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JP2002527072A - アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類 - Google Patents

アグロバクテリウム・ラジオバクターによって産生されるヘテロ多糖類

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JP2002527072A
JP2002527072A JP2000576044A JP2000576044A JP2002527072A JP 2002527072 A JP2002527072 A JP 2002527072A JP 2000576044 A JP2000576044 A JP 2000576044A JP 2000576044 A JP2000576044 A JP 2000576044A JP 2002527072 A JP2002527072 A JP 2002527072A
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シェヴァレルオ ポール
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株、その組換え体又はその突然変異体と、前記菌株、その組換え体又はその突然変異体によって同化されることができる炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることができることを特徴とする、ヘテロ多糖類(HP)に関する。本発明はまた、前記ヘテロ多糖類の製造方法並びに増粘及び/又はゲル化剤としてのその使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクター(Agrobact
erium radiobacter)I-2001(又はDSM 12095)菌株、それらの組換え体又はそれ
らの突然変異体と、前記菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体によっ
て同化されることができる炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることがで
きることを特徴とする、ヘテロ多糖類(HP)に関する。
【0002】 多くの産業分野において、ゲルを形成することができる改善されたレオロジー
特性並びに広い温度及びpH範囲にわたって高い安定性を有する化合物であって
、それらが添加される媒体との適合性が高いものについて、絶え間なく研究され
ている。 細菌発酵によって得られる化合物の場合、この化合物が良好な生産性を有する
こともまた重要である。
【0003】 様々な分野においてゲルを用いることを必要とする用途があるので、ゲルは特
に魅力的な系であり、従ってゲル化できるということは非常に有利なことである
。 例えば、農業食品産業は広範なゲル化製品(クリーム、ヨーグルト、各種ゼリ
ー、アイスクリーム等)を提供し、製薬産業は活性成分の担体又は増粘剤として
ゲルを用いる。 全く別の分野において、塗料は、静置時にゲルの特性を持っていれば滴り落ち
ることはなく、他方で塗料刷毛で容易に塗り広げられる(レオ流体化プロフィー
ル)。 また、水性ゲルはクロマトグラフィー担体として又はコンタクトレンズの製造
用にも用いられる。
【0004】 キサンタンガムのような細菌を起源とするヘテロ多糖類はすでに報告されてお
り、レオロジー特性が優れているために極端な温度及びpH条件下において用い
られている。しかしながら、これらのヘテロ多糖類は溶液状での用途において好
適ではあるが、常にゲルをもたらすわけではない。 媒体のゲル化は、媒体の成分の架橋の後に3次元網目構造が形成されるときに
起こることが知られている。
【0005】 従来、このゲル化は、媒体に追加のカチオン、特にアルカリ金属若しくはアル
カリ土類金属タイプ(例えばカルシウム及び/若しくはマグネシウム)のカチオ
ンを添加することによって、pHを酸性若しくは塩基性pHに転換させることに
よって、別の化合物、特に別の多糖類(例えばキサンタンとカロブとの組合せ)
を添加することによって、又は温度を変えることによって、もたらされている。
【0006】 どんな用途が検討されるとしても、前記のゲル化条件は、 ・追加のカチオン又は補助添加剤(これはゲルを得るために導入しなければなら
ない)と組成物中に存在するその他の成分との間の相互作用のせいで最終ゲルの
安定性及び適合性を損なうことがあり、 ・高い温度及び/又はpH変化のせいで組成物中に存在するヘテロ多糖類及び/
又はその他の成分を変質させることがある。
【0007】 本発明の範疇において、用語「ゲル」とは、液体中に分散されるヘテロ多糖類
鎖が少なくとも部分的に会合することの結果として生じる擬似固体(固体に近い
挙動)を意味する。外力振動数範囲ωにおいて、擬似固体ゲルは一般的に、それ
らの固体成分に関しては弾性率G’(ω)(貯蔵弾性率とも称される)によって
、それらの液体又は粘性成分に関しては粘性弾性率G”(ω)(損失弾性率とも
称される)によって、特徴付けられる。
【0008】 機械的値G’(ω)及びG”(ω)は、歪み調節式流動計を用いて振動態様で
操作して測定することができる。非限定的な指標として、例えばRheo-Fluid Spe
ctrometer(登録商標)流動計を挙げることができる。 G’及びG”はまた、応力調節式流動計について振動態様で操作して測定する
こともできる。非限定的な指標として、例えばCARRIMED(登録商標)流動計を挙
げることができる。
【0009】 この測定の原理は、最初に機械的外力に対するゲルの応答が歪みの関数として
直線的である可逆的な機械的歪みの範囲を決定し、次にこの決定された直線範囲
に含まれる所定の値の機械的歪みをこのゲルに加えることから成る。流動計が振
動数ωの掃引を行う。
【0010】 歪みと位相が一致するゲルの応力応答は、弾性率G’(ω)を与える。G’(
ω)は、弾性の形でゲルによって蓄えられるエネルギーに相当し、回復すること
ができる。 歪みと90°の角度で位相がずれたゲルの応力応答は、粘性弾性率G”(ω)
を与える。G”(ω)は、粘性流によって消散するエネルギーに相当し、回復す
ることができない。
【0011】 ゲルは、掃引される外力振動数(ω)の範囲全体でG’/G”比が10以上で
あり、即ちゲルの弾性が高いままであり、且つG”(ω)値が10Pa以上であ
る場合に、強い真のゲルであると言われる。
【0012】 本発明の目的は正に、非常に良好なレオロジー特性{特に増粘及び擬塑性(レ
オ流体化)特性の点で}を有し且つ媒体に追加のカチオンを添加する必要なくp
Hを転換させる必要もなく40℃以下の温度において真のゲルを作る能力を有す
るヘテロ多糖類を提供することにある。
【0013】 本発明の目的はまた、低濃度において非常に良好なレオロジー特性を有するヘ
テロ多糖類を提供することにもある。
【0014】 従って、本発明は、少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクターI-
2001(又はDSM 12095)菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体と、前
記菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体によって同化されることがで
きる炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることができることを特徴とする
、ヘテロ多糖類(HP)に関する。
【0015】 アグロバクテリウム・ラジオバクター菌株は、ブダペスト条約に従って199
8年4月3日にCollection Nationale de Culture des Microorganismes(CN
CM)に寄託されており、I-2001の番号の下で公に入手できる。これはまた、1
998年4月21日にDeutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellcultur
en GmbH(DSMZ)にも寄託されており、DSM 12095の番号の下で公に入手でき
る。
【0016】 アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)の純粋培養は
、25℃〜30℃の範囲、より特定的には25℃〜28℃の範囲の温度に保温さ
れたペトリ皿中で約24時間実施することができる。
