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JP2003008630A - 無中断伝送装置 - Google Patents

無中断伝送装置

Info

Publication number
JP2003008630A
JP2003008630A JP2001187456A JP2001187456A JP2003008630A JP 2003008630 A JP2003008630 A JP 2003008630A JP 2001187456 A JP2001187456 A JP 2001187456A JP 2001187456 A JP2001187456 A JP 2001187456A JP 2003008630 A JP2003008630 A JP 2003008630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
cell
delay
arrival
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001187456A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Suzuki
眞 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001187456A priority Critical patent/JP2003008630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定のセル誤り率やセル損失を維持したま
ま、処理遅延時間を低減することのできる無中断伝送装
置を提供する。 【解決手段】 同一情報をもつ0系と1系のセルフレー
ムのフレームエラーを故障検出部11で検出し、さら
に、到着時刻をフレーム到着時刻検出部12で検出す
る。この到着時刻を基に両系のセルフレームの到着遅延
差を遅延差測定部13で求め、両系のセルフレームのフ
レームエラー発生率をエラー履歴管理部14で求める。
到着遅延差とフレームエラー発生率に基づいて挿入遅延
決定部15は先着のセルフレームに挿入する遅延量を算
出し、この遅延量を先着側フレーム遅延付加部16は先
着のセルフレームにのみ挿入し、後着したセルフレーム
はそのまま出力させる。フレーム選択部17は、受信し
た順番にフレームエラー発生率と予め定めた規則に基づ
いて先着又は後着のセルフレームの一方を選択して出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無中断伝送装置に
関し、特に、ATM(Asynchronous Transfer Mode:非
同期転送モード)において、故障や網運用上の要因によ
り伝送単位の切断が発生した際、伝送の中断及びセルの
損失の防止を目的として、同一情報をもつ第1,第2の
セルフレームに対して遅延処理を行った後、前記第1,
第2のセルフレームの一方を選択して出力する構成の無
中断伝送装置にあって、一定のセル誤り率、セル損失を
維持しながら処理遅延時間を低減できるようにした無中
断伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、故障や網運用上の要因により
ATMに発生した伝送単位の切断に対しては、伝送の中
断及びセル(cell:授受するデータの最小単位であり、
53バイトの情報ブロックをいう)の損失を防止する技
術が提案されている。その一例が、特開平11−313
087号公報に開示されている。以下に、図面を示して
説明する。
【0003】図7は、従来の無中断伝送装置を示す。故
障検出部71には同期セル到着時刻検出部72が接続さ
れ、この同期セル到着時刻検出部72には、到着時刻記
録部73、遅延時間算出部74、及び遅延差調整部75
が接続されている。遅延差調整部75には、エラー復帰
処理部76、フレーム選択部77が順次接続されてい
る。
【0004】故障検出部71は、複数の伝送単位70か
ら到着したセルフレーム(cell frame:一定数のセルを
集めたブロックをいう)を受信し、ユーザセル損失など
を検出する。同期セル到着時刻検出部72は、伝送単位
70から到着したセルフレームに含まれている同期セル
の到着時刻を検出する。到着時刻記録部73は、伝送単
