JP2003026589A - 眼病予防および視覚改善剤 - Google Patents
眼病予防および視覚改善剤Info
- Publication number
- JP2003026589A JP2003026589A JP2001249641A JP2001249641A JP2003026589A JP 2003026589 A JP2003026589 A JP 2003026589A JP 2001249641 A JP2001249641 A JP 2001249641A JP 2001249641 A JP2001249641 A JP 2001249641A JP 2003026589 A JP2003026589 A JP 2003026589A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- improving
- extract powder
- cassis
- medicine
- lutein ester
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 TVゲームやOA機器の普及に伴うVDT作
業で目を酷使する人の眼の病気の予防や視覚改善の効果
を高める眼病予防および視覚改善剤を提供する。 【解決手段】 視覚改善効果のあるカシスエキスパウダ
ーと健全な視力を保つためには極めて有用なマリーゴー
ルド抽出物(ルテインエステル)を合わせてソフトカプ
セルにして用いる事により、カシスエキスパウダーの屈
折低下抑制作用、暗順応抑制作用等の視覚改善効果を増
強且つ持続させる。
業で目を酷使する人の眼の病気の予防や視覚改善の効果
を高める眼病予防および視覚改善剤を提供する。 【解決手段】 視覚改善効果のあるカシスエキスパウダ
ーと健全な視力を保つためには極めて有用なマリーゴー
ルド抽出物(ルテインエステル)を合わせてソフトカプ
セルにして用いる事により、カシスエキスパウダーの屈
折低下抑制作用、暗順応抑制作用等の視覚改善効果を増
強且つ持続させる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカシスエキスパウ
ダーとルテインエステルをソフトカプセルにして摂取す
る事により、TVゲームやOA機器の普及に伴うVDT
作業(Visual Display Termina
l w0rk)で目を酷使する人の眼の病気の予防や視
覚改善の効果を高める眼病予防および視覚改善剤に関す
る事である。 【0002】 【従来の技術】近年TVゲームやOA機器の普及に伴う
VDT作業の増加によりますます目を酷使し、知らず知
らずのうちに目に大きな負担を掛けている。この様なブ
ラウン管等のモニタの凝視は眼精疲労だけでなく、肩こ
り、腰の疲れ、冷えなどの抹消血流不全を生じて、これ
を緩和するための医薬品または健康食品が強く求められ
ている。この社会的ニーズの高まりに対して、第二次大
戦中の英国空軍パイロットがアントシアニンを含むビル
ベリージャムを摂取して暗視力を得たと言う事から研究
が進められ、ビルベリージャムには網膜機能の改善作用
のある事が分かった。現在では、ビルベリーおよび同属
の栽培種であるブルーベリーが目の健康食品として使用
されている。しかし、これらの健康食品は眼精疲労にの
みに注目していて、パソコン、TVゲームなどのブラウ
ン管等から目に入る強い光に対しては注意が払われてい
なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】TVゲームやOA機器
の普及に伴うVDT作業の増加により目を酷使し、知ら
ず知らずのうちに目に大きな負担を掛けているので、ブ
ラウン管等のモニタの凝視によって生ずる眼精疲労を緩
和する補助食品とブラウン管等のモニタから目に入る強
い光に対して目を保護する補助食品の組み合わせによっ
て眼病予防および視覚改善剤の効果を上げる事が出来な
いか研究した。 【0004】 【課題を解決するための手段】a)カシスエキスパウダ
ー カシスは6月から8月に濃紫色で酸味のある小さい果実
をつけるベリー類の一種で、ヨーロッパからアジアにか
けて業寒冷地に広く成育するユキノシタ科の小灌木であ
る。果実の中にはビタミンCやミネラル類が豊富なこと
と、アントシアニン含量が高いことが知られている。カ
シスには主として4種類のアントシアニンが含まれてい
るが、その中の約60%が抗酸化力が優れているデルフ
ィニジン配糖体である。カシスエキスパウダーはカシス
冷凍果実をペクチナーゼ処理後、圧搾・濾過し、膜処理
により濃縮し、スプレードライにより粉末化するとアン
トシアニン濃度7%以上、水分5%以下を含有する粉末
になる。本実験で使用したカシスエキスパウダーの分析
値は水分2.3%、アントシアニン9.1%である。こ
の抗酸化性を持つカシスエキスパウダーはVDT作業に