【0017】 アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)によって同化
されることができる炭素及び窒素源は、グルコース、フルクトース、ガラクトー
ス、トレハロース、マンノース、メリビオース、スクロース、ラフィノース、マ
ルトトリロース、マルトース、ラクトース、ラクツロース、メチル−β−ガラク
トピラノシド、メチル−α−ガラクトピラノシド、セロビオース、ゲンチオビオ
ース、メチル−β−D−グルコピラノシド、メチル−α−D−グルコピラノシド
、エスクリン、リボース、アラビノース、キシロース、パラチノース、ラムノー
ス、フコース、メレジトース、D(+)アラビトール、L(−)アラビトール、
キシリトール、ズルシトール、タガトース、グリセロール、ミオイノシトール、
マンニトール、マルチトール、ツラノース、ソルビトール、アドニトール、リキ
ソース、エリトリトール、D(−)タルタレート、D(+)マレート、L(−)
マレート、cis−アコニテート、trans−アコニテート、2−ケト−D−
グルコネート、N−アセチルグルコサミン、キネート(キナ酸エステル)、ベタ
イン、スクシネート、フマレート、グリセレート及びグルコサミンから選択する
ことができる。
【0018】 菌株のための可能な維持媒体の中では、Difco MYアガー(寒天)(参照番号07
12-01-8)タイプの維持媒体が特に有利であると考えられる。このDifco MYアガ
ー(寒天)培地は、次の組成を有する: ・バクト酵母抽出物 3g ・モルト(麦芽)抽出物 3g ・バクトペプトン 5g ・バクトデキストロース 10g ・バクトアガー 20g。
【0019】 菌株を保存するためには、少なくとも1回の予備培養工程を先に行うのが好ま
しい。用語「予備培養工程」とは、多糖類を産生することなく細菌菌株を成長さ
せ増殖させることから成る工程を意味するものとする。
【0020】 一般的にヘテロ多糖類(HP)は、グルコース及び/又はその誘導体のモチー
フ(部分構造、単位)、ガラクトース及び/又はその誘導体のモチーフ、グルク
ロン酸及び/又はその塩のモチーフ、酢酸及び/又はその塩のモチーフ、並びに
ピルビン酸及び/又はその塩のモチーフを含むということを示すことができてい
る。
【0021】 ヘテロ多糖類の成分モチーフは、基準としてのグルコースを1として ・ガラクトース及び/又はその誘導体0.2〜5、 ・グルクロン酸及び/又はその塩0.1〜3、 ・酢酸及び/又はその塩0〜5、 ・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2 のモル割合で存在するのが一般的である。
【0022】 より特定的には、前記モチーフは、基準としてのグルコースを1として ・ガラクトース及び/又はその誘導体0.5〜4、好ましくは0.8〜2、 ・グルクロン酸及び/又はその塩0.2〜2、好ましくは0.4〜1、 ・酢酸及び/又はその塩0〜4、好ましくは0〜3、 ・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2 のモル割合で存在させる。
【0023】 前記のグルクロン酸、酢酸及びピルビン酸は塩の形にあることができる。塩と
しては、ナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニウム塩を挙げることが
できる。
【0024】 上に特定した原料組成を決定することを可能にしたヘテロ多糖類(HP)の分
析方法の原理は、このヘテロ多糖類(HP)の加水分解後の成分要素(単糖類及
び酸)の測定並びに内部又は外部キャリブレーションを用いたクロマトグラフィ
ー分析である。
【0025】 単糖類分析は、次の態様で実施した。ヘテロ多糖類(HP)100mgを密封
管中で1Mトリフルオル酢酸5ミリリットルを用いて105℃において3〜6時
間加水分解する。
【0026】 この操作に続いて、蒸発乾固させ、乾燥残渣を内部標準としてソルビトール1
5mgを含有させたピリジン5ミリリットル中に取り出す。次いでピリジン溶液
1ミリリットルに対してヘキサメチルジシラザン0.9ミリリットルを用いてシ
リル化を行う。このシリル化は、トリフルオル酢酸0.1ミリリットルによって
触媒される。
【0027】 次いで0.14μのフィルム厚さを有するメチルシリコーン相を装填した長さ
25m、直径0.25mmのガラス毛細管カラムを用いてFID(水素炎イオン
化検出)ガス相クロマトグラフィーによって単糖類分析を実施する。用いたガス
媒体は、2ミリリットル/分の流量の水素である。
【0028】 ピルビン酸分析は、1N塩酸5ミリリットルを用いてヘテロ多糖類(HP)5
0mgを105℃において1時間加水分解し、次いでケトグルタル酸(内部標準
となる)2mgを添加し、蒸留水で25ミリリットルに調節することによって得
られた原溶液を用いて実施される。この操作に続いて、2,4−ジニトロフェニ
ルヒドラジン(DNPH)との反応を次のようにして行う。 ・前記溶液1ミリリットルに、2N塩酸中に7mg/ミリリットルのDNPH溶
液1ミリリットルを添加する。 ・反応時間を5分間とする。次いで ・アセトン2ミリリットル及び水−アセトニトリル混合物6ミリリットルを添加
する。
【0029】 次いで、直径5μのC−18グラフト化シリカを装填した長さ250mm、直
径4.6mmのカラムを用いて高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によ
って分析を実施する。用いた溶離剤は、0.2モル/リットルホスホン酸とアセ
トニトリルとの容量比50/50の混合物である。流量は2ミリリットル/分と
する。 ピルビン酸の検出は、375nmの紫外線光を用いて実施する。
【0030】 酢酸の分析は、次のようにして行う。最初に、2N塩酸5ミリリットルを用い
てヘテロ多糖類(HP)100mgを105℃において1時間加水分解し、次い
で内部標準として5mg/ミリリットルのプロピオン酸の溶液5ミリリットルを
添加し、この混合物に脱イオン水15ミリリットルを添加する。分析は、長さ2
50cm、直径4.6mmの5μC−18グラフト化シリカカラムを用いてHP
LCによって実施する。溶離剤は0.02モル/リットルホスホン酸水溶液であ
り、流量は1.2ミリリットル/分とする。検出は屈折率測定式のものである。
【0031】 グルクロン酸は、「Food Chemical Codex」第4版、第768頁に記載された
方法に従って、ガム質物を温塩酸で処理して脱カルボキシルさせることによって
放出されるCO2によって分析する。
【0032】 分子量は、直列のTSK PW 4000カラム及びTSK PW 6000カラム(長さ30cm、
直径7mmのカラム)を用いて屈折率測定式検出方式の排除クロマトグラフィー
によって測定する。溶離剤は0.1モル/リットル硝酸ナトリウム溶液である。
ヘテロ多糖類は溶離剤中に約0.015重量%である。5×103〜1.6×1
6g/モルの範囲(107g/モルまで外挿される)の分子量の単分散多糖類で
あるプルランを用いてキャリブレーションを実施する。
【0033】 クロマトグラムから導かれる質量分布曲線から、重量平均分子量(Mw)が得
られる。この重量平均分子量(Mw)は、一般的に1×105〜8×106g/モ
ルの範囲、好ましくは約8×105〜5×106g/モルの範囲である。この重量
平均分子量は、より特定的には約3×106g/モルである。
【0034】 前述のように、HPは、溶液状、特に蒸留水又は都市水中で、非常に良好なレ
オロジー特性を有する。 かくして、例えば1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の1重量/重量%
のHP溶液は、0.1〜200Paの範囲のG’値及び0.1〜20Paの範囲
のG”値をもたらすことがわかった。 HPは、G’及びG”値が有利にはG’について20〜200Paの範囲、G
”について0.5〜15Paの範囲の時に、強いゲル又は真のゲルをもたらす。
さらにより一層有利には、G’値は20〜150Paの範囲であり、G”値は0
.5〜10Paの範囲である。特に好ましい具体例に従えば、G’値は約100
Paであり、G”値は約5Paである(蒸留水中)。
【0035】 HPは水性媒体に粘性を付与し、これは流れレオロジーによって評価される。
流れ粘度のレオロジー測定は、応力調節式流動計又は剪断調節式速度流動計{例
えばそれぞれRHEOMAT(登録商標)又はCARRIMED(登録商標)タイプの粘度計を
用いるもの}を用いて実施される。
【0036】 両方の場合において、装置はHPと水との混合物を不可逆的に歪ませたときの
この混合物の流動時の応力を測定する。この応力から流れ粘度が計算される。 かくして、この装置は、所定の剪断速度における粘性レベルを定量化すること
