[go: up one dir, main page]

JP2002524636A - 音響制御性連続気泡ポリオレフィンとその製造方法 - Google Patents

音響制御性連続気泡ポリオレフィンとその製造方法

Info

Publication number
JP2002524636A
JP2002524636A JP2000570233A JP2000570233A JP2002524636A JP 2002524636 A JP2002524636 A JP 2002524636A JP 2000570233 A JP2000570233 A JP 2000570233A JP 2000570233 A JP2000570233 A JP 2000570233A JP 2002524636 A JP2002524636 A JP 2002524636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foam
linear
polyolefin
composition
expanded foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000570233A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002524636A5 (ja
Inventor
ピー パーク,チュン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Chemical Co
Original Assignee
Dow Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Chemical Co filed Critical Dow Chemical Co
Publication of JP2002524636A publication Critical patent/JP2002524636A/ja
Publication of JP2002524636A5 publication Critical patent/JP2002524636A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • C08J9/36After-treatment
    • C08J9/38Destruction of cell membranes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J9/00Working-up of macromolecular substances to porous or cellular articles or materials; After-treatment thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2205/00Foams characterised by their properties
    • C08J2205/04Foams characterised by their properties characterised by the foam pores
    • C08J2205/05Open cells, i.e. more than 50% of the pores are open
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2301/00Additional features of adhesives in the form of films or foils
    • C09J2301/10Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet
    • C09J2301/18Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the structural features of the adhesive tape or sheet characterized by perforations in the adhesive tape

