JP2002510663A - 1,2−ジクロロエタンの分解によって生じる分解生成ガスの処理方法 - Google Patents
1,2−ジクロロエタンの分解によって生じる分解生成ガスの処理方法Info
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Abstract
(57)【要約】
1,2-ジクロロエタン(EDC)の熱分解によって生じた分解生成ガスを処理するための方法であって、分解生成ガスがその主成分である塩化水素(HCL)、塩化ビニル(VCM)および未反応の1,2-ジクロロエタン(EDC)に分解され、これらの主成分が充分に純粋な形で生じ、分解生成ガスの処理の第1のステップにおいて急冷領域でこの分解生成ガスから固体を分離する、方法のにおいて、技術水準の欠点を少なくとも部分的に除去すべきであり、特に一般的に急冷ガスの充分な凝縮と、蒸留分離のための再加熱によって生じるエネルギー損失を回避すべきであり、高い温度レベルで未反応EDCを循環させることにより、EDCの熱分解の本来の反応が高められるようにすべきである。これは、本発明に従い、他の処理ステップが濃縮領域、蒸留領域、ストリッピング領域によって行われ、1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固体を含まない分解生成ガス凝縮液が急冷領域の急冷液として使用されることによって達成される。
Description
【0001】 本発明は、1,2-ジクロロエタン(EDC、エチレンクロリド、塩化エチレン)
の分解によって生じた分解生成ガスを処理するための方法に関する。
の分解によって生じた分解生成ガスを処理するための方法に関する。
【0002】 1,2-ジクロロエタン(EDC)の不完全な分解によって塩化ビニルを製造する
ための方法では一般的に、使用されるEDCは第1のステップで蒸発させられ、
そして第2のステップにおいて、形成された蒸気が比較的に高い温度で熱分解さ
れ、更に第3のステップにおいて、第2のステップで生じた高温の分解生成ガス
から、一緒に運ばれてきた固体が分離され、続いて清浄化された分解生成ガスが
蒸留処理部に供給される。
ための方法では一般的に、使用されるEDCは第1のステップで蒸発させられ、
そして第2のステップにおいて、形成された蒸気が比較的に高い温度で熱分解さ
れ、更に第3のステップにおいて、第2のステップで生じた高温の分解生成ガス
から、一緒に運ばれてきた固体が分離され、続いて清浄化された分解生成ガスが
蒸留処理部に供給される。
【0003】 第2の方法ステップで行われるEDCの分解の主生成物として、塩化水素(H
CL)と塩化ビニル(VCM)が発生する。
CL)と塩化ビニル(VCM)が発生する。
【0004】 C2H4CL2 +熱 → HCL+C2H3CL 副産物として、痕跡で、カーボンブラック、塩素化された不飽和炭化水素とベン
ゼンが生じる。この不所望な副産物の形成を制限するために、分解の温度は、E
DCの不完全反応を生じるレベルに保たれる。従って、第2の方法ステップで分
解によって発生した高温の分解生成ガスは、主産物である塩化水素(HCL)お
よび塩化ビニル(VCM)と上記の副産物に加えて、未反応の1,2-ジクロロエタ
ン(EDC)を含んでいる。
ゼンが生じる。この不所望な副産物の形成を制限するために、分解の温度は、E
DCの不完全反応を生じるレベルに保たれる。従って、第2の方法ステップで分
解によって発生した高温の分解生成ガスは、主産物である塩化水素(HCL)お
よび塩化ビニル(VCM)と上記の副産物に加えて、未反応の1,2-ジクロロエタ
ン(EDC)を含んでいる。
【0005】 VCMへのEDCの分解は、吸熱的に進行する過程である。分解はガス相で熱
分解の形態で行われる。熱分解は非接触式に1〜3MPa の高圧でかつ450〜6
00°Cの温度で技術的に行われる。しかし、低い圧力および低い温度で熱分解
を行うことができる接触方法で処理してもよい。熱分解によって発生した高温の
分解生成ガスは、熱分解温度で生じる。本来の物質分離に適した形態を取るよう
に調整すべきである。
分解の形態で行われる。熱分解は非接触式に1〜3MPa の高圧でかつ450〜6
00°Cの温度で技術的に行われる。しかし、低い圧力および低い温度で熱分解
を行うことができる接触方法で処理してもよい。熱分解によって発生した高温の
分解生成ガスは、熱分解温度で生じる。本来の物質分離に適した形態を取るよう
に調整すべきである。
【0006】 従って、分解生成ガスの本来の物質分離の前に、分解生成ガスの熱が1個また
は複数の熱交換器で経済的に利用される。その際、非接触熱分解の場合には、分
解生成ガスの温度は480〜540°Cから約180〜280°Cに低下する。
は複数の熱交換器で経済的に利用される。その際、非接触熱分解の場合には、分
解生成ガスの温度は480〜540°Cから約180〜280°Cに低下する。
【0007】 ウーデ・ゲーエムベーハー(Uhde GmbH) から1995年6月に出版された会社
印刷物である表題“塩化ビニルプラント/ヘキストプロセス(Vinyl chloride plants/Hoechst process) ”には、分解生成ガスを処理するための従来の普通の
方法が記載されている。
印刷物である表題“塩化ビニルプラント/ヘキストプロセス(Vinyl chloride plants/Hoechst process) ”には、分解生成ガスを処理するための従来の普通の
方法が記載されている。
【0008】 この会社印刷物の第11頁に記載された方法フローチャートには、予冷された
分解生成ガスを急冷器で更に冷却し、部分的に凝縮する方法が示してある。その
ために、冷却された分解生成ガス凝縮液が上側から急冷領域に供給される。急冷
領域では、分解生成ガスと上側から供給された分解生成ガス凝縮液から、生成物
(VCM)を含む次の2つの排出液が生じる。
分解生成ガスを急冷器で更に冷却し、部分的に凝縮する方法が示してある。その
ために、冷却された分解生成ガス凝縮液が上側から急冷領域に供給される。急冷
領域では、分解生成ガスと上側から供給された分解生成ガス凝縮液から、生成物
(VCM)を含む次の2つの排出液が生じる。
【0009】 急冷領域の底から流出する排出液から、残液排出物が形成され、 急冷領域のヘッドから流出する蒸気が急冷ガスを形成する。
【0010】 急冷領域では、分解生成ガスの部分凝縮だけが行われる。従って、急冷領域か
ら下方に流出する液体、すなわちいわゆる残液排出物は、主成分として、1,2-ジ
クロロエタン、塩化ビニルおよび高沸点物並びに固体、すなわちカーボンブラッ
クおよびまたはコークスを含んでいる。
ら下方に流出する液体、すなわちいわゆる残液排出物は、主成分として、1,2-ジ
クロロエタン、塩化ビニルおよび高沸点物並びに固体、すなわちカーボンブラッ
クおよびまたはコークスを含んでいる。
【0011】 急冷領域のヘッドから蒸気として流出する急冷ガスは主成分として、塩化水素
、塩化ビニルおよび1,2-ジクロロエタンを含んでいる。この急冷ガスは大体にお
いて固体、すなわちカーボンブラックおよびまたはコークスを含んでいない。
、塩化ビニルおよび1,2-ジクロロエタンを含んでいる。この急冷ガスは大体にお
いて固体、すなわちカーボンブラックおよびまたはコークスを含んでいない。
【0012】 急冷液として使用される分解生成ガス凝縮液は通常は、凝縮された急冷ガスか
ら部分流として分岐され、それによって急冷液が循環させられる。
ら部分流として分岐され、それによって急冷液が循環させられる。
【0013】 残液排出物と部分的に凝縮された急冷ガスは続いて、更に処理される。
【0014】 ヨーロッパ特許第0276775号公報には、450〜550°Cの非接触熱
分解の温度と、0.5〜3MPa 、好ましくは1.6 〜2.6MPaの熱分解圧力と、物質
流れ案内のやさしい手段が記載されている。
分解の温度と、0.5〜3MPa 、好ましくは1.6 〜2.6MPaの熱分解圧力と、物質
流れ案内のやさしい手段が記載されている。
【0015】 ドイツ連邦共和国特許第2313037号公報には、蒸発装置のやさしい配置
構造が記載されている。
構造が記載されている。
【0016】 分解生成ガスによって一緒に運ばれていた固体粒子を、分解生成ガスの蒸留処
理の前に、分解生成ガスから分離すると有利であることが判ったので、これは通
常は急冷領域内での分解生成ガスの冷却と部分凝縮と共に行われる。一般的に、
垂直な容器とこの容器内で急冷液に噴霧するための装置とからなる簡単に形成さ
れた急冷領域は、分解生成ガスのほぼ完全な清浄化を行う。清浄化された固体は
急冷領域の残液内に溜まる。
理の前に、分解生成ガスから分離すると有利であることが判ったので、これは通
常は急冷領域内での分解生成ガスの冷却と部分凝縮と共に行われる。一般的に、
垂直な容器とこの容器内で急冷液に噴霧するための装置とからなる簡単に形成さ
れた急冷領域は、分解生成ガスのほぼ完全な清浄化を行う。清浄化された固体は
急冷領域の残液内に溜まる。
【0017】 米国特許第5,558,746号明細書には、底を備えた複雑な構造の急冷塔
が記載されている。この急冷塔の場合、固体は同様に、残液排出物と共に加速さ
れて排出され、続いて分離される。同時に、一般的に外部の装置で行われる分解
生成ガスの凝縮が急冷塔に統合して行われる。
が記載されている。この急冷塔の場合、固体は同様に、残液排出物と共に加速さ
れて排出され、続いて分離される。同時に、一般的に外部の装置で行われる分解
生成ガスの凝縮が急冷塔に統合して行われる。
【0018】 1,2-ジクロロエタンの熱分解は公知のごとく非常に吸熱的であり、多くの熱エ
ネルギーを消費する。
ネルギーを消費する。
【0019】 従って、熱分解からの高温の分解生成ガスに含まれる熱を、他の媒体への熱伝
達によってできるだけ充分に回収するための提案が欠けている。
達によってできるだけ充分に回収するための提案が欠けている。
【0020】 ヨーロッパ特許第0276775号公報には、熱分解へのEDCの挿入物の予
熱、予蒸発および過熱の組み合わせのための分解生成ガス熱含量の利用と、水蒸
気の発生のための4つの変形が記載されている。
熱、予蒸発および過熱の組み合わせのための分解生成ガス熱含量の利用と、水蒸
気の発生のための4つの変形が記載されている。
