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JP2002534505A - 新規フェナントリジン−n−オキシド - Google Patents

新規フェナントリジン−n−オキシド

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Publication number
JP2002534505A
JP2002534505A JP2000593585A JP2000593585A JP2002534505A JP 2002534505 A JP2002534505 A JP 2002534505A JP 2000593585 A JP2000593585 A JP 2000593585A JP 2000593585 A JP2000593585 A JP 2000593585A JP 2002534505 A JP2002534505 A JP 2002534505A
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hydrogen
alkyl
unsubstituted
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JP2000593585A
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グッテラー ベアーテ
フロッケルツィ ディーター
アムシュラー ヘルマン
ハッツェルマン アルミン
ブントシュー ダニエラ
ボイメ ロルフ
ボス ヒルデガルト
クレイ ハンス−ペーター
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ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
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Publication date
Application filed by ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング filed Critical ビイク グルデン ロンベルク ヒエーミツシエ フアブリーク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
Publication of JP2002534505A publication Critical patent/JP2002534505A/ja
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D221/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00
    • C07D221/02Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00 condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D221/04Ortho- or peri-condensed ring systems
    • C07D221/06Ring systems of three rings
    • C07D221/10Aza-phenanthrenes
    • C07D221/12Phenanthridines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • A61P11/04Drugs for disorders of the respiratory system for throat disorders
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式Iの化合物のN−オキシド 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の属する分野 本発明は、医薬品を製造する製薬工業において使用される新規フェナントリジ
ン−N−オキシド(Phenenthridine-N-oxide)に関する。
【0002】 背景技術 Chem.Ber.1939,72,675−677,J.Chem.Soc
.,1956,4280−4283およびJ.Chem.Soc.(C),19
71,1805では、6−フェニルフェナントリジンの合成が記載されている。
国際特許 WO97/28131およびWO97/35854では、PDE4阻
害剤としての6−フェニルフェナントリジンおよび6−ピリジルフェナントリジ
ンが記載されている。
【0003】 発明の詳細 以下詳細が記載される置換された6−フェニルフェナントリジンの新規N−オ
キシドが、驚異的な、特に有利な特性を有することが見出された。
【0004】 したがって、本発明は、式I
【0005】
【化2】
【0006】 [式中、R1はヒドロキシル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコ
キシ、3−7C−シクロアルコキシメトキシであるか、あるいは完全にかまたは
大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシであり、 R2はヒドロキシル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコキシ、3
−7C−シクロアルコキシメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分が
フッ素置換された1−4C−アルコキシであるか、あるいは R1およびR2は一緒になって1−2C−アルキレンジオキシ基であり、 R3は水素または1−4C−アルキルであり、 R31は水素または1−4C−アルキルであるか、あるいは R3およびR31は一緒になって1−4C−アルキレン基であり、 R4は水素または1−4C−アルキルであり、 R5は水素であり R51は水素であるか、あるいは R5およびR51は一緒になって付加的な結合を示し、 R6はSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、 その際、R7は水素、1−7C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7
C−シクロアルキルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−お
よび/またはR13−置換されたフェニル基であり、 R8は1−7C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアル
キルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−および/またはR
13−置換されたフェニル基であるか、または、 R7およびR8は一緒になって、かつ双方が結合される窒素原子を含んで、1−
ピロリジニル、1−ピペリジル、1−ヘキサヒドロアゼピニルまたは4−モルフ
ォリニル基を示し、 R9は水素または1−4C−アルキルであり、 R10は非置換であるかまたはR11置換されたピリジル基であるか、あるいは
非置換であるかまたはR12−および/またはR13−置換されたフェニル基で
あり、 その際、R11はハロゲン、ニトロ、カルボニル、1−4C−アルコキシ、1−
4C−アルコキシカルボニル、1−4C−アルキル、トリフルオロメチルである
か、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシで
あり、 R12はヒドロキシル、水素、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコキシ
であり、かつ R13はヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、1−4C−
アルキル、トルフルオロメチル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ
カルボニル、1−4C−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−
1−4C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−1−4C−ア
ルキルアミノカルボニルであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換
