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JP2002374137A - 弾性表面波装置の製造方法、弾性表面波装置、およびこれを搭載した通信装置 - Google Patents

弾性表面波装置の製造方法、弾性表面波装置、およびこれを搭載した通信装置

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Publication number
JP2002374137A
JP2002374137A JP2001177639A JP2001177639A JP2002374137A JP 2002374137 A JP2002374137 A JP 2002374137A JP 2001177639 A JP2001177639 A JP 2001177639A JP 2001177639 A JP2001177639 A JP 2001177639A JP 2002374137 A JP2002374137 A JP 2002374137A
Authority
JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
electrode
bump
electrode layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001177639A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Yamato
秀司 大和
Shigeto Taga
重人 田賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001177639A priority Critical patent/JP2002374137A/ja
Publication of JP2002374137A publication Critical patent/JP2002374137A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程における圧電基板や電極の損傷の発
生を抑える。 【解決手段】 バンプ電極16上に形成されたバンプ1
7を介してフリップチップボンディング方式で実装され
る弾性表面波装置10の製造方法であって、圧電基板1
1上に、弾性表面波素子20と、弾性表面波素子20と
導通したバンプ電極16の第1の電極層13aと、該第
1の電極層13aより延設された保護電極部13cとを
少なくとも形成する第1の電極層形成工程と、バンプ電
極16の第1の電極層13a上に第2の電極層15aを
形成する第2の電極層形成工程と、第2の電極層形成工
程の後に、保護電極部13cを除去する保護電極部除去
工程とを含む。これにより、弾性表面波素子20が保護
電極部13cに接続されているので、加熱されても電極
に焦電破壊が生じない。また、バンプ形成時の残留応力
が緩和されるため、圧電基板11にクラックが発生しな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属バンプを利用
してフリップチップボンディング方式で実装される弾性
表面波装置の製造方法、弾性表面波装置、およびこれを
搭載した通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波装置の小型化を図るた
めに、フリップチップボンディング方式により組み立て
られた弾性表面波装置が広く用いられている。この方式
では、弾性表面波装置を構成している圧電基板上のバン
プ電極(電極パッド)にAu等からなるバンプが形成さ
れ、該バンプを介してバンプ電極とパッケージに設けら
れた入出力電極パッドあるいはグラウンド電極パッドと
が電気的に接続されるとともに、機械的に接合されてい
る。
【0003】上記フリップチップボンディング方式を用
いる場合、バンプは弾性表面波装置とパッケージとを電
気的に接続する機能だけでなく、機械的に弾性表面波装
置をパッケージに固定する機能を果たす。したがって、
バンプ自体の強度が高いだけでなく、バンプと圧電基板
上のバンプ電極との間の接合強度や、バンプ電極と圧電
基板との間の密着性が高いことが求められる。
【0004】バンプ電極とバンプとの接続強度を高める
ためには、一般に、バンプ電極の厚みを十分に厚くする
方法が用いられている。バンプ電極の厚みを厚くするた
めに、従来、膜厚の薄い第1の電極層の上に膜厚の厚い
第2の電極層を形成する方法が知られている。
【0005】一般に弾性表面波装置では、圧電基板上
に、IDT(interdigital transducer (インターデジ
タル変換器))、反射器および配線電極のような弾性表
面波素子用電極と、上記バンプ電極とが形成される。こ
こで、バンプ電極が上記のような第1,第2の電極層を
有する場合、弾性表面波素子用電極とバンプ電極のうち
の第1の電極層とは同時に形成されることが多い。
【0006】弾性表面波素子用電極の形成方法として
は、エッチング法またはリフトオフ法が用いられて
いる。エッチング法では、基板上に全面にAlを主成
分とする導電膜が形成され、次にフォトリソグラフィ技
術により所望のレジストパターンが形成され、その後ウ
ェットエッチングあるいはドライエッチングにより金属
膜を加工した後、レジストが除去される。リフトオフ
法では、レジスト上に付着している金属膜部分をレジス
トとともに除去することにより、残りの金属膜部分によ
り電極が形成される。
【0007】特に、一部の800MHz帯あるいは1〜
2GHz帯の弾性表面波フィルタでは、上記リフトオ
フ法を用いて弾性表面波装置が形成されている。このよ
うな弾性表面波装置の製造方法の一例を、図8(a)〜
(g)を参照しながら説明する。
【0008】図8(a)に示すように、まず、圧電基板
201上に、フォトリソグラフィによりレジストパター
ン202が形成される。次に、図8(b)に示すよう
に、圧電基板201上にAlを主成分とする金属膜20
3が形成される。その後、レジストパターン202がそ
の上面に付着している金属膜部分とともにリフトオフに
より除去される。このようにして、図8(c)に示すよ
うに、圧電基板201上に、バンプ電極206を構成す
るための第1の電極層203aと、弾性表面波素子用電
極203bとが同時に形成される。
【0009】次に、図8(d)に示すように、レジスト
パターン204が形成される。その後、図5(e)に示
すように、金属膜205が形成され、再度リフトオフに
よりレジストパターン205が除去される。このように
して、図8(f)に示すように、第1の電極層203a
上に、第2の電極層205aが形成され、2層構造のバ
ンプ電極206が得られる。
【0010】最後に、図8(g)に示すように、バンプ
電極206上にバンプ207が接合される。そして、弾
