JP2003007367A - 複合セラミック部品の実装面用樹脂シート、および、複合セラミック部品とその製造方法 - Google Patents
複合セラミック部品の実装面用樹脂シート、および、複合セラミック部品とその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セラミック部品の耐衝撃性を向上させること
ができる複合セラミック部品を提供する。 【解決手段】 本発明の複合セラミック部品の実装面用
樹脂シートは、接着性を有して半硬化状態にあり、セラ
ミック部品に接着される接着面と、接着面に対向し、か
つ、配線基板に実装される実装面とを有し、接着面から
実装面に貫通し、接着性を有して半硬化状態にある導体
ペーストでその内部が充填された複数のビアホールが形
成されている。上記実装面用樹脂シートは、接着面にお
いて、導体ペーストにセラミック部品の外部取りだし電
極が接着され、一方、実装面においては、導体ペースト
に配線基板の外部端子が接着される。
ができる複合セラミック部品を提供する。 【解決手段】 本発明の複合セラミック部品の実装面用
樹脂シートは、接着性を有して半硬化状態にあり、セラ
ミック部品に接着される接着面と、接着面に対向し、か
つ、配線基板に実装される実装面とを有し、接着面から
実装面に貫通し、接着性を有して半硬化状態にある導体
ペーストでその内部が充填された複数のビアホールが形
成されている。上記実装面用樹脂シートは、接着面にお
いて、導体ペーストにセラミック部品の外部取りだし電
極が接着され、一方、実装面においては、導体ペースト
に配線基板の外部端子が接着される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種電子部品、特
に携帯電話等に用いられる小型、軽量かつ高機能を有す
る小型セラミック部品とその製造方法、およびそのセラ
ミック部品を用いた配線基板とその製造方法に関する。
に携帯電話等に用いられる小型、軽量かつ高機能を有す
る小型セラミック部品とその製造方法、およびそのセラ
ミック部品を用いた配線基板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話に代表される移動体通信
機器等の電子機器の小型化、薄型化、軽量化、高機能化
が進展する中で、電子機器を構成する各種電子部品の小
型化や薄型化等とともに、これら電子部品が実装される
配線基板も高密度実装を可能とする様々な技術開発が盛
んに行われている。特に最近は、急速な実装技術の進展
とともに、配線基板上への半導体ベアチップの直接実
装、または高速信号処理回路にも対応できる多層配線構
造の配線基板等への要望が多大となってきている。
機器等の電子機器の小型化、薄型化、軽量化、高機能化
が進展する中で、電子機器を構成する各種電子部品の小
型化や薄型化等とともに、これら電子部品が実装される
配線基板も高密度実装を可能とする様々な技術開発が盛
んに行われている。特に最近は、急速な実装技術の進展
とともに、配線基板上への半導体ベアチップの直接実
装、または高速信号処理回路にも対応できる多層配線構
造の配線基板等への要望が多大となってきている。
【0003】多層配線構造の配線基板の例として、多層
配線基板の層間電気接続方式であるインナビアホール
(IVH)接続を採用した多層セラミック配線基板、樹
脂多層配線基板、または、セラミック粉体と樹脂材料を
混合した多層コンポジット配線基板等が各方面から提供
されてきている。
配線基板の層間電気接続方式であるインナビアホール
(IVH)接続を採用した多層セラミック配線基板、樹
脂多層配線基板、または、セラミック粉体と樹脂材料を
混合した多層コンポジット配線基板等が各方面から提供
されてきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような配線基
板に実装される、コンデンサやトランジスタなどの様々
なセラミック部品は、外部から衝撃を受けた時に割れや
すく、特に、配線基板に実装後、配線基板が落下した時
に、セラミック部品に破損が発生しやすいという課題が
あった。特にそのような問題は、セラミック部品の外部
取り出し電極部分、つまり通常、半田で配線基板に実装
される部分に多く発生した。
板に実装される、コンデンサやトランジスタなどの様々
なセラミック部品は、外部から衝撃を受けた時に割れや
すく、特に、配線基板に実装後、配線基板が落下した時
に、セラミック部品に破損が発生しやすいという課題が
あった。特にそのような問題は、セラミック部品の外部
取り出し電極部分、つまり通常、半田で配線基板に実装
される部分に多く発生した。
【0005】このような課題を解決する方法として、小
片にしたセラミック部品の各辺を研磨して、各辺の角を
丸くするバレル処理という工程があるが、小片のセラミ
ック部品でなければ行うことができず、工程的に非常に
面倒であった。また、小片のセラミック部品は、長所と
して平面上の反りが小さいことが挙げられるが、セラミ
ック部品上への実装が難しい等、取り扱い性が非常に悪
いという課題がある。これに対して、大判のセラミック
部品は、長所として、取り扱い性が良いことが挙げられ
るが、平面上の反りが大きくなること、また、大判で作
製することが難しいという課題があった。
片にしたセラミック部品の各辺を研磨して、各辺の角を
丸くするバレル処理という工程があるが、小片のセラミ
ック部品でなければ行うことができず、工程的に非常に
面倒であった。また、小片のセラミック部品は、長所と
して平面上の反りが小さいことが挙げられるが、セラミ
ック部品上への実装が難しい等、取り扱い性が非常に悪
いという課題がある。これに対して、大判のセラミック
部品は、長所として、取り扱い性が良いことが挙げられ
るが、平面上の反りが大きくなること、また、大判で作
製することが難しいという課題があった。
【0006】また、セラミック部品の外部取り出し電極
は、通常、導体ペーストを印刷した後に、焼結すること
によって形成されるために、金属に比べて抵抗値が高い
という問題があった。また、電極が銀ペーストの焼結体
で形成された場合、電極上に、直接半田付けすると、銀
成分が半田中に溶け出す半田喰われという現象が起こり
やすいために、無電解金メッキ等を施しておく必要があ
り、工程上面倒であった。
は、通常、導体ペーストを印刷した後に、焼結すること
によって形成されるために、金属に比べて抵抗値が高い
という問題があった。また、電極が銀ペーストの焼結体
で形成された場合、電極上に、直接半田付けすると、銀
成分が半田中に溶け出す半田喰われという現象が起こり
やすいために、無電解金メッキ等を施しておく必要があ
り、工程上面倒であった。
【0007】そこで本発明は上述したような課題を解決
するためになされたものであり、セラミック部品の耐衝
撃性を向上させ、低抵抗の電極が形成可能であり、さら
に、製造方法の容易な複合セラミック部品とその製造方
法、および、複合セラミック部品の実装面用樹脂シー
ト、ならびに複合セラミック部品を実装した配線基板と
その製造方法を提供することを目的とする。
するためになされたものであり、セラミック部品の耐衝
撃性を向上させ、低抵抗の電極が形成可能であり、さら
に、製造方法の容易な複合セラミック部品とその製造方
法、および、複合セラミック部品の実装面用樹脂シー
ト、ならびに複合セラミック部品を実装した配線基板と
その製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複合セラミック
部品の実装面用樹脂シートは、接着性を有して半硬化状
態にあり、セラミック部品に接着される接着面と、接着
面に対向し、かつ、配線基板に実装される実装面とを有
し、接着面から実装面に貫通し、接着性を有して半硬化
状態にある導体ペーストでその内部が充填された複数の
ビアホールが形成されている。このような実装面用樹脂
シートは、接着面において、導体ペーストにセラミック
部品の外部取りだし電極が接着され、一方、実装面にお
いては、導体ペーストに配線基板の外部端子が接着され
る。
部品の実装面用樹脂シートは、接着性を有して半硬化状
態にあり、セラミック部品に接着される接着面と、接着
面に対向し、かつ、配線基板に実装される実装面とを有
し、接着面から実装面に貫通し、接着性を有して半硬化
状態にある導体ペーストでその内部が充填された複数の
ビアホールが形成されている。このような実装面用樹脂
シートは、接着面において、導体ペーストにセラミック
部品の外部取りだし電極が接着され、一方、実装面にお
いては、導体ペーストに配線基板の外部端子が接着され
る。
【0009】本発明の複合セラミック部品は、外部取り
だし電極が設けられた底面と、底面と対向する上面と、
側面とを有するセラミック部品の底面に、上述した実装
面用樹脂シートが接着されてなる。このような本発明の
複合セラミック部品によると、セラミック部品の底面に
実装面用樹脂シートが接着されているので、複合セラミ
ック部品を配線基板に実装させる場合に、実装面用樹脂
シートの実装面において、導体ペーストに、配線基板の
実装面に設けられた外部端子を直接接着させることがで
きるので、半田を使用することなく電気接続させること
ができる。また、実装面用樹脂シートの実装面の全面に
配線基板を接着させることができるので、複合セラミッ
ク部品を配線基板に強固に接着できる。また、このよう
にして得られる複合セラミック部品が実装された配線基
板は、外部からの衝撃に対して破壊されにくく、耐衝撃
性に優れる。
だし電極が設けられた底面と、底面と対向する上面と、
側面とを有するセラミック部品の底面に、上述した実装
面用樹脂シートが接着されてなる。このような本発明の
複合セラミック部品によると、セラミック部品の底面に
実装面用樹脂シートが接着されているので、複合セラミ
ック部品を配線基板に実装させる場合に、実装面用樹脂
シートの実装面において、導体ペーストに、配線基板の
実装面に設けられた外部端子を直接接着させることがで
きるので、半田を使用することなく電気接続させること
ができる。また、実装面用樹脂シートの実装面の全面に
配線基板を接着させることができるので、複合セラミッ
ク部品を配線基板に強固に接着できる。また、このよう
にして得られる複合セラミック部品が実装された配線基
板は、外部からの衝撃に対して破壊されにくく、耐衝撃
性に優れる。
【0010】ここで、本発明の複合セラミック部品に含
まれる「セラミック部品」とは、1つの機能が1つの部
品になっているディスクリート(個別)部品を意味し、
例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗、または、コ
ンデンサなどの電気素子を指す。次に、本発明の樹脂シ
ートの硬化状態について説明する。一般に、熱硬化性樹
脂の硬化状態を示す表現として、「Aステージ状態」、
「Bステージ状態」および「Cステージ状態」がある。
「Aステージ状態」とは、樹脂の硬化反応開始前の流動
状のワニス状態を示す。「Bステージ状態」とは、樹脂
の硬化反応の中間状態にあり、ワニス状態と、後述する
完全硬化状態との間にあり、再度加熱すると一度溶融し
た後、完全硬化し、Cステージ状態になる状態である。
この「Bステージ状態」にある樹脂シートは、接着性が
あり、積層板、または多層板の接着シートであるプリプ
レグとなる。「Cステージ状態」とは、完全硬化状態で
ある。本明細書において、「接着性を有して、半硬化状
態にある」樹脂シートとは、樹脂シートが上述したBス
テージ状態にあることを意味し、「未硬化状態にある」
樹脂シートとは、樹脂シートが上述したAステージ状態
にあることを意味する。また、「完全硬化状態にある」
樹脂シートまたは「樹脂層」とは、樹脂シートが上述し
たCステージ状態にあることを意味する。また、「接着
性を有して、半硬化状態にある」導体ペーストとは、導
体ペーストに含有される樹脂成分が、Bステージ状態に
あることを意味する。
まれる「セラミック部品」とは、1つの機能が1つの部
品になっているディスクリート(個別)部品を意味し、
例えば、トランジスタ、ダイオード、抵抗、または、コ
ンデンサなどの電気素子を指す。次に、本発明の樹脂シ
ートの硬化状態について説明する。一般に、熱硬化性樹
脂の硬化状態を示す表現として、「Aステージ状態」、
「Bステージ状態」および「Cステージ状態」がある。
「Aステージ状態」とは、樹脂の硬化反応開始前の流動
状のワニス状態を示す。「Bステージ状態」とは、樹脂
の硬化反応の中間状態にあり、ワニス状態と、後述する
完全硬化状態との間にあり、再度加熱すると一度溶融し
た後、完全硬化し、Cステージ状態になる状態である。
この「Bステージ状態」にある樹脂シートは、接着性が
あり、積層板、または多層板の接着シートであるプリプ
レグとなる。「Cステージ状態」とは、完全硬化状態で
ある。本明細書において、「接着性を有して、半硬化状
態にある」樹脂シートとは、樹脂シートが上述したBス
テージ状態にあることを意味し、「未硬化状態にある」
樹脂シートとは、樹脂シートが上述したAステージ状態
にあることを意味する。また、「完全硬化状態にある」
樹脂シートまたは「樹脂層」とは、樹脂シートが上述し
たCステージ状態にあることを意味する。また、「接着
性を有して、半硬化状態にある」導体ペーストとは、導
体ペーストに含有される樹脂成分が、Bステージ状態に
あることを意味する。
【0011】複合セラミック部品に含まれるセラミック
部品は、セラミック部品の少なくとも側面が、接着性を
有して半硬化状態にある側面用樹脂シートの中に埋め込
まれて、複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に
平坦化されていることが好ましい。これにより、セラミ
ック部品の底面および側面に樹脂層を形成できるので、
セラミック部品の耐衝撃性をより向上させることができ
る。
部品は、セラミック部品の少なくとも側面が、接着性を
有して半硬化状態にある側面用樹脂シートの中に埋め込
まれて、複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に
平坦化されていることが好ましい。これにより、セラミ
ック部品の底面および側面に樹脂層を形成できるので、
セラミック部品の耐衝撃性をより向上させることができ
る。
【0012】上記複合セラミック部品は、複数のセラミ
ック部品を含んでもよい。この場合、複数のセラミック
部品の少なくともそれぞれの側面を埋め込む側面用樹脂
シートと、複数のセラミック部品のそれぞれの底面に接
着された実装面用樹脂シートとによって、複数のセラミ
ック部品が一体化される。複数のセラミック部品は、い
ずれも同種類のセラミック部品であってもよいし、ある
いは、異なる種類のセラミック部品、例えばコンデンサ
