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JP2003032406A - 両面画像読取装置 - Google Patents

両面画像読取装置

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Publication number
JP2003032406A
JP2003032406A JP2001218630A JP2001218630A JP2003032406A JP 2003032406 A JP2003032406 A JP 2003032406A JP 2001218630 A JP2001218630 A JP 2001218630A JP 2001218630 A JP2001218630 A JP 2001218630A JP 2003032406 A JP2003032406 A JP 2003032406A
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Japan
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double
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JP2001218630A
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English (en)
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JP3771148B2 (ja
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Masayuki Ida
雅之 井田
Yasuhiro Sudo
康裕 数藤
Takatoshi Umehara
隆勇 梅原
Shusuke Onishi
秀典 大西
Eiji Sato
英二 佐藤
Masami Tsuchida
政美 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001218630A priority Critical patent/JP3771148B2/ja
Publication of JP2003032406A publication Critical patent/JP2003032406A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ガイドを挟んで配置され、原稿の両面を
同時に読み取る読取手段の光学的干渉を防止することが
できる両面画像読取装置を提供すること。 【解決手段】 原稿の搬送方向に沿って並置される第1
コンタクトガラス21と第2コンタクトガラス22との
間に臨む第1コンタクトガラス21および第2コンタク
トガラス22の端面に黒色の塗料121、122がそれ
ぞれ塗布される。したがって、第1コンタクトガラス2
1の下側に配置され、第1コンタクトガラス21に沿っ
て搬送される原稿の一表面を読み取る第1読取部20
と、第2コンタクトガラス22の上側に配置され、第2
コンタクトガラス22に沿って搬送される原稿の他表面
を読み取る第2読取部30とが原稿に照射する光が、第
1コンタクトガラス21および第2コンタクトガラス2
2を挟んで反対側に配置される他方の読取部に侵入する
ことがなく光学的干渉を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の一表面と他
表面との両面の画像を同時に読み取る両面画像読取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置では、両面に画像を
有する原稿を読み取る場合、原稿を自動で反転させる自
動反転機構や人手によって原稿を裏返すことによって片
面ずつ原稿を読み取っている。このような画像読取装置
では片面ずつ画像を読み取るので操作が面倒であり、ま
た原稿の読み取りを高速で行うことができなかった。
【0003】このような問題に鑑み、原稿の両面に画像
を読み取る読取手段を配置して、原稿を裏返すことなく
両面の画像を読み取る両面画像読取装置が、たとえば特
開平2−254857号公報などに開示されている。
【0004】原稿の両面を読み取る機能を有した両面画
像読取装置では、原稿の搬送路を挟んで両側に読取手段
が配置される。読取手段は、それぞれの読取手段に対向
した原稿の面を照射するための光源と、この光源からの
光が原稿面で反射した光を受光するための光電変換手段
とを備えている。
【0005】しかしながら、原稿の一表面を読み取る読
取手段(以下、一方側の読取手段と記す)の光源からの
光が、この読取手段に対向した原稿面の画像に応じた光
量差を伴って原稿を透過して、原稿の他表面を読み取る
読取手段(以下、他方側の読取手段と記す)の光電変換
手段に受光される。このため、他方側の読取手段の光電
変換手段は、この他方側の読取手段に対向した本来読み
取るべき原稿面からの反射光以外に、一方側の読取手段
に対向した原稿面の画像情報を含んだ光を受光する、い
わゆる裏写りが生じるといった問題があった。
【0006】また、一方側の読取手段の光源からの光
が、他方側の読取手段に入射するので、一方の面側の読
み取りが完了していないにもかかわらず、先行して読み
取りが完了した他方側の読取手段の光源を消灯すると、
他方側の読み取り画像データが同じ原稿のすでに読み取
った部分よりも光量の変化した分だけ変位することとな
る。したがって、読み取られた画像データが光量の変化
した所を境に変わってしまうといった問題があった。
【0007】また、一方側の読取手段の光源からの光
が、他方側の読取手段の光電変換手段に至る光路に走行
中の原稿があるか否か、すなわち、原稿に遮られるとき
と遮られないときで他方側の読取手段の光電変換手段が
受光する光量が変化し、読み取られた画像データが光量
の変化した所を境に変わってしまうといった問題があっ
た。
【0008】上述の裏写りおよび一方側の読取手段の読
み取り中における他方側の光源からの光量の変化による
他方側の読取手段への影響は薄手の原稿で特に問題にな
っていた。
【0009】以上のように、一方側の読取手段からの光
が他方側の読取手段の光電変換手段に受光されると、他
方側の読取手段の光電変換手段で読み取られるデータに
対して影響を受けるという問題がある。本明細書では、
この問題を光学的干渉と呼称する。
【0010】以上のような問題に鑑み、光学的干渉を防
止する技術がたとえば特開平9−321947号公報、
特開平1−198174号公報、特開平3−10727
6号公報および実開平3−94868号公報などに開示
されている。
【0011】特開平9−321947号公報では、原稿
の両面を読み取るため2つの読取手段の光電変換手段を
原稿搬送路の両側に配置して、両者の読取手段の光源の
点灯と消灯とを走査ライン単位で交互に制御するととも
に、原稿の一表面および他表面の読み取りを光源の点灯
および消灯に連動して交互に行うことで、対向側の光源
による透過光および裏写りなどを防いでいる。
【0012】また、特開平1−198174号公報で
は、原稿の両面を読み取るため2つの読取手段の光電変
換手段を原稿の搬送路に沿って配置するとともに、この
2つの光電変換手段が読み取る搬送路上のそれぞれの領
域で搬送ガイドを黒色不透明として、薄手の原稿におい
ても裏写りを防止している。
【0013】また、特開平3−107276号公報で
は、原稿搬送路の両側にそれぞれ配置した一方側の読取
手段の光源と他方側の読取手段の光源との間に、対面側
の光源の照射光が透過しないようにスリットが設けられ
ている。
【0014】また、実開平3−94869号公報では、
一対の読取手段を斜め向かいに配置し、その間に原稿搬
送路を兼ねた反射板によって原稿搬送路に段差部を設け
ることによって光学的干渉を防止している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−321947号公報に開示される技術では、原稿の
表面を照射する光源および原稿の裏面を照射する光源が
走査ライン毎に点灯と消灯とを繰り返すことによって光
学的干渉を防止しているので、光源の応答性によって原
稿の読取速度および解像度が制約を受けるといった問題
がある。つまり光源は、消灯した状態から原稿を読み取
れる程度に露光する点灯状態に至るまでの間の時間、こ
の点灯状態から消灯状態に至るまでの間の時間に所定の
時間の応答遅れが存在する。したがって、走査ライン毎
に交互に制御するとともに原稿の一表面と他表面の読み
取りを光源の点灯と消灯とに連動して交互に行うために
は、原稿の搬送速度を上げさせたり、高解像度の読み取
ったりする場合、前記光源の応答遅れのために制約を受
ける。
【0016】また、特開平1−198174号公報およ
び特開平3−107276号公報では、読取手段のシェ
ーディングを行う場合、読取手段を移動させて白色の基
準となる基準白板を読み取らせるなどの機構が必要であ
る。しかしながら、読取手段として焦点深度の浅い密着
型イメージセンサを用いる場合は機構の精度が読み取り
に大きく影響する。したがって、密着型イメージセンサ
を固定してシェーディングと原稿の読み取りを行う方法
が考えられる。この場合、原稿搬送路を挟んで読取手段
が配置される側とは反対側にコンタクトガラスなどの透
明な搬送ガイド部材を配置し、透明な搬送ガイド部材の
面の反対側にシェーディング用の基準白板を配置する必
要がある。このような構成とすると、透明な搬送ガイド
の中を光が透過し光学的干渉が発生する。
【0017】また、実開平3−94868号公報に開示
される技術では、光学的干渉は防止できるが、クランク
状の原稿搬送路に原稿を通すと用紙詰まり(ジャム)が
発生しやすく、また原稿へのダメージが大きい。
【0018】本発明の目的は、搬送ガイドを挟んで配置
され、原稿の両面を同時に読み取る読取手段の光学的干
渉を防止することができる両面画像読取装置を提供する
ことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、原稿の搬送方
向に沿って並置され、光透過体で構成される第1搬送ガ
イドおよび第2搬送ガイドと、第1搬送ガイドの一方側
に配置され、第1搬送ガイドに沿って搬送される原稿の
一表面を読み取る第1の読取手段と、第2搬送ガイドの
他方側に配置され、第2搬送ガイドに沿って搬送される
原稿の他表面を読み取る第2の読取手段とを備える両面
画像読取装置において、第1搬送ガイドと第2搬送ガイ
ドとの間に光の通過を妨げる遮光手段が設けられること
を特徴とする両面画像読取装置である。
【0020】本発明に従えば、原稿の搬送方向に沿って
並置され、光透過体で構成される第1搬送ガイドと第2
搬送ガイドとの間に光の通過を妨げる遮光手段を配置す
るので、第1搬送ガイドの一方側に配置され、第1搬送
ガイドに沿って搬送される原稿の一表面を読み取る第1
の読取手段と、第2搬送ガイドの他方側に配置され、第
2搬送ガイドに沿って搬送される原稿の他表面を読み取
る第2の読取手段とが原稿を読み取るときに発せられる
光が第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドにそれぞれ侵
入し、この第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイド中で多
重反射したり、第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドの
中に入った後に原稿を搬送する搬送路に出て多重反射し
たりして、搬送ガイドを挟んで反対側に配置される他方
の読取手段に侵入することがない。したがって、光学的
干渉を防止することができる。
【0021】また本発明は、前記遮光手段は、第1搬送
ガイドと第2搬送ガイドとの間に臨む両ガイドの端面に
塗布された光吸収体であることを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、遮光部材を第1搬送ガイ
ドおよび第2搬送ガイドとの間に臨む第1搬送ガイドお
よび第2搬送ガイドの端面に塗布された光を吸収する光
吸収体とするので、たとえば、黒塗料を前記端面に塗布
することによって遮光部材の形成を容易に行うことがで
きる。また、前記端面には塗布によって遮光部材が形成
されるので、前記第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイド
の隙間が狭くても遮光手段の配置が可能である。
【0023】また本発明は、前記遮光手段は、第1搬送
ガイドと第2搬送ガイドとの間に配置され、光の通過を
防ぎ、かつ原稿をガイドするガイド部材であることを特
徴とする。
【0024】本発明に従えば、遮光手段は並置される第
1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドとの間に配置され、
かつ原稿をガイドするガイド部材によって光の通過を防
ぐので、前記第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドがず
れていてもガイド部材によって原稿がガイドされ設計が
容易である。
【0025】また本発明は、前記ガイド部材は、第1搬
送ガイドと第2搬送ガイドとの間に臨む第1または第2
搬送ガイドの端面に接着され、原稿をガイドする可撓性
シート体であることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、第1搬送ガイドおよび第
2搬送ガイドとの間に臨む第1搬送ガイドまたは第2搬
送ガイドの端面に接着される可撓性シート体であるの
で、遮光手段を容易に設計できる。また、遮光手段が可
撓性シート体であるので、光学的干渉を防止することが
できるとともに、この可撓性シート体を接着された側の
ガイドから他方側のガイドに向かう方向に曲げることに
よって原稿のガイドを行うことができる。
【0027】また本発明は、原稿の搬送方向に沿って配
置され、光透過体で構成される搬送ガイドと、光源を有
し、前記搬送ガイドの一方側で、搬送ガイドに沿って搬
送される原稿の一表面を読み取る第1の読取手段と、前
記第1の読取手段の搬送方向下流側に配置され、前記搬
送ガイドの他方側で、搬送ガイドに沿って搬送される原
稿の他表面を読み取る第2の読取手段とを備える両面画
像読取装置において、前記第2の読取手段は、搬送され
る原稿に照射する光源と、原稿からの反射光を採光する
採光口とを有し、前記第1の読取手段の光源から第2の
読取手段の採光口を見込んだ見込み角が小さくなるよう
に第2の読取手段側の搬送ガイドを傾斜させたことを特
徴とする両面画像読取装置である。
【0028】本発明に従えば、原稿の搬送方向に沿って
配置され、光透過体で構成される搬送ガイドの一方側
で、搬送ガイドに沿って搬送される原稿の一表面を読み
取る第1の読取手段の光源から、前記第1の読取手段の
搬送方向下流側に配置され、搬送ガイドに沿って搬送さ
れる原稿の他表面を読み取る第2の読取手段の採光口を
見込んだ見込み角が小さくなるように第2の読取手段側
の搬送ガイド、つまり第2の読取手段に対向し、この第
2読取手段が読み取る原稿が搬送される部分の搬送ガイ
ドを傾斜させることによって2つの読取手段の光学的干
渉を防止することができる。
【0029】また本発明は、前記搬送ガイドの傾斜に合
わせて第2の読取手段を傾斜させることを特徴とする。
【0030】本発明に従えば、搬送ガイドの傾斜に合わ
せて第2の読取手段を傾斜させるので、第1の読取手段
と第2の読取手段の光学的干渉をさらに防止することが
できるとともに、第1の読取手段は傾斜させる必要がな
いので、たとえば第1の読取手段を平行移動させて、静
止原稿を読み取らせる構成とすることが可能である。
【0031】また本発明は、前記第1の読取手段は、画
像を縮小して読み取り、前記第2の読取手段は、画像を
等倍で読み取り、前記第1の読取手段を搬送ガイドの下
方に配置し、前記第2の読取手段は搬送ガイドの上側に
配置されることを特徴とする。
【0032】本発明に従えば、第1読取手段は画像を縮
小して読み取り、第2読取手段は画像を等倍で読み取る
構成とし、配置に大きなスペースが必要な、画像を縮小
して読み取る第1の読取手段を搬送ガイドの下方に配置
し、配置に小さなスペースでよい、画像を等倍で読み取
る第2の読取手段を搬送ガイドの上方に配置するので、
装置を小型化することができる。
【0033】また本発明は、原稿の搬送方向に沿って配
置され、光透過体で構成される搬送ガイドと、搬送ガイ
ドに沿って原稿を一方向に搬送する搬送手段と、前記搬
送ガイドの一方側に配置され、搬送ガイドに沿って搬送
される原稿の一表面を読み取る第1の読取手段と、前記
第1の読取手段の搬送方向下流側に配置され、搬送ガイ
ドに沿って搬送される原稿の他表面を読み取る第2の読
取手段とを備える両面画像読取装置において、搬送手段
を、原稿の搬送方向に対して第1の読取手段と第2の読
取手段との間に配置することを特徴とする両面画像読取
装置である。
【0034】本発明に従えば、原稿の搬送方向に沿って
配置され、光透過体で構成される搬送ガイドの一方側に
搬送ガイドに沿って搬送される原稿の一表面を読み取る
第1の読取手段を配置し、前記第1の読取手段の搬送方
向下流側に配置され、搬送ガイドに沿って搬送される原
稿の他表面を読み取る第2の読取手段を配置し、原稿の
搬送ガイド搬送方向に対して第1の読取手段と第2の読
取手段との間に原稿を一方向に搬送する搬送手段を配置
することによって、第1の読取手段または第2の読取手
段からの光が他方の読取手段に読み取られる光学的干渉
を防止することができる。また、たとえば搬送手段をロ
ーラとすると、ローラによって原稿を搬送ガイドに押さ
えつけながら搬送することができ、原稿が原稿ガイドか
ら浮くことがないので原稿をより忠実に読み込むことが
できる。
【0035】また本発明は、前記搬送ガイドは、第1の
読取手段に対する領域と第2の読取手段に対する領域と
で分割して配置され、前記搬送手段は、原稿を挟んで搬
送する一対のローラであることを特徴とする。
【0036】本発明に従えば、搬送ガイドは第1の読取
手段の対向する部分と第2の読取手段の対向する部分の
2つの部分で別々に構成され、第1の読取手段と第2の
読取手段との間に一対のローラを配置して2つの読取手
段の間を遮光することができるので、一方の読取手段の
光が他方の読取手段で読み取られると言った光学的干渉
を防止することができる。また、原稿ガイド内を透過す
る迷光などによる光学的干渉も防止できる。また、一対
のローラで挟んで原稿を搬送することによって、安定し
た搬送が可能である。また、前記一対のローラによって
原稿が搬送ガイドから浮くことを押さえることができる
ので、原稿をより忠実に読み込むことができる。
【0037】また本発明は、前記ローラは、光吸収体を
有することを特徴とする。本発明に従えば、前記ローラ
は光吸収体を有するので、ローラに照射された光を吸収
することができる。
【0038】また本発明は、第1の読取手段または第2
の読取手段は移動走査する2つの走査ユニットを有し、
両ユニットの光路を前記ローラ対が遮らない位置に配置
されることを特徴とする。
【0039】本発明に従えば、第1の読取手段または第
2の読取手段は移動走査する2つの走査ユニットを有し
ていても、両ユニットの光路を遮らない位置に前記ロー
ラが配置されるので、たとえば第1の読取手段および第
2の読取手段に画像を縮小して読み取る縮小光学系を用
いた読取手段を用いることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある両面画像読取装置1の概略断面図である。両面画像
読取装置1は、下部筐体2および上部筐体3および排紙
トレイ4を備える。上部筐体3は下部筐体2の上に配置
され、排紙トレイ4は下部筐体3の側部に配置される。
上部筐体3は、図1の紙面に垂直な方向の奥側でヒンジ
によって下部筐体2と接合され、このヒンジを回動支点
として上方に回動する。これによって下部筐体3の上部
筐体2に対向する面、つまり上面を図1の紙面に垂直な
方向の手前側から開放できるようになっている。
【0041】両面画像読取装置1は、原稿を静止させて
読み取る静止読取モードと、原稿を搬送させながら読み
取る走行読取モードとの2つの読取方法で原稿を読み取
ることができる。走行読取モードでは、原稿の片面を読
み取る片面読取モードと、原稿の両面の画像を読み取る
両面読取モードとの2つの読取方法で原稿を読み取るこ
とができる。
【0042】下部筐体2は、原稿の一表面の画像を読み
取る第1の読取手段である第1読取部20を備え、上部
筐体3は原稿の他表面の画像を読み取る第2の読取手段
である第2読取部30を備える。前記静止読取モードお
よび走行読取モードの片面読取モードでは、下部筐体2
の内部に配置される第1読取部20によって原稿の片面
の画像を読み取る。前記走行読取モードの両面読取モー
ドでは、下部筐体2の内部に配置される第1読取部20
および上部筐体3の内部に配置される第2読取部30の
両者を用いて原稿の両面の画像を読み取る。本実施形態
では、走行読取モードの片面読取モードでは下部筐体2
の第1読取部20によって原稿を読み取る。また、本実
施形態の両面画像読取装置1では、走行読取モードの片
面読取モードでは、下部筐体2の第1読取部20を用い
て原稿を読み取るが、上部筐体3の第2読取部30を用
いて原稿を読み取る構成としてもよい。
【0043】以下に、両面画像読取装置1の具体的な構
成について説明する。下部筐体2は、第1読取部20の
他に、走行読取モードで原稿を読み取るときに原稿が搬
送される搬送路を形成する第1搬送ガイドとなる第1コ
ンタクトガラス21および第2搬送ガイドとなる第2コ
ンタクトガラス22を備える。第1コンタクトガラス2
1は、板状の光透過体であり、下部筐体2の上部筐体3
に臨む面に配置される。静止読取モードで原稿を読み取
る場合、この第1コンタクトガラス21の上に原稿を載
置する。
【0044】第2コンタクトガラス22は、板状の光透
過体であり、下部筐体2の上部筐体3に臨む面に第1コ
ンタクトガラス21とともに並置される。この第2コン
タクトガラス22は、第1コンタクトガラス21と下部
筐体2の側部に配置される排紙トレイ4との間に配置さ
れる。前記第1コンタクトガラス21の第2コンタクト
ガラス22側の端部および第2コンタクトガラス22
は、走行読取モードで原稿を読み取る際に原稿が搬送さ
れる原稿搬送路37を形成するためのガイドとなる。走
行読取モードでは第1コンタクトガラス21側から第2
コンタクトガラス22側に向かう方向に原稿が搬送され
る。このため、原稿が第1コンタクトガラス21および
第2コンタクトガラス22の間隙で引っかからないよう
に第1のコンタクトガラス21の上面を第2コンタクト
ガラス22の上面よりも上側となるように2つのコンタ
クトガラスを配置している。
【0045】第1コンタクトガラス21の第2コンタク
トガラス22との間に臨む端面、および第2コンタクト
ガラス22の第1コンタクトガラス21との間に臨む端
面には、図2に示すように光の通過を妨げる遮光手段と
