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JP2003015013A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JP2003015013A
JP2003015013A JP2001196952A JP2001196952A JP2003015013A JP 2003015013 A JP2003015013 A JP 2003015013A JP 2001196952 A JP2001196952 A JP 2001196952A JP 2001196952 A JP2001196952 A JP 2001196952A JP 2003015013 A JP2003015013 A JP 2003015013A
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JP
Japan
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frame
cam
cam groove
slope
cam follower
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JP2001196952A
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Tamotsu Koiwai
保 小岩井
Ai Midorikawa
愛 緑川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US10/114,961 priority patent/US6538826B2/en
Priority to CNB02124460XA priority patent/CN1206558C/zh
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カム機構による結合を利用したレンズ鏡筒にお
いて、汎用性が広く、カム溝のモールド成形を困難にす
ることなく、不用意な外力が加えられてもカム機構によ
る結合を強固に保つ。 【解決手段】カム溝14は、カムフォロア13が摺接し
回転枠4を伸長させる側の一方の壁面14aは小さい傾
斜角θ1に形成され、他方の壁面14bは大きな傾斜角
θ2に形成される。カムフォロア13は、固定枠3に植
設する取付軸部13aを有し、取付軸部13a端部の表
面円周上にエッジ部13bを有する。カムフォロア13
は、カム溝14に係合し摺接する面は、取付軸部13a
側の基端側テーパー面13cは一方の壁面14aと摺接
する傾斜角の小さい角度θ1のテーパー面に、また、先
端側テーパー面13dは他方の壁面14bと摺接する傾
斜角の大きな角度θ2のテーパ面に形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向に移動す
る複数の鏡枠を備えたカメラ等のレンズ鏡筒で、特に各
鏡枠間の連結を強固にするレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのズームレンズ等のレ
ンズ鏡筒においては、各鏡枠の光軸方向へのスムーズな
相対移動を可能にするため、各鏡枠間にはカム溝・カム
フォロアによるカム機構での結合が多く用いられてい
る。
【0003】このようなカム機構のカム溝を設けるカム
枠は、一般にはモールド成形にて形成され、カム溝は、
その断面が、型抜きの制約のために外側に次第に開いた
傾斜面を成している。カムフォロアは、その傾斜面に合
わせて円錐状に形成される。
【0004】しかし、このようなカム溝・カムフォロア
によるカム機構での結合は、使用者が誤って落下させた
場合、或いは、前方側(被写体側)から何らかの衝撃や
打撃が加えられた場合、カムフォロアがカム溝の傾斜面
を乗り越えて外れてしまう虞がある。
【0005】このようなカム溝からのカムフォロアの外
れは、カム溝の両壁の傾斜角が大きいと発生しやすい。
このため、カム溝からカムフォロアが外れ難くするため
に、傾斜角を小さくすると、型抜きが難しくなってしま
う。また、カメラ小型化のために、鏡枠径を小さくする
と、同じカムリフト移動量でもカムの勾配リード角がき
つくなり、型抜きが難しくなる。
【0006】そこで、特開平7−191252号公報で
は、カム溝の一対の対向する斜面の傾斜角を、撮影領域
は狭く、沈動領域では広く形成し、カムフォロアには各
カム溝の傾斜角に合わせて複数のテーパー面を形成する
技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術では、カムピンのテーパー角が円周方向で複数必
