスピック試験で
OCR用紙の表および裏ともに16A以上となるように
調整することが好ましい。表面強度が16A未満となる
と印刷時の紙面のとられによる版汚れの原因となること
から好ましくない。 【0027】また、内添する填料としては水溶性インク
の吸収性填料を使用するものであって、炭酸カルシウ
ム、タルク、クレー、合成シリカ等を用いることができ
るが、パルプ繊維基紙中の含有量は2〜10重量%とす
ることが好ましい。これらの填料は単独で用いても良い
し、複合して用いても良い。含有量が10重量%を超え
ると、フォーム加工の際ミシン目やマージナルパンチ等
の刃の摩耗が激しくなり、長時間連続加工が不可能とな
る。また、用紙の抄造上紙力低下、および脱水性不良に
つながり操業性が悪化することから好ましくない。そし
て、填料の含有量が2重量%未満であると、用紙の不透
明性の低下、水溶性インクの吸収性の悪化を引き起こす
ことから好ましくない。 【0028】また、パルプ原液にはその他の薬品として
公知の硫酸バンド等のサイズ定着剤、カチオン澱粉等の
紙力増強剤、タルク等のピッチ除去剤、苛性ソーダ等の
PHコントロール剤を所定量混合内添することができ
る。なお、紙力増強剤は、内添だけでなく必要に応じ外
添塗布してもよいことはもちろんである。 【0029】ここにおいて、基紙の内層および外層にロ
ジン系樹脂を主成分とする内添サイズ剤とスチレンアク
リル樹脂を主成分とする外添サイズ剤を併用し、添加比
率をコントロールすることで良好なインクセット性、滲
みがない鮮明な画像、さらに画像耐水性など、最適なイ
ンクジェット適性を示すことになる根拠は必ずしも明確
ではないが、基紙の内層に定着したロジン系樹脂を主成
分とする内添サイズ剤が基紙中のアルミニウムイオンと
反応して発現したサイズ性により水溶性インクの記録用
紙の厚さ方向へのインク浸透性をコントロールし、外層
に塗布したスチレンアクリル樹脂を主成分とする表面サ
イズ剤のサイズ性により水溶性インクの滲みが抑制され
ると考えられ、前記の内添サイズ剤、表面サイズ剤の添
加比率をバランスさせることにより、最適なインクジェ
ット適性にコントロールすることによると考えられる。 【0030】さらに表面サイズ剤の主成分であるスチレ
ンアクリル樹脂の持つ熱硬化性により、水溶性インクを
使用するインクジェットプリンタによる印刷に適する画
像耐水性が付与されることによると考えられる。 【0031】また、本発明のOCR用紙はフォーム輪転
機搭載等のインクジェットプリンティングシステムにお
いて適性なOCR用紙であるが、市販のインクジェット
プリンタなど、他のインクジェットシステムに用いるこ
とも可能である。 【0032】 【実施例】以下、実施例を示し、さらに詳しく本発明に
ついて説明する。もちろん、本発明は以下の実施例によ
って限定されるものではない。なお、各実施例中、%は
特記しない限り「重量%」を意味する。 【0033】[実施例1]フリーネス450ccのL−
BKP85%、フリーネス600ccのN−BKP15
%からなるパルプ原液に、填料としてタルク(タルク、
日本タルク社製)、内添サイズ剤としてロジンエマルジ
ョンサイズ剤(AL−104、日本PMC社製)、さら
に内添紙力増強剤として内添用ポリアクリルアミド(D
S−414、日本PMC社製)を、填料の基紙中含有率
が3.0%、ロジンエマルジョンサイズ剤が0.10
%、内添紙力増強剤が0.15%となるように混合・撹
拌しツインワイヤー抄紙機で抄造した。プレス工程で搾
水した基紙に、プレドライヤー工程とアフタードライヤ
ー工程の間で、酸化澱粉(MS−3800、日本食品加
工社製)、外添紙力増強剤(ST−481H、日本PM
C社製)、さらに表面サイズ剤(SS−362、日本P
MC社製)を水に混合・撹拌させ調整した塗工液を塗工
装置により外添塗布し、表1の実施例1に示すような外
添薬品の固形分の総量で3.06g/m 、このうち
酸化澱粉が1.00g/m 、外添紙力増強剤が2.
