JP2002506863A - 新規ヘテロ環式化合物 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
本発明は一般式(I)(ここでX,Y,R1 ,R2 ,Z及びrは本明細書の発明の詳細な説明において定義される)の新規アザヘテロ環式化合物又はその塩、それらの製造方法、それらを含む組成物、並びにC線維が神経痛又は炎症を引き起こすことにより病態生理学上の役割を果たす、痛ましい、痛覚過敏症及び/又は炎症状態の臨床上の治療のためのそれらの使用、そしてインスリン拮抗ペプチドの分泌並びに循環によって引き起こされる、又はそれに関する徴候、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)及び老化に関連した肥満の治療のためのそれらの使用に関する。
Description
【0001】 発明の分野 本発明は、置換されたアルキル鎖がN置換基の一部を形成する、新規のN置換
アザヘテロ環式化合物、若しくはその塩、それらの製造方法、それらを含む組成
物、C線維が病態生理学上の役割を果たす、痛ましい、痛覚過敏症及び/又は炎
症状態の、臨床上の治療のための組成物の製造のための前記組成物の使用、並び
に前記の痛ましい、痛覚過敏症及び/又は炎症状態の治療方法に関する。本発明
はまた、血糖を減少させ及び/又はCGRP又はアミリンの様なインスリン拮抗
ペプチドの分泌、循環、効果を阻害する本化合物、C線維を含む神経ペプチドを
妨害する事が知られている本化合物、の利用に関する。故に本化合物は、糖耐性
及び老化に関連の肥満を改善するために、非インスリン依存性糖尿病(NIDD
M)の治療に利用されうる。
アザヘテロ環式化合物、若しくはその塩、それらの製造方法、それらを含む組成
物、C線維が病態生理学上の役割を果たす、痛ましい、痛覚過敏症及び/又は炎
症状態の、臨床上の治療のための組成物の製造のための前記組成物の使用、並び
に前記の痛ましい、痛覚過敏症及び/又は炎症状態の治療方法に関する。本発明
はまた、血糖を減少させ及び/又はCGRP又はアミリンの様なインスリン拮抗
ペプチドの分泌、循環、効果を阻害する本化合物、C線維を含む神経ペプチドを
妨害する事が知られている本化合物、の利用に関する。故に本化合物は、糖耐性
及び老化に関連の肥満を改善するために、非インスリン依存性糖尿病(NIDD
M)の治療に利用されうる。
【0002】 発明の背景 神経系は炎症応答に深く作用している。知覚神経の逆行性刺激は局在性の血管
拡張及び血管透過性の増大を引き起こし(Janecso et al. Br. J. Pharmacol. 1
967, 31, 138-51)、そして同様の応答が、知覚神経において存在することが知ら
れているペプチドの注射後に見られる。この事及び他のデータから、知覚神経終
末から放出されるペプチドが、皮膚の様な組織、関節、尿路、眼、髄膜、胃腸管
及び気道における多くの炎症応答を媒介することが仮定される。故に知覚神経ペ
プチドの放出及び/又は活性の阻害が、例えば関節炎、皮膚炎、鼻炎、喘息、膀
胱炎、歯肉炎、血栓静脈炎、緑内障、胃腸疾患又は片頭痛の治療において有用で
ある。
拡張及び血管透過性の増大を引き起こし(Janecso et al. Br. J. Pharmacol. 1
967, 31, 138-51)、そして同様の応答が、知覚神経において存在することが知ら
れているペプチドの注射後に見られる。この事及び他のデータから、知覚神経終
末から放出されるペプチドが、皮膚の様な組織、関節、尿路、眼、髄膜、胃腸管
及び気道における多くの炎症応答を媒介することが仮定される。故に知覚神経ペ
プチドの放出及び/又は活性の阻害が、例えば関節炎、皮膚炎、鼻炎、喘息、膀
胱炎、歯肉炎、血栓静脈炎、緑内障、胃腸疾患又は片頭痛の治療において有用で
ある。
【0003】 更に、C線維が肝臓、腸、膵臓に分布している事実は、それらが様々な機能を
調節していることを示唆している。そのペプチド性の神経分布が齧歯動物におけ
る糖耐性を調節することが示されてきた(Karlsson et al. Am. J. Physiol. 26
7, R1071-R1077, 1944, Guillot et al. Life Sci. 969-977, 1996) 。 更に、骨格筋グリコーゲン合成活性及び筋肉グルコース代謝へのCGRPの潜
在的な効果は、このペプチドが神経の興奮により神経筋連接点から放出されると
いう概念と供に、CGRPがリン酸化グルコースのグリコーゲン貯蔵からの放出
並びに解糖及び酸化経路への編入によって、骨格筋グルコース代謝における生理
学的な役割を果たしうることを示唆した(Rossetti et al. Am. J. Physiol. 26 4 , E1-E10, 1993) 。このペプチドは、生理学的な状態、例えば運動において細
胞内グルコース輸送の重要な生理学的調節者に相当し、そして病態生理学的な状
態、例えばNIDDM又はCGRPの血漿レベルの循環が著しく増大する、老化
に関連した肥満(Melnyk et al. Obesity Res. 3, 337-344, 1995 )におけるイ
ンスリン作用及び骨格筋グリコーゲン合成の減少にも貢献しうる。故に、神経ペ
プチド並びに他の知覚神経ペプチドの放出及び/又は活性の阻害が、2型の糖尿
病又は老化に関連するインスリン耐性の治療において有用であるかもしれない。
調節していることを示唆している。そのペプチド性の神経分布が齧歯動物におけ
る糖耐性を調節することが示されてきた(Karlsson et al. Am. J. Physiol. 26
7, R1071-R1077, 1944, Guillot et al. Life Sci. 969-977, 1996) 。 更に、骨格筋グリコーゲン合成活性及び筋肉グルコース代謝へのCGRPの潜
在的な効果は、このペプチドが神経の興奮により神経筋連接点から放出されると
いう概念と供に、CGRPがリン酸化グルコースのグリコーゲン貯蔵からの放出
並びに解糖及び酸化経路への編入によって、骨格筋グルコース代謝における生理
学的な役割を果たしうることを示唆した(Rossetti et al. Am. J. Physiol. 26 4 , E1-E10, 1993) 。このペプチドは、生理学的な状態、例えば運動において細
胞内グルコース輸送の重要な生理学的調節者に相当し、そして病態生理学的な状
態、例えばNIDDM又はCGRPの血漿レベルの循環が著しく増大する、老化
に関連した肥満(Melnyk et al. Obesity Res. 3, 337-344, 1995 )におけるイ
ンスリン作用及び骨格筋グリコーゲン合成の減少にも貢献しうる。故に、神経ペ
プチド並びに他の知覚神経ペプチドの放出及び/又は活性の阻害が、2型の糖尿
病又は老化に関連するインスリン耐性の治療において有用であるかもしれない。
【0004】 米国特許第4,383,999号及び第4,514,414号並びに欧州特許
第236342号及び第231996号において、N−(4,4−2置換−3−
ブテニル)アザヘテロ環状カルボン酸のいくつかの誘導体が、GABAの取り込
みの阻害剤として請求されている。欧州特許第342635及び第374801
号において、オキシムエーテル基及びビニルエーテル基がN置換の部分をそれぞ
れ形成する、N置換アザヘテロ環状カルボン酸をGABAの取り込みの阻害剤と
して請求している。更に、国際特許公開第9107389号及び9220658
号において、N置換アザ環状カルボン酸が、GABA取り込みの阻害剤として請
求された。欧州特許第221572号は、1−アリールオキシアルキルピリジン
−3−カルボン酸がGABA取り込みの阻害剤であると請求している。国際公開
第9518793号はN置換アザヘテロ環式カルボン酸及びそのエステルを開示
している。
第236342号及び第231996号において、N−(4,4−2置換−3−
ブテニル)アザヘテロ環状カルボン酸のいくつかの誘導体が、GABAの取り込
みの阻害剤として請求されている。欧州特許第342635及び第374801
号において、オキシムエーテル基及びビニルエーテル基がN置換の部分をそれぞ
れ形成する、N置換アザヘテロ環状カルボン酸をGABAの取り込みの阻害剤と
して請求している。更に、国際特許公開第9107389号及び9220658
号において、N置換アザ環状カルボン酸が、GABA取り込みの阻害剤として請
求された。欧州特許第221572号は、1−アリールオキシアルキルピリジン
−3−カルボン酸がGABA取り込みの阻害剤であると請求している。国際公開
第9518793号はN置換アザヘテロ環式カルボン酸及びそのエステルを開示
している。
【0005】 発明の要約 本発明は、X,Y,R1 ,R2 ,Z及びrが、本明細書の詳細な部分において
定義されている、一般式Iの化合物に関する。 本化合物は、C線維が病態生理学上の役割を果たす、全ての痛ましい、痛覚過
敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病、そう痒
及び慢性関節リウマチそして知覚神経系由来のインスリン拮抗ペプチド並びに他
のペプチドの分泌及び循環によって引き起こされる、又は関する徴候、例えば非
インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び老化に関連した肥
満に関する、徴候の治療、予防、排除、軽減又は改善にとって有用である。
定義されている、一般式Iの化合物に関する。 本化合物は、C線維が病態生理学上の役割を果たす、全ての痛ましい、痛覚過
敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病、そう痒
及び慢性関節リウマチそして知覚神経系由来のインスリン拮抗ペプチド並びに他
のペプチドの分泌及び循環によって引き起こされる、又は関する徴候、例えば非
インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び老化に関連した肥
満に関する、徴候の治療、予防、排除、軽減又は改善にとって有用である。
【0006】 別の観点において、本発明はその範囲内に活性成分として、少なくとも1つの
一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を、医薬として許容される担
体又は希釈剤と一緒に含んで成る医薬組成物を含む。 本発明の別の観点において、C線維が病態生理学上の役割を果たす、痛ましい
、痛覚過敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病
、そう痒及び慢性関節リウマチの治療方法、並びにインスリン拮抗ペプチドの分
泌及び循環によって引き起こされる、又は関する徴候、例えば非インスリン性依
存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び老化に関連した肥満の治療方法
の提供がある。
一般式Iの化合物又は医薬として許容されるその塩を、医薬として許容される担
体又は希釈剤と一緒に含んで成る医薬組成物を含む。 本発明の別の観点において、C線維が病態生理学上の役割を果たす、痛ましい
、痛覚過敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病
、そう痒及び慢性関節リウマチの治療方法、並びにインスリン拮抗ペプチドの分
泌及び循環によって引き起こされる、又は関する徴候、例えば非インスリン性依
存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び老化に関連した肥満の治療方法
の提供がある。
【0007】 前記の治療方法は、前記対象者に、神経学的に効果的な量の本発明の化合物、
又は医薬として許容されるその塩を投与する段階を含んで成る、上述の徴候の1
つの治療、予防、排除、軽減又は改善として記載されうる。 本発明の更なる観点は、C線維が病態生理学上の役割を果たす、全ての痛まし
い、痛覚過敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経
病、そう痒及び慢性関節リウマチの治療そして知覚神経系由来のインスリン拮抗
ペプチド並びに他のペプチドの分泌及び循環によって引き起こされる、又は関す
る徴候、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び
老化に関連した肥満に関する徴候の治療の化合物の使用に関する。
又は医薬として許容されるその塩を投与する段階を含んで成る、上述の徴候の1
つの治療、予防、排除、軽減又は改善として記載されうる。 本発明の更なる観点は、C線維が病態生理学上の役割を果たす、全ての痛まし
い、痛覚過敏症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経
病、そう痒及び慢性関節リウマチの治療そして知覚神経系由来のインスリン拮抗
ペプチド並びに他のペプチドの分泌及び循環によって引き起こされる、又は関す
る徴候、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)、インスリン耐性及び
老化に関連した肥満に関する徴候の治療の化合物の使用に関する。
【0008】 更なる目的が以下の記述から明らかになるであろう。 発明の詳細な説明 従って、本発明は式I
【0009】
【化16】
【0010】 〔ここでR1 及びR2 は独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロ
キシ、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;そして Yは>N−CH2 −、>C=CH−又は>CH−CH2 −であり、ここで下線
の原子のみが本環系に参加し;そして Xはオルトフェニレン、
キシ、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;そして Yは>N−CH2 −、>C=CH−又は>CH−CH2 −であり、ここで下線
の原子のみが本環系に参加し;そして Xはオルトフェニレン、
【0011】
【化17】
【0012】 であり、ここでR6 ,R7 ,R8 及びR9 は独立して水素又はC1-6 アルキルで
あり、そしてR10はC1-6 アルキル又はフェニルであり;そして rは0,1又は2であり;そして Zは
あり、そしてR10はC1-6 アルキル又はフェニルであり;そして rは0,1又は2であり;そして Zは
【0013】
【化18】
【0014】 (ここでAは−CH2 −,−O−,−S−又は−N(R5 )−であり、ここでR 5 はH又はC1-6 アルキルであり;そしてR3 は−(CH2 )m OH又は−(C