ができる。 流れ粘度はBROOKFIELD粘度計を用いてもっと簡単に評価することができる。
【0037】 HP流れ粘度のこれらのレオロジー測定はさらに、HP溶液及び/又はそれを
含む配合物の流れ閾値を評価することも可能にする。この閾値は、媒体の構造を
破壊してそれを流動させるために提供されなければならない力を表わす。
【0038】 流れレオロジーはまた、調節剪断が増大するときのHP溶液及び/又はそれを
含む配合物の流動し易さ(擬塑性又はレオ流体化挙動)を定量化することもでき
る。
【0039】 例えば、23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水中のHPの
1%(重量/重量)溶液は、0.1s-1の剪断速度において100〜5000P
a・sの範囲、より特定的には200〜2000Pa・sの範囲の流れ粘度値を
もたらすということがわかった。 同様の条件下で、10s-1の剪断速度においては、0.5〜300Pa・sの
範囲、より特定的には5〜150Pa・sの範囲の流れ粘度値がもたらされる。
【0040】 これらの流れレオロジーデータは、配合物が素練りされる時や、移し替えられ
る時、オーバーランする時等のこの配合物の挙動を象徴する。
【0041】 HPを媒体に組み込むことによって得られるゲルは治癒性ゲルであり、即ち剪
断後、強剪断後でさえ、“破壊された”ゲルは再形成して初期特性を回復する能
力(当初の強さを維持する能力)を有する。
【0042】 HPから得られるゲルの治癒力は圧縮測定によって評価され、この圧縮測定は
例えば直径12.7mmの円筒状測定体から成るETIA T2テキスチャライザーに
ついて、侵入速度0.05mm/s、押込み深さ15mmで実施される。ピスト
ンをゲル中に同じ場所において数回、異なる時間間隔で押込み、圧縮力を記録す
る。ゲルの弾性を象徴する初期スロープ(mN/mmで表わされる)を測定する
【0043】 例えば、蒸留水中にHP1%(重量/重量)でゲルを調製する。このゲルを次
いで24時間貯蔵した後に、室温(約25℃)において又は約6℃の冷却時にお
いて圧縮測定を実施する。 圧縮測定は、0分、5分、15分及び24時間の異なる時間間隔で、各測定の
間で5分間待機して、実施する。
【0044】 どの測定時間(t=0分、5分、15分及び24時間)でも、スロープは一定
のままであり、約45±1mN/mmである。 このことは、ゲルの弾性が安定であり、同じゲル強度を維持しながら、ゲルが
全時間を通じて連続的に数回治癒する能力を有するということを意味する。
【0045】 本発明はまた、前記のヘテロ多糖類(HP)の製造方法にも関する。 この製造方法は、まず最初に、アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(
又はDSM 12095)菌株、その組換え体又はその突然変異体によって同化されるこ
とができる少なくとも1種の炭素源を含む培地の発酵から成る。
【0046】 発酵培地には、前記の同化されることができる炭素源に加えて、少なくとも1
種の有機又は無機窒素源及び随意としての1種以上の無機塩を含有させることが
できる。 この培地にアグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌
株を通常の態様で接種する。
【0047】 発酵培地の一構成成分である有機炭素源としては、前記の糖類に加えて、澱粉
(加水分解されたものが有利である)、澱粉水解物のような糖類、これら糖類の
混合物及びこれら糖類の内の少なくとも1種を含む混合物を挙げることができる
。 より特定的には、グルコース、スクロース、澱粉(有利には加水分解されたも
の)、澱粉水解物、ラクトース、これらの糖類の混合物及びこれら糖類の内の少
なくとも1種を含む混合物を挙げることができる。グルコース及びスクロースが
さらにより一層好ましい糖類である。
【0048】 発酵培地中の炭素源濃度は、1〜100g/リットルの範囲にすることができ
、15〜60g/リットルの範囲にするのが好ましい。
【0049】 有機窒素源としては、カゼイン及びカゼイン塩、魚水解物、小麦、トウモロコ
シ又は大豆粉、酵母抽出物(パン酵母、ビール酵母、乳汁酵母等)、コーンステ
ィープリカー(CSL)、尿素並びにジャガイモ蛋白質を挙げることができる。 無機窒素源としては、硝酸アンモニウム又はナトリウム、及び燐酸又は硫酸ア
ンモニウムを挙げることができる。 また、有機窒素源と無機窒素源との混合物を用いて発酵を行うこともできる。
【0050】 発酵培地中の窒素含有源(有機、無機又はこれら2種の混合物)濃度は、1〜
80g/リットルの範囲にすることができ、3〜50g/リットルの範囲にする
のが好ましい。
【0051】 発酵培地にはまた、痕跡量の元素、例えば痕跡量の鉄及び/又はカルシウム及
び/又はマンガン及び/又はマグネシウム塩並びにビタミン及びヌクレオチドが
含有されていてもよい。
【0052】 発酵は、1〜4バールの範囲の圧力、25℃〜35℃の範囲、好ましくは25
℃〜30℃の範囲の温度で、有気条件下で実施することができる。
【0053】 発酵培地のpHは、5〜9の範囲であることができ、6〜8の範囲にするのが
好ましい。このpHは、その場合に応じて水酸化ナトリウム、水酸化カリウム若
しくはアンモニア水のような塩基によって、又は硫酸、燐酸、塩酸若しくは硝酸
のような酸によって、調節することができる。
【0054】 発酵タンク又は容器中に入れられた発酵培地は、撹拌するのが有利なことがあ
る。この撹拌は、例えば相互振盪機、回転式振盪機、撹拌スピンドル又は泡カラ
ムを用いて実施することができる。発酵時間は通常は30時間以上であり、一般
的には40〜100時間の範囲である。
【0055】 発酵収率は、用いた炭素源に対する産生されるヘテロ多糖類の重量として一般
的に40重量%以上、より特定的には55〜75重量%、特に特定的には60〜
75重量%である。
【0056】 発酵後に、ヘテロ多糖類(HP)を次の工程に従って発酵マスト(発酵液)か
ら分離することができる: (i) 発酵終了時におけるマストを80℃〜120℃の範囲の熱処理に10〜
60分間付す; (ii) 少なくとも部分的に水混和性の有機液体を用いてヘテロ多糖類(HP)
を沈殿させる; (iii) 前記有機液体から前記ヘテロ多糖類(HP)を分離する。
【0057】 工程(i)において、ヘテロ多糖類(HP)を含有する発酵マストを有利には
80℃〜120℃の範囲の温度に10〜60分間、好ましくは15〜45分間加
熱する。
【0058】 前記の熱処理に付されるマストは、6〜8の範囲のpHを有するのが有利であ
る。 しかしながら、このpHは必要ならば場合に応じて塩基又は酸によって調節す
ることができる。 これらは、発酵培地のpHを調節するために用いられる前記の塩基及び酸から
選択することができる。
【0059】 本発明の好ましい具体例に従えば、工程(i)から誘導されたマストを熱処理
の温度と同じ温度に保つ。
【0060】 工程(ii)において、工程(i)において得られたマストからヘテロ多糖類(
HP)を、有利には、少なくとも部分的に水混和性であり且つヘテロ多糖類(H
P)が不溶性又は事実上不溶性である有機液体を用いた沈殿によって、回収する
【0061】 本発明に従って好適な液体の例としては、アセトン並びに1〜6個の炭素原子
を有するアルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノール、t−ブタノール又はそれらの混合物を挙げることができる。 より特定的には、HPの沈殿はイソプロパノールを用いて実施される。
【0062】 用いる有機液体の容量は、処理されるべきマストの容量の少なくとも2倍にす
るのが一般的である。
【0063】 有機液体によるヘテロ多糖類(HP)の沈殿はまた、ナトリウム、カリウム又
はカルシウムの硫酸塩、塩化物又は燐酸塩のような塩の存在下で実施することも
できる。
【0064】 特定的な具体例に従えば、沈殿は、40〜60℃の範囲の温度において行うこ
とができる。
【0065】 沈殿したヘテロ多糖類(HP)は、次いで工程(iii)において有機液体から
分離することができる。 分離方法自体は臨界的ではなく、例えば濾過、遠心分離又は絞り取り(essora
ge)のような通常の既知の分離方法から無差別に選択することができる。
【0066】 得られるファイバーは、例えばアセトン又はエタノール、プロパノール若しく
はイソプロパノールのようなアルコールを用いて随意に脱水することができる。 この脱水操作を実施するのに必要なアルコールの重量は、処理されるべきファ
イバーの重量の1〜10倍であるのが一般的である。
