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JP2003035737A - プリント回路基板検査装置 - Google Patents

プリント回路基板検査装置

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Publication number
JP2003035737A
JP2003035737A JP2001219965A JP2001219965A JP2003035737A JP 2003035737 A JP2003035737 A JP 2003035737A JP 2001219965 A JP2001219965 A JP 2001219965A JP 2001219965 A JP2001219965 A JP 2001219965A JP 2003035737 A JP2003035737 A JP 2003035737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printed circuit
circuit board
sensor
electric signal
electrode
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001219965A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuo Hattori
悦雄 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
E MACHINE KK
Original Assignee
E MACHINE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by E MACHINE KK filed Critical E MACHINE KK
Priority to JP2001219965A priority Critical patent/JP2003035737A/ja
Publication of JP2003035737A publication Critical patent/JP2003035737A/ja
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な構成で高精度の検査データを検出する
ことができ、且つ汎用性のあるプリント回路基板検査装
置を提供する。 【解決手段】 プリント回路基板検査装置1は、インタ
ーポーザー基板Aを載置して裏面から電気信号を印加す
る電気信号入力回路6と、電気信号入力回路6を所定量
ずつ移動させる移動機構7と、インターポーザー基板A
の表面の電位分布を検出するセンサ15とを備えてい
る。センサ15の内部には、端部に電極が形成されたセ
ンサ用回路が、インターポーザー基板Aに対して垂直且
つ電気信号入力回路6の移動方向に対して斜めに配設さ
れている。よって、インターポーザー基板Aが所定量ず
つ移動していくごとに裏面から電気信号が印加され、表
面の電位分布をセンサ用回路が検出する。プリント回路
基板検査装置1は、インターポーザー基板Aの高精度の
検査データを検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント回路基板
検査装置に関するものであり、特に、安価な構成で汎用
性のあるプリント回路基板検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント回路基板の完成品検査で
は、配線設計された通りに製作されているかを試験する
ための導通検査が行われている。具体的には、プリント
回路基板の回路パターンの電極に検査用のコンタクトピ
ンを接続して電圧を印加し、電流が正常に流れているか
を測定して検査するものである。また、生産量の多いプ
リント回路基板に関しては、プリント回路基板の規格に
合わせた専用のコンタクトピン治具を作成することによ
り、検査作業に要する労力の削減と検査時間の短縮とが
図られている。
【0003】一方、電子機器は急速な高性能化に伴っ
て、情報技術産業など広範囲な分野での利用が進んでい
る。特に、携帯型のノートパソコン、携帯情報端末、及
び携帯電話等の普及により、電子機器の小型化・軽量化
が進む傾向にある。このため、電子回路の中核であるプ
リント回路基板も高性能化・小型化を図るために、多層
化されたプリント回路基板が開発され、回路パターンも
高密度なものになっている。
【0004】このため、高密度化されたプリント回路基
板の導通検査を行うために、例えば、特開平8−278
342号に開示された非接触の検査方式が提案されてい
る。これは、絶縁性回路基板の一面に、検査対象プリン
ト回路基板に電磁波を印加するスティミュレータと、検
査対象プリント回路基板に生じる電気的変化を検出する
センサとを備え、検査対象プリント回路基板とは電気的
に非接触の状態で導通検査を行うものである。この方式
