JP2003025017A - 探傷結果情報が添付された熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents
探傷結果情報が添付された熱延鋼板及びその製造方法Info
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Abstract
束、すなわち雑音が大きくても、高精度に欠陥を検出で
きる漏洩磁束探傷法を用いた熱延鋼板の製造方法を提供
する。 【解決手段】本発明は、熱間圧延を行う工程と、漏洩磁
束探傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された
欠陥が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程とを有
する熱延鋼板の製造方法を提供する。前記欠陥検出を行
う工程は、圧延後の鋼板に対し、強磁性体を、複数の異
なる磁化の強さに順次磁化する工程と、前記各磁化の強
さに磁化した前記強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、磁気センサで検出する工程と、前記各磁化の強さに
対応した前記磁気センサの出力信号を、前記強磁性体内
の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理する
工程とからなる。
Description
印加し、強磁性体から漏洩する磁束を検出することによ
ってそこに内在する介在物のような欠陥を検出する漏洩
磁束探傷法を用いた熱延鋼板または脱スケール鋼板の製
造方法に関する。
のような欠陥を検出する方法として、漏洩磁束探傷法が
広く用いられている。
に組み込まれている磁気センサを利用した磁気探傷装置
の構成を示す。製品検査ラインを搬送ローラ2、3により
ほぼ一定速度Vで搬送される鋼板1 (強磁性体) の搬送路
に沿って、磁気探傷装置4が配置されている。この磁気
探傷装置4は、走行状態の鋼板1を磁化する磁化器5と、
鋼板1を挟んで磁化器5の対向位置に設置された磁気セン
サ6と、この磁気センサ6の出力信号を演算処理する信号
処理装置7とで構成されている。
き、鋼板1の内部に欠陥8が存在すると、この欠陥8によ
り鋼板1の内部を通る磁束は乱され、その一部は鋼板1の
外部へ漏洩する。この漏洩磁束を磁気センサ6により検
出し、その出力信号を信号処理装置7で処理すれば、欠
陥8が検出されることになる。また、漏洩磁束の強度は
欠陥8の大きさに依存するので、磁気センサ6の出力信号
レベルにより欠陥8の大きさも評価できる。
磁束には、欠陥に起因する漏洩磁束以外に、鋼板におけ
る局部的な磁気特性の不均一 (酸化スケールの厚みの不
均一や酸化スケール/下地鋼板界面の凹凸など) や表面
粗さに起因する漏洩磁束の乱れが含まれる。こうした磁
束の乱れは、欠陥の検出という観点からすれば不要な磁
束、すなわち雑音となる。
する出力信号 (以下、単に欠陥信号と呼ぶ) と雑音に起
因する出力信号 (以下、単に雑音信号と呼ぶ) の異なる
周波数特性を利用した以下のような方法が用いられる場
合がある。
した欠陥信号と雑音信号の周波数特性の一例を示す。一
般には図のように欠陥信号の方が雑音信号よりも高い周
波数分布を持っているので、信号処理装置に遮断周波数
fを有するハイパスフィルタを組み込むことにより、欠
陥信号を相対的に強調して抽出することが可能になる。
なお、漏洩磁束探傷法において欠陥検出能を上げるため
に適当な定数を持つフィルタを使用する方法は、実開昭
61-119760号公報などにも開示されている。
号と雑音信号の周波数特性には重なり合う部分があるた
め、欠陥が微小な場合あるいは雑音が大きい場合は、た
とえハイパスフィルターを設けて欠陥信号を周波数弁別
しても、欠陥を精度良く検出できる程度に雑音の影響を
除くことが困難になる。
不要な磁束、すなわち雑音が大きくても、高精度に欠陥
を検出できる漏洩磁束探傷法を用いた熱延鋼板の製造方
法を提供することにある。
に、第1に、本発明は、熱間圧延を行う工程と、漏洩磁
束探傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された
欠陥が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程とを有
する熱延鋼板の製造方法を提供する。前記欠陥検出を行
う工程は、圧延後の鋼板に対し、強磁性体を、複数の異
なる磁化の強さに順次磁化する工程と、前記各磁化の強
さに磁化した前記強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、磁気センサで検出する工程と、前記各磁化の強さに
対応した前記磁気センサの出力信号を、前記強磁性体内
の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理する
工程とからなる。
と、圧延後の鋼板に対し、脱スケール処理を行う工程
と、前記脱スケール処理後の鋼板に対し、漏洩磁束探傷
法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が
存在する前記鋼板上の位置を特定する工程と、を有する
熱延鋼板の製造方法を提供する。前記欠陥検出を行う工
程は、強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに順次磁化
する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記強磁性体
の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで検出する
工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気センサの
出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強
