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JP2002538224A - 脂肪酸−抗癌剤複合体およびこの使用 - Google Patents

脂肪酸−抗癌剤複合体およびこの使用

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JP2002538224A
JP2002538224A JP2000603720A JP2000603720A JP2002538224A JP 2002538224 A JP2002538224 A JP 2002538224A JP 2000603720 A JP2000603720 A JP 2000603720A JP 2000603720 A JP2000603720 A JP 2000603720A JP 2002538224 A JP2002538224 A JP 2002538224A
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JP
Japan
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fatty acid
acid
taxane
complex
composition
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JP2000603720A
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English (en)
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エル. ウェッブ,ニゲル
オー. ブラッドレー,マシューズ
アンソニー,フォレスト
フィッシャー,マーク
Original Assignee
プロタルガ,インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Priority claimed from US09/265,307 external-priority patent/US7235583B1/en
Application filed by プロタルガ,インコーポレーテッド filed Critical プロタルガ,インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、癌の治療に有用な脂肪酸と抗癌剤との複合体並びにこの組成物および配合物を提供する。この複合体を用いる方法もまた提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】発明の分野 本発明は、癌の治療において有用な脂肪酸と抗癌剤との複合体(conjugate)並
びにこの組成物および配合物に関する。この複合体を用いる方法もまた提供する
。 【0002】発明の背景 標的細胞への薬剤選択性の改善は、医学的分野における確立された目的である
。一般的に、この標的に選択的に薬剤を送達し、従って投与量および従って副作
用を低減することが望ましい。このことは、特に、抗癌剤のような毒性のある薬
剤にあてはまる。その理由は、癌を治療するのに有効な治療的用量を達成するこ
とが、しばしば正常かつ健康な組織に対する抗癌剤の有毒な副作用により制限さ
れるからである。薬剤選択性の欠如に関する問題を、タキソール(Taxol)により
例示することができる。 【0003】 タキソール(登録商標)(パクリタキセル)は、タキサス・ブレビホリア(Tax
us brevifolia)の樹皮から1971年に最初に単離され、米国食料および薬剤局
により、転移性卵巣癌および後に乳癌の治療用に1992年に承認された。この
作用機構は、微小管の形成および超安定化を促進し、これにより細胞分割の完了
に必要な微小管の解体を防止することであると考えられている。また、タキソー
ルは、現在まで特徴づけされていない作用の機構において、サイトカインの発現
を誘発し、キナーゼの活性に影響し、転移に必須のプロセスを遮断することが報
告されている。 【0004】 タキソールは、並はずれて強力に科学的に注目された。その理由は、これが独
特な作用の抗増殖機構を有するからであるのみならず、これが、試験したほとん
どすべての癌に対して活性であるからであり、これが、天然に存在する多くの密
接に関連した化合物の類似体であると見いだされたからである。これらの化合物
、タキサンは、現在では抗癌剤化合物の新規な群として認識されている。 【0005】 別種の組織起源の癌に対するタキソールの強度はまた、顕著な欠点を示す。理
想的な抗癌剤は、組織特異性を有し、これにより正常な(分割している)細胞に
対する副作用を低減する。従って、組織特異性を有するタキソール類似体が望ま
れている。タキソールの他の欠点は、これが極めて不溶性であることである。タ
キソールは、クレモホル(Cremophor)(登録商標)EL(ポリオキシエチル化ヒ
マシ油)を含む溶媒中で有効に投与することができ、この組み合わせにより、重
篤な超感受性免疫応答が誘発され得る。これらの欠点の結果、およびまた抗癌活
性を有する他の天然に存在するタキサンにより例示された多くの部位においてタ
キソールを変性させる効力の結果、一層選択的なタキサンの探求を開始した。 【0006】 現在までに、200種より多いタキサンが合成(または単離)され、抗癌活性
についてインビトロまたはインビボで試験されている。しかし、この結果は、国
立癌研究所(NCI)が一般的にもはやタキソール類似体を試験することに興味
を有しなくなる程度に失望するものであった。一般的にタキソール類似体につい
て、可溶性の問題が残り、および/または力価が急激に低減し、および/または
選択性が改善されず、および/または有効用量の中央値に対する有毒用量の中央
値の比率(「治療指数」)が、受け入れられない程度に低下する。 【0007】 タキソールは、以下の式: 【化1】 で表される。 タキサンは、置換されているかまたは未置換の基本的な3つの環構造(A、B
およびC)を有する。 タキソールの炭素は、従来以下のように番号づけされる: 【化2】 【0008】 現在まで試験されたタキサンに基づいて、答えられたのと同等に多い質問が発
生し、一般的な規則は、選択性、活性および溶解度を予測するにあたって容易に
形成されなかった。先ず、選択性については規則が発生しなかった。強力に活性
であるこれらのタキサンは、タキソールの活性と同程度に広い活性を有すると考
えられ、一層選択性のあるタキソール類似体の開発の観点から前進はしなかった
と考えられる。 【0009】 活性についてのいくつかの情報が発生した。多くの置換が、C7、C9、C1
0、C19、Rおよびこの組み合わせにおいてなされ、一方顕著であるが、通
常は低減した活性を維持した。しかし、C2、C4および2’OHにおける置換
は、一般的に許容されていない。これらの結論は、例えば、C9〜C10におけ
るいくつかの置換(環状誘導体)が許容されず、C2におけるいくつかの置換(
フェニルにおけるメタ置換)が許容されるため、一般論に過ぎない。同様に、C
13側鎖および特に2’OHが必要であるが、側鎖の最小の構造的要求は、治療
的有効性について決定されていない。 【0010】 タキソールの溶解度を改善する試行は、好首尾な臨床的生成物を生じさせなか
った。1つの方法は、タキソールのプロドラッグを製造することであり、このプ
ロドラッグは、タキソールおよびいくつかの他の生成物へのインビボ変換を受け
る。結合が(好ましい投与様式を可能にするために−少なくとも24時間にわた
り静脈内で)溶液において安定であるが、インビボで容易に開裂することを見込
んで、C7ヒドロキシおよび2’ヒドロキシ基をエステル化する試行がなされた
。試験した群は、すべて親水性であり、アミン、短鎖カルボン酸(例えば無水コ
ハク酸および無水グルタル酸を用いて)、スルホン酸、アミノ酸およびホスフェ
ートを含んでいた。一般的に、活性は低下したが、ある誘導体についてはいくつ
かの成功が得られた。再び、いずれの基がタキソールにおいて置換されて治療的
に有用な生成物を得るかを信頼性をもって予測することを可能にする特定のパタ
ーンは生じなかったが、2’OH誘導体が、C7OH誘導体よりも容易に開裂し
得ることが示唆された。 【0011】 いずれのタキソール類似体が有効であるかを予測する問題にいくつかの他の要
因が加わる。複数の作用機構が文献において提案され、1つの位置における変化
は、1つのこのような機構に対する活性に影響を与えないが、他の機構に対する
活性を除去し得る。さらに、活性に好ましく影響する変化は、生物学的利用能に
不所望に影響し得る。例えば、タキソールは、細胞の内側の微小管の形成に影響
するが、細胞内活性を増大させる構造の変化は、タキソールの細胞中への進入を
達成する能力に悪影響を与え得る。タキソールはまた、タンパク質に結合するこ
とが知られており、タキソールのタンパク質への結合の変化から生じる活性に対
する影響(コンホーメーション、細胞吸収および溶解度に関して)は知られてい
ない。 【0012】 タキソールは、脳中に進入せず、明らかに血液脳バリアーにより除外されるこ
とが報告されている。なぜこれがこの通りであるかは知られていない。その理由
は、タキソールは親油性であり、細胞中に進入し、血液脳バリアーを越えると予
測され得るからである。 【0013】 わずかに増大した活性および溶解度のために、試験した200種の類似体の最
も有望なものの中に、タキソテア(Taxotere)(登録商標)(ドセタキセル)があ
る。しかし、不思議なことに、タキソテアは、代表的には活性に対する強力な影
響を有しない部位においてタキソールとは異なり、後知恵によっても、これらの
差異からのタキソテアの改善は予測されない。 【0014】 タキソテアは、以下の式: 【化3】 で表される。 【0015】 脂肪酸は、以前は、薬剤と複合して、複合体としての薬剤が、血液脳バリアー
を越えるのを補助していた。DHA(ドコサヘキサエン酸)は、以前に、薬剤と
複合した際に血液脳バリアーを越えるのに並はずれて効果的であると示された、
炭素数22の天然に存在する非分枝状の脂肪酸である、DHAは、酸性基を介し
て親水性薬剤に結合し、これらの薬剤を一層疎水性(親油性)にする。DHAは
、脳の重要な構成成分であり、最近小児用調合乳への添加物として承認された。
これは、乳汁を分泌する女性の乳汁中に存在する。DHAが、これと複合する薬
剤が血液脳バリアーを越えるのを補助する作用機構は、知られていない。 【0016】 脂肪酸の薬剤への複合の他の例は、ステアリン酸、パルミチン酸、エナント酸
、ウンデシレン酸または2,2−ジメチルパルミチン酸へのピポチアジン(pipot
iazine)の結合である。ピポチアジンは、中枢神経系内で作用する薬剤である。
ピポチアジンが脂肪酸に結合する目的は、筋肉内注射された際に薬剤をゆっくり
放出するための液体移植物としての薬剤の油状溶液を作成することであった。薬
剤の放出は、選択された特定の脂肪酸に依存すると考えられ、薬剤は、中枢神経
系におけるこの活性について試験された。 【0017】 脂肪酸を含む脂質分子はまた、薬剤と複合して、複合体を薬剤よりも親油性に
した。一般的に、増大した親油性は、薬剤のリンパ系中への腸の取り込みを増大
させ、これにより複合体の脳中への進入を増大させ、またこれにより複合体の肝
臓における第1通過代謝を回避するための機構として示唆された。用いた脂質分
子のタイプは、リン脂質、天然に存在しない分枝状および非分枝状脂肪酸、並び
に炭素数が4個程度に少ないものから30を超えるものの範囲内の天然に存在す
る分枝状および非分枝状脂肪酸を含んでいた。1つの例においては、増大した受
容体結合活性が観察され(アデノシン受容体アゴニストについて)、ペンダント
脂質分子がリン脂質膜と相互作用した分子と相互作用して、受容体の膜ミクロ環
境における受容体リガンドについて遠位のアンカーとして作用することが仮定さ
れた。しかし、力価のこの増大は、アデノシン受容体アンタゴニストの同一の脂
質誘導体を用いた際には観察されず、従って一般化は、これらの研究により可能
にされなかった。 【0018】発明の要約 本発明者等は、脂肪酸が抗癌剤化合物に複合して脂肪酸−抗癌剤化合物複合体
を形成することにより、複合していない抗癌剤化合物と比較して、抗癌剤化合物
の毒性が減少し、癌増殖の阻害において抗癌剤化合物の有効性が増大することを
見いだした。 【0019】 本発明者等は、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体が、予測されないことに、このよ
うな治療を受ける検体の血漿空間に制限されると考えられること、および複合体
が、驚異的なことに、(i)複合していない抗癌剤化合物のみと比較して小さい
分布の体積(多くの例において〜100倍小さい)および(ii)複合していな
い抗癌剤化合物のみと比較して小さいクリアランス(多くの例において〜100
倍小さい)を有することを見いだした。さらに、また予測されないことに、脂肪
酸−抗癌剤化合物複合体が、複合していない抗癌剤化合物と比較して、腫瘍細胞
に高い濃度で存在することが見いだされた。 【0020】 本発明の1つの観点によって、検体に投与するための脂肪酸−抗癌剤化合物複
合体組成物を提供する。この組成物は、容器中に検体に投与するための少なくと
も1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を含む。容器中の脂肪酸−抗癌剤化合物の
量は、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についての最大許容用量(
MTD)よりも少なくとも約10%大きい(複合体中の抗癌剤化合物の重量対抗
癌剤化合物自体の重量に基づいて、または複合体対未複合抗癌剤化合物のモル基
準で計算して)。好ましくは、容器中の脂肪酸−抗癌剤化合物の量は、複合して
いない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも約20
%大きく、MTDよりも30%大きく、MTDよりも40%大きく、MTDより
も50%大きく、MTDよりも75%大きく、MTDよりも100%大きく、M
TDよりも200%大きく、MTDよりも300%大きく、またはMTDよりも
400%大きい。ある好ましい態様においては、容器は、静脈内投与用の容器で
ある。他の態様においては、抗癌剤化合物は、タキサン、好ましくはパクリタキ
セルまたはドセタキセルである。重要な態様においては、複合体は、リポソーム
中にカプセル封入されていない。 【0021】 本発明のなおその他の観点によって、異常な哺乳類細胞増殖障害を有する検体
を治療するための方法を提供する。この方法は、少なくとも1種の脂肪酸−抗癌
剤化合物複合体を含む組成物を検体に、複合していない少なくとも1種の抗癌剤
化合物についての最大許容用量(MTD)よりも少なくとも約10%大きい量で
投与することを含む。好ましくは、投与される少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤
化合物の量は、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTD
よりも少なくとも約20%大きく、MTDよりも30%大きく、MTDよりも4
0%大きく、MTDよりも50%大きく、MTDよりも75%大きく、MTDよ
りも100%大きく、MTDよりも200%大きく、MTDよりも300%大き
く、またはMTDよりも400%大きい。他の態様においては、抗癌剤化合物は
タキサン、好ましくはパクリタキセルまたはドセタキセルである。重要な態様に
おいては、複合体は、リポソーム中にカプセル封入されていない。 【0022】 本発明のなおその他の観点によって、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物を検
体に投与するためのキットを提供する。このキットは、少なくとも1種の脂肪酸
−抗癌剤化合物複合体を含む組成物を含む容器と、少なくとも1種の脂肪酸−抗
癌剤化合物複合体を、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についての
最大許容用量(MTD)よりも少なくとも約10%大きい量で、このような治療
を必要としている検体に投与するためのインストラクションとを含む。好ましく
は、検体は、異常な哺乳類細胞増殖障害を有する。好ましくは、投与されるべき
少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量は、複合していない少なくと
も1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも約20%大きく、MT
Dよりも30%大きく、MTDよりも40%大きく、MTDよりも50%大きく
、MTDよりも75%大きく、MTDよりも100%大きく、MTDよりも20
0%大きく、MTDよりも300%大きく、またはMTDよりも400%大きい
。ある好ましい態様においては、容器は、静脈内投与用の容器である。他の態様
においては、抗癌剤化合物は、タキサン、特にパクリタキセルまたはドセタキセ
ルである。重要な態様においては、複合体は、リポソーム中にカプセル封入され
ていない。 【0023】 検体中の抗癌剤化合物の治療指数を増加させる方法は、本発明の他の観点にお
いて提供される。この方法は、脂肪酸を抗癌剤化合物と複合させて、脂肪酸−抗
癌剤化合物複合体を形成し、およびその脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を検体に投
与することを含む。このようにして投与される抗癌剤化合物の治療指数は、抗癌
剤化合物の複合していない配合物に比較して改善される。好ましくは、検体は、
異常な哺乳類細胞増殖障害を有し、検体は、好ましくは、ヒトである。ある態様
においては、抗癌剤化合物は、タキサン、好ましくはパクリタキセルまたはドセ
タキセルである。重要な態様においては、複合体は、リポソーム中にカプセル封
入されていない。 【0024】 本発明の他の観点によって、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を、このような治療
を必要としている検体に投与する方法を提供する。この方法は、その複合体を3
時間以内に注入することを含む。好ましくは、複合体を2時間以内に注入する。
好ましくは、検体は、異常な哺乳類細胞増殖障害を有し、検体は、好ましくは、
ヒトである。ある態様においては、抗癌剤化合物は、タキサン、好ましくはパク
リタキセルまたはドセタキセルである。重要な態様においては、複合体は、リポ
ソーム中にカプセル封入されていない。前述の方法においては、複合していない
抗癌剤化合物の最大許容用量を超える脂肪酸複合抗癌剤化合物の用量を投与する
のが好ましい。 【0025】 本発明の1つの観点によって、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体組成
物の注射可能な調製物を提供する。この調製物は、約6mg/mlより多い少な
くとも1種の脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む。好ましくは、その調製物は
、約7mg/ml、8mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg
/ml、40mg/ml、60mg/ml、80mg/mlまたは100mg/
mlより多い少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む。好ましい
タキサンは、パクリタキセルおよびドセタキセルを含む。 【0026】 本発明はまた、約0.3mg/mlより少ない少なくとも1種の脂肪酸−タキ
サン複合体を含む、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の注射可能な組成
物を提供する。好ましくは、この組成物は、約0.275、0.25、0.22
5、0.2、0.15または0.1mg/mlより少ない少なくとも1種の脂肪
酸−タキサン複合体を含む。好ましいタキサンは、パクリタキセルおよびドセタ
キセルを含む。 【0027】 本発明の他の観点によって、脂肪酸−タキサン複合体組成物を提供する。この
組成物は、約6mg/mlより多い少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体を
含む。組成物はまた、界面活性剤を含む。好ましくは、組成物は、約7mg/m
l、8mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、40m
g/ml、60mg/ml、80mg/mlまたは100mg/mlより多い少
なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体を含む。好ましいタキサンは、パクリタ
キセルおよびドセタキセルを含む。 【0028】 ある態様においては、脂肪酸−タキサン複合体組成物中の界面活性剤は、クレ
モホル(Cremophor)ELまたはEL−Pである。好ましくは、クレモホルの濃度
は約9.6%〜約49.7%(vol/vol)である。 【0029】 本発明のなおその他の観点によって、他の脂肪酸−タキサン複合体組成物を提