では、複数のセンサが一列に設置されたセンサ配列にな
っており、検査対象プリント回路基板と相対的に移動し
て電気的変化を検出する。これによれば、検出されるデ
ータを、良品のプリント回路基板のデータと比較するこ
とにより、検査対象プリント回路基板の良否を判断する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高密度化され
たプリント回路基板は電極と電極との間隔が狭くなって
いるため、電極にコンタクトピンを接続して電流を測定
する検査方法では、誤って隣りの電極に接続してしまう
恐れがあり、検査が困難になっていた。また、専用のコ
ンタクトピン治具を作成する場合においても、コンタク
トピンの加工や密度には限界があり、コストがかかりす
ぎる問題が生じるとともに、高密度化されたプリント回
路基板になるほど充分な検査結果が得られないという問
題が生じていた。
【0006】また、電極(前記公報ではセンサに相当す
る)を使用して電気的変化を検出する非接触の検査方法
では、より高密度な検査対象プリント回路基板の導通検
査を行うには、詳細なデータを検出するために、電極と
電極との間隔を狭くして電極の数を増やす必要があっ
た。しかし、電極が一列に設置された電極配列では、間
隔を狭くして電極を設置すると配線が複雑になる恐れが
あった。言い替えれば、電極の設置には間隔を保つ必要
があり、この間隔をさらに狭くして電極を設置するのは
難しく、一定の範囲内に設置できる電極の数には限界が
あった。このため、電極が一列に設置された電極配列で
は設置される電極の数が制限され、より高密度化された
プリント回路基板には対応できなかった。
【0007】そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、配
線が複雑にならない電極配列で高精度のデータを検出す
ることができ、且つ多種類の検査対象プリント回路基板
に対応することができるプリント回路基板検査装置の提
供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
プリント回路基板検査装置は、検査対象プリント回路基
板に平行なXY平面上に配設された電極群を有する非接
触センサを備え、前記検査対象プリント回路基板の一方
の面に電気信号が加えられた際に、前記検査対象プリン
ト回路基板の他方の面の電位分布を、前記電極群を介し
て検出するプリント回路基板検査装置であって、前記電
極群は、X座標が第一所定間隔で大きくなり、且つY座
標が第二所定間隔で大きくなるように、斜め直線上に配
置された複数の電極からなる電極列を有するとともに、
該電極列をX軸方向に複数並設して構成され、前記検査
対象プリント回路基板を前記非接触センサに対してY軸
方向に相対的に移動させる移動手段と、前記検査対象プ
リント回路基板を前記移動手段によって所定量移動させ
る毎に、複数の前記電極を走査し、前記検査対象プリン
ト回路基板の電位分布を取得する分布取得手段とを具備
するものである。
【0009】したがって、請求項1の発明のプリント回
路基板検査装置によれば、検査対象プリント回路基板を
検査する場合には、移動手段によって検査対象プリント
回路基板を非接触センサに対して相対的に移動させる。
検査対象プリント回路基板がY軸方向に所定量移動する
ごとに、検査対象プリント回路基板の一方の面に電気信
号が印加される。プリント回路基板検査装置は非接触セ
ンサに備えた電極群を走査して、検査対象プリント回路
基板の他方の面の電位分布を取得する。電位分布を検出
する電極群は、斜め直線上に複数の電極を配置した電極
列をX軸方向に並設した構成のため、X軸方向に隣接す
る電極同士の間隔、すなわち並設される電極列同士の間
隔を比較的広くしても電位分布を高精度に取得すること
が可能になる。
【0010】請求項2の発明にかかるプリント回路基板
検査装置は、請求項1に記載のプリント回路基板検査装
置において、前記電極列が、一枚のセンサ用プリント回
路基板の端部に形成され、前記電極群は、前記XY平面
に対して垂直に且つ前記Y軸に対して斜めに並設された
複数枚の前記センサ用プリント回路基板から構成されて
いるものである。
【0011】したがって、請求項2の発明のプリント回
路基板検査装置によれば、請求項1の発明の作用に加
え、電極列は端部に複数の電極を形成したセンサ用プリ
ント回路基板から成り、電極群はセンサ用プリント回路
基板をXY平面に対して垂直に、且つY軸に対して斜め
に複数枚並設したものであることから、センサ用プリン
ト回路基板の傾斜角度、及びセンサ用プリント回路基板
の設置間隔を変更することにより、電極の間隔が設定で
きる。
【0012】請求項3の発明にかかるプリント回路基板
検査装置は、請求項2に記載のプリント回路基板検査装
置において、前記センサ用プリント回路基板に形成され
た前記電極は、先細形状に形成され、前記センサ用プリ
ント回路基板の端面とともに研磨可能な材料から作られ
ているものである。
【0013】したがって、請求項3の発明のプリント回
路基板検査装置によれば、請求項2の発明の作用に加
