JP2002537117A - ガス−固体分離方法 - Google Patents
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Abstract
Description
する。また本発明は、流動接触分解方法での該装置の使用に関する。
れる生成物分布の進歩により有意義な発展的改良を受けてきた。高活性の触媒、
特に結晶性ゼオライト分解触媒の出現によって、操作技術の新しい領域では高度
の触媒活性、選択性及び操作感度を利用する処理技術においては、更なる改良さ
え必要としている。この分野で特に関心があるのは、転化生成物の過剰な分解を
低減すると共にFCC操作による所望生成物の回収を促進するために、一層効率
的な分離条件下で触媒粒子、特に高活性の結晶性ゼオライト分解触媒から炭化水
素生成物を分離する方法及びシステムの開発である。US−A−4588558
、US−A−5376339、EP−A−309244、US−A−50551
77及びUS−A−4946656には、いずれも炭化水素生成物から同伴する
触媒粒子を迅速に分離、回収する方法の開発が記載されている。迅速な分離は、
第一サイクロン分離器のガス出口導管が第二のサイクロンと流動可能に接続して
いる第一のサイクロン分離器、即ち第一サイクロン中の反応器立ち上がり管流出
物から触媒を分離することにより達成される。FCC反応器中のこのようなサイ
クロンの列は、1つの大きな容器中に第一及び第二のサイクロンが含まれている
という条件から、閉鎖連結式(close−coupled)サイクロン分離と
も呼ばれる。このような第一及び第二のサイクロンの連結は、炭化水素が反応器
立ち上がり管を出た後、触媒と接触する滞留時間を最小化し、望ましくない後分
解を抑制する。
第一及び第二のサイクロン系列は存在する。EP−A−309244には、連結
式サイクロン分離器を反応器にも再生器にも使用した例が記載されている。一般
にこれらサイクロンの系列は、2つ以上では並列で存在する。第一及び第二のサ
イクロンの配列を使用する他の方法の例は、メチル−tert−ブチルエーテル
(MTBE)流動床脱硫方法及びアクリロニトリル方法である。
又はガス出口のいずれかの開口部の横断面積を減少させ、これにより特定部分の
ガス速度を高めることが行われている。第一サイクロンの分離効率は向上するが
、第一及び第二のサイクロン分離器の全体の効率は目立つようには向上しない。
離できる、全体の分離効率が向上した装置を提供することである。 また本発明は、流動接触分解(FCC)反応帯の触媒含有ガス状炭化水素留出
物から流動接触分解触媒混合物を分離すると共に、ガス状ストリップ用媒体が供
給される流動床中で分離された触媒粒子から全ての炭化水素をストリップする、
分離とストリッピングとを組合せた方法に関する。
2275に記載されている。この文献には、流動接触分解(FCC)法の反応器
立ち上がり管を出るガス流から触媒粒子を分離することが記載されている。この
分離は、反応器内に配置された第一サイクロン装置を利用して行われる。第一サ
イクロン内では、ガス−固体流が竪形の管状サイクロンハウジング内に接線方向
に流入する。固体は、反応器下端に配置されたストリッピング帯に下向きに排出
される。部分的に浄化されたガス流及びストリップ用ガスの一部は、管状サイク
ロンハウジングの上に突き出ている竪形のガス出口導管から上向きに排出される
。次いで、得られた部分浄化ガス流中になお存在する固体は、第二サイクロン中
で分離される。管状第一サイクロンハウジングの下部開口端は、前記反応器の下
部に存在する流動床帯中に下向きに突き出ている。ストリップ用ガスは、この主
流動床帯に供給される。第一サイクロン分離器の管状ハウジングは反応器よりも
小さいので、ストリップ用ガスの一部がこの管状第一サイクロンハウジングの下
から入るだけである。
器のガス出口から排出する、FCC触媒の分離とストリッピングとを組合せた方
法が記載されている。この方法は、管状ハウジング及びこの管状ハウジングの下
部に位置した単一ストリッピング帯を有するサイクロンを用いて行われる。この
方法では、ストリップ用ガスは全て、第一サイクロンの出口を通って第一サイク
ロンから出なければならない。この方法は設計の単純性に関しては有望に見える
が、現在まで大規模な実施例は実現していない。これは、ストリップ用ガスの大
きな流れがサイクロンの管状ハウジングを通過する必要がある場合、分離効率が
悪いからである。US−A−4692311に記載の装置に類似した装置は、U
S−A−5112576に記載されている。 竪形の管状ハウジング、及び高いサイクロン屋根と同じ程度の高さに位置した
ガス入口開口部を有するガス出口導管を備えたサイクロン分離器がChemie
Ingenieur Technik (70) 6 1 98,705〜7
08頁に記載されている。
て流動接触分解触媒混合物の分離とストリッピングとを組合せた改良方法を提供
することである。 以下の説明で明白なこれらの目的及び他の目的は、下記装置により達成される
。
状壁部分の上端を閉じるカバーからなる管状ハウジングを有し、該カバーはガス