供する。この組成物は、少なくとも37mg/mlの少なくとも1種の脂肪酸−
タキサン複合体を含む。好ましくは、組成物は、少なくとも約40mg/ml、
50mg/ml、60mg/ml、80mg/mlまたは100mg/mlの少
なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体を含む。好ましくは、タキサンは、パク
リタキセルまたはドセタキセルである。 【0030】 本発明のなおその他の観点によって、脂肪酸−タキサン複合体の量と界面活性
剤の体積とのある比率を有する脂肪酸−タキサン複合体組成物を提供する。この
組成物は、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体および界面活性剤を含み、
少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活性剤の体積との比率は
、少なくとも約50mg/mlである。好ましくは、少なくとも1種の脂肪酸−
タキサン複合体の重量と界面活性剤の体積との比率は、少なくとも約60mg/
ml、70mg/ml、80mg/ml、90mg/mlまたは100mg/m
lである。好ましい界面活性剤は、クレモホルELまたはEL−Pを含み、好ま
しいタキサンは、パクリタキセルまたはドセタキセルを含む。他の態様において
は、組成物は溶媒、好ましくはエタノールを含み、界面活性剤対溶媒の好ましい
比率は、約1:1である。 【0031】 本発明のなおその他の観点によって、脂肪酸−タキサン複合体の量と溶媒の体
積とのある比率を有する脂肪酸−タキサン複合体組成物を提供する。この組成物
は、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体および溶媒を含み、少なくとも1
種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒の体積との比率は、少なくとも約42
mg/mlである。好ましくは、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重
量と溶媒の体積との比率は、少なくとも約50mg/ml、60mg/ml、7
0mg/ml、80mg/ml、90mg/mlまたは100mg/mlである
。好ましい溶媒は、エタノールを含み、好ましいタキサンはパクリタキセルまた
はドセタキセルを含む。他の態様においては、組成物は、界面活性剤、好ましく
はクレモホルELまたはEL−Pを含み、界面活性剤対溶媒の好ましい比率は、
約1:1である。 【0032】 本発明の他の観点によって、溶媒および界面活性剤を含む脂肪酸−タキサン複
合体の組成物を提供する。この組成物は、約7〜約120mgの脂肪酸−タキサ
ン複合体、約40%〜100%の溶媒および約1%〜約60%の界面活性剤を含
む。好ましい態様において、組成物は、約20mg〜約120mgの脂肪酸−タ
キサン複合体、約40%〜100%の溶媒および約1%〜約60%の界面活性剤
を含む。一層好ましくは、組成物は、約35mg〜約45mgの脂肪酸−タキサ
ン複合体、約45%〜約55%の溶媒および約45%〜約55%の界面活性剤を
含む。特に好ましい態様においては、組成物は、約6mg〜約20mgの脂肪酸
−タキサン複合体、約5%〜約15%の溶媒および約5%〜約15%の界面活性
剤、または約6mg〜約12mgの脂肪酸−タキサン複合体、約8%〜約12%
の溶媒および約8%〜約12%の界面活性剤、または約1mg〜約5mgの脂肪
酸−タキサン複合体、約1%〜約10%の溶媒および約0/5%〜約4%の界面
活性剤を含む。好ましくは、溶媒はエタノールであり、界面活性剤はクレモホル
ELまたはEL−Pである。 【0033】 前記のすべてについて、脂肪酸は、好ましくはC8〜C26脂肪酸である。一
層好ましくは、脂肪酸は、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪酸であ
る。一層好ましくは、脂肪酸は、C8:0(カプリル酸)、C10:0(カプリ
ン酸)、C12:0(ラウリル酸)、C14:0(ミリスチン酸)、C16:0
(パルミチン酸)、C16:1(パルミトレイン酸)、C16:2、C18:0
(ステアリン酸)、C18:1(オレイン酸)、C18:1−7(バクセン酸)
、C18:2−6(リノール酸)、C18:3−3(α−リノレン酸)、C18
:3−5(エレオステアリン酸)、C18:3−6(β−リノレン酸)、C18
:4−3、C20:1(ゴンドイック酸(gondoic acid))、C20:2−6、C
20:3−6(ジホモ−y−リノレン酸)、C20:4−3、C20:4−6(
アラキドン酸)、C20:5−3(エイコサペンタエン酸)、C22:1(ドコ
セン酸)、C22:4−6(ドコサテトラエン酸)、C22:5−6(ドコサペ
ンタエン酸)、C22:5−3(ドコサペンタエン酸)、C22:6−3(ドコ
サヘキサエン酸)およびC24:1−9(ネルボン酸)から成る群から選択され
る。特に好ましいのはドコサヘキサエン酸である。 【0034】 前述の組成物において、生成物および方法、用量の範囲、比率および量を示し
た。範囲は、特に述べた数値並びにこの間の各々のおよびすべての数値を含む。
従って、例えば、脂肪酸−タキサン複合体の量を、「約6mg/ml、7mg/
ml、8mg/ml、10mg/ml、15mg/ml、20mg/ml、40
mg/ml、60mg/ml、80mg/ml、100mg/mlより大きい」
と特定する際には、その範囲は、6、7、8、9、10、11、12、13、1
4、15、16、17、18、19、20等の量の複合体を含み、この範囲中の
各々の数値を含む。 【0035】 本発明のなおその他の観点によって、異常な哺乳類増殖障害を有する検体を治
療する方法を提供する。この方法は、その検体に、脂肪酸−タキサン複合体を、
少なくとも250、275、300、350、400、450、500、550
、600、650、700、750、800、850、900、950、100
0、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350
または1400mg/mの体表面積(BSA)である複合体の量で投与するこ
とを含む。1つの態様においては、この量を、検体に、24時間以内、6時間以
内、3時間以内または2時間以内にわたり投与する。いくつかの態様においては
、脂肪酸は、C8〜C26の脂肪酸である。重要な態様においては、脂肪酸は、
C16〜C22の非分枝状の天然に存在する脂肪酸である。ある特に好ましい態
様においては、脂肪酸はリノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、エイコサペ
ンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサノエート、
CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸であることも
できる。最も好ましい態様においては、脂肪酸は、リノール酸、パルミチン酸、
アラキドン酸、エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である。好まし
い態様においては、タキサンはパクリタキセルである。重要な態様においては、
タキサンがパクリタキセルである際には、脂肪酸は、パクリタキセルの2’OH
位において複合している。最も好ましい態様においては、脂肪酸はドコサヘキサ
エン酸である。 【0036】 前述の態様のすべてにおいて、最大許容用量を、当業者に知られている手順に
より決定することができる。多くの化合物の最大許容用量は、すでに知られてい
る。いくつかの知られている抗癌剤を、以下に列挙する。 【0037】 本発明の他の観点によって、物質の組成物を提供する。この組成物は、多不飽
和C16〜C26脂肪酸および薬剤の複合体の結晶を含む。好ましい態様におい
ては、その脂肪酸はC16〜C22脂肪酸である。いくつかの態様においては、
その脂肪酸は、天然に存在する非分枝状の脂肪酸である。いくつかの態様におい
ては、その脂肪酸は、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、エイコサペン
タエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサノエート、C
−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸である。特に好
ましい態様においては、その脂肪酸は、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン
酸、エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である。ドコサヘキサエン
酸−パクリタキセルの結晶の多形を、例において記載する。 【0038】 多くの前述の態様においては、その薬剤は以下に列挙するものであることがで
きる。その薬剤は、脂肪酸と複合しやすい部位(反応性基)を含まなければなら
ない。業界の通常の知識を有する化学者はこのような決定をすることができる。
薬剤の好ましいカテゴリーは抗癌剤、抗ウィルス剤および抗精神病剤である。抗
癌剤化合物はタキサンであることができる。ある態様においては、そのタキサン
はパクリタキセルである。重要な態様においては、そのタキサンがパクリタキセ
ルである際には、その脂肪酸は、パクリタキセルの2’OH位において複合して
いる。特に好ましい態様においては、その脂肪酸はドコサヘキサエン酸である。 【0039】 本発明の他の観点によって、多不飽和C16〜C22脂肪酸と薬剤との複合体
を単離する方法を提供する。この方法は、脂肪酸と薬剤とを共有的に複合させて
、複合体を形成し、複合体の結晶を形成し、結晶を単離することを含む。いくつ
かの態様においては、その脂肪酸は、室温で油状である。その好ましい脂肪酸、
薬剤、抗癌剤化合物および複合体は、前記した通りである。 【0040】 本発明の他の観点によって、そのキットを提供する。このキットは、第1の溶
媒に溶解した脂肪酸とタキサンとの複合体の溶液を収容する第1の容器と、第2
の溶媒と界面活性剤との混合物を生じる第2の容器と、第1の溶媒と混和性があ
る第2の溶媒と、その溶液とその混合物とを混ぜ合わせるためのインストラクシ
ョンとを含む包装物を含む。1つの態様においては、その第1の溶媒はエタノー
ルである。いくつかの態様においては、その界面活性剤はクレモホルである。他
の態様においては、その第2の溶媒はエタノールである。重要な態様においては
、そのクレモホルは、少なくとも1:1、2:1、3:1または4:1の第2の
溶媒に対する比率で存在する。好ましい脂肪酸、抗癌剤化合物および複合体は、
前記した通りである。特に好ましい態様においては、溶媒中の複合体の濃度は約
100mg/mlである。 【0041】 本発明のなおその他の観点によって、薬学的調製物を提供する。その薬学的調
製物は、C8〜C26脂肪酸およびタキサンの複合体の静脈内溶液を含み、ここ
ではその溶液はリポソームを実質的に含まない。好ましい脂肪酸、抗癌剤化合物
および複合体は前記した通りである。 【0042】 本発明の他の観点によって、哺乳類細胞増殖障害を有する検体に投与するため
の静脈内溶液を調製する方法を提供する。この方法は、(a)第1の溶媒に溶解
した脂肪酸とタキサンとの複合体の溶液と、(b)第2の溶媒と界面活性剤との
混合物とを混ぜ合わせ、その第2の溶媒が第1の溶媒と混和性があり、前記混合
の結果プレミックスが生成し、このプレミックスを静脈内溶液に加えることを含
む。1つの態様においては、第1の溶媒はアルコール、好ましくはエタノールで
ある。ある例においては、その界面活性剤はクレモホルである。他の態様におい
ては、その第2の溶媒はアルコール、好ましくはエタノールである。重要な態様
においては、そのクレモホルは、少なくとも1:1、2:1、3:1または4:
1の第2の溶媒に対する比率で存在する。好ましい脂肪酸、抗癌剤化合物および
複合体は、前記した通りである。特に好ましい態様においては、溶媒中の複合体
の濃度は約100mg/mlである。 【0043】 本発明のこれらのおよび他の観点並びに種々の利点および有用性が、好ましい
態様の詳細な記載を参照して一層明らかである。 【0044】発明の詳細な説明 シス−ドコサヘキサエン酸(DHA)は、天然に存在する脂肪酸である。これ
は、すべてがシスである6個の二重結合を有する非分枝状鎖状脂肪酸である。こ
の構造は、以下の通りである: 【化4】 【0045】 DHAは、例えば、魚油から単離することができるか、または化学的に合成す
ることができる。しかし、これらの方法はトランス異性体を生成させ、これを分
離するのは困難および高価であり、ヒトの安全性の問題を起こすこともある。好
ましい生産方法は、生物学的合成であって、すべてをシスの異性体として生成す
る。DHAの好ましい供給源はMartek Biosciences Corporation of Columbia,
Marylandである。Martekは、すべてがシス異性体であるDHAの単一の異性体の
みを合成する微細藻類を用いるDHAを製造するための特許システムを有する。
Martekの特許は、米国特許第5,374,657号、5,492,938号、5
,407,957号および5,397,591号を含む。 【0046】 DHAはまた授乳中の女性の乳汁中に存在し、Martekの実施権者は、小児用調
合乳用の栄養素サプリメントとして、欧州においてDHAの承認を得た。 【0047】 DHAは、酸素の存在下では不安定であり得ることが知られている。DHAお
よびこの複合体を安定化するために、これを合成した後にこの物質に酸化防止剤
を加えるのが重要である。安定化の1つの方法は、以下の溶液中で新たに合成さ
れた物質を調合することである:100gの純粋なDHA−パクリタキセルと1
00gの賦形剤(100mlのプロピレングリコール、70mgのα−トコフェ
ロール、5mgのジアラウリルチオジプロピオン酸、50mgのアスコルビン酸
)を調製し、褐色の密封したビン中にアルゴン下で保持し、摂氏4度において貯
蔵する。以下の酸化防止剤もまた用いることができる:アスコルビン酸、パルミ
チン酸アスコルビル、アスコルビン酸ジラウリル、ヒドロキノン、ブチル化ヒド
ロキシアニソール、メタ重亜硫酸ナトリウム、t−Bカロテンおよびα−トコフ
ェロール。重金属キレート剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)もま
た用いることができる。 【0048】 パクリタキセルは、タキサス・ブレビホリア(Taxus brevifolia)の樹皮から最
初に単離された(Wani et al., J, Am. Chem. Soc., 93, 2325, 1971)。この単離
および合成は、文献中に広範囲に報告されている。本出願人は市場の供給源、Ha
user Laboratories, of Boulder, Coloradoからパクリタキセルを得た。 【0049】 本発明の好ましい化合物である「タキソプレキシン(Taxoprexin)(登録商標)
」は、DHAおよびパクリタキセルの共有結合による複合体である。この化学構
造、合成、精製およびインビトロ作用は、米国特許第5,795,909号に記
載されており、この開示全体を参考として本明細書中に取り入れる。この構造は
、その特許の例1において「複合体1」として示されている。 【0050】 任意の治療用化合物についての最大許容用量(MTD)は、この臨床評価の一
部として検証される。例えば、相I試験は、最大許容用量、用量制限毒性(DL
T)および試験化合物の薬物動態の決定を含むことができる。本明細書中で用い
る「最大許容用量」は、成人の患者が、特定の疾患または症状を治療するために
安全に摂取することができる、薬剤の最大の容量をいう。従って、任意の食品医
薬局(FDA)により承認された治療的化合物についてのMTDは、公的な記録
の問題として当業者に知られている。すべての特定の治療的化合物についてのM
TDは、この配合(例えば注射可能な配合物、移植可能な生物腐食性重合体配合
物、経口配合物)、投与の経路(例えば、静脈内、経口、腫瘍内)、投与の様式
(例えば、注入、ボーラス注射)、投与スケジュール(例えば、毎時、毎日、毎
週)等に従って変化し得る。MTDは、しばしば、薬剤を投与された検体の50
%が用量制限毒性を発生する最高の用量レベルとして定義される。医師デスク参
考書(PDR)において見いだされる抗腫瘍薬学的剤についての用量は、これら
の剤についてのMTDとして定義される。MTDは、さらに、単一の剤として用
いられ、MTDを変化させるために加えられる追加の細胞的、遺伝子的、薬学的
または他の剤を含まない薬剤(抗腫瘍剤を含む)についての用量のみを含む。臨
床に関連する、および一般的に受け入れられている他の定義は、当業者に知られ
ている。 【0051】 最大許容用量の測定は、検体の重量あたりの薬剤の重量、体表面積あたりの薬
剤の重量等として表現することができる。抗癌剤化合物のMTDは、しばしば体
表面積の平方メートルあたりの重量(mg/m)として表現される。例えば、
ヒトにおけるパクリタキセル注入についてのMTDは、225mg/mである
。最もしばしば用いられる臨床的許容用量は、175mg/mである。MTD
はまた、時間成分に対する用量、例えば1日あたり体表面積あたり薬剤の重量と
して表現することができる。 【0052】 ヒト臨床試験を受けていないかまたはヒトにおけるMTDの決定(例えば実験
的または高度に毒性の化合物)を何も受けていない治療について、当業者は、動
物モデルを用いることによりMTDを概算することができる。動物におけるMT
Dの計算は、多くの生理学的なパラメーター、例えば死、特定の毒性、薬剤誘発
重量損失に基づくことができる。死亡を終点として用いて、MTDは、試験群の
各々の要素が生存した、用量を与えられた試験動物であることができる。毒性を
終点として用いて、MTDは、中程度であるが重篤ではない毒性が観察された用
量であることができる。重量損失を終点として用いて、MTDは、体重のある百
分率変化が誘発される用量であることができる。動物モデルおよび種々の終点を
用いてMTDを決定する他の方法は、当業者に知られている。治療的化合物につ
いての動物MTDのヒトMTDへの相関は、薬学の業界において受け入れられた
実務である。 【0053】 例えば、DHAとパクリタキセル(タキソプレキシン(登録商標))との複合
体は、パクリタキセル単独よりも約4〜5倍大きい(重量比)、またはパクリタ
キセル単独よりも約3〜4倍大きい(モル比)、動物(マウス、ラットおよびイ
ヌ)における最大許容用量を有することが決定された。 【0054】 本発明は、他の観点において、複合していない抗癌剤化合物についての最大許
容用量を超える量の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を含む、検体、好ましくはヒト
検体に投与するための組成物および配合物を提供する。脂肪酸−抗癌剤化合物複
合体は、好ましくは、検体に投与するための容器中にある。好ましくは、この容
器は、静脈内投与用の容器、例えばIV袋である。 【0055】 容器中の脂肪酸−抗癌剤化合物の量は、複合していない化合物についてのMT
Dよりも少なくとも約10%大きい。好ましくは、容器中の脂肪酸−抗癌剤化合
物の量は、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDより
も少なくとも約20%、30%、40%、50%、75%、100%、200%
、300%または400%大きい。抗癌剤化合物は、好ましくはタキサン、特に
パクリタキセルまたはドセタキセルである。 【0056】 これらの組成物を、異常な哺乳類細胞増殖障害を有する検体に投与する方法も
また、提供する。 【0057】 脂肪酸−抗癌剤化合物を量で含むキットもまた、提供する。このキットは、抗
癌剤化合物を、複合していない抗癌剤化合物についてのMTDよりも大きい量で
混合、希釈および/または投与するためのインストラクションと共に、複合した
抗癌剤化合物を含む1つまたは2つ以上の容器を含む。キットはまた、1種また
は2種以上の溶媒、界面活性剤、保存剤および/または希釈剤(例えば、通常の
生理的食塩水(0.9%NaCl)、または5%デキストロース(D5W))を
含む他の容器、並びに複合体を混合、希釈および/またはこのような治療を必要
としている検体に投与するための他の容器を含むことができる。一般的に符号1
1により示す、本発明の特徴を具体化するキットを、図1に例示する。キット1
1は、以下の主要な要素から成る:包装15、本発明の第1の剤17(例えばタ
キソプレキシン(登録商標)コンセントレート[「コンセントレート」]を含む
容器)、本発明の第2の剤19(例えばタキソプレキシン(登録商標)コンセン
トレートについての希釈剤[「希釈剤」]を含む容器)およびこのような剤を治
療用途において用いるためのインストラクション21。当業界の知識を有する個
人は、包装15を、個別の必要性に適合するように容易に変更することができる
。 【0058】 キット中の抗癌剤化合物を、液体溶液として、または乾燥粉末として提供する
ことができる。提供された化合物が乾燥粉末である際には、粉末を、また提供す
ることができる適切な溶媒の添加により再構成することができる。複合体の液体