して光吸収体である黒色の塗料121,122が塗布さ
れている。
【0046】第1コンタクトガラス21は、原稿を載置
する位置を示す原稿基準板210を上面に備える。原稿
基準板210は、第1コンタクトガラス21の第2コン
タクトガラス22が並置される側に配置される。原稿基
準板210は、第1コンタクトガラス21に載置する原
稿のサイズおよび載置方向を示す指標を備える。したが
って、利用者はこの指標に従って第1コンタクトガラス
21の上に原稿を容易に載置することができる。
【0047】原稿基準板210の第1コンタクトガラス
21を挟んで反対側には、後述する第1読取部20のC
CD26のシェーディングを実施するため、つまり白レ
ベルの決定を行うため、白色の基準となる板状部材であ
る第1基準白板211が設けられている。
【0048】第2コンタクトガラス22の上部筐体3に
臨む面とは反対側の面には、後述する第2読取部30の
イメージセンサ82のシェーディングを実施するための
白色の基準となる板状部材である第2基準白板212が
設けられている。また、第2基準白板212の第2コン
タクトガラス22に臨む面とは反対側の面には、光の通
過を妨げる遮光部材213が設けられている。
【0049】第1読取部20は、第1走査ユニット2
3、第2走査ユニット24、結像レンズ25および光を
電気信号に変換する光電変換手段であるCCD(Charge
Coupled Device)26を備える。第1読取部20は、
第1コンタクトガラス21上に載置された原稿の画像を
縮小して読み取る縮小光学系の読取手段である。
【0050】以下に、第1読取部20に関して詳細に構
成を説明する。第1走査ユニット23は、光源230、
第1反射ミラー231およびこれらを保持するフレーム
232とを備える。光源230は、キセノンランプなど
からなる露光ランプ233とリフレクタ234とから構
成される。第1走査ユニット23は第1コンタクトガラ
ス21に沿って、下部筐体2の排紙トレイ4が配置され
る側面から他方側の側面に向かう方向(図1の左から
右)に一定速度Vで移動しながら第1コンタクトレンズ
21の上に載置される原稿の画像を読み取る。光源23
0からの光は原稿で反射し、フレーム232に形成され
たスリット235を通過して第1反射ミラー231に到
達する。第1反射ミラー231に到達した反射光は、第
2走査ユニット24に導かれる。
【0051】第2走査ユニット24は、第2反射ミラー
240および第3反射ミラー241を備える。第2走査
ユニット24は、第1走査ユニット23に追随してV/
2の速度で移動する。第1走査ユニット23の第1反射
ミラー231からの光は、第2反射ミラー240および
第3反射ミラー241で反射されて結像レンズ25に導
かれる。
【0052】結像レンズ25は、第2走査ユニット24
の第3反射ミラー241によって反射された光をCCD
26上で結像させる。CCD26は、結像レンズ25か
らの光を電気的画像信号(以下、画像信号と呼称する)
に変換する。CCD26によって生成された画像信号は
アナログの画像データであり、この画像データは図示し
ない画像処理手段によってディジタルの画像データに変
換して記憶手段に記憶される。このCCD26によって
生成された画像信号の処理については後述する。
【0053】なお、第1走査ユニット23および第2走
査ユニット24には、これらの各走査ユニットを同期さ
せて同じ方向に移動させるため、図示しないワイヤが巻
きかけられている。そして、このワイヤを介して図示し
ないステッピングモータによって、各走査ユニットを移
動させる。
【0054】第1読取部20の第1走査ユニット23
は、原稿の読み取りに使用されていない待機中には、原
稿基準板210の下方位置(図1中のpos1の位置)と
このpos1の位置よりも排紙トレイ4側である第1コン
タクトガラス21の一方端部の下方位置(図1中のpos
3の位置)との中間の位置に停止している。この位置を
ホームポジション(図1中のpos0の位置)とする。第
1走査ユニット23は静止読取モードで第1コンタクト
ガラス21の上に載置された原稿の読み取りに加えて、
走行読取モードの場合に走行状態にある原稿から画像を
読み取る機能を有している。第1コンタクトガラス21
上の原稿を読み取る場合、第1走査ユニット23は、po
s0の位置から移動を開始してpos1の位置を通過して第
1コンタクトガラス21の他方端部の下方位置(図1中
のpos2の位置)の方向に、図示しない原稿のサイズ検
出手段で検出された原稿サイズに応じて所定距離だけ移
動し、その後pos0の位置に戻るといった往復運動をす
る。一方、走行読取モードで走行状態の原稿を読み取る
ときには、第1走査ユニット12はpos0の位置からpos
3の位置に移動して、pos3の位置に停止した状態で原
稿を読み取る。
【0055】第1コンタクトガラス21上の原稿搬送路
37では、図2に示すように第1コンタクトガラス21
上を搬送される原稿を読み取る第1読取領域15が設定
されている。第1読取部20の読取光路が第1読取領域
15内に入るように、第1読取部20の第1反射ミラー
231、第2反射ミラー240、第3反射ミラー24
1、結像レンズ25およびCCD26の各光学部品の位
置関係が設定されている。各光学部品の位置関係によっ
てCCD26が結像レンズ25を介して読み取ることが
できる読取光路の中心面が第1走査ユニット23のフレ
ーム232に形成されたスリット235のほぼ中心を通
過するように配置される。ここで読取光路とは、図2の
紙面に垂直な方向、つまり主走査方向に走行原稿の最大
幅以上に延びる細長い光路である。また、読取光路の中
心面とは、光路の光が移動する方向の各断面の中心線を
光路方向に連続的につなげて形成される面である。この
ように、光学部品を配置することによって読取光路の傾
きによって原稿を読み取ることができないといった問題
を防止できる。
【0056】このように、第1読取部20の読取光路が
第1読取領域15中に入り、第1読取部20の中心面
が、第1読取部20のフレーム232に形成されたスリ
ット235のほぼ中心を通過するように、第1読取部2
0の各光学部品が設定された状態で第1走査ユニット2
3の位置をpos3の位置とする。第1走査ユニットがpos
3の位置で露光ランプ232を点灯させて、露光ランプ
232からの直接光と、露光ランプ232の光がリフレ
クタ234で反射した間接光とで第1読取領域15を通
過する原稿を照射して、原稿の第1読取部20に対向す
る面の画像を読み取る。このため、第1読取領域15近
傍は、光の通過を妨げないように他の部材が配置されな
い。
【0057】また、下部筐体2の排紙トレイ4側端部に
は、回転自在な下部排出ローラ50が下部筐体2に一体
となって取り付けられている。下部排出ローラ50は、
走行読取モードの場合に、原稿の排出に用いられる。
【0058】次に、図1を再び参照して上部筐体3につ
いて詳細な構成を説明する。上部筐体3は第2読取部3
0の他に、OCマット31、原稿セットトレイ32、開
放扉33および原稿搬送部34を備える。OCマット3
1は、下部筐体2の第1コンタクトガラス21に対向す
る面に設けられ、上部筐体3を下部筐体2に密着させた
状態で原稿を第1コンタクトガラス21に押し付ける位
置に配置される。OCマット31は、第1コンタクトガ
ラス21上に載置される原稿に接触する白色のシート体
と、この白色のシート体と上部筐体3との間に配置され
るスポンジなどの弾性発泡体によって構成される。
【0059】原稿セットトレイ32は、走行読取モード
で読み取る原稿を載置するための台であり、上部筐体3
の外装に一体的に設けられている。本実施形態では、走
行読取モードの片面読取モードでは下部筐体2の第1読
取部20を用いるので、原稿の表面が上部筐体3側、つ
まり下側となり、原稿の裏面が上側となるように原稿が
原稿セットトレイ32に載置される。
【0060】開放扉33は、第2読取部30の上部筐体
3への取り付け、および第2読取部30の取り付け状態
を調整するために上部筐体3の上面に設けられている開
閉自在の扉である。
【0061】第2読取部30は、原稿を等倍で読み取る
等倍光学系の読取手段であり、イメージセンサユニット
35などを備える。第2読取部30は、原稿セットトレ
イ32に載置された原稿が搬送されている状態で原稿の
他表面の画像、本実施形態では原稿の裏面の画像を読み
取る。第2読取部30は、下部筐体2の第1読取部20
が原稿搬送モードの時に配置されるpos3の位置より
も、原稿が搬送される原稿搬送方向の下流側となる位置
で、第2コンタクトガラス22の上方となる位置に配置
される。第2読取部30は、図2に示すように原稿搬送
路37の第2読取領域16を読み取る。
【0062】原稿搬送部34は、原稿を搬送する原稿搬
送路37を形成する上部筐体上部搬送ガイド38A、上
部筐体下部搬送ガイド38B、上部筐体原稿ガイド38
Cおよび前記原稿搬送路37に沿って原稿を搬送する原
稿搬送手段39を備える。原稿搬送部34は、排紙トレ
イ4が配置される側に配置され、原稿を原稿セットトレ
イ32から排紙トレイ4へと搬送する。原稿搬送手段3
9は、原稿セットトレイ32に載置された原稿を原稿搬
送路37に取り入れて、原稿搬送路37を搬送中に第1
読取部20および第2読取部30に原稿を読み取らせた
後に、排紙トレイ4に原稿を排出する。
【0063】以下に、原稿搬送部34について詳細な構
成を説明する。図3は、原稿搬送部34の近傍を拡大し
て示す概略断面図である。原稿搬送部34の原稿搬送手
段39は、原稿セット検出センサ40、給紙補助ローラ
41、原稿抑え板42、摩擦パッド43、給送ローラ4
4、給送タイミングセンサ45、整合ローラ対46およ
び原稿排出部47を備える。
【0064】原稿セット検出センサ40は、原稿セット
トレイ32に原稿が載置されているか否かを検出する。
【0065】給送補助ローラ41および原稿抑え板42
は、原稿セット検出センサ40の検出結果に基づき、原
稿セットトレイ32に載置されている原稿を原稿搬送路
37に取り込む。原稿抑え板42は、上方から給送補助
ローラ41に接触し、補助ローラ41が図3の紙面に垂
直な方向に延びる回転軸を中心に矢符Aの方向に回転す
ることによって、原稿は補助給送ローラ41および原稿
抑え板42間に挟持されて搬送される。
【0066】摩擦パッド43および給送ローラ44は、
給送補助ローラ41および原稿抑え板42の原稿搬送方
向下流側に配置され、前記給送補助ローラ41および原
稿抑え板42によって原稿搬送路37に取り込まれた原
稿を一枚ずつ分離して原稿を搬送する。摩擦パッド43
は、上方から給送ローラ44に圧接し、給送ローラ44
が図3の紙面に垂直な方向に延びる回転軸を中心に矢符
Bの方向に回転駆動することによって、摩擦パッド43
と給送ローラ44との圧接部で原稿が1枚ずつ分離され
る。
【0067】給送タイミングセンサ45は、摩擦パッド
43および給送ローラ44の原稿搬送方向下流側に配置
され、原稿を読み取るタイミングを計るために原稿搬送
路37内部の原稿の有無を検出する。
【0068】整合ローラ対46は、給送タイミングセン
サ45の原稿搬送方向下流側に配置される。整合ローラ
対46は、上側に配置される上整合ローラ46Aおよび
この上整合ローラ46Aの下側で、上整合ローラ46A
に接触して配置される下整合ローラ46Bとから構成さ
れる。上整合ローラ46Aが図3の紙面に垂直な方向に
延びる回転軸を中心に矢符Cの方向に回転することによ
って、下整合ローラ46Bが図3の紙面に垂直な方向に
延びる回転軸を中心に矢符Dの方向に従動回転し、この
上整合ローラ46Aおよび下整合ローラ46Bの間に原