位70の同期セルの到着時刻を記録し、同一シーケンス
ナンバー(SN)の同期セルの到着時間差を算出する。
遅延時間算出部74は、複数のセルフレームにおける同
期セルの到着時間差の平均をとって各伝送単位の遅延差
を算出し、この結果を遅延差調整部75へ出力する。遅
延差調整部75は、最も遅延の大きい伝送単位以外に通
知された遅延差を挿入し、各伝送単位の位相を合わせ
る。エラー復帰処理部76は、或る伝送単位が故障から
復帰する際、セルフレームの未送出がフレーム選択部7
7において発生しないようにするための処理を行う。フ
レーム選択部77は、伝送単位70から到着したセルフ
レームを受信し、受信履歴に基づいて最も早く受信し、
且つエラーのないセルフレームを後段へ送出すると共
に、受信履歴のあるセルフレームを廃棄する。これによ
り、セルフレームにエラーが発生した場合でも、フレー
ム飛びやエラーのあるセルフレームが送出されないよう
にした無中断伝送が可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の無中断
伝送装置によると、遅延差算出部74と遅延差調整部7
5を設け、複数の伝送単位のうちで最も遅延の大きい伝
送単位の位相に合わせるため、全ての伝送単位に遅延を
挿入している。このため、常に遅延時間が最悪値の伝送
単位の位相で全ての処理がなされるため、伝送遅延が劣
化する。
【0006】また、逆に、遅延時間が最良値の伝送単位
の位相を常に選択する方式も考えられるが、この場合、
他の伝送単位の到着を待たずに選択を決定しなければな
らず、セル誤り率やセル損失が悪化すると同時に、別の
伝送単位を選択した場合、その前後の位相跳躍が大きく
なるという不具合がある。
【0007】本発明の目的は、一定のセル誤り率やセル
損失を維持したまま、処理遅延時間を低減し、同時に、
切替時の位相跳躍も一定に抑えることが可能な無中断伝
送装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、第1の特徴として、ATM(非同期転送
モード)網から同一情報をもつ第1及び第2のセルフレ
ームを受信し、これらに対して遅延処理を行った後、前
記第1及び第2のセルフレームの一方を選択して出力す
る無中断伝送装置において、前記第1及び第2のセルフ
レームのそれぞれの到着時刻を検出し、この到着時刻か
ら前記第1のセルフレームと前記第2のセルフレームの
間の到着遅延差を算出すると共に、フレームのエラー検
出結果に基づいて前記第1及び第2のセルフレームのう
ちの先着したセルフレームのフレームエラー発生率を算
出し、このフレームエラー発生率及び前記到着遅延差に
基づいて前記先着したセルフレームに所定の遅延時間を
挿入し、前記先着したセルフレームのエラーの有無に応
じて前記第1のセルフレーム又は前記第2のセルフレー
ムの一方を選択して出力する制御手段を備えることを特
徴とする無中断伝送装置を提供する。
【0009】この構成によれば、制御手段においては、
同一情報をもつ第1及び第2のセルフレームの到着時刻
に基づいてセルフレーム相互の到着遅延差が算出され、
また、各セルフレームのエラー検出結果に基づいて先着
したセルフレームのフレームエラー発生率が算出され
る。これらに基づいて先着したセルフレームに所定の遅
延時間が挿入され、先着したセルフレームのエラーの有
無に応じて第1又は第2のセルフレームの一方を選択し
て出力する。この構成により、先着のフレームエラー発
生率に応じて先着フレームに挿入される遅延時間が変わ
り、具体的には、フレームエラー発生率が小さいときに
は遅延時間が小さくなり、後着フレームの到着を待たず
に、先着フレームの到着時刻に挿入遅延を加算した時刻
に、先着フレームと後着フレームの選択を決定したとし
ても、選択したフレームのセル誤り率及び損失率は悪化
しない。したがって、本発明の無中断伝送装置は、一定
のセル誤り率と損失率を保ちながら処理遅延時間を短縮
することが可能になる。さらに、遅延時間が最適に設定
されるので、切替時の位相跳躍を一定に抑えることが可
能になる。
【0010】さらに、本発明は、上記の目的を達成する
ため、第2の特徴として、同一情報をもつ第1及び第2
のセルフレームのフレームエラーを検出する故障検出部
と、前記第1及び第2のセルフレームの到着時刻を検出
