JP2002515903A - セリンプロテアーゼと局所レチノイドの組成物 - Google Patents
セリンプロテアーゼと局所レチノイドの組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、にきびの治療方法及び/又は哺乳動物の皮膚に抗加齢効果を及ぼす方法、さらにこれらに効果的な組成物に関する。特に、本発明は、にきびの治療及び/又は哺乳動物の皮膚の抗加齢に有効な組成物における、セリンプロテアーゼの単独又はレチノイド化合物と組み合わせた用途に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
セリンプロテアーゼと局所レチノイドの組成物
関連発明
この出願は、ここに援用する1997年2月12日に出願された米国仮特許出
願第60/037,605号の利益を求める。
技術分野
本発明は、にきびの治療方法及び/又は哺乳動物の皮膚に抗加齢効果を及ぼす
方法、さらにこれらに効果的な組成物に関する。特に、本発明は、薬学又は化粧
組成物における、セリンプロテアーゼの単独又はレチノイド化合物と組み合わせ
た用途に関する。
背景技術
にきびは、多くの成人と共に、ほとんど全ての若者にある程度ある毛包脂腺単
位の病気である。この疾患の最初の病変は、皮脂毛包をコメド(にきび)に変え
るのを促進するプロセスである、漏斗状部の角質化過多及び角化亢進によるため
と考えられている。漏斗状部が破裂して脂が皮膚に入ると、この上皮の混乱は炎
症を引き起こす恐れがある。
従って、従来の治療は、にきびの形成をもたらす3つの主な病理的過程に対処
している。局所的レチノイド等の治療は、小胞上皮の異常な落屑の結果もたらさ
れる皮脂毛包の障害に対処する。ホルモン剤は、アンドロゲン刺激性の脂生成増
加を標的にする。最後に、抗生物質は炎症につながる小胞内のプロピオニバクテ
リウム属の増殖を減少及び/又は妨げるように機能する。ベンゾイルペルオキシ
ド、サリチル酸及び様々な洗浄剤も同様な目的で使用される。局所レチノイドは
、にきびを治療するのための最も有効なクラスのコメド薬の1つと考えられてい
るが、刺激性であるため、臨床における有効性は限られている。
局所レチノイドは、哺乳動物の皮膚面に抗加齢効果をもたらすためにも使用さ
れている。局所レチノイドは最も有効な可能な局所治療としてこの技術分野で知
られているが、刺激性のため化合物は限られている。
従来のにきび治療と同じように有効であるが、高い刺激性のない、にきびの治
療方法が望まれている。
レチノイド治療と同じように有効であるが、同様の刺激性がない、哺乳動物の
皮膚に抗加齢効果をもたらす方法も望まれている。
発明の開示
本発明により、プロテアーゼを含む第一の局所活性剤の有効量を、哺乳動物の
皮膚に局所的に適用することを含むことから本質的になる、又はことからなる、
にきびを治療する及び/又は哺乳動物の皮膚面に抗加齢効果をもたらす方法が提
供される。
本発明の他の実施形態により、プロテアーゼを含む第一の局所活性剤の有効量
を、レチノイドを含む第二の局所活性剤と組み合わせて、哺乳動物の皮膚に局所
的に適用することを含むことから本質的になる、又はことからなる、にきびを治
療する及び/又は哺乳動物の皮膚面に抗加齢効果をもたらす方法が提供される。
本発明のさらに他の実施形態により、(a)プロテアーゼを含む第一の局所活
性剤と、(b)レチノイドを含む第二の局所活性剤とを含む、から本質的になる
、又はからなる、薬学又は化粧組成物が提供される。
本発明の組成物と方法は、にきびを治療する及び/又は哺乳動物の皮膚に抗加
齢効果をもたらす新規で便利な手段を提供する。図面の簡単な説明
本発明のファイルは幾つかのカラー図面を含む。これらカラー図面と共に本発
明の写しは、申請書を提出して必要な料金を払えば、特許商標局により提供され
る。
以下の詳細な説明と図面を参照すると、本発明をより深く理解でき、他の効果
が明らかになるであろう。
図1(a)は、蛍光ラベル化トリプシンで処置した後1時間後のライノマウス
の皮膚の断面図である。図1(b)は、蛍光ラベル化トリプシンで処置した後4
時間後のライノマウスの皮膚の断面図である。図1(c)は、1%(w/v)ト
リプシンによる毎日5日間の処置に続いて、蛍光ラベル化トリプシンで処置した
後1時間後のライノマウスの皮膚の断面図である。
図2(a)および図2(b)は、H&E染色で処理したライノマウス皮膚の組
織構造を示す図であり、図2(a)は無処置のマウスを、図2(b)はGDLリ
ポソーム中の0.1%(w/v)トリプシンで毎日5日間処置したマウスを示す
図である。
図3(a)および図3(b)は、パラフィン断片にしてエラスチンを染色した
ライノマウス皮膚のカラー断面図である。図3(a)は担体で処置したマウスを
、図3(b)はトリプシンで処置したマウスを示す図である。図3(c)および
図3(d)は、パラフィン断片にしてエラスチンを染色したC57B1/6マウ
ス皮膚の断面図である。図3(c)は担体で処置したマウスを、図3(d)はト
リプシンで処置したマウスを示す図である。
図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、H&E染色で処理したライノマウ
ス皮膚の組織構造を示し、図4(a)は0.0005%(w/v)全トランスレ
チノイン酸で処置したマウスを、図4(b)は0.005%(w/v)トリプシ
ンで処置したマウスを、図4(c)は0.0005%(w/v)全トランスレチ
ノイン酸と0.005%(w/v)トリプシンの両方で処置したマウスを示す図
である。
図5(a)および図5(b)は、担体処置ライノマウスのTUNEL染色皮膚
組織の断面図であり、図5(c)および図5(d)は、トリプシン処置ライノマ
ウスのTUNEL染色皮膚組織の断面図である。
図6は、逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(「RT−PCR」)で検出した、様
々な濃度のトリプシンで処置したライノマウス皮膚の遺伝子発現のプロフィール
を示す図である。
発明を実施するための最良の形態
ここで使用する「(w/v)」は、全組成物100ml当りの所定の化合物の
グラムを意味する。
本発明の組成物において第一の局所活性剤として使用するのに適する局所活性
剤の例は、プロテアーゼであり、限定しないがセリンプロテアーゼが含まれる。
