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JP2003025287A - 打ち抜き刃の構造および打ち抜き型 - Google Patents

打ち抜き刃の構造および打ち抜き型

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Publication number
JP2003025287A
JP2003025287A JP2001215700A JP2001215700A JP2003025287A JP 2003025287 A JP2003025287 A JP 2003025287A JP 2001215700 A JP2001215700 A JP 2001215700A JP 2001215700 A JP2001215700 A JP 2001215700A JP 2003025287 A JP2003025287 A JP 2003025287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
punching
cutting
punched
cut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001215700A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Morisako
健 森迫
Kenichi Endo
憲一 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001215700A priority Critical patent/JP2003025287A/ja
Publication of JP2003025287A publication Critical patent/JP2003025287A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位置精度や深さ精度に優れるハーフカットが
形成された被打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜く打ち
抜き刃の構造および打ち抜き型を提供する。 【解決手段】 被打抜体3を厚さ方向に打ち抜く全切り
刃1と、その被切断体3を厚さ方向にハーフカット4す
る半切り刃2の構造であって、その全切り刃1および半
切り刃2は、刃物角度θが10〜60°で刃先厚さWが
0.001〜0.1mmである第1形態の打ち抜き刃の
構造により、また、その全切り刃1および半切り刃2
は、10〜60°の刃先端角度θ2 からなる刃先部分8
を有し、刃物角度θ1 がその刃先端角度θ2 より小さく
且つ5〜50°で、刃先厚さWが0.001〜0.1m
mであり、刃先部分8の高さL12が、全切り刃1または
半切り刃2の高さL11との関係において、L11>L12
11/2である第2形態の打ち抜き刃の構造により、上
記課題を解決する。また、こうした構造からなる打ち抜
き刃を備える打ち抜き型により、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打ち抜き刃の構造
および打ち抜き型に関し、被打抜体を厚さ方向に打ち抜
く全切り刃と厚さ方向にハーフカットする半切り刃の構
造およびそれらを備えた打ち抜き型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、合成樹脂フィルム、紙、アル
ミニウム箔等の金属箔、または、無機もしくは有機蒸着
膜等からなる単一材料または積層材料等の被打抜体は、
打ち抜き型で打ち抜かれて所定形状の打抜体に製造され
ている。製造された打抜体は、その後、箱、容器、包装
袋等に成形されたり、シールや蓋に使用されている。特
に、打抜体がシールや蓋材等に使用される場合には、打
ち抜き工程においてハーフカットをその一部に形成し、
製造されたシールや蓋材等の引き裂き性を向上させてい
る。
【0003】ハーフカットがその一部に形成された打抜
体は、被打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃を備える
打ち抜き型を使用した打ち抜き工程と、被打抜体を厚さ
方向にハーフカットする半切り刃を備えた打ち抜き型を
使用した打ち抜き工程とからなる方法により製造されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の方法においては、ハーフカット工程と、打ち抜き
工程とが別工程で行われるため、両者の位置合わせにズ
レが生じ易いという問題がある。特に、蓋材を製造する
場合においては、その蓋材を開封する際につかむ摘み部
が設けられ、その摘み部の両側基部から蓋材本体部にか
けて、位置精度よくハーフカットを形成する必要があ
る。このとき、ハーフカットの位置精度が不十分な場合
には、蓋材の易開封性に支障を来たし、品質不良が発生
し、歩留りが低下するという問題がある。
【0005】また、例えばシールや蓋材等を製造する場
合においては、その用途に応じてハーフカットの深さが
調整され、しかもそのハーフカットの深さを高精度で形
