JP2003019157A - 温感材並びに冷感材 - Google Patents
温感材並びに冷感材Info
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- JP2003019157A JP2003019157A JP2001206974A JP2001206974A JP2003019157A JP 2003019157 A JP2003019157 A JP 2003019157A JP 2001206974 A JP2001206974 A JP 2001206974A JP 2001206974 A JP2001206974 A JP 2001206974A JP 2003019157 A JP2003019157 A JP 2003019157A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】生体を、手軽に気持ちの良い加温を実現する。
【解決手段】保水性を有する含水ゲル基材よりなる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、生体の各所に当接
し、温感を与える温感材並びに冷感を与える冷感材に関
する。
し、温感を与える温感材並びに冷感を与える冷感材に関
する。
【0002】
【従来の技術】生体に温度刺激を与えて行う物理療法
は、古くから行われてきており、赤外線、電光浴、温
浴、ヒートパック等種々の温熱媒体を利用したものが提
案されている。近年、専門的な知識を持った者の介在を
極力低減させるような、温熱治療のための機具器械が提
案されるにいたっているが、治療器であることに変わり
がなく、各種の刺激を与えて治療する為のものであるこ
とから、各種疾患を治療するための使い方、その他の要
件を守る必要があり、煩雑さを伴うことから生活習慣の
中で、生じるストレスの解消等の為に、安心して、手軽
に、自由に使えるといったものではない。
は、古くから行われてきており、赤外線、電光浴、温
浴、ヒートパック等種々の温熱媒体を利用したものが提
案されている。近年、専門的な知識を持った者の介在を
極力低減させるような、温熱治療のための機具器械が提
案されるにいたっているが、治療器であることに変わり
がなく、各種の刺激を与えて治療する為のものであるこ
とから、各種疾患を治療するための使い方、その他の要
件を守る必要があり、煩雑さを伴うことから生活習慣の
中で、生じるストレスの解消等の為に、安心して、手軽
に、自由に使えるといったものではない。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み本発明は、保
水性を有する含水基材を一度加温すると、保温状態が長
時間持続することを知見し、又本発明に到達したもので
ある。即ち、保水性の高い含水基材をあらかじめ暖めて
おくことで、長時間温感を与えることが可能であると共
に、好ましくはこれを天然多糖類とすることで、安心し
た利用と、加温した皮膚に対する、天然多糖類の成分の
体内吸収の促進を図ることを実現するものである。更に
本発明は、当該含水ゲル基材を少なくとも体温以下で冷
却することで、冷却時間を長時間保持できることを知見
し、加温とは正反対であるが、冷却ならではの、気持ち
の良さ、癒し効果による、疲労回復等を実現した。
水性を有する含水基材を一度加温すると、保温状態が長
時間持続することを知見し、又本発明に到達したもので
ある。即ち、保水性の高い含水基材をあらかじめ暖めて
おくことで、長時間温感を与えることが可能であると共
に、好ましくはこれを天然多糖類とすることで、安心し
た利用と、加温した皮膚に対する、天然多糖類の成分の
体内吸収の促進を図ることを実現するものである。更に
本発明は、当該含水ゲル基材を少なくとも体温以下で冷
却することで、冷却時間を長時間保持できることを知見
し、加温とは正反対であるが、冷却ならではの、気持ち
の良さ、癒し効果による、疲労回復等を実現した。
【0004】本発明における保水性を有するゲル基材又
は保水基材とは、例えば、寒天、カラギーナン、ファー
セレラン、グアーガム、キサンタンガム、マルメロ由来
クインスシード、ヒアルロン酸とその塩等のムコ多糖
類、デンプン、デキストラン、デキストリン、プルラ