好ましくは、第一の局所活性剤は、トリプシン、カルボキシペプチダーゼ−Y、
プロテアーゼIV、サブチリシン又はこれらの混合物である。好ましいプロテア
ーゼはトリプシンである。好ましくは、プロテアーゼの量は、本発明の組成物の
全体積に基づき、約0%(w/v)乃至約5%(w/v)であり、より好ましく
は、約0.01%(w/v)乃至約1%(w/v)である。
いかなる理論と結びつけることは望まないが、本発明の第一の局所活性剤は、
にきびの角化冗進を治療し、及び/又は皮膚に抗加齢効果を有すると考えられる
。第一の局所活性剤は、にきび治療のため及び/又は皮膚に抗加齢効果をもたら
すため、組成物の単一活性成分として使用できるが、より完全ににきびを治療す
るためには、本発明の第一の局所活性剤を第二の局所活性剤と組み合わせること
ができる。
いかなる理論と結びつけることは望まないが、第二の局所活性剤は、第一の局
所活性剤の効果と匹敵して、皮膚に抗加齢効果をもたらすと同時に、にきびの角
化亢進と皮脂毛包障害の両方を治療すると考えられている。従って、実施例6に
示すように、第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤の組み合わせの第一の特徴
は、その処置が第一の局所活性剤の抗加齢効果を損なうことなく、にきびの少な
くとも2つの病理過程を攻撃することである。
第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤の組み合わせの第二の特徴は、実施例
4に示すように、第一の局所活性剤を第二の局所活性剤と組み合わせると、第二
の局所活性剤の刺激性を緩和することである。従って、にきび治療の有効性及び
/又は皮膚の抗加齢効果は、第二の局所活性剤だけを含む治療と比べて、本発明
の処置ではほぼ同じであるが、第二の局所活性剤による通常の刺激性はかなり減
少する。
第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤の組み合わせの第三の特徴は、実施例
7に示すように、第一の局所活性剤を第二の局所活性剤とに組み合わせることは
、第二の局所活性剤だけを使用するのと比べて、有効性を得るのに必要な時間を
かなり短縮させることである。従って、治療の有効性は第二の局所活性剤だけを
用いた治療と比べてほぼ同じであるが、第二の局所活性剤の通常の結果を得るの
に必要な時間の長さは、第二の局所活性剤を第一の局所活性剤と組み合わせるこ
とによりかなり短縮する。
第二の局所活性剤として本発明の組成物に使用するのに適する局所活性剤の例
はレチノイドの類の化合物であり、これには、限定しないが、レチノイン酸、ビ
タミンAアルコール、ビタミンAアルデヒド、レチニルアセテート、レチニルパ
ルミテート又は、これらの他の誘導体、類似体又は混合物がある。好ましいレチ
ノイドは全トランスレチノイン酸である。好ましくは、レチノイドの量は、本発
明の組成物の全体積に基づき、約0.0001%(w/v)乃至約0.5%(w
/v)であり、より好ましくは、約0.001%(w/v)乃至約0.025%
(w/v)である。
第一の局所活性剤のデリバリーパラメータが必要とするなら、本発明の薬学又
は化粧組成物は、好ましくは、さらに、局所活性剤を小嚢に浸透させるデリバリ
ーシステムとして機能できる、薬学的又は化粧品的に許容できる担体を含んでも
よい。適当な皮膚付属体(この場合は小嚢)に第一の局所活性剤を伝達する市販
の全ての担体は、薬学的又は化粧品的に許容できる担体としての使用に適するが
、リポソームが好ましい。より好ましくは、リポソームは非イオン性であり、(
a)グリセロールジラウレート又はグリセロールジステアレート、(b)コレス
テロールに見られるステロイド骨格を有する化合物、及び(c)炭素原子が約1
2乃至約18の脂肪酸エーテルを含み、リポソームの成分化合物の比は、約53
:10:22乃至約63:20:32であり、より好ましくは、約55:12:
24乃至約61:18:30である。グリセロールジラウレート/コレステロー
ル/ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテル(「GDL」)からなるリ
ポソームが最も好ましい。好ましくは、リポソームの量は、組成物の全体積に基
づき、約10mg/mL乃至約100mg/mLであり、より好ましくは、約2
5mg/mL乃至約50mg/mLである。比は約58:15:27が最も好ま
しい。好ましくは、適当なリポソームは実施例2のプロトコールに従って製造で
きるが、この技術分野で通常用いられる他の製造方法でもよい。
上記のリポソーム組成物は、所望の化合物を適当な容器内で組み合わせて、非
イオン性リポソームの製造するためにこの技術分野で知られている従来の高煎断
混合手段内で周囲条件下で混ぜて製造できる。このような混合手段の例は、Niem
iec等の「非イオン性リポソーム組成物の、ペプチドドラッグの毛包脂腺単位へ
の局所デリバリーに及ぼす影響;ハムスター耳モデルを用いたインビボ研究」、
12、Pharm.Res.、第1184頁乃至第1188頁(1995年)(「Niemiec
」)に示されている。この文献は全てここに援用する。
他の実施形態では、本発明の薬学又は化粧組成物は、任意に、湿潤剤、化粧ア
ジュバンド、抗酸化剤、界面活性剤、発泡剤、コンディショナー、モイスチャー
剤、香料、粘着剤、緩衝剤、サンスクリーン、着色剤、保存剤等の他の成分と組
み合わせてもよい。他の成分の量は、薬学又は化粧製品を製造するための、リポ
ソーム構造(もしあれば)を破壊しない量である。
組み合わせて使用するとき、本発明の第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤
は、同時又は異なる時に、哺乳動物の皮膚に塗布できる。例えば、第一の場合で
は、第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤を組み合わせて毎日処置したいとき
、第一の局所活性剤を朝投与して、第二の局所活性剤を午後投与できる。第二の
場合では、一例であるが、第二の局所活性剤を朝投与して、第一の局所活性剤を
午後投与できる。第三の場合では、一例であるが、第一の局所活性剤及び第二の
局所活性剤を一緒に投与できる。第四の場合では、一例であるが、第一の局所活
性剤及び第二の局所活性剤を一日交代に投与できる。さらに、第五の場合では、
