JP2002536635A - 体液から腫瘍細胞を濃縮するか又は除去する方法及びかかる目的に適したキット - Google Patents
体液から腫瘍細胞を濃縮するか又は除去する方法及びかかる目的に適したキットInfo
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Abstract
Description
キットとに係わる。
、ミクロ転移巣として悪性細胞を血管又はリンパ管を経由して遠隔器官内へ播種
すること及び自律的娘腫瘍を形成することを包含する。このような転移巣形成の
程度が腫瘍疾患の予後を決定する。
はその再発又は転移巣を、かかる現象が臨床的に明白となる前に早期発見するこ
とにある。このような目的は、これまでは利用可能な機器・装置による技法に頼
っても充分満足するべき程度に達成することは出来なかった。例えば末梢血液中
を循環する腫瘍細胞を検出することによって、早期に、即ち臨床で検知される腫
瘍が発現する前に可能ならば治療上有効な免疫調節療法又は多剤化学療法を導入
することが出来ることになるはずである。従って、治療の前後に末梢血液中の腫
瘍細胞を定量することは、重要な一つの検査となるわけである。
定の種類の細胞を定量するに先だって、かかる細胞を濃縮すると同時にまたかか
る定量化を容易簡便にするために出来るだけ多数の不要細胞を除去することが望
ましい。
ラーゼ活性を測定することにあり、例えば、Kim et al. はScience(1944) 266:
2011において、腫瘍組織内におけるテロメラーゼ活性を測定できる測定法につい
て報告している。
リンパ球も、高いテロメラーゼ活性を示す。このような事実に基いて、血液中を
循環する播種転移した腫瘍細胞のマーカーとしてテロメラーゼ活性を検出するに
先だって、テロメラーゼ活性を示す造血幹細胞及び活性化リンパ球を腫瘍細胞か
ら分離することを行わねばならないのである。
腫瘍細胞の組織学的検査も重要であり得る。更には、単離した腫瘍細胞を滅菌条
件下で培養して、腫瘍細胞から生じる細胞株を樹立することも可能であろう。固
形腫瘍ではなく循環する播種転移した腫瘍細胞に由来した細胞株は、転移プロセ
スを細分化して検討することを可能とする可能性を提示するものである。更には
、このような細胞株は、例えばより有効な腫瘍治療方の開発に寄与することが出
来ることになろう。
Molecule)、HEA(Human Epithelial Antigen)やサイトケラチン(Cytokeratin)
7/8などの上皮細胞特異的抗原に対する特異的抗体を用いて上皮腫瘍細胞をマー
クし、次いで磁性粒子又は蛍光発光性分子に結合し,その後例えばMACS (Ma
gnetic Cell Sorting)やFACS (Fluorescence Activated Cell Sorting) な
どの細胞分離装置を用いた濃縮に供することも可能である。しかしながらこのよ
うな方法は、上皮由来腫瘍細胞のみが該当するに過ぎず、例えば悪性黒色腫細胞
には該当しない、という欠点がある。その他、この方法は複雑で、費用がかかり
高価である。
用可能ではなく、造血細胞の腫瘍細胞は、異なる密度に基いて分離されていた(J
.A. Fleming et al., J. Clin. Path. (1967), 20, 145)。このデータ―に相当
によれば、腫瘍細胞は、比重が1.040乃至1.080であり、一方赤血球及
び多形核白血球は、比重がこれよりも大きい。これに対してリンパ球は、比重が
1.060乃至1.075なる範囲にあり、従って腫瘍細胞の比重と重なり合っ
ている。従って、同様にテロメラーゼ活性のあるリンパ球を腫瘍細胞からこれら
の密度差によって分離することは、可能であるはずがなかった。リンパ球を単離
するために、例えば密度が1.007 g/mlであるHistoprep(R)
(Sigma)などの標準溶液を使用したところ、密度が1.077g/mlま
でである健常な献血者のリンパ球は、テロメラーゼ活性を示すことが明らかとな
っている。
めの簡単で、迅速且つ安価な標準操作法であって、テロメラーゼ活性を有する非
腫瘍細胞を分別する方法を開発することは、これまでに成功していない。
あって、上記した欠点を有することなく且つ特にテロメラーゼ活性を示す非腫瘍
細胞を所望する腫瘍細胞から分別することが出来る前記方法を提供することにあ
る。
g/mlの範囲にある細胞分離媒体を腫瘍細胞を含む体液で重ねて被覆し次いで
遠心分離することによって解決できることが見出されたのである。かかる特殊な
細胞分離媒体を使用することによって、体液中に存在する細胞を、その密度に基
いて当該腫瘍細胞と共に濃縮したリンパ球がテロメラーゼ活性を一切示すことが
ないことによって分離するのである。
る、腫瘍細胞を体液から濃縮又は除去する方法において、該細胞分離媒体の密度
が、1.055乃至1.065 g/mlの範囲にあることを特徴とする前記方
法に係るのである。
分を更に後処理操作するかに依存して、腫瘍細胞を濃縮するだけでなくこれを除
去するためにも使用することが出来るのである。従って以下においては、これら
二つの可能性がある後処理操作について区別をするのではなく、通常は濃縮を意
味するのであるが、なおこの場合でも本発明に従えば、常にかかる二つの可能性
が包含されるのである。
る。遠心分離することによって、特異的な細胞密度に従って細胞が分離され、個
別の分画分に別けられることが可能である。かかる細胞分離媒体が、特異的な密
度段階を有しているため、当該体液中に存在する血球部分、特に赤血液系および
白血液系の細胞から腫瘍細胞を殆ど完璧に分離することが可能となるのである。
更には、本方法によれば、テロメラーゼ陽性造血幹細胞をテロメラーゼ陰性造血
幹細胞から分離することが可能であって、然も遠心分離後に濃縮された腫瘍細胞
は、テロメラーゼ陰性造血幹細胞と同じ分画分に含まれ、その結果引き続いてこ
の検出されるテロメラーゼ発現は、疑いも無く存在する腫瘍細胞に帰結されるこ
とが出来ることになる。
て僅かしか低下しないことによって、狭雑汚染する血液細胞を大幅に減少させる
ことが実現されるのである。こうすることによって、腫瘍細胞の有意の損失を伴
なうことなく全細胞数は低下し、かくして例えば顕微鏡標本の検索が著しく簡単
になり且つ臨床現場においても初めて実施可能となる訳である。
062 g/mなる範囲また特に好ましくはほぼ1.060 g/ml、特に1
.060 g/ml±0.0005 g/mlである細胞分離媒体による腫瘍細
胞の濃縮化および不要な血液細胞の同時除去という意味において、分離性能が極
めて優れていることが見出されたのである。
に添加された抗凝血剤の濃度に依存することも、見出されたのである。また、新
鮮血液の場合、即ち採血と同一日(=24時間)に検査を行う血液の場合、特に好
ましくは1.060 g/ml±0.0005 g/mlなる密度範囲である細
胞分離媒体によって分離性能が特に良好となることも見出されたのである。
はほぼ1,000 x gにおいてほぼ10乃至30分間、好ましくはほぼ20乃
至30分間行われる。当該遠心分離における温度は、好ましくはほぼ4℃である
。この結果、プロテアーゼ、DNAアーゼ又はRNAアーゼの接触・触媒活性が
可能な限り低く保持されることになる。
如何なるものでも使用することが出来る。該細胞分離媒体は、体液又は体液中に
含まれる細胞と反応することがあってはならない。有利には、例えばフィコル(
Ficoll)又はペルコル(Percoll)又場合によってはペルコル類似
媒体又はフィコル類似媒体を用いることが出来るが、この際当該溶液は、メーカ
ーの指示に従ってその都度所望の密度に調節する。例えば、100mlの所望密
度(dd)のペルコル操作処理溶液を調製するために必要とされる、稀釈するべ
き密度1.13g/mlのペルコル原液の量は、下記式に従って計算される: 100 ml x(dd − 0.106 − 0.9)/0.13 所望の密度のペルコル操作処理液の10%は、常に例えば10 x PBS(
リン酸緩衝生理食塩水)など10 x 生理溶液から構成され、かくして生理学
的重量オスモル濃度を確保・保証する。前記式に従って計算されたペルコル原液
(密度=1.13 g/ml)と100mlとする食塩溶液の量との差は、水で
埋め合わされる。
ように調製することが出来る: 41.54ml ペルコル原液(密度1.13 g/ml) 48.46ml H2O 10.00ml 1.5M NaCl 100.00ml ペルコル操作処理液、dd、1.060 g/ml 有利には、細胞分離媒体の密度は、密度測定装置(DMA 4500、Ant
on Paar、オーストリア)を用いて4℃なる操作処理温度において調節す
る。
8℃を越えることがないように注意するべきである。8℃を越えた場合、ペルコ
ルの密度が有意に低下し(図1を参照)且つ望ましくない細胞損失が生起するこ