出口導管のガス入口開口部として役立つ軸方向円形の開口部を備えている、竪形
の第一サイクロン器と、 (ii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の第
二のガス−固体分離手段と を有する。
段が従来の第一及び第二のサイクロン分離器からなる先行技術の分離装置よりも
遥かに良好な分離効率を達成することを今回見い出した。ここで従来のサイクロ
ン分離器とは、ガス出口導管がサイクロンハウジングの上から著しく突き出てい
る設計を有することを意味する。サイクロンハウジングの上から著しく突き出て
いるとは、特にこの突き出しが接線方向に配置された原料入口開口部の高さの0
.4〜1.2倍に等しいことを意味する。従来の通常のサイクロンは、Perr
y’s Chemical Engineers’ handbook,McG
raw Hill,第7編、1997の図17〜36に例示されている。 また本発明は、前記装置を利用した流動接触分解方法に関する。更に、1つの
管状容器中にストリッピングと第一の分離とを組合せた特定のFCCを利用した
場合は、分離とストリッピングとが共に良好な効率で組み合わされて達成できる
。このような装置は、別途にストリップ用ガスを排出する手段を殆ど必要としな
いし、及び/又は、分離効率を所望の範囲に維持しながら、ストリップ用ガスを
一層多量に使用できる。これは前述の従来の装置では不可能であった。
イクロン分離器で示された効率に比べて、特許請求した装置の第一サイクロンと
第二サイクロンとの分離手段の組合せにより、固体の含有量が比較的高い懸濁物
を第一サイクロンに供給した際、このような高い分離効率が得られるのは意外で
ある。これは、どのような手段(measures)が、連結したサイクロン分
離列(line up)の全体の分離効率に明確に影響を与えるか必ずしも明ら
かではないという事実から見て、特に意外である。例えば公知の技術手段により
第一サイクロンの分離効率を向上する際、第一サイクロン分離器内のガス入口及
び/又はガス出口の速度を高めると、第一サイクロン及び第二サイクロンの全体
の分離効率は向上しない。出願人は、本発明の装置を使用すると、このような全
体の効率が著しく向上できることを今回見い出した。一例を挙げると、粒子の含
有量は、第二分離手段を出るガス流中で10倍減少する。
る装置であって、該装置は (i)該懸濁物を受ける接線方向に配置された入口を備えた管状壁部分、円錐台
形壁部分により該管状壁部分と流動可能に接続した、該管状壁部分の下端にある
ディップレグ(dipleg)、及び該管状壁部分の上端を閉じているカバーか
らなる管状ハウジングを有し、該カバーはガス出口導管のガス入口開口部として
役立つ軸方向円形の開口部を備えている、竪形の第一サイクロン器と、 (ii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の第
二のガス−固体分離器と を有するものである。
濁物の分離とストリッピングとを組合せ行う装置で、該装置は、 (i)触媒粒子と蒸気との懸濁物を受ける接線方向に配置された入口を備え、且
つ管状側壁を有すると共に、開口部を備えたカバーにより下端が開き、上端が閉
じている竪形の第一サイクロン器と、但し、該出口開口部は、ガス出口導管と流
動可能に接続し、該導管は、該カバー中の開口部と同じ程度の高さに配置された
ガス入口開口部を有する; (ii)ストリップ用ガスの供給手段を備え、使用中、流動床が存在するように
配置され、ストリッピング帯を上方に向かって出るストリップ用ガスの一部又は
全部が前記第一サイクロンの下端に入るように位置したストリッピング帯と; (iii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の
第二のガス−固体分離器と を有するものである。
濁物から該固体粒子を分離する必要があるいかなる方法にも使用を見い出すこと
ができる。このような方法の例は、前述のMTBE流動床脱水素方法、アクリロ
ニトリル方法及び流動接触分解(FCC)方法である。このような流動接触分解
方法は、Catalytic Cracking of Heavy Petr
oleum Fractions,Daniel DeCroocq,Inst
itut Francais du Petrole,1984(ISBN 2
−7108−455−7),100〜114頁に記載されている。
触媒及び炭化水素供給材料は管状反応器内を同時に流通する。これらの管状反応
器は、殆どの場合、反応剤が上向きの動作で流れるので、立ち上がり管(ris
er)反応器とも呼ばれている。この説明では立ち上がり管という用語を用いて
いるが、本発明は反応剤が立ち上がり管内を上方に向かって流通する実施態様に
限定されるものではない。立ち上がり管反応器での接触時間は、一般に0.5〜
5秒の範囲である。反応器立ち上がり管中で、一般に標準沸点が350℃を越え
る炭化水素は、これよりも軽質の生成物、例えばFCC方法の主生成物の一つで
あるガソリンに転化される。炭化水素やコークスは触媒粒子上に沈着する。分離