された1−4C−アルコキシである]の化合物のN−オキシドおよびこれらN−
オキシドの塩に関する。
【0007】 1−4C−アルキルは、炭素原子1〜4個を有する直鎖または分枝鎖のアルキ
ル基を示す。挙げられてもよい例はブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチ
ル、プロピル、イソプロピルおよび好ましくはエチルおよびメチル基である。
【0008】 1−4C−アルコキシは酸素原子に加えて、炭素原子1〜4個を有する直鎖ま
たは分枝鎖のアルキル基を含有する基を有する。挙げられてもよい例は、ブトキ
シ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ
および好ましくはエトキシまたはメトキシ基である。
【0009】 3−7C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ
、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシおよびシクロへプチルオキシで
あり、この中でシクロブチルオキシおよびシクロペンチルオキシが好ましい。
【0010】 3−7C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブチ
ルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシおよびシクロヘ
プチルメトキシであり、この中でシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキ
シおよびシクロペンチルメトキシが好ましい。
【0011】 完全にかまたは大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシとして、例え
ば、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ、
1,2,2−トリフルオロエトキシ、特に1,1,2,2−テトラフルオロエト
キシ2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシおよび好ましく
はジフルオロメトキシ基が挙げられてもよい。これに関連して“大部分が”とは
、水素原子の半分以上がフッ素原子によって置換されていることを意味する。
【0012】 1−2C−アルキレンジオキシは、例えば、メチレンジオキシ[−O−CH −O−]およびエチレンジオキシ[−O−CH−CH−O−]基を示す。
【0013】 R3およびR31が一緒になって1−4C−アルキレンの意味を有する場合に
は、式Iの化合物のN−オキシド中の1位および4位は、1−4C−アルキレン
の架橋、1−4C−アルキレンを表す直鎖または炭素原子1〜4個を有する分枝
鎖のアルキレン基によって、互いに結合される。挙げられてもよい例はメチレン
[−CH−]、エチレン[−CH−CH−]、トリメチレン[−CH
CH−CH−]、1,2−ジメチルエチレン[−CH(CH)−CH(C
)−]およびイソプロピリデン[−C(CH−]である。
【0014】 R5およびR51が一緒になって付加的な結合をする場合には、その後に式I
の化合物のN−オキシド中の2位および3位での炭素原子は、二重結合を介して
互いに結合される。
【0015】 1−7C−アルキルは、炭素原子1〜7個を有する直鎖または分枝鎖のアルキ
ル基を示す。挙げられてもよい例は、ヘプチル、イソヘプチル(5−メチルヘキ
シル)、ヘキシル、イソヘキシル(4−メチルペンチル)、ネオヘキシル(3,
3−ジメチルブチル)、ペンチル、イソペンチル(3−メチルブチル)、ネオペ
ンチル(2,2−ジメチルプロピル)、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−
ブチル、プロピル、イソプロピル、エチルおよびメチル基である。
【0016】 3−7C−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチ
ル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを表し、その中でシクロプロピル、シ
クロブチルおよびシクロペンチルが好ましい。
【0017】 3−7C−シクロアルキルメチルは、前記3−7C−シクロアルキル基の一つ
によって置換されたメチル基を表す。好ましくは、3−5C−シクロアルキルメ
チル基であるシクロプロピルメチル、シクロブチルメチルおよびシクロペンチル
メチルが挙げられてもよい。
【0018】 本発明の意味の範囲内でハロゲンは臭素、塩素またはフッ素である。
【0019】 1−4C−アルコキシカルボニルは、前記の1−4C−アルコキシ基の一つが
結合されているカルボニル基を表す。挙げられてもよい例はメトキシカルボニル
[CHO−C(O)−]およびエトキシカルボニル[CHCHO−C(O
)−]基である。
【0020】 1−4C−アルキルカルボニルオキシは、前記の1−4C−アルキル基の一つ
が結合されているカルボニルオキシ基を表す。挙げられてもよい例はアセトキシ
基[CHC(O)−O−]である。
【0021】 窒素原子に加えて、モノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノ基は、前記さ
れた1−4C−アルキル基の1つまたは2つを含有する。ジ−1−4C−アルキ
ルアミノが好ましく、特にジメチルアミノ、ジエチルアミノまたはジイソプロピ
ルアミノが好ましい。
【0022】 カルボニル基に加えて、モノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノカルボニ
ル基は、前記のモノ−またはジ−1−4C−アルキルアミノ基の一つを有する。
挙げられてもよい例はN−メチル、N,N−ジメチル、N−エチル、N−プロピ
ル、N,N−ジエチルおよびN−イソプロピルアミノ−カルボニル基である。
【0023】 挙げられてもよいR11−置換されたピリジル基の例は、基 2−クロロピリ
ド−4−イル、3−ニトロピリド−4−イル、2−メチルピリド−4−イル、3
−フルオロピリド−4−イル、3−カルボキシピリド−4−イル、2−エトキシ
ピルド−4−イル、3−フルオロ−ピリド−5−イル、2−ジメチルアミノピリ
ド−5−イル、2−クロロピリド−3−イル、4−トリフルオロ−メチルピリド
−3−イル、2−メトキシピリド−5−イル、2−ニトロピリド−3−イル、3
−メチルピリド−5−イル、3−カルボキシピリド−2−イル、3−エトキシピ
リド−2−イル、5−ニトロピリド−2−イルおよび4−メトキシカルボニルピ
リド−3−イルである。
【0024】 挙げられてもよいR12および/またはR13置換されたフェニル基の例は、
基 4−アセトキシフェニル、3−アミノフェニル、4−アミノフェニル、2−
ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニ
ル、4−クロロフェニル、3−ブロモフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2
,4−ジクロロフェニル、2−クロロ−4−ニトロフェニル、4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、2−
クロロ−5−ニトロフェニル、4−クロロ−3−ニトロフェニル、2,6−ジク
ロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,6
−ジブロモフェニル、2−シアノフェニル、3−シアノフェニル、4−シアノフ
ェニル、4−ジエチルアミノフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、2−フル
オロフェニル、4−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、2,4−ジフル
オロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニ
ル、2−フルオロ−5−ニトロフェニル、2−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロ
キシフェニル、3,4−ジクロロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−ヒド
ロキシ3−メトキシフェニル、2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル、2,4
−ジヒドロキシフェニル、2−メトキシフェニル、2,3−ジメトキシフェニル
、3,4−ジメトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2−ジメチルア
ミノフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル
、2−クロロ−6−メチルフェニル、4−メチル−3−ニトロフェニル、2,4
−ジメチルフェニル、2,6−ジメチルフェニル、2,3−ジメチルフェニル、
2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、4−エトキシ
フェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル
、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、3−
トリフルオロメトキシフェニル、2−トリフルオロメトキシフェニルである。
【0025】 置換に依存する、式Iの化合物のN−オキシドの可能な塩は、すべての酸付加
塩であるかまたはすべての塩基との塩である。特に挙げられるのは、無機酸およ
び有機酸ならびに調剤において慣用に使用されている塩基である。これらの適し
ているのものは、一方では、酸、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硝
酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシ
ベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リ
ンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボニック酸(embonic ac
id)、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸または3−ヒドロ
キシ−2−ナフトエ酸との水溶性酸付加塩および水不溶性酸付加塩であり、この
場合、これは、塩製造中で、一塩基性酸または多塩基性酸によるか、かつどの塩
が好ましいかによって、等モル量比であるかまたは異なる量比で酸を使用するこ
とが可能である。
【0026】 また、他方では、塩基との塩が適している。挙げられてもよい塩基との塩の例
はアルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム)塩またはカルシウム塩、ア
ルミニウム塩、マグネシウム塩、チタニウム塩、アンモニウム塩、メグルミン塩
またはグアニジウム塩であり、この場合、これも、塩製造中で、塩基を等モル量
比であるかまたは異なる比で使用する。
【0027】 例えば、工業的規模で本発明による化合物の製造中のプロセス生成物として、
最初に得ることができる製薬学的に認容されない塩は、公知の従来技術の方法に
よって製薬学的に認容性の塩に変換される。
【0028】 本発明によるN−オキシドおよびこれらの塩が、例えば、結晶の形に単離され
る場合には、種々の量の溶剤が含まれていてもよいことが、従来技術において公
知である。したがって、本発明は、本発明によるN−オキシドのすべての溶媒和
物および特にはすべての水和物を含み、かつ本発明によるN−オキシドの塩のす
べてのすべての溶媒和物および特にはすべての水和物を含む。
【0029】 強調されるべき式Iの化合物は、 R1が1−2C−アルコキシ、3−5C−シクロアルコキシ、3−5C−シクロ
アルキルメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された
1−2C−アルコキシであり、 R2が1−2C−アルコキシ、3−5C−シクロアルコキシ、3−5C−シクロ
アルキルメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された
1−2C−アルコキシであり、 R3が水素であり、 R31が水素であり、 R4が水素または1−2C−アルキルであり、 R5が水素であり、 R51が水素であるか、 あるいはR5およびR51は一緒になって付加的な結合を示し、 R6がSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、その際、
R7が水素、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シク
ロアルキルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−および/ま
たはR13−置換されたフェニル基であり、 R8が1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアル
キルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−および/またはR
13−置換されたフェニル基であるか、または、 R7およびR8が一緒になって、かつ双方に結合される窒素を含んで、1−ピペ
リジルまたは4−モルフォリニル基を示し、 R9は水素であり、 R10は非置換であるかまたはR11−置換されたピリジル基であるか、あるい
は非置換であるかまたはR12−および/またはR13−置換されたフェニル基
であり、その際、 R11はハロゲン、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルキル、トリフルオロ
メチルであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された1−4C−
アルコキシであり、 R12はヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコ
キシであり、 R13はヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、1−4C−
アルキル、トリフルオロメチル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ
カルボニル、1−4C−アルキルカルボニルオキシであるか、あるいは完全にか
または大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシである、化合物のN−オ
キシドおよびこれらN−オキシドの塩である。
【0030】 特に強調されるべき式Iの化合物は、 R1が1−2C−アルコキシであり、 R2が1−2C−アルコキシであり、 R3、R31、R4、R5およびR51が水素であり、 R6がSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、その際、
R7は水素、1−4C−アルキルであるか、あるいは非置換であるかまたはR1
3−置換されたフェニル基であり、 R8は1−4C−アルキルであるか、あるいは非置換かまたはR−13置換され
たフェニル基であり、 R9が水素であり、 R10が非置換のピリジル基であるか、あるいは非置換であるかまたはR13−
置換されたフェニル基であり、かつ、 R13がハロゲン、シアノ、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコキシで
ある、化合物のN−オキシドおよびこれらN−オキシドの塩である。
【0031】 好ましい式Iの化合物は、 R1が1−2C−アルコキシであり、 R2が1−2C−アルコキシであり、 R3、R31、R4、R5およびR51が水素であり、 R6がCO−N(R9)R10であり、その際、 R9が水素であり、かつ、 R10が4−メトキシフェニルである、化合物のN−オキシドおよびこれらN−
オキシドの塩である。
【0032】 式Iの化合物のN−オキシドが4aおよび10b位でキラル中心を有するキラ
ル化合物であり、かつ、置換基R3、R31、R4、R5およびR51の意味に
依存して、さらに1、2、3および4位でキラル中心を有するキラル化合物であ
る。
【0033】 したがって、本発明はすべての考えられうる純粋なジアステレオマーおよび純
粋なエナンチオマーならびに、任意の混合比でのこれらの混合物を含み、この場
合、これはラセミ体を含む。式Iの化合物のN−オキシドは、4a位および10
b位での水素原子が互いにシスであることが好ましい。純粋なシスエナンチオマ
ーは特に好ましい。
【0034】 これに関連して、式Iの化合物の特に好ましいN−オキシドは、4aおよび1
0b位が、出発化合物として使用可能な化合物(−)−シス−1,2−ジメトキ
シ−4−(2−アミノシクロヘキシル)ベンゼンと同じ絶対配置を有し、かつ旋