性表面波装置208は、バンプ207を利用して、パッ
ケージにフリップチップボンディング方式により接合さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、弾性表面波素子用電極203b、バンプ電極2
06、および他の配線をリフトオフ法によって一括形成
した場合、弾性表面波装置208をパッケージにフリッ
プチップボンディング方式で実装し、蓋材により気密封
止した時に、成膜やバンプ形成時の残留応力によってバ
ンプ電極206付近の圧電基板201にクラックが生じ
ることがあった。
【0012】また、弾性表面波装置の製造においては、
加熱工程を含むことが多い。例えば、形成したレジスト
を硬化するために、加熱する場合がある。また、弾性表
面波素子のフリップチップボンディング方式により実装
する場合、バンプシェア強度を高めるために、バンプ形
成工程時にウェハを加熱して、金属相互拡散作用の促進
を図ることがある。
【0013】しかしながら、焦電性を有する圧電基板上
のレジストや弾性表面波素子を加熱する場合、温度変化
により弾性表面波素子の電極間に電位差が生じて、放電
が発生する。そのため、この放電により電極に焦電破壊
が生じていた。
【0014】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、圧電基板や電極の損傷の
発生を抑えることができる弾性表面波装置の製造方法、
弾性表面波装置、およびこれを搭載した通信装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波装置
の製造方法は、上記の課題を解決するために、バンプ電
極上に形成されたバンプを介してフリップチップボンデ
ィング方式で実装される弾性表面波装置の製造方法であ
って、圧電基板上に、弾性表面波素子と、該弾性表面波
素子と導通した上記バンプ電極の第1の電極層と、該バ
ンプ電極の第1の電極層より延設された保護電極部とを
少なくとも形成する第1の電極層形成工程と、上記バン
プ電極の第1の電極層上に上記バンプ電極の第2の電極
層を形成する第2の電極層形成工程と、上記第2の電極
層形成工程の後に、上記保護電極部を除去する保護電極
部除去工程と、を含むことを特徴としている。
【0016】上記の方法により、弾性表面波素子と、バ
ンプ電極の第1の電極層と、保護電極部とを形成し、バ
ンプ電極の第1の電極層上に第2の電極層を形成した
後、保護電極部を除去する。
【0017】これにより、レジストやバンプの形成を、
弾性表面波素子と保護電極部とが短絡された状態で行う
ことが可能である。よって、焦電性を有する圧電基板上
のレジストや弾性表面波素子を加熱しても、弾性表面波
素子の電極間に電位差が生じない。その結果、放電が発
生せず、電極に焦電破壊が発生しない。
【0018】したがって、製造工程において焦電破壊に
よる弾性表面波素子の破損を抑えることが可能となるた
め、弾性表面波装置を高い良品率で製造できる。
【0019】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、上
記の課題を解決するために、バンプ電極上に形成された
バンプを介してフリップチップボンディング方式で実装
される弾性表面波装置の製造方法であって、圧電基板上
に、第1の弾性表面波素子と、該第1の弾性表面波素子
と導通した上記バンプ電極の第1の電極層と、該バンプ
電極の第1の電極層より第2の弾性表面波素子が形成さ
れる領域以外の領域に延設された保護電極部とを少なく
とも形成する第1の電極層形成工程と、上記圧電基板上
に、上記第2の弾性表面波素子を上記保護電極部と導通
するように形成する第3の電極層形成工程と、上記バン
プ電極の第1の電極層上に上記バンプ電極の第2の電極
層を形成する第2の電極層形成工程と、上記第2の電極
層形成工程の後に、上記保護電極部を除去する保護電極
部除去工程と、を含むことを特徴としている。
【0020】上記の方法により、第1の弾性表面波素子
と、第1および第2の弾性表面波素子のバンプ電極の第
1の電極層と、保護電極部とを形成し、次いで第2の弾
性表面波素子を形成し、次いで第1および第2の弾性表
面波素子のバンプ電極の第1の電極層上に第2の電極層
を形成した後、保護電極部を除去する。
【0021】これにより、レジストやバンプの形成を、
第1および第2の弾性表面波素子と保護電極部とが短絡
された状態で行うことが可能である。よって、焦電性を
有する圧電基板上のレジストや弾性表面波素子を加熱し
ても、弾性表面波素子の電極間に電位差が生じない。そ
の結果、放電が発生せず、電極に焦電破壊が発生しな
い。
【0022】したがって、製造工程において焦電破壊に
よる弾性表面波素子の破損を抑えることが可能となるた
め、弾性表面波装置を高い良品率で製造できる。
【0023】さらに、上記の方法によれば、第1の弾性
表面波素子と第2の弾性表面波素子とを別の工程で形成
するため、第1の弾性表面波素子の膜厚と、第2の弾性
表面波素子の膜厚とを異ならせることができる。よっ
て、1つの弾性表面波装置に帯域の異なる2つのフィル
タを、それぞれ最適な膜厚で形成できる。
【0024】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、上
記の課題を解決するために、さらに、上記保護電極部除
去工程の前に、上記バンプ電極上に上記バンプを形成す
るバンプ形成工程を含むことを特徴としている。
【0025】上記の方法により、さらに、バンプ形成時
に、バンプ電極より延設された保護電極部が残っている
ため、保護電極部によってバンプ電極付近の圧電基板を
保護できる。よって、バンプ電極付近の圧電基板に作用
するバンプ形成による残留応力を緩和できる。
【0026】したがって、バンプ直下の圧電基板にクラ
ックが発生しやすいリフトオフプロセスによって電極を
形成しても、クラックの発生を抑えることができる。そ
れゆえ、弾性表面波装置を高い良品率で製造することが
可能となる。また、弾性表面波装置の信頼性、特に機械
的強度に対する信頼性が損なわれない。
【0027】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、上
記の課題を解決するために、さらに、上記弾性表面波素
子を被覆する絶縁膜を、所望の周波数特性が得られる厚
さで形成する絶縁膜形成工程を含むことを特徴としてい
る。
【0028】上記の方法により、さらに、弾性表面波素
子を被覆する絶縁膜を形成し、この膜厚を調整すること
で、弾性表面波素子の周波数特性を調整できる。よっ
て、弾性表面波素子およびバンプ形成後に周波数特性が
設計値から外れていても、調整が可能である。したがっ
て、周波数特性のバラツキを抑えて、周波数特性の不良
による弾性表面波装置の不良率を低減できる。