【0021】 ドイツ連邦共和国特許第3147310号公報には、水蒸気発生のためあるい
はVCM製造の蒸留処理における残液循環蒸発器の加熱のための分解生成ガスの
熱含量の利用が記載されている。
はVCM製造の蒸留処理における残液循環蒸発器の加熱のための分解生成ガスの
熱含量の利用が記載されている。
【0022】 ヨーロッパ特許第0180995号公報では、急冷塔で固体を除去した生成物
流れが、熱分解のためにEDC挿入物を蒸気発生し加熱するために使用される。
流れが、熱分解のためにEDC挿入物を蒸気発生し加熱するために使用される。
【0023】 前述の方法の変形には、熱分解によって発生した高温の分解生成ガスが露点近
くまで充分に冷却されるかまたは露点で凝縮され、それによって次の蒸留処理で
再び加熱しなければならない点が共通している。前述の熱回収手段を包括的に適
用する場合にも、雰囲気の冷却によって失われる利用されない熱のかなりの残量
と、必要とあらば再び加えなければならない熱の不足が生じる。
くまで充分に冷却されるかまたは露点で凝縮され、それによって次の蒸留処理で
再び加熱しなければならない点が共通している。前述の熱回収手段を包括的に適
用する場合にも、雰囲気の冷却によって失われる利用されない熱のかなりの残量
と、必要とあらば再び加えなければならない熱の不足が生じる。
【0024】 上述のウーデ・ゲーエムベーハー(Uhde GmbH) から1995年6月に出版され
た会社印刷物である表題“塩化ビニルプラント/ヘキストプロセス”には、分解
生成ガスを蒸留処理するための今まで一般的あった方法が記載されている。この
定期刊行物の第13頁の見出し“VCM蒸留(VCM distillation)”に記載された
方法フローチャートには、急冷領域から排出され固体を除去した分解生成ガスを
VCMに処理する方法が示してある。この場合、熱分解で発生した分解生成ガス
の蒸留処理は主として、3つの主成分であるHCL,VCMおよび反応していな
いEDCを有する3成分システムの本来の物質的な分離を行う。
た会社印刷物である表題“塩化ビニルプラント/ヘキストプロセス”には、分解
生成ガスを蒸留処理するための今まで一般的あった方法が記載されている。この
定期刊行物の第13頁の見出し“VCM蒸留(VCM distillation)”に記載された
方法フローチャートには、急冷領域から排出され固体を除去した分解生成ガスを
VCMに処理する方法が示してある。この場合、熱分解で発生した分解生成ガス
の蒸留処理は主として、3つの主成分であるHCL,VCMおよび反応していな
いEDCを有する3成分システムの本来の物質的な分離を行う。
【0025】 3成分システムはその分離のために、比較的に高価な分離装置を必要とする。
この3成分システムは更に、非常に広い沸騰範囲を有する。それによって、分離
のために、狭い沸騰範囲の混合物よりもエネルギー的にコストのかかる解決策を
必要とする。
この3成分システムは更に、非常に広い沸騰範囲を有する。それによって、分離
のために、狭い沸騰範囲の混合物よりもエネルギー的にコストのかかる解決策を
必要とする。
【0026】 HCLの沸騰温度(−85°C)とEDC(+83.5°C)との間に188
.5°Cの温度差がある。塩化水素(HCL)の沸騰温度が非常に低いので、H
CLを分離するために好ましくは低温の冷却媒体で冷却しなければならない。H
CLの分離は技術的には、例えば1・3MPa 絶対圧力と−24°Cで行われる。
低温を放出する冷却媒体の技術的な発生は、周囲の温度レベルまで熱を放出する
冷却媒体の準備よりも非常に複雑でコストがかかる。
.5°Cの温度差がある。塩化水素(HCL)の沸騰温度が非常に低いので、H
CLを分離するために好ましくは低温の冷却媒体で冷却しなければならない。H
CLの分離は技術的には、例えば1・3MPa 絶対圧力と−24°Cで行われる。
低温を放出する冷却媒体の技術的な発生は、周囲の温度レベルまで熱を放出する
冷却媒体の準備よりも非常に複雑でコストがかかる。
【0027】 ドイツ連邦共和国特許第1250426号公報、ドイツ連邦共和国特許第19
10854号公報およびドイツ連邦共和国特許出願公開第4342042号公報
に記載されているような蒸留処理の従来の方法の場合には、第1の蒸留塔で、塩
化水素(HCL)がヘッドを経て分離される。低温の必要性を経済的な意味から
制限するために、熱分解的に生じた分解生成ガスを充分に凝縮して第1の蒸留塔
に供給することは不可避である。
10854号公報およびドイツ連邦共和国特許出願公開第4342042号公報
に記載されているような蒸留処理の従来の方法の場合には、第1の蒸留塔で、塩
化水素(HCL)がヘッドを経て分離される。低温の必要性を経済的な意味から
制限するために、熱分解的に生じた分解生成ガスを充分に凝縮して第1の蒸留塔
に供給することは不可避である。
【0028】 上述のウーデ・ゲーエムベーハーの上記の会社印刷物に示されている従来の方
法の場合には更に、第1の蒸留塔から排出された残液排出物は実質的に、生成物
としてのVCMと未反応のEDCを含んでいる。この残液排出物は第2の塔に供
給される。第2の塔では、残液排出物は未反応のEDCとVCMに分離される。
しかし、第2の塔のヘッドから蒸留されたVCMは避けることができないHCL
の割合を含んでいる。このHCLは第3の塔内で付加的にエネルギー供給しなが
ら分離しなければならない。
法の場合には更に、第1の蒸留塔から排出された残液排出物は実質的に、生成物
としてのVCMと未反応のEDCを含んでいる。この残液排出物は第2の塔に供
給される。第2の塔では、残液排出物は未反応のEDCとVCMに分離される。
しかし、第2の塔のヘッドから蒸留されたVCMは避けることができないHCL
の割合を含んでいる。このHCLは第3の塔内で付加的にエネルギー供給しなが
ら分離しなければならない。
【0029】 従来の方法の場合、第2の蒸留塔のヘッドから排出される蒸気内のHCLの発
生の原因は特に、EDCの熱的な不安定性にほかならない。充分に感度のよい適
切な分析方法によって、100°C以上の温度で、純粋なEDCへの分解生成物
HCL,VCMが検出可能である。更に、温度が上昇するにつれておよび滞留時
間が長くなるにつれて、形成されるHCL,VCMの量が増大する。
生の原因は特に、EDCの熱的な不安定性にほかならない。充分に感度のよい適
切な分析方法によって、100°C以上の温度で、純粋なEDCへの分解生成物
HCL,VCMが検出可能である。更に、温度が上昇するにつれておよび滞留時
間が長くなるにつれて、形成されるHCL,VCMの量が増大する。
【0030】 従って、従来の方法は一層の改善のための大きな余地を有する。一方では、第
1段でHCLを分離する従来の蒸留順序は、熱分解で生じた分解生成ガスに含ま
れる熱をほとんど利用しない。なぜなら、必要な低温エネルギーを最小限に抑え
るために、分解生成ガスを充分に凝縮しなければならないからである。
1段でHCLを分離する従来の蒸留順序は、熱分解で生じた分解生成ガスに含ま
れる熱をほとんど利用しない。なぜなら、必要な低温エネルギーを最小限に抑え
るために、分解生成ガスを充分に凝縮しなければならないからである。
【0031】 他方では、第2段でのすべての高沸点の成分からVCMを分離するために、多
大なエネルギーコストを必要とし、その際EDCの熱的な不安定性に基づいて新
たに形成されたHCLを付加的な洗浄段で分離する必要がある。
大なエネルギーコストを必要とし、その際EDCの熱的な不安定性に基づいて新
たに形成されたHCLを付加的な洗浄段で分離する必要がある。
【0032】 そこで、本発明による方法が適用され、そして、蒸留順序の第1段で既にHC
L,VCMを高沸点のすべての成分から分離し、不可避の冷却媒体の使用をHC
Lを分離するための後続の段で初めて行うことによって、既存の方法を改良する
という課題が化せられる。
L,VCMを高沸点のすべての成分から分離し、不可避の冷却媒体の使用をHC
Lを分離するための後続の段で初めて行うことによって、既存の方法を改良する
という課題が化せられる。
【0033】 それによって、本発明に従い、特に、一般的に分解生成ガスの充分な凝縮と、
蒸留分離のための分解生成ガスの再加熱によって生じるエネルギー損失を回避す
ることができ、未反応のEDCを高い温度レベルで循環案内することによって、
EDCの熱分解の本来の変換を後で高めることができる。
蒸留分離のための分解生成ガスの再加熱によって生じるエネルギー損失を回避す
ることができ、未反応のEDCを高い温度レベルで循環案内することによって、
EDCの熱分解の本来の変換を後で高めることができる。
【0034】 そのために本発明では、1,2-ジクロロエタン(EDC)の熱分解によって生じ
た分解生成ガスを処理するための方法であって、分解生成ガスがその主成分であ
る塩化水素(HCL)、塩化ビニル(VCM)および未反応の1,2-ジクロロエタ
ン(EDC)に分解され、これらの主成分が充分に純粋な形で生じ、分解生成ガ
スの処理の第1のステップにおいて急冷領域でこの分解生成ガスから固体を分離
する、方法において、 他の処理ステップが濃縮領域、蒸留領域、ストリッピング領域によって行われ
、 1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固体を含まない分解生成ガス凝縮液
が急冷領域の急冷液として使用されることを特徴とする。
た分解生成ガスを処理するための方法であって、分解生成ガスがその主成分であ
る塩化水素(HCL)、塩化ビニル(VCM)および未反応の1,2-ジクロロエタ
ン(EDC)に分解され、これらの主成分が充分に純粋な形で生じ、分解生成ガ
スの処理の第1のステップにおいて急冷領域でこの分解生成ガスから固体を分離
する、方法において、 他の処理ステップが濃縮領域、蒸留領域、ストリッピング領域によって行われ
、 1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固体を含まない分解生成ガス凝縮液
が急冷領域の急冷液として使用されることを特徴とする。
【0035】 本発明の実施形は他の請求項から明らかである。
【0036】 本発明の有利な実施形では、分解生成ガスが処理され、分解生成ガスが480
〜540°Cの温度と0.5〜30MPa の圧力で1,2-ジクロロエタンを塩化ビニ