調されるように演算処理する工程とからなる。
た熱延コイル(脱スケール熱延コイルを含む)を巻き解
く工程と、前記巻き解かれた鋼板に対し、漏洩磁束探傷
法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が
存在する前記鋼板上の位置を特定する工程と、前記巻き
解かれた鋼板を巻き戻す工程と、を有する熱延コイル
(脱スケール熱延コイルを含む)の製造方法。前記欠陥
検出を行う工程は、強磁性体を、複数の異なる磁化の強
さに順次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した
前記強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気セン
サで検出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記
磁気センサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因
する信号が強調されるように演算処理する工程とからな
る。
た熱延コイルを巻き解く工程と、前記巻き解かれた熱延
鋼板に対し、脱スケール処理を行う工程と、前記脱スケ
ール処理された熱延鋼板に対し、漏洩磁束探傷法により
欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が存在する
前記脱スケール熱延鋼板上の位置を特定する工程と、前
記脱スケール熱延鋼板を巻き戻す工程と、を有する脱ス
ケール熱延コイルの製造方法を提供する。前記欠陥検出
を行う工程は、強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに
順次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記
強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで
検出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気
センサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する
信号が強調されるように演算処理する工程とからなる。
に、欠陥情報を鋼板上にマーキングする工程を有するの
が好ましい。
情報を示すタグ、シートまたは情報記録媒体を添付する
工程を有するのが好ましい。
に、欠陥情報を熱延鋼板の使用者に送出する工程を有す
るのが好ましい。
に、欠陥情報を示すシートまたは情報記録媒体を熱延鋼
板の使用者に送付する工程を有するのが好ましい。
磁性体を磁化する工程において、強磁性体を磁化すると
きの最大の磁化の強さを、前記強磁性体が磁気飽和する
磁化に設定するのが好ましい。
て、前記漏洩磁束探傷法が、強磁性体の同一位置を2種
類の磁化の強さに順次磁化し、大きい磁化の強さに対応
した磁気センサの出力信号から小さい磁化の強さに対応
した磁気センサの出力信号を重み付けして差し引くこと
ことからなるのが望ましい。
きい磁化の強さを、強磁性体が磁気飽和する磁化に設定
するのが望ましい。
さい磁化の強さに対応した磁気センサの出力と、大きい
磁化の強さに対応した磁気センサの出力の比を演算し欠
陥の表面からの深さを算出する工程を有するのが望まし
い。
と、圧延後の鋼板に対し、漏洩磁束探傷法により欠陥検
出を行う工程と、前記検出された欠陥が存在する前記鋼
板上の位置を特定する工程と、を有する熱延鋼板の製造
方法を提供する。前記欠陥検出を行う工程は、強磁性体
を、1または複数の磁化器により磁化する工程と、磁化
強度が異なる位置に設置した複数の磁気センサに沿って
前記強磁性体を移動させながら、前記磁化した強磁性体
の同一位置から漏洩する磁束を、前記磁化強度が異なる
位置に設置した複数の磁気センサで順次検出する工程
と、前記検出後の磁気センサの出力信号を前記強磁性体
内の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理す
る工程とを有する。
と、圧延後の鋼板に対し、脱スケール処理を行う工程
と、前記脱スケール処理後の鋼板に対し、漏洩磁束探傷
法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が
存在する前記鋼板上の位置を特定する工程と、を有する
熱延鋼板の製造方法を提供する。前記欠陥検出を行う工
程は、強磁性体を、1または複数の磁化器により磁化す
る工程と、磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気
センサに沿って前記強磁性体を移動させながら、前記磁
化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、前記磁
化強度が異なる位置に設置した複数の磁気センサで順次
検出する工程と、前記検出後の磁気センサの出力信号を
前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調されるよう
に演算処理する工程とを有する。
いた熱延コイル(脱スケール熱延コイルを含む)を巻き
解く工程と、前記巻き解かれた鋼板に対し、漏洩磁束探
傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥
が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程と、前記巻
き解かれた鋼板を巻き戻す工程と、を有する熱延コイル
(脱スケール熱延コイルを含む)の製造方法を提供す
る。前記欠陥検出を行う工程は、強磁性体を、1または
複数の磁化器により磁化する工程と、磁化強度が異なる
位置に設置した複数の磁気センサに沿って前記強磁性体
を移動させながら、前記磁化した強磁性体の同一位置か
ら漏洩する磁束を、前記磁化強度が異なる位置に設置し