伴う仮性近視の抑制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行
の抑制の効果が認められ視覚改善剤として用いられてい
る。カシスエキスパウダーは視覚改善に留まらず、肩凝
り、腰の疲れ、冷えなどの抹消血流不全に起因する諸症
状の緩和にも効果がある。 b)ルテインエステル ルテインエステルはリンゴ、オレンジ、パパイヤ、モ
モ、ミカン、カボチャなどの果物や野菜に多く含まれて
いるカロチノイドの一つである。主栄養素としては認め
られていないがビタミンに似た働きをしていて、健全な
視力を保つためには極めて有用であることは認められて
いる。本実験で使用するルテインエステルはマリーゴー
ルドフラワーから抽出された結晶ルテインエステルの懸
濁液からなり、健康食品及び一般食品用素材として用い
られている。人の消化管の中では徐々にルテインに分解
されて血液中に吸収され体の組織に運ばれるので持続性
をもたらす事が出来る。光は視覚には不可欠であるが、
パソコン、TVゲームなどのブラウン管らのモニタから
でる強い光は、特に目に有害なフリーラジカルを生む化
学反応を起こす。そこで、人間の目の中には正常な視力
を維持するためにルテインともう一つのカロチノイドで
あるゼアキサンチンの層が目の中心部の黄班中に存在
し、フリーラジカルを生産する青色光を吸収、濾過して
取り除き網膜を保護している。従って、黄班色素のルテ
インとゼアキサンチンは網膜全体に必要かつ重要な色素
である。しかし、黄班色素の密度はライフスタイルや食
事にも強く影響され、喫煙者は非喫煙者に比べて黄班色
素が稀薄である。又、ケール、ホウレンソウ、ブロッコ
リというルテインの多く含む食品を食べている人は黄班
色素が厚く、正常視力を持つことが出来る。本発明者は
視覚改善効果のあるカシスエキスパウダーと健全な視力
を保つためには極めて有用なマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)を合わせてソフトカプセルにして用い
る事により、カシスエキスパウダーの屈折低下抑制作
用、暗順応抑制作用等の視覚改善効果が増強持続するこ
とを見出だしたのである。 【0005】カシスエキスパウダーとマリーゴールド抽
出物(ルテインエステル)をソフトカプセルにする事に
より、薬効成分を徐々に溶出させて持続性を持たせ、マ
リーゴールド抽出物の中のルテインエステルは消化管の
中では徐々にエステルがはずれルテインになり、血液中
に吸収されて体の組織に運ばれるので持続性をもたらす
ことが出来る。これ等の事が眼病予防および視覚改善の
効果をより大きくしていると思われるが、本発明の効果
については現在研究中である。今まで視覚改善と言う
と、仮性近視の抑制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行
の抑制にのみ注目して、パソコン、TVゲームなどのブ
ラウン管等のモニタの強い光が目に入る事に余り注目し
ていなかった。目に悪い夏の紫外線をカットするためサ
ングラスを掛ける様に、本発明は人の目の中にある黄班
色素の密度を高めてパソコン、TVゲームなどのブラウ
ン管等のモニタから出る強い光をカットして、仮性近視
の抑制、眼精疲労の抑制、近視化進行の抑制をしようと
するものである。 【0006】実験1 被験者12人がマリーゴールド抽出物(ルテインエステ
ル)を毎日30mgずつ140日間摂取すると、20日
後に被験者全員の目の黄班色素が増加し始めた。黄班密
度の平均増加率は39%および21%の範囲で、これに
よって光受容体に達する青色光がおよそ30%から40
%減少した。「実験1」の結果から分かるように、マリ
ーゴールド抽出物(ルテインエステル)は摂取してもす
ぐに黄班色素が増加すると言う効果が出ないので、ある
一定の期間を摂取した後にカシスエキスパウダーの実験
データーを取る必要がある。 【0007】 【発明の実施の形態】製造方法については実施例1、実
施例2に示す。 【0008】実施例1 マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)90g,カ
シスエキスパウダー90g,VB11.5g,VB
21.5gビタミンE150gを良く混合してから、通
常の方法でソフトカプセル3000個を製造する。 実施例2 カシスエキスパウダー150g,VB11.5g,VB
21.5gビタミンE150gを良く混合してから、通
常の方法でソフトカプセル3000個を製造する。 【0009】実験2 実施例1で製造したソフトカプセルと実施例2で製造し
たソフトカプセルを用いて屈折低下抑制作用、暗順応抑
制作用について調べた。 a)屈折低下抑制作用 20名の健常人を用いて2時間のパソコン作業をして誘
起される仮性近視の抑制効果を実施例2で製造したカシ