ルに非接触熱分解する際に生じ、場合によっては熱を回収して280〜280°
Cの温度に冷却され、そしてこの温度で急冷領域に案内され、この急冷領域にお
いて分解生成ガスが分解生成ガス凝縮液によって冷却および洗浄される、請求項
1記載の方法において、 冷却された分解生成ガスの80〜99重量%を急冷ガスとして、急冷領域のヘ
ッドから排出蒸気としてガス状に取り出し、 冷却された分解生成ガスの1〜20重量%を急冷領域の残液排出物として液状
に取り出し、 この場合得られた急冷ガスを濃縮領域の下側に直接導入し、急冷ガスをこの濃
縮領域内で蒸留物と残液に分離し、 濃縮領域で生じた残液を排出し、1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固
体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液を製出し、2つの部分流に分離し、一方
の部分流としてストリッピング領域のための前駆物質が得られ、他方の部分流と
してEDCを多く含み固体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液が得られ、この
分解生成ガス凝縮液を急冷領域に戻し、冷却媒体および洗浄媒体としてのこの分
解生成ガス凝縮液によって、処理すべき分解生成ガスを処理し、 蒸留物と前駆物質を、他の蒸留処理部に別々に供給し、 急冷領域から来る、除去すべき固体を含む残液排出物を、他方の処理部に導入
することを特徴とする。
〜540°Cの温度と0.5〜30MPa の圧力で1,2-ジクロロエタンを塩化ビニ
ルに非接触熱分解する際に生じ、場合によっては熱を回収して280〜280°
Cの温度に冷却され、そしてこの温度で急冷領域に案内され、この急冷領域にお
いて分解生成ガスが分解生成ガス凝縮液によって冷却および洗浄される、請求項
1記載の方法において、 冷却された分解生成ガスの80〜99重量%を急冷ガスとして、急冷領域のヘ
ッドから排出蒸気としてガス状に取り出し、 冷却された分解生成ガスの1〜20重量%を急冷領域の残液排出物として液状
に取り出し、 この場合得られた急冷ガスを濃縮領域の下側に直接導入し、急冷ガスをこの濃
縮領域内で蒸留物と残液に分離し、 濃縮領域で生じた残液を排出し、1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固
体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液を製出し、2つの部分流に分離し、一方
の部分流としてストリッピング領域のための前駆物質が得られ、他方の部分流と
してEDCを多く含み固体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液が得られ、この
分解生成ガス凝縮液を急冷領域に戻し、冷却媒体および洗浄媒体としてのこの分
解生成ガス凝縮液によって、処理すべき分解生成ガスを処理し、 蒸留物と前駆物質を、他の蒸留処理部に別々に供給し、 急冷領域から来る、除去すべき固体を含む残液排出物を、他方の処理部に導入
することを特徴とする。
【0037】 本発明による方法の場合には、他の蒸留処理のための蒸留物と、その他の蒸留
処理のための前駆物質は、どんな固体も含まないように製出される。それによっ
て、本発明による方法の場合にも、従来の方法特有の利点が生じる。すなわち、
分解生成ガスから生じるカーボンブラックおよびまたはコークスのような固体が
、他の蒸留処理の装置内に達し、そこで堆積することが回避されるという利点が
ある。このように簡単な方法で、装置の実際の運転時に閉塞が防止される。
処理のための前駆物質は、どんな固体も含まないように製出される。それによっ
て、本発明による方法の場合にも、従来の方法特有の利点が生じる。すなわち、
分解生成ガスから生じるカーボンブラックおよびまたはコークスのような固体が
、他の蒸留処理の装置内に達し、そこで堆積することが回避されるという利点が
ある。このように簡単な方法で、装置の実際の運転時に閉塞が防止される。
【0038】 すなわち、従来の方法の場合には、前述のように、洗い落とされた固体が専ら
急冷領域の残液内に溜まり、それによって固体懸濁液の簡単な濃縮や廃棄処理を
行うことができる。
急冷領域の残液内に溜まり、それによって固体懸濁液の簡単な濃縮や廃棄処理を
行うことができる。
【0039】 本発明による方法の場合には驚くべきことに、濃縮領域に入る分解生成ガスが
その手前で行われる熱分解において少なくとも50%のEDC分解率のときに次
のような組成であることが判った。すなわち、濃縮領域の最も上側の底の上方の
絶対圧力が少なくとも1.9MPa である場合、濃縮領域に積極的に還流させるた
めに、雰囲気温度で前進する冷却水だけを濃縮領域の還流冷却器に供給するだけ
で充分であるような組成であることが判った。本発明による方法の場合更に驚く
べきことに、濃縮領域のための少なくとも25個の理論的な分離段と、1.5〜
2.5の還流比により、VCMよりも高沸点の、例えばクロロプレンまたはED
Cのようなすべての成分を含んでいないヘッド蒸気流と還流と蒸留流が得られ、
そして濃縮器領域の最も下側の底からの排出液がEDCを80重量%の以上含む
ことが判った。なぜなら、EDCは最高の沸点を有する蒸留混合物の主成分であ
るからである。
その手前で行われる熱分解において少なくとも50%のEDC分解率のときに次
のような組成であることが判った。すなわち、濃縮領域の最も上側の底の上方の
絶対圧力が少なくとも1.9MPa である場合、濃縮領域に積極的に還流させるた
めに、雰囲気温度で前進する冷却水だけを濃縮領域の還流冷却器に供給するだけ
で充分であるような組成であることが判った。本発明による方法の場合更に驚く
べきことに、濃縮領域のための少なくとも25個の理論的な分離段と、1.5〜
2.5の還流比により、VCMよりも高沸点の、例えばクロロプレンまたはED
Cのようなすべての成分を含んでいないヘッド蒸気流と還流と蒸留流が得られ、
そして濃縮器領域の最も下側の底からの排出液がEDCを80重量%の以上含む
ことが判った。なぜなら、EDCは最高の沸点を有する蒸留混合物の主成分であ
るからである。
【0040】 本発明では、ストリッピング領域の前駆物質を形成する部分流の場合、EDC
の熱的な不安定性が、生成物VCMの純度要求に有害である。ストリッピング領
域の熱的な不安定性のためにHCLとVCMが分解生成物を形成する場合には、
HCLとVCMはストリッピング領域のヘッドに生じ、本発明に従いそこから濃
縮領域に戻される。従来の方法において蒸留の第2の段内に設置されているよう
な蒸留のやさしい実施部は、本発明に従ってもはや不要である。特に、圧力と温
度がストリッピング領域の残液内で高められる。濃縮領域では、分解生成物が再
びヘッドから排出され、一緒に蒸留領域に移送される。しかし、蒸留領域では、
熱的な不安定性が作用しなくなる。なぜなら、蒸留領域がそのすべての分離段に
おいて100°Cよりも充分に低い温度で運転されるからである。
の熱的な不安定性が、生成物VCMの純度要求に有害である。ストリッピング領
域の熱的な不安定性のためにHCLとVCMが分解生成物を形成する場合には、
HCLとVCMはストリッピング領域のヘッドに生じ、本発明に従いそこから濃
縮領域に戻される。従来の方法において蒸留の第2の段内に設置されているよう
な蒸留のやさしい実施部は、本発明に従ってもはや不要である。特に、圧力と温
度がストリッピング領域の残液内で高められる。濃縮領域では、分解生成物が再
びヘッドから排出され、一緒に蒸留領域に移送される。しかし、蒸留領域では、
熱的な不安定性が作用しなくなる。なぜなら、蒸留領域がそのすべての分離段に
おいて100°Cよりも充分に低い温度で運転されるからである。
【0041】 従って、本発明による方法の実施の形態では、前駆物質の蒸留処理がストリッ
ピング領域で行われ、このストリッピング領域で形成された残液生成物によって
、富化され回収された1,2-ジクロロエタン(EDC)が排出され、ストリッピン
グ領域で形成されたヘッド生成物が濃縮領域に戻される。
ピング領域で行われ、このストリッピング領域で形成された残液生成物によって
、富化され回収された1,2-ジクロロエタン(EDC)が排出され、ストリッピン
グ領域で形成されたヘッド生成物が濃縮領域に戻される。
【0042】 従って、本発明による方法の他の実施の形態では、蒸留液の蒸留処理が蒸留領
域で行われ、この蒸留領域で形成された残液生成物によって、塩化ビニル(VC
M)が富化されて排出され、蒸留領域で形成されたヘッド生成物によって塩化水
素(HCL)が富化されて回収される。確実な運転のために、特に、塔の処理が
最適でないときにVCM生成物内へのHCL漏出を遮断するために、従来の方法
の場合のような別個の超清浄領域に配置が重要である。
域で行われ、この蒸留領域で形成された残液生成物によって、塩化ビニル(VC
M)が富化されて排出され、蒸留領域で形成されたヘッド生成物によって塩化水
素(HCL)が富化されて回収される。確実な運転のために、特に、塔の処理が
最適でないときにVCM生成物内へのHCL漏出を遮断するために、従来の方法
の場合のような別個の超清浄領域に配置が重要である。
【0043】 本発明による方法は、急冷ガスを蒸留処理すべき蒸気として濃縮塔の下方に直
接供給することにより、熱分解で生じた分解ガスの熱含量をほぼ完全に使用する
。更に、本発明に従って急冷領域を新たに形成された処理の蒸留連続部に接続す
ると、未反応のEDCの滞留時間を高めた循環案内を高い温度で生じることにな
り、従ってEDCの熱的な不安定性と関連して、付加的な清浄段を必要とせずに
、予想されないほど収量が増大する。
接供給することにより、熱分解で生じた分解ガスの熱含量をほぼ完全に使用する
。更に、本発明に従って急冷領域を新たに形成された処理の蒸留連続部に接続す
ると、未反応のEDCの滞留時間を高めた循環案内を高い温度で生じることにな
り、従ってEDCの熱的な不安定性と関連して、付加的な清浄段を必要とせずに
、予想されないほど収量が増大する。
【0044】 方法の好ましい実施形は次のステップからなっている。
【0045】 第1に、分離すべきガス混合物の温度が85〜540°Cであり、圧力が0.