ン、セルロースとその誘導体、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリビニルアルコール及びそのケン化物、海草から
得られる多糖類等が例示されるが、その他、ポリビニー
ルアルコールケン化物、ポリビニールホルマール、ポリ
ビニルメチルエーテル及びそのコポリマー、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルメタクリレート等のビニル系樹
脂、ポリアクリル酸及びナトリウム塩、ポリアクリルア
ミド、及びその部分加水分解物、ポリアクリル酸エステ
ル部分ケン化物、ポリ(アクリル酸ーアクリルアミド)
等のアクリル系樹脂等、親水性を有する各種天然叉は合
成樹脂をプロピレングリコール、エチレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール類で柔軟可塑化して得ら
れるもの等も含まれる。海草から得られる多糖類とは、
上述のごとく寒天(アガロース、アガロペクチン)、ア
ルギン酸及びその塩、硫酸化多糖類等が例示される。ゲ
ル基材又は保水基材は、これら成分の内1つを選ぶか、
又は複数の成分を選び、これらを組み合わせてなるもの
である。
は保水基材とは、例えば、寒天、カラギーナン、ファー
セレラン、グアーガム、キサンタンガム、マルメロ由来
クインスシード、ヒアルロン酸とその塩等のムコ多糖
類、デンプン、デキストラン、デキストリン、プルラ
ン、セルロースとその誘導体、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリビニルアルコール及びそのケン化物、海草から
得られる多糖類等が例示されるが、その他、ポリビニー
ルアルコールケン化物、ポリビニールホルマール、ポリ
ビニルメチルエーテル及びそのコポリマー、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルメタクリレート等のビニル系樹
脂、ポリアクリル酸及びナトリウム塩、ポリアクリルア
ミド、及びその部分加水分解物、ポリアクリル酸エステ
ル部分ケン化物、ポリ(アクリル酸ーアクリルアミド)
等のアクリル系樹脂等、親水性を有する各種天然叉は合
成樹脂をプロピレングリコール、エチレングリコール、
グリセリン等の多価アルコール類で柔軟可塑化して得ら
れるもの等も含まれる。海草から得られる多糖類とは、
上述のごとく寒天(アガロース、アガロペクチン)、ア
ルギン酸及びその塩、硫酸化多糖類等が例示される。ゲ
ル基材又は保水基材は、これら成分の内1つを選ぶか、
又は複数の成分を選び、これらを組み合わせてなるもの
である。
【0005】本発明における寒天は、てんぐさ等の紅藻
類から抽出される多糖類で、様々なものが適用可能であ
り、ゲル強度の高い精製寒天が好ましい。寒天は、シー
ト状に加工された際、柔軟性を維持するため2重量%以
下であることが好ましいがこれに限るものではない。本
発明では、好ましい保温温度が30〜40度前後であり、そ
の範囲で、保形性を保つことができるものであるものが
好ましい。その反対に、冷却温度としては、体温以下の
温度であればよく、0℃〜30℃程度が例示されるが、
これに限るものではない。保温時間としては、30分以
内、好ましくは20分以内であり、その為に大きさも適宜
調整される。 これは例えば0.1〜10mm の厚みを
有するものが例示されるがこれに限られるものでは無
い。場合によっては、50度位まで保形性が保てる多糖類
を利用しても良い。
類から抽出される多糖類で、様々なものが適用可能であ
り、ゲル強度の高い精製寒天が好ましい。寒天は、シー
ト状に加工された際、柔軟性を維持するため2重量%以
下であることが好ましいがこれに限るものではない。本
発明では、好ましい保温温度が30〜40度前後であり、そ
の範囲で、保形性を保つことができるものであるものが
好ましい。その反対に、冷却温度としては、体温以下の
温度であればよく、0℃〜30℃程度が例示されるが、
これに限るものではない。保温時間としては、30分以
内、好ましくは20分以内であり、その為に大きさも適宜
調整される。 これは例えば0.1〜10mm の厚みを
有するものが例示されるがこれに限られるものでは無
い。場合によっては、50度位まで保形性が保てる多糖類
を利用しても良い。
【0006】特に寒天は、それ自信の保形性によりゲル
