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JP2003021646A - 亜鉛電解液の亜鉛分析方法及び分析装置 - Google Patents

亜鉛電解液の亜鉛分析方法及び分析装置

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Publication number
JP2003021646A
JP2003021646A JP2001205263A JP2001205263A JP2003021646A JP 2003021646 A JP2003021646 A JP 2003021646A JP 2001205263 A JP2001205263 A JP 2001205263A JP 2001205263 A JP2001205263 A JP 2001205263A JP 2003021646 A JP2003021646 A JP 2003021646A
Authority
JP
Japan
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zinc
electrolyte
solution
sample
electrolytic solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001205263A
Other languages
English (en)
Inventor
Kayoko Niizawa
香代子 新澤
Hiroshi Hata
洋志 端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP2001205263A priority Critical patent/JP2003021646A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 亜鉛電解液に含有される亜鉛濃度を連続的に
且つ正確に分析することができると共に簡便に自動化す
ることができる亜鉛電解液の亜鉛分析方法及び分析装置
を提供する。 【解決手段】 亜鉛電解液中に含まれる亜鉛濃度をフロ
ーインジェクション分析法により定量する亜鉛電解液の
亜鉛分析方法であって、ニッケル、銅及びコバルトから
なる群から選択される少なくとも一種の金属イオンとエ
チレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸の少なくとも
一方のキレート試薬とから形成される金属錯体を所定量
含有する反応液と、キャリア液とをそれぞれ混合部30
へ連続的に導入する流路を形成し、前記混合部30の上
流側の前記キャリア液へ所定量の亜鉛電解液試料を注入
し、前記混合部30からの反応液の吸光度の変化により
亜鉛濃度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛電解液に含ま
れる亜鉛濃度をフローインジェクション法により連続的
に定量分析する亜鉛分析方法及び分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、亜鉛製煉の工程管理のため
に、亜鉛電解液中の種々の成分の分析が行われている。
分析される成分の一つとして亜鉛がある。亜鉛電解液中
の亜鉛濃度の測定方法としては、エチレンジアミン四酢
酸などを用いたキレート滴定が一般的であるが、亜鉛電
解液中には他の妨害金属が存在するので、単純には分析
できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】亜鉛製煉の工程管理の
ための分析を自動化することが試みられているので、妨
害金属の除去などの前処理を行わないで簡便に亜鉛濃度
を測定できる方法が必要となる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑み、亜鉛電解
液に含有される亜鉛濃度を連続的に且つ正確に分析する
ことができると共に簡便に自動化することができる亜鉛
電解液の亜鉛分析方法及び分析装置を提供することを課
題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に鋭意研究を重ねた結果、フローインジェクション分析
法により、所定の金属錯体を形成した溶液中に亜鉛電解
液を添加して前記金属錯体の一部を無色の亜鉛錯体に変
化させた際の吸光度の変化を測定することにより、亜鉛
の濃度を簡便に且つ正確に定量できることを知見し本発
明を完成させた。
【0006】本発明の第1の態様は、亜鉛電解液中に含
まれる亜鉛濃度をフローインジェクション分析法により
定量する亜鉛電解液の亜鉛分析方法であって、ニッケ
ル、銅及びコバルトからなる群から選択される少なくと
も一種の金属イオンとエチレンジアミン四酢酸及びニト
リロ三酢酸の少なくとも一方のキレート試薬とから形成
される金属錯体を所定量含有する反応液と、キャリア液
とをそれぞれ混合部へ連続的に導入する流路を形成し、
前記混合部の上流側の前記キャリア液へ所定量の亜鉛電
解液試料を注入し、前記混合部からの反応液の吸光度の