1〜3.0MPa であり、 第2に、分離すべきガス混合物が第1の蒸留塔に入る前に、濃縮領域の組み込
み体の下方にガス状に案内され、 第3に、濃縮領域のヘッドから、HCL,VCMおよびVCMよりも低沸点の
成分からなる混合物が排出され、流入物として蒸留領域に案内され、 第4に、主成分としてのEDCと、副成分としてのHCL,VCMおよびVC
Mよりも高沸点の成分とからなる混合物が、濃縮領域の残液生成物として生じ、
この混合物が、その前に行われる、使用されるガス混合物からの固体の分離のた
めに急冷液を必要とする場合部分流としてあるいは全体流としてストリッピング
領域に案内され、 第5に、濃縮領域のヘッド生成物が蒸留領域において、蒸留領域の残液生成物
として生じる高純度のVCMと、HCLとVCLよりも低沸点の成分からなり、
蒸留領域のヘッドから生じる充分に純粋であるHCLとに分離され、 第6に、ストリッピング領域において、濃縮領域の残液から流入する混合物が
分離され、その際VCMよりも高沸点のすべての成分ときわめて少ない含有量の
HCLおよびVCMと共に充分に純粋なEDCがストリッピング領域の残液から
排出され、EDCと、取入口から入ったHCLおよびVCMと、EDCの熱的な
不安定性によって新たに形成されたHCLおよびVCMとからなる混合物が、ス
トリッピング領域のヘッドから製出され、他の処理のために濃縮領域に戻される
。 この方法は更に、濃縮領域に供給され、固体を除去した、比較的に低圧のガ
ス混合物が、圧縮ユニットによって、濃縮領域の経済的な処理を保証する圧力に
もたらされることを特徴とする。
1〜3.0MPa であり、 第2に、分離すべきガス混合物が第1の蒸留塔に入る前に、濃縮領域の組み込
み体の下方にガス状に案内され、 第3に、濃縮領域のヘッドから、HCL,VCMおよびVCMよりも低沸点の
成分からなる混合物が排出され、流入物として蒸留領域に案内され、 第4に、主成分としてのEDCと、副成分としてのHCL,VCMおよびVC
Mよりも高沸点の成分とからなる混合物が、濃縮領域の残液生成物として生じ、
この混合物が、その前に行われる、使用されるガス混合物からの固体の分離のた
めに急冷液を必要とする場合部分流としてあるいは全体流としてストリッピング
領域に案内され、 第5に、濃縮領域のヘッド生成物が蒸留領域において、蒸留領域の残液生成物
として生じる高純度のVCMと、HCLとVCLよりも低沸点の成分からなり、
蒸留領域のヘッドから生じる充分に純粋であるHCLとに分離され、 第6に、ストリッピング領域において、濃縮領域の残液から流入する混合物が
分離され、その際VCMよりも高沸点のすべての成分ときわめて少ない含有量の
HCLおよびVCMと共に充分に純粋なEDCがストリッピング領域の残液から
排出され、EDCと、取入口から入ったHCLおよびVCMと、EDCの熱的な
不安定性によって新たに形成されたHCLおよびVCMとからなる混合物が、ス
トリッピング領域のヘッドから製出され、他の処理のために濃縮領域に戻される
。 この方法は更に、濃縮領域に供給され、固体を除去した、比較的に低圧のガ
ス混合物が、圧縮ユニットによって、濃縮領域の経済的な処理を保証する圧力に
もたらされることを特徴とする。
【0046】 ストリッピング領域が濃縮領域で用いられる圧力よりも低い圧力および高い圧
力で運転されると有利である。ストリッピング領域の圧力が低い場合、濃縮領域
に戻されるストリッピング領域のヘッド生成物の圧力上昇は、このヘッド生成物
の全体的な凝縮とそれに続く、ポンプによる圧力上昇によって行われるかあるい
は圧縮ユニットによってガス状態で行われる。ストリッピング領域の圧力が高い
場合、圧力適合は、濃縮領域の残液に接続されたストリッピング領域の入口でポ
ンプによって行われる。
力で運転されると有利である。ストリッピング領域の圧力が低い場合、濃縮領域
に戻されるストリッピング領域のヘッド生成物の圧力上昇は、このヘッド生成物
の全体的な凝縮とそれに続く、ポンプによる圧力上昇によって行われるかあるい
は圧縮ユニットによってガス状態で行われる。ストリッピング領域の圧力が高い
場合、圧力適合は、濃縮領域の残液に接続されたストリッピング領域の入口でポ
ンプによって行われる。
【0047】 方法は更に、蒸留領域の1個または複数の残液循環蒸発器がストリッピング領
域の残液生成物によって加熱されることを特徴とする。この場合同様に、蒸留領
域の残液生成物が、選択的に接続可能な超清浄領域を経て案内され、高純度の生
成物流が超清浄領域の残液から排出され、超清浄領域のヘッド生成物が蒸留領域
に供給される。
域の残液生成物によって加熱されることを特徴とする。この場合同様に、蒸留領
域の残液生成物が、選択的に接続可能な超清浄領域を経て案内され、高純度の生
成物流が超清浄領域の残液から排出され、超清浄領域のヘッド生成物が蒸留領域
に供給される。
【0048】 方法は更に、例えばカーボンブラックのような固体粒子を含むガス混合物が使
用され、480〜540°Cの温度と0.5〜3.0MPa の圧力で生じ、場合に
よっては熱回収されて180〜280°Cの温度に冷却される。1,2-ジクロロエ
タンを塩化ビニルに接触分解する場合、85°C以下の低温および0.1MPa 以
下の低圧でも、使用されるガス混合物が存在する。
用され、480〜540°Cの温度と0.5〜3.0MPa の圧力で生じ、場合に
よっては熱回収されて180〜280°Cの温度に冷却される。1,2-ジクロロエ
タンを塩化ビニルに接触分解する場合、85°C以下の低温および0.1MPa 以
下の低圧でも、使用されるガス混合物が存在する。
【0049】 使用されるガス混合物が固体を含む場合、方法は、請求項1に記載された分離
装置(濃縮領域、蒸留領域およびストリッピング領域)の手前に、固体粒子を洗
い落とすための急冷領域と、EDC,VCMおよびHCLを回収するための急冷
残液処理が設けられていることを特徴とする。
装置(濃縮領域、蒸留領域およびストリッピング領域)の手前に、固体粒子を洗
い落とすための急冷領域と、EDC,VCMおよびHCLを回収するための急冷
残液処理が設けられていることを特徴とする。
【0050】 急冷領域は、濃縮領域の残液排出物の部分流が冷却の後急冷液として使用され
ることを特徴とする。
ることを特徴とする。
【0051】 急冷領域は更に、 第1に、使用されるガス混合物の量の1〜20重量%が、急冷領域の残液内に
、固体を含む残液排出物として液状に発生し、急冷残液処理部で更に処理され、 第2に、残りの量(使用されるガス混合物+急冷液−残液排出物)が、急冷領
域のヘッドから、清浄化された急冷ガスとしてガス状に排出され、濃縮領域に直
接的に案内されるかまたは請求項2記載の圧縮ユニットを経て案内され、 第3に、急冷領域が装置的に、独立した装置としておよび濃縮領域に統合され
た部品の形に形成可能であり、 第4に、請求項6記載の圧縮ユニットが使用される場合に、急冷領域が装置的
に独立した装置として形成されることを特徴とする。
、固体を含む残液排出物として液状に発生し、急冷残液処理部で更に処理され、 第2に、残りの量(使用されるガス混合物+急冷液−残液排出物)が、急冷領
域のヘッドから、清浄化された急冷ガスとしてガス状に排出され、濃縮領域に直
接的に案内されるかまたは請求項2記載の圧縮ユニットを経て案内され、 第3に、急冷領域が装置的に、独立した装置としておよび濃縮領域に統合され
た部品の形に形成可能であり、 第4に、請求項6記載の圧縮ユニットが使用される場合に、急冷領域が装置的
に独立した装置として形成されることを特徴とする。
【0052】 急冷残液処理は、固体を含む残液排出物が段階的な膨張および蒸発によって濃
縮され、この濃縮が得られた残流がまだポンプで送出できるまで行われ、この場
合蒸発の途中で、主成分であるEDC,HCL,VCMを含む物質流が得られ、
この物質を回収するためにストリッピング領域に案内されることを特徴とする。
縮され、この濃縮が得られた残流がまだポンプで送出できるまで行われ、この場
合蒸発の途中で、主成分であるEDC,HCL,VCMを含む物質流が得られ、
この物質を回収するためにストリッピング領域に案内されることを特徴とする。
【0053】 急冷残液処理は更に、 第1に、第1段で、ストリッピング領域の圧力よりも幾分高い圧力に減張され
、 第2に、第1段に熱を供給することによって、ストリッピング領域に直接案内
されるガス流が得られ、 第3に、第1段の残りの液体が第2段においてほぼ大気圧まで減張され、 第4に、第2段に熱を供給することによって、ガス流が製出され、このガス流
が全体の凝縮の後でポンプによってストリッピング領域の圧力にもたらされ、ス
トリッピング領域に案内されることを特徴とする。
、 第2に、第1段に熱を供給することによって、ストリッピング領域に直接案内
されるガス流が得られ、 第3に、第1段の残りの液体が第2段においてほぼ大気圧まで減張され、 第4に、第2段に熱を供給することによって、ガス流が製出され、このガス流
が全体の凝縮の後でポンプによってストリッピング領域の圧力にもたらされ、ス
トリッピング領域に案内されることを特徴とする。
【0054】 更に、急冷領域で使用される混合物が、ストリッピング領域内の圧力よりも低
い圧力を有し、急冷残液処理の第1段において減張の代わりに、急冷残液がポン
プによってストリッピング領域内の圧力よりも幾分高い圧力にもたらされことお
よびまたは使用されるガス混合物が外部のEDC蒸発器によって処理を行うED
C分解方法から発生し、EDCエラトリエーション流が生じ、この場合EDCエ
ラトリエーション流が急冷残液処理部に入れられ、その際 急冷残液に導入されるかあるいは 急冷残液処理の第1段において外部の熱供給がフラッシュ蒸発下での供給によ
って置き換えられることが有利である。
い圧力を有し、急冷残液処理の第1段において減張の代わりに、急冷残液がポン
プによってストリッピング領域内の圧力よりも幾分高い圧力にもたらされことお
よびまたは使用されるガス混合物が外部のEDC蒸発器によって処理を行うED
C分解方法から発生し、EDCエラトリエーション流が生じ、この場合EDCエ
ラトリエーション流が急冷残液処理部に入れられ、その際 急冷残液に導入されるかあるいは 急冷残液処理の第1段において外部の熱供給がフラッシュ蒸発下での供給によ
って置き換えられることが有利である。
【0055】 次に、図に基づいて本発明の方法を詳しく説明する。
【0056】 図1には、従来の方法の急冷装置51と、HCL塔52と、VCM塔53と、
VCMストリッパ54と、急冷残液処置装置55が簡単化されたブロック−流れ
図で示してある。
VCMストリッパ54と、急冷残液処置装置55が簡単化されたブロック−流れ
図で示してある。
【0057】 1,2-ジクロロエタン(EDC)の非接触式熱分解によって発生した使用される
分解生成ガス31は、主成分HCL、VCMと未反応(未変換)のEDCからな
っている。この分解生成ガスの温度は180〜540°C、好ましくは230〜
280°Cで、圧力は0.5 〜3MPa 、好ましくは約2MPa である。使用される分
解生成ガスは好ましくは、ヨーロッパ特許第0276775号公報に記載された
分解生成ガスである。
分解生成ガス31は、主成分HCL、VCMと未反応(未変換)のEDCからな