稿を挟持して搬送する。整合ローラ対46は、給送タイ
ミングセンサ45の検出結果に基づいて、摩擦パッド4
3および給送ローラ44によって一枚ずつ分離して送ら
れてくる原稿の搬送方向端部が、原稿の搬送方向に対し
て直角となるように原稿の傾きを修正して搬送する。
【0069】前記給送補助ローラ41、給送ローラ44
および上整合ローラ46Aは、その回転軸に電磁クラッ
チ(図示せず)を備えており、駆動モータ(図示せず)
からの駆動力が伝達されない停止状態と、駆動モータか
らの駆動力が伝達される動作状態とに切り替え制御でき
るようになっている。給送補助ローラ41および給送ロ
ーラ44は、原稿の搬送中は電磁クラッチがオンになっ
て回転し、原稿の搬送を停止する際には電磁クラッチが
オフになって回転を停止する。整合ローラ対46は、整
合ローラ対46の搬送方向上流側に原稿がない場合で
は、電磁クラッチがオフになって回転を停止した状態と
なっている。そして原稿の先端が給送タイミングセンサ
45に接触すると、このセンサから所定の信号が発せら
れる。その後原稿の先端が整合ローラ対46のニップ部
に突き当たり、原稿にたわみが形成され始める。給送タ
イミングセンサ45から所定の信号が発せられると、所
定の時間をセットしたタイマーがスタートしている。こ
のタイマーに合わせて整合ローラ対46の電磁クラッチ
をオンにして整合ローラ対46を回転させて原稿を搬送
方向下流側に送り出す。原稿が整合ローラ対46のニッ
プ部に突き当たった時点からタイマーが所定時間を計時
するまでの間に原稿にたわみが形成される。この原稿の
たわみによる弾性力によって、原稿の先端が整合ローラ
対46のニップ部の原稿搬送方向上流側の縁に揃うよう
に押し当てられる。整合ローラ対46のニップ部の原稿
搬送方向上流側の縁が原稿搬送路37の搬送方向に垂直
な方向に平行となるように、整合ローラ対46は予め上
部筐体2に取り付けられている。このようにして、整合
ローラ対46によって原稿搬送方向に対する原稿の傾き
が修正される。
【0070】原稿排出部47は、上部排出ローラ48お
よび原稿排出センサ49を備えている。上部排出ローラ
48は、上部筐体3の排紙トレイ4の配置される一方側
の端部で、上部筐体3に一体的に設けられ、上部筐体3
の内部に配置される駆動機構によって図2の紙面に垂直
な方向に延びる回転軸を中心に矢符Eの方向の回転駆動
する。上部排出ローラ48は、下部筐体2および上部筐
体3が密着している状態で、下部筐体2の下排出ローラ
50に接触し、従動ローラである下部排出ローラ50と
ともに原稿を挟持搬送する。原稿排出センサ49は、上
部排出ローラ48の原稿搬送方向下流側に配置されてお
り、原稿が用紙トレイに排出されると排出完了信号を後
述する制御手段に伝達する。
【0071】原稿搬送路37は、給送補助ローラ41お
よび原稿抑え板42の接触部、摩擦パッド43および給
送ローラ44の圧接部、整合ローラ対46のニップ部を
経て、上排出ローラ49および下排出ローラ50のニッ
プ部に至るように延びている。原稿搬送路37を所定の
間隙に規定するために、給送補助ローラ41および原稿
抑え板42の接触部から整合ローラ対46のニップ部ま
での間の原稿搬送路37の上側には上部筐体上部搬送ガ
イド38Aが形成され、原稿搬送路37の下側には上部
筐体下部搬送ガイド38Bが形成されている。また、整
合ローラ対46の原稿搬送方向下流側から上部排出ロー
ラ48までの原稿搬送路37の上側には上部筐体原稿ガ
イド38Cが上部筐体3に一体的に形成される。また、
上部筐体3では、上部原稿ガイド38Cから上部排出ロ
ーラ48までの間では上部筐体の壁面に一体的に形成さ
れている。上部筐体原稿ガイド38Cは、下部筐体2の
第1コンタクトガラス(第1搬送ガイド)21および第
2コンタクトガラス(第2搬送ガイド)22、第2コン
タクトガラス22から下部排出ローラ50まで下部筐体
2の上面に一体的に形成されたガイドとともに原稿搬送
路37を形成する。なお、上部筐体原稿ガイド38Cの
原稿搬送路37側の面には黒い塗料が塗布されている。
【0072】上述の給送タイミングセンサ45は一方側
端部を支点として角変位する検出片45aを備える。こ
の検出片45aは、上部筐体上部搬送ガイド38Aに設
けられる開口部から突出し、上部筐体下部搬送ガイド3
8Bに設けられる開口部に届くように構成される。原稿
の先端がこの検出片45aを押すと、上部筐体上部搬送
ガイド38Aの原稿を搬送する側とは反対側に配置され
た給送タイミングセンサ45の本体中に配置されたフォ
トインタラプタ間の光を遮って給送タイミングセンサ4
5が原稿の到来を検出する。
【0073】原稿搬送路37のうちで、摩擦パッド43
および給送ローラ44との圧接部から整合ローラ対46
のニップ部との間の部分、および整合ローラ46の原稿
搬送方向下流側に所定距離だけ離れた部分の原稿搬送路
37は、上部筐体3の上面に形成さえる原稿セットトレ
イ32の原稿を下部筐体2の上面まで搬送するため下方
に傾斜し、略直線状に形成されている。さらに、原稿搬
送路37は、前記原稿搬送路37の傾斜部の原稿搬送方
向下流側端部からは、略水平方向で略直線状に上部排出
ローラ48および下部排出ローラ50のニップ部まで延
びている。
【0074】上部筐体原稿ガイド38Cは、下部筐体2
の第2コンタクトガラス22に対向する位置に光透過体
である第3コンタクトガラス60を備える。上部筐体原
稿ガイド38Cの第2コンタクトガラス22に対する位
置は、この上部筐体原稿ガイド38Cから原稿搬送路3
7側に突出する複数の位置決め突起61によって設定さ
れる。第3コンタクトガラス60は、上部筐体原稿ガイ
ド38Cの原稿搬送路37側に形成される凹部に接着剤
で接着されている。第3コンタクトガラス60は、上部
筐体原稿ガイド38Cの原稿搬送路37側の面と第3コ
ンタクトガラス60の第2コンタクトガラス22に対向
する面とが略水平になるように配置する。この第3コン
タクトガラス60の原稿搬送路37とは反対側に第2読
取部30が配置される。第3コンタクトガラス60は、
第2読取部30と原稿との間の光透過を実現させるとと
もに、原稿のジャムを防止する。
【0075】次に、図2を参照して第2読取部30の構
成を詳細に説明する。第2読取部30は、イメージセン
サユニット35、ユニット固定板65およびユニット保
持板66を備え構成される。イメージセンサユニット3
5は、上部筐体原稿ガイド38Cに設けられた第3コン
タクトガラス60の上に配置される。このイメージセン
サユニット35は、原稿搬送方向に対して直角となる方
向に延びて上部筐体3に固定される取付基準板67に対
し、ユニット固定板65およびユニット保持基板66を
介して吊り下げられて設置している。
【0076】図4は、イメージセンサユニット35の設
置構成を示す斜視断面図である。取付基準板67は、中
央部分に開口部68を有する。開口部68の原稿搬送方
向の両端部は、上方に立設して、その上方に立設する部
分の端部から開口部68の外側に向かってL字状に延び
る曲げ起こし部70が設けられている。原稿搬送方向並
んで配置される前記曲げ起こし部70に板状のユニット
固定板65が渡され、このユニット固定板65がイメー
ジセンサユニット固定ビス71によって固定される。
【0077】ユニット保持板66は、中空の四角柱形状
の部材であり、内部にユニット固定板65を挿通させた
状態で、上方からイメージセンサユニット調整ビス72
によってユニット保持板66に固定されている。イメー
ジセンサユニット35は、ユニット保持板66に堅固に
固定されている。また、取付基準板67に対するユニッ
ト固定板65の高さ位置および姿勢は、複数のイメージ
センサユニット固定ビス71およびイメージセンサユニ
ット調整ビス72を調整することによって所定範囲でず
らすことが可能となっている。つまり、イメージセンサ
ユニット35の姿勢および第3コンタクトガラス60と
の相対的な距離である高さ位置を、前記イメージセンサ
ユニット固定ビス71およびイメージセンサユニット調
整ビス72を調整することによって微小単位で制御でき
る。これによって、イメージセンサユニット35を最適
な姿勢、および最適な位置に厳密に配置することが容易
となる。
【0078】また、図4に示すように上部筐体原稿ガイ
ド38Cは、取付基準板67の原稿搬送方向とは垂直な
方向の両端部に段つきビス72およびガイド付勢用ばね
73で固定されている。これによって、原稿搬送路37
の高さ、つまり上部筐体原稿ガイド38Cと第1コンタ
クトガラス21および第2コンタクトガラス22との間
の距離を、各部品の精度の相違があっても常に一定とす
ることができる。
【0079】また、上述したイメージセンサユニット固
定ビス71およびイメージセンサユニット調整ビス72
の調整は、図5に示すように開放扉33を開放すること
によって、上部筐体3の上方から行うことができる。さ
らに、第2読取部30は、図5に示すように開放扉33
を開放することによって着脱可能な構成としている。
【0080】次に、第2読取部30のイメージセンサユ
ニット35について詳細な構成を説明する。イメージセ
ンサユニット35は、その内部に原稿を照射する光源で
あるLED(Light Emitting Diode)アレイ80、原稿
からの反射光を集光する棒状レンズアレイ81、受光の
強度に応じた画像信号を生成するイメージセンサ82、
および原稿搬送路37に対抗する面に前記LEDアレイ
80から原稿を照射し、原稿からの反射光を採光する採
光口95を有する。イメージセンサ82は、密着型の光
電変換素子(CIS:Contact Image Sensor)である。
棒状レンズアレイ81の焦点は原稿搬送路37の高さの
中央部、つまり上部筐体3と第2コンタクトガラス22
との間の間隙の中央部よりも、やや第2コンタクトガラ
ス22よりに合うように設定されている。これによっ
て、棒状レンズアレイ81の被写界深度は、第2コンタ
クトガラス22の表面から原稿搬送路37の高さの大部
分を占める。したがって、イメージセンサ82が受光す
る第2基準白板212からの反射光は、第2コンタクト
レンズ22の厚さを光が往復する際に、第2コンタクト
ガラス22に光が吸収されることと、棒状レンズアレイ
の焦点距離がずれていることによって、原稿搬送路33
を通過する原稿の白部からの反射光よりも低下すること
となる。この反射光の低下分は、第2基準白板212の
読取値に対してルックアップテーブルに格納した予め定
められる補正値を参照して、補正されて白レベルが決定
される。また、イメージセンサユニット35の採光口9
5は、単に開口しているだけでもよいが、本実施形態で
は光透過体を採光口95に設置することによって、埃な
どのイメージセンサユニット35の内部への侵入を防止
している。
【0081】次に、両面画像読取装置1の読取処理につ
いて図1を用いて説明する。静止読取モードでは、下部
筐体2の第1読取部20のみを用いて原稿を読み取る。
第1読取部20の第1走査ユニット23は、まず、pos
0の位置に配置される。そして制御手段の指示に応じ
て、pos1の位置から第1コンタクトガラス21上に載
置された原稿を走査しながら第2走査ユニット24とと
もにpos2の位置に向かって移動する。これによって、
CCD26に原稿の画像に応じた反射光を受光させるこ
とが可能となる。このように、第1読取部20は第1コ
ンタクトガラス21上に載置した原稿の下側の面に形成
されている画像を読み取ることとなる。
【0082】一方、走行読取モードでは、原稿の片面を
読み取る片面読取モードと原稿の両面を読み取る両面読
取モードとの選択が可能となる。双方読取モードの片面