た複数の磁気センサで順次検出する工程と、前記検出後
の磁気センサの出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因
する信号が強調されるように演算処理する工程とを有す
る。
いた熱延コイルを巻き解く工程と、前記巻き解かれた熱
延鋼板に対し、脱スケール処理を行う工程と、前記脱ス
ケール処理された熱延鋼板に対し、漏洩磁束探傷法によ
り欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が存在す
る前記脱スケール熱延鋼板上の位置を特定する工程と、
前記脱スケール熱延鋼板を巻き戻す工程と、を有する脱
スケール熱延コイルの製造方法を提供する。前記欠陥検
出を行う工程は、強磁性体を、1または複数の磁化器に
より磁化する工程と、磁化強度が異なる位置に設置した
複数の磁気センサに沿って前記強磁性体を移動させなが
ら、前記磁化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、前記磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気セ
ンサで順次検出する工程と、前記検出後の磁気センサの
出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調
されるように演算処理する工程とを有する。
に、欠陥情報を鋼板上にマーキングする工程を有するの
が好ましい。
に、欠陥情報を示すタグ、シートまたは情報記録媒体を
添付する工程を有するのが好ましい。
に、欠陥情報を熱延鋼板の使用者に送出する工程を有す
るのが好ましい。
に、欠陥情報を示すシートまたは情報記録媒体を熱延鋼
板の使用者に送付する工程を有するのが好ましい。
磁性体を磁化する工程において、強磁性体を磁化すると
きの最大の磁化の強さを、前記強磁性体が磁気飽和する
磁化に設定するのが好ましい。
て、前記漏洩磁束探傷法が、磁化強度が異なる位置に設
置したの2つの磁気センサに沿って強磁性体を移動させ
ながら、前記強磁性体の同一位置での大きい磁化の強さ
に対応した前記磁気センサの出力信号から小さい磁化の
強さに対応した前記磁気センサの出力信号を重み付けし
て差し引くことからなるのが好ましい。
きい磁化の強さを、強磁性体が磁気飽和する磁化に設定
するのが望ましい。
さい磁化の強さに対応した磁気センサの出力と、大きい
磁化の強さに対応した磁気センサの出力の比を演算し欠
陥の表面からの深さを算出する工程を有するのが望まし
い。
て、前記欠陥情報が欠陥の位置情報であるのが好まし
い。
て、前記欠陥情報が欠陥の密度情報であるのが好まし
い。
て、前記欠陥情報が欠陥の平面的な位置であるのが望ま
しい。
て、前記欠陥情報が前記欠陥の平面的な位置に加えて欠
陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも一つであるの
が望ましい。
異なる磁化の強さに順次磁化する工程と、前記各磁化の
強さに磁化した前記強磁性体の同一位置から漏洩する磁
束を、磁気センサで検出する工程と、前記各磁化の強さ
に対応した前記磁気センサの出力信号を、前記強磁性体
内の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理す
る工程とを有する漏洩磁束探傷法により検出された欠陥
情報がマーキングされた熱延鋼板を提供する。
異なる磁化の強さに順次磁化する工程と、前記各磁化の
強さに磁化した前記強磁性体の同一位置から漏洩する磁
束を、磁気センサで検出する工程と、前記各磁化の強さ
に対応した前記磁気センサの出力信号を、前記強磁性体
内の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理す
る工程とを有する漏洩磁束探傷法により検出された欠陥
情報を示すタグ、シートまたは情報記録媒体が添付され
た熱延鋼板を提供する。
いて、前記漏洩磁束探傷法が、強磁性体を磁化するとき
の最強の磁化の強さを、前記強磁性体が磁気飽和する磁
化に設定することが望ましい。
いて、前記漏洩磁束探傷法は、強磁性体の同一位置を2
種類の磁化の強さに順次磁化し、大きい磁化の強さに対
応した磁気センサの出力信号から小さい磁化の強さに対
応した磁気センサの出力信号を重み付けして差し引くの
が好ましい。
記漏洩磁束探傷法は、大きい磁化の強さを、強磁性体が
磁気飽和する磁化に設定するのが好ましい。
記漏洩磁束探傷法は、さらに小さい磁化の強さに対応し
た磁気センサの出力と、大きい磁化の強さに対応した磁
気センサの出力の比を演算し欠陥の表面からの深さを算
出するのが好ましい。
は複数の磁化器により磁化する工程と、磁化強度が異な
る位置に設置した複数の磁気センサに沿って前記強磁性
体を移動させながら、前記磁化した強磁性体の同一位置
から漏洩する磁束を、前記磁化強度が異なる位置に設置
した複数の磁気センサで順次検出する工程と、前記検出
後の磁気センサの出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起
因する信号が強調されるように演算処理する工程とを有
する漏洩磁束探傷法により検出された欠陥情報がマーキ
ングされた熱延鋼板を提供する。
は複数の磁化器により磁化する工程と、磁化強度が異な
る位置に設置した複数の磁気センサに沿って前記強磁性
体を移動させながら、前記磁化した強磁性体の同一位置
から漏洩する磁束を、前記磁化強度が異なる位置に設置
した複数の磁気センサで順次検出する工程と、前記検出
後の磁気センサの出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起
因する信号が強調されるように演算処理する工程とを有
する漏洩磁束探傷法により検出された欠陥情報を示すタ
グ、シートまたは情報記録媒体が添付された熱延鋼板を
提供する。
おいて、前記漏洩磁束探傷法が、大きい磁化の強さが強
磁性体が磁気飽和する磁化になるよう、磁化器の強度を