とダイオードの組み合わせなどであっても良い。複数の
セラミック部品が、側面用樹脂シートおよび実装面用樹
脂シートによって一体化されことにより、既存のセラミ
ック部品が組み合わせられて、簡単に複合化される。ま
た、複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦
化されているので、実装し易くなる等、取り扱い性が向
上するという効果を得ることができる。
ック部品を含んでもよい。この場合、複数のセラミック
部品の少なくともそれぞれの側面を埋め込む側面用樹脂
シートと、複数のセラミック部品のそれぞれの底面に接
着された実装面用樹脂シートとによって、複数のセラミ
ック部品が一体化される。複数のセラミック部品は、い
ずれも同種類のセラミック部品であってもよいし、ある
いは、異なる種類のセラミック部品、例えばコンデンサ
とダイオードの組み合わせなどであっても良い。複数の
セラミック部品が、側面用樹脂シートおよび実装面用樹
脂シートによって一体化されことにより、既存のセラミ
ック部品が組み合わせられて、簡単に複合化される。ま
た、複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦
化されているので、実装し易くなる等、取り扱い性が向
上するという効果を得ることができる。
【0013】なお、上記セラミック部品の上面の表面電
極に部品が実装されており、その部品およびセラミック
部品の上面が側面用樹脂シートの中に埋め込まれていて
もよい。これにより、複合セラミック部品の多機能化を
図ることができ、さらに、部品およびセラミック部品の
上面が側面用樹脂シートの中に埋め込まれているので、
耐衝撃性に優れる。
極に部品が実装されており、その部品およびセラミック
部品の上面が側面用樹脂シートの中に埋め込まれていて
もよい。これにより、複合セラミック部品の多機能化を
図ることができ、さらに、部品およびセラミック部品の
上面が側面用樹脂シートの中に埋め込まれているので、
耐衝撃性に優れる。
【0014】複合セラミック部品が複数のセラミック部
品を有する場合、複数のセラミック部品の底面から上面
方向の高さがそれぞれ異なっていてもよい。この場合、
複数のセラミック部品のそれぞれの上面の位置を合わせ
て配置し、かつ、複数のセラミック部品のそれぞれの底
面に、異なる数の実装面用樹脂シートを積層させて、複
合セラミック部品の底面を実質的に平坦化させることが
好ましい。このような複合セラミック部品によると、実
装面用樹脂シートの積層数を調節することにより、高さ
の異なる複数のセラミック部品を容易に一体化させるこ
とができる。従って、高さの異なる複数のセラミック部
品を自由に選択して、複合セラミック部品を作製するこ
とができる。
品を有する場合、複数のセラミック部品の底面から上面
方向の高さがそれぞれ異なっていてもよい。この場合、
複数のセラミック部品のそれぞれの上面の位置を合わせ
て配置し、かつ、複数のセラミック部品のそれぞれの底
面に、異なる数の実装面用樹脂シートを積層させて、複
合セラミック部品の底面を実質的に平坦化させることが
好ましい。このような複合セラミック部品によると、実
装面用樹脂シートの積層数を調節することにより、高さ
の異なる複数のセラミック部品を容易に一体化させるこ
とができる。従って、高さの異なる複数のセラミック部
品を自由に選択して、複合セラミック部品を作製するこ
とができる。
【0015】上述した複合セラミック部品において、実
装面用樹脂シートおよび側面用樹脂シートは、無機フィ
ラーおよび熱硬化性樹脂からなることが好ましい。複合
セラミック部品は、配線基板に実装時、樹脂シートを完
全硬化させるために加熱されるが、このとき、樹脂シー
トに無機フィラーが含有されていれば、樹脂シートの放
熱性を高めることができる。また、無機フィラーの種
類、熱硬化性樹脂への充填量を適宜選択すれば、樹脂シ
ートの熱膨張率を調節することができるので、実装時
に、樹脂シートとセラミック部品との間において、およ
び、樹脂シートと配線基板との間において、熱膨張差か
ら発生する応力を緩和することができる。
装面用樹脂シートおよび側面用樹脂シートは、無機フィ
ラーおよび熱硬化性樹脂からなることが好ましい。複合
セラミック部品は、配線基板に実装時、樹脂シートを完
全硬化させるために加熱されるが、このとき、樹脂シー
トに無機フィラーが含有されていれば、樹脂シートの放
熱性を高めることができる。また、無機フィラーの種
類、熱硬化性樹脂への充填量を適宜選択すれば、樹脂シ
ートの熱膨張率を調節することができるので、実装時
に、樹脂シートとセラミック部品との間において、およ
び、樹脂シートと配線基板との間において、熱膨張差か
ら発生する応力を緩和することができる。
【0016】あるいは、実装面用樹脂シートおよび側面
用樹脂シートは、ガラス繊維の織布と、ガラス繊維の不
織布と、耐熱有機繊維の織布と、耐熱有機繊維の不織布
とからなる群から選択された少なくとも一つの補強材
に、熱硬化性樹脂組成物が含浸されてなる樹脂シートで
あっても良い。樹脂シートに補強材が含まれることによ
り、セラミック部品の耐衝撃性をさらに向上させること
ができる。また、樹脂シートが補強材を含むことによ
り、プリプレグとして補強効果が高いものになるため
に、樹脂シート上にセラミック部品を接着する時に、樹
脂シートの平坦性を維持することができ、多数のセラミ
ック部品を樹脂シート上に接着しても、平坦性の高い複
合セラミック部品を作製することができる。
用樹脂シートは、ガラス繊維の織布と、ガラス繊維の不
織布と、耐熱有機繊維の織布と、耐熱有機繊維の不織布
とからなる群から選択された少なくとも一つの補強材
に、熱硬化性樹脂組成物が含浸されてなる樹脂シートで
あっても良い。樹脂シートに補強材が含まれることによ
り、セラミック部品の耐衝撃性をさらに向上させること
ができる。また、樹脂シートが補強材を含むことによ
り、プリプレグとして補強効果が高いものになるため
に、樹脂シート上にセラミック部品を接着する時に、樹
脂シートの平坦性を維持することができ、多数のセラミ
ック部品を樹脂シート上に接着しても、平坦性の高い複
合セラミック部品を作製することができる。
【0017】本発明の他の実施形態の複合セラミック部
品は、複数の外部取りだし電極が設けられた底面と、底
面と対向する上面と、側面とを有するセラミック部品
が、少なくとも底面を樹脂層で覆われてなる。この樹脂
層は、上述した実装面用樹脂シートが完全硬化されて形
成されたものである。樹脂層には、樹脂層を貫通し、内
部が導体ペーストによって充填されたビアホールが設け
られており、このビアホールはセラミック部品の外部取
りだし電極の直下に設けられている。また、ビアホール
の先端には、金属からなる外部端子が設けられており、
外部端子と外部取りだし電極とが導体ペーストを介して
電気的に接続されている。このような複合セラミック部
品によると、セラミック部品の底面が樹脂層で覆われて
いるので、セラミック部品の耐衝撃性を向上させること
ができる。また、外部端子が金属からなるので、従来の
銀ペーストの焼結体からなる外部取り出し電極に比べ
て、抵抗値を低下させ、信頼性を向上させることができ
る。
品は、複数の外部取りだし電極が設けられた底面と、底
面と対向する上面と、側面とを有するセラミック部品
が、少なくとも底面を樹脂層で覆われてなる。この樹脂
層は、上述した実装面用樹脂シートが完全硬化されて形
成されたものである。樹脂層には、樹脂層を貫通し、内
部が導体ペーストによって充填されたビアホールが設け
られており、このビアホールはセラミック部品の外部取
りだし電極の直下に設けられている。また、ビアホール
の先端には、金属からなる外部端子が設けられており、
外部端子と外部取りだし電極とが導体ペーストを介して
電気的に接続されている。このような複合セラミック部
品によると、セラミック部品の底面が樹脂層で覆われて
いるので、セラミック部品の耐衝撃性を向上させること
ができる。また、外部端子が金属からなるので、従来の
銀ペーストの焼結体からなる外部取り出し電極に比べ
て、抵抗値を低下させ、信頼性を向上させることができ
る。
【0018】複合セラミック部品が複数のセラミック部
品を含む場合には、複数のセラミック部品のそれぞれの
側面が樹脂層に覆われ、底面の樹脂層と側面の樹脂層と
によって、複数のセラミック部品が一体化され、複合セ
ラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦化されるこ
とが好ましい。複数のセラミック部品が一体化されるこ
とにより、多機能の複合セラミック部品を容易に実装で
き、また、セラミック部品の底面および側面に樹脂層が
形成されることにより、セラミック部品の耐衝撃性を高
めることができる。
品を含む場合には、複数のセラミック部品のそれぞれの
側面が樹脂層に覆われ、底面の樹脂層と側面の樹脂層と
によって、複数のセラミック部品が一体化され、複合セ
ラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦化されるこ
とが好ましい。複数のセラミック部品が一体化されるこ
とにより、多機能の複合セラミック部品を容易に実装で
き、また、セラミック部品の底面および側面に樹脂層が
形成されることにより、セラミック部品の耐衝撃性を高
めることができる。
【0019】上述した外部端子は、特に銅からなること
が好ましい。低抵抗で、安価に外部端子を形成すること
ができるからである。
が好ましい。低抵抗で、安価に外部端子を形成すること
ができるからである。
【0020】次に、本発明の複合セラミック部品の製造
方法を説明する。本発明の複合セラミック部品の製造方
法は、(1)上述した接着性を有し半硬化状態にある実
装面用樹脂シートと、外部取りだし電極を底面に有する
セラミック部品とを、接着面のビアホールの先端と外部
取り出し電極とが対向するように位置合わせする工程
と、(2)セラミック部品の底面に実装面用樹脂シート
の接着面を接着させ、かつ、導体ペーストを外部取り出
し電極に接着させる工程とを有し、これにより、セラミ
ック部品の底面に、接着性を有し半硬化状態にある実装
面用樹脂シートが接着されてなる複合セラミック部品が
得られる。このように本発明によると、既存のセラミッ
ク部品を使用して複合セラミック部品を作製することが
できるので、例えばセラミックの異種積層体を一体焼成
することで得られる複合セラミック部品に比べて、製造
方法が容易である。
方法を説明する。本発明の複合セラミック部品の製造方
法は、(1)上述した接着性を有し半硬化状態にある実
装面用樹脂シートと、外部取りだし電極を底面に有する
セラミック部品とを、接着面のビアホールの先端と外部
取り出し電極とが対向するように位置合わせする工程
と、(2)セラミック部品の底面に実装面用樹脂シート
の接着面を接着させ、かつ、導体ペーストを外部取り出
し電極に接着させる工程とを有し、これにより、セラミ
ック部品の底面に、接着性を有し半硬化状態にある実装
面用樹脂シートが接着されてなる複合セラミック部品が
得られる。このように本発明によると、既存のセラミッ
ク部品を使用して複合セラミック部品を作製することが
できるので、例えばセラミックの異種積層体を一体焼成
することで得られる複合セラミック部品に比べて、製造
方法が容易である。
【0021】複合セラミック部品が複数のセラミック部
品を有する場合には、接着工程において、複数のセラミ
ック部品のそれぞれの底面に接着された実装面用樹脂シ
ートによって、複数のセラミック部品を一体化させれば
よい。
品を有する場合には、接着工程において、複数のセラミ
ック部品のそれぞれの底面に接着された実装面用樹脂シ
ートによって、複数のセラミック部品を一体化させれば
よい。
【0022】また、上記のように、複数のセラミック部
品を一体化させた場合、接着工程の後に、複数のセラミ
ック複合品に分割する工程を追加すれば、多数の複合セ
ラミック部品を作製することができる。分割工程を追加
するだけで多数の複合セラミック部品を一度に作製で
き、また、実装面用樹脂シートが半硬化状態にあるの
で、切断しやすく、製造工程が容易である。
品を一体化させた場合、接着工程の後に、複数のセラミ
ック複合品に分割する工程を追加すれば、多数の複合セ
ラミック部品を作製することができる。分割工程を追加
するだけで多数の複合セラミック部品を一度に作製で
き、また、実装面用樹脂シートが半硬化状態にあるの
で、切断しやすく、製造工程が容易である。
【0023】また、接着工程において、セラミック部品
の少なくとも側面が、接着性を有して半硬化状態にある
側面用樹脂シートの中に埋め込まれるように、セラミッ
ク部品と側面用樹脂シートとを重ね合わせ、かつ、側面
用樹脂シートを実装面用樹脂シートの接着面に接着させ
て、複合セラミック部品の側面と上面とを実質的に平坦
化させてもよい。これにより、セラミック部品の底面だ
けでなく、側面にも、容易に樹脂層を形成できる。
の少なくとも側面が、接着性を有して半硬化状態にある
側面用樹脂シートの中に埋め込まれるように、セラミッ
ク部品と側面用樹脂シートとを重ね合わせ、かつ、側面
用樹脂シートを実装面用樹脂シートの接着面に接着させ
て、複合セラミック部品の側面と上面とを実質的に平坦
化させてもよい。これにより、セラミック部品の底面だ
けでなく、側面にも、容易に樹脂層を形成できる。
【0024】また、複合セラミック部品が複数のセラミ
ック部品含む場合、接着工程において、複数のセラミッ
ク部品の少なくともそれぞれの側面を埋め込む側面用樹
脂シートと、複数のセラミック部品のそれぞれの底面に
接着された実装面用樹脂シートとによって、複数のセラ
ミック部品を一体化させて、複合セラミック部品の側面
と上面とを実質的に平坦化させることが好ましい。これ
により、実装面用樹脂シートおよび側面の側面用樹脂シ
ートによって、複数のセラミック部品が一体化されて、
複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦化さ
れるので、実装性し易く、取り扱い性に優れた複合セラ
ミック部品を得ることができる。
ック部品含む場合、接着工程において、複数のセラミッ
ク部品の少なくともそれぞれの側面を埋め込む側面用樹
脂シートと、複数のセラミック部品のそれぞれの底面に
接着された実装面用樹脂シートとによって、複数のセラ
ミック部品を一体化させて、複合セラミック部品の側面
と上面とを実質的に平坦化させることが好ましい。これ
により、実装面用樹脂シートおよび側面の側面用樹脂シ
ートによって、複数のセラミック部品が一体化されて、
複合セラミック部品の側面と上面とが実質的に平坦化さ
れるので、実装性し易く、取り扱い性に優れた複合セラ
ミック部品を得ることができる。