っている。この分解生成ガスの温度は180〜540°C、好ましくは230〜
280°Cで、圧力は0.5 〜3MPa 、好ましくは約2MPa である。使用される分
解生成ガスは好ましくは、ヨーロッパ特許第0276775号公報に記載された
分解生成ガスである。
【0058】 急冷装置51内で、分解生成ガスは急冷液63によって冷却され、固体が除去
される。急冷液63は、急冷ヘッド蒸気60の冷却によって得られた分解生成ガ
ス凝縮液の部分流からなっている。ウーデ・ゲーエムベーハー(Uhde GmbH)の刊
行物に一致する方法で更に、ヨーロッパ特許第0276775号公報記載のED
C蒸発で発生するエラトリエーション流(洗浄流)48は、急冷装置51の残液
に供給される。固体を含む急冷残液排出物43は急冷残液処理装置55において
更に濃縮される。充分に凝縮された急冷ヘッド蒸気60は、急冷液63を分離し
た後の分解生成ガス凝縮液によって形成された液体流れ62として、およびガス
流61としてHCL塔52に案内される。その際、急冷残液処理装置55で回収
され、主としてEDCを含む生成物流れ44,45もHCL塔に案内される。
される。急冷液63は、急冷ヘッド蒸気60の冷却によって得られた分解生成ガ
ス凝縮液の部分流からなっている。ウーデ・ゲーエムベーハー(Uhde GmbH)の刊
行物に一致する方法で更に、ヨーロッパ特許第0276775号公報記載のED
C蒸発で発生するエラトリエーション流(洗浄流)48は、急冷装置51の残液
に供給される。固体を含む急冷残液排出物43は急冷残液処理装置55において
更に濃縮される。充分に凝縮された急冷ヘッド蒸気60は、急冷液63を分離し
た後の分解生成ガス凝縮液によって形成された液体流れ62として、およびガス
流61としてHCL塔52に案内される。その際、急冷残液処理装置55で回収
され、主としてEDCを含む生成物流れ44,45もHCL塔に案内される。
【0059】 コークスのような固体と、まだポンプで送出可能である液体、主としてEDC
を含む急冷残液処理装置55の残留流れ47は、別個の他の処理装置に供給され
る。
を含む急冷残液処理装置55の残留流れ47は、別個の他の処理装置に供給され
る。
【0060】 HCL塔52のヘッドから、ガス状の生成物流れ38が排出される。この生成
物流れは充分に純粋なHCLガスからなっている。HCL塔52のための還流を
生じるためには低温エネルギーを使用しなければならない。HCL塔は好ましく
はそのヘッドが1.3MPa 絶対圧力と−24°Cとなるように運転される。経済
的な理由から、高価な低温エネルギーの消費を制限するために、流入は充分に凝
縮した状態で行わなければならない。これにより図1の装置から取り出される熱
は、HCL塔52の残液循環蒸発器に再び供給しなければならない。
物流れは充分に純粋なHCLガスからなっている。HCL塔52のための還流を
生じるためには低温エネルギーを使用しなければならない。HCL塔は好ましく
はそのヘッドが1.3MPa 絶対圧力と−24°Cとなるように運転される。経済
的な理由から、高価な低温エネルギーの消費を制限するために、流入は充分に凝
縮した状態で行わなければならない。これにより図1の装置から取り出される熱
は、HCL塔52の残液循環蒸発器に再び供給しなければならない。
【0061】 主成分EDCとVCMからなる、HCL塔52の残液排出物64は、VCM塔
53に案内され、そこでEDCを含まないVCMからなる液状のヘッド生成物6
5と、主としてEDCからなる残液生成物41とに分離される。生成物流れ41
は別に処理され、回収されたEDCは再び熱分解装置に搬入される。
53に案内され、そこでEDCを含まないVCMからなる液状のヘッド生成物6
5と、主としてEDCからなる残液生成物41とに分離される。生成物流れ41
は別に処理され、回収されたEDCは再び熱分解装置に搬入される。
【0062】 経済的な理由からVCM塔について冷却水の還流を行うことができるようにす
るために、蒸留塔はヘッド圧力が0.6〜0.7MPa の絶対圧力で運転される。
これは必然的に、約160°Cの残液温度を生じることになる。この場合、ED
Cは既にはっきりとHCLとVCMに分解される。新たに形成されたHCLの主
要な部分は、VCM蒸留塔53のヘッド生成物65に再び生じる。
るために、蒸留塔はヘッド圧力が0.6〜0.7MPa の絶対圧力で運転される。
これは必然的に、約160°Cの残液温度を生じることになる。この場合、ED
Cは既にはっきりとHCLとVCMに分解される。新たに形成されたHCLの主
要な部分は、VCM蒸留塔53のヘッド生成物65に再び生じる。
【0063】 HCLを分離するために、VCM塔53のヘッド生成物65はVCMストリッ
パー54内で入念に超清浄される。VCMストリッパー54の残液から、高純度
のVCMが主たる生成物である生成物流れ39として排出される。VCMストリ
ッパー54のヘッド蒸気66は主としてVCMからなり、VCMストリッパー5
4内への流れ65に供給されるHCL全部を含んでいる。
パー54内で入念に超清浄される。VCMストリッパー54の残液から、高純度
のVCMが主たる生成物である生成物流れ39として排出される。VCMストリ
ッパー54のヘッド蒸気66は主としてVCMからなり、VCMストリッパー5
4内への流れ65に供給されるHCL全部を含んでいる。
【0064】 VCMストリッパー54のヘッド蒸気66はHCL塔52に戻される。
【0065】 図2には、本発明による方法の急冷領域1と濃縮領域2と蒸留領域3とストッ
ピング領域4と急冷残液処理装置5が簡略化されたブロック−流れ図で示してあ
る。
ピング領域4と急冷残液処理装置5が簡略化されたブロック−流れ図で示してあ
る。
【0066】 図1に示した従来の方法と比較して、使用される分解生成ガス31と、生成物
流れ38,39,41,47への分解生成ガスの分離は変わらない。
流れ38,39,41,47への分解生成ガスの分離は変わらない。
【0067】 分解生成ガス31は従来のように、主成分HCL、VCMおよび未反応のED
Cからなり、そして従来のように充分に純粋なHCLガス(生成物流れ38)と
、主たる生成物である高純度のVCM(生成物流れ39)と、主として未反応の
EDCからなる生成物流れ41と、固体を含む、充分に濃縮された生成物流れ4
7に分離される。
Cからなり、そして従来のように充分に純粋なHCLガス(生成物流れ38)と
、主たる生成物である高純度のVCM(生成物流れ39)と、主として未反応の
EDCからなる生成物流れ41と、固体を含む、充分に濃縮された生成物流れ4
7に分離される。
【0068】 本発明では、処理装置の変更された配置構造と、それによって生じるエネルギ
ー消費の大幅な低減が新しい。
ー消費の大幅な低減が新しい。
【0069】 分解生成ガス31は急冷領域1において、従来のような分解生成ガス凝縮液に
よってではなく、濃縮領域(強化領域)2の残液排出物の部分流37によって洗
浄される。本発明による方法の急冷液37は、EDC含有率が非常に高い点が、
従来の方法の急冷液63と異なっている。
よってではなく、濃縮領域(強化領域)2の残液排出物の部分流37によって洗
浄される。本発明による方法の急冷液37は、EDC含有率が非常に高い点が、
従来の方法の急冷液63と異なっている。
【0070】 本発明による方法の急冷ヘッド蒸気32は凝縮されないで、残液循環蒸発器の
代わりとして濃縮領域2に直接案内される。
代わりとして濃縮領域2に直接案内される。
【0071】 濃縮領域2は本発明による方法の新しい要素として、主成分であるHCLとV
CMを、VCMよりも高い沸点の成分から、ヘッド(ヘッド生成物40)を経て
分離除去するという役目を有する。これに対して、濃縮領域2の残液排出物34
は、HCL,VCMのほかに主としてEDCを含んでいる。
CMを、VCMよりも高い沸点の成分から、ヘッド(ヘッド生成物40)を経て
分離除去するという役目を有する。これに対して、濃縮領域2の残液排出物34
は、HCL,VCMのほかに主としてEDCを含んでいる。
【0072】 濃縮領域2のヘッド生成物40は蒸留領域3に案内される。
【0073】 蒸留領域3は本発明による方法の新しい要素として、主成分であるHCL,V
CMをヘッド生成物38としての充分な純度のHCLガスと、残液生成物39と
しての高い純度のVCMに分離する役目を有する。
CMをヘッド生成物38としての充分な純度のHCLガスと、残液生成物39と
しての高い純度のVCMに分離する役目を有する。
【0074】 本発明による方法の急冷残液処理装置5は、従来の方法の図1の急冷残液処理
装置55と同じ機能を有する。
装置55と同じ機能を有する。
【0075】 急冷残液処理装置5から回収された生成物流れ44,45は、急冷領域2に至
る必要な量の急冷液37を差し引いた、濃縮領域2の残液排出物34によって形
成された流入物36と共に、ストリッピング領域4のヘッドに導入される。
る必要な量の急冷液37を差し引いた、濃縮領域2の残液排出物34によって形
成された流入物36と共に、ストリッピング領域4のヘッドに導入される。
【0076】 ストリッピング領域4は本発明による方法の新しい要素として、残液内で反応
を起こしていないEDCを、VCMよりも高い沸点の副成分と共に、生成物流れ
41として分離除去する役目を有する。
を起こしていないEDCを、VCMよりも高い沸点の副成分と共に、生成物流れ
41として分離除去する役目を有する。
【0077】 ストリッピング領域4のヘッド蒸気42はすべての主成分(HCL,VCM,
EDC)を含んでおり、更に分離するために濃縮領域2に戻される。
EDC)を含んでおり、更に分離するために濃縮領域2に戻される。
【0078】 ストリッピング領域4では、従来の方法の図1のVCM塔53におけるような
必要な温度に基づいて、EDCをHCLとVCMに部分的に分解する。
必要な温度に基づいて、EDCをHCLとVCMに部分的に分解する。
【0079】 図2に示すように、流れ42を濃縮領域2に戻すように、本発明に従って変更
された物質流れ供給に基づいて、EDCの不可避の熱的不安定性は、超清浄領域
で付加的なコストを必要とせず、VCMの収量が増大するという利点がある。
された物質流れ供給に基づいて、EDCの不可避の熱的不安定性は、超清浄領域
で付加的なコストを必要とせず、VCMの収量が増大するという利点がある。
【0080】 図3には、本発明による方法の好ましい実施の形態が詳細なプロセス流れ図で
示してある。固体を含む供給分解生成ガス31は、急冷装置21の下側部分内に
案内される。急冷装置21は垂直に立てた容器として形成可能であるが有利な実
施の形態では、組込み体が設けられていない蒸留塔22の下側スペースからなっ
ている。この場合、空いたスペースは底またはパックのような蒸留組込み体の下
方に配置されている。急冷装置21の空いたスペースの上側部分には、急冷液の
供給装置が設けられている。この供給装置は空いたスペースの内部で適当な分配
装置に接続している。この分配装置によって、空いた横断面全体が均一に埋めら
れる。その際好ましくは、1個または複数のノズルリムからなる装置が使用され
る。急冷装置21の圧力は流入する供給分解生成ガス31の圧力によって決まる
。
示してある。固体を含む供給分解生成ガス31は、急冷装置21の下側部分内に
