JP2003032969A - 整流子 - Google Patents
整流子Info
- Publication number
- JP2003032969A JP2003032969A JP2001212971A JP2001212971A JP2003032969A JP 2003032969 A JP2003032969 A JP 2003032969A JP 2001212971 A JP2001212971 A JP 2001212971A JP 2001212971 A JP2001212971 A JP 2001212971A JP 2003032969 A JP2003032969 A JP 2003032969A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- commutator
- commutator piece
- concave portion
- piece
- outer peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
- Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
- Dc Machiner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 整流子片2の冷却表面積を増加させ、整流子
片2が効率良く冷却できるようにして整流子片2を保持
している樹脂部3への伝熱量を低減させる。 【解決手段】 整流子片2の外周面に整流子片2端面よ
り軸方向に延びた凹部4を設け、凹部4に冷却表面4a
を設けた。
片2が効率良く冷却できるようにして整流子片2を保持
している樹脂部3への伝熱量を低減させる。 【解決手段】 整流子片2の外周面に整流子片2端面よ
り軸方向に延びた凹部4を設け、凹部4に冷却表面4a
を設けた。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整流子を効率良く冷
却できるようにした例えば電動工具等に使用される整流
子モータの整流子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の整流子の一例を図4に示す。電動
工具用整流子モータに使用されている従来の整流子1
は、複数個の整流子片2を所定間隔をあけて放射状に並
べ樹脂系材料からなる樹脂部3で一体成形を行うモール
ド式整流子が一般的に使用されている。整流子片2端の
ライザー部5には回転子コイルを構成するマグネットワ
イヤが結線され、電気溶接にてマグネットワイヤと整流
子片2を接合させる。各整流子片2間には電気絶縁性を
維持するための一定幅の切込み6が設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】負荷の大きい条件にて
運転される電動工具用整流子モータは整流子片2を通し
て回転子コイルに流れる電流が大きいため、流れる電流
と整流子片2の持つ電気的抵抗により発生するジュール
熱やモータの回転による図示しないブラシと整流子表面
との摩擦熱のために整流子片2が発熱する。この整流子
片2の発熱は伝熱作用により整流子片2を保持している
樹脂部3へと伝わり、整流子片2周辺の樹脂部3の温度
を上昇させ樹脂部3の結合力を低下させる。また電動工
具用整流子モータは数万回転/分という高速で回転して
いるので樹脂部3の結合力低下は遠心力による整流子片
2の浮き上がりを引き起こし、隣接する整流子片2間に
段差が生じブラシの摺動安定性を阻害するため、引いて
は雑音の発生やブラシ寿命が短くなるなどの問題を発生
する要因となる。 【0004】本発明の目的は、整流子片を効率良く冷却
できるようにして整流子片を保持している樹脂部への整
流子片からの伝熱量を低減させ、樹脂部の結合力を維持
することができる整流子を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的は、各整流子片
の外周面に整流子片端面より軸方向に延びた凹部を設
け、凹部に放熱冷却表面を設けることにより達成され
る。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を示す整流子
1について図1を参照して説明する。本発明は以下に述
べる整流子片2以外は上記した整流子1とほぼ同じであ
り説明を省略する。 【0007】整流子片2の外周面に軸方向に延びた凹部
4を備えたのが本発明の特徴である。凹部4はライザー
部5の反対側端面より整流子片2の円周方向幅のほぼ中
央に位置し軸方向へ切込みを入れることにより設けられ
る。この工程は例えば各整流子片2間の絶縁性を保つた
めの溝6の切込み工程において、凹部4を設けるための
切込み用刃具を併設することにより従来の機械加工工程
と同時に行うことができ安価に製造される。ブラシと整
流子片2表面の摺動面範囲における整流子片2表面の凹
部4の寸法は整流子1の外径の大きさにもよるが、整流
子外径φ20〜φ35のクラスについてはブラシが凹部
4に落ち込むことによるブラシの摺動不安定を起こさな
いようにするために周方向の幅を1mm以下にすること
が望ましい。 【0008】上記実施形態によれば、整流子片2の外周
面に軸方向に延びた凹部4を設けたことにより凹部4の
表面が放熱面4aとなり整流子片2外周表面の放熱面積
が増加し整流子片2を効率良く放熱冷却することができ
るようになり、整流子片2の温度上昇が低減しひいては
整流子片2を保持している樹脂部3への伝熱量が減少し
樹脂部3の温度上昇を抑制することができる。なお凹部
4は整流子片2の周方向幅に余裕があれば複数の凹部4
を設けることも可能である。また、凹部4の断面形状は
図2に示すような角溝4aのみならず図3に示すV溝4
bのような形状でも同様に冷却に有効である。 【0009】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、整流子片
外周面に凹部を設けたので凹部表面が冷却放熱面となり
整流子片の冷却放熱面積が増加し整流子片を効率良く冷
却できるようになる。このため整流子片を保持している
樹脂部への伝熱量を低減させ樹脂部の温度上昇を抑制し
樹脂部の結合力を維持することができるようになる。ま
た、凹部は各整流子間絶縁のための絶縁用溝を設ける切
込み工程と同時に施すことが可能なため加工工数を増や
すことなく安価で有効な整流子を提供することができ
る。
却できるようにした例えば電動工具等に使用される整流
子モータの整流子に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の整流子の一例を図4に示す。電動
工具用整流子モータに使用されている従来の整流子1
は、複数個の整流子片2を所定間隔をあけて放射状に並
べ樹脂系材料からなる樹脂部3で一体成形を行うモール
ド式整流子が一般的に使用されている。整流子片2端の
ライザー部5には回転子コイルを構成するマグネットワ
イヤが結線され、電気溶接にてマグネットワイヤと整流
子片2を接合させる。各整流子片2間には電気絶縁性を
維持するための一定幅の切込み6が設けられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】負荷の大きい条件にて
運転される電動工具用整流子モータは整流子片2を通し
て回転子コイルに流れる電流が大きいため、流れる電流
と整流子片2の持つ電気的抵抗により発生するジュール
熱やモータの回転による図示しないブラシと整流子表面
との摩擦熱のために整流子片2が発熱する。この整流子
片2の発熱は伝熱作用により整流子片2を保持している
樹脂部3へと伝わり、整流子片2周辺の樹脂部3の温度