【0025】また、位置合わせ工程において、外部端子
が表面に設けられた剥離キャリアと実装面用樹脂シート
とを、外部端子と実装面のビアホールの先端とが対向す
るように、位置合わせし、接着工程において、実装面で
導体ペーストに外部端子を接着させると共に、実装面用
樹脂シートと側面用樹脂シートと導体ペーストとを完全
硬化させ、接着工程の後に、剥離キャリアを外部端子か
ら剥離して、実装面のビアホールの先端に、外部端子を
転写する工程を有してもよい。上記のように、転写法を
使用すれば、製造工程を増加させることなく、複合セラ
ミック部品の外部端子を形成することができる。また、
このような転写法によると、導体ペーストの印刷、焼結
によって電極を形成する方法に比べて、外部端子を微細
に、低抵抗に形成することができる。
が表面に設けられた剥離キャリアと実装面用樹脂シート
とを、外部端子と実装面のビアホールの先端とが対向す
るように、位置合わせし、接着工程において、実装面で
導体ペーストに外部端子を接着させると共に、実装面用
樹脂シートと側面用樹脂シートと導体ペーストとを完全
硬化させ、接着工程の後に、剥離キャリアを外部端子か
ら剥離して、実装面のビアホールの先端に、外部端子を
転写する工程を有してもよい。上記のように、転写法を
使用すれば、製造工程を増加させることなく、複合セラ
ミック部品の外部端子を形成することができる。また、
このような転写法によると、導体ペーストの印刷、焼結
によって電極を形成する方法に比べて、外部端子を微細
に、低抵抗に形成することができる。
【0026】あるいは、位置合わせ工程において、実装
面用樹脂シートの実装面に金属箔を対向させ、接着工程
において、金属箔を、実装面用樹脂シートの実装面に接
着させると共に、実装面用樹脂シートと側面用樹脂シー
トと導体ペーストとを完全硬化させ、接着工程の後に、
実装面のビアホールの先端に外部端子が形成されるよう
に、金属箔を化学エッチングする工程を有してもよい。
このように化学エッチング法を用いても、導体ペースト
の印刷、焼結によって電極を形成する方法に比べて、外
部端子を微細に、低抵抗に形成することができる。特
に、金属箔として銅箔を使用すれば、通常の配線基板の
金属配線形成用エッチング装置をそのまま使用して、安
価に、複合セラミック部品の外部端子を形成することが
できる。
面用樹脂シートの実装面に金属箔を対向させ、接着工程
において、金属箔を、実装面用樹脂シートの実装面に接
着させると共に、実装面用樹脂シートと側面用樹脂シー
トと導体ペーストとを完全硬化させ、接着工程の後に、
実装面のビアホールの先端に外部端子が形成されるよう
に、金属箔を化学エッチングする工程を有してもよい。
このように化学エッチング法を用いても、導体ペースト
の印刷、焼結によって電極を形成する方法に比べて、外
部端子を微細に、低抵抗に形成することができる。特
に、金属箔として銅箔を使用すれば、通常の配線基板の
金属配線形成用エッチング装置をそのまま使用して、安
価に、複合セラミック部品の外部端子を形成することが
できる。
【0027】上述した本発明の複合セラミック部品は、
配線基板に実装される。次に本発明の複合セラミック部
品が実装された配線基板と、その製造方法について説明
する。
配線基板に実装される。次に本発明の複合セラミック部
品が実装された配線基板と、その製造方法について説明
する。
【0028】本発明の配線基板は、複数の外部端子を実
装面に有し、複合セラミック部品が実装面に実装された
配線基板である。このような配線基板において、複合セ
ラミック部品は、複数の外部取りだし電極が設けられた
底面と、底面と対向する上面と、側面とを有するセラミ
ック部品が、少なくとも底面を樹脂層で覆われてなる。
また、樹脂層は、樹脂層を貫通し、内部が導体ペースト
によって充填された複数のビアホールを有し、ビアホー
ルがセラミック部品の外部取りだし電極の直下に設けら
れ、ビアホールの先端に外部端子が接着され、外部端子
と外部取りだし電極とが導体ペーストを介して電気的に
接続され、樹脂層が配線基板の実装面に接着されたこと
を特徴とする。
装面に有し、複合セラミック部品が実装面に実装された
配線基板である。このような配線基板において、複合セ
ラミック部品は、複数の外部取りだし電極が設けられた
底面と、底面と対向する上面と、側面とを有するセラミ
ック部品が、少なくとも底面を樹脂層で覆われてなる。
また、樹脂層は、樹脂層を貫通し、内部が導体ペースト
によって充填された複数のビアホールを有し、ビアホー
ルがセラミック部品の外部取りだし電極の直下に設けら
れ、ビアホールの先端に外部端子が接着され、外部端子
と外部取りだし電極とが導体ペーストを介して電気的に
接続され、樹脂層が配線基板の実装面に接着されたこと
を特徴とする。
【0029】このような配線基板によると、配線基板の
外部端子と、セラミック部品の外部取りだし電極とが、
樹脂層中の導体ペーストを介して電気的に接続されてい
るので、半田を使用してセラミック部品が実装された配
線基板に比べて、電気接続の信頼性が高い。また、半田
によって実装する場合、セラミック部品は、電極部分の
みの幾つかの点で配線基板に接着されるのに対し、本発
明の配線基板によると、樹脂層によって複合セラミック
部品が配線基板の実装面に接着されているので、樹脂層
一面で配線基板に強固に接着、実装することができる。
また、樹脂層が外部からの衝撃に対する緩衝層になるこ
とで、配線基板に実装後のセラミック部品の耐衝撃性を
向上させ、欠けや亀裂の発生を抑制する効果がある。特
に、配線基板実装後の落下衝撃に対して、効果的であ
る。また、配線基板実装後の耐衝撃性向上を目的に行な
うセラミック部品のバレル処理工程を省くことができ、
製造工程の簡略化が可能である。
外部端子と、セラミック部品の外部取りだし電極とが、
樹脂層中の導体ペーストを介して電気的に接続されてい
るので、半田を使用してセラミック部品が実装された配
線基板に比べて、電気接続の信頼性が高い。また、半田
によって実装する場合、セラミック部品は、電極部分の
みの幾つかの点で配線基板に接着されるのに対し、本発
明の配線基板によると、樹脂層によって複合セラミック
部品が配線基板の実装面に接着されているので、樹脂層
一面で配線基板に強固に接着、実装することができる。
また、樹脂層が外部からの衝撃に対する緩衝層になるこ
とで、配線基板に実装後のセラミック部品の耐衝撃性を
向上させ、欠けや亀裂の発生を抑制する効果がある。特
に、配線基板実装後の落下衝撃に対して、効果的であ
る。また、配線基板実装後の耐衝撃性向上を目的に行な
うセラミック部品のバレル処理工程を省くことができ、
製造工程の簡略化が可能である。
【0030】本発明の複合セラミック部品が実装された
配線基板の製造方法は、上述の接着性を有し、半硬化に
ある実装面用樹脂シートを有する複合セラミック部品
と、配線基板とを、実装面のビアホールの先端が外部端
子と対向するように位置合わせする工程と、(2)実装
面用樹脂シートを配線基板に接着させ、かつ、導体ペー
ストを外部端子に接着させると共に、実装面用樹脂シー
トと導体ペーストとを完全硬化させる工程とを有する。
このように本発明の配線基板の製造方法によると半田を
使用する必要がないので、半田を使用する場合に必要と
されるリフロー工程を省くことができる。従って、半田
を使用する配線基板の製造方法に比べて、製造工程数が
少なく、製造コストが低減できる。
配線基板の製造方法は、上述の接着性を有し、半硬化に
ある実装面用樹脂シートを有する複合セラミック部品
と、配線基板とを、実装面のビアホールの先端が外部端
子と対向するように位置合わせする工程と、(2)実装
面用樹脂シートを配線基板に接着させ、かつ、導体ペー
ストを外部端子に接着させると共に、実装面用樹脂シー
トと導体ペーストとを完全硬化させる工程とを有する。
このように本発明の配線基板の製造方法によると半田を
使用する必要がないので、半田を使用する場合に必要と
されるリフロー工程を省くことができる。従って、半田
を使用する配線基板の製造方法に比べて、製造工程数が
少なく、製造コストが低減できる。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1(a)および
(b)は、本実施形態の複合セラミック部品の断面図を
示す。以下、これらの図を参照して本実施形態の複合セ
ラミック部品について説明する。
(b)は、本実施形態の複合セラミック部品の断面図を
示す。以下、これらの図を参照して本実施形態の複合セ
ラミック部品について説明する。
【0032】図1(a)に示す複合セラミック部品2
は、セラミック部品4の底面10に、実装面用樹脂シー
ト14が接着されてなる。セラミック部品4は、例えば
コンデンサのような電気素子であり、底面10には、複
数の外部取りだし電極16が設けられている。
は、セラミック部品4の底面10に、実装面用樹脂シー
ト14が接着されてなる。セラミック部品4は、例えば
コンデンサのような電気素子であり、底面10には、複
数の外部取りだし電極16が設けられている。
【0033】本実施形態の複合セラミック部品2におい
て、実装面用樹脂シート14は、接着性を有して半硬化
状態(Bステージ状態)にあり、セラミック部品4に接
着される接着面11と、この接着面11に対向し、配線
基板に実装される実装面15とを有する。実装面用樹脂
シート14には、接着面11から実装面15に貫通し、
その内部が導体ペースト18で充填された複数のビアホ
ール17が形成されてなる。なお、導体ペースト18
は、銀または銅等からなる導電性フィラーと、接着性を
有して半硬化(Bステージ状態)の有機樹脂からなるも
のであり、加熱により有機樹脂が硬化(Cステージ状
態)され、導電性フィラー同士が接触し、電気接続され
る。なお、ビアホール17は、例えばパンチングやレー
ザなどによって、実装面用樹脂シート14に形成され
る。
て、実装面用樹脂シート14は、接着性を有して半硬化
状態(Bステージ状態)にあり、セラミック部品4に接
着される接着面11と、この接着面11に対向し、配線
基板に実装される実装面15とを有する。実装面用樹脂
シート14には、接着面11から実装面15に貫通し、
その内部が導体ペースト18で充填された複数のビアホ
ール17が形成されてなる。なお、導体ペースト18
は、銀または銅等からなる導電性フィラーと、接着性を
有して半硬化(Bステージ状態)の有機樹脂からなるも
のであり、加熱により有機樹脂が硬化(Cステージ状
態)され、導電性フィラー同士が接触し、電気接続され
る。なお、ビアホール17は、例えばパンチングやレー
ザなどによって、実装面用樹脂シート14に形成され
る。
【0034】本実施形態の複合セラミック部品2は、上
述したような実装面用樹脂シート14の接着面11に、
セラミック部品4が接着されて形成され、実装面用樹脂
シート14の接着面11において、導体ペースト18
は、セラミック部品4の外部取りだし電極16と接着さ
れている。一方、実装面用樹脂シート14の実装面15
には、図3を参照して後述するが、表面に複数の外部端
子が設けられた実装用配線基板が接着され、導体ペース
ト18に配線基板の外部端子が接着される。
述したような実装面用樹脂シート14の接着面11に、
セラミック部品4が接着されて形成され、実装面用樹脂
シート14の接着面11において、導体ペースト18
は、セラミック部品4の外部取りだし電極16と接着さ
れている。一方、実装面用樹脂シート14の実装面15
には、図3を参照して後述するが、表面に複数の外部端
子が設けられた実装用配線基板が接着され、導体ペース
ト18に配線基板の外部端子が接着される。
【0035】このように本実施形態の複合セラミック部
品2は、セラミック部品4の底面10に、接着性を有し
て半硬化状態にある実装面用樹脂シート14が接着され
ているので、複合セラミック部品2を配線基板に実装さ
せる場合に、実装面用樹脂シート14の実装面15にお
いて、導体ペースト18に、配線基板の実装面に設けら
れた外部端子を直接接着させることができるので、半田
を使用することなく電気接続させることができる。ま
た、実装面用樹脂シート14の実装面15の全面を配線
基板に接着させることができるので、複合セラミック部
品2を配線基板に強固に接着させることができる。
品2は、セラミック部品4の底面10に、接着性を有し
て半硬化状態にある実装面用樹脂シート14が接着され
ているので、複合セラミック部品2を配線基板に実装さ
せる場合に、実装面用樹脂シート14の実装面15にお
いて、導体ペースト18に、配線基板の実装面に設けら
れた外部端子を直接接着させることができるので、半田
を使用することなく電気接続させることができる。ま
た、実装面用樹脂シート14の実装面15の全面を配線
基板に接着させることができるので、複合セラミック部
品2を配線基板に強固に接着させることができる。
【0036】従来、セラミック部品を配線基板に実装す
ると、配線基板が落下した時に、セラミック部品の外部
取り出し電極部分付近、つまり、通常、半田で配線基板
に実装される部分付近に破損が発生し易かったが、本実
施形態の複合セラミック部品2は、配線基板に実装後、
配線基板が落下しても、実装面用樹脂シート14が硬化
して形成される樹脂層が緩衝層として機能し、破損の発
生を防止できる。また、これにより、従来、セラミック
部品の破損防止のために行われていたバレル処理工程を
省くことができるので、製造工程を簡略化させることが
できる。
ると、配線基板が落下した時に、セラミック部品の外部
取り出し電極部分付近、つまり、通常、半田で配線基板
に実装される部分付近に破損が発生し易かったが、本実
施形態の複合セラミック部品2は、配線基板に実装後、
配線基板が落下しても、実装面用樹脂シート14が硬化
して形成される樹脂層が緩衝層として機能し、破損の発
生を防止できる。また、これにより、従来、セラミック
部品の破損防止のために行われていたバレル処理工程を
省くことができるので、製造工程を簡略化させることが
できる。
【0037】なお、本実施形態の複合セラミック部品2
は、図1(a)に示すように、セラミック部品4の各側
面8が露出しないように、接着性を有して半硬化状態に
ある側面用樹脂シート12の内部にセラミック部品4が
埋め込まれていても良い。この場合、側面用樹脂シート
12は、接着面11において、実装面用樹脂シート14
と接着され、セラミック部品4の側面8および底面10
に、側面用樹脂シート12または実装面用樹脂シート1
4が接着されて、複合セラミック部品2の側面、底面お
よび上面が面一となる(実質的に平坦化される)。
は、図1(a)に示すように、セラミック部品4の各側
面8が露出しないように、接着性を有して半硬化状態に
ある側面用樹脂シート12の内部にセラミック部品4が
埋め込まれていても良い。この場合、側面用樹脂シート