するフレーム到着時刻検出部と、前記フレーム到着時刻
検出部により検出された前記到着時刻に基づいて前記第
1及び第2のセルフレームの同一時間帯の到着遅延差を
求める遅延差測定部と、前記第1及び第2のセルフレー
ムのエラー発生を各系毎に積算して双方のフレームエラ
ー発生率を算出するエラー履歴管理部と、前記遅延差測
定部により測定された到着遅延差及び前記エラー履歴管
理部により算出されたフレームエラー発生率に基づいて
前記第1及び第2のセルフレームのうちの先着したセル
フレームに挿入する挿入遅延を算出する挿入遅延決定部
と、前記フレーム到着時刻検出部からのセルフレームの
内、前記先着したセルフレームにのみ前記挿入遅延決定
部で算出した挿入遅延分の遅延を挿入し、後着したセル
フレームはそのまま出力する先着フレーム遅延付加部
と、受信した順番に前記エラー履歴管理部で算出したフ
レームエラー発生率を用い、かつ予め定めた規則に従っ
て前記先着側フレーム遅延付加部からの前記先着又は後
着したセルフレームの一方を選択するフレーム選択部を
備えることを特徴とする無中断伝送装置を提供する。
【0011】この構成によれば、故障検出部により各セ
ルフレームのフレームエラーを検出し、フレーム到着時
刻検出部により各セルフレームの到着時刻を検出する。
この到着時刻に基づいてのセルフレーム相互の到着遅延
差を遅延差測定部で求め、エラー履歴管理部により各セ
ルフレームのエラー発生の頻度からフレームエラー発生
率が算出される。挿入遅延決定部は、到着遅延差及びフ
レームエラー発生率に基づいて各セルフレームのうちの
先着したセルフレームに挿入する挿入遅延を算出し、こ
の挿入遅延が先着したセルフレームに対して先着フレー
ム遅延付加部により挿入される。フレーム選択部は、フ
レームエラー発生率と予め定めた規則に基づいて先着又
は後着したセルフレームの一方を選択して出力する。し
たがって、上記第1の特徴で説明したように、一定のセ
ル誤り率やセル損失を維持したまま、処理遅延時間を低
減することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に説明する。図1は、本発明による無中断伝
送装置を示す。本発明の無中断伝送装置は、同一内容の
0系と1系の2つの伝送単位からのセルフレームを選択
することにより、中継伝送路での故障や誤りがあった場
合にも、選択した結果にセル誤りや損失発生を防止でき
る構成としている。図1には、受信側回路のみが示さ
れ、故障検出部11、フレーム到着時刻検出部12、遅
延差測定部13、エラー履歴管理部14、挿入遅延決定
部15、先着フレーム遅延付加部16、及びフレーム選
択部17を備えて構成されている。
【0013】故障検出部11は、0系セルフレームと1
系セルフレームを受信して各系のビット誤りなどを検出
することにより発生したフレームエラーをエラー履歴管
理部14に通知し、受信した両系(0系、1系)のセル
フレームを同期セル到着時刻管理部12に出力する。フ
レーム到着時刻検出部12は、故障検出部11から受信
した両系のセルフレームの到着時刻を検出して遅延差測
定部13に出力し、受信した両系のセルフレームを先着
側フレーム遅延付加部16に出力する。遅延差測定部1
3は、フレーム到着時刻検出部12から受信した両系セ
ルフレームの到着時刻から両系セルフレームの到着遅延
差を求め、これを挿入遅延決定部15へ出力する。エラ
ー履歴管理部14は、故障検出部11からの両系セルフ
レームのエラー発生を各系毎に積算して両系のフレーム
エラー発生率を計算し、この結果を挿入遅延決定部15
へ出力する。挿入遅延決定部15は、遅延差測定部13
から受信した到着遅延差とエラー履歴管理部14から受
信した両系のフレームエラー発生率から先着に挿入する
挿入遅延を計算して出力する。先着フレーム遅延付加部
16は、フレーム到着時刻検出部12から受信したセル
フレームの内、先着したセルフレームに挿入遅延決定部
15から受信した挿入遅延分の遅延を挿入して出力し、
後着したセルフレームはそのまま出力する。フレーム選
択部17は、先着側フレーム遅延付加部16から受信し
た両系セルフレーム(遅延を挿入した先着セルフレーム
と、遅延を挿入していない後着セルフレーム)に対し
、受信した順番にエラー履歴管理部14からの両系
のフレームエラー発生率、及び一定の規則に基づいて一
方を選択して出力する。