成する必要がある。この場合において、ハーフカットの
深さの精度が不十分な場合には、シールや蓋材の剥離性
または易開封性等の引き裂き性に支障を来たすという問
題がある。具体的には、ハーフカットを深く形成しすぎ
ると、引き裂き抵抗力が低下し、弱い振動や衝撃などに
より剥離が発生するという問題があり、ハーフカットを
浅く形成しすぎると、引き裂き抵抗力が大きく、容易に
引き裂くことができないという問題がある。
【0006】これらの問題のうち、特にハーフカットの
深さ精度の問題は、打ち抜き刃が繰り返し使用される結
果、その打ち抜き刃に刃こぼれや刃折れが発生すること
に基づいて発生するものであり、しかも、そうした刃こ
ぼれや刃折れが製造途中で偶発的に発生することから、
製造されたシールや蓋体等の打抜体の品質不良が突然発
生するという問題がある。
【0007】また、被打抜体を打ち抜く全切り刃の場合
においても、その全切り刃に刃こぼれや刃折れが生じる
と、被打抜体の外周をきれいに打ち抜くことができない
という問題がある。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、その目的とするところは、
位置精度や深さ精度に優れるハーフカットが形成された
被打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜く打ち抜き刃の構
造および打ち抜き型を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する請
求項1に記載の打ち抜き刃の構造は、被打抜体を厚さ方
向に打ち抜く全切り刃と当該被切断体を厚さ方向にハー
フカットする半切り刃の構造であって、当該全切り刃お
よび半切り刃は、刃物角度θが10〜60°で刃先厚さ
が0.001〜0.1mmであることに特徴を有する。
【0010】この発明の打ち抜き刃の構造によれば、被
打抜体の打ち抜きおよびハーフカットの形成時に刃こぼ
れや刃の折れが発生し難い。その結果、繰り返し打ち抜
きが行われる場合においても、全切り刃にあっては被打
抜体の外周をきれいに打ち抜き続けることができ、半切
り刃にあっては深さ精度良くハーフカットを形成し続け
ることができる。従って、本発明の打ち抜き刃の構造に
よれば、位置精度や深さ精度に優れるハーフカットが形
成された被打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜くことが
でき、ハーフカットが形成された部分から所望の引き裂
き力で引き裂くことができる。
【0011】請求項2に記載の打ち抜き刃の構造は、被
打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃と当該被切断体を
厚さ方向にハーフカットする半切り刃の構造であって、
当該全切り刃および半切り刃は、10〜60°の刃先端
角度θ2 からなる刃先部分を有し、刃物角度θ1 が前記
刃先端角度θ2 より小さく且つ5〜50°で、刃先厚さ
が0.001〜0.1mmであり、前記刃先部分の高さ
12が、前記全切り刃または半切り刃の高さL11との関
係において、L11>L12>L11/2であることに特徴を
有する。
【0012】この発明の打ち抜き刃の構造も、上述の請
求項1に記載の打ち抜き刃の構造の場合と同様に、被打
抜体の打ち抜きおよびハーフカットの形成時に刃こぼれ
や刃の折れが発生し難い。その結果、繰り返し打ち抜き
が行われる場合においても、全切り刃にあっては被打抜
体の外周をきれいに打ち抜き続けることができ、半切り
刃にあっては深さ精度良くハーフカットを形成し続ける
ことができる。従って、本発明の打ち抜き刃の構造によ
れば、位置精度や深さ精度に優れるハーフカットが形成
された被打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜くことがで
き、ハーフカットが形成された部分から所望の引き裂き
力で引き裂くことができる。特に、この発明にあって
は、所定の刃先端角度θ2 からなる刃先部分を有した二
段構造のような構造であることに特徴があり、先端部分
における刃こぼれや刃折れの発生をより防止することが
できる。
【0013】請求項3に記載の打ち抜き型は、被打抜体
を厚さ方向に打ち抜く全切り刃と当該被切断体を厚さ方
向にハーフカットする半切り刃とが設けられた打ち抜き
型であって、当該全切り刃および半切り刃は、刃物角度
θが10〜60°で刃先厚さが0.001〜0.1mm
であることに特徴を有する。
【0014】この発明によれば、打ち抜きとハーフカッ
トとを同一抜き型に設けられた全切り刃と半切り刃とで
同時に行うことができるので、ハーフカットの形成位置
の精度が高く、ハーフカットの位置ズレによる品質不良
の発生をなくすことができ、品質の安定化と共に歩留り
を向上させることができる。また、打ち抜き型に設けら
れた全切り刃および半切り刃には、被打抜体の打ち抜き
およびハーフカットの形成時に刃こぼれや刃の折れが発
生し難い。その結果、打ち抜き型で繰り返し打ち抜きが
行われる場合においても、全切り刃にあっては被打抜体
の外周をきれいに打ち抜き続けることができ、半切り刃
にあっては深さ精度良くハーフカットを形成し続けるこ