一例であるが、第一の局所活性剤及び第二の局所活性剤を用いた処置は一対一の
用量で投与する必要はなく、第一の局所活性剤を2日間投与し、第二の局所活性
剤を3日目以降投与できる。勿論、この第五の場合には多くの変形がある。前記
の5つの例は、本発明の方法について可能な多くの異なる治療レジメの幾つかを
示したに過ぎない。これらの例は本発明の治療方法を限定するものではなく、多
くの他の治療レジメが可能であると理解しなければならない。
薬学又は化粧組成物は、にきび治療及び/又は皮膚の抗加齢効果に有効な量で
適用されなければならない。ここで使用する「有効な量」とは、にきび治療及び
/又は抗加齢効果が望まれる皮膚表面領域をカバーするのに十分な量を意味する
。好ましくは、組成物は、にきび治療及び/又は抗加齢効果が望まれるとき、皮
膚面の平方cmに基づき、約2μl/cm2乃至約8μl/cm2の局所活性剤が
存在するように皮膚面に塗布する。
ここに例示的に示された本発明は、ここに特に示さない成分又は工程がなくて
も実施できる。さらに本発明の性質と実施方法を示すために、幾つかの実施例を
以下に示す。しかし、本発明はこれらの詳細に限定されるとは考えるべきではな
い。
実施例 実施例1:ライノ(Rhino)マウスシステム
ライノマウスは、にきびの実験動物として、局所活性コメド薬又は抗角化剤を
スクリーニングするために、使用されており、Sundberg,J.P.の「無毛ライノ
突然変異、染色体14」、皮膚と毛の異常の突然変異マウスハンドブック、第2
91頁乃至第312頁(1994年)に示されている。この文献は全てここに援
用する。染色体14の劣性突然変異により、寿命が25日間の体毛のないしわの
寄った皮膚のマウスが得られる。このとき、第一の毛サイクルの終わりに、小胞
乳頭は毛胞の復帰に失敗し、真皮内で孤立する。乳頭は小胞上皮と再び関わらず
新しい毛胞サイクルを開始しない。毛包の上の残りはかさぶた化角質化した細胞
で満たされ、下では小さな皮脂腺のある小嚢が形成され、開いたコメドに似る。
ライノ皮膚は、皮膚の膨張により、徐々にたるみ、折れと隆起を形成し、次に、
発育不全の毛包が角質化した残骸で満たされる。小嚢は徐々に拡大して、毛で覆
われた石びつ(偽コメド)を形成し、これらは角質化した残骸で満たされた膨張
した小胞漏斗である。
5週齢乃至7週齢のRHJ/LE無毛(「ライノ」)雄マウスをJackson Labo
ratories(Bar Harbor,Maine)から入手して、Mezick等の「ライノマウスにおけ
る角質で満たされた小嚢のサイズに及ぼすレチノイドの局所的及び全身的効果:
レチノイドの抗角化効果の定量モデル」、83、J.Invest.Dermatol.、第1
10頁乃至第113頁(1984年)(「Mezick」)に記載されているように処
置した。この文献は全てここに援用する。実施例2:局所活性組成物の製造
Sigma-Aldrich社(St.Louuis,Missouri)から入手可能な凍結乾燥トリプシ
ンの十分量を、Life Technologies社(Gaithersburg,Maryland)から商標“Hep
es”で入手可能な0.05MのN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2
−エタンスルホン酸の緩衝水性溶液に混合し、得られた溶液のpHを約7.4と
し、溶液のトリプシン濃度を約2%(w/v)とした。その後、得られたトリプ
シン溶液の一体積を、Niemiecに記載の方法で作製した水中の(5%)グリセロ
ールジラウレート/コレステロール/ポリオキシエチレン−10−ステアリルエ
ーテルリポソームの一体積と混合し、トリプシン濃度が1%(w/v)の局所活
性組成物を得た。グリセロールジラウレートはInternational Specialty Produc
ts Van Dyke(Belleville,New Jersey)から商標“Emulsynt GDL”で入手した。
コレステロールはCroda社(Parsippany,New Jersey)から商標“Cholesterol VSP
/NF”で入手した。ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルはICI Surfa
ctants Americas(Wilmington,Delaware)から商標“Brij 76”で入手した。GD
Lリポソームに対するトリプシンの体積比を変えて、様々な濃度のトリプシンリ
ポソーム組成物を作製した。
レチノイン酸組成物は、70%(w/v)エタノール(エチルアルコール、2
00プルーフ)と30%(w/v)プロピレングリコールとを含むエタノール/
プロピレングリコール担体を含んでいた。エタノールはQuantum Chemicals Corp
oration社(Tuscola,Illinois)から入手し、プロピレングリコールはFisher Sci
entific(Pittsburgh,Pennsylvania)から入手した。レチノイン酸組成物に使用
した全トランスレチノイン酸はBASF Aktiengesellschaft(Ludwigshafen,German
y)から入手した。エタノール/プロピレングリコール担体に対する全トランスレ
チノイン酸の体積比を変えて、様々な濃度のレチノイン酸組成物を作製した。実施例3:トリプシンの毛包へのデリバリー
約100μLの実施例2の局所活性トリプシン組成物を、実施例1の各ライノ
マウスの背側に塗った。この組成物に使用したトリプシンは、Molecular Probes
社から入手可能なタンパク蛍光ラベル化キットを用いて、その添付プロトコール
(1996年)に従い、蛍光ラベルした。
蛍光トリプシン処置後1時間後及び4時間後に、皮膚面の1cm×2cmサン
プルを各マウスから鋏で切り取り、Stephens Scientificから入手可能な25℃
でpHが約6.9乃至7.1の10%緩衝ホルマリン溶液で固定し、その後、既
知の方法によりパラフィンブロックを形成し、既知の方法により蛍光顕微鏡を用
いて測定した。
図1(a)に示すように、ほとんど全ての蛍光ラベルが小嚢と皮脂腺内に見出
された。1時間間隔(図1(a)参照)及び4時間間隔(図1(b)参照)で観
察したマウスは、同じ組織学的染色パターンを示し、後の時間で追加の皮膚浸透
は無かった。この観察は、後の時間に角質層に蛍光染色がより深く浸透すること