基材が形成されても良いが、その際、保形性を補強すべ
くグリセリン等のポリオール類等を0.5〜10重量%
で添加することで形成されてもよい。更に保形性を高め
るべく、補強材として、不織布、チュール等を表面、あ
るいは内部に介在させてもよい。この様なメッシュ状の
シートの空隙部に充填する様な構成により、増粘剤の添
加をせず、より天然の保温材が形成可能となるのであ
る。その他、アルギン酸もしくはその塩類と水、カルシ
ウム塩よりなる熱不可逆性ゲル化物、例えばLMペクチ
ンを水で攪拌煮沸溶解した後、これを冷却したものを〜
3%程度の塩化カルシウム水溶液と反応させて得られる
熱不可逆性ゲル化物等も加熱しても形状を変えない点で
好適に用いられる。又、本発明では、防腐剤として、ソ
ルビン酸、安息香酸ナトリウム、P−オキシ安息香酸イ
ソブチル、デヒドロ酢酸ナトリウムが場合により添加さ
れる。更に本発明では防腐効果を高めるべく、これらを
組み合わせて使用するものであっても良い。又、当該基
材を耐熱性シートで密封した後、これをオートクレーブ
手段(例えば120℃以下)により、加熱殺菌したもの
であってもよく、当該シートを剥がす迄、品質が安定す
ると共に、より自然な温感材が得られる。
基材が形成されても良いが、その際、保形性を補強すべ
くグリセリン等のポリオール類等を0.5〜10重量%
で添加することで形成されてもよい。更に保形性を高め
るべく、補強材として、不織布、チュール等を表面、あ
るいは内部に介在させてもよい。この様なメッシュ状の
シートの空隙部に充填する様な構成により、増粘剤の添
加をせず、より天然の保温材が形成可能となるのであ
る。その他、アルギン酸もしくはその塩類と水、カルシ
ウム塩よりなる熱不可逆性ゲル化物、例えばLMペクチ
ンを水で攪拌煮沸溶解した後、これを冷却したものを〜
3%程度の塩化カルシウム水溶液と反応させて得られる
熱不可逆性ゲル化物等も加熱しても形状を変えない点で
好適に用いられる。又、本発明では、防腐剤として、ソ
ルビン酸、安息香酸ナトリウム、P−オキシ安息香酸イ
ソブチル、デヒドロ酢酸ナトリウムが場合により添加さ
れる。更に本発明では防腐効果を高めるべく、これらを
組み合わせて使用するものであっても良い。又、当該基
材を耐熱性シートで密封した後、これをオートクレーブ
手段(例えば120℃以下)により、加熱殺菌したもの
であってもよく、当該シートを剥がす迄、品質が安定す
ると共に、より自然な温感材が得られる。
【0007】本発明は、生体各所に当接可能な形状であ
ればよく、適応部位に沿ったシート状の他、正方形的な
単位形状を有するものであっても良く、使用状況に応じ
適宜選択される。又、本発明はこのようなゲル基材を予
め加熱する工程を有するが、その為の加熱手段として、
目的とする温度に加熱可能な特定の公知加熱装置を提案
できる他、電子レンジ、暖めたお湯に浸す、日向におく
などして加温するものであっても良い。
ればよく、適応部位に沿ったシート状の他、正方形的な
単位形状を有するものであっても良く、使用状況に応じ
適宜選択される。又、本発明はこのようなゲル基材を予
め加熱する工程を有するが、その為の加熱手段として、
目的とする温度に加熱可能な特定の公知加熱装置を提案
できる他、電子レンジ、暖めたお湯に浸す、日向におく
などして加温するものであっても良い。
【0008】又、加熱は、予め行う場合の他、生体に当
該含水ゲル基材を当接させた状態でシート状の発熱体、
赤外線ランプ等を場合によっては、補助的に組み合わせ
てもよい。更に、添加剤として、ビタミンCまたはその
誘導体及び塩、ビタミン類とその誘導体、亜鉛、マンガ
ン等の各種ミネラル成分、カーボン等の遠赤外線発生材
料、キチン、キトサン、アパタイト等のリン酸カルシウ
ム系セラミックス、その他アルミナ、シリカ系のセラミ
ックス、各種アミノ酸とペプチド類、アルブミン、コラ
ーゲン、エラスチンなどのタンパク質、温泉水、ハーブ
オイル等の動植物オイル、ハーブエキス等の動植物エキ
ス、酵母エキス、香料、着色料、糖類とその誘導体、シ
リコーンと鉱物油、必須脂肪酸、尿素、乳酸等のα胃−
ヒドロキシ酸、グリチルリチン酸塩とその誘導体、アラ
ントレイン、レモングラス等の精油等を添加しても良く
その他、生体に有用なものであれば、適宜添加されるも
のであっても良い。当該添加によれば、皮膚からのハー