読取モードでは、第1読取部20だけが原稿の読み取り
に用いられる。このモードの指示があると、第1読取部
20の第1走査ユニット23は、pos0の位置からpos3
の位置に移動して停止し、そのまま停止状態を維持し
て、上部筐体3の原稿搬送手段39によって搬送される
原稿の読み取りを行う。そして、制御手段の指示に応じ
て、CCD26が第1コンタクトガラス21を介して原
稿を下側から読み取る。すなわち、第1読取部20は原
稿の下側に形成されている画像、本実施形態では表側に
形成されている画像を読み取る。
【0083】走行読取モードの両面読取モードでは、第
1読取部20および第2読取部30の両者が原稿の読み
取りに用いられる。このとき、第1読取部20の第1走
査ユニット23は、走行読取モードの片面読取モードの
ときと同様に第1コンタクトガラス21の端部の下方で
あるpos3の位置に停止する。そして、制御手段の指示
に応じて第1読取部20が第1コンタクトガラス21を
介して搬送される原稿の画像を下側から読み取る。ま
た、第2読取部30が第3コンタクトガラス60を介し
て搬送される原稿の上側の面、本実施形態では裏面に形
成されている画像を読み取る。このように、両面読取モ
ードでは第1読取部20および第2読取部30が搬送さ
れる原稿の画像を上下方向から同時に読み取る。
【0084】第1読取部20および第2読取部30画像
を読み取るときに原稿に光を照射するが、第1コンタク
トガラス21の第2コンタクトガラス22との間に臨む
端面、および第2コンタクトガラス22の第1コンタク
トガラス21との間に臨む端面には黒色の塗料121,
122がそれぞれ塗布されているので、第1コンタクト
ガラス21および第2コンタクトガラス22の端面から
一方の読取部の光が入射し、多重反射して他方の読取部
に入って干渉することを防止することができる。また、
本実施形態では、黒色の塗料121および122を第1
コンタクトガラス21および第2コンタクトガラス22
の端面に塗布するだけで光学的干渉を防止することがで
きるので、装置の構成が容易であり、また隙間が少なく
ても遮光が可能である。また、遮光手段が搬送ガイドに
一体となって形成されるので、組み付けが容易であり、
装置の部品点数を少なくできる。
【0085】以上のように、両面画像読取装置1では、
第1読取部20および第2読取部30が原稿を挟んで配
置され、搬送される原稿の表裏の両面を一度に読み取
る。したがって、1つの読取部で一表面の画像を読み取
り、後に原稿を反転して他表面の画像を読み取る構成と
した画像読取装置に比べて原稿の読み取りが迅速に行え
る。
【0086】また、上部筐体3に形成される原稿搬送手
段39によって原稿を搬送するだけで原稿の両面を読み
取れるので装置の構造を簡略化することができる。さら
に、原稿の傾きを直すための整合手段を一箇所だけ設け
ればよいので搬送制御が容易となる。したがって、静止
読取モードばかり使用して走行読取モードおよび両面読
取モードの使用頻度が低い使用者であっても、装置構成
が大きくなることがない。また装置構成が複雑になり、
コストが高くなるといった問題を解消することができ
る。
【0087】また、両面画像読取装置1では、上部筐体
3の上部に設けられる開放扉33を開放することによっ
て、原稿搬送部34の構成部材の少ない部分の上側から
第2読取部30を着脱することができる。したがって、
構成部材の設計度を高めることができる。
【0088】また、第2読取部30のイメージセンサユ
ニット35の高さ位置および姿勢を原稿搬送路37に対
して容易に調整することができるので、画像の劣化の原
因となるイメージセンサユニット35の位置ずれを容易
に解消することができる。
【0089】さらに、上部筐体原稿ガイド38Cの高さ
位置および姿勢も容易に調整することができ、原稿搬送
路37を最適な高さで構成することができるので、原稿
のジャムを防止することができる。
【0090】また、下部筐体2で第1搬送ガイドである
第1コンタクトガラス21の下方に大きな設置スペース
が必要な原稿を縮小して読み取る第1読取手段20を配
置し、第2コンタクトガラス22の上方の上部筐体原稿
ガイド38Cの上に設置スペースが小さくてもよい原稿
を等倍で読み取る第2読取部30を配置することによっ
て装置の小型化を図ることができる。
【0091】図6は、上述した両面画像読取装置1の電
気的構成を示すブロックである。両面画像読取装置1
は、上述した各部の他に装置を制御する制御手段および
原稿から読み取った画像信号を処理する画像処理手段を
備える。
【0092】制御手段は、システムコントローラ10
0、通信制御部101、読取制御部102、システムバ
ス103、第1光源制御基板106、第1読取部駆動モ
ータ制御基板108、第2光源制御基板107、原稿搬
送手段駆動モータ制御基板111および操作部115な
どを備える。
【0093】画像処理手段は、画像処理部120,13
0、画像処理中継部104および画像メモリ105など
を備える。
【0094】システムコントローラ100は、通信制御
部101を介して読取制御部102を制御し、さらにシ
ステムバス103を介して画像処理中継部104と画像
メモリ105とを制御する。これによって、システムコ
ントローラ100は、原稿の読み取り動作が適切に行わ
れるように、装置全体を制御する。
【0095】第1光源基板106は、読取制御部102
の信号に基づいて第1読取部20の光源230の露光ラ
ンプ233を点灯または消灯する。第2光源基板107
は、読取制御部102の信号に基づいて第2読取部30
のLEDアレイ80を点灯または消燈する。
【0096】第1読取部駆動モータ制御基板108は、
読取制御部102の信号に基づいて、第1読取部駆動モ
ータ109を制御して、第1走査ユニット23および第
2走査ユニット24を移動させる。
【0097】第1読取部位置センサ群110は、第1走
査ユニット23がpos0、pos1、pos3およびpos4の位
置に配置されたときに読取制御部102に基準位置信号
を出す。
【0098】読取制御部102は、第1読取部位置セン
サ群110の基準位置信号と第1読取部駆動モータ10
9のステップ数とを基に、第1走査ユニット23の位置
を算出して、第1読取部制御モータ109を正逆転制御
して、第1走査ユニット23および第2走査ユニット2
4を往復移動させる。
【0099】駆動モータ制御基板111は、読取制御部
102の信号によって駆動モータ112であるステッピ
ングモータをオンオフ制御して、原稿搬送手段39を駆
動し、給紙補助ローラ41、給紙ローラ44、上整合ロ
ーラ46Aおよび上部排出ローラ48に駆動力を伝達す
る。また、駆動モータ112は駆動モータ制御基板11
1からのパルスレイトによって回転速度を変えることが
できる。
【0100】原稿セット検出センサ40、給紙タイミン
グセンサ45および原稿排出センサ49である原稿検出
センサ群113は、原稿がセンサの位置に到達した時に
信号を読取制御部102に伝達する。これに対して、読
取制御部102は、原稿セット検出センサ40、給紙タ
イミングセンサ45および原稿排出センサ49からの信
号とタイマーとによって原稿が適切なタイミングで搬送
されているか否かを算出する。ここで、搬送が適切では
ないと判断されると、たとえば原稿が搬送路に詰まった
ことを示すジャムなどの信号を、システムバス103を
介してシステムコントローラ102に伝える。
【0101】電磁クラッチ群114は、読取制御部10
2からの信号によってオンオフして、原稿搬送手段39
のそれぞれの駆動系に対して接続または非接続に切り換
えて駆動系を停止したり、回転したりする。
【0102】操作部115は、使用者が両面画像読取装
置1に対して各種指示を与えるユニットであり、操作キ
ーなどを備え、たとえば走行読取モードで原稿を読み取
る場合、片面読取モードまたは両面読取モードなどを選
択することができる。
【0103】次に、片面読取モードおよび片面読取モー
ドのときの読み取り走査によって得られる画像信号の処
理に関して説明する。
【0104】CCD26およびイメージセンサ82によ
って得られた画像信号は、画像処理部120、130に
それぞれ送られてきた後、この画像処理部120,13
0で所定の画像処理が行われる。そして、画像処理中継
部104に送られ、さらに所定の画像処理を施された
後、システムバス103を介して1ページ毎に区別され
て記憶手段である画像メモリ105に記憶される。画像
処理部120,130は、アナログ信号処理部121,
131、A/D変換部122,132、シェーディング
補正部123,133、フィルタ処理部124,134
および濃度変換部125,135からそれぞれ構成され
ている。
【0105】アナログ信号処理部121,131は、C
CD26およびイメージセンサ82から入力される画像
信号に、レベル変換処理、サンプルホールド処理および
信号増幅処理を施してA/D変換部122,132に出
力する。CCD26とイメージセンサ82とでは、光源
からの光量、光電変換効率および出力信号レベルなどが
異なるので、CCD26およびイメージセンサ82用に
それぞれ専用のアナログ信号処理部121,131が設
けられている。
【0106】A/D変換部122,132は、アナログ
信号処理部121,131から入力されるアナログの画
像信号をディジタル変換して、量子化した画像信号をシ
ェーディング補正部123,133に出力する。
【0107】シェーディング補正部123,133は、
A/D変換部122,132から入力される量子化され
た画像信号に対して黒再生および白再生を施してフィル
タ処理部124,134に出力する。ここで、黒再生と
は、CCD26またはイメージセンサ82の暗示出力を
サンプリングして記憶し、読み取りデータである原稿読
み取り時のCCD26またはイメージセンサ82の出力
する画像信号から減算することによって暗示出力の影響
を削減することである。また、白再生とは、反射率の均
一な基準白板を読み取ったときの画素ごとの画像信号に
基づいて、原稿読み取り時の画像信号を各画素に正規化
し、光量のむらや光学部品の影響およびCCD26やイ
メージセンサ82の感度のばらつきを補正することであ
る。
【0108】フィルタ処理部124,134は、シェー
ディング補正部123,133から入力される画像信号
に、読取制御部104から設定されるフィルタ特性を決
定する係数に基づいて所定のフィルタ処理を行う。具体
的には、空間フィルタリング処理を施すことによって、
画像の高周波成分を強調し、画像のぼけの修復を行う。
すなわち、CCD26およびイメージセンサ82の出力
する画像信号には、レンズおよびミラーなどの光学部
品、CCD26およびイメージセンサ82の受光面のア
パーチャ開口度、CCD26およびイメージセンサ82
の転送効率や残像、物理的な走査による積分効果および
走査むらなどに起因するMTF(Modulation Transfer
Function)の劣化があり、前記フィルタ処理部によって
このMTFの劣化を補償している。
【0109】MTFは、CCD26とイメージセンサ8
2とでは劣化の具合も大きく異なるので、それぞれに適
切なフィルタ処理部も設けて、フィルタ処理を行ってい
る。また、MTFの劣化は高周波領域であるほど顕著で
あるので、フィルタ処理部は高周波領域の画像信号に対
して、画像のエッジの強調処理を行うことによって、ぼ
けを修復して画像品質を向上させている。
【0110】濃度変換処理部125,135は、フィル
タ処理部124,134でフィルタ処理された画像信号
に濃度変換を行う。たとえば、画像信号をファクシミリ
送信する場合や印字条件が2値化指定された印刷装置で
