[go: up one dir, main page]

JP2002538459A - 自動振幅位相平衡構成要素を有する絶縁ブリッジ回路を使用するdc/rf血球検出器 - Google Patents

自動振幅位相平衡構成要素を有する絶縁ブリッジ回路を使用するdc/rf血球検出器

Info

Publication number
JP2002538459A
JP2002538459A JP2000602615A JP2000602615A JP2002538459A JP 2002538459 A JP2002538459 A JP 2002538459A JP 2000602615 A JP2000602615 A JP 2000602615A JP 2000602615 A JP2000602615 A JP 2000602615A JP 2002538459 A JP2002538459 A JP 2002538459A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
flow cell
bridge
electrical
bridge circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000602615A
Other languages
English (en)
Inventor
エフ. スクエラ,メルウィン
ミロセビック−クバチック,ミルヤナ
ゴールトマン,イゼイ
Original Assignee
コールター インターナショナル コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コールター インターナショナル コーポレイション filed Critical コールター インターナショナル コーポレイション
Publication of JP2002538459A publication Critical patent/JP2002538459A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N15/10Investigating individual particles
    • G01N15/1031Investigating individual particles by measuring electrical or magnetic effects
    • G01N15/12Investigating individual particles by measuring electrical or magnetic effects by observing changes in resistance or impedance across apertures when traversed by individual particles, e.g. by using the Coulter principle
    • G01N15/131Details
    • G01N15/132Circuits

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 差動DC/RFブリッジ構成フローセル粒子検出器はフローセル自体と、フローセルの調整式回路モデルとの両方を含んでおり、これらは出力増幅回路を通して差動的に結合され、正確な粒子検出測定を行うブリッジの能力を損ないうる信号劣化の発生源から直流電気的に絶縁されている。差動増幅器の出力はDC/RF弁別器と関連する下流処理回路とに結合される。線形光学絶縁と自己電源形構成によって、本発明の修正ホイートストーン・ブリッジ検出器は事実上「フローティング」ブリッジとなり、フロントエンド信号検出回路を直流電気的に絶縁する。調整式回路モデルはフローセルの非線形挙動の振幅及び位相の変化を自動的に追従し、それによってブリッジがフローセル中の変化の影響を受けないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔技術的分野〕 本発明は、これに制限されないが、血液分析器に供給されるキャリア流体中に
含まれる粒子(たとえば血球)の検出等の、一般に物体のパラメータの電気測定
を行うために使用されるタイプの検出器に関する。本発明は特に、物体、特に非
線形特性を有する物体の挙動をモデル化し、測定されるパラメータ以外の条件の
(非線形)変化を補償する自動振幅位相平衡回路を有する新しい改良型DC/R
Fブリッジ構成物体パラメータ検出器に関する。 〔背景技術〕 疾病の診断及び治療に付属して、医療産業は一般に、図1に図示されるような
様々なタイプの粒子フロー・システムを利用して、患者の体液中の粒子または細
胞(例えば、血球)を分析している。このため、血液試料保持チャンバ3に保存
された遠心分離血液試料の粒子/細胞2を含むキャリア流体(例えば、食塩水)
の流れ1は、流れチャネル4に沿ってフローセル6の制限フローセル「測定」開
口5を通り、受けチャンバ7に導かれる。フローセル測定開口5は、粒子がフロ
ーセルを通過する際一度に1つずつ数えられるような寸法と構成であり、1対の
電極8及び9を含み、それに各粒子の寸法または容積を測定するDC電界と、フ
ローセル開口5を通過する各粒子の密度を測定するRF(無線周波数)界とが印
加される。
【0002】 すなわち、フローセル測定開口5の寸法は「定常状態」フローセル特性インピ
ーダンスRaを規定するが、これは対象周波数での単一のキャパシタンスとリア
クタンス値によって表される。粒子がフローセル測定開口5を通過する際、粒子
はその寸法または容積に比例してフローセルの抵抗の変化をもたらす。開口抵抗
のこの変化は電極8及び9のDC電圧パルスとして反映され、直接測定される。
【0003】 さらに、血球または粒子の密度または不透明度はフローセル開口のリアクタン
スの変化として反映され、従来電極8及び9を関連するRF発振−検出回路10
の共振(LCタンク)回路に並列に結合することによって測定されてきた。この
フローセルのリアクタンスの変化によってRF発振器の動作に対応する変化が発
生し、RFパルス検出/復調器によって測定することができる。こうした従来の
発振器によるフローセルRF検出回路を詳細に記述した米国特許文献の非制限的
な例として、コールター(Coulter)他、第3,502,974号、グロ
ーヴス(Groves)他、第4,298,836号、グローヴス他、第4,5
25,666号、及びコールター他、第4,791,355号といった米国特許
に注意が向けられる。
【0004】 一般に図1に示されるタイプのRF発振器によるフローセル測定回路は各血球
の寸法と密度の両方の表示を提供するということで有効であるが、改善するには
費用も時間もかかる多数の問題を有している。1つの根本的な欠点は、粒子検出
機構が元来電子管によるRFハートレー発振回路として設計され、現在も依然と
してそのように構成されているということである。真空(及びガス充填)電子管
の製造業者の数が減少し続けているため、このことは潜在的に回路の入手可能性
に影響を及ぼしている。
【0005】 さらに、ハートレー発振器中の新しく購入し設置された電子管の有効寿命は予
測できないだけでなく、経験が示すところによれば、ハートレー発振−検出回路
中の大部分の電子管の有効機能は、(たとえ電子管試験器によって電子管が良品
であることが示されても)非常に制限されている。電子管はせいぜい3〜9ヶ月