12は、接着面11において、実装面用樹脂シート14
と接着され、セラミック部品4の側面8および底面10
に、側面用樹脂シート12または実装面用樹脂シート1
4が接着されて、複合セラミック部品2の側面、底面お
よび上面が面一となる(実質的に平坦化される)。
【0038】上述した、側面用樹脂シート12または実
装面用樹脂シート14は、カトウ性があり、平坦性に優
れているものが好ましく、例えば、エポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂に、シリカ、またはアルミナなどの無機フ
ィラーを加えて形成される樹脂シートが好適に使用され
る。本実施形態の複合セラミック部品2は、配線基板に
実装時、樹脂シートを完全硬化させるために加熱される
が、このとき、樹脂シートに無機フィラーが含有されて
いれば、樹脂シートの放熱性を高めることができる。ま
た、無機フィラーの種類、熱硬化性樹脂への充填量を適
宜選択すれば、樹脂シートの熱膨張率を調節することが
できるので、実装時に、樹脂シートとセラミック部品と
の間において、および、樹脂シートと複合セラミック部
品が実装される配線基板との間において、熱膨張差から
発生する応力を緩和することができる。
装面用樹脂シート14は、カトウ性があり、平坦性に優
れているものが好ましく、例えば、エポキシ樹脂などの
熱硬化性樹脂に、シリカ、またはアルミナなどの無機フ
ィラーを加えて形成される樹脂シートが好適に使用され
る。本実施形態の複合セラミック部品2は、配線基板に
実装時、樹脂シートを完全硬化させるために加熱される
が、このとき、樹脂シートに無機フィラーが含有されて
いれば、樹脂シートの放熱性を高めることができる。ま
た、無機フィラーの種類、熱硬化性樹脂への充填量を適
宜選択すれば、樹脂シートの熱膨張率を調節することが
できるので、実装時に、樹脂シートとセラミック部品と
の間において、および、樹脂シートと複合セラミック部
品が実装される配線基板との間において、熱膨張差から
発生する応力を緩和することができる。
【0039】あるいは、側面用樹脂シート12または実
装面用樹脂シート14は、ガラス繊維の織布と、ガラス
繊維の不織布と、耐熱有機繊維の織布と、耐熱有機繊維
の不織布とからなる群から選択された少なくとも一つの
補強材に、熱硬化性樹脂組成物が含浸されてなる樹脂シ
ートであっても良い。樹脂シートに補強材が含まれるこ
とにより、セラミック部品の耐衝撃性をさらに向上させ
ることができる。また、樹脂シートが補強材を含むこと
により、プリプレグとして補強効果が高いものになるた
め、樹脂シート上にセラミック部品を接着する時、樹脂
シートの平坦性を維持することができ、多数のセラミッ
ク部品を樹脂シート上に接着しても、平坦性の高い複合
セラミック部品を作製することができる。
装面用樹脂シート14は、ガラス繊維の織布と、ガラス
繊維の不織布と、耐熱有機繊維の織布と、耐熱有機繊維
の不織布とからなる群から選択された少なくとも一つの
補強材に、熱硬化性樹脂組成物が含浸されてなる樹脂シ
ートであっても良い。樹脂シートに補強材が含まれるこ
とにより、セラミック部品の耐衝撃性をさらに向上させ
ることができる。また、樹脂シートが補強材を含むこと
により、プリプレグとして補強効果が高いものになるた
め、樹脂シート上にセラミック部品を接着する時、樹脂
シートの平坦性を維持することができ、多数のセラミッ
ク部品を樹脂シート上に接着しても、平坦性の高い複合
セラミック部品を作製することができる。
【0040】本実施形態の複合セラミック部品は、複数
のセラミック部品4を含んでいてもよい。図1(b)の
複合セラミック部品20には、例えば2つのセラミック
部品4が含まれており、それぞれのセラミック部品4の
底面10に実装面用樹脂シート14が接着され、さら
に、セラミック部品4の各側面8が側面用樹脂シート1
2に埋め込まれ、実装面用樹脂シート14の接着面11
と側面用樹脂シート12とが接着されて、複合セラミッ
ク部品20の上面および側面が平坦化されている。この
ような複合セラミック部品20は、2つのセラミック部
品4の各側面8に接着された側面用樹脂シート12と、
底面10に接着された実装面用樹脂シート14とによっ
て、2つのセラミック部品4が一体化されて形成されて
いる。複合セラミック部品20に含まれる2つのセラミ
ック部品4は、いずれも同種類のセラミック部品であっ
てもよいし、あるいは、異なる種類のセラミック部品、
例えばコンデンサとダイオードなどの組み合わせであっ
ても良い。
のセラミック部品4を含んでいてもよい。図1(b)の
複合セラミック部品20には、例えば2つのセラミック
部品4が含まれており、それぞれのセラミック部品4の
底面10に実装面用樹脂シート14が接着され、さら
に、セラミック部品4の各側面8が側面用樹脂シート1
2に埋め込まれ、実装面用樹脂シート14の接着面11
と側面用樹脂シート12とが接着されて、複合セラミッ
ク部品20の上面および側面が平坦化されている。この
ような複合セラミック部品20は、2つのセラミック部
品4の各側面8に接着された側面用樹脂シート12と、
底面10に接着された実装面用樹脂シート14とによっ
て、2つのセラミック部品4が一体化されて形成されて
いる。複合セラミック部品20に含まれる2つのセラミ
ック部品4は、いずれも同種類のセラミック部品であっ
てもよいし、あるいは、異なる種類のセラミック部品、
例えばコンデンサとダイオードなどの組み合わせであっ
ても良い。
【0041】図1(b)の複合セラミック部品20のよ
うに、複数のセラミック部品4が、実装面用樹脂シート
14および側面用樹脂シート12によって一体化される
ことにより、既存のセラミック部品が組み合わせられ
て、簡単に複合化される。また、複合セラミック部品の
側面と上面と底面とが実質的に平坦化されているので、
実装し易くなる等、取り扱い性が向上する。なお、図1
(b)に示したように、複合セラミック部品が複数のセ
ラミック部品4を含む場合には、実装面用樹脂シートと
側面用樹脂シートとによって複数のセラミック部品を一
体化させることがより好ましいが、側面用樹脂シート1
2を使用せず、実装面用樹脂シート14によってのみ複
数のセラミック部品を一体化させて、複合セラミック部
品を作製してもよい。
うに、複数のセラミック部品4が、実装面用樹脂シート
14および側面用樹脂シート12によって一体化される
ことにより、既存のセラミック部品が組み合わせられ
て、簡単に複合化される。また、複合セラミック部品の
側面と上面と底面とが実質的に平坦化されているので、
実装し易くなる等、取り扱い性が向上する。なお、図1
(b)に示したように、複合セラミック部品が複数のセ
ラミック部品4を含む場合には、実装面用樹脂シートと
側面用樹脂シートとによって複数のセラミック部品を一
体化させることがより好ましいが、側面用樹脂シート1
2を使用せず、実装面用樹脂シート14によってのみ複
数のセラミック部品を一体化させて、複合セラミック部
品を作製してもよい。
【0042】次に、図2を参照して図1(b)の複合セ
ラミック部品20の製造方法を説明する。
ラミック部品20の製造方法を説明する。
【0043】まず、2つのセラミック部品4と、いずれ
も接着性があり半硬化状態(Bステージ状態)にある実
装面用樹脂シート14および側面用樹脂シート12とを
準備する。実装面用樹脂シート14には、各セラミック
部品4の底面10に設けられた複数の外部取りだし電極
16に対応して、複数のビアホール17が設けられてい
る。なお、側面用樹脂シート12は、未硬化状態(Aス
テージ状態)のものを使用しても良い。
も接着性があり半硬化状態(Bステージ状態)にある実
装面用樹脂シート14および側面用樹脂シート12とを
準備する。実装面用樹脂シート14には、各セラミック
部品4の底面10に設けられた複数の外部取りだし電極
16に対応して、複数のビアホール17が設けられてい
る。なお、側面用樹脂シート12は、未硬化状態(Aス
テージ状態)のものを使用しても良い。
【0044】次に2つのセラミック部品4と、実装面用
樹脂シート14と、側面用樹脂シート12とを位置あわ
せする。図2(a)に示すように、隣接間隔9を設け、
上面6の高さが一致するように、2つのセラミック部品
4を配置する。また、実装面用樹脂シート14の接着面
11のビアホール17の先端と、セラミック部品4の底
面10に設けられた外部取り出し電極16とがそれぞれ
対向するように、実装面用樹脂シート14とセラミック
部品4とを位置合わせする。さらに、2つのセラミック
部品4の各側面8が露出しないで、側面用樹脂シート1
2中に埋め込まれるように、側面用樹脂シート12とセ
ラミック部品4とを位置合わせする。
樹脂シート14と、側面用樹脂シート12とを位置あわ
せする。図2(a)に示すように、隣接間隔9を設け、
上面6の高さが一致するように、2つのセラミック部品
4を配置する。また、実装面用樹脂シート14の接着面
11のビアホール17の先端と、セラミック部品4の底
面10に設けられた外部取り出し電極16とがそれぞれ
対向するように、実装面用樹脂シート14とセラミック
部品4とを位置合わせする。さらに、2つのセラミック
部品4の各側面8が露出しないで、側面用樹脂シート1
2中に埋め込まれるように、側面用樹脂シート12とセ
ラミック部品4とを位置合わせする。
【0045】次に、図2(b)に示すように、実装面用
樹脂シート14と、導体ペースト17と、側面用樹脂シ
ート12とが完全に硬化しない程度に(Cステージ状態
まで硬化を進めることなく、Bステージ状態になるよう
に)加熱加圧して、2つのセラミック部品4の底面10
に実装面用樹脂シート14の接着面11を接着させると
共に、実装面用樹脂シート14のビアホール17内の導
体ペースト18を、2つのセラミック部品4の各外部取
り出し電極16に接着させる。また、2つのセラミック
部品4の各側面8が側面用樹脂シート12の内部に埋め
込まれるように、2つのセラミック部品4と、側面用樹
脂シート12とを重ね合わせて接着させる。さらに、実
装面用樹脂シート14の接着面11に側面用樹脂シート
12を接着させて、複合セラミック部品20の上面およ
び側面を実質的に平坦化させる。なお、図2(b)にお
いて、セラミック部品4の上面6は露出しているが、側
面用樹脂シート12中に埋め込まれて実質的に平坦化さ
れていても良い。
樹脂シート14と、導体ペースト17と、側面用樹脂シ
ート12とが完全に硬化しない程度に(Cステージ状態
まで硬化を進めることなく、Bステージ状態になるよう
に)加熱加圧して、2つのセラミック部品4の底面10
に実装面用樹脂シート14の接着面11を接着させると
共に、実装面用樹脂シート14のビアホール17内の導
体ペースト18を、2つのセラミック部品4の各外部取
り出し電極16に接着させる。また、2つのセラミック
部品4の各側面8が側面用樹脂シート12の内部に埋め
込まれるように、2つのセラミック部品4と、側面用樹
脂シート12とを重ね合わせて接着させる。さらに、実
装面用樹脂シート14の接着面11に側面用樹脂シート
12を接着させて、複合セラミック部品20の上面およ
び側面を実質的に平坦化させる。なお、図2(b)にお
いて、セラミック部品4の上面6は露出しているが、側
面用樹脂シート12中に埋め込まれて実質的に平坦化さ
れていても良い。
【0046】以上のようにして、複数のセラミック部品
4が、実装面用樹脂シート14および側面用樹脂シート
12によって一体化され、表面が面一となった、複合セ
ラミック部品20を作製する。なお、図1(a)の複合
セラミック部品2は、例えば、図2(b)の工程の後
に、個辺に切断する工程を追加すれば、作製することが
できる。
4が、実装面用樹脂シート14および側面用樹脂シート
12によって一体化され、表面が面一となった、複合セ
ラミック部品20を作製する。なお、図1(a)の複合
セラミック部品2は、例えば、図2(b)の工程の後
に、個辺に切断する工程を追加すれば、作製することが
できる。
【0047】上述した本実施形態の複合セラミック部品
2および20は、実装面用樹脂シート14の実装面15
を所望の配線基板に対向させて、実装される。以下、図
3(a)および(b)を参照して、複合セラミック部品
2および20が実装された配線基板26の製造方法を説
明する。
2および20は、実装面用樹脂シート14の実装面15
を所望の配線基板に対向させて、実装される。以下、図
3(a)および(b)を参照して、複合セラミック部品
2および20が実装された配線基板26の製造方法を説
明する。
【0048】まず図3(a)に示すように、実装面用樹
脂シート14の実装面15のビアホール17の先端が、
配線基板22上に設けられた外部端子24と対向するよ
うに、複合セラミック部品2および20と、配線基板2
2とを位置合わせする。
脂シート14の実装面15のビアホール17の先端が、
配線基板22上に設けられた外部端子24と対向するよ
うに、複合セラミック部品2および20と、配線基板2
2とを位置合わせする。
【0049】次に、複合セラミック部品2および20と
配線基板22とを加熱加圧しながら、実装面用樹脂シー
ト14の実装面15と、配線基板22とを接着させると
共に、導体ペースト18を外部端子24に接着させて、
実装面用樹脂シート14と、実装面用樹脂シート14内
部の導体ペースト18と、側面用樹脂シート12とを完
全硬化(Cステージ状態)させる。
配線基板22とを加熱加圧しながら、実装面用樹脂シー
ト14の実装面15と、配線基板22とを接着させると
共に、導体ペースト18を外部端子24に接着させて、
実装面用樹脂シート14と、実装面用樹脂シート14内
部の導体ペースト18と、側面用樹脂シート12とを完
全硬化(Cステージ状態)させる。
【0050】以上のようにして、複合セラミック部品2
および20が実装された配線基板26を作製する。配線
基板26によると、セラミック部品4の外部取りだし電
極16は、導体ペースト18を介して、外部端子24と
電気的に接続される。
および20が実装された配線基板26を作製する。配線
基板26によると、セラミック部品4の外部取りだし電
極16は、導体ペースト18を介して、外部端子24と
電気的に接続される。
【0051】上述した複合セラミック部品2および20
が実装された配線基板26によると、導体ペースト18
を外部端子24に直接接着して、複合セラミック部品2
および20を配線基板22に実装しており、半田を使用
していない。半田を使用して実装する場合、リフロー工
程が必要とされるが、本実施形態によると、リフロー工
程を行うことなしに配線基板26を作製できるので、製
造工程が容易である。
が実装された配線基板26によると、導体ペースト18
を外部端子24に直接接着して、複合セラミック部品2
および20を配線基板22に実装しており、半田を使用