【0029】本発明の弾性表面波装置は、上記の課題を
解決するために、上記の弾性表面波装置の製造方法によ
って製造されたことを特徴としている。
【0030】上記の構成により、上記弾性表面波装置
は、上記の製造方法によって製造されるため、製造工程
での圧電基板や電極の損傷の発生が抑えられており、高
い良品率で安価に製造される。また、上記弾性表面波装
置は、信頼性、特に機械的強度に対する信頼性に優れて
いる。また、上記弾性表面波装置は、フリップチップ工
法によって製造されるため、小型化、低背化が実現され
る。
【0031】本発明の通信装置は、上記の課題を解決す
るために、上記の弾性表面波装置を搭載したことを特徴
としている。
【0032】上記の構成により、上記通信装置は、信頼
性、特に機械的強度に対する信頼性が高く、小型化、低
背化された、安価な弾性表面波装置を搭載できる。した
がって、信頼性が高く、小型で、安価な通信装置、すな
わち移動体通信に適した通信装置が実現できる。
【0033】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の一実施
の形態について図1から図3に基づいて説明すれば、以
下のとおりである。
【0034】図1(a)〜(d)は、本実施の形態に係
る弾性表面波装置の製造方法の概略を示す、前記弾性表
面波装置の平面図による説明図である。また、図2
(a)〜(f)および図3(a)〜(e)は、本実施の
形態に係る弾性表面波装置の製造方法の概略を示す説明
図である。なお、説明の便宜上、図2(a)〜(f)お
よび図3(a)〜(e)は、図1(d)に示すW−X
線,X−Y線,Y−Z線における各概略断面をX,Yで
仮想的に連結して示している。
【0035】上記弾性表面波装置10の製造方法は、図
1(d)および図3(e)に示した弾性表面波装置10
の製造工程において、圧電基板11上に弾性表面波素子
20を以下の手順で形成する。
【0036】第1に、圧電基板11上に弾性表面波素子
20の一端子対共振子のIDT(interdigital transdu
cer )21および反射器22を構成する弾性表面波素子
用電極13b、バンプ電極16の第1の電極層13a
(図1(a)の仮想線)、配線(反射器のバスバー)2
3および配線(IDTのバスバー)25(図1(a)の
仮想線)を形成する。これと同時に、弾性表面波素子2
0の電極が配置される領域以外の圧電基板11上の除去
領域Cにも保護電極部13c(図1(a))を形成す
る。なお、弾性表面波素子20の弾性表面波素子用電極
13b、配線23,25、バンプ電極16の第1の電極
層13a、および保護電極部13cを少なくとも含む、
圧電基板11上に形成された導電体層を第1の電極層と
する。
【0037】ここで、除去領域Cとは、最終的に電極パ
ターンとして残る電極(IDT、バンプ電極、配線)が
形成される領域以外の領域である。よって、製造工程の
途中で除去領域Cに形成された導電膜は最終工程までに
除去される。そして、本実施の形態では、除去領域Cの
全領域に保護電極部13cが形成されるため、保護電極
部13cは弾性表面波素子20の全外周より外側へ延設
された形状を有する。ただし、本実施の形態に係る弾性
表面波装置の製造方法は、除去領域Cに弾性表面波素子
の電極と導通した導電膜を形成することによって、電極
の焦電破壊および圧電基板のクラック発生を防止するも
のである。したがって、圧電基板11上での弾性表面波
素子20の形状、配置に応じて、十分な導電性を確保で
きる幅で接続されていれば、保護電極部13cは弾性表
面波素子20の全外周で接続されていなくてもよい。
【0038】第2に、少なくともバンプ電極16が形成
される領域に、弾性表面波素子用電極13bおよび第1
の電極層13aとは異なる金属からなる中間層14a
と、弾性表面波素子用電極13bおよび第1の電極層1
3aより厚い導電膜である第2の電極層15aとを形成
する。その後、バンプ電極16上にバンプ17を形成
し、除去領域Cの保護電極部13cをドライもしくはウ
ェットエッチングにより除去する。これにより、バンプ
電極16および配線23,25を形成する。なお、バン
プ電極16の第2の電極層15aを少なくとも含む、第
1の電極層上に形成された導電体層を第2の電極層とす
る。
【0039】第3に、圧電基板11に絶縁膜18を形成
する。これにより、絶縁膜18の厚みを減少させること
によって、弾性表面波素子20の周波数を調整する。な
お、少なくともバンプ電極16またはバンプ17上の絶
縁膜は除去する。
【0040】なお、バンプ電極16(すなわち、第1の
電極層13aおよび第2の電極層15a)は、バンプ1
7との接合面積に対して十分に広い面積を有する。これ
により、リフトオフによる電極形成時の残留応力を緩和
し、圧電基板11へのクラックの発生を抑えることがで
きる。
【0041】上記弾性表面波装置の製造方法を、図1
(a)〜(d)、図2(a)〜(f)および図3(a)
〜(e)を参照しながら具体的に説明すると、以下のと
おりである。
【0042】まず、図2(a)に示すように、圧電基板
11の上面全面にネガ型のレジストを形成し、弾性表面
波素子20(IDT21、反射器22、バンプ電極1
6、配線23,25を含む)が形成される領域と、弾性
表面波素子20の外周領域(除去領域C(図1
(a)))とを遮蔽したマスクを用いて露光した後、露
光されなかったレジストを除去することにより、レジス
ト31を得る。なお、レジスト31は加熱処理すること
により、レジストの密着性および耐プラズマ性を向上さ
せることができる。
【0043】次に、図2(b)に示すように、圧電基板
11の上面全面にIDT21や反射器22等と同じの膜
厚の導電体層13を、Al等の導電性材料を蒸着するな
どして形成する。
【0044】次に、図2(c)に示すように、レジスト
31とレジスト31上の導電体層13とをリフトオフし
て、弾性表面波素子20のIDT21および反射器22
の弾性表面波素子用電極13b、バンプ電極16の第1
の電極層13a(図1(a)の仮想線)、IDT21の
電極を互いに接続する配線25(図1(a)の仮想
線)、反射器22の電極を互いに接続する配線23(図
1(a)の仮想線)を形成する。これと同時に、除去領
域Cの保護電極部13cを弾性表面波素子20の電極の
全周囲に延設した形状で形成する。なお、図2(a)〜
(c)が第1の電極層形成工程に相当する。
【0045】ここで、図1(a)に示すように、リフト
オフにより弾性表面波素子用電極13b等を形成する段
階では、弾性表面波素子20の電極および配線が除去領
域Cの保護電極部13cと短絡されているため、各部分
が同電位となって放電が生じず、IDT21やレジスト
の破損のおそれがない。
【0046】次に、図2(d)に示すように、圧電基板
11の上面全面にネガ型のレジストを形成し、少なくと
もバンプ電極16の領域を遮蔽したマスクを用いて露光