のある期間持つことしか期待できず、通常フローセル毎に年2回程度の修理/保
守サービスの呼び出しを必要とする。 〔発明の概要〕 本発明によれば、リアクタンスの変化に基づくRF発振器によって構成された
検出器を使用して粒子/細胞密度を測定するのではなく、細胞容積と内部細胞伝
導率の両方がDC/RF励起ブリッジ検出器によって測定される。本発明のブリ
ッジ検出器は、一般にホイートストーン・ブリッジで利用されるタイプの回路構
成を有し、信号劣化発生源からの直流電気的絶縁のために光アイソレータを使用
するが、これを使用しない場合には、こうした信号劣化が正確な粒子検出測定を
行うブリッジの能力を大きく低下させることがある。
【0006】 従来のホイートストーン・ブリッジと同様、本発明のDC/RF駆動ブリッジ
には第1電圧分割分岐が含まれ、そこに監視される物体(例えば、フローセル)
が設置される。ブリッジの第1分岐にはまた、ブリッジ励起端子間に直列回路で
接続される線形インピーダンス要素が含まれ、該ブリッジ励起端子には、(数1
0MHz程度の)高周波電圧とDC励起電圧が印加される。またフローセルと励
起端子の1つには、(抵抗−コンデンサネットワークのような)自動振幅位相平
衡、非線形ネットワークが結合される。
【0007】 本発明のDC/RF励起ブリッジ検出器はまた、実際のフローセルを模倣した
フローセル回路モデルを含む第2電圧分割分岐を有し、ブリッジ励起端子間に直
列回路で接続される別の線形インピーダンス要素を有する。フローセル回路モデ
ルは自動振幅位相平衡回路の役目を果たし、高周波電圧端子とブリッジ出力ノー
ドとの間の回路に結合される可変コンデンサと線形抵抗等で、これに制限されな
い調整可能な非線形ネットワークを備えている。本発明のDC/RFブリッジの
線形抵抗要素は結合増幅回路に関連する2次ラプラシアン効果をほぼ除去する。
各結合増幅回路の入力キャパシタンスは、線形抵抗と共に、関連する結合増幅器
の抵抗と入力キャパシタンスとの値によって規定される遮断周波数を有する1次
フィルタを形成する。
【0008】 第1ブリッジ出力ノードは第1電流利得増幅器に結合され、その出力は差動増
幅器に結合される。差動増幅器は第2電流利得増幅器の出力にも結合され、この
第2電流利得増幅器の入力は第2ブリッジ出力ノードに結合される。この差動増
幅器接続はブリッジの2つの分岐中の不平衡によって発生する残留雑音と共に固
有同相雑音をほぼ打ち消す。差動増幅器の出力はDC/RF弁別器及び関連する
下流処理回路に結合される。
【0009】 光アイソレータ結合とその絶縁自己電源形アーキテクチャによって、本発明の
改良形ホイートストーン・ブリッジ検出器はほぼ「フローティング」ブリッジで
あり、RF発振器から発生する超高周波雑音成分からフロントエンド信号検出回
路を直流電気的に絶縁する。その結果、下流信号処理回路中のフィルタ帯域幅を
大きく拡大し、事実上検出信号経路中のRF雑音からの干渉なしに、全ての信号
エネルギー密度に対応することができる。
【0010】 標準ホイートストーン・ブリッジ・ネットワークの根本的な欠点は、信号品質
の劣化と、フローセル中のRFパルス検出のような超高周波検出スキームを含む
場合信号が完全に失われることである。この信号劣化は主として相互接続構成要
素中に寄生する抵抗とリアクタンスとによる。適切に機能するRF前置増幅器の
場合、ブリッジに固有の寄生リアクタンスはほぼ打ち消さなければならない。こ
れは本発明では市販の高雑音阻止構成要素を使用してほぼ達成されるが、これは
、ブリッジ構成要素による容量性リアクタンスを事実上除去し、ブリッジが結合
回路の寄生キャパシタンスによる信号負荷に事実上影響されないようにする、裸
のICダイ(半導体チップ)を使用するフリップチップ技術で寄生最小化を可能
にするものである。
【0011】 「フローティング」ネットワークとフリップチップ実装を使用することに加え
て、ブリッジの自動振幅位相平衡回路は、非線形の(抵抗性及び容量性両方の)
特性を有し、測定開口を通る流体の温度と伝導率による連続インピーダンス変化
の影響を受けやすいフローセルの挙動変化に追従する役目を果たす。この振幅位
相平衡回路は環境条件に応じたフローセルの挙動を反映してその抵抗性及び容量
性要素を自動的に「チューニング」し、ネットワークによって発生する同相雑音
を最小化すると共に信号対雑音比を最適化する。この自動位相振幅調整によって
、ブリッジはフローセル負荷耐性と環境によって変化するインピーダンスに事実
上影響されなくなる。 〔好適実施形態の詳細な説明〕 上記で簡単に説明されたように、本発明によれば、細胞容積と内部細胞伝導率
の両方が、直流電気的絶縁ホイートストーン・ブリッジ構成DC/RF検出器に
よって容易に測定される。本発明のブリッジによる粒子検出器が、環境と回路自
体の構成要素の両方からの大きな雑音入力の存在下で高感度細胞測定を行うこと
ができる方法を完全に真価を理解するためには、まず従来のホイートストーン・
ブリッジの基本回路構成と動作を概観することが有用である。
【0012】 ホイートストーン・ブリッジの基本回路構成は、図2に図示されているように
、ブリッジ励起端子13及び14の間に直列に接続された1対の回路(インピー
ダンス)要素11及び12を含む第1電圧分割分岐19と、端子13及び14の
間に接続された1対のインピーダンス要素21及び22を含む第2電圧分割分岐
20とを備えている。ブリッジを励起するため、ACまたはDC何れかの、電流
または電圧源が端子13及び14に印加される。
【0013】 2つの電圧分割分岐19及び20は二つの電圧分割ネットワークを形成してお
り、そこでは、インピーダンス要素11、12及び21のような3つの要素が、
通常決った特性値(抵抗)を有する抵抗のような線形回路構成要素として実現さ
れる。残りの(第4)要素22は、やはり線形要素でありうるが、ネットワーク
によって測定される環境の関数として変化するパラメータを有する。
【0014】 静的条件では、ホイートストーン・ブリッジは2つの分岐の電気的平衡状態を
維持するよう動作する。すなわち、全ての4つのインピーダンス要素は等しく、
ネットワーク出力端子25及び26間の差はゼロである。しかし、可変インピー
ダンス要素の値の変化に比例する電圧または電流何れかの変化によってブリッジ
は電気的平衡状態から外れるが、これはブリッジの出力25及び26での非ゼロ
電圧レベルとして検出される。この変化の大きさが、従来の下流結合増幅回路を
使用して計算され処理される。
【0015】 図3は、上記で説明された図2の標準ホイートストーン・ブリッジ回路に基づ
く実現可能なブリッジ・アーキテクチャを図示しているが、これは、上記で説明
された、図1に示される種類の粒子フロー分析システムのフローセル測定開口内
に存在しうる粒子/細胞の検出のため提供するアプローチとして、RF発振器に
よって励起されるものである。図2のホイートストーン・ブリッジと同様、図3
のDC/RF駆動ブリッジには、ブリッジ励起端子33及び34の間に直列に接
続された等しい値の抵抗のような1対の線形インピーダンス回路要素31及び3
2を含む第1電圧分割回路分岐30が含まれる。
【0016】 ブリッジ励起端子33及び34は、例えば40Vppの出力電圧を発生する2
0MHz正弦発振器といったRF発振器50に結合される。RF発振器50の出
力はまた、整流及びスケーリング回路52にもインダクティブ(変圧器)結合さ
れるが、これはRF電圧を適切にスケールダウンして絶縁したDC電力をブリッ