変化により亜鉛濃度を検出することを特徴とする亜鉛電
解液の亜鉛分析方法にある。
【0007】かかる第1の態様では、妨害金属が存在す
る亜鉛電解液中の亜鉛濃度を正確に測定することができ
る。
【0008】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記反応液のpHを、前記亜鉛電解液試料の添加を
吸光度の低下により測定できるpHに調整することを特
徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析方法にある。
【0009】かかる第2の態様では、所定のピークの吸
光度の低下より、正確な亜鉛濃度が測定できる。
【0010】本発明の第3の態様は、第1又は2におい
て、前記亜鉛電解液試料中の硫酸濃度を4g/l以下と
し、前記反応液のpHを3.0±0.1に調整すること
を特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析方法にある。
【0011】かかる第3の態様では、硫酸の共存による
影響を低減して亜鉛濃度を正確に測定できる。
【0012】本発明の第4の態様は、第2又は3の態様
において、前記亜鉛電解液試料中に含有されるマンガン
及びマグネシウムと略同量のマンガン及びマグネシウム
を前記亜鉛標準溶液に添加して検量線を作製することを
特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析方法にある。
【0013】かかる第4の態様では、亜鉛電解液に共存
するマンガンやマグネシウムの影響を最小限に低下させ
ることができる。
【0014】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記混合部の温度を20〜50℃の範
囲の所定の温度に維持することを特徴とする亜鉛電解液
の亜鉛分析方法にある。
【0015】かかる第5の態様では、温度の影響による
検出誤差を低減することができる。
【0016】本発明の第6の態様は、亜鉛電解液中に含
まれる亜鉛の定量分析を行う亜鉛電解液の亜鉛分析装置
において、ニッケル、銅及びコバルトからなる群から選
択される少なくとも一種の金属イオンとエチレンジアミ
ン四酢酸及びニトリロ三酢酸の少なくとも一方のキレー
ト試薬とから形成される金属錯体を所定量含有する反応
液と、亜鉛電解液試料との反応を行う混合部と、この混
合部へ前記亜鉛電解液試料を含有するキャリア液と前記
反応液とをそれぞれ連続的に送液する検出流路形成手段
と、前記混合部の上流側へ所定量の金属電解液試料を注
入する試料注入部と、前記混合部からの反応液の吸光度
の変化を測定することにより亜鉛濃度を検出する検出部
とを具備することを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装
置にある。
【0017】かかる第6の態様では、妨害金属が存在す
る亜鉛電解液中の亜鉛濃度を正確に測定することができ
る。
【0018】本発明の第7の態様では、第6の態様にお
いて、前記反応液のpHを、前記亜鉛電解液試料の添加
を吸光度の低下により測定できるpHに調整することを
特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装置にある。
【0019】かかる第7の態様では、所定のピークの吸
光度の低下より、正確な亜鉛濃度が測定できる。
【0020】本発明の第8の態様は、第6又は7におい
て、前記亜鉛電解液試料中の硫酸濃度を4g/l以下と
し、前記反応液のpHを3.0±0.1に調整すること
を特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装置にある。
【0021】かかる第8の態様では、共存する硫酸の影
響を低減して亜鉛濃度を正確に測定できる。
【0022】本発明の第9の態様は、第7又は8の態様
において、前記亜鉛標準溶液には、前記亜鉛電解液試料
中に含有されるマンガン及びマグネシウムと略同量のマ
ンガン及びマグネシウムを添加して検量線を作製するこ
とを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装置にある。
【0023】かかる第9の態様では、亜鉛電解液に共存
するマンガンやマグネシウムの影響を最小限に低下させ
ることができる。
【0024】本発明の第10の態様は、第6〜9の何れ
かの態様において、前記反応液の温度を20〜50℃の
範囲の所定の温度に維持する温度維持手段を具備するこ
とを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装置にある。
【0025】かかる第10の態様では、温度の影響によ
る検出誤差を低減することができる。
【0026】本発明によれば、亜鉛電解液中の亜鉛濃度
を連続的に且つ正確に分析することができ且つ簡便に自
動化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
亜鉛電解液の自動分析装置について詳細に説明する。勿
論、本発明はこれに限定されるものではない。
【0028】図1は、本発明の一実施形態に係る亜鉛電