された触媒を適当なストリップ用媒体でストリップすることにより、沈着した炭
化水素の大部分は、触媒から分離される。このようなストリッピング帯で得られ
た炭化水素とストリップ用媒体とのガス状混合物は、FCC生成物と一緒にFC
C反応器から排出するのが好適である。次にコークスは、再生器中で、任意に部
分的に、燃焼させることにより、こうしてストリップされた触媒から分離される
。再生された高温の触媒は、反応器立ち上がり管の底部に戻される。
でもガスから分離することができる。反応器側では、触媒は炭化水素生成物のガ
スから分離する必要がある。このような分離は、本発明、特に前述の2つの好ま
しい実施態様による装置の前記連結した第一サイクロン及び第二サイクロンを利
用する効率的な方法で行うことができる。分離されない固体触媒は、いずれも更
に下流で、例えばフィルターを利用するか、或いはいわゆる第三段階の分離器で
分離しなければならない。分離を向上することにより、一層小さいフィルターが
使用でき、及び/又は一層微細な触媒粒子がFCC生成物流中に入ることになる
。再生器側では、再生器を出る煙道ガスから触媒粒子を分離しなければならない
。煙道ガス中の粒子の量は、環境上の理由及び例えば膨張タービンのような下流
の器具を保護するため、少なくなければならない。前記第一の好ましい実施態様
は、再生器側で使用することが好ましい。
方法の反応器立ち上がり管(1)は、導管(2)を経由して第一サイクロン(3
)と流動可能に接続している。この図では、明確にするため、第一サイクロン分
離器は、1つしか示していない。通常は、2つ以上(more than on
e)、好適には2つ又は3つの第一サイクロン分離器(3)が反応器立ち上がり
管(1)の下流と流動可能に接続している。第一サイクロン(3)は、触媒粒子
と反応器立ち上がり管(1)から出る炭化水素蒸気との懸濁物を受ける接線方向
に配置された入口(6)を備えた管状壁部分(5)よりなる管状ハウジング(4
)を有する。この入口は、例えば円形又は長方形であってよい。管状壁部分(5
)の下端は、円錐台形の壁部分(7)によってディップレグ(8)と流動可能に
接続している。触媒粒子の殆どは、ディップレグ(8)を通って下向きに排出さ
れる。管状壁部分(5)の上端は、好適には平坦な、カバー(9)を備えている
。カバー(9)は、ガス出口導管(11)のガス入口開口部として役立つ軸方向
円形の開口部(10)を備えている。ガス出口導管(11)の始めの部分は、カ
バー(9)に対し直角に配置するのが好適であり、また管状ハウジング(4)の
軸と同じ軸を有する。ガス出口導管(11)のガス入口開口部の直径は、好まし
くはサイクロンハウジング(4)の管状壁部分(5)の直径の0.3〜0.6倍
である。本発明では、ガス出口導管(11)は、サイクロンハウジングの上から
内部に突き出ていないか、著しく突き出ていないことが必要である。本発明の可
能な実施態様では、少しの突出ならば許容される。このような突出は、好ましく
はサイクロンのカバー(9)におけるガス入口開口部、即ち軸方向円形の開口部
(10)の直径の0.5倍未満である。ガス出口導管(11)は、第二のガス−
固体分離器(12)と流動可能に連結している。図1では、明確にするため、第
二分離器は1つしか示していない。通常の配列では2つ以上、好適には2つの第
二分離器(12)が1つの第一サイクロン(3)のガス出口導管(11)と流動
可能に連結している。図1に示した第二分離器(12)は、前記一般の教科書に
記載されるような、接線方向に配置されたガス入口と、管状サイクロンハウジン
グ(15)の屋根(14)を突き出たガス出口導管(13)とを有する従来の一
般的なサイクロン分離器である。触媒粒子には少ない炭化水素蒸気は、このガス
出口導管を通って本発明の装置から排出される。この炭化水素蒸気は更に、下流
生成物分離器(図示せず)で処理される。第二サイクロンは更に、分離された触
媒粒子を下向きに排出するため、管状ハウジング(15)と流動可能に接続した
ディップレグ(16)を備えている。
に配置された入口開口部(6)の中心から上に距離(d1)を置いて位置するこ
とが好ましい。この値は、突出可能なガス出口導管を有する従来技術のサイクロ
ンの場合のいずれの一般的な値よりも大きい。更に好ましくは、この距離(d1
)と管状ハウジング(4)の直径(d2)との比率は0.2〜3であり、最も好
ましくは0.5〜1.5である。例示の実施態様では、ガス出口導管(11)の
ガス入口開口部は、サイクロンカバー(9)と同じ高さである。 立ち上がり管(1)を欠いた図1は本発明の装置で、他の分離用、例えばFC
C再生器用に使用できる。 FCC再生器は、再生器の上部に図示したような複数個の第一及び第二のサイ
クロンを備えていることが好ましい。短い導管により再生器の内部と、接線方向
に配置された入口(6)とを流動可能に接続する。
管(27)の上部、第一サイクロン(30)及び第二サイクロン(36)を有す
る流動接触分解(FCC)反応器(26)を示す。反応器立ち上がり管(27)