案内される。急冷装置21は垂直に立てた容器として形成可能であるが有利な実
施の形態では、組込み体が設けられていない蒸留塔22の下側スペースからなっ
ている。この場合、空いたスペースは底またはパックのような蒸留組込み体の下
方に配置されている。急冷装置21の空いたスペースの上側部分には、急冷液の
供給装置が設けられている。この供給装置は空いたスペースの内部で適当な分配
装置に接続している。この分配装置によって、空いた横断面全体が均一に埋めら
れる。その際好ましくは、1個または複数のノズルリムからなる装置が使用され
る。急冷装置21の圧力は流入する供給分解生成ガス31の圧力によって決まる
。
【0081】 急冷液の量は、流入する分解生成ガス31に含まれる固体粒子の完全な洗い落
としおよび保留が達成されるように定められている。急冷装置21の底には、固
体粒子を含む急冷液を排出するための接続短管が設けられている。別の容器解決
策の場合、急冷領域1の上側を閉鎖する急冷装置21の部分は、接続管を備えた
蓋として形成されている。しかし、急冷領域1を蒸留塔23に統合する場合には
、急冷装置の部分は好ましくは、固体を除去したガス状の急冷ガス流32を排出
するためのガス通路を備えた捕捉底として形成されている。この通路によって、
急冷ガス32は急冷領域1から濃縮領域2に直接移送される。
としおよび保留が達成されるように定められている。急冷装置21の底には、固
体粒子を含む急冷液を排出するための接続短管が設けられている。別の容器解決
策の場合、急冷領域1の上側を閉鎖する急冷装置21の部分は、接続管を備えた
蓋として形成されている。しかし、急冷領域1を蒸留塔23に統合する場合には
、急冷装置の部分は好ましくは、固体を除去したガス状の急冷ガス流32を排出
するためのガス通路を備えた捕捉底として形成されている。この通路によって、
急冷ガス32は急冷領域1から濃縮領域2に直接移送される。
【0082】 濃縮領域2では、蒸留塔22のヘッドにおいて、急冷ガス32から充分に分離
されたHCLとVCMが一緒に生じる。濃縮領域2は加熱する熱を外部から加え
る必要がない。濃縮領域2の加熱は、物質分離作業のために急冷ガス32の熱含
量を利用することによって自動熱的に行われる。急冷ガスは濃縮領域2内の下側
で、蒸留組込み体の最も下側部分の下方に導入される。この蒸留組込み体は市販
の底またはパックからなっている。固体を除去した急冷ガス32の圧力は濃縮領
域2内の圧力を左右する。
されたHCLとVCMが一緒に生じる。濃縮領域2は加熱する熱を外部から加え
る必要がない。濃縮領域2の加熱は、物質分離作業のために急冷ガス32の熱含
量を利用することによって自動熱的に行われる。急冷ガスは濃縮領域2内の下側
で、蒸留組込み体の最も下側部分の下方に導入される。この蒸留組込み体は市販
の底またはパックからなっている。固体を除去した急冷ガス32の圧力は濃縮領
域2内の圧力を左右する。
【0083】 濃縮領域2内の圧力が少なくとも1.9MPa であると、還流発生のために専ら
冷却水が使用されるので特に経済的である。これは、分解生成ガス31がヨーロ
ッパ特許第0276775号公報に記載のごとく製造される。分解生成ガス31
が低圧の他の方法、特に接触熱分解方法に由来している場合には、経済性は、還
流発生が低圧時に冷却剤を用いることによって達成されるどうかあるいは急冷装
置21と濃縮領域22を分離した装置の形に形成する本発明による代替的な実施
形の場合に急冷ガス32のための圧縮段が中間に接続されるかどうかに左右され
る。
冷却水が使用されるので特に経済的である。これは、分解生成ガス31がヨーロ
ッパ特許第0276775号公報に記載のごとく製造される。分解生成ガス31
が低圧の他の方法、特に接触熱分解方法に由来している場合には、経済性は、還
流発生が低圧時に冷却剤を用いることによって達成されるどうかあるいは急冷装
置21と濃縮領域22を分離した装置の形に形成する本発明による代替的な実施
形の場合に急冷ガス32のための圧縮段が中間に接続されるかどうかに左右され
る。
【0084】 濃縮領域2の還流部は、VCMよりも高い沸点のすべての成分を保留するよう
に採寸されている。1つまたは複数のヘッド凝縮器のための冷却媒体として、圧
力比に相応して、冷却剤、冷却溶液およびまたは冷却水が使用される。濃縮領域
2のヘッド蒸気33は好ましくは部分的にのみ凝縮され、それによって残りのガ
ス相で、適当な乾燥装置20によって、好ましくはドイツ連邦共和国特許出願公
開第4342042号公報に従って、挿入された水を分離することができる。捕
捉底によって急冷装置21上に載置物として濃縮領域2を装置的に有利に形成す
る場合には、実質的にEDCとその中に溶けたHCL,VCMからなる濃縮領域
2の残液34は、底の接続管を経て濃縮領域2から排出される。
に採寸されている。1つまたは複数のヘッド凝縮器のための冷却媒体として、圧
力比に相応して、冷却剤、冷却溶液およびまたは冷却水が使用される。濃縮領域
2のヘッド蒸気33は好ましくは部分的にのみ凝縮され、それによって残りのガ
ス相で、適当な乾燥装置20によって、好ましくはドイツ連邦共和国特許出願公
開第4342042号公報に従って、挿入された水を分離することができる。捕
捉底によって急冷装置21上に載置物として濃縮領域2を装置的に有利に形成す
る場合には、実質的にEDCとその中に溶けたHCL,VCMからなる濃縮領域
2の残液34は、底の接続管を経て濃縮領域2から排出される。
【0085】 濃縮領域2の残液34に溶けたHCL,VCMの量は、本発明の方法では回収
され、濃縮領域2に戻される。この方法では、戻り流42はガス状でもよいし、
液状でもよい。ガス状の戻り流42は組込み体のすぐ下の濃縮領域2内に案内さ
れる。有利な液状戻り流42の場合、濃縮領域2として作用する分離塔22が入
口管の下方に、戻り流42のための付加的な混合領域を備えている。
され、濃縮領域2に戻される。この方法では、戻り流42はガス状でもよいし、
液状でもよい。ガス状の戻り流42は組込み体のすぐ下の濃縮領域2内に案内さ
れる。有利な液状戻り流42の場合、濃縮領域2として作用する分離塔22が入
口管の下方に、戻り流42のための付加的な混合領域を備えている。
【0086】 濃縮領域2から導き出された残液34は冷却され、その後2つの部分流に分離
される。
される。
【0087】 冷却された残液34の一方の部分流はストリッピング領域4のための前駆出分
を形成し、後述のストリッピング領域4に移送される。
を形成し、後述のストリッピング領域4に移送される。
【0088】 冷却された残液34の他方の部分流は急冷液を形成する。この急冷液はEDC
に富む分解生成ガス凝縮液37として急冷領域1に上側から噴霧され、急冷領域
1内で冷却媒体および洗浄媒体として分解生成ガス31を処理する。他の水冷式
熱交換器が、設備の始動のためにのみ使用され、故障の場合には急冷液37の一
時的な付加的冷却のために使用される。
に富む分解生成ガス凝縮液37として急冷領域1に上側から噴霧され、急冷領域
1内で冷却媒体および洗浄媒体として分解生成ガス31を処理する。他の水冷式
熱交換器が、設備の始動のためにのみ使用され、故障の場合には急冷液37の一
時的な付加的冷却のために使用される。
【0089】 主成分HCL,VCMを有する、濃縮領域2のヘッド蒸気33は、本発明に従
い、全体的な凝縮または部分的な凝縮および還流液35の分離の後で、残りの流
入液40として蒸留領域3に供給される。この蒸留領域は、入口の上方に精留領
域を有し、入口の下方にストリッピング領域を有する普通の蒸留塔23として形
成されている。蒸留組込み体は市販の底またはパックからなっている。蒸留塔2
3のヘッドから、充分に純粋なHCL38が排出され、残液から超清浄装置26
は任意に通過した後で高純度のVCMが排出される。超清浄装置26の運転は従
来の方法(図1のVCMストリッパー54)と異なり、持続的に運転する必要は
なく、蒸留領域3が最適に作動しない場合にのみVCM生成物流れ39内への差
し迫ったHCL漏出を回避する安全装置である。蒸留領域が最適に作動する場合
、図3において破線で示すように、超清浄領域26が架橋される。塔残液は1個
または複数の循環蒸発器によって加熱される。この循環蒸発器の1つは好ましく
はVCM生成物品質を調節するために蒸気によって加熱される。更に、1個また
は複数の循環蒸発器を適当な生成物流れによって付加的に加熱すると有利である
。更に、この蒸留領域3内の圧力は還流発生のために使用される冷却媒体、好ま
しくは例えば蒸発するプロピレンのような冷却剤によって決まる。冷却剤を経済
的に使用するために、流入部40を予冷することができる。この予冷は好ましく
はヘッド生成物による向流で、しかも付加的な冷却装置によって行われる。蒸留
領域3の圧力は好ましくは、濃縮領域2の圧力よりも低い。
い、全体的な凝縮または部分的な凝縮および還流液35の分離の後で、残りの流
入液40として蒸留領域3に供給される。この蒸留領域は、入口の上方に精留領
域を有し、入口の下方にストリッピング領域を有する普通の蒸留塔23として形
成されている。蒸留組込み体は市販の底またはパックからなっている。蒸留塔2
3のヘッドから、充分に純粋なHCL38が排出され、残液から超清浄装置26
は任意に通過した後で高純度のVCMが排出される。超清浄装置26の運転は従
来の方法(図1のVCMストリッパー54)と異なり、持続的に運転する必要は
なく、蒸留領域3が最適に作動しない場合にのみVCM生成物流れ39内への差
し迫ったHCL漏出を回避する安全装置である。蒸留領域が最適に作動する場合
、図3において破線で示すように、超清浄領域26が架橋される。塔残液は1個
または複数の循環蒸発器によって加熱される。この循環蒸発器の1つは好ましく
はVCM生成物品質を調節するために蒸気によって加熱される。更に、1個また
は複数の循環蒸発器を適当な生成物流れによって付加的に加熱すると有利である
。更に、この蒸留領域3内の圧力は還流発生のために使用される冷却媒体、好ま
しくは例えば蒸発するプロピレンのような冷却剤によって決まる。冷却剤を経済
的に使用するために、流入部40を予冷することができる。この予冷は好ましく
はヘッド生成物による向流で、しかも付加的な冷却装置によって行われる。蒸留
領域3の圧力は好ましくは、濃縮領域2の圧力よりも低い。
【0090】 本発明による方法は、1,2-ジクロロエタン(EDC)の熱分解によって発生し
た比較的に低圧で使用される分解生成ガス31を処理することができる。それに
よって、濃縮領域2の圧力は同様に低い値をとる。この場合、蒸留領域3に至る
流入部40は、適当な冷却媒体によって全体が凝縮され、ポンプによって高い圧
力にもたらされる。それによって、HCLとVCMの経済的な分離が達成される
。
た比較的に低圧で使用される分解生成ガス31を処理することができる。それに
よって、濃縮領域2の圧力は同様に低い値をとる。この場合、蒸留領域3に至る
流入部40は、適当な冷却媒体によって全体が凝縮され、ポンプによって高い圧
力にもたらされる。それによって、HCLとVCMの経済的な分離が達成される
。
【0091】 濃縮領域2からの残液34の冷却された部分流は、ストリッピング領域4のた
めの前駆物質を形成する。前駆物質36はストリッピング領域4に上側から導入