ととなろう。
胞組織の分散液が該当し得る。この場合、例えば血液、特に静脈血又は動脈血な
どの末梢血液、リンパ球、尿、滲出液、濾出液、脊髄液、精液、唾液、自然・健
常なもしくは病的な体腔から得られる液体、骨髄及び分散処理された身体組織が
該当する。自然・健常なもしくは病的な体腔から得られる液体の場合、例えば腹
腔液や胸腔液などの漿液などが該当し、一方病的体腔から得られる液体としては
、例えばのう胞から得られる液体が該当する。
などが挙げられ、なお血液及び尿が特に好ましい。尿は、特に膀胱腫瘍細胞の濃
縮に適している。
採血され且つ細胞分離媒体による被覆に先だって、ある種の稀釈剤で稀釈された
ものである。抗凝固剤としては、例えばEDTA又はクエン酸塩又場合によって
はCPD(クエン酸塩、リン酸塩、デキストロース)又は同等する物質が使用す
ることが出来る。末梢血液としては、静脈血又は動脈血が適している。
種類に応じて、これは、先ず稀釈剤、好ましくは緩衝液で稀釈するか又は稀釈す
ることなくそのまま遠心分離容器内において細胞分離媒体の上部に積層被覆する
。又はその代わりに、当該体液は予め、例えば1,000 x gにおいてほぼ
10分間遠心分離し、細胞を緩衝液中に再分散した後細胞分離媒体上に積層被覆
するのである。好ましく使用される緩衝液は、ダルベッコPBSである。遠心分
離容器としては、特に例えばポリプロピレンなどの合成樹脂製のもので、非特異
的な細胞吸着を防止出来る遠心分離容器が適している。
て、腫瘍細胞への血小板凝集を阻害する一種以上の物質を添加する。これらの物
質は、例えば稀釈剤として使用した緩衝液に加えても良い。腫瘍細胞への血小板
の望ましくない凝集を阻害する物質としては、例えばEDTA、クエン酸塩やA
CD−A(acid citrate dextrose = 酸―クエン酸塩―デキストロース)が適し
ている。更には又はその代わりに、当該体液は、腫瘍細胞への血小板凝集を促進
させる物質を除去しておいてもよい。この場合、例えばマグネシウムイオンやカ
ルシウムイオンなどのイオンが該当する。
め入れ、次いで検査するべき体液で積層被覆するのである。遠心分離容器の大き
さ及び腫瘍細胞を濃縮する体液の容量に従って、当該細胞分離媒体は、例えば1
−500mlなる容量を予め入れておけばよい。
心分離容器の下側の四分の一を短時間強力に冷却すると、細胞の汚染・混入を防
止する上で、特に有利であることがこれまでに判っている。例えば、細胞ペレッ
トに存在する赤血球及び白血球は、遠心分離容器の下側四分の一を5乃至10分
間液体窒素中で強力に冷却することによって、固定化してもよい。中間層と称す
るのは、細胞分離媒体とその上方に位置する体液との間にある過渡的部分である
。この中間層においては、腫瘍細胞が濃縮されているので、遠心分離後には例え
ばこの層を吸引濾過することによって採集する。遠心分離容器を強度の冷却する
ことによって、種々の異なる層に由来する細胞の混合が阻止され、これによって
擬陽性の試験結果が排除されることが可能となる。
方法の一つの好ましい実施態様において、当該遠心分離は、隔壁板、フィルター
又は篩―以降多孔性隔壁板を隔壁板と称するー腫瘍細胞への血小板凝集によって
上側と下側の間仕切り部とに分割された一つの容器内において実施されるが、こ
の場合当該細胞分離媒体は、下側間仕切り部に入れ、また当該体液は上側間仕切
り部に導入される。こうすることによって、上側間仕切り部の検査対象体液と下
側間仕切り部の細胞分離媒体との混合が、遠心分離工程の前後において回避され
ることになる。
面が、当該多孔性隔壁板を基準として正確にその下部、その内部又はその上部の
何れかに位置するように選択すればよい。
mmであればよい。当該多孔性隔壁板は更には、遠心分離力を損傷しない準位に
保持することを可能ならしめるだけの強度を有するべきである。
りも密度が高い液体及び赤血球や白血球などの血液の血球成分が当該多孔性隔壁
板を阻害されることなく通過させることを可能ならしめるような多孔性隔壁板が
、好ましく使用される。この結果、当該細胞分離媒体は、遠心分離の過程におい
てこの多孔性隔壁板を貫通して上側間仕切り部内に押しやられ、腫瘍細胞と血小
板は、予め入れた細胞分離媒体よりも密度が低いため、当該隔壁板の上方の準位
に位置することになる。この目的に特に適しているのは、孔径が20乃至100
μm、好ましくは20乃至20μmの多孔性隔壁板である。
。例えばプラスチック、金属、セラミック又はこれらの材料の混合物もしくは特
殊な合金が適している。しかしながら、その他の適当な天然又は人工の材料でも
適している。
板は、疎水性材料から作製されるか又は疎水性材料で被覆コートされる。
容器を上側と下側の間仕切り部に分割するフラップを使用しても良い。
可能ならしめる特性を有する。遠心分離の過程においてフラップが開放すること
によって、上側間仕切り部と下側間仕切り部の二種の液体が混合してしまうので
あるが、この結果、入れておいた細胞分離媒体よりも密度が高い赤血液径と白血
液系の細胞が下側間仕切り部内に入り、また細胞分離媒体は、上側間仕切り部に
進入することになる。このようなことは、入れておいた細胞分離媒体よりも密度
が低い腫瘍細胞が、フラップ上方の平面に位置することになるという結果を招来
する。
遠心分離の過程で下側間仕切り部に入れた細胞分離媒体に向かって開放し然も遠
心分離後には再び完全且つ密に閉止するほどに充分可撓性が高い材料をフラップ
として使用すればよい。例えば、プラスチック、金属又はこれらの材料の混合物
もしくは特殊な合金が適している。しかしながら、その他の天然又は合成・人工
の適した材料であれば何れのものも使用することが出来る。
mmであればよい。このフラップは更には、当該遠心分離力を損傷させない準位
に保持せしめるだけの強度を有していなければならない。
、疎水性材料から作製されるか又は疎水性材料で被覆コートされるのである。
法で接合することが出来る:即ち、a)隔壁板と同様に遠心分離容器に強固に結
合する、b)遠心分離容器に強固に結合して、しかも遠心分離容器自体は上側部
分と下側部分の二つの部分に分割可能であり且つ当該フラップが上側部の底部を
形成する(図3)、又はc)遠心分離容器内に導入可能である差込み挿入部に強
固に接合し、かくして当該フラップがこの入れ子の底部を形成するようにする(
図2)。
用することによって、高度の自動化並びに改善された滅菌取り扱いが可能となり
、隔壁板と比較して、(1)遠心分離容器の上側部を新たな下側部の上に重ねる
ことによって又は必要ならば(2)差込み挿入部を新たな遠心分離内に入れるこ
とによって、遠心分離後に上側間仕切り部に存在する細胞を直接的に又別の容器
で遠心分離処理することが可能となる 遠心分離の過程でその中心からではなく外側縁端部から下側間仕切り部に自ら
開放するようなフラップを使用することが、本発明に従った方法にとって有利で
あることが判明している。このことの根拠は、中心開放型のフラップの場合は、
望ましくない程高い百分率の細胞が、縁端部に保持されることである。その結果
、かかる細胞は、その密度に応じて完全に分別することが出来なくなり、そのた
め濃縮された腫瘍細胞は、上側間仕切り部の中で混合汚染されることになる。
ら開放するフラップが好ましいのである。このような形状のフラップが、細胞を
その密度に従って完全に分別させることを可能ならしめることが、明らかになっ
ている。図3に、例としてこれに相応した羽根型フラップを示す。
体と混合することなく、従って当該細胞濃縮を阻害したり又は不可能にすること
なく、検査対象の体液を遠心分離容器内に満たすことが出来るのである。
切り部の中間層に移っている。この中間層の上方の液体は、ほぼ80%にまで注
意深く吸引濾過して、放棄処分することが出来る。残った残留液体について言え
ば、例えば血液を体液として使用した場合は血漿、血漿/PBS混合液又は必要
に応じて血漿/緩衝液混合液が該当するのであり、何れも血漿タンパク質を含有
している。
で、そのまま集め、次いで新たに準備した遠心分離容器(好ましくは、必要に応
じてシリコン処理したプラスチック製であって且つ先に使用した遠心分離容器と
同様の容積能力を有する)に移せばよい。この多孔性隔壁板又は必要に応じて閉
止したフラップによって、 残留する上澄み液を取り出す場合でも、上側間仕切
り部と下側間仕切り部の細胞が混合することが阻止される。
浄緩衝液を同様に新たに用意した遠心分離容器に移す。緩衝液として適している
のは、例えばダルベッコPBS(3.9mM EDTA、pH8.0、カルシウ
ム及びマグネシウムなし)又はNaCl/10% ACD−A(Guidelines for
the collection, processing and storage of human bone marrow and periphe