H2 )p COR4 であり、ここでm及びpは独立して1,2,3又は4であり、
そしてR4 はOH,NH2 ,NHOH又はC1-6 アルコキシである)から選択さ
れる〕の新規N置換アザヘテロ環式化合物又は医薬として許容されるその塩に関
する。
H2 )p COR4 であり、ここでm及びpは独立して1,2,3又は4であり、
そしてR4 はOH,NH2 ,NHOH又はC1-6 アルコキシである)から選択さ
れる〕の新規N置換アザヘテロ環式化合物又は医薬として許容されるその塩に関
する。
【0015】 式Iの化合物は、発明の範囲内に含まれる、幾何及び光学異性体並びに全ての
異性体として、分離された、純粋の又は部分的に精製された立体異性体若しくは
そのラセミ化混合物として存在しうる。異性体は、標準的な方法、例えばクロマ
トグラフィー技術又は適当な塩類の分別結晶化によって分離されうる。 好ましくは、式Iの化合物は個々の幾何又は光学異性体として存在する。
異性体として、分離された、純粋の又は部分的に精製された立体異性体若しくは
そのラセミ化混合物として存在しうる。異性体は、標準的な方法、例えばクロマ
トグラフィー技術又は適当な塩類の分別結晶化によって分離されうる。 好ましくは、式Iの化合物は個々の幾何又は光学異性体として存在する。
【0016】 本発明に従う化合物は、医薬として許容される酸付加塩、金属塩又は、任意に
アルキル化された、アンモニウム塩として任意に存在しうる。 その様な塩類の例は、無機及び有機酸付加塩類、例えば塩酸塩、臭化水素塩、
硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、
酒石酸塩、シュウ酸塩又は類似の医薬として許容される無機及び有機酸付加塩類
を含む。医薬として許容される無機及び有機酸付加塩類の更なる例は、当業者に
知られているJournal of Pharmaceutical Schience, 66, 2 (1977)に記載の医薬
として許容される塩類を含む。
アルキル化された、アンモニウム塩として任意に存在しうる。 その様な塩類の例は、無機及び有機酸付加塩類、例えば塩酸塩、臭化水素塩、
硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、
酒石酸塩、シュウ酸塩又は類似の医薬として許容される無機及び有機酸付加塩類
を含む。医薬として許容される無機及び有機酸付加塩類の更なる例は、当業者に
知られているJournal of Pharmaceutical Schience, 66, 2 (1977)に記載の医薬
として許容される塩類を含む。
【0017】 本化合物が形成しうる、上述の酸付加塩の水和物もまた含まれる。 前記酸付加塩は、化合物合成の直接的な生成物として得ることができる。ある
いは、遊離塩基を適当な酸を含む適当な溶媒に溶解し、そして前記溶媒を蒸発さ
せるか、あるいは沈澱又は結晶化によって前記の塩を単離することができる。 式Iの化合物は、医薬として許容される酸付加塩の形態において又は可能な場
合金属若しくは低級アルキルアンモニウム塩として投与されうる。その様な塩の
形態は、遊離塩基の形態とほぼ同一の活性の値を示す。
いは、遊離塩基を適当な酸を含む適当な溶媒に溶解し、そして前記溶媒を蒸発さ
せるか、あるいは沈澱又は結晶化によって前記の塩を単離することができる。 式Iの化合物は、医薬として許容される酸付加塩の形態において又は可能な場
合金属若しくは低級アルキルアンモニウム塩として投与されうる。その様な塩の
形態は、遊離塩基の形態とほぼ同一の活性の値を示す。
【0018】 上文の構造的な式及び本明細書の全体において、以下の語は指示された意味を
有する: 単独又は組合わせにおいて、ここで使用された様な、“C1-6 アルキル”の語
は、直接又は分枝の、1〜6炭素原子を有する炭水化物鎖に関する。その様な基
の例は、限定しないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−
ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イ
ソ−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、イソ−ヘ
キシル、4−メチルペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、2,
2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピルなどを含む。
有する: 単独又は組合わせにおいて、ここで使用された様な、“C1-6 アルキル”の語
は、直接又は分枝の、1〜6炭素原子を有する炭水化物鎖に関する。その様な基
の例は、限定しないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−
ブチル、sec−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イ
ソ−ペンチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、イソ−ヘ
キシル、4−メチルペンチル、ネオペンチル、1,2−ジメチルプロピル、2,
2−ジメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピルなどを含む。
【0019】 “ハロゲン”の語は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を意味する。 単独又は組合わせにおいて、ここで使用された様な、“C1-6 アルコキシ”の
語は、エーテルの酸素から、その自由原子価結合を有する前記エーテルの酸素ま
で結合した、直鎖又は分枝又は環状のどれかの配置において、表わされた長さの
そのC1-6 アルキル基を含むことを意図する。直鎖アルコキシ基の例は、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ及びヘキソキシである。分枝
アルコキシの例はイソプロポキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イ
ソペントキシ及びイソヘキソキシである。環状アルコキシの例はシクロプロピロ
キシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである
。
語は、エーテルの酸素から、その自由原子価結合を有する前記エーテルの酸素ま
で結合した、直鎖又は分枝又は環状のどれかの配置において、表わされた長さの
そのC1-6 アルキル基を含むことを意図する。直鎖アルコキシ基の例は、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ及びヘキソキシである。分枝
アルコキシの例はイソプロポキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、イ
ソペントキシ及びイソヘキソキシである。環状アルコキシの例はシクロプロピロ
キシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシである
。
【0020】 本発明の好ましい態様において、R1 及びR2 は水素、ハロゲン、トリフルオ
ロメチル又はC1-6 アルキルから選択される。好ましくはR1 及びR2 は水素で
ある。 本発明の別の好ましい態様において、Xは−S−、−CH2 CH2 −、−CH
=CH−、−O−CH2 −、−CH2 −O−、−OCH2 O−、−S−CH2 −
又は−CH2 −S−から選択される。好ましくはXは−CH2 CH2 −である。
ロメチル又はC1-6 アルキルから選択される。好ましくはR1 及びR2 は水素で
ある。 本発明の別の好ましい態様において、Xは−S−、−CH2 CH2 −、−CH
=CH−、−O−CH2 −、−CH2 −O−、−OCH2 O−、−S−CH2 −
又は−CH2 −S−から選択される。好ましくはXは−CH2 CH2 −である。
【0021】 本発明の別の好ましい態様において、Yは>N−CH2 −である。 本発明の別の好ましい態様において、rは0,1又は2である。 本発明の別の好ましい態様において、Zは
【0022】
【化19】
【0023】 (ここでAは−CH2 −又は−O−である)から選択される。 本発明の更に好ましい態様において、R3 は−(CH2 )p COOHであり、
ここでpは1,2,3又は4である)から選択される。 本発明の好ましい化合物は:3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベ
ンゾ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピ
オン酸;(2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼ
ピン−5−イルメチル)−モルホリン−4−イル)−酢酸;(3−(10,11
−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ピペ
リジル)酢酸;又は医薬として許容されるその塩を含む。
ここでpは1,2,3又は4である)から選択される。 本発明の好ましい化合物は:3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベ
ンゾ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピ
オン酸;(2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼ
ピン−5−イルメチル)−モルホリン−4−イル)−酢酸;(3−(10,11
−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ピペ
リジル)酢酸;又は医薬として許容されるその塩を含む。
【0024】 本発明の更に好ましい化合物は:(2−(3−(10,11−ジヒドロ−5H
−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プロピル)−1−ピペリジン
)酢酸;(4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン
−5−イル)メチル)−1−ピペリジン)プロピオン酸;又は医薬として許容さ
れるその塩を含む。
−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プロピル)−1−ピペリジン
)酢酸;(4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン
−5−イル)メチル)−1−ピペリジン)プロピオン酸;又は医薬として許容さ
れるその塩を含む。
【0025】 式Iの新規化合物は、知覚C線維の末梢及び中枢の終末由来の神経ペプチドの
放出に関わる神経性炎症を阻害する事が証明されてきた。この事をヒスタミン誘
導性足浮腫の動物モデルにおいて、Amann等(Europ. J. Pharmacol. 279,
227-231, 1995)によって実験的に証明することができ、ここで式Iの新規化合物
は、潜在的な阻害効果を示す。式Iの化合物を全ての痛ましい、痛覚過敏症及び
/又は炎症状態を治療するために使用することができ、ここでC線維が神経痛又
は炎症、すなわち: 片頭痛、術後の痛み、火傷、挫傷、疱疹後の痛み(帯状疱疹)及び通常激しい
炎症と関連する痛みにより例示される激しく痛ましい状態;神経病の様々な型(
糖尿病性の、外傷後の、毒性の)、神経痛、慢性関節リウマチ、脊椎炎、痛風、
炎症性腸疾患、前立腺炎、癌の痛み、慢性頭痛、咳嗽、喘息、そう痒、慢性膵炎
、乾癬及び自己免疫性皮膚病を含む炎症性皮膚疾患、骨粗鬆症の痛みを引き起こ
すことによって病態生理学上の役割を果たす。
放出に関わる神経性炎症を阻害する事が証明されてきた。この事をヒスタミン誘
導性足浮腫の動物モデルにおいて、Amann等(Europ. J. Pharmacol. 279,
227-231, 1995)によって実験的に証明することができ、ここで式Iの新規化合物
は、潜在的な阻害効果を示す。式Iの化合物を全ての痛ましい、痛覚過敏症及び
/又は炎症状態を治療するために使用することができ、ここでC線維が神経痛又
は炎症、すなわち: 片頭痛、術後の痛み、火傷、挫傷、疱疹後の痛み(帯状疱疹)及び通常激しい
炎症と関連する痛みにより例示される激しく痛ましい状態;神経病の様々な型(
糖尿病性の、外傷後の、毒性の)、神経痛、慢性関節リウマチ、脊椎炎、痛風、
炎症性腸疾患、前立腺炎、癌の痛み、慢性頭痛、咳嗽、喘息、そう痒、慢性膵炎
、乾癬及び自己免疫性皮膚病を含む炎症性皮膚疾患、骨粗鬆症の痛みを引き起こ
すことによって病態生理学上の役割を果たす。
【0026】 更に、一般式Iの化合物が、糖尿病の齧歯類(ob/obマウス及び糖尿病の
肥満ツッカーラット)におけるグルコース濃度の低下及び糖耐性の改善をするこ
と、並びにこのことが末梢神経終末由来のCGRP及び知覚神経系由来の他のペ
プチドの放出が減少したことに起因するかもしれないことが証明された。故に、
一般式Iの化合物はNIDDM、インスリン耐性及び老化に関連した肥満の治療
に使用されうる。この事を、一般式Iの化合物を用いてあらかじめ経口の処理又
は無処理のob/obマウスへのグルコースの皮下投与によって実験的に証明し
た。
肥満ツッカーラット)におけるグルコース濃度の低下及び糖耐性の改善をするこ
と、並びにこのことが末梢神経終末由来のCGRP及び知覚神経系由来の他のペ
プチドの放出が減少したことに起因するかもしれないことが証明された。故に、
一般式Iの化合物はNIDDM、インスリン耐性及び老化に関連した肥満の治療
に使用されうる。この事を、一般式Iの化合物を用いてあらかじめ経口の処理又
は無処理のob/obマウスへのグルコースの皮下投与によって実験的に証明し
た。
【0027】 式Iの化合物を以下の方法Aによって調製することができる:
【0028】
【化20】
【0029】 式II(ここでR1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物は、式III 〔
ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基、例えばハロゲン、p−トル
エンスルホン酸又はメシラートであり、PGは適当なN−保護基、例えばベンジ
ルであり、そしてUは、
ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基、例えばハロゲン、p−トル