ジ自体と、下流信号処理回路とに提供するよう動作する。
【0017】 DC/RFブリッジにはさらに、ブリッジ励起端子33及び34の間に接続さ
れた第2電圧分割分岐40が含まれる。第2分岐40のインピーダンス要素の1
つはフローセル41であるが、その特性値(インピーダンス)は、フローセルの
測定開口内の粒子、特に血球の存在によって変化することが予期されている。他
のインピーダンス要素42は、測定開口を通る流体の温度及び伝導率といった環
境の変化に応じたフローセルのインピーダンスの(非線形)変化に追従するフロ
ーセル41の挙動をモデル化すなわちより正確に近似し、ブリッジを自己調整で
平衡状態に保つよう構成される抵抗−コンデンサ回路ネットワークから構成され
ている。
【0018】 この目的で、ブリッジの出力ノード45及び46から得られるRF/DC出力
信号中の位相成分と共にDC成分が閉ループ平衡を維持するために使用される。
以下説明されるように、こうしたDC及びRF成分はそれぞれのしきい値比較器
84及び85に戻され、その出力がフローセルの制御プロセッサ90によって監
視され、ブリッジの不平衡を検出及び調整する。すなわち、フローセルを含む分
岐の回路41及び42の間の出力ノード45と、基準分岐抵抗31及び32の間
の出力ノード46とからのDC/RF出力パルスはそれぞれ高速バッファ増幅器
60及び61に結合され、そこからDC/RF弁別器62に伝えられるが、これ
は出力ノード45、46で発生する複合信号からDC及びRF成分を分離するよ
う動作する。
【0019】 RF成分は、第1及び第2RF前置増幅段72及び73とカスケード結合され
るRF前置増幅検出器71から構成されるRF調節回路70に結合される。第2
RF前置増幅段73の出力は、適当なパルスの選別及び分類のため、線形光アイ
ソレータ74を通して下流RFインタフェース回路(DC復元、及びピーク検出
回路)に結合される。同様に、DC成分は、カスケード第1及び第2DC前置増
幅段81及び82から構成されるDC調節回路80に結合される。第2DC前置
増幅段82の出力は線形光アイソレータ83を通して下流DCインタフェース回
路に結合される。第1DC前置増幅段81とRF前置増幅段72の出力はそれぞ
れしきい値比較器84及び85に結合され、その出力はフローセル制御プロセッ
サ90によって監視され、フローセル自体、ISOTON(登録商標)の伝導率
等による小さなインピーダンス・ドリフトを原因とするもののようなブリッジの
不平衡を検出し調整する。
【0020】 図3の実現可能なRF/DCブリッジ回路アーキテクチャは上記で参照された
従来のリアクタンスが変化するハートレー発振器の代替案を明らかに提供するが
、本出願人による性能及び回路特性の調査が明らかにしたところでは、これは非
常に「雑音が多く」、正確なフローセル測定を行う商業的に実用になる実施形態
を実現するためには改良する必要がある。
【0021】 さらに詳しく言うと、調整を必要とする第1の態様には、(通常3pF〜5p
F程度の)出力結合バッファの入力インピーダンスが、血球が通過する際のフロ
ーセルのインピーダンスの変化による出力信号に望ましくない信号減衰をすると
いう事実が含まれる。以下さらに詳細に論じられるように、フローセルのインピ
ーダンスは抵抗性及び容量性両方である。このリアクタンスはバッファの入力イ
ンピーダンスと結合し、望ましい信号を実質的に抑圧する2次フィルタの役目を
果たす。
【0022】 第2に、ブリッジ・ネットワーク中の大きな抵抗値は、信号検出を最適化する
ためホイートストーン・ブリッジ・ネットワークで通常使用されるものであるが
、それらのリード線の寄生リアクタンスと共に集中低域通過フィルタの役目を果
たす。ホイートストーン・ブリッジ・ネットワークが通常ネットワークに固有の
寄生抵抗により誤った出力測定値を生じることは常識である。この寄生抵抗は、
温度、伝導率または測定される物体のパラメータの環境中に存在する他の条件に
よっても変化する。最も標準的な適用業務では、測定はDCまたはDCに近い非
常に低い周波数(例えば、60Hz)で行われる。こうした条件下ではブリッジ
の測定誤差は無視できる。
【0023】 しかし、(例えば、医療器具で一般的に使用される20MHz以上程度の)非
常に高い周波数では、ブリッジ・ネットワーク固有の(通常1〜3pF程度の)
寄生キャパシタンスに結合された(例えば、数10キロオーム程度の)大きな抵
抗値は、ブリッジの性能をさらに劣化させ、測定を予測できない不正確なものに
する。非制限的な例として、38.5KΩの抵抗と1pF程度の寄生キャパシタ
ンスによって1/2p*38.5KΩ*1pF=4.1MHzのロールオフ周波
数が生じるが、これは、図3のブリッジを駆動するために使用される20MHz
励起源のエネルギーを大きく低下させ、RF測定をほぼ不可能にする。
【0024】 本発明の実行実施形態を実現する改造に導くDC/RF駆動ブリッジの性能の
評価をするため、本発明者は通常のフローセルとそのインピーダンス特性の分析
を行った。図4に図示されるスペクトル分析器試験装置を使用して、図1に図示
されたシステムで使用されるタイプのフローセル100のインピーダンスを周波
数の関数として測定した。図4の試験回路装置の掃引発振器101は、スペクト
ル分析器103のトラッキング・ジェネレータを使用し、所定の範囲(例えば、
0〜40MHz)にわたって掃引した。フローセル100と直列に結合された電
圧分割抵抗105の負荷の影響は、フローセルと試験装置の寄生リアクタンスの
ため無視できるものである。
【0025】 図5は、図4のフローセル測定試験装置から得られるインピーダンスのグラフ
であり、図6は、数学的(電気的)フローセル・モデルのインピーダンスのグラ
フである。
【0026】 場の理論を使用して、フローセルはさらに分析され、その近似キャパシタンス
及びリアクタンスが決定された。この分析では、次の条件が想定された。すなわ
ち、1−ISOTRONは導体であり、2−試験周波数(20MHz)の波長は
、通過する粒子の寸法と同程度であるフローセル開口の長さ(Lap)及び幅また
は直径(Dap)寸法よりかなり大きく、かつ3−フローセルの集中寄生キャパシ
タンスがある。
【0027】 図7は、空のフローセル(すなわち、粒子のないフローセル)の静電容量が0
.05pF〜0.3pF(場の理論から得られる値)の間で変化する際の、複素
平面中のその動作点の変化のグラフである。フローセル・インピーダンスの値は
、実際に測定された値とモデル化された値の両方を近似する。こうした測定値と
計算値を使用して、測定開口中の粒子の存在によるフローセルのインピーダンス
の近似「変化」が決定され、図8でグラフ化された。
【0028】 図8のインピーダンス変化の図から見られるように、(血球のような)粒子の
存在によるフローセルのインピーダンスの変化はきわめて小さい(100,00
O中約10程度に過ぎない)。従って、容易に明らかになるように、図3のもの
のようなホイートストーン・ブリッジ回路設計は、そのネットワーク中、特にセ
ル密度を測定するため高周波RF信号を利用するフローセルのような超高周波環
境でのごく微小で複雑な電気的変化をうまく検出することはできない。
【0029】 従来のホイートストーン・ブリッジ・アプローチのこの欠点は、図9の改良ブ
リッジ・アーキテクチャによって改善されるが、これは本発明による自動振幅位
相平衡回路を有する差動増幅器結合、DC/RF励起、ブリッジ構成検出器を示