印刷する場合などでは画像信号を2値化処理し、また、
写真画像などのように印字条件が多値の画像信号であれ
ば、所定の濃度特性によって濃度変換を行って画質を向
上させている。
【0111】濃度変換部125,135はRAM制御部
およびRAMなどを備え、RAMにセットされたデータ
変換用のルックアップテーブルを入力画像信号のアドレ
スとして読み出すことによってデータ変換を行って濃度
変換処理を行う。濃度変換処理が完了した画像信号は画
像メモリに記憶される。
【0112】以上のように、本発明の両面画像読取装置
1では、第1搬送ガイドである第1コンタクトガラス2
1、および第2搬送ガイドであるおよび第2コンタクト
ガラス22の中を透過する光を妨げるので光学的干渉を
防止でき、原稿の読み取りを良好に行うことができる。
【0113】また、両面画像読取装置1では、第1コン
タクトガラス21および第2コンタクトガラス22の間
に臨む端面に黒い塗料121,122を塗布することに
よって遮光しているが、図7に示すように第1コンタク
トガラス21および第2コンタクトガラス22の間に光
の通過を防ぎ、かつ原稿をガイドするガイド部材90を
配置する構成としてもよい。ガイド部材90の原稿搬送
路37側の面は第1コンタクトガラス21および第2コ
ンタクトガラス22の上面と略平行であり、原稿搬送路
37を搬送される原稿をガイドする。
【0114】このように、ガイド部材90によって第1
コンタクトガラス21および第2コンタクトガラス22
間の光を遮光することによって、光学的干渉を防止する
ことができるとともに第1コンタクトガラス21と第2
コンタクトガラス22の原稿搬送路37側の面が多少ず
れていてもガイド部材90を配置することによって調整
することができるので設計が容易となる。
【0115】また、ガイド部材90の原稿搬送路37側
の面を第1コンタクトガラス21から第2コンタクトガ
ラス22側に向かって上方に傾斜させ、ガイド部材90
の第1コンタクトガラス21側の端部が第1コンタクト
ガラス21の上面よりも低い位置となり、ガイド部材9
0の第2コンタクトガラス22側の端部が第2コンタク
トガラス22の上面よりも高い位置となるように構成し
てもよく、このように構成することによって、搬送され
る原稿のジャムを防止することができる。
【0116】また、両面画像読取装置1では、第1コン
タクトガラス21および第2コンタクトガラス22の間
に臨む端面に黒い塗料121,122を塗布することに
よって遮光しているが、図8に示すように第1コンタク
トガラス21の第2コンタクトガラス22に臨む端面に
接着され、原稿搬送路37に沿って第2コンタクトガラ
ス22側に折れ曲がる可撓性シート体91を配置するこ
とによって遮光する構成としてもよい。
【0117】このように、可撓性シート体91によって
第1コンタクトガラス21および第2コンタクトガラス
22間の光を遮光することによって、光学的干渉を防止
することができる。また、可撓性シート体91はシート
状の部材であるので、第1コンタクトガラス21および
第2コンタクトガラス22の間の間隙が狭くても配置す
ることができる。さらに、可撓性シート体91を図8に
示すように接着される側の搬送ガイドから原稿搬送路3
7に沿って曲げることによって、第1コンタクトガラス
21および第2コンタクトガラス22の間の隙間で原稿
をガイドするガイド部材となる。また、可撓性シート体
91は第2コンタクトガラス22の第1コンタクトガラ
ス21に臨む端面に接着され、原稿搬送路37に沿って
第1コンタクトガラス21側に折れ曲がる構成としても
よい。
【0118】図9は本発明の他の実施形態である両面画
像読取装置5の概略断面図であり、図10は両面画像読
取装置5の原稿搬送部34の近傍を拡大して示す断面図
である。両面画像読取装置5は、前記実施形態の両面画
像読取装置1と同様に、静止読取モードおよび走行読取
モードで原稿の読み取りが可能である。本実施形態の両
面画像読取装置5で前記実施形態の両面画像読取装置1
と同様な部材には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。図9に示す両面画像読取装置5と図1に示す両面画
像読取装置1とでは、第2読取部30の近傍の構成のみ
が異なる。
【0119】具体的には、第1読取部20の光源230
から第2読取部30のイメージセンサユニット35の採
光口95を見込んだ見込み角が小さくなるように第2コ
ンタクトガラス22および第2読取部30を第1コンタ
クトガラス21に対して上方に約10度傾斜させてい
る。本実施形態における見込み角は、イメージセンサユ
ニット35の採光口95を外部の一点から見たとき、こ
の一点と採光口95の開口縁を結ぶ立体角のことであ
り、イメージセンサユニット35の採光口95を正面か
ら見たときに見込み角は最大となる。
【0120】このように構成することによって、第1読
取部20の光源230および第2読取部30の光源であ
るLEDアレイ82の他方の読取部へ光の回り込みを少
なくすることができ、光学的干渉を防止することができ
る。
【0121】図11は、両面画像読取装置5の第2読取
部30の近傍の構成を示す断面図である。両面画像読取
装置5の上部筐体3の原稿搬送部34では、上整合ロー
ラ46Aから上部排出ローラ48の間に原稿搬送方向に
沿って原稿搬送路37を形成する第1上部筐体原稿ガイ
ド138、第2上部筐体原稿ガイド139が順に設けら
れている。第1上部筐体原稿ガイド138は、上整合ロ
ーラ46Aの原稿搬送方向下流側から第1コンタクトガ
ラス21の端部まで延び、原稿搬送路37側に突出する
複数の位置決め突起61によって第1コンタクトガラス
21との間の間隙を所定の距離に保っている。
【0122】第2上部筐体原稿ガイド139は、前記第
1上部筐体原稿ガイド138の原稿搬送方向下流側か
ら、上部排出ローラ48の原稿搬送方向上流側まで延び
ている。第2上部筐体原稿ガイド139は、下部筐体2
の第2コンタクトガラス22に対向する位置に光透過体
である第3コンタクトガラス60を備える。第2上部筐
体原稿ガイド139の第2コンタクトガラス22に対す
る位置は、この第2上部筐体原稿ガイド139から原稿
搬送路37側に突出する複数の位置決め突起61によっ
て設定される。第3コンタクトガラス60は、第2上部
筐体原稿ガイド139の原稿搬送路37側に形成される
凹部に接着剤で接着されている。第3コンタクトガラス
60は、第2上部筐体原稿ガイド139の原稿搬送路3
7側の面と第3コンタクトガラス60の第2コンタクト
ガラス22に対向する面とが一致するように配置する。
この第3コンタクトガラス60の原稿搬送路37とは反
対側に第2読取部30が配置される。第3コンタクトガ
ラス60は、第2読取部30と原稿との間の光透過を実
現させるとともに、原稿のジャムを防止する。
【0123】本実施形態では第2読取部22を第2コン
タクトガラス22とともに傾斜させて上部筐体3に取り
付けるため、原稿搬送方向に対して直角となる方向に延
びて上部筐体3に固定される取付基準板67を所定の角
度で傾斜させている。
【0124】第2読取部30は、前記実施形態の両面画
像読取装置5と同様な構成で取付基準板67に取り付け
られており、図12に示すように上部筐体3の上部に形
成される開放扉33から着脱可能に設けられている。第
2上部筐体原稿搬送ガイド139は、前記実施形態の上
部筐体原稿搬送ガイド38Cと同様に取付基準板67に
段つきビスおよびガイド付勢用ばねで固定されている。
【0125】また、第1コンタクトガラス21および第
2コンタクトガラス22の間にはガイド部材90を設け
ている。これによって、第1コンタクトガラス21の上
から傾斜する第2コンタクトガラス22の上へ原稿をス
ムーズに移行させることができる。
【0126】以上のように本実施形態の両面画像読取装
置5では、原稿搬送経路37を湾曲させることによって
光学的干渉を防止しているが、従来技術の実開平3−9
4868号公報に記載両面画像読取装置のように原稿搬
送路をクランク状にする必要がないので、処理が早く、
またジャムの発生頻度も低減することができる。
【0127】また、両面画像読取装置5の電気的構成
は、図6に示す両面画像読取装置1の電気的構成と同様
であるので説明を省略する。
【0128】図13は本発明の他の実施形態である両面
画像読取装置6の概略断面図であり、図14は両面画像
読取装置6の原稿搬送部34の近傍を拡大して示す断面
図である。両面画像読取装置6は、前記実施形態の両面
画像読取装置1と同様に、静止読取モードおよび走行読
取モードで原稿の読み取りが可能である。本実施形態の
両面画像読取装置6で前記実施形態の両面画像読取装置
1と同様な部材には同一の符号を付し、その説明を省略
する。図13に示す両面画像読取装置6と図1に示す両
面画像読取装置1とでは、原稿搬送部34、第1コンタ
クトガラス21および第2コンタクトガラス22の構成
が異なる。
【0129】以下、具体的な構成について説明する。本
実施形態の両面画像読取装置6の下部筐体2では第1コ
ンタクトガラス21は原稿搬送路37を形成しないで、
第2コンタクトガラス22および第2コンタクトガラス
22の原稿搬送方向端部から下部排出ローラ50までの
下部筐体2の上面に一体的に形成されるガイドのみが原
稿搬送路37を構成するように第2コンタクトガラス2
2を配置する。つまり第2コンタクトガラス22の原稿
搬送方向に沿う長さを前記実施形態の両面画像読取装置
6の長さよりも長くし形成し、第1読取部20は原稿を
搬送する走行読取モードで第2コンタクトガラス22の
下方から原稿を読み取る構成とする。
【0130】また、原稿搬送方向に沿って第1読取部2
0と第2読取部30との間に原稿を第1読取部20側か
ら第2読取部30側に搬送する搬送手段である遮光ロー
ラ98を備える。
【0131】以下、図15を参照して第2読取部30の
近傍の構成について説明する。第1コンタクトガラス2
1に並置される第2コンタクトガラス22の上面が原稿
搬送路37の略水平に延びる原稿を案内する搬送ガイド
を形成している。第2コンタクトガラス22上面の原稿
搬送方向の略中央部には、原稿の通過域にわたって搬送
手段である円柱状の遮光ローラ98が低い圧接力で圧
接、または非接触状態であるが第2コンタクトガラス2
2の上面との間隙が非常に狭い状態、つまり間隙が原稿
の厚さよりも狭い状態で配置されている。遮光ローラ9
8は、光を吸収する光吸収体、たとえば黒いゴム部材で
構成される。遮光ローラ98が第2コンタクトガラス2
2と接触するように配置される場合、第2コンタクトガ
ラス22と接触する遮光ローラ98の周面は、第2コン
タクトガラス22の上面との摩擦係数が低い材質で形成
される。そして、第2コンタクトガラス22と遮光ロー
ラ98と接触部に原稿が到達するまでは、遮光ローラ9
8はスリップさせる。また、遮光ローラ98の回転軸
は、原稿搬送方向に直角となるように上部筐体3のフレ
ームに回転自在に支持されている。また、上部筐体3の
背面側に設置された駆動手段によって、原稿を原稿搬送
方向下流側に搬送するように図15の紙面に垂直に延び
る回転軸を中心に矢符Fの方向に回転する。
【0132】また、遮光ローラ98は、上部筐体3の上
部筐体原稿ガイド38Cに設けられる開口部238から
突出するように配置される。このため、上部筐体原稿ガ
イド38Cが振動しても、遮光ローラ98は振動しない
ように上部筐体3のフレームに保持されている。また、
上部筐体原稿ガイド38Cの原稿搬送路37側の面には
突出する複数の位置決め突起61が設けられ、原稿搬送
路37を所定の間隙に規定している。また、第2コンタ