していない。半田を使用して実装する場合、リフロー工
程が必要とされるが、本実施形態によると、リフロー工
程を行うことなしに配線基板26を作製できるので、製
造工程が容易である。
【0052】さらに、実装面用樹脂シート14の実装面
15全面が、配線基板22に接着されるので、配線基板
22に、複合セラミック部品2および20を強固に接着
できる。また、実装面用樹脂シート14が完全硬化して
形成されるセラミック部品2および20の底面を覆う樹
脂層および、側面用樹脂シート12が完全硬化して形成
されるセラミック部品2および20の側面を覆う樹脂層
が、外部からの衝撃に対する緩衝層になり、配線基板2
6の耐衝撃性が向上する。
15全面が、配線基板22に接着されるので、配線基板
22に、複合セラミック部品2および20を強固に接着
できる。また、実装面用樹脂シート14が完全硬化して
形成されるセラミック部品2および20の底面を覆う樹
脂層および、側面用樹脂シート12が完全硬化して形成
されるセラミック部品2および20の側面を覆う樹脂層
が、外部からの衝撃に対する緩衝層になり、配線基板2
6の耐衝撃性が向上する。
【0053】(実施形態2)本実施形態の複合セラミッ
ク部品は、複合セラミック部品が高さの異なる複数のセ
ラミック部品を含むことにおいて、実施形態1の複合セ
ラミック部品20と異なる。以下、図4を参照して、複
合セラミック部品30について説明する。
ク部品は、複合セラミック部品が高さの異なる複数のセ
ラミック部品を含むことにおいて、実施形態1の複合セ
ラミック部品20と異なる。以下、図4を参照して、複
合セラミック部品30について説明する。
【0054】図4は、本実施形態の複合セラミック部品
30の断面図を示す。図4に示す複合セラミック部品3
0は、2つのセラミック部品32および34を含み、セ
ラミック部品32の底面36から上面40方向の高さH
1は、セラミック部品34の底面38から上面42方向
の高さH2よりも小さい。
30の断面図を示す。図4に示す複合セラミック部品3
0は、2つのセラミック部品32および34を含み、セ
ラミック部品32の底面36から上面40方向の高さH
1は、セラミック部品34の底面38から上面42方向
の高さH2よりも小さい。
【0055】複合セラミック部品30において、2つの
セラミック部品32および34は、セラミック部品32
の上面40の位置と、セラミック部品34の上面42の
位置とが一致するように配置されている。さらに、セラ
ミック部品32の底面36には、実装面用樹脂シート1
4Aが接着され、実装面用樹脂シート14Aの表面には
実装面用樹脂シート14Bが接着されている。この実装
面用樹脂シート14Bは、セラミック部品34の底面3
8にも接着されている。このようにして、セラミック部
品32の底面36には2枚の実装面用樹脂シートを積層
し、セラミック部品34の底面38には1枚の実装面用
樹脂シートを積層して、セラミック部品の底面の位置を
調節し、複合セラミック部品30の実装面43を実質的
に平坦化している。なお、実装面用樹脂シート14Aの
ビアホール17内の導体ペースト18は、実装面用樹脂
シート14Bのビアホール17内の導体ペースト18
と、金属配線44を介して電気的に接続されている。
セラミック部品32および34は、セラミック部品32
の上面40の位置と、セラミック部品34の上面42の
位置とが一致するように配置されている。さらに、セラ
ミック部品32の底面36には、実装面用樹脂シート1
4Aが接着され、実装面用樹脂シート14Aの表面には
実装面用樹脂シート14Bが接着されている。この実装
面用樹脂シート14Bは、セラミック部品34の底面3
8にも接着されている。このようにして、セラミック部
品32の底面36には2枚の実装面用樹脂シートを積層
し、セラミック部品34の底面38には1枚の実装面用
樹脂シートを積層して、セラミック部品の底面の位置を
調節し、複合セラミック部品30の実装面43を実質的
に平坦化している。なお、実装面用樹脂シート14Aの
ビアホール17内の導体ペースト18は、実装面用樹脂
シート14Bのビアホール17内の導体ペースト18
と、金属配線44を介して電気的に接続されている。
【0056】以上のように、本実施形態の複合セラミッ
ク部品30によると、高さの異なる複数のセラミック部
品を、実装面用樹脂シートの積層数を調節することによ
り、実装面43を実質的に平坦化して、容易に一体化さ
せることができる。また、高さの異なる複数のセラミッ
ク部品が含まれていても、セラミック部品の上面(表面
電極が形成された面)40および42が同一面になるの
で、セラミック部品の表面電極に部品実装を容易に行う
ことができる。
ク部品30によると、高さの異なる複数のセラミック部
品を、実装面用樹脂シートの積層数を調節することによ
り、実装面43を実質的に平坦化して、容易に一体化さ
せることができる。また、高さの異なる複数のセラミッ
ク部品が含まれていても、セラミック部品の上面(表面
電極が形成された面)40および42が同一面になるの
で、セラミック部品の表面電極に部品実装を容易に行う
ことができる。
【0057】本実施形態2では、図4に示すように、複
合セラミック部品30が2つのセラミック部品32およ
び34を含む場合を例示したが、本実施形態の複合セラ
ミック部品30は、複合セラミック部品30が様々な高
さを有する多くのセラミック部品を含む場合に特に効果
的である。このような場合でも、セラミック部品の底面
に積層する樹脂シートの積層数を調整し、層間を電気接
続することにより、容易に複合セラミック部品を作製で
きるからである。
合セラミック部品30が2つのセラミック部品32およ
び34を含む場合を例示したが、本実施形態の複合セラ
ミック部品30は、複合セラミック部品30が様々な高
さを有する多くのセラミック部品を含む場合に特に効果
的である。このような場合でも、セラミック部品の底面
に積層する樹脂シートの積層数を調整し、層間を電気接
続することにより、容易に複合セラミック部品を作製で
きるからである。
【0058】本実施形態の複合セラミック部品30は、
実施形態1の複合セラミック部品2および20(図3参
照)と同様に、図5(a)および(b)に示すように配
線基板22に実装され、複合セラミック部品30が実装
された配線基板46を作製することができる。本実施形
態の配線基板46によっても、実施形態1の配線基板2
6と同様に、容易な製造工程によって耐衝撃性の高い配
線基板を作製することができる。
実施形態1の複合セラミック部品2および20(図3参
照)と同様に、図5(a)および(b)に示すように配
線基板22に実装され、複合セラミック部品30が実装
された配線基板46を作製することができる。本実施形
態の配線基板46によっても、実施形態1の配線基板2
6と同様に、容易な製造工程によって耐衝撃性の高い配
線基板を作製することができる。
【0059】(実施形態3)図6(a)および(b)
は、本実施形態3の複合セラミック部品の断面図を示
す。以下、これらの図を参照して本実施形態の複合セラ
ミック部品について説明する。
は、本実施形態3の複合セラミック部品の断面図を示
す。以下、これらの図を参照して本実施形態の複合セラ
ミック部品について説明する。
【0060】図6(a)に示す複合セラミック部品50
は、セラミック部品4の底面10に、樹脂層52が接着
されてなる。本実施形態の複合セラミック部品50にお
いて、樹脂層52は、実施形態1の実装面用樹脂シート
14が完全硬化(Cステージ状態)されて形成されてい
る。樹脂層52には、セラミック部品4との接着面11
から実装面15に貫通し、その内部が完全硬化された
(Cステージ状態)導体ペースト54で充填された複数
のビアホール17が形成されている。各ビアホール17
は、セラミック部品4の外部取りだし電極16の直下に
設けられており、ビアホール17の先端には、それぞ
れ、金属からなる外部端子56が設けられており、セラ
ミック部品4の外部取りだし電極16と、外部端子56
とは、導体ペースト54を介して電気的に接続される。
導体ペースト54は、実施形態1の半硬化状態の導体ペ
ースト18が完全硬化されて形成されている。
は、セラミック部品4の底面10に、樹脂層52が接着
されてなる。本実施形態の複合セラミック部品50にお
いて、樹脂層52は、実施形態1の実装面用樹脂シート
14が完全硬化(Cステージ状態)されて形成されてい
る。樹脂層52には、セラミック部品4との接着面11
から実装面15に貫通し、その内部が完全硬化された
(Cステージ状態)導体ペースト54で充填された複数
のビアホール17が形成されている。各ビアホール17
は、セラミック部品4の外部取りだし電極16の直下に
設けられており、ビアホール17の先端には、それぞ
れ、金属からなる外部端子56が設けられており、セラ
ミック部品4の外部取りだし電極16と、外部端子56
とは、導体ペースト54を介して電気的に接続される。
導体ペースト54は、実施形態1の半硬化状態の導体ペ
ースト18が完全硬化されて形成されている。
【0061】本実施形態3の複合セラミック部品50に
よると、セラミック部品4の底面10が樹脂層52で覆
われているので、セラミック部品4の耐衝撃性を向上さ
せることができる。
よると、セラミック部品4の底面10が樹脂層52で覆
われているので、セラミック部品4の耐衝撃性を向上さ
せることができる。
【0062】ビアホール17の先端に接着された外部端
子56は金属からなり、好ましくは、銅からなる。従
来、セラミック部品の外部取り出し電極は、銀ペースト
の焼結体により形成されていたために、通常の金属から
なる電極よりも抵抗値が高くなるという問題があった
が、複合セラミック部品50によると、外部端子が金属
から形成されるので、従来よりも抵抗値を低下させ、電
気的接続の信頼性を向上させることができる。また、従
来の銀ペーストの焼結体によって形成された電極は、銀
イオンのマイグレーションの問題があり、さらに、銀の
焼結体に直接半田付けを行うと半田喰われという現象が
起きやすいために、無電解金メッキを行ってから半田実
装する必要があり、工程上面倒であるという問題があっ
たが、外部端子を銅から形成すれば、このような問題が
なく、低抵抗で、安価に外部端子を形成することができ
る。
子56は金属からなり、好ましくは、銅からなる。従
来、セラミック部品の外部取り出し電極は、銀ペースト
の焼結体により形成されていたために、通常の金属から
なる電極よりも抵抗値が高くなるという問題があった
が、複合セラミック部品50によると、外部端子が金属
から形成されるので、従来よりも抵抗値を低下させ、電
気的接続の信頼性を向上させることができる。また、従
来の銀ペーストの焼結体によって形成された電極は、銀
イオンのマイグレーションの問題があり、さらに、銀の
焼結体に直接半田付けを行うと半田喰われという現象が
起きやすいために、無電解金メッキを行ってから半田実
装する必要があり、工程上面倒であるという問題があっ
たが、外部端子を銅から形成すれば、このような問題が
なく、低抵抗で、安価に外部端子を形成することができ
る。
【0063】なお、本実施形態の複合セラミック部品5
0は、図6(a)に示すように、セラミック部品4の各
側面8が樹脂層55で覆われて、複合セラミック部品の
側面および上面が実質的に平坦化されることが好まし
い。側面を覆う樹脂層55は、実施形態1の側面用樹脂
シート12が完全硬化されて形成される。この場合、セ
ラミック部品4の耐衝撃性をより向上させることができ
る。また、本実施形態の複合セラミック部品は、実施形
態1の複合セラミック部品20(図1(b))と同様
に、図6(b)に示すように、複数のセラミック部品4
を含んでもよい。この場合、複数のセラミック部品4の
それぞれの側面8の樹脂層55と、複数のセラミック部
品4のそれぞれの底面10の樹脂層52とによって、複
数のセラミック部品4が一体化される。
0は、図6(a)に示すように、セラミック部品4の各
側面8が樹脂層55で覆われて、複合セラミック部品の
側面および上面が実質的に平坦化されることが好まし
い。側面を覆う樹脂層55は、実施形態1の側面用樹脂
シート12が完全硬化されて形成される。この場合、セ
ラミック部品4の耐衝撃性をより向上させることができ
る。また、本実施形態の複合セラミック部品は、実施形
態1の複合セラミック部品20(図1(b))と同様
に、図6(b)に示すように、複数のセラミック部品4
を含んでもよい。この場合、複数のセラミック部品4の
それぞれの側面8の樹脂層55と、複数のセラミック部
品4のそれぞれの底面10の樹脂層52とによって、複
数のセラミック部品4が一体化される。
【0064】次に、図7を参照して図6(b)の複合セ
ラミック部品51の製造方法を説明する。
ラミック部品51の製造方法を説明する。
【0065】まず、2つのセラミック部品4と、いずれ
も接着性があり半硬化状態(Bステージ状態)の実装面
用樹脂シート14および側面用樹脂シート12と、外部
端子56が表面に形成された剥離キャリア58からなる
転写用配線パターン形成材60を用意する。なお、側面
用樹脂シート12は、未硬化状態(Aステージ状態)の
ものを使用しても良い。実装面用樹脂シート14には、
各セラミック部品4の底面10に設けられた複数の外部
取りだし電極16に対応して、複数のビアホール17が
設けられており、また、剥離キャリア58には、それぞ
れのビアホール17に対応して、外部端子56が形成さ
れている。上記で使用される転写用配線パターン形成材
60とは、剥離キャリア58上に直接、被転写配線を形
成した構造のものや、剥離キャリア58上に、極薄の剥
離層を介して、被転写配線を形成した構造のものであ
り、剥離キャリアは金属、もしくは樹脂からなる。
も接着性があり半硬化状態(Bステージ状態)の実装面
用樹脂シート14および側面用樹脂シート12と、外部
端子56が表面に形成された剥離キャリア58からなる
転写用配線パターン形成材60を用意する。なお、側面
用樹脂シート12は、未硬化状態(Aステージ状態)の
ものを使用しても良い。実装面用樹脂シート14には、
各セラミック部品4の底面10に設けられた複数の外部
取りだし電極16に対応して、複数のビアホール17が
設けられており、また、剥離キャリア58には、それぞ
れのビアホール17に対応して、外部端子56が形成さ
れている。上記で使用される転写用配線パターン形成材
60とは、剥離キャリア58上に直接、被転写配線を形
成した構造のものや、剥離キャリア58上に、極薄の剥
離層を介して、被転写配線を形成した構造のものであ
り、剥離キャリアは金属、もしくは樹脂からなる。
【0066】次に、実施形態1の図2(a)と同様に、
図7(a)に示すように、2つのセラミック部品4と、
実装面用樹脂シート14と、側面用樹脂シート12とを