【0014】図2は、セルフレームの到着順、及びセル
フレームの到着遅延差を示す。上記のように、それぞれ
のセルフレームには、同一のセルフレームを識別するた
めの情報が付加されている。したがって、両系には、図
2に示すように、同一内容のセルフレームには、それぞ
れ遅延時間が付加され、図1の無中断伝送装置に到着し
ている。
【0015】図3及び図4は、エラー履歴管理部14に
よる選択に際して用いられる一定規則の一例を示す。挿
入遅延決定部15は、エラー履歴管理部14からのフレ
ームエラー発生率(受信した0系と1系それぞれの)に
基づいて挿入遅延ファクタを算出し、この挿入遅延ファ
クタと直前のセルフレーム到着遅延差とを乗算し、この
値を挿入遅延として、先着側フレーム遅延付加部16へ
出力する。図3の規則に従った場合、先着のフレームエ
ラー発生率が大きくなるにつれ、遅延無しセルフレーム
又は直前セルフレームの到着遅延差の0.25倍、同
0.5倍、同0.75倍、同1倍の5段階の挿入遅延が
計算され、出力される。
【0016】図4に示すように、遅延無し又は直前のセ
ルフレーム41に対して後着のフレーム42との間に、
〔セルフレーム長×4〕相当のフレーム到着遅延dが存
在するとき、セルフレーム41に対してセルフレーム4
2の位置では挿入遅延ファクタは「1」になる。〔セル
フレーム長×3〕の位置では挿入遅延ファクタは「0.
7」、〔セルフレーム長×2〕の位置では「0.5」、
セルフレーム長の位置では〔0.25〕、セルフレーム
41き同じ位置では「1」になる。
【0017】この無中断伝送装置では、遅延差測定部1
3で計算した両系の到着遅延差と、エラー履歴管理部1
4の管理する両系のフレームエラー発生率に比例した遅
延が、挿入遅延決定部15によって先着セルフレームに
挿入される。また、先着側フレーム遅延付加部16によ
り遅延が挿入され、フレーム選択部17は先着順にセル
フレームを選択している。これにより、先着のフレーム
エラー発生率が小さいときには先着セルフレームに挿入
される遅延時間が小さくなり、フレームエラー発生率が
大きいときには遅延時間が大きくなる。このことは、先
着のセルフレームが選択される可能性が高いときには先
着に挿入される遅延時間が小さいことを意味し、先着の
セルフレームが選択される可能性が低いときには先着に
挿入される遅延時間が大きいことを意味している。した
がって、後着セルフレームの到着を待たずに、先着セル
フレームの到着時刻に挿入遅延を加算した時刻に、先着
セルフレームと後着セルフレームの選択を決定したとし
ても、選択したセルフレームのセル誤り率及び損失率が
悪化することはない。したがって、本発明の無中断伝送
装置は、一定のセル誤り率と損失率を保ちながら処理遅
延時間を短縮することが可能になる。
【0018】次に、本発明の無中断伝送装置の動作につ
いて説明する。ここで、0系と1系の両系には同一の情
報が流されており、それぞれのセルフレームには同一の
セルフレームを識別するための情報が付加されているも
のとする。この識別情報には、例えば、同期セルがあ
る。
【0019】故障検出部11は、セルフレームの最終が
到着した時点で、セルフレームのエラーを検出する。こ
のフレームエラー検出には、上記した同期セルを利用し
てユーザセルビット誤り数を検出することができる。こ
こで検出されたフレームエラー数は、そのままエラー履
歴管理部14に出力される。フレーム到着時刻検出部1
2は、到着したセルフレームの最終が到着した時刻を観
測し、或る一定の規則に従って表現し、その値を遅延測
定部13へ出力する。
【0020】遅延差測定部13は、フレーム到着時刻検
出部12からのセルフレーム到着時間を受信し、同一内
容のセルフレームの0系と1系との到着時間差を計算す
る。図2で説明すると、図中、D1はセルフレーム1の
到着遅延差を示し、D2はフレーム2の到着遅延差を示
す。遅延差測定部13では、これらセルフレーム毎の到
着遅延差または一定数のセルフレームの間で到着遅延差
の平均値を計算し、それを到着遅延差Dとして挿入遅延
決定部15へ出力する。
【0021】エラー履歴管理部14は、故障検出部11
からのフレームエラー数を0系と1系で別々に積算し、
それぞれのユーザセル誤り率を計算する。例えば、ユー
ザセル誤り率として、Nセルフレーム受信する間に発生
したフレームエラー数を用いる。したがって、両系でN