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸音性能に優れた発泡体を提供する。 【解決手段】 少なくとも1の線状又は変性線状ポリオレフィンからなり、少なくとも50%の気泡が開放状態にあり且つ気泡の平均サイズが少なくとも1mmであることを特徴とする膨張した連続気泡発泡体ポリマー組成物ASTM D1050により1,000Hzで求めた吸音係数が0.15より大きいことが望ましくまた約800,000Rayls/mより小さい空気流抵抗をもつことが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車や工具類等の用途での音吸収材に適する発泡材料の分野に関す
る。
【0002】
【従来の技術とその課題】
現在自動車や工具類に用いられている音吸収材料は1つ以上の欠点をもってい
る。たとえば、連続気泡ポリウレタン発泡体及びメラミン発泡体は熱硬化性材料
、即ち架橋ポリマーであり、リサイクルが困難である。またポリウレタン及びメ
ラミン発泡体は水と接触したり湿潤環境で長時間用いる際の加水分解安定性に乏
しい。 ショディは、典型的には廃棄物の熱可塑性又は熱硬化性材料を切りきざんだリ
ニードル処理してつくられる比較的安価な繊維質パッドである。ショディは一般
に優れた音吸収性をもっているが、比較的高密度であり、自動車や工具にかなり
の重量を付加することになる。
【0003】 現在市販されている連続気泡ポリオレフィン発泡体は音吸収材としては十分に
は適合していない。たとえば、架橋ポリエチレンからつくられた連続気泡ポリオ
レフィンは圧縮成形でつくられており、工業源から音吸収材としては適していな
い。この発泡体の孔は適切な空気流をもたらすには小さすぎて、音吸収特性が不
十分となる。 その結果、自動車や工具類の用途で優れた音吸収性を示す連続気泡で、低密度
でリサイクル可能な熱可塑性発泡体が求められている。特に実質上非架橋か軽架
橋で、且つ十分な連続気泡と高い孔度を示すに足る気泡サイズをもち、それによ
り優れた音吸収性を示すポリオレフィン発泡体を提供することが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は少なくとも1の線状又は変性線状ポリオレフィンからなり、少なくと
も50%の気泡が開放状態にあり且つ気泡の平均サイズが少なくとも1mmであ
ることを特徴とする膨張した連続気泡発泡体ポリマー組成物を提供する。 望ましくはこの組成物はASTM D1050により1,000Hzで測定し
た吸音係数が0.15より大きいものである。また好ましい発泡体においてこの
組成物は約800,000Rayls/mより小さい空気流抵抗をもつ。
【0005】 更なる態様において本発明は2つのスキン層と該スキン層の間に配した発泡体
シートからなる防音パネルであって、該発泡体シートが0.5より大きいAST
M D1050により1,000Hzで測定した吸音係数をもつと共に、少なく
とも1の線状又は変性線状ポリオレフィンからなり、少なくとも50%の気泡が
開放状態にあり且つ気泡の平均サイズが少なくとも1mmである膨張した連続気
泡ポリマー組成物からなることを特徴とする防音パネルを提供する。 別の態様において本発明は0.15より大きいASTM D1050により1
,000Hzで測定した吸音係数をもつと共に、少なくとも1の線状又は変性線
状ポリオレフィンからなり、少なくとも50%の気泡が開放状態にあり且つ気泡
の平均サイズが少なくとも1mmである連続気泡ポリマー組成物からなることを
特徴とする発泡体シートを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】
連続気泡ポリオレフィン発泡体はすべてが音吸収材として適している訳ではな
い。比較的低い空気流抵抗をもつ連続気泡発泡体が音吸収に適していることが知
られている。低い空気流抵抗は一般に気泡壁上の比較的大きな孔を必要とする。
一般に気泡壁上に大きな孔をもつ連続気泡発泡体を低密度分枝鎖ポリエチレン樹
脂のような一般的な発泡体樹脂からつくることは困難である。これは樹脂発泡体
の製造過程で気泡壁に孔が生ずるとすぐに気泡がなくなりはじめるからである。
どのようにして大きな開孔をもつ発泡材料をポリオレフィン樹脂からつくるかに
ついての指針を示した公知例は存在しない。
【0007】 比較的大きな気泡をもち音を十分に吸収する安定な連続気泡発泡体が線状ポリ
オレフィン組成物から容易に製造できることを見出した。この発泡体は、比較的
大きな気泡窓をもつことから、比較的大きな孔がそのなかにもたらされるものと
思われる。大きな気泡をもつ連続気泡発泡体の製造に適するポリオレフィン樹脂
には、線状ポリオレフィン、変性線状ポリオレフィン又は線状ポリオレフィンも
しくは変性線状ポリオレフィンと融点がそれらより少なくとも約10℃低い他の
ポリオレフィンとのブレンド物が包含される。 線状又は変性線状ポリオレフィンとこの線状又は変性線状ポリオレフィンより
少なくとも約10℃融点が低いポリオレフィンとのブレンド物の場合には、低融
点ポリマーが気泡壁開孔用の初期サイトとなり気泡壁をより長く流動状態に保ち
、それによってより大きな孔の形成を促すものと思われる。またポリオレフィン
樹脂に低融点ポリオレフィンエラストマーをブレンドすると得られる発泡体の吸
音性能が向上することも判明した。
【0008】 本発明の発泡体材料はチーグラー・ナッタ又はメタロセン触媒を用いてつくっ
た少なくとも1の線状又は変性線状ポリオレフィンからなるポリマー組成物から
つくられる。この線状又は変性線状ポリオレフィンの例としては、エチレン、プ
ロピレン、4−メチル−1−ペンテン等のC2 〜C20オレフィンのホモポリマー
、エチレンと少なくとも1のC3 〜C20α−オレフィンのコポリマー又はプロピ
レンとエチレン及び/又はC4 〜C20α−オレフィンのコポリマーがある。好ま
しいモノマーとしてはC2 〜C10α−オレフィン、特にエチレン、プロピレン、
イソブテン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン及び1−オ
クテンがある。これらのポリオレフィン樹脂のなかでも、ポリプロピレンホモポ
リマー又はエチレン−プロピレンコポリマーが好ましい。
【0009】 ここで「変性線状ポリオレフィン」とは発泡体の膨張のために幾分かの長鎖分
枝をもたせた線状ポリオレフィンをいう。好ましい変性線状ポリオレフィンは高
溶融強度(HMS)ポリプロピレンがあり、これは線状ポリプロピレンに放射線
照射してつくることができる。HMP−PPは米国特許第4,916,198号
に開示されている。 これらの線状又は変性線状樹脂はこれらの線状又は変性線状ポリオレフィンよ
りも融点が少なくとも10℃低い別のポリオレフィンとブレンドすることができ
る。この低融点ポリオレフィンとしては拘束ジオメトリー触媒を用いてつくった
実質上線状のポリオレフィンが好ましい。
【0010】 好ましい実質上線状のポリオレフィンは米国特許第5,272,236号に記
載されるような拘束ジオメトリー触媒を用いてつくられる。好ましい実質上線状
のポリオレフィンはエチレンのホモポリマー又はエチレンとα−オレフィン又は
スチレンのコポリマーであり、約0.01〜約1,000g/10分のメルトイ
ンデックス(MI)をもつ。 ここで「実質上線状のポリオレフィン」とはポリマー主鎖が置換されていない
か又は炭素1,000当り3個以下の長鎖分枝で置換されているポリオレフィン
をいう。好ましいポリマーは炭素1,000当り、約0.01〜約3個、より好
ましくは約0.01〜約1個、さらに好ましくは約0.3〜約1個の長鎖分枝で
置換されているものである。
【0011】 好ましい実質上線状のポリオレフィンとしてはプロピレンのホモポリマー及び
プロピレンと共重合性のエチレン性不飽和コモノマーとのコポリマーがある。こ
れらのプロピレンポリマー材料としては1以上のプロピレンホモポリマー単独か
らなるもの、1以上のプロピレンコポリマー、1以上のプロピレンホモポリマー
及びコポリマーのいずれかのブレンド物、又はこれらと非プロピレン系ポリマー
とのブレンド物がある。これらのプロピレンポリマー材料はプロピレンモノマー
単位が50重量%より多いもの、特に70重量%より多いものが好ましい。好ま
しいモノエチレン性不飽和コモノマーにはα−オレフィンがある。プロピレンコ
ポリマーは最も好ましくはエチレン性不飽和コモノマー含量が約20重量%以下
のもの、即ち80重量%以上がプロピレンモノマーからなるものである。
【0012】 特に有用なプロピレンコポリマーはプロピレンと1以上の非プロピレン性オレ
フィンとのコポリマーである。プロピレンコポリマーにはプロピレンとエチレン
及びC4 〜C10α−オレフィンからなる群から選ばれたオレフィンとのランダム
及びブロックコポリマーがある。またプロピレンコポリマーにはプロピレンとエ
チレン及びC4 〜C8 α−オレフィンからなる群から選ばれたα−オレフィンと
のランダムターポリマーもある。エチレンとC4 〜C10α−オレフィンの両者を
もつターポリマーでは、エチレン含量が20重量%以下が好ましい。C4 〜C10 α−オレフィンには、たとえば1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、3−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプ
テン、3−メチル−1−ヘキセン等の線状又は分枝鎖C4 〜C10α−オレフィン
がある。
【0013】 本発明のポリマーブレンド物は、ブレンド物の重量当り、好ましくは少なくと
も50重量%、より好ましくは少なくとも60重量%の線状又は変性線状ポリオ
レフィンと残部が好ましくは他のオレフィンポリマー、最も好ましくは実質上線
状のポリオレフィンからなるものである。 線状又は変性線状ポリオレフィンとブレンドしうる他の好ましいポリオレフィ
ンには、高、中及び低密度ポリエチレン、ポリブテン−1、エチレン−アクリル
酸コポリマー、エチレン−酢酸ビニルコポリマー、エチレン−プロピレンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−エチルアクリレートコポリマー等がある
。 本発明のポリオレフィン発泡体は容易にリサイクルできることが好ましい。従
って本発明の吸音性発泡体の製造に用いるポリマー組成物は架橋性ポリマー及び