とができる。従って、本発明の打ち抜き型によれば、位
置精度や深さ精度に優れるハーフカットが形成された被
打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜くことができ、ハー
フカットが形成された部分から所望の引き裂き力で引き
裂くことができる。
【0015】請求項4に記載の打ち抜き型は、被打抜体
を厚さ方向に打ち抜く全切り刃と当該被切断体を厚さ方
向にハーフカットする半切り刃とが設けられた打ち抜き
型であって、当該全切り刃および半切り刃は、10〜6
0°の刃先端角度θ2 からなる刃先部分を有し、刃物角
度θ1 が前記刃先端角度θ2 より小さく且つ5〜50°
で、刃先厚さが0.001〜0.1mmであり、前記刃
先部分の高さL12が、前記全切り刃または半切り刃の高
さL11との関係において、L11>L12>L11/2である
ことに特徴を有する。
【0016】この発明も、上述の請求項3に記載の打ち
抜き型の場合と同様に、打ち抜きとハーフカットとを同
一抜き型に設けられた全切り刃と半切り刃とで同時に行
うことができるので、ハーフカットの形成位置の精度が
高く、ハーフカットの位置ズレによる品質不良の発生を
なくすことができ、品質の安定化と共に歩留りを向上さ
せることができる。また、打ち抜き型に設けられた全切
り刃および半切り刃には、被打抜体の打ち抜きおよびハ
ーフカットの形成時に刃こぼれや刃の折れが発生し難
い。その結果、打ち抜き型で繰り返し打ち抜きが行われ
る場合においても、全切り刃にあっては被打抜体の外周
をきれいに打ち抜き続けることができ、半切り刃にあっ
ては深さ精度良くハーフカットを形成し続けることがで
きる。従って、本発明の打ち抜き型によれば、位置精度
や深さ精度に優れるハーフカットが形成された被打抜体
を厚さ方向にきれいに打ち抜くことができ、ハーフカッ
トが形成された部分から所望の引き裂き力で引き裂くこ
とができる。特に、この発明にあっては、所定の刃先端
角度θ2 からなる刃先部分を有した二段構造のような構
造の刃を備えていることに特徴があり、先端部分におけ
る刃こぼれや刃折れの発生をより防止することができ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の打ち抜き型において、前記全切り刃と前記半
切り刃とが所定の間隔を隔てて設けられていることに特
徴を有する。
【0018】この発明によれば、ハーフカットライン
を、全切り刃により打ち抜かれた外周ラインから所定の
間隔を隔てた位置に、精度良く形成することができる。
特に、印刷等されていつ被打抜体の場合において、ハー
フカットの形成位置の精度が向上するので好ましい。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項3または
4に記載の打ち抜き型において、前記全切り刃と前記半
切り刃とが刃渡り方向に連続して設けられていることに
特徴を有する。
【0020】この発明によれば、例えば、全切り刃で打
ち抜いて摘み部を形成し、その摘み部に連続するように
半切り刃でハーフカットして引き裂き部を形成すること
ができる。こうした構成からなる刃を採用することによ
り、例えば、摘み部を掴んでハーフカット部を容易に引
き剥がすことができる打抜体の製造が容易になる。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項3乃至6
に記載の打ち抜き型において、前記全切り刃の高さH1
と前記半切り刃の高さH2 との差(H1 −H2 )が、5
μm以上、H1 /2以下であることに特徴を有する。
【0022】この発明によれば、ハーフカットが設けら
れた部位の被打抜体の厚さを少なくとも5μm以上とし
て当該部位で被打抜体が裂ける危険性を少なくすると共
に、ハーフカット線に沿って切り裂き易い被打抜体を製
造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の打ち抜き刃の構
造および打ち抜き型について図面を参照しつつ説明す
る。
【0024】本発明の打ち抜き刃の構造には、図1に示
す第1形態に係る打ち抜き刃の構造と、図2に示す第2
形態に係る打ち抜き刃の構造とが含まれ、その打ち抜き
刃としては、全切り刃1および半切り刃2を挙げること
ができる。
【0025】(第1形態の打ち抜き刃の構造)第1形態
の打ち抜き刃の構造は、図1に示すように、被打抜体3
を厚さ方向に打ち抜く全切り刃1と、その被切断体3を
厚さ方向にハーフカット4する半切り刃2の構造であっ
て、全切り刃1および半切り刃2は、刃物角度θが10
〜60°で刃先厚さWが0.001〜0.1mmである
ことに特徴を有するものである。
【0026】こうした打ち抜き刃の構造によれば、被打
抜体3の打ち抜きおよびハーフカット4の形成時に刃こ
ぼれや刃の折れが発生し難いので、繰り返し打ち抜きが
行われる場合においても、全切り刃1にあっては被打抜
体3の外周ラインをきれいに打ち抜き続けることがで
き、半切り刃2にあっては深さ精度良くハーフカット4
を形成し続けることができる。その結果、深さ精度や位
置精度に優れるハーフカット4が形成された被打抜体3