エンスルホン酸又はメシラートであり、PGは適当なN−保護基、例えばベンジ
ルであり、そしてUは、
【0030】
【化21】
【0031】 (ここでAは上述した通りである)から選択される〕の化合物と反応し、式IV(
ここで R1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成することができる。このアルキル化反応は、溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトン、ジブチルエーテル、2−ブタノン、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン又はトルエン中で、塩基、例えば水素化ナトリウム、及
び触媒、例えばヨウ化アルカリ金属の存在下、使用した溶媒が還流温度に達する
までの温度で、例えば1〜120時間行うことがある。式IVの化合物をN−脱保
護し、例えば脱ベンジル化することで、式V(ここでR1 ,R2 ,X,r及びU
は上述した通りである)の化合物を与えることができる。前記の脱ベンジル化反
応を、溶媒又は溶媒の混合液、例えばメタノール、エタノール又はトルエン中、
触媒、例えばPd/Cの存在下、水素環境のもと行うことができる。式Vの化合
物を、式VI(ここでR3 は上述した通りであり、そしてVは適当な脱離基、例え
ばハロゲン、p−トルエンスルホン酸又はメシラートである)の化合物によりN
−アルキル化して、式Iの化合物を与えることができる。このアルキル化反応を
、溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、ジブチルエーテル、
2−ブタノン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン又はトルエン中で、
塩基、例えば炭酸カリウム又は水素化ナトリウム、及び触媒、例えばヨウ化アル
カリ金属の存在下、使用した溶媒の還流温度に達するまでの温度で、例えば1〜
120時間行うことができる。R4 がアルコキシであるエステルを調製するなら
ば、R4 がOHである式Iの化合物を、好ましくは室温で、水性の水酸化アルカ
リ金属及びアルコール、例えばメタノール又はエタノールの混合物中、例えば約
0.5〜48時間、エステル基の加水分解によって調製することができる。
ここで R1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成することができる。このアルキル化反応は、溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトン、ジブチルエーテル、2−ブタノン、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン又はトルエン中で、塩基、例えば水素化ナトリウム、及
び触媒、例えばヨウ化アルカリ金属の存在下、使用した溶媒が還流温度に達する
までの温度で、例えば1〜120時間行うことがある。式IVの化合物をN−脱保
護し、例えば脱ベンジル化することで、式V(ここでR1 ,R2 ,X,r及びU
は上述した通りである)の化合物を与えることができる。前記の脱ベンジル化反
応を、溶媒又は溶媒の混合液、例えばメタノール、エタノール又はトルエン中、
触媒、例えばPd/Cの存在下、水素環境のもと行うことができる。式Vの化合
物を、式VI(ここでR3 は上述した通りであり、そしてVは適当な脱離基、例え
ばハロゲン、p−トルエンスルホン酸又はメシラートである)の化合物によりN
−アルキル化して、式Iの化合物を与えることができる。このアルキル化反応を
、溶媒、例えばN,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、ジブチルエーテル、
2−ブタノン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン又はトルエン中で、
塩基、例えば炭酸カリウム又は水素化ナトリウム、及び触媒、例えばヨウ化アル
カリ金属の存在下、使用した溶媒の還流温度に達するまでの温度で、例えば1〜
120時間行うことができる。R4 がアルコキシであるエステルを調製するなら
ば、R4 がOHである式Iの化合物を、好ましくは室温で、水性の水酸化アルカ
リ金属及びアルコール、例えばメタノール又はエタノールの混合物中、例えば約
0.5〜48時間、エステル基の加水分解によって調製することができる。
【0032】 式II,III 及びVIの化合物を、当業者によく知られている方法によって容易に
製造することができる。 あるいは、式Iの化合物を以下の方法Bによって製造することができる:
製造することができる。 あるいは、式Iの化合物を以下の方法Bによって製造することができる:
【0033】
【化22】
【0034】 式II(ここでR1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物は、式VII 〔
ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基、例えばハロゲン、p−トル
エンスルホン酸又はメシラートであり、PGは適当なN−保護基、例えばベンジ
ルであり、そしてUは、
ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基、例えばハロゲン、p−トル
エンスルホン酸又はメシラートであり、PGは適当なN−保護基、例えばベンジ
ルであり、そしてUは、
【0035】
【化23】
【0036】 (ここでAは上述した通りである)から選択される〕の化合物と反応し、式VIII
(ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成することができる。このアルキル化反応は、溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリル、アセトン、2−ブタノン又はトルエン中、補助剤
又は塩基、例えばトリエチルアミン若しくはN,N−ジメチルアニリンの存在下
、使用する溶媒の還流温度に達するまでの温度で、例えば1〜120時間行うこ
とができる。式VIIIの化合物を還元し、式IV(ここでR1 ,R2 ,X,r,U及
びPGは上述した通りである)の化合物を与えることができる。前記還元を、溶
媒、例えばテトラヒドロフラン中、水素化ホウ素ナトリウム及びエチルエーテル
三フッ化ホウ素を用いて行うことができる。式IVの化合物をN−脱保護、例えば
脱ベンジル化し、式V(ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである
)の化合物を与えることができる。前記の脱ベンジル化反応を、溶媒又は溶媒の
混合物、例えばメタノール、エタノール又はトルエン又は、触媒、例えばPd/
Cの存在下、水素環境のもと行うことができる。式Vの化合物を、方法Aに記載
した様に式Iの化合物へと変換することができる。
(ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成することができる。このアルキル化反応は、溶媒、例えばN,N−ジメチルホ
ルムアミド、アセトニトリル、アセトン、2−ブタノン又はトルエン中、補助剤
又は塩基、例えばトリエチルアミン若しくはN,N−ジメチルアニリンの存在下
、使用する溶媒の還流温度に達するまでの温度で、例えば1〜120時間行うこ
とができる。式VIIIの化合物を還元し、式IV(ここでR1 ,R2 ,X,r,U及
びPGは上述した通りである)の化合物を与えることができる。前記還元を、溶
媒、例えばテトラヒドロフラン中、水素化ホウ素ナトリウム及びエチルエーテル
三フッ化ホウ素を用いて行うことができる。式IVの化合物をN−脱保護、例えば
脱ベンジル化し、式V(ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである
)の化合物を与えることができる。前記の脱ベンジル化反応を、溶媒又は溶媒の
混合物、例えばメタノール、エタノール又はトルエン又は、触媒、例えばPd/
Cの存在下、水素環境のもと行うことができる。式Vの化合物を、方法Aに記載
した様に式Iの化合物へと変換することができる。
【0037】 式II、VII 及びVIの化合物を、当業者によく知られている方法によって容易に
製造することができる。薬理学的方法 I.ヒスタミン誘導体足浮腫 ラットのヒスタミン足浮腫試験を、本質的にAmannらによって記述された
様に行った(Europ. J. Pharmacol. 279, 227-231, 1995)。簡単に述べると、2
50〜300gの雄のSparague−Dawleyラットをペントバルビタ
ルナトリウムで麻酔して、摂氏32度に加熱した台に静置た。10分後、ヒスタ
ミン(50マイクロリットル、3mg/ml)を、右の後足に注射し、そしてこれよ
り20分後、腫れている足を、水血流測定法(Ugo Basile)によって
決定した。試験化合物を、麻酔の15分前に腹膜内に投与した。II.マウスにおけるヒスタミン誘導性過血糖症 意識のある絶食していない25gの雌のNMRIマウスに、Nishibor
i等の方法(J. Pharmacol. Exp. Therap. 241, 582-286, 1987)に従い、icv
から塩化ヒスタミン(90nmol)を投与する。血糖をヒスタミン注射の後、0及
び40分に決定する。試験化合物を、ヒスタミン注射の30分前に、腹腔内から
1.0mg/kgで投与し、そして%阻害はヒスタミン誘導の血糖の上昇を阻害する
化合物の能力に関する。III .CGRPの減少した放出 年齢が16週の、ob/obの雌のマウスに、グルコース(2g/kg)を皮下
注射した。この時以降、血糖を、グルコースオキシダーゼ法によって尾の静脈に
おいて測定した。研究の最後に、本動物を断頭し、そして回収した血液を貯蔵し
た。免疫活性CGRPを、血漿中で免疫放射線検定法によって測定した。2つの
集団の動物を使用した。1つの集団を賦形剤処理し、一方他の集団は試験前に5
日間飲料水を経由して式Iの化合物を受けた(100mg/l)。
製造することができる。薬理学的方法 I.ヒスタミン誘導体足浮腫 ラットのヒスタミン足浮腫試験を、本質的にAmannらによって記述された
様に行った(Europ. J. Pharmacol. 279, 227-231, 1995)。簡単に述べると、2
50〜300gの雄のSparague−Dawleyラットをペントバルビタ
ルナトリウムで麻酔して、摂氏32度に加熱した台に静置た。10分後、ヒスタ
ミン(50マイクロリットル、3mg/ml)を、右の後足に注射し、そしてこれよ
り20分後、腫れている足を、水血流測定法(Ugo Basile)によって
決定した。試験化合物を、麻酔の15分前に腹膜内に投与した。II.マウスにおけるヒスタミン誘導性過血糖症 意識のある絶食していない25gの雌のNMRIマウスに、Nishibor
i等の方法(J. Pharmacol. Exp. Therap. 241, 582-286, 1987)に従い、icv
から塩化ヒスタミン(90nmol)を投与する。血糖をヒスタミン注射の後、0及
び40分に決定する。試験化合物を、ヒスタミン注射の30分前に、腹腔内から
1.0mg/kgで投与し、そして%阻害はヒスタミン誘導の血糖の上昇を阻害する
化合物の能力に関する。III .CGRPの減少した放出 年齢が16週の、ob/obの雌のマウスに、グルコース(2g/kg)を皮下
注射した。この時以降、血糖を、グルコースオキシダーゼ法によって尾の静脈に
おいて測定した。研究の最後に、本動物を断頭し、そして回収した血液を貯蔵し
た。免疫活性CGRPを、血漿中で免疫放射線検定法によって測定した。2つの
集団の動物を使用した。1つの集団を賦形剤処理し、一方他の集団は試験前に5
日間飲料水を経由して式Iの化合物を受けた(100mg/l)。
【0038】 いくつかの代表的な化合物の、ヒスタミン誘導性浮腫応答の阻害値を表1に記
録する。
録する。
【0039】
【表1】
【0040】医薬組成物 本発明はまた、活性成分として、少なくとも1つの一般式Iの化合物又は医薬
として許容されるその塩を含んで成る医薬組成物に関し、そして通常、その様な
組成物はまた、医薬として許容される担体又は希釈剤を含む。 本発明の化合物を含んで成る医薬組成物を、例えばRemington : The Science and Practise of Pharmacy, 19th Ed., 1995に記載の様な従来の技術によって製
造することができる。本組成物は、従来の形態、例えばカプセル、錠剤、エアゾ
ール、溶液、懸濁液又は局所的な適用において明らかであろう。
として許容されるその塩を含んで成る医薬組成物に関し、そして通常、その様な
組成物はまた、医薬として許容される担体又は希釈剤を含む。 本発明の化合物を含んで成る医薬組成物を、例えばRemington : The Science and Practise of Pharmacy, 19th Ed., 1995に記載の様な従来の技術によって製
造することができる。本組成物は、従来の形態、例えばカプセル、錠剤、エアゾ
ール、溶液、懸濁液又は局所的な適用において明らかであろう。
【0041】 典型的な組成物は、担体若しくは希釈剤であり、又は担体によって希釈され、
あるいはカプセル、サチェット、包紙若しくは他の容器の形態でありうる担体内
に封入されうる、医薬として許容される補形薬と一緒の、式Iの化合物又は医薬
として許容されるその酸付加塩を含む。本組成物の製造において、医薬組成物製
造のための従来の技術が使用されうる。例えば、本活性化合物は、通常、担体と
混合され、又は担体によって希釈され、あるいはアンプル、カプセル、サチェッ
ト、包紙、若しくは他の容器の形態でありうる担体内に封入されるであろう。前
記担体を希釈剤として提供する場合、それは活性化合物のための賦形剤、補形薬
、又は媒質として働く固体、半固体、あるいは液体物質でありうる。本活性化合
物を、果粒状固体の容器、例えばサチェット内に吸着させることができる。適当
な担体のいくつかの例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、
ポリヒドロキシエトキシル化したヒマシ油、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ
油、ゼラチン、ラクトース、白土、スクロース、シクロデキストリン、アミロー
ス、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア
、ステアリン酸又はケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグリセリド及び