/又は架橋剤を含まないことが望ましい。得られる吸音性発泡体材料は実質上非
架橋物であることが好ましい。しかし、ここで「非架橋」とは架橋剤を用いずに
自然に起こりうるわずかな架橋は包含するものであり、「実質上非架橋」とは米
国特許第5,348,795号に記載されているような軽架橋ポリマーを包含す
るものである。
【0014】 本発明の吸音発泡材料の製造では線状又は変性線状ポリオレフィン樹脂又はこ
れらを含有する樹脂ブレンド物を押出機等の周知の溶融処理装置に供給し、溶融
し、計量するといった一般的な方法で溶融処理される。このポリマー樹脂又はポ
リマー樹脂ブレンド物に加圧下に発泡剤を混合して流動性のゲル又は混合物を形
成する。流動性ゲル又は混合物を押出機のダイ開口を通して低圧領域に押し出す
と、発泡剤が活性化してポリマーブレンド物を膨張して発泡構造体とする。16
0kg/m3 以下、より好ましくは80kg/m3 以下、最も好ましくは40k
g/m3 以下の密度をもつ発泡体を得ることができる。この発泡体は気泡の少な
くとも50%が連続気泡即ち開放構造である。平均気泡サイズは約1〜約8mm
、より好ましくは約1.5〜約5mmである。
【0015】 用いうる発泡剤としては物理的発泡剤又は化学的発泡剤がある。しかし物理的
発泡剤が好ましい。物理的発泡剤の例としては、炭素数1〜9の脂肪族炭化水素
、炭素数1〜4のハロゲン化脂肪族炭化水素及び炭素数1〜3の脂肪族アルコー
ルがある。脂肪族炭化水素の例としてはメタン、エタン、プロパン、n−ブタン
、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン等がある。ハロゲン
化炭化水素のなかではフッ素化炭化水素が好ましい。フッ素化炭化水素の例とし
てはフッ化メチル、パーフルオロメタン、フッ化エチル、1,1−ジフルオロエ
タン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HGC−143
a)、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−134a)、ペンタフ
ルオロエタン、パーフルオロエタン、2,2−ジフルオロプロパン、1,1,1
−トリフルオロプロパン、パーフルオロプロパン、パーフルオロブタン及びパー
フルオロシクロブタンがある。
【0016】 本発明で用いる部分ハロゲン化クロロ炭素及びクロロフルオロ炭素の例として
は塩化メチル、塩化メチレン、塩化エチル、1,1−ジクロロエタン、1,1−
ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b)、1−クロロ−1,1−
ジフルオロエタン(HCFC−142b)、1,1−ジクロロ−2,2,2−ト
ルフルオロエタン(HCFC−123)及び1−クロロ−1,2,2,2−テト
ラフルオロエタン(HCFC−124)がある。完全ハロゲン化クロロフルオロ
炭素の例としてはトリクロロモノフルオロメタン(CFC−11)、ジクロロジ
フルオロメタン(CFC−12)、トリクロロトリフルオロエタン(CFC−1
13)、ジクロロテトラフルオロエタン(CFC−141)、クロロヘキサフル
オロプロパン及びジクロロヘキサフルオロプロパンがある。完全ハロゲン化クロ
ロフルオロ炭素はオゾン破壊性があり好ましくない。より好ましい有機発泡剤は
HCFC−142bと塩化エチルの混合物である。
【0017】 これらの発泡剤は少量成分(15重量%以下)として1以上の無機発泡剤又は
化学発泡剤を含有しうる。本発明の発泡体をつくるために有用な無機発泡剤の例
としては二酸化炭素、アルゴン、水、空気、窒素及びヘリウムがある。化学的発
泡剤の例としてはアゾジカルボンアミド、アゾジイソブチロニトリル、ベンゼン
スルホンヒドラジド、4,4−オキシベンゼンスルホニルセミカルボンアミド、
アゾジイソブチロニトリル、ベンゼンスルホンヒドラジド、4,4−オキシベン
ゼンスルホニルセミカルバジド、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、バリ
ウムアゾジカルボキシレート、N,N′−ジメチル−N,N′−ジニトロソテレ
フタルアミド及びトリヒドラジノトリアジンがある。
【0018】 発泡体形成性ポリマーゲルをつくるためにポリマー溶融物に加える発泡剤の量
はポリマー1kg当り好ましくは約0.5〜約5g、より好ましくは約0.8〜
約4gである。 実質上非架橋の発泡体が好ましいが、軽架橋発泡体も本発明で製造しうる。こ
れらの軽架橋発泡体は好ましい実質上非架橋の発泡体ほどは容易にリサイクルで
きないが、それ以外は通常同じ利点、即ち低密度、優れた吸音性、優れた構造一
体性をもっている。これらの組成物は1以上の架橋性ポリマーを含有しうる。架
橋性ポリマーとしてはエチレン性不飽和モノマー又は他のオレフィン性モノマー
と、カルボン酸官能基、ヒドロキシル基、又はアミンもしくはアミド基をもつエ
チレン性不飽和モノマーとのコポリマーがある。これらのモノマーはたとえばラ
ンダムコポリマーとして、ブロック又はシーケンス形コポリマーとして、又はグ
ラフトコポリマーとして、適宜にコポリマーに結合しうる。これらの材料と方法
自体は公知である。ブレンド物における架橋性ポリマーとしてはエチレンとアク
リル酸のコポリマーが好ましい。架橋発泡体の製造に有用な架橋剤の例としては
エポキシ及びアミノ官能性シラン、有機官能性アルコキシシラン、多エポキシ官
能性樹脂、チタネート及びアミンがある。これらの架橋剤はブレンド物の架橋性
ポリマーと反応して軽架橋発泡体を形成する。ポリマーブレンド物の軽架橋は溶
融強度を改良し、通常の溶融加工装置での連続的な発泡体押出しをより容易にす
る。
【0019】 架橋性ポリマーの量は樹脂ブレンド物重量の70%以下が好ましく、より好ま
しくは60%以下、最も好ましくは50%以下である。 用ちうる架橋剤のうちのあるものはアルコールを放出する反応によって架橋結
合を形成する。たとえば、アルコキシ官能性シラン架橋剤はカルボン酸基を含有
するエチレン性ポリマー上にグラフトし、アルコールを放出しつつアシルオキシ
シラン結合を形成する。同様に、アミノ及びエポキシ官能性シランはアルコール
を放出してカルボン酸基又は無水物基をもつポリマー上にグラフトする。発泡体
押出ライン中のアルコールの存在は架橋反応を制御してポリマーブレンド物が押
出ダイを出るまで架橋を効果的に遅らせうる。
【0020】 好ましいシラン架橋剤は一般式:RR′SiY2 (ここでRはケイ素炭素結合
を介してケイ素に結合しているエポキシ又はアミン官能基を示し、これは炭素、
水素及び所望により酸素又は窒素からなる、Yは加水分解性有機基であり、R′
は炭化水素基である)で示される有機官能性シランである。また一般式:Ra
i(O′R)b (ここでaは1又は2であり、bは2又は3であり、Rはメチル
基又は有機反応性アルキル基であり、OR′は加水分解性アルコキシ基である)
で示されるアルコキシシランも好ましいシランである。 好ましい多(マルチ)エポキシ官能性樹脂にはエポキシノボラック樹脂があり
、その具体例としてはザ・ダウ・ケミカル・カンパニーから市販されているD.
E.N.431がある。これらの多エポキシ官能性樹脂は架橋性ポリマー上のカ
ルボン酸官能基と反応しうる複数のエポキシ官能性反応サイトをもっている。
【0021】 好ましいチタネート架橋剤には一般式:Ti(OR)4 (ここでRは炭素数1
〜18のアルキル基である)で示されるチタンアルコキシド、又は一般式:(R
O)m Ti(O−X−R2 −Y)n (ここでRはアルキル基であり、Xはカルボ
ニルであり、R2 は長鎖炭素原子であり、Yは反応性2重結合又はアミノ基であ
り、mとnは合計が4の整数である)で示されるチタンカップリング剤がある。
最も好ましいチタネートカップリング剤はチタンイソプロポキシド及びテトラメ
チルチタネートである。チタネート架橋剤はアルコールを放出して架橋性ポリマ
ー上のカルボン酸又はヒドロキシル官能基と反応する。
【0022】 好ましいアミノ架橋剤にはヘキサメトキシメチルメラミン(HMMM)及びア
ルキル化グリコールラリホルムアルデヒド樹脂がある。アミノ架橋剤は架橋性ポ
リマー上のヒドロキシル、カルボン酸又はアミド官能基と反応する。 架橋剤は発泡剤と共にポリマーゲルブレンド物に加えられ、ブレンド物の架橋
性ポリマー成分と反応する。架橋によりゲルの溶融強度と溶融粘度が増加するが
、ポリマーの流動性は残される。 架橋剤によっては架橋反応の結果としてアルコールを形成し、架橋の程度を制
限する。しかしこの場合もアルコールが揮発性発泡剤と共に気相中に拡散するの
でダイ出口での発泡体の膨張中に架橋反応が進行する。所望により、架橋反応を
さらに制御するために発泡剤にアルコールを加えてもよい。好ましいこれらのア
ルコールはメタノール、エタノール、イソプロパノール及びブタノール等の炭素
数1〜4の低分子量のものである。
【0023】 本発明で用いうる架橋性ポリマーはフリーラジカル発生性化合物を用いてつく
ることもできる。たとえば、線状低密度ポリエチレンはジクミルパーオキシド等
の有機パーオキシドを用いて軽架橋できる。またポリプロピレンは多アジド官能
性化合物を用いて架橋できる。 本発明の発泡体生成物はスクリュー型押出機からの連続押出等の一般的な溶融
処理装置を用いて製造しうる。これらの押出機は典型的には、供給域、圧縮及び
溶融域・計量(メタリング)域及び混合域をもつ一連の連続域をもっている。押
出機のバレルは区分した温度制御用の一般的な電気加熱機を備えている。
【0024】 入口は計量域と混合域の間で押出機バレル中のポリマーブレンド物に加圧下に
流体発泡剤と所望により架橋剤との混合物を加えるために用意される。所望によ
り架橋剤を、射出ノズル上流の流体発泡剤流中に、制御しつつ、ポンプ注入する
。発泡剤と所望の架橋剤を通常の手段で出発ポリマー中に混練して、好ましくは
連続的に、流動性のゲル又は混合物を形成する。 ポリマーブレンド物、発泡剤及び所望成分の架橋剤が押出機の混合域で、ポリ
マー樹脂を可塑化するための加熱と発泡剤を液状に保つための加圧と十分な混合
をうるための機械作用とを用いて、合体される。
【0025】 押出機の混合域の排出端は、冷却及び温度制御域を介して、ダイオリフィスに
連結されている。熱ポリマーゲルは冷却されダイオリフィスを通って低圧域(た
とえば、通常の外空気圧)に移され、そこで発泡剤が活性化され、ポリマーゲル