を厚さ方向にきれいに打ち抜くことができ、ハーフカッ
ト4が形成された部分から所望の引き裂き力で引き裂く
ことができる。なお、そうした効果をより発揮させるこ
とができる好適な刃物角度θ1 は20〜40°であり、
刃先厚さWは0.005〜0.01mmである。
【0027】この場合において、刃物角度θ1 が10°
未満では、特に先端部において刃こぼれや刃折れが発生
し易く、被打抜体3の打ち抜きとハーフカット4の形成
時にしばしば刃を交換しなければならず、その製造に支
障が生じる。一方、刃物角度θ1 が60°を超えると、
切り口が拡大して打抜体7が変形する。
【0028】また、刃先厚さWが0.001mm未満で
は、刃の先端が尖りすぎているために、刃こぼれや刃折
れが生じ易く、被打抜体3の打ち抜きとハーフカット4
の形成時にしばしば刃を交換しなければならず、その製
造に支障が生じる。一方、刃先厚さWが0.1mmを超
えると、切り難くなり、被打抜体3の打ち抜きやハーフ
カットを形成し難くなる。
【0029】なお、この場合において、全切り刃の高さ
1 および半切り刃の高さH2 が1〜3mmであり、刃
の根本部分の幅Dが0.5〜5mmであることが好まし
く、この範囲の高さと幅を有することにより、刃こぼれ
や刃折れが発生し難い刃とすることができ、その結果、
被打抜体3を形成する際に繰り返し使用される刃の耐久
性をより向上させることができる。
【0030】(第2形態の打ち抜き刃の構造)第2形態
の打ち抜き刃の構造は、図2に示すように、被打抜体3
を厚さ方向に打ち抜く全切り刃1と、その被切断体3を
厚さ方向にハーフカット4する半切り刃2の構造であっ
て、全切り刃1および半切り刃2は、10〜60°の刃
先端角度θ2 からなる刃先部分8を有し、刃物角度θ1
が刃先端角度θ2 より小さく且つ5〜50°で、刃先厚
さWが0.001〜0.1mmであり、刃先部分8の高
さL12が、全切り刃1または半切り刃2の高さL11との
関係において、L11>L 12>L11/2であることに特徴
を有するものである。
【0031】こうした打ち抜き刃の構造も、上述の第1
形態の打ち抜き刃の構造の場合と同様に、被打抜体3の
打ち抜きおよびハーフカット4の形成時に刃こぼれや刃
の折れが発生し難いので、繰り返し打ち抜きが行われる
場合においても、全切り刃1にあっては被打抜体3の外
周をきれいに打ち抜き続けることができ、半切り刃2に
あっては深さ精度良くハーフカット4を形成し続けるこ
とができる。その結果、深さ精度や位置精度に優れるハ
ーフカット4が形成された被打抜体3を厚さ方向にきれ
いに打ち抜くことができ、ハーフカット4が形成された
部分から所望の引き裂き力で引き裂くことができる。特
に、この第2形態に係る打ち抜き刃にあっては、所定の
刃先端角度θ2 からなる刃先部分8を有した二段構造で
あることに特徴があり、先端部分における刃こぼれや刃
折れの発生をより防止することができる。なお、そうし
た効果をより発揮させることができる好適な刃物角度θ
1は15〜30°であり、刃先厚さWは0.005〜
0.01mmであり、刃物角度θ1 は刃先端角度θ2
り小さく且つ20〜40°である。
【0032】この場合において、刃物角度θ1 が5°未
満では、特に先端部において刃こぼれや刃折れが発生し
易く、被打抜体3の打ち抜きとハーフカット4の形成時
にしばしば刃を交換しなければならず、その製造に支障
が生じる。一方、刃物角度θ 1 が50°を超えると、刃
先端角度θ2 がさらに広角になることとなるので、切り
口が拡大して打抜体7が変形する。
【0033】また、刃先厚さWが0.001mm未満で
は、刃の先端が尖りすぎているために、刃こぼれや刃折
れが生じ易く、被打抜体3の打ち抜きとハーフカット4
の形成時にしばしば刃を交換しなければならず、その製
造に支障が生じる。一方、刃先厚さWが0.1mmを超
えると、切り難くなり、被打抜体3の打ち抜きやハーフ
カットを形成し難くなる。
【0034】また、刃先端角度θ2 が10°未満では、
特に先端部において刃こぼれや刃折れが発生し易く、被
打抜体3の打ち抜きとハーフカット4形成時にしばしば
刃を交換しなければならない。一方、刃先端角度θ2
60°を超えると、刃の先端が広角になって切り口が拡
大し、打抜体7が変形する。
【0035】また、刃先部分8の高さL12は、刃全体の
高さL11より短く、刃全体の高さL 11の半分(L11
2)よりも長い。このとき、刃先部分8の高さL12が刃
全体の高さL11の半分(L11/2)以下の場合には、刃
先部分8が細くなるので、刃こぼれや刃折れが生じ易く
なる。
【0036】なお、この場合において、全切り刃の高さ
1 および半切り刃の高さH2 が1〜3mmであり、刃
の根本部分の幅Dが0.5〜5mmであることが好まし
く、この範囲の高さと幅を有することにより、刃こぼれ
や刃折れが発生し難い刃とすることができ、その結果、
被打抜体3を形成する際に繰り返し使用される刃の耐久
性をより向上させることができる。
【0037】(打ち抜き型)本発明の打ち抜き型は、被
打抜体3を厚さ方向に打ち抜く全切り刃1と被切断体3
を厚さ方向にハーフカット4する半切り刃2とが設けら
れたものである。そして、上述した第1形態の打ち抜き