を示すであろう、プロテアーゼによる非特異的細胞外マトリックス消化に反する
ことを示唆する。
この実施例を、蛍光トリプシン処置の前に、マウスを毎日5日間実施例2の1
%(w/v)トリプシン組成物で処置したことを除いて、実施例1と同様にライ
ノマウスで繰り返した。5日目に蛍光トリプシン処置して、その4時間後に、同
様な蛍光顕微鏡方法を用いてマウスの皮膚を分析した。図1(c)に示すように
、処置した皮膚における小嚢と皮脂腺へのトリプシンのデリバリールートに大き
な変化は観察されなかった。しかし、トリプシン処置皮膚の角質層の外側部分に
少しの染色があることは、バリヤの完全性に幾らかのロスがあることを示した。
バリヤ完全性のロスは、実施例4および表1に記載する経表皮水ロス(「TEW
L」)の値に反映される。
この実施例は、トリプシンを含む局所活性組成物をライノマウスの皮膚面に塗
布すると、短時間使用と長時間使用の両方で、トリプシンが第一に小嚢と皮脂腺
に伝達されることを示す。実施例4:皮膚刺激無しのトリプシン処置による小嚢サイズの減少
実施例1のライノマウスを、5日間1日1回、実施例2のトリプシン組成物(
0.001%(w/v)乃至1%(w/v))で局所的に処置した。動物を8日
目に屠殺し、イメージ分析を用いて小嚢サイズの減少を定量化した。イメージ分
析では、固定した表皮全体を処理し、Mezickと同様に、Bernerd等の「ライノマ
ウスモデル:全トランスレチノイン酸とCD271の局所塗布が偽コメドの小嚢
壁と表皮の微細構造に及ぼす効果」、283(2)、Arch.Dermatol.Res.、
第100頁乃至第107頁(1991年)と、Bouclier等の「標準イメージ分析
技術を用いたライノマウスモデルにおける局所レチノイドとCD271により誘
発される表皮組織学的変化の定量化」、4(2)、Skin Pharmacol.、第65頁
乃至第73頁(1991年)とに記載の方法に従い顕微鏡で測定した。これらの
文献は全てここに援用する。イメージを捕らえるために、エンパイヤ・イマジン
・データベース・バージョン1.1をゲートウェイ2000 P5−100コン
ピュータに用いた。測定のために、イメージ・プロ・プラス・バージョン1.3
を使用し、データを処理するために、マイクロソフト・エクセル・バージョン5
.0を使用した。各処置群(3ライノマウス)について、動物当り、5ランダム
フィールド、各フィールドに付き2測定を用いて、平均小嚢直径(μ)と平均皮
脂腺サイズ(μ2)を計算した。小嚢直径の%減少を、Finney,D.J.の「パラ
レル・ライン・アッセイ、生物学的アッセイの統計学的方法」、Charles Griffe
n & Company社、第69頁乃至第104頁(1978年)に従い計算した。この
文献は全てここに援用する。
表1に示すように、トリプシンは小嚢サイズに用量依存減少をもたらし、〜0
.1%(w/v)トリプシンで安定水準に達した。トリプシン濃度をさらに高く
しても、リポソームコントロール(対照)に対して小嚢サイズは55%を越えて
減少しなかった。リポソーム担体のみでは、小嚢直径の少しの減少が観察された
。トリプシン(1%(w/v))のみの処置では、7日後に分析しても(図示せ
ず)、小嚢サイズの減少に効果が無かった。
表1:トリプシンによる小嚢サイズの用量依存減少 *:リポソーム担体処置による小嚢サイズ減少のパーセントを無処置コントロー
ルに対して計算した。
ライノマウス皮膚に及ぼすトリプシンの効果をさらに調べるために、経表皮水
ロス(「TEWL」)を測定した。これは、Servomed ABから入手可能な「蒸発
計 EPI」を用いて測定し、初めに蒸発計を大気湿度に標準化し、次にプロー
ブをテスト物体の背側皮膚に配置し、この位置でTEWLを読み取った。
表1に示すように、TEWLは用量に依存して増加し、〜0.05%(w/v
)トリプシンで安定水準に達した。これは小嚢直径の最大減少とおよそ同じ濃度
であった。TEWL増加と目に見える刺激の間には相関はなかった。これらの実
験を通じて観察された少しの落屑と紅斑は用量依存性ではなく、1%(w/v)
トリプシンでも低いままであった。さらに、トリプシン処置したマウスのTEW
Lはレチノイド処置のみのマウスよりも低かった。
無処置、リポソームコントロール及びトリプシン処置ライノマウス皮膚の組織
学的分析の結果、トリプシン処置皮膚に大きな変化があることが見出された。H
&E染色と組織学的分析を、SheehandとHrapchak(1980年)に記載されてい
る標準技術を用いて実施した。
図2(a)に示す無処置表皮と比較すると、図2(b)に示すように、トリプ
シン処置表皮は、小胞上皮と表皮の両方の細胞層の数が増加し、増殖していた。
変化は主に腺層と角質層に観察され、落屑が回復し皮膚構造が改善された。表皮
の変化は、インビボでのレチノイド活性を良く特徴付けたしるしであり、臨床有
効性と結びつく。さらに、図2(b)は通常刺激状態に存在する炎症細胞がない
ことを示し、トリプシンが皮膚を刺激しないという主張を支持する。
この実施例は、トリプシンが小嚢サイズの用量依存減少を引き起こすことを示
す。小嚢サイズの減少はにきび治療用組成物の臨床有効性に結びつく。従って、
さらに、この実施例はトリプシンがにきびの治療に有効であることを示す。さら
に、この実施例は、局所トリプシン処置が皮膚刺激性を誘発しないことを示す。実施例5:トリプシン処置によりもたらされる皮膚弾性の増加
実施例2のトリプシン組成物により処置された実施例1のライノマウスは、皮
膚弾性における注目すべき効果を示した。この効果を定量化するために、クトメ
ーター(cutometer)分析を実施した。Acaderm(Menlo Park,California)から入手
可能なクトメーターを使用し、Couturaud等の「皮膚のバイオメカニカル特性:
非侵襲性方法による年齢と体部位への影響のインビボ評価」、1、Skin Res.&
Technol.、第68頁乃至第73頁(1995年)と、Elsner等の「ヒト前腕と
外陰皮膚のメカニカル特性」、122、Br.J.Dermatol.、第607頁乃至第6
14頁(1990年)とに記載された方法を用いた。これらの文献は全てここに
援用する。2mm穴から吸引し、負圧を解放した後の対応する皮膚の移動と回復
を測定した。ヒトの研究では、変形パラメータ比、Ua/Uf(皮膚疲労、又は
負荷からの全回復)、Ur/Uf(生物学的弾性、又は負荷後の弾性回復)及び