が膨張して低密度の発泡体となる。発泡押出物が形成するとダイから離され、冷
却、硬化される。発泡押出物は厚板、チューブ、シート等として成形されうる。 タルク、ケイ酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の一般的な微細固体物質を押
出前にポリマーゲルに加えることは望ましいことである。これらの微細固体物質
は気泡のサイズを制御する助けをし、通常ポリマーの5重量%以下の量で用いら
れる。従来技術におけると同様、多くのフィラー、顔料、潤滑剤、抗酸化剤等も
所望により加えられる。
【0026】 本発明の好ましい態様に従って、発泡体を押出後に軟化して機械圧縮し連続気
泡を増やしうる。 本発明の発泡体は吸音材及び防音材として有用である。この発泡体は連続気泡
含量が50%以上で、気泡サイズが1mmより大きいという特徴を有する。好ま
しくは連続気泡含量が少なくとも70%、気泡サイズが少なくとも1.5mm、
圧縮強度が偏差10%で30kPa以上である。この発泡体は好ましくは1,0
00Hzで0.15より大きく、より好ましくは0.2より大きい吸音係数(s
oundabsorption coefficient)をもつ。
【0027】 本発明の発泡体は適宜の断面サイズ又は構造につくることができ、特に発泡体
シートをつくるのに適している。吸音材として用いる場合には発泡体の孔密度が
好ましくは10cm2 当り1以上の孔、より好ましくは5cm2 当り1以上の孔、
最も好ましくは1cm2 当り1以上の孔となるように孔あけすることが好ましい
。デカップラーとして用いる場合には、発泡体を50%以上、より好ましくは8
0%以上予備圧縮して、偏差10%で圧縮強度を30kPa以下、好ましくは2
0kPa以下、最も好ましくは10kPa以下にすることが好ましい。 音の制御の最終用途に本発明の発泡体を用いる場合、空気流抵抗が約800,
000Rayls/m(800,000Pa・s/m2 )より低いことが好まし
い。特に100,000Rayls/m(100,000Pa・s/m2 )以下
さらには50,000Rayls/m(50,000Pa・s/m2 )以下の空
気流抵抗が発泡体の最終用途によりより好ましい。
【0028】 図7に、第1スキン層12、第2スキン層14及び防音インサート20をもつ
、防音自動車ドアパネル等の、防音パネル10の断面を示す。防音インサート2
0は少なくとも50%の連続気泡含量、少なくとも1mmの気泡サイズをもち、
線状又は変性線状ポリオレフィン又はそれを含むブレンド物からつくった本発明
の発泡体シートである。発泡体インサート20は構造物を通る音又は振動の移動
を効果的に低下させるために低い動的こわさ(dynamic stiffne
ss)をもつ。たとえばスキン層12の1つはシート金属で他のスキン層14は
高充填エチレン酢酸ビニルコポリマー又は熱可塑性エラストマーでありうる。パ
ネル20は吸音材、防音材又は音/振動デカップラーとして作用しうる。現在、
連続気泡ポリウレタン発泡体又は繊維バットが一般にデカップラーとして用いら
れている。ポリウレタン発泡体はリサイクルが困難で、また湿潤環境での使用に
適していない。
【0029】
【実施例】 次に実施例で本発明を例証するが、これらは本発明の範囲を制限するものでは
ない。これらにおいて部及び%は断りのない限り重量基準で示す。 例1: この例で用いた装置は供給、計量及び混合の通常の連続域の端部に混合と冷却
の追加域をもつ38mm(1〜1/2インチ)スクリュー型押出機である。計量
及び混合域間の押出機バレル上に発泡剤用の開口をもつ。冷却域の端部に方形の
開口をもつダイオリフィスがある。この開口の高さ(以後ダイギャップと称する
)は調節可能であり、その幅は6.35mm(0.25インチ)に固定されてい
る。 この例ではポリオレフィンエラストマー(POE)樹脂をブレンドした高溶融
強度(HMS)ポリプロピレン樹脂を押出して連続気泡発泡体とした。
【0030】 樹脂ブレンド物はASTM D1238により230℃/2.16kgで測定
したメルトフローレート(MFR)が約2のHMS96.8/3.2プロピレン
/エチレンコポリマー樹脂と約0.3のMFRをもつ一般的なポリプロピレンホ
モポリマー樹脂との50/50重量比のブレンド物である。HMSポリプロピレ
ン樹脂は約0.6のMFRをもっていた。POE樹脂はASTM D1235に
より190℃/2.161kgで測定したメルトインデックスが0.5で密度が
0.870g/cm3 のDow ENGAGE(商標)樹脂EG8150である
。このPOE樹脂はINSITE(商標)技術触媒(拘束ジオメトリー触媒)を
用いてつくった。 実施に当り、粒状ポリオレフィン樹脂を予め決めた比で且つ抗酸化剤パッケー
ジ及び少量の気泡サイズ制限用のタルク粉末と予備ブレンドした。タルク粉末濃
度はポリマー100部(pph)当り0.015部である。
【0031】 抗酸化剤パッケージはチバ・ガイギー製のイルガノックス(商標)1010ヒ
ンダードフェノール型抗酸化剤とゼネラルエレクトリック製のUttranox
(商標)626ホスファイト型抗酸化剤の各0.1pphからなるものである。
抗酸化剤は濃縮形でポリエチレン樹脂に約10%濃度で混練して用いた。この固
体混合物を次いで押出機のホッパーに供給し、5.44kg/時(12ポンド/
時)の均一比で押出した。押出域で維持した温度は、供給域で188℃、転移域
で196℃、溶融域で210℃、計量域で216℃、混合域で213℃であった
。 イソブタンを発泡剤濃度がポリマー1kg当り約1.7g−モルになるように
均一速度で注入口に注入した。冷却域の温度を徐々に下げてポリマー/発泡剤混
合物(ゲル)を優れた連続気泡発泡体を与える各調合物の最高温度まで冷却した
。テスト1.2及び1.3の発泡温度は154℃であり、ダイ温度は発泡性ゲル
温度とほぼ同じに維持した。ダイ開口を予備発泡のない優れた発泡体ストランド
を得るよう調節した。
【0032】 約0.9mmのダイ開口サイズにて、幅約34mm厚さ約11mmの優れた発
泡体を得た。表1に示すように、この発泡体は低密度の実質上連続気泡構造体で
あり連続気泡含量は75%より高かった。水平方向で測定した気泡サイズは1.
6mmから2.3mmの範囲にある比較的大きいものであった。押出約1ヶ月後
にこの発泡体を他のテスト、即ち熱変形温度、引張り強度及び圧縮強度の測定に
供した。
【0033】 発泡体の物理的及び機械的性質: テスト結果を表1に要約する。PP/POEブレンド発泡体の熱変形温度はP
P発泡体(150℃)より20℃低いが、自動車用途を含む多くの用途にとって
は十分な高さである。POE樹脂は発泡体の物理的性質に望ましい効果をもって
いた。POE樹脂は発泡体をより強靱且つ軟かくした。PP/POEブレンド発
泡体はPP発泡体よりも2倍以上伸びた。POE樹脂のモジュラスが低いことか
ら予測されるように、PP/POEブレンド発泡体はPP発泡体よりもかなり低
い圧縮強度をもっていた。最初の圧縮テスト中発泡体片を約80%の偏差に圧縮
した。圧縮後、発泡体片は実質上もとの厚さにもどった。このテスト片をさらに
別の圧縮テストに供して圧縮強度を記録した。表1に示した第2の圧縮中の圧縮
強度データから明らかなように、この発泡体は最初の圧縮中に軟化した。偏差1
0%での圧縮強度は7倍も低下した。低い偏差での低い圧縮強度又は低い圧縮モ
ジュラスは防音材として望ましいものである。
【0034】
【表1】
【0035】 例1でつくった発泡体の音制御特性: 例1でつくった選択された発泡体について吸音性能をテストした。PP発泡体
と60/40PP/POE発泡体を選択した。発泡体ストランドを削った上合体
して厚さ12.7mmのテスト片をつくった。 この発泡体片をASTM E1050の吸音テストに供した。吸音係数を発泡
体当り2個のテスト片について周波数の関数として求めた。2回のテスト結果の
平均を計算して図1に示した。また選択した周波数での吸音データを例2及び参
考例でつくった発泡体のデータと共に表2に示す。これらの発泡体は音エネルギ
ーを十分に吸収した。PP/POEブレンド発泡体はほとんどの周波数範囲でP
P発泡体より音をよく吸収した。
【0036】
【表2】
【0037】 例2: この例で用いた発泡装置は例1で用いたのと本質的に同じ配置構造をもつ89
mm(3〜1/2インチ)−スクリュー型押出機である。57.2mm(2.2
5インチ)のダイギャップ調節性スリットダイをこの装置に装着した。 実施に当り、線状低密度ポリエチレン(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー製の
Dowlex2038、メルトインデックス1.0、密度0.935g/cm3
)と低密度分枝ポリエチレン(密度0.923g/cm3 、メルトインデックス
0.7)の50/50ブレンド物を約113.5kg/時(250ポンド/時)
の均一速度で押出機に供給した。またステアリルステアラミド1.2pphとジ
ブチルスズジラウレート0.025pph(いずれも濃縮形)もポリマーと共に
供給した。ステアリルステアラミドは発泡体の寸法安定性向上用にまたジブチル
スズジラウレートはシラン架橋反応用の触媒として加えた。押出機の供給、転移
、溶融及び計量の各域を150〜200℃にセットしてポリマーを均一に溶融し
押出すようにした。230℃に保った混合域にCFC−12発泡剤を約20pp
hの速度で注入した。発泡剤注入流にアジド官能性シラン(HerculesC
orporation製のAz−CupMC98名)を0.2pphの速度で注
入した。このゲルを冷却域温度を調節して最適発泡温度に冷却した。約115℃
のゲル温度にて優れた連続気泡発泡体を得た。 予備発泡を抑制するように調節したダイ開口にて、厚さ約30mm幅200m
mの優れた発泡体を得た。この発泡体は密度約27kg/m3 、気泡サイズ1.
2mm、連続気泡含量89%をもっていた。この発泡体は偏差25%の圧縮強度
が約25kPaの軟いものであった。
【0038】 押出した厚板を12.7mm(0.5インチ)厚のシートにスライスし、ギャ
ップを発泡体厚の約10%に調節した2個の駆動ロール間を通して圧縮テストを
行った。圧縮発泡体は連続気泡含量90%、偏差25%の圧縮強度16kPaを
もっていた。発泡体は押出し時既に高い連続気泡含量をもっており、更なる連続
気泡化は最小であった。 押出したままの発泡体片及び圧縮した発泡体片の両者をASTM E1050