光度
【0035】
【外2】
【0036】 を有するものである。
【0037】 エナンチオマーは公知技術(例えば、ジアステレオマー化合物の製造および分
離によって)で分離されてもよい。
【0038】 好ましくは、エナンチオマー分離は式IV
【0039】
【化3】
【0040】 の出発化合物の段階で、例えば、光学的活性のカルボン酸を用いての式IVのラ
セミ化合物の塩形成によって実施されてもよい。これに関連して挙げられてもよ
い例は、マンデル酸、酒石酸、O,O’−ジベンゾイル酒石酸、ショウノウ酸、
キナ酸、グルタミン酸、リンゴ酸、ショウノウスルホン酸、3−ブロモショウノ
ウスルホン酸、α−メトキシフェニル酢酸、α−メトキシ−α−トリフルオロメ
チルフェニル酢酸および2−フェニルプロピオン酸のエナンチオマー形である。
また、二者択一的に、エナンチオマー的に純粋な式IVの出発化合物は、不斉合
成を介して製造されてもよい。
【0041】 式Iの化合物のN−オキシドは、例えば、より詳細には以下に記載されたよう
な方法によって製造されてもよい。
【0042】 方法は、R1、R2、R3、R31、R4、R5、R51およびR6が前記に
示されたものである、本発明の式Iの化合物を、N−酸化させ、かつ場合によっ
てはその後に得られる式Iの化合物のN−オキシドをその塩に変換させるか、ま
たは場合によってはその後に得られる式Iの化合物のN−オキシドの塩を任意の
化合物に変換させることを含む。
【0043】 N−酸化は、従来技術の方法、例えばメタノール中で過酸化水素を用いてか、
または室温で、ジクロロメタン中でm−クロロペルオキシベンゼン酸を用いて実
施されてもよい。従来技術は、N−酸化を実施するために特に必要な反応条件を
含む、専門家の知識に基づく公知のものであるはずである。
【0044】 R1、R2、R3、R31、R4、R5、R51およびR6が前記のものであ
る式Iの化合物は、環縮合反応(cyclocondensation)によって、相当する式I
【0045】
【化4】
【0046】 の化合物から製造されてもよい。
【0047】 環縮合は、ビシュラー・ナピアラルスキ−(例えば、J.Chem. Soc., 1956, 42
80-4282に記載)にしたがって、適した縮合剤、例えば、ポリリン酸、五塩化リ
ン、五酸化リンまたは好ましくはオキシ塩化リンを、適切な不活性溶剤中、例え
ば塩素化された炭化水素、例えばクロロホルム、または環状炭化水素、例えばト
ルエンまたはキシレン中、または他の不活性溶剤、例えばアセトニトロル中で存
在させるか、あるいは過剰の縮合剤を用いて他の溶剤なしで、好ましくは高めら
れた温度で、特に使用された溶剤または縮合剤の沸点で実施される。
【0048】 R1、R2、R3、R31、R4、R5、R51およびR6が前記に示された
ものである式IIの化合物は、R1、R2、R3、R31、R4、R5およびR
51が前記のものである式IVの相当する化合物と、式III
【0049】
【化5】
【0050】 [式中、R6は前記に示された意味を有し、かつXは適した脱離基、好ましくは
塩素原子を表す]の化合物との反応によって得ることが可能である。例えば、ア
クリル化またはベンゾイル化は以下の例かまたはJ.Chem.Soc.(C)
,1971,1805−1808で記載されたように実施される。
【0051】 式IIIの化合物および式IVの化合物は公知であるかまたは公知の方法で実
施されてもよい。
【0052】 R6がCON(R9)R10であり、かつR9およびR10が前記の意味を有
する、式IIIの化合物は、フェニルジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸お
よびテレフタル酸)から出発して、モノエステル一塩基酸ハロゲン化物形成、適
切に置換されたアミン、アニリンまたはアミノピリジンとの反応、かつその後の
モノエステル基の酸ハロゲン化物形成によって得られる。
【0053】 式IVの化合物は、例えば式V
【0054】
【化6】
【0055】 [式中、R1、R2、R3、R31、R4、R5およびR51は前記に示された
ものである]の化合物から、ニトロ基の還元によって製造することができる。
【0056】 還元は、例えばJ.Org.Chem.1962,27,4426または以下
の例に記載されているように、従来技術として公知の方法で実施される。
【0057】 還元は、例えば接触的水素化によって、例えばラネーニッケルの存在下で、低
級アルコール、例えばメタノールまたはエタノール中で、室温で、かつ常圧また
は高められた圧力下で実施されてもよい。場合によって、酸、例えば塩化水素酸
の触媒量が溶剤に添加されてもよい。しかしながら、好ましくは、還元は金属、
例えば、亜鉛または鉄を用いて、例えば、有機酸、例えば酢酸または無機酸、例
えば塩化水素酸と一緒に実施される。
【0058】 R1、R2、R3、R31およびR4が前記の意味を示し、かつR5およびR
51が一緒になって付加的な結合を表す式IVの化合物は、式Vの相当する化合
物から、従来技術から公知の方法で、例えばラネーニッケルの存在下で、溶剤と
しての低級アルコール中で、水素供与体としてヒドラジン水和物を用いて、ニト
ロ基の選択的還元によって製造することができる。
【0059】 R1、R2、R3、R31およびR4が前記の意味を有し、かつR5およびR
51が水素である式Vの化合物は公知であるか、あるいは、R5およびR51が
一緒になって付加的な結合を有する式Vの相当する化合物から製造されてもよい
。反応は、従来技術から公知の方法で、好ましくは水素化によって、触媒、例え
ば活性炭素上のパラジウムの存在下で、例えばJ.Chem,Soc.(C),
1971,1805−1808に記載されたように実施されてもよい。
【0060】 R5およびR51が一緒になって付加的に結合する式Vの化合物は、公知であ
るかまたは式VI
【0061】
【化7】
【0062】 [式中、R1およびR2は前記の意味を有する]の化合物と式VII R3−CH=C(R4)−C(R4)=CH−R31 (VII) [式中、R3、R31およびR4は前記の意味を有する]の化合物との反応によ
って得ることができる。
【0063】 R5およびR51が一緒になって付加的な結合を表し、かつR3およびR31
が一緒になって1−4C−アルキレン基を表す、式Vの化合物は、例えば、R4
が前記意味を示し、かつR3およびR31が一緒になって1−4C−アルキレン
基を表す、式VIIの環式化合物[例えばシクロヘキサ−1,3−ジエン、2,
3−ジメチルシクロヘキサ−1,3−ジエン、シクロヘプタ−1,3−ジエン、
2,3−ジメチルシクロヘプタ−1,3−ジエンまたはシクロオクタ−1,3−
ジエン]と、R1およびR2が前記に示された意味を有する式VIの化合物との
反応によって得られてもよい。
【0064】 この場合において、環付加(cycloaddition)は、ディールス・オルダー(Die
ls-Alder)による従来技術から公知の方法で、例えばJ.Amer.Chem.
Soc.1957,79,6559またはJ.Org.Chem.1952,1
7,581または以下の例に記載されたように変換されてもよい。
【0065】 フェニル環およびニトロ基が互いに変換される環付加中で得られる式Vの化合
物は、公知の方法で、相当するシス化合物に変換されてもよく、例えばこれは、
J.Amer.Chem.Soc.1957,79,6559または以下の例中
で記載されている。
【0066】 式VIまたはVIIの化合物は公知であるかまたは公知方法で実施されてもよ
い。式VIの化合物は、例えば従来技術から公知の方法で式VIIIの相当する
化合物から、J.Chem.Soc.1951,2524またはJ.Org.C
hem.1944,9,170で記載されたようにか、あるいは以下の例で記載
されたように実施されてもよい。
【0067】 式VIII
【0068】
【化8】
【0069】 [式R1およびR2は前記に示された意味を有する]の化合物は公知であるかま
たは、例えばBer.Dtsch.Chem.Ges.1925,58,203
で記載されたように、公知方法で実施されてもよい。
【0070】 また、出発化合物または中間化合物上に多くの反応性の中心が存在する場合に
は、望ましい反応性中心で特別に反応させるために、一時的に保護基によって、
一つまたはそれ以上の反応性の中心を遮断する必要があるであろうことは、従来
技術から公知である。多くの提供された保護基の使用に関する詳細な説明は、例
えばT.W.Greene,Protective Group in Org
anic Synthesis,John Wiley&Sons,1991か