Ur/Ue(堅固、又は皮膚の変形抵抗における改善)の改善が、より良い皮膚
の張りと弾性を示す。変形パラメータ、Ue,Uf,Ua,Urは一部皮膚の厚
みに影響を受ける。従って、比を、Barel等の「皮膚のメカニカル特性を測定す
るための吸引方法:クトメーター」、非侵襲性方法と皮膚のハンドブック、第3
35頁乃至第340頁(1995年)に記載されているように、評価に使用した
。この文献は全てここに援用する。
表2に示すように、トリプシン処置は、皮膚の弾性が改善されたことを示すこ
れら全てのパラメータを増加させた。動物間の違いは大きいが、クトメーター特
性の増加は一致し、処置時間と長さに伴い増加した。
表2:トリプシン処置ライノ皮膚のメカニカル特性
さらにこの弾性効果を調べるために、実施例2の組成物で処置した実施例1の
ライノマウスの皮膚断片を、Kligman,L.H.の「ルナ技術、エラスチンの美し
い染色」、3(2)、The Amer.J.of Dermatopathol.、第199頁乃至第2
00頁(1981年)に記載の方法に従い、パラフィン断片上でエラスチン染色
した。この文献は全てここに援用する。
図3(b)に示すように、図3(a)の無処置マウスと比較すると、トリプシ
ン処置ライノマウスの小嚢と皮脂腺の周りで、エラスチン繊維(紫に染色)の厚
みと密度が増していた。
同じ実験を、Charles River Laboratories(Kingston,New York)から入手した
C57B1/6マウスについて実施し、同様の結果を得た。図3(c),図3(
d)は無処置皮膚とトリプシン処置皮膚はそれぞれエラスチン染色の結果を示し
ている図である。下記の表3はトリプシン処置後の皮膚メカニカルパラメータの
増加を示している。
表3:トリプシン処置C57B1/6皮膚のメカニカル特性
この実施例は、トリプシンによる局所処置がC57B1/6とライノマウスの
皮膚の弾性を増加させることを示す。皮膚弾性は抗加齢に関連する特性である。
従って、この実施例は、さらに、トリプシンが抗加齢効果を皮膚面に付与するこ
とを示している。実施例6:レチノイン酸とは異なるメカニズムによるトリプシン作用
にきびの皮脂成分に及ぼすトリプシンの効果を、ハムスターの耳のモデルシス
テムを用いて評価した。入手時45グラム乃至55グラムの若いゴールデンシリ
アハムスターをCharles River Laboratories(Wilmington,Massachusetts)から
購入した。ハムスターの右耳の腹側を10μlの実施例2のトリプシン組成物で
一週間5日で3週間毎日処置し、左耳は無処置コントロールとして使用した。表
3に示すように、トリプシンはこのシステムの皮脂腺のサイズには効果が無かっ
た。
表3:ハムスター耳皮脂腺のサイズに及ぼすトリプシンの効果
a):無処置に対して
b):リポソーム担体に対して
この実施例は、トリプシンがハムスター耳モデルシステムの皮脂腺のサイズに
効果をもたらさないことを示している。このタイプのモデルでは、レチノイドが
ハムスター耳皮脂腺のサイズに用量依存減少をもたらすことがよく知られている
。従って、この実施例は、さらに、トリプシンがレチノイド化合物とは異なるメ
カニズムで機能することを示唆している。実施例7:トリプシンとレチノイン酸が示す相加的な治療効果
実施例1のライノマウスの第一のセットを、最適ではない用量の実施例2のト
リプシン組成物で処置した。ここで使用する「最適ではない」は、実施例4に示
す小嚢サイズ減少にとって最適以下のトリプシン濃度レベルとして定義する。実
施例1のライノマウスの第二のセットを、最適ではない濃度の実施例2の全トラ
ンスレチノイン酸組成物で処置した。実施例1のライノマウスの第三のセットを
、最適ではない用量の実施例2のトリプシンと実施例2の全トランスレチノイン
酸組成物で処置した。ライノマウスの第三のセットでは、トリプシンと全トラン
スレチノイン酸との処置を、毎日異なる時間(即ち、トリプシンは朝で、全トラ
ンスレチノイン酸は午後)に実施した。マウスを屠殺し、その皮膚を実施例3の
方法により組織学的に調べた。
図4(c)に示すように、トリプシンと全トランスレチノイン酸の両方の組成
物で処置されたライノマウスは、トリプシンと全トランスレチノイン酸の単独処
置(図4(a),図4(b)参照)と比較すると、落屑がかなり改善されていた
。しかし、単独処置は無処置皮膚(図2(a)参照)よりはかなり改善されてい
た。さらに、組織学的分析により、いずれの単独処置よりも、処置皮膚の面の開
口小嚢がはるかに少ないことが明らかになった。
この実施例は、トリプシンと全トランスレチノイン酸を組み台わせた処置が、
開口小嚢の数等の皮膚面特性に相加的効果を生み出すことを示しており、このこ
とはこの組成物がにきびの治療に有効であることを意味する。実施例8:トリプシンによる小胞上皮のPCDの排除
実施例1のライノマウスを実施例2の0.1%(w/v)トリプシン組成物で
毎日5日間処置し、8日目に屠殺した。
無処置、担体処置及びトリプシン処置マウスの1cm×2cm皮膚サンプルを
、実施例3の方法により得た。その後、Gavrieli等の「核DNA断片の特定ラベ
ル化によるインシトウにおけるプログラム化細胞死の同定」、119、JI.Cell
Biology、第493頁乃至第501頁(1992年)(「Gavrieli」)に記載さ
れているTdT媒体dUTPビオチン・ニック・エンド・ラベリング(「TUN
EL」)染色方法を用いて、サンプルを分析した。この方法の実施の際、作製し
た皮膚断片を、Oncor社から入手可能な「ApopTag(商標)プラス・インシトゥ・
アポトーシス検出キット」を用いて、Oncor社による「ApopTag(商標)プラス・
インシトゥ・アポトーシス検出キット」プロトコール(1995年、2月)に示
されているように、染色した。このプロトコールはGavrieliに記載の断片化DN
Aエンドのラベル化に基づいている。図5(a)乃至図5(d)は、染色がペル
オキシダーゼ・エンド・ポイント(茶色)とメチルグリーン対比染色を有する組
織学的分析を示す図である。得られた表現を図5(a),図5(b)(担体処置
)と図5(c),図5(d)(トリプシン処置)に示す。
図5(a)乃至図5(d)に示すように、TUNEL染色サンプルは、形態学
(濃縮又は断片化した細胞核と細胞質又はアポトーシス体)及び染色の色(濃縮