00g/m、表面サイズ剤が0.06g/mが 基
紙に塗布された米坪90.0g/m、紙厚110μm
のOCR用紙を得た。 【0034】[実施例2]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料としてタルク(タルク、日本タルク社
製)、内添サイズ剤としてロジンエマルジョンサイズ剤
(AL−104、日本PMC社製)、さらに内添紙力増
強剤として内添用ポリアクリルアミド(DS−414、
日本PMC社製)を、填料の基紙中含有率が3.0%、
ロジンエマルジョンサイズ剤が0.50%、内添紙力増
強剤が0.15%となるように混合・撹拌し抄造し得た
基紙に、酸化澱粉(MS−3800、日本食品加工社
製)、外添紙力増強剤(ST−481H、日本PMC社
製)、さらに表面サイズ剤(SS−362、日本PMC
社製)を水に混合・撹拌させ調整した塗工液を外添塗布
し、表1の実施例2に示すような外添薬品の固形分の総
量で3.04g/m、このうち酸化澱粉が1.00g
/m、外添紙力増強剤が2.00g/m、表面サイ
ズ剤が0.04g/mが 基紙に塗布された米坪9
0.0g/m、紙厚110μmのOCR用紙を得た。 【0035】[実施例3]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパー
ルTP−121−6S、奥多摩工業社製)、内添サイズ
剤として中性ロジンサイズ剤(NT−83、荒川化学工
業社製)、さらに内添紙力増強剤として内添用ポリアク
リルアミド(DS−414、日本PMC社製)を、填料
の基紙中含有率が3.0%、中性ロジンサイズ剤が0.
30%、内添紙力増強剤が0.15%となるように混合
・撹拌し抄造し得た基紙に、酸化澱粉(MS−380
0、日本食品加工社製)、外添紙力増強剤(ST−48
1H、日本PMC社製)、さらに表面サイズ剤(SS−
362、日本PMC社製)を水に混合・撹拌させ調整し
た塗工液を外添塗布し、表1の実施例3に示すような外
添薬品の固形分の総量で3.04g/m、このうち酸
化澱粉が1.00g/m、外添紙力増強剤が2.00
g/m、表面サイズ剤が0.04g/mが 基紙に
塗布された米坪90.0g/m、紙厚110μmのO
CR用紙を得た。 【0036】[実施例4]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパー
ルTP−121−6S、奥多摩工業社製)、内添サイズ
剤として中性ロジンサイズ剤(NT−83、荒川化学工
業社製)、さらに内添紙力増強剤として内添用ポリアク
リルアミド(DS−414、日本PMC社製)を、填料
の基紙中含有率が3.0%、中性ロジンサイズ剤が0.
30%、内添紙力増強剤が0.15%となるように混合
・撹拌し抄造し得た基紙に、酸化澱粉(MS−380
0、日本食品加工社製)、外添紙力増強剤(ST−48
1H、日本PMC社製)、さらに表面サイズ剤(SS−
362、日本PMC社製)を水に混合・撹拌させ調整し
た塗工液を外添塗布し、表1の実施例4に示すような外
添薬品の固形分の総量で3.04g/m、このうち酸
化澱粉が1.00g/m、外添紙力増強剤が2.00
g/m、表面サイズ剤が0.04g/mが 基紙に
塗布された米坪90.0g/m、紙厚110μmのO
CR用紙を得た。 【0037】[実施例5]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパー
ルTP−121−6S、奥多摩工業社製)、内添サイズ
剤として中性ロジンサイズ剤(NT−83、荒川化学工
業社製)、さらに内添紙力増強剤として内添用ポリアク
リルアミド(DS−414、日本PMC社製)を、填料
の基紙中含有率が3.0%、中性ロジンサイズ剤が0.
20%、内添紙力増強剤が0.15%となるように混合
・撹拌し抄造し得た基紙に、酸化澱粉(MS−380
0、日本食品加工社製)、外添紙力増強剤(ST−48
1H、日本PMC社製)、さらに表面サイズ剤(SS−
362、日本PMC社製)を水に混合・撹拌させ調整し
た塗工液を外添塗布し、表1の実施例5に示すような外
添薬品の固形分の総量で3.03g/m、このうち酸
化澱粉が1.00g/m、外添紙力増強剤が2.00
g/m、表面サイズ剤が0.03g/mが 基紙に
塗布された米坪90.0g/m、紙厚110μmのO
CR用紙を得た。 【0038】[比較例1]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料としてタルク(タルク、日本タルク社
製)、内添サイズ剤としてロジンエマルジョンサイズ剤
(AL−104、日本PMC社製)、さらに内添紙力増
強剤として内添用ポリアクリルアミド(DS−414、
日本PMC社製)を、填料の基紙中含有率が3.0%、
ロジンエマルジョンサイズ剤が1.00%、内添紙力増
強剤が0.15%となるように混合・撹拌し抄造し得た
基紙に、酸化澱粉(MS−3800、日本食品加工社
製)、外添紙力増強剤(ST−481H、日本PMC社
製)を、水に混合・撹拌させ調整した塗工液を外添塗布
し、表2の比較例1に示すような外添薬品の固形分の総
量で3.00g/m、このうち酸化澱粉が1.00g
/m、外添紙力増強剤が2.00g/mが 基紙に
塗布された米坪90.0g/m、紙厚110μmのO
CR用紙を得た。 【0039】[比較例2]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料としてタルク(タルク、日本タルク社