ら見出される。
【0071】 本発明による物質の単離および精製は、真空下で溶剤を留去し、かつ適した溶
剤から生じる残留物を再循環させるか、あるいは慣用の精製方法の一つである例
えば適した支持材料上でのカラムクロマトグラフィーを行うことによって、公知
の方法で実施される。
【0072】 塩は、適した溶剤(例えばケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトンまた
はメチルイソブチルケトン、エーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランまたはジオキサン、塩素化炭化水素、例えば塩化メチレンまたはクロロホ
ルムであるか、あるいは低分子量の脂肪族アルコール、例えばエタノールまたは
イソプロパノール)中で任意の化合物を溶解させることによって得られ、この場
合、これは、望ましい酸または塩基を含有するか、あるいはこの望ましい酸また
は塩基がその後に添加される。塩は濾過、再沈殿、付加塩のための非溶剤での沈
殿または溶剤の蒸発によって得られる。
【0073】 以下の例は、さらに本発明を制限することなく例証するのに役立つ。同様に製
造が明確に記載されていない式Iの他の化合物が、類似の方法でかまたは従来技
術から公知の方法で、慣用のプロセス技術を用いて製造することができる。
【0074】 例において、m.p.は融点、hは時間、RTは室温、EFは実験式、MWは
分子量、calcは算定値、fndは実測値を意味する。例中に挙げられたN−
オキシドおよびそれらの塩は本発明の好ましい対象物である。
【0075】 例 最終生成物 1.(−)−シス−8,9−ジメトキシ−6−[3−(4−メトキシフェニルア
ミド)フェニル]−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロ−フェナント
リジン−5−N−オキシド (−)−シス−8,9−ジメトキシ−6−[3−(4−メトキシフェニルアミ
ド)フェニル]−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナンチリジ
ン(化合物A1) 1gを、塩化メチレン 40ml中に溶解し、かつ1〜2当
量のm−クロロペルオキシ安息香酸を用いて、窒素下で処理する。混合物を攪拌
しながら室温に導き、かつ溶剤を反応が完了した後に減圧下で除去する。精製を
、シリカゲルクロマトグラフィーによって、酢酸エチル/石油エーテル/トリエ
チルアミンを6/3/1の割合で用いて実施する。画分を有する生成物の溶剤蒸
発の後に、m.p.229〜230℃の標題化合物 410gが得られる。
【0076】 EF:C2930;分子量 486.57 元素分析: 算定値:C71.59 H6.21 N5.76 実測値:C71.46 H6.29 N5.69 旋光度:
【0077】
【外3】
【0078】 出発化合物 A1.(−)−シス−8,9−ジメトキシ−6−[3−(4−メトキシフェニル
アミド)フェニル]−1,2,3,4,4a,10b−ヘキサヒドロフェナンチ
リジン (−)−シス−N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)シクロヘキシル]
−N’−(4−メトキシフェニル)イソフタルアミド(化合物B1) 6.6g
をアセトニトリル 150mlおよび塩化ホスホリル 3.5ml中に溶解し、
かつ溶液を80℃で2時間に亘って攪拌させる。反応混合物を減圧下で凝縮させ
、かつ残留物を炭酸水素ナトリウム溶液で処理し、かつ酢酸エチルで抽出する。
有機相を硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、かつ濃縮させた。残留物を、2/1
の割合で石油エーテル(低級)/酢酸エチル中に入れ、吸引濾過し、かつ乾燥さ
せた。m.p.209〜211℃の標題化合物 4.51gが得られる。
【0079】 EF:C2930;MW:470.57 元素分析×0.21HO: 算定値:C73.68 H6.45 N5.93 実測値:C73.75 H6.51 N5.85 旋光度:
【0080】
【外4】
【0081】 B1.(−)−シス−N−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)シクロヘキシ
ル]N’−(4−メトキシフェニル)イソフタルアミド (−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−アミノシクロヘキシル)ベン
ゼン(化合物C2) 4.0gを、塩化メチレン 100mlおよびトリエチル
アミン 5.0ml中に溶解させる。溶液を室温で、塩化メチレン 50ml中
の3−(4−メトキシフェニルカルバモイル)ベンゾイルクロリド 4.95g
に滴加し、かつ混合物を水、2N 塩化水素酸、飽和炭酸水素ナトリウム それ
ぞれ100mlで抽出し、かつ一晩に亘る攪拌の後に再度水で抽出する。有機相
を、硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、かつ濃縮させる。残留物を、2/1の割
合で石油エーテル(低級)/酢酸エチル中に入れ、吸引濾過し、かつ乾燥させる
。標題化合物 7.14gが得られる。
【0082】 旋光度:
【0083】
【外5】
【0084】 C1.(+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−アミノシクロヘキシ
ル)ベンゼン (+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキシル)
ベンゼン 125gおよび亜鉛粉末または亜鉛顆粒 120gをエタノール 1
300ml中に懸濁させる。酢酸 220mlを沸点で滴加する。沈殿物を吸引
濾過し、かつエタノールで洗浄し、かつ濾過物を減圧下で濃縮させる。残留物を
塩化水素酸中に入れ、かつトルエンで抽出させる。水相に50%濃度の水酸化ナ
トリウムを用いてアルカリを提供し、沈殿物を吸引濾過し、かつ濾過物をトルエ
ンで抽出させる。有機相は硫酸ナトリウムを用いて乾燥させ、かつ濃縮する。標
題化合物 98gは凝固したオイル(crystallizing oil)として得られる。
【0085】 別法: (+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキシル)
ベンゼン 8.5gを、メタノール 400ml中に溶解させ、かつ室温で、ヒ
ドラジン水和物 7mlおよびラネーニッケル 2.5gを用いて、一度に8時
間に亘って処理した。室温で一晩に亘る攪拌の後に、反応混合物を濾過し、濾液
を濃縮し、かつ残留物を、トルエン/酢酸エチル/トリエチルアミン=4/2/
0.5の混合物を用いて、シリカゲル上でクロマトグラフィーをおこなう。標題
化合物はオイルとして得られる。
【0086】 C2.(−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−アミノシクヘキシル)ベ
ンゼン (+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−アミノシクロヘキシル)
ベンゼン 12.0gおよび(−)−マンデル酸 6.2gを、ジオキサン 4
20mlおよびテトラヒドロフラン 60ml中に溶解させ、かつ溶液を室温で
一晩に亘って攪拌する。固体を吸引濾過し、乾燥させ、飽和炭酸水素ナトリウム
溶液 100mlで処理し、かつ酢酸エチルで抽出する。有機相は硫酸ナトリウ
ムを用いて乾燥させ、かつ減圧下で濃縮させた。m.p.:80〜81.5℃の
標題化合物 4.8gが得られる。
【0087】 旋光度:
【0088】
【外6】
【0089】 D1.(+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキシ
ル)ベンゼン (+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキセ−4
−エニル)ベンゼン 8.4gをメタノール 450ml中に溶解させ、濃塩化
水素酸 2mlで処理し、かつ10%濃度のPd/C 500mgを添加した後
に水素化する。反応混合物を濾過し、かつ濾液を濃縮させる。M.P.:84〜
86.5℃。
【0090】 D2.(+/−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキセ
−4−エニル)ベンゼン (+/−)−トランス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘキセ
−4−エニル)ベンゼン 10.0gおよび水酸化カリウム 20.0gを、エ
タノール 150mlおよびジメチルホルムアミド 35ml中に溶解させる。
エタノール 60ml中の濃硫酸 17.5mlの溶液を、引き続いて内部温度
(internal temperature)が4℃を超えない程度に滴加する。1時間の攪拌の後
に、混合物を氷水 1lに滴加し、沈殿物を吸引濾過し、水で洗浄し、かつ乾燥
させ、かつ粗生成物をエタノールから再晶出させる。m.p.82.5〜84℃
の標題化合物 8.6gが得られる。
【0091】 D3.(+/−)−トランス−1,2−ジメトキシ−4−(2−ニトロシクロヘ
キセ−4−エニル)ベンゼン 3,4−ジメトキシ−ω−ニトロスチレン 50.0gおよびヒドロキノリン 1.0g(9.1mmol)を、無水トルエン 200ml中に懸濁させ、か
つ−70℃で、液体1,3−ブタジエン 55.0g(1.02mol)で処理
する。混合物を、オートクレーブ中で160℃で、6日間に亘って攪拌させ、か
つその後に冷却する。幾らかの溶剤をロータリーエバポレーター上で除去し、か
つ生じる沈殿物を吸引濾過し、かつエタノール中で再晶出させる。M.P.:1
13.5〜115.5℃。
【0092】 E1.3,4−ジメトキシ−ω−ニトロスチレン 3,4−ジメトキシベンズアルデヒド 207.0g、酢酸アンモニウム 1
00.0gおよびニトロメタン 125mlを無水酢酸 1.0l中で3〜4時
間に亘って沸点まで加熱する。アイスバス(ice bath)中で冷却した後に、沈殿
物を吸引濾過し、無水酢酸および石油エーテルでリンスし、かつ乾燥させる。M
.P.:140〜141℃。収量:179.0g 商業的適用 本発明によるN−オキシドは、商業的に利用可能な価値ある製薬学的特性を有
する。選択的環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤(すなわ
ち、タイプ4)として、一方ではこれらは、気管支治療剤(気道拡張作用、さら
には呼吸量または呼吸拍動の増加作用による気道障害の治療のための)として、
かつ血管拡張作用による拡張性機能障害の緩和に適しているが、しかしながら他
方では、疾病、特に、例えば気道、皮膚、中枢神経系、腸、目および関節の炎症
的性質の治療に特に適しており、この場合、これらは、化学伝達物質、例えばヒ
スタミン、PAF(血小板活性化因子)、アラキドン酸誘導体、例えばロイコト
リエンおよびプロスタグランジン、サイトカイン、インターロイキン、ケモカイ
ン、α−、β−およびγ−インターフェロン、腫瘍壊死因子(TNF)または酸
素ラジカルおよびプロテアーゼによって介在される。本発明によるN−オキシド
は、低い毒性、良好な腸内吸収(高い生物学的利用能)、大きい治療学的幅なら
びに著しい副作用の欠如によって特徴付けられる。
【0093】 これらのPDE−阻害特性のために、本発明によるN−オキシドはヒト医学お
よび獣医学ならびに療法おいて使用することができ、この場合、これは例えば以
下の疾病:種々の原因(気管支炎、アレルギー性気管支炎、気管支喘息、肺気腫
、COPD)による急性および慢性の(特に炎症性およびアレルギー誘発性)気
道障害、皮膚病(特に増殖性、炎症性およびアレルギー性)、例えば乾癬(尋常
性)、中毒性湿疹およびアレルギー接触性湿疹、アトピー性湿疹、脂漏性湿疹、
単純苔癬、日焼け、肛門性器領域の心因性痒み症、円形脱毛症、肥厚性瘢痕、円
板状エリテマトーデス、ろ胞性および広範囲の膿皮症、内因性および外因性座瘡
、酒土性座瘡および他の増殖性、炎症性およびアレルギー性の皮膚疾患、TNF
およびロイコトリエンの過剰放出に基づく障害、例えば関節性の障害(リウマチ
様関節炎、リウマチ様脊椎炎、変形性関節症および他の関節の症状)、免疫系の
障害(AIDS、多発性硬化症)、移植片対宿主反応、移植拒否反応、ショック
症状[敗血症性ショック、エンドトキシンショック、グラム陰性菌性敗血症、ト
キシックショック症候群およびARDS(成人呼吸窮迫症候群)]、ならびに胃
腸領域における全身性炎症(クローン病および潰瘍性大腸炎)、上部気道(咽頭
、鼻)領域および隣接領域(副鼻腔、目)でのアレルギー性および/または慢性
の免疫不全性反応に基づく疾患、例えばアレルギー性鼻炎/アレルギー性副鼻腔
炎、慢性鼻炎/慢性副鼻腔炎、アレルギー性結膜炎および鼻ポリープ、さらには
PDE阻害剤によって治療することができる心臓疾患、例えば心不全、またはP
DE阻害剤の組織弛緩(relaxant)作用から治療することができる疾患、例えば
、勃起機能不全または腎臓結石に関連する腎臓および尿管の疝痛の治療および予
防のために使用されてもよい。さらには、本発明によるN−オキシドは、尿崩症
および脳代謝の障害に関連する疾患、例えば脳性の老化、老人性痴呆(アルツハ
イマー痴呆症)、多発梗塞性痴呆またはCNSの交代性疾患(alternatively di
sorder)、例えばうつ症または動脈硬化性痴呆の治療に使用することができる。
【0094】 さらに、本発明の対象は、前記に示された疾病の一つを患うヒトを含む哺乳動
物の治療方法である。方法は、本発明による一つまたはそれ以上のN−オキシド
を、疾病を患う哺乳類に、治療上有効であり、製薬学的な許容量の本発明による
一つまたはそれ以上のN−オキシドを投薬することを含む。
【0095】 また、本発明は、疾病、特に挙げられた疾病の治療および/または予防におけ
る本発明によるN−オキシドの使用に関する。
【0096】 同様に、本発明は、挙げられた疾病の治療および/または予防に使用される医
薬品を製造するための、本発明によるN−オキシドの使用に関する。
【0097】 さらに、一つまたはそれ以上の本発明によるN−オキシドを含有する、挙げら
れた疾病の治療および/または予防のための医薬品は、本発明の対象である。
【0098】 また、慣用の二次包装、医薬品を含有する一次包装(例えばアンプルまたはブ
リスターパック)および場合によっては包装挿入物から成る製品は本発明の対象
であり、この場合、医薬品は、タイプ4の環状ヌクレオチド ホスホジエステラ
ーゼ(PDE4)に対して拮抗作用を表し、かつタイプ4の環状ヌクレオチド
ホスホジエステラーゼ(PDE4)に関連する疾病の症状の緩和を導くものであ
り、かつタイプ4の環状ヌクレオチド ホスホジエステラーゼ(PDE4)に関
連する疾病の予防または治療のための医薬品の適用は、製品の二次包装および/
または包装挿入物に示されるものであり、かつ医薬品は本発明による式Iの化合
物の一つまたはそれ以上のN−オキシドを含有する。二次包装、医薬品を含む一
次包装および包装挿入物は、別の方法では、この型の医薬品として従来技術で標
準的とみなされるものに従うものである。
【0099】 医薬品は、従来技術から公知の方法によって製造される。医薬品として、本発
明によるN−オキシド(=作用化合物)は、例えば、または好ましくは適した医
薬品添加剤との組み合わせ物で、たとえば錠剤、被覆された錠剤、カプセル剤、
坐剤、パッチ、乳濁液、懸濁液、ゲルまたは溶液の形で使用されてもよく、この
場合、作用化合物の含量は、有利には0.1〜95%である。
【0100】 望ましい医薬品調剤に適した医薬品添加剤は、専門家の知識に基づいて当業者
に公知である。溶剤、ゲル形成剤、軟膏基剤および他の作用化合物 賦形剤の他
に、例えば、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、保存剤、可溶化剤または浸透促進剤を
使用することも可能である。
【0101】 呼吸器官疾患の治療のために、また、本発明によるN−オキシドは、好ましく
は吸入によって投薬されてもよい。これに関して、前記化合物は直接的に粉末と
してか(例えば、微粉化された形で)、あるいはこれらを含む溶液または懸濁液
の噴霧によって投薬される。製造および投与形態に関して、引例は、例えばヨー
ロッパ特許第163965号明細書中に詳細がある。
【0102】 皮膚病の治療に関して、特に、本発明によるN−オキシドは、局所的適用に適
したこれらの医薬品の形で使用される。医薬品の製造のために、本発明のN−オ
キシド(=作用化合物)は、好ましくは適した医薬品添加剤と混合され、かつさ
らに適した医薬品調剤を得るために処理される。挙げられてもよい適した医薬品
調剤は、例えば、粉末、乳剤、懸濁液、噴霧剤、オイル、軟膏基剤、脂肪軟膏基
剤(fatty ointment)、クリーム、ペースト、ゲルまたは溶液である。
【0103】 本発明による医薬品は、公知の方法によって製造される。作用化合物の投与量
は、PDE阻害剤に関する慣用の量である程度にする。したがって、皮膚病の治
療のための局所適用形態(例えば、軟膏基剤)は、作用化合物を、例えば、0.