ral stem cells for transplantation, prepared by the BCSH Blood Transfusi
on Task. Transfs. Med. 1994; 4: 165-72)若しくはNaCl/5% ACD−
A/1% アルブミンである。特に有利であると判明しているのは、かかる緩衝
液に例えば0.1%乃至10%のBSA(Bovine Serum Albumin)を添加するこ
とであって、その理由は、収集するべき細胞が容器壁などの表面、隔壁板又は必
要に応じてフラップ、ピペット先端部などに非特異的に結合するのを阻止するか
らである。更に例えば温度ほぼ4℃において1,000 x gにてほぼ10分
間遠心分離した後、収集した細胞を例えば腫瘍細胞検出方法に供することが出来
る。
二度緩衝液(例えば、0.1%乃至10%BSAを含むPBS)中において洗浄
し且つ例えば収集した細胞を顕微鏡スライドグラスに載置しなければならない場
合はほぼ200 x gにおいて10分間遠心分離することが有利であり得る。
形成して遠心分離容器からの取り出しを一層確実にするために、細胞分離媒体に
染料を添加することが有利であることが判明したのである。例えば、ペルコル操
作処理駅100mlに対して1%トリパンブルー溶液を1μl添加すればよい。
場合は、中間層の上方にある上澄みの残留液体を取り出した後、この中間層のみ
ならず多孔性隔壁板の上方に残留する液体全てを取り出すことが好ましいのであ
る。その理由は、中間層と多孔性隔壁板又は必要に応じてフラップとの間になお
別の細胞が存在するからではなく、かかる取出しによって細胞リングの中に含ま
れた細胞が容易に完全に混合されるからである。上側間仕切り部からの細胞を一
切喪失しないためには、上側間仕切り部を緩衝液でなお二度洗浄するのが有利で
ある(例えば、0.1%乃至10%BSAを含むPBS)。
た場合は、フラップ上方に存在する細胞を直接新しい遠心分離容器で遠心分離し
てもよい。このことは、差込み挿入部を新しい遠心分離容器に導入するか(図4)
、又は必要に応じて遠心分離容器の上側部分を新しい下側部の上にはめ込むので
ある。
胞、即ち非血液学的腫瘍細胞、又は血液学的腫瘍細胞、即ち赤血球及び白血球系
の腫瘍細胞を濃縮することが出来る。
いてほぼ完璧に体液の血球構成成分から、例えば赤血球及び白血球系細胞から分
離し、濃縮し且つ例えば公知の腫瘍細胞検出方法に供することが出来る。
法が含まれる。その実例としては、顕微鏡的、免疫細胞学的/免疫化学的、生化
学的及び/又は分子生物学的方法が挙げられる。例えば、濃縮後の腫瘍細胞は、
完全細胞として又は細胞成分としてそのまま直接又は腫瘍細胞の細胞培養と拡大
を行った後形態学的、免疫細胞学的/免疫化学的、生化学的及び/又は分子生物
学的方法によって検出することが出来るのである。このような方法によれば、完
全細胞の検出、細胞の特異的活性の検出又は完全細胞の特異的構成成分の検出が
可能である。完全細胞の構成成分の例としては、中でも膜、原形質又は細胞核の
タンパク質や糖タンパク質及び染色体、DNA,RNAやcDNAなどの核酸配
列に到るまでの染色体の特異的断片が挙げられる。
あらゆる形式の顕微鏡検査法が挙げられる。直接的染色の例としては、トリパン
ブルー染色又は細胞膜、原形質又は細胞核などの細胞の特異的成分に対して産生
させるか又はそれらの例えば蛍光発色染料などマーキング信号に結合させた特異
的抗体による染色が挙げられる。検出方法は中でも、フローサイトメトリー、又
はFACS(Fluorescence activated cell sorting = 蛍光細胞分析分離法)、
ELISA及びウエスタンブロッティング法が挙げられる。細胞構成成分を検出
するための他の方法は、中でもマーキング処理したプローブを用いた核酸検出方
法、例えばFISH、インシツハイブリダイゼーションやノーザン、サウス―ウ
エスターン及びサザ―ンブロッティング、又は分別表示法並びに中でも核酸の増
幅方法、特にPCR,RT−PCR、インシツRT−PCR及びNASBAがあ
る。
クレオチドに対する抗体の特異的生成をシグナル増幅によって可視状態にする方
法を使用することが有利である。このような方法の一例は、特異的樹状細胞(Pol
yprobe)の使用である(US Pat. 5,487,973及びNilsen, T.W., Graysel, J. 及びP
rensky, W. (1997) J. theor. Biol. 187: 273-284)。樹状細胞(Dendrimer)は、
高度に分岐した構造を有しており、好ましくは核酸から形成され且つモノマー構
造の逐次ハイブリダイゼーションに由来するものである。一つのモノマーは、二
つの一本鎖核酸から構成されているが、これら一本鎖核酸は、一つの二重鎖領域
と四つの一本鎖アームを形成する。一つの樹状細胞は、このようなモノマーが多
数の結合平面において逐次的に結合することによって構成されているのである:
即ち、第一の結合平面は、十二の一本鎖アームを有する四つのモノマーから構成
されている。第二の平面は、三十六の一本鎖アームを有す十二個のモノマーから
構成されている。第六の平面は、2916のフリーの一本鎖アームを有する97
2個のモノマーから構成されている。これら一本鎖アームの一つには、一つだけ
の特異的抗体又は核酸などの特異的プローブを結合させることが出来る。他の一
本鎖アームには、例えば蛍光発光染料などの特異的マーキングシグナル又は放射
性物質を結合させることが出来る。稀少DNA又はRNAを検出するためにこの
ような樹状細胞を使用することは、例えばPCR,RT−PCR又はNASBA
による増幅を行った後直接的又は間接的に行うことが出来る。
: 腫瘍細胞の検出をそのまま腫瘍マーカーとして使用することが出来る。
けられ、個々の腫瘍病期分類が確定されるのである。原発腫瘍を摘出した後、患
者は、定期的な再発管理を受けるのであり、知見が陽性である場合は直ちに処置
を受けることが出来る。更なる別の用途可能性としては、高線量放射線治療を受
けねばならない患者の骨髄内における残留腫瘍細胞又は生体外や生体内遺伝子治
療開始段階での循環腫瘍細胞を検出することがある。
場合によっては変更することが出来るであろう。このことは特に、腫瘍細胞を採
取した後直接又は培養又は増幅してから、当該腫瘍細胞が細胞増殖抑制剤に対し
て有する抵抗性・耐性状況を検証することによって可能となる。その他、採取し
た腫瘍細胞について新しい治療法を試験すること出来る可能性も存在する。
大幅に早期の診断が行えること及び迅速な治療が行われた場合の余命生存率が延
長されることが、期待出来るからである。更に別の用途としては、腫瘍ワクチン
の製造や遺伝子治療が挙げられる。
細胞を上記したように体液から濃縮し、好ましくは同時に所望ではない細胞を除
去することからなる方法に係る。
環腫瘍細胞を特異的抗体によって検出される。このため、ほぼ1乃至2x106
個の単核球細胞(MNC)を遠心分離によってスライド上に載せ、染色し次いで
顕微鏡的に評価するのである(Zhong et al., Tumordiagn. U. Ther. (1999) 20:
39)。一つの血液試料には、1乃至3x106 MNC/mlが含まれる。平均
量として2x106MNC/mlなる数字に基けば、20mlの血液にはほぼ4
0x106個のMNCが含まれ、これは20乃至40個のスライドにのせて検査
する必要がある。本発明者らの研究によれば、本発明に従った方法を用いると、
20mlの血液からほぼ1x105個の細胞が濃縮されることが明らかとなって
いる。このことは即ち、200mlまでの血液又は骨髄から採取された腫瘍細胞
の評価を一枚のスライド上においての行うことが出来ることを意味する。
性を有することが明らかとなろう:即ち、1.経済性:時間と反応試薬の節減・
倹約、2.結果の品質:例えば、信号/雑音比の増加による、3.従来実行不可
能であった、循環腫瘍細胞の細胞又は分子生物学的検討・研究の開発:例えば、
単一細胞PCR−、FISH−及び遺伝子アレースキャナー解析及び4.検出方
法の自動化及びミニチュア化:例えば、HTS(High Throughput System―ハイ
スループットシステム)やナノテクノロジー。
のであれば、本発明に従った方法は、例えばCytotherapy (1999) 1: 377におけ
るBorgen et al. など腫瘍細胞検出の標準化のためのISHAGE(Internation
al Society for Hematotherapy and Graft Engineering)作業部会によって促進
されているような、骨髄のみならず末梢血液中での腫瘍細胞の検出の標準化に関
して決定的な利点を有するものである。
の個別工程又はこの方法全体それ自体を自動化することも可能である。この方法