を上昇させ樹脂部3の結合力を低下させる。また電動工
具用整流子モータは数万回転/分という高速で回転して
いるので樹脂部3の結合力低下は遠心力による整流子片
2の浮き上がりを引き起こし、隣接する整流子片2間に
段差が生じブラシの摺動安定性を阻害するため、引いて
は雑音の発生やブラシ寿命が短くなるなどの問題を発生
する要因となる。 【0004】本発明の目的は、整流子片を効率良く冷却
できるようにして整流子片を保持している樹脂部への整
流子片からの伝熱量を低減させ、樹脂部の結合力を維持
することができる整流子を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的は、各整流子片
の外周面に整流子片端面より軸方向に延びた凹部を設
け、凹部に放熱冷却表面を設けることにより達成され
る。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を示す整流子
1について図1を参照して説明する。本発明は以下に述
べる整流子片2以外は上記した整流子1とほぼ同じであ
り説明を省略する。 【0007】整流子片2の外周面に軸方向に延びた凹部
4を備えたのが本発明の特徴である。凹部4はライザー
部5の反対側端面より整流子片2の円周方向幅のほぼ中
央に位置し軸方向へ切込みを入れることにより設けられ
る。この工程は例えば各整流子片2間の絶縁性を保つた
めの溝6の切込み工程において、凹部4を設けるための
切込み用刃具を併設することにより従来の機械加工工程
と同時に行うことができ安価に製造される。ブラシと整
流子片2表面の摺動面範囲における整流子片2表面の凹
部4の寸法は整流子1の外径の大きさにもよるが、整流
子外径φ20〜φ35のクラスについてはブラシが凹部
4に落ち込むことによるブラシの摺動不安定を起こさな
いようにするために周方向の幅を1mm以下にすること
が望ましい。 【0008】上記実施形態によれば、整流子片2の外周
面に軸方向に延びた凹部4を設けたことにより凹部4の
表面が放熱面4aとなり整流子片2外周表面の放熱面積
が増加し整流子片2を効率良く放熱冷却することができ
るようになり、整流子片2の温度上昇が低減しひいては
整流子片2を保持している樹脂部3への伝熱量が減少し
樹脂部3の温度上昇を抑制することができる。なお凹部
4は整流子片2の周方向幅に余裕があれば複数の凹部4
を設けることも可能である。また、凹部4の断面形状は
図2に示すような角溝4aのみならず図3に示すV溝4
bのような形状でも同様に冷却に有効である。 【0009】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、整流子片
外周面に凹部を設けたので凹部表面が冷却放熱面となり
整流子片の冷却放熱面積が増加し整流子片を効率良く冷
却できるようになる。このため整流子片を保持している
樹脂部への伝熱量を低減させ樹脂部の温度上昇を抑制し
樹脂部の結合力を維持することができるようになる。ま
た、凹部は各整流子間絶縁のための絶縁用溝を設ける切
込み工程と同時に施すことが可能なため加工工数を増や
すことなく安価で有効な整流子を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明整流子の一実施形態を示す一部断面側面
図。 【図2】図1の整流子の一部縦断面図。 【図3】本発明整流子の他の実施形態を示す一部縦断面
図。 【図4】従来の整流子の一例を示す一部断面側面図。 【符号の説明】 1は整流子、2は整流子片、3は樹脂部、4は凹部、4
a、4bは放熱面、5はライザ部、6は絶縁用溝であ
る。
図。 【図2】図1の整流子の一部縦断面図。 【図3】本発明整流子の他の実施形態を示す一部縦断面
図。 【図4】従来の整流子の一例を示す一部断面側面図。 【符号の説明】 1は整流子、2は整流子片、3は樹脂部、4は凹部、4
a、4bは放熱面、5はライザ部、6は絶縁用溝であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 端部に回転子コイルとの結線のためのラ
イザー部を備えた複数個の整流子片が所定の間隔をあけ
て樹脂モールド部に周方向に均等に配置された整流子で
あって、 前記複数個の整流子片の外周面に整流子片端面より軸方
向に延びた凹部を設けたことを特徴とする整流子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212971A JP2003032969A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 整流子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001212971A JP2003032969A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 整流子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003032969A true JP2003032969A (ja) | 2003-01-31 |
Family
ID=19048030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001212971A Withdrawn JP2003032969A (ja) | 2001-07-13 | 2001-07-13 | 整流子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003032969A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005055397A3 (de) * | 2003-11-28 | 2005-08-18 | Bosch Gmbh Robert | Kommutator |
JP2011205815A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機 |
JP2014054020A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Toyota Industries Corp | 回転電機 |
JP2014075226A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
-
2001
- 2001-07-13 JP JP2001212971A patent/JP2003032969A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005055397A3 (de) * | 2003-11-28 | 2005-08-18 | Bosch Gmbh Robert | Kommutator |
JP2011205815A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Toyota Central R&D Labs Inc | 回転電機 |
JP2014054020A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Toyota Industries Corp | 回転電機 |
JP2014075226A (ja) * | 2012-10-03 | 2014-04-24 | Japan Aviation Electronics Industry Ltd | コネクタ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |