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JP2002542381A - 有機ポリアミンを含む皿洗い用洗剤組成物 - Google Patents

有機ポリアミンを含む皿洗い用洗剤組成物

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Publication number
JP2002542381A
JP2002542381A JP2000612414A JP2000612414A JP2002542381A JP 2002542381 A JP2002542381 A JP 2002542381A JP 2000612414 A JP2000612414 A JP 2000612414A JP 2000612414 A JP2000612414 A JP 2000612414A JP 2002542381 A JP2002542381 A JP 2002542381A
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JP
Japan
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composition
detergent composition
diamine
present
alkyl
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP2000612414A
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English (en)
Inventor
ボデ,ジャン−フランソワ
マイケル シェパー,ウィリアム
リー オグルスビー,ジャニス
プレンティス マーチ,ブルース
レスリー ケイチャー,マーク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2002542381A publication Critical patent/JP2002542381A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C11D3/3723Polyamines or polyalkyleneimines
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 本発明はポリアミン類を含む皿の手洗い用洗剤組成物に関するものである。より詳細に述べれば、本発明は改善された油脂除去性能と、軟水中の泡立ちの長所を有する皿の手洗い用洗剤組成物に向けられている。本発明の洗剤類は改善された低温安定特性及び溶解特性も有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明はポリアミン含有皿洗い用洗剤組成物に関する。より詳細に述べれば、
本発明は改善された油脂除去性能と泡立ち効果を有する皿の手洗い用洗剤組成物
に関するものである。本発明の洗剤は改善された低温安定特性及びすぐれた溶解
性、並びに改善されたしつこい食物汚れ除去性能も有する。
【0002】 (発明の背景) 一般的な市販の皿の手洗い用組成物は軟水中で十分な油脂除去性能を確実に発
揮できるように二価イオン(Mg、Ca)を組み込んでいる。しかしアニオン性
、非イオン性またはその他の界面活性剤(例えばアミンオキシド、アルキルエト
キシレート、アルカノイル グルコースアミド、アルキルベタイン類)を含む組
成物中に二価イオンが存在すると、水と生成物との混合速度が遅くなり(したが
ってあまり泡立たない)、すすぎ特性及び低温安定特性が低下する。さらに、C
a/Mgを含む安定な皿洗い用洗剤の製造は、pHが高くなるとCaやMgによ
る沈殿現象がおきるために、 非常に困難である。その上、マグネシウム並びに
、アミンオキシド及びアニオン性界面活性剤を含む皿の手洗い用組成物では、低
温、一般的には約5℃で、 上記生成物が固化するという安定性の問題が追加的
におきる。このため潜在的に有用な界面活性剤をマグネシウムと組み合わせるこ
とができない。
【0003】 しかし、従来のCa/Mg系に代わり得る系は、従来のCa/Mg系に関連す
る安定性の問題を解決はするが、これに匹敵する軟水洗浄をもたらさないのが普
通である。
【0004】 したがって、低温において安定で、その上硬水中及び一般にはpH9以下で(
これらの条件では従来のCa/Mg系は不安定で油脂除去及びしつこい食物洗浄
効果を与えない)油脂洗浄及びしつこい食物洗浄効果を与え、軟水中では従来の
Ca/Mgに匹敵する洗浄効果をもたらす皿の手洗いに適した洗剤組成物が必要
である。
【0005】 (発明の概要) 従来の洗剤組成物において、軟水中で従来の洗剤組成物にジアミンのみを使用
する場合に比べて、ポリアミンの使用がしつこい食物汚れの洗浄及び油脂/油の
除去を改善することが今や明らかになった。驚くべきことに、これらのポリアミ
ンを低分子ジアミンと組み合わせると(以下に詳述する)、従来の洗剤組成物に
おいて軟水中でジアミンのみを使用する場合にくらべてしつこい食物汚れの洗浄
や油脂/油の除去を改善することも判明した。予想外に、これらの有機ジアミン
は汚れ、特に脂肪酸及びタンパク質を含む汚れが存在するときの泡安定性も改善
する。この組み合わせにより、従来のCa/Mg系に匹敵するか、またはより良
い洗浄が軟水中で行われる。
【0006】 本発明の第一の面により皿の手洗い用洗剤組成物が提供される。その組成物は
次のものからなり: (a)界面活性剤; (b)ポリアミン;上記ポリアミンは少なくとも3つのプロトン性窒素原子と
、洗浄pH(0.2%水溶液として測定)より高い少なくとも1つのpKa、及
び約pH6より高く洗浄pH(0.2%水溶液として測定)より低い少なくとも
2つのpKa’sを含む; そのpH(10%水溶液として測定)は約6.0から約11までである。
【0007】 本発明の第二の面により皿の手洗い用洗剤組成物が提供される。その組成物は
次のものからなる: (a)界面活性剤 (b)pK1及びpK2を有する低分子有機ジアミン;ここで上記ジアミンの
pK1及びpK2は両方とも約8.0ないし約11.5の範囲内にある; (c)ポリアミン;ここで上記ポリアミンは少なくとも3個のプロトン性窒素
原子を含み、約140ダルトンから約3000ダルトンまでの分子量を有する; ここで上記pH(10%水溶液として測定)は約6.0から約11までであり
;前記プロトン性窒素のモル数のアニオン性界面活性剤のモル数に対する比率は
約10:1ないし約1:15、好ましくは約6:1ないし約1:10であり、よ
り好ましくは約3:1ないし約1:5である。
【0008】 よって本発明の一面は、新規の洗浄組成物並びにこれら新規の組成物の使用法
を提供することである。これらの及びその他の面、特徴及び長所は下記の詳細な
説明及び添付のクレイムから明らかとなる。本発明の説明には種々の実施態様及
び/または個々の特徴が開示されている。熟練せる当業者には明らかなように、
このような実施態様及び特徴のあらゆる組合わせが可能であり、本発明の好まし
い実施に導き得る。本明細書に使用する全ての部分、パーセンテージ及び比率は
特に明示されない限り重量パーセントとしてあらわされる。記載された全ての参
考文献は参考として本明細書の関連部分に組み込まれる。
【0009】 (発明の詳細な説明) 定義−本発明の洗剤組成物は、ここに定義せる個々の成分の“有効量”または
“油脂除去を改善する量”含む。本明細書のジアミン及び補助成分類の“有効量
”とは、少なくとも若干の標的汚れに対する上記洗浄組成物の性能を方向的にま
たは90%信頼限界で有意に改善するために十分な量を意味する。例えば或る油
脂性汚れを標的とする組成物では処方者は少なくとも方向的にこのような汚れに
対する洗浄性能を改善する十分な量のジアミンを用いる。完全に処方された洗剤
において、以後に示す実施態様から明らかなように広範囲の種類の汚れに対する
洗浄性能を少なくとも方向的に改善する濃度のジアミンを用いることが重要であ
る。
【0010】 上述のように上記ジアミンは、本発明の洗剤組成物中に、洗浄性能の少なくと
も方向的改善を効果的に実現する濃度の洗浄性界面活性剤と組み合わせて用いら
れる。皿の手洗い用洗剤組成物の領域では、このような“使用濃度”は汚れの種
類及び汚れのひどさのみでなく、洗浄水の温度、洗浄水の量及び食器と洗浄水と
の接触時間にも左右され、変動し得る。
【0011】 洗剤組成物の使用者たちの習慣及び実際のやり方はかなり異なるから、上記組
成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.1%、より好ましくは少なくとも約
0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約0.25%、さらにより好ましくは
少なくとも約0.5%のジアミンを含むのが好ましい。上記組成物はまた、重量
で上記組成物の多くとも約15%、より好ましくは多くとも約10%、さらによ
り好ましくは多くとも約6%、さらにより好ましくは多くとも約5%、さらによ
り好ましくは多くとも約1.5%のジアミンを含むのが好ましい。
【0012】 その幾つかの面の一面において、本発明は、本発明の特異的ジアミン類を界面
活性剤と組み合わせることによって油脂/油性汚れの除去を改善する手段を提供
する。油脂/油性の“日常的”汚れはトリグリセリド類、脂質、複雑な多糖類、
脂肪酸、無機塩及びタンパク質性物質の混合物である。
【0013】 消費者の好みに応じて、本発明の組成物は約50センチポアズ以上、好ましく
は約100センチポアズ以上、より好ましくは約100ないし約400センチポ
アズの粘度に処方される。ヨーロッパ向けの処方では、この組成物は約1000
センチポアズまでの粘度に処方される。
【0014】 その上、二価イオンを排除することによって得られるすぐれた溶解速度のおか
げで、処方者は従来の組成物より有意に高い粘度(例えば1000センチポアズ
以上)でも、すぐれた溶解及び洗浄性能を維持する皿の手洗い用洗剤、特にコン
パクト組成物を作ることができる。これは比較的高い粘度を有する一方、容認で
きる溶解性を維持するコンパクト製品を製造するには重要な潜在的利点である。
“コンパクト”または“ウルトラ”とは、従来の液体洗剤に比較して水分濃度の
低下した洗剤組成物を意味する。水の濃度は上記洗剤組成物の50重量%未満、
好ましくは30重量%未満である。前記濃縮製品は、より少量の製品の使用です
む消費者にも、より低い輸送コストですむメーカーにも利益を提供する。
【0015】 軟水とは、本明細書では“約15gpg未満、好ましくは約10gpg未満、
より好ましくは約7gpg未満、より好ましくは約2gpg未満、さらにより好
ましくは約0gpgの硬度を有する水”と定義される(“gpg”は熟練せる当
業者によく知られた水の硬度の尺度であり、“グレイン/ガロン(grains per g
allon)”の略語である)。
【0016】 ジアミン−本発明に用いられるジアミンは実質的に不純物を含まない。すなわ
ち“実質的に含まない”とは上記ジアミンが95%以上純粋であり、好ましくは
97%、より好ましくは99%、さらにより好ましくは99.5%純粋であるこ
とを意味する。商業的に供給されるジアミン中に存在するかも知れない不純物の
例は、2−メチル−1,3−ジアミノブタン及びアルキルヒドロピリミジン等で
ある。さらに、上記ジアミン類は、ジアミン分解及びアンモニア生成を避けるた
めに酸化反応体を含んではいけないと考えられている。加えて、アミンオキシド
及び/またはその他の界面活性剤が存在する場合、特に上記組成物が酵素類を含
む場合は、上記アミンオキシドまたは界面活性剤は過酸化水素を含んでいてはい
けない。上記アミンオキシド、またはアミンオキシドの界面活性剤ペースト中の
過酸化水素の好ましい濃度は0−40ppm、より好ましくは0−15ppmで
ある。アミンオキシド及びベタイン中のアミン不純物は、存在すれば、上に過酸
化水素について記した濃度にまで低くなければならない。しかし従来のアミンオ
キシド類、すなわち過酸化水素フリーでないアミンオキシドを本発明の組成物に
使用することができる。
【0017】 上記組成物が酵素を含む場合は過酸化水素フリーの組成物を作ることが重要で
ある。過酸化物は酵素と反応し、その酵素が上記組成物に与える全ての性能的有
益性を破壊する。少量の過酸化水素でさえ、酵素含有組成物では問題をおこすこ
とがある。しかしジアミンは存在する全ての過酸化物と反応し、酵素安定剤とし
て作用し、過酸化水素と酵素との反応を阻止する。このジアミンによる酵素安定
化の唯一の欠点は、生成した窒素化合物が、ジアミン含有組成物におこり得る悪
臭の発生源であると考えられることである。ジアミンを酵素安定剤として作用さ
せると、ジアミンが上記組成物のために本来果たすべき作用、すなわち油脂洗浄
、泡立ち、溶解及び低温安定性等の有益性を組成物に与えることもできなくなる
。そのため、本発明の組成物に不純物として存在する過酸化水素量を最小にする
ために、過酸化水素を実質的に含まない成分を用い、及び/またはジアミンが酵
素安定剤として作用し得るとはいえ非ジアミン性抗酸化剤を使用することが好ま
しい。その理由は、悪臭化合物の発生の可能性があり、またその本来の役割を果
たすために存在するジアミンの使用可能量が減少するからである。
【0018】 本発明の組成物が“悪臭”フリーである(悪臭がない)ことが好ましい。すな
わちヘッドスペースの臭いは消費者から嗅覚的にマイナスの反応を生じてはいけ
ない。これは、好ましくない臭いを全て隠蔽する香料の使用、抗酸化剤、キレー
ト剤等の安定剤の使用、及び/または不純物を実質的に含まないジアミン類の使
用等、多くの方法で実現し得る。理論によって束縛されたくはないが、本発明の
組成物中の悪臭の大部分の原因がジアミン中に存在する不純物であると考えられ
ている。これらの不純物はジアミンの製造及び貯蔵中に生成し得る。抗酸化剤及
びキレート剤等の安定剤を使用すると、これら不純物の生成は、製造時から使用
者が最後に使用する時まで、そしてその後も阻止及び/または防止される。そこ
で香料、安定剤の添加及び/または不純物を実質上含まないジアミンの使用によ
って、これらの悪臭の生成を排除、抑制及び/または防止することが最も好まし
い。
【0019】 好ましい有機ジアミンの一つのタイプは、pK1及びpK2が約8.0ないし
約11.5の範囲、好ましくは約8.4ないし約11、さらにより好ましくは約8
.6ないし約10.75の範囲にあるものである。性能及び供給を考慮した場合に
好ましい材料は1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン、1,3−プロ
パン ジアミン(pK1=10.5;pK2=8.8)、1,6−ヘキサンジアミ
ン(pK1=11;pK2=10)、1,3−ペンタンジアミン(Dytek EP)(
pK1=10.5;pK2=8.9)、2−メチル1,5−ペンタンジアミン(Dy
tek A)(pK1=11.2;pK2=10.0)である。その他の好ましい材料
はC4 からC8 までの範囲のアルキレンスペーサーを有する第一/第一ジアミン
類である。 一般に、第一ジアミンは第二及び第三ジアミンより好ましいと考え
られる。
【0020】 pK1及びpK2の定義−ここに用いる“pKa1”と“pKa2”は熟練せ
る当業者には集合的にpKa として知られているタイプの量である。pKaは
ここでは熟練せる化学技術者に一般的に知られているように用いられる。ここに
引用する数値はスミス(Smith)及びマーテル(Martel)著“臨界安定常数:2
巻、アミン類”、プレナム出版、NY及びロンドン、1975、のような文献か
ら得られる。その他のpKaに関するその他の情報はジアミンの供給会社である
ドュポンによる情報等、関連会社の資料から得られる。
【0021】 ここで使用する定義としては、ジアミンのpKaは25℃の水溶液で、イオン
強度0.1ないし0.5Mの間で決められる。pKaは温度及びイオン強度で変化
し得る平衡定数である;したがって文献に報告された数値は測定法及び条件によ
って一致しないこともある。あいまいさを排除するために、本発明のpKa’s
に対して用いる関連条件及び/または参考資料は本明細書か、または“臨界安定
常数:2巻、アミン類”に定義されたものとする。典型的測定法の一つは水酸化
ナトリウムによる酸の電位差滴定、及びシュガー及びディーン著“化学者のため
の簡単な参考書(The Chemist's Ready Refernce Handbook)”、マグローヒル
、NY、1990、に記載され、引用されている適切な方法によるpKaの測定
である。
【0022】 pK1及びpK2を約8.0以下に下げる置換基及び構造変化は好ましくなく
、性能低下を起こすことが明らかにされた。これらは、エトキシル化ジアミン類
、ヒドロキシエチル置換ジアミン類、スペーサー基の窒素に対してベータ位置(
程度は小さいがガンマ位置でも)に酸素を有するジアミン類(例えばジャファミ
ンEDR148)に導く置換基等である。加えて、エチレンジアミンをベースに
した物質も不適切である。
【0023】 本発明に用いられるジアミン類の若干は下記の構造によって定義できる:
【0024】
【化2】
【0025】 上記式中、R2-5は独立的にH、メチル、−CH3CH2 及びエチレンオキシドか
ら選択される; Cx及びCyは独立的にメチレン基または分岐アルキル基から選択
される。ここでx+yは約3から約6までである;Aは任意に存在し、ジアミン
のpKa’sを所望範囲に調節するように選択される電子供与部分または電子求
引部分から選択される。Aが存在する場合、xとyは両方とも1以上でなければ
ならない。
【0026】 或いは、上記ジアミン類は分子量400g/mol以下の有機ジアミン類でも
よい。これらのジアミンは次の式を有する:
【0027】
【化3】
【0028】 上記式中、各R6は水素、C1−C4直鎖または分岐鎖アルキル、下記の式を有す
るアルキレンオキシからなる群から独立的に選択される:
【0029】 −(R7O)mR8
【0030】 上記式中R7はC2−C4直鎖または分岐鎖アルキレン、及びこれらの混合物であ
り;R8は水素、C1−C4アルキル、及びこれらの混合物;mは1から約10ま
で;Xは次の物から選択される単位である: i)C3−C10直鎖アルキレン、C3−C10分岐鎖アルキレン、C3−C10環状
アルキレン、C3−C10分岐鎖環状アルキレン、下記の式を有するアルキレンオ
キシアルキレン:
【0031】 −(R7O)mR7
【0032】 上記式中、R7及びmは上に定義したものと同じである; ii)C3−C10直鎖、C3−C10分岐直鎖、C3−C10分岐環状アルキレン、C6 −C10アリーレン、ここでは前記単位は、前記ジアミンのpKaを約8より大き
くする一つ以上の電子供与部分または電子求引部分を含む; iii)前記ジアミンが最低約8のpKaを有することを条件に、(i)及び(i
i)の混合物。
【0033】 好ましいジアミンの例には次のものがある: ジメチルアミノプロピルアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,3−プロパン
ジアミン、2−メチル 1,5−ペンタンジアミン、1,3−ペンタンジアミン
(商品名 Dytek EP として販売されている)、1,3−ジアミノブタン、1,2
−ビス(2−アミノエトキシ)エタン(商品名ジェフアミンEDR148として
販売されている)、イソフォロンジアミン、1,3−ビス(メチルアミン)−シ
クロヘキサン、及びこれらの混合物。
【0034】 ポリアミン 本発明の組成物はポリアミンを含む。このポリアミンはポリアルキルアミンで
あるのが好ましい。本明細書に用いる用語ポリアミンは、エトキシル化及び/ま
たはプロポキシル化ポリアルキルアミンのようなアルコキシル化ポリアルキルア
ミン類を含まない。これらの化合物は本発明の組成物に使用するには不適切であ
る。なぜならばこのような置換基及び構造変化はpKaを約7.0未満に下げ、
性能を低下させるからである。さらに、理論によって束縛されたくはないが、ア
ルコキシル化ポリアルキルアミンはアニオン性界面活性剤と作用してマイナスの
効果を引き起こすことがあり、またアルコキシル化ポリアルキルアミンによる不
都合な立体効果があり得るからである。
【0035】 好ましいポリアミンポリマーは、C2−C3ポリアルキレンアミン及びポリアル
キレンイミンである。特に好ましいポリアルキレンアミン及びポリアルキレンイ
ミンはポリエチレンアミン(PEAs)及びポリエチレンイミン(PEIs)で
ある。分子量約140ないし約310のものが好ましく、約140ないし約20
0のものがより好ましい。これらのPEAsは、アンモニア及び二塩化エチレン
を含む反応とその後の分画蒸留によって得ることができる。得られる一般的PE
Asはトリエチレンテトラミン(TETA)及びテトラエチレンペンタミン(T
EPA)である。ペンタミンより高次のもの、すなわちヘキサミン、ヘプタミン
、オクタミン及び多分ノナミン、同時に誘導される混合物は、蒸留によって分離
するようにはみえず、その他の物質、例えば環状アミン及び特にピペラジン等を
含むことがある。窒素原子がある側鎖を有する環状アミンも存在することがある
。PEAsの製法を記載した1957年5月14日に発行されたディクソン(Di
ckson)の米国特許第2792372号を参照されたい。
【0036】 ここに用いられる好ましいPEIsは約600ないし約2600の平均分子量
を有する。直鎖ポリマー主鎖が可能であるとはいえ、分岐鎖も生成し得る。上記
ポリマーに存在する第一、第二及び第三アミン基の相対的割合は製法によって変
動する。これらのPEIsは例えば二酸化炭素、亜硫酸ナトリウム、硫酸過酸化
水素、塩酸、酢酸等の触媒の存在下でエチレンイミンを重合することによって製
造できる。PEIsの特殊な製法は1939年12月5日発行のウルリッヒ(Ul
rich)らの米国特許第2,182,306号;1962年5月8日発行のメイル(
Mayle)らの米国特許第3,033,746号;1940年7月16日発行のエッ
セルマン(Esselmann)らの米国特許第2,208,095号、1957年9月1
7日発行のクロウテル(Crowther)の米国特許第2,806,839号;及び19
51年5月21日発行のウィルソンの米国特許第2,553,696号に記載され
ている(これらは全て参考として本明細書に組み込まれる)。
【0037】 概ね、上記ポリアミンは重量で上記組成物の約0.001%ないし約5%含ま
れ、好ましい範囲は約0.005%ないし約3%、より好ましい範囲は約0.01
%ないし約2%である。
【0038】 適切なポルアルキルアミンの一例は下記の一般式であらわされる:
【0039】
【化4】
【0040】 上記式中、Bはポリエチレンイミン主鎖の分岐によって続くものであり、Eは水
素、低級アルキル(すなわちC1−C6)またはこれらの混合物である。
【0041】 ポルアルキレンイミン主鎖を構成する単位は次のものから構成される:主鎖及
び全ての分岐鎖を終わらせる、下記の式を有する第一アミン:
【0042】 [H2N−CH2CH2]− および −NH2
【0043】 下記の式を有する第二アミン:
【0044】
【化5】
【0045】 及び下記の式を有する第三アミン:
【0046】
【化6】
【0047】 これらは第一主鎖及び第二主鎖の分岐鎖であり、Bは分岐により鎖構造が続くこ
とをあらわす。ポリアミン主鎖の形成中に環化が起こるかも知れない、そのため
或る量の環状ポリアミンが親ポリアルキレンイミン主鎖混合物中に存在すること
がある。
【0048】 最も好ましいポリアミン類はトリエチレンテトラミン(TETA)、テトラエ
チレンペンタミン(TEPA)、ヘキサエチルヘキサミン、ヘプタエチルヘプタ
ミン、オクタエチルオクタミン、ノネチルノナミン、及びこれらの混合物からな
る群から選択され、より好ましいのはトリエチレンテトラミン(TETA)、テ
トラエチレンペンタミン(TEPA)、及びこれらの混合物である。
【0049】 界面活性剤 本発明による組成物類は界面活性剤、好ましくはアニオン性界面活性剤、非イ
オン性界面活性剤;両性界面活性剤;双極性イオン性界面活性剤及びこれらの混
合物から選択される界面活性剤を含む。
【0050】 本発明の方法に用いられる組成物には広範囲のこれら界面活性剤が使用できる
。アニオン性、非イオン性、両性及び双極性イオン性クラスの典型的リストが1
972年5月23日発行のノリス(Norris)の米国特許第3,664,961号、
及び“表面活性剤と洗剤(Surface Active Agebts and Detergents)”(I及
びII巻、シュワルツ、ペリー及びベルヒ著)に掲載されている。両性界面活性剤
はロマックス(E.G.Lomax)編“両性界面活性剤、第二版”(1996年出版、
マルセルデッカー社)にも詳細に記載されている。
【0051】 上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.01%、より好ましくは少
なくとも約0.1%、さらにより好ましくは少なくとも約0.2%、さらにより好
ましくは少なくとも約0.5%の界面活性剤を含むのが好ましい。上記組成物は
重量で上記組成物の多くとも約90%、より好ましくは多くとも約70%、さら
により好ましくは多くとも約35%の界面活性剤を含む。
【0052】 アニオン性界面活性剤−本発明に有用なアニオン性界面活性剤は直鎖アルキル
ベンゼンスルホネート、アルファオレフィンスルホネート、パラフィンスルホネ
ート、アルキルエステル スルホネート、アルキルスルホネート、アルキルアル
コキシ スルホネート、アルキルスルホネート類、アルキルアルコキシ カルボキ
シレート、アルキルアルコキシル化スルフェート類、サルコシネート類、タウリ
ネート類、及びこれらの混合物からなる群から選択されるのが好ましい。
【0053】 存在する場合、アニオン性界面活性剤は有効量存在するのが一般的である。よ
り好ましくは上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.5%、より好ま
しくは少なくとも約5%、さらにより好ましくは少なくとも約10%のアニオン
性界面活性剤を含む。また上記組成物は好ましくは重量で上記組成物の多くとも
約90%、より好ましくは多くとも約50%、さらにより好ましくは多くとも約
30%のアニオン性界面活性剤を含む。
【0054】 アルキル硫酸界面活性剤は本発明に使用する重要なアニオン性界面活性剤のも
う一つのタイプである。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド(以下を参照されたい)と
組み合わせて用いる際、例えば広範囲の温度、洗浄濃度、洗浄時間にわたる良好
な油脂/油洗浄効果等のすぐれた全体的洗浄力に加えて、アルキル硫酸の溶解が
得られる。そして液体洗剤組成物の改良処方は式ROSO3Mの水溶性塩または
酸類である:上記式中Rは好ましくはC10−C24ヒドロカルビルで、より好まし
くはC10−C20アルキル成分を有するアルキルまたはヒドロキシアルキルであり
、MはHまたはカチオン、例えばアルカリ(IA群)金属カチオン(例:ナトリ
ウム、カリウム、リチウム)、置換または未置換アンモニウムカチオン、例えば
メチル−、ジメチル−、及びトリメチルアンモニウム及び第四アンモニウムカチ
オン類、例えばテトラメチルアンモニウム及びジメチルピペリジニウム、及び、
アルカノールアミン類、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、及びこれらの混合物から誘導されるカチオン等である。一般的
にはC12−C16のアルキル鎖がより低い洗浄温度(例えば約50℃未満)では好
ましく、C16−C18がより高い洗浄温度(例えば約50℃より高い)では好まし
い。
【0055】 アルキルアルコキシル化スルフェート界面活性剤は有用なアニオン性界面活性
剤のもう一つの種類である。これらの界面活性剤は一般的には式RO(A)m
3Mであらわされる水溶性塩または酸である。上記式中、RはC10−C24アル
キル成分を有する未置換C10−C24アルキルまたはヒドロキシアルキル基、好ま
しくはC12−C20アルキルまたはヒドロキシアルキル、より好ましくはC12−C 18 アルキルまたはヒドロキシアルキルであり、Aはエトキシまたはプロポキシ単
位、mはゼロより大きく、一般的には約0.5と約6との間であり、より好まし
くは約0.5と約3との間であり、MはHまたはカチオン、例えば金属カチオン
(例:ナトリウム、カリウム、リチウム等)、アンモニウムまたは置換アンモニ
ウムカチオンである。ここではアルキルエトキシル化硫酸並びにアルキルプロポ
キシル化硫酸が考慮される。置換アンモニウムカチオンの特殊例にはメチル−、
ジメチル−、トリメチル−アンモニウム、及び第四アンモニウムカチオン類、例
えばテトラメチルアンモニウム、ジメチルピペリジニウム及び、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ン類から誘導されるカチオン類、及びこれらの混合物がある。具体的界面活性剤
はC12−C18アルキルポリエトキシレート(1.0)硫酸、C12−C18アルキル
ポリエトキシレート(2.25)硫酸、C12−C18アルキルポリエトキシレート
(3.0)硫酸、及びC12−C18アルキルポリエトキシレート(4.0)硫酸であ
る。ここでMはナトリウム及びカリウムから選択するのが便利である。本発明に
使用する界面活性剤は天然または合成アルコール原料から作ることができる。鎖
長は分岐を含む平均炭化水素分布をあらわす。アニオン性界面活性剤成分は、天
然アルコール、合成アルコール等の一般的アルコールソースから誘導されるアル
キル硫酸及びアルキルエーテル硫酸、例えばネオドル(NEODOL)(商標)、アル
フォル(ALFOL)(商標)、リアル(LIAL)(商標)、ルテンソル(LUTENSOL)
(商標)等の商品名で販売されているものを含むことができる。アルキルエーテ
ル硫酸はアルキルポリエトキシレート硫酸としても知られている。
【0056】 適切な界面活性剤の例は“界面活性剤と洗剤”(I及びII巻、シュワルツ、ペ
リー及びベルヒ著)に記載されている。種々のこのような界面活性剤が1975
年12月30日発行のローリンらの米国特許第3,929,678号、カラム23
、ライン58〜カラム29、ライン23にも概ね開示されている。
【0057】 使用できるアニオン性界面活性剤の一つのタイプはアルキルエステル スルホ
ネート類を包含する。これらは再生可能の非石油系資源で製造し得るため好まし
い。上記アルキルエステル スルホネート界面活性剤成分の製法は技術文献に開
示されている公知の方法によって行われる。例えば直鎖C8−C20カルボン酸エ
ステルを“米国油化学者学会誌(Journal of the American Oil Chemists Socie
ty)”52巻(1975)、323−329ページにより、ガス状SO3でスル
ホン化することができる。適切な出発原料にはタロウ油、パーム油及びココナツ
油等から誘導される天然脂肪物質がある。
【0058】 好ましい、特に洗濯に使用するために好ましいアルキルエステルスルホネート
界面活性剤は下記の構造式を有するアルキルエステル スルホネート界面活性剤
類を含む:
【0059】
【化7】
【0060】 上記式中、R3はC8−C20ヒドロカルビル、好ましくはアルキルまたはそれらの
組み合わせであり、R4はC1−C6ヒドロカルビル、好ましくはアルキル、また
はそれらの組み合わせであり、Mは可溶性塩−形成カチオンである。適切な塩と
してはナトリウム、カリウム、及びリチウム塩等の金属塩、及び置換または未置
換アンモニウム塩類、例えばメチル−、ジメチル−、トリメチル−、及び第四ア
ンモニウムカチオン(例:テトラメチルアンモニウム及びジメチルペペリジニウ
ム)、及びアルカノールアミンから誘導されるカチオン類、例えばモノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、及びトリエタノールアミン等である。R3がC1 0 −C16アルキルで、R4がメチル、エチルまたはイソプロピルであるのが好まし
い。特に好ましいのはR3がC14−C16アルキルであるメチルエステルスルホネ
ート類である。
【0061】 洗浄目的のために有用なその他のアニオン性界面活性剤も本発明の組成物に含
まれる。これらは、石鹸の塩類(例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム、
及び置換アンモニウム塩、例えばモノ−、ジ−、及びトリエタノールアミン塩)
、C9−C20直鎖アルキルベンゼンスルホネート、C8−C22第一または第二アル
カンスルホネート類、C8−C24オレフィンスルホネート類、英国特許明細書第
1,082,179号に記載されているようなクエン酸アルカリ土類金属の熱分解
産物のスルホン化によって製造されるスルホン化ポリカルボン酸、アルキルグリ
セロール スルホネート類、脂肪酸グリセロールスルホネート、脂肪オレイルグ
リセロール硫酸、アルキルフェノールエチレンオキシドエーテル硫酸、パラフィ
ンスルホネート、アルキルホスフェート、アシルイソチオネートのようなイソチ
オネート類、N−アシル タウレート、メチルタウリドの脂肪酸アミド、アルキ
ルスクシナメート類及びスルホスクシナメート類、スルホスクシネートのモノエ
ステル類(特に飽和及び不飽和C12−C18モノエステル類)、スルホスクシネー
トのジエステル類(特に飽和及び不飽和C6−C14ジエステル)、N−アシルサ
ルコシネート類、アルキル多糖の硫酸塩、例えばアルキルポリグルコシド硫酸塩
(非イオン性非硫酸化化合物は以下に記載されている)、分岐鎖第一アルキル硫
酸、式RO(CH2CH2O)kCH2COO-+を有するようなアルキルポリエト
キシカルボキシレート(式中、RはC8−C22アルキル、kは0から10までの
整数、そしてMは可溶性塩生成カチオンである)、イセチオン酸でエステル化さ
れ、水酸化ナトリウムで中和される脂肪酸類等である。樹脂酸及び水素化樹脂酸
も適する。この例としてはロジン、水素化ロジンや、トール油に存在する、また
はトール油から誘導される樹脂酸及び水素化樹脂酸がある。その他の例は“界面
活性剤と洗剤”(I及びII巻、 シュワルツ、ペリー、ベルヒ)に記載されてい
る。種々のこのような界面活性剤は1975年12月30日発行のローリンらの
米国特許第3,929,678号、カラム23、ライン58〜カラム29、ライン
23にも概ね開示されている。
【0062】 非イオン性洗浄性界面活性剤−適切な非イオン性洗浄性界面活性剤は1975
年12月30日発行のローリンらの米国特許第3,929,678号、カラム13
、ライン14〜カラム16、ライン6に概ね開示されている。これは参考として
本明細書に組み込まれる。有用な非イオン性界面活性剤の例証的、非制限的クラ
スには:アルキルエトキシレート、アルカノイルグルコースアミド、いわゆる“
狭いピークの”アルキルエトキシレートを含むC12−C18アルキルエトキシレー
ト(“AE”)、及びC6−C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエ
トキシレート及び混合エトキシ/プロポキシ)、及びこれらの混合物がある。
【0063】 存在する場合は、非イオン性界面活性剤は有効量が存在するのが一般的である
。より好ましくは、本発明の組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.1%
、より好ましくは少なくとも約0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約0.
5%の非イオン性界面活性剤を含む。上記組成物はまた重量で前記組成物の多く
とも約20%、より好ましくは多くとも約15%、さらにより好ましくは多くと
も約10%の非イオン性界面活性剤を含む。
【0064】 アルキルフェノールのポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレンオキ
シド縮合物。概してポリブチレンオキシド縮合物がより好ましい。これらの化合
物には直鎖または分岐鎖構造で炭素原子約6ないし約12個を含むアルキル基を
有するアルキルフェノールとアルキレンオキシドとの縮合産物がある。好ましい
実施態様においては、エチレンオキシドは、アルキルフェノール1モルあたり約
5ないし約25モルのエチレンオキシドに相当する量が存在する。商業的に販売
されるこのタイプの非イオン性界面活性剤には、GAFコーポレーションから販
売されるイゲパール(Igepal)(商標)CO−630、及びローム&ハース社か
ら市販されるトリトン(Triton)(商標)X−45、X−114、X−100、
及びX−102がある。これらの化合物は一般にアルキルフェノールアルコキシ
レートと呼ばれている(例:アルキルフェノールエトキシレート)。
【0065】 脂肪族アルコールと約1ないし約25モルのエチレンオキシドとの縮合産物。
上記脂肪族アルコールのアルキル鎖は直鎖でも分岐鎖でも、第一または第二アル
コールでもよく、概して約8ないし約22の炭素原子を含む。炭素原子約10な
いし約20個を含むアルキル基を有するアルコールと、アルコール1モルにつき
約2ないし約18モルのエチレンオキシドとの縮合産物が特に好ましい。このタ
イプの商業的に入手できる非イオン性界面活性剤の例には、ターギトル(Tergit
ol)(商標)24−L−15−S−9(C11−C15直鎖第二アルコールと9モル
のエチレンオキシドとの縮合産物)、ターギトル(商標)24−L−6NMW(
12−C14第一アルコールと6モルのエチレンオキシドとの縮合産物で、狭い分
子量分布を有する)(これらは両方ともユニオンカーバイドコーポレーションか
ら販売されている);ネオドル(商標)45−9(C14−C15直鎖アルコールと
9モルのエチレンオキシドとの縮合産物、ネオドル(商標)23−6.5(C12
−C13直鎖アルコールと6.5モルのエチレンオキシドとの縮合産物)、ネオド
ル(商標)45−7(C14−C15直鎖アルコールと7モルのエチレンオキシドと
の縮合産物)、ネオドル(商標)45−4(C14−C15直鎖アルコールと4モル
のエチレンオキシドとの縮合産物)(これらはシェル・ケミカル社から販売され
ている)及びプロクター&ギャンブル社から販売されているキロ(Kyro)(商標
)EOB(C13−C15アルコールと9モルのエチレンオキシドとの縮合産物)が
ある。その他の商業的に入手できる非イオン性界面活性剤にはシェルケミカル社
から販売されるドバノル91−8(商標)、及びヘキストから販売されるゲナポ
ルUD−080(商標)がある。非イオン性界面活性剤のこの種類は概して“ア
ルキルエトキシレート”と呼ばれている。
【0066】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合に
よって生成した疎水性塩基との縮合産物。これらの化合物の疎水性部分は分子量
約1500ないし約1800を有し、水不溶性を示す。ポリオキシエチレン部分
をこの疎水性部分に付加すると、分子全体の水溶性が高まる傾向があり、上記生
成物の液体性は、上記ポリオキシエチレン含有量が上記縮合生成物の総重量の約
50%になる点までは保持される;これは約40モルまでのエチレンオキシドと
の縮合に相当する。このタイプの化合物の例にはBASFから販売される商業的
に入手できるプルロニク(商標)界面活性剤の幾つかがある。
【0067】 エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応により
生成した生成物との縮合産物。これらの生成物の疎水性部分はエチレンジアミン
と過剰のプロピレンオキシドとの反応産物からなり、概して約2500ないし約
3000の分子量を有する。この疎水性部分はエチレンオキシドと縮合し、その
際縮合産物がポリオキシエチレン約40ないし約80重量%を含み、分子量が約
5000ないし約11000になる程度まで縮合する。このタイプの非イオン性
界面活性剤の例としては商業的に入手できるテトロニク(商標)化合物の幾つか
がある。これらはBASFから販売される。
【0068】 ここに適切に使用できるエチレンオキシド−プロピレンオキシド ブロック コ
ポリマーの例は1992年12月2日に発行されたパンチェリオ/マオ(Panche
ri/Mao)の米国特許第5,167,872号により詳細に記載されている。この特
許は参考として本明細書に組み込まれる。
【0069】 好ましいアルキルポリグルコシドは下記の式であらわされる。 R2O(Cn2nO)t(グリコシル)x 上記式中、R2はアルキル、アルキル−フェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロ
キシアルキルフェニル、及びこっらの混合物からなる群から選択され、上記アル
キル基は約10ないし約18、好ましくは約12ないし約14の炭素原子を含む
;nは2または3であり好ましくは2である;tは0ないし10、好ましくは0
であり;xは約1.3ないし約10、好ましくは約1.3ないし約3、最も好まし
くは約1.3ないし約2.7である。グリコシルは好ましくはグルコースから誘導
される。これらの化合物を作るためには、アルコールまたはアルキルポリエトキ
シアルコールをまず最初に生成し、それからグルコースまたはグルコースソース
と反応させてグルコシド(1−位置に結合)を形成する。結合したグリコシル単
位をその後それらの1位置とその前のグリコシル単位2−、3−、4−、及び/
または6−位置との間に、好ましくは主として2−位置に結合させることができ
る。
【0070】 1986年1月21日に発行されたイレナド(Ilenado)の米国特許第4,56
5,647号に開示されているアルキル多糖。これは約6ないし約30の炭素原
子、好ましくは約10ないし約16の炭素原子を含む疎水性基と、約1.3ない
し約10、好ましくは約1.3ないし約3、最も好ましくは約1.3ないし約2.
7の糖単位を含む例えばポリグリコシド等の多糖である親水性基とを有する。炭
素原子5または6個を含むあらゆる還元糖を使用することができる。、例えばグ
ルコース、ガラクトース及びガラクトシル部分をグルコシル部分に置換すること
ができる。(任意に疎水性基を2−、3−、4−等の位置に結合すると、グルコ
シドまたはガラクトシドに対置するグルコースまたはガラクトースが得られる)
。糖間結合は例えば付加的糖単位の一つの位置と、先行糖単位の2−、3−、4
−及び/または6−位置との間に生成可能である。
【0071】 任意に(だがあまり好ましくない)疎水性部分と多糖部分とを結合するポリア
ルキレンオキシド鎖が存在することもある。好ましいアルキレンオキシドはエチ
レンオキシドである。典型的疎水性基としては、炭素原子約8ないし約18個、
好ましくは約10ないし約16個を含む飽和または不飽和、分岐鎖または非分岐
鎖のアルキル基がある。上記アルキル基が直鎖飽和アルキル基であるのが好まし
い。上記アルキル基は約3個までのヒドロキシ基を含むことができ、及び/また
は上記ポリアルキレンオキシド鎖は約10まで、好ましくは5個未満のアルキレ
ンオキシド部分を含むことができる。適切なアルキル多糖はオクチル、ノニル、
デシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキ
サデシル、ヘプタデシル、及びオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ
−、及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクト
シド、フルクトース及び/またはガラクトースである。適切な混合物には、ココ
ナッツアルキル、ジ−、トリ−、テトラ−、及びペンタグルコシド及びタロウ
アルキル テトラ−、ペンタ−及びヘキサ−グルコシドがある。
【0072】 適切な非イオン性界面活性剤のまた別のタイプはポリヒドロキシ脂肪酸アミド
を含んでなる。これらの物質は1994年7月26日発行のパン/ゴスリンク(
Pan/Gosselink)の米国特許第5,332,528号に、より詳細に記載されてい
る。これは参考として本明細書に組み込まれる。これらのポリヒドロキシ脂肪酸
アミドは下記の式の一般構造を有する:
【0073】
【化8】
【0074】 上記式中、R1はH、C1−C4 ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒ
ドロキシプロピル、またはこれらの混合物、より好ましくはC1−C4アルキル、
より好ましくはC1またはC2アルキル、最も好ましくはC1 アルキル(すなわち
メチル)である;R2 はC5−C31 ヒドロカルビル、好ましくは直鎖C7−C19
アルキル またはアルケニル、よりり好ましくは直鎖C9−C17アルキルまたはア
ルケニル、最も好ましくは直鎖C11−C15アルキルまたはアルケニル、またはこ
れらの混合物である;Zは、鎖に少なくとも3つのヒドロキシルが直接結合して
いる線状ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはその
アルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシル化またはプロポキシル化)である
。Zは好ましくは還元糖から還元アミノ化反応によって誘導される;Zがグリシ
チルであるのがより好ましい。適切な還元糖にはグルコース、フルクトース、マ
ルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、及びキシロースがある。生
原料として、高デキストロース−コーンシロップ、高フルクトース−コーンシロ
ップ、及び高マルトース−コーンシロップを上記の個々の砂糖と同様に用いるこ
とができる。これらのコーンシロップはZとして砂糖成分類のミックスを与える
かも知れない。決してその他の適切な生原料を排除するものでないことは当然で
ある。Zは好適には-CH2−(CHOH)n−CH2OH、−CH(CH2OH)
−(CHOH)n-1−CH2OH、−CH2−(CHOH)2(CHOR’)(CH
OH)−CH2OH、及びこれらのアルコキシル化誘導体からなる群から選択さ
れる。上記式中、nは3から5までの整数であり、R’はHまたは環状または脂
肪族単糖である。nが4であるグリシチルが最も好ましく、−CH2−(CHO
H)4−CH2OHが特に好ましい。
【0075】 R’は例えばN−メチル、N−エチル、N−プロピル、N−イソプロピル、N
−ブチル、N−2−ヒドロキシエチル、またはN−2−ヒドロキシプロピルでよ
い。
【0076】 R2−CO−N<は、例えばコカミド、ステアラミド、オレアミド、ラウラミ
ド、ミリスタミド、カプリカミド、パルミタミド、タロウアミド等でよい。
【0077】 Zは1−デオキシグルシチル、2−デオキシフルクチチル、1−デオキシマル
チチル、1−デオキシラクチチル、1−デオキシガラクチチル、1−デオキシマ
ンニチル、1−デオキシマルトトリオチチル等でよい。
【0078】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドの製法は当業者には公知である。一般にそれらは
、アルキルアミンと還元糖とを還元アミノ化反応で反応させることによって対応
するN−アルキルポリヒドロキシアミンを形成し、それから上記N−アルキルポ
リヒドロキシアミンと脂肪の脂肪族エステルまたはトリグリセリドとを縮合/ア
ミド化段階で反応させることによってN−アルキル、N−ポリヒドロキシ脂肪酸
アミド生成物を形成するという方法で合成できる。ポリヒドロキシ脂肪酸アミド
類を含む組成物の製法は例えば1959年2月18日に公開されたトーマス・ヘ
ドリー社(Thomas Hedley & Co.)の英国特許第809,060号、1960年1
2月20日に発行されたウィルソン(E.R.Wilson)の米国特許第2,965,57
6号、及び1955年3月8日に発行されたシュワルツ(Anthony M.Shwartz)
の米国特許第2,703,798号、 1934年12月25日に発行されたピゴ
ット(Piggott)の米国特許第1,985,424号に開示されている。これらの
各々は参考として本明細書に組み込まれる。
【0079】 このような界面活性剤の例としてはC10−C18N−メチル、またはN−ヒドロ
キシプロピル、グルカミド類がある。N−プロピルからN−ヘキシルまでの C12−C16グルカミドは泡立ちを低くするために使用できる。
【0080】 好ましいアミドはC8−C20アンモニアアミド類、モノエタノールアミド類、
ジエタノールアミド類、及びイソプロパノールアミド類である。
【0081】 また別の適切な界面活性剤クラスはアルカノールアミド界面活性剤、例えばア
シル部分が約8ないし約18個の炭素原子を含む脂肪酸のアンモニウム、モノエ
タノール、及びジエタノールアミド等である。これらの物質は下記の式であらわ
され:
【0082】
【化9】
【0083】 上記式中、R1 は炭素原子約7ないし21、好ましくは約11ないし17を有す
る飽和または不飽和の、ヒドロキシ不含有脂肪族炭化水素基である;R2はメチ
レンまたはエチレン基をあらわす;mは1、2または3で、1が好ましい。この
ようなアミドの特異的例はモノエタノールアミン ココナツ脂肪酸アミド及びジ
エタノールアミン ドデシル脂肪酸アミドである。これらのアシル部分は天然に
発生するグリセリド類、例えばココナツ油、ヤシ油、大豆油、及びタロウから誘
導されるが、合成的に、例えば石油の酸化によってまたはフィッシャー−トロプ
シュ法による一酸化炭素の水素添加によって誘導できる。C12-14脂肪酸のモノ
エタノールアミド類及びジエタノールアミド類が好ましい。
【0084】 両性界面活性剤−両性界面活性剤は任意に本発明の洗剤組成物に挿入すること
ができる。これらの界面活性剤は第二または第三アミンの脂肪族誘導体、または
複素環式第二及び第三アミンの脂肪族誘導体(ここで脂肪族ラジカルは直鎖でも
分岐鎖でもよい)として広く記載される。脂肪族置換基の一つは、少なくとも約
8個の炭素原子、一般的には約8ないし約18個の炭素原子を含み、少なくとも
1個がアニオン性水溶性基、例えばカルボキシ、スルホネート、スルフェート等
を含む。両性界面活性剤の例については、1975年12月30日に発行された
ローリンらの米国特許第3929678号、コラム19、18−35行を参照さ
れたい。好ましい両性界面活性剤にはC12−C18ベタイン類及びスルホベタイン
類(“スルテイン類”)、C10−C18ベタイン類、及びこれらの混合物がある。
【0085】 存在する場合、両性界面活性剤は一般的には有効量が存在する。より好ましく
は本発明の組成物は重量で前記組成物の少なくとも約0.1%、より好ましくは
少なくとも約0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5%の両性界面活
性剤を含む。上記組成物はまた、重量で上記記組成物の多くとも約20%、より
好ましくは多くとも約15%、さらにより好ましくは多くとも約10%の両性界
面活性剤を含む。
【0086】 アミンオキシドは両性界面活性剤であり、これには、炭素原子約10ないし約
18個のアルキル基1部分と、約1ないし約3個の炭素原子を含むアルキル基及
びヒドロキシアルキル基からなる群から選択される2部分を含む水溶性アミンオ
キシド;炭素原子約10ないし約18のアルキル基1部分と約1ないし約3個の
炭素原子を含むアルキル基及びヒドロキシアルキル基からなる群から選択される
2部分を含む水溶性ホスフィンオキシド;そして炭素原子約10ないし約18個
のアルキル1部分と、炭素原子約1ないし約3個のアルキル及びヒドロキシアル
キル部分からなる群から選択される1部分を含む水溶性スルホキシド等がある。
【0087】 好ましいアミンオキシド界面活性剤は下記の式であらわされる:
【0088】
【化10】
【0089】 上記式中、R3 は炭素原子約8ないし約22個を有するアルキル、ヒドロキシア
ルキル、またはアルキルフェニル基またはこれらの混合物であり;R4は炭素原
子約2ないし約3個を含むアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基、またはこ
れらの混合物である;xは0から約3までであり;各R5 は炭素原子約1ないし
約3個を含むアルキルまたはヒドロキシアルキル基、または約1ないし約3個の
エチレンオキシド基を含むポリエチレンオキシド基である。R5基は例えば酸素
または窒素原子によって互いに結合し、環状構造を形成することがある。
【0090】 これらのアミンオキシド界面活性剤としては、特にC10−C18 アルキルジメ
チルアミンオキシド及びC8−C12アルコキシエチル ジヒドロキシエチルアミン
オキシドがある。
【0091】 アミンオキシド界面活性剤は(存在すれば)一般的には有効量が存在する。よ
り好ましくは上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.1%、より好ま
しくは少なくとも約0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5%のアミ
ンオキシド界面活性剤を含むことができる。上記組成物はまた、重量で前記組成
物の多くとも約20%、より好ましくは多くとも約15%、さらにより好ましく
は多くとも約10%のアミンオキシド界面活性剤を含むことができる。
【0092】 適切なアミンオキシド界面活性剤の例は“界面活性剤及び洗剤”(I及びII巻
、シュワルツ(Schwartz)、ペリー(Perry)及びベルヒ(Berch)著)に記載さ
れている。
【0093】 適切なベタイン界面活性剤には次の一般式であらわされるものが含まれる:
【0094】
【化11】
【0095】 上記式中、Rは、炭素原子約10ないし約22個、好ましくは炭素原子約12な
いし約18個を含むアルキル基、同等数の炭素原子を含み(この際ベンゼン環は
炭素原子約2個に相当するとして取り扱われる)、アミノまたはエーテル結合に
よって中断される類似の構造を含むアルキルアリール及びアリールアルキル基か
ら選択される疎水性基であり;各R1は炭素原子約1ないし約3個を含むアルキ
ル基であり;R2は炭素原子約1ないし約6を含むアルキレン基である。
【0096】 好ましいベタインの例はドデシル ジメチル ベタイン、セチルジメチル ベタ
イン、ドデシル アミドプロピルジメチル ベタイン、テトラデシルジメチル ベ
タイン、テトラデシルアミド プロピルジメチル ベタイン、及びドデシルジメチ
ルアンモニウム ヘキサノエートである。 その他の適切なアミドアルキルベタイ
ン類は米国特許第3,950,417号;第4,137,191号;第4,375,4
21号;及び英国特許GB2,103,236号に開示されている。これらは全て
参考として本明細書に組み込まれる。
【0097】 双極性イオン性界面活性剤 − 双極性イオン性界面活性剤も本発明の洗剤組成
物に挿入できる。これらの界面活性剤は、第二及び第三アミンの誘導体として、
複素環式第二及び第三アミンの誘導体、または第四アンモニウム、第四ホスホニ
ウムまたは第三スルホニウム化合物の誘導体として広く記載されている。双極性
イオン性界面活性剤の例は、1975年12月30日に発行されたロウリンらの
米国特許第3,929,678号、コラム19、38行からコラム22、48行を
参照されたい。両性及び双極性イオン性界面活性剤は概ね1種類以上のアニオン
性及び/または非イオン性界面活性剤と組み合わせて用いられる。
【0098】 本発明の組成物において、界面活性剤が種々の界面活性剤の組み合わせであっ
てもよい。例えば同じタイプの異なる界面活性剤、すなわちLASとPAS;異
なるタイプの界面活性剤、アニオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の組み
合わせ、すなわちアルキル硫酸とアルキルエトキシレート等である。好ましい一
つの組合わせは、界面活性剤が少なくとも一種類のアミンオキシドと少なくとも
一種類のアニオン性界面活性剤との混合物である場合である。その他の界面活性
剤がこの組合わせと共に存在してもよい。界面活性剤が少なくとも一種類のアミ
ンオキシドと少なくとも一種類のアニオン性界面活性剤との組み合わせである場
合、アニオン性界面活性剤:アミンオキシド:ジアミンのモル比が約100:4
0:1ないし約9:0.5:1、好ましくは約27:8:1ないしやく11:3
:1であるのが好ましい。アニオン性界面活性剤、アミンオキシド及びジアミン
を含む洗剤組成物をこの特別のモル比範囲で含む洗剤組成物は改良された低温安
定性を示し、pH12.5未満におけるより良い油脂除去性能及びしつこい食物
洗浄効果と、改良された硬水洗浄をもたらす。
【0099】 マグネシウムイオン − マグネシウム(2価)イオンの存在は、種々の組成物類
、すなわちアルキルエトキシスルフェート及び/またはポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミド類を含む組成物の油脂性汚れの洗浄性を改善する。これが特に言えるのは、
二価イオンをほとんど含まない軟水に上記組成物を用いる場合である。理論によ
って束縛されるものではないが、マグネシウムイオンは界面活性剤を油/水 界
面に封入させ、それによって界面張力を減らし、油洗浄を改善する。マグネシウ
ムイオンを含む本発明の組成物は良好な油脂除去性を示し、皮膚にマイルドで、
保存安定性を改善する。
【0100】 上記組成物は重量で、前記組成物の少なくとも約0.01%、より好ましくは
少なくとも約0.015%、より好ましくは少なくとも約0.02%、さらにより
好ましくは少なくとも約0.025%のマグネシウムイオンを含むのが好ましい
。前記洗浄組成物は重量で、好ましくは多くとも前記組成物の約5%、より好ま
しくは多くとも約2.5%、より好ましくは多くとも約1%、さらにより好まし
くは多くとも約0.05%のマグネシウムイオンを含む。とにかく、存在するマ
グネシウムイオンの量は常に、組成物中に存在するジアミンの量と等モルまたは
それ以下である。だが上記組成物はマグネシウムイオンを含まなくともよい。な
ぜならばマグネシウムイオンは本発明に必要不可欠ではないからである。
【0101】 マグネシウムイオンは水酸化物、塩化物、酢酸塩、蟻酸塩、オキシドまたは硝
酸塩として本発明の化合物に加えるのが好ましい。
【0102】 アルカリ性pH基質中でこのような二価イオン含有組成物を処方することは、
二価イオン、特にマグネシウムがヒドロキシドイオンとは混触不可能であるため
、むずかしい。二価イオン及びアルカリ性pHの両方を本発明の界面活性剤混合
物と組み合わせると、アルカリ性pHまたは二価イオンのどちらかによって得ら
れるよりもすぐれた油脂洗浄効果が得られる。しかし、保存中におけるこれらの
組成物の安定性は水酸化物沈殿の生成により低下する。そこで、この後に述べる
キレート剤も必要になるかも知れない。
【0103】 驚くべきことに、本発明の皿の手洗い用組成物に、ジアミンと等モル量または
それ以下のマグネシウムイオンを用いる際、本組成物の軟水洗浄が良くなること
が見いだされた。さらに驚いたことに、マグネシウムとジアミンとのこの組み合
わせは、アミンオキシド及びアニオン性界面活性剤を組み合わせた際の安定性の
問題を起こさない。本発明の組成物は0℃で安定であるが、ジアミンと等モル量
より多量のマグネシウムとを組み合わせた場合はそのような安定性を示さず、0
℃で数時間後には失敗する。
【0104】 任意の洗剤構成成分: 本発明の組成物に適切に組み込まれる若干の任意構成成分には(ただしこれら
に制限するものではない)プロテアーゼのような酵素類、泡安定ポリマー、ビル
ダー、及びあらゆる酵素の安定系等がある。これらの及びその他の任意の構成成
分を以下に説明する:
【0105】 ビルダー−本発明による組成物はさらにビルダー系を含むことができる。いかな
る一般的ビルダー系も本発明に適切に使用できる;例えばアルミノシリケート材
料、シリケート類、ポリカルボキシレート及び脂肪酸、エチレンジアミン四酢酸
のような物質、アミノポリホスホネートのような金属イオン封鎖剤、特にエチレ
ンジアミンテトラメチレンホスホン酸及びジエチレントリアミンペンタメチレン
−ホスホン酸等である。はっきりした環境的理由からあまり好ましくないとはい
え、ホスフェート ビルダー類もここに用いることができる。
【0106】 本発明に用いられる適切なポリカルボキシレート ビルダーにはマレイン酸、
クエン酸(水溶性塩の形のものがより好ましい)、式R−CH(COOH)CH
2(COOH)を有する琥珀酸の誘導体類である。 上記式中、 RはC10−20ア
ルキルまたはアルケニル、 好ましくはC12−16であり、またはRがヒドロキシ
ル、スルホ スルホキシルまたはスルホン置換基で置換されていてもよい。これ
らの適切なポリカルボキシレートビルダーの混合物、例えばマレイン酸とクエン
酸との混合物も推奨できる。特殊例としてはラウリルスクシネート、ミリスチル
スクシネート、パルミチルスクシネート 2−ドデセニルスクシネート、2−テ
トラデセニルスクシネートがある。スクシネートビルダー類はそれらの水溶性塩
、例えばナトリウム、カリウム、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩
の形で使用するのが好ましい。
【0107】 その他の適切なポリカルボキシレート類はオキソジスクシネートや、米国特許
4,663,071号に記載されているような酒石酸モノスクシネートと酒石酸ジ
スクシネートとの混合物である。
【0108】 特に本発明の液体仕様では、本発明に適切に使用できる脂肪酸ビルダーは飽和
または不飽和C10−18脂肪酸、並びに相当する石鹸類である。 好ましい飽和脂
肪酸はアルキル鎖に12ないし16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和脂肪
酸はオレイン酸である。液体組成物のためのその他の好ましいビルダー系はドデ
セニル琥珀酸及びクエン酸をベースにしている。 上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.2%、より好ましくは少な
くとも約0.5%、より好ましい少なくとも約3%、さらにより好ましくは少な
くとも約5%のビルダーを含むのが好ましい。上記洗浄組成物はまた、重量で上
記組成物の多くとも約50%、より好ましくは多くとも約40%、より好ましく
は多くとも約30%、さらにより好ましくは多くとも約25%のビルダーを含む
【0109】 酵素類−本発明の洗剤組成物はさらに、洗浄性能的メリットを提供する一種類以
上の酵素を含むことができる。適切な酵素としてはセルラーゼ、ヘミセルラーゼ
、マンナナーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、グルコ−アミラーゼ、アミ
ラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、キシラナーゼ、キシログルカナ
ーゼ、還元酵素類、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ
、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β
−グルカナーゼ、アラビノシダーゼまたはこれらの混合物がある。好ましい組み
合わせは、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ及び/またはセル
ラーゼのような一般的に使用できる酵素類のカクテルを含む洗剤組成物である。 上記組成物は好ましくは重量で上記組成物のすく約0.0001%、より好ま
しくは少なくとも約0.0005%、さらにより好ましくは少なくとも約0.00
1%の酵素を含む。上記洗浄組成物はまた、好ましくは重量で上記組成物の多く
とも約5%、より好ましくは多くとも約2%、さらにより好ましくは約1%の酵
素を含む。
【0110】 タンパク分解酵素−タンパク分解酵素は動物性、植物性または微生物性(より好
ましい)のいづれでもよい。本発明の洗剤組成物に使用するプロテアーゼには(
制限するものではない)トリプシン、スブチリシン、キモトリプシン及びエラス
ターゼ型のプロテアーゼがある。ここに好適に使用できるのはスブチリシン型タ
ンパク分解酵素である。特に好ましいのは Bacillus subtilis 及び/または
Bacillus licheniformis から得られる細菌性セリン タンパク分解酵素である。
【0111】 Bacillus licheniformis 適切なタンパク分解酵素としてはノボ・インダストリー社のアルカラーゼ(商
標)(比較的好ましい)、エスペラーゼ(商標)、サビナーゼ(商標)(コペン
ハーゲン、デンマーク)、ギスト−ブロッケード(Gist-brocade)のマキサター
ゼ(商標)、マキサカル(商標)及びマキサペム15(商標)(タンパク質工学
によるマキサカル(商標))(デルフト、オランダ)、及びスブチリシンBPN
及びBPN’(より好ましい)、これらは商業的に入手できる。ゲネンコル・イ
ンターナショナル社(サンフランシスコ、カリホルニア)によって製造されてい
るような改質細菌性セリンプロテアーゼ類も好ましいタンパク分解酵素である。
これらは1994年12月28日付きの欧州特許第251,446B(特に17
、24及び98ページ)に記載されており、本明細書では“プロテアーゼB”と
も呼ばれる(BPN’と同じ)。プロテアーゼA及びその変種のアミノ配列を含
む完全な説明は特に米国特許第5,030,378号のカラム2及び3を参照され
たい。その他のプロテアーゼは、プリマーゼ、ドュラザイム、オプチクリーン及
びオプチマーゼの商品名で販売されている。好ましいタンパク分解酵素はアルカ
ラーゼ(商標)(ノボ・インダストリー社)、BPN’、プロテアーゼA及びプ
ロテアーゼB(ゲネンコル)、及びこれらの混合物からなる群から選択される。
プロテアーゼBが最も好ましい。 本発明に使用するために特に興味深いのは、米国特許第5,470,733号に
記載されているプロテアーゼ類である。 我々の同時係属出願USSN08/136797に記載されているプロテアー
ゼ類も本発明の洗剤組成物に含めることができる。
【0112】 “プロテアーゼD”と命名されるもう一つの好ましいプロテアーゼは、天然に
は見いだされないアミノ酸配列を有するカルボニル ヒドロラーゼ変種である。
これは前駆体カルボニル ヒドロラーゼから、Bacillus amyloliquefaciens subt
ilisin の番号付けにより、+76位置に相当する前記カルボニルヒドロラーゼ
の位置の複数のアミノ酸残基を、より好ましくは、これと +99、+101、
+103、+104、+107、+123、+27、+105、+109、+1
26、+128、+135、+156、+166、+195、+197、+20
4、+206、+210、+216、+217、+218、+222、+260
、+265、及び/または+274からなる群から選択されるものに相当する1
つ以上のアミノ酸残基位置とを組み合わせて、異なるアミノ酸に置き代えること
によって誘導される。これは1995年4月20日にゲネンコル・インターナシ
ョナルによって公開されたWO95/10615(1994年10月13日付け
の“プロテアーゼ含有洗浄組成物”と題するベック(A.Baeck)の米国特許出願
第08/322,676号)に記載されている。
【0113】 有用なプロテアーゼ類は以下のPCT公報にも記載されている:1995年1
1月9日にプロクター&ギャンブル社によって公開されたWO95/30010
;1995年11月9日にプロクター&ギャンブル社によって公開されたWO9
5/30011;1995年11月9日にプロクター&ギャンブル社によって公
開されたWO95/29979。
【0114】 その他の特に有用なプロテアーゼ類は Bacillus amyloliquefaciens サブチリ
シンの103位置に相当するアミノ酸残基位置における、アミノ酸残基のその他
の天然に発生するアミノ酸残基による置換と、Bacillus amyloliquefaciens サ
ブチリシンの位置1、3、4、8、9、10、12、13、16、17、18、
19、20、21、22、24、27、33、37、38、42、43、48、
55、57、58、61、62、68、72、75、76、77、78、79、
86、87、89、97、98、99、101、102、104、106、10
7、109、111、114、116、117、119、121、123、12
6、128、130、131、133、134、137、140、141、14
2、146、147、158、159、160、166、167、170、17
3、174、177、181、182、183、184、185、188、19
2、194、198、203、204、205、206、209、210、21
1、212、213、214、215、216、217、218、222、22
4、227、228、230、232、236、237、238、240、24
2、243、244、245、246、247、248、249、251、25
2、253、254、255、256、257、258、259、260、26
1、262、263、265、268、269、270、271、272、27
4及び275に相当する1つ以上のアミノ酸残基位置におけるアミノ酸残基のそ
の他の天然に発生するアミノ酸残基による置換との組み合わせを含む複数置換プ
ロテアーゼ変種(ここで前記プロテアーゼ変種が位置103及び76に相当する
位置におけるアミノ酸残基の置換を含む場合、Bacillus amyloliquefaciens サ
ブチリシンの位置27、99、101、104、107、109、123、12
8、166、204、206、210、216、217、218、222、26
0、265または274に相当するアミノ酸残基位置以外の1つ以上のアミノ酸
残基位置におけるアミノ酸残基の置換もある);及び/または、Bacillus amylo
liquefaciens サブチリシンの位置62、212、230、232、252及び
257に相当する1つ以上のアミノ酸残基位置におけるアミノ酸残基のその他の
天然に発生するアミノ酸残基による置換を含む複数置換プロテアーゼ変種である
。これらはプロクター&ギャンブル社から提出された1998年10月23日付
けのPCT出願第PCT/US98/22588号、第PCT/US98/22
482号及び第PCT/US98/22486(それぞれ、P&Gケース 72
80&、7281&、7282L)に記載されている。前記プロテアーゼ変種が
下記からなる群から選択される置換の組を含むのがより好ましい:
【0115】
【表1】
【0116】 前記プロテアーゼ変種が下記からなる群から選択される置換組を含むのがさら
により好ましい:
【0117】
【表2】
【0118】 前記プロテアーゼ変種が置換の組101/103/104/159/232/
236/245/248/252、より好ましくは101G/103A/104
I/159D/232V/236H/245R/248D/252Kを含むのが
最も好ましい。
【0119】 特許出願EP251446及びWO91/06637に記載されているプロテ
アーゼ類、WO91/02792に記載されているプロテアーゼBLAP(商標
)及びWO95/23221に記載されているそれらの変種も本発明に適する。 ノボ社のWO93/18140に記載されている Bacillus 種NCIMBから
得られる高pHプロテアーゼも参照されたい。プロテアーゼ、1種類以上のその
他の酵素、及び可逆的プロテアーゼインヒビタを含む酵素洗剤がノボ社のWO9
2/03529に記載されている。所望ならば、プロクター&ギャンブル社のW
O95/07791に記載されている、吸着度が低く、加水分解が増加している
プロテアーゼが入手できる。その他の適切なプロテアーゼがユニレバー(Unilev
er)によるEP516200に記載されている。
【0120】 プロテアーゼ酵素は本発明による組成物に、活性酵素として上記組成物の0.
0001ないし2重量%の濃度で組み込むことができる。 上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.0001%、より好ましく
は少なくとも約0.0002%、より好ましくは少なくとも約0.0005%、さ
らにより好ましくは少なくとも約0.001%活性酵素のプロテアーゼ酵素を含
むのが好ましい。また上記組成物は重量で上記組成物の多くとも約2%、より好
ましくは多くとも約0.5%、より好ましくは多くとも約0.1%、さらにより好
ましくは多くとも約0.05%活性酵素のプロテアーゼ酵素を含むのが好ましい
【0121】 アミラーゼ − アミラーゼ類(α及び/またはβ)は炭化水素性汚れを落とすた
めに含まれることがある。適切なアミラーゼはターマミル(商標)(ノボ・ノル
ディスク)、フンガミル(商標)及びBAN(商標)(ノボ・ノルディスク)で
ある。これらの酵素は植物性、動物性、細菌性、真菌性及び酵母由来等、あらゆ
る適切なソースのものでよい。
【0122】 上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.0001%、より好ましく
は少なくとも約0.0002%、より好ましくは少なくとも約0.0005%、さ
らにより好ましくは少なくとも約0.001%活性酵素のアミラーゼ酵素を含む
のが好ましい。また上記組成物は重量で上記組成物の多くとも約2%、より好ま
しくは多くとも約0.5%、より好ましくは多くとも約0.1%、さらにより好ま
しくは多くとも約0.05%活性酵素のアミラーゼ酵素を含むのが好ましい。
【0123】 アミラーゼ酵素としては、WO95/26397、及びノボ・ノルディスクに
よる同時係属出願PCT/DK96/00056に記載されているものも含まれ
る。したがって本発明の洗剤組成物に使用されるその他の具体的酵素には次のも
のがある: (a)“ファデバス(Phadebas)(商標)α-アミラーゼ活性試験”によって測
定した場合、温度範囲25℃ないし55℃、pH範囲8ないし10においてター
マミル(商標)の比活性より少なくとも25%高い比活性を有することを特徴と
するα−アミラーゼ類。このようなファデバス(商標)α−アミラーゼ活性試験
はWO95/26397の9−10ページに記載されている。 (b)上に記載の参考資料に列挙される配列番号に示されるアミノ配列を含んで
なる(a)によるα−アミラーゼ類、または上記配列番号リストに示されるアミ
ノ酸配列と少なくとも80%の相同性を有するα−アミラーゼ。 (c)N−末端に下記のアミノ配列を含む好アルカリ性バチラス種から得られる
(a)によるα−アミラーゼ類:His−His−Asn−Gly−Thr−A
sn−Gly−Thr−Met−Met−Gln−Tyr−Phe−Glu−T
rp−Tyr−Leu−Pro−Asn−Asp。 ポリペプチド及びその親アミラーゼのそれぞれのアミノ酸配列をリップマン
(Lipman)及びピアソン(Pearson)の方法(Science 227巻、1985、1
435ページ)のアルゴリズムによって比較した場合、それぞれのアミノ酸配列
がX%の同一性を示すならば、ポリペプチドはその親アミラーゼにX%相同であ
ると考えられる。 (d)α−アミラーゼが好アルカリ性バシラス種、特に菌種NCIB12289
、NCIB12512、NCIB12513及びDSM935のいずれかから得
られる場合の(a−c)によるα−アミラーゼ類。 本発明に関して、用語“〜から得られる”は、バシラス種によって産生されるア
ミラーゼを示すだけでなく、そのようなバシラス種から分離されたDNA配列に
よってコードされ、前記DNA配列で形質転換されたホスト微生物中で産生され
るアミラーゼも含むものとする。 (e)(a−d)のα−アミラーゼにそれぞれ対応するアミノ酸配列を有するα
−アミラーゼに対して生成した抗体と陽性免疫学的交差反応性を示すα−アミラ
ーゼ。 (f)(i)(a−e)のα−アミラーゼにそれぞれ対応するアミノ酸配列の一
つを有する、または(ii)前記アミノ酸配列の一つ以上と少なくとも80%の相
同性を示し、及び/または前記アミノ酸配列の1つを有するα−アミラーゼに対
して生成した抗体と免疫学的交差反応性を示し、及び/または前記アミラーゼ配
列の1つを有するα−アミラーゼをコードするDNA配列と同じプローブとハイ
ブリッド形成するDNA配列によってコードされる親α−アミラーゼの変種。そ
の際これらの変種では: 1.前記親α−アミラーゼの少なくとも1つのアミノ酸残基が決失している; 及び/または 2.前記親α−アミラーゼの少なくとも1つのアミノ酸残基が、異なるアミノ酸
残基によって置換されている;及び/または 3.前記親α−アミラーゼに比較して少なくとも1つのアミノ酸残基が挿入され
ている; 前記変種はα−アミラーゼ活性を有し、前記親α−アミラーゼに比較して下記の
特性の少なくとも1つを有する:高められた熱安定性、酸化に対する高められた
安定性、減少したCaイオン依存性、中性pH値から比較的高いpH値における
高められた安定性及び/またはα−澱粉分解活性、比較的高温における高められ
たα−澱粉分解活性、及びα−アミラーゼ変種のpI値がメジウムのpHにより
よく合うように増加または減少した等電点(pI)。 前記変種は特許出願PCT/DK96/00056に記載されている。
【0124】 本発明に適切なその他のアミラーゼ類には、例えばノボ社のGB1,296,8
39に記載されているα−アミラーゼ類;インターナショナル・ビオ−シンテテ
ィックス社のラピダーゼ(RAPIDASE)(商標)、及びノボ社のターマミル(THER
MAMYL)(商標)がある。ノボ社からのフンガミル(FUNGAMYL)は特に有用であ
る。酸化安定性等の安定性の改善のための酵素工学は公知である。例えば J.Bio
logical Chem.、260巻、11号、1985年6月、6518−6521ペー
ジを参照されたい。本組成物の若干の好ましい実施態様において、自動皿洗い用
洗剤等の洗剤中で改善された安定性を有するアミラーゼ、特に1993年から商
業的に使用されているターマミル(商標)の基準点に対して測定した際に改善さ
れた酸化安定性を有するアミラーゼ類が使用できる。本発明におけるこれらの好
ましいアミラーゼは、上記の基準点アミラーゼに比較して測定した場合、例えば
pH9−11の緩衝溶液における過酸化水素/テトラアセチルエチレンジアミン
等に対する酸化安定性;約60℃のような一般的洗濯温度における熱安定性;ま
たは上に明らかにした基準点アミラーゼに対して測定した場合例えば約8ないし
約11のpHにおけるアルカリ安定性;これらのうちの一つ以上の明らかな改善
を特徴とする“安定性の高い”アミラーゼの特性を共有する。安定性は当業者に
開示された技術的試験のいずれを用いて測定してもよい。例えばWO94025
97に開示されている特許公報を参照されたい。“安定性の高い”アミラーゼ類
はノボまたはゲネンコル・インターナショナルから得ることができる。本発明に
おける非常に好ましいアミラーゼの一クラスは、一種類以上のバシラス・アミラ
ーゼ、特にバシラスα−アミラーゼから部位特異的突然変異を用いて誘導される
という共通性を有する。この場合直接的前駆体が1種類のアミラーゼ種であるか
、2種類または多数の種類のアミラーゼ種であるかは無関係である。上記の基準
アミラーゼに比べて高い酸化安定性を有するアミラーゼは、特に漂白、より好ま
しくは酸素漂白の際に、塩素漂白とは異なり、本発明の洗剤組成物に好適に使用
できる。このように好ましいアミラーゼには次のものがある:(a)前記のWO
9402597(ノボ社、1994年2月3日)によるアミラーゼ:これはその
後、ターマミル(商品名)として知られる B.lichenformis アルファ-アミラー
ゼの197位置にあるメチオニン残基がアラニン、またはスレオニン、好ましく
はスレオニンを用いて置換された突然変異体として説明され、または B.amyloli
quefaciens、 B.subtilis(枯草菌)または B.stearothermophilus 等、類似の
親アミラーゼの相同位置の変異によって説明された;(b)1994年3月13
−17日の第207回米国化学学会ミーティングでミチンソン(C.Mitchinson)
によって発表された“酸化安定性α−アミラーゼ”と題する報告中で、ゲネンコ
ル・インターナショナル社が記載しているような高安定性アミラーゼ。上記の報
告には、自動皿洗い用洗剤漂白剤はα−アミラーゼを不活性化するが、ゲネンコ
ル社は改善された酸化安定性を有するアミラーゼ類を B.lichenformis NCIB
8061から製造したと記されている。メチオニン(Met)は最も改変しやす
いことが明らかにされた。Metは一度に8、15、197、256、304、
366及び438の位置が置換され、特異的突然変異体になる。 特に重要なの
はM197L及びM197Tで、M197T突然変異体が最も安定な発現された
変異体である。安定性はカスケード(CASCADE)(商標)及びサンライト(SUNLI
GHT)(商標)で測定された;(c)ここで特に好ましいアミラーゼには、 WO9
510603Aに記載されているような直接的親に付加的改変を行ったアミラー
ゼがあり、これらは譲渡人、ノボ、からドュラミル(DURAMYL)(商標)として
入手できる。 その他の特に好ましい高−酸化安定性アミラーゼには、ゲネンコ
ル・インターナショナルのWO9418314及びノボのWO9402597に
記載されているものがある。その他のあらゆる高−酸化安定性アミラーゼ、例え
ば使用できるアミラーゼ類の公知のキメラ形、ハイブリッド形または単純突然変
異体親の形から、部位特異的突然変異によって誘導されるもの等が使用できる。
その他の好ましい酵素改質が可能である。ノボ社のWO9509909Aを参照
されたい。
【0125】 抗菌活性を有する種々のカルボヒドラーゼ酵素も本発明に含まれる。このよう
な酵素には米国特許第5,041,236号、第5,395,541号、第5,23
8,843号及び第5,356,803号に開示されたエンドグルコシダーゼ、II
型エンドグルコシダーゼ及びグルコシダーゼがある。これらの開示は参考として
本明細書に組み込まれる。ペルオキシダーゼ、オキシダーゼ及び種々のその他の
酵素類等、抗菌活性を有するその他の酵素類も使用できることは当然である。
【0126】 本発明の組成物に酵素が存在する場合、酵素安定化系を上記組成物に含めるこ
とができる。
【0127】 セルラーゼ − 本発明に使用できるセルラーゼ類には細菌性及び真菌性の両方の
タイプがある。適切なセルラーゼ類がバーベスゴード(Barbesgoard)らの米国
特許第4,435,307号に開示されている。この特許は Humucola insolens
から生成する真菌セルラーゼを開示している。 適切なセルラーゼはGB−A-2
.075.028及びGB−A−2.095.275及びDE−OS−2.247.8
32にも開示されている。
【0128】 このようなセルラーゼの例は Humucola insolens 種(Humica grisea var.the
rmoidea)、 特に Humica 種 DSM1800によって産生するセルラーゼ類で
ある。その他の適切なセルラーゼは分子量50kDa、 及び等電点5.5を有し
、415のアミノ酸を含む Humica insolens 由来のセルラーゼ類である。特に
適切なセルラーゼ類はカラーケア メリットを有するセルラーゼである。このよ
うなセルラーゼの例は1991年11月6日付の欧州特許出願第9120287
9.2(ノボ)に記載されたセルラーゼ類である。
【0129】 ペルオキシダーゼ酵素類は、ペルカルボネート、ペルボレート、ペルスルフェ
ート、過酸化水素等の酸素ソースと組み合わせて用いられる。これらは“溶液漂
白”のために、すなわち洗濯中に基質から除去された色素または顔料が洗濯溶液
中のその他の基質に移るのを防ぐために用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当
業者には公知であり、例えばホースラディッシュ ペルオキシダーゼ、リグニナ
ーゼ、及びクロロ−及びブロモ−ペルオキシダーゼ等のハロペルオキシダーゼを
含む。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は例えばPCT国際出願WO89/09
9813、及び1991年11月6日出願の欧州特許出願EP第9120288
2.6に開示されている。
【0130】 前記セルラーゼ類及び/またはペルオキシダーゼ類は活性酵素として重量で前
記洗剤組成物の0.0001%ないし2%濃度で含まれるのが普通である。 上記組成物は重量で、活性酵素として上記組成物の少なくとも約0.0001
%、より好ましくは少なくとも約0.0002%、より好ましくは少なくとも約
0.0005%、さらにより好ましくは少なくとも約0.001%のセルラーゼ及
び/またはペルオキシダーゼ酵素を含むのが好ましい。上記組成物はまた重量で
、活性酵素として上記組成物の多くとも約2%、より好ましくは多くとも約0.
5%、より好ましくは多くとも約0.1%、さらにより好ましくは多くとも約0.
005%のセルラーゼ及び/またはペルオキシダーゼ酵素を含む。
【0131】 リパーゼ−−適切なリパーゼ酵素類には、英国特許第1,372,034号に開
示されている例えば Pseudomonas stutzeri ATCC19.154等のシュード
モナス属微生物によって産生されるものが含まれる。適切なリパーゼには、微生
物 Pseudomonas fluorescens IAM1057によって産生されるリパーゼの抗
体と陽性の免疫学的交差反応を示すものがある。このリパーゼはアマノ製薬株式
会社(名古屋、日本)からリパーゼP“アマノ”(以後は“アマノ−P”とする
)の商品名で販売されている。その他の適切なリパーゼは、MIリパーゼ(商標
)及びリポマックス(商標)(Gist-Brocades)等のリパーゼ類である。その他
の適切な市販のリパーゼ類としてはアマノ−CES、Chromobacter viscosum か
らのリパーゼ、例えば 東洋醸造株式会社(タガタ、日本)からの Chromobacter
viscosum var.lipolyticum NRRLB3673;米国ビオケミカル社(U.S.Bi
ochemical Corp.)(USA)及びディソインス(Disoynth)社(オランダ)か
らの Chromobacter viscosum リパーゼ類、及び Pseudomonas gladioli リパー
ゼ類がある。 Humucola lanuginosaから誘導され、ノボから商業的に入手できる
リポラーゼ(LIPOLASE)(商標)酵素(EP341947も参照)もここで用い
られる好ましいリパーゼである。ペルオキシダーゼ酵素に対して安定化されたリ
パーゼ及びアミラーゼ変種がノボのWO9414951Aに記載されている。W
O9205249及びRD94359044も参照されたい。
【0132】 非常にに好ましいリパーゼ類は米国特許出願第08/341826号に記載さ
れているような、Humucola lanuginosa から誘導される天然リパーゼのD96L
脂肪分解酵素変種である。(特許出願WO92/05249も参照;すなわちこ
こでは Humucola lanuginosa からの天然リパーゼの96位置のアスパラギン酸
(D)がロイシン(L)に変化している。この命名法によると、96位置におけ
るアスパラギン酸のロイシンへの置換がD96Lとして示される)。 Humucola
lanuginosa 種DSM4106を使用するのが好ましい。
【0133】 リパーゼ酵素に関する多数の特許公報があるにもかかわらず、Humucola lanug
inosa から誘導され、ホストとして Aspergillus oryzae を用いて産生されたリ
パーゼのみが洗浄性製品の添加物質として非常に広く用いられている。それは上
記のようにノボ・ノルディスクからリポラーゼ(Lipolase)(商標)及びリポラ
ーゼ・ウルトラ(商標)の商品名で販売されている。リポラーゼの汚れ除去効率
を最適化するために、ノボ・ノルディスクは変種の番号を作成した。WO92/
05249に記載されているように、天然 Humucola lanuginosa リパーゼのD
96L変種は、野生型リパーゼに比べてラード汚れの除去効率をファクター4.
4だけ改善する(1リットルあたりタンパク質量0.075ないし2.5mgで酵
素類を比較した)。ノボ・ノルディスクが1994年3月10日に公開した研究
の開示第35944号は、リパーゼ変種(D96L)が洗浄液1リットルあたり
0.001−100mg(5−500,000LU/リットル)リパーゼ変種に相
当する量、加えられることを開示している。
【0134】 リパーゼの一種と考えられるクチナーゼ[EC3.1.1.50]、すなわち界
面活性化を必要としないリパーゼ類も適している。クチナーゼの洗剤組成物への
添加はWO−A−88/09367(ゲネンコル)等に記載されている。
【0135】 本発明の組成物は重量で、活性酵素として前記組成物の少なくとも約0.00
01%、より好ましくは少なくとも約0.0002%、より好ましくは少なくと
も0.0005%、さらに好ましくは少なくとも約0.001%のリパーゼ酵素を
含むのが好ましい。前記組成物はまた、重量で、活性酵素として前記組成物の多
くとも約2%、より好ましくは約0.5%、より好ましくは多くとも約0.1%、
さらに好ましくは多くとも約0.05%のリパーゼ酵素を含むのが好ましい。
【0136】 マンナナーゼ 本発明の組成物はマンナナーゼ酵素も含むことができる。マンナナーゼは次の
ものからなる群から選択するのが好ましい:三マンナン−分解酵素類:EC3.
2.1.25:β−マンノシダーゼ、EC3.2.1.78:エンド−1,4−β−マ
ンノシダーゼ(本明細書では以後“マンナナーゼ”及びEC3.2.1.100と
する):1,4−β−マンノビオシダーゼ及びこれらの混合物。(IUPAC分
類−酵素命名法、1992年ISBN0−12−227165−3、アカデミー
出版)。
【0137】 本発明の洗浄性組成物には、マンナナーゼが存在する場合は、マンナナーゼと
呼ばれるβ−1,4−マンノシダーゼ(E.C.3.2.1.78)が含まれるのが
より好ましい。用語“マンナナーゼ”または“ガラクトマンナナーゼ”は、当業
者によって公式にはマンナン エンド−1,4−ベータ−マンノシダーゼと決め
られ、ベータ−マンナナーゼ及びエンド−1,4−マンナナーゼという別名を有
し、マンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、及びガラクトグルコマンナ
ンの1,4−ベータ−D−マンノシド結合をランダム加水分解するマンナナーゼ
酵素を指す。
【0138】 特に、マンナナーゼ(EC3.2.1.78)はマンナンを分解するポリサッカ
ラーゼ群を構成し、マンノース単位を含むポリオース鎖を切断できる―すなわち
マンナン、グルコマンナン、ガラクトマンナン及びガラクトグルコマンナンのグ
リコシド結合を切断できる酵素類を指す。マンナンはβ−1,4−結合マンノー
スからなる主鎖を有する多糖類である;グルコマンナンはβ−1,4結合マンノ
ース及びグルコースが多かれ少なかれ規則的に交替する主鎖を有する多糖類であ
る;ガラクトマンナン及びガラクトグルコマンナンはα−1,6結合ガラクトー
ス側鎖を有するマンナン及びグルコマンナンである。これらの化合物はアセチル
化できる。
【0139】 ガラクトマンナン及びガラクトグルコマンナンの分解はガラクトース側鎖の完
全または部分的除去によって容易になる。さらにアセチル化マンナン、グルコマ
ンナン、ガラクトマンナン及びガラクトグルコマンナンの分解は完全または部分
的脱アセチル化によって容易になる。アセチル基はアルカリによって、またはマ
ンナン アセチル エステラーゼによって除去できる。マンナナーゼから、または
マンナナーゼ及びα−ガラクトシダーゼ及び/またはマンナン アセチル エステ
ラーゼの組み合わせによって遊離するオリゴマー類はβ−マンノシダーゼ及び/
またはβ−グルコシダーゼによってさらに分解して遊離マルトースを放出するこ
とができる。
【0140】 マンナナーゼ類は数種のバシラス微生物に確認されている。例えばタルボット
(Talbot)らは、 Appl/Environ.Microbiol.、56巻、11号、3505−35
10ページ(1990)に、Bacillus stearothermophilus から誘導される分子
量162kDa及び最適pH5.5−7.5を有する二量体型のβ−マンナナーゼ
を記載している。メンドザ(Mendoza)らは、World J.Microbiol.Biotech.、1
0巻、5号、551−555ページ(1994)に、Bacillus subtilis から誘
導され、分子量38kDaを有し、pH5.0及び温度55℃で最適活性を有し
、pIは4.8であるベータ−マンナナーゼを記載している。JP−03047
076はバシラス種から誘導され、ゲル濾過によって測定した分子量373kD
a、最適pH8−10及びpI5.3−5.4を有するベータ−マンナナーゼを開
示している。JP−63056289は、マンナン等のベータ−1,4−D−マ
ンノピラノシドを加水分解し、マンノ−オリゴ糖を生成するアルカリ性、熱安定
性ベータ−マンナナーゼの産生を記載している。JP−63036774は、ア
ルカリ性pHにおいてベータ−マンナナーゼ及びベータ−マンノシダーゼを産生
するバシラス微生物FERM P−8856に言及している。JP−08051
975は好アルカリ性バシラス種AM−001からのアルカリ性ベータ−マンナ
ナーゼを開示している。パルプ及び紙の漂白に有用な Bacillus amyloliquefaci
ens から得られる精製マンナナーゼ及びその製法がWO97/11164に開示
されている。WO91/18974は、極端なpH及び温度で活性な、グルカナ
ーゼ、キシラナーゼまたはマンナナーゼ等のヘミセルラーゼを記載している。W
O94/25576は Aspergillus aculeatus からの酵素、CBS101.43
、を開示している。この酵素は、植物または藻類の細胞壁物質の分解または改質
のために有用なマンナナーゼ活性を示す。WO93/24622は、リグノセル
ロース パルプを漂白するために有用な Trichoderma reseei から分離したマン
ナナーゼを開示している。 マンナン含有ヘミセルロースを分解できるヘミセル
ラーゼがWO91/18974に記載され、Bacillus amyloliquefaciens から
の精製マンナナーゼがWO97/11164に記載されている。
【0141】 マンナナーゼ酵素は以下に定義するようにアルカリ性マンナナーゼであること
が好ましく、細菌由来のマンナナーゼがより好ましい。特に、本発明の洗濯用洗
剤組成物は、菌種 Bacillus agaradhaerens NICMB40482;Bacillus s
ubtilis 菌種168、遺伝子 yght、 からのマンナナーゼ;バシラス種1633
から得られるマンナナーゼ及び/またはバシラス種AAI12からのマンナナー
ゼから選択されるアルカリ性マンナナーゼを含む。本発明の洗剤組成物に含まれ
る最も好ましいマンナナーゼは同時係属デンマーク特許出願第PA198013
40号に記載されているバシラス種I633に由来するマンナナーゼ酵素である
【0142】 用語“アルカリ性マンナナーゼ酵素”は、与えられたpH範囲7ないし12、
より好ましくは7.5ないし10.5において、その最大活性の少なくとも10%
の酵素活性、より好ましくは少なくとも25%、より好ましくは少なくとも40
%の酵素活性を有する酵素を包含することを意味する。
【0143】 Bacillus agaradhaerens NCIMB40482からのアルカリ性マンナナー
ゼが同時係属米国特許出願第09/111,256号に記載されている。 より詳
細に述べれば、このマンナナーゼは: i)Bacillus agaradhaerens NCIMB40482によって産生されるポリペ
プチド;または ii)米国特許出願第09/111,256号に示される配列番号NO:2の32
−343の位置に示されるアミノ酸配列を含んでなるポリペプチド;または iii)前記ポリペプチドと少なくとも70%は相同であるか、前記ポリペプチド
から1個または数個のアミノ酸の置換、欠失または付加によって誘導されるか、
または純粋型の前記ポリペプチドに対して生成したポリクローナル抗体と免疫学
的に反応する、i)またはii)に記載のポリペプチドの同族体 である。 下記からなる群から選択されるマンナナーゼ活性を有する対応する分離ポリペプ
チドも含まれる: (a)米国特許出願第09/111,256号に示されるような、マンナナー
ゼ活性を有するポリペプチドをコードし、配列番号NO:1のヌクレオチド97
からヌクレオチド1029までに示されるヌクレオチド配列を含んでなるポリヌ
クレオチドをコードするポリヌクレオチド分子; (b)(a)の種相同体; (c)米国特許出願第09/111,256号に示されるような、マンナナー
ゼ活性を有し、配列番号NO:2のアミノ酸残基32からアミノ酸残基343ま
でのアミノ酸配列と少なくとも70%は相同であるポリペプチドをコードするポ
リヌクレオチド分子; (d)(a)、(b)、または(c)に相補的な分子;及び (e)(a)、(b)、(c)、または(d)の変性ヌクレオチド配列。
【0144】 前記マンナナーゼをコードするポリヌクレオチド分子(DNA配列)を含むプ
ラスミドpSJ1678は大腸菌(Escherichia coli)の一菌種に形質転換され
た;これは特許手続きのための微生物寄託の国際承認に関するブダペスト条約に
より発明者らによってドイツ微生物及び培養細胞コレクション(Mascheroder We
g Ib,D-38124 Braunschweig、西ドイツ)にDSM12180の寄託番号で19
98年5月18日に寄託された。
【0145】 第二のより好ましい酵素は Bacillus subtilis 菌種168からのマンナナー
ゼである;これは同時係属米国特許出願第09/095,163号に記載されて
いる。より詳細に述べれば、このマンナナーゼは: i)米国特許出願第09/095,163号に示される配列番号No.5に示さ
れるDNA配列のコーディング部分または前記配列の類似体によってコードされ
;及び/または ii)米国特許出願第09/095,163号に示される配列番号No.6に示さ
れるアミノ酸配列を含むポリペプチドであり、または iii)前記ポリペプチドと少なくとも70%は相同であるか、前記ポリペプチド
から1個または数個のアミノ酸の置換、欠失または付加によって誘導されるか、
または純粋型の前記ポリペプチドに対して生成したポリクローナル抗体と免疫学
的に反応するi)またはii)に記載のポリペプチドの類似体である。 下記からなる群から選択される、マンナナーゼ活性を有する対応する分離ポリペ
プチドも含まれる: (a)マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/095,163号に示
されるような配列番号NO:5に示されるヌクレオチド配列を含んでなるポリヌ
クレオチドをコードするポリヌクレオチド分子; (b)(a)の種相同体; (c)マンナナーゼ活性を有し、米国特許出願第09/095,163号に示
される配列番号NO:6のアミノ酸配列に少なくとも70%は一致するポリペプ
チドをコードするポリヌクレオチド分子; (d)(a)、(b)、または(c)に相補的な分子類;及び (e)(a)、(b)、(c)、または(d)の変性ヌクレオチド配列。
【0146】 第三のより好ましいマンナナーゼは同時係属デンマーク特許出願第PA199
8 01340号に記載されている。より詳細に述べればこのマンナナーゼは:
i)バシラス種I633によって産生するポリペプチド; ii)デンマーク出願第PA1998 01340に示されるような、配列番号N
O:2の33−340の位置に示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;また
は iii)前記ポリペプチドと少なくとも65%は相同であり、前記ポリペプチドか
ら1個または数個のアミノ酸の置換、欠失または付加によって誘導されるか、ま
たは純粋型の前記ポリペプチドに対して生成したポリクローナル抗体と免疫学的
に反応する、i)またはii)に記載のポリペプチドの類似体 である。 下記からなる群から選択される対応する分離ポリペプチド分子も包含される: (a)マンナナーゼ活性を有し、デンマーク出願第PA1998 01340
号の配列番号NO:1のヌクレオチド317からヌクレオチド1243までに示
されるヌクレオチド配列を含んでなるポリペプチドをコードするポリヌクレオチ
ド分子; (b)(a)の種相同体; (c)マンナナーゼ活性を有し、デンマーク特許出願第PA1998 013
40号の配列番号NO:2のアミノ酸残基33からアミノ酸残基340までのア
ミノ酸配列に少なくとも65%は一致するポリペプチドをコードするポリヌクレ
オチド分子; (d)(a)、(b)、または(c)に相補的な分子;及び (e)(a)、(b)、(c)、または(d)の変性ヌクレオチド配列。
【0147】 本発明のマンナナーゼをコードするポリヌクレオチド分子(DNA配列)を含
んでなるプラスミドpBXM3は大腸菌の一菌種にトランスフォームされた。こ
れは特許手続きのための微生物寄託の国際承認に関するブダペスト条約により発
明者らによってドイツ微生物及び培養細胞コレクション(Mascheroder Weg Ib,D
-38124 Braunschweig、西ドイツ)にDSM12197の寄託番号で1998年
5月29日に寄託された。
【0148】 第四のより好ましいマンナナーゼはデンマークの同時係属特許出願第PA19
98 01341に記載されている。より詳細に述べればこのマンナナーゼは:
i)バシラス種AAI12によって産生するポリヌクレオチド; ii)デンマーク特許出願第PA1998 01341に示される配列番号NO:
2の25−362の位置に示されるアミノ酸配列を含むポリペプチド;または iii)前記ポリペプチドと少なくとも65%は相同であり、前記ポリペプチドか
ら1個または数個のアミノ酸の置換、欠失または付加によって誘導されるか、ま
たは純粋型の前記ポリペプチドに対して生成したポリクローナル抗体と免疫学的
に反応する、i)またはii)に記載のポリペプチドの類似体 である。 下記からなる群から選択される対応する分離ポリペプチド分子も包含される: (a)マンナナーゼ活性を有し、デンマーク出願第PA1998 01341
号に示される配列番号NO:1のヌクレオチド225からヌクレオチド1236
までに示されるヌクレオチド配列を含んでなるポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチド分子; (b)(a)の種相同体; (c)マンナナーゼ活性を有し、デンマーク出願第PA1998 01341
号に示される配列番号NO:2のアミノ酸残基25からアミノ酸残基362まで
のアミノ酸配列に少なくとも65%は一致するポリペプチドをコードするポリヌ
クレオチド分子; (d)(a)、(b)、または(c)に相補的な分子;及び (e)(a)、(b)、(c)、または(d)の変性ヌクレオチド配列。
【0149】 本発明のマンナナーゼをコードするポリヌクレオチド分子(DNA配列)を含
んでなるプラスミドpBXM1は大腸菌の一菌種にトランスフォームされた。こ
れは特許手続きのための微生物寄託の国際承認に関するブダペスト条約により発
明者らによってドイツ微生物及び培養細胞コレクション(Mascheroder Weg Ib,D
-38124 Braunschweig、西ドイツ)にDSM12433の寄託番号で1998年
10月7日に寄託された。
【0150】 本発明の組成物中のマンナナーゼは、存在すれば、純粋酵素として重量で上記
組成物の好ましくは0.0001%ないし2%、より好ましくは0.0005%な
いし0.1%、最も好ましくは0.001%ないし0.02%の濃度で本発明の洗
浄性組成物に組み込まれる。
【0151】 キシログルカナーゼ 本発明の組成物はキシログルカナーゼ酵素も含むことができる。本発明の目的
に適切なキシログルカナーゼ類は、キシログルカンに特異的なエンドグルカナー
ゼ活性を示す酵素類であって、重量で上記組成物の約0.001%ないし約1%
、より好ましくは約0.01%ないし約0.5%含まれる。ここに用いる用語“エ
ンドグルカナーゼ活性”とは、酵素がセルロース、セルロース誘導体、リケニン
、β−D−グルカン、またはキシログルカン等のセルロース物質に存在する1,
4−β-D−グルコシド結合を加水分解する能力を意味する。エンドグルカナー
ゼ活性は当業者には公知の方法で測定できる。その例はWO94/14953及
び以下に記載される。エンドグルカナーゼ活性の1単位(例えばCMCU、AV
IU、XGUまたはBGU)はグルカン基質からの1μmol還元糖/minと
定義され、上記グルカン基質は例えばCMC(CMCU)、酸で膨潤したアビセ
ル(AVIU)、キシログルカン(XGU)、または穀物のβ−グルカン(BG
U)である。還元糖はWO94/14953及び以下に記載される方法で測定す
る。或る基質に対するエンドグルカナーゼの比活性は単位/mgタンパク質とし
て示される。
【0152】 最高活性としてXGUエンドグルカナーゼ活性を示す酵素が適切である(以後
“キシログルカンに特異的”とする);この酵素は: i)下記の部分配列の少なくとも一つを含むか、または前記少なくとも一つに
含まれるDNA配列
【0153】
【表3】
【0154】 またはエンドグルカナーゼ活性を有するキシログルカンに特異的なポリペプチド
をコードする上記配列に相同の配列 によってコードされ、 ii)i)で定義され、Aspergillus aculeatus CBS101.43から誘導さ
れたDNA配列によってコードされる高度に精製されたエンドグルカナーゼに対
して生成した抗体と免疫学的に反応し、キシログルカンに特異的である。
【0155】 より詳細に述べれば、ここに用いる用語“キシログルカンに特異的”とは上記
エンドグルカナーゼ酵素がキシログルカン基質に対しその最高エンドグルカナー
ゼ活性を示し、その他のセルロース含有基質、例えばカルボキシメチルセルロー
ス、セルロースまたはその他のグルカン類等には好ましくは75%未満の活性、
より好ましくは50%未満の活性、最も好ましくは約5%未満の活性を示すこと
を意味する。
【0156】 エンドグルカナーゼのキシログルカンに対する特異性をさらに次のように定義
するのが好ましい:“上記酵素とキシログルカン及びその他の被検基質とのそれ
ぞれのインキュベーションによって得られる、最適条件における還元糖の遊離と
して示される相対的活性”。例えば上記の特異性はキシログルカン 対 β−グル
カン活性(XGU/BGU)またはキシログルカン 対 酸膨潤アビセル活性(X
GU/AVIU)として定義してもよい。これは約50より大きい(75、90
、100等)のが好ましい。
【0157】 ここに用いられる用語“〜から誘導(derived from)”は、菌種CBS101
.43によって産生するエンドグルカナーゼだけでなく、菌種CBS101.43
から分離されたDNA配列によってコードされ、前記DNA配列でトランスフォ
ームしたホスト微生物において産生したエンドグルカナーゼも指すものとする。
ここに用いられる用語“相同体”とは、或る明記された条件のもとで(例えば5
xSSCにあらかじめ浸し、5xSSC、5xDenhardt’溶液及び50
μg変性音波破砕子ウシ胸腺DNAの溶液中で−40℃で1時間プレハイブリッ
ド化し、その後50μCi32−P−dCTP標識プローブを加えた同じ溶液を
−40℃で18時間ハイブリッド化し、2xSSC、0.2%SDS中40℃、
30分間、3回洗う)キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼ酵素をコー
ドするDNAと同じプローブにとハイブリダイズするDNAによってコードされ
るポリペプチドを言う。より詳細に述べれば、この用語はキシログルカンに特異
的なエンドグルカナーゼをコードする上に示したいずれかの配列に少なくとも7
0%は相同であるDNA配列、例えば上に示したいずれかのDNA配列に少なく
とも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%または少
なくとも95%も相同であるDNA配列等を指すものとする。この用語は上に示
すいずれのDNA配列の変形をも含むものとする;例えば上記配列によってコー
ドされるポリペプチドのその他のアミノ酸配列は生成しないが、上記DNA配列
のいずれかを含むDNA構成物を組み込んだホスト微生物のコドン使用頻度に対
応するヌクレオチド置換、または、異なるアミノ酸配列を生成し、したがって多
分、天然酵素とは異なる特性を有するエンドグルカナーゼ突然変異体を生起する
かも知れない異なるアミノ酸配列を生成し、したがって異なるタンパク質構造を
生成するヌクレオチド置換等。起こり得る変形のその他の例は、1個以上のヌク
レオチドの上記配列への挿入、1個以上のヌクレオチドの上記配列の一端への付
加、または上記配列の一端または上記配列内の1個以上のヌクレオチドの欠失で
ある。
【0158】 本発明に有用なキシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼは、75、90
または100のような、50より大きいXGU/BGU、XGU/CMU及び/
またはXGU/AVIU比(前述の定義による)を有するものであるのが好まし
い。
【0159】 さらに、キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼがβ−グルカンに対す
る活性を実質的にはもたず、及び/またはキシログルカンに対する活性を100
%とした場合にカルボキシメチルセルロース及び/またはアビセルに対する活性
が多くとも25%(例えば多くとも10%または約5%)であるのが好ましい。
その上、本発明のキシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼには、トランス
フェラーゼ活性― キシログルカンに特異的な大部分の植物性エンドグルカナー
ゼに認められる活性 ―が実質的にないのが好ましい。
【0160】 キシログルカンに特異的なエンドグルカナーゼはWO94/14953に記載
されているような真菌種 A.aculeatus から得ることができる。キシログルカン
に特異的な細菌性エンドグルカナーゼ類もWO94/14953に記載されてい
る。キシログルカンに特異的な植物性エンドグルカナーゼは記載されてはいるが
、これらの酵素はトランスフェラーゼ活性を有し、したがってキシログルカンの
大規模分解が所望である場合はキシログルカンに特異的な細菌性エンドグルカナ
ーゼに劣ると考えなければならない。細菌性酵素のその他の利点は、細菌性酵素
がその他の起源の酵素類に比べて細菌性ホストにおいて概して多量に産生される
ことである。
【0161】 キシログルカナーゼは、存在すれば、重量で上記組成物の好ましくは0.00
01%ないし2%、より好ましくは0.0005%ないし0.1%、最も好ましく
は0.001%ないし0.02%純粋酵素の濃度で本発明の洗浄性組成物に含まれ
る。
【0162】 酵素安定化系 − 本発明の好ましい組成物は追加的に、重量で約0.001%
ないし約10%、好ましくは約0.005%ないし約8%、最も好ましくは約0.
01%ないし約6%の酵素安定化系を含むことができる。酵素安定化系は本組成
物中に用いられるプロテアーゼまたはその他の酵素と混触可能な、いかなる安定
化系でもよい。このような安定化系はカルシウムイオン、硼酸、プロピレングリ
コール、短鎖カルボン酸、硼酸、ポリヒドロキシル化合物類、及びこれらの混合
物を含む。これらは1981年4月14日に発行されたホラ(Hora)らの米国特
許第4,261,868号;1983年9月13日に発行されたタイ(Tai)の第
4,404,115号;レットンらの第4,318,818号;1981年1月6日
に発行されたギルダート(Guildert)らの第4,243,543号;1984年7
月31日に発行されたボスカンプ(Boskamp)の第4,462,922号;198
5年7月30日発行のボスカンプの第4,532,964号;及び1985年8月
27日発行のセバーソン Jr.(Severson Jr.)の第4,537,707号に記載さ
れている。これらは全て参考として本明細書に組み込まれる。
【0163】 本発明の組成物は重量で前記組成物の好ましくは少なくとも約0.001%、
より好ましくは少なくとも約0.005%、さらにより好ましくは少なくとも約
0.01%の酵素安定化系を含む。前記組成物は重量で前記組成物の活性酵素の
好ましくは多くとも約10%、より好ましくは多くとも約8%、より好ましくは
約6%の酵素安定化系を含む。
【0164】 安定化の一方法は、水溶性のカルシウム及び/またはマグネシウムイオンのソ
ースを最終組成物に使用することである;最終組成物はこのようなイオンを酵素
に与える。本発明において1種類だけのカチオンを用いる場合は、概してカルシ
ウムイオンの方がマグネシウムイオンよりも有効であり、より好ましい。典型的
洗剤組成物は、特に液体の場合、最終洗剤組成物1リットルあたり約1ないし約
30、好ましくは約2ないし約20、より好ましくは約8ないし約12ミリモル
のカルシウムイオンを含む;ただし挿入する酵素の多様性、種類及び濃度等の諸
要因によってこの量は変動し得る。好ましくは塩化カルシウム、水酸化カルシウ
ム、蟻酸カルシウム、リンゴ酸カルシウム、マレイン酸カルシウム、水酸化カル
シウム及び酢酸カルシウム等の水溶性カルシウムまたはマグネシウム塩が用いら
れる;より一般的には硫酸カルシウムまたは明示せるカルシウム塩に相当するマ
グネシウム塩を用いることができる。カルシウム及び/またはマグネシウム濃度
のさらなる増加は、例えば、或る種の界面活性剤の油脂切断作用(grease cutti
ng action)の促進等にはもちろん有用であるかも知れない。しかし、前記組成
物が添加カルシウムイオンを含まないのが特に好ましく、前記組成物にカルシウ
ムイオンがないのがさらに好ましい。
【0165】 もう一つの安定化法は硼酸塩類を使用することである。セバーソン(Severson
)の米国特許第4,537,706号を参照されたい。硼酸塩安定剤は、使用する
場合、組成物の10%またはそれ以上までの濃度であるが、より一般的には硼酸
またはその他の硼酸塩化合物、例えばボラックスまたはオルトボレート等を約3
%までの濃度で使用するのが液体洗剤には適切である。置換硼酸、例えばフェニ
ル硼酸、ブタン硼酸、p−ブロモフェニル硼酸等が硼酸の代わりに使用でき、そ
のような置換硼素誘導体の使用によって洗剤組成物中の総硼素濃度を減らすこと
ができる。
【0166】 付加的に、重量で0%ないし約10%、好ましくは約0.01%ないし約6%
の塩素漂白剤または酸素漂白剤掃去剤を本発明の組成物に加えルことによって、
多くの水道水に存在する塩素漂白剤類が特にアルカリ条件で酵素を攻撃し、不活
性化することを阻止することができる。水中の塩素濃度は小さく、一般には約0
.5ppmないし約1.75ppmの範囲であるが、皿洗い中に酵素と接触する総
水量中の塩素は大量であるのが普通である;よって使用中の酵素の安定性が問題
となる。
【0167】 適切な塩素掃去剤アニオンは、アンモニウムカチオンを含む塩類である。これ
らは亜硫酸塩及び重亜硫酸塩、チオ亜硫酸塩、チオ硫酸塩、ヨウ化物等の還元物
質、カルボネート、アスコルベート等の抗酸化剤、エチレンジアミン四酢酸(E
DTA)等の有機アミン類、またはそのアルカリ金属塩、及びモノエタノールア
ミン(MEA)及びこれらの混合物からなる群から選択できる。スルフェート、
ビスルフェート、カルボネート、ビカルボネート、ペルカルボネート、ナイトレ
ート、塩素、ボレート、ペルオクソ硼酸ナトリウム四水加物、ペルオクソ硼酸ナ
トリウム一水加物、ペルカルボネート、ホスフェート、濃縮ホスフェート、アセ
テート、ベンゾエート、シトレート、ホルメート、ラクテート、マレート、タル
タレート、サリチレート等のその他一般的掃去剤アニオン、およびこれらの混合
物も使用できる。
【0168】 重合性泡安定剤−− 本発明の組成物は任意に重合性泡安定剤を含むことができ
る。これらの重合性泡安定剤は、液体洗剤組成物の油脂除去性を犠牲にすること
なく大きい泡体積及び長い泡持続時間をもたらす。これらの重合性泡安定剤は下
記から選択される: i)下記の式を有する(N,N−ジアルキルアミノ)アルキルアクリレート
エステル類のホモポリマー類:
【0169】
【化12】
【0170】 上記式中、各Rは独立的に水素、C1−C8アルキル、及びこれらの混合物であり
、R1は水素、C1−C6アルキル、及びこれらの混合物、nは2から約6までで
ある; ii)(i)と下記の式であらわされるものとのコポリマー、
【0171】
【化13】
【0172】 上記式中、R1は、(ii)対(i)の比が約2ないし1から約1ないし2である
という条件で、水素、C1−C6 アルキル、及びこれらの混合物である;一般
的ゲル濾過クロマトグラフィーによって測定した上記重合性起泡剤の分子量は、
約1,000ないし約2,000,000、好ましくは約5,000ないし約1,0
00,000、より好ましくは約10,000ないし約750,000、より好ま
しくは約20,000ないし約500,000、さらにより好ましくは約35,0
00ないし約200,000である。重合性泡安定剤は任意に、無機または有機
塩のどちらかの塩の形、例えば(N,N−ジメチルアミノ)アルキル アクリル
酸エステルのクエン酸塩、硫酸塩または硝酸塩の形で存在することができる。
【0173】 好ましい一重合性泡安定剤は(N,N−ジメチルアミノ)アルキル アクリル
酸エステル類、すなわち下記の式であらわされるものである:
【0174】
【化14】
【0175】 本発明の組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.01%、より好ましく
は少なくとも約0.05%、さらにより好ましくは少なくとも約0.1%の重合性
起泡剤を含む。また本発明の洗浄性組成物は重量で上記組成物の多くとも約15
%、より好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多くとも約5%の
重合性起泡剤を含む。
【0176】 その他の適切な重合性泡安定剤の例としてはリゾチーム、Lys、Ala、G
lu、Tyr(5:6:2:1)を含む分子量約52000ダルトンのポリペプ
チド、ベイカーペトロライト(Baker Petrolite)から提供されるLX1279
等がある。これらの及びその他の適切な重合性泡安定剤(タンパク質泡安定剤や
双極性イオン性泡安定剤を含む)は、1998年11月20日出願のPCT/U
S98/24853(Docket No.6938)、1998年11月20日付きのP
CT/US98/24707(Docket No.6939)、1998年11月20日
付きのPCT/US98/24699(Docket No.6943)、及び1998年
11月20日出願のPCT/US98/24852(Docket No.6944)に見
いだされる。
【0177】 増粘剤 本発明の皿洗い用洗剤組成物は増粘剤も0.2%ないし5%含むことができる
。このような増粘剤が上記組成物の約0.5%ないし2.5%であることがより好
ましい。増粘剤はセルロース誘導体のクラスから選択されるのが普通である。適
切な増粘剤にはヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチル メチルセルロ
ース、カルボキシメチル セルロース、クゥォトリソフト(Quatrisoft)LM2
00等がある。好ましい増粘剤はヒドロキシプロピル メチルセルロースである
【0178】 本発明の組成物は、重量で前記組成物の少なくとも約0.1%、より好ましく
は少なくとも約0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約5%の増粘剤を含
むのが好ましい。前記組成物はまた、重量で前記組成物の多くとも約5%、より
好ましくは多くとも約3%、さらにより好ましくは多くとも約2.5%の増粘剤
を含むのが好ましい。
【0179】 ヒドロキシプロピル メチルセルロース ポリマーは数平均分子量約50,00
0ないし125,000を有し、25℃における2重量%水溶液の粘度(ADT
MD2363)が約50,000ないし約100,000cpsである。特に好ま
しいヒドロキシプロピル セルロース ポリマーはメトセル(Methocel)(商標)
J75MS−Nである;その2.0重量%水溶液の25℃における粘度は約75,
000cpsである。最低約8.5のpHを有する水溶液中に前記ヒドロキシプ
ロピル セルロース ポリマーが25℃で直ちに分散するように、表面処理がなさ
れたヒドロキシプロピル セルロース ポリマーが特に好ましい。
【0180】 本発明の皿洗い用洗剤組成物に処方する場合、前記ヒドロキシプロピル メチ
ルセルロース ポリマーは上記洗剤組成物に25℃で約500ないし3500c
psのブルックフィールド粘度を与えなければならない。前記ヒドロキシプロピ
ル メチルセルロース物質が25℃で約1000ないし3000cpsの粘度を
与えるのがより好ましい。本発明の目的では、粘度はRV#2スピンドルを用い
るブルックフィールドLVTDV−11粘度計装置で12rpmで測定される。
【0181】 溶媒 低級アルカノール、ジオール、その他のポリオール、エーテル、アミン等の種
々の水混和性液体が使用できる。特に好ましいのはC1−C4アルカノールである
。このような溶媒は本発明の組成物中に約1%ないし8%の範囲で存在し得る。
【0182】 溶媒が存在する場合、上記組成物は重量で上記組成物の少なくとも約0.01
%、より好ましくは少なくとも約0.5%、さらにより好ましくは少なくとも約
1%の溶媒を含むのが好ましい。また上記組成物は重量で上記組成物の多くとも
約20%、より好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多くとも約
8%の溶媒を含む。
【0183】 これらの溶媒類は水等の水性液体担体と組み合わせて用いてもよいし、水性液
体担体を含めることなくこれらの溶媒を用いてもよい。溶媒とは、温度20℃−
25℃で液体であって界面活性剤とは考えられない化合物、と広く定義される。
区別する特徴の一つは、溶媒は化合物類の広い混合物としてよりも、分離した実
体として存在する傾向があることである。本発明において適切な溶媒の例には、
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2−メチルピロリ
ジノン、ベンジルアルコール及びモルフォリンn−オキシドがある。これらのな
かで好ましい溶媒はメタノール及びイソプロパノールである。
【0184】 ここに適切に使用できる溶媒には、炭素原子4ないし14個、好ましくは6な
いし12個、より好ましくは8ないし10個を含むエーテル類及びジエーテル類
がある。他の適した溶媒は、 グリコール類またはアルコキシル化グリコール類
、アルコキシル化芳香族アルコール類、芳香族アルコール類、脂肪族分岐鎖アル
コール類、アルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコール類、アルコキシル化直鎖C1
−C5 アルコール類、直鎖C1−C5 アルコール類、C8−C14 アルキル及びシ
クロアルキル炭化水素及びハロ炭化水素類、 C6−C16 グリコールエーテル類
及びこれらの混合物である。
【0185】 本発明に使用できる適切なグリコール類は、式:HO−CR1R2−OHであら
わされ、式中R1 とR2 は独立的にHまたはC2−C10 飽和または不飽和脂肪族
炭化水素鎖及び/または環状であるグリコール類である。本発明に適切に使用で
きるグリコールはドデカングリコール及び/またはプロパンジオールである。分
子量範囲が約100ないし1000であるようなポリプロピレングリコールも適
する。適切なポリプロピレングリコールの一つは分子量約2700を有する。
【0186】 本発明に使用できる適切なアルコキシル化グリコール類は式R−(A)n−R1
−OHによってあらわされるものである。上記式中、RはH、OH、炭素原子1
ないし20個、好ましくは2ないし15個、より好ましくは2ないし10個を有
する直鎖、飽和または不飽和アルキルであり、ここでR1 はH、または炭素原子
1ないし20個、好ましくは2ないし15個、より好ましくは2ないし10個の
直鎖飽和または不飽和アルキルであり、Aはアルコキシ基、好ましくはエトキシ
、メトキシ及び/またはプロポキシであり、nは1ないし5、好ましくは1また
は2である。本発明に使用する適切なアルコキシル化グリコールはメトキシオク
タデカノール及び/またはエトキシエトキシエタノールである。
【0187】 ここに使用できる適切なアルコキシル化芳香族アルコール類は式R(A)n
OHによってあらわされる。上記式中、Rは炭素原子1ないし20個、より好ま
しくは2ないし15個、より好ましくは2ないし10個のアルキル置換または非
アルキル置換アリール基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、プロ
ポキシ、及び/またはエトキシであり、nは1から5までの整数で、より好まし
くは1ないし2である。適切なアルコキシル化芳香族アルコールはベンゾキシエ
タノール及び/またはベンゾキシプロパノールである。
【0188】 ここに使用できる適切な芳香族アルコール類は式R−OHによってあらわされ
る。ここでRは、炭素原子1ないし20個、好ましくは1ないし15個、より好
ましくは1ないし10個のアルキル置換または非アルキル置換アリール基である
。ここに用いられる適切な芳香族アリールは例えばベンジルアルコールである。
【0189】 本発明に用いられる適切な脂肪族分岐鎖アルコールは式R−OHによってあら
わされ、式中、Rは炭素原子1ないし20個、好ましくは2ないし15個、より
好ましくは5ないし12個を有する分岐鎖飽和または不飽和アルキル基である。
本発明に特に適切に使用される脂肪族分岐鎖アルコールには2−エチルブタノー
ル及び/または2−メチルブタノールがある。
【0190】 本発明に適切に使用できるアルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコールは式R(A
n−OHであらわされ、上記式中、Rは炭素原子1ないし20個、好ましくは
2ないし15個、より好ましくは5ないし12個の分岐鎖飽和または不飽和アル
キル基であり、Aはアルコキシ基、好ましくはブトキシ、プロポキシ及び/また
はエトキシであり、nは1から5までの整数で、好ましくは1ないし2である。
適切なアルコキシル化脂肪族分岐鎖アルコールには、1−メチルプロポキシエタ
ノール及び/または2−メチルブトキシエタノールがある。
【0191】 本発明に使用できる適切なアルコキシル化直鎖C1−C5 アルコールは式R(
A)n−OHであらわされる。上記式中、Rは、炭素原子1ないし5個、好まし
くは2ないし4個の直鎖飽和または不飽和アルキル基で、Aはアルコキシ基、好
ましくはブトキシ、プロポキシ及び/またはエトキシであり、nは1から5まで
の整数、好ましくは1ないし2である。適切なアルコキシル化脂肪族直鎖C1−
C5 アルコールはブトキシプロポキシプロパノール(n−BPP)、ブトキシエ
タノール、ブトキシプロパノール、エトキシエタノールまたはこれらの混合物で
ある。ブトキシプロポキシプロパノールはダウ・ケミカルからn−BPP(商標
)の商品名で商業的に販売されている。
【0192】 本発明に使用できる適切な直鎖C1−C5 アルコールは式R−OHによってあ
らわされるものである。上記式中、Rは炭素原子1ないし5個、好ましくは2な
いし4個を有する直鎖飽和または不飽和アルキル基である。適切な直鎖C1−C5
アルコールはメタノール、エタノール、プロパノールまたはこれらの混合物で
ある。
【0193】 その他の適切な溶媒類には、非制限的に、ブチルジグリコールエーテル(BD
GE)、ブチルトリグリコールエーテル、terアミルアルコール等がある。こ
こに特に好ましく用いられる溶媒はブトキシ プロポキシ プロパノール、ブチル
ジグリコールエーテル、ベンジルアルコール、ブトキシプロパノール、エタノー
ル、メタノール、イソプロパノール及びこれらの混合物である。
【0194】 本発明に適切に使用できるその他の適切な溶媒類には、n−ブトキシプロパノ
ールまたはn−ブトキシプロポキシプロパノール等のプロピレングリコール誘導
体、水溶性カルビトール(CARBITOL)(商標)溶媒類または水溶性セロソルブ(
CELLOSOLVE)(商標)溶媒類等がある; 水溶性カルビトール(商標)溶媒は2−
(2−アルコキシエトキシ)エタノール群の化合物で、ここでアルコキシ基はエ
チル、プロピル、またはブチルから誘導される;好ましい水溶性カルビトールは
2−(2−ブトキシエトキシ)エタノールである。これはブチルカルビトールと
しても知られている。水溶性セロソルブ(商標)溶媒は2−アルコキシエトキシ
エタノール群の化合物であり、2−ブトキシエトキシエタノールが好ましい。そ
の他の適切な溶媒にはベンジルアルコール、及びジオール類、 例えば2−エチ
ル−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタン
ジオール及びこれらの混合物等がある。本発明に好適に使用できる若干の溶媒は
n−ブトキシプロポキシプロパノール、ブチルカルビトール(商標)及びこれら
の混合物である。
【0195】 溶媒は、モノ−、ジ−及びトリ−エチレングリコール、プロピレングリコール
のエーテル誘導体類、ブチレングリコール エーテル、及びこれらの混合物から
なる群から選択してもよい。これらの溶媒の分子量は好ましくは350未満、よ
り好ましくは100ないし300、さらにより好ましくは115ないし250で
ある。好ましい溶媒の例としては例えばモノ−エチレングリコールn−ヘキシル
エーテル、モノ−プロピレングリコールn−ブチルエーテル、及びトリ−プロピ
レングリコール メチルエーテルがある。エチレングリコール及びプロピレング
リコールエーテル類はダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)か
ら“ドワノール(Dowanol)”の商品名で、アルコ・ケミカル・カンパニーから
“アルコソルブ(Arcosolv)”の商品名で市販されている。 モノ−及びジ−エ
チレングリコールn−ヘキシルエーテル等、他の好ましい溶媒類がユニオン・カ
ーバイド・カンパニーから入手できる。
【0196】 香料−本発明の組成物及び製法に有用な香料及び香料成分は、非常に種々様々の
天然及び合成化学成分を含む;例えば非制限的にアルデヒド、ケトン、エステル
等である。オレンジ油、レモン油、ローズエキス、ラベンダー、麝香、パチョリ
、バルサムエッセンス、ビャクダン油、パイン油、シーダー等の諸成分の複雑な
混合物を含む種々の天然エキス及びエッセンスも含まれる。香料の最終製品はこ
のような成分類の極めて複雑な混合物である。香料の最終製品は一般的には本発
明の洗剤組成物の約0.01ないし約2重量%を構成し、個々の香料成分は最終
香料組成物の約0.0001%から約90%を構成し得る。
【0197】 本発明に有用な香料成分の非制限的例には次のものがある:7−アセチル−1
,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチル
ナフタレン;イオノン メチル;イオノン ガンマ メチル;メチル セドリロン;
メチル ジヒドロジャスモネート;メチル 1,6,10−トリメチル−2,5,
9−シクロドデカトリエン−1−イル ケトン;7−アセチル−1,1,3,4
,4,6−ヘキサメチル テトラリン;4−アセチル−6−tert−ブチル−
1,1−ジメチル インダン;パラ−ヒドロキシ−フェニル−ブタノン;ベンゾ
フェノン;メチル ベータ−ナフチルケトン;6−アセチル−1,1,2,3,
3,5−ヘキサメチル インダン;5−アセチル−3−イソプロピル−1,1,
2,6−テトラメチル インダン;1−ドデカナル、4−(4−ヒドロキシ−4
−メチルペンチル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド;7−ヒ
ドロキシ−3,7−ジメチル オクタナール;10−ウンデセン−1−アル;イ
ソ−ヘキセニル シクロヘキセニル カルボキシアルデヒド;ホルミル トリシク
ロデカン;ヒドロキシシトロネラルとメチルアントラニレートとの縮合産物、ヒ
ドロキシシトロネラルとインドールとの縮合産物、フェニルアセトアルデヒドと
インドールとの縮合産物;2−メチル−3−(パラ−tert−ブチルフェニル
)−プロピオンアルデヒド;エチルバニリン;ヘリオトロピン;ヘキシル シン
ナムアルデヒド;アミル シンナムアルデヒド;2−メチル−2−(パラ−イソ
−プロピルフェニル)−プロピオンアルデヒド;クマリン;デカラクトン ガン
マ;シクロペンタデカノリド;1,6−ヒドロキシ−9−ヘキサデセン酸ラクト
ン;1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサ
メチルシクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピラン;ベータ−ナフトール メチル
エーテル;アンブロキサン;ドデカヒドロ−3a,6,6,9a−テトラメチル
−ナフト[2,1b]フラン;セドロール、5−(2,2,3−トリメチルシク
ロペント−3−エニル)−3−メチルペンタン−2−オル;2−エチル−4−(
2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−
オル;カリオフィレン アルコール;トリシクロデセニル プロピオネート;トリ
シクロデセニル アセテート;ベンジル サリチレート;セドリル アセテート;
及びパラ−(tert−ブチル)シクロヘキシル アセテート。
【0198】 特に好ましい香料材料は、セルラーゼ類を含む最終製品組成物の匂いを最も大
きく改善するものである。これらの香料としては非制限的に次のものがある:ヘ
キシルシンナムアルデヒド;2−メチル−3−(パラ−tert−ブチルフェニ
ル)−プロピオンアルデヒド;7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8
−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン;ベンジルサリチレ
ート;7−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチル テトラリン;パ
ラ−tert−ブチルシクロヘキシル アセテート;メチル ジヒドロ ジャスモ
ネート;ベータ−ナフトール メチル エーテル;メチル ベータ−ナフチルケト
ン;2−メチル−2−(パラ−イソ−プロピルフェニル)−プロピオンアルデヒ
ド;1,3,4,6,7,8−ヘキサヒドロ−4,6,6,7,8,8−ヘキサ
メチル−シクロペンタ−ガンマ−2−ベンゾピラン;ドデカヒドロ−3a,6,
6,9a−テトラメチルナフト[2,1b]フラン;アニスアルデヒド;クマリ
ン;セドロール;バニリン;シクロペンタデカノリド;トリシクロデセニル ア
セテート;及びトリシクロデセニル プロピオネート。
【0199】 その他の香料材料には精油、樹脂性物質(レジノイド)、及び種々のソースか
ら得られる樹脂、例えばペルーバルサム、乳香レジノイド、エゴノキ、ラブダナ
ム樹脂、ナツメグ、カシア油、ベンゾイン樹脂、コリアンダー及びラバンジン等
がある。また別の香料化学物質にはフェニル エチル アルコール、テルピネオー
ル、リナロール、リナリルアセテート、ゲラニオール、ネロール、2−(1,1
−ジメチルエチル)−シクロヘキサノール アセテート、ベンジル アセテート、
及びオイゲノールがある。ジエチルフタレート等の担体を最終香料組成物に用い
ることができる。
【0200】 キレート化剤 − 本発明の洗剤組成物は任意に一種類以上の鉄及び/またはマン
ガン キレート化剤を含むことができる。このようなキレート化剤は、以後に明
白に説明されるように、アミノ カルボキシレート、アミノ ホスホネート、多官
能基置換芳香族キレート化剤及びこれらの混合物からなる群から選択できる。理
論によって束縛されるものではないが、これらの物質の有益性は、一部分は、そ
れらが鉄及びマンガンイオンを、可溶性キレートの形成によって洗濯溶液から除
去するという異例の能力によると考えられる。
【0201】 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレート類には、エチレンジ
アミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテー
ト、ニトリロ−トリアセテート、エチレンジアミン テトラプロプリオネート、
トリエチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセ
テート、及びエタノールジグリシン、これらのアルカリ金属アンモニウム塩、及
び置換アンモニウム塩、及びこれらの混合物がある。
【0202】 洗剤組成物中に少なくとも低濃度の燐が容認されている場合は、アミノホスホ
ネート類も本発明の組成物のキレート化剤として適切に使用できる。これにはD
EQUESTとして提供されるエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネ
ート)がある。これらのアミノホスホネートは約6個より多い炭素原子を有する
アルキルまたはアルケニル基を含まないのが好ましい。
【0203】 多官能基置換 芳香族キレート化剤も本発明の組成物に有用である。1974
年5月21日発行のコナー(Connor)らの米国特許第3,812,044号を参照
されたい。酸型のこのタイプの好ましい化合物は、1、2−ジヒドロキシ−3、
5−ジスルホベンゼン等のジヒドロキシジスルホベンゼン類である。
【0204】 ここに好適に使用できる生分解性キレート化剤はエチレンジアミン ジスクシ
ネート(“EDDS”)、特に、1987年11月3日のハートマン(Hartman
)及びパーキンス(Perkins)の米国特許第4,704,233号に記載されてい
る[S,S]異性体である。
【0205】 本発明の組成物は水溶性メチルグリシン二酢酸(MGDA)塩(または酸型)
をキレート化剤または補助ビルダーとして含むこともできる。同様に、シトレー
ト等のいわゆる“弱”ビルダーもキレート化剤として使用できる。
【0206】 これらのキレート化剤は(使用するならば)重量で本発明の洗剤組成物の約0
.1%ないし約15%含まれるのが一般的である。使用するならば、これらのキ
レート化剤は重量でこのような組成物の約0.1%ないし約3.0%を占めるのが
より好ましい。
【0207】 上記組成物は重量で好ましくは上記組成物の少なくとも約0.01%、より好
ましくは少なくとも約0.1%のキレート化剤を含む。また上記組成物は重量で
好ましくは上記組成物の多くとも約15%、より好ましくは多くとも約3%のキ
レート化剤を含む。
【0208】 組成物のpH 本発明の皿洗い用組成物は、使用する際、すなわち希釈して汚れた皿等に使
用する際に、 食物の汚れによって作り出される酸性環境にさらされる。7より
大きいpHを有する組成物がより効果的であるならば、上記組成物は任意に、上
記組成物及び希溶液、すなわち組成物の約0.1ないし0.4重量%水溶液、を一
般的によりアルカリ性にし得る緩衝剤を含むことができる。この緩衝剤のpKa
は、組成物の所望pH値より約0.5ないし1.0pH単位だけ低くなければなら
ない(既述のように測定)。緩衝剤のpKaは約7から約10までが好ましい。
これらの条件のもとで、緩衝剤はpHを最も効果的に調節し、しかも必要とされ
る緩衝剤は最小量ですむ。
【0209】 上記緩衝剤は本来活性洗剤であってもよく、または単にアルカリ性pHを維持
するためにこの組成物に用いられる低分子量の有機または無機物質でもよい。本
発明の組成物のために好ましい緩衝剤は窒素含有物質である。若干の例はリジン
等のアミノ酸、またはモノ−、ジ−、及びトリエタノールアミンのような低級ア
ルコールアミンである。その他の好ましい窒素含有緩衝剤はトリ(ヒドロキシメ
チル)アミノ メタン(HOCH2)3CNH3(トリス)、2−アミノ−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−プロパノール、2−
アミノ−2−メチル−1,3−プロパノール、グルタミン酸二ナトリウム、N−
メチル ジエタノールアミド、 1,3−ジアミノ−プロパノール N,N−テト
ラ−メチル−1,3−ジアミノ−2−プロパノール、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)グリシン(ビシン)及びN−トリス(ヒドロキシメチル)メチルグ
リシン(トリシン)である。上記のいずれかのものの混合物も使用できる。有用
な無機緩衝剤/アルカリ−ソースには、アルカリ金属カルボネート類及びアルカ
リ金属ホスホネート、例えば炭酸ナトリウム、ポリ燐酸ナトリウム等がある。そ
の他の緩衝剤に関しては、マクカッチョンの“乳化剤及び洗剤(EMULSIFIERS AN
D DETERGENTS)”、北米版、1997、マクカッチョン部、MC出版社(MC P
ublishing Company)、 カーク(Kirk)、及びWO95/07971を参照され
たい。これらは両方共参考として本明細書に組み込まれる。
【0210】 本発明の組成物は重量で好ましくは上記組成物の少なくとも約0.1%、より
好ましくは少なくとも約1%、さらにより好ましくは少なくとも約2%の緩衝剤
を含む。また上記組成物は重量で好ましくは上記組成物の多くとも約15%、よ
り好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多くとも約8%の緩衝剤
を含む。
【0211】 ヒドロトロープ類 − 水性液体担体はヒドロトロープである物質を一種類以上
含むことができる。本発明の組成物に適切に使用できるヒドロトロープとしては
1−C3アルキル アリール スルホネート類、C6−C12アルカノール類、C1
6カルボキシ スルフェート類及びスルホネート類、尿素、 C1−C6ヒドロカ
ルボキシレート類、C1−C4カルボキシレート類、C2−C4有機二酸及びこれら
ヒドロトロープ物質の混合物がある。本発明の液体洗剤組成物は、アルカリ金属
及びカルシウム キシレン及びトルエンスルホネート類から選択されるヒドロト
ロープをこの液体洗剤組成物の約0.5ないし8重量%含むのが好ましい。