を自動化を行うには、必要な操作をロボット又は場合によっては自ら思索する機
械によって標準化された諸条件下で実行することが出来る全体的技術プロセスが
適している。さらには、個別の反応工程が最小限の総量で実行可能であるシステ
ムが適している。この実例としては、ハイスループットシステム(High Throughp
ut System=HTS)及びナノテクノロジーシステムが挙げられる。
を一層高くすることが出来るのである。本発明に従った濃縮方法の意味において
例えば、顕微鏡的、免疫細胞学的/免疫細胞化学的、生化学的及び/又は分子生
物学的方法など現在汎用されている全ての種類の診断方法は、マイクロタイター
プレートの準位で実行することが出来るのである。マイクロタイタープレートに
よって、専門家にとっては同一の操作が可能となるのである。但し、より多くの
試料を標準化された条件下でより迅速、短い時間空間で操作処理することが出来
るという相違点を伴なう。
細胞化学的検出を行うために、種々に異なる血液試料又は骨髄試料を分別処理し
た後で別個にサイトスピンプレパラートの上で操作処理するか又はその代わりに
直接そのままマイクロタイタープレートにて遠心分離すればよいのである。サイ
トスピンスライドは、基準表面積がほぼ240mm2であり、その上で1x106 個の細胞を遠心分離処理する。マイクロタイタープレートとして例えば、ウエル
の表面積がそれぞれほぼ350mm2、190mm2又は110mm2である12
ウエル、24ウエル又は48ウエルのプレートが適している。
24ウエルプレート、特に好ましくは24ウエルのプレートを使用する。さらに
は、これらのウエルをその枠内で列として使用できる、例えば4ウエルごとの3
列/12ウエルプレート、6ウエルごとの4列/24ウエルプレート及び8ウエ
ルごとの6列/48ウエルプレートなどのようなマイクロタイタープレートを好
ましくは使用する。
タープレートを使用する。その理由は、ガラスは、種々の用途に対して(例えば
細胞の固定化など)プラスチックよりもより適しているからである。サイトスピ
ンプレパラートと同様に、マイクロタイタープレートでのプレパラートは、コン
ピュータ支援画像解析によって評価判定することが出来る。
方法も同じように、マイクロタイタープレート上において実行することが出来る
。但し、細胞分別後に実質的により少ない総量を操作処理し、従ってHTS(Hig
h Throughput System―ハイスループットシステム)−マイクロタイタープレー
ト又は必要に応じてナノテクノロジーシステムまでのマイクロタイタープレート
を使用し且つ当該操作をロボット又は自ら思索する機械によって標準化された条
件下で最小の総量において実行することが出来るという差異は伴なう。
い総量での細胞の分別を直接マイクロタイタープレート上において実行すること
を可能ならしめる差込み挿入部をマイクロタイタープレートに載置してもよい。
このような差込み挿入部であって、個々のウエルに上記した遠心分離と同様にフ
ラップを取り付けたものを、理解をより良くするために例示として図5に図示す
る。
方法であって、前述したように腫瘍細胞を体液から濃縮する前記方法に係る。
ら単離し、例えば研究目的又は治療目的のために培養するのである。培養するた
めには、ナノテクノロジーなどの全体的なシステムが適している。このようなシ
ステムにおいては、腫瘍細胞の培養は、最適条件下で最小総量として半自動的又
は全自動的に実施することも出来る。
養する方法にも係る。
含む血液幹細胞含量を高める目的のために血液提供者を処置する場合にも、腫瘍
細胞を例えば骨髄又は必要に応じて末梢血液から濃縮することが出来る。
て血液からのみならず骨髄からも実施される。この場合、自己(autologe)又は
他者(allogene=同種他系)の血液幹細胞が該当し得るが、自己及び同種他系の血
液幹細胞移植は、特に腫瘍疾患の高用量治療(例えば化学療法又は必要に応じて
放射線療法)の分野では、血液産生系疾患及び自己免疫疾患(例えばリューマチ
)の治療を行うためにも使用される。骨髄から血液幹細胞を濃縮する場合には、
出発物質を直接例えば骨盤突起から骨髄を採取することによって得る事が出来る
。抹消血液から血液幹細胞を濃縮する場合は、血液中の血液幹細胞の濃度を先ず
成長因子を投与することによって高める。単核球細胞(MNC)を白血球除去血
輸血によって得て、かくして得た単核球細胞を次に濃縮方法に供して血液幹細胞
を得るのである。かくして濃縮処理した血液細胞―分画分にはDMSOを加えて
移植を行うまで凍結する。
る危険性が特に大きく、治療成果・効果を損なう。従って、得られたMNC分画
分を移植する前に、腫瘍細胞の存在について検証し且つ存在する腫瘍細胞を除去
することが望ましい。
ーゼ活性陽性であり、密度がほぼ1.061g/ml±0.0005g/mlで
あることが今回見出されたのである。このような密度は、腫瘍細胞を濃縮するた
めの本発明に従った方法において使用されるに好ましい密度である1.060g
/ml±0.0005g/mlに極めて近似しており、その結果テロメラーゼ活
性陽性腫瘍細胞をテロメラーゼ活性陰性非腫瘍細胞から完全に分離することは、
末梢血液中のCD34+血液幹細胞を治療によって可動化した後では必ずしも充
分でなく且つ確実に保証することも出来ないのである。
端者から得た全ての血液試料において、密度が1.065g/mlの細胞分離媒
体を用いて分別した直後でも、中間層から収集した細胞分画分は完全にテロメラ
ーゼ陰性であったことが証明された。このことは、検査した被験者においては、
CD34+細胞の割合、又は末梢血液中のCD34+細胞のテロメラーゼ活性が
、検出限界以下であったことを意味している(実施例2)。
0005g/mlなる密度で分離した場合に収集された細胞分画分は、テロメラ
ーゼ活性であり、最早やテロメラーゼ陽性腫瘍細胞とテロメラーゼ陽性非腫瘍細
胞との間を識別することは出来ない可能性があるように思われる。このことは、
成長因子で刺激することによって、CD34+血液幹細胞量もまたかかる細胞の
テロメラーゼ活性も増大したことに基くものである。このCD34+細胞の一部
分は完全には濃縮されず、従って中間層に存在するテロメラーゼ陽性腫瘍細胞は
、テロメラーゼ陽性CD34+細胞によって混入汚染されるのである。
第一工程でCD+34血液幹細胞を濃縮し次いで所望ではない血液細胞を高度に
除去することによって解決することが出来るのである。第二工程に於いて、CD
34+血液幹細胞から腫瘍細胞を又はCD+34血液幹細胞を腫瘍細胞から免疫
吸着によって分離するのである。所望ではない血液細胞を除去すると同時にCD
34+陽性血液幹細胞と腫瘍細胞とを濃縮するという意味において、特に良好な
分離性能が、細胞分離媒体の密度を1.061乃至1.065 g/mlの範囲
、また特に好ましくはほぼ1.062 g/ml、特別には1.062 g/m
l±0.0005 g/mlにまで増加させることによって実現されることが、
見い出されたのである。この第二の分離工程は、血液幹細胞中における所望とす
る細胞数を更に濃縮するか又は必要に応じて所望としない細胞、例えば腫瘍細胞
を除去することによって行われるか、又例えば特異的抗体による免疫吸着法を使
用して濃縮操作又は除去操作を切り変えることによって実施するのである。
液細胞の相当部分が既に除去されており、大幅なにコスト低減で使用することが
出来るのである。
胞を検出し且つ掛かる腫瘍細胞を治療的に除去するための方法において、ある一
つの分画分における当該腫瘍細胞及び血液幹細胞を前記したように濃縮し且つ該
血液幹細胞又は腫瘍細胞を第二の工程に於いて濃縮するか又は除去することから
成る前記方法に係る。
することが出来るのであるから、かかる方法を同種異系の血液幹細胞の採取を行
うためにも使用することは当然の帰結である。
、従来汎用されている方法を用いて実行可能である場合と比較して、当該血液幹
細胞は顕著により良好に濃縮されかつ所望とされない血液細胞は顕著により良好
に除去される結果が得られる。このことは特に、細胞の冷凍保存に必要とされる
DMSOの量を大幅に削減することが出来るという利点をもたらす。従って、血
液幹細胞移植の際して発生する、DMSOにより惹起される種々の問題を低減す
ることが出来るであろう。
治療的に濃縮する方法において、自己血液幹細胞採取の場合は、ある一つの分画
分中の腫瘍細胞及び血液幹細胞を前記したように濃縮し且つ該血液幹細胞又は腫
瘍細胞を第二工程に於いて濃縮するか又は除去することから成る前記方法にも係
る。
液から腫瘍細胞を濃縮するためのキットである。このために、当該キットは、密
度が1.055乃至1.065 g/mlなる範囲、好ましくは1.057乃至
1.063g/ml、好ましくは1.059乃至1.061g/mlなる範囲ま
た特に好ましくはほぼ1.060 g/ml、特に1.060 g/ml±0.