解液の自動分析装置の概略図である。
【0029】図1に示すように、本実施形態の自動分析
装置100は、キャリア液を送液する検出流路10を具
備し、検出流路10には、キャリア液を供給するキャリ
ア液用タンク11と、キャリア液を送液する送液ポンプ
12と、試料注入部であるインジェクター20、混合部
30及び検出部40が順次、介装されている。また、混
合部30の上流側には、反応液供給路50が接続さてい
る。
【0030】キャリア液用タンク11は、純水からなる
キャリア液を湛えるタンクであり、送液ポンプ12は、
キャリア液用タンク11からのキャリア液を必要に応じ
て所定流速で送液するものである。
【0031】インジェクター20は、被検体である亜鉛
電解液を所定量注入するためのものである。すなわち、
インジェクター20は、キャリア液の流量に対する所定
比率で亜鉛電解液を注入するように予め設定されてお
り、所定量の亜鉛電解液をキャリア液に注入できるよう
になっている。
【0032】このインジェクター20には、例えば、工
場の製煉ラインの亜鉛電解液を所定量採取するサンプリ
ング装置21が連結されている。このサンプリング装置
21は、製造ラインから一定量の亜鉛電解液を採取し
て、この採取した亜鉛電解液を希釈調製し、インジェク
ター20へ所定量供給するように設定する。このよう
に、インジェクター20にサンプリング装置21を連結
することによって、製造ラインに自動分析装置100を
簡便に並設することができると共に、自動的に製造ライ
ンから亜鉛電解液を採取して亜鉛の定量分析を連続的に
行うことができ、分析の完全自動化が可能となる。
【0033】一方、反応液供給路50には、反応液を供
給する反応液用タンク51と、反応液を必要に応じて所
定流量で送液する送液ポンプ52とが設けられている。
【0034】反応液用タンク51は、所定の金属錯体溶
液を湛えるタンクである。反応液は検出流路10へ供給
された後、混合部30でキャリア液と混合される。ここ
で、混合部30は、流路を、例えば、コイル状などとし
たものであり、合流した2液が良好に混合されるもので
あればよい。
【0035】検出部40は、波長620nmの吸光度検
出器41と、記録計42とを具備する。
【0036】このような自動分析装置100で、各配管
及びバルブは、酸等で腐食しない材質を用いればよく、
配管には、例えば、フッ素系樹脂パイプを用いればよ
い。
【0037】かかる自動分析装置100で亜鉛濃度を測
定するには、所定条件下で、検量線を形成しておき、同
一条件下での測定結果を検量線と比較することにより、
亜鉛濃度を測定することができる。
【0038】以上説明した自動分析装置100では、所
定の金属錯体溶液の所定のピークの吸光度をモニター
し、亜鉛との反応により当該ピークの低下した分を吸光
度から測定するようにしたので、亜鉛電解液中の妨害物
質が共存しても亜鉛の濃度を正確に定量することができ
る。
【0039】本発明では、金属錯体溶液としては、ニッ
ケル、銅及びコバルトからなる群から選択される少なく
とも一種の金属イオンと、エチレンジアミン四酢酸及び
ニトリロ三酢酸の少なくとも一方のキレート試薬とから
形成される金属錯体を所定量含有する溶液を用いること
ができる。すなわち、所定の波長に所定のピークを有す
る金属錯体であって、亜鉛の存在により亜鉛錯体に変化
して当該波長では吸収がなくなるものであればよい。
【0040】好適には、ニッケルのニトリロ三酢酸(N
i(II)−NTA)錯体、ニッケルのエチレンジアミン四
酢酸(Ni(II)−EDTA)錯体などを用いることがで
きる。これらは所定の波長にピークを有し、ニッケルが
亜鉛と置換すると、無色となる。
【0041】例えば、Ni(II)−NTA錯体は、620
nmにピークを有し、Zn(II)−NTA錯体に変化する
と無色となる。また、この変化が顕著になるのは、pH
=3.0±0.1の範囲である。
【0042】また、亜鉛と共にマンガンやマグネシウム
が共存すると、同様な挙動を示し、亜鉛濃度を正確に測
定できない可能性が出てくるが、この場合には、共存す
るマンガンやマグネシウムと同等のものを検量線作製用
の亜鉛標準溶液に予め添加しておくことにより、その影
響を最低限に低下させることができる。
【0043】以上説明したように、本発明の自動分析装
置によれば、フローインジェクション法を用いて、分析
装置に亜鉛電解液を注入することによって連続的に分析
することができると共に、連続的に亜鉛電解液に含まれ
る亜鉛の定量を分析することが簡便に完全自動化するこ
とができる。
【0044】以下、本発明の亜鉛電解溶液の自動分析方
法を試験例に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は
これに限定されるものではない。
【0045】(試験例1)本試験例では、所定の金属錯
体溶液に亜鉛を添加した際の吸収スペクトルの変化につ
いて試験した。
【0046】金属錯体溶液として、0.1mol/lの
Ni(II)(NiSO)溶液と、0.1mol/lのニ
トリロ三酢酸との混合液(0.1mol/lのNi(II)
−NTA錯体水溶液)を用い、これに、0.3、0.