位置あわせし、さらに、転写用配線パターン形成材60
と、実装面用樹脂シート14とを、外部端子56と実装
面15のビアホール17の先端とが対向するように、位
置あわせする。
図7(a)に示すように、2つのセラミック部品4と、
実装面用樹脂シート14と、側面用樹脂シート12とを
位置あわせし、さらに、転写用配線パターン形成材60
と、実装面用樹脂シート14とを、外部端子56と実装
面15のビアホール17の先端とが対向するように、位
置あわせする。
【0067】次に図7(b)に示すように、加熱加圧し
て、2つのセラミック部品4の底面10に実装面用樹脂
シート14の接着面11を接着させると共に、実装面用
樹脂シート14の接着面11において、導体ペースト1
8を、各外部取り出し電極16に接着させる。また、実
装面用樹脂シート14の実装面15において、導体ペー
スト18を外部端子56に接着させて、実装面用樹脂シ
ート14および導体ペースト18を完全硬化させる。ま
たこれと同時に、2つのセラミック部品4の各側面8が
側面用樹脂シート12に埋め込まれるように、2つのセ
ラミック部品4と側面用樹脂シート12とを重ね合わ
せ、実装面用樹脂シート14の接着面11に、側面用樹
脂シート12を接着させて、側面用樹脂シート12を完
全硬化させる。
て、2つのセラミック部品4の底面10に実装面用樹脂
シート14の接着面11を接着させると共に、実装面用
樹脂シート14の接着面11において、導体ペースト1
8を、各外部取り出し電極16に接着させる。また、実
装面用樹脂シート14の実装面15において、導体ペー
スト18を外部端子56に接着させて、実装面用樹脂シ
ート14および導体ペースト18を完全硬化させる。ま
たこれと同時に、2つのセラミック部品4の各側面8が
側面用樹脂シート12に埋め込まれるように、2つのセ
ラミック部品4と側面用樹脂シート12とを重ね合わ
せ、実装面用樹脂シート14の接着面11に、側面用樹
脂シート12を接着させて、側面用樹脂シート12を完
全硬化させる。
【0068】次に図7(c)に示すように、剥離キャリ
ア58を外部端子56から剥離して、外部端子56を実
装面15のビアホール17の先端に転写する。以上のよ
うにして、複数のセラミック部品4が、樹脂層52およ
び55によって一体化され、表面が面一となった、複合
セラミック部品51を作製する。
ア58を外部端子56から剥離して、外部端子56を実
装面15のビアホール17の先端に転写する。以上のよ
うにして、複数のセラミック部品4が、樹脂層52およ
び55によって一体化され、表面が面一となった、複合
セラミック部品51を作製する。
【0069】上述したように本実施形態によると、転写
法を使用して外部端子を作成するので、製造工程を増加
させることなく、既存のセラミック部品に1回の加熱加
圧工程を施して容易に複合セラミック部品の外部端子を
形成することができる。このような転写法によると、導
体ペーストの印刷、焼結によって電極を形成する方法に
比べて、外部端子を微細に、低抵抗に形成することがで
きる。本実施形態では転写法を使用しているが、外部端
子の作製方法はこれに限定されない。例えば、化学エッ
チングを使用しても外部端子を作製することができる。
法を使用して外部端子を作成するので、製造工程を増加
させることなく、既存のセラミック部品に1回の加熱加
圧工程を施して容易に複合セラミック部品の外部端子を
形成することができる。このような転写法によると、導
体ペーストの印刷、焼結によって電極を形成する方法に
比べて、外部端子を微細に、低抵抗に形成することがで
きる。本実施形態では転写法を使用しているが、外部端
子の作製方法はこれに限定されない。例えば、化学エッ
チングを使用しても外部端子を作製することができる。
【0070】化学エッチングを使用する場合には、図7
(a)の位置合わせ工程において、実装面用樹脂シート
14の実装面15に、金属箔を対向させる。次に、
(b)の接着工程において、金属箔を、実装面用樹脂シ
ート14の実装面15に接着させて、この後に、実装面
15のビアホール17の各先端に外部端子56が形成さ
れるように、金属箔を化学エッチングする。このように
化学エッチング法を用いても、導体ペーストの印刷、焼
結によって電極を形成する方法に比べて、外部端子を微
細に、低抵抗に形成することができる。特に、金属箔と
して銅箔を使用すれば、通常の配線基板の金属配線形成
用エッチング装置をそのまま使用して、安価に、複合セ
ラミック部品の外部端子を形成することができる。
(a)の位置合わせ工程において、実装面用樹脂シート
14の実装面15に、金属箔を対向させる。次に、
(b)の接着工程において、金属箔を、実装面用樹脂シ
ート14の実装面15に接着させて、この後に、実装面
15のビアホール17の各先端に外部端子56が形成さ
れるように、金属箔を化学エッチングする。このように
化学エッチング法を用いても、導体ペーストの印刷、焼
結によって電極を形成する方法に比べて、外部端子を微
細に、低抵抗に形成することができる。特に、金属箔と
して銅箔を使用すれば、通常の配線基板の金属配線形成
用エッチング装置をそのまま使用して、安価に、複合セ
ラミック部品の外部端子を形成することができる。
【0071】また図8に示すように、複合セラミック部
品は、高さの異なる複数のセラミック部品32および3
4を含んでもよい。この場合、実施形態2で図4を参照
して説明したように、セラミック部品32の底面36
と、セラミック部品34の底面38とに接着させる実装
面用樹脂シートの積層数を調節して、複合セラミック部
品62の底面が実質的に平坦化されるように、セラミッ
ク部品の底面32および34を覆う樹脂層52が形成さ
れている。また、ビアホール17のそれぞれの先端には
外部端子56が形成されている。複合セラミック部品6
2において、セラミック部品32の外部端子16と外部
端子56とは導体ペースト54および金属配線44を介
して電気的に接続され、セラミック部品32の外部取り
だし電極16と外部端子56とは導体ペースト54を介
して電気的に接続される。なお、図6〜9の複合セラミ
ック部品において、外部端子56は、樹脂層52中に埋
め込まれているが、例えば化学エッチング法そ使用して
外部端子56を作製した場合には、外部端子56は樹脂
層52の表面に接着される。
品は、高さの異なる複数のセラミック部品32および3
4を含んでもよい。この場合、実施形態2で図4を参照
して説明したように、セラミック部品32の底面36
と、セラミック部品34の底面38とに接着させる実装
面用樹脂シートの積層数を調節して、複合セラミック部
品62の底面が実質的に平坦化されるように、セラミッ
ク部品の底面32および34を覆う樹脂層52が形成さ
れている。また、ビアホール17のそれぞれの先端には
外部端子56が形成されている。複合セラミック部品6
2において、セラミック部品32の外部端子16と外部
端子56とは導体ペースト54および金属配線44を介
して電気的に接続され、セラミック部品32の外部取り
だし電極16と外部端子56とは導体ペースト54を介
して電気的に接続される。なお、図6〜9の複合セラミ
ック部品において、外部端子56は、樹脂層52中に埋
め込まれているが、例えば化学エッチング法そ使用して
外部端子56を作製した場合には、外部端子56は樹脂
層52の表面に接着される。
【0072】(実施形態4)本実施形態4の複合セラミ
ック部品64は、図9(d)に示されるように、セラミ
ック部品4の上面6の表面電極上に、部品66が実装さ
れてなる。図9(d)では、セラミック部品4の底面1
0が樹脂層52に覆われ、側面8および上面6が露出さ
れているが、セラミック部品4の側面8および上面6が
樹脂層に覆われ、かつ、部品66が樹脂層内に埋め込ま
れることがより好ましい。複合セラミック部品の対衝撃
性をより向上できるからである。このように、複合セラ
ミック部品64に含まれるセラミック部品4の表面電極
上に部品66が実装されると、複合セラミック部品64
をより多機能化させることができる。部品66は、例え
ばチップLCRなどの、セラミック部品4に機能を追加
するものである。
ック部品64は、図9(d)に示されるように、セラミ
ック部品4の上面6の表面電極上に、部品66が実装さ
れてなる。図9(d)では、セラミック部品4の底面1
0が樹脂層52に覆われ、側面8および上面6が露出さ
れているが、セラミック部品4の側面8および上面6が
樹脂層に覆われ、かつ、部品66が樹脂層内に埋め込ま
れることがより好ましい。複合セラミック部品の対衝撃
性をより向上できるからである。このように、複合セラ
ミック部品64に含まれるセラミック部品4の表面電極
上に部品66が実装されると、複合セラミック部品64
をより多機能化させることができる。部品66は、例え
ばチップLCRなどの、セラミック部品4に機能を追加
するものである。
【0073】次に図9(a)〜(d)を参照して、複合
セラミック部品64の製造方法を説明する。
セラミック部品64の製造方法を説明する。
【0074】まず、図9(a)に示すように、実施形態
3の図7(a)と同様に、複数のセラミック部品4と、
実装面用樹脂シート14と、転写用配線パターン形成材
60とを位置あわせする。
3の図7(a)と同様に、複数のセラミック部品4と、
実装面用樹脂シート14と、転写用配線パターン形成材
60とを位置あわせする。
【0075】次に図9(b)に示すように、図7(b)
と同様に加熱加圧して、複数のセラミック部品4の底面
10に実装面用樹脂シート14の接着面11を接着させ
ると共に、実装面用樹脂シート14の接着面11におい
て、導体ペースト18を、セラミック部品4の底面10
に設けられた各外部取り出し電極16に接着させる。ま
た、実装面用樹脂シート14の実装面15において、導
体ペースト18を外部端子56に接着させて、実装面用
樹脂シート14および導体ペースト18を完全硬化させ
る。
と同様に加熱加圧して、複数のセラミック部品4の底面
10に実装面用樹脂シート14の接着面11を接着させ
ると共に、実装面用樹脂シート14の接着面11におい
て、導体ペースト18を、セラミック部品4の底面10
に設けられた各外部取り出し電極16に接着させる。ま
た、実装面用樹脂シート14の実装面15において、導
体ペースト18を外部端子56に接着させて、実装面用
樹脂シート14および導体ペースト18を完全硬化させ
る。
【0076】次に図9(c)に示すように、セラミック
部品4の上面6の表面電極上に、部品66を実装する。
また、図7(c)と同様に、剥離キャリア18を外部端
子56から剥離して、外部端子56を実装面15のビア
ホール17の先端に転写する。
部品4の上面6の表面電極上に、部品66を実装する。
また、図7(c)と同様に、剥離キャリア18を外部端
子56から剥離して、外部端子56を実装面15のビア
ホール17の先端に転写する。
【0077】次に図9(d)に示すように、実装面用樹
脂シート14が硬化して形成された樹脂層52を切断
し、複数の複合セラミック部品64に分割する。以上の
工程により、セラミック部品の表面電極上に部品66が
実装された複合セラミック部品64を作製する。本実施
形態によると、小片のセラミック部品4を、実装面用樹
脂シート14上に整列して接着し、セラミック部品の表
面電極上に部品66を実装するので、セラミック部品の
表面電極上への部品実装を、大判のセラミック部品と同
様に、簡単に行うことができる。なお、セラミック部品
4の上面6および側面8にも樹脂層を形成する場合に
は、図2と同様に、側面用樹脂シート12を使用すれば
よい。
脂シート14が硬化して形成された樹脂層52を切断
し、複数の複合セラミック部品64に分割する。以上の
工程により、セラミック部品の表面電極上に部品66が
実装された複合セラミック部品64を作製する。本実施
形態によると、小片のセラミック部品4を、実装面用樹
脂シート14上に整列して接着し、セラミック部品の表
面電極上に部品66を実装するので、セラミック部品の
表面電極上への部品実装を、大判のセラミック部品と同
様に、簡単に行うことができる。なお、セラミック部品
4の上面6および側面8にも樹脂層を形成する場合に
は、図2と同様に、側面用樹脂シート12を使用すれば
よい。
【0078】図9では、複数のセラミック部品4はいず
れも同じ高さを有し、上面6の位置が一致しているが、
複数のセラミック部品が異なる高さを有する場合には、
図4および図8を参照して説明したように、実装面用樹
脂シート14の積層数を調整して、複数のセラミック部
品の上面の位置をそろえて、部品66を表面実装するこ
とが好ましい。これにより、高さの異なる複数のセラミ
ック部品に対しても、容易に部品実装できる。
れも同じ高さを有し、上面6の位置が一致しているが、
複数のセラミック部品が異なる高さを有する場合には、
図4および図8を参照して説明したように、実装面用樹
脂シート14の積層数を調整して、複数のセラミック部
品の上面の位置をそろえて、部品66を表面実装するこ
とが好ましい。これにより、高さの異なる複数のセラミ
ック部品に対しても、容易に部品実装できる。
【0079】また、表面電極に部品が実装された複数の
セラミック部品は、下記のようにして作製することもで
きる。まず、図10(a)に示すように、複数のセラミ
ック部品4と、未硬化または半硬化状態の樹脂シート7
0を準備する。次に図10(b)に示すように、セラミ
ック部品4を樹脂シート70上に整列させて、加熱加圧
して接着させて、複数のセラミック部品4を一つの連続
体とする。次に、図10(c)に示すように、連続体中
の各セラミック部品4の上面6の表面電極上に、部品6
6の実装を行う。この後、連続体を分割して、複数のセ
ラミック部品4に分割する。
セラミック部品は、下記のようにして作製することもで
きる。まず、図10(a)に示すように、複数のセラミ
ック部品4と、未硬化または半硬化状態の樹脂シート7
0を準備する。次に図10(b)に示すように、セラミ
ック部品4を樹脂シート70上に整列させて、加熱加圧
して接着させて、複数のセラミック部品4を一つの連続
体とする。次に、図10(c)に示すように、連続体中
の各セラミック部品4の上面6の表面電極上に、部品6
6の実装を行う。この後、連続体を分割して、複数のセ
ラミック部品4に分割する。
【0080】従来、小片のセラミック部品の表面電極上
に部品実装するのは、取り扱い性の点で、非常に難しい
ものであったが、上述したようなセラミック部品の製造
方法によると、樹脂シート上に、接着、整列させ、一つ
の連続体とすることで、大判セラミック部品と同様に、
簡易にセラミック部品の表面電極上に実装することがで
きる。また、通常、大判セラミック部品の表面電極上に
実装する場合、大判セラミック部品の平面上の反りが問
題になるが、本実施形態によると、平面上の反りの少な
い小片のセラミック部品を樹脂シート上に整列させるの
で、実装性に優れる。
に部品実装するのは、取り扱い性の点で、非常に難しい
ものであったが、上述したようなセラミック部品の製造
方法によると、樹脂シート上に、接着、整列させ、一つ
の連続体とすることで、大判セラミック部品と同様に、
簡易にセラミック部品の表面電極上に実装することがで
きる。また、通常、大判セラミック部品の表面電極上に
実装する場合、大判セラミック部品の平面上の反りが問
題になるが、本実施形態によると、平面上の反りの少な
い小片のセラミック部品を樹脂シート上に整列させるの
で、実装性に優れる。
【0081】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
【0082】(実施例1)実施例1の複合セラミック部
品を以下のようにして作製した。半硬化状態の熱硬化性
樹脂を含む絶縁層を、厚さ160μmのシート状基材に
加工する。次いで、このシート状基材に直径200μm
のビアホールを形成し、そのビアホールに、少なくとも
金属粉末を含む導体ペーストを充填して、ビアホール導
体を形成した板状体(実装面用樹脂シート)を作製す
る。この実装面用樹脂シートと、厚さ160μmの上記
シート状基材を5枚重ね合わせて800μmの厚さにし
たシート状基材(側面用樹脂シート)と、4.8mm×
6.0mm×0.8mmの大きさのセラミックスイッチ
モジュール(セラミック部品)と、銅からなる外部端子
パターンが形成された転写用配線パターン形成材とを用
意する。
品を以下のようにして作製した。半硬化状態の熱硬化性
樹脂を含む絶縁層を、厚さ160μmのシート状基材に
加工する。次いで、このシート状基材に直径200μm
のビアホールを形成し、そのビアホールに、少なくとも
金属粉末を含む導体ペーストを充填して、ビアホール導
体を形成した板状体(実装面用樹脂シート)を作製す
る。この実装面用樹脂シートと、厚さ160μmの上記
シート状基材を5枚重ね合わせて800μmの厚さにし
たシート状基材(側面用樹脂シート)と、4.8mm×
6.0mm×0.8mmの大きさのセラミックスイッチ
モジュール(セラミック部品)と、銅からなる外部端子
パターンが形成された転写用配線パターン形成材とを用
意する。
【0083】次に、セラミックスイッチモジュールの外
部取り出し電極と、転写用配線パターン形成材の外部端
子とが、実装面用樹脂シートのビアホール導体を通じて
電気接続するように位置あわせし、側面用樹脂シート、
セラミックスイッチモジュール、実装面用樹脂シート、
転写用配線パターン形成材の順に重ねあわせ、200℃
で1.5時間、圧力75kg/cm2の条件で加熱加圧す
ることで熱硬化性樹脂および導体ペーストを完全硬化さ
せ、セラミックスイッチモジュールと実装面用樹脂シー
トとを接着、側面用樹脂シート中にセラミックスイッチ
モジュールを埋め込み、導体ペーストによりセラミック
スイッチモジュールの外部取り出し電極と転写用配線パ
ターン形成材の転写により形成された外部端子とを電気
接続し、複合セラミック部品を作製した。
部取り出し電極と、転写用配線パターン形成材の外部端
子とが、実装面用樹脂シートのビアホール導体を通じて
電気接続するように位置あわせし、側面用樹脂シート、
セラミックスイッチモジュール、実装面用樹脂シート、
転写用配線パターン形成材の順に重ねあわせ、200℃
で1.5時間、圧力75kg/cm2の条件で加熱加圧す
ることで熱硬化性樹脂および導体ペーストを完全硬化さ
せ、セラミックスイッチモジュールと実装面用樹脂シー
トとを接着、側面用樹脂シート中にセラミックスイッチ
モジュールを埋め込み、導体ペーストによりセラミック
スイッチモジュールの外部取り出し電極と転写用配線パ
ターン形成材の転写により形成された外部端子とを電気
接続し、複合セラミック部品を作製した。
【0084】以下に絶縁層に使用したシート状基材およ
び導体ペーストの成分組成と、作製方法の詳細を示す。
び導体ペーストの成分組成と、作製方法の詳細を示す。
【0085】(シート状基材)
【表1】
【0086】上記の表1に示す各成分を秤量して得られ
た混合物に、粘度調整用溶剤としてメチルエチルケトン
溶剤を、混合物のスラリー粘度が約20Pa・sになる
まで添加した。そして、これらにアルミナの玉石を加
え、ポット中で48時間、速度500rpmの条件で回
転混合し、シート状基材の原料となるスラリーを調整し
た。その後、スラリーをドクターブレード法にて、造
膜、乾燥し、シート状基材とした。
た混合物に、粘度調整用溶剤としてメチルエチルケトン
溶剤を、混合物のスラリー粘度が約20Pa・sになる
まで添加した。そして、これらにアルミナの玉石を加
え、ポット中で48時間、速度500rpmの条件で回
転混合し、シート状基材の原料となるスラリーを調整し
た。その後、スラリーをドクターブレード法にて、造
膜、乾燥し、シート状基材とした。
【0087】(導体ペースト)
【表2】
【0088】上記の表2に示す材料を、上記の組成にな
るように調整し、三本ロールにより混錬して導体ペース
トを作製した。
るように調整し、三本ロールにより混錬して導体ペース
トを作製した。
【0089】(評価方法)上述した方法によって作製さ
れた本実施例の複合セラミック部品を、下記の方法によ
って評価した。
れた本実施例の複合セラミック部品を、下記の方法によ
って評価した。
【0090】本実施例の複合セラミック部品と、比較例
としてセラミックスイッチモジュールとを、それぞれ1
0個ずつ、50枚の40mm×90mm×1mmのFR
−4の配線基板上に計500個半田実装し、実装された
配線基板を重量200g、50mm×100mm×20
mmの直方体形状のアルミ製の箱の内部に取り付け、ア
ルミ製の箱を1.8mの高さから、直方体の各面が3回
ずつ地面に衝突するように計18回自由落下させ、落下
後のセラミックスイッチモジュールの破損個数で行っ
た。その結果を表3に示す。
としてセラミックスイッチモジュールとを、それぞれ1
0個ずつ、50枚の40mm×90mm×1mmのFR
−4の配線基板上に計500個半田実装し、実装された
配線基板を重量200g、50mm×100mm×20
mmの直方体形状のアルミ製の箱の内部に取り付け、ア
ルミ製の箱を1.8mの高さから、直方体の各面が3回
ずつ地面に衝突するように計18回自由落下させ、落下
後のセラミックスイッチモジュールの破損個数で行っ
た。その結果を表3に示す。
【0091】
【表3】
【0092】表3に示すように、セラミックスイッチモ
ジュールが樹脂層を有さない場合には80個の破損が発
生したのに対して、本実施例の複合セラミック部品は、
破損が発生しなかった。これにより、本実施例の複合セ
ラミック部品は、セラミックスイッチモジュールの外部
取り出し電極面および側面が樹脂層に覆われ、樹脂層が
外部からの衝撃に対する緩衝層となり、耐落下性が向上
していることが分かる。
ジュールが樹脂層を有さない場合には80個の破損が発
生したのに対して、本実施例の複合セラミック部品は、
破損が発生しなかった。これにより、本実施例の複合セ
ラミック部品は、セラミックスイッチモジュールの外部
取り出し電極面および側面が樹脂層に覆われ、樹脂層が
外部からの衝撃に対する緩衝層となり、耐落下性が向上
していることが分かる。
【0093】(実施例2)実施例1と同様の半硬化状態
にある実装面用樹脂シートと、半硬化状態にある側面用
樹脂シートと、セラミックスイッチモジュールとを用意
する。次に、セラミックスイッチモジュールの外部取り
出し電極と、実装面用樹脂シートの導体ペーストとが接
触するように位置あわせし、側面用樹脂シート、セラミ
ックスイッチモジュール、実装面用樹脂シートの順に重
ねあわせ、100℃で0.5時間、圧力75kg/cm2
の条件で加熱加圧することで、熱硬化性樹脂および導体
ペーストを完全硬化させずに、セラミックスイッチモジ
ュールと実装面用樹脂シートとを接着させ、側面用樹脂
シート中にセラミックスイッチモジュールを埋め込み、
複合セラミック部品を作製した。
にある実装面用樹脂シートと、半硬化状態にある側面用
樹脂シートと、セラミックスイッチモジュールとを用意
する。次に、セラミックスイッチモジュールの外部取り
出し電極と、実装面用樹脂シートの導体ペーストとが接
触するように位置あわせし、側面用樹脂シート、セラミ
ックスイッチモジュール、実装面用樹脂シートの順に重
ねあわせ、100℃で0.5時間、圧力75kg/cm2
の条件で加熱加圧することで、熱硬化性樹脂および導体
ペーストを完全硬化させずに、セラミックスイッチモジ
ュールと実装面用樹脂シートとを接着させ、側面用樹脂
シート中にセラミックスイッチモジュールを埋め込み、
複合セラミック部品を作製した。
【0094】続いて、厚さ1mmのFR−4の配線基板
を準備し、作製した複合セラミック部品を、配線基板の
電極部分に半硬化状態の導体ペーストが接触するように
配置し、200℃で1.5時間、圧力25kg/cm2の
条件で加熱加圧することで熱硬化性樹脂および導体ペー
ストを完全硬化させ、複合セラミック部品と配線基板と
を接着させ、導体ペーストによりセラミックスイッチモ
ジュールの外部取り出し電極と配線基板の電極部分とを
電気接続し、複合セラミック部品を半田なしで配線基板
に実装した。
を準備し、作製した複合セラミック部品を、配線基板の
電極部分に半硬化状態の導体ペーストが接触するように
配置し、200℃で1.5時間、圧力25kg/cm2の
条件で加熱加圧することで熱硬化性樹脂および導体ペー
ストを完全硬化させ、複合セラミック部品と配線基板と
を接着させ、導体ペーストによりセラミックスイッチモ
ジュールの外部取り出し電極と配線基板の電極部分とを
電気接続し、複合セラミック部品を半田なしで配線基板
に実装した。
【0095】(シート状基材および導体ペースト)シー
ト状基材および導体ペーストは、実施例1と同様のもの
を使用した。
ト状基材および導体ペーストは、実施例1と同様のもの
を使用した。
【0096】(評価方法)複合セラミック部品200個
を半田なしで実装した本実施例の配線基板と、比較例と
してセラミックスイッチモジュール200個を同じ配線
基板上に半田実装したものを準備する。複合セラミック
部品、及びセラミックスイッチモジュールを実装面と垂
直方向に力を加えて配線基板から引き剥がし、この時に
必要とされる強度を測定するという引き剥がし強度試験
を行った。結果を下記の表4に示す。
を半田なしで実装した本実施例の配線基板と、比較例と
してセラミックスイッチモジュール200個を同じ配線
基板上に半田実装したものを準備する。複合セラミック
部品、及びセラミックスイッチモジュールを実装面と垂
直方向に力を加えて配線基板から引き剥がし、この時に
必要とされる強度を測定するという引き剥がし強度試験
を行った。結果を下記の表4に示す。
【0097】
【表4】
表4に示したとおり、セラミックスイッチモジュール2
00個の引き剥がし強度の平均値が0.23kgである
のに対して、本実施例の複合セラミック部品が実装され
た配線基板は、複合セラミック部品200個の引き剥が
し強度の平均値が1.96kgであった。本実施例の配
線基板によると、複合セラミック部品が、樹脂シートの
全面で強固に配線基板と接着されているために、複合セ
ラミック部品と配線基板との間の接着強度が向上したこ
とが分かる。
00個の引き剥がし強度の平均値が0.23kgである
のに対して、本実施例の複合セラミック部品が実装され
た配線基板は、複合セラミック部品200個の引き剥が
し強度の平均値が1.96kgであった。本実施例の配
線基板によると、複合セラミック部品が、樹脂シートの
全面で強固に配線基板と接着されているために、複合セ
ラミック部品と配線基板との間の接着強度が向上したこ
とが分かる。
【0098】(実施例3)実施例1と同じ条件で、複合
セラミック部品を200個作製し、転写用配線パターン
形成材の転写により外部端子が形成された面、すなわち
配線基板に実装する面の反りを測定した。
セラミック部品を200個作製し、転写用配線パターン
形成材の転写により外部端子が形成された面、すなわち
配線基板に実装する面の反りを測定した。
【0099】(評価方法)評価は、測定面において、最
も凸である部分と最も凹である部分との差(反り量)を
測定して行った。比較例として、複合セラミック部品作
製に用いた同じセラミックスイッチモジュール200個
の外部取り出し電極面の反りを測定した。結果を表5に
示す。
も凸である部分と最も凹である部分との差(反り量)を
測定して行った。比較例として、複合セラミック部品作
製に用いた同じセラミックスイッチモジュール200個
の外部取り出し電極面の反りを測定した。結果を表5に
示す。
【0100】
【表5】
表5に示したとおり、比較例のセラミックスイッチモジ
ュールは反り量が7.2μmであるのに対し、本実施例
の複合セラミック部品は反り量が1.2μmと比較例に
比べて反り量が小さい。これにより、本実施例の複合セ
ラミック部品によると、熱硬化性樹脂を含む板状体によ
って、実装面が実質的に平坦化されているために、反り
量が小さくなったことが分かる。
ュールは反り量が7.2μmであるのに対し、本実施例
の複合セラミック部品は反り量が1.2μmと比較例に
比べて反り量が小さい。これにより、本実施例の複合セ
ラミック部品によると、熱硬化性樹脂を含む板状体によ
って、実装面が実質的に平坦化されているために、反り
量が小さくなったことが分かる。
【0101】
【発明の効果】上述したように、本発明の複合セラミッ
ク部品によると、セラミック部品の底面に実装面用樹脂
シートが接着されているので、複合セラミック部品を配
線基板に実装させる場合に、実装面用樹脂シートの実装
面において、導体ペーストに、配線基板の外部端子を直
接接着させることができる。従って、半田を使用するこ
となく電気接続させることができる。また、実装面用樹
脂シートの実装面の全面に配線基板を接着させることが
できるので、複合セラミック部品を配線基板に強固に接
着できる。また、このようにして得られる複合セラミッ
ク部品が実装された配線基板は、外部からの衝撃に対し
て破壊されにくく、耐衝撃性に優れる。
ク部品によると、セラミック部品の底面に実装面用樹脂
シートが接着されているので、複合セラミック部品を配
線基板に実装させる場合に、実装面用樹脂シートの実装
面において、導体ペーストに、配線基板の外部端子を直
接接着させることができる。従って、半田を使用するこ
となく電気接続させることができる。また、実装面用樹
脂シートの実装面の全面に配線基板を接着させることが
できるので、複合セラミック部品を配線基板に強固に接
着できる。また、このようにして得られる複合セラミッ
ク部品が実装された配線基板は、外部からの衝撃に対し
て破壊されにくく、耐衝撃性に優れる。