形態を、濃縮する(投与の前に希釈するために)か、または検体に投与可能にす
ることができる。溶媒は、薬剤および投与の様式に依存する。適切な溶媒は、既
知の薬剤化合物について十分知られており、文献中で入手できる。 【0059】 前記したように、治療指数は、有毒用量の中央値と有効用量の中央値との比率
である。脂肪酸が抗癌剤化合物に複合して脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を形成す
ることにより、複合していない抗癌剤化合物と比較して、抗癌剤化合物の毒性が
低下し、有効性が増大する。従って、本発明はまた、検体における抗癌剤化合物
の治療指数を増加させる方法を提供する。この方法は、脂肪酸を抗癌剤化合物に
複合させて、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を形成し、この脂肪酸−抗癌剤化合物
複合体を検体に投与することを含む。抗癌剤化合物複合体の治療指数は、抗癌剤
化合物の複合していない配合物に対して改善される。好ましくは、抗癌剤化合物
はタキサン、特にパクリタキセルまたはドセタキセルである。 【0060】 複合体をリポソーム中にカプセル封入することができるが、複合体をリポソー
ムによりカプセル封入しないのが好ましい。この方法についての好ましい検体は
、ヒトである。 【0061】 本明細書中に記載した複合した抗癌剤化合物は、対応する複合していない抗癌
剤化合物よりも毒性が低く、一層有効である。従って、脂肪酸−抗癌剤化合物複
合体を、対応する複合していない抗癌剤化合物と同等に有毒であるがこれよりも
有効な量で、またはこれと同等に有効であるがこれよりも毒性が低い用量で投与
することができる。一般的に、脂肪酸の抗癌剤化合物への複合により、複合して
いない抗癌剤化合物と比較した最大許容用量の増加が可能である。 【0062】 本発明は、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体組成物の注射可能な調製
物を提供する。注射可能な調製物は、タキサンでの治療を必要としている検体、
例えば癌を有する検体への投与のために調製される。注射可能な調製物は、以前
可能であると考えられていたよりも高い濃度のタキサン誘導体を含む。例えば、
このパクリタキセルの注入配合物は、水溶液中に0.3mg/ml〜1.2mg
/ml希釈されて含む。驚異的なことに、本明細書中に開示した複合した脂肪酸
を有するタキサン誘導体を、他のタキサン配合物について観察された用量制限毒
性を伴わずに、はるかに高い濃度で検体に投与することができることが見いださ
れた。注射可能な調製物は、約6mg/mlよりも高い、本明細書中に記載した
脂肪酸−タキサン複合体を有する。好ましくは、調製物は、約7mg/mlより
も大きい、約8mg/mlよりも大きい、約9mg/mlよりも大きい、約10
mg/mlよりも大きい、約12mg/mlよりも大きい等を含む。 【0063】 さらに、現在臨床的に用いられている配合物よりも低い量のタキサンを有する
低用量注射可能調製物もまた提供する。複合していないタキサンと比較して驚異
的に増大した活性の脂肪酸−タキサン複合体により、同一の抗癌活性を得る一方
で、比較的低い量での投与が可能になる。従って、0.3mg/mlよりも低い
注射可能な調製物が提供され、この配合物は、癌を有する検体に投与された際に
抗癌活性を有する。好ましくは、低用量注射可能調製物は、約0.25mg/m
lより低い、約0.2mg/mlより低い、約0.15mg/mlより低い、約
0.1mg/mlより低い等を含む。 【0064】 尚高い量の脂肪酸−タキサン複合体を有する他の組成物を提供する。いくつか
の態様において、組成物は、約6mg/mlよりも大きい少なくとも1種の脂肪
酸−タキサン複合体および界面活性剤を含む。好ましくは、組成物は、約7mg
/mlより大きい、約8mg/mlよりも大きい、約9mg/mlよりも大きい
、約10mg/mlよりも大きい、約12mg/mlよりも大きい等を含む。他
の態様において、組成物は、少なくとも約37mg/mlの少なくとも1種の脂
肪酸−タキサン複合体を含む。好ましくは、このような組成物は、少なくとも約
40mg/ml、少なくとも約50mg/ml、少なくとも約60mg/ml、
少なくとも約80mg/mlおよび少なくとも約100mg/mlの少なくとも
1種の脂肪酸−タキサン複合体を含む。 【0065】 前述の調製物、配合物および組成物を、リポソームを調製する標準的な手順で
リポソームによりカプセル封入することができるが、好ましくはカプセル封入し
ない。 【0066】 タキサンまたは他の抗癌剤化合物を含む本明細書中のすべての組成物は、随意
に追加の抗癌剤化合物を含むことができる。組成物はまた、ヒトへの投与のため
の抗癌剤化合物を配合するのに有用な他の成分を含むことができ、これには、界
面活性剤、溶媒、保存剤、希釈剤等が含まれ、これらすべては、薬学の業界にお
いて標準的である。 【0067】 本発明において用いるのに適する界面活性剤には、非イオン系剤、例えば長鎖
脂肪酸およびこれらの水不溶性誘導体が含まれる。これらには、脂肪族アルコー
ル、例えばラウリルセチルアルコールおよびステアリルアルコール、グリセリル
エステル、例えば天然に存在するモノ、ジおよびトリグリセリド、並びに脂肪族
アルコール、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビタ
ン、スクロースおよびコレステロールの脂肪酸エステルが含まれる。また有用な
のは、アルコール基とのエーテル結合を介して加えられたポリオキシエチレン基
を有するものである化合物である。本発明において特に有用な化合物には、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレングリセロー
ルおよびステロイド系エステルが含まれる。特に好ましい界面活性剤は、ポリオ
キシエチル化ヒマシ油界面活性剤であるクレモホル(登録商標)ELおよびクレ
モホル(登録商標)EL−Pである。 【0068】 他の界面活性剤を用いて、本明細書中に記載した組成物を安定化することがで
きることが予想される。例えば、ポリソルベート80、ポリソルベート20、ラ
ウリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウムおよびソルビタンモノオレエートが
、本発明の意味において有用であり得る。陰イオン系界面活性剤もまた、本発明
の実際において有用であり得る。これらの例には、コール酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、オレ
イン酸ナトリウムおよびラウリン酸カリウムが含まれるが、これらには限定され
ない。 【0069】 ある態様において、脱水エタノールを、本明細書中に記載した組成物のための
溶媒として用いる。他の態様において、グリコール、例えばプロピレングリコー
ルまたはポリエチレングリコールが、本発明の範囲内である。単純な複合ポリオ
ールもまた、適切な溶媒であり得る。さらに、脱水していないアルコールを用い
ることもまた、本発明の範囲内で適切であり得る。溶媒およびこの適切な濃度を
決定して、脂肪酸−抗癌剤組成物を完全に可溶化することは、当業者の範囲内で
あり、余分な実験を必要としないことが認識される。 【0070】 例えば、DHAとパクリタキセル(タキソプレキシン(登録商標))との複合
体を、EtOH中に100mg/mlにおいて供給することができる。濃縮され
た複合体を、4:1のクレモホルEL:EtOH界面活性剤/溶媒混合物で2:
3に希釈し、クレモホル/EtOH賦形剤中に40mg/mlのDHA−パクリ
タキセルの中間体溶液を形成することができる。この中間体溶液を、注射賦形剤
、例えば通常の生理的食塩水5%デキストロース中に、1:5に希釈して、クレ
モホル/EtOH中に8mg/mlのDHA−パクリタキセルの最終濃度を与え
ることができる。 【0071】 DHAおよび他の天然に存在する非分枝状の脂肪酸を、事実上すべての抗癌剤
化合物と複合させ、本発明の方法に従って用いることができる。当業者はまた、
このカテゴリー内にあり、本発明において有用である多くの他の化合物を認識す
る。 【0072】 抗癌剤化合物は、以下の化合物および化合物の群を含むが、これらには限定さ
れない: 【0073】 抗腫瘍剤、例えば:アシビチン;アクラルビチン;アコダゾール塩酸塩;アク
ロニン;アドゼレシン;アドリアマイシン;アルデスロイキン;アルトレタミン
;アンボマイシン;アメタントロンアセテート;アミノグルテチミド;アムサク
リン;アナストロゾール;アントラマイシン;アスパラギナーゼ;アスペルリン
;アザシチジン;アゼテパ;アゾトマイシン;バチマスタット;ベンゾデパ;ビ
カルタミド;ビサントレン塩酸塩;ビスナフィドジメシレート;ビゼレシン;ブ
レオマイシンサルフェート;ブレキナーナトリウム;ブロピリミン;ブスルファ
ン;カクチノマイシン;カルステロン;カラセミド;カルベチマー;カルボプラ
チン;カルムスチン;カルビシン塩酸塩;カルゼレシン;セデフィンゴール;ク
ロラムブシル;シロレマイシン;シスプラチン;クラドリビン;クリスナトール
メシレート;シクロホスファミド;シタラビン;ダカルバジン;DACA(N−
[2−(ジメチルアミノ)エチル]アクリジン−4−カルボキサミド);ダクチ
ノマイシン;ダウノルビシン塩酸塩; 【0074】 ダウノマイシン;デシタビン;デキソーマプラチン;デザグアニン;デザグアニ
ンメシレート;ジアジクオン;ドセタキセル;ドキソルビシン;ドキソルビシン
塩酸塩;ドロロキシフェン;ドロロキシフェンシトレート;ドロモスタノロンプ
ロピオネート;ドゥアゾマイシン;エダトレキセート;エフロルニチン塩酸塩;
エルサミトルシン;エンロプラチン;エンプロメート;エピプロピジン;エピル
ビチン塩酸塩;エルブロゾール;エソルビシン塩酸塩;エストラムスチン;エス
トラムスチンホスフェートナトリウム;エタニダゾール;エチオード化油I13
1;エトポシド;エトポシドホスフェート;エトプリン;ファドロゾール塩酸塩
;ファザラビン;フェンレチニド;フロクスリジン;フルダラビンホスフェート
;フルオロウラシル;5−FdUMP;フルロシタビン;ホスキドン;ホストリ
エシンナトリウム;ジェンシタビン;ジェンシタビン塩酸塩;金Au198;オ
キシ尿素;イダルビシン塩酸塩; 【0075】 イホスファミド;イルモホシン;インターフェロンα−2a;インターフェロン
α−2b;インターフェロンα−n1;インターフェロンα−n3;インターフ
ェロンβ−Ia;インターフェロンγ−Ib;イプロプラチン;イリノテカン塩
酸塩;ランレオチドアセテート;レトロゾール;ロイプロリドアセテート;リア
ロゾール塩酸塩;ロメトレキソールナトリウム;ロムスチン;ロソキサントロン
塩酸塩;マソプロコール;メイタンシン;メクロレタミン塩酸塩;メジェストロ
ールアセテート;メレンジェストロールアセテート;メルファラン;メノガリル
;メルカプトプリン;メトトレキセート;メトトレキセートナトリウム;メトプ
リン;メチュレデパ;ミチンドマイド;マイトカルシン;マイトクロミン;マイ
トギリン;マイトマルシン;マイトマイシン;マイトスパー;マイトタン;マイ
トキサントロン塩酸塩;マイコフェノール酸;ノコダゾール;ノガラマイシン;
オーマプラチン;オキシスラン;パクリタキセル;ペガスパルガーゼ;ペリオマ
イシン;ペンタムスチン;ペプロマイシンサルフェート;パーホスファミド;ピ
ポブロマン;ピポスルファン;ピロキサントロン塩酸塩; 【0076】 プリカマイシン;プロメスタン;ポーファイマーナトリウム;ポーフィロマイシ
ン;プレドニムスチン;プロカルバジン塩酸塩;プロマイシン;プロマイシン塩
酸塩;ピラゾフリン;リボプリン;ログレチミド;サフィンゴール;サフィンゴ
ール塩酸塩;セムスチン;シムトラゼン;スパルホセートナトリウム;スパルソ
マイシン;スピロゲルマニウム塩酸塩;スピロムスチン;スピロプラチン;スト
レプトニグリン;ストレプトゾシン;塩化ストロンチウムSr89;スロフェヌ
ル;タリソマイシン;タキサン;タキソイド;テコガランナトリウム;テガフル
;テロキサントロン塩酸塩;テモポルフィン;テニポシド;テロキシロン;テス
トラクトン;チアミプリン;チオグアニン;チオテパ;チニタク;チアゾフリン
;チラパザミン;トムデックス;TOP−53;トポテカン塩酸塩;トレミフェ
ンシトレート;トレストロンアセテート;トリシリビンホスフェート;トリメト
レキセート;トリメトレキセートグルクロネート;トリプトレリン;ツブロゾー
ル塩酸塩;ウラシルマスタード;ウレデパ;バプレオチド;バーテポルフィン;
ビンブラスチン;ビンブラスチンサルフェート;ビンクリスチン;ビンクリスチ
ンサルフェート;ビンデシン;ビンデシンサルフェート;ビネピジンサルフェー
ト;ビングリシネートサルフェート;ビンリューロシンサルフェート; 【0077】 ビノレルビンタータレート;ビンロシジンサルフェート;ビンゾリジンサルフェ
ート;ボロゾール;ゼニプラチン;ジノスタチン;ゾルビシン塩酸塩;2−クロ
ロデオキシアデノシン;2’−デオキシホルマイシン;9−アミノカンプトテシ
ン;ラルチトレキセド;N−プロパルギル−5,8−ジデアザホル酸;2−クロ
ロ−2’−アラビノ−フルオロ−2’−デオキシアデノシン;2−クロロ−2’
−デオキシアデノシン;アニソマイシン;トリコスタチンA;hPRL−G12
9R;CEP−751;リノミド;硫黄マスタード;窒素マスタード(メクロア
エタミン);シクロホスファミド;メルファラン;クロラムブシル;イホスファ
ミド;ブスルファン;N−メチル−N−ニトロソウレア(MNU);N,N’−
ビス(2−クロロエチル)−N−ニトロソウレア(BCNU);N−(2−クロ
ロエチル)−N’−シクロヘキシル−N−ニトロソウレア(CCNU);N−(
2−クロロエチル)−N’−(トランス−4−メチルシクロヘキシル−N−ニト
ロソウレア(MeCCNU);N−(2−クロロエチル)−N’−(ジエチル)
エチルホスホネート−N−ニトロソウレア(ホテムスチン); 【0078】 ストレプトゾトシン;ジアカルバジン(DTIC);マイトゾロミド;テモゾロ
ミド;チオテパ;マイトマイシンC;AZQ;アドゼレシン;シスプラチン;カ
ルボプラチン;オーマプラチン;オキサリプラチン;C1−973;DWA 2
114R;JM216;JM335;ビス(白金);トムデックス;アザシチジ
ン;シタラビン;ジェムシタビン;6−メルカプトプリン;6−チオグアニン;
ヒポキサンチン;テニポシド9−アミノカンプトテシン;トポテカン;CPT−
11;ドキソルビシン;ダウノマイシン;エピルビシン;ダルビシン;マイトキ
サントロン;ロソキサントロン;ダクチノマイシン(アクチノマイシンD);ア
ムサクリン;ピラゾロアクリジン;すべてトランスのレチノール;14−ヒドロ
キシ−レトロ−レチノール;すべてトランスのレチノイン酸;N−(4−ヒドロ
キシフェニル)レチナミド;13−シスレチノイン酸;3−メチルTTNEB;
9−シスレチノイン酸;フルダラビン(2−F−アラ−AMP);2−クロロデ
オキシアデノシン(2−Cda)。 【0079】 他の抗腫瘍化合物には、以下のものが含まれる:20−エピ−1,25ジヒド
ロキシビタミンD3;5−エチニルウラシル;アビラテロン;アクラルビシン;
アシルフルベン;アデシペノール;アドゼレシン;アルデスロイキン;ALL−
TKアンタゴニスト;アルトレタミン;アンバムスチン;アミドックス;アミホ
スチン;アミノレブリン酸;アムルビシン;アムサクリン;アナグレリド;アナ
ストロゾール;アンドログラホリド;新脈管形成阻害剤;アンタゴニストD;ア
ンタゴニストG;アンタレリックス;抗背側化形態形成タンパク質1;抗アンド
ロゲン、前立腺癌;抗エストロゲン;抗ネオプラストン;アンチセンスオリゴヌ
クレオチド;アフィジコリングリシネート;アポトーシス遺伝子調節剤;アポト
ーシス調節剤;アプリン酸;アラ−CDP−DL−PTBA;アルギニンデアミ
ナーゼ;アスラクリン;アタメスタン;アトリムスチン;アキシナスタチン1;
アキナスタチン2;アキナスタチン3;アザセトロン;アザトキシン;アザチロ
シン;バッカチンIII誘導体;バラノール;バチマスタット;BCR/ABL
アンタゴニスト;ベンゾクロリン;ベンゾイルスタウロスポリン;ベータラクタ
ム誘導体; 【0080】 ベータアレチン;ベータクラマイシンB;ベツリン酸;bFGF阻害剤;ビカル
タミド;ビスアントレン;ビスアジリジニルスペルミン;ビスナフィド;ビスト
ラテンA;ビゼレシン;ブレフレート;ブレオマイシンA;ブレオマイシンB ;ブロピリミン;ブドチタン;ブチオニンスルホキシミン;カルシポトリオー
ル;カルホスチンC;カンプトセチン誘導体(例えば、10−ヒドロキシカンプ
トセチン);カナリポックスIL−2;カペシタビン;カルボキサミドアミノト
リアゾール;カルボキシアミドトリアゾール;CaRest M3;CARN7
00;カーチラッジ誘導阻害剤;カーゼレシン;カゼインキナーゼ阻害剤(IC
OS);カスタノスペルミン;セクロピンB;セトロレリクス;クロリンス;ク
ロロキノキサリンスルホンアミド;シカプロスト;シスポルフィリン;クラドリ
ビン;クロミフェン類似体;クロトリマゾール;コリスマイシンA;コリスマイ
シンB;コンブレタスタチンA4;コンブレタスタチン類似体; 【0081】 コナゲニン;クランベシジン816;クリスナトール;クリプトフィシン8;ク
リプトフィシンA誘導体;キュラチンA;シクロペンタントラキノン;シクロプ
ラタム;シペマイシン;シタラビンオクホスフェート;細胞溶解因子;サイトス
タチン;ダクリキシマブ;デシタビン;デヒドロジデムニンB;2’デオキシコ
ホルマイシン(DCF);デスロレリン;デキシホスファミド;デキシラゾキサ
ン;デクスベラパミル;ジアジコン;ジデムニンB;ジドックス;ジエチルノル
スペルミン;ジヒドロ−5−アザシチジン;ジヒドロタキソール、9−;ジオキ
サマイシン;ジフェニルスピロムスチン;ディスコダーモリド;ドコサノール;
ドラセトロン;ドキシフルリジン;ドロロキシフェン;ドロナビノール;デュオ
カルマイシンSA;エブセレン;エコムスチン;エデルホシン;エドレコロマブ
;エフロルニチン;エレメン;エミテフル;エピルビシン;エポチロン(A、R
=H;B、R=Me);エピチロン;エピステリド;エストラムスチン類似体; 【0082】 エストロゲンアゴニスト;エストロゲンアンタゴニスト;エタニダゾール;エト
ポシド;エトポシド4’−ホスフェート(エトポホス);エクセメスタン;ファ
ドロゾール;ファザラビン;フェンレチニド;フィルグラスチム;フィナステリ
ド;フラボピリドール;フレゼラスチン;フルアステロン;フルダラビン;フル
オロダウノルニシン塩酸塩;ホルフェニメックス;ホルメスタン;ホストリエシ
ン;ホテムスチン;ガドリニウムテキサフィリン;硝酸ガリウム;ガロシタビン
;ガニレリックス;ゼラチナーゼ阻害剤;ジェムシタビン;グルタチオン阻害剤
;ヘプスルファム;ヘレグリン;ヘキサメチレンビスアセトアミド;ホルモハリ
ングトニン(HHT);ヒペリシン;イバンドロン酸;イダルビシン;イドキシ
フェン;イドラマントン;イルモホシン;イロマスタット;イミダゾアクリドン
;イミキモド;免疫賦活薬ペプチド;インシュリン状成長因子−1受容体阻害剤
;インターフェロンアゴニスト;インターフェロン;インターロイキン;イオベ
ングアン;ヨードドキソルビシン;イポメアノール、4−; 【0083】 イリノテカン;イロプラクト;イルソグラジン;イソベンガゾール;イソホモハ
リコンドリンB;イタセトロン;ジャスプラキノリド;カハラリドF;ラメラリ
ン−Nトリアセテート;ランレオチド;レイナマイシン;レノグラスチム;レン
チナンサルフェート;レプトルスタチン;レトロゾール;白血病阻害因子;白血
球アルファインターフェロン;ロイプロリド+エストロゲン+プロゲステロン;
ロイプロレリン;レバニソール;リアロゾール;直鎖状ポリアミン類似体;親油
性ジサッカライドペプチド;親油性白金化合物;リソエリナミド7;ロバプラチ
ン;ロンブリシン;ロメトレキソール;ロミダニン;ロソキサントロン;ロバス
タチン;ロキソルビン;ルルトテカン;ルテチウムテキサフィリン;リソフィリ
ン;溶菌ペプチド;マイタンシン;マンノスタチンA;マリマスタット;マソプ
ロコール;マスピン;マトリリシン阻害剤;マトリックスメタロプロテイナーゼ
阻害剤;メモガリル;マーバロン;メテレリン;メチオニナーゼ;メトクロプラ
ミド;MIF阻害剤;ミフェプリストン;ミルテホシン;ミリモスチム;不適正
二重ラセンRNA;マイトラシン;マイトグアゾン;マイトラクトール;マイト
マイシン類似体; 【0084】 マイトナフィド;マイトトキシン繊維芽細胞成長因子−サポリン;マイトキサン
トロン;モファロテン;モルグラモスチム;モノクローナル抗体ヒト絨毛性性腺
刺激ホルモン;モノホスホリル脂質A+ミオバクテリウム細胞壁sk;モピダモ
ール;多重薬剤耐性遺伝子阻害剤;多重腫瘍サプレッサー1に基づく療法;マス
タード抗癌剤;マイカペロキシドB;ミコバクテリア細胞壁抽出物;ミリアポロ
ン;N−アセチルジナリン;n−置換ベンズアミド;ナファレリン;ナグレスチ
ップ;ナロキソン+ペンタゾシン;ナパビン;ナフテルピン;ナートグラスチン
;ネダプラチン;ネモルビシン;ネリドロン酸;中性エンドペプチダーゼ;ニル
タミド;ニサマイシン;五酸化二窒素調節剤;ニトロキシド酸化防止剤;ニトル
リン;O6−ベンジルグアニン;オクトレオチド;オキセノン;オリゴヌクレオ