刃の構造または第2形態の打ち抜き刃の構造を備えるも
のである。
【0038】ハーフカット4は、被打抜体3の厚さ方向
の全体をカットするのではなく、所望の深さとなるよう
に厚さ方向の一部をカットしたライン(線)を意味する
ものである。ハーフカット4の本数については、被打抜
体3の開封時に切り裂こうとする線に沿って1本で設け
てもよく、切り裂き線がずれた場合を想定して中心のハ
ーフカットの両側に各1本、各2本など複数本で設けて
もよい。本発明の打ち抜き型は、こうした態様のハーフ
カット4を形成できる半切り刃1を任意に設けることが
できる。
【0039】第1形態の打ち抜き刃の構造は、上述した
ように、刃物角度θが10〜60°で刃先厚さが0.0
01〜0.1mmである全切り刃1および半切り刃2か
らなるものであり、また、第2形態の打ち抜き刃の構造
も、上述したように、10〜60°の刃先端角度θ2
らなる刃先部分8を有し、刃物角度θ1 が刃先端角度θ
2 より小さく且つ5〜50°で、刃先厚さWが0.00
1〜0.1mmであり、刃先部分8の高さL12が、全切
り刃1または半切り刃2の高さL11との関係においてL
11>L12>L11/2である全切り刃1および半切り刃2
からなるものである。
【0040】こうした第1形態または第2形態の打ち抜
き刃を備える打ち抜き型にあっては、打ち抜きとハーフ
カットとを同一抜き型に設けられた全切り刃と半切り刃
とで同時に行うことができるので、ハーフカット4の形
成位置の精度が高く、ハーフカット4の位置ズレによる
品質不良の発生をなくすことができ、品質の安定化と共
に歩留りを向上させることができる。また、打ち抜き型
に設けられた全切り刃1および半切り刃2は、被打抜体
3の打ち抜きおよびハーフカットの形成時に刃こぼれや
刃の折れが発生し難いので、打ち抜き型で繰り返し打ち
抜きが行われる場合においても、全切り刃1にあっては
被打抜体3の外周をきれいに打ち抜き続けることがで
き、半切り刃2にあっては深さ精度良くハーフカット4
を形成し続けることができる。そのため、この打ち抜き
型によれば、位置精度や深さ精度に優れるハーフカット
4が形成された被打抜体3を厚さ方向にきれいに打ち抜
くことができ、ハーフカット4が形成された部分から所
望の引き裂き力で引き裂くことができる。
【0041】特に、第2形態に係る打ち抜き刃を有する
打ち抜き型においては、所定の刃先端角度θ2 からなる
刃先部分8を有した二段構造の刃を備えているので、先
端部分における刃こぼれや刃折れの発生をより防止した
打ち抜き型とすることができる。
【0042】本発明の打ち抜き型においては、全切り刃
1と半切り刃2とを、図5に示すように、所定の間隔を
隔てて配置したり、図6に示すように、刃渡り方向に連
続して配置して使用される。
【0043】全切り刃1と半切り刃2を所定の間隔を隔
てて配置した打ち抜き型においては、例えば図8に示す
ように、打抜体7の外周の打ち抜きラインと平行にハー
フカットラインを形成することができ、ハーフカット4
を位置精度良く形成することができる。なお、全切り刃
1と半切り刃2との間隔は、平行でも非平行でも、曲線
状よく、特に限定されない。従って、全切り刃1と半切
り刃2との間隔を任意に変化させることができ、その結
果、打抜体7の外周ラインとハーフカットラインとの間
隔を任意に変化させることができる。
【0044】全切り刃1と半切り刃2を刃渡り方向に連
続して配置した打ち抜き型においては、例えば図8に示
すように、全切り刃1で打ち抜いて摘み部6を形成し、
その全切り刃1の刃渡り方向に連続するように設けられ
た半切り刃2により、その摘み部6に連続するようにハ
ーフカットした引き裂き部9を形成することができる。
全切り刃1と半切り刃2とをこのように配置した打ち抜
き型を採用することにより、摘み部6と引き裂き部9と
を連続して形成することができる。そうして形成された
打抜体7は、その摘み部6を掴んで引き上げることによ
り、その摘み部6に連続してハーフカットされた引き裂
き部9を起点として、ハーフカット4に沿って打抜体7
を容易に引き裂くことができる。
【0045】さらに、全切り刃1と半切り刃2を刃渡り
方向に連続して配置した打ち抜き型においては、例えば
図9に示すように、全切り刃1と半切り刃2との境界部
分に、刃の高さH3 が半切り刃2の高さH2 よりも5〜
50μm短く且つ刃幅βが0.01〜2mmからなる段
切り刃12を形成することができる。すなわち、段切り
刃12は、その段切り刃12の高さH3 と半切り刃2の
高さH2 との差が5〜50μm好ましくは10〜40μ
mであり、且つその段切り刃12の刃幅βが0.01〜
2mm好ましくは0.1〜0.5mmである。
【0046】こうした段切り刃12でハーフカット4さ
れた部分の被打抜体3の厚さは、半切り刃2でハーフカ
ット4された部分の被打抜体3の厚さよりも厚くなる。
そのため、段切り刃12でハーフカットされた部分は、
半切り刃2でハーフカットされた部分よりも切り裂き難
くなり、ハーフカット4の切り裂き起点13となる。そ
の結果、例えば、図8に示すように、摘み部6に引き続
いてハーフカット4が形成される態様において、その摘
み部6とハーフカット4との境界にその切り裂き起点1