0005 g/mlである細胞分離媒体、及び必要に応じて遠心分離容器を含む
ものである。
梢血液及び骨髄から血液幹細胞を濃縮するためのキットである。このために、当
該キットは、密度が1.055乃至1.065 g/mlなる範囲、好ましくは
1.057乃至1.063g/ml、好ましくは1.059乃至1.061g/
mlなる範囲また特に好ましくはほぼ1.060 g/ml、特に1.060
g/ml±0.0005 g/mlである細胞分離媒体、及び必要に応じて遠心
分離容器を含むものである。
この遠心分離容器を上側と下側の間仕切り部に分割する、厚さが1乃至10mm
、好ましくはほぼ1乃至5mmである多孔性隔壁板又はフラップを有する。この
多孔製の隔壁板は、有利には孔径が20乃至100μm、好ましくは20乃至3
0μmであり、好ましくは疎水性材料から構成される。
しくは疎水性材料から構成される。この場合該フラップは、隔壁板と同様に(a
)該遠心分離容器と強固に接続され且つ(b)該遠心分離容器と強固に接続され
ており、かくして当該遠心分離容器はそれ自体二つの部分、即ち下側間仕切り部
と上側間仕切り部とに分割可能であり且つ該フラップは上側間仕切り部の底部を
形成するものであるか、又は(c)該遠心分離容器内に導入することが出来る差
込み挿入部と強固に接続され、かくして該フラップが該差込み挿入部の底部を形
成するのである。
液の重量に適合させる必要がある。例えば、この遠心分離容器は、容積が1乃至
500ml、好ましくは1乃至50mlまた特に好ましくは15乃至50mlで
ある。好ましくは、この遠心分離容器は密閉可能である。また、この遠心分離容
器は、滅菌状態であるか又は滅菌処理可能なものであり、且つ強固に変形不能な
又は変形可能な材料(バッグ)から形成されるか、又はマイクロタイタープレー
トである。
の大きさは、血液幹細胞を濃縮するための体液の重量に適合させる必要がある。
例えば、この遠心分離容器は、容積が50乃至500ml、好ましくは50乃至
250mlまた特に好ましくは50乃至200mlである。好ましくは、この遠
心分離容器は密閉可能である。また、この遠心分離容器は、滅菌状態であるか又
は滅菌処理可能なものであり、且つ強固に変形不能な又は変形可能な材料(バッ
グ)から形成される。
仕切り部に入っており、従ってこのキットは、常法に従った検査においては簡単
且つ迅速に使用することが出来るのである。
間の中間層を遠心分離語に容易に目視可能とする染料が添加された細胞分離媒体
を含むものである。
記したフラップを有する遠心分離容器をも包含するのである。
縮するべき腫瘍細胞から分別し、かくしてその後の検出操作において、テロメラ
ーゼ活性を有する非腫瘍細胞による擬陽性の結果が一切生じることが無い、とい
う利点を有する。さらには、身体組織から腫瘍細胞を濃縮し且つ単離するため、
僅かな操作工程しか必要としないので、その結果より大量の試料物質の処理が可
能となるのである。このために必要な原材料・資材のコストは、例えば特異的抗
体を使用し且つ適当な装置によってその後分離を行うことと比較して有意に低下
する。
の腫瘍組織から由来する、10種類の異なる細胞株について検討・検査を行った
結果、これら全ての細胞株の細胞は、本発明に従った方法によってその数が濃縮
されることが判明した。
採集濃度3.9mM、pH8.0)を加えて、次いで1容量のPBSを混合した
。この血液/PBS混合物を次に密度が1.065 g/mlである5乃至10
mlのペルコルに加えて、緩除に加速しながら且つ中断することなく1,000
x gで4℃において30分間遠心分離した。遠心分離容器の下側四分の一を
液体窒素中で5乃至10分間インキュベーションした。こうすることによって、
ペルコルとその上方の血漿/PBS混合物との間に形成される移行部内の中間層
に存在する細胞を吸引除去する過程で、ペレットの細胞による混合汚染を回避す
ることが出来た。この中間層の細胞は、圧倒的に血小板及び血液中を循環する腫
瘍細胞と該当するのであって、新たなシリコーン処理したプラスチック遠心分離
容器に移し、1,000 x gで4℃において10分間遠心分離した。次のR
T−PCR検討を行うために、この細胞ペレットをグアニジウムーイソチオシア
ネートー緩衝液中にとり、かくして細胞を溶解処理し、RNA単離に供すること
が出来た。
単離して、RT−PCRで検討することからなる所謂スパイキング(Spiking)実
験を行うことによって、使用した細胞株に依拠して、ほぼ1乃至4個のスパイク
処理腫瘍細胞/ml血液なるテロメラーゼ活性を検出することが可能であること
が明らかとなった。このRT―PCRは、実施例4に記載した操作法と同様に実
施した。
ulture Collection)の指示に従って集密状態になるまで培養した。この細胞を
次に、トリプシン処理し、培地(RPMI 1640)で培養した。10μlの
アリコートを採り、トリプタンブルーで1:1に混合した後で、生存細胞を計数
チャンバーで測定し、相当する細胞濃度を算出した。次いで、この細胞懸濁液を
稀釈し、一定の細胞数に相当する一容量部を健常な献血者の血液と混合した。対
照として、血液に腫瘍細胞を一切添加しなかった血液を用いた。スパイク処理し
た腫瘍細胞の濃縮を、密度が1.070 g/mlの細胞分離媒体と比較して、
本発明に従った方法に依拠して行った。回収率を測定・決定するために、顕微鏡
測定法、フローサイトメトリー及びRT−PCR分析を行った。
メラノーマ細胞株T289のGFPトランスフェクションした細胞を混合したもの(
B、C)について行ったRT−PCR分析の結果を示す。この血液を、密度が1
.070 g/mlであるペルコルに重層被覆し、遠心分離し次いで細胞を分析
した。テロメラーゼの接触的サブユニット(hTRT)は、健常な血液中では検
出不可能であり(A)、一方血液1mlあたり1個及び2個のスパイク処理した
メラノーマの場合は、hTRTは検出可能である(B,C)。しかしながら用い
たペルコルの密度が1.070 g/mlである場合は、なお充分多くのテロメ
ラーゼ活性白血球が、中間層に存在し、かくしてRNA成分(hTR)は非スパ
イク処理血液においても検出可能となる。活性化され、その結果一見してテロメ
ラーゼ活性を有する白血球が単離した細胞の分画分中に存在することは、B細胞
及びT細胞におけるかっての活性化マーカーであったCD69は、全ての血液試
料において検出可能である(A−C)という事実によって支持されている。腫瘍
マーカーCEA(Carcinoembrionic antigen)は、スパイク処理しない血液及びス
パイク処理した血液においてマイナスである(A−C)。GFP(Green Fluores
cent Protein)は、スパイク処理した腫瘍細胞の追加のマーカーとして使用され
て来たものであり、スパイク処理しない血液中には検出不可能である(A)。ト
ランスフェクションしたT289メラノーマ細胞のうち、ほぼ50%しかGFP
を発現しているに過ぎないため、このタンパク質は、血液1ml当たり2個まで
のスパイク処理腫瘍細胞においてしか検出可能であるに過ぎない(B).アクチ
ンは、RT−PCRのポジティブ対照として用いられ(アクチン)またRT反応
なしでの混合物においてはネガティブ対照として用いられたものである(アクチ
ンORT)。トランスフェクションしていないT289−細胞のゲノムDNAを
PCRで増幅しても、hTRT、GFP及びCD69の特異的プライマーを用い
た増幅は一切行えない。
腫瘍細胞と混合し、密度が1.065 g/mlのペルコル上に重層し、遠心分
離し次いで分析したものについて行ったRT−PCR分析を示す。テロメラーゼ
(hTR)のRNA成分は、密度が1.070 g/mlであるペルコルを使用
した場合とは異なって、スパイク処理しない血液では検出不可能である(図1を
参照)。血液1ml当たり2個のスパイク処理した前立腺ガン細胞(A)又は4
個のスパイク処理した乳ガン細胞(B)を含む試料においては、hTRを検出す
ることが出来る(黒色バー)。メラノーマ細胞株T289とは異なって、これらの
腫瘍細胞の場合接触的サブユニット(hTRT)の発現は全く検出出来なかった