設定するのが好ましい。
おいて、前記漏洩磁束探傷法が、磁化強度が異なる位置
に設置したの2つの磁気センサに沿って強磁性体を移動
させながら、前記強磁性体の同一位置での大きい磁化の
強さに対応した前記磁気センサの出力信号から小さい磁
化の強さに対応した前記磁気センサの出力信号を重み付
けして差し引くことが望ましい。
記前記漏洩磁束探傷法が、大きい磁化の強さが強磁性体
が磁気飽和する磁化になるよう、磁化器の強度を設定す
るのが望ましい。
記前記漏洩磁束探傷法が、さらに小さい磁化の強さに対
応した磁気センサの出力と、大きい磁化の強さに対応し
た磁気センサの出力の比を演算し欠陥の表面からの深さ
を算出するのが好ましい。
において、前記欠陥情報が欠陥の位置情報であるのが望
ましい。
において、前記欠陥情報が欠陥の密度情報であるのが望
ましい。
において、前記欠陥情報が欠陥の平面的な位置であるの
が好ましい。
において、前記欠陥情報が前記欠陥の平面的な位置に加
えて欠陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも一つで
あるのが望ましい。
イル、脱スケール熱延鋼板、脱スケール熱延コイルを含
む。
歪みが入らないよう化学的に少しずつ削り、雑音信号を
測定した結果を示す。図3の雑音信号レベルは、削る前
の信号レベルで正規化されている。
は徐々に小さくなり、20μmほどの削り代になったとこ
ろで削る前のレベルの半分以下になって安定する。この
結果は、表面粗さや鋼板製造時に表面から冷却されるこ
とにより生じる表層部の磁気特性の不均一の影響が研削
によって減少することに基づいていると考えられる。こ
のような現象は、上記の鋼板以外でも確認されており、
雑音発生源は主として強磁性体の表層部にあるといえ
る。 一方、介在物のような欠陥は、一般には、表層部
より内部にある場合がほとんどである。
化の強さに依存する現象に着目し、鋼板を磁化器により
異なる磁界で磁化したとき、磁気センサと欠陥や雑音発
生源の間に存在する鋼板自体の磁気シールド効果が欠陥
信号や雑音信号に対してどのような影響をおよぼすかを
調査した。
び雑音信号レベルとの関係を示す。図4の信号レベル
は、2500AT以上の磁界の強さで鋼板を磁気飽和させたと
きの信号レベルで正規化されている。
強さである2500ATより下げていくと、欠陥信号レベルと
雑音信号レベルは共に低下するが、その低下の程度は欠
陥信号の方が大きいことがわかる。この現象は以下のよ
うに理解できる。
1に近くなりその磁気シールド効果がなくなるため、欠
陥信号と雑音信号のレベル差は磁気センサと欠陥および
雑音発生源の距離の差のみに依存する。一方、磁界の強
さを低下させて鋼板を磁気的に未飽和にすると、微分比
透磁率は1より大きくなり鋼板の磁気シールド効果が生
じる。そのとき、磁気センサからより離れたところにあ
る欠陥に起因する欠陥信号の方が、表層部からの雑音信
号に比べ、磁気センサと欠陥の間にある鋼板の厚みが厚
いためこの磁気シールド効果の影響を強く受け、信号レ
ベルの低下の度合いが大きくなる。
の異なる磁化の強さに磁化し、磁化後の強磁性体の同一
位置から漏洩する磁束を磁気センサで検出し、各磁化の
強さに対応した磁気センサの出力信号に対して、比較的
レベルの高い雑音信号が相殺され欠陥信号が相対的に強
調されるような演算処理を行えば、欠陥が微小であった
り、雑音が大きくても、高精度に欠陥を検出できること
になる。
ち、最強の磁化の強さを微分比透磁率が1となる強磁性
体が磁気飽和する磁化の強さに設定すると、より効果的
である。
化し、大きい磁化の強さに対応した磁気センサの出力信
号から小さい磁化の強さに対応した磁気センサの出力信
号を重みを付けて差し引けば、より簡便で効果的に欠陥
信号を強調できる。この場合も、前述のように、大きい
磁化の強さを強磁性体が磁気飽和する磁化の強さに設定
することが好ましい。加えて、(小さい磁化の強さに対
応した磁気センサの出力)/(大きい磁化の強さに対応し
た磁気センサの出力) を算出すると、値が大きいと表面
に近い欠陥、値が小さいと内部の欠陥であることがわか
る。適切な関数を用いることで欠陥の表面からの深さを
算出できる。
施するための磁気探傷装置の一例を示す。この装置で
は、図1に示した従来の装置に設置されている磁化器5
a、磁気センサ6aとは別に、そこから鋼板1の進行方向に
距離dだけ離れた位置にもう1組の磁化器5bと磁気センサ
6bが設置されている。なお、ここでは磁気センサ6aと6b
の鋼板1からの距離、すなわちリフトオフLは同一に設定
されている。
せるように磁化し、磁化器5bにより鋼板1を磁気的に未
飽和となるように磁化して、鋼板1を磁化器5aから5bに
沿って移動させながら鋼板1の同一部位からの漏洩磁束
を磁気センサ6a、6bで検出し、その出力信号Va (t)、Vb
(t) を、信号処理装置7により欠陥8のないところで下
記の式 (1) のAが0に近くなるように、すなわちVa (t)
からVb (t) にK2の重みを付けて差し引けば、雑音信号
を低減でき欠陥信号のS/N比を向上できる。
理回路9により、磁気センサ6aと6bの距離、すなわち位
置ずれ量dを逐次実測した鋼板速度Vで除して求めた同
じ鋼板位置に対応する時間差Δtを用いて相対的に磁気
センサ6bの出力信号Vb (t) に対して遅らされており、V
a (t-Δt) とVb (t) が対応するようになっている。ま
た、検出信号Va (t-Δt) とVb (t) は、直流分や周波数
の低い地合ノイズ成分を低減し、欠陥信号周波数より高
い電気ノイズなどをカットするため、1-2kHzのバンドパ
スフィルタにかけられる。 出力信号の差し引き、遅延
処理、フィルタリングなどはアナログ信号で行ってもよ
いが、例えば20kHzのサンプリング周波数によりアナロ
グ-ディジタル変換してディジタル信号で行うこともで
きる。
a、6bで同一である必要はない。また、異なる磁化に磁
化するには、必ずしも複数の磁化器と磁気センサを使う
必要はなく、1組の磁化器と磁気センサを用いて磁化器