の下流端は、第一サイクロン(30)の接線方向に配置された入口(29)と流
動可能に連結している。2つ以上の第一サイクロン(30)を立ち上がり管出口
に接続してもよいし、また2つ以上の第二サイクロン(36)を1つの第一サイ
クロン(30)に接続してもよい。明確にするため、1つの第二サイクロン(3
6)に接続した1つの第一サイクロン(30)しか示していない。 反応器(26)の下端には更に、ストリップ用媒体を分離された触媒粒子の濃
厚な流動床(32)に供給する手段(31)を備えたストリッピング帯を有する
。ストリップ用媒体としては、いかなる不活性ガスも使用できるが、水蒸気又は
水蒸気含有ガスがストリップ用媒体として好適に使用される。
を通して排出する手段を有する。使用済み触媒とも呼ばれる分離された触媒は、
導管(33)を通って再生帯(図示せず)に搬送される。この再生帯では、(部
分)燃焼により触媒からコークスが除去される。再生された触媒は、反応器立ち
上がり管の上流部に搬送され、ここで炭化水素供給材料と接触して、反応器立ち
上がり管の下流部で前述の触媒粒子と炭化水素生成物蒸気との懸濁物を生じる。 反応器(26)は更に、反応器から導管(34)を通って炭化水素及びストリ
ップ用媒体蒸気を排出する手段を有する。通常、第二サイクロン(36)のガス
出口導管(35)は、充気室(37)と流動可能に接続していて、ここから炭化
水素生成物蒸気は導管(34)を通って排出される。好ましい実施態様では、第
一サイクロンと第二サイクロン(36)とを接続するガス出口導管中に開口部(
38)が存在する。ストリップ用媒体及び触媒からストリップされた炭化水素は
、反応器(26)からこの開口部を通って排出することができる。
(102)と、下部としてストリッピング帯(103)とで構成される。第一サ
イクロン(102)は、触媒と蒸気との懸濁物を受ける接線方向に配置された入
口(104)を有する。この入口は、外部に位置したFCC反応器立ち上がり管
(105)と流動可能に連結していて、反応器立ち上がり管(105)を出る触
媒及び蒸気を第一サイクロン(102)に導入させる。第一サイクロン(102
)の管状ハウジングは、下端に開口部(106)をまた上端にカバー(107)
を持っている。カバー(107)は、開口部(108)を備えている。この開口
部(108)は、導管(109)と流動可能に接続していて、浄化された蒸気は
サイクロンハウジングからこの導管を通って排出できる。導管(109)のガス
入口開口部(110)は、カバー(107)中の開口部(108)と同じ程度の
高さに位置している。導管(109)の入口開口部が、接線方向に配置された入
口開口部(104)の中心から上に或る距離(d1)を置いて位置すると、有利
であることが見い出された。この距離(d1)と管状ハウジング(d2)との比
率は、前述の通りである。導管(9)のガス入口(110)は、図3に示すよう
にカバー(107)中の開口部(108)によって形成するのが更に一層好まし
い。これは、管状サイクロンハウジングにおいて、カーボン沈着物が蓄積する可
能性がある表面が小さくなるので有利である。第一サイクロン(102)では、
触媒の大部分とガス状炭化水素との分離が生じる。触媒は、第一サイクロンの開
口下端(106)を通ってストリッピング帯(103)中に落下する。
導管は、立ち上がり管(105)に対し90°の角度で作ることが好ましい。し
かし、このような水平接続導管中で触媒の蓄積を除去するには、ガス−粒子混合
物が第一サイクロン中に下方に向かって入るように、この導管を下向きにすると
有利である。上記導管の軸と管状ハウジング(101)の軸との角度は、好まし
くは89〜75°である。この接続導管については、入口(104)での横断面
積は、立ち上がり管(105)に一層近い点での横断面積よりも小さい方が有利
であることも見い出された。 第一サイクロン(102)とストリッピング帯(103)との界面に渦巻き安
定器(111)を設けることが好ましい。渦巻き安定器(111)としては、円
形の平板又は円錐形の円盤が好適である。渦巻き安定器の直径は、ガス出口導管
(109)のガス入口開口部(110)の直径(d3)よりも大きいことが好適
である。渦巻き安定器(111)の直径は、渦巻き安定器の周囲と管状ハウジン
グの壁との間に環帯を付与するのに充分小さくなければならない。この環帯は、
ストリップ用ガスを上方に向かって通しながら、同時に触媒を下向きに流動させ
るものである。渦巻き安定器(111)の直径は、管状容器(101)の直径(
d2)の40〜85%であることが好ましい。渦巻き安定器(111)は、ガス
出口導管(109)のガス入口開口部(110)の下から距離(d4)の所に位
置することが好ましい。但し(d4)は、管状容器(101)の直径(d2)の
2〜5倍である。
ことが好ましい。渦巻きファインダー(112)は、ガス出口導管(109)の
ガス入口開口部の直径(d3)に対し約0.25〜1倍の長さを有する垂直に置
いた棒である。好適な渦巻き安定器(111)及び渦巻き安定器棒(112)は
、例えば上記US−A−4455220に記載されている。渦巻きファインダー