スエキスパウダーのソフトカプセルと実施例1で製造し
たマリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカシス
エキスパウダーの混合されたソフトカプセルで比較し
た。実施例2のカシスエキスパウダー50mgを含有す
るソフトカプセルを摂取した組では近視化は見られなか
った。一方、実施例1のマリーゴールド抽出物(ルテイ
ンエステル)とカシスエキスパウダーの混合されたソフ
トカプセルを摂取する組は予め20日前よりマリーゴー
ルド抽出物(ルテインエステル)を毎日30mgずつ摂
取させた後、実施例1で製造したカシスエキスパウダー
30mgとマリーゴールド抽出物30mg含有するソフ
トカプセルを摂取した組でも近視化は見られなかった。
即ち、マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカ
シスエキスパウダーを併用して用いるとカシスエキスパ
ウダーの量が通常の60%で同じ仮性近視の抑制効果を
出すことが分かった。 b)暗順応抑制作用 12名の健常人を用いて両眼の暗順応閾値を測定した。
プラセボと実施例2のカシスエキスパウダー50mgを
含有するソフトカプセルを摂取した組ではプラセボとの
間に暗順応の低下との有意差がみられた。一方、実施例
1で製造したソフトカプセルを摂取する組は予め20日
前よりマリーゴールド抽出物(ルテインエステル)を毎
日30mgずつ摂取させた後、実施例1で製造したカシ
スエキスパウダー30mgとマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)30mg含有するソフトカプセルを摂
取した組とカシスエキスパウダー50mgを摂取した組
との間に暗順応の低下の有意差がみられ無かった。従っ
てが、マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカ
シスエキスパウダーの混合物を用いるとカシスエキスパ
ウダーの量が通常の60%で同じ暗順応抑制作用の効果
を出すことが分かった。 【0010】 【発明の効果】今まで視覚改善と言うと、仮性近視の抑
制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行の抑制にのみ注目
して、パソコン、TVゲームなどのブラウン管のモニタ
の強い光が目に入る事に余り注目していなかった。そこ
で、目に悪い夏の紫外線をカットするためサングラスを
掛ける様に、人の目の中にある黄班色素の密度を高めて
光をカットして、仮性近視の抑制、眼精疲労の抑制、近
視化進行の抑制をさせるものである。本発明者は視覚改
善効果のあるカシスエキスパウダーと健全な視力を保つ
ためには極めて有用なマリーゴールド抽出物(ルテイン
エステル)を合わせてソフトカプセルにして用いる事に
より、カシスエキスパウダーの屈折低下抑制作用、暗順
応抑制作用等の視覚改善効果を従来の摂取量の60%で
済ませ、しかも持続さる事が出来たのである。この理由
は、カシスエキスパウダーとマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)をソフトカプセルにする事により、薬
効成分を徐々に溶出させた事とマリーゴールド抽出物
(ルテインエステル)が消化管の中で徐々にエステルが
はずれルテインになり、血液中に吸収されて体の組織に
運ばれるので持続性をもたらすことが出来、眼病予防お
よび視覚改善の効果をより大きくしていると思われる
が、効果を増大させるメカニズムについては現在研究中
である。 【0011】「実験2」の結果から明らかなように、マ
リーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカシスエキ
スパウダーを混合したソフトカプセルを摂取すると、カ
シスエキスパウダーを単独で用いた時より屈折低下抑制
作用、暗順応抑制作用が増強され、カシスエキスパウダ
ーを単独で用いた時の量の60%で同等の効果を出す事
ができる。しかし、この時、マリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)を予め前から摂取して置く必要がある
が、本発明のソフトカプセルにはマリーゴールド抽出物
(ルテインエステル)が入っているので長期間摂取して
いれば効果は同様に出ることは明らかである。また、マ
リーゴールド抽出物(ルテインエステル)を長期間摂取
する事により、目の中にある黄班色素の密度が高まり有
害な光をカットするので、TVゲームやOA機器の普及
に伴うVDT作業で目を酷使する人の眼の病気の予防に
もつながるのである。
ダーとルテインエステルをソフトカプセルにして摂取す
る事により、TVゲームやOA機器の普及に伴うVDT
作業(Visual Display Termina