の電流を変えて磁化の強さを変えてもよい。
の強さに磁化する代わりに、強磁性体を1または複数の
磁化器により一定の磁化条件で磁化し、磁化後の強磁性
体の同一位置から漏洩する磁束を磁化方向に沿って異な
る位置に設置した複数の磁気センサで検出しても、以下
に述べるように同様な効果が得られる。
の磁束の流れを示す。
1内を通り、鋼板1を磁化する。このとき、磁化器5より
鋼板1に供給される磁束の量は、磁化器5の磁極センタ
に近づくにしたがって増加し磁極センタで最大となるの
で、鋼板1の磁化の強さも磁極センタで最大になり、そ
こから遠ざかるほど低くなる。したがって、強磁性体を
磁化器により一定の磁化条件で磁化し、磁化方向の異な
る位置に設置した複数の磁気センサで漏洩磁束を検出す
れば、上記した強磁性体を複数の異なる磁化の強さに磁
化した場合と同様な効果が得られることになる。
て、厚さ1mmの鋼板1に内在する2種の欠陥と雑音に対し
て、磁気センサ6の位置を磁極センタに固定して磁化器5
による印加磁界の強さMを変えて得られる出力信号レベ
ルと、逆に磁化器5の印加磁界の強さMを一定にして磁気
センサ6を磁化器5の磁極センタから磁化方向にSだけず
らして得られる出力信号レベルとが同一になるときのM
とSの関係を求めた結果を示す。このとき、鋼板1はリフ
トオフ1mm、速度300m/minで搬送され、鋼板1から4mmの
位置にある磁極間隔12mmの磁化器5により磁化された。
また、磁気センサ6を磁極センタからずらす試験では、
印加磁界の強さMを3000ATの一定とした。また、例えば
図7の欠陥8において、磁極センタ上に磁気センサ6を設
置して2500ATの磁界を印加したときの出力信号レベル
と、S=5mmの位置に磁気センサ6を設置して3000ATの磁界
を印加したときの出力レベルが同一になることがわか
る。
タがほぼ重なっており、磁気センサ6を磁化器5の磁極セ
ンタから磁化方向にずらして測定することの有効性が確
認できる。
の磁化条件で磁化し、磁化後の強磁性体から漏洩する磁
束を磁化方向の異なる位置に設置した複数の磁気センサ
で検出する方法では、一つの磁化器で一度に測定できる
ので、磁化条件ごとに磁化器を設ける場合と比べ装置構
成が単純になり、また、一つの磁化器で磁化条件を変え
られるので、複数回測定する場合に比べ高速測定も可能
になる。
である漏洩磁束探傷法を、従来より高精度の欠陥検出が
難しかったスケール付きの熱延鋼板あるいは熱延コイ
ル、更に熱延鋼板あるいは熱延コイルを脱スケール処理
(酸洗、ショットブラスト処理等) したものに適用して
欠陥検出を行い、検出された欠陥が存在する鋼板上の位
置を特定したり、検出された欠陥の密度を算出して、欠
陥の位置や密度情報を示すタグ、シートまたは情報記録
媒体を添付したり、欠陥の情報を鋼板上にマーキングし
て熱延鋼板または熱延コイルまたは脱スケール処理鋼板
または脱スケール処理コイルを提供できれば、欠陥の正
確な位置や密度情報が予めわかっているので、後工程や
客先などの鋼板使用者が欠陥を考慮した事前の対策を取
れることになる。
的に説明する。
装置を鋼板検査ラインに配置し、厚さ1mmの鋼板1を100m
/minの速度で搬送して、磁化器5aにより鋼板1が磁気飽
和する磁界2500ATを印加し (強磁化条件)、磁化器5bで
鋼板1の磁化が未飽和となる磁界1000ATを印加して (弱
磁化条件)、上記した方法で磁気センサ6aにより強磁
化条件の出力信号Vaを、また、磁気センサ6bにより弱
磁化条件の出力信号Vbを計測した。
を、また弱磁化条件として1000ATの磁界を印加した理由
は、両条件で共通した雑音信号が計測され、かつ欠陥信
号レベルの変化が雑音信号レベルの変化よりも大きくな
るようにするためである。なお、磁気センサ6a、6bのリ
フトオフLは0.7mmに設定した。 そして、出力信号Vaか
ら出力信号Vbを2.5倍して、すなわち上記の式 (1) にお
いてK2=2.5として、差し引く差分演算処理を行った。
欠陥信号のS/N比は雑音が大きく1.3と低いが、弱磁化条
件で得られた出力信号を差分演算処理することにより欠
陥信号のS/Nが3.5まで向上していることがわかる。
に測定する場合には、磁気センサ6a、6bを鋼板1の板幅
方向にも一定ピッチで設置する必要があり、例えば幅1m
の鋼板で5mmピッチで設置する場合は、200組400個の磁
気センサ6a、6bが必要となる。
束探傷法を実施するための磁気探傷装置の別の例を示
す。この装置では、図1に示した従来の装置の磁化器5の
磁極センタに対向設置されている磁気センサ6aとは別
に、そこから磁化方向に4mmだけ離れた位置にもう1つの
磁気センサ6bが設置されている。なお、磁気センサ6aと
6bのリフトオフLは0.7mmに設定されている。
査ラインに配置し、厚さ1mmの鋼板1を100m/minの速度で
搬送して、磁化器5aにより3000ATの磁界を印加して鋼板
1を磁気飽和させ、磁気センサ6aにより実施例1の強磁化
条件に対応する出力信号Vaを、また、磁気センサ6bによ
り実施例1の弱磁化条件に対応する出力信号Vbを計測し
た。そして、実施例1の場合と同様に、出力信号Vaから
出力信号Vbを2.5倍して差し引く差分演算処理を行っ
た。ここで、磁化器5aにより3000ATの磁界を印加し、磁
気センサ6bを磁気センサ6aから磁化方向に沿って4mmだ
け離れた位置に設置した理由は、上記したように、強磁
化条件と弱磁化条件で共通した雑音信号が計測され、か
つ欠陥信号レベルの変化が雑音信号レベルの変化よりも
大きくなるようにするためである。
同様に、磁化器5の磁極センタに設置した磁気センサ6a
(強磁化条件に対応) により得られた欠陥信号のS/N比は
雑音が大きく1.3と低かったが、磁気センサ6aから磁化
方向に4mmだけ離れた位置に設置した磁気センサ6b (弱
磁化条件に対応) により得られた出力信号を差分演算処
理することにより欠陥信号のS/Nが3.5まで向上した。
場合を示したが、磁気センサをさらに設置して3種以上