しており、その出力は、上記で詳細に説明された、図3の下流増幅器及び光アイ
ソレータ構成要素に結合される。
【0030】 以下説明されるように、本発明の自動平衡ブリッジ検出器アーキテクチャは好
適には、ブリッジ構成要素による容量性リアクタンスを事実上除去する裸のIC
ダイを使用するフリップチップ技術を使用して実現され、それによってブリッジ
は結合回路の寄生キャパシタンスによる信号負荷に事実上影響を与えなくなる。
本発明のDC/RF駆動ブリッジ検出器アーキテクチャは、ブリッジ環境、特に
超高周波環境で普通に存在する非常に大きい同相雑音の存在下で非常に小さく複
雑な電気信号を確実かつネットワーク中に普通に存在する寄生抵抗によって事実
上影響されずに測定するよう動作する。
【0031】 図8のフローセル・インピーダンス変化のグラフに関連して上記で特筆したよ
うに、セルの測定開口内の粒子の存在によるフローセルのインピーダンスの変化
はきわめて小さく、100μΩ程度に過ぎない。十分に立証されているように、
フローセルの特性インピーダンスはその開口長さLapと直径Dapによって決定さ
れ、直径が最も支配的な要素なので、フローセルの直径の変化(これはフローセ
ルの製造工程での公差に起因する)によってフローセルの動作点(インピーダン
ス)は大きく変化することが明らかである。従って、RF調節回路中のRF前置
増幅器の十分な性能を維持するには、フローセルの寸法を厳密に管理しなければ
ならないことは明らかであろう。残念ながら、こうした公差の要求は製造工程に
対して大きな負担となり、フローセルの製造を困難かつ費用のかかるものにする
【0032】 他方、図9の自動振幅位相平衡ブリッジ回路アーキテクチャによって、RF検
出及び測定は、製造工程で普通に発生するフローセルの寸法変化に事実上影響さ
れなくなる。さらに詳しく言うと、図9のDC/RFブリッジ設計は、+/−2
0MHzの電圧が印加される第1及び第2ブリッジ励起端子126及び128の
間の直列回路に接続されるフローセル122と第1線形インピーダンス要素(抵
抗)124とを含む第1電圧分割回路分岐120を備えている。端子126及び
128に印加されるピーク・トゥ・ピーク励起電圧は、出力ノード135及び1
55間の信号対雑音比を最適化するのに十分な大きさであるべきである。
【0033】 また、フローセル122と+20MHz端子126と結合された回路には、コ
ンデンサ133を通じて+20MHz端子127に結合される可変タップを有す
る可変抵抗131を備える自動振幅平衡回路130がある。可変抵抗131の値
は端子134に結合される振幅制御信号によって制御される。第1ブリッジ出力
ノード135はフローセル122と第1線形インピーダンス要素124との間の
共通接続に結合される。
【0034】 図9のDC/RFブリッジ設計はさらに、第1及び第2ブリッジ励起端子12
6及び128の間の直列回路に接続されたフローセル回路モデル142と第2線
形インピーダンス要素(抵抗)144とを含む第2電圧分割回路分岐140を備
えている。フローセル回路モデル142は、自動位相平衡回路の役目を果たすも
のであり、+20MHz端子126と第2ブリッジ出力ノード155との間の回
路に結合される可変コンデンサ151と線形抵抗153とを備えている。可変コ
ンデンサ151の値は端子154に接続される位相制御信号によって制御される
【0035】 図9のブリッジ・アーキテクチャの下側に線形要素124及び144を設置す
ることで、結合回路に関連する2次ラプラシアン効果は事実上除去される。各結
合回路の入力キャパシタンスは線形抵抗(124/144)と共に、関連する結
合増幅器の抵抗と入力キャパシタンスの値によって決定される遮断周波数を有す
る1次フィルタを形成する。
【0036】 第1ブリッジ出力ノード135は第1フロントエンド信号利得、電流増幅器1
60に結合され、その出力は差動増幅器170の第1入力171に結合される。
差動増幅器170の第2入力172は第2フロントエンド増幅器180の出力に
結合され、その入力は第2ブリッジ出力ノード155に結合される。差動増幅器
170は、ブリッジの2つの分岐120と140の不平衡によって発生する残留
雑音と同様に、ネットワークに固有の同相雑音を減算するよう動作する。差動増
幅器170の出力は、上記で説明された、図3のブリッジ設計の出力を処理する
ために利用されるものに対応するDC/RF弁別器及び関連する下流処理回路に
結合される。
【0037】 上記で説明された差動結合構成と線形光絶縁によって、図9の改良ブリッジの
実現例は、事実上「フローティング」ブリッジと関連するパルス検出回路とを提
供する。従来のブリッジ・ネットワークのように共通「金属」接地を基準とする
のではなく、図9のブリッジ回路は下流信号処理及びフィルタリング回路からフ
ロントエンド信号検出回路を直流電気的に絶縁する。
【0038】 共通接地基準を使用することの根本的な欠点は、信号中に埋め込まれる不要な
高周波雑音成分を除去するため、信号検出及び処理回路中で大幅なフィルタを利
用する必要があることである。こうしたフィルタの帯域幅は雑音の影響を最小化
し、信号対雑音比を最適化するよう十分に狭くなければならない。しかし、フィ
ルタの帯域が狭いことは、フィルタ雑音に加えて、信号減衰をも生ずる。その結
果、減衰による信号振幅の損失の補償のため、利得調整回路が必要になる。これ
は、一方で処理回路の固有雑音を望ましくない形で増幅することになる。
【0039】 他方、図9の「フローティング」スキームは、発振器に固有の高周波成分が実
際に検出されたパルスに干渉することを防止する。これが意味するのは、事実上
信号経路中の雑音による干渉なしに、下流信号処理回路中のフィルタ帯域幅をは
るかに広くして、全てのエネルギー密度に対応できるということである。
【0040】 前に特筆したように、標準ホイートストーン・ブリッジ・ネットワークの根本
的な欠点の1つは、信号品質の劣化と、RFパルス検出のような超高周波検出ス
キームを含む場合、信号が完全に失われることである。この信号劣化は主として
その接続構成要素に寄生する抵抗とリアクタンスとによる。適切に機能するRF
前置増幅器の場合、ブリッジに固有の寄生リアクタンスは実際上取り除かなけれ
ばならず、すなわち、結合増幅器160、170及び180は、現実の構成要素
が通常示さない非常に低い入力キャパシタンスを有さなければならない。
【0041】 好適な実現例では、図9のブリッジ・アーキテクチャで利用されるフロントエ
ンド結合増幅器は、アナログ・デバイス(Analog Device)社によ
って製造されるAD9631形素子のような市販の構成要素でよい。こうした素
子は、フローセル粒子測定のために必要な優秀な利得帯域幅製品、スルーレート
及びオフセット仕様を示すことが判明している。しかし、この結合増幅器の入力
キャパシタンスCは小さくない(3pF≦C≦7pF程度、これは高性能増幅器
の通常の値である)ので、高周波数でかなりの負荷となり、それは補償しなけれ
ばならない。
【0042】 本発明のさらに別の態様によれば、これは、フリップチップ技術を使用して出
力信号結合増幅回路を実装し、それによってブリッジが結合回路による信号負荷
に事実上影響されないようにすることによって達成される。すなわち、結合増幅
器の入力インピーダンスによる事実上全ての信号負荷は、増幅集積回路の裸のダ
イをフリップチップ実装することによって除去される。上記で参照されたアナロ
グ・デバイス社部品番号AD9631が、ブリッジの他の構成要素を含むプリン