した後、露光されなかったレジストを除去することによ
り、レジスト32を得る。なお、レジスト31と同様、
レジスト32も加熱処理することにより、レジストの密
着性および耐プラズマ性を向上させることができる。
【0047】ここで、バンプ電極16の第2の電極層1
5aを形成するためのレジスト32を加熱する段階で
は、弾性表面波素子20の電極および配線が除去領域C
の保護電極部13cと短絡されているため、各部分が同
電位となって放電が生じず、焦電破壊が発生しない。
【0048】次に、図2(e)に示すように、圧電基板
11の上面全面に、弾性表面波素子用電極13bおよび
第1の電極層13aとは異なる金属からなる中間層14
と、弾性表面波素子用電極13bおよび第1の電極層1
3aより厚い導電体層15とを、この順序で形成する。
なお、中間層14は、Ti、Ni、NiCr等を用いる
ことができる。中間層14を設けることにより、1層目
の導電膜(第1の電極層13a)と2層目の導電膜(第
2の電極層15a)との密着力が向上する。また、導電
体層15は、Alなどの導電性材料を蒸着などの方法で
形成される。導電体層15の厚み(すなわち、第2の電
極層15aの厚み)は、配線抵抗や、バンプ17とバン
プ電極16との接合強度等を考慮して決定できる。本実
施の形態では、300〜1000nmの範囲より選択さ
れる。さらに、中間層14と導電体層15とは連続成膜
による形成が望ましい。
【0049】次に、図2(f)および図1(b)に示す
ように、レジスト32とレジスト32上の導電体層15
とをリフトオフして、少なくとも弾性表面波素子20の
バンプ電極16の中間層14aおよび第2の電極層15
aを形成する。なお、図2(d)〜(f)が第2の電極
層形成工程に相当する。
【0050】ここで、図4(a)に示すように、弾性表
面波素子20のIDT21および反射器22の電極は、
保護電極部13cと一体に形成された配線23,25に
接続されることによって、互いに短絡されている。そし
て、図1(b)に示すように、弾性表面波素子20のバ
ンプ電極16の第2の電極層15aは、第1の電極層1
3aおよび配線25をそれぞれ被覆し、かつ導通するよ
うに一体に形成される。
【0051】次に、図3(a)および図1(c)に示す
ように、バンプ電極16の第2の電極層15a上にバン
プ17を形成する。なお、図3(a)がバンプ形成工程
に相当する。
【0052】次に、図3(b)に示すように、圧電基板
11上に絶縁膜18を形成する。絶縁膜18はSiO2
等を、例えばスパッタ等により形成する。
【0053】次に、図3(c)に示すように、弾性表面
波素子20をパッケージ等の外部回路(図示せず)と接
続するために、バンプ17およびバンプ電極16の表面
の絶縁膜18を除去する。このように、絶縁膜18によ
る汚染なく接合できるため、高いダイシェア強度を得る
ことができる。これと同時に、除去領域Cの絶縁膜18
も除去する。
【0054】ここで、バンプ17および絶縁膜18を形
成する段階では、弾性表面波素子20の電極および配線
が除去領域Cの保護電極部13cと短絡されているた
め、金属相互拡散作用の促進や絶縁膜の成膜のためにウ
ェハを加熱しても、焦電破壊が発生しない。
【0055】次に、図3(d)および図1(d)に示す
ように、除去領域Cの保護電極部13cをエッチングに
よって除去することにより、バンプ電極16の第1の電
極層13aの外形、および各部の配線を成形する。すな
わち、バンプ電極16の第1の電極層13aを、バンプ
電極16の形状に成形する。また、IDT21の略半数
の電極およびバンプ電極16の第1の電極層13aを互
いに接続する配線25、反射器22の電極を互いに接続
する配線23を成形するとともに、IDT21と反射器
22とを接続していた配線を除去する。なお、図3
(d))が保護電極部除去工程に相当する。
【0056】具体的には、図3(c)に示した圧電基板
11の上面全面に、ポジ型のレジストを形成し、弾性表
面波素子20のIDT21、反射器22、バンプ電極1
6を遮蔽したマスクを用いて露光した後、露光されたレ
ジスト部分を除去して、レジストをパターニングする。
その後、レジストを侵さないが、除去領域Cの保護電極
部13cを除去し得るエッチャントを用いてエッチング
を行う。なお、このエッチングは、湿式であっても、プ
ラズマ等を用いた乾式であってもよい。
【0057】最後に、図3(e)に示すように、絶縁膜
18を薄くして、弾性表面波素子20の周波数が所望の
値となるように調整する。なお、図3(b)〜(e)が
絶縁膜形成工程に相当する。
【0058】上記のように、上記弾性表面波装置の製造
方法は、圧電基板上に弾性表面波素子を形成し、バンプ
電極を中間層を介した多層構造とし、フリップチップ実
装を行う弾性表面波装置の製造方法である。そして、成
膜およびバンプ形成時等にバンプ電極に働く残留応力を
緩和できるため、バンプ直下の圧電基板にクラックが発
生しやすいリフトオフプロセスによって電極形成を行っ
ても、クラックの発生を抑えることが可能である。
【0059】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について図4から図6に基づいて説明すれば、以下のと
おりである。なお、本実施の形態に係る弾性表面波装置
の製造方法は、実施の形態1において図1から図3に基
づいて説明した弾性表面波装置の製造方法を応用したも
のであるため、実施の形態1において示した部材と同一
の機能を有する部材には同一の符号を付し、その説明を
省略する。また、実施の形態1において定義した用語に
ついては、特に断らない限り本実施の形態においてもそ
の定義に則って用いるものとする。
【0060】図4(a)〜(e)は、本実施の形態に係
る弾性表面波装置の製造方法の概略を示す、前記弾性表
面波装置の平面図による説明図である。また、図5
(a)〜(f)および図6(a)〜(e)は、本実施の
形態に係る弾性表面波装置の製造方法の概略を示す説明
図である。なお、説明の便宜上、図5(a)〜(f)お
よび図6(a)〜(e)は、図4(d)に示すW−X
線,X−Y線,Y−Z線における各概略断面をX,Yで
仮想的に連結して示している。
【0061】本実施の形態に係る弾性表面波装置10′
の製造方法は、図4(e)および図6(e)に示した弾
性表面波装置10′の製造工程において、圧電基板11
上に2つの弾性表面波素子50,60を以下の手順で形
成する。ここで、弾性表面波素子50,60は、帯域が
異なるフィルタである。よって、2つの弾性表面波素子
50,60の最適金属膜厚が異なるため、IDT電極は
2回の成膜工程で形成する。
【0062】第1に、第1の弾性表面波素子50のID
T21および反射器22を形成する際、同時に第1の弾
性表面波素子50および第2の弾性表面波素子60の電
極が形成される領域以外の領域である除去領域Cにも保