チド;オナプリストン;オンダンセトロン;オンダンセトロン;オラチン;経口
サイトカインインデューサー;オルマプラチン;オサテロン;オキサリプラチン
;オキサウノマイシン;パクリタキセル類似体;パクリタキセル誘導体; 【0085】 パラウアミン;パルマイトイルリゾキシン;パミドロン酸;パナキシトリオール
;パノミフェン;パラバクチン;パゼリプチン;ペガスパルガーゼ;ペルデシン
;ペントサンポリサルフェートナトリウム;ペントスタチン;ペントロゾール;
ペルフルブロン;ペルホスファミド;ペリリルアルコール;フェナジノマイシン
;フェニルアセテート;ホスファターゼ阻害剤;ピシバニル;ピロカルピン塩酸
塩;ピラルビシン;ピリトレキシム;プラセチンA;プラセチンB;プラスミノ
ーゲン活性化剤阻害剤;白金錯体;白金化合物;白金−トリアミン錯体;ポドフ
ィロトキシン;ポルフィマーナトリウム;ポルフィロマイシン;プロピルビスア
クリドン;プロスタグランジンJ2;プロテアソム阻害剤;プロテインAに基づ
く免疫調節剤;プロテインキナーゼC阻害剤;プロテインキナーゼC阻害剤、微
細藻類;タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤;プリンヌクレオシドホスホ
リラーゼ阻害剤;パープリン;ピラゾロアクリジン;ピリドキシル化ヘモグロビ
ンポリオキシエチレン複合体;ラフアンタゴニスト;ラルチトレキセド;ラモセ
トロン;ラスファーネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤;ラス阻害剤;
ラス−GAP阻害剤;デメチル化レテリプチン;レニウムRe186エチドロネ
ート;リゾキシン;リボチーム;RIIレチンアミド;ログレチミド;ロヒツキ
ン;ロムルチド; 【0086】 ロキニメックス;ルビジノンB1;ルボキシル;サフィンゴール;セントピン;
SarCNU;サルコフェトールA;サルグラモスチム;模擬Sdi1;セムス
チン;センセンス誘導阻害剤1;センスオリゴヌクレオチド;シグナルトランス
ダクション阻害剤;シグナルトランスダクション調節剤;単一鎖抗原結合タンパ
ク質;シゾフィラン;ソブゾキサン;ナトリウムボロキャプテート;フェニル酢
酸ナトリウム;ソルベロール;ソマトメジン結合タンパク質;ソネルミン;スパ
ーホシン酸;スピカマイシンD;スピロムスチン;スプレノペンチン;スポンジ
スタチン1;スクアラミン;幹細胞阻害剤;幹細胞分割阻害剤;スチピアミド;
ストロメリシン阻害剤;スルフィノシン;超活性血管作用性腸ペプチドアンタゴ
ニスト;スラジスタ;スラミン;スワインソニン;合成グリコサミノグリカン;
タリムスチン;タモキシフェンメチオダイド;タウロムスチン;タザロテン;テ
コガランナトリウム;テガフル;テルラピリリウム;テロメラーゼ阻害剤;テモ
ポルフィン;テモゾロミド;テニポシド;テトラクロロデカオキシド;テトラゾ
ミン;サリブラスチン;サリドマイド;チオコラリン;トロンボポイエチン; 【0087】 模擬トロンボポイエチン;チマルファシン;チモポイエチン受容体アゴニスト;
チモトリナン;甲状腺刺激ホルモン;スズエチルエチオプルプリン;チラパザミ
ン;二塩化チタノセン;トポテカン;トポセンチン;トレミフェン;全能性幹細
胞因子;翻訳阻害剤;トレチノイン;トリアセチルウリジン;トリシリビン;ト
リメトレキセート;トリプトレリン;トロピセトロン;ツロステリド;チロシン
キナーゼ阻害剤;チルホスチン;UBC阻害剤;ウベニメックス;ウロゲニタル
シヌス誘導成長阻害因子;ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト;バプレオチド;
バリオリンB;ベクターシステム、赤血球遺伝子療法;ベラレソール;ベラミン
;バージン;バーテポルフィン;ビノレルビン;ビンキサルチン;ビタキシン;
ボロゾール;ザノテロン;ゼニプラチン;ジラスコルブ;ジノスタチンスティマ
ラマー。 【0088】 抗増殖剤:ピリトレキシムイソチオネート。 抗前立腺肥大:シトグルシド。 良性前立腺過形成治療剤:タムスロシン塩酸塩。 前立腺成長阻害剤;ペントモン。 【0089】 放射活性剤:フィブリノーゲンI 125;フルデオキシグルコースF 18
;フルオロドーパF 18;インシュリンI 125;インシュリンI 131
;イオベングアンI 123;ヨージパミドナトリウムI 131;ヨードアン
チピリンI 131;ヨードコレステロールI 131;ヨードヒップレートナ
トリウムI 123;ヨードヒップレートナトリウムI 125;ヨードヒップ
レートナトリウムI 131;ヨードピラセットI 125;ヨードピラセット
I 131;イオフェタミン塩酸塩I 123;イオメチンI 125;イオメ
チンI 131;イオタラメートナトリウムI 125;イオタラメートナトリ
ウムI 131;イオチロシンI 131;リオチロニンI 125;リオチロ
ニンI 131;メリソプロールアセテートHg 197;メリソプロールアセ
テートHg 203;メリソプロールHg 197;セレノメチオニンSe 7
5;テクネチウムTc 99m三硫化アンチモンコロイド;テクネチウムTc
99mビシセート;テクネチウムTc 99mジソフェニン;テクネチウムTc
99mエチドロネート;テクネチウムTc 99mエクサメタジム; 【0090】 テクネチウムTc 99mフリホスミン;テクネチウムTc 99mグルセプテ
ート;テクネチウムTc 99mリドフェニン;テクネチウムTc 99mメブ
ロフェニン;テクネチウムTc 99mメドロネート;テクネチウムTc 99
mメドロネート二ナトリウム;テクネチウムTc 99mメリチアチド;テクネ
チウムTc 99mオキシドロネート;テクネチウムTc 99mペンテテート
;テクネチウムTc 99mペンテテートカルシウム三ナトリウム;テクネチウ
ムTc 99mセスタミビ;テクネチウムTc 99mシボロキシム;テクネチ
ウムTc 99mスッシマー;テクネチウムTc 99m硫黄コロイド;テクネ
チウムTc 99mテボロキシム;テクネチウムTc 99mテトロホスミン;
テクネチウムTc 99mチアチド;チロキシンI 125;チロキシンI 1
31;トルポビドンI 131;トリオレインI 125;トリオレインI 1
31。 【0091】 抗癌剤補足有効化剤:三環系抗うつ薬剤(例えばイミプラミン、デシプラミン
、アミトリプチリン、クロミプラミン、トリミプラミン、ドキセピン、ノルトリ
プチリン、プロトリプチリン、アモキサピンおよびマプロチリン);非三環系抗
うつ薬剤(例えばサートラリン、トラゾドンおよびシタロプラム);Ca++
ンタゴニスト(例えばベラパミル、ニフェジピン、ニトレンジピンおよびカロベ
リン);カルモジュリン阻害剤(例えばプレニルアミン、トリフルオロペラジン
およびクロミプラミン);アンホテリシンB;トリパラノール類似体(例えばタ
モキシフェン);抗不整脈薬剤(例えばキニジン);抗高血圧薬剤(例えばレセ
ルピン);チオール枯渇剤(例えばブチオニンおよびスルホキシミン)並びに多
重薬剤耐性低減剤、例えばクレマホルEL。本発明の化合物はまた、サイトカイ
ン、例えば顆粒球コロニー刺激因子と共に投与することができる。 【0092】 好ましい抗癌剤(これらのMTDについてのいくつかをかっこ内に示す)には
、以下のものが含まれる:ジェムシタビン(1000mg/m);メトトレキ
セート(15mg/mi.v.+ロイコ<500mg/mi.v.w/oロ
イコ);5−FU(500mg/m/日×5日);FUDR(マウスにおいて
100mg/kg×5、ヒトi.a.において0.6mg/kg/日);FdU
MP;ヒドロキシウレア(ヒトにおいて35mg/kg/d);ドセタキセル(
60〜100mg/m);ディスコダーモリド;エポチロン;ビンクリスチン
(1.4mg/m);ビンブラスチン(3.3〜11.1mg/mまたはま
れには18.5mg/mに拡大する);ビノレルビン(30mg/m/wk
);メタパック;イリノテカン(患者の応答に依存して50〜150mg/m 、1×/wk);SN−38(イリノテカンよりも〜100倍効力が大きい);
10−OHカンプト;トポテカン(ヒトにおいて1.5mg/m/日、1×i
vLD10マウス=75mg/m);エトポシド(ヒトにおいて100mg/
);アドリアマイシン;フラボピリドール;シス−Pt(ヒトにおいて10
0mg/m);カルボ−Pt(ヒトにおいて360mg/m);ブレオマイ
シン(20mg/m);マイトマイシンC(20mg/m);ミトラマイシ
ン(30μg/kg);カペシタビン(経口的に2.5g/m);シタラビン
(100mg/m/日);2−Cl−2’デオキシアデノシン;フルダラビン
−PO(25mg/m/日、×5日);マイトキサントロン(12〜14m
g/m);マイトゾロミド(>400mg/m);ペントスタチン;トムデ
ックス。 【0093】 本明細書中で用いるタキサンは、三環系炭素原子接続性ネットワークを有する
分子であり、これは、炭素−炭素多重結合を含み得、炭素原子−非炭素原子結合
を含むことにより置換基、官能基および追加の環を含み得る。本明細書中で用い
るタキサンの構造は、米国特許第5,795,909号に示されている。 【0094】 タキソイドは、前述のタキサン炭素原子接続性ネットワークが、例えば1つま
たは2つ以上の炭素環式環の開裂により、炭素置換基の欠失または添加により、
通常は互いに結合していない炭素原子の接続により、通常は互いに結合している
炭素原子の接続の切断により、またはタキサン炭素原子接続性ネットワークのい
くつかの他の認識またはこれへの調整により変化するが、タキサン炭素原子接続
性ネットワークに特有の1つまたは2つ以上の構造的特徴が保存される、タキサ
ンに構造的に関連する分子である。 【0095】 本発明において有用な化合物は、抗癌カクテルの形態で送達することができる
。抗癌カクテルは、本発明において有用ないずれか1つの化合物と、他の抗癌剤
、例えば抗癌薬剤、サイトカインおよび/または補足効力化剤との混合物である
。癌の治療におけるカクテルの使用は、ルーチンである。この態様において、一
般的な投与賦形剤(例えばピル、錠剤、移植、注射可能な溶液等)は、本発明に
おいて有用な複合体および抗癌薬剤の両方および/または補足効力化剤を含む。 【0096】 本発明の抗癌剤複合体はまた、一般的に、乾癬、光線角化症等を含む、癌以外
の哺乳類細胞増殖障害の治療に有用である。これらはさらに、糖尿病およびこの
合併症、過剰な酸分泌、コレステロールを伴う心臓血管症状(例えば高脂血症お
よび高コレステロール血症)、下痢、卵巣疾患(例えば子宮内膜症、卵巣嚢胞等
)を治療するのに、および避妊剤として有用である。 【0097】 他の観点において、本発明は、物質の追加の組成物を提供する。本発明のこの
観点における組成物は、脂肪酸および薬剤の複合体の実質的に純粋な結晶を含む
。本発明のこの観点において、脂肪酸は、多不飽和脂肪酸である。いくつかの態
様において、脂肪酸は、好ましくは、C16〜C26の非分枝状の天然に存在す
る脂肪酸である。脂肪酸は、C8:0(カプリル酸)、C10:0(カプリン酸
)、C12:0(ラウリル酸)、C14:0(ミリスチン酸)、C16:0(パ
ルミチン酸)、C16:1(パルミトレイン酸)、C16:2、C18:0(ス
テアリン酸)、C18:1(オレイン酸)、C18:1−7(バクセン酸)、C
18:2−6(リノール酸)、C18:3−3(α−リノレン酸)、C18:3
−5(エレオステアリン酸)、C18:3−6(β−リノレン酸)、C18:4
−3、C20:1(ゴンドイック酸)、C20:2−6、C20:3−6(ジホ
モ−y−リノレン酸)、C20:4−3、C20:4−6(アラキドン酸)、C
20:5−3(エイコサペンタエン酸)、C22:1(ドコセン酸)、C22:
4−6(ドコサテトラエン酸)、C22:5−6(ドコサペンタエン酸)、C2
2:5−3(ドコサペンタエン酸)、C22:6−3(ドコサヘキサエン酸)お
よびC24:1−9(ネルボン酸)から成る群から選択することができる。特に
好ましいのは、ドコサヘキサエン酸である。ある態様において、脂肪酸は、リノ
ール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエ
ン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサノエート、CH−ヘキサノエート、C
−ブタノエートまたはオレイン酸であることができる。特に好ましい態様に
おいて、脂肪酸は、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、エイコサペンタ
エン酸またはドコサヘキサエン酸である。 【0098】 本発明のこの観点における薬剤は、脂肪酸と複合体を形成することができるす
べての薬剤であることができる。好ましくは、この薬剤は、脂肪酸の遊離酸と反
応性の遊離基を有する。一層好ましくは、薬剤は、遊離の−OHまたは−NH 基を有する。薬剤には、以下の剤が含まれるが、これには限定されない:アドレ
ナリン作用剤;副腎皮質ステロイド;副腎皮質抑制剤;アルコール妨害物;アル
ドステロンアンタゴニスト;アミノ酸;アンモニア解毒剤;同化剤;興奮剤;鎮
痛薬;アンドロゲン;付属する麻酔薬;麻酔薬;食欲不振;アンタゴニスト;下
垂体前葉製剤抑制剤;駆虫薬;抗にきび剤;抗アドレナリン作用剤;抗アレルギ
ー;抗アメーバ;抗アンドロゲン;抗貧血;抗狭心症;抗不安;抗関節炎;抗喘
息;抗アテローム硬化;抗菌;抗胆石;抗コレリソゲン(anticholelithogenic)
;抗コリン作用性;抗凝血;抗コクシジウム(anticoccidal); 【0099】 抗痙攣;抗うつ剤;抗糖尿病;抗下痢;抗利尿;解毒薬;制吐剤;抗痙攣;抗エ
ストロゲン;抗線維素溶解剤;抗真菌剤;抗緑内障剤;抗血友病;抗出血剤;抗
ヒスタミン剤;抗高脂血症;抗高リポタンパク血症;抗高血圧症;抗低血圧症;
抗感染;局所的抗感染;抗炎症;抗角質化剤;抗マラリア;抗菌;抗片頭痛;抗
有糸分裂剤;抗真菌;制吐剤;抗腫瘍剤;抗好中球減少剤;抗オベッショナル(a
ntiobessional)剤;駆虫剤;抗パーキンソン症候群;逆ぜん動;抗ニューモシス
ティス;抗増殖;抗前立腺肥大;抗原性動物剤;かゆみ止め;抗精神病薬;抗リ
ウマチ剤;抗住血吸虫;抗脂漏剤;抗分泌剤;抗痙攣剤;抗血栓剤;咳止め;抗
潰瘍剤;抗尿結石剤;抗ウイルス剤;食欲抑制剤;良性前立腺過形成治療剤;血
中グルコース調節剤;骨再吸収阻害剤;気管支拡張薬;カルボニックアンヒドラ
ーゼ阻害剤;心臓性抑制薬;心臓保護剤(cardioprotectant);強心剤;心臓血管
剤;胆汁分泌薬;コリン作用剤;コリン作用性アゴニスト;コリンエステラーゼ
失活剤; 【0100】 コクシジウム抑制薬;認識アジュバント;認識増強剤;抑制薬;診断助剤;利尿
薬;ドーパミン作用性薬;外寄生生物撲滅薬;催吐薬;酵素阻害剤;エストロゲ
ン;フィブリン溶解剤;蛍光剤;遊離酸素基スカベンジャー;胃腸運動性エフェ
クター;糖質コルチコイド;性腺刺激原理;毛髪成長刺激剤;止血剤;ヒスタミ
ンH2受容体アンタゴニスト;ホルモン;低コレステロール血症;低血糖;低脂
血症;低血圧;イメージング剤;免疫化剤;免疫モジュレーター;免疫レギュレ
ーター;免疫刺激剤;免疫抑制剤;インポテンス療法付加物;阻害剤;角質溶解
剤;LNRHアゴニスト;肝臓障害治療;黄体融解素;記憶アジュバント;精神
的挙動増強剤;気分調節剤;粘液溶解剤;粘膜保護剤;瞳孔拡大因子;鼻うっ血
除去薬;神経筋遮断剤;神経保護剤;NMDAアンタゴニスト;非ホルモンステ
ロール誘導体;分娩促進薬;プラスミノーゲン活性化剤; 【0101】 血小板活性化因子アンタゴニスト;血小板凝集阻害剤;発作後およびポストヘッ
ド(post-head)外傷治療;増強剤;プロゲスチン;プロスタグランジン;前立腺
成長阻害剤;プロチロトロピン;向精神薬;肺表面;放射活性剤;レギュレータ
ー;弛緩薬;再分割剤;殺疥癬虫薬;硬化剤;鎮静薬;鎮静薬−催眠薬;選択性
アデノシンA1アンタゴニスト;セロトニンアンタゴニスト;セロトニン阻害剤
;セロトニン受容体アンタゴニスト;ステロイド;刺激剤;抑制剤;症候性多発
性硬化症;作用補助薬;甲状腺ホルモン;甲状腺阻害剤;チロミメティック(thy
romimetic);トランキライザー;筋萎縮性側方硬化症の治療;脳虚血の治療;パ
ジェット病の治療;不安定アンギナの治療;尿酸排泄;血管収縮薬;血管拡張薬
;バルネラリー(vulnerary);創傷治癒剤;キサンチンオキシダーゼ阻害剤。 【0102】 これらのカテゴリーの各々における化合物の列挙は、米国特許第5,795,
909号中に見いだすことができ、この開示を参考のために本明細書中に取り入
れる。薬剤の好ましい群には、抗癌剤、抗感染剤(抗菌および抗ウイルス剤を含
む)、および抗精神病薬を含む神経学的剤がある。抗癌剤および好ましい抗癌剤
は、前記した通りである。 【0103】 抗感染剤には、ジフロキサチン塩酸塩;ラウリルイソキノリニウムブロミド;
モキサラクタム二ナトリウム;オルニダゾール;ペントイソミシン;サラフロキ
サンチン塩酸塩;HIVおよび他のレトロウイルスのプロテアーゼ阻害剤;HI
Vおよび他のレトロウイルスのインテグラーゼ阻害剤;セファクロール(セクロ
ール);アシクロビル(ゾビラックス);ノルフロキサチン(ノロキシン);セ
ホキシチン(メホキシン);セフロキシムアクセチル(セフチン);シプロフロ
キサチン(シプロ);アミナクリン塩酸塩;ベンゼトニウムクロリド;ビチオノ
レートナトリウム;ブロムクロレノン;カルバミドペルオキシド;セタルコニウ
ムクロリド;セチルピリジニウムクロリド;クロルヘキシジン塩酸塩;クリオキ
ノール;ドミフェンブロミド;フェンチクロール;フルダゾニウムクロリド;フ
クシン、塩基性;フラゾリドン;ゲンチアンバイオレット;ハルキノール;ヘキ
サクロロフェン;過酸化水素;イクタムモール;イミデシルヨウ素;ヨウ素;イ
ソプロピルアルコール;マフェニドアセテート;メラルシンナトリウム;マーキ
ュフェノールクロリド;水銀、アンモニア化;メチルベンゼトニウムクロリド;
ニトロフラゾン;ニトロメソール;オクテニジン塩酸塩;オキシクロロセン;オ
キシクロロセンナトリウム;パラクロロフェノール、樟脳化;過マンガン酸カリ
ウム;ポビドン−ヨウ素;セパゾニウムクロリド;硝酸銀;スルファジアジン;
銀;シンクロセン;チメルホネートナトリウム;チメロザル;トロクロセンカリ
ウムが含まれる。 【0104】 抗菌剤には、以下のものが含まれる:アセダプソン;アセトスルホンナトリウ
ム;アラメチン;アレキシジン;アムジノシリン;アムジノシリンピボキシル;
アミシクリン;アミフロキサチン;アミフロキサチンメシレート;アミカシン;
アミカシンサルフェート;アミノサリチル酸;アミノサリチル酸ナトリウム;ア
モキシシリン;アンホマイシン;アンピシリン;アンピシリンナトリウム;アパ
ルシリンナトリウム;アプラマイシン;アスパートシン;アストロマイシンサル
フェート;アビラマイシン;アボパルシン;アジスロマイシン;アズロシリン;
アズロシリンナトリウム;バカンピシリン塩酸塩;バシトラシン;バシトラシン
メチレンジサリチレート;バシトラシン亜鉛;バンバーマイシン;ベンゾイルパ
スカルシウム;ベリスロマイシン;ベタマイシンサルフェート;ビアペネム;ビ
ニラマイシン;ビフェナミン塩酸塩;ビスピリチオンマグスルフェックス;ブチ
カシン;ブチロシンサルフェート;カプレオマイシンサルフェート;カルバドッ
クス;カルベニシリン二ナトリウム;カルベニシリンインダニルナトリウム; 【0105】 カルベニシリンフェニルナトリウム;カルベニシリンカリウム;カルモナムナト
リウム;セファクロール;セファドロキシル;セファマンドール;セファマンド
ールナフェート;セファマンドールナトリウム;セファパロール;セファトリジ
ン;セファザフルアナトリウム;セファゾリン;セファゾリンナトリウム;セフ
ブペラゾン;セフジニル;セフェピム;セフェピム塩酸塩;セフェテコール;セ
フィキシム;セフメノキシム塩酸塩;セフメタゾール;セフメタゾールナトリウ
ム;セホニシド一ナトリウム;セホニシドナトリウム;セホペラゾンナトリウム
;セホラニド;セホタキシムナトリウム;セホテタン;セホテタン二ナトリウム
;セホチアム塩酸塩;セホキシチン;セホキシチンナトリウム;セフピミゾール
;セフピミゾールナトリウム;セフピラミド;セフピラミドナトリウム;セフピ
ロームサルフェート;セフポドキシムプロキセチル;セフプロジル;セフロキサ
ジン;セフスロジンナトリウム;セフタジジム;セフチブテン;セフチゾキシム
ナトリウム;セフトリアキソンナトリウム;セフロキシム;セフロキシムアキセ
チル; 【0106】 セフロキシムピボキセチル;セフロキシムナトリウム;セファセトリルナトリウ
ム;セファレキシン;セファレキシン塩酸塩;セファログリシン;セファロリジ
ン;セファロチンナトリウム;セファピリンナトリウム;セフラジン;セトシク
リン塩酸塩;セトフェニコール;クロラムフェニコール;クロラムフェニコール
パルミテート;クロラムフェニコールパントテネート複合体;クロラムフェニコ
ールナトリウムスクシネート;クロルヘキシジンホスファニレート;クロロキシ
レノール;クロルテトラサイクリンビサルフェート;クロルテトラサイクリン塩
酸塩;シノキサチン;シプロフロキサチン;シプロフロキサチン塩酸塩;シロレ
マイシン;クラリスロマイシン;クリナフロキサチン塩酸塩;クリンダマイシン
;クリンダマイシン塩酸塩;クリンダマイシンパルミテート塩酸塩;クリンダマ
イシンホスフェート;クロファジミン;クロキサチリンベンザチン;クロキサチ