要となるため、カム溝が非線形カムの場合、この非線形
カムの全領域に対応することは不可能で、その採用が極
めて限定されたものとなっている。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、カム機構による結合を利用したレンズ鏡筒におい
て、汎用性が広く、カム溝のモールド成形を困難にする
ことなく、不用意な外力が加えられてもカム機構による
結合を強固に保つことができるレンズ鏡筒を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
レンズ鏡筒は、一方の摺接面を第一の面として形成し、
該第一の面と対向し、上記第一の面と異なる斜面で形成
した他方の摺接面を第二の面とするカム溝を設けた第一
の枠と、上記カム溝に係合し上記第一の面と摺接する第
一の外周面と上記第二の面と摺接する第二の外周面とを
有するカムフォロアを設け、上記第一の枠と相対移動す
る第二の枠とを備えたことを特徴としている。
【0010】すなわち、上記請求項1記載のレンズ鏡筒
では、例えば、第一の枠が前方から何らかの荷重を受け
て第二の枠に対して相対的に後方に移動する枠とする
と、第一の面と第二の面のうち、前方側の面の傾斜角を
小さく、後方側の面の傾斜角を大きくする。これによ
り、第一の枠が前方から何らかの荷重を受けて第二の枠
に対して相対的に後方に移動しても、第二の枠のカムフ
ォロアは、傾斜角の小さい面に押圧されるのでカムフォ
ロアがこのカム溝の面を乗り上げ、カム溝から外れるこ
とがない。また、後方側の面の傾斜角は、大きく形成さ
れるため型抜きが困難になることも有効に防止される。
一方、第二の枠が前方から何らかの荷重を受けて第一の
枠に対して相対的に後方に移動する枠とすると、第一の
面と第二の面のうち、後方側の面の傾斜角を小さく、前
方側の面の傾斜角を大きくする。これにより同様の効果
が得られる。また、この構成は、非線形カムにおいても
容易に採用でき、カム機構による結合を利用したレンズ
鏡筒であれば広く採用できるので汎用性が極めて高い。
【0011】また、請求項2記載のレンズ鏡筒は、一方
の摺接面を第一の斜面として形成し、該第一の斜面と対
向し、上記第一の斜面と異なる傾斜角度で形成した他方
の摺接面を第二の斜面とするカム溝を設けた第一の枠
と、上記カム溝に係合し上記第一の斜面と摺接する第一
のテーパー面と上記第二の斜面と摺接する第二のテーパ
ー面とを有するカムフォロアを設け、上記第一の枠と相
対移動する第二の枠とを備えたことを特徴としている。
【0012】すなわち、上記請求項2記載のレンズ鏡筒
では、例えば、第一の枠が前方から何らかの荷重を受け
て第二の枠に対して相対的に後方に移動する枠とする
と、第一の斜面と第二の斜面のうち、前方側の斜面の傾
斜角を小さく、後方側の斜面の傾斜角を大きくする。こ
れにより、第一の枠が前方から何らかの荷重を受けて第
二の枠に対して相対的に後方に移動しても、第二の枠の
カムフォロアは、傾斜角の小さい斜面に押圧されるので
カムフォロアがこのカム溝の面を乗り上げ、カム溝から
外れることがない。また、後方側の斜面の傾斜角は、大
きく形成されるため型抜きが困難になることも有効に防
止される。一方、第二の枠が前方から何らかの荷重を受
けて第一の枠に対して相対的に後方に移動する枠とする
と、第一の斜面と第二の斜面のうち、後方側の斜面の傾
斜角を小さく、前方側の斜面の傾斜角を大きくする。こ
れにより同様の効果が得られる。また、この構成は、非
線形カムにおいても容易に採用でき、カム機構による結
合を利用したレンズ鏡筒であれば広く採用できるので汎
用性が極めて高い。
【0013】更に、請求項3記載のレンズ鏡筒は、請求
項1又は請求項2記載のレンズ鏡筒において、上記カム
フォロアは、上記第二の枠に植設する取付軸部を有し、
該取付軸部の表面円周上にエッジを形成したことを特徴
とし、カムフォロアが第二の枠から容易に抜けることを
防止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1乃至図4は本発明の実施の第1
形態を示し、図1はカメラに設けられる撮影レンズとし
てのレンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図、図2は回転枠
の斜視図、図3はカム機構による結合部の拡大断面図、
図4はカムフォロアの斜視図である。
【0015】図1において、符号1はレンズ鏡筒を示
し、このレンズ鏡筒1はズーミングが可能であって、カ
メラ本体2のアパーチャー2aの外側を覆って固定され