護電極部13cを形成する(図4(a))。なお、第1
の弾性表面波素子50の弾性表面波素子用電極13b、
配線23,25、バンプ電極16の第1の電極層13
a、第2の弾性表面波素子60のバンプ電極16の第1
の電極層13a、および保護電極部13cを少なくとも
含む、圧電基板11上に形成された導電体層を第1の電
極層とする。
【0063】第2に、リフトオフで第2の弾性表面波素
子60のIDT21および反射器22を形成する際、同
時に第2の弾性表面波素子60の電極と除去領域Cの保
護電極部13cとを接続する短絡用配線24を形成する
(図4(b))。なお、第2の弾性表面波素子60の弾
性表面波素子用電極13b、配線23,25、および短
絡用配線24を少なくとも含む、圧電基板11上にに形
成された導電体層を第3の電極層とする。
【0064】第3に、図4(c)および図6(c)に示
すように、少なくとも第1、第2の弾性表面波素子5
0,60のバンプ電極16が形成される領域に、リフト
オフで第1、第2の弾性表面波素子50,60の弾性表
面波素子用電極13bおよび第1の電極層13aとは異
なる金属からなる中間層14aと、第1、第2の弾性表
面波素子50,60の弾性表面波素子用電極13bおよ
び第1の電極層13aより厚い導電膜である第2の電極
層15aとを形成する。なお、第1、第2の弾性表面波
素子50,60のバンプ電極16の第2の電極層15a
を少なくとも含む、第1の電極層上に形成された導電体
層を第2の電極層とする。
【0065】第4に、図4(d)および図6(d)に示
すように、第1、第2の弾性表面波素子50,60のバ
ンプ電極16上にバンプ17を形成する。その後、図4
(e)および図6(e)に示すように、除去領域Cの保
護電極部13cをドライまたはウェットエッチングによ
り除去して、第1、第2の弾性表面波素子50,60の
バンプ電極16および配線23,25を形成すると同時
に、第2の弾性表面波素子60の短絡用配線24を切断
する。
【0066】上記弾性表面波装置の製造方法を、図4
(a)〜(e)、図5(a)〜(f)および図6(a)
〜(e)を参照しながら具体的に説明すると、以下のと
おりである。
【0067】まず、図5(a)に示すように、圧電基板
11の上面全面にネガ型のレジストを形成し、第1の弾
性表面波素子50(IDT21、反射器22、バンプ電
極16、配線23,25を含む)が形成される領域と、
第1、第2の弾性表面波素子50,60の外周領域(除
去領域C(図4(a)))とを遮蔽したマスクを用いて
露光した後、露光されなかったレジストを除去すること
により、レジスト35を得る。なお、レジスト35は加
熱処理することにより、レジストの密着性および耐プラ
ズマ性を向上させることができる。
【0068】次に、図5(b)に示すように、圧電基板
11の上面全面に第1の弾性表面波素子50のIDT2
1や反射器22等と同じの膜厚の導電体層13を、Al
等の導電性材料を蒸着するなどして形成する。
【0069】次に、図5(c)に示すように、レジスト
35とレジスト35上の導電体層13とをリフトオフし
て、第1の弾性表面波素子50のIDT21および反射
器22の弾性表面波素子用電極13b、バンプ電極16
の第1の電極層13a(図4(a)の仮想線)、IDT
21の電極を互いに接続する配線25(図1(a)の仮
想線)、反射器22の電極を互いに接続する配線23
(図1(a)の仮想線)を形成する。これと同時に、第
2の弾性表面波素子60のバンプ電極16の第1の電極
層13a(図4(a)の仮想線)を形成する。さらに同
時に、除去領域Cの保護電極部13cを第1,第2の弾
性表面波素子50,60の電極の全周囲に延設した形状
で形成する。なお、図5(a)〜(c)が第1の電極層
形成工程に相当する。
【0070】ここで、図4(a)に示すように、リフト
オフにより第1の弾性表面波素子50の弾性表面波素子
用電極13b等を形成する段階では、第1の弾性表面波
素子50の電極および配線が除去領域Cの保護電極部1
3cと短絡されているため、各部分が同電位となって放
電が生じず、IDT21やレジストの破損のおそれがな
い。
【0071】また、第1、第2の弾性表面波素子50,
60のバンプ電極16を第1の弾性表面波素子50と同
時に形成するため、圧電基板11のバンプ電極16を形
成する領域は比較的清浄な状態であり、良好な接合強度
を得ることができる。
【0072】次に、図5(d)に示すように、圧電基板
11の上面全面にネガ型のレジストを形成し、第2の弾
性表面波素子60(IDT21、反射器22、バンプ電
極16、配線23,25、短絡用配線24を含む)が形
成される領域のみを遮蔽したマスクを用いて露光した
後、露光されなかったレジストを除去することにより、
レジスト36を得る。なお、レジスト36は加熱処理す
ることにより、レジストの密着性および耐プラズマ性を
向上させることができる。
【0073】次に、図5(e)に示すように、圧電基板
11の上面全面に第2の弾性表面波素子60のIDT2
1や反射器22等と同じの膜厚の導電体層13′を、A
l等の導電性材料を蒸着するなどして形成する。
【0074】次に、図5(f)に示すように、レジスト
36とレジスト36上の導電体層13′とをリフトオフ
して、第2の弾性表面波素子60のIDT21および反
射器22の弾性表面波素子用電極13b、IDT21の
電極を互いに接続する配線25(図4(b))、反射器
22の電極を互いに接続する配線23(図4(b))を
形成する。なお、図5(d)〜(f)が第3の電極層形
成工程に相当する。
【0075】ここで、図4(b)に示すように、第2の
弾性表面波素子のIDT21および反射器22は、保護
電極部13cで囲まれた領域(図中矩形状にあけられた
領域)に形成される。また、第2の弾性表面波素子60
は、第1の弾性表面波素子50と異なり、IDT21お
よび反射器22の電極が保護電極部13cと直接接続さ
れず、配線23,25に接続された短絡用配線24を介
して導通するように形成される。
【0076】また、図4(b)に示すように、リフトオ
フにより第2の弾性表面波素子60弾性表面波素子用電
極13b等を形成する段階では、第2の弾性表面波素子
60の電極および配線が除去領域Cの保護電極部13c
と短絡されているため、各部分が同電位となって放電が
生じず、IDT21やレジストの破損のおそれがない。
もちろん、第1の弾性表面波素子50の電極および配線
も保護電極部13cと短絡されているため、IDT21
やレジストの破損のおそれがない。
【0077】次に、図6(a)に示すように、圧電基板
11の上面全面にネガ型のレジストを形成し、少なくと
も第1、第2の弾性表面波素子50,60のバンプ電極
16の領域を遮蔽したマスクを用いて露光した後、露光
されなかったレジストを除去することにより、レジスト
37を得る。なお、レジスト35,36と同様、レジス