l w0rk)で目を酷使する人の眼の病気の予防や視
覚改善の効果を高める眼病予防および視覚改善剤に関す
る事である。 【0002】 【従来の技術】近年TVゲームやOA機器の普及に伴う
VDT作業の増加によりますます目を酷使し、知らず知
らずのうちに目に大きな負担を掛けている。この様なブ
ラウン管等のモニタの凝視は眼精疲労だけでなく、肩こ
り、腰の疲れ、冷えなどの抹消血流不全を生じて、これ
を緩和するための医薬品または健康食品が強く求められ
ている。この社会的ニーズの高まりに対して、第二次大
戦中の英国空軍パイロットがアントシアニンを含むビル
ベリージャムを摂取して暗視力を得たと言う事から研究
が進められ、ビルベリージャムには網膜機能の改善作用
のある事が分かった。現在では、ビルベリーおよび同属
の栽培種であるブルーベリーが目の健康食品として使用
されている。しかし、これらの健康食品は眼精疲労にの
みに注目していて、パソコン、TVゲームなどのブラウ
ン管等から目に入る強い光に対しては注意が払われてい
なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】TVゲームやOA機器
の普及に伴うVDT作業の増加により目を酷使し、知ら
ず知らずのうちに目に大きな負担を掛けているので、ブ
ラウン管等のモニタの凝視によって生ずる眼精疲労を緩
和する補助食品とブラウン管等のモニタから目に入る強
い光に対して目を保護する補助食品の組み合わせによっ
て眼病予防および視覚改善剤の効果を上げる事が出来な
いか研究した。 【0004】 【課題を解決するための手段】a)カシスエキスパウダ
ー カシスは6月から8月に濃紫色で酸味のある小さい果実
をつけるベリー類の一種で、ヨーロッパからアジアにか
けて業寒冷地に広く成育するユキノシタ科の小灌木であ
る。果実の中にはビタミンCやミネラル類が豊富なこと
と、アントシアニン含量が高いことが知られている。カ
シスには主として4種類のアントシアニンが含まれてい
るが、その中の約60%が抗酸化力が優れているデルフ
ィニジン配糖体である。カシスエキスパウダーはカシス
冷凍果実をペクチナーゼ処理後、圧搾・濾過し、膜処理
により濃縮し、スプレードライにより粉末化するとアン
トシアニン濃度7%以上、水分5%以下を含有する粉末
になる。本実験で使用したカシスエキスパウダーの分析
値は水分2.3%、アントシアニン9.1%である。こ
の抗酸化性を持つカシスエキスパウダーはVDT作業に
伴う仮性近視の抑制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行
の抑制の効果が認められ視覚改善剤として用いられてい
る。カシスエキスパウダーは視覚改善に留まらず、肩凝
り、腰の疲れ、冷えなどの抹消血流不全に起因する諸症
状の緩和にも効果がある。 b)ルテインエステル ルテインエステルはリンゴ、オレンジ、パパイヤ、モ
モ、ミカン、カボチャなどの果物や野菜に多く含まれて
いるカロチノイドの一つである。主栄養素としては認め
られていないがビタミンに似た働きをしていて、健全な
視力を保つためには極めて有用であることは認められて
いる。本実験で使用するルテインエステルはマリーゴー
ルドフラワーから抽出された結晶ルテインエステルの懸
濁液からなり、健康食品及び一般食品用素材として用い
られている。人の消化管の中では徐々にルテインに分解
されて血液中に吸収され体の組織に運ばれるので持続性
をもたらす事が出来る。光は視覚には不可欠であるが、
パソコン、TVゲームなどのブラウン管らのモニタから
でる強い光は、特に目に有害なフリーラジカルを生む化
学反応を起こす。そこで、人間の目の中には正常な視力
を維持するためにルテインともう一つのカロチノイドで
あるゼアキサンチンの層が目の中心部の黄班中に存在
し、フリーラジカルを生産する青色光を吸収、濾過して
取り除き網膜を保護している。従って、黄班色素のルテ
インとゼアキサンチンは網膜全体に必要かつ重要な色素
である。しかし、黄班色素の密度はライフスタイルや食
事にも強く影響され、喫煙者は非喫煙者に比べて黄班色
素が稀薄である。又、ケール、ホウレンソウ、ブロッコ
リというルテインの多く含む食品を食べている人は黄班
色素が厚く、正常視力を持つことが出来る。本発明者は
視覚改善効果のあるカシスエキスパウダーと健全な視力
を保つためには極めて有用なマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)を合わせてソフトカプセルにして用い
る事により、カシスエキスパウダーの屈折低下抑制作
用、暗順応抑制作用等の視覚改善効果が増強持続するこ
とを見出だしたのである。 【0005】カシスエキスパウダーとマリーゴールド抽
出物(ルテインエステル)をソフトカプセルにする事に
より、薬効成分を徐々に溶出させて持続性を持たせ、マ