棒(112)は好適には、渦巻きファインダー(111)上の空間と渦巻きファ
インダー(111)の下の空間とを流動可能に接続する中空管であってよい。こ
の中空の渦巻きファインダー棒は上向きに移動するガスを通過させ、これにより
第一サイクロン(102)に存在する渦巻きに対し安定化効果を高める。 ストリッピング帯(103)には、流動床(113)が存在し、ここでストリ
ップ用ガスをストリップ用ガス供給手段(114)を通して供給することにより
、炭化水素沈着物から触媒がストリップされる。ストリップ用ガスは好適には、
水蒸気である。ストリッピング帯には好適には、2つ以上のストリップ用ガス供
給手段を互いの上に或る距離を置いて配置してよい。ストリッピング帯は、スト
リップ用ガス及び希薄相によって作られた濃厚流動床中に触媒が保持された濃厚
相を有する。なお、希薄相は濃厚相の上にある。これら2つの相の境界は、流動
床の高さ(level)(115)によって形成される。ストリップされた触媒
は、導管(116)を通って触媒再生器(図示せず)に搬送される。
internals)を含んでいてよい。最も低い位置にあるストリップ用ガス
供給手段と流動床の高さ(115)との距離である、このストリッピング床の高
さは好ましくは、ストリッピング帯(103)の平均直径の少なくとも3倍であ
る。流動床での表面流速は、好ましくは0.05〜1m/s、更に好ましくは0
.1〜0.7m/sである。ストリッピング帯(103)には好ましくは、水蒸
気を循環触媒1トン当り3〜9kg供給する。 ガス出口導管(109)は、導管(118)及び任意に1つ以上の他の導管(
118’)を通って1つ以上、好ましくは2〜4つのガス−固体サイクロン(図
3では(117)として示したように、1つのガス−固体サイクロンのみ)と流
動可能に接続している。第二サイクロン中で蒸気から除去された触媒は、ディッ
プレグ(119)を通ってストリッピング帯(103)に搬送される。浄化され
た炭化水素蒸気は、更に処理するため、ストリッピング帯(103)から導管(
120)を通って排出される。 図3に示した装置においては、第一サイクロン(102)とストリッピング帯
(103)とが一緒になって1つの管状容器(101)を形成しているので、ス
トリップ用ガスは全て、ストリッピング帯(103)から第一サイクロン(10
2)を通って第一サイクロン(102)のガス出口導管(109)に排出される
。これは本発明の好ましい実施態様であるが、ストリップ用ガスの一部だけが上
記開口部(106)を通って排出され、しかも上記利点、即ち固体とガスとの分
離が向上するような他の実施態様も考慮できる。このような本発明の実施態様を
図4及び図5に示す。
器(127)の上から突き出た実施態様を示す。管状ストリッピング帯(103
)の下端は、容器(127)の内部と流動可能に連結している。容器(127)
には更に、ストリップ用媒体を供給する手段(124)が存在する。容器(12
7)の頂部には導管(126)が存在し、ここからストリッピング流の一部が排
出できる。この導管(126)は好適には、反応器立ち上がり管(105)の下
流部、或いは導管(109)又は(118)と流動可能に連結している。大きな
管状容器は、使用中、第一ストリッピング帯(125)に続いて第二ストリッピ
ング帯(125’)を提供する。第二サイクロンのディップレグは好ましくは、
第二ストリッピング帯と流動可能に連結している。
サイクロン、第二サイクロン及びストリッピング帯を配置した、ガス流から触媒
粒子を分離する装置を示す。反応器は更に、触媒粒子と蒸気との懸濁物を供給す
る入口兼出口手段と、ストリップされた触媒、及び本質的に触媒粒子を含まない
蒸気を排出する手段とを備えている。前記触媒粒子の懸濁物を第一サイクロンに
供給する入口手段は、流動接触分解(FCC)方法の反応器立ち上がり管(12
8)の下流端と流動可能に接続している。反応器立ち上がり管(128)のこの
ような下流端は、反応器(130)内(図示したように)又は外側に位置してよ
い。第一サイクロン(129)は、反応器(130)中に配置され、このサイク
ロン(129)内では、ガス−固体流が竪形の管状サイクロンハウジング中に接
線方向に入る。固体は、反応器(130)の下端に配置された第一ストリッピン
グ帯(131)に排出される。部分浄化されたガス流及びストリップ用ガスの一
部は、竪形のガス出口導管(132)を通って上向きに排出される。このガス出
口導管は、第一サイクロンの屋根(133)の上から突き出ていない。得られた
部分浄化ガス中になお存在する固体は、次に第二サイクロン装置(134)中で
分離される。前述のように、2つ以上の第一サイクロンと2つ以上の第二サイク
ロンとを反応器立ち上がり管と流動可能に接続してもよい。明確にするため、こ
れらのサイクロンは図示していない。第一ストリッピング帯(131)は、反応
器(130)の下部に存在する主流動床(135)の高さ(141)よりも低い
点に向かって下向きに突き出た第一サイクロン(129)の管状ハウジングの開
口下端によって形成される。ストリップ用ガスは、手段(137)及び任意に手