る第二の枠としての固定枠3と、固定枠3に対して回転
且つ進退可能に支持され、図示しない鏡枠駆動部により
回転駆動される第一の枠としての回転枠4と、回転枠4
に相対回転且つ進退可能に支持されるズーム枠5と、第
一群レンズ10を保持する第一群枠6と、第二群レンズ
11,シャッタ12を保持する第二群枠7と、直進キー
9とを有して構成されている。尚、図1中、符号2bは
カメラ本体2のフィルムレール面を示す。
【0016】上記固定枠3には、内面の前側(被写体
側)に複数(例えば2箇所)にカムフォロア13が設け
られると共に、上記直進キー9の光軸O方向の直進をガ
イドする直進ガイド溝3aが形成されている。
【0017】上記回転枠4は、その筒状の外周面に、上
記カムフォロア13が係合し摺接する、互いに対向する
一対の壁面の傾斜角が後述の如く異なり、螺旋状で非線
形のカム溝14が形成されている。また、上記回転枠4
の内周面には雌ヘリコイドネジ15が形成され、更に、
内周面には、この雌ヘリコイドネジ15と交差重畳し
て、光軸方向に対して螺旋状に斜行する複数(例えば3
本)のカム溝16が形成されている。そして、この回転
枠4は、図示しない鏡枠駆動部により回転駆動される
と、固定枠3に対して回転しながら沈胴位置から所定の
撮影位置に繰り出される。
【0018】上記直進キー9は、リング状に形成された
基端部9aから周方向に突設されて固定枠3の上記直進
ガイド溝3aに摺動自在に嵌入する突起部9bと、基端
部9aからレンズ鏡筒1内を前方に延出されて第二群枠
7に設けられた直進溝7aに嵌合、摺動して第二群枠7
を、直接、直進ガイドするキー部9cとを有している。
そして、上記直進キー9は、公知の支持構造により、固
定枠3に対して回転することなく直進ガイドされた状態
で、回転枠4が相対回転しながら、この回転枠4と光軸
方向に一体で進退移動する。
【0019】上記ズーム枠5は、円筒形状に形成されて
おり、その円筒形状の一端近傍の後側外周面に回転枠4
の雌ヘリコイドネジ15に螺合する雄ヘリコイドネジ1
7が形成されており、その円筒部の後部の3箇所には、
後端から光軸方向に沿って細長に貫通したガイド溝5a
が形成されている。また、上記ズーム枠5の内部前端
(被写体側)には、上記第一群枠6が格納され固着され
ている。こうして、上記ズーム枠5は、回転枠4が回転
されると、第二群枠7に設けられたカムフォロア18に
よりガイド溝5aを介して回転が規制され直進ガイドさ
れて、回転枠4に対して相対的に進退自在になってい
る。このカムフォロア18は、第二群枠7の外側表面の
同一円周上に略等間隔に3個配設されている。
【0020】上記第二群枠7の先端面とズーム枠5の先
端面内側との間には、圧縮バネである付勢バネ8が挿入
されており、上記第二群枠7の先端面と上記ズーム枠5
の先端面内側とが離間する方向に常時付勢されている。
【0021】そして、上記第二群枠7は、上記直進キー
9により直進ガイドされ、回転枠4のカム溝16に沿っ
たカムフォロア18の移動により回転枠4に対して相対
的に進退移動される。
【0022】上記3つのカムフォロア18は、例えば第
二群枠7の各取付孔から着脱自在であって、第二群枠7
に植設される軸部18aと、ズーム枠5の内面と第二群
枠7の外面との隙間(第二群レンズ11の光軸)を調整
する所定の厚さに形成した光軸調整部18bと、側面が
上記ズーム枠5のガイド溝5aに係合し摺接される直進
ガイド摺接部18cと、側面が回転枠4のカム溝16に
係合し摺接されるカム溝摺接部18dの、それぞれ径の
異なる部分を有した3段形状に形成されている。
【0023】次に、上記固定枠3のカムフォロア13と
上記回転枠4の表面のカム溝14について詳しく説明す
る。上記カム溝14は、図2の回転枠4の斜視図に示す
ように、回転枠4の表面に非線形に形成されている。そ
して、図3の拡大断面図に示すように、カム溝14は、
対向する一対の壁面のうち、カムフォロア13が摺接し
て回転枠4を伸長させる側(図中左側)の一方の壁面1
4aは、第一の面もしくは第一の斜面としての小さい傾
斜角(本実施の形態においては、光軸Oに直交する面に
対する傾斜角)θ1に形成され、他方の壁面14bは、
第二の面もしくは第二の斜面としての大きな傾斜角θ2
に形成されている。
【0024】一方、上記固定枠3のカムフォロア13
は、図3及び図4に示すように、固定枠3に穿設した植
設孔3bに植設する取付軸部13aを有し、この取付軸
部13aの端部の表面円周上に、カムフォロア13が上
記植設孔3bから抜ける方向等に荷重が加えられた際
に、植設孔3bの表面に引っ掛かって抜け止めの役割を
果たすエッジ部13bが形成されている。
【0025】そして、上記カムフォロア13は、上記カ