ト回路基板にフリップチップ実装される場合、結合増幅器の入力キャパシタンス
はほぼ0.3pF未満まで低下し、それによって対象となる高動作周波数(例え
ば、20MHz)での負荷が大きく低下することが判明している。この実装はま
た、低い製造費用での高い回路集積度と、回路性能の改善をもたらす。
【0043】 上記で説明されたように、「フローティング」ネットワークとフリップチップ
実装を使用することに加えて、図9の改良ブリッジ実現例は自動振幅位相平衡回
路(それぞれ130及び142)を組み込んでいる。図1及び図2に関連して前
に指摘したように、通常のホイートストーン・ブリッジ・ネットワークは3つの
線形要素を含んでいる。環境の特性の変化を測定する場合、値が測定される環境
の関数として変化する第4の要素を環境中に物理的に配置するのが普通の慣行で
ある。また、同相雑音に対する影響を最小化するため、ブリッジの2つの電圧分
割分岐間の「良好な」平衡を維持するのも普通の慣行である。
【0044】 本発明の改良ホイートストーン・ブリッジ・アーキテクチャでは、第4の要素
はフローセル122である。通常のブリッジ要素と異なって、フローセルは、図
4〜図8に関連して上記で説明されたように、(抵抗性及び容量性両方の)非線
形特性を有し、測定開口を通る(ISOTONのような)流体の温度、及び伝導
率によってインピーダンスが連続的に変化しがちである。この非線形挙動を補償
するため、図9のブリッジ回路はまた、特性がフローセル自体のものとよく似た
平衡回路130及び142を利用している。
【0045】 自動振幅及び位相平衡回路の可変構成要素の値は、フローセル自体、ISOT
ONの伝導率等による小さなインピーダンスのドリフトに起因するブリッジの不
平衡を調整する較正動作モードの際、フローセル制御プロセッサ90の制御によ
って調整される。ブリッジの較正は、血液試料を含まない食塩水をフローセルを
通して流し、上記で参照された図3のDC/RF弁別器によって抽出されるブリ
ッジのDC電圧出力を監視することによって血液試料分析の前に行われる。例え
ば温度によるフローセル・インピーダンスのドリフトまたはオフセットがあった
場合、ブリッジの制御プロセッサは、ブリッジの差動電圧出力がゼロになるよう
にフローセル平衡回路のパラメータを調整する。
【0046】 すなわち、ブリッジ較正の際、制御プロセッサはフローセルの特性を反映する
ように平衡回路の抵抗性及び容量性要素を「チューニング」するよう動作し、そ
れによってブリッジの振幅及び位相を自動的に平衡させ、ネットワークによって
発生する同相雑音を最小化し、信号対雑音比を最適化する。この自動調整によっ
て、ネットワークはフローセルの負荷公差と環境によって変化するインピーダン
スに事実上影響されなくなる。
【0047】 上記の説明から認識されるように、細胞容積と内部細胞伝導率の両方を測定す
るリアクタンスの変化に基づくRFハートレー発振器構成回路のような従来のフ
ローセル検出器の欠点は、本発明の差動DC/RFブリッジ構成検出器によって
ほぼ回避される。フローセル自体と、調整可能なフローセル回路モデルの両方を
含むブリッジのそれぞれの部分は出力増幅回路を通じて差動的に結合され、正確
な粒子検出測定を行うブリッジの能力を大きく損なうことのないように信号劣化
の発生源から直流電気的に絶縁される。ブリッジを事実上フロートさせることは
、フロントエンド信号検出回路を直流電気的に絶縁する役目を果たす。その結果
、下流信号処理回路のフィルタ帯域幅を大きく拡大し、事実上信号経路中の雑音
からの干渉なしに、全ての信号エネルギー密度に対応することができる。
【0048】 本発明による実施形態を示し説明したが、本発明はこれに制限されるものでは
なく、当業者に周知のように非常に多くの変更及び改良の余地があるので、出願
人は本明細書で示され説明された細部に制限することを望むものではなく、当業
者にとって明らかなこうした全ての変更及び改良を対象範囲に含むことを意図す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粒子(血球)フロー分析器を示す図である。
【図2】 ホイートストーン・ブリッジの回路構成を示す図である。
【図3】 図2のホイートストーン・ブリッジ回路に基づき、直流電気的絶縁のための光
アイソレータ結合を有し、粒子フロー分析器のフローセル測定開口内の粒子/細
胞を検出するためのDC/RF励起ブリッジ・アーキテクチャを示す図である。
【図4】 周波数によるフローセルのインピーダンスの変化を測定するスペクトル分析器
の試験装置を示す図である。
【図5】 図4のフローセル測定試験装置から得られるインピーダンスのグラフである。
【図6】 数学的(電気的)フローセル・モデルのインピーダンスのグラフである。
【図7】 空のフローセルの静電容量が変化する時その複素平面動作点の変化を示すグラ
フである。
【図8】 粒子の存在によるフローセルのインピーダンスの変化を示すインピーダンス変
化図である。
【図9】 本発明による自動フローセル・モデル振幅位相平衡回路を有するDC/RF励
起ブリッジ構成検出器を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第19条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月15日(2000.12.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項16】 前記一般的なホイートストーン構成のブリッジ回路が、前
記一般的なホイートストーン構成のブリッジ回路を前記RFエネルギーの前記発
生源から電気的にフロートさせそれによって直流電気的に絶縁するよう構成され
た、請求項14に記載の方法。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年4月27日(2001.4.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 粒子(血球)フロー分析器を示す図である。
【図2】 ホイートストーン・ブリッジの回路構成を示す図である。
【図3】 図2のホイートストーン・ブリッジ回路に基づき、直流電気的絶縁のための光
アイソレータ結合を有し、本発明に従った粒子フロー分析器のフローセル測定開
口中の粒子/細胞を検出するためのDC/RF励起ブリッジ・アーキテクチャを
示す図である。
【図4】 周波数によるフローセルのインピーダンスの変化を測定するスペクトル分析器
の試験装置を示す図である。
【図5】 図4のフローセル測定試験装置から得られるインピーダンスのグラフである。
【図6】 数学的(電気的)フローセル・モデルのインピーダンスのグラフである。
【図7】 空のフローセルの静電容量が変化する時その複素平面動作点の変化を示すグラ
フである。
【図8】 粒子の存在によるフローセルのインピーダンスの変化を示すインピーダンス変
化図である。
【図9】 本発明による自動フローセル・モデル振幅位相平衡回路を有するDC/RF励
起ブリッジ構成検出器を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミロセビック−クバチック,ミルヤナ アメリカ合衆国,フロリダ 33140,マイ アミ ビーチ,パイン ツリー ドライブ 4101 (72)発明者 ゴールトマン,イゼイ アメリカ合衆国,フロリダ 33324,フォ ート ローダーデール,サウスウエスト ナイティセブンス ロード 2241