3が形成されていることになり、ハーフカット4が容易
に裂けたり引き裂かれたりするのを防ぐことができる。
【0047】段切り刃12の高さH3 と半切り刃2の高
さH2 との差が5μm未満では、ハーフカット4が容易
に裂けたり引き裂かれたりすることがあり、切り裂き起
点13としての効果を発揮できないことがある。一方、
その差が50μmを超えると、切り裂き起点13を引き
裂く力(抵抗)が大きくなり、それ自体が引き裂きにく
くなる。また、段切り刃12の刃幅βが0.01mm未
満では、ハーフカット4が容易に裂けたり引き裂かれた
りすることがあり、切り裂き起点13としての効果を発
揮できないことがある。一方、段切り刃12の刃幅βが
2mmを超えると、切り裂き起点13を引き裂く力(抵
抗)が大きくなり、それ自体が引き裂きにくくなる。
【0048】なお、本発明の打ち抜き型においては、図
5および図6に示すように、全切り刃1の高さH1 と半
切り刃2の高さH2 との差(H1 −H2 。以下「α」と
いう。)が、5μm以上、H1 /2以下であることが好
ましい。全切り刃1の高さH 1 と半切り刃2の高さH2
との差αを5μm以上に規定することにより、ハーフカ
ット4された被打抜体3の厚さtを少なくとも5μm以
上として当該部位で被打抜体3が裂ける危険性を少なく
することができる。また、その差αをH1 /2以下とす
ることにより、被打抜体3をハーフカット4に沿って切
り裂き易くすることができる。なお、全切り刃1の高さ
1 、半切り刃2の高さH2 およびその差αは、被打抜
体3の用途、材質または層構成によって上述の範囲内で
随時設定される。
【0049】全切り刃1の高さH1 と半切り刃2の高さ
2 との差αが5μm未満では、それらにより形成され
た被打抜体3のハーフカット4が深く形成されすぎるこ
ととなるので、被打抜体3の強度低下が大きく、振動や
衝撃によりハーフカット4で裂ける危険性が増すため好
ましくない。一方、全切り刃1の高さH1 と半切り刃2
の高さH2 との差αがH1 /2を超えると、それらによ
り形成された被打抜体3のハーフカット4が十分深く形
成されないので、切り裂きの抵抗力が増し、ハーフカッ
ト4に沿って切り裂くことが難しくなるため好ましくな
い。
【0050】(打ち抜き装置)打ち抜き装置としては、
上述した本発明の打ち抜き型が装着された平盤方式の打
ち抜き装置や、ロータリー方式の打ち抜き装置を用いる
ことができる。品質の安定化および生産性の点では、ロ
ータリー方式の打ち抜き装置を用いることが好ましい。
【0051】打ち抜き型には、本発明の打ち抜き刃の構
造に係る全切り刃1と半切り刃2とが形成されているの
で、被打抜体3の打ち抜きとハーフカットの形成とが同
一抜き型により1工程で行われる。その結果、打ち抜き
ラインとハーフカットラインとの間に位置ズレが生じる
ことがなく、常に所望の位置にハーフカットを設けるこ
とができる。従って、ハーフカットの位置ズレに基づく
品質不良がなくなり、打抜体7の品質を安定化させるこ
とができると共に歩留りを向上させることができる。
【0052】平盤方式の打ち抜き装置は、図3にその一
例を示すように、打ち抜き部が、上側の平板状抜き型1
0と下側の表面が平らな面盤11とで構成されている。
平板状抜き型10の面盤11に対向する面には、被打抜
体3を個々の形状に打ち抜くための全切り刃1とハーフ
カット4を設けるための半切り刃2とが、両者を位置合
わせして削り出しやエッチングなどにより設けられてい
る。ハーフカットの深さ、すなわちハーフカット部の被
打抜体3の厚さt(図7を参照。)は、全切り刃1と半
切り刃2の高さの差で調節することができる。
【0053】打ち抜き作業の際には、巻取り状などの長
尺の被打抜体3が平板状抜き型10と面盤11の間に
(図3では左側から)搬送され、例えば平板状抜き型1
0の間欠的な上下動により、平板状抜き型10がそこに
設けられた全切り刃1の先端が面盤11の表面に接する
ように動作する。その結果、全切り刃1による被打抜体
3の外周の打ち抜きと半切り刃2によるハーフカット4
の形成とが同時に行われる。この時、打ち抜かれた被打
抜体3は、外周の数カ所に設けられたごく小さな繋ぎ部
により長尺の被打抜体3に保持されており、次いで抜き
取り部に搬送され、そこで抜き取り用治具などによる押
圧または真空吸引などの手段(図示せず)で打抜体7が
切り離されて集積される。また、打抜体7が抜き取られ
た後の抜きカス5は巻き上げるなどして焼却処理され
る。
【0054】ロータリー方式の打ち抜き装置は、図4に
その一例を示すように、打ち抜き部が、上側のロール状
抜き型20と下側の表面が平滑な受けロール21とで構
成されている。ロール状抜き型20の表面には、被打抜
体3を個々の形状に打ち抜くための全切り刃1とハーフ
カット4を設けるための半切り刃2とが、両者を位置合
わせして削り出しやエッチングなどにより設けられてい
る。この場合、全切り刃1と半切り刃2は、いずれもロ
ール状抜き型20の曲面に沿って、それぞれ所定の高さ
1 、H2 で設けられており、ハーフカット4の深さは
全切り刃1と半切り刃2の高さH1 、H2 の差(H1
2 =α)で調節される。
【0055】打ち抜き作業の際には、ロール状抜き型2