段(136)によってこの第一の主流動床帯に供給される。第一サイクロン(1
29)の管状ハウジングは反応器(130)よりも小さいので、ストリップ用ガ
スの一部だけが導管(132)を通って反応器(130)を出る。ストリップ用
ガスの残部は、ガス出口導管(132)に存在するスリット(138)、第二サ
イクロン(134)及び第二サイクロンガス導管(139)を通って反応器(1
30)を出る。第二サイクロン(134)中で分離された触媒は、ディップレグ
(140)を通って主ストリッピング帯(135)に戻される。第一サイクロン
(129)は更に、図3に示したような渦巻き安定器(111)及び管(121
)を備えることができる。d1とd2との好ましい比率は前述のとおりである。
けで得られるという利点がある。このような公知のFCC反応器は、WO−A−
9742275に記載されている。 本発明の装置を好適に使用できるFCC方法の例は、前述の特許文献やCat
alytic Cracking of Heavy Petroleum F
ractions,Daniel DeCroocq,Institut Fr
ancais du Petrole,1984(ISBN 2−7108−4
55−7),100〜114頁に記載されている。本装置は、第一サイクロンに
供給する場合のガス固体懸濁物の固体含有量が1〜12kg/m3であるFCC
方法に使用するのが好ましい。 以下に本発明を下記の非限定的な例により説明する。
物を供給した。第一サイクロンの大きさは、d1が0.3mでd2が0.3mと
なるように選択した。
従来の設計の第一サイクロンを用いた他は、例1を繰り返した。接線方向ガス入
口の底部とガス出口導管の開口部とは同一水平面にある。この接線方向入口の頂
部とサイクロンハウジングの屋根とは、同一水平面にある。接線方向入口の中心
と円錐台形壁部分との距離は、例1と同じである。更に、入口速度、懸濁物の組
成及び第二サイクロンの大きさも同じである。結果を表2に示す。
来の設計の第一サイクロンを用いて、実験Aを繰り返した。他の大きさ及び操作
データは、同じである。結果を下記表3に示す。
クロンの分離効率が向上したことは明らかである。更に、実験Bの第一サイクロ
ンと第二サイクロンとを組合せた分離非効率は、圧力低下の増加という相当な損
失の点で、実験Aに比べてファクター3まで低下した。本発明の装置によれば、
例1で示したように、組合せた分離非効率は、圧力低下の増加が非常に少ない点
で実験Aに比べてほぼ10倍減少した。
た他は、例1を繰り返した。その代わりに、管状ハウジングの下端は、図3に示
すような流動床で構成した。流動床の高さは、渦巻き安定器よりも下に維持した
。流動床の粒子は、第一サイクロンに供給した固体と同じである。この流動床に
、流動化用ガスとして空気を供給した。この流動床帯に供給した空気は全て、第
一サイクロンのガス出口開口部を通して第一サイクロンから排出した。距離d1
及びd2は例1のとおりである。更なる条件及び結果を下記表4に示す。
接線方向入口の頂部とサイクロンハウジングの屋根とが同一水平面にあるように
、ガス出口導管をサイクロンハウジングの屋根から下向きに突き出した他は、例
2を繰り返した。渦巻き安定器とガス入口との距離は、例2のとおりである。流
動床の高さは、例2と同様、渦巻き安定器よりも下に維持した。更なる条件及び
結果を下記表4に示す。
すると、実験Cの装置では、約0.4m/sで分離効率が突然、急激に低下する
ことが観察された。このような分離効率の突然の急激な低下は、例2の装置では
これよりも実質的に高い表面ガス速度でしか観察されなかった。
閉鎖連結式サイクロン装置の部分横断面図である。
示す。
第二の好ましい実施態様による装置であって、流動接触分解用外部反応器立ち上
がり管及び外部第二サイクロンを有する装置を示す。
第二の好ましい実施態様による装置であって、図3の変形装置を示す。
第二の好ましい実施態様による装置であって、反応器立ち上がり管の下流部、第
一及び第二のサイクロン、並びにストリッピング帯が一つの容器に入っている装
置を示す。
器のガス出口から排出する、FCC触媒の分離とストリッピングとを組合せた方
法が記載されている。この方法は、管状ハウジング及びこの管状ハウジングの下
部に位置した単一ストリッピング帯を有するサイクロンを用いて行われる。この
方法では、ストリップ用ガスは全て、第一サイクロンの出口を通って第一サイク
ロンから出なければならない。この方法は設計の簡素性に関しては有望に見える
が、現在まで大規模な実施例は実現していない。これは、ストリップ用ガスの大
流がサイクロンの管状ハウジングを通過する必要がある場合、分離効率が悪いか
らである。US−A−4692311に記載の装置に類似した装置は、US−A
−5112576に記載されている。 竪形の管状ハウジング、及び高いサイクロン屋根と同じ程度の高さに位置した
ガス入口開口部を有するガス出口導管を備えたサイクロン分離器がChemie
Ingenieur Technik (70) 6 1 98,705〜7
08頁に記載されている。