の磁化レベルでの測定を行う場合も同様である。また、
この実施例においては、磁気センサ6a、6bと磁化器5は
鋼板1を挟んで、お互いに反対の側に対向配置したが、
同じ側であってもよく、磁気センサの位置をずらす方向
は、鋼板1の進行方向であっても、その逆方向であって
もよい。
演算、遅延処理、フィルタリングなどの処理は、アナロ
グ信号にて行ってもよいし、アナログ信号をディジタル
信号に変換後に行ってもよい。また、実施例1と同様
に、本発明法により板幅にわたって同時に測定する場合
には、磁気センサ6a、6bを鋼板1の板幅方向にも一定ピ
ッチで設置する必要がある。
査工程と欠陥情報付加工程が組み込んだ熱延コイルの製
造工程により、板厚1.8mm、板幅1mの低炭素鋼熱延コイ
ルを製造し、スケールの付いたままで欠陥検査を行い、
欠陥の位置および密度情報を求めた。このとき、介在物
検査工程では、磁気センサをコイルの板幅方向にも5mm
ピッチで設置した図5と同様な磁気探傷装置を用い、実
施例1と同様な磁化条件で、欠陥検出を行った。
1000mにわたり、欠陥位置をマーキングした例を示す。
このように、スケール付きの熱延コイルについても、マ
ーキングにより欠陥の平面的な位置を提供できる。加え
て欠陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも1つも提
供できる。また、より正確な位置は、表1のようなシー
トして、あるいは情報記録媒体に保存して提供または情
報を伝送手段を用いて提供することも可能である。さら
に詳細な欠陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも1
つも提供可能である。
情報の一例を示す。また熱延コイル外周面の欠陥の密度
情報を提供してもよい。
洗、ショットブラスト等) された熱延コイルに欠陥情報
をマーキングしたもの、欠陥情報を添付したものも、提
供できる。
ルの製造方法により、図11や図12に示したような欠陥の
位置情報や密度情報を提供できるので、熱延コイルや脱
スケール熱延コイルの使用者にとっては欠陥の多い部分
を避けて使用するまたは用途を変更するなどの事前検討
が行えなどの事前検討が行え、多大のメリットとなる。
また、図10に示したように、欠陥情報を上工程へフィー
ドバックすれば、熱延コイルの品質管理にも有効なデー
タを提供できることになる。
イルの製造方法により、欠陥の位置情報や密度情報を提
供できるので、熱延コイルや脱スケール熱延コイルの使
用者にとっては欠陥の多い部分を避けて使用するまたは
用途を変更するなどの事前検討が行えなどの事前検討が
行え、多大のメリットとなる。また、欠陥情報を上工程
へフィードバックすれば、熱延コイルの品質管理にも有
効なデータを提供できる。
ある。
図である。
図である。
ベルとの関係を示す図である。
するための磁気探傷装置の一例を示す図である。
を示す図である。
の強さMと磁気センサのずれ量Sとの関係を示す図であ
る。
するための磁気探傷装置の別の例を示す図である。
示す図である。
延鋼板の製造工程を示す図である。
ルの一例を示す図である。
示す図である。
延鋼板の別の製造工程を示す図である。
延コイルの製造工程を示す図である。
延コイルの別の製造工程を示す図である。
Claims (31)
- 【請求項1】 熱間圧延を行う工程と、圧延後の鋼板に
対し、強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに順次磁化
する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記強磁性体
の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで検出する
工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気センサの
出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強
調されるように演算処理する工程とを有する漏洩磁束探
傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥
が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程とを有する
熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項2】熱間圧延を行う工程と、圧延後の鋼板に対
し、脱スケール処理を行う工程と、前記脱スケール処理
後の鋼板に対し、強磁性体を、複数の異なる磁化の強さ
に順次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前
記強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサ
で検出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁
気センサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因す
る信号が強調されるように演算処理する工程とを有する
漏洩磁束探傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出
された欠陥が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程
と、を有する熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項3】鋼板をコイル状に巻いた熱延コイルを巻き
解く工程と、前記巻き解かれた鋼板に対し、強磁性体
を、複数の異なる磁化の強さに順次磁化する工程と、前
記各磁化の強さに磁化した前記強磁性体の同一位置から
漏洩する磁束を、磁気センサで検出する工程と、前記各
磁化の強さに対応した前記磁気センサの出力信号を、前