リンナトリウム;クロキシキン;コリスチメセートナトリウム;コリスチンサル
フェート;クメルマイシン;クメルマイシンナトリウム;シクラシリン;シクロ
セリン; 【0107】 ダルホプリスチン;ダプソン;ダプトマイシン;デメクロシクリン;デメクロシ
クリン塩酸塩;デメシクリン;デノフンギン;ジアベリジン;ジクロキサシリン
;ジクロキサシリンナトリウム;ジヒドロストレプトマイシンサルフェート;ジ
ピリチオン;ジリスロマイシン;ドキシシクリン;ドキシシクリンカルシウム;
ドキシシクリンホスファテックス;ドキシシクリンヒクレート;ドロキサチンナ
トリウム;エノキサチン;エピシリン;エピテトラサイクリン塩酸塩;エリスロ
マイシン;エリスロマイシンアシストレート;エリスロマイシンエストレート;
エリスロマイシンエチルスクシネート;エリスロマイシングルセプテート;エリ
スロマイシンラクトビオネート;エリスロマイシンプロピオネート;エリスロマ
イシンステアレート;エタムブトール塩酸塩;エチオナミド;フレロキサシン;
フロキサシリン;フルダラニン;フルメキン;ホスホマイシン;ホスホマイシン
トロメタミン;フモキシシリン;フラゾリウムクロリド;フラゾリウムタータレ
ート;フシデートナトリウム;フシジン酸;ゲンタマイシンサルフェート;グロ
キシモナム;グラミシジン;ハロプロジン;ヘタシリン;ヘタシリンカリウム;
ヘキセジン;イバフロキサチン;イミペネム;イソコナゾール;イセパミシン;
イソニアジド; 【0108】 ジョサマイシン;カナマイシンサルフェート;キタサマイシン;レボフラルタド
ン;レボプロピルシリンカリウム;レキシスロマイシン;リンコマイシン;リン
コマイシン塩酸塩;ロメフロキサチン;ロメフロキサチン塩酸塩;ロメフロキサ
チンメシレート;ロラカルベフ;マフェニド;メクロシクリン;メクロシクリン
スルホサリチレート;メガロマイシンカリウムホスフェート;メキドックス;メ
ロペネム;メタサイクリン;メタサイクリン塩酸塩;メタナミン;メタナミンヒ
ップレート;メタナミンマンデレート;メチシリンナトリウム;メチオプリム;
メトロニダゾール塩酸塩;メトロニダゾールホスフェート;メズロシリン;メズ
ロシリンナトリウム;ミノサイクリン;ミノサイクリン塩酸塩;ミリンカミシン
塩酸塩;モネンシン;モネンシンナトリウム;ナフシリンナトリウム;ナリジキ
セートナトリウム;ナリジキシン酸;ナタマイシン;ネブラマイシン;ネオマイ
シンパルミテート;ネオマイシンサルフェート;ネオマイシンウンデシレネート
;ネチルマイシンサルフェート;ニュートラマイシン;ニフラデン;ニフラルデ
ゾン;ニフラテル;ニフラトロン;ニフルダジル;ニフリミド;ニフルピリノー
ル;ニフルキナゾール;ニフルチアゾール;ニトロサイクリン;ニトロフラント
イン;ニトロミド; 【0109】 ノルフロキサシン;ノボビオシンナトリウム;オフロキサチン;オルメトプリム
;オキサシリンナトリウム;オキシモナム;オキシモナムナトリウム;オキソリ
ニン酸;オキシテトラサイクリン;オキシテトラサイクリンカルシウム;オキシ
テトラサイクリン塩酸塩;パルジマイシン;パラクロロフェノール;パウロマイ
シン;ペフロキサチン;ペフロキサチンメシレート;ペナメシリン;ペニシリン
Gベンザチン;ペニシリンGカリウム;ペニシリンGプロカイン;ペニシリンG
ナトリウム;ペニシリンV;ペニシリンVベンザチン;ペニシリンVヒドラバミ
ン;ペニシリンVカリウム;ペンチジドンナトリウム;フェニルアミノサリチレ
ート;ピペラシリンナトリウム;ピルベニシリンナトリウム;ピリジシリンナト
リウム;ピルリマイシン塩酸塩;ピバンピシリン塩酸塩;ピバンピシリンパモエ
ート;ピバンピシリンプロベネート;ポリマイキシンBサルフェート;ポルフィ
ロマイシン;プロピカシン;ピラジンアミド;ピリチオン亜鉛;キンデカミンア
セテート;キヌプリスチン;ラセフェニコール;ラモプラニン;ラニマイシン;
レノマイシン;レプロマイシン;リファブチン;リファメタン;リファメキシル
;リファミド;リファンピン;リファペンチン;リファキシミン;ロリテトラサ
イクリン;ロリテトラサイクリンニトレート;ロサラマイシン;ロサラマイシン
ブチレート; 【0110】 ロサラマイシンプロピオネート;ロサラマイシンナトリウムホスフェート;ロサ
ラマイシンステアレート;ロソキサチン;ロキサルソン;ロキシスロマイシン;
サンサイクリン;サンフェトリネムナトリウム;サルモキシシリン;サルピシリ
ン;スコパファンギン;シソマイシン;シソマイシンサルフェート;スパーフロ
キサチン;スペクチノマイシン塩酸塩;スピラマイシン;スタリマイシン塩酸塩
;ステッフィマイシン;ストレプトマイシンサルフェート;ストレプトニコツィ
ド;スルファベンズ;スルファベンズアミド;スルファセトアミド;スルファセ
トアミドナトリウム;スルファシチン;スルファジアジン;スルファジアジンナ
トリウム;スルファドキシン;スルファレン;スルファメラジン;スルファメー
ター;スルファメタジン;スルファメチゾール;スルファメトキサゾール;スル
ファモノメトキシン;スルファモキソール;スルファニレート亜鉛;スルファニ
トラン;スルファサラジン;スルファソミゾール;スルファチアゾール; 【0111】 スルファザメト;スルフイソキサゾール;スルフイソキサゾールアセチル;スル
フイソキサゾールジオラミン;スルホミキシン;スロペネム;スルタミシリン;
サンシリンナトリウム;タランピシリン塩酸塩;テイコプラニン;テマフロキサ
チン塩酸塩;テモシリン;テトラサイクリン;テトラサイクリン塩酸塩;テトラ
サイクリンホスフェート複合体;テトロキソプリム;チアンフェニコール;チペ
ンシリンカリウム;チカルシリンクレシルナトリウム;チカルシリン二ナトリウ
ム;チカルシリン一ナトリウム;チクラトン;チオドニウムクロリド;トブラマ
イシン;トブラマイシンサルフェート;トスフロキサチン;トリメトプリム;ト
リメトプリムサルフェート;トリスルファピリミジン;トロレアンドマイシン;
トロスペクトマイシンサルフェート;チロスリシン;バンコマイシン;バンコマ
イシン塩酸塩;ビルジニアマイシン;ゾルバマイシン。 【0112】 抗ウイルス剤には、以下のものが含まれる:アセマンナン;アシクロビル;ア
シクロビルナトリウム;アデホビル;アロブジン;アルビルセプトスドトックス
;アマンタジン塩酸塩;アラノチン;アリルドン;アテビルジンメシレート;ア
ブリジン;シドホビル;シパンフィリン;シタラビン塩酸塩;デラビルジンメシ
レート;デスシクロビル;ジダノシン;ジソキサリル;エドクスジン;エンビラ
デン;エンビロキシム;ファンシクロビル;ファモチン塩酸塩;フィアシタビン
;フィアルリジン;ホサリレート;ホスカルネットナトリウム;ホスホネットナ
トリウム;ガンシクロビル;ガンシクロビルナトリウム;イドクスリジン;ケト
キサル;ラミブジン;ロブカビル;メモチン塩酸塩;メチサゾン;ネビラピン;
ペンシクロビル;ピロダビル;リバビリン;リマンタジン塩酸塩;サキナビルメ
シレート;ソマンタジン塩酸塩;ソリブジン;スタトロン;スタブジン;チロロ
ン塩酸塩;トリフルリジン;バラシクロビル塩酸塩;ビダラビン;ビダラビンホ
スフェート;ビダラビンナトリウムホスフェート;ビロキシム;ザルシタビン;
ジドブジン;ジンビロキシムおよびインテグラーゼ阻害剤。 【0113】 抗精神病薬を含む神経学的剤には、以下のものが含まれるがこれらには限定さ
れない:アセトフェナジンマレエート;アレンテモール臭化水素酸塩;アルペル
チン;アザペロン;バテラピンマレエート;ベンペリドール;ペンジンドピリン
塩酸塩;ブロホキシン;ブロンペリドール;ブロンペリドールデカノエート;ブ
タクラモール塩酸塩;ブタペラジン;ブタペラジンマレエート;カーフェナジン
マレエート;カーボトロリン塩酸塩;クロルプロマジン;クロルプロマジン塩酸
塩;クロルプロチキセン;シンペレン;シントリアミド;クロマクランホスフェ
ート;クロペンチキソール;クロピモジン;クロピパザンメシレート;クロロペ
ロン塩酸塩;クロチアピン;クロチキアミドマレエート;クロザピン;シクロフ
ェナジン塩酸塩;ドロペリドール;エタゾレート塩酸塩;フェニミド;フルシン
ドール;フルメザピン;フルフェナジンデカノエート;フルフェナジンエナンテ
ート;フルフェナジン塩酸塩;フルスピペロン;フルスピリレン;フルトロリン
;ゲボトロリン塩酸塩;ハロペミド;ハロペリドール;ハロペリドールデカノエ
ート;ホペリドン;イミドリン塩酸塩;レンペロン;マザパーチンスクシネート
;メソリダジン; 【0114】 メソリダジンベシレート;メチアピン;ミレンペロン;ミリパーチン;モリドン
塩酸塩;ナラノール塩酸塩;ネフルモジド塩酸塩;オカペリドン;オランザピン
;オキシペロミド;ペンフルリドール;ペンチアピンマレエート;ペルフェナジ
ン;ピモジド;ピノキセピン塩酸塩;ピパンペロン;ピペラセタジン;ピポチア
ジンパルミテート;ピキンドン塩酸塩;プロクロルペラジンエジシレート;プロ
クロルペラジンマレエート;プロマジン塩酸塩;レモキシプリド;レモキシプリ
ド塩酸塩;リムカゾール塩酸塩;セペリドール塩酸塩;サーチンドール;セトペ
ロン;スピペロン;チオリダジン;チオリダジン塩酸塩;チオチキセン;チオチ
キセン塩酸塩;チオペリドン塩酸塩;チオスピロン塩酸塩;トリフルオペラジン
塩酸塩;トリフルペリドール;トリフルプロマジン;トリフルプロマジン塩酸塩
;ジプラシドン塩酸塩;ベンズトロピンメシレート;ビペリデン;ビペリデン塩
酸塩;ビペリデンラクテート;カーマンタジン;シラドーパ塩酸塩;ドパマンチ
ン;エトプロパジン塩酸塩;ラザベミド;レボドーパ;ロメトラリン塩酸塩;モ
フェギリン塩酸塩;ナキサゴリド塩酸塩;パレプチドサルフェート;プロサイク
リジン塩酸塩; 【0115】 キネロラン塩酸塩;ロピニロール塩酸塩;セレギリン塩酸塩;トルカポン;トリ
ヘキシフェニジル塩酸塩;フェルバメート;ロレクレゾール;トルガビド;アダ
タンセリン塩酸塩;アジナゾラム;アジナゾラムメシレート;アラプロクレート
;アレタミン塩酸塩;アメダリン塩酸塩;アミトリプチリン塩酸塩;アモキサピ
ン;アプタザピンマレエート;アザロキサンフマレート;アゼピンドール;アジ
プラミン塩酸塩;ビペナモール塩酸塩;ブプロピオン塩酸塩;ブタセチン;ブト
リプチリン塩酸塩;カルキサゾン;カータゾレート;シクラジンドール;シドキ
セピン塩酸塩;シロバミンメシレート;クロダゾン塩酸塩;クロミプラミン塩酸
塩;コチニンフマレート;シクリドール;シペナミン塩酸塩;シプロリドール塩
酸塩;シプロキシミド;ダレダリントシレート;ダポキセチン塩酸塩;ダザドロ
ールマレエート;ダゼピニル塩酸塩;デシプラミン塩酸塩;デキサミソール;デ
キシマフェン;ジベンゼピン塩酸塩;ジオキサドロール塩酸塩;ドチエピン塩酸
塩;ドキセピン塩酸塩;ドゥロキセチン塩酸塩;エクラナミンマレエート;エン
シプレート;エトペリドン塩酸塩;ファントリドン塩酸塩;フェンメトゾール塩
酸塩; 【0116】 フェンメトラミド;フェゾラミンフマレート;フルオトラセン塩酸塩;フルオキ
セチン;フルオキセチン塩酸塩;フルパロキサン塩酸塩;ガムフェキシン;グア
ノキシフェンサルフェート;イマフェン塩酸塩;イミロキサン塩酸塩;イミプラ
ミン塩酸塩;インデロキサジン塩酸塩;イントリプチリン塩酸塩;イプリンドー
ル;イソカルボキサジド;ケチプラミンフマレート;ロフェプラミン塩酸塩;ロ
ルタラミン;マプロチリン;マプロチリン塩酸塩;メリトラセン塩酸塩;ミラセ
ミド塩酸塩;ミナプリン塩酸塩;ミルタザピン;モクロベミド;モダリンサルフ
ェート;ナパクタジン塩酸塩;ナパメゾール塩酸塩;ネファゾドン塩酸塩;ニソ
キセチン;ニトラフダム塩酸塩;ノミフェンシンマレエート;ノートリプチリン
塩酸塩;オクトリプチリンホスフェート;オピプラモール塩酸塩;オキサプロチ
リン塩酸塩;オキシペルチン;パロキセチン;フェネルジンサルフェート;ピラ
ンダミン塩酸塩;ピゾチリン;プリデフィン塩酸塩;プロリンタン塩酸塩;プロ
トリプチリン塩酸塩;キパジンマレエート;ロリシプリン;セプロキセチン塩酸
塩;サートラリン塩酸塩;シブトラミン塩酸塩;スルピリド;スリトゾール;タ
メトラリン塩酸塩; 【0117】 タンプラミンフマレート;タンダミン塩酸塩;チアゼシム塩酸塩;ソザリノン;
トモキセチン塩酸塩;トラゾドン塩酸塩;トレベンゾミン塩酸塩;トリミプラミ
ン;トリミプラミンマレエート;ベンラファキシン塩酸塩;ビロキサジン塩酸塩
;ジメルジン塩酸塩;ゾメタピン;アルブトイン;アメルトリド;アトリド;ブ
ラメート;カルバマゼピン;シンロミド;シテナミド;クロナゼパム;シヘプタ
ミド;デジナミド;ジメタジオン;ジバルプロエックスナトリウム;エテロバー
ブ;エトスクシミド;エトトイン;フルラゼパム塩酸塩;フルジンアミド;ホス
フェニトインナトリウム;ガバペンチン;イレペミド;ラモトリギン;硫酸マグ
ネシウム;メフェニトイン;メホバルビタル;メセトイン;メトスクシミド;ミ
ラセミド塩酸塩;ナバゼニル;ナフィミドン塩酸塩;ニトラゼパム;フェナセミ
ド;フェノバルビタル;フェノバルビタルナトリウム;フェンスクシミド;フェ
ニトイン;フェニトインナトリウム;プリミドン;プロガビド;ラリトリン;レ
マセミド塩酸塩;ロピジン;サブクルゾール;スチリペントール;スルチアム;
チオペンタールナトリウム;チレタミン塩酸塩;トピラメート;トリメタジオン
;バルプロエートナトリウム;バルプロン酸;ビガバトリン;ゾニクレゾール塩
酸塩; 【0118】 ゾニサミド;アルベリンシトレート;アミソトロピンメチルブロミド;アトロピ
ン;アトロピンオキシド塩酸塩;アトロピンサルフェート;ベラドンナ;ベナプ
リジン塩酸塩;ベンゼチミド塩酸塩;ベンジロニウムブロミド;ビペリデン;ビ
ペリデン塩酸塩;ビペリデンラクテート;クリジニウムブロミド;シクロペント
レート塩酸塩;デキセチミド;ジシクロミン塩酸塩;ジヘキシベリン塩酸塩;ド
マゾリンフマレート;エラントリン;エルカイン;エチベンズトロピン;ユーカ
トロピン塩酸塩;グリコピロレート;ヘテロミウムブロミド;ホマトロピン臭化
水素酸塩;ホマトロピンメチルブロミド;ヒオスシアミン;ヒオスシアミン臭化
水素酸塩;ヒオスシアミンサルフェート;イソプロパミドヨージド;メペンゾレ
ートブロミド;メチルアトロピンニトレート;メトキジン;オキシブチニンクロ
リド;パラペンゾレートブロミド;ペンタピペリウムメチルサルフェート;フェ
ンカルバミド;ポルジンメチルサルフェート;プログルミド;プロパンセリンブ
ロミド;プロペンゾレート塩酸塩;スコポラミン臭化水素酸塩;テマトロピウム
メチルサルフェート;チキナミド塩酸塩;トフェナシン塩酸塩;トキジン;トリ
アンピジンサルフェート;トリヘキシフェニジル塩酸塩;トロピカミド。 【0119】 好ましい抗精神病薬には、以下のものが含まれる:ロラゼパム;クロルジアゼ
ポキシド;クロラゼペート;ジアゼパム;アルプラゾラム;ヒドロキシジン;ブ
スピロン;ベンラファキシン;メホバルビタル;メプロバメート;ドキセピン;
ペルフェナジン;ヒドロキシジンパモエート;ベンラファキシン;ミルタザピン
;ネファゾドン;ブプロピオン;フェネルジン;トラニルシプロミン;シタロプ
ラム;パラキセフィン;サートラリン;アミトルプチリン;プロトリプチリン;
ジバルプロエックス;クロナゼパム;クロザピン;ハロペリドール;ロキサピン
;モリンドン;チオチキセン;ピモジド;リスペリドン;クエフィアピン;チオ
チキセン;オランザピン;クエチアピン;プロクロルペラジン;メソリダジン;
トリフルオペラジン;クロルプロマジン;パーフェナジン;フルボキサミン。最
も好ましい抗精神病薬には、以下のものが含まれる:クロザピン;ベンラファキ
シン;リスペリドン;クエフィアピン;チオチキセン;オランザピン。 【0120】 本発明の化合物は、単独でまたはカクテルで用いる際に、治療的に有効な量で
投与する。治療的に有効な量は、以下に討議するパラメーターにより決定される
;しかし、いずれの場合においても、腫瘍の成長を阻害するのに有効な腫瘍の領
域における薬剤のレベルを確立する量である。 【0121】 投与する際に、本発明の配合物は、薬学的に受け入れられる量および薬学的に
受け入れられる組成で適用される。このような調製物は、ルーチンに、塩、緩衝
剤、保存剤、相溶性担体および随意に他の治療成分を含むことができる。薬とし
て用いる際に、塩は、薬学的に受け入れられなければならないが、薬学的に受け
入れられない塩を有利に用いてこの薬学的に受け入れられる塩を調製し、これは
、本発明の範囲から除外されない。このような薬理学的および薬学的に受け入れ
られる塩には、以下の酸から調製されるものが含まれるが、これには限定されな
い:塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、
p−トルエンスルホン酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ギ酸、マロン
酸、コハク酸、ナフタレン−2−スルホン酸およびベンゼンスルホン酸。また、
薬学的に受け入れられる塩は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えば
ナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩として調製することができる。 【0122】 適切な緩衝剤には、以下のものが含まれる:酢酸および塩(1〜2%W/V)
;クエン酸および塩(1〜3%W/V);ホウ酸および塩(0.5〜2.5%W
/V);並びにリン酸および塩(0.8〜2%W/V)。 適切な保存剤には、塩化ベンズアルコニウム(0.003〜0.03%W/V
);クロロブタノール(0.3〜0.9%W/V);パラベン(0.01〜0.
25%W/V)およびチメロサール(0.004〜0.02%W/V)が含まれ
る。 【0123】 本発明の活性化合物は、随意に薬学的に受け入れられる担体中に含まれる本発
明の複合体を治療的に有効な量有する薬学的組成物であることができる。本明細
書中で用いる用語「薬学的に受け入れられる担体」は、ヒトまたは他の動物に投
与するのに適する1種または2種以上の相溶性固体または液体充填剤、希釈剤(d
ilutant)またはカプセル封入物質を意味する。用語「担体」は、活性成分が組み
合わされて適用を促進する天然または合成の有機または無機成分を意味する。薬
学的組成物の成分は、所望の薬学的効率を実質的に損なう相互作用がないように
して、本発明の分子と、および互いに混合することができる。 【0124】 非経口投与に適する組成物は、有利には、本発明の複合体の無菌調製物を含む
。この調製物は、既知の方法により処方することができる。タキサンの処方は、
Taxol: Science and Applications, CRC Press, Inc., 2000 Corporate Bouleva
rd, N. W., Boca Raton, FL 33431の第9章に見いだすことができる。一般的に
、タキソールは、6mg/mlのクレモホルEL(登録商標)(ポリオキシエチ
ル化ヒマシ油)/エタノール混合物として処方されており、これを、通常の生理
的食塩水または5%デキストロースで最終体積に希釈する。タキソテアの15m
g/ml溶液は、ポリソルベート80(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレ
エート)/エタノール混合物中に処方されており、5%デキストロースで希釈す
る。これは、本明細書中に記載した処方と対照的である。 【0125】 従って、無菌溶液は、無毒性の非経口的に受け入れられる希釈剤または溶媒中
の無菌の溶液または懸濁液であることができる。さらに、無菌の固定油を、溶媒
または懸濁媒体として有利に用いる。この目的のために、合成モノまたはジグリ
セリドを含むすべての無菌の固定油を用いることができる。さらに、脂肪酸、例
えばオレイン酸は、注入剤の調製において用途が見いだされている。経口、皮下
、静脈内、筋肉内等に適する担体処方物は、Remington's Pharmaceutical Scien
ces, Mack Publishing Company, Easton, PAにおいて見いだすことができる。 【0126】 本明細書中で用いられる検体は、ヒト、霊長目、ウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、
ヤギ、イヌ、ネコおよびげっ歯目を意味する。 【0127】 本発明の複合体を、有効量で投与する。有効量は、治療する特定の症状の開始
を遅延させ、進行を阻害し、開始または進行を全体的に停止させ、または診断す
るのに必要な量を意味する。一般的に、癌を治療するのに有効な量は、哺乳類の
癌細胞の増殖をその場で阻害するのに必要な量である。検体に投与された際には
、有効量は、当然、治療する特定の症状;症状の重篤度;年齢、身体の状態、大
きさおよび体重を含む個別の患者のパラメーター;同時の治療;治療の頻度;お
よび投与の様式に依存する。これらの因子は、当業者に十分知られており、ルー
チン以上でない実験で処理することができる。一般的に、最大用量、即ち、確定
した医学的判定による最高の安全用量を用いるのが好ましい。 【0128】 用量を適切に調整して、局所的にまたは全身的に所望の薬剤レベルを達成する
ことができる。一般的に、活性化合物の毎日の経口用量は、1日あたり約0.0
1mg/kg〜1日あたり1000mg/kgである。1日あたり約1〜100
0mg/mの範囲内のIV用量が有効であると予測される。検体における応答
がこのような用量で不十分である場合には、一層高い用量(または異なる一層局