ジグリセリドの、セルロースの低級アルキルエステルである。同様に、前記担体
又は希釈剤は、当業界で知られた除放剤のいずれか、例えばグリセリルモノエス
テラート若しくはグリセリルジステアラートを単独又はワックスとの混合で含む
。本調製物はまた、湿潤剤、乳化及び懸濁剤、保存剤、甘味料又は調味料を含み
うる。本発明の調製物を、当業界で公知の方法を適用することによる患者への投
与の後、活性成分の素速い、維持又は遅延がされた放出を提供するために調製す
ることができる。
あるいはカプセル、サチェット、包紙若しくは他の容器の形態でありうる担体内
に封入されうる、医薬として許容される補形薬と一緒の、式Iの化合物又は医薬
として許容されるその酸付加塩を含む。本組成物の製造において、医薬組成物製
造のための従来の技術が使用されうる。例えば、本活性化合物は、通常、担体と
混合され、又は担体によって希釈され、あるいはアンプル、カプセル、サチェッ
ト、包紙、若しくは他の容器の形態でありうる担体内に封入されるであろう。前
記担体を希釈剤として提供する場合、それは活性化合物のための賦形剤、補形薬
、又は媒質として働く固体、半固体、あるいは液体物質でありうる。本活性化合
物を、果粒状固体の容器、例えばサチェット内に吸着させることができる。適当
な担体のいくつかの例は、水、塩溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、
ポリヒドロキシエトキシル化したヒマシ油、シロップ、ピーナッツ油、オリーブ
油、ゼラチン、ラクトース、白土、スクロース、シクロデキストリン、アミロー
ス、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア
、ステアリン酸又はケイ酸、脂肪酸、脂肪酸アミン、脂肪酸モノグリセリド及び
ジグリセリドの、セルロースの低級アルキルエステルである。同様に、前記担体
又は希釈剤は、当業界で知られた除放剤のいずれか、例えばグリセリルモノエス
テラート若しくはグリセリルジステアラートを単独又はワックスとの混合で含む
。本調製物はまた、湿潤剤、乳化及び懸濁剤、保存剤、甘味料又は調味料を含み
うる。本発明の調製物を、当業界で公知の方法を適用することによる患者への投
与の後、活性成分の素速い、維持又は遅延がされた放出を提供するために調製す
ることができる。
【0042】 本医薬組成物は、所望ならば、補助試薬、乳化剤、浸透圧に影響を及ぼすため
の塩、緩衝液及び/又は着色物質などと、滅菌及び混合することができ、これら
は本活性化合物と心身に有害に反応しない。 本投与経路は、適当又は所望の作用部位に活性化合物を効果的に輸送する経路
のいずれか、例えば経口、経鼻、経肺、経皮又は非経口、例えば直腸、蓄積質、
皮下、静脈内、尿道内、筋肉内、局所、鼻腔内、眼薬若しくは軟膏であり、経口
経路が好ましい。
の塩、緩衝液及び/又は着色物質などと、滅菌及び混合することができ、これら
は本活性化合物と心身に有害に反応しない。 本投与経路は、適当又は所望の作用部位に活性化合物を効果的に輸送する経路
のいずれか、例えば経口、経鼻、経肺、経皮又は非経口、例えば直腸、蓄積質、
皮下、静脈内、尿道内、筋肉内、局所、鼻腔内、眼薬若しくは軟膏であり、経口
経路が好ましい。
【0043】 固体担体を経口投与で使用するならば、本調製物は錠剤化されるか、粉末若し
くは小丸薬の形態で硬ゼラチンカプセル内に据えられるか、又はそれはトローチ
若しくはロゼンジの形態でありうる。液体担体を使用するならば、本調製物はシ
ロップ、乳液、軟ゼラチンあるいは滅菌の注射可能な液体、例えば水性又は非水
性の液状懸濁液若しくは溶液の形態でありうる。
くは小丸薬の形態で硬ゼラチンカプセル内に据えられるか、又はそれはトローチ
若しくはロゼンジの形態でありうる。液体担体を使用するならば、本調製物はシ
ロップ、乳液、軟ゼラチンあるいは滅菌の注射可能な液体、例えば水性又は非水
性の液状懸濁液若しくは溶液の形態でありうる。
【0044】 経鼻投与のために、本調製物は、エアロゾル適用のために液性担体、特に水性
担体に溶解又は懸濁した式Iの化合物を含みうる。前記担体は可溶化剤、例えば
ポリエチレングリコール、界面活性剤、吸収強化剤、例えばレシチン(ホスファ
チジルコリン)若しくはシクロデキストリン、又は保存剤、例えばパラベンの様
な添加剤を含みうる。
担体に溶解又は懸濁した式Iの化合物を含みうる。前記担体は可溶化剤、例えば
ポリエチレングリコール、界面活性剤、吸収強化剤、例えばレシチン(ホスファ
チジルコリン)若しくはシクロデキストリン、又は保存剤、例えばパラベンの様
な添加剤を含みうる。
【0045】 非経口適用ために、特に適しているのは注射可能な溶液又は懸濁液、好ましく
はポリヒドロキシル化されたヒマシ油に溶解した活性化合物との水性溶液である
。 タルク及び/又は担水化物担体又は結合剤などを有する錠剤、糖剤、あるいは
カプセルは、経口適用に特に適している。錠剤、糖剤、又はカプセルにとって好
ましい担体は、ラクトース、コーンスターチ、及び/又はポテトスターチを含む
。甘くした賦形剤を使用することができる場合において、シロップ又はエリキシ
ルを使用することができる。
はポリヒドロキシル化されたヒマシ油に溶解した活性化合物との水性溶液である
。 タルク及び/又は担水化物担体又は結合剤などを有する錠剤、糖剤、あるいは
カプセルは、経口適用に特に適している。錠剤、糖剤、又はカプセルにとって好
ましい担体は、ラクトース、コーンスターチ、及び/又はポテトスターチを含む
。甘くした賦形剤を使用することができる場合において、シロップ又はエリキシ
ルを使用することができる。
【0046】 従来の錠剤化技術により製造されうる典型的な錠剤は: コア: 活性化合物(遊離の化合物又はその塩として) 100mg コロイドシリコンジオキサイド(Aerosil) 1.5mg セルロース、ミクロクリスト(Avicel) 70mg 改良セルロースガム(Ac-Di-Sol) 7.5mg ステアリン酸マグネシウム コーティング: HPMC 約 9mg * ミワセット9−40 T 約 0.9mg を含むことができる。
【0047】 * フィルムコーティングのための可塑剤として使用したアシル化されたモノグ
リセリド。 本発明の化合物を、C線維が治療の役割を果たす、全ての痛ましい、痛覚過敏
症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病、そう痒及
び慢性関節リウマチ並びにインスリン拮抗ペプチドの分泌及び循環によって引き
起こされる、又は関する徴候、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)
、インスリン耐性又は老化に関連した肥満に関する徴候の、その様な治療、予防
、排除、軽減又は改善の必要がある哺乳類、特にヒトに投与することができる。
その様な哺乳類はまた、家畜、例えば家庭のペット、及び家畜でない動物、例え
ば野生動物、その両方の動物を含む。
リセリド。 本発明の化合物を、C線維が治療の役割を果たす、全ての痛ましい、痛覚過敏
症及び/又は炎症状態、例えば神経痛、神経性炎症、片頭痛、神経病、そう痒及
び慢性関節リウマチ並びにインスリン拮抗ペプチドの分泌及び循環によって引き
起こされる、又は関する徴候、例えば非インスリン依存性糖尿病(NIDDM)
、インスリン耐性又は老化に関連した肥満に関する徴候の、その様な治療、予防
、排除、軽減又は改善の必要がある哺乳類、特にヒトに投与することができる。
その様な哺乳類はまた、家畜、例えば家庭のペット、及び家畜でない動物、例え
ば野生動物、その両方の動物を含む。
【0048】 本発明の化合物を、医薬として許容される担体若しくは希釈剤と同時に、一斉
に又は一緒に、そのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の形態で、特に及び好
ましくは、効果的な量で、その医薬組成物の形態で投与することができる。 本発明の化合物は、幅広い投与量範囲にわたり効果的である。例えば、ヒトの
治療において、約0.5〜約1000mg、好ましくは約1〜約500mgの式Iの
化合物の投与量が、1日に1〜5回、都合よく与えられる。最も好ましい投与量
は、例えばヒトに投与される場合、用量当たり約50〜約200mgである。正確
な投与量は、投与される形態が所望された治療、治療されるべき対象者及び治療
されるべき対象者の体重、並びに担当の医師又は獣医の好み及び経験による、投
与の形式に依存するであろう。
に又は一緒に、そのアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩の形態で、特に及び好
ましくは、効果的な量で、その医薬組成物の形態で投与することができる。 本発明の化合物は、幅広い投与量範囲にわたり効果的である。例えば、ヒトの
治療において、約0.5〜約1000mg、好ましくは約1〜約500mgの式Iの
化合物の投与量が、1日に1〜5回、都合よく与えられる。最も好ましい投与量
は、例えばヒトに投与される場合、用量当たり約50〜約200mgである。正確
な投与量は、投与される形態が所望された治療、治療されるべき対象者及び治療
されるべき対象者の体重、並びに担当の医師又は獣医の好み及び経験による、投
与の形式に依存するであろう。
【0049】 一般に、本発明の化合物を、担体投与量当たりの医薬として許容される担体の
中に、又は一緒に、約50〜約200mgの活性成分を含んで成る単位投与量形態
において調製することができる。 一般に、経口、経鼻、経肺又は経皮投与に適当な投与量形態は、医薬として許
容される担体又は希釈剤と混合される式Iの化合物を、約0.5mg〜約1000
mg、好ましくは約1mg〜約500mg含んで成る。
中に、又は一緒に、約50〜約200mgの活性成分を含んで成る単位投与量形態
において調製することができる。 一般に、経口、経鼻、経肺又は経皮投与に適当な投与量形態は、医薬として許
容される担体又は希釈剤と混合される式Iの化合物を、約0.5mg〜約1000
mg、好ましくは約1mg〜約500mg含んで成る。
【0050】 本明細書に記載の特徴の、あらゆる新規形態又は組合わせが、この発明に必須
であると考えられる。例 式Iの化合物及びそれらを含む調製物の製造方法が、以下の例において更に例
示されているが、しかしながらこれは限定しているとして解釈されるべきではな
い。
であると考えられる。例 式Iの化合物及びそれらを含む調製物の製造方法が、以下の例において更に例
示されているが、しかしながらこれは限定しているとして解釈されるべきではな
い。
【0051】 以降、TLCは薄層クロマトグラフィーであり、CDCl3 はジュウテリオク
ロロホルムであり、そしてDMSO−d6 はヘキサジュウテリオジメチルスルホ
キシドである。本化合物の構造は、元素分析又はNMRのどちらかによって確か
められ、ここで表題の化合物における特徴的なプロトンを指すピークが、適当な
場所に存在している。 1H NMRシフト(δH )が、100万当たりの部分(
ppm )で与えられる。M.p.は融点であり、そして℃が与えられ、そして正確
ではない。カラムクロマトグラフィーを、W.C. Still et al, J. Org. Chem. (1
978), 43, 2923-2925 に記載の技術を用いて、Merckのシリカゲル60(Ar
t. 9385)上で行った。出発物質として使用した化合物は、知られている化合物又
は本質的に知られた方法によって容易に製造することかできる化合物のいずれか
である。例1 3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−
イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピオン酸塩酸塩
ロロホルムであり、そしてDMSO−d6 はヘキサジュウテリオジメチルスルホ
キシドである。本化合物の構造は、元素分析又はNMRのどちらかによって確か
められ、ここで表題の化合物における特徴的なプロトンを指すピークが、適当な
場所に存在している。 1H NMRシフト(δH )が、100万当たりの部分(
ppm )で与えられる。M.p.は融点であり、そして℃が与えられ、そして正確
ではない。カラムクロマトグラフィーを、W.C. Still et al, J. Org. Chem. (1
978), 43, 2923-2925 に記載の技術を用いて、Merckのシリカゲル60(Ar
t. 9385)上で行った。出発物質として使用した化合物は、知られている化合物又
は本質的に知られた方法によって容易に製造することかできる化合物のいずれか
である。例1 3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−
イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピオン酸塩酸塩
【0052】
【化24】
【0053】 10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン(4.88g,2
5mmol)を、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の60%水素化ナ
トリウム(1.1g,27mmol)の撹拌懸濁液に加えた。前記の混合物を除々に
80℃まで加熱し、水素の放出が終了するまでその温度を維持し(30分)、そ
して室温まで冷却した。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の1−
ベンジル−3−クロロメチルピロリジン(5.24g,25mmol,J. Org. Chem
.,26, 1519, (1961)に記載されているのと同様に調製した)の溶液、続けてヨウ
化ナトリウム(3.75g,25mmol)を加えた。前記混合物を120℃で20
時間加熱した。冷却した混合物をトルエン(75ml)で希釈し、そして水(4×
50ml)、0.5N塩酸(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)及び塩
水(50ml)で洗浄した。有機層を脱水(MgSO4 )し、濾過し、そして溶媒
を真空で蒸発させた。油状の残査(5.6g)をシリカゲル上でのカラムクロマ
トグラフィーによって精製し、溶離剤としてトルエン、酢酸エチル及びトリエチ
ルアミンの混合液(30:10:1)を用いた。これは、油として1.37g(
15%)の5−(1−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−10,11−
ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピンを生成させた。 TLC:Rf =0.31(SiO2 :トルエン/酢酸エチル/トリエチルアミン
=30:10:1)。
5mmol)を、乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の60%水素化ナ
トリウム(1.1g,27mmol)の撹拌懸濁液に加えた。前記の混合物を除々に
80℃まで加熱し、水素の放出が終了するまでその温度を維持し(30分)、そ
して室温まで冷却した。乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(15ml)中の1−
ベンジル−3−クロロメチルピロリジン(5.24g,25mmol,J. Org. Chem
.,26, 1519, (1961)に記載されているのと同様に調製した)の溶液、続けてヨウ
化ナトリウム(3.75g,25mmol)を加えた。前記混合物を120℃で20
時間加熱した。冷却した混合物をトルエン(75ml)で希釈し、そして水(4×
50ml)、0.5N塩酸(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム(50ml)及び塩
水(50ml)で洗浄した。有機層を脱水(MgSO4 )し、濾過し、そして溶媒
を真空で蒸発させた。油状の残査(5.6g)をシリカゲル上でのカラムクロマ
トグラフィーによって精製し、溶離剤としてトルエン、酢酸エチル及びトリエチ
ルアミンの混合液(30:10:1)を用いた。これは、油として1.37g(
15%)の5−(1−ベンジル−ピロリジン−3−イルメチル)−10,11−
ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピンを生成させた。 TLC:Rf =0.31(SiO2 :トルエン/酢酸エチル/トリエチルアミン
=30:10:1)。
【0054】 上文のベンジルで保護したピロリジン(1.37g,3.6mmol)、炭素上の
10%パラジウム(0.4g)及びエタノール(10ml)の混合物を3.5気圧
の水素環境下に60時間置いた。反応混合物を濾過し、そして溶媒を真空で蒸発
させた。これは油として0.78g(78%)の5−(ピロリジン−3−イルメ
チル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピンを生成した
。 TLC:Rf =0.34(SiO2 :ジクロロメタン/メタノール/酢酸=80
:20:1)。
10%パラジウム(0.4g)及びエタノール(10ml)の混合物を3.5気圧
の水素環境下に60時間置いた。反応混合物を濾過し、そして溶媒を真空で蒸発
させた。これは油として0.78g(78%)の5−(ピロリジン−3−イルメ
チル)−10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピンを生成した
。 TLC:Rf =0.34(SiO2 :ジクロロメタン/メタノール/酢酸=80
:20:1)。
【0055】 上記のピロリジン(0.75g,1.9mmol)、3−ブロモプロピオン酸エチ
ルエステル(0.68g,3.8mmol)、炭酸カリウム(0.78g,5.7mm
ol)、ヨウ化ナトリウム(0.28g,1.9mmol)及び2−ブタノン(10ml
)を還流温度で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、トルエン(25ml)で
希釈し、そして水(3×10ml)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO4 )、
濾過し、そして溶媒を真空で蒸発させた。油状の残査をシリカゲル上でのカラム
クロマトグラフィーによって精製し、溶離剤としてトルエン、酢酸エチル及びト
リエチルアミンの混合液(36:4:1)を用いた。これは、油として0.64
g(89%)の3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕
アゼピン−5−イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピオン酸エチルエ
ステルを生成させた。 TLC:Rf =0.40(SiO2 :トルエン/酢酸エチル/トリエチルアミン
=20:20:1)。
ルエステル(0.68g,3.8mmol)、炭酸カリウム(0.78g,5.7mm
ol)、ヨウ化ナトリウム(0.28g,1.9mmol)及び2−ブタノン(10ml
)を還流温度で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、トルエン(25ml)で
希釈し、そして水(3×10ml)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO4 )、
濾過し、そして溶媒を真空で蒸発させた。油状の残査をシリカゲル上でのカラム
クロマトグラフィーによって精製し、溶離剤としてトルエン、酢酸エチル及びト
リエチルアミンの混合液(36:4:1)を用いた。これは、油として0.64
g(89%)の3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕
アゼピン−5−イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピオン酸エチルエ
ステルを生成させた。 TLC:Rf =0.40(SiO2 :トルエン/酢酸エチル/トリエチルアミン
=20:20:1)。
【0056】 エタノール(10ml)及び2N水酸化ナトリウム(2.7ml)の混合液中で溶
解した上記エステル(0.62g,1.6mmol)を室温で16時間撹拌した。前
記混合物を水(15ml)で希釈し、そしてエタノールを真空で蒸発させた。水溶
液を2Nの塩酸の添加によってpH6に調節し、そしてジクロロメタン(2×5ml
)で抽出した。有機層を脱水し(MgSO4 )、濾過し、そして溶媒を真空で除
去した。残査をテトラヒドロフラン(2.5ml)中で溶解し、そしてエーテル中
の過剰の塩化水素溶液を加えることによって沈澱させた。不定形沈澱をテトラヒ
ドロフラン(10ml)中で溶解し、そしてエーテル(50ml)の添加によって沈
澱させた。固体を濾過によって単離し、そして脱水して、不定形固体として0.
44g(69%)の表題の化合物を生成し、させた。
解した上記エステル(0.62g,1.6mmol)を室温で16時間撹拌した。前
記混合物を水(15ml)で希釈し、そしてエタノールを真空で蒸発させた。水溶
液を2Nの塩酸の添加によってpH6に調節し、そしてジクロロメタン(2×5ml
)で抽出した。有機層を脱水し(MgSO4 )、濾過し、そして溶媒を真空で除
去した。残査をテトラヒドロフラン(2.5ml)中で溶解し、そしてエーテル中
の過剰の塩化水素溶液を加えることによって沈澱させた。不定形沈澱をテトラヒ
ドロフラン(10ml)中で溶解し、そしてエーテル(50ml)の添加によって沈
澱させた。固体を濾過によって単離し、そして脱水して、不定形固体として0.
44g(69%)の表題の化合物を生成し、させた。
【0057】 HPLC保持時間=17.25分(5μm C18 4×250mmカラム、0
.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル及び0.1%トリフルオロ酢酸/水の
20〜80%勾配を用いて、35℃で25分以上溶出した)。 C22H26N2 O2 HCl,1.25H2 Oの理論値 C,64.54%;H,7.26%;N,6.84%;実測値: C,64.44%;H,7.14%;N,6.57%。例2 (2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5
−イルメチル)−モルホリン−4−イル)酢酸シュウ酸水素
.1%トリフルオロ酢酸/アセトニトリル及び0.1%トリフルオロ酢酸/水の
20〜80%勾配を用いて、35℃で25分以上溶出した)。 C22H26N2 O2 HCl,1.25H2 Oの理論値 C,64.54%;H,7.26%;N,6.84%;実測値: C,64.44%;H,7.14%;N,6.57%。例2 (2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5
−イルメチル)−モルホリン−4−イル)酢酸シュウ酸水素
【0058】
【化25】
【0059】 2−ブタノン(25ml)中の5−(2−モルホリニルメチル)−10,11−
ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン(1.48g,0.005mol ,
Ger. Offen. 2,555 351, 1976 に記載されているのと同様に調製した)、ブロモ
酢酸エチル(0.84g,0.005mol )、ヨウ化カリウム(0.83g,0
.05mol )及び無水炭酸カリウム(2.07g,0.015mol )の混合物を
70℃で7時間撹拌した。固体を濾過し、2−ブタノンで洗浄し、そして濾液を
真空で蒸発させた。油状の残査(2.03g)をシリカゲル(40g)上でのカ
ラムクロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及び酢
酸エチルの混合液(9:1)を用いた。これは、油として1.70g(89%)
の2−(2−(10,11−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−イルメ
チル)モルホリン−4−イル)酢酸エチルエステルを生成させた。 TLC:Rf =0.48(SiO2 :n−ヘキサン/アセトン=2:1)。
ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン(1.48g,0.005mol ,
Ger. Offen. 2,555 351, 1976 に記載されているのと同様に調製した)、ブロモ
酢酸エチル(0.84g,0.005mol )、ヨウ化カリウム(0.83g,0
.05mol )及び無水炭酸カリウム(2.07g,0.015mol )の混合物を
70℃で7時間撹拌した。固体を濾過し、2−ブタノンで洗浄し、そして濾液を
真空で蒸発させた。油状の残査(2.03g)をシリカゲル(40g)上でのカ
ラムクロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及び酢
酸エチルの混合液(9:1)を用いた。これは、油として1.70g(89%)
の2−(2−(10,11−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−イルメ
チル)モルホリン−4−イル)酢酸エチルエステルを生成させた。 TLC:Rf =0.48(SiO2 :n−ヘキサン/アセトン=2:1)。
【0060】 エタノール(17ml)中の上記エステル(1.06g,0.0028mol )及
び20%水酸化ナトリウム(1.85ml)の混合物を室温で18時間撹拌した。
エタノールを真空で蒸発させ、残査をジクロロメタン(50ml)に溶解し、そし
て混合液を酢酸で酸性化した。有機層を分離し、水(3ml)で洗浄し、脱水(M
gSO4 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をエーテル(50ml)に溶
解し、溶液をエーテル中の塩化水素溶液を用いて酸性化し、混合物を20時間撹
拌した。不定形残査を濾過し、エーテルで洗浄した。これは0.82g(76%
)の表題の化合物の塩酸塩を生成させた。
び20%水酸化ナトリウム(1.85ml)の混合物を室温で18時間撹拌した。
エタノールを真空で蒸発させ、残査をジクロロメタン(50ml)に溶解し、そし
て混合液を酢酸で酸性化した。有機層を分離し、水(3ml)で洗浄し、脱水(M
gSO4 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をエーテル(50ml)に溶
解し、溶液をエーテル中の塩化水素溶液を用いて酸性化し、混合物を20時間撹
拌した。不定形残査を濾過し、エーテルで洗浄した。これは0.82g(76%
)の表題の化合物の塩酸塩を生成させた。
【0061】 上記塩酸塩を水(5ml)に懸濁し、濃水酸化アンモニウムを用いてpH12にア
ルカリ化した。前記混合物を酢酸でpH6.5に酸性化し、そしてジクロロメタン
(3×10ml)で抽出した。抽出液を水(2ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )
し、そして真空で蒸発させた。残査(0.55g,1.55mmol)をアセトン(
3ml)に溶解し、そしてアセトン(3ml)中のシュウ酸二水和物(0.36g,
1.55mmol)を用いて中和した。沈澱した塩を濾過し、アセトン(2×3ml)
で洗浄し、そして乾燥させた。これは0.55gの表題の化合物を生成させた。
M.p.195−199℃。 C21H24N2 O3 ,C2 H2 O4 ,0.5H2 Oの理論値: C,61.19%;H,6.03%;N,6.20%;実測値: C,61.25%;H,5.80%;N,6.13%。例3 (3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル
メチル)−1−ピペリジル)酢酸酢酸塩
ルカリ化した。前記混合物を酢酸でpH6.5に酸性化し、そしてジクロロメタン
(3×10ml)で抽出した。抽出液を水(2ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )
し、そして真空で蒸発させた。残査(0.55g,1.55mmol)をアセトン(
3ml)に溶解し、そしてアセトン(3ml)中のシュウ酸二水和物(0.36g,
1.55mmol)を用いて中和した。沈澱した塩を濾過し、アセトン(2×3ml)
で洗浄し、そして乾燥させた。これは0.55gの表題の化合物を生成させた。
M.p.195−199℃。 C21H24N2 O3 ,C2 H2 O4 ,0.5H2 Oの理論値: C,61.19%;H,6.03%;N,6.20%;実測値: C,61.25%;H,5.80%;N,6.13%。例3 (3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル
メチル)−1−ピペリジル)酢酸酢酸塩
【0062】
【化26】
【0063】 1−ベンジル−3−ピペリジンカルボニルクロリド塩酸塩(12.5g,45
.6mmol)、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン(8.