核内の断片化DNAは茶色に染まった)により、アポトーシス細胞を同定する。
図5(a),図5(b)に示すように、TUNEL染色により、小胞上皮内のア
ポトーシス体が異常に高レベルであることが明らかになった。トリプシン処置は
、小胞上皮内の全てのアポトーシス体の排除し、表皮分化を回復させ、腺層にお
ける(図5(c),図5(d)参照)プログラム化された細胞死(「PCD」)
を回復させた。
この実施例は、トリプシンが小胞上皮と表皮内で細胞死と増殖のバランスを回
復できることを示す。にきびの原因病理過程の1つは角化冗進であり、これはこ
のバランスの偏りから生じる場合がある。従って、この実施例は、さらに、トリ
プシンの上皮細胞死と増殖との適切なバランスを回復させる能力が、にきび治療
能力の要因となり得ることを示す。実施例9:トリプシンにより誘発される遺伝子発現変化
実施例1のライノマウスを実施例2で製造したトリプシン組成物(0%(w/
v)、0.0001%(w/v)、0.001%(w/v)、0.01%(w/v
))で5日間毎日処置し、8日目に屠殺した。実施例3に記載するように、担体
処置マウスとトリプシン処置マウスの皮膚を得て、次にそれらの全てのRNAを
、Tel-Test「B」社から入手可能な「RNA Stat-60」試薬を用いて、Chomczymskiの
「アシッド グアニジニウム チオシアネート−フェノール−クロロホルム抽出
によるRNA単離の一工程方法」、162、Anal.Biochem.、第156頁乃至
第159頁(1987年)に記載されているように、抽出した。この文献は全て
ここに援用する。その後、Promega社から商標「RQI RNアーゼフリーDN
アーゼ」で入手可能な十分な量のRNアーゼフリーDNアーゼを、各マウスから
抽出したRNAに添加し、Promega社から発行された「RNアーゼフリーDNア
ーゼ」プロトコール(1995年、5月)の方法を用いて各々が200ngのD
Nアーゼ分解RNAを含むようにした。得られた200ngのDNアーゼ分解R
NAを、Gibco-BRL(現在、Life Technologies社)から発行された「スーパース
クリプトII逆転写酵素」プロトコール(1992年、4月)記載の方法により
、ランダムプライマーとしてLife Technologies社から市販されているランダム
ヘキサマーを用いて逆転写(「RT」)した。
次に、得られたRNA生成物を、Perkin-Elmer-Cetus社から商標「Taq ポ
リメラーゼ」で市販されている約0.5ユニット(100μl反応当り)の熱安
定性DNAポリメラーゼと、Clontech Laboratories社(「Clontech」)から入
手可能な約0.1μモル/反応のマウス・グリセルアルデヒド−3−ホスフェー
トーデヒドロゲナーゼ(G3PDH)プライマー又は表4のプライマー(表4の
条件又は、Clontechからのプライマーに添付されているプロトコール記載の方法
に従って)を用いて、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)で増幅した。
表5は、使用した幾つかのDNAプライマー、PCR反応に必要なMgCl2
の量及びPCRサイクルの長さを示す。インボルクリン(Involucrin)プライマ
ーはMarthinuss等の「Pam212のアポトーシス、表皮角質細胞ライン:表皮
分化におけるbcl−2の役割」、6、Cell Growth Diff.、第239頁乃至第
250頁(1995年)に記載されているものであった。この文献は全てここに
援用する。
表4:RT−PCRアッセイに使用したDNAプライマー さらに明視化の必要があるときは、既知の方法により得られたPCR生成物を
エタノールで沈殿させた。G3PDHのプライマーを使用したときは、PCR反
応生成物を10%だけ使用した。
その後、トリプシン処置と無処置のマウスの皮膚で特定の遺伝子の発現レベル
を比較するために、この技術分野で既知の方法に従い、2%アガロース/臭化エ
チジウムゲルでPCR生成物を分析した。逆転写されてないライノマウスの皮膚
からのRNAサンプルを、各PCR増幅のネガティブコントロールとして使用し
た。ポジティブコントロールが市販されていないとき、6月齢ライノマウスの皮
膚からのRNAサンプルを、ポジティブコントロールとして使用した。ゲル分析
結果は、ゲル上のRT−PCR生成物の移動は、常に、ポジティブコントロール
と同一であり、報告された増幅サイズと同一であったことを示していた。
次に、各RT−PCR反応生成物の相対的品質を、各々の生成物のG3PDH
のmRNAレベル、「ハウスキーピング」遺伝子を分析して比較した。図6に示
すように、G3PDH遺伝子発現は検査した全てのサンプルで同様であることが
見出され、これにより、所望の遺伝子の遺伝子発現の相対的レベルの分析が可能
となった。
アポトーシス体の架橋と形成に関する酵素であるトランスグルタミナーゼは、
コントロール動物で高いmRNAレベルを示し、トリプシン濃度の増加と共に検
出レベルより低く減少した。このことは、トリプシンが小嚢ホメオスタシスを回
復し、小胞上皮の異常な高レベルのアポトーシスを排除したことを示す。
トリプシン濃度を増加させて処置をすると、エラスチンmRNAが増加した。
従って、実施例5に示すように、トリプシン処置の後、新しいエラスチンが発現
し、皮膚の弾性が増す。
表皮分化のマーカーであるインボルクリンレベルは、用量に依存してトリプシ
ン処置後に増加した。このことは、通常の表皮交代と分化が回復したことを示す
。従って、実施例8に示すように、トリプシンは表皮分化のバランスを回復する
。
この実施例は、トリプシンのにきびに及ぼす効果と抗加齢能力は、トリプシン
濃度範囲に渡って、一連の遺伝子の発現パターンを調べることにより理解できる
ことを示している。mRNAレベルにおけるトリプシン誘発変化は明らかに証明
され、PCD、アポトーシス、エラスチン発現及び表皮分化におけるトリプシン
の調節役割を示している。実施例10:トリプシンと全トランスレチノイン酸を含む組成物の用途
グリセロールジラウレート/コレステロール/ポリオキシエチレン−10−ス
テアリルエーテルリポソームを、リポソーム成分比が約58:15:27で、Ni
emiecの方法に従い製造する。脂質層と水層を混合してNiemiecのリポソームを製
造する前に、0.1%(w/v)アスコルビン酸を水層に添加し、表5に列挙す