(A)か又は腫瘍細胞が104個となった場合に初めて発現が検出することが出
来た(B)。前立腺細胞特異的マーカーであるPSA(Prostate Specific Anti
gen=前立腺特異的抗原)も上皮細胞特異的マーカーCK20(Cytokeratin 20)
も相当する腫瘍細胞においては検出不可能である。
ションしたメラノーマ細胞(T289)の回収率を示す。これらスパイク処理し
た血液試料は、次いで密度が1.065g/mlであるペルコル上に重層し、遠
心分離し、再単離した腫瘍細胞の数(回収率)を顕微鏡検査法(―●―)により及
び/又はフローサイトメトリー法(−▲―)により測定した。GFP−トランス
フェクションしたT289細胞のうち、試料Aについてはほぼ75%しか又は試
料Bについては505しか、フローサイトメトリー法では検出可能でなかったた
め、当該回収率は相応に補正を行った。スパイク処理した腫瘍細胞の回収率は、
その都度の献血者(異なる献血者から由来した血液試料A)及びB))と用いた
細胞株に依存して異なり、スパイク処理した腫瘍細胞の数には逆比例した挙動を
示す。相当する造血細胞の相反反応をおこなうことによって、スパイク処理した
同種異系腫瘍細胞の溶解、凝集及び最終的にはその喪失を来たすことが場合によ
っては可能である。B)からさらには、現実にスパイク処理した腫瘍細胞の数(
−■―)が、理論的に算出したスパイク処理腫瘍細胞の数(―◆―)よりも6%
ないし37%の間でより少ないことが明らかとなっている。
討・検査を補足することによって、本発明に従った方法による平均的回収率は、
4乃至512個のスパイク処理細胞については46%±20%であり(n=16
)、また≦50のスパイク処理した細胞については54%±20%(n=15)
が得られるのである。
30乃至58%である、例えばMACSなどの磁気細胞分離装置の範囲にある。
た明白な急性腫瘍疾患を伴なわない患者(例えば腫瘍切除後又は治療終了後)の
16%において、本発明に従った方法によって濃縮された播種性、循環性の血液
中の腫瘍細胞においてテロメラーゼを検出することが出来たことが明らかとなっ
た。これに対して、平行して検査した、10人の健常献血者からの血液試料は陰
性であった。
性腫瘍細胞のテロメラーゼ活性と相当する腫瘍患者の転移状態との間には一意的
な相関関係があることが判明した。
1987) Anal Biochem 162, 156; Sambrook, J. et al. (1989). Cold Spring Har
bor, New York, USA, Cold Spring Harbor Laboratory Press)。末梢血液を図9
において示したように採血後直ちにRNA−溶解緩衝液(4Mグアニジウム イ
ソチオシアネート;0.1MトリスーHCl,pH7.5;1%メルカプトエタ
ノール)に移し、ホモジネートした。この混合物を直ちに追加処理するか又は−
70℃にて保存した。
用いてメーカーの指示に従って図9に示すように行った。末梢血液及び細胞株か
ら単離した完全RNAのアリコートを36μlの混合物(100mMトリスーH
Cl,pH8.3中において;50mMKCl;5mM MgCl2,1mM
dNTP−Mix及び2.5mMのRandome Hexamers)の中で
40UのDNAアーゼと40UのRNAアーゼインヒビター(Boehringer, Mann
heim)を用いて37℃にて30分間及び75℃にて10分間予め加水分解し、次
いでこのDNAアーゼを90℃にて10分間不活性化した後、反応混合物を直ち
に氷の上に移した。
AAGC 3‘(hTRT1)及び 5‘ GGCATACCGA CGCACGCAGT ACGTGTTCTG
3’ (hTRT2); これらのプライマーをNakamura et al.によって報告された、ヒ
トテロメラーゼの接触的サブユニットをコードする配列(Nakamura et al. (199
7). Science 277: 955-9)に従って設計し、アプライドバイオシステム 380
A 合成装置で合成した。これらhTRT1プライマー及びhTRT2プライマ
ーの特異性をコンピュータ支援相同性分析装置を用いてGenBank、EMB
L、DDBJ及びPDBのデータバンクにおける核酸配列についてBLASTE
N1, 4.9MP[Altschul, S.F. et al. (1990). J Mol Biol 215: 403-410]
によって検定確認した。
−反応に用いた。RNA調製物がゲノムDNAによって混合汚染されるのを排除
するために、DNAアーゼで加水分解したRNA含有試料は何れも、先ず下記す
るPCRに供し、増幅度について検証確認を行った。RNA含有試料は、増幅産
生物が一切検出不可能であったものついて、下記するcDNA合成工程及びPC
R工程に使用した。内部標準対照として、β-アクチンとTCRに対するオリゴ
ヌクレオチドプライマーを用いた。逆転写酵素反応を18μlのDNAアーゼ消
化物について50UのMuLV逆転写酵素及び40UのRNAアーゼインビター
を添加して42℃において30分間実施し、この反応を99℃にて5分間なる条
件で停止した。ネガティブ対照において、酵素の代わりに4μlの水を添加した
。
を用いて行った:(97℃:15秒間予備加熱);(97℃:15秒間、70℃
:30秒間[サイクル毎にマイナス0.5℃]、72℃:30秒間)10サイクル
;(94℃:15秒間、65℃:30秒間[サイクル毎にマイナス0.5℃]、7
2℃:30秒間)20サイクル;(94℃:15秒間、50℃:30秒間[サイ
クル毎にプラス15秒間の延長]、10サイクル;(72℃:7分間、最終延長
)。
離し、エチジウムブロマイドで染色し、UV光下で可視化し、写真撮影して記録
した。
心分離容器と密度が1.060 g/mlのペルコルを用いた以外は、実施例1
及び2と同様に行った。これらの実験においては、先ず所望としない細胞の除去
度また次には腫瘍細胞の濃縮度を測定した。
5sの腫瘍細胞培養液をトリプシン処理し、得られた細胞懸濁液を15mlの遠
心分離容器に移し、この容器を500 x gで5分間遠心分離した。この細胞
ペレットを0.5mlに再度懸濁させた。
を行うために1.5mlの遠心分離容器内で20mlのDAPI溶液(層間化合
物性染料;1mgの4‘,6’−ジアミジノー2−フェニルインドールジフェニ
ルクロライド/mlジメチルスルホキサイド[DMSO])と混合し、サーモミキ
サー(Thermomixer, Eppendorf)中で37℃にて10分間、700rpmでイン
キュベーとした。次いで、細胞を500 x gにて5分間でペレット化し、1
mlのDPBE(ダルベッコPBS中、1mlの0.1%BSA及び4mMのE
DTA)中に再度懸濁させ、改めて500 x gにて5分間遠心分離した。洗
浄工程を二度繰り返し、得られた細胞を粒子カウンター(Z2, Beckman Counter G
mbH)を用いて2000細胞/mlDPBEに調整した。
mlのそれぞれの三通りを別々に384プレートのチャンバーにピペットで移し
た。このマイクロタイタープレートを700 x gで3分間遠心分離し、細胞
を蛍光顕微鏡(Axioert 25, Zeiss, Filterset 02, [消光 358 nm、発光 460
nm])を用いて選別した。その後、標準直線(x= ml DAPI−陽性細胞懸
濁液;Y= 細胞数)を作成したが、この標準直線のr2―値は、少なくとも0
.95であった。
リコートは、24プレートのチャンバーに入れ、マイクロタイタープレート中の
腫瘍細胞の数を顕微鏡で数えた。二番目のアリコートの細胞の全量は、自動血液
学分析装置(KX21,Sysmex)で測定した。
1.スパイク処理した腫瘍細胞(5乃至320個のスパイク処理細胞、図10)
については回収率がほぼ73%であり、又2.白血球についての除去ファクター
はほぼ103であることが判った。
う問題に関連して、下記のごとき検討を行った:いくつかの腫瘍細胞株をATC
Cのデータに従って培養し、実施例2及び5において記載したように収集した。
粒子カウンター(Beckmann Counter, Z2)を用いて、懸濁液の細胞密度を2x1