ム溝14に係合し摺接する面は2段のそれぞれ傾斜角の
異なるテーパー面を有して形成されており、取付軸部1
3a側の第一の外周面もしくは第一のテーパー面として
の基端側テーパー面13cは、上記一方の壁面14aと
摺接する傾斜角の小さい角度θ1のテーパー面に形成さ
れ、また、第二の外周面もしくは第二のテーパー面とし
ての先端側テーパー面13dは、上記他方の壁面14b
と摺接する傾斜角の大きな角度θ2のテーパ面に形成さ
れている。
【0026】このように上記固定枠3のカムフォロア1
3と上記回転枠4の表面のカム溝14とで結合されてい
るため、例えば、使用者が誤って落下させた場合、或い
は、前方側(被写体側)から何らかの衝撃や打撃が加え
られた場合等で、回転枠4がカメラ本体2側に移動され
る方向に荷重が加えられると、カム溝14の小さい傾斜
角θ1の一方の壁面14aが、カムフォロア13の基端
側テーパー面13cを強く押圧することになる。ここ
で、一方の壁面14aは、小さい傾斜角θ1であるた
め、カムフォロア13の基端側テーパー面13cが一方
の壁面14aを乗り越えることは困難で、これにより、
カム機構による結合を強固に保つことができるのであ
る。
【0027】また、カム溝14の他方の壁面14bは、
大きな傾斜角θ2で形成されているため、回転枠4をモ
ールド成形する際、抜き方向等の自由度が高く、型抜き
も容易となっている。
【0028】更に、カム溝14は、対向する一対の壁面
のうち、一方と他方の壁面の傾斜角を変えることで上述
の効果が得られるので、非線形カム等でも容易に採用で
き、汎用性が極めて広い。
【0029】次に、図5及び図6は本発明の実施の第2
形態を示し、図5は固定枠の斜視図、図6はカム機構に
よる結合部の拡大断面図である。尚、本実施の第2形態
は、固定枠3側にカム溝を設け、回転枠4側にカムフォ
ロアを設けた実施形態であり、他の部分は前記実施の第
1形態と略同様で詳しい説明は省略する。
【0030】すなわち、図5に示すように、固定枠3に
は、内面に、回転枠4のカメラ本体2側の外周面表面に
複数(例えば2箇所)植設したカムフォロア21が係合
し摺接する、互いに対向する一対の壁面の傾斜角が後述
の如く異なり、螺旋状で非線形のカム溝22が形成され
ている。
【0031】上記カム溝22は、図6の拡大断面図に示
すように、対向する一対の壁面のうち、カムフォロア2
1が摺接して回転枠4を伸長させる側(図中右側)の一
方の壁面22aは、小さい傾斜角(本実施の形態におい
ては、光軸Oに直交する面に対する傾斜角)θ1に形成
され、他方の壁面22bは、大きな傾斜角θ2に形成さ
れている。
【0032】一方、上記回転枠4のカムフォロア21
は、回転枠4に穿設した植設孔4aに植設する取付軸部
21aを有し、この取付軸部21aの端部の表面円周上
に、カムフォロア21が上記植設孔4aから抜ける方向
等に荷重が加えられた際に、植設孔4aの表面に引っ掛
かって抜け止めの役割を果たすエッジ部21bが形成さ
れている。
【0033】そして、上記カムフォロア21は、上記カ
ム溝22に係合し摺接する面は2段のそれぞれ傾斜角の
異なるテーパー面を有して形成されており、取付軸部2
1a側の基端側テーパー面21cは、上記一方の壁面2
2aと摺接する傾斜角の小さい角度θ1のテーパー面に
形成され、また、先端側テーパー面21dは、上記他方
の壁面22bと摺接する傾斜角の大きな角度θ2のテー
パ面に形成されている。
【0034】このように固定枠3のカム溝22と回転枠
4の表面のカムフォロア21とで結合されているため、
例えば、使用者が誤って落下させた場合、或いは、前方
側(被写体側)から何らかの衝撃や打撃が加えられた場
合等で、回転枠4がカメラ本体2側に移動する方向に荷
重が加えられると、カムフォロア21の基端側テーパー
面21cが、カム溝22の小さい傾斜角θ1の一方の壁
面22aを強く押圧することになる。ここで、一方の壁
面22aは、小さい傾斜角θ1であるため、カムフォロ
ア21の基端側テーパー面21cが一方の壁面22aを
乗り越えることは困難で、これにより、カム機構による
結合を強固に保つことができるのである。
【0035】また、カム溝22の他方の壁面22bは、
大きな傾斜角θ2で形成されているため、回転枠4をモ
ールド成形する際、抜き方向等の自由度が高く、型抜き
も容易となっている。
【0036】更に、カム溝22は、対向する一対の壁面
のうち、一方と他方の壁面の傾斜角を変えることで上述
の効果が得られるので、非線形カム等でも容易に採用で
き、汎用性が極めて広い。
【0037】上述した本発明の実施形態に基づいて、 (1)一方の摺接面を第一の面として形成し、該第一の