1〜99%の濃度で含有する。吸入による投与量は慣用には一日当たり0.1〜
3mgである。全身治療の場合の慣用の投与量(p.o.またはi.v.)は、
一日当たり0.03〜3mg/kgである。
【0104】 生物学的研究 細胞レベルでのPDE4阻害剤の試験において、炎症性細胞の活性化は特に重
要である。例として、好中球のFMLP(N−ホルミル−メチオニル−ロイシル
−フェニルアラニン)−誘導性過酸化物生成が挙げられてもよく、この場合、こ
れはルミノール増強(luminol-potentiated)化学ルミネセンスとして測定する
ことができる[Mc Phail LC, Strum SL, Leone PA and Sozzani S, The neutrop
hil respiratory burst mechanism. In “Immunology Series”1992, 57, 47-76
; ed. Coffey RG (Marcel Decker, Inc. New York-Basle-Hong-Kong )]。
【0105】 化学ルミネセンスおよびサイトカイン分泌を阻害する物質、ならびに炎症性細
胞、特に好中性顆粒球および好酸性顆粒球、Tリンパ球、単球およびマクロファ
ージはPDE4を阻害するものである。ホスホジエステラーゼ ファミリーの同
位元素は、特に好中球中に示される。その阻害は、細胞内サイクリックAMP濃
度の増加を導き、かつこのようにして細胞活性を阻害する。したがって、本発明
の物質によるPDE阻害は、炎症プロセス抑制の中心的指標である(Glembycz M
A, Could isoenzyme-selective phosphodiesterase inhibitors render broncho
dilatory therapy redundant in the treatment of bronchial asthma?. Bioche
m Pharmacol 1992, 43, 2041-2051; Torphy TJ et al., Phosphodiesterase inh
ibitors: new opportunities for treatment of asthma. Thorax 1991, 46, 512
-523; Schudt C et al., Zardaverine: a cyclic AMP PDE 3/4 inhibitor. In“
New Drugs for Asthma Therapy”, 379-402, Birkhaeuser Verlag Basle 1991;
Schudt C et al., Influence of selective phosphodiesterase inhibitors on
human neutrophil functions and levels of cAMP and Ca; Naunyn-Schmiedeber
gs Arch Pharmacol 1991, 344, 682-690; Tenor H and Schudt C, Analysis of
PDE isoenzyme profiles in cells and tissues by pharmacological methods.
In “Phosphodiesterase Inhibitors”, 21-40, “The Hand bool of Immunopha
rmacology” Academic Press, 1996; Htzelmann A et al., Enzymatic and func
tional aspects of dual-selective PDE3/4-inhbitors. In “Phosphodiesteras
e Inhibitors”, 147-160. “The Handbook of Immunopharmacology”,Academic
Press, 1996)。
【0106】 PDE4活性の阻害 方法論 活性試験は、例えば、バウアーおよびシュワーブ(Bauer and Schwabe)の方
法によって実施されてもよい。これに関して、この方法は、マイクロタイタープ
レートに適合する(Naunyn- Schmiedeberg's Arch. Pharmacol. 1980, 311, 193
-198)。PDE反応は、本発明の第1工程でおこなわれる。第2工程で、生じる
5’−ヌクレオチドは、ガラガラヘビ属のヘビ毒の5’−ヌクレオチダーゼによ
って切断され、チャージされないヌクレオシド(uncharged nucleoside)になる
。第3工程において、ヌクレオシドは、イオン交換カラム上で、残りの装填され
た物質と分離される。カラムは直接的にミニバイアルに溶出され、2mlの30
mM蟻酸アンモニウムを用いての計測のために、それに2mlのシンチレーター
液を付加的に添加する。
【0107】 本発明の化合物に関して測定された抑制値[−log50(mol/l)とし
ての抑制濃度]を以下の表Aに記載し、その際、化合物の番号は実施例の番号と
一致する。
【0108】 表A PDE4活性の阻害
【0109】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AE ,AL,AU,BA,BG,BR,CA,CN,CZ, EE,GE,HR,HU,ID,IL,IN,JP,K R,LT,LV,MK,MX,NO,NZ,PL,RO ,SG,SI,SK,TR,UA,US,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ディーター フロッケルツィ ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ アッ カーヴェーク 26 (72)発明者 ヘルマン アムシュラー ドイツ連邦共和国 ラドルフツェル ホー エンヘーヴェンシュトラーセ 19 (72)発明者 アルミン ハッツェルマン ドイツ連邦共和国 コンスタンツ アルタ ー ヴァル 3 (72)発明者 ダニエラ ブントシュー ドイツ連邦共和国 コンスタンツ ライン グートシュトラーセ 17 (72)発明者 ロルフ ボイメ ドイツ連邦共和国 コンスタンツ ボール シュトラーセ 13 (72)発明者 ヒルデガルト ボス ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ シュ タイク 6 ベー (72)発明者 ハンス−ペーター クレイ ドイツ連邦共和国 アレンスバッハ イム ヴァインベルク 3ベー Fターム(参考) 4C034 CF01 CF10 4C086 AA02 AA03 AA10 BC30 GA16 MA01 MA04 NA14 ZA59

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 [式中、R1はヒドロキシル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコ
    キシ、3−7C−シクロアルキルメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大
    部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシであり、 R2はヒドロキシル、1−4C−アルコキシ、3−7C−シクロアルコキシ、3
    −7C−シクロアルコキシメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分が