る成分を組成物の脂質層に添加する。この組成物の最終pHを、適当な緩衝液を
用いて、4乃至7、好ましくは4.5乃至5.5の範囲に調整する。
表5:脂質層に添加する成分
成分 %(w/v)
トレチノイン 0.01
メチルパラベン 0.10
プロピルパラベン 0.02
ブチル化ヒドロキシトルエン 0.05
pH7.4(100mlに適量)で0.05MのHepes緩衝液に溶解した1.
0gのトリプシンを含む第二の組成物を、リポソーム組成物に添加し、その際の
比はリポソーム組成物各8部に対して第二の組成物約1部である。この最終組成
物が直接の局所用途に適している。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 7/00 A61K 7/00 Y
W
(81)指定国 AL,AM,AT,AU,AZ,
BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C
U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,
KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L
V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ
,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,
SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U
Z,VN,YU,ZW
(72)発明者 ウィスニフスキ,ステファン,ジェイ
アメリカ合衆国、18901 ペンシルベニア
州、ドイルスタウン、ポート・プレザン
ト・パイク 6280
(72)発明者 コーウェンバーグ,ジェラルド,エフ
アメリカ合衆国、08536 ニュージャージ
ー州、プレインズボロ、ビーチツリー・レ
ーン 10
(72)発明者 シャピーロ,スタンレー,エス
アメリカ合衆国、07039 ニュージャージ
ー州、リビングストン、プリマス・ドライ
ブ 10
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.第一の局所活性剤を含む局所活性組成物の有効量を、哺乳動物の皮膚に局 所的に適用することを含む、にきびを治療する及び/又は皮膚面に抗加齢効果を もたらす方法。 2.前記第一の局所活性剤がプロテアーゼである請求の範囲1記載の方法。 3.前記第一の局所活性剤がセリンプロテアーゼである請求の範囲2記載の方 法。 4.前記第一の局所活性剤が、トリプシン、トリプターゼ、カルボキシペプチ ダーゼ−Y、プロテアーゼIV、サブチリシン又はこれらの混合物から選択され る請求の範囲3記載の方法。 5.前記第一の局所活性剤がトリプシンである請求の範囲4記載の方法。 6.前記第一の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0% (w/v)乃至5%(w/v)の量で存在する請求の範囲5記載の方法。 7.前記第一の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0. 01%(w/v)乃至約1%(w/v)の量で存在する請求の範囲6記載の方法 。 8.前記局所活性組成物が、さらに、薬学的又は化粧品に許容できる担体を含 む請求の範囲1記載の方法。 9.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体がリポソーム又はその混合物であ る請求の範囲8記載の方法。 10.前記リポソームが非イオン性である請求の範囲9記載の方法。 11.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレート、グリセロールジステアレート又はこれらの 混合物と、 (b)コレステロール又はコレステロールに見られるステロイド骨格を有する 化合物又はこれらの混合物と、 (c)約12乃至約18の炭素原子を含む脂肪酸エーテル又はこれらの混合物 とを含む請求の範囲10記載の方法。 12.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレートと、 (b)コレステロールと、 (c)ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルとを含む請求の範囲1 1記載の方法。 13.前記リポソームの成分が、各々、約53:10:22乃至約63:20 :32の比で存在する請求の範囲11記載の方法。 14.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体が、前記局所活性組成物の全体 積に基づき、約0mg/mL乃至約100mg/mLの量で存在する請求の範囲 8記載の方法。 15.前記組成物は、さらに、湿潤剤、化粧アジュバンド、抗酸化剤、界面活 性剤、発泡剤、コンディショナー、モイスチャー剤、香料、粘着剤、緩衝剤、サ ンスクリーン、着色剤、保存剤等の他の成分を含む請求の範囲1記載の方法。 16.(a)有効量の第一の局所活性剤と、 (b)有効量の第二の局所活性剤とを、 哺乳動物の皮膚に局所的に適用することを含む、にきびを治療する及び/又は 皮膚面に抗加齢効果をもたらす方法。 17.前記第一の局所活性剤がプロテアーゼである請求の範囲16記載の方法 。 18.前記第一の局所活性剤がセリンプロテアーゼである請求の範囲17記載 の方法。 19.前記第一の局所活性剤が、トリプシン、トリプターゼ、カルボキシペプ チダーゼ−Y、プロテアーゼIV、サブチリシン又はこれらの混合物から選択さ れる請求の範囲18記載の方法。 20.前記第一の局所活性剤がトリプシンである請求の範囲19記載の方法。 21.前記第一の局所活性剤が、約0%(w/v)乃至5%(w/v)の量で 存在する請求の範囲20記載の方法。 22.前記第一の局所活性剤が、約0.01%(w/v)乃至約1%(w/v )の量で存在する請求の範囲21記載の方法。 23.前記第二の局所活性剤がレチノイドである請求の範囲16記載の方法。 24.前記第二の局所活性剤が、レチノイン酸、ビタミンAアルコール、ビタ ミンAアルデヒド、レチニルアセテート、レチニルパルミテート又は、これらの 他の誘導体、類似体又は混合物から選択される請求の範囲23記載の方法。 