され、しかも蒸留組込み体の上方において導入される。ストリッピング領域4の
上側の室内には、本発明による方法の他の物質流れを収容するための混合領域が
設けられている。この他の物質流れは他の処理部から戻される。なぜなら、この
物質流れがEDCのほかに、HCLとVCMを含んでいるからである。ストリッ
ピング領域4に戻すことにより、分解生成ガス31から発生する主成分の量は失
われない。
めの前駆物質を形成する。前駆物質36はストリッピング領域4に上側から導入
され、しかも蒸留組込み体の上方において導入される。ストリッピング領域4の
上側の室内には、本発明による方法の他の物質流れを収容するための混合領域が
設けられている。この他の物質流れは他の処理部から戻される。なぜなら、この
物質流れがEDCのほかに、HCLとVCMを含んでいるからである。ストリッ
ピング領域4に戻すことにより、分解生成ガス31から発生する主成分の量は失
われない。
【0092】 ストリッピング領域4の下側の部分室は蒸留組み込み体を備えている。ストリ
ッピング領域4のこの下側の部分室内で、ストリッピング領域4の前駆物質36
内に含まれる未反応のEDCの分離が行われる。未反応のEDCはHCLとVC
Mを含まないでストリッピング領域4の残液生成物41として得られる。
ッピング領域4のこの下側の部分室内で、ストリッピング領域4の前駆物質36
内に含まれる未反応のEDCの分離が行われる。未反応のEDCはHCLとVC
Mを含まないでストリッピング領域4の残液生成物41として得られる。
【0093】 ストリッピング塔24内の蒸留組み込み体は市販の底またはパックからなって
いる。塔残液は1個または複数の循環蒸発器によって加熱される。この循環蒸発
器の1個は好ましくは、残液生成物内でのVCM損失をできるだけ少なくするた
めに蒸気によって加熱される。更に、エネルギー節約のために、例えばドイツ連
邦共和国特許出願公開第4131576号公報に従って、1個または複数の循環
蒸発器を適当な生成物流れによって加熱すると有利である。
いる。塔残液は1個または複数の循環蒸発器によって加熱される。この循環蒸発
器の1個は好ましくは、残液生成物内でのVCM損失をできるだけ少なくするた
めに蒸気によって加熱される。更に、エネルギー節約のために、例えばドイツ連
邦共和国特許出願公開第4131576号公報に従って、1個または複数の循環
蒸発器を適当な生成物流れによって加熱すると有利である。
【0094】 ストリッピング領域4のガス状のヘッド生成物42は回収されたHCL,VC
Mと未反応のEDCを含んでいる。ストリッピング領域4のヘッド生成物42は
濃縮領域2に戻される。ストリッピング領域4で調節された圧力は経済的な運転
を保証する。それによって、エネルギーコストが最小限に抑えられ、ヘッド生成
物42が100°Cよりも高い温度レベルに保持される。ストリッピング領域4
のヘッド温度をこのように高めると、VCMの収量が増大する。なぜなら、ED
CをVCMとHCLに部分的に熱分解することが容易に行われるからである。
Mと未反応のEDCを含んでいる。ストリッピング領域4のヘッド生成物42は
濃縮領域2に戻される。ストリッピング領域4で調節された圧力は経済的な運転
を保証する。それによって、エネルギーコストが最小限に抑えられ、ヘッド生成
物42が100°Cよりも高い温度レベルに保持される。ストリッピング領域4
のヘッド温度をこのように高めると、VCMの収量が増大する。なぜなら、ED
CをVCMとHCLに部分的に熱分解することが容易に行われるからである。
【0095】 使用される分解生成ガス31がヨーロッパ特許第0276775号公報に記載
された方法で製造され、1.6〜2.6MPa の有利な圧力範囲内にあると、スト
リッピング領域4の圧力は好ましくは濃縮領域2よりも低い値に調節される。ス
トリッピング領域4から排出されるガス状のヘッド生成物42の圧力を高めるた
めの1つの方法は、ヘッド生成物42の全体の凝縮である。ヘッド生成物のその
後の圧力上昇はポンプによって行われ、そしてその後の加熱はストリッピング領
域2の残液生成物34に対して向流で行われる。代替的な変形の場合に、ストリ
ッピング領域4のガス状ヘッド生成物42が圧縮ユニットによって、次のような
圧力にもたらされる。すなわち、ストリッピング領域4のヘッド生成物42を、
高い圧力で運転される濃縮領域に戻すような圧力にもたらされる。蒸気で加熱さ
れる他の熱交換器が、設備の始動のためにおよび故障の場合の一時的な加熱のた
めに付加的に使用される。
された方法で製造され、1.6〜2.6MPa の有利な圧力範囲内にあると、スト
リッピング領域4の圧力は好ましくは濃縮領域2よりも低い値に調節される。ス
トリッピング領域4から排出されるガス状のヘッド生成物42の圧力を高めるた
めの1つの方法は、ヘッド生成物42の全体の凝縮である。ヘッド生成物のその
後の圧力上昇はポンプによって行われ、そしてその後の加熱はストリッピング領
域2の残液生成物34に対して向流で行われる。代替的な変形の場合に、ストリ
ッピング領域4のガス状ヘッド生成物42が圧縮ユニットによって、次のような
圧力にもたらされる。すなわち、ストリッピング領域4のヘッド生成物42を、
高い圧力で運転される濃縮領域に戻すような圧力にもたらされる。蒸気で加熱さ
れる他の熱交換器が、設備の始動のためにおよび故障の場合の一時的な加熱のた
めに付加的に使用される。
【0096】 ストリッピング領域4内の圧力は、濃縮領域2内の圧力よりも高い値に調節す
ることができる。この場合、濃縮領域2からストリッピング領域4に移送される
ストリッピング領域4の前駆物質36は、ポンプによって、ストリッピング領域
内の高い圧力にもたらされる。
ることができる。この場合、濃縮領域2からストリッピング領域4に移送される
ストリッピング領域4の前駆物質36は、ポンプによって、ストリッピング領域
内の高い圧力にもたらされる。
【0097】 本発明による方法では、急冷領域1の残液生成物、すなわち残液排出物43は
、HCLとVCMを回収するために処理される。これは順番に行われる方法ステ
ップ、すなわちろ過、段階的な減張および部分的な蒸発によって行われる。
、HCLとVCMを回収するために処理される。これは順番に行われる方法ステ
ップ、すなわちろ過、段階的な減張および部分的な蒸発によって行われる。
【0098】 本発明による方法がヨーロッパ特許第0276775号公報に記載された方法
と共に使用されると、EDC蒸発を外部で行う変形例の場合に、実質的に純粋な
EDCからなる液状エラトリエーション流(洗浄流れ)48が蒸発領域で生じ、
このエラトリエーション流の温度は純粋なEDCの沸点以下またはほぼ沸点であ
る。この蒸発領域は急冷領域1内で生じた圧力よりも高い圧力で処理を行う。
と共に使用されると、EDC蒸発を外部で行う変形例の場合に、実質的に純粋な
EDCからなる液状エラトリエーション流(洗浄流れ)48が蒸発領域で生じ、
このエラトリエーション流の温度は純粋なEDCの沸点以下またはほぼ沸点であ
る。この蒸発領域は急冷領域1内で生じた圧力よりも高い圧力で処理を行う。
【0099】 このエラトリエーション流48によって、先駆物質の量または熱分解的なED
C分解の際に生じるカーボンブラック形成が、蒸発するEDC内で少なくなる。
このエラトリエーション流は急冷残液処理装置に入れられる。エラトリエーショ
ン流48は図1の従来の方法では、急冷残液の液体レベルの下方で急冷装置51
に供給され、それによって主として溶解したHCLとVCMを蒸発させる。
C分解の際に生じるカーボンブラック形成が、蒸発するEDC内で少なくなる。
このエラトリエーション流は急冷残液処理装置に入れられる。エラトリエーショ
ン流48は図1の従来の方法では、急冷残液の液体レベルの下方で急冷装置51
に供給され、それによって主として溶解したHCLとVCMを蒸発させる。
【0100】 更に、図1に示した従来の方法では、急冷装置51の排出残液がろ過され、H
CL塔52よりも幾分高い圧力に減張され、蒸気で加熱される熱交換器によって
加熱される。それによって、HCL,VCMおよびEDCを含むガス流44を生
成することができる。このガス流は生成物を回収するためにHCL塔52に案内
される。
CL塔52よりも幾分高い圧力に減張され、蒸気で加熱される熱交換器によって
加熱される。それによって、HCL,VCMおよびEDCを含むガス流44を生
成することができる。このガス流は生成物を回収するためにHCL塔52に案内
される。
【0101】 ここで記載した方法において、本発明に従い、エラトリエーション流48の他
の供給形態が有利である。この供給形態は、エラトリエーション流48の1段の
減張蒸発装置だけを容器25内に挿入することにより、従来の方法の熱交換器が
、それと関連する加熱エネルギー消費を含めて節約されるように簡単に形成され
ている。本発明による形成では、急冷領域1からの排出残液が容器25内で減張
され、減張後主として液状のエラトリエーション流48適当な装置によって容器
25の液相内に案内される。
の供給形態が有利である。この供給形態は、エラトリエーション流48の1段の
減張蒸発装置だけを容器25内に挿入することにより、従来の方法の熱交換器が
、それと関連する加熱エネルギー消費を含めて節約されるように簡単に形成され
ている。本発明による形成では、急冷領域1からの排出残液が容器25内で減張
され、減張後主として液状のエラトリエーション流48適当な装置によって容器
25の液相内に案内される。
【0102】 残液排出物43の蒸発部分は、第1のガス流44として残液排出物43から分
離され、混合領域においてストリッピング領域4に案内される。残りの第1の液
体流れ46は続いて、ろ過ユニット28において分離可能な固体が除去され、雰
囲気圧力よりも幾分高い圧力に減張される。熱交換器26において熱が第1の液
体流れ46に更に供給され、元の残液排出物43の他の部分が蒸発した後で、第
2のガス流45が分離される。残りの第2の液体流れ47はHCLとVCMが充
分に除去され、本発明による方法に属しない処理部に供給される。第2のガス流
45は熱交換器27で全体的に凝縮され、ポンプ29によってストリッピング領
域4の圧力にもたらされ、蒸留組込み体の上方においてこのストリッピング領域
に導入される。
離され、混合領域においてストリッピング領域4に案内される。残りの第1の液
体流れ46は続いて、ろ過ユニット28において分離可能な固体が除去され、雰
囲気圧力よりも幾分高い圧力に減張される。熱交換器26において熱が第1の液
体流れ46に更に供給され、元の残液排出物43の他の部分が蒸発した後で、第
2のガス流45が分離される。残りの第2の液体流れ47はHCLとVCMが充
分に除去され、本発明による方法に属しない処理部に供給される。第2のガス流
45は熱交換器27で全体的に凝縮され、ポンプ29によってストリッピング領
域4の圧力にもたらされ、蒸留組込み体の上方においてこのストリッピング領域
に導入される。
【0103】 本発明による方法は、非接触熱分解および接触熱分解によって技術的に製造さ
れた分解生成ガス31を処理することができる。熱分解によって発生した高温の
分解生成ガス31はその主成分であるHCL,VCMおよび未反応のEDCから
なっている。カーボンブラックおよびまたはコークスのような固体の形成を回避