【0067】 脱水されたファイバーは、さらに濾過、遠心分離又は絞り取り操作に付すこと
ができる。 適宜に前記ファイバーを乾燥させ、粉砕し且つ/又は篩分けして、ヘテロ多糖
類(HP)のパウダーを得ることができる。
【0068】 より一層純粋なパウダーを得ることが意図されるならば、発酵マスト又は前記
の方法に従って得られたパウダーから再形成された水溶液のいずれかを1種以上
の酵素を用いて処理することができる。 この目的に適した酵素の例としては、プロテアーゼ、ムタナーゼ、リポプロテ
アーゼ、セルラーゼ及びキチナーゼを挙げることができる。
【0069】 酵素を用いた精製と組み合わせて又はこれの代わりに、様々な濾過、遠心分離
若しくは透析のような物理的精製方法又は様々なクロマトグラフィー技術を行う
ことができる。
【0070】 発酵マスト又は前記のヘテロ多糖類(HP)の再形成溶液(随意に精製処理さ
れたもの)は、濃縮することができる。 濃縮は、ある場合、特にそれによって輸送コストが減少する場合に、有利であ
ることがある。さらに、濃縮された溶液はヘテロ多糖類(HP)パウダーよりも
迅速に用いることができる。 濃縮は、当業者に周知のすべての技術によって、特に蒸発、限外濾過又はダイ
アフィルトレーションによって、実施することができる。
【0071】 本発明において、ヘテロ多糖類(HP)は、ファイバー又はパウダータイプの
固体の形で存在するのが有利である。
【0072】 前述のように、HPは非常に良好なレオロジー特性を有し、特に真のゲルを形
成する能力を有する。発酵条件に応じて、特に培地中の成分及びそれらの濃度並
びに本方法の工程(ii)における沈殿条件(より特定的には沈殿を塩の存在下で
行うかどうか)に応じて、HPは増粘剤として、ゲル化剤として又はそれらの両
方として用いることができるという利点を有する。
【0073】 かくして、本発明は、増粘剤及び/又はゲル化剤としての前記のヘテロ多糖類
(HP)又は前記の方法によって得られるヘテロ多糖類(HP)の使用にも関す
る。
【0074】 HPは、例えば石油、農薬、食品、化粧品、紙及び織物産業並びに塗料、コン
タクトレンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤中の増粘剤及び/又は
ゲル化剤として用いることができる。
【0075】 化粧品組成物中に用いることができる本発明のヘテロ多糖類(HP)の量は、
増粘及び/又はゲル化されるべき水性媒体に依存する。この量は、増粘又はゲル
化される水性媒体の重量の約0.01〜5%を占めることができ、約0.1〜0
.3%を占めるのが好ましい。
【0076】 用語「化粧品組成物」又は「化粧品配合物」とは、化粧品綱領(Directive Co
smetique)と称される1976年7月27日付けヨーロッパ綱領No.76/7
68/EECの付録1{「化粧製品のカテゴリーによる例示的リスト」(Illust
rative list by category of cosmetic products)}に記載されているもののよ
うなすべての化粧品製品又は製剤を意味するものする。
【0077】 化粧品組成物は、毛髪及び/又は皮膚用の多数のタイプの製品中に配合するこ
とができ、例えばムース、ジェル(特にスタイリング用ジェル)、コンディショ
ナー、ヘアースタイリング用配合物、毛髪の櫛通りをよくするための配合物、リ
ンス用配合物、ハンド及びボディーローション、皮膚の潤いを調節する製品、ク
レンジング乳液、メーキャップ除去用組成物、太陽及び紫外線に対する保護のた
めのクリーム又はローション、ケアクリーム、抗アクネ製剤、局所麻酔、マスカ
ラ、口唇又はその他の粘膜に適用することが企図される製品、スティック、並び
に同じタイプのその他の組成物中に配合することができる。
【0078】 これらの化粧品組成物には、組成物中に約0.5〜99.5%の範囲、一般的
には約5〜90%の範囲の濃度で存在するビヒクル又は数種のビヒクルの混合物
が利用される。
【0079】 好適なビヒクルの選択は、用いる成分の性状及び組成物の用途に依存し、配合
された製品が適用された表面にとどまるべきもの(例えばスプレー、ムース、ト
ニックローション又はジェル)であるか、使用後に濯がれるべきもの(例えばシ
ャンプー、コンディショナー、リンス用ローション)であるかにも依存する。
【0080】 化粧品組成物中に存在させる水性ビヒクルにはまた、C1〜C6アルコール、特
にメタノール、エタノール及びイソプロパノールを含有させることもできる。こ
れらにはまた、この組成物中に用いられる様々な成分を水性媒体中に可溶化又は
分散させることができる別の溶剤を含有させることもできる。
【0081】 かくして、前記ビヒクルにはまた、非常に様々なその他の溶剤、例えばアセト
ン、炭化水素、ハロ炭化水素、リナロール、揮発性シリコーン及びエステルを含
有させることもできる。水性ビヒクル中に用いることができる様々な溶剤は、互
いに混和性であっても非混和性であってもよい。
【0082】 化粧品組成物がスプレー、トニックローション、ジェル又はムースの形にある
場合、好ましいビヒクルは、水に加えて、エタノール、揮発性シリコーン誘導体
及びそれらの混合物を含むものである。
【0083】 エアゾールスプレー及びムース用の配合物には、均一なムース又は微細スプレ
ーの形の製品を生じさせることができる噴射剤を含有させることもできる。例と
して、トリクロルフルオルメタン、ジクロルジフルオルメタン、ジフルオルエタ
ン、ジメチルエーテル、プロパン、n−ブタン又はイソブタンを挙げることがで
きる。
【0084】 前記水性ビヒクルは、多くの形を取ることができ、特に油中水エマルション、
水中油エマルション及びマルチエマルションを含めてエマルションの形を取るこ
とができ、その所望の粘度は2000000mPa・sまでの範囲であることが
できる。
【0085】 化粧品組成物には、水性ビヒクルに加えて、用いられる様々な化合物(特に皮
膚軟化又は潤い付与特性のために用いられる化合物)を分散させ、乳化させ、可
溶化させ及び安定化させるために用いられるある種の界面活性剤を含有させるこ
とができる。これらは、アニオン性、ノニオン性、カチオン性、双極性イオン性
又は両性タイプのものであることができ、例として、次のものを挙げることがで
きる。
【0086】 アニオン性界面活性剤としては、アルキルエステルスルホネート、アルキルサ
ルフェート、アルキルアミドサルフェート、飽和又は不飽和脂肪酸の塩のような
ものを挙げることができる。これは3%〜50%の範囲の量であることができ、
5%〜20%の範囲の量であるのが好ましい。
【0087】 ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン化アルキルフェノール
、グルコサミド、グルカミド、N−アルキルアミンから誘導されたグリセロール
アミド、ポリオキシアルキレン化C8〜C22脂肪族アルコール、プロピレンオキ
シドとプロピレングリコールとの縮合から得られた疎水性物質とエチレンオキシ
ドとの縮合から得られた生成物、アミンオキシド、アルキルポリグリコシド及び
そのポリオキシアルキレン化誘導体、C8〜C20脂肪酸のアミド、エトキシル化
脂肪酸、エトキシル化アミン、エトキシル化アミド、エトキシル化アミドアミン
のようなものを挙げることができ、これは0.1%〜30%の範囲の量であるこ
とができ、2%〜10%の範囲の量であるのが好ましい。
【0088】 両性又は双極性イオン性界面活性剤としては、ベタイン、スルホベタイン、ア
ミドアルキルベタイン及びアミドアルキルスルホベタインのようなベタインタイ
プのもの、アルキルサルテイン(sultaine)、脂肪酸と蛋白水解物との縮合生成
物、ココアンフォアセテート及びココアンフォジアセテート、アルキルアンフォ
プロピオネート又はアルキルアンフォジプロピオネート、アルキルポリアミンの
両性誘導体のようなものを挙げることができ、これらは0.1%〜30%の範囲
の量であることができ、1〜10%の範囲の量であるのが好ましい。
【0089】 また、コンディショナーを存在させることもでき、その量は0.05%〜5%
の範囲であることができ、0.1%〜1%の範囲であるのが好ましい。これらの
中では、ポリクウォータニウム(polyquaternium)−2、ポリクウォータニウム
−7及びポリクウォータニウム−10のようなポリクウォータニウムの名称でよ
く知られている合成によるもの、ココジモニウム(cocodimonium)ヒドロキシエ
チルセルロース、グアールヒドロキシプロピルトリモニウム(trimonium)クロ
リド若しくはヒドロキシプロピルグアールヒドロキシプロピルトリモニウムクロ
リドのような多糖類のカチオン性誘導体、アモジメチコン(amodimethicone)、