ブエキスの吸収及び、臭いにより温感の気持ちよさと併
せて癒し効率が向上し、心身のリラクッスが比較的短時
間で図られる場合がある。又、ゲル基材の皮膚への当接
部位に選択的透過膜を介在させてもよく、ゲル基材の成
分を選択的に皮膚表面へ適用することで、個々の利用者
の選択的使用等が実現可能である。又、当該ゲル基材が
貼着保持されるべく、増粘剤の添加も場合によりなされ
ても良い。又、水の顕熱をより有効に利用すべく、熱伝
導率の高い樹脂に包んだ状態のまま、生体へ適用して温
熱効果のみを利用するものであってもよい。
該含水ゲル基材を当接させた状態でシート状の発熱体、
赤外線ランプ等を場合によっては、補助的に組み合わせ
てもよい。更に、添加剤として、ビタミンCまたはその
誘導体及び塩、ビタミン類とその誘導体、亜鉛、マンガ
ン等の各種ミネラル成分、カーボン等の遠赤外線発生材
料、キチン、キトサン、アパタイト等のリン酸カルシウ
ム系セラミックス、その他アルミナ、シリカ系のセラミ
ックス、各種アミノ酸とペプチド類、アルブミン、コラ
ーゲン、エラスチンなどのタンパク質、温泉水、ハーブ
オイル等の動植物オイル、ハーブエキス等の動植物エキ
ス、酵母エキス、香料、着色料、糖類とその誘導体、シ
リコーンと鉱物油、必須脂肪酸、尿素、乳酸等のα胃−
ヒドロキシ酸、グリチルリチン酸塩とその誘導体、アラ
ントレイン、レモングラス等の精油等を添加しても良く
その他、生体に有用なものであれば、適宜添加されるも
のであっても良い。当該添加によれば、皮膚からのハー
ブエキスの吸収及び、臭いにより温感の気持ちよさと併
せて癒し効率が向上し、心身のリラクッスが比較的短時
間で図られる場合がある。又、ゲル基材の皮膚への当接
部位に選択的透過膜を介在させてもよく、ゲル基材の成
分を選択的に皮膚表面へ適用することで、個々の利用者
の選択的使用等が実現可能である。又、当該ゲル基材が
貼着保持されるべく、増粘剤の添加も場合によりなされ
ても良い。又、水の顕熱をより有効に利用すべく、熱伝
導率の高い樹脂に包んだ状態のまま、生体へ適用して温
熱効果のみを利用するものであってもよい。
【0009】更に本発明は、上述のようなシート状のも
のを使用するほか、流動的でゾル状態のものを生体に塗
布することで、同様の効果を生じさせることが可能であ
る。すなわち、本発明は、30℃〜40℃に加温した流
動性のあるゾル状の多糖類を形成し、これを、顔や手等
に塗布する。ゾル状の多糖類は、しわ、汗腺、等に浸透
し、汚れを吸着する。保温効果により、数十分間、生体
を加温し、徐々に冷えてくることでゲル化硬化する。硬
化使用終了後、これを剥がす。剥がす際、冷えてゲル化
した多糖類は、容易に剥離でき、生体表面に残ることが
ない。当該流動化した多糖類は、生体を加温すること
で、血行の促進、精神的な癒し、体感的、精神的な気持
ちの良さ、並びに別途添加した、ビタミンC及びその誘
導体又はその塩、その他生体に有効な成分の、効率の良
い浸透を促進させることができる。
のを使用するほか、流動的でゾル状態のものを生体に塗
布することで、同様の効果を生じさせることが可能であ
る。すなわち、本発明は、30℃〜40℃に加温した流
動性のあるゾル状の多糖類を形成し、これを、顔や手等
に塗布する。ゾル状の多糖類は、しわ、汗腺、等に浸透
し、汚れを吸着する。保温効果により、数十分間、生体
を加温し、徐々に冷えてくることでゲル化硬化する。硬
化使用終了後、これを剥がす。剥がす際、冷えてゲル化
した多糖類は、容易に剥離でき、生体表面に残ることが
ない。当該流動化した多糖類は、生体を加温すること
で、血行の促進、精神的な癒し、体感的、精神的な気持
ちの良さ、並びに別途添加した、ビタミンC及びその誘
導体又はその塩、その他生体に有効な成分の、効率の良
い浸透を促進させることができる。
【0010】この様な、流動性のある多糖類は、これを
生成する恒温手段を用いることにより、より手軽に使用
できる。恒温手段としては、多糖類及び水等を収容する
容器と、この多糖類及び水等に対し、100℃〜20℃
の範囲で可変可能に加熱するヒータ、及び40℃程度で
一定した発熱を前記ヒータに与えるための電気出力を調
整するサーモスタット等の調整手段の組み合わせが例示
される。すなわち、容器内に、多糖類と水、その他添加
物を入れ、容器内を100℃〜80℃に保つように、前
記ヒータに電気出力を与える。多糖類が水に溶解した