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体のパラメータを測定する装置であって、 前記物体に結合された第1及び第2電圧分割分岐を有し、前記物体の環境条件
    の変化に対して前記物体の挙動をモデル化するよう構成された電気回路を含むブ
    リッジ回路と、 前記ブリッジ回路に結合され、前記パラメータによって前記物体の電気的特性
    の変化を生ずるよう動作する無線周波電気エネルギーの発生源と、 前記ブリッジ回路に結合され、前記物体の前記電気的特性の前記変化によって
    前記物体の前記パラメータを測定するよう動作する検出回路とを備える装置。
  2. 【請求項2】 前記パラメータがフローセルの測定開口内の粒子を含み、前
    記検出回路が前記フローセルの電気インピーダンスの変化による前記粒子の特性
    を検出するように動作する、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記ブリッジ回路が、前記検出回路が粒子の存在を除いた前
    記フローセルの特性の変化による電気的負荷の変化に事実上影響されないように
    するよう構成される、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記出力結合増幅回路がフリップチップ実装集積回路として
    構成された、請求項1に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記ブリッジ回路が、前記ブリッジ回路を無線周波電気エネ
    ルギーの前記発生源から電気的にフロートさせそれによって直流電気的に絶縁す
    るよう構成される、請求項1に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記電気回路が、前記物体の非線形電気的挙動の変化を自動
    的に追従するよう動作する可変電気ネットワークを備える、請求項1に記載の装
    置。
  7. 【請求項7】 前記検出回路が、前記物体の前記電気的特性の前記変化を表
    す信号の振幅及び位相成分を抽出し、かつ前記物体の前記非線形電気的挙動の変
    化を自動的に追従するように前記可変電気ネットワークを調整するよう動作する
    DC/RF信号弁別回路を含む、請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 前記ブリッジ回路が、前記検出回路が前記物体による電気的
    負荷の変化に事実上影響されないようにするよう構成される、請求項1に記載の
    装置。
  9. 【請求項9】 前記検出回路が下流信号処理回路に光学的に結合される、請
    求項1に記載の装置。
  10. 【請求項10】 粒子/細胞を含むキャリア流体が測定開口を有するフロー
    セルに供給されるシステムと共に使用されるため、前記フローセルの前記測定開
    口内に存在する粒子/細胞の特性を検出する回路であって、 無線周波電気エネルギーの発生源に結合された回路分岐を有する一般的なホイ
    ートストーン構成のブリッジ回路であって、前記ブリッジ回路が内部に結合され
    た前記フローセルを有し、さらに、前記フローセルの環境条件の変化に対して前
    記フローセルの非線形電気的挙動の変化をモデル化するよう構成された電気的平
    衡回路を含むブリッジ回路と、 前記ブリッジ回路に結合され、前記測定開口内の前記粒子/細胞の存在に関連
    する前記フローセルのインピーダンスの変化によって前記フローセル中に存在す
    る粒子/細胞の前記特性を表す出力信号を生成するよう動作する検出回路とを備
    えた回路。
  11. 【請求項11】 前記ブリッジ回路が、前記検出回路が前記測定開口内の粒
    子の存在を除いて前記フローセルの特性の変化による電気的負荷の変化に事実上
    影響されないようにするよう構成された、請求項10に記載の回路。
  12. 【請求項12】 前記出力結合増幅回路がフリップチップ実装集積回路とし
    て構成される、請求項10に記載の回路。
  13. 【請求項13】 前記ブリッジ回路が、前記ブリッジ回路を前記無線周波電
    気エネルギーの前記発生源から電気的にフロートさせそれによって直流電気的に
    絶縁するよう構成された、請求項10に記載の回路。
  14. 【請求項14】 前記ブリッジ回路が信号劣化の発生源から直流電気的に絶
    縁され、前記ブリッジ回路が、前記検出回路が前記フローセルによる電気的負荷
    の変化に事実上影響されないようにするよう構成された、請求項10に記載の回
    路。
  15. 【請求項15】 前記回路が、前記フローセルの前記インピーダンスの前記
    変化を表す信号の振幅及び位相成分を抽出し、かつ前記フローセルの前記非線形
    電気的挙動の変化を自動的に追従するように前記電気的平衡回路を調整するよう
    動作するDC/RF信号弁別回路を含む、請求項10に記載の回路。
  16. 【請求項16】 前記検出回路が下流信号処理回路に光学的に結合される、
    請求項10に記載の回路。
  17. 【請求項17】 粒子/細胞を含むキャリア流体が測定開口を有するフロー
    セルに供給されるシステムと共に使用されるため、前記フローセルの前記測定開
    口内に存在する粒子/細胞の特性を検出する方法であって、 (a)無線周波電気エネルギーの発生源に結合された分岐を有する一般的なホ
    イートストーン構成のブリッジ回路を提供するステップと、 (b)前記ブリッジ回路の分岐中に前記フローセルを設置するステップと、 (c)前記ブリッジ回路の分岐中の前記フローセルの環境条件の変化に対して
    前記フローセルの非線形電気的挙動の変化をモデル化するよう構成された電気的
    平衡回路を設置するステップと、 (d)前記ブリッジ回路中の電気的変化を監視し、前記測定開口内の前記粒子
    /細胞の存在に関連する前記フローセルのインピーダンスの変化によって前記フ
    ローセル中に存在する粒子/細胞の前記特性を表す出力信号を生成するステップ
    とを含む方法。
  18. 【請求項18】 前記ステップ(d)が、差動結合フリップチップ実装増幅
    回路を通じて前記ブリッジ回路中の前記変化を監視するステップを含む、請求項
    17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記ブリッジ回路が、前記ブリッジ回路を前記無線周波電
    気エネルギーの前記発生源から電気的にフロートさせそれによって直流電気的に
    絶縁するよう構成された、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ステップ(d)が、前記フローセルの前記インピーダ
    ンスの前記変化を表す信号の振幅及び位相成分を抽出するステップと、前記フロ
    ーセルの前記非線形電気的挙動の変化を自動的に追従するように前記電気的平衡
    回路を調整するステップとを含む、請求項17に記載の方法。