シクロメチコン(cyclomethicone)のような不揮発性シリコーン誘導体、又はオ
イル、樹脂若しくはガムのような水不溶性且つ不揮発性のオルガノポリシロキサ
ン、例えばジフェニルジメチコンガムを挙げることができる。
【0090】 化粧品配合物にはまた、付着作用をもたらすために用いることができるフィル
ム形成特性を有するポリマーを含有させることもできる。これらのポリマーは、
0.01〜10%の範囲の濃度で存在させるのが一般的であり、0.5〜5%の
範囲の濃度で存在させるのが好ましい。これらは、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルピロリドンとメタクリル酸メチルとのコポリマー、ポリビニルピロリドン
と酢酸ビニルとのコポリマー、ポリエチレングリコールテレフタレート/ポリエ
チレングリコールコポリマー及びスルホン化テレフタル酸コポリエステルポリマ
ーのタイプのものであるのが好ましい。
【0091】 化粧品配合物にはまた、保護作用を発揮するポリマー系誘導体を約0.01〜
10重量%、好ましくは約0.1〜5重量%の量で含有させることもでき、この
誘導体は、例えばセルロース誘導体、ポリアルキレン主鎖上にポリビニルエステ
ルをグラフトさせたもの、ポリビニルアルコール、スルホン化テレフタル酸コポ
リエステルポリマー、エトキシル化モノアミン又はポリアミン、及びエトキシル
化アミンポリマーのようなものである。
【0092】 また、可塑剤を用いることによって化粧品組成物の性能を向上させることもで
き、この可塑剤の量は、配合物の0.1〜20%の範囲であることができ、1〜
15%の範囲であるのが好ましい。これらの可塑剤の中では、アジペート、フタ
レート、イソフタレート、アゼレート、ステアレート、シリコーンコポリオール
、グリコール、ヒマシ油、又はそれらの混合物を挙げることができる。
【0093】 また、カルシウム及びマグネシウム硬度を調節するために、約0.1〜7重量
%の量で、金属イオン封鎖剤、より特定的にはクエン酸イオンのようなカルシウ
ムを封鎖するもの、又はポリマー系分散剤、例えばポリカルボン酸の水溶性塩、
分子量約1000〜50000のポリエチレングリコールを、これらの組成物に
有利に添加することもできる。
【0094】 また、化粧品組成物中には湿潤剤、例えばグリセロール、ソルビトール、尿素
、コラーゲン、ゼラチン、及び皮膚軟化剤(一般的にアルキルモノグリセリド、
アルキルジグリセリド、トリグリセリド、例えば植物及び野菜から抽出された油
若しくは動物を起源とする油又はそれらの水素化誘導体、鉱油又はパラフィン油
、ジオール、脂肪酸エステル又はシリコーン類から選択される)を添加すること
もできる。
【0095】 これらの化合物には、炭酸カルシウムのような無機粒子又はパウダー、二酸化
チタン、シリカ、アルミニウム塩、カオリン、タルク、クレー及びそれらの誘導
体のようなパウダーの形又はコロイドの形の無機酸化物を組み合わせて添加する
ことができる。 一般的に、これらの成分に1種以上の芳香剤、染料及び/又は不透明化剤(例
えば顔料)が添加される。
【0096】 太陽光線及び紫外線による攻撃から皮膚及び/又は毛髪を保護するために、こ
れらの配合物にサンスクリーンを添加することができ、このサンスクリーンは、
紫外線を強く吸収する化合物又は酸化亜鉛、二酸化チタン若しくは酸化セリウム
のような無機粒子のいずれかである。
【0097】 保存剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸ナトリウム又は
化粧品組成物中に慣用的に用いられている細菌若しくはカビの増殖を防止する任
意の化学薬剤のような保存剤を、これらの組成物中に0.01〜3重量%の量で
導入するのが一般的である。 時には、水の活性を変性する薬剤及び浸透圧を大きく増大させる薬剤、例えば
炭水化物又は塩を用いることができる。
【0098】 化粧品配合物にはまた、別の粘度調整及び/又はゲル化用ポリマー、例えば架
橋したポリアクリレート、発酵によって得られるヒドロコロイド、例えばキサン
タンガム及びRehozan、ヒドロキシプロピルセルロース又はカルボキシメチルセ
ルロースのようなセルロース誘導体、グアール類及びそれらの誘導体等を単独で
又は組み合わせて含有させることもできる。
【0099】 本発明は、より特定的には、飲食物配合物中に増粘剤及び/又はゲル化剤とし
てヘテロ多糖類を使用することに関する。 ヘテロ多糖類(HP)が添加される飲食物配合物は、慣用の液体単純若しくは
マルチエマルション、ガスと液体との複合エマルション(オーバーランシステム
)、液体と固体との懸濁液、又はこれらの可能性を組み合わせた任意のその他の
系である。 これらの配合物において、液体は水又は少なくとも一部水を含む液体であるの
が有利である。
【0100】 飲食物配合物は、そのタイプの応じて慣用の飲食物調製方法を実施することに
よって得られる。かくして、HP(有利にはファイバー又はパウダータイプの固
体の形にあるもの)をその配合物に必要なその他の成分と混合する。必要ならば
全体的な混合物をホモジネートすることができる。
【0101】 配合物を調製する温度自体は臨界的ではない。HPを含む配合物は、その使用
についての特性を何ら損なうことなく滅菌することができる。HPの別の利点は
、前もって成分を加熱する必要なく飲食物配合物を調製することができるという
ことである。
【0102】 HPは、飲食物配合物の多様性(pH、イオン強度、組成)に関係なく適合性
のままであり、その特性を実質的に維持する。
【0103】 本発明の主題であるヘテロ多糖類(HP)に関連した有利なレオロジー特性、
及び広いpH範囲内で40℃以下の温度において真のゲルを作ることができる能
力はまた、HPが単独で又は別の添加剤と組み合わせて用いられた配合物に対し
て、前記添加剤のみを含む配合物のものに近いテキスチャーを付与することも可
能にする。
【0104】 飲食物配合物のテキスチャーを特徴付けるための測定可能なパラメーターは、
レオロジー的性状のものであり、本質的に弾性率(G’)及び粘性弾性率(G”
)並びに所定剪断速度における流れ粘度を測定することから成る。G’及びG”
並びに前記粘度は、上で定義したものである。
【0105】 これらのレオロジー特徴付けの目的は、配合物を互いに比較するためにそれら
の粘弾性及び/又は擬塑性挙動を示すことである。
【0106】 HP(有利にはファイバー又はパウダータイプの固体の形にあるもの)は、そ
れを含む配合物にレオ流体化プロフィールを付与する能力を有する。 HPはまた、機械的応力を加えた後に治癒することができる真のゲルを作る能
力も有する。
【0107】 配合物について測定されたG’及びG”弾性率並びに前記粘度は、蒸留水中で
のHPについて測定されたものとは異なることがあるということに留意すべきで
ある。
【0108】 例えばフラン(カスタードプリン)のような乳製品系のゲル化されたデザート
では、有利なことに、通常のゲル化剤(特にゼラチン)を少なくとも部分的にH
Pに置き換えることができる。
【0109】 ヴィネグレットソース(フレンチドレッシング)のような塩気と酸味がある媒
体中では、含有される水性媒体にHPを少量添加することによって構造付与する
ことができる。
【0110】 砂糖菓子の分野、特にHARIBO(登録商標)タイプのゲル化されたボンボン(キ
ャンデー)においては、有利なことに、例えばゼラチンのようなゲル化剤を少な
くとも部分的にHPに置き換えることができる。
【0111】 イオン強度が高い媒体、特に豚肉製品においては、テキスチャーを強化するた
め、特に例えばソーセージの弾性のある外観を強化するために、カラゲーナンに
HPを添加することができる。
【0112】 シャンティイークリーム、トッピング又はアイスクリームのようなオーバーラ
ンが予定される配合物においては、HPを増粘及び/又はゲル化剤として用いる
ことができる。
【0113】 同様に、マヨネーズ、野菜ムース又は蛋白質を含むムース、例えば肉若しくは
魚ムース、又はメレンゲのようなアルブミンを含むムースのような配合物中にも
HPを用いることができる。 HPはまた、増粘及び/又はゲル化剤として、ヨーグルトの組成の一部になる
こともできる。
【0114】 前記の飲食物用途においては、HPを含有する組成物又は配合物の重量に対し
てヘテロ多糖類(HP)を0.01〜5重量%の範囲の量で用いるのが一般的で
あり、0.05〜2重量%の範囲の量で用いるのが好ましい。組成物又は配合物
の重量に対してヘテロ多糖類(HP)を0.1〜1重量%の範囲の量で用いるの
がさらにより一層好ましい。
【0115】 ヘテロ多糖類(HP)はそれが導入された食品の味を変えないということに注