9g,45.6mmol)、N,N−ジメチルアニリン(15ml)及びトルエン(1
00ml)の混合物を還流温度で14時間加熱した。前記混合物を固体の残る10
%アンモニア(100ml)にデカントし、そしてクロロホルム(100ml)を加
えた。層を分離し、そして一緒のトルエン及びクロロホルムの層を脱水(K2 C
O3 )し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(200g)上での勾配
クロマトグラフィーで精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホルム
を用いた。クロロホルム画分は、粗製生成物を産生した。これをエタノール(3
0ml)に溶解し、そしてアセトン中のシュウ酸で中和し、8.8g(39%)の
3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルカ
ルボニル)−1−ベンジルピペリジンシュウ酸水素半水和物を生成させた。
.6mmol)、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン(8.
9g,45.6mmol)、N,N−ジメチルアニリン(15ml)及びトルエン(1
00ml)の混合物を還流温度で14時間加熱した。前記混合物を固体の残る10
%アンモニア(100ml)にデカントし、そしてクロロホルム(100ml)を加
えた。層を分離し、そして一緒のトルエン及びクロロホルムの層を脱水(K2 C
O3 )し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(200g)上での勾配
クロマトグラフィーで精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホルム
を用いた。クロロホルム画分は、粗製生成物を産生した。これをエタノール(3
0ml)に溶解し、そしてアセトン中のシュウ酸で中和し、8.8g(39%)の
3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルカ
ルボニル)−1−ベンジルピペリジンシュウ酸水素半水和物を生成させた。
【0064】 遊離塩基(7.0g,17.65mmol)をアンモニア水溶液を用いて上記シュ
ウ酸塩から放出させ、そしてジクロロメタンで抽出した。溶媒を蒸発させ、そし
て残査をテトラヒドロフラン(60ml)に溶解した。ホウ化水素ナトリウム(1
.25g)の添加の後、混合物を30分間撹拌し、そしてテトラヒドロフラン(
20ml)中の三フッ化ホウ素エチルエーテル塩(5.4g)をドロップロイズで
加えた。前記混合物を室温で5時間撹拌し、20%塩酸(40ml)を加え、そし
て混合物を還流温度で7時間加熱した。混合物を20%水酸化ナトリウムでアル
カリ化し、そしてベンゼン(3×30ml)で抽出した。有機層を脱水(K2 CO 3 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(100g)上での
クロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてクロロホルムを用い
た。これは6.0gの粗製3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,
f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ベンジルピペリジンを生成させた。 TLC:Rf =0.36(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
30:1:0.05)。
ウ酸塩から放出させ、そしてジクロロメタンで抽出した。溶媒を蒸発させ、そし
て残査をテトラヒドロフラン(60ml)に溶解した。ホウ化水素ナトリウム(1
.25g)の添加の後、混合物を30分間撹拌し、そしてテトラヒドロフラン(
20ml)中の三フッ化ホウ素エチルエーテル塩(5.4g)をドロップロイズで
加えた。前記混合物を室温で5時間撹拌し、20%塩酸(40ml)を加え、そし
て混合物を還流温度で7時間加熱した。混合物を20%水酸化ナトリウムでアル
カリ化し、そしてベンゼン(3×30ml)で抽出した。有機層を脱水(K2 CO 3 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(100g)上での
クロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてクロロホルムを用い
た。これは6.0gの粗製3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,
f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ベンジルピペリジンを生成させた。 TLC:Rf =0.36(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
30:1:0.05)。
【0065】 上記の保護されたピペリジン(5.9g,15.4mmol)をメタノール(10
0ml)に溶解し、トルエン(15ml)に懸濁した10%Pd/C(4.0g)を
加え、そして混合物を、30℃,5MPa で水素化した。触媒を濾過し、そしてメ
タノールを真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(50g)上での勾配クロマト
グラフィーで精製し、ここでは溶離剤として初めにクロロホルム、そして次にエ
タノールを用いた。これは2.3g(70%)の3−(10,11−ジヒドロ−
5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)ピペリジンを生成させた
。 TLC:Rf =0.07(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:2:0.1)。
0ml)に溶解し、トルエン(15ml)に懸濁した10%Pd/C(4.0g)を
加え、そして混合物を、30℃,5MPa で水素化した。触媒を濾過し、そしてメ
タノールを真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(50g)上での勾配クロマト
グラフィーで精製し、ここでは溶離剤として初めにクロロホルム、そして次にエ
タノールを用いた。これは2.3g(70%)の3−(10,11−ジヒドロ−
5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)ピペリジンを生成させた
。 TLC:Rf =0.07(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:2:0.1)。
【0066】 上記ピペリジン(2.05g,7mmol)、ブロモ酢酸エチル(1.36g,8
.1mmol)、炭酸カリウム(1.7g,12.3mmol)及びアセトン(50ml)
の混合物を、撹拌しつつ還流温度で7時間加熱した。前記混合物を濾過し、そし
て溶媒を真空で蒸発させた。油状の残査を溶離剤として酢酸エチルを用いて、シ
リカゲル(20g)上で精製し、油として2.3g(87%)の3−(10,1
1−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ピ
ペリジル酢酸エチルエテルを与えた。 TLC:Rf =0.70(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:1:0.0.5)。
.1mmol)、炭酸カリウム(1.7g,12.3mmol)及びアセトン(50ml)
の混合物を、撹拌しつつ還流温度で7時間加熱した。前記混合物を濾過し、そし
て溶媒を真空で蒸発させた。油状の残査を溶離剤として酢酸エチルを用いて、シ
リカゲル(20g)上で精製し、油として2.3g(87%)の3−(10,1
1−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ピ
ペリジル酢酸エチルエテルを与えた。 TLC:Rf =0.70(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:1:0.0.5)。
【0067】 上記エステル(2.3g,6.1mmol)をエタノール(30ml)に溶解し、そ
して20%水酸化ナトリウム(3ml)を加えた。前記混合物を室温で7日間放置
し、エタノールを真空で蒸発させ、そして水(20ml)を加えた。混合液をジエ
チルエーテルで抽出し、そして層を分離した。酢酸(3ml)を水層に加え、そし
て混合液をジクロロメタン(50ml)で抽出した。有機層を脱水(MgSO4 )
し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をアセトンに溶解し、そして形成した
沈澱を濾過した。これは1.23g(50%)の表題の化合物を生成させた。 M.p.142−146℃。 C22H26N2 O2 ,CH3 COOHの理論値: C,70.22%;H,7.37%;N,6.82%;実測値: C,70.37%;H,7.14%;N,6.72%。例4 (2−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5
−イル)−1−プロピル)−1−ピペリジン)酢酸塩酸塩
して20%水酸化ナトリウム(3ml)を加えた。前記混合物を室温で7日間放置
し、エタノールを真空で蒸発させ、そして水(20ml)を加えた。混合液をジエ
チルエーテルで抽出し、そして層を分離した。酢酸(3ml)を水層に加え、そし
て混合液をジクロロメタン(50ml)で抽出した。有機層を脱水(MgSO4 )
し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をアセトンに溶解し、そして形成した
沈澱を濾過した。これは1.23g(50%)の表題の化合物を生成させた。 M.p.142−146℃。 C22H26N2 O2 ,CH3 COOHの理論値: C,70.22%;H,7.37%;N,6.82%;実測値: C,70.37%;H,7.14%;N,6.72%。例4 (2−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5
−イル)−1−プロピル)−1−ピペリジン)酢酸塩酸塩
【0068】
【化27】
【0069】 ベンゼン(240ml)中の3−(2−ピペリジン)プロパノール(12.09
g,0.084mol 、欧州特許第436199号(1990)に記載されている
のと同様に調製した)及びトリエチルアミン(34.15g,0.337mol )
を10℃に冷却し、そしてベンゼン(40ml)中のメタンスルホニルクロリド(
21.2g,0.185mol )を0.5時間以上加えた。反応混合物を室温にま
で温め、そして更に3時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を水(2×100ml)
で洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真空で蒸発させた。これは、14.0
g(73%)の1−メチル−スルホニル−2−(3−メチルスルホニルオキシプ
ロピル)ピペリジンを生成させ、次の段階においてこれを精製無しで使用した。
g,0.084mol 、欧州特許第436199号(1990)に記載されている
のと同様に調製した)及びトリエチルアミン(34.15g,0.337mol )
を10℃に冷却し、そしてベンゼン(40ml)中のメタンスルホニルクロリド(
21.2g,0.185mol )を0.5時間以上加えた。反応混合物を室温にま
で温め、そして更に3時間撹拌した。固体を濾過し、濾液を水(2×100ml)
で洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真空で蒸発させた。これは、14.0
g(73%)の1−メチル−スルホニル−2−(3−メチルスルホニルオキシプ
ロピル)ピペリジンを生成させ、次の段階においてこれを精製無しで使用した。
【0070】 ベンゼン(100ml)中のイミノジベンジル(6.24mol ,0.032mol
)の溶液に、トルエン中のナトリウムアミド(2.2g,0.028mol )の5
0%懸濁液を加え、そして混合物を68〜70℃で1.5時間撹拌した。反応混
合物を部分的に冷却し、ベンゼン(40ml)中の上記メチルスルホニル誘導体(
9.0g,0.03mol )を加え、そして混合物を80〜90℃で15時間撹拌
した。冷却後、前記混合物を水(3×100ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )
し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(180g)上でのカラムクロ
マトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホル
ムの混合液を用い、1−メチルスルホニル−2−(3−(10,11−ジヒドロ
−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プロピル)ピペリジン
(9.8g,87%)を与えた。 TLC:Rf =0.65(SiO2 :クロロホルム)。
)の溶液に、トルエン中のナトリウムアミド(2.2g,0.028mol )の5
0%懸濁液を加え、そして混合物を68〜70℃で1.5時間撹拌した。反応混
合物を部分的に冷却し、ベンゼン(40ml)中の上記メチルスルホニル誘導体(
9.0g,0.03mol )を加え、そして混合物を80〜90℃で15時間撹拌
した。冷却後、前記混合物を水(3×100ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )
し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(180g)上でのカラムクロ
マトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホル
ムの混合液を用い、1−メチルスルホニル−2−(3−(10,11−ジヒドロ
−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プロピル)ピペリジン
(9.8g,87%)を与えた。 TLC:Rf =0.65(SiO2 :クロロホルム)。
【0071】 トルエン(25ml)中の上記メタンスルホン酸塩(4.17g,0.0104
mol )の溶液に、トルエン(10ml)中のナトリウムジヒドロ−ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミン酸塩(トルエン中の63%溶液、8.34g,0.04
17mol )の溶液を一滴ずつ、アルゴン環境下で10分以上加えた。反応混合物
を110℃まで温め、そして次にこの温度で5時間撹拌した。一晩放置した後、
前記混合物を10%水酸化ナトリウム(25ml)で停止させ、ジクロロメタン(
120ml)を加え、そして層を分離した。水層をジクロロメタン(3×30ml)
で抽出し、そして一緒のジクロロメタンの層を水(30ml)、塩水(20ml)で
洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真空で蒸発させた。残査をクロマトグラ
フィー(100g)によって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン、クロロホ
ルム及びアンモニアで飽和したクロロホルムを漸次用い、油状の2−(3−(1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プ
ロピル)ピペリジン(2.95g,88%)を生成した。 TLC:Rf =0.38(SiO2 :クロロホルム)。
mol )の溶液に、トルエン(10ml)中のナトリウムジヒドロ−ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミン酸塩(トルエン中の63%溶液、8.34g,0.04
17mol )の溶液を一滴ずつ、アルゴン環境下で10分以上加えた。反応混合物
を110℃まで温め、そして次にこの温度で5時間撹拌した。一晩放置した後、
前記混合物を10%水酸化ナトリウム(25ml)で停止させ、ジクロロメタン(
120ml)を加え、そして層を分離した。水層をジクロロメタン(3×30ml)
で抽出し、そして一緒のジクロロメタンの層を水(30ml)、塩水(20ml)で
洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真空で蒸発させた。残査をクロマトグラ
フィー(100g)によって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン、クロロホ
ルム及びアンモニアで飽和したクロロホルムを漸次用い、油状の2−(3−(1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−1−プ
ロピル)ピペリジン(2.95g,88%)を生成した。 TLC:Rf =0.38(SiO2 :クロロホルム)。
【0072】 ジエチルエーテル(50ml)中の上記ピペリジン塩基の溶液を、エタノール(
4ml)中のシュウ酸二水和物(1.15g、9.1mmol)の溶液で処理した。こ
れは、3.55gの相当するシュウ酸水素塩を生成した。 2−ブタノン(60ml)中の上記ピペリジン(シュウ酸水素塩から遊離した塩
基、2.85g,0.00883mol )、ブロモ酢酸エチル(1.7g,0.0
102mol )及び炭酸カリウム(2.15g,0.0155mol )の混合物を7
0〜80℃で5時間撹拌した。反応混合物をベンゼン(60ml)で希釈し、そし
て固体を濾過し、ベンゼン(2×10ml)で洗浄し、そして濾液を真空で蒸発さ
せた。残査(3.85g)をシリカゲル(100g)上でのカラムクロマトグラ
フィーで精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホルムの混合液(1
:1)並びにクロロホルムを用い、油として3.25g(91%)の(2−(3
−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−
1−プロピル)−1−ピペリジン)酢酸エチルエステルを生成。 TLC:Rf =0.43(SiO2 :クロロホルム)。
4ml)中のシュウ酸二水和物(1.15g、9.1mmol)の溶液で処理した。こ
れは、3.55gの相当するシュウ酸水素塩を生成した。 2−ブタノン(60ml)中の上記ピペリジン(シュウ酸水素塩から遊離した塩
基、2.85g,0.00883mol )、ブロモ酢酸エチル(1.7g,0.0
102mol )及び炭酸カリウム(2.15g,0.0155mol )の混合物を7
0〜80℃で5時間撹拌した。反応混合物をベンゼン(60ml)で希釈し、そし
て固体を濾過し、ベンゼン(2×10ml)で洗浄し、そして濾液を真空で蒸発さ
せた。残査(3.85g)をシリカゲル(100g)上でのカラムクロマトグラ
フィーで精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及びクロロホルムの混合液(1
:1)並びにクロロホルムを用い、油として3.25g(91%)の(2−(3
−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)−
1−プロピル)−1−ピペリジン)酢酸エチルエステルを生成。 TLC:Rf =0.43(SiO2 :クロロホルム)。
【0073】 上記塩基をアセトン(20ml)に溶解し、そしてアセトン(5ml)中のシュウ
酸二水和物(1.0g,0.008mol )の溶液で処理した。アセトンを蒸発さ
せ、そして残査をジエチルエーテル(80ml)と5時間撹拌した。沈澱したシュ
ウ酸水素塩を濾過し、そしてエタノール及びジエチルエーテルの混合液から再結
晶化した。これは、2.52g(63%)のシュウ酸水素塩を生成させた。
酸二水和物(1.0g,0.008mol )の溶液で処理した。アセトンを蒸発さ
せ、そして残査をジエチルエーテル(80ml)と5時間撹拌した。沈澱したシュ
ウ酸水素塩を濾過し、そしてエタノール及びジエチルエーテルの混合液から再結
晶化した。これは、2.52g(63%)のシュウ酸水素塩を生成させた。
【0074】 エタノール(14ml)中の上記エステル(シュウ酸水素塩から遊離した塩基;
2.2g,0.0054mol )の溶液に、15%水酸化ナトリウム(4.5ml)
を加え、そして混合物を室温で2時間撹拌し、一晩放置した。前記混合物をジク
ロロメタン(200ml)で希釈し、そして塩酸でpH1に酸性化した。有機層を分
離し、水(5ml)、塩水(10ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真
空で蒸発させた。残査をアセトン(3×15ml)で再蒸発させ、そして次にジエ
チルエーテル(80ml)と一晩撹拌した。沈澱した生成物を濾過し、ジエチルエ
ーテルで洗浄し、そして脱水した。これは不定形固体として1.95g(87%
)の表題の化合物を生成させた。 C24H30N2 O2 ,HCl, 1/4 H2 Oの理論値: C,68.80%;H,7.46%;N,6.69%;Cl,8.46%;実測
値: C,68.54%;H,7.51%;N,6.42%;Cl,8.50%。例5 (4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イ
ル)メチル−1−ピペリジン)プロピオン酸シュウ酸水素塩
2.2g,0.0054mol )の溶液に、15%水酸化ナトリウム(4.5ml)
を加え、そして混合物を室温で2時間撹拌し、一晩放置した。前記混合物をジク
ロロメタン(200ml)で希釈し、そして塩酸でpH1に酸性化した。有機層を分
離し、水(5ml)、塩水(10ml)で洗浄し、脱水(MgSO4 )し、そして真
空で蒸発させた。残査をアセトン(3×15ml)で再蒸発させ、そして次にジエ
チルエーテル(80ml)と一晩撹拌した。沈澱した生成物を濾過し、ジエチルエ
ーテルで洗浄し、そして脱水した。これは不定形固体として1.95g(87%
)の表題の化合物を生成させた。 C24H30N2 O2 ,HCl, 1/4 H2 Oの理論値: C,68.80%;H,7.46%;N,6.69%;Cl,8.46%;実測
値: C,68.54%;H,7.51%;N,6.42%;Cl,8.50%。例5 (4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イ
ル)メチル−1−ピペリジン)プロピオン酸シュウ酸水素塩
【0075】
【化28】
【0076】 1−ベンジル−4−ピペリジンカルボニルクロリド塩酸塩(25.0g,91
mmol)、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン(17.6
g,90mmol)、N,N−ジメチルアニリン(25ml)及びトルエン(150ml
)の混合物を撹拌しながら還流温度で14時間加熱した。前記混合物を固体の残
る10%アンモニア(100ml)にデカントし、そしてクロロホルム(150ml
)を加えた。層を分離し、そして一緒のトルエン及びクロロホルムの層を脱水(
K2 CO3 )し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(300g)上で
のクロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及び酢酸
エチルを用いた。粗製塩基をシクロヘキサンから結晶化し、13.0(36%)
の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イ
ル)カルボニル)−1−ベンジルピペリジンを生成した。
mmol)、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン(17.6
g,90mmol)、N,N−ジメチルアニリン(25ml)及びトルエン(150ml
)の混合物を撹拌しながら還流温度で14時間加熱した。前記混合物を固体の残
る10%アンモニア(100ml)にデカントし、そしてクロロホルム(150ml
)を加えた。層を分離し、そして一緒のトルエン及びクロロホルムの層を脱水(
K2 CO3 )し、そして真空で蒸発させた。残査をシリカゲル(300g)上で
のクロマトグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてベンゼン及び酢酸
エチルを用いた。粗製塩基をシクロヘキサンから結晶化し、13.0(36%)
の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イ
ル)カルボニル)−1−ベンジルピペリジンを生成した。
【0077】 上記塩基(10.1g,25.5mmol)をテトラヒドロフラン(90ml)に溶
解し、ホウ素化水素ナトリウム(1.7g)を加え、そして30分以上、テトラ
ヒドロフラン(30ml)中の三フッ化ホウ素エーテル塩(7.4g)の溶液を一
滴ずつ加えた。反応混合物を還流温度で5時間加熱し、20%塩酸(50ml)の
添加によって停止させ、そして還流温度で7時間加熱した。前記混合物を20%
の水酸化ナトリウムでアルカリ化し、生成物をベンゼンによる抽出によって単離
し、有機層を脱水(K2 CO3 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をジ
エチルエーテルに溶解し、そしてアセトン中のシュウ酸溶液で処理し、9.3g
(77%)の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピ
ン−5−イル)メチル)−1−ベンジルピペリジンシュウ酸水素塩を生成させた
。
解し、ホウ素化水素ナトリウム(1.7g)を加え、そして30分以上、テトラ
ヒドロフラン(30ml)中の三フッ化ホウ素エーテル塩(7.4g)の溶液を一
滴ずつ加えた。反応混合物を還流温度で5時間加熱し、20%塩酸(50ml)の
添加によって停止させ、そして還流温度で7時間加熱した。前記混合物を20%
の水酸化ナトリウムでアルカリ化し、生成物をベンゼンによる抽出によって単離
し、有機層を脱水(K2 CO3 )し、そして溶媒を真空で蒸発させた。残査をジ
エチルエーテルに溶解し、そしてアセトン中のシュウ酸溶液で処理し、9.3g
(77%)の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピ
ン−5−イル)メチル)−1−ベンジルピペリジンシュウ酸水素塩を生成させた
。
【0078】 アンモニア水溶液を用いて、塩基をジクロロメタンで抽出し、そして溶媒を蒸
発させ、上記の上記シュウ酸から遊離させた。残査をメタノール(40ml)、酢
酸(60ml)及びトルエン(20ml)混合液に溶解した。10%Pd/C(4.
5g、トルエン中の懸濁液)を加え、そして混合物を50℃及び5MPa で水素化
した。触媒を濾過し、そして溶媒を蒸発させ、残査を生成させ、これを10%ア
ンモニアを用いてアルカリ性にし、そしてジクロロメタン(2×50ml)で抽出
した。溶媒を蒸発させ、そして残査をシリカゲル(50g)上でのカラムクロマ
トグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてクロロホルム及びエタノー
ルを用いた。これは、3.0g(57%)の4−((10,11−ジヒドロ−5
H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)メチル)ピペリジンを生成させた
。 TLC:Rf =0.05(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:2:0.1)。
発させ、上記の上記シュウ酸から遊離させた。残査をメタノール(40ml)、酢
酸(60ml)及びトルエン(20ml)混合液に溶解した。10%Pd/C(4.