吸音テストに供した。図2及び表2に示すように、両発泡体片共中から高周波数
で音エネルギーを十分に吸収した。吸音に関しては、発泡体の圧縮は性能を向上
しない。しかし圧縮軟化した発泡体はより低い動的こわさをもち、たとえば衝撃
音に対して、改良された防音性能をもたらす。
【0039】 比較例1: この例で用いた発泡装置はダイオリフィス以外は例2で用いたものと同じであ
る。ダイは例2で用いたのと同じ配置構造をもっているが幅が25.4mm(1
インチ)と狭い。 この例のテストでは0.43のメルトフローレート(ASTM D1238に
て230℃/2.16kg)をもつ高溶融強度(HMS)2/98エチレン/プ
ロピレンランダムコポリマーを発泡膨張用に用いた。実施に当り、粒状ポリプロ
ピレンを約136kg/時(300ポンド/時)の均一速度で押出機に供給した
。また少量のタルカム粉末(0.1pph)を気泡サイズ制御用に加えまた抗酸
化剤濃縮物としてイルガノックス1010(チバ・ガイギー)及びUltran
ox(ゼネラル・エレクトリック)の各々の濃度が0.1ppmになるように加
えた。押出機域で維持した温度は供給域で約130℃、溶融域で200℃、計量
域で230℃、混合域で210℃であった。 HCFC−142b発泡剤を加圧下にポリマー1kg当り1.5g−モルの速
度で混合域に注入した。ポリマー/発泡剤混合物を約154℃の最適発泡温度に
冷却し、ダイギャップを予備発泡のない発泡体をつくるように調節した。2.2
mm(0.088インチ)のダイギャップにて、厚さ43mm、幅123mmを
もつ優れた発泡体を得た。
【0040】 この発泡体は室温(約20〜23℃)でのエージング中寸法は安定であった。
1ヶ月以上十分にエージングした発泡体は密度24.2kg/m3 (1.51p
cf)、気泡サイズ0.9mm、連続気泡含量35%をもっていた。この発泡体
を約12.7mm厚のシートに切った。このシートのいくつかを例2に記載した
方法によって厚さの90%まで圧縮した。この圧縮で気泡が破れた。発泡体の連
続気泡含量が95%に増加し、偏差25%での圧縮強度が約84kPaから26
kPaに低下した。 押出したままの発泡体シートと圧縮した発泡体シートをASTM E1050
吸音テストに供した。 図3及び表2に示すように、共発泡体は、それらの連続気泡含量とは独立に、
音エネルギーの吸収材として望ましくないことが示された。0.9mmの気泡サ
イズをもつ発泡体は2mmの気泡サイズをもつテスト1.1でつくった発泡体よ
りも大巾に劣るものであった。連続気泡含量が95%に増加してさえ、圧縮は発
泡体の音制御性能にほとんど影響していない。
【0041】 比較例2: この例で用いた装置はオリフィスダイ以外は例32で用いたものと同じである
。開口間が0.25インチの同じ方形パターンで18列112段に配した直径0
.041インチの開口2016個をもつ多孔ダイをこの装置に装着した。この装
置の操作法は例3におけると本質的に同じである。 この例では0.34のメルトフローレート(ASTM D1238にて230
℃/2.16kg)をもつHMS2/98エチレン/プロピレンランダムコポリ
マーを用いて行った。この粒状樹脂を気泡サイズ制御用の少量のタルカム粉末(
0.05pph)と抗酸化剤0.2pphを混合した。抗酸化剤はイルガノック
ス1010名のヒンダードフェノール型抗酸化剤(チバ・ガイギー製)50%と
Ultranox名のホスファイト型抗酸化剤(ボルグ・ワーナー・ケミカル製
)50%からなるものである。
【0042】 抗酸化剤はベース樹脂を用いマスターバッチに予備混練した。この固体混合物
を約181kg/時(400ポンド/時)の均一速度で押出機に供給した。 押出機で維持した温度は供給域で約130℃、溶融域で200℃、計量域で2
30℃、混合域で210℃であった。 HCFC−142b発泡剤を加圧下に35.8kg/時(79ポンド/時、こ
れは19.8pph又はポリマー1kg当り約2.0g−モルに相当)の速度で
混合域に供給した。ポリマーと発泡剤の均一混合物を約154℃に冷却し、微細
気泡サイズをもつ優れた発泡体を得た。この発泡体ストランドは互に付着してほ
とんどの空隙が充填した発泡体厚板になっていた。発泡体の断面サイズは約61
mm×605mmであった。
【0043】 この発泡体はエージング中ほとんど寸法変化がなく(1%以下)優れた寸法安
定性を示した。押出後2週間してから発泡体の性質を調べたこの発泡体は密度2
3.7kg/m3 、気泡サイズ0.58mm、連続気泡含量69%をもっていた
。この発泡体は偏差25%で約49kPaの垂直圧縮強度をもっていた。この発
泡体厚板を25.4mm厚シートに切り、例2に記載した方法で90%圧縮した
。この圧縮片は押出したままの発泡体に比し94%というより高い連続気泡含量
と17kPaというより低い圧縮強度をもっていた。25.4mm厚の発泡体片
の吸音性能をテストした。図4と表2に示すように、発泡体片は、連続気泡含量
とは独立に不十分な吸音性能を示した。この発泡体片の厚さをテスト1.1でつ
くった発泡体の2倍にしても、吸音性能はテスト1.1の発泡体より劣るもので
あった。
【0044】
【表3】
【0045】 例3: この例で用いた発泡装置はダイオリフィス以外例2で用いたものと同じである
スリットダイの代りに、環状シートダイとこれに合わされたサイズ用マンドレル
を装着した。環状オリフィスの直径は50.8mm(2インチ)で環状体のギャ
ップは調節可能になっている。ダイオリフィスに取りつけたサイズ用マンドレル
は210mm(8.25インチ)の直径をもつ。 この例では、HMSポリプロピレン樹脂とPOE樹脂の70/30ブレンド物
という例1のテスト1.2で用いたと同じポリマーブレンド物から連続気泡シー
ト発泡体をつくった。約5mm厚の発泡体シートをテスト3.1に供し、約10
mm厚の発泡体シートをテスト3.2に供した。 実施に当っては、ポリプロピレン樹脂とPOE樹脂の粒状ブレンド物を、テス
ト1.1では136kg/時(300ポンド/時)、テスト3.2では182k
g/時(400ポンド/時)の均一速度で押出機に供給した。またタルカム粉末
0.03pphと例1で用いたと同じ抗酸化剤0.25pphを供給した。押出
機域で維持した温度は供給域で約130℃、溶融域で200℃、計量域で250
℃、混合域で195℃であった。
【0046】 イソブタンを10pph(ポリマー1kg当り1.72g−モル)になるよう
な速度で混合域に注入した。冷却域とダイの温度を優れた連続気泡発泡体が得ら
れるように低下させた。その温度はテスト3.1で158℃と156℃、テスト
3.2で154℃と156℃であった。環状オリフィスのギャップを予備発泡の
ない発泡体を生ずるよう調節した。発泡性ゲルをサイズ用マンドレルから引き出
してチューブ状発泡体を得た。このチューブ状発泡体を平均シートに切り一セッ
トの引張りロールを通しロールに巻いた。この発泡体シートの厚さはダイギャッ
プと引き出し速度で調節した。引き出し速度はテスト3.1では約23m/分、
テスト3.2では20m/分であった。高い連続気泡含量の優れた品質の発泡体
シートを両テストで得た。 これらの発泡体の物理的及び機械的性質をテストしてから吸音テストをした。
吸音テストは押出物と穴あけ後の両サンプル片についてASTM E1050に
よりインピーダンスチューブを用いて行った。シートに10mm×10mm平方
のパターンにて2mm直径の針で穴あけした。
【0047】 シート発泡体の物理的及び機械的性質: この例でつくったシート発泡体の性質を表3に示す。このシート発泡体は高い
連続気泡含量と高い熱変形温度をもっていた。圧縮強度は例1の圧縮を行ったこ
れらの発泡体に似て低かった。低い圧縮強度は押出方向での発泡体の配向とそれ
らが引張りロールを通って移動する間に発泡体が受ける部分圧縮の両方による。
高い熱変形温度をもつこれらの低モジュラス連続気泡発泡体は自動車の吸音用に
有用である。このシート発泡体はたとえばシート金属と重い層の間の分断(de
coupling)インサート用に有用である。
【0048】
【表4】
【0049】 シート発泡体の吸音特性: シート発泡体の吸音特性を表4及び図5及び図6に示す。中及び高周波数にお
いてこれらのシート発泡体は音をよく吸収する。穴あけは一般的にいってシート
発泡体による吸音を向上させる。比較的薄い材料によるこれらの吸音性能は満足
いくものである。
【0050】
【表5】
【0051】 本発明の発泡体と方法を一例について詳しく記載したが製造者の製造プロセス
や意図に従って本発明の本質を変えることなくこの範囲内で変更しうることは当
然のことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 例1の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図2】 例2の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図3】 比較例1の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図4】 比較例2の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図5】 例3の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図6】 例3の発泡体の吸音係数と周波数の関係を示すグラフ。
【図7】 防音パネルの概略断面図。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月31日(2000.8.31)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,GE,G H,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP ,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4F074 AA16 AA17 AA21 AA24 AA25 AA28 AA98 AB03 AB05 BA38 BB02 BB22 BB28 CA22 CC04Y CC05Z CC06X DA02 DA03 DA19 DA57 4J002 BB00W BB00X BB03W BB05W BB12W BB15W BB15X BB20Y GR00