ト37も加熱処理することにより、レジストの密着性お
よび耐プラズマ性を向上させることができる。
【0078】ここで、バンプ電極16の第2の電極層1
5aを形成するためのレジスト37を加熱する段階で
は、第1、第2の弾性表面波素子50,60の電極およ
び配線が除去領域Cの保護電極部13cと短絡されてい
るため、各部分が同電位となって放電が生じず、焦電破
壊が発生しない。
【0079】次に、図6(b)に示すように、圧電基板
11の上面全面に、第1の弾性表面波素子50の弾性表
面波素子用電極13bおよび第1の電極層13aならび
に第2の弾性表面波素子60の弾性表面波素子用電極1
3bとは異なる金属からなる中間層14を形成する。つ
づいて、第1、第2の弾性表面波素子50,60の弾性
表面波素子用電極13bおよび第1の電極層13aより
厚い導電体層15を形成する。なお、中間層14および
導電体層15については、実施の形態1と同様である。
【0080】次に、図6(c)および図4(c)に示す
ように、レジスト37とレジスト37上の導電体層15
とをリフトオフして、少なくとも第1、第2の弾性表面
波素子50,60のバンプ電極16の中間層14aおよ
び第2の電極層15aを形成する。なお、図6(a)〜
(c)が第2の電極層形成工程に相当する。
【0081】ここで、図4(a)に示すように、第1の
弾性表面波素子50では、IDT21および反射器22
の電極が、保護電極部13cと一体に形成された配線2
3,25に接続されることによって、互いに短絡されて
いる。一方、図4(b)に示すように、第2の弾性表面
波素子60では、IDT21および反射器22の電極
が、配線23,25に接続され、短絡用配線24を介し
て異なる電極層(第1の電極層)の保護電極部13cと
導通されることによって、互いに短絡されている。そし
て、図4(c)に示すように、第1,第2の弾性表面波
素子50,60とも、バンプ電極16の第2の電極層1
5aは、第1の電極層13aおよび配線25をそれぞれ
被覆し、かつ導通するように一体に形成される。
【0082】次に、図6(d)および図4(d)に示す
ように、バンプ電極16の第2の電極層15a上にバン
プ17を形成する。なお、図6(d)がバンプ形成工程
に相当する。
【0083】ここで、バンプ17を形成する段階では、
第1、第2の弾性表面波素子50,60の電極および配
線が除去領域Cの保護電極部13cと短絡されているた
め、金属相互拡散作用を促進させるためにウェハを加熱
しても、焦電破壊が発生しない。
【0084】最後に、図6(e)および図4(e)に示
すように、除去領域Cの保護電極部13cをエッチング
によって除去することにより、バンプ電極16の第1の
電極層13aの外形、および各部の配線を成形する。す
なわち、バンプ電極16の第1の電極層13aを、バン
プ電極16の形状に成形する。また、IDT21の略半
数の電極およびバンプ電極16の第1の電極層13aを
互いに接続する配線25、反射器22の電極を互いに接
続する配線23を成形するとともに、IDT21と反射
器22とを接続していた配線を除去する。また、第2の
弾性表面波素子60の短絡用配線24を除去する。な
お、図6(e)が保護電極除去工程に相当する。
【0085】なお、本実施の形態では、弾性表面波素子
の上に絶縁膜を形成しない場合を説明したが、絶縁膜を
形成する場合は、実施の形態1のバンプ形成時からの工
程(図3(b)〜(e))と同じである。
【0086】つづいて、図7を参照しながら、実施の形
態1,2で説明した弾性表面波装置10,10′を搭載
した通信装置100について説明する。
【0087】上記通信装置100は、受信を行うレシー
バとして、アンテナ101、アンテナ共用部/RFTo
pフィルタ102、アンプ103、Rx段間フィルタ1
04、ミキサ105、1stIFフィルタ106、ミキ
サ107、2ndIFフィルタ108、1st+2nd
ローカルシンセサイザ111、TCXO(temperature
compensated crystal oscillator(温度補償型水晶発振
器))112、デバイダ113、ローカルフィルタ11
4を備えて構成されている。また、上記通信装置100
は、送信を行うトランシーバとして、上記アンテナ10
1および上記アンテナ共用部/RFTopフィルタ10
2を共用するとともに、TxIFフィルタ121、ミキ
サ122、Tx段間フィルタ123、アンプ124、カ
プラ125、アイソレータ126、APC(automatic
power control (自動出力制御))127を備えて構成
されている。
【0088】そして、上記のRx段間フィルタ104、
1stIFフィルタ106、TxIFフィルタ121、
Tx段間フィルタ123には、上述した弾性表面波装置
10,10′が好適に利用できる。ここで、上記弾性表
面波装置10,10′は、実施の形態1,2で説明した
製造方法によって製造されるため、製造工程での圧電基
板や電極の損傷の発生が抑えられており、高い良品率で
製造できる。また、弾性表面波装置の信頼性、特に機械
的強度に対する信頼性に優れている。よって、このよう
な弾性表面波装置10,10′を搭載することにより、
高い信頼性を備えた通信装置100を安価に実現でき
る。特に、移動体通信に最適である。
【0089】以上のように、上記弾性表面波装置の製造
方法では、(第1の)弾性表面波素子のIDT電極と、
バンプ電極の第1の電極層および配線と、バンプ電極の
第1の電極層および配線が形成される領域より広い範囲
の保護電極部をリフトオフで形成する。このように、バ
ンプ電極の第1の電極層は、リフトオフによって、ID
T電極と同時に形成される。
【0090】また、上記弾性表面波装置の製造方法で
は、少なくともバンプ電極の第1の電極層上に、弾性表
面波素子の電極部とは異なる金属からなる中間層と、弾
性表面波素子の電極膜厚より厚い膜厚の導電膜である第
2の電極層とを形成する。ここで、中間層と第2の電極
層とは、リフトオフ法で形成されるが、第1の電極層上
であるため圧電基板には残留応力が生じない。
【0091】このように、上記弾性表面波装置の製造方
法によれば、成膜およびバンプ形成時等にバンプ電極に
働く残留応力を緩和できるため、バンプ直下の圧電基板
にクラックが発生しやすいリフトオフプロセスによって
電極形成を行っても、クラックの発生を抑えることが可
能である。なお、成膜の際の残留応力に起因する圧電基
板のクラックの発生を抑える効果は、リフトオフプロセ
スに対して特に顕著である。しかし、これに限定され
ず、ドライ等の他のプロセスに対しても効果的である。
【0092】その後、上記弾性表面波装置の製造方法で
は、バンプ電極上にバンプを形成し、ドライまたはウェ
ットエッチングでバンプ電極および配線を形成する。こ
こで、バンプ形成後(もしくは絶縁膜窓開け後)のエッ
チングによるバンプ電極の形成によって、IDT電極と