所的な投与経路による有効な一層高い用量)さえも、患者の許容度が許容する程
度に用いることができる。例えば24時間にわたる連続的なIV投与または1日
あたりの複数の用量が、化合物の適切な全身的レベルを達成すると予測される。
濃度、投与の長さ等を含む好ましい投与スケジュールを、本明細書中の他の箇所
に記載する(例参照)。 【0129】 種々の投与経路が有用である。選択された特定の様式は、当然、選択された特
定の薬剤、治療される疾患状態の重篤度および治療効率に必要な投与量に依存す
る。本発明の方法は、概して、医学的に許容できる投与のすべての方式を用いて
実施することができ、これは、臨床的に受け入れられない悪影響を生じずに活性
化合物の有効レベルを生成するすべての方式を意味する。投与のこのような方式
には、経口、直腸、舌下、局所的、鼻内、経皮的、皮内または非経口経路が含ま
れる。用語「非経口」には、皮下、静脈内、筋肉内または注入が含まれる。静脈
内経路が、タキサンについては好ましい。 【0130】 組成物は、有利には、単位投与量形態で存在することができ、製薬業界におい
て十分知られているすべての方法により調製することができる。すべての方法は
、本発明の複合体を、1種または2種以上の付帯的な成分を構成する担体と会合
させる段階を含む。一般的に、化合物を液体担体、微細に分割された固体担体ま
たは両方と均一かつ十分に会合させ、次に所要に応じて生成物を成形することに
より、組成物を調製する。 【0131】 経口投与に適切な組成物は、個別の単位、例えばカプセル、カシェ剤、錠剤ま
たは薬用ドロップとして存在することができ、各々は、所定の量の活性化合物を
含む。他の組成物は、水性液または非水性液、例えばシロップ、エリクシルまた
はエマルジョン中の懸濁液を含む。 【0132】 他の送達系は時間放出、遅延放出または持続された放出送達系を含むことがで
きる。このような系は、本発明の活性化合物の繰り返し投与を回避し、検体およ
び医師の便宜を増大させる。多くのタイプの放出送達系が有用であり、当業者に
知られている。これらは、例えばポリ乳酸およびポリグリコール酸、ポリ酸無水
物およびポリカプロラクトン等の重合体に基づく系;ステロール、例えばコレス
テロール、コレステロールエステルおよび脂肪酸または中性脂肪、例えばモノ、
ジおよびトリグリセリドを含む脂質である無極性系;ヒドロゲル放出系;シラス
ティック系;ペプチドに基づく系;ワックスコーティング、従来の結合剤および
賦型剤を用いる圧縮錠剤、部分的に溶融した移植片等を含む。さらに、ポンプに
基づくハードウエア送達系を用いることができ、これらのいくつかは、移植に適
合される。 【0133】 長期間持続放出移植片もまた用いることができる。本明細書中で用いる「長期
間」放出は、移植片が、治療レベルの活性成分を少なくとも30日間、好ましく
は60日間送達するように構成され、適合されていることを意味する。長期間持
続放出移植片は、当業者に十分知られており、前記した放出系のいくつかを含む
。このような移植片は、移植片を腫瘍の付近、または腫瘍内に直接配置し、これ
により本発明の化合物の局所的な高用量を実施することにより、固体腫瘍を治療
するのに特に有用であり得る。 【0134】 本発明は、以下の例を参照することにより一層完全に理解される。しかし、こ
れらの例は、単に本発明の態様を例示することを意図するものであり、本発明の
範囲を限定するものと解釈するべきではない。 【0135】 材料および方法 DHA−パクリタキセルの結晶化 本明細書中の他の箇所で述べたように、本発明の好ましい化合物である「タキ
ソプレキシン(登録商標)」は、DHAとパクリタキセルとの共有結合による複
合体である。この化学構造、合成、精製およびインビトロ作用は、米国特許第5
,795,909号に記載されており、この開示全体を参考のために本出願中に
取り入れる。さらに、この複合体の結晶形態が、以下の原理を用いて得られた: 【0136】 クロマトグラフィー的に精製されたDNA−パクリタキセル複合体(米国特許
第5,795,909号に記載されたように得た)の重量(W)を記録した。ク
ロマトグラフィー的に精製されたDNA−パクリタキセル複合体の結晶化に必要
なエタノールの量を、以下の等式を用いて計算する: エタノールのmL(E)=DHA−パクリタキセルのg(W)×5〜8(好まし
くは8) 【0137】 エタノール量(E)の約3/4を、DHA−パクリタキセルおよびかきまぜ棒
を含む丸底エルレンマイヤーフラスコに加える。エルレンマイヤーフラスコを、
かきまぜ板上に配置する。内容物を、室温で、または40℃以下に加熱してかき
まぜ、一方残りの1/4のエタノール容量を加える。すべてのDHA−パクリタ
キセルが最初に加えたエタノール容量(E)で溶解しない場合には、透明な溶液
が生成するまで追加のエタノールを増加量で加えることができる。しかし、用い
たエタノールの合計量を記録する(EFin)。結晶化に必要な水の量を、以下
の等式を用いて計算する: 水のmL=エタノールのmL(EFin)×0.5〜1.5 【0138】 前記のようにして計算した水の容量を測定し、エルレンマイヤーフラスコ中の
エタノール溶液に滴下する。かきまぜを、添加期間全体の間継続する。水の完全
な添加の後にさえも、かきまぜを継続する。次に、口を含めて、エルレンマイヤ
ーフラスコ全体を、アルミニウム箔で覆う。かきまぜを、室温で少なくとも4時
間継続する。結晶化が開始し、停止し、合計の結晶化時間を記録する。4〜18
時間のかきまぜの後に結晶の成長が存在しない場合には、エルレンマイヤーフラ
スコを冷蔵庫または低温室中に、少なくとも24時間配置することができる。 【0139】 次に、エルレンマイヤーフラスコの内容物を、濾紙を備えたブフナー漏斗を通
して、適切な大きさのフィルターフラスコに、減圧下で(減圧ポンプにより)濾
過する。エルレンマイヤーフラスコの内容物(「母液」)を、清浄なフラスコを
通して通過させた後に、減圧を中止し、母液をエルレンマイヤーフラスコ中に移
送して戻す。エルレンマイヤーフラスコ中の母液を回転させて、フラスコの側面
に付着している残留する結晶をすべて洗浄除去し、第1の通過からの結晶を含む
ブフナー漏斗を通して減圧下で再び濾過する。2回目に母液がブフナー漏斗を通
過した後に、採集された(漏斗のフィルター中に)結晶を、氷冷エタノール(−
15℃より低い温度に少なくとも予め1時間置いたエタノール)で1回洗浄し、
氷冷ヘキサン(−15℃より低い温度に少なくとも予め1時間置いたヘキサン)
で1回洗浄する。スパチュラおよび加圧漏斗の助けにより、ブフナー漏斗からの
結晶を、清浄なフラスコ中にこすり取った。フラスコ全体をアルミニウム箔で覆
い、高真空下に置いて、結晶を少なくとも24時間乾燥する。次に、これらの結
晶を、純粋なDHA−パクリタキセル配合物の供給源として用いる。 【0140】 DHA−パクリタキセルは、単斜晶系の空間群P2(系統的欠如0k0:k
=奇数)において結晶化し、a=18.6418(2)Å、b=17.8806
(4)Å、c=18.9812(3)Å、β=90.3920(10)°、V=
6326.8(2)Å、Z=4(非対照単位抱中に2分子が存在する)および
calc=1.222g/cmである。 【表1】 【0141】動物検体実験:例1〜7 例1;マウスにおけるM109肺癌腫に対するタキソプレキシンおよびパクリタ キセルの効果 同質遺伝子マウスに、マウス肺腫瘍系M(Madison)109を、側腹部において
皮下注射した。腫瘍移植の4日後に、腫瘍の重量が約30mgである際に、タキ
ソプレキシン(OD=120mg/kg/日×5日)またはパクリタキセル(O
D=20mg/kg/日×5日)を、連続する5日間各々において(4日目〜8
日目)尾静脈を介してボーラスで注射した。両方の薬剤を、10%クレモホルE
L/10%エタノール/80%生理的食塩水中に溶解した。腫瘍の体積を、腫瘍
の幅および長さから概算した。結果は、パクリタキセルが約4日間腫瘍の成長を
遅延させたことを示す。対照的に、タキソプレキシンは、8匹のマウスのうち8
匹においてすべての測定可能な腫瘍を完全に除去した。 【0142】例2:マウスにおけるM109肺癌腫に対するタキソプレキシンおよびパクリタ キセルの効果 同質遺伝子マウスに、マウス肺腫瘍系M(Madison)109を、側腹部において
皮下注射した。前の例におけるよりも1日遅い、腫瘍移植の5日後に、腫瘍が1
0倍大きく300mgに成長した際に、タキソプレキシン(OD=120mg/
kg/日×5日)またはパクリタキセル(OD=20mg/kg/日×5日)を
、連続する5日間各々において、尾静脈を介してボーラスで注射した。両方の薬
剤を、10%クレモホルEL/10%エタノール/80%生理的食塩水中に溶解
した。腫瘍の体積を、腫瘍の幅および長さから概算した。前の実験におけるよう
に、パクリタキセルは、腫瘍の成長を約4日間遅延させた(LCK=1.0)。
対照的に、タキソプレキシンは、120mg/kg/日×5日において8匹のマ
ウスのうち7匹において(C/T=7/8)、80mg/kg/日×5日におい
て7匹のマウスのうち4匹において、すべての測定可能な腫瘍を完全に除去した
。腫瘍が示した組織の組織学的試験は、腫瘍細胞を明らかにせず、瘢痕組織のみ
を明らかにした。これらのデータは、タキソプレキシンがこのモデルにおいて治
療的であることを示す。 【0143】例3:マウスにおけるタキソプレキシンおよびパクリタキセルでの治療に対する ヒトNCI−H522肺腫瘍の応答 Southern Research Instituteは、ヌードマウスにおいて成長するヒトNCI
−H522肺腫瘍に対するタキソプレキシンの抗腫瘍活性を研究した。腫瘍を皮
下に移植した。腫瘍の長さおよび幅からの計算により、腫瘍の質量を求めた。薬
剤を12.5%クレモホルEL/12.5%エタノール/75%生理的食塩水に
溶解し、腫瘍移植の15〜19日後において1日1回5日間、尾静脈中に静脈内
に投与した。結果は、50mg/kg/日×5日におけるタキソプレキシンおよ
び20mg/kg/日×5日におけるパクリタキセルは、10/10マウスにお
いてすべての測定可能な腫瘍を除去したことを示す。 【0144】例4:ラットにおけるタキソプレキシンおよびパクリタキセルの薬物動態的パラ メーター ラットに、尾静脈を介して6.8mg/kgのタキソプレキシンを3分間投与
した。薬剤を、10%クレモホルEL/10%エタノール/80%生理的食塩水
に溶解した。タキソプレキシンおよびパクリタキセルの両方の血清濃度を、逆相
HPLCアッセイにおいて測定した。薬物動態的パラメーターを、これらのデー
タから計算した。タキソプレキシンは、〜100倍低いクリアランス速度および
分布の体積を有する(表1参照)。 【0145】 【表2】 【0146】例5:タキソプレキシンの静脈内投与の後のラットにおけるタキソプレキシンお よびパクリタキセルの血漿濃度 ラットに、0時間において尾静脈を介してタキソプレキシンの3分間の静脈内
注射を施した。薬剤を10%クレモホルEL/10%エタノール/80%生理的
食塩水に溶解した。用量は6.8mg/kgであった。時間の関数としてのパク
リタキセルおよびタキソプレキシンの両方の血清中の濃度を、逆相HPLCアッ
セイにおいて測定した(表2参照)。 【0147】 【表3】 【0148】例6:M109またはM5076腫瘍を有するマウスへの50mg/kgのタキ ソプレキシンの静脈内投与から誘導されたパクリタキセルの血漿および腫瘍濃度 M109またはM5076から誘導された腫瘍を有するマウスに、0時間にお
いて尾静脈を介してタキソプレキシンのボーラスを投与した。薬剤を10%クレ
モホルEL/10%エタノール/80%生理的食塩水に溶解した。マウスを絶命
させ、腫瘍を直ちに、薬剤の注射の後の時間の関数として切除した。腫瘍組織を
均一にし、パクリタキセルを抽出した。パクリタキセルの濃度を、逆相HPLC
アッセイにおいて測定した。血液を同一の時間間隔において採集し、パクリタキ
セルの量を決定した。結果は、24時間後には、タキソプレキシンから誘導され
たパクリタキセルの濃度が約3μMであり、血漿濃度である70nMより40倍
高いことを示す。各々のデータ点は、3回の測定(n=3)の平均である。注:
パクリタキセルは、同一の腫瘍システムにおいて<8時間のt1/2を有する。 【0149】例7:ヒト以外の種々の動物種におけるタキソプレキシンおよびパクリタキセル の用量比較(MTDおよびEstLD40 パクリタキセルおよびタキソプレキシンについての用量比較を、マウス、ラッ
トおよびイヌにおいて実施した。マウス、ラットおよびイヌについての最大許容
用量(MTD)は、パクリタキセルについてよりもタキソプレキシンについて、
mg/kg基準では約4〜5倍高く、またはパクリタキセルのモル当量基準では
3〜3.5倍高い。ラットおよびイヌについての用量制限毒性は、血小板、好中
球およびリンパ球の減少によるものである。タキソプレキシンは、パクリタキセ
ルよりもマウス、ラットおよびイヌに対する毒性が低い(表3参照)。 【0150】 【表4】 【0151】 前記のデータは、驚異的なことに、タキソプレキシンの用量および薬物動態的
利点の安全な暗示を確立する。パクリタキセルと比較してタキソプレキシンの一
層高いMTDは、はるかに高い効率を有するタキソプレキシンの一層大きい安全
性に導くと考えられる。タキソプレキシンの一層小さい分布の体積は、神経、毛
包、GI細胞等を含むが、これには限定されない末梢組織におけるタキソプレキ
シンによる一層低い損傷に導くと考えられる。腫瘍中のタキソプレキシンの一層
長い滞留時間は、最適な治療効率に必要なより少ない投与サイクルに導くと考え
られ、これは、減少した全身的毒性に導くと考えられる。従って、タキソプレキ
シンは、パクリタキセルよりも100倍低いクリアランス速度および分布の体積
を有すると考えられる。さらに、タキソプレキシンで治療した腫瘍におけるパク
リタキセルのレベルは、24時間にわたり安定なままであった一方、パクリタキ
セルで治療した腫瘍におけるこのようなレベルは、8時間より短い時間安定なレ
ベルを有する。最後に、タキソプレキシンは、ヒトHCT結腸腫瘍の3/8マウ
スを治療し、一方パクリタキセルは、0/8治療したことが示された。HCTは
パクリタキセルに耐性の腫瘍である。 【0152】ヒト検体実験:例8〜9 材料および方法: タキソプレキシン(登録商標)注入前の投与(経過1および2) 経過1および2を施す前に、患者は、タキソプレキシン(登録商標)注入のク
レモホル構成成分に対するアレルギー反応を最小にするために、以下の予備投薬
を受けた。クレモホル含有投薬に関連するこのような前投薬プロトコルは、業界
において十分知られている。例は以下の通りである: デキサメタゾン 12時間前における20mgPOおよび6時間前における20
mgPO ジフェンヒドラミン 30〜60分前に50mgのIVプッシュ Hブロッカー IV30〜60分前(例えばシメチジン300mg) 【0153】 他の予備投薬(経過3以降) 経過1および2においてアレルギー反応がない場合には、検査者の裁量におい
て、その後の経過は、以下の他の予備投薬を用いることができる: デキサメタゾン 1)12時間前に8mgPOおよび6時間前に8mgPO、ま
たは2)30〜60分前に10mgIV ジフェンヒドラミン 30〜60分前に25mgのIVプッシュ Hブロッカー IV30〜60分前(例えばシメチジン300mg) 【0154】 ヒトにおける静脈内投与のためのタキソプレキシン(登録商標)の希釈 2つの異なるビンを用いる。第1のバイアルビンであるタキソプレキシン(登
録商標)コンセントレート(「コンセントレート」)は、200mgのDHA−
パクリタキセルを、100mg/mLの濃度でエタノール中に含む(合計体積2
.0mL)。第2のビンであるタキソプレキシン(登録商標)コンセントレート
についての希釈(「希釈」)は、30mLの4:1(体積対体積)のクレモホル
(登録商標)EL−Pとエタノールとの混合物を含む。使用前に、2体積部のコ
ンセントレートを、3体積部の希釈と、無菌の乾燥したガラス混合ビン中で混合
する。次に、得られたDHA−パクリタキセルの「調製物」を、水中の5%デキ
ストロースの標準の静脈内注射溶液(D5W)または通常の無菌の生理的食塩水
(NS)に希釈する。D5WまたはNS中のDHA−パクリタキセルの最終濃度
は、0.8〜8.0mg/mLの範囲内に調整しなければならない。タキソプレ
キシン(登録商標)は、体表面積基準で投与する。患者の身長および体重につい
て適切な体表面積(BSA)を決定することが重要である(各々の投与サイクル
の前に)。 【0155】第1の希釈 :プレミックス調製 1.コンセントレートの適切な数のバイアルビンを冷蔵庫から取り出す。このビ
ンを室温で1時間放置する。各々のビンを検査して、溶液が透明であり、結晶ま
たは粒子がないことを確かめる。粒子が存在する場合には、ビンを室温で30秒
間超音波処理し、再検査する。結晶が存在する場合、または超音波処理後にも粒
子が残留する場合には、ビンを廃棄する。 2.所要の体積のコンセントレートを含むのに十分な大きさの、21ゲージニー
ドルおよびラテックス非含有目盛り付きシリンジを用いて、コンセントレートの
所要の用量を、合計体積がシリンジ内にあるまで、コンセントレートバイアルビ
ンから連続的に無菌的に引き出す。 3.シリンジの内容物を、コンセントレートおよび希釈液の合計体積を収容する
ことができるのに十分な大きさの無菌の空のガラス混合ビン中に、内容物をビン
の壁の内側を降下させてゆっくりと滴下させて泡形成を最小にすることにより、
注意深く分散させる。 4.所要の体積の希釈液を収容することができるのに十分な大きさの、他の21
ゲージニードルおよびラテックス非含有目盛り付きシリンジを用いて、コンセン
トレートの体積の1.5倍に等しい体積の希釈液を引き出す。 5.希釈液を含有するシリンジの内容物を、混合ビン中に、内容物をビンの内壁
を降下させてゆっくりと滴下させて、泡形成を最小にすることにより、注意深く
分散させる。 6.混合ビンの混ぜ合わせた内容物を、穏やかに回転させて、コンセントレート
と希釈液との完全な混合を確実にする。これにより、40mgのDHA−パクリ
タキセル/mLのプレミックス調製濃縮が得られる。 7.タキソプレキシン(登録商標)プレミックス調製物(40mgDHA−パク
リタキセル/mL)は、透明でなければならない;しかし、クレモホル(登録商
標)EL−Pにより溶液の最上部にいくらかの泡があってもよい。プレミックス
調製物を、希釈プロセスを継続する前にほとんどの泡が消散するまで、5分間放
置する。 【0156】最終的な希釈 :注入溶液 1.タキソプレキシン(登録商標)プレミックス調製物(40mgDHA−パク
リタキセル/mL)の内容物全体を、新たな21ゲージニードルおよびラテック
ス非含有シリンジを用いて、0.8〜8.0mgのDHA−パクリタキセル/m
Lの最終的な注入溶液濃度を得るのに十分な体積のD5WまたはNSのいずれか
のガラス注入ビン中に、無菌的に移す。 2.注入溶液を、手動で回転することにより、完全に混合する。 3.すべての非経口生成物と同様に、投与前に、タキソプレキシン(登録商標)
を、粒状物質または脱色について視覚的に検査する。タキソプレキシン(登録商
標)プレミックス調製物または注入溶液が透明でないか、または沈殿があると見
られる場合には、溶液を用いてはならない。 【0157】 タキソプレキシン(登録商標)注入溶液を、周囲の室温および光の条件下で、
2時間にわたり、静脈内に注射する。投与の速度は、最終的な注入溶液の最終体
積に依存し、当業者は、このような速度を容易に決定することができる。 【0158】貯蔵および安定性 : タキソプレキシン(登録商標)コンセントレートの開放していないビンを、こ
れらの最初の包装において、2〜8℃(36〜46°F)において冷蔵庫中で貯
蔵して、光から保護する。タキソプレキシン(登録商標)コンセントレートにつ
いての希釈液の開放していないバイアルビンを、これらの最初の包装において、
制御した室温(15〜30℃)で貯蔵する。D5WまたはNSのいずれか中の、
タキソプレキシン(登録商標)プレミックス調製物(40mgDHA−パクリタ
キセル/mL)および完全に調製したタキソプレキシン(登録商標)注入溶液を
、タキソプレキシン(登録商標)コンセントレートバイアルビンを冷蔵庫から取
り出した後24時間以内に用いる(および用いなければならない)。タキソプレ
キシン(登録商標)またはタキソプレキシン(登録商標)注入溶液の開放したか
、または予め混合したバイアルビンを凍結するかまたは冷蔵庫に戻してはならな
い。 【0159】いかにして供給するか : タキソプレキシン(登録商標)コンセントレートを、無菌の発熱性物質非含有
単一用量バイアルビン中に2.0mLの非水性溶液として供給する。タキソプレ
キシン(登録商標)コンセントレートについての希釈液(クレモホル(登録商標
)EL−Pとエタノールとの4:1v/v混合物)を、30mLの無菌の発熱性
物質非含有単一用量バイアルビンとして供給する。要するに: 【0160】 【表5】 【0161】調製および投与予防手段 : 希釈していないコンセントレートと、注射用の溶液を調製するために用いられ
る可塑化されたポリ塩化ビニル(PVC)設備または装置との接触は、推薦され
ない。PVC注入袋またはセットから漏出し得る、可塑化DEHP(ジ−2−エ
チルヘキシルフタレート)への患者の暴露を最小にするために、希釈されたタキ
ソプレキシン(登録商標)注入溶液を、ガラスビン中に貯蔵し、0.22ミクロ