後、40℃位に温度を下げ、そのまま一定に保持する。
この状態で、流動化した多糖類溶液が得られる。(ゲル
基材の場合は、型に相当するものに流し込んでこれを更
に低い温度で冷却して製造される場合もある。)その
際、スターラの様な攪拌構成を加えたものであっても良
い。
生成する恒温手段を用いることにより、より手軽に使用
できる。恒温手段としては、多糖類及び水等を収容する
容器と、この多糖類及び水等に対し、100℃〜20℃
の範囲で可変可能に加熱するヒータ、及び40℃程度で
一定した発熱を前記ヒータに与えるための電気出力を調
整するサーモスタット等の調整手段の組み合わせが例示
される。すなわち、容器内に、多糖類と水、その他添加
物を入れ、容器内を100℃〜80℃に保つように、前
記ヒータに電気出力を与える。多糖類が水に溶解した
後、40℃位に温度を下げ、そのまま一定に保持する。
この状態で、流動化した多糖類溶液が得られる。(ゲル
基材の場合は、型に相当するものに流し込んでこれを更
に低い温度で冷却して製造される場合もある。)その
際、スターラの様な攪拌構成を加えたものであっても良
い。
【0011】更に本発明は、化粧料を生体にあらかじめ
塗布した後、その上から当該基材、ゾル化多糖類を塗布
して化粧のりを良好にしたり、WO95/16431国
際公開公報に示された化粧料と組み合わせて用いること
により皮膚に対し良好な常在菌をより増殖活性させるこ
とが可能となるのである。又、本発明の基材中に、WO
95/16431号公報に記載されたオレイン酸トリグ
リセリド、酵母エキス、Lシステイン、特開平9−15
7128号公報に記載されたマンガン、亜鉛、それらの
酸化物等の金属イオン、金属塩を添加することにより、
皮膚有用菌であるスタフィロコッカス・アウレウス等の
常在菌の発育を化粧料のような塗布剤よりも可及的に促
すことができ、好適な肌を形成することも可能である。
塗布した後、その上から当該基材、ゾル化多糖類を塗布
して化粧のりを良好にしたり、WO95/16431国
際公開公報に示された化粧料と組み合わせて用いること
により皮膚に対し良好な常在菌をより増殖活性させるこ
とが可能となるのである。又、本発明の基材中に、WO
95/16431号公報に記載されたオレイン酸トリグ
リセリド、酵母エキス、Lシステイン、特開平9−15
7128号公報に記載されたマンガン、亜鉛、それらの
酸化物等の金属イオン、金属塩を添加することにより、
皮膚有用菌であるスタフィロコッカス・アウレウス等の
常在菌の発育を化粧料のような塗布剤よりも可及的に促
すことができ、好適な肌を形成することも可能である。
【0012】実施例1
図1に示すように。10は、上述した製法により得られ
る含水ゲル基材であり、その成分例を以下に示す。 11は、剥離部材であり、PET、ポリプロピレン等の
樹脂で構成されるシートであり、含水ゲル基材の1面を
覆い、12は、支持部材であり、第1と同様の素材によ
り形成され、含水ゲル基材10の他面を覆い、含水ゲル
基材10は、両剥離部材で密封される。この様な剥離部
材11、支持部材12により密封された含水ゲル基材1
0をこの状態で40度前後で加温する。
る含水ゲル基材であり、その成分例を以下に示す。 11は、剥離部材であり、PET、ポリプロピレン等の
樹脂で構成されるシートであり、含水ゲル基材の1面を
覆い、12は、支持部材であり、第1と同様の素材によ
り形成され、含水ゲル基材10の他面を覆い、含水ゲル
基材10は、両剥離部材で密封される。この様な剥離部
材11、支持部材12により密封された含水ゲル基材1
0をこの状態で40度前後で加温する。
【0013】当該加温手段は、電子レンジ、湯、日向に
おく、その他、ヒートパック用保温装置、前述した恒温
槽等が例示されるが、当該温度程度で加温できるもので
あれば、いかなるものであっても良い。加温した後、剥
離部材11を含水ゲル基材10より剥離し、表出した含
水ゲル基材10の面を顔面、腕部、脚部、肩部、腰部、
首部等に当接する。20分程度その状態を保ち、芳香成
分の肌への移行を確保する。このとき、支持部材12と
剥離部材11の接触面に粘着材を塗布することで、その
部分に、含水ゲル基材10が保持されるような構成をと
っても良い。
おく、その他、ヒートパック用保温装置、前述した恒温
槽等が例示されるが、当該温度程度で加温できるもので