【図1】 (a)および(b)は、実施形態1の複合セ
ラミック部品の断面図である。
ラミック部品の断面図である。
【図2】 (a)および(b)は、図1(b)の複合セ
ラミック部品の製造方法を説明する図である。
ラミック部品の製造方法を説明する図である。
【図3】 (a)および(b)は、複合セラミック部品
が実装された配線基板の製造方法を説明する図である。
が実装された配線基板の製造方法を説明する図である。
【図4】 実施形態2の複合セラミック部品の断面図を
示す。
示す。
【図5】 (a)および(b)は、図4の複合セラミッ
ク部品の製造方法を説明する図である。
ク部品の製造方法を説明する図である。
【図6】 (a)および(b)は、実施形態3の複合セ
ラミック部品の断面図である。
ラミック部品の断面図である。
【図7】 (a)〜(c)は、図6(b)の複合セラミ
ック部品の製造方法を説明する図である。
ック部品の製造方法を説明する図である。
【図8】 実施形態3の他の複合セラミック部品の断面
図である。
図である。
【図9】 (a)〜(d)は、実施形態4の複合セラミ
ック部品の製造方法を説明する図である。
ック部品の製造方法を説明する図である。
【図10】 (a)〜(c)は、実施形態4のセラミッ
ク部品の製造方法を説明する図である。
ク部品の製造方法を説明する図である。
2 複合セラミック部品
4 セラミック部品
6 上面
8 底面
11 接着面
12 側面用樹脂シート
14、14A、14B 実装面用樹脂シート
15 実装面
16 外部取りだし電極
18 導体ペースト
20 複合セラミック部品
22 配線基板
24 外部端子
26、46 複合セラミック部品が実装された配線基板
30 複合セラミック部品
32、34 セラミック部品
40、42 上面
43 実装面
50、51 複合セラミック部品
52、55 樹脂層
56 外部端子
62、64 複合セラミック部品
66 部品
70 樹脂シート
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01G 1/02 J
(72)発明者 菅谷 康博
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 朝日 俊行
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
(72)発明者 山本 義之
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器
産業株式会社内
Fターム(参考) 5E336 AA04 AA11 BB01 BB11 CC32
CC36 CC43 CC51 DD39 EE07
GG30
Claims (20)
- 【請求項1】 接着性を有して半硬化状態にあり、セラ
ミック部品に接着される接着面と、該接着面に対向し、
かつ、配線基板に実装される実装面とを有する複合セラ
ミック部品の実装面用樹脂シートであって、 前記接着面から前記実装面に貫通し、接着性を有して半
硬化状態にある導体ペーストで内部が充填された複数の
ビアホールが形成され、 前記接着面において、前記導体ペーストに前記セラミッ
ク部品の外部取りだし電極が接着され、前記実装面にお
いて、前記導体ペーストに前記配線基板の外部端子が接
着されることを特徴とする複合セラミック部品の実装面
用樹脂シート。 - 【請求項2】 複数の外部取りだし電極が設けられた底
面と、該底面と対向する上面と、側面とを有するセラミ
ック部品の前記底面に、実装面用樹脂シートが接着され
てなり、 前記実装面用樹脂シートは、接着性を有して半硬化状態
にあり、前記セラミック部品に接着される接着面と、該
接着面に対向し、かつ、配線基板に実装される実装面と
を有する実装面用樹脂シートであって、 前記接着面から前記実装面に貫通し、接着性を有して半
硬化状態にある導体ペーストで内部が充填された複数の
ビアホールが形成され、 前記接着面において、前記導体ペーストに前記セラミッ
ク部品の前記外部取りだし電極が接着され、前記実装面
において、前記導体ペーストに前記配線基板の外部端子
が接着されることを特徴とする複合セラミック部品。 - 【請求項3】 前記セラミック部品の少なくとも側面
が、接着性を有して半硬化状態にある側面用樹脂シート
の中に埋め込まれて、複合セラミック部品の側面と上面
とが実質的に平坦化された請求項2に記載の複合セラミ
ック部品。 - 【請求項4】 前記複合セラミック部品は、複数の前記
セラミック部品を有し、 前記複数のセラミック部品の少なくともそれぞれの前記
側面が埋め込まれた前記側面用樹脂シートと、前記複数
のセラミック部品のそれぞれの前記底面に接着された前
記実装面用樹脂シートとによって、前記複数のセラミッ
ク部品が一体化された請求項3に記載の複合セラミック
部品。 - 【請求項5】 前記セラミック部品の前記上面の表面電
極に、部品が実装されており、前記部品および前記上面
が前記側面用樹脂シートの中に埋め込まれた請求項3ま
たは4に記載の複合セラミック部品。 - 【請求項6】 前記実装面用樹脂シートおよび前記側面
用樹脂シートは、無機フィラーおよび熱硬化性樹脂から
形成されている請求項3から5のいずれかに記載の複合
セラミック部品。 - 【請求項7】 前記実装面用樹脂シートおよび前記側面
用樹脂層は、ガラス繊維の織布と、ガラス繊維の不織布
と、耐熱有機繊維の織布と、耐熱有機繊維の不織布とか
らなる群から選択された少なくとも一つの補強材に、熱
硬化性樹脂組成物が含浸されてなる請求項3から5のい
ずれかに記載の複合セラミック部品。 - 【請求項8】 前記複数のセラミック部品の前記底面か
ら前記上面方向の高さがそれぞれ異なり、それぞれの前
記上面の位置を合わせて配置された前記複数のセラミッ
ク部品のそれぞれの前記底面に、異なる数の前記実装面
用樹脂シートを積層して、複合セラミック部品の底面が
実質的に平坦化された請求項4から7のいずれかに記載
の複合セラミック部品。 - 【請求項9】 複数の外部取りだし電極が設けられた底
面と、該底面と対向する上面と、側面とを有するセラミ
ック部品が、少なくとも該底面を樹脂層で覆われてな
り、 前記樹脂層は、該樹脂層を貫通し、内部が導体ペースト
によって充填された複数のビアホールを有し、前記ビア
ホールが前記セラミック部品の前記外部取りだし電極の
直下に設けられ、 前記ビアホールの先端に金属からなる外部端子が設けら
れ、前記外部端子と前記外部取りだし電極とが前記導体
ペーストを介して電気的に接続されることを特徴とする
複合セラミック部品。 - 【請求項10】 前記複合セラミック部品が複数の前記
セラミック部品を有し、前記複数のセラミック部品のそ
れぞれの側面が樹脂層に覆われ、前記底面の樹脂層と前
記側面の樹脂層とによって、前記複数のセラミック部品
が一体化され、複合セラミック部品の側面と上面とが実
質的に平坦化された請求項9に記載の複合セラミック部
品。 - 【請求項11】 前記外部端子が銅からなる請求項9ま
たは10に記載の複合セラミック部品。 - 【請求項12】 複数の外部端子を実装面に有し、複合
セラミック部品が前記実装面に実装された配線基板であ
って、 前記複合セラミック部品は、複数の外部取りだし電極が
設けられた底面と、該底面と対向する上面と、側面とを
有するセラミック部品が、少なくとも該底面を樹脂層で
覆われてなり、 前記樹脂層は、該樹脂層を貫通し、内部が導体ペースト
によって充填された複数のビアホールを有し、前記ビア
ホールが前記セラミック部品の前記外部取りだし電極の
直下に設けられ、 前記ビアホールの先端に前記外部端子が接着され、前記
外部端子と前記外部取りだし電極とが前記導体ペースト
を介して電気的に接続され、前記樹脂層が前記配線基板
の前記実装面に接着されたことを特徴とする配線基板。 - 【請求項13】 (1)請求項1に記載の実装面用樹脂
シートと、外部取りだし電極を底面に有するセラミック
部品とを、前記接着面の前記ビアホールの先端と前記外
部取り出し電極とが対向するように位置合わせする工程
と、(2)前記セラミック部品の前記底面に前記実装面
用樹脂シートの前記接着面を接着させ、かつ、前記導体
ペーストを前記外部取り出し電極に接着させる工程とを
有する複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項14】 前記複合セラミック部品が複数の前記
セラミック部品を有し、 前記接着工程において、前記複数のセラミック部品のそ
れぞれの前記底面に接着された前記実装面用樹脂シート
によって、前記複数のセラミック部品が一体化される請
求項13に記載の複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項15】 前記接着工程の後に、複数の複合セラ
ミック部品に分割する工程を有する請求項14に記載の
複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項16】 前記接着工程において、前記セラミッ
ク部品の少なくとも前記側面が、接着性を有し半硬化状
態にある側面用樹脂シートの中に埋め込まれるように、
前記セラミック部品と前記側面用樹脂シートとを重ね合
わせ、かつ、前記側面用樹脂シートを前記実装面用樹脂
シートの前記接着面に接着させて、複合セラミック部品
の側面と上面とを実質的に平坦化させる請求項13に記
載の複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項17】 前記複合セラミック部品は、複数の前
記セラミック部品を有し、 前記接着工程において、前記複数の前記セラミック部品
の少なくともそれぞれの前記側面を埋め込む前記側面用
樹脂シートと、前記複数の前記セラミック部品のそれぞ
れの前記底面に接着された前記実装面用樹脂シートとに
よって、前記複数のセラミック部品が一体化された請求
項16に記載の複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項18】 前記位置合わせ工程において、外部端
子が表面に設けられた剥離キャリアと前記実装面用樹脂
シートとを、前記外部端子と前記実装面の前記ビアホー
ルの先端とが対向するように、位置合わせし、 前記接着工程において、前記実装面で前記導体ペースト
に前記外部端子を接着させると共に、前記実装面用樹脂
シートと前記側面用樹脂シートと前記導体ペーストとを
完全硬化させ、 前記接着工程の後に、前記剥離キャリアを前記外部端子
から剥離して、前記実装面の前記ビアホールの先端に、
前記外部端子を転写する工程を有する請求項13から1
7のいずれかに記載の複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項19】 前記位置合わせ工程において、前記実
装面用樹脂シートの前記実装面に金属箔を対向させ、 前記接着工程において、前記金属箔を、前記実装面用樹
脂シートの前記実装面に接着させると共に、前記実装面
用樹脂シートと前記側面用樹脂シートと前記導体ペース
トとを完全硬化させ、 前記接着工程の後に、前記実装面の前記ビアホールの先
端に外部端子が形成されるように、前記金属箔を化学エ
ッチングする工程を有する請求項13から17のいずれ
かに記載の複合セラミック部品の製造方法。 - 【請求項20】 (1)請求項2に記載の複合セラミッ
ク部品と、前記配線基板とを、前記実装面の前記ビアホ
ールの先端が前記外部端子と対向するように位置合わせ
する工程と、 (2)前記実装面用樹脂シートを前記配線基板に接着さ
せ、かつ、前記導体ペーストを前記外部端子に接着させ
ると共に、前記実装面用樹脂シートと前記導体ペースト
とを完全硬化させる工程とを有する、複合セラミック部
品が実装された配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001187905A JP2003007367A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 複合セラミック部品の実装面用樹脂シート、および、複合セラミック部品とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001187905A JP2003007367A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 複合セラミック部品の実装面用樹脂シート、および、複合セラミック部品とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003007367A true JP2003007367A (ja) | 2003-01-10 |
Family
ID=19027121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001187905A Pending JP2003007367A (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 複合セラミック部品の実装面用樹脂シート、および、複合セラミック部品とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003007367A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005071745A1 (ja) * | 2004-01-27 | 2007-07-26 | 株式会社村田製作所 | 積層型電子部品およびその製造方法 |
US8759953B2 (en) | 2004-02-13 | 2014-06-24 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component including a shielding metal film disposed on a resin layer |
JP2018067687A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 株式会社村田製作所 | 複合型電子部品およびその製造方法 |
JP2022090195A (ja) * | 2020-12-07 | 2022-06-17 | 太陽誘電株式会社 | セラミック電子部品、実装基板およびセラミック電子部品の製造方法 |
-
2001
- 2001-06-21 JP JP2001187905A patent/JP2003007367A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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