え、電極の幅を変更したい場合は、センサ用プリント回
路基板の端面とともに電極を研磨すると、電極の幅が広
くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
プリント回路基板検査装置1について、図1乃至図7に
基づいて説明する。図1はプリント回路基板検査装置1
の構成を示す説明図であり、図2はプリント回路基板検
査装置1の電気信号入力回路6の周辺の構成を示す説明
図である。図3(a)はプリント回路基板検査装置1の
センサ15の内部構成を示す説明図であり、図3(b)
はセンサ15内のセンサ用回路28の端部の拡大図であ
る。図4はプリント回路基板検査装置1の電極26の配
置を示す説明図であり、図5はプリント回路基板検査装
置1の機能的構成を示すブロック図である。図6はプリ
ント回路基板検査装置1の処理の流れを示すフローチャ
ートであり、図7はコンピュータ2の処理の流れを示す
フローチャートである。
【0015】プリント回路基板検査装置1は、プリント
回路基板、特にCSP/BGA等のインターポーザー基
板の検査をするための装置であり、図1に示すように、
検査データの処理を行うコンピュータ2が接続されてい
る。なお、インターポーザー基板は一般的に表面(半導
体チップ等の接続面)、及び裏面(マザー基板への実装
面)の電極がスルーホールで接続され、表面の高密度な
回路パターンから裏面の粗密度な回路パターンへの配置
変換、又は電極間のピッチ変換を目的とした基板であ
る。プリント回路基板検査装置1は主な構成として、イ
ンターポーザー基板Aの裏面から電気信号を入力する電
気信号入力装置3、及びインターポーザー基板Aの表面
の電位分布を検出するセンサユニット4を備えている。
【0016】電気信号入力装置3は、略直方体の形状を
成すケース本体5と、インターポーザー基板Aを載置し
て裏面から電気信号を入力する電気信号入力回路6と、
ケース本体5の上面において電気信号入力回路6を摺動
させる移動機構7とから構成されている。ケース本体5
の上板は、略長方形の二つの開口5aを平行に有してお
り、二つの開口5aによって形成された橋部5b上を電
気信号入力回路6が移動する。また、移動機構7は、開
口5a上に橋設されたリニアスケール8、橋部5b上に
配設され断面がH形状を成すリニアレール9、及びケー
ス本体5内に設置されたモータ10を備えている。モー
タ10の駆動軸11に取り付けられたベルト12が、電
気信号入力回路6の下面に設けられた接続部(図示しな
い)に接続しており、モータ10が駆動することにより
電気信号入力回路6がリニアレール9に沿って移動す
る。さらに、ケース本体5の上板隅部には、インターポ
ーザー基板Aの検査処理を開始するための操作スイッチ
13と、検査処理中に誤ってインターポーザー基板Aが
外れてしまった場合等に処理を中止するための非常停止
スイッチ14とが設置されている。
【0017】センサユニット4は、ケース本体5の上面
に設置されており、インターポーザー基板Aの表面の電
位分布を検出するセンサ15と、センサ15に対して垂
直に設けられ、センサ15が検出する電位分布を解析し
て出力する分布情報出力回路16と、センサ15及び分
布情報出力回路16をインターポーザー基板Aの上方に
位置するように支持する支持機構17とから構成されて
いる。支持機構17は、ケース本体5の上面に並設され
た二枚の側板18、二枚の側板18の上端に架設された
天板19、及び分布情報出力回路16が装着される支持
板20を有している。支持板20は天板19の下面に配
設され、センサ15がインターポーザー基板Aの上方で
電気信号入力回路6の移動方向に対し、斜めになるよう
に支持されている。
【0018】図2に示すように、電気信号入力回路6は
下面に脚21を有しており、リニアスケール8及びリニ
アレール9上を摺動するベース22の上面に設けられて
いる。リニアスケール8の側面8aにはガラス面が形成
され、ガラス面に光を発射して反射光を読取る計測用セ
ンサ23がベース22の下面に設置されている。なお、
ガラス面は所定量(例えば1μm)ごとに光が反射しな
いようになっている。また、ベース22は、リニアレー
ル9の両側面の凹部を狭持するツメ24を備えており、
電気信号入力回路6がリニアレール9上を摺動する。
【0019】また、図3に示すように、センサ15の内
部には、端部まで電極26が形成された入力素子27を
連設したセンサ用回路28が8枚配設されている。具体
的には、センサ用回路28の端部には、電極26及び入
力素子27を等間隔wで48個連設してあり、合計38
4個の電極26がインターポーザー基板Aの表面の電位
分布を検出する。電極26はパターンの幅が3段階に形
成されており、センサ用回路28の端面とともに研磨す
ると、電極26の幅を広げることが可能である(図3
(b)参照)。また、センサ用回路28は夫々が等間隔
w’で並設されている。ここで、センサ用回路28の端
部に連設した48個の電極26が本発明の電極列に相当
し、センサ用回路28を8枚並設して電極26を384