リーゴールド抽出物の中のルテインエステルは消化管の
中では徐々にエステルがはずれルテインになり、血液中
に吸収されて体の組織に運ばれるので持続性をもたらす
ことが出来る。これ等の事が眼病予防および視覚改善の
効果をより大きくしていると思われるが、本発明の効果
については現在研究中である。今まで視覚改善と言う
と、仮性近視の抑制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行
の抑制にのみ注目して、パソコン、TVゲームなどのブ
ラウン管等のモニタの強い光が目に入る事に余り注目し
ていなかった。目に悪い夏の紫外線をカットするためサ
ングラスを掛ける様に、本発明は人の目の中にある黄班
色素の密度を高めてパソコン、TVゲームなどのブラウ
ン管等のモニタから出る強い光をカットして、仮性近視
の抑制、眼精疲労の抑制、近視化進行の抑制をしようと
するものである。 【0006】実験1 被験者12人がマリーゴールド抽出物(ルテインエステ
ル)を毎日30mgずつ140日間摂取すると、20日
後に被験者全員の目の黄班色素が増加し始めた。黄班密
度の平均増加率は39%および21%の範囲で、これに
よって光受容体に達する青色光がおよそ30%から40
%減少した。「実験1」の結果から分かるように、マリ
ーゴールド抽出物(ルテインエステル)は摂取してもす
ぐに黄班色素が増加すると言う効果が出ないので、ある
一定の期間を摂取した後にカシスエキスパウダーの実験
データーを取る必要がある。 【0007】 【発明の実施の形態】製造方法については実施例1、実
施例2に示す。 【0008】実施例1 マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)90g,カ
シスエキスパウダー90g,VB11.5g,VB
21.5gビタミンE150gを良く混合してから、通
常の方法でソフトカプセル3000個を製造する。 実施例2 カシスエキスパウダー150g,VB11.5g,VB
21.5gビタミンE150gを良く混合してから、通
常の方法でソフトカプセル3000個を製造する。 【0009】実験2 実施例1で製造したソフトカプセルと実施例2で製造し
たソフトカプセルを用いて屈折低下抑制作用、暗順応抑
制作用について調べた。 a)屈折低下抑制作用 20名の健常人を用いて2時間のパソコン作業をして誘
起される仮性近視の抑制効果を実施例2で製造したカシ
スエキスパウダーのソフトカプセルと実施例1で製造し
たマリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカシス
エキスパウダーの混合されたソフトカプセルで比較し
た。実施例2のカシスエキスパウダー50mgを含有す
るソフトカプセルを摂取した組では近視化は見られなか
った。一方、実施例1のマリーゴールド抽出物(ルテイ
ンエステル)とカシスエキスパウダーの混合されたソフ
トカプセルを摂取する組は予め20日前よりマリーゴー
ルド抽出物(ルテインエステル)を毎日30mgずつ摂
取させた後、実施例1で製造したカシスエキスパウダー
30mgとマリーゴールド抽出物30mg含有するソフ
トカプセルを摂取した組でも近視化は見られなかった。
即ち、マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカ
シスエキスパウダーを併用して用いるとカシスエキスパ
ウダーの量が通常の60%で同じ仮性近視の抑制効果を
出すことが分かった。 b)暗順応抑制作用 12名の健常人を用いて両眼の暗順応閾値を測定した。
プラセボと実施例2のカシスエキスパウダー50mgを
含有するソフトカプセルを摂取した組ではプラセボとの
間に暗順応の低下との有意差がみられた。一方、実施例
1で製造したソフトカプセルを摂取する組は予め20日
前よりマリーゴールド抽出物(ルテインエステル)を毎
日30mgずつ摂取させた後、実施例1で製造したカシ
スエキスパウダー30mgとマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)30mg含有するソフトカプセルを摂
取した組とカシスエキスパウダー50mgを摂取した組
との間に暗順応の低下の有意差がみられ無かった。従っ
てが、マリーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカ
シスエキスパウダーの混合物を用いるとカシスエキスパ
ウダーの量が通常の60%で同じ暗順応抑制作用の効果
を出すことが分かった。 【0010】 【発明の効果】今まで視覚改善と言うと、仮性近視の抑
制効果、眼精疲労の抑制、近視化進行の抑制にのみ注目
して、パソコン、TVゲームなどのブラウン管のモニタ
の強い光が目に入る事に余り注目していなかった。そこ
で、目に悪い夏の紫外線をカットするためサングラスを