クトガラス22を挟んで遮光ローラ98と反対側の位置
まで、黒色のシート体から成る遮光部材213が貼り付
けられている。
【0133】本実施形態の上部筐体原稿ガイド38Cの
原稿搬送路37側の面で、第1読取部20が原稿を読み
取る第1読取領域15に対向する領域を含み、この領域
の原稿搬送方向の前後は白色であり、かつ平面となるよ
うに、上部筐体原稿ガイド38Cの原稿搬送路37側の
面を平面として、この面に白色の塗料が塗布されてい
る。これは、原稿搬送路37の読取部が配置される側と
は反対側の面が、原稿の下地に比して暗いと読取部が読
み取ったデータからこの影響を除去する必要があるため
である。また、原稿搬送路37の読取部が配置される側
とは反対側の面に凹凸があると、原稿を透過した光が上
部筐体原稿ガイド38Cで反射し、再度原稿を透過して
読み取られると、読み取った画像に前記凹凸に起因する
濃淡が生じてしまうためである。また、第1読取領域1
5の原稿搬送方向上流側の上部筐体原稿ガイド38Cの
原稿搬送路37側の面には、上部筐体原稿ガイド38C
で反射した光が第1読取部20に読み取られないよう
に、黒色のシート体が貼り付けられている。
【0134】第1読取部20の露光ランプ233のアパ
ーチャ233Aから出た光は、原稿搬送路37を搬送さ
れる原稿に直接当たる光と、リフレクタ234を介して
間接的に当たる光とに分かれるが、いずれの光も第1読
取領域15を照らすようになっている。ところで、第2
コンタクトガラス22の面や上部筐体原稿ガイド38C
の面で反射した光は、原稿搬送路37内を進んだり、第
2コンタクトガラス22内を反射して進んだりする。し
かしながら、原稿搬送路37に沿って配置される第1読
取部20および第2読取部30との間に遮光ローラ98
が配置されているので、原稿搬送路37内を進む光は、
遮光ローラ98によって遮られる。
【0135】第2コンタクトガラス22内部を反射して
進む光で、反射角が全反射角よりも小さい光200の大
部分は、図16に示すように第2コンタクトガラス22
を通過して外に出て、遮光ローラ98、上部筐体原稿ガ
イド38Cまたは遮光部材90によって吸収される。第
2コンタクトガラス22の面で内部側に反射した光は、
さほどの量ではないが、これも第2コンタクトガラス2
2の反対側に出る際に、大部分の光が外部に出て、遮光
ローラ98、上部筐体原稿ガイド38Cまたは遮光部材
90とよって吸収される。このようにして、第2コンタ
クトガラス22内部で多数回反射しても、外部に出た光
は急速に減衰して第2読取部30側で読み取られること
がない。
【0136】また、第2コンタクトガラス22内を反射
して進む光で反射角が全反射角に近いかそれよりも大き
い光201の大部分は、図17に示すように外部に出な
いので、第2コンタクトガラス22内部を多重反射して
も第2読取部30側で読み取られることがない。
【0137】第2読取部30の光源であるLEDアレイ
80からの光も同様に第1読取部20側で読み取られる
ことがない。
【0138】以上のように両面画像読取装置では、第1
読取部20の光源230からの光と第2読取部30のL
EDアレイ80からの光が、原稿搬送路37を通じた
り、第2コンタクトガラス22内を多重反射したりして
光学的干渉が生じない。したがって、原稿の読み取りを
良好に行うことができる。
【0139】また、原稿が遮光ローラ98によって第2
コンタクトガラス22に押さえられるので、原稿搬送時
に原稿が第2コンタクトガラス22に密着して浮かない
ので、原稿はバタツクことがない。したがって、原稿の
読み取りを正確に行うことができる。
【0140】また、本実施形態の両面画像読取装置6の
第2読取部30は、図18に示すように上部筐体3の上
部に設けられる開放扉33を開放することによって着脱
可能に構成されている。また、両面画像読取装置6の電
気的構成は、図6に示す両面画像読取装置1の電気的構
成とほぼ同様であるので説明を省略する。
【0141】図19は、本発明のさらに他の実施形態で
ある両面画像読取装置7の第2読取部30近傍の概略断
面図である。両面画像読取装置7は、前記実施形態の両
面画像読取装置1と同様に、静止読取モードおよび走行
読取モードで原稿の読み取りが可能である。本実施形態
の両面画像読取装置6で前記実施形態の両面画像読取装
置6と同様な部材には同一の符号を付し、その説明を省
略する。図19に示す両面画像読取装置7と図18に示
す両面画像読取装置6とでは、原稿搬送部34、第1コ
ンタクトガラス21および第2コンタクトガラス22の
構成が異なる。
【0142】両面画像読取装置7では、前記実施形態の
両面画像読取装置6と同様に、下部筐体2に配置される
第1読取部20と上部筐体3に配置される第2読取部3
0との間で、上部筐体3に遮光ローラ98が配置され
る。そして、遮光ローラ98に対向する位置の下部筐体
21に搬送ローラ99が配置される。搬送ローラ99を
配置するため、第1コンタクトガラス21の第2コンタ
クトガラス22側の端部が、搬送ローラ99の原稿搬送
方向上流側でこの搬送ローラ99に近接する位置となる
ように構成し、第2コンタクトガラス22の第1コンタ
クトガラス21側の端部が、前記搬送ローラ99の原稿
搬送方向下流側でこの搬送ローラ99に近接する位置と
なるように構成する。つまり、下部筐体2の上面の原稿
搬送路37を形成する走行読取モードで第1読取部20
が第1コンタクトガラス21の下方から原稿を読み取る
ように第1コンタクトガラス21および第2コンタクト
ガラス22を構成している。
【0143】搬送ローラ99は、円柱状の光吸収体であ
り、その回転軸が原稿搬送方向に直角に延び、回転軸は
下部筐体2のフレームに支持される。搬送ローラ99
は、上部筐体3の遮光ローラ98に接触する位置に配置
される。搬送ローラ99は、図19の紙面に垂直な方向
に延びる回転軸を中心に回転自在に設けられ、上部筐体
3の遮光ローラ98が図19の紙面に垂直な方向に延び
る回転軸を中心に矢符Gの方向に回転駆動することによ
って、回転力が伝達されて矢符Hの方向に従動回転し、
遮光ローラ98との接触部で原稿を挟持搬送する。
【0144】搬送ローラ99の原稿搬送方向上流側に位
置する第1コンタクトガラス21の端部および搬送ロー
ラ99の原稿搬送方向下流側に位置する第2コンタクト
ガラス22の端部には、第1コンタクトガラス21と搬
送ローラ99との間の間隙および第2コンタクトガラス
22と搬送ローラ99との間の間隙を塞ぎ、原稿をガイ
ドする第1ガイドシート96および第2ガイドシート9
7がそれぞれ設けられる。第1コンタクトガラス21側
に設けられる第1ガイドシート96は、第1コンタクト
ガラス21の搬送ローラ99に対向する端面に接着さ
れ、遮光ローラ98と搬送ローラ99との接触部に原稿
を搬送するように原稿搬送路37に沿って搬送ローラ9
9側に屈曲して形成される。また、第1ガイドシート9
6の原稿搬送路37に沿う面は、第1コンタクトガラス
21の上面よりも僅かに下方に位置する。これによっ
て、原稿のジャムを防止することができる。
【0145】また、第2コンタクトガラス22側に設け
られる第2ガイドシート97は、第2コンタクトガラス
22の搬送ローラ99側に対向する端面に接着され、遮
光ローラ98と搬送ローラ99との接触部からの原稿を
搬送するように原稿搬送路37に沿って搬送ローラ99
側に屈曲して形成される。また、第2ガイドシート97
の原稿搬送路37に沿う面は、第2コンタクトガラス2
2側では第2コンタクトガラス22の上面よりも僅かに
上方に位置する。これによって、原稿のジャムを防止す
ることができる。前記第1ガイドシート96および第2
ガイドシート97は光吸収体で形成されてもよい。
【0146】このように、両面画像読取装置7では、原
稿搬送方向で第1読取部20と第2読取部30との間に
遮光ローラ98および搬送ローラ99を配置することに
よって、第1読取部20の光源230からの光と第2読
取部30のLEDアレイ80からの光が、原稿搬送路3
7を通じたり、第1コンタクトガラス21および第2コ
ンタクトガラス22内を多重反射したりして光学的干渉
が生じない。
【0147】また、遮光ローラ98と搬送ローラ99と
は、第1読取部20の第1走査ユニット23および第2
走査ユニット24のユニット間の光路を遮らないように
ローラの直径を小さくしている。また、搬送ローラ99
を従動回転とすることによって、下部筐体2に駆動手段
を新たに配置することがないので、製造コストの低減を
図ることができる。
【0148】また、原稿が遮光ローラ98および搬送ロ
ーラ99によって原稿が搬送されるので、原稿はバタツ
クことがない。したがって、原稿の読み取りを正確に行
うことができる。また、両面画像読取装置7の電気的構
成は、図6に示す両面画像読取装置1の電気的構成とほ
ぼ同様であるので説明を省略する。
【0149】以上の両面画像読取装置1,5,6,7
は、ファクシミリ装置および複写機などで原稿を読み取
る読取装置に適用することが可能である。
【0150】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、原稿の搬
送方向に沿って並置される第1搬送ガイドと第2搬送ガ
イドとの間に光の通過を妨げる遮光手段を配置するの
で、第1搬送ガイドの一方側に配置され、第1搬送ガイ
ドに沿って搬送される原稿の一表面を読み取る第1の読
取手段と、第2搬送ガイドの他方側に配置され、第2搬
送ガイドに沿って搬送される原稿の他表面を読み取る第
2の読取手段とが原稿を読み取るときに発せられる光が
第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドにそれぞれ侵入
し、この第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイド中で多重
反射したり、第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドの中
に入った後に原稿を搬送する搬送路に出て多重反射した
りして、搬送ガイドの反対側に配置される他方の読取手
段に侵入することがない。したがって、光学的干渉を防
止することができ、原稿の両面の画像の読み取りを好適
に行うことができる。
【0151】また本発明によれば、遮光部材を第1搬送
ガイドおよび第2搬送ガイドとの間に臨む第1搬送ガイ
ドおよび第2搬送ガイドの端面に塗布された光を吸収す
る光吸収体とするので、たとえば、黒塗料を前記端面に
塗布することによって遮光部材の形成を容易である。ま
た、前記端面には塗布によって遮光部材が形成されるの
で、前記第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドの隙間が
狭くても遮光手段の配置が可能である。
【0152】また本発明によれば、遮光手段は並置され
る第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイドとの間に配置さ
れ、かつ原稿をガイドするガイド部材によって光の通過
を防ぐので、前記第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイド
がずれていてもガイド部材によって原稿がガイドされ設
計が容易である。
【0153】また本発明によれば、第1搬送ガイドおよ
び第2搬送ガイドとの間に臨む第1搬送ガイドまたは第
2搬送ガイドの端面に接着される可撓性シート体である
ので、遮光手段を容易に設計できる。また、遮光部材が
可撓性シート体であるので、この可撓性シート体を接着
された側のガイドから他方側のガイドに向かう方向に曲
げることによって原稿のガイドを行うことができる。