ンの微孔質膜を有するアボット番号4524のインラインラテックス非含有高圧
フィルターを用いて、ポリエチレンで裏打ちしたオムニフローニトログリセリン
投与セットを介して投与する。 【0162】 タキソプレキシン(登録商標)は、細胞毒性抗癌薬剤であり、他の潜在的に毒
性の化合物と同様に、タキソプレキシン(登録商標)溶液を取り扱い、調製する
際には、注意がなされなければならない。抗癌薬剤の適切な取り扱いおよび廃棄
のための手順を、用いなければならない。手袋の使用が推薦される。タキソプレ
キシン(登録商標)コンセントレート、プレミックス調製物または注入溶液を皮
膚または粘膜と接触させるべき場合には、影響を受けた領域を石鹸および水で直
ちにかつ十分に洗浄する。この検体に対するいくつかのガイドラインが刊行され
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enue, Boston, MA 02115; Med. J. Austr. 1983;1:426-428; CA-A Cancer Journ
al for Clinicians 1983;33(5):258-263)。 【0163】例8:ヒト検体におけるタキソプレキシン(登録商標)の薬物動態的パラメータ すべての統計学的分析を、WinNonlin v.2.0ソフトウエア(Pharsight, Inc., M
ountain View. CA. USA)を用いて実施した。 【0164】 【表6】 【0165】 【表7】 【0166】タキソプレキシン(登録商標)薬物動態的結論 DHA−パクリタキセルは、小さい分布の体積(〜7L)、低いクリアランス
(〜4mL/分)および長い末端半減期(〜24時間、パクリタキセル単独より
も〜30%長い末端t1/2)を有する。 DHA−パクリタキセル暴露は、タキソプレキシン(登録商標)DHA−パク
リタキセルの用量の増大に伴って増大した。 【0167】例9:ヒト検体におけるタキソプレキシン(登録商標)の投与後のパクリタキセ ルの薬物動態的パラメーター 【表8】 【0168】 【表9】 【0169】パクリタキセル薬物動態の結論 パクリタキセルの暴露は、<1%のタキソプレキシンを示した。 薬理学的に関連するパクリタキセル血漿濃度(>0.05μM)は、660お
よび880mg/mにおけるタキソプレキシンでの処理に続いて接近した。 660mg/mの用量レベルにおいて、パクリタキセル暴露における患者間
の可変度は、3〜4倍であった。 パクリタキセルt1/2は、タキソプレキシンでの処理に続いて延長されたと
考えられる(平均±SD、40±22時間)。 血漿濃度がしきい値濃度(例えば0.01μM)よりも高いままである時間は
、好中球減少症に関連し得る。 本明細書中に開示したすべての参考文献は、参考のために取り入れる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 包装15、本発明の第1の剤17(例えば、タキソプレキシン(登録商標)コ
ンセントレート[「コンセントレート」]を含む容器)、本発明の第2の剤19
(例えば、タキソプレキシン(登録商標)コンセントレートについての希釈[「
希釈」]を含む容器)およびインストラクション21を含む、このような剤を治
療用途に用いるためのキット11を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 アンソニー,フォレスト アメリカ合衆国 ペンシルベニア州19085、 ビラノヴァ、ファービュー ロード 1426 (72)発明者 フィッシャー,マーク アメリカ合衆国 ペンシルベニア州19406、 キングオブ プラッシア、 キーブラー ロード 484 Fターム(参考) 4C076 AA13 BB13 CC27 EE59 4C084 AA16 DC50 ZB262 4C086 AA01 AA02 BA02 MA05 MA17 MA66 NA06 ZB26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 検体に投与するための容器中に少なくとも1種の脂肪酸−抗
    癌剤化合物複合体を含む、検体に投与するための脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組
    成物であって、容器中の脂肪酸−抗癌剤化合物の量が、複合していない少なくと
    も1種の抗癌剤化合物についての最大許容用量(MTD)よりも少なくとも約1
    0%大きい、前記脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項2】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約20%大きい、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項3】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約30%大きい、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項4】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約40%大きい、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項5】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約50%大きい、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項6】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約75%大きい、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項7】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約100%大きい、請求項1に記載の脂肪
    酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項8】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約200%大きい、請求項1に記載の脂肪
    酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項9】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合
    物についてのMTDよりも少なくとも約300%大きい、請求項1に記載の脂肪
    酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項10】 容器中の量が、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化
    合物についてのMTDよりも少なくとも約400%大きい、請求項1に記載の脂
    肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項11】 容器が、静脈内投与用の容器である、請求項1に記載の脂
    肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項12】 抗癌剤化合物がタキサンである、請求項1に記載の脂肪酸
    −抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項13】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請
    求項12に記載の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項14】 複合体がリポソーム中にカプセル封入されていない、請求
    項1に記載の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項15】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項1に記載の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項16】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項1に記載の脂
    肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物。 【請求項17】 異常な哺乳類細胞増殖障害を有する検体を治療する方法で
    あって、複合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についての最大許容用量
    (MTD)よりも少なくとも約10%大きい量で、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体
    組成物を検体に投与することを含む、前記方法。 【請求項18】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約20%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項19】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約30%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項20】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約40%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項21】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約50%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項22】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約75%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項23】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約100%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項24】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約200%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項25】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約300%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項26】 投与される脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約400%大きい、請求項17に記載の方法。 【請求項28】 抗癌剤化合物がタキサンである、請求項17に記載の方法
    。 【請求項29】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請
    求項28に記載の方法。 【請求項30】 複合体がリポソーム中にカプセル封入されていない、請求
    項17に記載の方法。 【請求項31】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項17に記載の方法。 【請求項32】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項17に記載の
    方法。 【請求項33】 脂肪酸−抗癌剤化合物複合体組成物を検体に投与するため
    のキットであって、 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を含む容器、および 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を、複合していない少なくとも
    1種の抗癌剤化合物についての最大許容用量(MTD)よりも少なくとも約10
    %大きい量で、このような治療を必要としている検体に投与するためのインスト
    ラクション を含む、前記キット。 【請求項34】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約20%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項35】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約30%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項36】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約40%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項37】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約50%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項38】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約75%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項39】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約100%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項40】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約200%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項41】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約300%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項42】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体の量が、複
    合していない少なくとも1種の抗癌剤化合物についてのMTDよりも少なくとも
    約400%大きい、請求項33に記載のキット。 【請求項43】 少なくとも1種の脂肪酸−抗癌剤化合物複合体がタキサン
    である、請求項33に記載のキット。 【請求項44】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請
    求項43に記載のキット。 【請求項45】 複合体がリポソーム中にカプセル封入されていない、請求
    項33に記載のキット。 【請求項46】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項33に記載のキット。 【請求項47】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項33に記載の
    キット。 【請求項48】 検体中の抗癌剤化合物の治療指数を増加させる方法であっ
    て、 脂肪酸を抗癌剤化合物と複合させて、脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を形成し、
    および その脂肪酸−抗癌剤化合物複合体を検体に投与し、これにより抗癌剤化合物の
    治療指数を、抗癌剤化合物の複合していない配合物に比較して改善する ことを含む、前記方法。 【請求項49】 抗癌剤化合物がタキサンである、請求項48に記載の方法
    。 【請求項50】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請
    求項49に記載の方法。 【請求項51】 複合体がリポソーム中にカプセル封入されていない、請求
    項48に記載の方法。 【請求項52】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項48に記載の方法。 【請求項53】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項52に記載の
    方法。 【請求項54】 検体がヒトである、請求項48に記載の方法。 【請求項55】 脂肪酸−タキサン複合体を、このような治療を必要として
    いる検体に投与する方法であって、その複合体を3時間以内に注入することを含
    む、前記方法。 【請求項56】 複合体を2時間以内に注入する、請求項55に記載の方法
    。 【請求項57】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体組成物の注射可
    能な調製物であって、約6mg/mlより多く、少なくとも1種の脂肪酸−タキ
    サン複合体組成物を含む、前記調製物。 【請求項58】 調製物が、約7mg/mlより多く、少なくとも1種の脂
    肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項59】 調製物が、約8mg/mlより多く、少なくとも1種の脂
    肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項60】 調製物が、約10mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項61】 調製物が、約15mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項62】 調製物が、約20mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項63】 調製物が、約40mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項64】 調製物が、約60mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項65】 調製物が、約80mg/mlより多く、少なくとも1種の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項66】 調製物が、約100mg/mlより多く、少なくとも1種
    の脂肪酸−タキサン複合体組成物を含む、請求項57に記載の注射可能な調製物
    。 【請求項67】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項57に記載の注射可能な調製物。 【請求項68】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項67に記載の
    注射可能な調製物。 【請求項69】 約0.3mg/mlより少なく、少なくとも1種の脂肪酸
    −タキサン複合体を含む、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の注射可能
    な組成物。 【請求項70】 約6mg/mlより多く、少なくとも1種の脂肪酸−タキ
    サン複合体および界面活性剤を含む、脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項71】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約7m
    g/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項72】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約8m
    g/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項73】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約10
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項74】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約15
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項75】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約20