製)、内添紙力増強剤として内添用ポリアクリルアミド
(DS−414、日本PMC社製)を、填料の基紙中含
有率が3.0%、内添紙力増強剤が0.15%となるよ
うに混合・撹拌し抄造し得た基紙に、酸化澱粉(MS−
3800、日本食品加工社製)、外添紙力増強剤(ST
−481H、日本PMC社製)、さらに表面サイズ剤
(SS−362、日本PMC社製)を、水に混合・撹拌
させ調整した塗工液を外添塗布し、表2の比較例2に示
すような外添薬品の固形分の総量で3.10g/m
このうち酸化澱粉が1.00g/m、外添紙力増強剤
が2.00g/m、表面サイズ剤が0.10g/m
が 基紙に塗布された米坪90.0g/m、紙厚11
0μmのOCR用紙を得た。 【0040】[比較例3]実施例1と同様に調整したパ
ルプ原液に、填料として軽質炭酸カルシウム(タマパー
ルTP−121−6S、奥多摩工業社製)、内添サイズ
剤としてAKDサイズ剤(AS−261、日本PMC社
製)、内添紙力増強剤として内添用ポリアクリルアミド
(DS−414、日本PMC社製)を、填料の基紙中含
有率が3.0%、AKDサイズ剤が0.10%、内添紙
力増強剤が0.15%となるように混合・撹拌し抄造し
得た基紙に、酸化澱粉(MS−3800、日本食品加工
社製)、外添紙力増強剤(ST−481H、日本PMC
社製)、さらに表面サイズ剤(SS−362、日本PM
C社製)を、水に混合・撹拌させ調整した塗工液を外添
塗布し、表2の比較例3に示すような外添薬品の固形分
の総量で3.04g/m、このうち酸化澱粉が1.0
0g/m、外添紙力増強剤が2.00g/m 、表面
サイズ剤が0.04g/mが 基紙に塗布された米坪
90.0g/m 、紙厚110μmのOCR用紙を得
た。 【0041】 【表1】【0042】上記により作製した実施例1〜3および比
較例1〜3のOCR用紙について、キャノン製のインク
ジェットプリンタ、BJ−220JSを用い、インク量
が多く画像濃度の濃いSHQ(スーパーハイクオリティ
ー)で印字して、インクジェット方式による印字適性
を、以下の1)〜4)について評価した。 1)「インク吸収性」はベタ印字を行い、その部分が印
字5秒後には既に乾いているか否かで評価した。 ○:インクが紙中に吸収され印字面が光っていない ×:インクが紙面に残っており印字面が光っている 2)「文字、画像の滲み」はアルファベット、数字を印
字し、各文字、数字の輪郭がはっきりしているか否かの
状態を目視で観察することで評価した。 ○:良好 ×:不良 3)「インク耐水性」はベタ、アルファベット、数字を
印字し、印字後3分間105℃の熱風乾燥機中に放置す
る。その後印字したシートを25℃の水に30秒間浸漬
して、浸漬後のインクの滲み程度を目視にて評価した。 ○:滲みなし ×:滲みあり 4)「搬送性」は1000枚の通紙を行い、通紙トラブ
ルの有無にて評価した。○:全て問題なく通紙できた ×:1枚でも通紙トラブルが発生した 5)「ワックスピック」によって、フォーム印刷適性を
評価した。ワックスピックは、JIS P 8129の
ワックスを用いる方法に従い計測し、ワックス強度で1
6A以上あるか否かで評価した。 ○:16A以上 ×:16A未満 6)120秒コッブサイズ度は、JIS P 8140
の規定に従って計測した。 7)ステキヒトサイズ度は、JIS P 8122の規
定に従って計測した。 【0043】 【発明の効果】本発明のOCR用紙は、ロジン系サイズ
剤を内添しサイズ性を付与した基紙に、澱粉等の表面塗
布剤にカチオン性樹脂およびスチレンアクリル樹脂をブ
レンドした塗布液を塗布し、JIS P 8129の
2.1に規定する紙および板紙の表面強さ試験方法のワ
ックスを用いる方法で測定した表面強度が16A以上で
あり、かつJIS P 8140に規定する紙および板
紙の吸水度試験方法で測定した120秒コッブサイズ度
が30〜45g/m、さらにJIS P 8122に
規定する紙のステキヒトサイズ度試験方法で測定したス
テキヒトサイズ度が35〜65秒とすることで従来のO
CR用紙としての適性を損なうことなく、水溶性インク
を用いたインクジェットプリンタによる印字において、
高インク吸収能力、高インク吸収速度、高解像度、高色
彩性のバランスのとれた印字適性とフォーム輪転機によ
る印刷・作業適性を備えることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AA02 AA03 AC06 AG48 AG50 AG63 AG71 AG89 AH11 AH13 AH16 AH50 AJ02 BE08 EA07 EA10 FA11 FA15 FA19 GA08 GA50

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ロジン系サイズ剤を内添した基紙の情報記
    録面に、カチオン性樹脂およびスチレンアクリル樹脂を
    主成分とする塗工層を有し、前記情報記録面のJIS
    P 8129の2.1に規定する表面強度が16A以上
    であり、かつJIS P 8140に規定する120秒
    コッブサイズ度が30〜45g/m、さらにJIS
    P 8122に規定するステキヒトサイズ度が35〜6
    5秒であることを特徴とするOCR用紙。
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