JP2000602615A 1999-02-22 2000-02-03 自動振幅位相平衡構成要素を有する絶縁ブリッジ回路を使用するdc/rf血球検出器 Pending JP2002538459A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/255,246 US6204668B1 (en) 1999-02-22 1999-02-22 DC/RF blood cell detector using isolated bridge circuit having automatic amplitude and phase balance components
US09/255,246 1999-02-22
PCT/US2000/002744 WO2000052450A2 (en) 1999-02-22 2000-02-03 Dc/rf blood cell detector using isolated bridge circuit having automatic amplitude and phase balance components

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002538459A true JP2002538459A (ja) 2002-11-12

Family

ID=22967482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000602615A Pending JP2002538459A (ja) 1999-02-22 2000-02-03 自動振幅位相平衡構成要素を有する絶縁ブリッジ回路を使用するdc/rf血球検出器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6204668B1 (ja)
EP (1) EP1155302A2 (ja)
JP (1) JP2002538459A (ja)
WO (1) WO2000052450A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230134274A (ko) * 2022-03-14 2023-09-21 주식회사 오렌지바이오메드 용액 내 입자 측정 방법 및 이를 수행하는 장치
US12013404B2 (en) 2021-09-29 2024-06-18 Orange Biomed Ltd., Co. Apparatus for measuring glycation of red blood cells and glycated hemoglobin level using physical and electrical characteristics of cells, and related methods
US12025548B2 (en) 2021-09-29 2024-07-02 Orange Biomed Ltd., Co. Apparatus for measuring properties of particles in a solution and related methods

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1162449A1 (en) * 2000-06-06 2001-12-12 Universiteit Gent AC-based gate detection method and device for the sizing of colloidal particles, cells and bacteria in liquids
US7940105B2 (en) * 2008-08-08 2011-05-10 Beckman Coulter, Inc. High-resolution parametric signal restoration
US8242792B2 (en) * 2008-10-30 2012-08-14 Bose Corporation Impedance measurement system and method
JP5617532B2 (ja) 2010-10-29 2014-11-05 ソニー株式会社 誘電サイトメトリ装置及び誘電サイトメトリによる細胞分取方法
US9050001B2 (en) 2012-03-29 2015-06-09 DePuy Synthes Products, Inc. Reading device in wired communication with a probe having an embedded memory device
WO2015105797A1 (en) 2014-01-07 2015-07-16 Daktari Diagnostics, Inc. Fluid delivery devices, systems, and methods

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2349992A (en) * 1939-10-23 1944-05-30 Schrader Walter Device for indicating contaminations in oil circulation systems
US3502974A (en) 1966-05-23 1970-03-24 Coulter Electronics Signal modulated apparatus for generating and detecting resistive and reactive changes in a modulated current path for particle classification and analysis
US3921066A (en) * 1974-02-25 1975-11-18 Angel Eng Corp Blood test device and method
US4298836A (en) 1979-11-23 1981-11-03 Coulter Electronics, Inc. Particle shape determination
US4525666A (en) 1982-05-03 1985-06-25 Coulter Electronics, Inc. Cell breakdown
US5087574A (en) * 1983-09-06 1992-02-11 Arizona Instrument Corp. Fluid component detection method with feedback
US4791355A (en) 1986-10-21 1988-12-13 Coulter Electronics Inc. Particle analyzer for measuring the resistance and reactance of a particle
GB9215733D0 (en) * 1992-07-24 1992-09-09 British Tech Group Method of and apparatus for determining a property of a sample
US5821827A (en) * 1996-12-18 1998-10-13 Endgate Corporation Coplanar oscillator circuit structures