個配置したものが本発明の電極群に相当する。
【0020】さらに、図4に示すように、センサ用回路
28はY軸方向に対し、所定角度傾斜させて配設されて
いる。なお、図4では、説明の都合上、角度及び数は模
式的に表わしている。このようにすることにより、セン
サ用回路28の電極26が、X軸方向において等間隔v
で配置されることになり、例えば1枚目のセンサ用回路
28の48個目の電極と、2枚目のセンサ用回路28の
1個目の電極とにおいても、X軸方向において等間隔v
で電極が配置されることになる。したがって、X軸方向
において384個の電極26全てが、等間隔vで切れ目
なく配置されることになる。なお、丸印は電極26の配
置を示すためのものであり、電極26の形状に一致する
ものではない。
【0021】また、図5に示すように、プリント回路基
板検査装置1は、機能的構成として、検査処理を実行さ
せるための主制御手段30を備えている。主制御手段3
0は、計測用センサ23により電気信号入力回路6の移
動量を読取る移動量検出手段31と、検出した移動量を
認識して電気信号を出力する電気信号出力手段32とを
備えている。電気信号出力手段32のタイミングで電気
信号入力回路6から出力される電気信号は、インターポ
ーザー基板Aに印加される。また、主制御手段30は、
電気信号出力手段32が電気信号を出力したことを認識
し、インターポーザー基板Aの電位分布を、センサ15
により検出する電位分布取得手段33を備えている。電
位分布取得手段33により取得された電位分布情報は、
電位分布情報出力手段34により、プリント回路基板検
査装置1に接続されたコンピュータ2に出力される。
【0022】コンピュータ2は汎用のコンピュータであ
り、プリント回路基板検査装置1の検査データに基づい
てインターポーザー基板Aの導通状態を示す画像データ
を作成し、作成した画像データを比較してインターポー
ザー基板Aの良否を判断するものである。ハード構成と
して、主記憶装置、演算装置、及び制御装置から構成さ
れる中央処理装置(図示しない)と、キーボードやマウ
ス等、情報を直接入力するための入力装置(図示しな
い)と、ディスプレイ35に画像データを表示させる表
示制御手段36とを備えている。
【0023】また、コンピュータ2は、記憶手段とし
て、検査データに基づいて作成した画像データを記憶す
る画像データ記憶手段37、及び画像データを比較する
際に基準となるデータが記憶される基準データ記憶手段
38を備えている。さらに、機能的構成として、電位分
布情報出力手段34が出力した電位分布情報を認識する
電位分布情報認識手段39と、電位分布情報から画像デ
ータを作成する画像データ作成手段40と、画像データ
を合成して導通状態を示す画像を作成する画像データ合
成手段41とを備えている。画像データ作成手段40に
よって作成された画像データは、画像データ記憶手段3
7に記憶される。また、画像データ合成手段41によっ
て作成された画像は、表示制御手段36によりディスプ
レイ35に表示される。
【0024】さらに、コンピュータ2は、比較・判定手
段42を有しており、画像データ合成手段41によって
作成された画像と、予め基準データ記憶手段38に記憶
されていた画像とを比較して、画像が一致するかどうか
を判定する。画像が一致する場合は、そのままディスプ
レイ35に画像が表示され、画像が一致しない場合は、
画像とともにエラー情報が表示される。
【0025】次に、プリント回路基板検査装置1の動
作、及びコンピュータ2の処理について、図6並びに図
7に基づき説明する。
【0026】プリント回路基板検査装置1において、イ
ンターポーザー基板Aの検査を行う場合は、電気信号出
力回路6の所定の位置にインターポーザー基板Aを載置
し、操作スイッチ13を操作して検査処理を開始する。
検査処理の開始が指示されるとモータ10が駆動して、
電気信号出力回路6はリニアレール9に沿って移動を開
始する。
【0027】移動量検出手段31により、電気信号入力
回路6が所定距離移動したことを判断すると(ステップ
S1においてYES)、電気信号出力手段32により電
気信号入力回路6からインターポーザー基板Aの基板側
第一電極(複数の電極のうち任意の電極)に電気信号を
印加する(ステップS2)。インターポーザー基板Aが
配線設計された通りに製作されている場合は、基板側第
一電極とスルーホールで接続された表面の基板側電極に
電気信号が導通する。
【0028】よって、電位分布取得手段33により、セ
ンサ15の電極26を走査してインターポーザー基板A
の表面の電位分布を検出する。センサ15がインターポ
ーザー基板Aの電位分布を取得すると(ステップS3に
おいてYES)、電位分布情報出力手段34は電位分布
情報をコンピュータ2に出力する(ステップS4)。イ
ンターポーザー基板Aの基板側第一電極の導通検査が終
了すると、次に基板側第二電極に電気信号を印加して電
位分布を検出する。このように、インターポーザー基板
Aの全ての基板側電極に電気信号を印加して電位分布を
取得する。
【0029】全ての基板側電極に電気信号を印加して電
