JP2003003451A - 可撓性膜堰起立状態検出構造 - Google Patents
可撓性膜堰起立状態検出構造Info
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水圧などの影響を受けることなく、可撓性膜
堰の起立状態を正確に検出できる可撓性膜堰起立状態検
出構造を得る。 【解決手段】 可撓性膜20の中心に金属板22が配置
され、被覆シート28で被覆されている。可撓性膜20
が起立状態になると、管路14に設けた金属見地装置3
0で金属板22を検知する。可撓性膜20の圧力で起立
状態を検知しないので、水圧の影響をうけず、起立状態
を正確に検出できる。
堰の起立状態を正確に検出できる可撓性膜堰起立状態検
出構造を得る。 【解決手段】 可撓性膜20の中心に金属板22が配置
され、被覆シート28で被覆されている。可撓性膜20
が起立状態になると、管路14に設けた金属見地装置3
0で金属板22を検知する。可撓性膜20の圧力で起立
状態を検知しないので、水圧の影響をうけず、起立状態
を正確に検出できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性膜堰起立状
態検出構造に関し、さらに詳しくは、暗渠内に配置さ
れ、流体の供給により起立し流体の排出により倒伏する
可撓性膜により構成された可撓性膜堰の起立状態を検出
する可撓性膜堰起立状態検出構造に関する。
態検出構造に関し、さらに詳しくは、暗渠内に配置さ
れ、流体の供給により起立し流体の排出により倒伏する
可撓性膜により構成された可撓性膜堰の起立状態を検出
する可撓性膜堰起立状態検出構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、河川堤防を横断する管路(樋
管)内に設置される樋門や、下水道、水道の管路等の暗
渠内に設置される調整用ゲートや点検用ゲートとして、
可撓性膜堰が使用されている。
管)内に設置される樋門や、下水道、水道の管路等の暗
渠内に設置される調整用ゲートや点検用ゲートとして、
可撓性膜堰が使用されている。
【0003】この可撓性膜堰は、可撓性膜体内に流体
(空気や水等)が供給されることにより可撓性膜が起立
して河川等を閉塞する。そして、流体が排出されると倒
伏して河川等を開放する。
(空気や水等)が供給されることにより可撓性膜が起立
して河川等を閉塞する。そして、流体が排出されると倒
伏して河川等を開放する。
【0004】ところで、管路等の内部に設置された可撓
性膜堰は外部から見えないため、その起立の完了を確認
する方法として、可撓性膜体の内部圧力を圧力検出装置
で検知し、内部圧力が規定値に達したことをもって起立
状態になったことを判断する方法が採られることがあ
る。しかし、このような方法では、圧力検出装置のわず
かな誤差によって、実際の起立状態を正確に検出できな
い場合があった。
性膜堰は外部から見えないため、その起立の完了を確認
する方法として、可撓性膜体の内部圧力を圧力検出装置
で検知し、内部圧力が規定値に達したことをもって起立
状態になったことを判断する方法が採られることがあ
る。しかし、このような方法では、圧力検出装置のわず
かな誤差によって、実際の起立状態を正確に検出できな
い場合があった。
【0005】これに対し、図10に示す起立検知装置が
提案されている(特開2001−20263号参照)。
提案されている(特開2001−20263号参照)。
【0006】この起立検出装置では、管路112の天井
壁114にダイヤフラムタイプの圧力検知装置116が
取り付けられている。可撓性膜体118が起立完了する
と、管路112の天井壁114に接触し、圧力検知装置
116が可撓性膜体118の内部空気圧によって圧縮力
を受ける。そして、圧力検知装置116のダイヤフラム
が変形し、その歪みが電気的に検知され、操作室120
内で遠隔的に起立の完了が確認できる。
壁114にダイヤフラムタイプの圧力検知装置116が
取り付けられている。可撓性膜体118が起立完了する
と、管路112の天井壁114に接触し、圧力検知装置
116が可撓性膜体118の内部空気圧によって圧縮力
を受ける。そして、圧力検知装置116のダイヤフラム
が変形し、その歪みが電気的に検知され、操作室120
内で遠隔的に起立の完了が確認できる。
【0007】しかし、ダイヤフラムの圧縮力によって可
撓性膜体118の起立状態を検知する構成では、可撓性
膜体118が倒伏した状態でも、例えば水圧等が作用す
るとダイヤフラムが歪むことが想定されるため、可撓性
膜体118の起立状態を正確に検出することが難しかっ
た。
撓性膜体118の起立状態を検知する構成では、可撓性
膜体118が倒伏した状態でも、例えば水圧等が作用す
るとダイヤフラムが歪むことが想定されるため、可撓性
膜体118の起立状態を正確に検出することが難しかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、水圧などの影響を受けることなく、可撓性膜堰の
起立状態を正確に検出できる可撓性膜堰起立状態検出構
造を得ることを課題とする。
慮し、水圧などの影響を受けることなく、可撓性膜堰の
起立状態を正確に検出できる可撓性膜堰起立状態検出構
造を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、暗渠内に配置され流体の供給により起立し流体の排
出により倒伏する可撓性膜により構成された可撓性膜堰
の起立状態を検出する可撓性膜堰起立状態検出構造であ
って、前記可撓性膜に設けられた金属部材と、前記暗渠
の、前記可撓性膜の起立状態での前記金属部材に対応し
た位置に取り付けられた金属検知装置と、を有すること
を特徴とする。
は、暗渠内に配置され流体の供給により起立し流体の排
出により倒伏する可撓性膜により構成された可撓性膜堰
の起立状態を検出する可撓性膜堰起立状態検出構造であ
って、前記可撓性膜に設けられた金属部材と、前記暗渠
の、前記可撓性膜の起立状態での前記金属部材に対応し
た位置に取り付けられた金属検知装置と、を有すること
を特徴とする。
【0010】流体の供給により可撓性膜が膨張すると、
可撓性膜に設けられた金属部材が、暗渠に向かって移動
する。暗渠には、可撓性膜の起立状態での金属部材に対
応した位置に金属検知装置が取り付けられているので、
可撓性膜が起立状態になると、金属検知装置が金属部材
を検出する。このように、金属検知装置が金属部材を検
出することで、可撓性膜堰の起立状態を検出できる。従
来のように、圧力によって起立状態を検出するものでは
ないので、水圧などの影響を受けず、起立状態を正確に
検出できる。
可撓性膜に設けられた金属部材が、暗渠に向かって移動
する。暗渠には、可撓性膜の起立状態での金属部材に対
応した位置に金属検知装置が取り付けられているので、
可撓性膜が起立状態になると、金属検知装置が金属部材
を検出する。このように、金属検知装置が金属部材を検
出することで、可撓性膜堰の起立状態を検出できる。従
来のように、圧力によって起立状態を検出するものでは
ないので、水圧などの影響を受けず、起立状態を正確に
検出できる。
【0011】なお、金属検知装置としては、従来から一
般的に使用されているもの(いわゆる金属探知機など)
を使用できる。
般的に使用されているもの(いわゆる金属探知機など)
を使用できる。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記金属部材が、前記可撓性膜の起
立方向に見たときの可撓性膜の中心に配置されているこ
とを特徴とする。
載の発明において、前記金属部材が、前記可撓性膜の起
立方向に見たときの可撓性膜の中心に配置されているこ
とを特徴とする。
【0013】可撓性膜の中心は、可撓性膜が起立及び倒
伏する過程において、移動量が大きい。従って、金属部
材を、可撓性膜を起立方向にみたときの中心に配置する
ことで、より正確に起立状態を検出可能となる。
伏する過程において、移動量が大きい。従って、金属部
材を、可撓性膜を起立方向にみたときの中心に配置する
ことで、より正確に起立状態を検出可能となる。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記金属部材が、板状
に形成された金属板とされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明において、前記金属部材が、板状
に形成された金属板とされていることを特徴とする。
【0015】すなわち、金属部材としては、球状のもの
や直方体状のもの、あるいはこれら以外の形状のブロッ
ク状のもの等であってもよいが、板状に形成すること
で、可撓性膜からの出っ張りを少なくすることができ
る。
や直方体状のもの、あるいはこれら以外の形状のブロッ
ク状のもの等であってもよいが、板状に形成すること
で、可撓性膜からの出っ張りを少なくすることができ
る。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明において、前記金属部材
の少なくとも一部を被覆する被覆部材、を有することを
特徴とする。
求項3のいずれかに記載の発明において、前記金属部材
の少なくとも一部を被覆する被覆部材、を有することを
特徴とする。
【0017】従って、金属部材の、少なくとも被覆部材
で被覆された部分を保護することができる。被覆部材の
みで、又は被覆部材と可撓性膜とで金属部材を完全に覆
って、さらに確実に金属部材を保護できるようにしても
よい。
で被覆された部分を保護することができる。被覆部材の
みで、又は被覆部材と可撓性膜とで金属部材を完全に覆
って、さらに確実に金属部材を保護できるようにしても
よい。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記金属部材が、前記可撓性膜に対
し非接着とされていることを特徴とする。
載の発明において、前記金属部材が、前記可撓性膜に対
し非接着とされていることを特徴とする。
【0019】可撓性膜は、流体の供給により、方向に応
じて伸びたり、縮んだりする。金属部材を可撓性膜に対
し非接着とすることで、可撓性膜の伸縮の歪みが金属部
材に直接作用しなくなる。なお、被覆部材を有する構成
では、可撓性膜の伸縮に伴って被覆部材も伸縮すること
があるが、この場合には、金属部材を被覆部材に対して
も非接着とすることで、金属部材と被覆部材との接触界
面にも可撓性膜の伸縮の歪みを作用させないようにでき
る。
じて伸びたり、縮んだりする。金属部材を可撓性膜に対
し非接着とすることで、可撓性膜の伸縮の歪みが金属部
材に直接作用しなくなる。なお、被覆部材を有する構成
では、可撓性膜の伸縮に伴って被覆部材も伸縮すること
があるが、この場合には、金属部材を被覆部材に対して
も非接着とすることで、金属部材と被覆部材との接触界
面にも可撓性膜の伸縮の歪みを作用させないようにでき
る。
【0020】請求項6に記載の発明では、請求項4又は
請求項5に記載の発明において、前記被覆部材の周縁部
に、周縁へ向かって厚みが漸減するテーパー部が設けら
れていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明において、前記被覆部材の周縁部
に、周縁へ向かって厚みが漸減するテーパー部が設けら
れていることを特徴とする。
【0021】従って、可撓性膜の起立状態において、可
撓性膜と暗渠の内面との間に生じる隙間が小さくなり
(好ましくは全く生じなくなり)、暗渠内の閉塞性が高
くなる。
撓性膜と暗渠の内面との間に生じる隙間が小さくなり
(好ましくは全く生じなくなり)、暗渠内の閉塞性が高
くなる。
【0022】また、可撓性膜の倒伏状態では、暗渠内で
の流体の流れ方向と対向する面が少なくなる(好ましく
は無くなる)ので、流体と共に流れてくる異物等の引っ
かかりが少なくなり、被覆部材の耐久性が向上する。
の流体の流れ方向と対向する面が少なくなる(好ましく
は無くなる)ので、流体と共に流れてくる異物等の引っ
かかりが少なくなり、被覆部材の耐久性が向上する。
【0023】請求項7に記載の発明では、請求項4〜請
求項6のいずれかに記載の発明において、前記被覆部材
が、その外縁が前記金属部材の外縁よりも100mm以上
外側に位置する形状とされていることを特徴とする。
求項6のいずれかに記載の発明において、前記被覆部材
が、その外縁が前記金属部材の外縁よりも100mm以上
外側に位置する形状とされていることを特徴とする。
【0024】これにより、被覆部材のみで、あるいは被
覆部材と可撓性膜とで金属部材を完全に覆うことができ
る。また、被覆部材が金属部材よりも外側に張り出した
部分を利用して、被覆部材を可撓性膜に強固に固着する
ことも可能となる。
覆部材と可撓性膜とで金属部材を完全に覆うことができ
る。また、被覆部材が金属部材よりも外側に張り出した
部分を利用して、被覆部材を可撓性膜に強固に固着する
ことも可能となる。
【0025】請求項8に記載の発明では、請求項4〜請
求項7のいずれかに記載の発明において、前記被覆部材
の厚みが2mm〜10mmの範囲とされていることを特
徴とする。
求項7のいずれかに記載の発明において、前記被覆部材
の厚みが2mm〜10mmの範囲とされていることを特
徴とする。
【0026】被覆部材の厚みを2mm以上とすること
で、可撓性膜からの出っ張り量を少なくできる。また、
この厚みを10mm以上とすることで、被覆部材の強度
を確保できる。
で、可撓性膜からの出っ張り量を少なくできる。また、
この厚みを10mm以上とすることで、被覆部材の強度
を確保できる。
【0027】請求項9に記載の発明では、請求項4〜請
求項8のいずれかに記載の発明において、前記金属部材
と、この金属部材の周囲全部を被覆する被覆部材とで被
覆ユニットが構成され、前記被覆ユニットが前記可撓性
膜に取り付けられていることを特徴とする。
求項8のいずれかに記載の発明において、前記金属部材
と、この金属部材の周囲全部を被覆する被覆部材とで被
覆ユニットが構成され、前記被覆ユニットが前記可撓性
膜に取り付けられていることを特徴とする。
【0028】従って、例えば工場などで被覆ユニットを
製造しておけば、施工現場では被覆ユニットを可撓性膜
に取り付けるだけで済むので、施工性が向上する。
製造しておけば、施工現場では被覆ユニットを可撓性膜
に取り付けるだけで済むので、施工性が向上する。
【0029】請求項10に記載の発明では、請求項4〜
請求項9のいずれかに記載の発明において、前記金属部
材と前記被覆部材との間に、金属部材の角部の少なくと
も一部を覆うように配置された布部材、を有することを
特徴とする。
請求項9のいずれかに記載の発明において、前記金属部
材と前記被覆部材との間に、金属部材の角部の少なくと
も一部を覆うように配置された布部材、を有することを
特徴とする。
【0030】従って、金属部材の角部から被覆部材に作
用する荷重が布部材によって緩和され、被覆部材の損傷
を防止できる。
用する荷重が布部材によって緩和され、被覆部材の損傷
を防止できる。
【0031】請求項11に記載の発明では、請求項4〜
請求項10のいずれかに記載の発明において、前記金属
部材の角部の少なくとも一部が、アール加工されたアー
ル部とされていることを特徴とする。
請求項10のいずれかに記載の発明において、前記金属
部材の角部の少なくとも一部が、アール加工されたアー
ル部とされていることを特徴とする。
【0032】従って、金属部材の角部が被覆部材に接触
しても、局所的な荷重がアール部によって緩和され、被
覆部材の損傷を防止できる。
しても、局所的な荷重がアール部によって緩和され、被
覆部材の損傷を防止できる。
【0033】なお、このアール部としては、例えば金属
板を法線方向に見たときに、角部がアール加工されてア
ール部とされているものや、金属板を板厚方向に見たと
きに端部(縁部)た板厚方向に丸められているようなも
のを含む。
板を法線方向に見たときに、角部がアール加工されてア
ール部とされているものや、金属板を板厚方向に見たと
きに端部(縁部)た板厚方向に丸められているようなも
のを含む。
【0034】請求項12に記載の発明では、請求項11
に記載の発明において、前記金属板が、円形に形成され
た金属円板とされていることを特徴とする。
に記載の発明において、前記金属板が、円形に形成され
た金属円板とされていることを特徴とする。
【0035】金属円板のすべての周縁部分は一定の曲率
を有しているので、被覆部材の損傷を確実に防止可能と
なる。また、金属円板を可撓性膜に配置するときの方向
性を考慮する必要がなくなる。
を有しているので、被覆部材の損傷を確実に防止可能と
なる。また、金属円板を可撓性膜に配置するときの方向
性を考慮する必要がなくなる。
【0036】請求項13に記載の発明では、請求項11
に記載の発明において、前記金属板が、長円形に形成さ
れた金属長円板とされていることを特徴とする。
に記載の発明において、前記金属板が、長円形に形成さ
れた金属長円板とされていることを特徴とする。
【0037】金属長円板のずべての周縁部分を一定値以
下の曲率とできるので、被覆部材の損傷を確実に防止可
能となる。また、可撓性膜の膨張時に金属長円板の位置
にずれが生じる場合には、このずれによる影響を少なく
するように、金属長円板を配置することが可能になる。
例えば、暗渠内の水流などによって、可撓性膜が押され
ると、可撓性膜の中心位置が下流側へ移動することがあ
る。金属長円板の長手方向が水流方向に一致するように
配置することで、この移動による影響を少なくして(好
ましくは影響を無くして)、金属長円板を金属検知装置
によって確実に検出できるようになる。
下の曲率とできるので、被覆部材の損傷を確実に防止可
能となる。また、可撓性膜の膨張時に金属長円板の位置
にずれが生じる場合には、このずれによる影響を少なく
するように、金属長円板を配置することが可能になる。
例えば、暗渠内の水流などによって、可撓性膜が押され
ると、可撓性膜の中心位置が下流側へ移動することがあ
る。金属長円板の長手方向が水流方向に一致するように
配置することで、この移動による影響を少なくして(好
ましくは影響を無くして)、金属長円板を金属検知装置
によって確実に検出できるようになる。
【0038】なお、この「長円形」とは、一般的な楕円
形を含み、さらに、平行な2辺の端部に半円が連続して
略楕円形状となっているようなものや、長軸又は短軸の
両端で曲率が異なっているような形状(いわゆる「卵
形」)も広く含む概念である。
形を含み、さらに、平行な2辺の端部に半円が連続して
略楕円形状となっているようなものや、長軸又は短軸の
両端で曲率が異なっているような形状(いわゆる「卵
形」)も広く含む概念である。
【0039】請求項14に記載の発明では、請求項3〜
請求項13のいずれかに記載の発明において、前記金属
板の外形寸法が50mm〜1000mmの範囲内とされ
ていることを特徴とする。
請求項13のいずれかに記載の発明において、前記金属
板の外形寸法が50mm〜1000mmの範囲内とされ
ていることを特徴とする。
【0040】金属板の外形寸法を50mm以上とするこ
とで、金属検知装置によって金属板を確実に検出可能と
なる。また、金属板の外形寸法を1000mm以下とす
ることで、可撓性膜起立時に、可撓性膜の伸縮によって
金属板に作用する歪みを少なくできると共に、重量の増
加を抑えることが可能になる。
とで、金属検知装置によって金属板を確実に検出可能と
なる。また、金属板の外形寸法を1000mm以下とす
ることで、可撓性膜起立時に、可撓性膜の伸縮によって
金属板に作用する歪みを少なくできると共に、重量の増
加を抑えることが可能になる。
【0041】請求項15に記載の発明では、請求項3〜
請求項14のいずれかに記載の発明において、前記金属
板の厚みが2mm〜10mmの範囲内とされていること
を特徴とする。
請求項14のいずれかに記載の発明において、前記金属
板の厚みが2mm〜10mmの範囲内とされていること
を特徴とする。
【0042】金属板の厚みを2mm以上とすることで、
可撓性膜からの出っ張り量を少なくできる。また、この
厚みを10mm以上とすることで、金属板の強度を確保
できる。
可撓性膜からの出っ張り量を少なくできる。また、この
厚みを10mm以上とすることで、金属板の強度を確保
できる。
【0043】請求項16に記載の発明では、請求項1〜
請求項15のいずれかに記載の発明において、前記金属
部材が防錆加工されていることを特徴とする。
請求項15のいずれかに記載の発明において、前記金属
部材が防錆加工されていることを特徴とする。
【0044】これにより、金属部材の錆びを防止するこ
とができる。
とができる。
【0045】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の一実施形態に
係る可撓性膜起伏ゲート12が配置された管路14が断
面にて示されている。本実施形態では、管路14の一例
として略円筒状に形成されたものを挙げており、この管
路14内を液体が流れるようになっているが、管路14
の形状はこれに限定されない。なお、図1では、図面左
側を管路14の上流としており、この管路14内の水流
を、可撓性膜起伏ゲート12によって堰き止め可能な状
態を示している。以下、管路14内で流体が流れる方向
またはその逆方向を単に「流れ方向」又は「長手方向」
といい、矢印Fで示す。また、水平面内において矢印F
と直交する方向を単に「幅方向」といい、矢印Wで示
す。
係る可撓性膜起伏ゲート12が配置された管路14が断
面にて示されている。本実施形態では、管路14の一例
として略円筒状に形成されたものを挙げており、この管
路14内を液体が流れるようになっているが、管路14
の形状はこれに限定されない。なお、図1では、図面左
側を管路14の上流としており、この管路14内の水流
を、可撓性膜起伏ゲート12によって堰き止め可能な状
態を示している。以下、管路14内で流体が流れる方向
またはその逆方向を単に「流れ方向」又は「長手方向」
といい、矢印Fで示す。また、水平面内において矢印F
と直交する方向を単に「幅方向」といい、矢印Wで示
す。
【0046】管路14内には、ボルト16等の取り付け
部材によって複数の取り付け金具が取り付けられてお
り、取り付け金具が全体として枠状の取り付け金具構造
体18を構成している。可撓性膜起伏ゲート12は、少
なくとも1枚の可撓性膜20を有しており、この可撓性
膜20の周囲が、取り付けボルトに挟持されて、管路1
4に取り付けられている。
部材によって複数の取り付け金具が取り付けられてお
り、取り付け金具が全体として枠状の取り付け金具構造
体18を構成している。可撓性膜起伏ゲート12は、少
なくとも1枚の可撓性膜20を有しており、この可撓性
膜20の周囲が、取り付けボルトに挟持されて、管路1
4に取り付けられている。
【0047】可撓性膜20は、弾性体(例えばゴム、合
成樹脂)の内部に綿、合成繊維等からなる1枚または複
数枚の織布または繊維コード等よりなる補強層(例え
ば、後述する補強布40等)を含んだものであるが、こ
れら補強層を含んでいなくても良い。また、可撓性膜2
0は2枚とされ、それぞれ上膜及び下膜とされていても
よいが、1枚の場合には、実質的に上膜のみが備えられ
ていることになる。
成樹脂)の内部に綿、合成繊維等からなる1枚または複
数枚の織布または繊維コード等よりなる補強層(例え
ば、後述する補強布40等)を含んだものであるが、こ
れら補強層を含んでいなくても良い。また、可撓性膜2
0は2枚とされ、それぞれ上膜及び下膜とされていても
よいが、1枚の場合には、実質的に上膜のみが備えられ
ていることになる。
【0048】管路14の側面14Sには、給排口20が
形成され、図示しないポンプに接続されている。ポンプ
から空気が供給されていない状態では、可撓性膜20は
倒伏して管路14の下面14Bに沿った形状となってお
り、管路14内の流体の流れを阻止することはない。ポ
ンプから空気が供給されると、可撓性膜20(上膜)が
膨張し、上方へ向かって略半球状に膨らむ。そして可撓
性膜20が部分的に管路14の上面14Uから側面14
Sにかけて密着し、起立状態となる。起立状態では、管
路14内の流体の流れが可撓性膜20によって遮られ
る。
形成され、図示しないポンプに接続されている。ポンプ
から空気が供給されていない状態では、可撓性膜20は
倒伏して管路14の下面14Bに沿った形状となってお
り、管路14内の流体の流れを阻止することはない。ポ
ンプから空気が供給されると、可撓性膜20(上膜)が
膨張し、上方へ向かって略半球状に膨らむ。そして可撓
性膜20が部分的に管路14の上面14Uから側面14
Sにかけて密着し、起立状態となる。起立状態では、管
路14内の流体の流れが可撓性膜20によって遮られ
る。
【0049】図2及び図3に詳細に示すように、可撓性
膜20の略中心、すなわち、可撓性膜20の起立状態で
管路14の上面14Uに接触する部分には、本発明に係
る金属板22の一例である金属円板24が配置されてい
る。金属円板24のさらに上方からは、本発明に係る被
覆部材26の一例である被覆シート28が配置され、金
属円板24が被覆されている。被覆シート28は、金属
円板24よりも大きな円形とされており、上方から見て
金属円板24からはみ出した部分が、可撓性膜20に接
着されている。従って、起立状態の可撓性膜20を流れ
方向に見ると、金属円板24及び被覆シート28が、可
撓性膜20よりも管路14の上面14Uに接近してい
る。
膜20の略中心、すなわち、可撓性膜20の起立状態で
管路14の上面14Uに接触する部分には、本発明に係
る金属板22の一例である金属円板24が配置されてい
る。金属円板24のさらに上方からは、本発明に係る被
覆部材26の一例である被覆シート28が配置され、金
属円板24が被覆されている。被覆シート28は、金属
円板24よりも大きな円形とされており、上方から見て
金属円板24からはみ出した部分が、可撓性膜20に接
着されている。従って、起立状態の可撓性膜20を流れ
方向に見ると、金属円板24及び被覆シート28が、可
撓性膜20よりも管路14の上面14Uに接近してい
る。
【0050】これに対し、図1に示すように、管路14
の上面14Uには、可撓性膜20の起立状態での金属円
板24に対応した位置に、金属検知装置30が取り付け
られている。金属検知装置30は、接続ケーブル32に
よって図示しない表示装置に電気的に接続されており、
金属が所定範囲内に存在しているか否かの情報が表示装
置で表示される。本実施形態では、可撓性膜20が起立
状態となったときの金属円板24の位置でのみ金属検知
装置30が金属を検知し、金属円板24がこれよりも離
れた位置にあるときには、金属円板24を検知しないよ
うように金属検知装置30の感度が設定されている。な
お、このように、金属を所定の感度で検出可能であれ
ば、金属検知装置30の具体的構成は特に限定されず、
一般的に使用されている金属探知機等を、上記した所定
の感度に設定した上で使用することができる。
の上面14Uには、可撓性膜20の起立状態での金属円
板24に対応した位置に、金属検知装置30が取り付け
られている。金属検知装置30は、接続ケーブル32に
よって図示しない表示装置に電気的に接続されており、
金属が所定範囲内に存在しているか否かの情報が表示装
置で表示される。本実施形態では、可撓性膜20が起立
状態となったときの金属円板24の位置でのみ金属検知
装置30が金属を検知し、金属円板24がこれよりも離
れた位置にあるときには、金属円板24を検知しないよ
うように金属検知装置30の感度が設定されている。な
お、このように、金属を所定の感度で検出可能であれ
ば、金属検知装置30の具体的構成は特に限定されず、
一般的に使用されている金属探知機等を、上記した所定
の感度に設定した上で使用することができる。
【0051】本実施形態では、金属円板24と金属検知
装置30とで、本発明の可撓性膜堰起立状態検出構造3
4が構成されている。
装置30とで、本発明の可撓性膜堰起立状態検出構造3
4が構成されている。
【0052】このような構成とされた本実施形態では、
可撓性膜20の倒伏状態では、金属円板24が金属検知
装置30から離れた位置にあるため、金属検知装置30
は金属円板24を検知せず、図示しない表示装置にも、
その表示(可撓性膜20が起立状態にない旨の表示)が
なされるので、オペレーターは、可撓性膜20が倒伏状
態であることを知ることができる。
可撓性膜20の倒伏状態では、金属円板24が金属検知
装置30から離れた位置にあるため、金属検知装置30
は金属円板24を検知せず、図示しない表示装置にも、
その表示(可撓性膜20が起立状態にない旨の表示)が
なされるので、オペレーターは、可撓性膜20が倒伏状
態であることを知ることができる。
【0053】図示しないポンプから空気が供給され、可
撓性膜20が膨張すると、金属円板24が上昇し金属検
知装置30に接近するが、金属検知装置30は、可撓性
膜20が起立状態にあるときの金属円板24のみを検知
するようにその感度が設定されているので、金属円板2
4の上昇途中では、金属検知装置30は金属円板24を
検知しない。
撓性膜20が膨張すると、金属円板24が上昇し金属検
知装置30に接近するが、金属検知装置30は、可撓性
膜20が起立状態にあるときの金属円板24のみを検知
するようにその感度が設定されているので、金属円板2
4の上昇途中では、金属検知装置30は金属円板24を
検知しない。
【0054】図1に示すように、可撓性膜20が起立状
態になり、被覆シート28が管路14の上面14Uに接
触すると、金属検知装置30は金属円板24を検知し、
この情報を図示しない表示装置に送る。従って、オペレ
ーターは表示装置の表示を見て、可撓性膜20が起立状
態となったことを知ることができる。従って、手動で、
あるいは、図示しない制御装置によって自動で、ポンプ
からの空気の供給を停止することが可能なので、過度に
空気を供給してしまうことはない。
態になり、被覆シート28が管路14の上面14Uに接
触すると、金属検知装置30は金属円板24を検知し、
この情報を図示しない表示装置に送る。従って、オペレ
ーターは表示装置の表示を見て、可撓性膜20が起立状
態となったことを知ることができる。従って、手動で、
あるいは、図示しない制御装置によって自動で、ポンプ
からの空気の供給を停止することが可能なので、過度に
空気を供給してしまうことはない。
【0055】以上の説明から分かるように、本実施形態
の可撓性膜堰起立状態検出構造34では、起立状態での
可撓性膜20から受ける力(圧縮力や押圧力など)によ
らず、可撓性膜20に設けた金属部材(金属円板24)
の存在を金属検知装置30によって検知することで、可
撓性膜20が起立状態であることを検出するようにして
いる。従って、管路14内の水圧等が金属検知装置30
に作用しても金属検知装置30はこれを検知することは
全くない。すなわち、可撓性膜20が起立状態になった
ときのみ金属検知装置30で検知するので、従来よりも
正確に可撓性膜20の起立状態を検知できる。
の可撓性膜堰起立状態検出構造34では、起立状態での
可撓性膜20から受ける力(圧縮力や押圧力など)によ
らず、可撓性膜20に設けた金属部材(金属円板24)
の存在を金属検知装置30によって検知することで、可
撓性膜20が起立状態であることを検出するようにして
いる。従って、管路14内の水圧等が金属検知装置30
に作用しても金属検知装置30はこれを検知することは
全くない。すなわち、可撓性膜20が起立状態になった
ときのみ金属検知装置30で検知するので、従来よりも
正確に可撓性膜20の起立状態を検知できる。
【0056】なお、金属円板24は、可撓性膜20及び
被覆シート28に対し接着されていてもよいが、接着す
ることなく配置することが好ましい。すなわち、図4に
示すように、可撓性膜20は、倒伏状態(図4(A)参
照)での形状に対し、起立状態(図4(B)参照)で
は、長手方向と幅方向とで伸び率が異なり(例えば、起
立状態で長手方向には30%程度伸びるが、幅方向には
5%程度縮むことがあり)、全体では歪みが生じる。従
って、金属円板24を可撓性膜20に対し非接着とする
ことで、この歪みが金属円板24に直接作用しなくな
る。また、金属円板24を可撓性膜20に接着した場合
には可撓性膜20の伸縮に抵抗が生じることがあるが、
非接着とすることで、このような抵抗が生じなくなる。
被覆シート28に対し接着されていてもよいが、接着す
ることなく配置することが好ましい。すなわち、図4に
示すように、可撓性膜20は、倒伏状態(図4(A)参
照)での形状に対し、起立状態(図4(B)参照)で
は、長手方向と幅方向とで伸び率が異なり(例えば、起
立状態で長手方向には30%程度伸びるが、幅方向には
5%程度縮むことがあり)、全体では歪みが生じる。従
って、金属円板24を可撓性膜20に対し非接着とする
ことで、この歪みが金属円板24に直接作用しなくな
る。また、金属円板24を可撓性膜20に接着した場合
には可撓性膜20の伸縮に抵抗が生じることがあるが、
非接着とすることで、このような抵抗が生じなくなる。
【0057】さらに、可撓性膜20に周囲が接着された
被覆シート28も可撓性膜20と共に歪むことが想定さ
れるので、金属円板24を被覆シート28に対しても非
接着とすることで、被覆シート28の歪みが金属円板2
4と被覆シート28との接触界面に作用しなくなり、可
撓性膜20の伸縮に対する抵抗も作用しなくなる。
被覆シート28も可撓性膜20と共に歪むことが想定さ
れるので、金属円板24を被覆シート28に対しても非
接着とすることで、被覆シート28の歪みが金属円板2
4と被覆シート28との接触界面に作用しなくなり、可
撓性膜20の伸縮に対する抵抗も作用しなくなる。
【0058】本発明の金属部材としては、必ずしも上記
した円形の金属円板24に限定されない。すなわち、金
属検知装置30によって検知可能なものであれば、本発
明に適用可能であり、例えば、球状、直方体状、あるい
はこれら以外の形状(ブロック状等)であってもよい。
した円形の金属円板24に限定されない。すなわち、金
属検知装置30によって検知可能なものであれば、本発
明に適用可能であり、例えば、球状、直方体状、あるい
はこれら以外の形状(ブロック状等)であってもよい。
【0059】いずれの形状であっても、金属部材を板状
に形成した金属板22とすると、可撓性膜20からの出
っ張り量を少なくすると共に軽量化を図ることができる
ので好ましく、具体的には、かかる観点からは、金属板
22の厚みを10mm以下とすることが好ましい。但
し、あまりに薄くすると、金属板22自体の強度が低下
するので、強度を維持するためには、厚みを2mm以上
とすることが好ましい。
に形成した金属板22とすると、可撓性膜20からの出
っ張り量を少なくすると共に軽量化を図ることができる
ので好ましく、具体的には、かかる観点からは、金属板
22の厚みを10mm以下とすることが好ましい。但
し、あまりに薄くすると、金属板22自体の強度が低下
するので、強度を維持するためには、厚みを2mm以上
とすることが好ましい。
【0060】金属板22の形状として、図5に示すよう
に、長円形(平行する2本の辺36Lの両端に半円36
Cが連続して繋がっている形状)に形成された金属長円
板36でもよい。特に、可撓性膜20の起立状態で水流
が作用すると、可撓性膜20の中心及びその近傍では、
水圧によって下流側に押されてその位置が移動すること
がある。従って、金属長円板36の長手方向が流れ方向
と一致するように配設することで、この移動による影響
を少なくして(好ましくは受けないようにして)、確実
に金属長円板36を検知することができる。もちろん、
可撓性膜20の起立状態で、金属長円板36を取り付け
た位置の移動方向が上記した方向とは異なる方向である
場合には、それに合わせて、金属長円板36の向きを設
定すればよい。これに対し、図2及び図3に示した金属
円板24では、配置するときに方向性を考慮する必要が
ない。
に、長円形(平行する2本の辺36Lの両端に半円36
Cが連続して繋がっている形状)に形成された金属長円
板36でもよい。特に、可撓性膜20の起立状態で水流
が作用すると、可撓性膜20の中心及びその近傍では、
水圧によって下流側に押されてその位置が移動すること
がある。従って、金属長円板36の長手方向が流れ方向
と一致するように配設することで、この移動による影響
を少なくして(好ましくは受けないようにして)、確実
に金属長円板36を検知することができる。もちろん、
可撓性膜20の起立状態で、金属長円板36を取り付け
た位置の移動方向が上記した方向とは異なる方向である
場合には、それに合わせて、金属長円板36の向きを設
定すればよい。これに対し、図2及び図3に示した金属
円板24では、配置するときに方向性を考慮する必要が
ない。
【0061】なお、金属板22を金属長円板36とした
場合には、図5からも分かるように、被覆シート28も
これに対応して、長円形状とすることが好ましい。
場合には、図5からも分かるように、被覆シート28も
これに対応して、長円形状とすることが好ましい。
【0062】また、可撓性膜20の起立状態では、被覆
シート28が上に凸に湾曲して略球面状になるため、金
属部材に尖った部分が存在していると、この尖った部分
からの局所的な荷重が被覆シート28に作用し、局所応
力によって被覆シート28が損傷を受けるおそれがあ
る。従って、金属部材の角部にアール加工を施してアー
ル部とし、尖った部分が存在しないようすると、金属部
材からの局所的な荷重がアール部によって緩和され、被
覆シート28の損傷を防止できるので好ましい。例え
ば、金属部材を上記したように金属円板24又は金属長
円板36にすると、法線方向に見たときの周縁部分のす
べてにおいて、一定値あるいはそれ以下の曲率を有する
(実質的にアール部になっている)ことになる。また、
図6に示すように、金属板22を板厚方向の断面(又は
端面)で見たときに、端部が板厚方向に丸められてアー
ル部22Rが形成されていてもよい。
シート28が上に凸に湾曲して略球面状になるため、金
属部材に尖った部分が存在していると、この尖った部分
からの局所的な荷重が被覆シート28に作用し、局所応
力によって被覆シート28が損傷を受けるおそれがあ
る。従って、金属部材の角部にアール加工を施してアー
ル部とし、尖った部分が存在しないようすると、金属部
材からの局所的な荷重がアール部によって緩和され、被
覆シート28の損傷を防止できるので好ましい。例え
ば、金属部材を上記したように金属円板24又は金属長
円板36にすると、法線方向に見たときの周縁部分のす
べてにおいて、一定値あるいはそれ以下の曲率を有する
(実質的にアール部になっている)ことになる。また、
図6に示すように、金属板22を板厚方向の断面(又は
端面)で見たときに、端部が板厚方向に丸められてアー
ル部22Rが形成されていてもよい。
【0063】さらに、図7に示すように、金属板22
(金属部材)と被覆シート28との間に、金属板22の
角部の少なくとも一部を覆う布部材38を配置し、角部
から被覆シート28に作用する荷重を布部材38によっ
て緩和することで、被覆シート28の損傷を防止しても
よい。なお、可撓性膜20のなかには、図7に示したよ
うに、内部に補強布40を備えた構成のものがある。こ
の補強布40は、少なくとも可撓性膜20の伸縮に追従
できる程度の伸縮性を有する布とされている。従って、
布部材38として補強布40と同じものを使用し、布部
材38で金属板22を覆った上で、被覆シート28によ
り被覆するような構成とすることが可能である。
(金属部材)と被覆シート28との間に、金属板22の
角部の少なくとも一部を覆う布部材38を配置し、角部
から被覆シート28に作用する荷重を布部材38によっ
て緩和することで、被覆シート28の損傷を防止しても
よい。なお、可撓性膜20のなかには、図7に示したよ
うに、内部に補強布40を備えた構成のものがある。こ
の補強布40は、少なくとも可撓性膜20の伸縮に追従
できる程度の伸縮性を有する布とされている。従って、
布部材38として補強布40と同じものを使用し、布部
材38で金属板22を覆った上で、被覆シート28によ
り被覆するような構成とすることが可能である。
【0064】金属部材の配設位置は、可撓性膜20の起
立状態では金属検知装置30によって確実に検知され、
起立状態以外では、不用意に検知されない位置であれば
特に限定されないが、可撓性膜20を法線方向に見たと
きの中心に配置すると、この部分では可撓性膜20の起
立及び倒伏に伴う金属部材の移動量が大きいので、金属
部材の検知及び非検知を確実に区別できるようになり、
好ましい。
立状態では金属検知装置30によって確実に検知され、
起立状態以外では、不用意に検知されない位置であれば
特に限定されないが、可撓性膜20を法線方向に見たと
きの中心に配置すると、この部分では可撓性膜20の起
立及び倒伏に伴う金属部材の移動量が大きいので、金属
部材の検知及び非検知を確実に区別できるようになり、
好ましい。
【0065】金属部材の材質も、金属検知装置30に検
知されるものであれば限定されず、例えば、鉄、ステン
レス、アルミニウム等を採用できる。鉄製とした場合に
は、亜鉛メッキなどによって防錆加工を施しておくと、
被覆部材が損傷して水分に触れた場合でも錆びを防止で
きるので好ましい。これに対し、ステンレスあるいはア
ルミニウムなど、耐食性の高い材料で構成した場合に
は、防錆加工をしなくても錆びを防止することができ
る。但し、管路14内を流れる流体の種類等によって
は、必要に応じ、防錆加工あるいはその他の加工を施
し、耐久性を高めることが好ましい。
知されるものであれば限定されず、例えば、鉄、ステン
レス、アルミニウム等を採用できる。鉄製とした場合に
は、亜鉛メッキなどによって防錆加工を施しておくと、
被覆部材が損傷して水分に触れた場合でも錆びを防止で
きるので好ましい。これに対し、ステンレスあるいはア
ルミニウムなど、耐食性の高い材料で構成した場合に
は、防錆加工をしなくても錆びを防止することができ
る。但し、管路14内を流れる流体の種類等によって
は、必要に応じ、防錆加工あるいはその他の加工を施
し、耐久性を高めることが好ましい。
【0066】本発明の被覆部材26としても、上記した
被覆シート28に限定されず、金属部材を被覆して保護
可能なものであればよい。この場合、被覆シート28の
みで金属部材を被覆してもよいし、上記のように可撓性
膜20と被覆シート28とで被覆してもよい。金属部材
を被覆する領域も、金属部材のすべてである必要はな
く、部分的に被覆する構成でも、被覆した部分に関して
は金属部材を保護することができる。もちろん、金属部
材の全体を完全に被覆して、より確実に保護することが
好ましい。また、上記したように、金属部材を可撓性膜
20に接着しない構成では、被覆部材と可撓性膜20と
で金属部材を挟み込むようにして、金属部材の不用意な
脱落や位置ずれを防止することが好ましい。
被覆シート28に限定されず、金属部材を被覆して保護
可能なものであればよい。この場合、被覆シート28の
みで金属部材を被覆してもよいし、上記のように可撓性
膜20と被覆シート28とで被覆してもよい。金属部材
を被覆する領域も、金属部材のすべてである必要はな
く、部分的に被覆する構成でも、被覆した部分に関して
は金属部材を保護することができる。もちろん、金属部
材の全体を完全に被覆して、より確実に保護することが
好ましい。また、上記したように、金属部材を可撓性膜
20に接着しない構成では、被覆部材と可撓性膜20と
で金属部材を挟み込むようにして、金属部材の不用意な
脱落や位置ずれを防止することが好ましい。
【0067】図8に示すように、金属板22の全体を予
めゴム等の被覆材44で覆って、全体として板状の被覆
ユニット42を構成し、この被覆ユニット42を可撓性
膜20に貼り付けてもよい。この場合、1枚又は複数枚
の加硫済みのゴムシートによって金属板22を覆って被
覆ユニット42を構成したり、加硫と共に金属板22を
ゴムで覆って被覆ユニット42を構成したりし、あらた
めてこの被覆ユニット42を可撓性膜20に加硫接着し
てもよい。あるいは、未加硫状態で成型し、加硫と共に
可撓性膜20に接着して、結果的に被覆ユニット42を
構成してもよい。いすれの構成であっても、あらかじめ
工場などで被覆ユニット42をある程度加工しておくこ
とが可能であるため、施工現場での作業工程を少なくす
ることができる。
めゴム等の被覆材44で覆って、全体として板状の被覆
ユニット42を構成し、この被覆ユニット42を可撓性
膜20に貼り付けてもよい。この場合、1枚又は複数枚
の加硫済みのゴムシートによって金属板22を覆って被
覆ユニット42を構成したり、加硫と共に金属板22を
ゴムで覆って被覆ユニット42を構成したりし、あらた
めてこの被覆ユニット42を可撓性膜20に加硫接着し
てもよい。あるいは、未加硫状態で成型し、加硫と共に
可撓性膜20に接着して、結果的に被覆ユニット42を
構成してもよい。いすれの構成であっても、あらかじめ
工場などで被覆ユニット42をある程度加工しておくこ
とが可能であるため、施工現場での作業工程を少なくす
ることができる。
【0068】また、図8から分かるように、被覆ユニッ
ト42の周縁部に、周縁に向かって厚みが漸減するテー
パー部42Tを設けることが好ましい。すなわち、図9
に示すように、テーパー部42Tが設けられることな
く、被覆ユニット42の外縁(端面42E)が可撓性膜
20から立ち上がっている形状では、可撓性膜20の起
立状態で、可撓性膜20と管路14との間に隙間Sが生
じてしまい、管路14の閉塞性が低下することがある。
これに対し、テーパー部42Tが設けられていると、こ
のような隙間が少なくなり(好ましくは生じなくな
り)、管路14の閉塞性が向上する。
ト42の周縁部に、周縁に向かって厚みが漸減するテー
パー部42Tを設けることが好ましい。すなわち、図9
に示すように、テーパー部42Tが設けられることな
く、被覆ユニット42の外縁(端面42E)が可撓性膜
20から立ち上がっている形状では、可撓性膜20の起
立状態で、可撓性膜20と管路14との間に隙間Sが生
じてしまい、管路14の閉塞性が低下することがある。
これに対し、テーパー部42Tが設けられていると、こ
のような隙間が少なくなり(好ましくは生じなくな
り)、管路14の閉塞性が向上する。
【0069】また、図9に示す形状では、可撓性膜20
の倒伏状態で、端面42Eに管路14中を水流と共に流
れてくる異物が引っかかってしまうおそれがあるが、テ
ーパー部42Tを設けると、異物の引っかかりを防止す
ることができ、被覆ユニット42の耐久性を向上させる
ことができる。なお、同様のテーパー部42Tは、図
2、図3、図5及び図7に示すそれぞれの被覆シート2
8にも設けることが好ましい。
の倒伏状態で、端面42Eに管路14中を水流と共に流
れてくる異物が引っかかってしまうおそれがあるが、テ
ーパー部42Tを設けると、異物の引っかかりを防止す
ることができ、被覆ユニット42の耐久性を向上させる
ことができる。なお、同様のテーパー部42Tは、図
2、図3、図5及び図7に示すそれぞれの被覆シート2
8にも設けることが好ましい。
【0070】被覆部材26の厚みは、可撓性膜20から
の出っ張り量を少なくする観点からは10mm以下とす
ることが好ましく、強度を維持するためには2mm以上
とすることが好ましい。
の出っ張り量を少なくする観点からは10mm以下とす
ることが好ましく、強度を維持するためには2mm以上
とすることが好ましい。
【0071】被覆部材26の材質も、金属部材を被覆す
ると共に、可撓性膜20の伸縮に追従できるものであれ
ば特に限定されない。例えば、可撓性膜20と同様のゴ
ムであってもよいし、これとは異なるゴムや樹脂であっ
てもよい。
ると共に、可撓性膜20の伸縮に追従できるものであれ
ば特に限定されない。例えば、可撓性膜20と同様のゴ
ムであってもよいし、これとは異なるゴムや樹脂であっ
てもよい。
【0072】金属板22の外形寸法としては、50mm
以上1000mm以下とすることが好ましい。すなわ
ち、50mm以上とすると、金属検知装置30によって
金属板22を確実に検知することが可能となる。また、
1000mm以下とすると、可撓性膜20の起立状態で
可撓性膜20から作用する歪みや応力を少なくできると
共に、可撓性膜起伏ゲート12の重量を抑えることが可
能になる。例えば、図2及び図3に示す金属円板24で
は、直径を50mm以上1000mm以下とすればよ
い。また、図5に示す金属長円板36では、矢印W方向
の幅を50mm以上とし、矢印F方向の長さを1000
mm以下とすればよい。
以上1000mm以下とすることが好ましい。すなわ
ち、50mm以上とすると、金属検知装置30によって
金属板22を確実に検知することが可能となる。また、
1000mm以下とすると、可撓性膜20の起立状態で
可撓性膜20から作用する歪みや応力を少なくできると
共に、可撓性膜起伏ゲート12の重量を抑えることが可
能になる。例えば、図2及び図3に示す金属円板24で
は、直径を50mm以上1000mm以下とすればよ
い。また、図5に示す金属長円板36では、矢印W方向
の幅を50mm以上とし、矢印F方向の長さを1000
mm以下とすればよい。
【0073】被覆部材26又は被覆ユニット42の外形
寸法は、金属部材及び可撓性膜20の大きさ等から最適
なものを選択することができるが、被覆部材26又は被
覆ユニット42の外縁が金属部材の外縁から100mm
以上外側に張り出す大きさとすれば、金属部材を完全に
覆うことが可能になり、さらに、被覆部材26が金属部
材よりも外側にはみ出した部分を利用して、可撓性膜2
0に強固に接着することも可能となる。
寸法は、金属部材及び可撓性膜20の大きさ等から最適
なものを選択することができるが、被覆部材26又は被
覆ユニット42の外縁が金属部材の外縁から100mm
以上外側に張り出す大きさとすれば、金属部材を完全に
覆うことが可能になり、さらに、被覆部材26が金属部
材よりも外側にはみ出した部分を利用して、可撓性膜2
0に強固に接着することも可能となる。
【0074】本実施形態では具体例として、金属板22
を材質SS400で、厚さ3.2mm、直径300mm
の金属円板24とし、この金属円板24を、可撓性膜2
0と同一のゴムで覆って、図8に示す被覆ユニット42
を構成したもの(直径600mm、ゴムの厚さは、金属
円板24の上方で4mm、下方で2mm)とすることが
できる。この被覆ユニット42を、可撓性膜20の中心
に自然加硫で接着し、可撓性膜起伏ゲート12を構成し
た。さらにこの可撓性膜20を、30kPaの内圧で1
0回起立と倒伏とを繰り返したが、被覆ユニット42と
可撓性膜20との接着界面の剥離や、被覆ユニット42
のゴムの損傷等の不具合は一切発生しなかった。
を材質SS400で、厚さ3.2mm、直径300mm
の金属円板24とし、この金属円板24を、可撓性膜2
0と同一のゴムで覆って、図8に示す被覆ユニット42
を構成したもの(直径600mm、ゴムの厚さは、金属
円板24の上方で4mm、下方で2mm)とすることが
できる。この被覆ユニット42を、可撓性膜20の中心
に自然加硫で接着し、可撓性膜起伏ゲート12を構成し
た。さらにこの可撓性膜20を、30kPaの内圧で1
0回起立と倒伏とを繰り返したが、被覆ユニット42と
可撓性膜20との接着界面の剥離や、被覆ユニット42
のゴムの損傷等の不具合は一切発生しなかった。
【0075】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、水圧など
の影響を受けることなく、可撓性膜堰の起立状態を正確
に検出できる。
の影響を受けることなく、可撓性膜堰の起立状態を正確
に検出できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る可撓性膜堰起立状態
検出構造が適用された可撓性膜起伏ゲートを示し、
(A)は流体の流れと直交する方向の断面でみた断面
図、(B)は流体の流れ方向の断面でみた断面図であ
る。
検出構造が適用された可撓性膜起伏ゲートを示し、
(A)は流体の流れと直交する方向の断面でみた断面
図、(B)は流体の流れ方向の断面でみた断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る可撓性膜を金属板の
近傍で部分的に拡大して示す断面図である。
近傍で部分的に拡大して示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る可撓性膜を金属板の
近傍で部分的に拡大して示す斜視図である。
近傍で部分的に拡大して示す斜視図である。
【図4】可撓性膜の伸縮を示す説明図であり、(A)は
倒伏状態、(B)は起立状態を示す。
倒伏状態、(B)は起立状態を示す。
【図5】本発明の一実施形態の変形例に係る金属板及び
被覆シートを示す正面図である。
被覆シートを示す正面図である。
【図6】本発明の一実施形態の変形例に係る金属板を示
す断面図である。
す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る金属板及び被覆シー
トにさらに布部材が設けられた例を示す断面図である。
トにさらに布部材が設けられた例を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施形態の変形例である被覆ユニッ
トを示す断面図である。
トを示す断面図である。
【図9】被覆ユニットにテーパー部が設けられていない
ものを示す断面図である。
ものを示す断面図である。
【図10】従来の可撓性膜起伏ゲートを示す図である。
12 可撓性膜起伏ゲート(可撓性膜堰)
14 管路(暗渠)
20 可撓性膜
22 金属板(金属部材)
22R アール部
24 金属円板(金属板、金属部材)
26 被覆部材
28 被覆シート(被覆部材)
30 圧力検知装置
34 可撓性膜堰起立状態検出構造
36 金属長円板(金属板、金属部材)
38 布部材
42 被覆ユニット
42T テーパー部
44 被覆材(被覆部材)
Claims (16)
- 【請求項1】 暗渠内に配置され流体の供給により起立
し流体の排出により倒伏する可撓性膜により構成された
可撓性膜堰の起立状態を検出する可撓性膜堰起立状態検
出構造であって、 前記可撓性膜に設けられた金属部材と、 前記暗渠の、前記可撓性膜の起立状態での前記金属部材
に対応した位置に取り付けられた金属検知装置と、 を有することを特徴とする可撓性膜堰起立状態検出構
造。 - 【請求項2】 前記金属部材が、前記可撓性膜の起立方
向に見たときの可撓性膜の中心に配置されていることを
特徴とする請求項1に記載の可撓性膜堰起立状態検出構
造。 - 【請求項3】 前記金属部材が、板状に形成された金属
板とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項4】 前記金属部材の少なくとも一部を被覆す
る被覆部材、を有することを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項5】 前記金属部材が、前記可撓性膜に対し非
接着とされていることを特徴とする請求項4に記載の可
撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項6】 前記被覆部材の周縁部に、周縁へ向かっ
て厚みが漸減するテーパー部が設けられていることを特
徴とする請求項4又は請求項5に記載の可撓性膜堰起立
状態検出構造。 - 【請求項7】 前記被覆部材が、その外縁が前記金属部
材の外縁よりも100mm以上外側に位置する形状とされ
ていることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれか
の記載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項8】 前記被覆部材の厚みが2mm〜10mm
の範囲とされていることを特徴とする請求項4〜請求項
7のいずれかに記載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項9】 前記金属部材と、この金属部材の周囲全
部を被覆する被覆部材とで被覆ユニットが構成され、 前記被覆ユニットが前記可撓性膜に取り付けられている
ことを特徴とする請求項4〜請求項8のいずれかに記載
の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項10】 前記金属部材と前記被覆部材との間
に、金属部材の角部の少なくとも一部を覆うように配置
された布部材、 を有することを特徴とする請求項4〜請求項9のいずれ
かに記載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項11】 前記金属部材の角部の少なくとも一部
が、アール加工されたアール部とされていることを特徴
とする請求項4〜請求項10のいずれかに記載の可撓性
膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項12】 前記金属板が、円形に形成された金属
円板とされていることを特徴とする請求項11に記載の
可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項13】 前記金属板が、長円形に形成された金
属長円板とされていることを特徴とする請求項11に記
載の可撓性膜堰起立状態検出構造。 - 【請求項14】 前記金属板の外形寸法が50mm〜1
000mmの範囲内とされていることを特徴とする請求
項3〜請求項13のいずれかに記載の可撓性膜堰起立状
態検出構造。 - 【請求項15】 前記金属板の厚みが2mm〜10mm
の範囲内とされていることを特徴とする請求項3〜請求
項14のいずれかに記載の可撓性膜堰起立状態検出構
造。 - 【請求項16】 前記金属部材が防錆加工されているこ
とを特徴とする請求項1〜請求項15のいずれかに記載
の可撓性膜堰起立状態検出構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001193400A JP2003003451A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 可撓性膜堰起立状態検出構造 |
US10/143,975 US6609854B2 (en) | 2001-06-26 | 2002-05-14 | Structure and method for detecting an inflated state of a flexible membrane dam |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001193400A JP2003003451A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 可撓性膜堰起立状態検出構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003003451A true JP2003003451A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19031695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001193400A Pending JP2003003451A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 可撓性膜堰起立状態検出構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6609854B2 (ja) |
JP (1) | JP2003003451A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102005048145B3 (de) * | 2005-10-07 | 2007-02-22 | Ibak Helmut Hunger Gmbh & Co. Kg | Dichtblase zum Abdichten eines auf Dichtigkeit zu prüfenden Kanalrohrabschnitts |
US7708495B1 (en) | 2007-11-20 | 2010-05-04 | Chris Antee | Levee system |
US10273645B2 (en) | 2016-12-22 | 2019-04-30 | HTE Engineering LLC | Inflatable dam and method thereof |
US10697143B2 (en) | 2016-12-22 | 2020-06-30 | HTE Engineering LLC | Inflatable dam and method thereof |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4119908A (en) * | 1975-11-28 | 1978-10-10 | A. P. C. Industries, Inc. | Method for locating buried markers which are disposed along the path of an underground conductor |
US4091624A (en) * | 1976-08-26 | 1978-05-30 | Steinke Thomas J | Self-regulating fluid control valve |
US4114381A (en) * | 1977-03-18 | 1978-09-19 | Poseidon Marketing And Development Co. | Positive flow estuary structure |
US4151458A (en) * | 1977-07-29 | 1979-04-24 | Harco Corporation | Closely spaced pipe-to-soil electrical survey method and apparatus |
US4324506A (en) * | 1980-08-28 | 1982-04-13 | Steinke Thomas J | Self-regulating fluid control valves |
JPS59145812A (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-21 | Bridgestone Corp | 暗渠の袋状体弁 |
JPS59217822A (ja) * | 1983-05-26 | 1984-12-08 | Bridgestone Corp | 可撓性膜製水門扉 |
SE500440C2 (sv) * | 1985-12-03 | 1994-06-27 | Reef Ind Inc | Kantförslutet märkband innehållande ett metallfolieskikt |
EP0235917A1 (en) * | 1986-01-30 | 1987-09-09 | The Thames Water Authority | Tapping subterranean pipes |
US4767237A (en) * | 1986-08-26 | 1988-08-30 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Marking tape with wire conductors and methods for use |
US5045368A (en) * | 1989-09-18 | 1991-09-03 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Self-dispensing spaced electronic markers |
US5336018A (en) * | 1990-03-22 | 1994-08-09 | Inge Maudal | Tidal system and method for cleansing a harbor |
JP2875042B2 (ja) * | 1991-03-25 | 1999-03-24 | 株式会社ブリヂストン | 通水路開閉装置 |
JP2001020263A (ja) | 1999-07-08 | 2001-01-23 | Bridgestone Corp | 可撓性膜体式起伏ゲート |
-
2001
- 2001-06-26 JP JP2001193400A patent/JP2003003451A/ja active Pending
-
2002
- 2002-05-14 US US10/143,975 patent/US6609854B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6609854B2 (en) | 2003-08-26 |
US20020197112A1 (en) | 2002-12-26 |
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