セルフレーム毎にフレームエラー数を独立に積算し、そ
の積算結果を挿入遅延決定部15へ出力する。
【0022】挿入遅延決定部15は、遅延差測定部13
からの到着遅延差と、エラー履歴管理部14からのフレ
ームエラー発生率とに基づいて挿入遅延を決定する。挿
入遅延の決定の原則は、(i)先着のフレームエラー発
生率が大きい場合には挿入遅延も大きくし、先着のフレ
ームエラー発生率が小さい場合には挿入遅延も小さくす
ることと、(ii)挿入遅延は最小では0で最大では直前
の両系のフレーム到着遅延差とすることの2つであり、
これを基にした規則であればよい。例えば、予め図3に
示す規則を決定しておく。
【0023】先着フレーム遅延付加部16は、先着セル
フレームのみに挿入遅延決定部15から受信した挿入遅
延の分だけ遅延を付加し、後着セルフレームはそのまま
フレーム選択部17へ出力する。フレーム選択部17
は、両系セルフレームを到着した順番に選択処理する
が、受信したセルフレームが先着であるときには、この
セルフレームに誤り(フレームエラー)が有ったか否か
をチェックする。フレームエラーがない場合、このセル
フレームをフレーム選択部17から出力する。一方、フ
レームエラーが有る場合、エラー履歴管理部14からの
0系と1系のフレームエラー発生率を比較し、このセル
フレームが所属する系のフレームエラー発生率が小さい
場合にはフレーム選択部17から出力し、フレームエラ
ー発生率が大きい場合にはこのセルフレームを廃棄す
る。また、到着したセルフレームが既に後着である場合
には、このセルフレームが先着時の処理で廃棄されてい
れば、このセルフレームをフレーム選択部17から出力
し、先着時の処理によってフレーム選択部17から出力
されていれば、このセルフレームを廃棄する。
【0024】図5は、先着セルフレームのフレームエラ
ー発生率が低かった場合のエラー履歴管理部14の動作
を示す。この場合、先着側フレーム遅延付加部16で
は、0系と1系のフレーム到着遅延差に比べて小さい挿
入遅延(処理遅延t)が、先着セルフレームに挿入され
ることになる。このとき、先着セルフレームのフレーム
エラー発生率は低いので、フレーム選択部17が後着の
セルフレームの到着を待たずに、この先着セルフレーム
を選択しても、セル誤り率やセル損失が劣化する確率は
低いため、先着セルフレームが選ばれる確率は高い。し
たがって、一定のセル誤り率とセル損失を保持しなが
ら、処理遅延時間を小さく抑えることができる。
【0025】図6は、先着セルフレームのフレームエラ
ー発生率が高かった場合のエラー履歴管理部14の動作
を示す。この例では、先着側フレーム遅延付加部16で
は0系と1系のフレーム到着遅延差と同程度の挿入遅延
(処理遅延t)が、先着セルフレームに挿入されてい
る。従って、先着セルフレームと後着セルフレームはほ
ぼ同一時刻にフレーム選択部17に到着している。した
がって、どちらのセルフレームが選択されたとしても、
位相跳躍は小さい。また、先着のフレームエラー発生率
が高いので、フレーム選択部17は後着のセルフレーム
の到着を待つことなく先着セルフレームを廃棄し、後着
セルフレームが到着した際に強制的に先着セルフレーム
又は後着セルフレームが選択されたとしても、セル誤り
率やセル損失が劣化する確率は低い。したがって、一定
のセル誤り率とセル損失を保持しながら、切替時に発生
する位相跳躍を抑えることができる。
【0026】また、エラー履歴管理部14が管理してい
るフレームエラー発生率は、常時回線状態を監視してお
り、観測されているフレームエラー発生率に連動して挿
入遅延は更新されていく。つまり、先着のフレームエラ
ー発生率が大きいと挿入遅延は大きくなり、先着のフレ
ームエラー発生率が小さいと挿入遅延は小さくなるとい
う動作が、回線の状態に応じて自動的に行われる。
【0027】本発明の無中断伝送装置の動作では、先着
のフレームエラー発生率に応じて先着フレームに挿入す
る遅延時間を変動させて先着側のユーザフレーム誤り率
が小さい場合には、先着セルフレームに挿入する挿入遅
延を小さくして処理遅延時間を低減し、フレームエラー
発生率が大きい場合には先着側に挿入する挿入遅延を大
きくして両系のセルフレームの位相を合わせておき、切
替発生時の位相跳躍を抑えることができる。よって、本
発明の無中断伝送装置は、一定のセル誤り率とセル損失