位分布を取得するまで(ステップS5においてNO)、
ステップS2乃至ステップS4の処理を繰返す。非常停
止スイッチ14が押されていなければ(ステップS6に
おいてNO)、電気信号入力回路6は所定量移動する毎
に同様の検査処理を行い、電位分布を取得する。なお、
電気信号出力手段32によりインターポーザー基板Aの
一つの基板側電極に電気信号が印加される時間は僅か2
μ秒のため、インターポーザー基板Aの検査処理は時間
を要するものではなく、電気信号出力回路6がセンサ1
5の下面に沿って移動する間に検査処理は終了する。ま
た、インターポーザー基板Aが検査処理中に誤って外れ
てしまい、非常停止スイッチ14による非常停止指示を
認識した場合は(ステップS6においてYES)、直ち
に検査処理を終了する。
【0030】コンピュータ2では、電位分布情報認識手
段39が電位分布情報出力手段34から出力された電位
分布情報を認識すると(ステップT1においてYE
S)、画像データ作成手段40が電位分布情報から画像
データを作成する(ステップT2)。作成された画像デ
ータは、画像データ記憶手段37に記憶される(ステッ
プT3)。また、画像データは認識する電位分布情報に
基づいて、全ての基板側電極に対して所定量ごとに作成
されていくため、全ての画像データが認識されるまで
(ステップT4においてNO)、ステップT1乃至ステ
ップT3の処理を繰り返す。そして、全ての画像データ
が揃ったことを認識すると(ステップT4においてYE
S)、画像データ合成手段41が画像データを合成して
インターポーザー基板Aの導通状態を示す画像を作成す
る(ステップT5)。
【0031】また、作成された画像データは、比較・判
定手段42により予め基準データ記憶手段38に記憶さ
れている基準データと比較される。画像データを比較し
た結果、画像データが一致する場合は(ステップT6に
おいてYES)、表示制御手段36によりディスプレイ
35に画像が表示される(ステップT8)。画像データ
が一致しない場合は(ステップT6においてNO)、エ
ラーメッセージを表示するとともに(ステップT7)、
ディスプレイ35に画像が表示される。
【0032】よって、画像データを比較して良否を判定
し、画像で視覚的に確認することにより、インターポー
ザー基板Aの導通状態を正確に把握することが可能であ
る。また、良否を判定して終了指示を認識した場合は
(ステップT9においてYES)、インターポーザー基
板Aの検査処理を終了する。引き続き次の検査対象プリ
ント回路基板の検査を行う場合は(ステップT9におい
てNO)、ステップT1乃至ステップT8の処理を繰返
して検査処理を行う。
【0033】このように、上記実施形態では、インター
ポーザー基板Aの電位分布を取得するセンサ15を、端
部に入力素子27の電極26が形成されたセンサ用回路
28をY軸に対して傾斜させ、X軸方向に並設して作成
することにより、X軸方向に隣接する電極26同士の間
隔、すなわちセンサ用回路28同士の間隔を比較的広く
しても、センサ用回路28における隣り合う電極26同
士のX軸方向における間隔は狭く形成することができ、
インターポーザー基板Aを所定量ずつ移動させることに
より、電位分布を高精度に取得することができる。ま
た、コンピュータ2で電位分布情報から画像データを作
成すると、画像データを比較して良否を判定することが
できるとともに、導通状態を視覚的に確認することが可
能である。
【0034】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるも
のではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能で
ある。
【0035】すなわち、上記実施形態では、センサ15
の内部にセンサ用回路28を8枚並設したものを示した
が、センサ用回路28を取り外し式にして、センサ15
の内部に設置するセンサ用回路28の枚数を変更できる
ようにしてもよい。
【0036】また、上記実施形態では、センサ15の内
部にセンサ用回路28をY軸に対して傾斜させて設置し
たものを示したが、センサ15内にセンサ用回路28の
傾斜角度を調節する機能を加えてもよい。このようにす
ると、センサ用回路28の傾斜角度を調節することによ
り、電極と電極との間隔が調節できるので、検査対象プ
リント回路基板に合わせて角度を調節して高精度なデー
タを検出することができる。
【0037】さらに、上記実施形態では、コンピュータ
2によって電位分布情報から画像データを作成し、画像
データを比較して良否の判定を行なうものを示したが、
プリント回路基板検査装置1に判定機能を備えるように
してもよい。
【0038】また、上記実施形態では、インターポーザ
ー基板Aを載置した電気信号入力回路6側を移動させて
電位分布を取得するものを示したが、センサ15側を移
動させて電位分布を取得するようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のプリン