05に調整した。この細胞懸濁液の1mlを15mlの遠心分離容器中において
密度が1.060 g/mlであるペルコル5mlの上に注意深く加え、100
0 x gで4℃において遠心分離を行った。その後、5mlのピペットで3m
lの分画分を二つ採り、それぞれ二つに別けて15mlの遠心分離容器に入れた
。最初の分画分は、中間層の細胞を含有しており、また二番目分画分は残留細胞
を含んでいた。これら二つの分画分を1000 x gにおいて10分間遠心分
離し、次いで上澄み液をデカンテーションして、得られた細胞をその都度1ml
のDPBEに再度懸濁させ、二つの分画分の細胞数を粒子カウンター(Beckmann
Counter, Z2)で測定した。図11から、種々の器官由来の検討した細胞株、例
えば肺(A549,SCLC−H21),前立腺(PPC−1),乳房(T47
D,MDMB435s)、大腸(colo678)及びすい臓(CAPAN−2
)などは、密度<1.060 g/mlであり、90%以上までが中間層に存在
していることが判明した。これらの実験の結果から、少なくともガン細胞株は全
て、その起源・由来に無関係に一定の密度を示し、それ故に本発明に従った方法
で当該細胞の濃縮を実行することが可能となることが判ったのである。
て免疫細胞学/免疫細胞化学的検討及びテロメラーゼ検出のためのRT−PCR
とを行った。患者への説明を行い且つその同意を得た後、30mlまでの全血を
静脈から採血し、10乃至20ml間での全血を実施例5において記載したよう
に本発明に従った方法で精製し、得られた細胞ペレットを二度10mlのPBS
中で洗浄し、最後に1mlのPBSに再度懸濁させ、2つのアリコートを得た。
最初のアリコートをRNA溶解緩衝液に移し、RNA抽出及びその後のRT−P
CRを行うまでー70℃にて保存し、実施例4において記載したように反応を行
った。第二のアリコートには、免疫細胞学的染色を行い、スライドに載せた細胞
数は、当初に精製した血液重量の10%なる等量に相当した。即ち、20mlの
精製全血の場合、全血2mlなる等量を濃縮し、スライドに載置した。
色、2.抗サイトケラチン抗体カクテル(Anti-cytokeratin Cam 5.2, B.D.)に
よる内皮細胞の染色及び3.非特異的染色を排除するための抗CD45抗体によ
る白血球の染色。
℃で乾燥した。細胞を固定化するために、2%ホルムアルデヒド/DPBS溶液
の100乃至200μlと共に室温でインキュベートし、次いでDPBS(0.01
% NaAzを含む、但しEDTAなし)で三回洗浄した。細胞を透過させるために、この
スライドに0.5%TritonX−100/DPBS(0.01% NaAzを含む、但
しEDTAなし)溶液を室温で15分間加え、次いで再度DPBS(0.01% NaAzを含む
、但し EDTAなし)で三回洗浄した。80μlのモノクローナルマウス抗サイト
ケラチン抗体をDPBS(0.01% NaAzを含む、但し EDTAなし)中1:500倍
稀釈率として室温にて45分間これらの細胞に加えた。DPBS(0.01% NaAzを
含む、但し EDTAなし)で三回洗浄した後、このスライドを50μlのフィコエ
リスリン結合抗CD45抗体(ヤギ抗マウス抗体)室温にて45分間インキュベー
トし、次いでDPBS(0.01% NaAzを含む、但し EDTAなし)で三回洗浄した。
へマトキシリン(50μl,1分間インキュベーション)で染色した後、このス
ライドをH2Oで三回洗浄し、重層被覆した。非特異的結合を管理検査するため
に、健常な献血者の検体標本を一緒に用いた。
ど胃腸部位の進行ガン患者の場合及び肺ガンや乳ガンに罹患した患者においては
、14例のうちの11例においてサイトケラチン陽性CD45陰性上皮細胞が血液
中において発見されたことが判った。これらの細胞は、クラスター形状に配列し
、且つ循環性腫瘍細胞のサイトスピン検体について典型的であるように、部分的
にCD45陽性細胞で囲まれている。これらの細胞においては、上皮細胞はこの
ような頻度で血液中に存在するものと期待出来ないため、腫瘍細胞が該当する確
率が高い。RT−PCR検査の結果は、これらの患者の93%(13/14)に
おいてテロメラーゼ陽性であった。局所的に限定された,転移の徴候を示さない
疾患の場合、症例の50%(3/6)において循環性上皮細胞が血液中において
見出された。これら患者の内67%(4/6)において、テロメラーゼを検出す
ることが出来た。健常な献血者に関する検査の結果は、上皮細胞及びテロメラー
ゼともに陰性であった。
瘍(ガン)に罹患した患者の循環性腫瘍細胞もまた、血液から効率よく濃縮する
ことが出来ることを明らかにすることが出来たのである。
℃の温度範囲においては、調製したペルコル操作処理溶液の密度は、1.060
±0.0005 g/mlである。8℃以上の周辺環境温度においては、ペルコ
ル操作処理溶液は常に、膨張を開始し、当初に調整した密度は低下を始める。
)に固定したフラップ(4)を設けた差込み挿入部(3)を有する。この横行支
持材(5)は、差込み挿入部(3)に固く接合されている。フラップ(4)は、
差込み挿入部(3)の底部を形成する。最も単純な場合、このフラップは、例え
ば細いプレートであって、入れておいた細胞分離媒体中で横行支持材(5)の上
方の二つの側面において遠心分離によって湾曲する。横行支持材(5)は、遠心
分離後にはフラップの端部全体をも支持する。遠心分離容器(1)は、遠心分離
の過程においては蓋(2)で封止され、かくして予め入れておいた細胞分離媒体
が、遠心分離容器(1)と差込み挿入部(3)との間の間隙(s)で上方に押し
上げられるのを防止する。さらには追加して、このフラップ(4)には、二つの
小さいな脚部(6)を設けてもよく、その結果差込み挿入部(3)を横行支持材
(5)と少脚部(6)との上で直立に保持することが出来る。同時にこの少脚部
(6)は、フラップ(4)の該縁端部に付加的に重心を加えるためフラップ開放
を促進支援する。
た遠心分離容器(1)とは異なって二つの部分から構成される。上側部分(8)
は、下側部分(9)にはめ込むことが出来る。フラップ(4)は、底部を形成し
、また蓋(2)は上側部分の蓋を形成する。
うに、遠心分離容器におけるフラップ差込み挿入部の機能動作態様の一例を示す
。(a)検査するべき血液試料又は骨髄試料(bk)は、単純化して図示した赤
血球(rbc)、白血球(wbc)及び腫瘍細胞(tc)を含有しており、試料
採取後直接そのまま、底部がフラップ(4)で密に閉止されている差込み挿入部
(3)の中に入れる。(b)差込み挿入部(3)は次に、例えば50mlの遠心
分離容器(1)内に移すが、遠心分離容器内には予め相当容量の細胞分離媒体(
sm)が入れてある。(c)遠心分離の過程において、かけられた遠心力によっ
てフラップ(4)の両側部は、横行支持材(5)の上方で細胞分離媒体(sm)
中において下方に湾曲せしめられる。この結果、液体(bk)と(sm)とは、
一緒に混合され、細胞分離媒体(sm)は、より密な細胞(rbc)や(wbc
)によって上方に押しやられ、そのため腫瘍細胞(tc)は、予め入れた細胞分離
媒体(sm)よりも密度が低いため、フラップ(4)の上の平面に移行すること
になる。d)遠心分離後に、フラップ(4)は、再び稠密に閉止され、その結果
e)差込み挿入部(3)は、腫瘍細胞(tc)及び少量の細胞分離媒体(sm)
と血漿(p)とを含むことになり、新たな遠心分離容器に移すことが出来る。改
めて遠心分離するh)ことによって、腫瘍細胞(tc)はi)ペレット化され、
次いでj)更に精製して、下記する検査に供するのである。
ラップー差込み挿入部を示す。
、C)のGFPトロランスフェクションした細胞を混合したものについて、密度
が1.070 g/mlである細胞分離媒体で腫瘍細胞濃縮を行った後行ったR
T−PCR分析の結果を示す。
混合したものについて、密度が1.065 g/mlである細胞分離媒体で腫瘍
細胞濃縮後に行ったRT−PCR分析の結果を示す。
たメラノーマ細胞を混合したものについて、密度が1.065 g/mlである
細胞分離媒体で腫瘍細胞濃縮後に行った回収率を示す。