4、0.5、0.6mol/lのZn(II)(ZnS
O)を添加し、pH4に調整したCHCOOH−CH
COONa緩衝液で定容した吸収スペクトルを測定し
た。また、比較のため、Zn(II)(ZnSO)を添加
していない試料についても同様な測定を行った。この結
果を図2に示す。
【0047】この結果より、亜鉛を共存させると、62
0nmのピークが定量的に低減することが確認された。
【0048】(試験例2)上述した自動分析装置100
と同様な装置により、キャリア液として水を用い、反応
液として、0.5mol/lのクエン酸Na溶液と、
0.075mol/lのNiSO溶液と、0.1mo
l/lのニトリロ三酢酸との混合液に、硝酸を添加して
pH3.0に調整したものを用い、試料として、0.0
2、0.04、0.06、0.08、0.10、0.1
2、0.14mol/lZnSO溶液をそれぞれ注入
して、620nmの吸光度から検量線を作製した。
【0049】この結果を図3(a)、(b)に示す。こ
の結果より、Zn濃度0.04〜0.12mol/lの
範囲で直線性ある検量線を作製でき、定量可能であるこ
とが確認された。
【0050】(試験例3)上述した自動分析装置100
と同様な装置により、キャリア液として水を用い、反応
液として、0.5mol/lのクエン酸Na溶液と、
0.075mol/lのNiSO溶液と、0.1mo
l/lのニトリロ三酢酸との混合液に、硝酸を添加して
pH2.5に調整したものを用い、試料として、0.0
6mol/lZnSO溶液に、Mn0.25g/l、
Mn1g/l、Ca0.2g/l、Ca1g/l、Mg
1g/lをそれぞれ共存させたものを注入して、620
nmの吸光度から共存金属の影響を観察した。この結果
を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】この結果より、亜鉛電解液中のMn、C
a、Mgの濃度がそれぞれMn4g/l、Ca0.5g
/l、Mg10g/lであることを考えると、亜鉛の定
量に影響を及ぼす可能性があるのは、Mn及びMgであ
ることがわかったが、これらの妨害については、検量線
の作成用の標準試料にこれらの元素を添加しておくこと
により、影響を最小限にとどめることができる。
【0053】(試験例4)上述した自動分析装置100
と同様な装置により、キャリア液として水を用い、反応
液として、0.5mol/lのクエン酸Na溶液と、
0.075mol/lのNiSO溶液と、0.1mo
l/lのニトリロ三酢酸との混合液に、硝酸を添加して
pHを2.75、3.0、3.25にそれぞれ調整した
ものを用い、試料として、0.06mol/lZnSO
溶液に、硫酸を0、1、2、4、6、8g/lそれぞ
れ共存させたものを注入して、620nmの吸光度変化
から硫酸濃度の影響を観察した。
【0054】この結果を図4に示す。この結果より、硫
酸の影響を最も受けないのはpH3.0近傍であり、ま
た、このときの硫酸の許容量は4g/l以下であること
が確認された。
【0055】(試験例5)混合部の温度を10〜50℃
に変化させて、試験例2と同様な検量線を作製した。こ
の結果を図5に示す。
【0056】この結果、20〜50℃の範囲では感度の
変動は僅かであるが、10℃になると感度が大きく変動
することがわかった。
【0057】(実施例)図1に示した自動分析装置10
0を用い、キャリア液として水を用い、反応液として、
0.5mol/lのクエン酸Naと、0.075mol
/lのNiSO 溶液と、0.1mol/lのニトリロ
三酢酸との混合液に、硝酸を添加してpH3.0に調整
したものを用い、試料として亜鉛製煉の中性液の25倍
希釈液及び40倍希釈液、並びに尾液の10倍希釈液及
び20倍希釈液を用いて亜鉛の定量を行った。なお、尾
液の希釈液の調製の際には、Mnの沈殿を防ぐために、
KI水溶液を添加し、さらに水酸化ナトリウムを添加し
て硫酸の共存量を調整した。この結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】測定の結果、実際の試料で希釈倍率を変え
てもほぼ同様な定量値が得られることが確認された。ま
た、尾液については、硫酸共存量を4g/l以下に調整
すればほぼ同様な定量結果が得られることが確認され
た。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
亜鉛電解液中の亜鉛濃度を連続的に且つ正確に分析する
ことができると共に簡便に自動化するという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動分析装置を示す
概略構成図である。
【図2】試験例1の結果を示す図である。
【図3】試験例2の結果を示す図である。
【図4】試験例4の結果を示す図である。
【図5】試験例5の結果を示す図である。
【符号の説明】