ト回路基板検査装置は、電極を斜め直線上に配置したこ
とから、電極をX軸方向に一列に配置した電極列に比べ
て、X軸方向に隣接する電極と電極との間隔、すなわち
並設される電極列と電極列との間隔が確保できるため、
同じ数の電極を配置する場合に、配線が複雑になるのを
防ぐことができる。さらに、この電極列をX軸方向に複
数並設して電極群を構成するため、X軸方向には制限な
く電極列を増やすことができる。このため、サイズが異
なる検査対象プリント回路基板の導通検査に対応するこ
とができる。
【0040】請求項2の発明のプリント回路基板検査装
置は、請求項1に記載の発明の効果に加えて、センサ用
プリント回路基板は端部に電極を形成したものであるた
め、容易に製作することができ、製作にかかる手間及び
コストを削減することができる。また、電極列すなわち
センサ用プリント回路基板ごとに取り扱うことができる
ので、電極が故障した場合等は、故障した電極があるセ
ンサ用プリント回路基板だけを修理するか、又は取り換
えることができ使い勝手を向上できる。
【0041】請求項3の発明のプリント回路基板検査装
置は、請求項2に記載の発明の効果に加えて、センサ用
プリント回路基板の端面とともに電極を研磨すると、電
極の幅が広くなり電極の感度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の電気信号入力回路の周辺の構成を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の(a)センサの内部構成を示す説明図であり、
(b)センサ内のセンサ用回路の端部の拡大図である。
【図4】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の電極の配置を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態であるプリント回路基板検
査装置に接続されるコンピュータの処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 プリント回路基板検査装置 7 移動機構(移動手段) 15 センサ 26 電極 28 センサ用回路(センサ用プリント回路基板) 33 電位分布取得手段(分布取得手段) A インターポーザー基板(検査対象プリント回路基
板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象プリント回路基板に平行なXY
    平面上に配設された電極群を有する非接触センサを備
    え、前記検査対象プリント回路基板の一方の面に電気信
    号が加えられた際に、前記検査対象プリント回路基板の
    他方の面の電位分布を、前記電極群を介して検出するプ
    リント回路基板検査装置であって、 前記電極群は、X座標が第一所定間隔で大きくなり、且
    つY座標が第二所定間隔で大きくなるように、斜め直線
    上に配置された複数の電極からなる電極列を有するとと
    もに、該電極列をX軸方向に複数並設して構成され、 前記検査対象プリント回路基板を前記非接触センサに対
    してY軸方向に相対的に移動させる移動手段と、 前記検査対象プリント回路基板を前記移動手段によって
    所定量移動させる毎に、複数の前記電極を走査し、前記
    検査対象プリント回路基板の電位分布を取得する分布取
    得手段とを具備することを特徴とするプリント回路基板
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記電極列が、一枚のセンサ用プリント
    回路基板の端部に形成され、 前記電極群は、前記XY平面に対して垂直に且つ前記Y
    軸に対して斜めに並設された複数枚の前記センサ用プリ
    ント回路基板から構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のプリント回路基板検査装置。
  3. 【請求項3】 前記センサ用プリント回路基板に形成さ
    れた前記電極は、先細形状に形成され、前記センサ用プ
    リント回路基板の端面とともに研磨可能な材料から作ら
    れていることを特徴とする請求項2に記載のプリント回
    路基板検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006337073A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Advantest Corp 試験装置、及びデバイス製造方法

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JP2006337073A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Advantest Corp 試験装置、及びデバイス製造方法

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