5g、トルエン中の懸濁液)を加え、そして混合物を50℃及び5MPa で水素化
した。触媒を濾過し、そして溶媒を蒸発させ、残査を生成させ、これを10%ア
ンモニアを用いてアルカリ性にし、そしてジクロロメタン(2×50ml)で抽出
した。溶媒を蒸発させ、そして残査をシリカゲル(50g)上でのカラムクロマ
トグラフィーによって精製し、ここでは溶離剤としてクロロホルム及びエタノー
ルを用いた。これは、3.0g(57%)の4−((10,11−ジヒドロ−5
H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)メチル)ピペリジンを生成させた
。 TLC:Rf =0.05(SiO2 :クロロホルム/エタノール/アンモニア=
20:2:0.1)。
【0079】 上記塩基(3.0g,10.2mmol)、アクリル酸エチル(1.1g,11mm
ol)及びエタノールの混合物を、還流温度で7時間加熱した。前記混合物を真空
で蒸発させ、そして残る固体をエタノールから再結晶化し、結晶として2.6g
(65%)の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピ
ン−5−イル)メチル)−1−ピペリジンプロピオン酸エチルエステルを生成さ
せた。
ol)及びエタノールの混合物を、還流温度で7時間加熱した。前記混合物を真空
で蒸発させ、そして残る固体をエタノールから再結晶化し、結晶として2.6g
(65%)の4−((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピ
ン−5−イル)メチル)−1−ピペリジンプロピオン酸エチルエステルを生成さ
せた。
【0080】 上記エステル(2.4g,6.1mmol)をエタノール(40ml)に溶解し、そ
して20%水酸化ナトリウム(4ml)を加えた。混合物を室温で7日間放置し、
エタノールを真空で蒸発させ、そして水(70ml)を加えた。前記混合物をジエ
チルエーテルで抽出し、そして層を分離した。酢酸(4ml)を水層に加え、そし
て固体を濾過し、そして水性のエタノールから再結晶化し、表題の酸の水和物を
与えた。前記水和物(2.24g,5.46mmol)をアセトンに溶解し、そして
アセトン中のシュウ酸二水和物(0.80g)で処理した。沈澱を濾過し、アセ
トンで洗浄し、そして脱水し、2.23g(90%)の表題の化合物を生成させ
た。 M.p.187〜189℃。 C23H28N2 O2 ,C2 H2 O4 の理論値: C,66.06%;H,6.65%;N,6.16%;実測値: C,66.00%;H,6.39%;N,5.79%。
して20%水酸化ナトリウム(4ml)を加えた。混合物を室温で7日間放置し、
エタノールを真空で蒸発させ、そして水(70ml)を加えた。前記混合物をジエ
チルエーテルで抽出し、そして層を分離した。酢酸(4ml)を水層に加え、そし
て固体を濾過し、そして水性のエタノールから再結晶化し、表題の酸の水和物を
与えた。前記水和物(2.24g,5.46mmol)をアセトンに溶解し、そして
アセトン中のシュウ酸二水和物(0.80g)で処理した。沈澱を濾過し、アセ
トンで洗浄し、そして脱水し、2.23g(90%)の表題の化合物を生成させ
た。 M.p.187〜189℃。 C23H28N2 O2 ,C2 H2 O4 の理論値: C,66.06%;H,6.65%;N,6.16%;実測値: C,66.00%;H,6.39%;N,5.79%。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年2月22日(2000.2.22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 〔ここでR1 及びR2 は独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロ
キシ、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;そして Yは>N−CH2 −、>C=CH−又は>CH−CH2 −であり、ここで下線
の原子のみが本環系に参加し;そして Xはオルトフェニレン、
キシ、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;そして Yは>N−CH2 −、>C=CH−又は>CH−CH2 −であり、ここで下線
の原子のみが本環系に参加し;そして Xはオルトフェニレン、
【化2】 であり、ここでR6 ,R7 ,R8 及びR9 は独立して水素又はC1-6 アルキルで
あり、そしてR10はC1-6 アルキル又はフェニルであり;そして rは0,1又は2であり;そして Zは
あり、そしてR10はC1-6 アルキル又はフェニルであり;そして rは0,1又は2であり;そして Zは
【化3】 (ここでAは−CH2 −,−O−,−S−又は−N(R5 )−であり、ここでR 5 はH又はC1-6 アルキルであり;そして R3 は−(CH2 )p COR4 であり、ここでpは独立して1,2,3又は4
であり、そして R4 はOH,NH2 ,NHOH又はC1-6 アルコキシである)から選択される
〕の化合物又は医薬として許容されるその塩。
であり、そして R4 はOH,NH2 ,NHOH又はC1-6 アルコキシである)から選択される
〕の化合物又は医薬として許容されるその塩。
【化4】 (ここでAは−CH2 −又は−O−である)が選択される、請求項1〜5のいず
れか1項に記載の化合物。
れか1項に記載の化合物。
【化5】 (ここで、R1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物を、式III
【化6】 {ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基であり、PGは適当なN−
保護基であり、そしてUは
保護基であり、そしてUは
【化7】 (ここでAは上述した通りである)から選択される}の化合物と反応させ、式IV
【化8】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成せしめ、式IVの化合物をN−脱保護し、式V
成せしめ、式IVの化合物をN−脱保護し、式V
【化9】 (ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである)の化合物を形成せし
め;式Vの化合物を式VI V−R3 (VI) (ここでR3 は上述した通りであり、そしてVは適当な脱離基である)の化合物
でN−アルキル化せしめ、式Iの化合物を与えること;あるいは B)式II
め;式Vの化合物を式VI V−R3 (VI) (ここでR3 は上述した通りであり、そしてVは適当な脱離基である)の化合物
でN−アルキル化せしめ、式Iの化合物を与えること;あるいは B)式II
【化10】 (ここでR1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物を式VII
【化11】 {ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基であり、PGは適当なN−
保護基であり、そしてUは
保護基であり、そしてUは
【化12】 (ここでAは上述した通りである)から選択される}の化合物と反応させ、式VI
II
II
【化13】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成せしめ、式VIIIの化合物を還元し、式IV
成せしめ、式VIIIの化合物を還元し、式IV
【化14】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を与
え、式IVの化合物をN−脱保護し、式V
え、式IVの化合物をN−脱保護し、式V
【化15】 (ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである)の化合物を与え、式
Vの化合物をA)に記載の式Iの化合物に変換すること、 を特徴とする製造方法。
Vの化合物をA)に記載の式Iの化合物に変換すること、 を特徴とする製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/04 A61P 25/04 25/06 25/06 29/00 101 29/00 101 43/00 43/00 C07D 403/06 C07D 403/06 413/06 413/06 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 アンデルセン,クヌート エリク デンマーク国,デーコー−2605 ブレーン トビイ,ベデマルクスバイ 10 (72)発明者 オルセン,ウッフェ バン デンマーク国,デーコー−2625 バーレン スベク,ホルスブレト 111 (72)発明者 ポリフカ,ズデネーク チェッコ国,150 00 プラハ 5,ズボ ロフスカ 23 (72)発明者 シンデラル,カレル チェッコ国,140 00 プラハ 4,オル ブラエフトバ 50 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB03 CC19 CC54 DD03 DD10 DD19 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 DA27 GA09 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA01 ZA08 ZA21 ZA33 ZA34 ZA51 ZA59 ZA66 ZA67 ZA70 ZA81 ZA89 ZA96 ZB11 ZB15 ZC35 ZC52
Claims (30)
- 【請求項1】 式I 【化1】 〔ここでR1 及びR2 は独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、ヒドロ
キシ、C1-6 アルキル又はC1-6 アルコキシであり;そして Yは>N−CH2 −、>C=CH−又は>CH−CH2 −であり、ここで下線
の原子のみが本環系に参加し;そして Xはオルトフェニレン、 【化2】 であり、ここでR6 ,R7 ,R8 及びR9 は独立して水素又はC1-6 アルキルで
あり、そしてR10はC1-6 アルキル又はフェニルであり;そして rは0,1又は2であり;そして Zは 【化3】 (ここでAは−CH2 −,−O−,−S−又は−N(R5 )−であり、ここでR 5 はH又はC1-6 アルキルであり;そして R3 は−(CH2 )m OH又は−(CH2 )p COR4 であり、ここでm及び
pは独立して1,2,3又は4であり、そして R4 はOH,NH2 ,NHOH又はC1-6 アルコキシである)から選択される
〕の化合物又は医薬として許容されるその塩。 - 【請求項2】 R1 及びR2 が独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチ
ル又はC1-6 アルキル、好ましくは水素である、請求項1に記載の化合物。 - 【請求項3】 Xが−CH2 CH2 −,−CH=CH−,−O−CH2 −,
−CH2 −O−,−OCH2 O−,−S−CH2 −又は−CH2 −S−、好まし
くは−CH2 CH2 −である、請求項1又は2に記載の化合物。 - 【請求項4】 Yが>N−CH2 −である、請求項1〜3のいずれか1項に
記載の化合物。 - 【請求項5】 rが0,1又は2である、請求項1〜4のいすれか1項に記
載の化合物。 - 【請求項6】 Zが 【化4】 (ここでAは−CH2 −又は−O−である)が選択される、請求項1〜5のいず
れか1項に記載の化合物。 - 【請求項7】 R3 が(CH2 )p COOH(ここでpは1,2,3又は4
である)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。 - 【請求項8】 3−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,
f〕アゼピン−5−イルメチル)−ピロリジン−1−イル)−プロピオン酸;(
2−(2−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,f〕アゼピン−5−
イルメチル)−モルホリン−4−イル)−酢酸;(3−(10,11−ジヒドロ
−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イルメチル)−1−ピペリジル)酢
酸から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又は医薬として
許容されるその塩。 - 【請求項9】 (2−(3−(10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b
,f〕アゼピン−5−イル)−1−プロピル)−1−ピペリジン)酢酸;(4−
((10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,f〕アゼピン−5−イル)メ
チル)−1−ピペリジン)プロピオン酸から選択される、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載の化合物又は医薬として許容されるその塩。 - 【請求項10】 請求項1に記載の化合物の製造方法において、 A)式II 【化5】 (ここで、R1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物を、式III 【化6】 {ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基であり、PGは適当なN−
保護基であり、そしてUは 【化7】 (ここでAは上述した通りである)から選択される}の化合物と反応させ、式IV 【化8】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成せしめ、式IVの化合物をN−脱保護し、式V 【化9】 (ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである)の化合物を形成せし
め;式Vの化合物を式VI V−R3 (VI) (ここでR3 は上述した通りであり、そしてVは適当な脱離基である)の化合物
でN−アルキル化せしめ、式Iの化合物を与えること;あるいは B)式II 【化10】 (ここでR1 ,R2 及びXは上述した通りである)の化合物を式VII 【化11】 {ここでrは上述した通りであり、Wは適当な脱離基であり、PGは適当なN−
保護基であり、そしてUは 【化12】 (ここでAは上述した通りである)から選択される}の化合物と反応させ、式VI
II 【化13】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を形
成せしめ、式VIIIの化合物を還元し、式IV 【化14】 (ここでR1 ,R2 ,X,r,U及びPGは上述した通りである)の化合物を与
え、式IVの化合物をN−脱保護し、式V 【化15】 (ここでR1 ,R2 ,X,r及びUは上述した通りである)の化合物を与え、式
Vの化合物をA)に記載の式Iの化合物に変換すること、 を特徴とする製造方法。 - 【請求項11】 活性成分として請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合
物を、医薬の担体又は希釈剤と一緒に含んで成る医薬組成物。 - 【請求項12】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、神経性炎症の
治療に適当な医薬組成物。 - 【請求項13】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、神経病の治療
に適当な医薬組成物。 - 【請求項14】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、慢性関節リウ
マチの治療に適当な医薬組成物。 - 【請求項15】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、偏頭痛の治療
に適当な医薬組成物。 - 【請求項16】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、そう痒の治療
に適当な医薬組成物。 - 【請求項17】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、非インスリン
依存糖尿病(NIDDM)の治療に適当な医薬組成物。 - 【請求項18】 医薬として許容される担体又は希釈剤と一緒に、効果的な
量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を含んでなる、インスリン耐
性の治療に適当な医薬組成物。 - 【請求項19】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物を、単位投与
量当たり0.5mg〜1000mgを含んで成る、請求項11〜18のいずれか1項
に記載の化合物。 - 【請求項20】 神経性炎症の治療のための医薬組成物の製造のための、請
求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項21】 神経病の治療のための医薬組成物の製造のための、請求項
1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項22】 慢性関節リウマチの治療のための医薬組成物の製造のため
の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項23】 偏頭痛の治療のための医薬組成物の製造のための、請求項
1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項24】 そう痒の治療のための医薬組成物の製造のための、請求項
1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項25】 非インスリン依存糖尿病物(NIDDM)の治療のための
医薬組成物の製造のための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用
。 - 【請求項26】 インスリン耐性の治療のための医薬組成物の製造のための
、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物の使用。 - 【請求項27】 効果的な量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合
物を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る神経性炎症の処置方
法。 - 【請求項28】 請求項11に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象
者に投与することを含んで成る神経性炎症の処置方法。 - 【請求項29】 効果的な量の、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合
物を、それを必要とする対象者に投与することを含んで成る非インスリン依存糖
尿病(NIDDM)の処置方法。 - 【請求項30】 請求項11に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象
者に投与することを含んで成る非インスリン依存糖尿病(NIDDM)の処置方
法。
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-
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