することができた1,2-ジクロロエタンの熱分解方法の場合には、図2のブロック
−チャートで示した本発明による方法では、設備部分1(急冷領域)と5(急冷
残液処理装置)が省略される。固体を含まないで処理する、EDCの熱分解のた
めの常圧接触方法の場合には、本発明による方法は、分解生成ガス31が濃縮領
域2に入る前に圧縮段を備えることができる。
れた分解生成ガス31を処理することができる。熱分解によって発生した高温の
分解生成ガス31はその主成分であるHCL,VCMおよび未反応のEDCから
なっている。カーボンブラックおよびまたはコークスのような固体の形成を回避
することができた1,2-ジクロロエタンの熱分解方法の場合には、図2のブロック
−チャートで示した本発明による方法では、設備部分1(急冷領域)と5(急冷
残液処理装置)が省略される。固体を含まないで処理する、EDCの熱分解のた
めの常圧接触方法の場合には、本発明による方法は、分解生成ガス31が濃縮領
域2に入る前に圧縮段を備えることができる。
【0104】 本発明による方法を使用する際に生じる経済的な利点は、冷却エネルギーとポ
ンプエネルギーの消費がほぼ同じで、投資コストがほぼ同じであるときに、蒸気
と冷却水の消費が大幅に減少することにある。
ンプエネルギーの消費がほぼ同じで、投資コストがほぼ同じであるときに、蒸気
と冷却水の消費が大幅に減少することにある。
【0105】 図3の好ましい用途では、ヨーロッパ特許第0276775号公報に記載され
た分解生成ガスとEDCエラトリエーション流について、図1に示した従来の方
法と比べて、次の消費値が生じた。 − 冷却エネルギーの消費が一定である、 − ポンプ正味出力が5%だけ上昇した、 − 中間圧蒸気の消費が67%だけ減少した、 − 低圧蒸気の消費が80%だけ減少した、 − 冷却水の消費が36%だけ減少した。
た分解生成ガスとEDCエラトリエーション流について、図1に示した従来の方
法と比べて、次の消費値が生じた。 − 冷却エネルギーの消費が一定である、 − ポンプ正味出力が5%だけ上昇した、 − 中間圧蒸気の消費が67%だけ減少した、 − 低圧蒸気の消費が80%だけ減少した、 − 冷却水の消費が36%だけ減少した。
【0106】 これは、運転時間が1年あたり8000時間の100000 jato VCM設備
の場合、26700トンの中間圧蒸気と20280トンの低圧蒸気の節約を意味
する。
の場合、26700トンの中間圧蒸気と20280トンの低圧蒸気の節約を意味
する。
【図1】 分解生成ガス処理の従来の方法の分離装置の接続を示すブロック−流れ図であ
る。
る。
【図2】 本発明による分解生成ガス処理の際に協働する物質分離領域の接続を示すブロ
ック−流れ図である。
ック−流れ図である。
【図3】 本発明の装置的な多数の異なる実施の形態を示すプロセス流れ図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年5月17日(2000.5.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 21/06 C07C 21/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,GH,H U,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,RO,RU,SD,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZW
Claims (12)
- 【請求項1】 1,2-ジクロロエタン(EDC)の熱分解によって生じた分解
生成ガスを処理するための方法であって、分解生成ガスがその主成分である塩化
水素(HCL)、塩化ビニル(VCM)および未反応の1,2-ジクロロエタン(E
DC)に分解され、これらの主成分が充分に純粋な形で生じ、分解生成ガスの処
理の第1のステップにおいて急冷領域でこの分解生成ガスから固体を分離する、
方法において、 他の処理ステップが濃縮領域、蒸留領域、ストリッピング領域によって行われ
、 1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固体を含まない分解生成ガス凝縮液
が急冷領域の急冷液として使用されることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 分解生成ガスが処理され、分解生成ガスが480〜540°
Cの温度と0.5〜30MPa の圧力で1,2-ジクロロエタンを塩化ビニルに非接触
熱分解する際に生じ、場合によっては熱を回収して280〜280°Cの温度に
冷却され、そしてこの温度で急冷領域に案内され、この急冷領域において分解生
成ガスが分解生成ガス凝縮液によって冷却および洗浄される、請求項1記載の方
法において、 急冷ガスとしての、冷却された分解生成ガスの80〜99重量%を、急冷領域
のヘッドからの排出蒸気としてガス状に取り出し、 冷却された分解生成ガスの1〜20重量%を急冷領域の残液排出物として液状
に取り出し、 この場合得られた急冷ガスを濃縮領域の下側に直接導入し、急冷ガスをこの濃
縮領域内で蒸留物と残液に分離し、 濃縮領域で生じた残液を排出し、1,2-ジクロロエタン(EDC)を多く含み固
体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液を製出し、2つの部分流に分離し、一方
の部分流としてストリッピング領域のための前駆物質が得られ、他方の部分流と
してEDCを多く含み固体を含まない上記の分解生成ガス凝縮液が得られ、この
分解生成ガス凝縮液を急冷領域に戻し、冷却媒体および洗浄媒体としてのこの分
解生成ガス凝縮液によって、処理すべき分解生成ガスを処理し、 蒸留物と前駆物質を、他の蒸留処理部に別々に供給し、 急冷領域から来る、除去すべき固体を含む残液排出物を、他方の処理部に導入
することを特徴とする方法。 - 【請求項3】 前駆物質の蒸留処理がストリッピング領域で行われ、このス
トリッピング領域で形成された残液生成物によって、富化され回収された1,2-ジ
クロロエタン(EDC)が排出され、ストリッピング領域で形成されたヘッド生
成物が濃縮領域に戻されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 蒸留液の蒸留処理が蒸留領域で行われ、この蒸留領域で形成
された残液生成物によって、塩化ビニル(VCM)が富化されて排出され、蒸留
領域で形成されたヘッド生成物によって塩化水素(HCL)が富化されて回収さ
れることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項5】 熱エネルギーを供給しながら接触または非接触式に行われた
1,2-ジクロロエタン(EDC)の分解によって発生し、場合によっては前もって
固体を除去したガス混合物を、充分に純粋な形で生じる主成分である塩化水素(
HCL)、塩化ビニル(VCM)および未反応の1,2-ジクロロエタン(EDC)
に蒸留分解するための、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法において、 第1に、分離すべきガス混合物の温度が85〜540°Cであり、圧力が0.
1〜3.0MPa であり、 第2に、分離すべきガス混合物が第1の蒸留塔に入る前に、濃縮領域の組み込
み体の下方にガス状に案内され、 第3に、濃縮領域のヘッドから、HCL,VCMおよびVCMよりも低沸点の
成分からなる混合物が排出され、流入物として蒸留領域に案内され、 第4に、主成分としてのEDCと、副成分としてのHCL,VCMおよびVC
Mよりも高沸点の成分とからなる混合物が、濃縮領域の残液生成物として生じ、
この混合物が、その前に行われる、使用されるガス混合物からの固体の分離のた
めに急冷液を必要とする場合部分流としてあるいは全体流としてストリッピング
領域に案内され、 第5に、濃縮領域のヘッド生成物が蒸留領域において、蒸留領域の残液生成物
として生じる高純度のVCMと、HCLとVCLよりも低沸点の成分からなり、
蒸留領域のヘッドから生じる充分に純粋であるHCLとに分離され、 第6に、ストリッピング領域において、濃縮領域の残液から流入する混合物が
分離され、その際VCMよりも高沸点のすべての成分ときわめて少ない含有量の
HCLおよびVCMと共に充分に純粋なEDCがストリッピング領域の残液から
排出され、EDCと、取入口から入ったHCLおよびVCMと、EDCの熱的な
不安定性によって新たに形成されたHCLおよびVCMとからなる混合物が、ス
トリッピング領域のヘッドから製出され、他の処理のために濃縮領域に戻される
ことを特徴とする方法。 - 【請求項6】 濃縮領域に供給され、固体を除去した、比較的に低圧のガス
混合物が、圧縮ユニットによって、濃縮領域の経済的な処理を保証する圧力にも
たらされることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項7】 ストリッピング領域が濃縮領域で用いられる圧力よりも低い
圧力および高い圧力で運転されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つ
に記載の方法。 - 【請求項8】 蒸留領域の1個または複数の残液循環蒸発器がストリッピン
グ領域の残液生成物によって加熱されることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
か一つに記載の方法。 - 【請求項9】 蒸留領域の残液生成物が、選択的に接続可能な超清浄領域を
経て案内され、高純度の生成物流が超清浄領域の残液から排出され、超清浄領域
のヘッド生成物が蒸留領域に供給されることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
か一つに記載の方法。 - 【請求項10】 例えばカーボンブラックのような固体粒子を含むガス混合
物が使用され、480〜540°Cの温度と0.5〜3.0MPa の圧力で生じ、
場合によっては熱回収されて180〜280°Cの温度に冷却されることを特徴
とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項11】 急冷領域で使用される混合物が、ストリッピング領域内の
圧力よりも低い圧力を有し、急冷残液処理の第1段において減張の代わりに、急
冷残液がポンプによってストリッピング領域内の圧力よりも幾分高い圧力にもた
らされることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。 - 【請求項12】 使用されるガス混合物が外部のEDC蒸発器によって処理
を行うEDC分解方法から発生し、EDCエラトリエーション流が生じ、この場
合EDCエラトリエーション流が急冷残液処理部に入れられ、その際 急冷残液に導入されるかあるいは 急冷残液処理の第1段において外部の熱供給がフラッシュ蒸発下での供給によ
って置き換えられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法
。
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