を保ちながら、処理遅延時間と位相跳躍とを最適化する
ことが可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の無中
断伝送装置によれば、同一情報をもつ第1及び第2のセ
ルフレームの到着時刻に基づいてセルフレーム相互の到
着遅延差を算出し、各セルフレームのエラー検出結果に
基づいて先着したセルフレームのフレームエラー発生率
を算出し、これらに基づいて先着したセルフレームに所
定の遅延時間を挿入し、先着したセルフレームのエラー
の有無に応じて第1又は第2のセルフレームの一方を選
択して出力する制御手段を設ける構成にしている。これ
により、先着側のフレームエラー発生率に応じて先着セ
ルフレームに挿入される遅延時間が変わり、具体的に
は、フレームエラー発生率が小さいときには遅延時間が
小さく、フレームエラー発生率が大きいときには遅延時
間が大きくなるので、後着セルフレームの到着を待つこ
となく、先着セルフレームの到着時刻に挿入遅延を加算
した時刻に、先着セルフレームと後着セルフレームの選
択を決定したとしても、選択したセルフレームのセル誤
り率及び損失率を維持したまま、処理遅延時間を低減す
ることができる。さらに、遅延時間が最適に設定される
ため、切替時の位相跳躍を一定に抑えることが可能にな
る。
【0029】また、本発明の無中断伝送装置によれば、
第1,第2のセルフレームのフレームエラーのエラー発
生の頻度からフレームエラー発生率が算出するエラー履
歴管理部、フレームエラー発生率及び到着遅延差に基づ
いて挿入遅延を算出する挿入遅延決定部、これによる挿
入遅延を先着のセルフレームに挿入する先着側フレーム
遅延付加部、フレームエラー発生率と予め定めた規則に
基づいて先着又は後着したセルフレームの一方を選択し
て出力するフレーム選択部を備える構成にしたので、上
記した無中断伝送装置の効果と同様に、一定のセル誤り
率やセル損失を維持したまま、処理遅延時間を低減する
ことができる。さらに、遅延時間が最適に設定されるた
め、切替時の位相跳躍を一定に抑えることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無中断伝送装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】セルフレームの到着順及びセルフレームの到着
遅延差を示す説明図である。
【図3】エラー履歴管理部による選択に際して用いられ
る一定規則の一例を示す説明図である。
【図4】図3の規則に従った遅延処理を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の無中断伝送装置において、先着側のフ
レームエラー発生率が低かった場合のエラー履歴管理部
の動作を示す説明図である。
【図6】先着側のフレームエラー発生率が高かった場合
のエラー履歴管理部の動作を示す説明図である。
【図7】従来の無中断伝送装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
11 故障検出部 12 フレーム到着時刻検出部 13 遅延差測定部 14 エラー履歴管理部 15 挿入遅延決定部 16 先着側フレーム遅延付加部 17 フレーム選択部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ATM(非同期転送モード)網から同一
    情報をもつ第1及び第2のセルフレームを受信し、これ
    らに対して遅延処理を行った後、前記第1及び第2のセ
    ルフレームの一方を選択して出力する無中断伝送装置に
    おいて、 前記第1及び第2のセルフレームのそれぞれの到着時刻
    を検出し、この到着時刻から前記第1のセルフレームと
    前記第2のセルフレームの間の到着遅延差を算出すると
    共に、フレームのエラー検出結果に基づいて前記第1及
    び第2のセルフレームのうちの先着したセルフレームの
    フレームエラー発生率を算出し、このフレームエラー発
    生率及び前記到着遅延差に基づいて前記先着したセルフ
    レームに所定の遅延時間を挿入し、前記先着したセルフ
    レームのエラーの有無に応じて前記第1のセルフレーム
    又は前記第2のセルフレームの一方を選択して出力する