腫瘍細胞の回収率を示す。
Claims (35)
- 【請求項1】 細胞分離媒体を体液で被覆し、次いで遠心分離することから
成る、 体液から腫瘍細胞を濃縮又は除去する方法であって、 該細胞分離媒体の密度が
、1.055乃至1.065 g/mlの範囲にあることを特徴とする前記方法
。 - 【請求項2】該細胞分離媒体の密度が、1.059乃至1.062 g/m
lの範囲にあり、好ましくはほぼ1.060 g/mlであることを特徴とする
、請求項1において記載された方法。 - 【請求項3】 該遠心分離が、ほぼ500乃至2,000 x gにおいて
ほぼ10乃至30分間、好ましくはほぼ500乃至2,000 x gにおいて
ほぼ10乃至30分間行われることを特徴とする、請求項1又は2において記載
された方法。 - 【請求項4】 該細胞分離媒体が、ペルコル(Percoll)若しくはフ
ィコル(Ficoll)又はペルコル類似若しくはフィコル類似である、前記請
求項の内の何れか一項に記載された方法。 - 【請求項5】 体液被覆を行う前に、腫瘍細胞上における血小板凝集を阻害
する物質の一種以上を添加し及び/又は体液被覆を行う前に、腫瘍細胞上におけ
る血小板凝集を促進する物質を除去する、前記請求項の内の何れか一項に記載さ
れた方法。 - 【請求項6】 該体液が末梢血液である、前記請求項の内の何れか一項に記
載された方法。 - 【請求項7】 該末梢血液が、抗凝血性物質中に採取され且つ細胞分離媒体
の被覆を行う前に希釈剤で希釈されることを特徴とする、前記請求項の内の何れ
か一項に記載された方法。 - 【請求項8】 該末梢血液が、静脈血であるか又は動脈血であることを特徴
とする、請求項6又は7に記載された方法。 - 【請求項9】該体液が、リンパ液、尿、滲出液、濾出液、脊髄液、精液、唾
液、自然・健常な若しくは病的な体腔から生じた液体、骨髄及び分散化された身
体組織から選択されることを特徴とする、請求項1乃至5の内の何れか一項にお
いて記載された方法。 - 【請求項10】遠心分離容器の下側四分の一部を遠心分離後であって且つ腫
瘍細胞が濃縮された中間層を取り出す前に強力に冷却し、かくして異なる層の細
胞の混合・汚染を阻止することを特徴とする、上記請求項の内の一何れか項にお
いて記載された方法。 - 【請求項11】一枚の多孔性隔壁板、フィルター、篩又はフラップによって
上側間仕切り部と下側間仕切り部に分割された容器内で遠心分離を実施するに際
して、該細胞分離媒体を該下側間仕切り部に入れ且つ該体液を該上側間仕切り部
に導入することを特徴とする、上記請求項の内の何れか一項において記載された
方法。 - 【請求項12】該多孔性隔壁板、フィルター、篩又はフラップは、厚さが0
.5乃至10mm,好ましくは1乃至5mmであることを特徴とする、請求項1
1において記載された方法。 - 【請求項13】該多孔性隔壁板、フィルター、篩又はフラップは、孔径が2
0乃至100μm、好ましくは20mm乃至30μmであることを特徴とする、
請求項11又は12において記載された方法。 - 【請求項14】該多孔性隔壁板、フィルター、篩又はフラップが、疎水性材
料から作製されるか又は疎水性材料でコートされることを特徴とする、請求項1
1乃至13の何れか一項において記載された方法。 - 【請求項15】細胞分離媒体が、該細胞分離媒体をその上方に位置する体液
から彩色により区別・識別可能とする染料を含有しており且つこれによって中間
層の局在化を単純化することを特徴とする、上記請求項の内の何れか一項におい
て記載された方法。 - 【請求項16】テロメラーゼ活性を示す非腫瘍細胞をテロメラーゼ陽性腫瘍
細胞から分離することを特徴とする、上記請求項のうちの何れか一項において記
載された方法。 - 【請求項17】腫瘍細胞を請求項1乃至16の内の何れか一項において記載
された方法によって濃縮することから成る、体液中の腫瘍細胞を検出する方法。 - 【請求項18】腫瘍細胞を請求項1乃至16の内の何れか一項において記載
された方法によって濃縮することから成る、腫瘍細胞を培養する方法。 - 【請求項19】第一工程において腫瘍細胞及び血液幹細胞を請求項1乃至1
6の内の何れか一項において記載された方法によって濃縮し、次いで第二工程で
血液幹細胞又は腫瘍細胞を濃縮するか又は除去することから成る、骨髄又は末梢
血液由来の血液幹細胞から腫瘍細胞を濃縮するか又は除去する方法。 - 【請求項20】第一工程において血液幹細胞及び腫瘍細胞を請求項1乃至1
6の内の何れか一項において記載された方法によって濃縮し、次いで第二工程で
血液幹細胞又は腫瘍細胞を濃縮するか又は除去することから成る、骨髄又は末梢
血液から血液幹細胞を濃縮する方法。 - 【請求項21】第一工程で、密度が1.061乃至1.065 g/mlの
範囲にあり、好ましくはほぼ1.062 g/mlである細胞分離媒体を使用す
ることを特徴とする、請求項19又は20において記載された方法。 - 【請求項22】第二工程において、血液幹細胞又は腫瘍細胞を免疫吸着によ
って濃縮するか又は除去することから成る、請求項19乃至21のうちの何れか
一項において記載された方法。 - 【請求項23】 密度が、1.055乃至1.065 g/mlの範囲にあ
る細胞分離媒体及び必要に応じて遠心分離容器を含んで成る、体液から腫瘍細胞
を濃縮するためのキット。 - 【請求項24】 該細胞分離媒体の密度が、1.059乃至1.061 g
/mlの範囲、好ましくはほぼ1.060 g/mlである、請求項23におい
て記載されたキット。 - 【請求項25】 密度が、1.061乃至1.065 g/mlの範囲にあ
る細胞分離媒体及び必要に応じて遠心分離容器を含んで成る、末梢血液又は骨髄
から血液幹細胞を濃縮するためのキット。 - 【請求項26】 該細胞分離媒体の密度が、ほぼ1.062 g/mlであ
る、請求項25において記載されたキット。 - 【請求項27】 該遠心分離容器が、該遠心容器を上側間仕切り部と下側間
仕切り部に分割する、好ましくは厚さが0.5乃至10mm、好ましくはほぼ1
乃至5mmである一枚の多孔性隔壁板、フィルター、篩又はフラップを有する、
請求項23乃至27の内の一項において記載されたキット。 - 【請求項28】該多孔性隔壁板、フィルター又は篩の粒径が、20−100
μm、好ましくは20−30μmである、請求項27において記載されたキット
。 - 【請求項29】細胞分離媒体が、該遠心分離容器の下側間仕切り部に存在す
る、請求項27又は28において記載されたキット。 - 【請求項30】遠心分離容器が、一枚のフラップによって上下に重なり合う
間仕切り部に分割されることを特徴とする、遠心分離容器。 - 【請求項31】該フラップが、該遠心分離容器が静止状態のとき閉止されま
た遠心分離の過程においては遠心力によって開放されることを特徴とする、請求
項30において記載された遠心分離容器。 - 【請求項32】該フラップが、遠心分離のため下側間仕切り部に入れた媒体
の密度よりも高い密度を有することを特徴とする、請求項30又は31の何れか
一項において記載された遠心分離容器。 - 【請求項33】該フラップの厚さが、0.5乃至10mm、好ましくは1乃
至5mmであることを特徴とする、請求項30乃至32の内の何れか一項におい
て記載された遠心分離容器。 - 【請求項34】該フラップが、(a)該遠心分離容器と強固に接続され、ま
た(b)該遠心分離容器と強固に接続されるに際して、該遠心分離容器が、自ら
下側と上側の二つの部分に分解可能であり且つ該フラップが、上側部分を形成す
るものであり又は(c)該遠心分離容器内に導入することが出来る差込み挿入部
と強固に接続されて、かくして該フラップが該差込み挿入部の底部を形成するこ
とを特徴とする、請求項30乃至33の内の何れか一項において記載された遠心
分離容器。 - 【請求項35】該フラップが、その外周縁端部か該下側間仕切り部に開放す
ることが可能であることを特徴とする、請求項30乃至34の内の何れか一項に
おいて記載された遠心分離容器。
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