て流動接触分解触媒混合物の分離とストリッピングとを組合せた改良方法を提供
することである。 以下の説明で明白なこれらの目的及び他の目的は、下記装置により達成される
。
らなる管状ハウジングを有する竪形の第一サイクロン器と、但し、開口部を備え
たカバーによって前記管状壁部分の下端部は開き、上端部は閉じていて、前記開
口部はガス出口導管と流動可能に接続し、該導管は前記カバー中の開口部と同じ
高さに位置したガス入口開口部を有する、 (ii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の第
二のガス−固体分離手段と を有する。
段が従来の第一及び第二のサイクロン分離器からなる先行技術の分離装置よりも
遥かに良好な分離効率を達成することを今回見い出した。ここで従来のサイクロ
ン分離器とは、ガス出口導管がサイクロンハウジングの上から著しく突き出てい
る設計を有することを意味する。サイクロンハウジングの上から著しく突き出て
いるとは、特にこの突き出しが接線方向に配置された原料入口開口部の高さの0
.4〜1.2倍に等しいことを意味する。従来の通常のサイクロンは、Perr
y’s Chemical Engineers’ handbook,McG
raw Hill,第7編、1997の図17〜36に例示されている。 また本発明は、前記装置を利用した流動接触分解方法に関する。更に、1つの
管状容器中にストリッピングと第一の分離とを組合せた特定のFCCを利用した
場合は、分離とストリッピングとが共に良好な効率で組み合わされて達成できる
。このような装置は、別途にストリップ用ガスを排出する手段を殆ど必要としな
いし、及び/又は、分離効率を所望の範囲に維持しながら、ストリップ用ガスを
一層多量に使用できる。これは前述の従来の装置では不可能であった。
イクロン分離器で示された効率に比べて、特許請求した装置の第一サイクロンと
第二サイクロンとの分離手段の組合せにより、固体の含有量が比較的高い懸濁物
を第一サイクロンに供給した際、このような高い分離効率が得られるのは意外で
ある。これは、どのような手段(measures)が、連結したサイクロン分
離列(line up)の全体の分離効率に明確に影響を与えるか必ずしも明ら
かではないという事実から見て、特に意外である。例えば公知の技術手段により
第一サイクロンの分離効率を向上する際、第一サイクロン分離器内のガス入口及
び/又はガス出口の速度を高めると、第一サイクロン及び第二サイクロンの全体
の分離効率は向上しない。出願人は、本発明の装置を使用すると、このような全
体の効率が著しく向上できることを今回見い出した。一例を挙げると、粒子の含
有量は、第二分離手段を出るガス流中で10倍減少する。
濁物の分離とストリッピングとを組合せ行う装置で、該装置は、 (i)触媒粒子と蒸気との懸濁物を受ける接線方向に配置された入口を備え、且
つ管状側壁を有すると共に、開口部を備えたカバーにより下端が開き、上端が閉
じている竪形の第一サイクロン器と、但し、該出口開口部は、ガス出口導管と流
動可能に接続し、該導管は、該カバー中の開口部と同じ程度の高さに配置された
ガス入口開口部を有する; (ii)ストリップ用ガスの供給手段を備え、使用中、流動床が存在するように
配置され、ストリッピング帯を上方に向かって出るストリップ用ガスの一部又は
全部が前記第一サイクロンの下端に入るように位置したストリッピング帯と; (iii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の
第二のガス−固体分離器、好ましくは第二サイクロン分離器と を有するものである。
濁物から該固体粒子を分離する必要があるいかなる方法にも使用を見い出すこと
ができる。このような方法の例は、前述のMTBE流動床脱水素方法、アクリロ
ニトリル方法及び流動接触分解(FCC)方法である。このような流動接触分解
方法は、Catalytic Cracking of Heavy Petr
oleum Fractions,Daniel DeCroocq,Inst
itut Francais du Petrole,1984(ISBN 2
−7108−455−7),100〜114頁に記載されている。
けで得られるという利点がある。このような公知のFCC反応器は、WO−A−
9742275に記載されている。 本発明の装置を好適に使用できるFCC方法の例は、前述の特許文献やCat
alytic Cracking of Heavy Petroleum F
ractions,Daniel DeCroocq,Institut Fr
ancais du Petrole,1984(ISBN 2−7108−4
55−7),100〜114頁に記載されている。本装置は、第一サイクロンに
供給する場合のガス固体懸濁物の固体含有量が0.5〜15、更に好ましくは1
〜12kg/m3であるFCC方法に使用するのが好ましい。 以下に本発明を下記の非限定的な例により説明する。
物を供給した。第一サイクロンの大きさは、d1が0.3mでd2が0.3mと
なるように選択した。
従来の設計の第一サイクロンを用いた他は、例1を繰り返した。接線方向ガス入