    制御手段を備えることを特徴とする無中断伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記フレームエラー発
    生率が高いときには挿入する遅延時間を大きくし、前記
    フレームエラー発生率が低いときには挿入する遅延時間
    を小さくすることを特徴とする請求項1記載の無中断伝
    送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記先着したセルフレ
    ームにエラーが無いとき、前記先着したセルフレームを
    選択して出力することを特徴とする請求項1記載の無中
    断伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記先着したセルフレ
    ームにフレームエラーが有るとき、前記第1のセルフレ
    ーム及び前記第2のセルフレームのフレームエラー発生
    率を比較し、そのフレームエラー発生率が小さければ出
    力し、フレームエラー発生率が大きければ廃棄すること
    を特徴とする請求項1記載の無中断伝送装置。
  5. 【請求項5】 同一情報をもつ第1及び第2のセルフレ
    ームのフレームエラーを検出する故障検出部と、 前記第1及び第2のセルフレームの到着時刻を検出する
    フレーム到着時刻検出部と、 前記フレーム到着時刻検出部により検出された前記到着
    時刻に基づいて前記第1及び第2のセルフレームの同一
    時間帯の到着遅延差を求める遅延差測定部と、 前記第1及び第2のセルフレームのエラー発生を各系毎
    に積算して双方のフレームエラー発生率を算出するエラ
    ー履歴管理部と、 前記遅延差測定部により測定された到着遅延差及び前記
    エラー履歴管理部により算出されたフレームエラー発生
    率に基づいて前記第1及び第2のセルフレームのうちの
    先着したセルフレームに挿入する挿入遅延を算出する挿
    入遅延決定部と、 前記フレーム到着時刻検出部からのセルフレームの内、
    前記先着したセルフレームにのみ前記挿入遅延決定部で
    算出した挿入遅延分の遅延を挿入し、後着したセルフレ
    ームはそのまま出力する先着側フレーム遅延付加部と、 受信した順番に前記エラー履歴管理部で算出したフレー
    ムエラー発生率を用い、かつ予め定めた規則に従って前
    記先着側フレーム遅延付加部からの前記先着又は後着し
    たセルフレームの一方を選択するフレーム選択部を備え
    ることを特徴とする無中断伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記挿入遅延決定部は、前記規則とし
    て、前記フレームエラー発生率に基づいて挿入遅延ファ
    クタを算出し、この挿入遅延ファクタと直前のセルフレ
    ームの到着遅延差との乗算値を前記挿入遅延とすること
    を特徴とする請求項5記載の無中断伝送装置。
  7. 【請求項7】 前記挿入遅延決定部は、前記先着のセル
    フレームの前記フレームエラー発生率が大きくなるにつ
    れ、遅延無しセルフレーム又は直前セルフレームの前記
    到着遅延差を大きく設定して前記挿入遅延を算出するこ
    とを特徴とする請求項5記載の無中断伝送装置。
  8. 【請求項8】 前記フレーム選択部は、前記先着したセ
    ルフレームにエラーが無いときには前記先着したセルフ
    レームを選択して出力し、 前記先着したセルフレームにフレームエラーが有るとき
    には、前記第1のセルフレームと前記第2のセルフレー
    ムのフレームエラー発生率を比較し、そのフレームエラ
    ー発生率が小さければ出力し、フレームエラー発生率が
    大きければ廃棄することを特徴とする請求項5記載の無
    中断伝送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007235967A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Dibcom 複数のチャネル上で伝達される信号を受信する方法とそれに対応する装置及び受信機

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