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項76】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約40
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項77】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約60
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項78】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約80
    mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項79】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、約10
    0mg/mlより多い、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項80】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項81】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項80に記載の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項82】 界面活性剤がクレモホルELまたはEL−Pである、請求
    項70に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項83】 クレモホルの濃度が、約9.6%〜約49.7%(vol
    /vol)である、請求項82に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項84】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体および界面活性
    剤を含む脂肪酸−タキサン複合体組成物であって、少なくとも1種の脂肪酸−タ
    キサン複合体の重量と界面活性剤の体積との比率が、少なくとも約50mg/m
    lである、脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項85】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活
    性剤の体積との比率が、少なくとも約60mg/mlである、請求項84に記載
    の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項86】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活
    性剤の体積との比率が、少なくとも約70mg/mlである、請求項84に記載
    の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項87】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活
    性剤の体積との比率が、少なくとも約80mg/mlである、請求項84に記載
    の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項88】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活
    性剤の体積との比率が、少なくとも約90mg/mlである、請求項84に記載
    の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項89】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と界面活
    性剤の体積との比率が、少なくとも約100mg/mlである、請求項84に記
    載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項90】 界面活性剤がクレモホルELまたはEL−Pである、請求
    項84に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項91】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂肪
    酸である、請求項84に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項92】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項91に記載の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項93】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、請
    求項84に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項94】 さらに溶媒を含む、請求項84に記載の脂肪酸−タキサン
    複合体組成物。 【請求項95】 溶媒がエタノールである、請求項94に記載の脂肪酸−タ
    キサン複合体組成物。 【請求項96】 溶媒および界面活性剤が、約1:1の比率で存在する、請
    求項95に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項97】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体および溶媒を含
    む脂肪酸−タキサン複合体組成物であって、少なくとも1種の脂肪酸−タキサン
    複合体の重量と溶媒の体積との比率が、少なくとも約42mg/mlである、脂
    肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項98】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒の
    体積との比率が、少なくとも約50mg/mlである、請求項97に記載の脂肪
    酸−タキサン複合体組成物。 【請求項99】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒の
    体積との比率が、少なくとも約60mg/mlである、請求項97に記載の脂肪
    酸−タキサン複合体組成物。 【請求項100】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒
    の体積との比率が、少なくとも約70mg/mlである、請求項97に記載の脂
    肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項101】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒
    の体積との比率が、少なくとも約80mg/mlである、請求項97に記載の脂
    肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項102】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の重量と溶媒
    の体積との比率が、少なくとも約100mg/mlである、請求項97に記載の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項103】 溶媒がクレモホルELである、請求項97に記載の脂肪
    酸−タキサン複合体組成物。 【請求項104】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂
    肪酸である、請求項97に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項105】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項104に記
    載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項106】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、
    請求項97に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項107】 さらに界面活性剤を含む、請求項97に記載の脂肪酸−
    タキサン複合体組成物。 【請求項108】 界面活性剤がクレモホルである、請求項107に記載の
    脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項109】 溶媒および界面活性剤が、約1:1の比率で存在する、
    請求項108に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項110】 少なくとも約37mg/mlの少なくとも1種の脂肪酸
    −タキサン複合体を含む、脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項111】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、少な
    くとも約40mg/mlである、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体
    組成物。 【請求項112】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、少な
    くとも約50mg/mlである、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体
    組成物。 【請求項113】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、少な
    くとも約60mg/mlである、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体
    組成物。 【請求項114】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、少な
    くとも約80mg/mlである、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体
    組成物。 【請求項115】 少なくとも1種の脂肪酸−タキサン複合体の量が、少な
    くとも約100mg/mlである、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合
    体組成物。 【請求項116】 脂肪酸が、C8〜C26の非分枝状の天然に存在する脂
    肪酸である、請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項117】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項110に記
    載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項118】 タキサンがパクリタキセルまたはドセタキセルである、
    請求項110に記載の脂肪酸−タキサン複合体組成物。 【請求項119】 異常な哺乳類増殖障害を有する検体を治療する方法であ
    って、 その検体に、脂肪酸−タキサン複合体を、少なくとも250、275、300
    、350、400、450、500、550、600、650、700、750
    、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150
    、1200、1250、1300、1350または1400mg/mである複
    合体の量で投与することを含む、前記方法。 【請求項120】 この量を、検体に、24時間以内、6時間以内、3時間
    以内または2時間以内にわたり投与する、請求項119に記載の方法。 【請求項121】 脂肪酸がC8〜C26の脂肪酸である、請求項119に
    記載の方法。 【請求項122】 脂肪酸が、C16〜C22の非分枝状の天然に存在する
    脂肪酸である、請求項119に記載の方法。 【請求項123】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項119に記載の方法。 【請求項124】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項123に記載の
    方法。 【請求項125】 タキサンがパクリタキセルである、請求項119〜12
    4のいずれかに記載の方法。 【請求項126】 脂肪酸が、パクリタキセルの2’OH位において複合し
    ている、請求項125に記載の方法。 【請求項127】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項126に記
    載の方法。 【請求項128】 C8〜C26の脂肪酸および抗癌剤化合物の複合体の実
    質的に純粋な結晶 を含む、物質の組成物。 【請求項129】 脂肪酸がC16〜C22の脂肪酸である、請求項128
    に記載の物質の組成物。 【請求項130】 脂肪酸が、天然に存在する非分枝状の脂肪酸である、請
    求項129に記載の物質の組成物。 【請求項131】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項129に記載の物質の組成物。 【請求項132】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項129に記載の
    物質の組成物。 【請求項133】 抗癌剤化合物がタキサンである、請求項128〜132
    のいずれかに記載の物質の組成物。 【請求項134】 タキサンがパクリタキセルである、請求項133に記載
    の物質の組成物。 【請求項135】 脂肪酸がパクリタキセルに、2’OH位において複合し
    ている、請求項134に記載の物質の組成物。 【請求項136】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項135に記
    載の物質の組成物。 【請求項137】 C8〜C22脂肪酸と抗癌剤化合物との複合体を単離す
    る方法であって、 脂肪酸と抗癌剤化合物とを共有的に複合させて、複合体を形成し、複合体の結
    晶を形成し、 結晶を単離する ことを含む、前記方法。 【請求項138】 脂肪酸が、室温で油状である、請求項137に記載の方
    法。 【請求項139】 脂肪酸が多不飽和脂肪酸である、請求項137に記載の
    方法。 【請求項140】 脂肪酸がC16〜C22の脂肪酸である、請求項139
    に記載の方法。 【請求項141】 脂肪酸が、C16〜C22の非分枝状の天然に存在する
    脂肪酸である、請求項137に記載の方法。 【請求項142】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項137に記載の方法。 【請求項143】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項137に記載の
    方法。 【請求項144】 抗癌剤化合物がタキサンである、請求項137〜143
    のいずれかに記載の方法。 【請求項145】 タキサンがパクリタキセルである、請求項144に記載
    の方法。 【請求項146】 脂肪酸がパクリタキセルに、パクリタキセルの2’OH
    位において複合している、請求項145に記載の方法。 【請求項147】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項146に記
    載の方法。 【請求項148】 第1の溶媒に溶解した脂肪酸とタキサンとの複合体の溶
    液を収容する第1の容器と、 第2の溶媒と界面活性剤との混合物を生じ、第2の溶媒が第1の溶媒と混合可
    能である第2の容器と、 溶液と混合物とを混ぜ合わせるためのインストラクションと を含む、キット。 【請求項149】 第1の溶媒がエタノールである、請求項148に記載の
    キット。 【請求項150】 界面活性剤がクレモホルである、請求項148に記載の
    キット。 【請求項151】 第2の溶媒がエタノールである、請求項148に記載の
    キット。 【請求項152】 クレモホルが、少なくとも1:1、2:1、3:1また
    は4:1の第2の溶媒に対する比率で存在する、請求項151に記載のキット。 【請求項153】 脂肪酸が、C8〜C26脂肪酸、C16〜C22脂肪酸
    または天然に存在する非分枝状C16〜C22脂肪酸である、請求項148〜1
    52のいずれかに記載のキット。 【請求項154】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項148〜152のいずれかに記載のキット。 【請求項155】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項148〜152
    のいずれかに記載のキット。 【請求項156】 タキサンがパクリタキセルである、請求項153に記載
    のキット。 【請求項157】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項156に記
    載のキット。 【請求項158】 溶媒中の複合体の濃度が約100mg/mlである、請
    求項152に記載のキット。 【請求項159】 C8〜C26脂肪酸およびタキサンの複合体の静脈内溶
    液を含み、ここで溶液がリポソームを実質的に含まない、 薬学的調製物。 【請求項160】 脂肪酸が、C16〜C22の非分枝状の天然に存在する
    脂肪酸である、請求項159に記載の薬学的調製物。 【請求項161】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項159に記載の薬学的調製物。 【請求項162】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項159に記載の
    薬学的調製物。 【請求項163】 タキサンがパクリタキセルである、請求項159〜16
    2のいずれかに記載の薬学的調製物。 【請求項164】 脂肪酸が、パクリタキセルの2’OH位においてパクリ
    タキセルに複合している、請求項163に記載の薬学的調製物。 【請求項165】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸である、請求項164に記
    載の薬学的調製物。 【請求項166】 哺乳類細胞増殖障害を有する検体に投与するための静脈
    内溶液を調製する方法であって、 (a)第1の溶媒に溶解した脂肪酸とタキサンとの複合体の溶液と、(b)第
    2の溶媒と界面活性剤との混合物とを混ぜ合わせ、第2の溶媒が第1の溶媒と混
    合可能であり、その混合の結果プレミックスが生成し、 このプレミックスを、静脈内溶液に加える ことを含む、前記方法。 【請求項167】 第1の溶媒がエタノールである、請求項166に記載の
    方法。 【請求項168】 界面活性剤がクレモホルである、請求項166に記載の
    方法。 【請求項169】 第2の溶媒がエタノールである、請求項166に記載の
    方法。 【請求項170】 クレモホルが、少なくとも1:1、2:1、3:1また
    は4:1の第2の溶媒に対する比率で存在する、請求項168に記載の方法。 【請求項171】 脂肪酸が、C8〜C26脂肪酸、C16〜C22脂肪酸
    または天然に存在する非分枝状C16〜C22脂肪酸である、請求項166〜1
    70のいずれかに記載の方法。 【請求項172】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、2−オクタノエート、2−ヘキサ
    ノエート、CH−ヘキサノエート、CH−ブタノエートまたはオレイン酸で
    ある、請求項166〜170のいずれかに記載の方法。 【請求項173】 脂肪酸が、リノール酸、パルミチン酸、アラキドン酸、
    エイコサペンタエン酸またはドコサヘキサエン酸である、請求項166〜170
    のいずれかに記載の方法。 【請求項174】 タキサンがパクリタキセルである、請求項171に記載
    の方法。 【請求項175】 脂肪酸がドコサヘキサエン酸であり、脂肪酸が、パクリ
    タキセルの2’OH位において複合している、請求項174に記載の方法。
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