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1の線状又は変性線状ポリオレフィンからなり、
    少なくとも50%の気泡が開放状態にあり且つ気泡の平均サイズが少なくとも1
    mmであることを特徴とする膨張した連続気泡発泡体ポリマー組成物。
  2. 【請求項2】 組成物が0.15より大きいASTM D1050により1
    ,000Hzで測定した吸音係数をもつ請求項1の組成物。
  3. 【請求項3】 組成物が約800,000Rayls/mより小さい空気流
    抵抗をもつ請求項1の組成物。
  4. 【請求項4】 線状又は変性線状ポリオレフィンがエチレン又はプロピレン
    のホモポリマー又はコポリマーである請求項1の膨張した発泡体。
  5. 【請求項5】 線状又は変性線状ポリオレフィンがエチレンと少なくとも1
    のC3 〜C20α−オレフィンのコポリマーである請求項1の膨張した発泡体。
  6. 【請求項6】 線状又は変性線状ポリオレフィンがプロピレンとエチレン及
    びC4 〜C20α−オレフィンから選ばれた少なくとも1のα−オレフィンのコポ
    リマーである請求項1の膨張した発泡体。
  7. 【請求項7】 線状又は変性線状ポリオレフィンが線状低密度ポリエチレン
    である請求項1の膨張した発泡体。
  8. 【請求項8】 線状又は変性線状ポリオレフィンが高溶融強度変性ポリプロ
    ピレンである請求項1の膨張した発泡体。
  9. 【請求項9】 ポリマー組成物がさらに第2の別のポリオレフィンを含有す
    る請求項1の膨張した発泡体。
  10. 【請求項10】 第2のポリオレフィンが組成物の合計ポリマー重量の50
    重量%より少ない量である請求項9の膨張した発泡体。
  11. 【請求項11】 第2のポリオレフィンが組成物の合計重量の40重量%よ
    り少ない量である請求項9の膨張した発泡体。
  12. 【請求項12】 発泡体が160kg/m3 より小さい密度をもつ請求項1
    の膨張した発泡体。
  13. 【請求項13】 発泡体が80kg/m3 より小さい密度をもつ請求項1の
    膨張した発泡体。
  14. 【請求項14】 発泡体が40kg/m3 より小さい密度をもつ請求項1の
    膨張した発泡体。
  15. 【請求項15】 平均気泡サイズが少なくとも1.5mmである請求項1の
    膨張した発泡体。
  16. 【請求項16】 平均気泡サイズが少なくとも2mmである請求項1の膨張
    した発泡体。
  17. 【請求項17】 気泡の少なくとも70%が連続気泡である請求項1の膨張
    した発泡体。
  18. 【請求項18】 気泡の少なくとも85%が連続気泡である請求項1の膨張
    した発泡体。
  19. 【請求項19】 第2のポリオレフィンが実質上線状のポリオレフィンであ
    る請求項9の膨張した発泡体。
  20. 【請求項20】 発泡体がシート形状に押出されている請求項1の膨張した
    発泡体。
  21. 【請求項21】 ポリマー組成物がさらに架橋ポリマーを含有する請求項1
    の膨張した発泡体。
  22. 【請求項22】 架橋ポリマーが、側鎖として、カルボン酸官能基、ヒドロ
    キシル官能基、アミノ官能基、アミド官能基又はそれらの官能基の組合せをもつ
    オレフィン性ポリマーとエポキシ官能性シラン、アミン官能性シラン、有機官能
    性アルコキシシラン、チタネート、多エポキシ官能性樹脂及びアミノ架橋剤から
    なる群から選ばれた架橋剤との反応生成物である請求項21の膨張した発泡体。
  23. 【請求項23】 架橋ポリマーがフリーラジカル発生性化合物を用いてつく
    られる請求項21の膨張した発泡体。
  24. 【請求項24】 有機パーオキシドである請求項22のフリーラジカル発生
    性化合物。
  25. 【請求項25】 多アジド官能性化合物である請求項23のフリーラジカル
    発生性化合物。
  26. 【請求項26】 第2のポリオレフィンが線状又は変性線状ポリオレフィン
    の融点より少なくとも10℃低い融点をもつ請求項9の膨張した発泡体。
  27. 【請求項27】 2つのスキン層と該スキン層の間に配した発泡体シートか
    らなる防音パネルであって、該発泡体シートが0.5より大きいASTM D1
    050により1,000Hzで測定した吸音係数をもつと共に、少なくとも1の
    線状又は変性線状ポリオレフィンからなり、少なくとも50%の気泡が開放状態
    にあり且つ気泡の平均サイズが少なくとも1mmである膨張した連続気泡ポリマ
    ー組成物からなることを特徴とする防音パネル。
  28. 【請求項28】 組成物が約800,000Rayls/mより小さい空気
    流抵抗性をもつ請求項27の組成物。
  29. 【請求項29】 0.15より大きいASTM D1050により1,00
    0Hzで測定した吸音係数をもつと共に、少なくとも1の線状又は変性線状ポリ
    オレフィンからなり、少なくとも50%の気泡が開放状態にあり且つ気泡の平均
    サイズが少なくとも1mmである連続気泡ポリマー組成物からなることを特徴と
    する発泡体シート。
  30. 【請求項30】 組成物が約800,000Rayls/mより小さい空気
    流抵抗をもつ請求項29の組成物。
JP2000570233A 1998-09-17 1999-09-16 音響制御性連続気泡ポリオレフィンとその製造方法 Pending JP2002524636A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10069998P 1998-09-17 1998-09-17
US60/100,699 1998-09-17
US13625299P 1999-05-27 1999-05-27
US60/136,252 1999-05-27
PCT/US1999/021569 WO2000015700A1 (en) 1998-09-17 1999-09-16 Acoustical open-cell polyolefins and process for making