面と対向し、上記第一の面と異なる斜面で形成した他方
の摺接面を第二の面とするカム溝を設けた第一の枠と、
上記カム溝に係合し上記第一の面と摺接する第一の外周
面と上記第二の面と摺接する第二の外周面とを有するカ
ムフォロアを設け、上記第一の枠と相対移動する第二の
枠とを備え、上記カム溝の上記第一の面と上記第二の面
は、上記第一の枠と上記第二の枠とを伸長させる方向に
上記カムフォロアが摺接する側の面の傾斜角を小さく形
成したことを特徴とするレンズ鏡筒を提案することがで
きる。
【0038】(2)一方の摺接面を第一の斜面として形
成し、該第一の斜面と対向し、上記第一の斜面と異なる
傾斜角度で形成した他方の摺接面を第二の斜面とするカ
ム溝を設けた第一の枠と、上記カム溝に係合し上記第一
の斜面と摺接する第一のテーパー面と上記第二の斜面と
摺接する第二のテーパー面とを有するカムフォロアを設
け、上記第一の枠と相対移動する第二の枠とを備え、上
記カム溝の上記第一の斜面と上記第二の斜面は、上記第
一の枠と上記第二の枠とを伸長させる方向に上記カムフ
ォロアが摺接する側の斜面の傾斜角を小さく形成したこ
とを特徴とするレンズ鏡筒を提案することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ム機構による結合を利用したレンズ鏡筒において、汎用
性が広く、カム溝のモールド成形を困難にすることな
く、不用意な外力が加えられてもカム機構による結合を
強固に保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、カメラに設け
られる撮影レンズとしてのレンズ鏡筒の光軸に沿った縦
断面図
【図2】同上、回転枠の斜視図
【図3】同上、カム機構による結合部の拡大断面図
【図4】同上、カムフォロアの斜視図
【図5】本発明の実施の第2形態による、固定枠の斜視
【図6】同上、カム機構による結合部の拡大断面図
【符号の説明】
1 ……レンズ鏡筒 3 ……固定枠 4 ……回転枠 13 ……カムフォロア 13a……取付軸部 13b……エッジ部 13c……基端側テーパー面 13d……先端側テーパー面 14 ……カム溝 14a……壁面 14b……壁面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月16日(2001.7.1
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】このようなカム溝からのカムフォロアの外
れは、カム溝の両壁の傾斜角が大きいと発生しやすい。
このため、カム溝からカムフォロアが外れ難くするため
に、傾斜角を小さくすると、型抜きが難しくなってしま
う。また、カメラ小型化のために、鏡枠径を小さくする
と、同じカムリフト移動量でもカムの勾配リード
がきつくなり、型抜きが難しくなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の摺接面を第一の面として形成し、
    該第一の面と対向し、上記第一の面と異なる斜面で形成
    した他方の摺接面を第二の面とするカム溝を設けた第一
    の枠と、 上記カム溝に係合し上記第一の面と摺接する第一の外周
    面と上記第二の面と摺接する第二の外周面とを有するカ
    ムフォロアを設け、上記第一の枠と相対移動する第二の
    枠と、 を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 一方の摺接面を第一の斜面として形成
    し、該第一の斜面と対向し、上記第一の斜面と異なる傾
    斜角度で形成した他方の摺接面を第二の斜面とするカム
    溝を設けた第一の枠と、 上記カム溝に係合し上記第一の斜面と摺接する第一のテ
    ーパー面と上記第二の斜面と摺接する第二のテーパー面
    とを有するカムフォロアを設け、上記第一の枠と相対移
    動する第二の枠と、 を備えたことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 上記カムフォロアは、上記第二の枠に植
    設する取付軸部を有し、該取付軸部の表面円周上にエッ
    ジを形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のレンズ鏡筒。
JP2001196952A 2001-06-28 2001-06-28 レンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP4695298B2 (ja)

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