10 検出流路 20 インジェクター 30 混合部 40 検出部 41 吸光度検出器 50 反応液供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 BC11 FA06 FB02 GA01 GA05 2G054 AA02 AB10 CA10 CE01 EA04 GA03 JA06 2G055 AA23 BA01 CA18 DA02 EA07 EA08 FA02 2G058 AA01 BB15 DA01 DA02 DA09 EA10 EA19 EB01 FA07 GA01 2G059 AA01 BB04 CC03 DD12 DD16 EE01 EE12 FF08 FF12 MM10 MM12 PP04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛電解液中に含まれる亜鉛濃度をフロ
    ーインジェクション分析法により定量する亜鉛電解液の
    亜鉛分析方法であって、 ニッケル、銅及びコバルトからなる群から選択される少
    なくとも一種の金属イオンとエチレンジアミン四酢酸及
    びニトリロ三酢酸の少なくとも一方のキレート試薬とか
    ら形成される金属錯体を所定量含有する反応液と、キャ
    リア液とをそれぞれ混合部へ連続的に導入する流路を形
    成し、前記混合部の上流側の前記キャリア液へ所定量の
    亜鉛電解液試料を注入し、前記混合部からの反応液の吸
    光度の変化により亜鉛濃度を検出することを特徴とする
    亜鉛電解液の亜鉛分析方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記反応液のpH
    を、前記亜鉛電解液試料の添加を吸光度の低下により測
    定できるpHに調整することを特徴とする亜鉛電解液の
    亜鉛分析方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記亜鉛電解
    液試料中の硫酸濃度を4g/l以下とし、前記反応液の
    pHを3.0±0.1に調整することを特徴とする亜鉛
    電解液の亜鉛分析方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、前記亜鉛電解
    液試料中に含有されるマンガン及びマグネシウムと略同
    量のマンガン及びマグネシウムを亜鉛標準溶液に添加し
    て検量線を作製することを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛
    分析方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記混
    合部の温度を20〜50℃の範囲の所定の温度に維持す
    ることを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析方法。
  6. 【請求項6】 亜鉛電解液中に含まれる亜鉛の定量分析
    を行う亜鉛電解液の亜鉛分析装置において、 ニッケル、銅及びコバルトからなる群から選択される少
    なくとも一種の金属イオンとエチレンジアミン四酢酸及
    びニトリロ三酢酸の少なくとも一方のキレート試薬とか
    ら形成される金属錯体を所定量含有する反応液と、亜鉛
    電解液試料との反応を行う混合部と、この混合部へ前記
    亜鉛電解液試料を含有するキャリア液と前記反応液とを
    それぞれ連続的に送液する検出流路形成手段と、前記混
    合部の上流側へ所定量の亜鉛電解液試料を注入する試料
    注入部と、前記混合部からの反応液の吸光度の変化を測
    定することにより亜鉛濃度を検出する検出部とを具備す
    ることを特徴とする亜鉛電解液の亜鉛分析装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記金属錯体溶液の
    pHを、前記亜鉛電解液試料の添加を吸光度の低下によ
    り測定できるpHに調整することを特徴とする亜鉛電解
    液の亜鉛分析装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7において、前記亜鉛電解
    液試料中の硫酸濃度を4g/l以下とし、前記反応液の
    pHを3.0±0.1に調整することを特徴とする亜鉛
    電解液の亜鉛分析装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記亜鉛標準
    溶液には、前記亜鉛電解液試料中に含有されるマンガン
    及びマグネシウムと略同量のマンガン及びマグネシウム
    を添加して検量線を作製することを特徴とする亜鉛電解
    液の亜鉛分析装置。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9の何れかにおいて、前記
    混合部の温度を20〜50℃の範囲の所定の温度に維持
    する温度維持手段を具備することを特徴とする亜鉛電解
    液の亜鉛分析装置。
JP2001205263A 2001-07-05 2001-07-05 亜鉛電解液の亜鉛分析方法及び分析装置 Pending JP2003021646A (ja)

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