保護電極部との短絡を切断できる。これにより、工程の
簡略化が可能となる。
【0093】また、バンプ形成および周波数調整用の絶
縁膜の形成は、IDT電極と保護電極部とが短絡された
状態で行う。これにより、レジスト形成時やフリップチ
ップ品のバンプ形成時に加熱する際、焦電破壊によるI
DT電極の破損を抑えることが可能となる。
【0094】また、IDTおよびバンプを形成後、弾性
表面波素子の上にSiO2 等の絶縁膜を形成する。そし
て、この絶縁膜のの膜厚を調整することで、弾性表面波
素子の周波数特性を調整できる。よって、バンプ形成後
に周波数特性が設計値から外れていても、調整が可能で
ある。したがって、周波数特性のバラツキを抑え、周波
数特性の不良による不良率を低減できる。
【0095】また、フェイスダウン接合の直前に、少な
くともバンプ表面の絶縁膜をプラズマ等により除去す
る。これにより、絶縁膜でバンプ表面の汚染を防止する
とともに、バンプボンディングする際、プラズマでバン
プ表面を洗浄することができる。よって、高いフェイス
ダウン接合性を確保して、バンプの接合不良を低減する
ことができる。
【0096】また、バンプ接合面積に対して広い範囲に
バンプ電極を形成する。これにより、リフトオフによる
電極形成時の残留応力を緩和し、圧電基板へのクラック
の発生を抑えることができる。なお、リフトオフであ
り、Al/Tiの多層膜や、Cuの濃度を高くしたAl
−Cu合金の加工が容易になる。それゆえ、耐電性の向
上を図ることが可能となる。
【0097】なお、バンプ電極形成プロセスと圧電基板
のクラック発生率との関係について実験した結果、電極
形成プロセスが従来の方法の場合のクラック発生率が4
%であったのに対して、本発明の方法では0%であっ
た。
【0098】また、本発明は、弾性表面波素子の電極構
成について特に限定されず、弾性表面波フィルタだけで
なく、弾性表面波共振子や弾性表面波遅延線などの様々
な弾性表面波装置の製造に適用できる。すなわち、共振
子、フィルタ、デュプレクサ等がどのような形態であっ
ても適用できる。もちろん、反射器のない構成の弾性表
面波素子であってもよい。
【0099】また、上記実施の形態1,2では、リフト
オフプロセスで形成された弾性表面波素子が1つの場合
と、2つの場合とについて説明したが、弾性表面波装置
にはさらに多くの弾性表面波素子が形成されていてもよ
い。そして、各弾性表面波素子の電極膜厚が異なってい
てもよい。
【0100】また、図1(a),図4(a)、では、圧
電基板11の弾性表面波素子20,50,60を除く全
領域を除去領域Cとして保護電極部13cを形成した
が、保護電極部13cの形状および配置は、各弾性表面
波素子の電極間を同電位とするものであれば任意に設定
できる。
【0101】さらに、圧電基板11の材料は限定されな
い。すなわち、LiTaO3 、LiNbO3 、または、
水晶、四棚酸リチウム、ランガサイトなどの圧電単結
晶、あるいはチタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックス
のような圧電セラミック、あるいはアルミナなどの絶縁
基板上にZnOなどの圧電性薄膜を形成した圧電基板等
を用いてもよい。また、IDTや反射器等の電極やバン
プボンディングの材料も、AlやAl合金、その他導電
材料を適用できる。また、周波数特性を調整する絶縁膜
もSiO2 に限られるものではない。
【0102】また、実施の形態1,2では、1つの圧電
基板11で1つの弾性表面波装置10,10′を構成す
るように、弾性表面波素子用電極およびバンプ電極を形
成したが、通常、マザーの圧電基板上に複数の弾性表面
波装置の弾性表面波素子用電極およびバンプ電極が上記
各実施の形態に従って形成され、最終的にダイシング等
により分割されて個々の弾性表面波装置が得られる。
【0103】さらに、本発明に係る弾性表面波装置の製
造方法は、例えば、以下のように構成することができ
る。
【0104】上記弾性表面波装置の製造方法は、圧電基
板上に弾性表面波素子を形成してなるフリップチップボ
ンディング工法を用いた弾性表面波装置の製造方法にお
いて、弾性表面波素子の形成される圧電基板上全面にレ
ジストを付与し加熱する工程と、弾性表面波素子のID
T電極とIDT電極以外の少なくともバンプ電極が配置
される領域以外の領域(除去領域C)のレジストを除去
する工程と、弾性表面波素子の形成される圧電基板上全
面に導電膜を形成する工程と、前記レジストおよびレジ
スト上に形成されている導電膜をリフトオフする工程
と、弾性表面波素子が形成される領域以外の電極(保護
電極部13c)をエッチングにより除去する工程と、を
含んでいてもよい。
【0105】上記弾性表面波装置の製造方法は、圧電基
板上に電極膜厚が異なる第1、第2の弾性表面波素子を
形成してなるフリップチップボンディング工法を用いた
弾性表面波装置の製造方法において、第1の弾性表面波
素子の形成される圧電基板上全面にレジストを付与し加
熱する工程と、第1の弾性表面波素子のIDT電極と第
1、第2のIDT電極以外の少なくとも第1、第2の弾
性表面波素子のバンプ電極が配置される領域以外の領域
(除去領域C)のレジストを除去する工程と、第1、第
2の弾性表面波素子の形成される圧電基板上全面に導電
膜を形成する工程と、前記レジストおよびレジスト上に
形成されている導電膜をリフトオフする工程と、第1、
第2の弾性表面波素子の形成される圧電基板上全面にレ
ジストを付与し加熱する工程と、第2の弾性表面波素子
の少なくともIDT電極が形成される領域のレジストを
除去する工程と、第1、第2の弾性表面波素子の形成さ
れる圧電基板上全面に導電膜を形成する工程と、前記レ
ジストおよびレジスト上に形成されている導電膜をリフ
トオフする工程と、第1、第2の弾性表面波素子が形成
される領域以外の電極(保護電極部13c)をエッチン
グにより除去する工程と、を含んでいてもよい。
【0106】上記弾性表面波装置の製造方法は、さら
に、第1、第2の弾性表面波素子が形成される領域以外
の電極(保護電極部13c)をエッチングにより除去す
る工程を実施前に圧電基板上に絶縁膜を形成する工程
と、少なくともバンプおよび第1、第2の弾性表面波素
子が形成される領域以外の電極上の絶縁膜を除去する工
程と、を含んでいてもよい。
【0107】上記弾性表面波装置の製造方法は、さら
に、第1、第2の弾性表面波素子が形成される領域以外
の電極(保護電極部13c)をエッチングにより除去す
る工程を実施後、前記絶縁膜の厚みを減少させることに
より弾性表面波素子の周波数を調整する工程を含んでい
てもよい。
【0108】
【発明の効果】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、
以上のように、バンプ電極上に形成されたバンプを介し
てフリップチップボンディング方式で実装される弾性表