0は、その全切り刃1の先端が受けロール21の表面に
接するように固定され、長尺の被打抜体3が回転するロ
ール状抜き型20と受けロール21の間に搬送され、両
者の間を通過することにより、被打抜体3の外周の切断
とハーフカット4の形成とが同時に行われる。この後は
前記平盤方式の打ち抜き装置の場合と同様に、抜き取り
部に搬送され、そこで個々の打抜体7が切り離されて集
積される。
【0056】なお、図3および図4に示した打ち抜き装
置で打抜体7を製造する際において、被打抜体3に印刷
が施されていない場合などのように、印刷と打ち抜きラ
インやハーフカットラインとの高精度の位置合わせが必
要とされない場合は、単に被打抜体3の内面側を上に向
けて打ち抜き装置に供給するだけで、図8に示したよう
なハーフカット4が内面側に設けられた打抜体7を製造
することができ、被打抜体3の外面側を上に向けて打ち
抜き装置に供給することにより、ハーフカット4が外面
側に設けられた打抜体7を製造することができる(図示
しない。)。
【0057】また、例えば、被打抜体3の外面側に印刷
が施されていて、印刷と打ち抜きラインやハーフカット
ラインとの高精度の位置合わせを必要とする場合でも、
その制御装置を打ち抜き装置に付加し、被打抜体3の外
面側(印刷面)を下に向けて被打抜体3を供給すると共
に、印刷位置の検知装置を下側に取り付けて印刷位置を
検知し、打ち抜き位置を制御することにより、図8に示
したようなハーフカット4が内面側に設けられ、且つ、
印刷と打ち抜きが位置合わせされた打抜体7を製造する
ことができる。また、被打抜体3の外面側(印刷面)を
上に向けて被打抜体3を供給すると共に、印刷位置の検
知装置を上側に取り付けて印刷位置を検知し、打ち抜き
位置を制御することにより、ハーフカット4が外面側に
設けられ、且つ、印刷と打ち抜きが位置合わせされた打
抜体7を製造することができる(図示しない。)。
【0058】(被打抜体)被打抜体3としては、合成樹
脂フィルム、紙、アルミニウム箔等の金属箔、無機もし
くは有機蒸着膜等からなる単一材料または積層材料等の
各種のものを挙げることができる。上述の打ち抜き刃の
構造およびその打ち抜き刃を備える打ち抜き型を用いて
製造された打抜体7は、その後、箱、容器、包装袋等に
成形されたり、シールや蓋に使用される。特に、打抜体
7がシールや蓋材等に使用される場合には、打ち抜き工
程においてハーフカットをその一部に形成し、製造され
たシールや蓋材等の引き裂き性を向上させることができ
る。
【0059】
【実施例】以下に、本発明の打ち抜き刃の構造および打
ち抜き型について更に具体的に説明する。但し、本発明
は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定され
るものではない。
【0060】(実施例1)被打抜体3として、外面層に
PETフィルム(厚さ12μm)、中間層にアルミニウ
ム箔(厚さ7μm)、内面層(シーラント層)にポリオ
レフィン系樹脂フィルム(厚さ110μm)を用いて貼
り合わせた積層フィルム(厚さ134μm)を用いた。
【0061】この被打抜体3に、表1に示す寸法の試験
刃であって、第1形態からなる全切り刃1と半切り刃2
を有する試験刃1、2、5、6、第2形態からなる全切
り刃1と半切り刃2を有する試験刃3、4、7、8、第
1形態からなる全切り刃1と半切り刃2と段切り刃12
を有する試験刃9、第2形態からなる全切り刃1と半切
り刃2と段切り刃12を有する試験刃10、を使用して
ハーフカット4を形成し、打抜体7である蓋材(図8を
参照。)を作製した。なお、表2には、試験刃1〜10
を使用して作製された打抜体7のハーフカット部の厚さ
を示すと共に、ヒートシールした後の開封性テスト結果
を示した。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の打ち抜き
刃の構造によれば、被打抜体の打ち抜きおよびハーフカ
ットの形成時に刃こぼれや刃の折れが発生し難いので、
繰り返し打ち抜きが行われる場合においても、全切り刃
にあっては被打抜体の外周をきれいに打ち抜き続けるこ
とができ、半切り刃にあっては深さ精度良くハーフカッ
トを形成し続けることができる。こうした打ち抜き刃の
構造によれば、位置精度や深さ精度に優れるハーフカッ
トが形成された被打抜体を厚さ方向にきれいに打ち抜く
ことができ、ハーフカットが形成された部分から所望の
引き裂き力で引き裂くことができる。なお、所定の刃先
端角度θ2 からなる刃先部分を有する二段構造の打ち抜
き刃においては、先端部分における刃こぼれや刃折れの
発生をより防止することができる。
【0065】また、本発明の打ち抜き型によれば、打ち
抜きとハーフカットとを同一抜き型に設けられた全切り
刃と半切り刃とで同時に行うことができるので、ハーフ
カットの形成位置の精度が高く、ハーフカットの位置ズ
レによる品質不良の発生をなくすことができ、品質の安
定化と共に歩留りを向上させることができる。この打ち
抜き型に設けられた全切り刃および半切り刃は、被打抜
体の打ち抜きおよびハーフカットの形成時に刃こぼれや
刃の折れが発生し難いので、上述した本発明の打ち抜き
刃の構造の有する優れた効果を有している。従って、本