目すべきである。
【0116】 最後に、本発明は、前記のヘテロ多糖類(HP)を含む飲食物組成物又は配合
物に関する。
【0117】 以下、実施例によって本発明をさらに例示するが、これら実施例は本発明の範
囲を限定するものではない。
【0118】例1 この例は、アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)の
純粋培養及びこの菌株の保存条件を記載する。
【0119】アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)の純粋培養: アグロバクテリウム・ラジオバクターI-2001(又はDSM 12095)菌株を維持す
るための培地は、Difco MYアガー(参照番号0712-01-8)とする。この培地のす
でに準備のできた組成は、次の通りである。 ・バクト酵母抽出物 3g ・モルト抽出物 3g ・バクトペプトン 5g ・バクトデキストロース 10g ・バクトアガー 20g。
【0120】 この培地21gを蒸留水1リットル中に希釈する。溶解後に、この培地をオー
トクレーブ中で121℃において15分間滅菌する。次いでこの培地をペトリ皿
中に分配する。 25℃〜30℃の範囲、好ましくは25〜28℃の範囲に保温したペトリ皿上
で最低24時間培養を実施する。
【0121】予備培養−保存: この菌株を次いで液体窒素凍結(LNF)法によって−196℃において凍結
したチューブの形で保存する。 液体窒素凍結(LNF)のために、次の組成を有するPYG10培地上で予備
培養を実施する。 ・モルト抽出物 3g *1 ・酵母抽出物 3g *1 ・大豆ペプトン 5g *1 ・グルコース 10g *2 ・ミネラルウォーター qs1リットル *3 *1 Oxoidから入手。 *2 Prolaboから入手。 *3 全体が1リットルになるのに足りる量。以下同じ。
【0122】 この培地を調製するために、すべての成分をミネラルウォーター中に分散させ
る。10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この培地をオートクレーブ中で
120℃において20分間滅菌する。 回転式振盪装置を220rpm、振幅50mmで用いて28℃において24時
間インキュベートした後に、この培養物に純粋な無菌グリセロールを10容量%
添加する。次いでこの培養物を、1ミリリットル〜10ミリリットルの範囲、好
ましくは2ミリリットル〜4ミリリットルの範囲の容量の極低温管中に分配する
。 これらの管を液体窒素中で保存する。
【0123】例2 この例は、有機窒素源を用いたものと無機窒素源を用いたものとの2つの発酵
法に従うヘテロ多糖類の調製及び生産を記載する。 この例には、2つの「予備培養」工程が伴う。これらの工程は、培地100ミ
リリットルに相当する500ミリリットル三角フラスコ中で行う。 細菌菌株が多糖類を産生する工程に相当する産生工程は、20リットル発酵槽
(15リットル利用可能)中で行う。 回転式振盪機の撹拌条件は、速度220rpm、振幅50mmとする。
【0124】予備培養工程1: 予備培養工程1は、次の組成を有するPYG10培地を用いて実施する。 ・モルト抽出物 3g *1 ・酵母抽出物 3g *1 ・大豆ペプトン 5g *1 ・グルコース 10g *2 ・蒸留水 qs1リットル *1 Oxoidから入手。 *2 Prolaboから入手。
【0125】 全体が1リットルになるのに足りる量の蒸留水中にすべての成分を分散させる
。滅菌の前に10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この培地をオートクレ
ーブ中で120℃において20分間滅菌する。 滅菌後で極低温管を用いた接種(qsp)の前に、pHは7.33である。 それぞれの三角フラスコに充分な量のLNFを植え付ける。
【0126】 回転式振盪機を用いて(220rpm、振幅50mm)28℃において24時
間のインキュベーションの後に、培地は次の特徴を有していた。 ・pH=6.82 ・粘度=100mPa・s ・28℃において72時間後のMYアガー(Difco培地、参照番号0712-01-8)上で
読み取った個体数=1.8×109cfu/ミリリットル。 24時間のインキュベーションの後に、予備培養物1を用いて予備培養物2に
対する植え付けを行う。
【0127】予備培養工程2: 次の組成の培地を用いて予備培養工程2を実施する。 ・酵母抽出物 4g *1 ・MgSO4・7H2O 0.8g *2 ・FeSO4・7H2O 0.01g *2 ・MnSO4・H2O Mn2+5ppm*2 ・K2HPO4 4g *2 又はNaHPO4 3g *2 ・グルコース 10g *2 ・脱イオン水 qs1リットル *2。 *1 Oxoidから入手。 *2 Prolaboから入手。
【0128】 蒸留水中で100g/リットルのグルコースの溶液を調製し、次いで中性pH
で121℃において15分間滅菌する。 残りの成分を全体が900ミリリットルになるのに足りる量の脱イオン水中に
分散させ、次いでpHを6.8に調節し、その後に121℃において15分間滅
菌する。 滅菌後に、グルコース溶液10ミリリットルを各三角フラスコに添加する。 滅菌後で接種の前に、pHは6.88である。 各三角フラスコに充分な量の予備培養物1を接種する。
【0129】 回転式振盪機を用いて(220rpm、振幅50mm)28℃において24時
間のインキュベーションの後に、培地は次の特徴を有していた。 ・pH=6.82 ・粘度=50〜100mPa・s ・28℃において72時間後のMYアガー(Difco培地、参照番号0712-01-8)上で
読み取った個体数=1.6×109cfu/ミリリットル。 24時間のインキュベーションの後に、予備培養物2を用いて産生工程におい
て2つの発酵培地(発酵槽1及び2)に対して植え付けを行う。
【0130】産生工程: 最終工程は、ヘテロ多糖類(HP)産生工程である。 発酵槽1の培地は、次の組成を有する。 ・グルコース 20g * ・CSL 6g * ・MgSO4・7H2O 0.8g * ・MnSO4・H2O Mn2+5ppm* ・K2HPO4 1g * ・消泡剤 0.2ミリリットル ・脱イオン水 qs1リットル * Prolaboから入手。
【0131】 グルコース→充分なg数のグルコースを3リットルになるのに足りる量の脱イオ
ン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを5に低下させる。この溶液をマリ
オットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。 窒素+塩→充分なg数のコーンスティープリカー(CSL)、K2HPO415g
、MgSO4・7H2O12g、10g/リットルMnSO4・H2O溶液23ミリ
リットル及び消泡剤3ミリリットルを、7リットルになるのに足りる量の脱イオ
ン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この混合物を
その場で120℃において30分間滅菌する。 1N水酸化ナトリウム→NaOHチップ40gを1リットルになるのに足りる量
の蒸留水中に溶解させる。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中
で120℃において30分間滅菌する。
【0132】 すべての成分が28℃になったときに、これらを発酵槽中で混合する。次いで
発酵槽に充分な量の予備培養物2を接種する。 発酵槽1中の発酵条件は次の通りである。 撹拌→0〜20時間の間は200rpm、次いで発酵終了時まで400rpm。
通気→0〜18時間の間は400リットル/h、次いで24時間〜発酵終了時ま
では825リットル/h。 温度は28℃に調節する。 pHは1N−NaOHで6.8に調節する。 圧力は大気圧とする。
【0133】 発酵槽2の培地は、次の組成を有する。 ・NaNO3 1.2g * ・NH4NO3 0.25g * ・CaSO4・2H2O 0.3g * ・MgSO4・7H2O 0.8g * ・MnSO4・H2O Mn2+5ppm* ・FeSO4・7H2O 0.01g * ・Na2HPO4 1g * ・グルコース 45g * ・消泡剤 0.2ミリリットル ・脱イオン水 qs1リットル * Prolaboから入手。
【0134】 グルコース→充分なg数のグルコースを3リットルになるのに足りる量の脱イオ
ン水中に溶解させる。10%H2SO4でpHを5に調節する。この溶液をマリオ
ットフラスコ中でオートクレーブ中で120℃において30分間滅菌する。 窒素+塩→NaNO318g、NH4NO33.75g、CaSO4・2H2O4.