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002524636A true JP2002524636A (ja) 2002-08-06
JP2002524636A5 JP2002524636A5 (ja) 2010-11-18

Family

ID=26797458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000570233A Pending JP2002524636A (ja) 1998-09-17 1999-09-16 音響制御性連続気泡ポリオレフィンとその製造方法

Country Status (17)

Country Link
EP (1) EP1114085B1 (ja)
JP (1) JP2002524636A (ja)
KR (1) KR100697542B1 (ja)
CN (1) CN1147524C (ja)
AT (1) ATE319766T1 (ja)
AU (1) AU765546B2 (ja)
BR (1) BR9913960A (ja)
CA (1) CA2339847C (ja)
CZ (1) CZ2001481A3 (ja)
DE (1) DE69930278T2 (ja)
ES (1) ES2255760T3 (ja)
HU (1) HUP0103857A3 (ja)
IL (1) IL141517A0 (ja)
NO (1) NO20011348D0 (ja)
RU (1) RU2224773C2 (ja)
TR (1) TR200100744T2 (ja)
WO (1) WO2000015700A1 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500998A (ja) * 2000-03-17 2004-01-15 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 遮音および断熱用に有用なポリオレフィンフォーム
JP2007045979A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Kaneka Corp 自動車用内装材
JP2007182500A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Daicel Novafoam Ltd 発泡体用樹脂組成物及び発泡体
WO2009001934A1 (ja) 2007-06-27 2008-12-31 Asahi Fiber Glass Company, Limited ポリオレフィン系樹脂の発泡ボード及びその製造方法
US7968180B2 (en) 2005-04-27 2011-06-28 Prime Polymer Co., Ltd. Extruded propylene-resin composite foam
WO2014155521A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 古河電気工業株式会社 ポリオレフィン系樹脂発泡シート、吸音材、及び自動車用部品、並びにポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6720362B1 (en) 1998-09-17 2004-04-13 The Dow Chemical Company Perforated foams
MXPA02008939A (es) 2000-03-17 2004-10-15 Dow Global Technologies Inc Espuma de polimero de absorcion acustica que tiene funcionamiento mejorado de aislamiento termico.
US6590006B2 (en) 2000-03-17 2003-07-08 Dow Global Technologies Inc. Macrocellular polyolefin foam having a high service temperature for acoustical applications
AU3696601A (en) 2000-03-17 2001-10-03 Dow Chemical Co Preparation of a macrocellular acoustic foam
CN1266202C (zh) 2002-02-22 2006-07-26 陶氏环球技术公司 包含粒状添加剂的热塑性泡沫
US7144925B2 (en) 2002-05-09 2006-12-05 Dow Global Technologies Inc. Fire resistance acoustic foam
US6649666B1 (en) 2002-05-21 2003-11-18 Dow Global Technologies Inc. Propylene polymer coupling and foams
US7358282B2 (en) 2003-12-05 2008-04-15 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Low-density, open-cell, soft, flexible, thermoplastic, absorbent foam and method of making foam
US7291382B2 (en) 2004-09-24 2007-11-06 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Low density flexible resilient absorbent open-cell thermoplastic foam
ES2305968T3 (es) 2005-08-19 2008-11-01 Borealis Technology Oy Espuma de poliolefina.
RU2307843C2 (ru) * 2005-09-12 2007-10-10 Общество с ограниченной ответственностью "Автопластик" Звукопоглощающий материал на основе закрытоячеистого иглопроколотого пенополиэтилена и способ его получения
CA2580590C (en) * 2007-03-02 2010-02-23 Trican Well Service Ltd. Apparatus and method of fracturing
MX2011004971A (es) * 2008-11-11 2011-07-29 Akzo Nobel Coatings Int Bv Composicion intumescente.
CN101792549B (zh) * 2009-12-25 2011-10-19 东莞市峄董塑胶科技有限公司 一种改进的聚丙烯再生料改性板材发泡工艺
DE102011083434B4 (de) 2011-09-26 2016-11-17 Neue Materialien Bayreuth Gmbh Verfahren zur Herstellung eines offenzelligen Polymerschaums
US20150259928A1 (en) * 2014-03-12 2015-09-17 Craig Patrick Keane Solid self-leveling underlayment
CN104403199A (zh) * 2014-12-05 2015-03-11 南京聚隆科技股份有限公司 一种挤出级高填充聚丙烯复合材料及其制备方法
RU2678051C2 (ru) * 2016-04-07 2019-01-22 Общество с ограниченной ответственностью "Рекстром-М" Способ получения материала для изготовления панелей звукопоглощающих экранов методом экструзии
EP4021695A1 (en) * 2019-08-29 2022-07-06 Dow Global Technologies LLC Method of making a homogeneous mixture of polyolefin solids and carbon solids
CN114539666B (zh) * 2022-01-27 2023-11-28 泉州师范学院 一种抗冲抗应力发白适合超临界发泡的聚丙烯复合材料及其制备方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126701A (ja) * 1984-11-16 1986-06-14 ザ ダウ ケミカル カンパニー わずかに架橋している線状オレフイン性ポリマー発泡体及びその生成方法
JPS61243835A (ja) * 1985-04-19 1986-10-30 ザ ダウ ケミカル カンパニー 重合体発泡体の製造方法
JPS6330541A (ja) * 1986-07-24 1988-02-09 Sekisui Chem Co Ltd シート状成形体の製造方法
JPH0598058A (ja) * 1991-10-09 1993-04-20 Jsp Corp プロピレン系樹脂発泡体及びその製造方法
JPH06256556A (ja) * 1992-12-15 1994-09-13 Scriptoria Nv 発泡ポリオレフィン板及びその製造方法
JPH0776054A (ja) * 1993-09-08 1995-03-20 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 高性能遮音材
JPH08504472A (ja) * 1992-12-17 1996-05-14 ザ ダウ ケミカル カンパニー 連続気泡ポリプロピレン発泡体及びその製法
JPH08508764A (ja) * 1993-03-18 1996-09-17 ザ ダウ ケミカル カンパニー エチレン系ポリマーフォーム構造体の製造方法
JPH09250050A (ja) * 1996-03-13 1997-09-22 Unix:Kk 吸音クロスおよび吸音カーテン
JPH10156916A (ja) * 1996-12-04 1998-06-16 Jsp Corp ポリカーボネート樹脂連続気泡型板状押出発泡体
JPH10168200A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Sumitomo Chem Co Ltd ラベルテープ用フィルム
JPH10219868A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Zeon Kasei Co Ltd 防音パネル