発明の打ち抜き型によれば、位置精度や深さ精度に優れ
るハーフカットが形成された被打抜体を厚さ方向にきれ
いに打ち抜くことができ、ハーフカットが形成された部
分から所望の引き裂き力で引き裂くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打ち抜き刃の構造の一例を示す断面図
である。
【図2】本発明の打ち抜き刃の構造の他の一例を示す断
面図である。
【図3】本発明の打ち抜き型を装着した打ち抜き装置の
一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の打ち抜き型を装着した打ち抜き装置の
他の一例を示す概略断面図である。
【図5】全切り刃と半切り刃とが所定の間隔を隔てて形
成されている形態の一例を示す断面図である。
【図6】全切り刃と半切り刃とが刃渡り方向に連続して
形成されている形態の一例を示す断面図である。
【図7】ハーフカットが設けられた部位を説明する断面
図である。
【図8】打抜体の一例を示す平面図(イ)およびA−A
線の断面図(ロ)である。
【図9】全切り刃と半切り刃とが刃渡り方向に連続して
形成された境界部分に段切り刃が形成されている形態の
一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 全切り刃 2 半切り刃 3 被打抜体 4 ハーフカット 5 抜きカス 6 摘み部 7 打抜体 8 刃先部分 9 引き裂き部 10 平板状抜き型 11 面盤 12 段切り刃 13 切り裂き起点 20 ロール状抜き型 21 受けロール L11 全切り刃または半切り刃の高さ L12 刃先部分の高さ T 当初の被打抜体の厚さ t ハーフカット線が設けられた部位の被打抜体の厚さ H1 全切り刃の高さ H2 半切り刃の高さ H3 段切り刃の高さ α 全切り刃と半切り刃の高さの差 β 段切り刃の刃幅 W 刃先厚さ D 刃の根本部分の幅 θ、θ1 刃物角度 θ2 刃先端角度
フロントページの続き Fターム(参考) 3C060 AA01 AA04 AB01 BA03 BB01 BC01 BD01 BD03 BE07 3E075 BA01 BA41 DB07 DB16 DB19 DB22 GA02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃
    と当該被切断体を厚さ方向にハーフカットする半切り刃
    の構造であって、当該全切り刃および半切り刃は、刃物
    角度(θ)が10〜60°で刃先厚さが0.001〜
    0.1mmであることを特徴とする打ち抜き刃の構造。
  2. 【請求項2】 被打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃
    と当該被切断体を厚さ方向にハーフカットする半切り刃
    の構造であって、当該全切り刃および半切り刃は、10
    〜60°の刃先端角度(θ2 )からなる刃先部分を有
    し、刃物角度(θ1 )が前記刃先端角度θ2 より小さく
    且つ5〜50°で、刃先厚さが0.001〜0.1mm
    であり、前記刃先部分の高さ(L12)が、前記全切り刃
    または半切り刃の高さ(L11)との関係において、L11
    >L12>L11/2であることを特徴とする打ち抜き刃の
    構造。
  3. 【請求項3】 被打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃
    と当該被切断体を厚さ方向にハーフカットする半切り刃
    とが設けられた打ち抜き型であって、当該全切り刃およ
    び半切り刃は、刃物角度(θ)が10〜60°で刃先厚
    さが0.001〜0.1mmであることを特徴とする打
    ち抜き型。
  4. 【請求項4】 被打抜体を厚さ方向に打ち抜く全切り刃
    と当該被切断体を厚さ方向にハーフカットする半切り刃
    とが設けられた打ち抜き型であって、当該全切り刃およ
    び半切り刃は、10〜60°の刃先端角度(θ2 )から
    なる刃先部分を有し、刃物角度(θ1 )が前記刃先端角
    度θ2 より小さく且つ5〜50°で、刃先厚さが0.0
    01〜0.1mmであり、前記刃先部分の高さ(L12
    が、前記全切り刃または半切り刃の高さ(L11)との関
    係において、L11>L12>L11/2であることを特徴と
    する打ち抜き型。
  5. 【請求項5】 前記全切り刃と前記半切り刃とが所定の
    間隔を隔てて設けられていることを特徴する請求項3ま
    たは4に記載の打ち抜き型。
  6. 【請求項6】 前記全切り刃と前記半切り刃とが刃渡り
    方向に連続して設けられていることを特徴とする請求項
    3または4に記載の打ち抜き型。
  7. 【請求項7】 前記全切り刃の高さ(H1 )と前記半切
    り刃の高さ(H2 )との差(H1 −H2 )が、5μm以
    上、H1 /2以下であることを特徴とする請求項3乃至
    6に記載の打ち抜き型。
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