掛ける様に、人の目の中にある黄班色素の密度を高めて
光をカットして、仮性近視の抑制、眼精疲労の抑制、近
視化進行の抑制をさせるものである。本発明者は視覚改
善効果のあるカシスエキスパウダーと健全な視力を保つ
ためには極めて有用なマリーゴールド抽出物(ルテイン
エステル)を合わせてソフトカプセルにして用いる事に
より、カシスエキスパウダーの屈折低下抑制作用、暗順
応抑制作用等の視覚改善効果を従来の摂取量の60%で
済ませ、しかも持続さる事が出来たのである。この理由
は、カシスエキスパウダーとマリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)をソフトカプセルにする事により、薬
効成分を徐々に溶出させた事とマリーゴールド抽出物
(ルテインエステル)が消化管の中で徐々にエステルが
はずれルテインになり、血液中に吸収されて体の組織に
運ばれるので持続性をもたらすことが出来、眼病予防お
よび視覚改善の効果をより大きくしていると思われる
が、効果を増大させるメカニズムについては現在研究中
である。 【0011】「実験2」の結果から明らかなように、マ
リーゴールド抽出物(ルテインエステル)とカシスエキ
スパウダーを混合したソフトカプセルを摂取すると、カ
シスエキスパウダーを単独で用いた時より屈折低下抑制
作用、暗順応抑制作用が増強され、カシスエキスパウダ
ーを単独で用いた時の量の60%で同等の効果を出す事
ができる。しかし、この時、マリーゴールド抽出物(ル
テインエステル)を予め前から摂取して置く必要がある
が、本発明のソフトカプセルにはマリーゴールド抽出物
(ルテインエステル)が入っているので長期間摂取して
いれば効果は同様に出ることは明らかである。また、マ
リーゴールド抽出物(ルテインエステル)を長期間摂取
する事により、目の中にある黄班色素の密度が高まり有
害な光をカットするので、TVゲームやOA機器の普及
に伴うVDT作業で目を酷使する人の眼の病気の予防に
もつながるのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カシスエキスパウダーとルテインエステ
ルをソフトカプセルにして用いる事を特徴とする眼病予
防および視覚改善剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249641A JP2003026589A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 眼病予防および視覚改善剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001249641A JP2003026589A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 眼病予防および視覚改善剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003026589A true JP2003026589A (ja) | 2003-01-29 |
Family
ID=19078610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001249641A Pending JP2003026589A (ja) | 2001-07-16 | 2001-07-16 | 眼病予防および視覚改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003026589A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005065525A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-17 | Koyo Shokai:Kk | ルテインおよびブルーベリー含有飲料 |
WO2005097151A1 (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Four Leaf Japan Co., Ltd. | 抗酸化組成物およびこれを含む製品 |
JP2008110933A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Four Leaf Japan:Kk | 抗酸化組成物およびこれを含む製品 |
JP2008271878A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Wakasa Seikatsu:Kk | 新規飲食品 |
JP2009513641A (ja) * | 2005-10-26 | 2009-04-02 | アボット・ラボラトリーズ | ドコサヘキサエン酸およびルテインを含有する乳児用製剤 |