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12013404B2 (en) 2021-09-29 2024-06-18 Orange Biomed Ltd., Co. Apparatus for measuring glycation of red blood cells and glycated hemoglobin level using physical and electrical characteristics of cells, and related methods
US12019082B2 (en) 2021-09-29 2024-06-25 Orange Biomed Ltd., Co. Apparatus for measuring glycation of red blood cells and glycated hemoglobin level using physical and electrical characteristics of cells, and related methods
US12025548B2 (en) 2021-09-29 2024-07-02 Orange Biomed Ltd., Co. Apparatus for measuring properties of particles in a solution and related methods
KR20230134274A (ko) * 2022-03-14 2023-09-21 주식회사 오렌지바이오메드 용액 내 입자 측정 방법 및 이를 수행하는 장치
WO2023177044A1 (ko) * 2022-03-14 2023-09-21 주식회사 오렌지바이오메드 용액 내 입자 측정 방법 및 이를 수행하는 장치
KR102672881B1 (ko) 2022-03-14 2024-06-07 주식회사 오렌지바이오메드 용액 내 입자 측정 방법 및 이를 수행하는 장치

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000052450B1 (en) 2001-03-01
WO2000052450A3 (en) 2001-01-25
US6204668B1 (en) 2001-03-20
EP1155302A2 (en) 2001-11-21
WO2000052450A2 (en) 2000-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100558379B1 (ko) 임피던스-전압 변환기
US6194903B1 (en) Circuit for acquisition of the capacitance or capacitance change of a capacitive circuit element or component
US8451007B2 (en) Input circuit for inductive measurements of the conductivity of a fluid medium
US4868506A (en) Defect detection using intermodulation signals
CZ384996A3 (en) Method of monitoring internal partial discharges method of monitoring internal partial discharges in power transformer and apparatus for making the in power transformer and apparatus for making the same same
EP0292523B1 (en) Particle analyzer for measuring the resistance and reactance of a particle
CA2589911A1 (en) Amplifier system with current-mode servo feedback
US8587330B2 (en) Electrical resonance detection of particles and analytes in microfluidic channels
Neri et al. Ultra low-noise preamplifier for low-frequency noise measurements in electron devices
WO2022164533A1 (en) Current sensing circuitry
JP2002538459A (ja) 自動振幅位相平衡構成要素を有する絶縁ブリッジ回路を使用するdc/rf血球検出器
US4797603A (en) Device for measuring the ratio of two low value capacities
Primdahl et al. The short-circuited fluxgate output current
Callegaro et al. Automated system for inductance realization traceable to AC resistance with a three-voltmeter method
US5352975A (en) Corpuscle-detecting apparatus having sensitivity adjustment
US3024658A (en) Measuring system
CA1310368C (en) Circuit element measuring apparatus
EP1162449A1 (en) AC-based gate detection method and device for the sizing of colloidal particles, cells and bacteria in liquids
US5872456A (en) Apparatus for directly measuring component values within an RF circuit
US6571598B2 (en) Calibration circuit for use with a differential input preamplifier in a sensor system
US3486108A (en) Apparatus for eliminating cable effects from capacitive transducers
GB2337337A (en) Method and means for determining the polarity of a capacitor
GB2393865A (en) A transimpedance amplifier for detecting very small chromatograph or mass spectrometer currents with a greater bandwidth
US10514434B2 (en) Calibration for common mode current
Britz et al. Impedance measurements in polarography: apparatus for accurate wide-frequency work

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090915