あれば、いかなるものであっても良い。加温した後、剥
離部材11を含水ゲル基材10より剥離し、表出した含
水ゲル基材10の面を顔面、腕部、脚部、肩部、腰部、
首部等に当接する。20分程度その状態を保ち、芳香成
分の肌への移行を確保する。このとき、支持部材12と
剥離部材11の接触面に粘着材を塗布することで、その
部分に、含水ゲル基材10が保持されるような構成をと
っても良い。
【0014】実施例2
含水ゲル基材の他の例として以下の成分を示す。その製
法は、これら成分を混合することで足りる。成分 重量% (イソブチレン/無水マレイン酸) 交互共重合体 24 ジプロピレングリコール叉はプロピレングリコール 37 濃グリセリン 9 塩化ナトリウム 1 ポリグリセリンポリグリシジルエーテル 4 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 5 精製水 20 当該ゲル基材も上述した実施例と同様、加温され、生体
各部位に当接されるが、本実施例においては、自己粘着
性があることから、作業しながらでも使用は可能とな
る。
法は、これら成分を混合することで足りる。成分 重量% (イソブチレン/無水マレイン酸) 交互共重合体 24 ジプロピレングリコール叉はプロピレングリコール 37 濃グリセリン 9 塩化ナトリウム 1 ポリグリセリンポリグリシジルエーテル 4 水酸化ナトリウム(pH調整剤) 5 精製水 20 当該ゲル基材も上述した実施例と同様、加温され、生体
各部位に当接されるが、本実施例においては、自己粘着
性があることから、作業しながらでも使用は可能とな
る。
【0015】
【発明の効果】以上詳述のごとく本発明は、保温性に優
れた含水ゲル基材を、予め加熱し、又は冷却し、これを
生体に当接することで、簡単な取り扱いで気持ち良さ、
癒しを実感させ、緊張感からの解放、と共に血行の促進
を可及的に図ることを可能とするものである。又、本発
明によれば、有用な皮膚常在菌の増殖を促進させ、皮脂
膜の良好な状態を確保する等の効果も奏する。
れた含水ゲル基材を、予め加熱し、又は冷却し、これを
生体に当接することで、簡単な取り扱いで気持ち良さ、
癒しを実感させ、緊張感からの解放、と共に血行の促進
を可及的に図ることを可能とするものである。又、本発
明によれば、有用な皮膚常在菌の増殖を促進させ、皮脂
膜の良好な状態を確保する等の効果も奏する。
【図1】 本発明の実施例を示す図。
10 含水性ゲル
11 剥離部材
12 支持部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 米村 博貴
東京都目黒区大橋2−8−18 株式会社ア
ドバンスDDSR&Dセンター内
Fターム(参考) 4C099 AA01 AA02 CA01 EA08 GA02
HA05 HA06
Claims (8)
- 【請求項1】保水性を有する含水ゲル基材よりなる温感
材。 - 【請求項2】保水性を有する含水ゲル基材よりなる冷感
材。 - 【請求項3】前記含水ゲル基材が、寒天、カラギーナ
ン、ファーセレラン、グアーガム、海草成分より得られ
る多糖類、その他天然多糖類の1乃至複数から選ばれる
請求項1,2に記載の温感材並びに冷感材。 - 【請求項4】前記含水ゲル基材が、30℃〜50℃で加
温されて使用される請求項1に記載の温感材。 - 【請求項5】加温された流動性を有する保水基材よりな
る温感材。 - 【請求項6】前記保水基材が、寒天、カラギーナン、フ
ァーセレラン、グアーガム、海草成分より得られる多糖
類、その他天然多糖類の1乃至複数から選ばれる請求項
5に記載の温感材。 - 【請求項7】前記保水基材が、30℃〜50℃で加温さ
れて使用される請求項5に記載の温感材。 - 【請求項8】前記基材が、芳香性を有する請求項1,
2,5に記載の温感材並びに冷感材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001206974A JP2003019157A (ja) | 2001-07-06 | 2001-07-06 | 温感材並びに冷感材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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