5g、10g/リットルMnSO4・H2O溶液23ミリリットル、MgSO4
7H2O12g、2g/リットルFeSO4・7H2O溶液75ミリリットル、N
2HPO44.5g及び消泡剤3ミリリットルを、7リットルになるのに足りる
量の脱イオン水中に溶解させる。10%H2SO4でこの溶液のpHを6に調節す
る。この混合物をその場で120℃において30分間滅菌する。 1N水酸化ナトリウム→NaOHチップ40gを1リットルになるのに足りる量
の蒸留水中に溶解させる。この溶液をマリオットフラスコ中でオートクレーブ中
で120℃において30分間滅菌する。
【0135】 すべての成分が28℃になったときに、これらを発酵槽中で混合する。次いで
発酵槽に充分な量の予備培養物2を接種する。 発酵槽2中の発酵条件は次の通りである。 撹拌→0〜20時間の間は200rpm、次いで発酵終了時まで400rpm。
通気→0〜24時間の間は400リットル/h、次いで24時間〜発酵終了時ま
では825リットル/h。 温度は28℃に調節する。 pHは1N−NaOHで6.8に調節する。 圧力は大気圧とする。
【0136】発酵結果: 研究した培地に応じて、発酵時間は65〜90時間の範囲とし、イソプロパノ
ールによって沈殿させることができる固形分は15〜26g/kgの範囲であり
、用いた炭素源に対する重量収率は33〜60%の範囲である。
【0137】抽出及び精製: 発酵終了時のマストを純粋なイソプロパノール10%(重量/重量)で安定化
させる。次いでこれを中性pH(ここではpH=7)で110℃において25分
間熱処理する。熱処理の間にpHは変化しない。 熱処理が終わったら、マストを熱抽出する(温度>80℃)。 沈殿条件は、次の通りである。 ・イソプロパノール=53%(重量/重量) ・Na2SO4=0.2%(重量/重量) ・固形分=0.4%(重量/重量)。 沈殿後に、ファイバーを細断し、次いで洗浄し、力価78%のイソプロパノー
ルで脱水する。 次いでこのファイバーを通気インキュベーター中で80〜85℃において、水
含有率約10重量%の生成物が得られるまで乾燥させる。 次いでこのファイバーを粉砕して篩分けする。
【0138】例3 この例の主題は、トッピング用飲食物配合物中における例2において得られた
HPの使用にある。 以下の例において、流れ粘度(mPa・s)はBROOKFIELD RVT 20-2粘度計を
用いて室温において測定した。 弾性率値(Pa)は、CARRIMED CSL 100応力調節式流動計を用いて得た。これ
らは振動数0.01〜10Hzの振動システムにおいて測定した。
【0139】 オーバーランの度合い(%)の測定は、次のようにして実施した: ・重さがわかっている容量Vのビーカー中にムースを導入する。このビーカーを
3回強くたたき、ムースを水平にする。 ・ビーカーを計量して含有されているムースの質量(M)を測定する。 ・オーバーランの度合い=[M(g)/V(ml)]×100。
【0140】 次の2つの配合物を調製する。 ・配合物3.1=本発明に従うヘテロ多糖類(HP)を含む。 ・配合物3.2=カゼイン酸ナトリウム及びアルギン酸ナトリウムを含む。 これら配合物の組成を表Iに与える。
【表1】 qs100=全体が100になるのに足りる量
【0141】水性相: 解凝集パドルを備えたビーカー中で、必要量の水を計量し、上の表に記載した
パウダーの混合物を激しく撹拌(500rpm)しながら分散させる。 パウダーの導入後に5分間撹拌を続ける。
【0142】油性相: ビーカー中で、脂肪物質及び乳化剤を水浴中で70℃に加熱する。 次いでこの油性相を1000rpmで撹拌しながら前記水性相に添加する。 油性相の導入後に5分間撹拌を続ける。この操作の間、蒸発する分の水を補填
する。 次いでこの全体としての混合物をUltra-Turraxを用いて2000rpmで2分
間ホモジネートする。 この混合物を10℃より低い温度に冷却し、次いでオーバーランを実施する。
これはKENWOOD CHEFタイプの実験室用ミキサーを用いて5℃付近の温度において
最大速度3分で行う。 結果を表IIに与える。
【0143】
【表2】
【0144】 これらの結果は、本発明に従うHPを用いた配合物3.1が比較用の配合物3
.2のものより低い粘度を有し、そのためにオーバーランしやすいということを
示す。 さらに、配合物3.1(本発明に従う)は最初により多くゲル化し(高振動数
においてG’がより高い)、改善されたオーバーラン度合いを有する。
【手続補正書】
【提出日】平成13年6月27日(2001.6.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項14
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項25
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 本発明の範疇において、用語「ゲル」とは、液体中に分散されるヘテロ多糖類
鎖が少なくとも部分的に会合することの結果として生じる擬似固体(固体に近い
挙動)を意味する。応力振動数範囲ωにおいて、擬似固体ゲルは一般的に、それ
らの固体成分に関しては弾性率G’(ω)(貯蔵弾性率とも称される)によって
、それらの液体又は粘性成分に関しては粘性弾性率G”(ω)(損失弾性率とも
称される)によって、特徴付けられる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】 この測定の原理は、最初に機械的応力に対するゲルの応答が歪みの関数として
直線的である可逆的な機械的歪みの範囲を決定し、次にこの決定された直線範囲
に含まれる所定の値の機械的歪みをこのゲルに加えることから成る。流動計が振
動数ωの掃引を行う。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 ゲルは、掃引される応力振動数(ω)の範囲全体でG’/G”比が10以上で
あり、即ちゲルの弾性が高いままであり、且つG”(ω)値が10Pa以上であ
る場合に、強い真のゲルであると言われる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0125
【補正方法】変更
【補正内容】
【0125】 全体が1リットルになるのに足りる量の蒸留水中にすべての成分を分散させる
。滅菌の前に10%H2SO4でpHを6.5に調節する。この培地をオートクレ
ーブ中で120℃において20分間滅菌する。 滅菌後で極低温管を用いた接種(充分な量)の前に、pHは7.33である。 それぞれの三角フラスコに充分な量の凍結菌株(LNF法で調製して極低温管
中に入れておいたもの)を植え付ける。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 11/00 C09D 11/00 4J039 105/00 105/00 4J040 C09J 11/08 C09J 11/08 105/00 105/00 C09K 3/00 103 C09K 3/00 103G 103L //(C12P 19/04 (C12P 19/04 C C12R 1:01) C12R 1:01) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ソフィ ヴァズラン フランス国 エフ92210 サンクルー、レ ズィダンス ボソレユ、25 (72)発明者 ポール シェヴァレルオ フランス国 エフ79500 メレ、リュ エ ルワ リシャール (72)発明者 ジャンリュック シモン フランス国 エフ79500 メレ、ルート ド リモージュ、4 Fターム(参考) 4B018 MD33 4B064 AF11 BA16 BA17 BA18 CA02 CC06 CE10 DA10 DA11 DA16 4C083 AA03 AC10 AD21 CC02 CC11 CC31 DD08 DD41 FF01 4C090 AA04 AA08 BA61 BB12 BB13 BB22 BB65 BC19 BD06 DA08 DA26 DA27 4J038 BA122 NA24 4J039 AB01 BE23 4J040 BA122 KA25

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のアグロバクテリウム・ラジオバクターI-20