【0154】また本発明によれば、原稿の搬送方向に沿
って配置され、光透過体で構成される搬送ガイドの一方
側で、搬送ガイドに沿って搬送される原稿の一方面側を
読み取る第1の読取手段の光源から、前記第1の読取手
段の搬送方向下流側に配置され、搬送ガイドに沿って搬
送される原稿の他方面側を読み取る第2の読取手段の採
光口を見込んだ見込み角が小さくなるように第2の読取
手段側の搬送ガイド、つまり第2の読取手段が対向する
搬送ガイドを傾斜させることによって2つの読取手段の
光学的干渉を防止することができるので、原稿の両面の
画像の読み取りを好適に行うことができる。
【0155】また本発明によれば、搬送ガイドの傾斜に
合わせて第2の読取手段を傾斜させるので、第1の読取
手段と第2の読取手段の光学的干渉をさらに防止するこ
とができるとともに、第1の読取手段は傾斜させる必要
がないので、たとえば第1の読取手段を平行移動させ
て、静止原稿を読み取らせる構成とすることが可能であ
る。
【0156】また本発明によれば、配置に大きなスペー
スが必要な、画像を縮小して読み取る第1の読取手段を
搬送ガイドの下方に配置し、配置に大きなスペースが必
要ではない、画像を等倍で読み取る第2の読取手段を搬
送ガイドの上方に配置するので、装置を小型化すること
ができる。
【0157】また本発明によれば、原稿の搬送方向に沿
って配置され、光透過体で構成される搬送ガイドの一方
側に搬送ガイドに沿って搬送される原稿の一方面側を読
み取る第1の読取手段を配置し、前記第1の読取手段の
搬送方向下流側に配置され、搬送ガイドに沿って搬送さ
れる原稿の他方面側を読み取る第2の読取手段搬送手段
を配置し、原稿の搬送ガイド搬送方向に対して第1の読
取手段と第2の読取手段との間に原稿を一方向に搬送す
る搬送手段を配置することによって、第1の読取手段ま
たは第2の読取手段からの光が他方の読取手段に読み取
られる光学的干渉を防止することができ、原稿の両面の
画像の読み取りを好適に行うことができる。また、たと
えば搬送手段をローラとすると、ローラによって原稿を
搬送ガイドに押さえつけながら搬送することができ、原
稿が原稿ガイドから浮くことがないので原稿をより忠実
に読み込むことができる。
【0158】また本発明によれば、搬送ガイドは第1の
読取手段の対向する部分と第2の読取手段の対向する部
分の2つの部分で別々に構成され、第1の読取手段と第
2の読取手段との間に一対のローラを配置して2つの読
取手段の間を遮光することができるので、一方の読取手
段の光が他方の読取手段で読み取られると言った光学的
干渉を防止することができる。また、原稿ガイド内を透
過する迷光などによる光学的干渉も防止でき、原稿の両
面の画像の読み取りを好適に行うことができる。また、
一対のローラで挟んで原稿を搬送することによって、安
定した搬送が可能である。また、前記一対のローラによ
って原稿が搬送ガイドから浮くことを押さえることがで
きるので、原稿をより忠実に読み込むことができる。
【0159】また本発明によれば、前記ローラは光吸収
体を有するので、ローラに照射された光を吸収すること
ができる。
【0160】また本発明によれば、第1の読取手段また
は第2の読取手段は移動走査する2つの走査ユニットを
有していても、両ユニットの光路を遮らない位置に前記
ローラが配置されるので、たとえば第1の読取手段およ
び第2の読取手段に画像を縮小して読み取る縮小光学系
を用いた読取手段を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である両面画像読取装置1
の概略断面図である。
【図2】両面画像読取装置1の第2読取部30の近傍の
構成を示す断面図である。
【図3】両面読取装置1の原稿搬送部34の近傍を拡大
して示す断面図である。
【図4】両面画像読取装置1のイメージセンサユニット
35の設置構成を示す斜視断面図である。
【図5】第2読取部30の取り付けの様子を示す図であ
る。
【図6】両面画像読取装置1の電気的構成を示すブロッ
クである。
【図7】両面画像読取装置1の原稿搬送走路37の他の
構成例を示す断面図である。
【図8】両面画像読取装置1の原稿搬送走路37のさら
に他の構成例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態である両面画像読取装置
5の概略断面図である。
【図10】両面画像読取装置5の原稿搬送部34の近傍
を拡大して示す断面図である。
【図11】両面画像読取装置5の第2読取部30の近傍
の構成を示す断面図である。
【図12】両面画像読取装置5の第2読取部30の取り
付けの様子を示す図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態である両面画像
読取装置6の概略断面図である。
【図14】両面画像読取装置6の原稿搬送部34の近傍
を拡大して示す断面図である。
【図15】両面画像読取装置6の第2読取部30の近傍
の構成を示す断面図である。
【図16】両面画像読取装置6の第1読取部20の光源
230からの光の一例を示す図である。
【図17】両面画像読取装置6の第1読取部20の光源
230からの光の他の例を示す図である。
【図18】両面画像読取装置6の第2読取部30の取り
付けの様子を示す図である。
【図19】本発明のさらに他の実施形態である両面画像
読取装置7の原稿搬送部の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1,5,6,7 両面画像読取装置 20 第1読取部 30 第2読取部 21 第1コンタクトガラス 22 第2コンタクトガラス 34 原稿搬送部 37 原稿搬送路 38A 上部筐体上部搬送ガイド 38B 上部筐体下部搬送ガイド 38C 上部筐体原稿ガイド 39 原稿搬送手段 80 LEDアレイ 90 ガイド部材 91 可撓性シート体 95 採光口 121,122 黒色の塗料 98 遮光ローラ 99 搬送ローラ 230 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅原 隆勇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 大西 秀典 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 英二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 土田 政美 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C051 AA01 BA03 BA04 DB01 DC02 DC04 DE24 DE29 FA01 5C062 AA02 AA05 AB17 AB53 AC09 AD06 BA00 5C072 AA01 BA11 DA15 NA01 WA02 XA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の搬送方向に沿って並置され、光透
    過体で構成される第1搬送ガイドおよび第2搬送ガイド
    と、 第1搬送ガイドの一方側に配置され、第1搬送ガイドに
    沿って搬送される原稿の一表面を読み取る第1の読取手
    段と、 第2搬送ガイドの他方側に配置され、第2搬送ガイドに
    沿って搬送される原稿の他表面を読み取る第2の読取手
    段とを備える両面画像読取装置において、 第1搬送ガイドと第2搬送ガイドとの間に光の通過を妨
    げる遮光手段が設けられることを特徴とする両面画像読
    取装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段は、第1搬送ガイドと第2
    搬送ガイドとの間に臨む両ガイドの端面に塗布された光
    吸収体であることを特徴とする請求項1記載の両面画像
    読取装置。
  3. 【請求項3】 前記遮光手段は、第1搬送ガイドと第2
    搬送ガイドとの間に配置され、光の通過を防ぎ、かつ原
    稿をガイドするガイド部材であることを特徴とする請求
    項1記載の両面画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、第1搬送ガイドと第
    2搬送ガイドとの間に臨む第1または第2搬送ガイドの
    端面に接着され、原稿をガイドする可撓性シート体であ
    ることを特徴とする請求項3記載の両面画像読取装置。
  5. 【請求項5】 原稿の搬送方向に沿って配置され、光透
    過体で構成される搬送ガイドと、 光源を有し、前記搬送ガイドの一方側で、搬送ガイドに
    沿って搬送される原稿の一表面を読み取る第1の読取手
    段と、 前記第1の読取手段の搬送方向下流側に配置され、前記
    搬送ガイドの他方側で、搬送ガイドに沿って搬送される
    原稿の他表面を読み取る第2の読取手段とを備える両面
    画像読取装置において、 前記第2の読取手段は、搬送される原稿に照射する光源
    と、原稿からの反射光を採光する採光口とを有し、前記
    第1の読取手段の光源から第2の読取手段の採光口を見
    込んだ見込み角が小さくなるように第2の読取手段側の
    搬送ガイドを傾斜させたことを特徴とする両面画像読取
    装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送ガイドの傾斜に合わせて第2の
    読取手段を傾斜させることを特徴とする請求項5記載の
    両面画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の読取手段は、画像を縮小して
    読み取り、 前記第2の読取手段は、画像を等倍で読み取り、 前記第1の読取手段を搬送ガイドの下方に配置し、前記
    第2の読取手段は搬送ガイドの上側に配置されることを
    特徴とする請求項5または6記載の両面画像読取装置。
  8. 【請求項8】 原稿の搬送方向に沿って配置され、光透
    過体で構成される搬送ガイドと、 搬送ガイドに沿って原稿を一方向に搬送する搬送手段
    と、 前記搬送ガイドの一方側に配置され、搬送ガイドに沿っ
    て搬送される原稿の一表面を読み取る第1の読取手段
    と、 前記第1の読取手段の搬送方向下流側に配置され、搬送
    ガイドに沿って搬送される原稿の他表面を読み取る第2
    の読取手段とを備える両面画像読取装置において、 搬送手段を、原稿の搬送方向に対して第1の読取手段と
    第2の読取手段との間に配置することを特徴とする両面
    画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記搬送ガイドは、第1の読取手段に対
    する領域と第2の読取手段に対する領域とで分割して配
    置され、 前記搬送手段は、原稿を挟んで搬送する一対のローラで
    あることを特徴とする請求項8記載の両面画像読取装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ローラは、光吸収体を有すること
    を特徴とする請求項9記載の両面画像読取装置。
  11. 【請求項11】 第1の読取手段または第2の読取手段
    は移動走査する2つの走査ユニットを有し、 両ユニットの光路を前記ローラ対が遮らない位置に配置
    されることを特徴とする請求項10記載の両面画像読取
    装置。
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