【0212】 適切なC1−C3アルキル アリール スルホネートには、 キシレン スルホネー
ト ナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム;トルエン スルホネー
ト ナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム ;クメン スルホネー
ト ナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム;及び置換また未置換
ナフタレン スルホネート ナトリウム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム
、及びこれらの混合物がある。
【0213】 適切なC1−C8カルボキシルスルフェートまたはスルホネート塩は水溶性塩で
あり、またはスルフェートまたはスルホネートで置換され、少なくとも1個のカ
ルボキシル基を有する1−8炭素原子(置換基を除いて)を含む有機化合物であ
る。置換有機化合物は環状、非環状または芳香族、すなわちベンゼン誘導体でよ
い。好ましいアルキル化合物はスルフェートまたはスルホネートで置換された1
ないし4個の炭素原子を有し、1ないし2個のカルボキシル基を有する。このタ
イプのヒドロトロープの例としては、スルホ琥珀酸塩、スルホフタール酸塩、ス
ルホ酢酸塩、m−スルホ安息香酸塩及びスルホ琥珀酸ジエステルがあり、米国特
許第3,915,903号に開示されているナトリウムまたはカリウム塩が好まし
い。
【0214】 ここに適切に使用できるC1−C4ヒドロカルボキシレート及びC1−C4カルボ
キシレートにはアセテート、プロピオネート及びシトレートがある。ここに適切
に使用できるC2−C4二酸には琥珀酸、グルタール酸及びアジピン酸がある。
【0215】 ここにヒドロトロープとして適切に使用できる、ヒドロトロープ効果を与える
その他の化合物にはC6−C12アルカノール類及び尿素がある。
【0216】 ここに使用するための好ましいヒドロトロープ類はクメンスルホン酸ナトリウ
ム、カリウム、カルシウム及びアンモニウム; キシレン スルホン酸ナトリウム
、カリウム、カルシウム及びアンモニウム;トルエンスルホン酸ナトリウム、カ
リウム、カルシウム及びアンモニウム、及びこれらの混合物である。クメン ス
ルホン酸ナトリウム及びキシレンスルホン酸カルシウム、及びこれらの混合物が
最も好ましい。これらの好ましいヒドロトロープ物質は本組成物中に約0.5な
いし約8重量%の範囲で存在し得る。
【0217】 本発明の組成物は、重量で好ましくは前記組成物の少なくとも約0.1%、よ
り好ましくは少なくとも約0.2%、さらにより好ましくは少なくとも約0.5%
のヒドロトロープを含む。また上記組成物は、重量で好ましくは前記組成物の多
くとも約15%、より好ましくは多くとも約10%、さらにより好ましくは多く
とも約8%のヒドロトロープを含む。
【0218】 その他の成分 − 本発明の洗剤組成物はさらに、下記から選択される1種類以上
の洗剤補助物質を含むのが好ましい:汚れ遊離性ポリマー、重合性分散剤、多糖
類、研磨剤、殺菌剤、曇り防止剤、色素、抗真菌剤または白かび抑制剤、昆虫駆
除剤、ヒドロトロープ類、加工助剤、起泡増進剤、増白剤、防腐剤及び安定剤、
抗酸化剤。その他の活性成分、担体、抗酸化剤、加工助剤、色素または顔料、液
体組成物のための溶媒類、棒状組成物のための固体フィラー等、洗剤組成物に有
用な多種多様のその他成分を本発明の組成物に含むことができる。高泡立ちが所
望の際には、C10−C16アルカノールアミド等の起泡増進剤を組成物中に一般的
には1%−10%濃度で添加することができる。C10−C14モノエタノール及び
ジエタノールアミド類はこのような起泡増進剤の典型的種類である。このような
起泡増進剤を、上記のアミンオキシド、ベタイン及びスルテイン等の高泡立ち補
助界面活性剤と共に使用することも有益である。
【0219】 任意に抗酸化剤を本発明の洗剤組成物に加えることができる。それらは、2,
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、カルバメート、
アスコルベート、チオスルフェート、モノエタノールアミン(MEA)、ジエタ
ノールアミン、トリエタノールアミン等、洗剤組成物に一般に用いられる抗酸化
剤でよい。抗酸化剤は(存在すれば)組成物中に約0.001ないし約5重量%
存在するのが好ましい。
【0220】 本発明の組成物に用いられる種々の洗剤成分を、多孔性疎水性基質に吸収し、
それから前記基質を疎水性コーティングで被覆するという方法で、任意に前記洗
剤成分をさらに安定化することができる。前記洗剤成分を、前記多孔性基質に吸
収させる前に界面活性剤と混合するのが好ましい。使用時に前記洗剤成分は基質
から水性洗浄液中に放出され、そこでその目的とする洗浄機能を果たす。
【0221】 この方法をより詳細に説明するために、多孔性疎水性シリカ(商品名SIPE
RNAT D10、デグッサ(DeGussa))を、 3%−5%のC13−C15エトキ
シル化アルコール(EO7)非イオン性界面活性剤を含むタンパク分解酵素溶液
と混合する。一般的には上記酵素/界面活性剤溶液はシリカ重量の2.5倍であ
る。生成した粉末を撹拌下でシリコーン油(粘度が500−12,500の範囲
の種々のシリコーン油を用いることができる)に分散する。生成したシリコーン
油分散系を最終的洗剤基質中に乳化させるか、その他の方法で最終洗剤基質に加
える。これは、上記の酵素類、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、フォトアクチベ
ータ、色素、蛍光剤、布コンディショナー及び加水分解性界面活性剤等の成分類
が、液体洗濯用洗剤組成物等の洗剤類に使用するために“保護され得る”ことを
意味する。
【0222】 組成物の形 本発明の組成物は皿洗い用組成物の従来のあらゆる形、例えばペースト、液、
顆粒、粉末、ゲル、 及びこれらの混合物のいずれの形でもよい。非常に好まし
い実施態様は液またはゲル形である。液体組成物は水性でも非水性でもよい。組
成物が水性液体である場合は、その組成物はさらに、その他の必須及び任意組成
物成分が溶解、分散または懸濁する水性液体担体を含んでなるのが好ましい。
【0223】 組成物が水性液体である場合、前記組成物は重量で好ましくは前記組成物の少
なくとも約5%、より好ましくは少なくとも約10%、さらにより好ましくは少
なくとも約30%の水性液体担体を含むのが好ましい。また前記組成物は、重量
で好ましくは前記組成物の多くとも約95%、より好ましくは多くとも約60%
、さらにより好ましくは多くとも約50%の水性液体担体を含むのが好ましい。
【0224】 水性液体担体の必須の一成分はもちろん水である。だが水性液体担体は、液体
であるその他の物質、または室温で液体担体に溶解しているその他の物質、及び
単純なフィラーの機能の他に若干のその他の機能にも役立つその他物質を含んで
もよい。このような物質としては例えばヒドロトロープ及び溶媒がある。メタノ
ール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールによって代表される低
分子第一または第二アルコールが適している。界面活性剤を溶解するためには一
価アルコールが好ましいが、2ないし6個の炭素原子及び2ないし6個のヒドロ
キシ基を含むポリオール類(例えば1,3−プロパンジオール、エチレングリコ
ール、グリセリン、及び1,2−プロパンジオール)も使用できる。
【0225】 本発明の洗剤組成物の顆粒の製法の例は次のようである:− 直鎖アルキルベ
ンゼンスルホネート、クエン酸、珪酸ナトリウム、硫酸ナトリウム パーヒュー
ム、ジアミン及び水を加え、加熱し、クラッチャーによって混合する。生成した
スラリーを噴霧乾燥して顆粒状にする。
【0226】 液体洗剤組成物の製法の一例は次のようである:− 遊離水にクエン酸塩を加
えて溶解する。この溶液にアミンオキシド、ベタイン、エタノール、ヒドロトロ
ープ及び非イオン性界面活性剤を加える。遊離水が入手できない場合はクエン酸
塩を上記のミックスに加えて、溶解するまで撹拌する。この時点に酸を加えて組
成物を中和する。酸はマレイン酸及びクエン酸等の有機酸から選ぶのが好ましい
が、無機鉱酸も使用できる。好ましい実施態様においては、これらの酸を組成物
に加え、その後ジアミンを添加する。AExSを最後に加える。
【0227】 (非水性液体洗剤) 非水性液体担体メジウムを含む液体洗剤の製品は米国特許第4,753,570
号;第4,767,558号;第4,772,413号;第4,889,652号;第
4,892,673号;GB−A−2,158,838;GB−A−2,195,12
5;GB−A−2,195,649;米国特許第4,988,462号;米国特許第
5,266,233号、EP−A−225,654;(6/16/87);EP−
A−510,762(10/28/92);EP−A−540,089(5/5/
93);EP−A−540,090(5/5/93);米国特許第4,615,8
20号;EP−A−565,017(10/13/93);EP−A−030,0
96(6/10/81)の開示によって製造できる。これらは参考として本明細
書に組み込まれる。このような組成物は種々の粒子状洗剤成分を、安定的に懸濁
した形で含むことができる。このような非水性組成物はこのように液相、および
任意に(だがより好ましい)固相(SOLID PHASE)を含む。これらは全て以下に
も、そして引用した特許公報にもより詳細に記載される。
【0228】 本発明の組成物を用いて皿の手洗い用水性洗浄溶液を生成することができる。
一般には、このような組成物の有効量を水に加えてこのような洗浄または浸漬水
溶液を作る。このように形成された水溶液をその後皿類、食器類及び調理器具と
接触させる。
【0229】 ここで水に加えて洗浄水溶液を形成する洗剤組成物の有効量は水溶液中の組成
物を約500ないし20,000ppmとするのに十分な量である。水溶液中の
洗剤組成物濃度が約800ないし約5,000ppmである洗浄水溶液を形成す
るのがより好ましい。
【0230】 下記の例は本発明の説明であって、発明の範囲を制限またはそれ以外に定義す
るためのものではない。ここに用いられる全ての部分、パーセント及び比は特に
明示しない限りパーセント重量としてあらわされる。 下記の実施例において、全ての濃度は組成物の重量%として引用される。
【0231】
【実施例】
【0232】
【表4】
【0233】
【表5】
【0234】
【表6】
【0235】 1.平均0.6エトキシ基を含むC12−C13アルキルエトキシスルホネート。 2.C12−C14アミンオキシド。 3.ポリマーは(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレート ホモポリマー
である。 4.9個のエトキシ基を含むC11アルキルエトキシル化界面活性剤。 5.1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン。 6.8個のエトキシ基を含むC10 アルキルエトキシル化界面活性剤。 7.マグネシウム塩は硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、塩化マグネシウム
及びこれらの混合物から選択される。 8.1,3−ペンタンジアミン。 9.ポリアミンは分子量約175を有するテトラエチレンペンタミンである。 10.ポリアミンは分子量約132を有するトリアミノエチルアミンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/386 C11D 3/386 3/48 3/48 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ボデ,ジャン−フランソワ アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、プ ランテーション、コート 5067 (72)発明者 シェパー,ウィリアム マイケル アメリカ合衆国インディアナ州、ローレン スバーグ、ピクニック、ウッズ、ドライブ 2393 (72)発明者 オグルスビー,ジャニス リー アメリカ合衆国インディアナ州、ギルフォ ード、ヴァイキング、ドライブ 5904 (72)発明者 マーチ,ブルース プレンティス アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 グレンブルック、コート 7846 (72)発明者 ケイチャー,マーク レスリー アメリカ合衆国オハイオ州、メイソン、モ ンクレア、ドライブ 9731 Fターム(参考) 4H003 AB31 AC08 AC15 DA17 EA12 EA19 EA21 EB04 EB13 EB22 EB28 EB41 EC01 EC02 EC03 FA04 FA05 FA16 FA18 FA28 FA34 FA37

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皿の手洗い用洗剤組成物であって: (a)界面活性剤と; (b)少なくとも3個のプロトン化可能窒素原子を含み、洗浄pHより高い少な
    くとも1個のpKa(0.2%水溶液として測定)と、6より大きく洗浄pHよ
    り低い、少なくとも2個のpKa(0.2%水溶液として測定)を有するポリア
    ミンと、を含んでなり、 pH(10%溶液として測定)が6.0から12までである前記皿の手洗い用
    洗剤組成物。
  2. 【請求項2】 皿の手洗い用洗剤組成物であって: (a)界面活性剤と; (b)pK1とpK2とを有する低分子有機ジアミンにおいて、前記ジアミンの
    pK1及びpK2が両方とも8.0ないし11.5の範囲内にある前記低分子有機
    ジアミンと; (c)少なくとも3個のプロトン化可能窒素原子を含み、140ダルトンないし
    3000ダルトンの分子量を有するポリアミンと、を含んでなり、 pH(10%水溶液として測定して)が6.0から12までであり、前記プロ
    トン化可能窒素 対 アニオン性界面活性剤のモル比が10:1ないし1:15
    、好ましくは6:1ないし1:10、より好ましくは3:1ないし1:15であ
    る前記皿の手洗い用洗剤組成物。
  3. 【請求項3】 pK1及びpK2を有する低分子有機ジアミンにおいて、前
    記ジアミンのpK1及びpK2が両方とも8.0ないし11.5の範囲内にある前
    記低分子有機ジアミンをさらに含む請求項1記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤がアニオン性、非イオン性、両性、双極性イ
    オン性界面活性剤及びこれらの混合物からなる群から選択される請求項1ないし
    請求項3のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  5. 【請求項5】 前記ジアミンがジメチルアミノプロピルアミン、1,6−ヘ
    キサン ジアミン、1,3−プロパンジアミン、2−メチル 1,5 ペンタンジ
    アミン、1,3−ペンタンジアミン、1,3−ジアミノブタン、1,2−ビス(
    2−アミノエトキシ)エタン、イソフォロン ジアミン、1,3−ビス(メチル
    アミン)−シクロヘキサン及びこれらの混合物からなる群から選択される請求項
    2ないし請求項4のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  6. 【請求項6】 アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及びこれ
    らの混合物からなる群から選択される酵素をさらに含んでなる請求項1ないし請
    求項5のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  7. 【請求項7】 下記からなる群から選択される一種類以上の洗剤補助剤をさ
    らに含む請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成
    物:汚れ遊離ポリマー類、重合性分散剤、ヒドロトロープ、多糖類、増粘剤、研
    磨剤、抗酸化剤、加工助剤、起泡増進剤、緩衝剤、抗真菌または白かび抑制剤、
    昆虫忌避剤、防腐剤及びキレート化剤。
  8. 【請求項8】 前記ジアミンが1,3−ペンタンジアミン、1,3−ジアミ
    ノブタン、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エタン、イソフォロン ジアミ
    ン、1,3−ビス(メチルアミン)−シクロヘキサン及びこれらの混合物からな
    る群から選択される請求項2ないし請求項7のいずれか1項に記載の皿の手洗い
    用洗剤組成物。
  9. 【請求項9】 前記界面活性剤が少なくとも一種類の界面活性剤と少なくと
    も一種類のアミンオキシド界面活性剤との混合物であり;さらにアニオン性界面
    活性剤:アミンオキシド:ジアミンのモル比が100:40:1ないし9:0.
    5:1、より好ましくは27:8:1ないし11:3:1である請求項1ないし
    請求項8のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物がさらにマグネシウムイオンを含み、前記マグ
    ネシウムイオンが前記ジアミンの等モル量か、または等モル量未満の量存在する
    請求項2ないし請求項9のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  11. 【請求項11】 重量で前記組成物の0.001%ないし1%、好ましくは
    0.005%ないし0.5%、より好ましくは0.01%ないし0.1%の前記ポリ
    アミンを含み、さらに前記ポリアミンは下記の式からなる群から選択され: 【化1】 上記式中、Bはポリエチレンジアミン主鎖の分岐による継続であり、Eは水素、
    低級アルキル、またはこれらの混合物である 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  12. 【請求項12】 前記ポリアミンがトリエチレンテトラミン(TETA)、
    テトラエチレンペンタミン(TEPA)、ヘキサエチルヘキサミン、ヘプタエチ
    ルヘプタミン、オクトエチルオクタミン、ノネチルノナミン、及びこれらの混合
    物からなる群から選択され、好ましくはトリエチレンテトラミン(TETA)、
    テトラエチレンペンタミン(TEPA)、及びこれらの混合物である請求項1な
    いし請求項11のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物。
  13. 【請求項13】 洗浄の必要のある汚れた食器類を請求項1ないし請求項1
    2のいずれか1項に記載の皿の手洗い用洗剤組成物の水溶液と接触させることを
    含んでなる食器洗浄法。
  14. 【請求項14】 前記組成物をスポンジまたはウォッシュクロスに直接適用
    する段階をさらに含む請求項13記載の方法。
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