口の底部とガス出口導管の開口部とは同一水平面にある。この接線方向入口の頂
部とサイクロンハウジングの屋根とは、同一水平面にある。接線方向入口の中心
と円錐台形壁部分との距離は、例1と同じである。更に、入口速度、懸濁物の組
成及び第二サイクロンの大きさも同じである。結果を表2に示す。
Claims (15)
- 【請求項1】固体粒子とガスとの懸濁物から固体粒子を分離する装置であっ
て、 (i)該懸濁物を受ける接線方向に配置された入口を備えた管状壁部分及び該管
状壁部分の上端を閉じるカバーからなる管状ハウジングを有し、該カバーはガス
出口導管のガス入口開口部として役立つ軸方向円形の開口部を備えた竪形の第一
サイクロン器と、 (ii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の第
二のガス−固体分離手段と を有する前記装置。 - 【請求項2】前記ガス出口導管のガス入口開口部が、接線方向に配置された
入口開口部の中心から上に距離(d1)を置いて位置し、且つ該距離と前記管状
ハウジングの直径(d2)との比率が0.2〜3である請求項1に記載の装置。 - 【請求項3】前記第二のガス−固体分離手段がサイクロン分離器である請求
項1〜2のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項4】前記第一サイクロンの管状壁部分の下端にディップレグが存在
し、該ディップレグは円錐台形壁部分により管状壁部分と流動可能に連結してい
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項5】請求項4に記載の装置を有する流動接触分解反応器であって、
反応器立ち上がり管の下流端が第一サイクロンの接線方向に配置された入口と流
動可能に連結され、前記反応器は更にその下端に、ストリップ用媒体を分離され
た触媒粒子の濃密な流動床に供給する手段を備えたストリッピング帯と、ストリ
ップされた触媒粒子を反応器から排出する手段と、炭化水素及びストリップ用媒
体蒸気を反応器から排出する手段とを有する前記反応器。 - 【請求項6】前記第一サイクロンのガス出口導管が、ストリップ用媒体及び
ストリップされた炭化水素を受ける開口部を備える請求項5に記載の反応器。 - 【請求項7】固体粒子とガスとの懸濁物から該粒子を分離するための請求項
1〜4に記載の装置の使用。 - 【請求項8】第一サイクロンに供給する場合のガス固体懸濁物の固体含有量
が0.5〜15kg/m3 である流動接触分解方法での請求項1〜4のいずれか
1項に記載の装置又は請求項5〜6のいずれか1項に記載の反応器の使用。 - 【請求項9】流動接触分解方法において触媒粒子と蒸気との懸濁物の分離と
ストリッピングとを組合せ行う装置であって、 (i)触媒粒子と蒸気との懸濁物を受ける接線方向に配置された入口を備え、且
つ管状側壁を有すると共に、開口部を備えたカバーにより下端が開き、上端が閉
じている竪形の第一サイクロン器と、但し、該出口開口部は、ガス出口導管と流
動可能に接続し、該導管は、該カバー中の開口部と同じ高さに配置されたガス入
口開口部を有する; (ii)ストリップ用ガスの供給手段を備え、使用中、流動床が存在するように
配置され、ストリッピング帯を上方に向かって出るストリップ用ガスの一部又は
全部が前記第一サイクロンの下端に入るように位置したストリッピング帯と; (iii)前記第一サイクロンのガス出口導管と流動可能に接続した1つ以上の
第二のガス−固体分離器と を有する前記装置。 - 【請求項10】前記ガス出口導管のガス入口開口部が、接線方向に配置され
た入口開口部の中心より上に距離(d1)を置いて位置し、且つ該距離と前記管
状ハウジングの直径(d2)との比率が0.2〜3である請求項9に記載の装置
。 - 【請求項11】前記ガス出口導管のガス入口開口部が、第一サイクロンのカ
バー中の開口部によって形成される請求項9〜10のいずれか1項に記載の装置
。 - 【請求項12】前記第一サイクロンとストリッピング帯との界面に渦流安定
器が設けられる請求項9〜11のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項13】前記第一サイクロン器及び前記ストリッピング帯が一緒に1
つの管状容器を形成し、使用中、全てのストリップ用ガスが第一サイクロンを通
ってストリッピング帯から第一サイクロンのガス出口導管に排出される請求項9
〜12のいずれか1項に記載の装置。 - 【請求項14】前記第一サイクロン、第二サイクロン及びストリッピング帯
が第一サイクロンよりも大きい直径を有する反応器内に配置され、且つ該反応器
も触媒粒子と蒸気との懸濁物を供給する手段と、ストリップされた触媒、及び触
媒粒子を本質的に含まない蒸気を排出する手段とを備える請求項9〜12のいず
れか1項に記載の装置。 - 【請求項15】流動接触分解方法での請求項9〜14のいずれか1項に記載
の装置の使用。
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