25.前記第二の局所活性剤が全トランスレチノイン酸である請求の範囲24 記載の方法。 26.前記第二の局所活性剤が、約0.0001%(w/v)乃至約0.5% (w/v)の量で存在する請求の範囲24記載の方法。 27.前記第二の局所活性剤が、約0.001%(w/v)乃至約0.025 %(w/v)の量で存在する請求の範囲26記載の方法。 28.前記局所活性組成物が、さらに、薬学的又は化粧品に許容できる担体を 含む請求の範囲16記載の方法。 29.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体がリポソーム又はその混合物で ある請求の範囲28記載の方法。 30.前記リポソームが非イオン性である請求の範囲29記載の方法。 31.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレート、グリセロールジステアレート又はこれらの 混合物と、 (b)コレステロール又はコレステロールに見られるステロイド骨格を有する 化合物又はこれらの混合物と、 (c)約12乃至約18の炭素原子を含む脂肪酸エーテル又はこれらの混合物 とを含む請求の範囲30記載の方法。 32.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレートと、 (b)コレステロールと、 (c)ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルとを含む請求の範囲3 1記載の方法。 33.前記リポソームの成分が、各々、約53:10:22乃至約63:20 :32の比で存在する請求の範囲31記載の方法。 34.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体が、前記局所活性組成物の全体 積に基づき、約0mg/mL乃至約100mg/mLの量で存在する請求の範囲 28記載の方法。 35.前記組成物は、さらに、湿潤剤、化粧アジュバンド、抗酸化剤、界面活 性剤、発泡剤、コンディショナー、モイスチャー剤、香料、粘着剤、緩衝剤、サ ンスクリーン、着色剤、保存剤等の他の成分を含む請求の範囲16記載の方法。 36.前記第一の局所活性剤は、前記第二の局所活性剤と同時に、哺乳動物の 皮膚に適用する請求の範囲16記載の方法。 37.前記第一の局所活性剤は、前記第二の局所活性剤と異なる時に、哺乳動 物の皮膚に適用する請求の範囲16記載の方法。 38.(a)第一の局所活性剤と、 (b)第二の局所活性剤とを 含む薬学又は化粧組成物。 39.前記第一の局所活性剤がプロテアーゼである請求の範囲38記載の薬学 又は化粧組成物。 40.前記第一の局所活性剤がセリンプロテアーゼである請求の範囲39記載 の薬学又は化粧組成物。 41.前記第一の局所活性剤が、トリプシン、カルボキシペプチダーゼ−Y、 プロテアーゼIV、サブチリシン又はこれらの混合物から選択される請求の範囲 40記載の薬学又は化粧組成物。 42.前記第一の局所活性剤がトリプシンである請求の範囲41記載の薬学又 は化粧組成物。 43.前記第一の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0 %(w/v)乃至5%(w/v)の量で存在する請求の範囲42記載の薬学又は 化粧組成物。 44.前記第一の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0 .01%(w/v)乃至約1%(w/v)の量で存在する請求の範囲43記載の 薬学又は化粧組成物。 45.前記第二の局所活性剤がレチノイドである請求の範囲38記載の薬学又 は化粧組成物。 46.前記第二の局所活性剤が、レチノイン酸、ビタミンAアルコール、ビタ ミンAアルデヒド、レチニルアセテート、レチニルパルミテート又は、これらの 他の誘導体、類似体又は混合物から選択される請求の範囲45記載の薬学又は化 粧組成物。 47.前記第二の局所活性剤が全トランスレチノイン酸である請求の範囲46 記載の薬学又は化粧組成物。 48.前記第二の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0 .0001%(w/v)乃至約0.5%(w/v)の量で存在する請求の範囲4 6記載の薬学又は化粧組成物。 49.前記第二の局所活性剤が、前記局所活性組成物の全体積に基づき、約0 .001%(w/v)乃至約0.025%(w/v)の量で存在する請求の範囲 48記載の薬学又は化粧組成物。 50.前記局所活性組成物が、さらに、薬学的又は化粧品に許容できる担体を 含む請求の範囲48記載の薬学又は化粧組成物。 51.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体がリポソーム又はその混合物で ある請求の範囲50記載の薬学又は化粧組成物。 52.前記リポソームが非イオン性である請求の範囲51記載の薬学又は化粧 組成物。 53.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレート、グリセロールジステアレート又はこれらの 混合物と、 (b)コレステロール又はコレステロールに見られるステロイド骨格を有する 化合物又はこれらの混合物と、 (c)約12乃至約18の炭素原子を含む脂肪酸エーテル又はこれらの混合物 とを含む請求の範囲52記載の薬学又は化粧組成物。 54.前記リポソームが、 (a)グリセロールジラウレートと、 (b)コレステロールと、 (c)ポリオキシエチレン−10−ステアリルエーテルとを含む請求の範囲5 3記載の薬学又は化粧組成物。 55.前記リポソームの成分が、各々、約53:10:22乃至約63:20 :32の比で存在する請求の範囲53記載の薬学又は化粧組成物。 56.前記薬学的又は化粧品に許容できる担体が、前記局所活性組成物の全体 積に基づき、約0mg/mL乃至約100mg/mLの量で存在する請求の範囲 50記載の薬学又は化粧組成物。 57.前記組成物は、さらに、湿潤剤、化粧アジュバンド、抗酸化剤、界面活 性剤、発泡剤、コンディショナー、モイスチャー剤、香料、粘着剤、緩衝剤、サ ンスクリーン、着色剤、保存剤等の他の成分を含む請求の範囲38記載の薬学又 は化粧組成物。
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