    フッ素置換された1−4C−アルコキシであるか、あるいは、 R1およびR2は一緒になって1−2Cアルキレンジオキシ基であり、 R3は水素または1−4C−アルキルであり、 R31は水素または1−4C−アルキルであるか、または、 R3およびR31は一緒になって1−4Cアルキレン基であり、 R4は水素または1−4C−アルキルであり、 R5は水素であり、 R51は水素であるか、または R5およびR51は一緒になって付加的な結合を示し、 R6はSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、その際、
    R7は水素、1−7C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シク
    ロアルキルメチル、または、非置換であるかまたはR12−および/またはR1
    3−置換されたフェニル基であり、 R8は1−7C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロ−ア
    ルキルメチル、または、非置換であるかまたはR12−および/またはR13−
    置換されたフェニル基であるか、または、 R7およびR8が一緒になって、かつ双方が結合される窒素原子を含んで、1−
    ピロリジニル、1−ピペリジル、1−ヘキサヒドロアゼピニルまたは4−モルフ
    ォリニル基を示し、 R9は水素または1−4Cアルキルであり、 R10は非置換であるかまたはR11−置換されたピリジル基、または、非置換
    であるかまたはR12−および/またはR13−置換されたフェニル基であり、
    その際、R11はハロゲン、ニトロ、カルボキシル、1−4C−アルコキシ、1
    −4C−アルコキシカルボニル、1−4C−アルキル、トリフルオロメチルであ
    るか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシ
    であり、 R12はヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコ
    キシであり、 R13はヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、1−4C−
    アルキル、トリフルオロメチル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ
    カルボニル、1−4C−アルキルカルボニルオキシ、アミノ、モノ−またはジ−
    1−4C−アルキルアミノ、アミノカルボニル、モノ−またはジ−1−4C−ア
    ルキルアミノカルボニルであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換
    された1−4C−アルコキシである]の化合物のN−オキシドまたはこのN−オ
    キシドの塩。
  2. 【請求項2】 R1が1−2C−アルコキシ、3−5C−シクロアルコキシ
    、3−5C−シクロアルキルメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分
    がフッ素置換された1−2C−アルコキシであり、 R2が1−2C−アルコキシ、3−5C−シクロアルコキシ、3−5C−シクロ
    アルキルメトキシであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された
    1−2C−アルコキシであり、 R3が水素であり、 R31が水素であり、 R4が水素または1−2C−アルキルであり、 R5が水素であり、 R51が水素であるか、または R5およびR51が一緒になって付加的な結合を示し、 R6がSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、その際、
    R7が水素、1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シク
    ロアルキルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−および/ま
    たはR13置換されたフェニル基であり、 R8が1−4C−アルキル、3−7C−シクロアルキル、3−7C−シクロアル
    キルメチルであるか、あるいは非置換であるかまたはR12−および/またはR
    13置換されたフェニル基であるか、または、 R7およびR8が一緒になって、かつ双方が結合される窒素原子を含んで、1−
    ピペリジルまたは4−モルフォリニル基を示し、 R9が水素であり、 R10が非置換であるかまたはR11−置換されたピリジル基であるか、あるい
    は非置換であるかまたはR12−および/またはR13−置換されたフェニル基
    であり、 その際、R11はハロゲン、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルキル、トリ
    フルオロメチルであるか、あるいは完全にかまたは大部分がフッ素置換された1
    −4C−アルコキシであり、 R12はヒドロキシル、ハロゲン、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコ
    キシであり、 R13はヒドロキシル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、1−4C−
    アルキル、トリフルオロメチル、1−4C−アルコキシ、1−4C−アルコキシ
    −カルボニル、1−4C−アルキルカルボニルオキシであるか、あるいは完全に
    かまたは大部分がフッ素置換された1−4C−アルコキシである、請求項1に記
    載の式Iの化合物のN−オキシドまたはこのN−オキシドの塩。
  3. 【請求項3】 R1が1−2C−アルコキシ、 R2が1−2C−アルコキシ、 R3、R31、R4、R5およびR51が水素であり、 R6がSO−N(R7)R8またはCO−N(R9)R10であり、 その際、R7が水素、1−4C−アルキルであるか、あるいは非置換であるかま
    たはR13−置換されたフェニル基であり、 R8が1−4C−アルキルまたは非置換されたかまたはR13−置換されたフェ
    ニル基であり、 R9が水素であり、 R10が非置換のピリジル基であるか、あるいは非置換であるかまたはR13−
    置換されたフェニル基であり、かつ、 R13はハロゲン、シアノ、1−4C−アルキルまたは1−4C−アルコキシで
    ある、請求項1に記載の式Iの化合物のN−オキシドおよびこのN−オキシドの
    塩。
  4. 【請求項4】 R1が1−2C−アルコキシであり、 R2が1−2C−アルコキシであり、 R3、R31、R4、R5およびR51が水素であり、 R6がCO−N(R9)R10であり、 その際、R9が水素であり、かつ R10が4−メトキシフェニルである、請求項1に記載の式Iの化合物のN−オ
    キシドまたはこのN−オキシドの塩。
  5. 【請求項5】 出発物質として使用することができる、旋光度 【外1】 を有する化合物(−)−シス−1,2−ジメトキシ−4−(2−アミノシクロヘ
    キシル)ベンゼンとして、4a位および10b位で同じ絶対立体配置を有する、
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の式Iの化合物のN−オキシド。
  6. 【請求項6】 疾病の治療に使用するための、請求項1に記載の式Iの化合
    物のN−オキシド。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の式Iの化合物の少なくとも一つのN−オキ
    シドならびに医薬品添加剤および/または賦形剤を含有する医薬品。
  8. 【請求項8】 気道疾患を治療するための医薬品を製造するための請求項1
    に記載の式Iの化合物のN−オキシドの使用。
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