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4154785A (en) * 1974-10-22 1979-05-15 The Furukawa Electric Co., Ltd. Method of manufacturing a tough board of thermoplastic resin foam having integral skins and a dense intermediate layer

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126701A (ja) * 1984-11-16 1986-06-14 ザ ダウ ケミカル カンパニー わずかに架橋している線状オレフイン性ポリマー発泡体及びその生成方法
JPS61243835A (ja) * 1985-04-19 1986-10-30 ザ ダウ ケミカル カンパニー 重合体発泡体の製造方法
JPS6330541A (ja) * 1986-07-24 1988-02-09 Sekisui Chem Co Ltd シート状成形体の製造方法
JPH0598058A (ja) * 1991-10-09 1993-04-20 Jsp Corp プロピレン系樹脂発泡体及びその製造方法
JPH06256556A (ja) * 1992-12-15 1994-09-13 Scriptoria Nv 発泡ポリオレフィン板及びその製造方法
JPH08504472A (ja) * 1992-12-17 1996-05-14 ザ ダウ ケミカル カンパニー 連続気泡ポリプロピレン発泡体及びその製法
JPH08508764A (ja) * 1993-03-18 1996-09-17 ザ ダウ ケミカル カンパニー エチレン系ポリマーフォーム構造体の製造方法
JPH0776054A (ja) * 1993-09-08 1995-03-20 Nippon Tokushu Toryo Co Ltd 高性能遮音材
JPH09250050A (ja) * 1996-03-13 1997-09-22 Unix:Kk 吸音クロスおよび吸音カーテン
JPH10156916A (ja) * 1996-12-04 1998-06-16 Jsp Corp ポリカーボネート樹脂連続気泡型板状押出発泡体
JPH10168200A (ja) * 1996-12-06 1998-06-23 Sumitomo Chem Co Ltd ラベルテープ用フィルム
JPH10219868A (ja) * 1997-02-12 1998-08-18 Zeon Kasei Co Ltd 防音パネル

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004500998A (ja) * 2000-03-17 2004-01-15 ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド 遮音および断熱用に有用なポリオレフィンフォーム
US7968180B2 (en) 2005-04-27 2011-06-28 Prime Polymer Co., Ltd. Extruded propylene-resin composite foam
JP2007045979A (ja) * 2005-08-11 2007-02-22 Kaneka Corp 自動車用内装材
JP2007182500A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Daicel Novafoam Ltd 発泡体用樹脂組成物及び発泡体
WO2009001934A1 (ja) 2007-06-27 2008-12-31 Asahi Fiber Glass Company, Limited ポリオレフィン系樹脂の発泡ボード及びその製造方法
US8361363B2 (en) 2007-06-27 2013-01-29 Asahi Fiber Glass Company, Limited Foam board of polyolefin resin and method for its production
WO2014155521A1 (ja) * 2013-03-26 2014-10-02 古河電気工業株式会社 ポリオレフィン系樹脂発泡シート、吸音材、及び自動車用部品、並びにポリオレフィン系樹脂発泡シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
NO20011348L (no) 2001-03-16
CA2339847A1 (en) 2000-03-23
HUP0103857A2 (hu) 2002-01-28
NO20011348D0 (no) 2001-03-16
CN1318079A (zh) 2001-10-17
DE69930278D1 (de) 2006-05-04
CZ2001481A3 (cs) 2001-10-17
ES2255760T3 (es) 2006-07-01
KR20010075188A (ko) 2001-08-09
HUP0103857A3 (en) 2002-06-28
DE69930278T2 (de) 2006-11-02
KR100697542B1 (ko) 2007-03-21
WO2000015700A1 (en) 2000-03-23
CN1147524C (zh) 2004-04-28
TR200100744T2 (tr) 2001-10-22
ATE319766T1 (de) 2006-03-15
IL141517A0 (en) 2002-03-10
CA2339847C (en) 2009-11-24
RU2224773C2 (ru) 2004-02-27
EP1114085A1 (en) 2001-07-11
AU6152399A (en) 2000-04-03
BR9913960A (pt) 2001-07-03
EP1114085B1 (en) 2006-03-08
AU765546B2 (en) 2003-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6541105B1 (en) Acoustical open-cell polylefins and process for making
JP2002524636A (ja) 音響制御性連続気泡ポリオレフィンとその製造方法
ZA200101148B (en) Acoustical open-cell polyolefins and process for making.
AU749141B2 (en) Thermoformable polypropylene foam sheet
JP4884635B2 (ja) 改良された断熱性能を有する吸音性ポリマー発泡体
US5527573A (en) Extruded closed-cell polypropylene foam
US5348795A (en) Process for making a dimensionally-stable open-cell polypropylene foam with organic blowing agents
JPH08504472A (ja) 連続気泡ポリプロピレン発泡体及びその製法
EP0200817A2 (en) Lightly crosslinked linear olefinic polymer foam blends and process for making foams
JP2002511917A (ja) 熱可塑性押出発泡体のエネルギー吸収物品
JP2002523587A (ja) シンジオタクチックポリプロピレンと熱可塑性ポリマーのブレンドから製造されるフォーム
JP3393341B2 (ja) 無機発泡剤を用いて発泡した寸法安定性のあるポリプロピレン発泡体
JP2004529231A (ja) 改良された弾性率ならびに溶融強度を備えたエチレンポリマーのブレンドおよびこれらのブレンドから製造した物品
WO1994013459A1 (en) Extruded closed-cell propylene polymer foam and methods of making the same
MXPA01002795A (en) Acoustical open-cell polyolefins and process for making
KR100678401B1 (ko) 물성이 향상된 폴리올레핀 발포체
CZ20004249A3 (cs) Tepelně tvarovatelná polypropylenová pěnová fólie

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524

Effective date: 20100921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101130

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111101