US8263147B2 (en) | 2005-10-26 | 2012-09-11 | Abbott Laboratories | Infant formulas containing docosahexaenoic acid and lutein |
JP2015065927A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | キリン株式会社 | カシス果実由来の多糖含有組成物の製造方法 |
CN105077260A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 哈尔滨宝德生物技术股份有限公司 | 木糖醇叶黄素可缓解眼疲劳粒剂及制备方法 |
CN106072584A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-11-09 | 大兴安岭超越野生浆果开发有限责任公司 | 一种叶黄素酯和沙棘油复合型食用保健品 |
CN114939142A (zh) * | 2022-05-10 | 2022-08-26 | 仙乐健康科技股份有限公司 | 一种用于抗蓝光的组合物 |
EP3513795B1 (en) * | 2016-09-13 | 2023-07-19 | Megumi Tanaka | Visual function improvement agent, and method for improving visual function |
CN118593543A (zh) * | 2024-06-19 | 2024-09-06 | 广州圣康生物医药有限公司 | 一种加速眼部微循环的护眼液及其制备方法 |
-
2001
- 2001-07-16 JP JP2001249641A patent/JP2003026589A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005065525A (ja) * | 2003-08-20 | 2005-03-17 | Koyo Shokai:Kk | ルテインおよびブルーベリー含有飲料 |
WO2005097151A1 (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Four Leaf Japan Co., Ltd. | 抗酸化組成物およびこれを含む製品 |
US9861120B2 (en) | 2005-10-26 | 2018-01-09 | Abbott Laboratories | Infant formulas containing docosahexaenoic acid and lutein |
JP2009513641A (ja) * | 2005-10-26 | 2009-04-02 | アボット・ラボラトリーズ | ドコサヘキサエン酸およびルテインを含有する乳児用製剤 |
JP2012131802A (ja) * | 2005-10-26 | 2012-07-12 | Abbott Lab | ドコサヘキサエン酸およびルテインを含有する乳児用製剤 |
US8263147B2 (en) | 2005-10-26 | 2012-09-11 | Abbott Laboratories | Infant formulas containing docosahexaenoic acid and lutein |
US10342244B2 (en) | 2005-10-26 | 2019-07-09 | Abbott Laboratories | Infant formulas containing docosahexaenoic acid and lutein |
JP2008110933A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Four Leaf Japan:Kk | 抗酸化組成物およびこれを含む製品 |
JP2008271878A (ja) * | 2007-04-27 | 2008-11-13 | Wakasa Seikatsu:Kk | 新規飲食品 |
JP2015065927A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | キリン株式会社 | カシス果実由来の多糖含有組成物の製造方法 |
CN105077260A (zh) * | 2015-09-22 | 2015-11-25 | 哈尔滨宝德生物技术股份有限公司 | 木糖醇叶黄素可缓解眼疲劳粒剂及制备方法 |
CN106072584A (zh) * | 2016-07-13 | 2016-11-09 | 大兴安岭超越野生浆果开发有限责任公司 | 一种叶黄素酯和沙棘油复合型食用保健品 |