記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調されるように
演算処理する工程とを有する漏洩磁束探傷法により欠陥
検出を行う工程と、前記検出された欠陥が存在する前記
鋼板上の位置を特定する工程と、前記巻き解かれた鋼板
を巻き戻す工程と、を有する熱延コイルの製造方法。 - 【請求項4】鋼板をコイル状に巻いた熱延コイルを巻き
解く工程と、前記巻き解かれた熱延鋼板に対し、脱スケ
ール処理を行う工程と、前記脱スケール処理された熱延
鋼板に対し、強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに順
次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記強
磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで検
出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気セ
ンサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する信
号が強調されるように演算処理する工程とを有する漏洩
磁束探傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出され
た欠陥が存在する前記脱スケール熱延鋼板上の位置を特
定する工程と、前記脱スケール熱延鋼板を巻き戻す工程
と、を有する脱スケール熱延コイルの製造方法。 - 【請求項5】さらに、欠陥情報を鋼板上にマーキングす
る工程を有する請求項1、2、3又は4の方法。 - 【請求項6】さらに、欠陥情報を示すタグ、シートまた
は情報記録媒体を添付する工程を有する請求項1、2、
3又は4の方法。 - 【請求項7】さらに、欠陥情報を熱延鋼板の使用者に送
出する工程を有する請求項1、2、3又は4の方法。 - 【請求項8】さらに、欠陥情報を示すシートまたは情報
記録媒体を熱延鋼板の使用者に送付する工程を有する請
求項1、2、3又は4の方法。 - 【請求項9】前記漏洩磁束探傷法が、さらに小さい磁化
の強さに対応した磁気センサの出力と、大きい磁化の強
さに対応した磁気センサの出力の比を演算し欠陥の表面
からの深さを算出することを特徴とする請求項8の方
法。 - 【請求項10】熱間圧延を行う工程と、圧延後の鋼板に
対し、強磁性体を、1または複数の磁化器により磁化す
る工程と、磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気
センサに沿って前記強磁性体を移動させながら、前記磁
化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、前記磁
化強度が異なる位置に設置した複数の磁気センサで順次
検出する工程と、前記検出後の磁気センサの出力信号を
前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調されるよう
に演算処理する工程とを有する漏洩磁束探傷法により欠
陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が存在する前
記鋼板上の位置を特定する工程と、を有する熱延鋼板の
製造方法。 - 【請求項11】熱間圧延を行う工程と、圧延後の鋼板に
対し、脱スケール処理を行う工程と、前記脱スケール処
理後の鋼板に対し、強磁性体を、1または複数の磁化器
により磁化する工程と、磁化強度が異なる位置に設置し
た複数の磁気センサに沿って前記強磁性体を移動させな
がら、前記磁化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁
束を、前記磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気
センサで順次検出する工程と、前記検出後の磁気センサ
の出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強
調されるように演算処理する工程とを有する漏洩磁束探
傷法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥
が存在する前記鋼板上の位置を特定する工程と、を有す
る熱延鋼板の製造方法。 - 【請求項12】鋼板をコイル状に巻いた熱延コイルを巻
き解く工程と、前記巻き解かれた鋼板に対し、強磁性体
を、1または複数の磁化器により磁化する工程と、磁化
強度が異なる位置に設置した複数の磁気センサに沿って
前記強磁性体を移動させながら、前記磁化した強磁性体
の同一位置から漏洩する磁束を、前記磁化強度が異なる
位置に設置した複数の磁気センサで順次検出する工程
と、前記検出後の磁気センサの出力信号を前記強磁性体
内の欠陥に起因する信号が強調されるように演算処理す
る工程とを有する漏洩磁束探傷法により欠陥検出を行う
工程と、前記検出された欠陥が存在する前記鋼板上の位
置を特定する工程と、前記巻き解かれた鋼板を巻き戻す
工程と、を有する熱延コイルの製造方法。 - 【請求項13】鋼板をコイル状に巻いた熱延コイルを巻
き解く工程と、前記巻き解かれた熱延鋼板に対し、脱ス
ケール処理を行う工程と、前記脱スケール処理された熱
延鋼板に対し、強磁性体を、1または複数の磁化器によ
り磁化する工程と、磁化強度が異なる位置に設置した複
数の磁気センサに沿って前記強磁性体を移動させなが
ら、前記磁化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、前記磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気セ
ンサで順次検出する工程と、前記検出後の磁気センサの
出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調