    01(又はDSM 12095)菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体と、前記
    菌株、それらの組換え体又はそれらの突然変異体によって同化されることができ
    る炭素源とを含む培地中での発酵によって得ることができることを特徴とする、
    ヘテロ多糖類(HP)。
  2. 【請求項2】 グルコース及び/又はその誘導体のモチーフ、ガラクトース
    及び/又はその誘導体のモチーフ、グルクロン酸及び/又はその塩のモチーフ、
    酢酸及び/又はその塩のモチーフ、並びにピルビン酸及び/又はその塩のモチー
    フを含むことを特徴とする、請求項1記載のヘテロ多糖類(HP)。
  3. 【請求項3】 前記モチーフを、グルコースを1として ・ガラクトース及び/又はその誘導体0.2〜5、 ・グルクロン酸及び/又はその塩0.1〜3、 ・酢酸及び/又はその塩0〜5、 ・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2 のモル割合で含むことを特徴とする、請求項2記載のヘテロ多糖類(HP)。
  4. 【請求項4】 前記モチーフを、グルコースを1として ・ガラクトース及び/又はその誘導体0.5〜4、好ましくは0.8〜2、 ・グルクロン酸及び/又はその塩0.2〜2、好ましくは0.4〜1、 ・酢酸及び/又はその塩0〜4、好ましくは0〜3、 ・ピルビン酸及び/又はその塩0.01〜2 のモル割合で含むことを特徴とする、請求項3記載のヘテロ多糖類(HP)。
  5. 【請求項5】 前記のグルクロン酸、酢酸及びピルビン酸が塩の形にあるこ
    とを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  6. 【請求項6】 前記の酸がナトリウム、カリウム、カルシウム又はアンモニ
    ウム塩の形にあることを特徴とする、請求項5記載のヘテロ多糖類(HP)。
  7. 【請求項7】 1×105〜8×106g/モルの範囲、好ましくは約8×1
    5〜5×106g/モルの範囲の重量平均分子量(Mw)を有することを特徴と
    する、請求項1〜6のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  8. 【請求項8】 約3×106g/モルの重量平均分子量(Mw)を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  9. 【請求項9】 1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の前記ヘテロ多糖
    類(HP)の1%(重量/重量)溶液が0.1〜200Paの範囲のG’値及び
    0.1〜20Paの範囲のG”値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜8の
    いずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  10. 【請求項10】 1Hzの振動数において23℃の蒸留水中の前記ヘテロ多
    糖類(HP)の1%(重量/重量)溶液が20〜200Paの範囲のG’値及び
    0.5〜15Paの範囲のG”値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜9の
    いずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  11. 【請求項11】 前記G’値が20〜150Paの範囲であり且つ前記G”
    値が0.5〜10Paの範囲であることを特徴とする、請求項10記載のヘテロ
    多糖類(HP)。
  12. 【請求項12】 前記G’値が約100Paであり且つ前記G”値が約5P
    aであることを特徴とする、請求項10又は11記載のヘテロ多糖類(HP)。
  13. 【請求項13】 23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水
    中の前記HPの1%(重量/重量)溶液が0.1s-1の剪断速度において100
    〜5000Pa・sの範囲、より特定的には200〜2000Pa・sの範囲の
    流れ粘度値をもたらすことを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載のヘ
    テロ多糖類(HP)。
  14. 【請求項14】 23℃においての1%(重量/重量)NaCl含有蒸留水
    中の前記HPの1%(重量/重量)溶液が10s-1の剪断速度において0.5〜
    300Pa・sの範囲、より特定的には5〜150Pa・sの範囲の流れ粘度値
    をもたらすことを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載のヘテロ多糖類
    (HP)。
  15. 【請求項15】 ファイバー又はパウダータイプの固体の形にあることを特
    徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)
    の製造方法であって、ヘテロ多糖類を発酵マストから次の工程: (i) 発酵終了時におけるマストを80℃〜120℃の範囲の熱処理に10〜
    60分間付す工程; (ii) 水混和性有機液体を用いてヘテロ多糖類(HP)を沈殿させる工程; (iii) 前記有機液体から前記ヘテロ多糖類(HP)を分離する工程: に従って分離することを特徴とする、前記方法。
  17. 【請求項17】 前記の工程(i)において熱処理に付されるマストが6〜
    8の範囲のpHを有することを特徴とする、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記の工程(i)から誘導されたマストを熱処理の温度と
    同じ温度に保つことを特徴とする、請求項16又は17記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記の有機液体によってヘテロ多糖類(HP)を沈殿させ
    る工程(ii)をナトリウム、カリウム又はカルシウムの硫酸塩、塩化物又は燐酸
    塩のような塩の存在下で実施することを特徴とする、請求項16〜18のいずれ
    かに記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記沈殿工程(ii)を40〜60℃の範囲の温度において
    行うことを特徴とする、請求項16〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記工程(iii)の終わりに得られるファイバーを脱水す
    ることを特徴とする、請求項16〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記ファイバーを乾燥させ、粉砕し且つ/又は篩分けして
    、ヘテロ多糖類(HP)のパウダーを得ることを特徴とする、請求項21記載の
    方法。
  23. 【請求項23】 増粘剤及び/又はゲル化剤として用いるための、請求項1
    〜15のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  24. 【請求項24】 石油、農薬、食品、化粧品、紙及び織物産業並びに塗料、
    コンタクトレンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤中の増粘剤及び/
    又はゲル化剤として用いるための、請求項1〜15のいずれかに記載のヘテロ多
    糖類(HP)。
  25. 【請求項25】 飲食物配合物中に0.01〜5重量%の範囲、好ましくは
    0.05〜2重量%の範囲の量で増粘剤及び/又はゲル化剤として用いるための
    、請求項1〜15のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)。
  26. 【請求項26】 石油、農薬、食品、化粧品、紙、織物、塗料、コンタクト
    レンズ、接着剤、インク及び家庭用又は工業用洗剤分野に用いるための請求項1
    〜15のいずれかに記載のヘテロ多糖類(HP)を含む組成物又は配合物。
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