EP3513795B1 (en) * | 2016-09-13 | 2023-07-19 | Megumi Tanaka | Visual function improvement agent, and method for improving visual function |
CN114939142A (zh) * | 2022-05-10 | 2022-08-26 | 仙乐健康科技股份有限公司 | 一种用于抗蓝光的组合物 |
CN118593543A (zh) * | 2024-06-19 | 2024-09-06 | 广州圣康生物医药有限公司 | 一种加速眼部微循环的护眼液及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Mozaffarieh et al. | The role of the carotenoids, lutein and zeaxanthin, in protecting against age-related macular degeneration: a review based on controversial evidence | |
Sperduto et al. | Do we have a nutritional treatment for age-related cataract or macular degeneration? | |
WO2005110375A1 (en) | Nutritional supplement for treatment of ocular diseases | |
CN106333885A (zh) | 一种植物提取物及眼部精华液 | |
CN103566049A (zh) | 用于提高眼睛中视黄斑色素密度并预防或治疗年龄相关性视黄斑衰退症的组合物 | |
CN104147081A (zh) | 改善视力的蓝莓叶黄素软胶囊及制作方法 | |
MX2008004981A (es) | Composiciones para el tratamiento de enfermedades de los ojos. | |
JP2003026589A (ja) | 眼病予防および視覚改善剤 | |
JP2008271878A (ja) | 新規飲食品 | |
CN107412258A (zh) | 一种具有缓解视疲劳功能的保健眼贴 | |
CN101890116A (zh) | 一种花青素保健眼药水及其制备方法 | |
JP2005065525A (ja) | ルテインおよびブルーベリー含有飲料 | |
JP2003238442A (ja) | 眼健康指向性組成物 | |
KR20180118951A (ko) | 안구 질환 예방 또는 개선용 건강기능식품 조성물 | |
CN106692187A (zh) | 一种用于改善明视持久度、保护眼睛健康的组合物 | |
CN105520137A (zh) | 一种具有缓解视疲劳和保护视力功能的保健食品 | |
CN109010790A (zh) | 一种用于改善眼部疲劳的组合物及其应用 | |
CN101612161A (zh) | 一种眼药组合物及其制剂 | |
AU2020352751B2 (en) | Composition of a dietary supplement and/or a nutritional additive for food, a unitary dosage form of said composition, and their use for improvement of the quality of visual performance including contrast sensitivity in persons in need of such an improvement, including persons suffering from at least one eye disease, particularly vitreous floaters | |
CN109731027A (zh) | 有助于缓解视疲劳及干眼症系列症状的组合物及其制备方法 | |
Chandrinos et al. | Vitamin E and supplements offer eye neuroprotection–myth or reality | |
CN114831310B (zh) | 一种改善视力的组合物 | |
Saving | Age Related Macular Degeneration | |
US20190125694A1 (en) | Method for treatment of visual stress conditions and compositions used therein | |
CN110839887A (zh) | 一种具有缓解视疲劳功能的组合物、保健食品及其制备方法 |