されるように演算処理する工程とを有する漏洩磁束探傷
法により欠陥検出を行う工程と、前記検出された欠陥が
存在する前記脱スケール熱延鋼板上の位置を特定する工
程と、前記脱スケール熱延鋼板を巻き戻す工程と、を有
する脱スケール熱延コイルの製造方法。 - 【請求項14】さらに、欠陥情報を鋼板上にマーキング
する工程を有する請求項10,11,12又は13の方
法。 - 【請求項15】さらに、欠陥情報を示すタグ、シートま
たは情報記録媒体を添付する工程を有する請求項10,
11,12又は13の方法。 - 【請求項16】さらに、欠陥情報を熱延鋼板の使用者に
送出する工程を有する請求項10,11,12又は13
の方法。 - 【請求項17】さらに、欠陥情報を示すシートまたは情
報記録媒体を熱延鋼板の使用者に送付する工程を有する
請求項10,11,12又は13の方法。 - 【請求項18】前記欠陥情報が前記欠陥の平面的な位置
に加えて欠陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも一
つであることを特徴とする請求項1ないし17の何れか
一つに記載の方法。 - 【請求項19】強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに
順次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記
強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで
検出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気
センサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する
信号が強調されるように演算処理する工程とを有する漏
洩磁束探傷法により検出された欠陥情報がマーキングさ
れた熱延鋼板。 - 【請求項20】強磁性体を、複数の異なる磁化の強さに
順次磁化する工程と、前記各磁化の強さに磁化した前記
強磁性体の同一位置から漏洩する磁束を、磁気センサで
検出する工程と、前記各磁化の強さに対応した前記磁気
センサの出力信号を、前記強磁性体内の欠陥に起因する
信号が強調されるように演算処理する工程とを有する漏
洩磁束探傷法により検出された欠陥情報を示すタグ、シ
ートまたは情報記録媒体が添付された熱延鋼板。 - 【請求項21】前記漏洩磁束探傷法が、強磁性体を磁化
するときの最強の磁化の強さを、前記強磁性体が磁気飽
和する磁化に設定することを特徴とする請求項19又は
20の熱延鋼板。 - 【請求項22】前記漏洩磁束探傷法が、強磁性体の同一
位置を2種類の磁化の強さに順次磁化し、大きい磁化の
強さに対応した磁気センサの出力信号から小さい磁化の
強さに対応した磁気センサの出力信号を重み付けして差
し引くことを特徴とする請求項19又は20の熱延鋼
板。 - 【請求項23】前記漏洩磁束探傷法が、大きい磁化の強
さを、強磁性体が磁気飽和する磁化に設定することを特
徴とする請求項22の熱延鋼板。 - 【請求項24】前記漏洩磁束探傷法が、さらに小さい磁
化の強さに対応した磁気センサの出力と、大きい磁化の
強さに対応した磁気センサの出力の比を演算し欠陥の表
面からの深さを算出することを特徴とする請求項22の
熱延鋼板。 - 【請求項25】強磁性体を、1または複数の磁化器によ
り磁化する工程と、磁化強度が異なる位置に設置した複
数の磁気センサに沿って前記強磁性体を移動させなが
ら、前記磁化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、前記磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気セ
ンサで順次検出する工程と、前記検出後の磁気センサの
出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調
されるように演算処理する工程とを有する漏洩磁束探傷
法により検出された欠陥情報がマーキングされた熱延鋼
板。 - 【請求項26】強磁性体を、1または複数の磁化器によ
り磁化する工程と、磁化強度が異なる位置に設置した複
数の磁気センサに沿って前記強磁性体を移動させなが
ら、前記磁化した強磁性体の同一位置から漏洩する磁束
を、前記磁化強度が異なる位置に設置した複数の磁気セ
ンサで順次検出する工程と、前記検出後の磁気センサの
出力信号を前記強磁性体内の欠陥に起因する信号が強調
されるように演算処理する工程とを有する漏洩磁束探傷
法により検出された欠陥情報を示すタグ、シートまたは
情報記録媒体が添付された熱延鋼板。 - 【請求項27】前記漏洩磁束探傷法が、大きい磁化の強
さが強磁性体が磁気飽和する磁化になるよう、磁化器の
強度を設定することを特徴とする請求項25又は26の
熱延鋼板。 - 【請求項28】前記漏洩磁束探傷法が、磁化強度が異な
る位置に設置したの2つの磁気センサに沿って強磁性体
を移動させながら、前記強磁性体の同一位置での大きい
磁化の強さに対応した前記磁気センサの出力信号から小
さい磁化の強さに対応した前記磁気センサの出力信号を
重み付けして差し引くことを特徴とする請求項25又は
26の熱延鋼板。 - 【請求項29】前記前記漏洩磁束探傷法が、大きい磁化
の強さが強磁性体が磁気飽和する磁化になるよう、磁化
器の強度を設定することを特徴とする請求項28の熱延
鋼板。 - 【請求項30】前記前記漏洩磁束探傷法が、さらに小さ
い磁化の強さに対応した磁気センサの出力と、大きい磁
化の強さに対応した磁気センサの出力の比を演算し欠陥
の表面からの深さを算出することを特徴とする請求項2
8の熱延鋼板。 - 【請求項31】前記欠陥情報が前記欠陥の平面的な位置
に加えて欠陥の深さ、大きさ、形状情報の少なくとも一
つであることを特徴とする請求項19〜30の何れか一
つに記載の熱延鋼板。
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