面波装置の製造方法であって、圧電基板上に、弾性表面
波素子と、該弾性表面波素子と導通した上記バンプ電極
の第1の電極層と、該バンプ電極の第1の電極層より延
設された保護電極部とを少なくとも形成する第1の電極
層形成工程と、上記バンプ電極の第1の電極層上に上記
バンプ電極の第2の電極層を形成する第2の電極層形成
工程と、上記第2の電極層形成工程の後に、上記保護電
極部を除去する保護電極部除去工程と、を含む。
【0109】それゆえ、レジストやバンプの形成を、弾
性表面波素子と保護電極部とが短絡された状態で行うこ
とが可能である。よって、焦電性を有する圧電基板上の
レジストや弾性表面波素子を加熱しても、弾性表面波素
子の電極間に電位差が生じない。その結果、放電が発生
せず、電極に焦電破壊が発生しないという効果を奏す
る。
【0110】したがって、製造工程において焦電破壊に
よる弾性表面波素子の破損を抑えることが可能となるた
め、弾性表面波装置を高い良品率で製造できるという効
果を奏する。
【0111】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、以
上のように、バンプ電極上に形成されたバンプを介して
フリップチップボンディング方式で実装される弾性表面
波装置の製造方法であって、圧電基板上に、第1の弾性
表面波素子と、該第1の弾性表面波素子と導通した上記
バンプ電極の第1の電極層と、該バンプ電極の第1の電
極層より第2の弾性表面波素子が形成される領域以外の
領域に延設された保護電極部とを少なくとも形成する第
1の電極層形成工程と、上記圧電基板上に、上記第2の
弾性表面波素子を上記保護電極部と導通するように形成
する第3の電極層形成工程と、上記バンプ電極の第1の
電極層上に上記バンプ電極の第2の電極層を形成する第
2の電極層形成工程と、上記第2の電極層形成工程の後
に、上記保護電極部を除去する保護電極部除去工程と、
を含む。
【0112】それゆえ、レジストやバンプの形成を、第
1および第2の弾性表面波素子と保護電極部とが短絡さ
れた状態で行うことが可能である。よって、焦電性を有
する圧電基板上のレジストや弾性表面波素子を加熱して
も、弾性表面波素子の電極間に電位差が生じない。その
結果、放電が発生せず、電極に焦電破壊が発生しないと
いう効果を奏する。
【0113】したがって、製造工程において焦電破壊に
よる弾性表面波素子の破損を抑えることが可能となるた
め、弾性表面波装置を高い良品率で製造できるという効
果を奏する。さらに、第1の弾性表面波素子の膜厚と、
第2の弾性表面波素子の膜厚とを異ならせることができ
るため、1つの弾性表面波装置に帯域の異なる2つのフ
ィルタを、それぞれ最適な金属膜厚で形成できるという
効果を奏する。
【0114】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、以
上のように、さらに、上記保護電極部除去工程の前に、
上記バンプ電極上に上記バンプを形成するバンプ形成工
程を含む。
【0115】それゆえ、さらに、バンプ形成時に、バン
プ電極より延設された保護電極部が残っているため、保
護電極部によってバンプ電極付近の圧電基板を保護でき
る。よって、バンプ電極付近の圧電基板に作用するバン
プ形成による残留応力を緩和できる。したがって、バン
プ直下の圧電基板にクラックが発生しやすいリフトオフ
プロセスによって電極を形成しても、クラックの発生を
抑えることができるという効果を奏する。その結果、弾
性表面波装置を高い良品率で製造することが可能となる
という効果を奏する。また、弾性表面波装置の信頼性、
特に機械的強度に対する信頼性が損なわれないという効
果を奏する。
【0116】本発明の弾性表面波装置の製造方法は、以
上のように、さらに、上記弾性表面波素子を被覆する絶
縁膜を、所望の周波数特性が得られる厚さで形成する絶
縁膜形成工程を含む。
【0117】それゆえ、さらに、弾性表面波素子および
バンプ形成後に周波数特性が設計値から外れていても、
調整が可能である。したがって、周波数特性のバラツキ
を抑え、周波数特性の不良による弾性表面波装置の不良
率を低減できるという効果を奏する。
【0118】本発明の弾性表面波装置は、以上のよう
に、上記の弾性表面波装置の製造方法によって製造され
たものである。
【0119】それゆえ、上記弾性表面波装置は、上記の
製造方法によって製造されるため、製造工程での圧電基
板や電極の損傷の発生が抑えられており、高い良品率で
安価に製造できるという効果を奏する。また、上記弾性
表面波装置は、信頼性、特に機械的強度に対する信頼性
に優れているという効果を奏する。また、上記弾性表面
波装置は、フリップチップ工法によって製造されるた
め、小型化、低背化が実現されるという効果を奏する。
【0120】本発明の通信装置は、以上のように、上記
の弾性表面波装置を搭載した構成である。
【0121】それゆえ、上記通信装置は、信頼性、特に
機械的強度に対する信頼性が高く、小型化、低背化され
た、安価な弾性表面波装置を搭載できる。したがって、
信頼性が高く、小型で、安価な通信装置、すなわち移動
体通信に適した通信装置が実現できるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)から図1(d)は、本発明の一実施
の形態に係る弾性表面波装置の製造方法の概略を示す、
前記弾性表面波装置の平面図による説明図である。
【図2】図2(a)から図2(f)は、図1(a)から
図1(d)に示した弾性表面波装置の製造方法の前半を
示す、前記弾性表面波装置の断面図による説明図であ
る。
【図3】図3(a)から図3(e)は、図1(a)から
図1(d)に示した弾性表面波装置の製造方法の後半を
示す、前記弾性表面波装置の断面図による説明図であ
る。
【図4】図4(a)から図4(e)は、本発明の他の実
施の形態に係る弾性表面波装置の製造方法の概略を示
す、前記弾性表面波装置の平面図による説明図である。
【図5】図5(a)から図5(f)は、図4(a)から
図4(e)に示した弾性表面波装置の製造方法の前半を
示す、前記弾性表面波装置の断面図による説明図であ
る。
【図6】図6(a)から図6(e)は、図4(a)から
図4(e)に示した弾性表面波装置の製造方法の後半を
示す、前記弾性表面波装置の断面図による説明図であ
る。
【図7】図1から図6に示した製造方法によって製造さ
れた弾性表面波装置を搭載した通信装置の概略を示すブ
ロック図である。
【図8】図8(a)から図8(g)は、従来の技術に係
る弾性表面波装置の製造方法を示す、前記弾性表面波装
置の断面図による説明図である。
【符号の説明】
10,10′ 弾性表面波装置 11 圧電基板 13a バンプ電極の第1の電極層 13c 保護電極部 15a バンプ電極の第2の電極層 16 バンプ電極 17 バンプ 18 絶縁膜 20 弾性表面波素子 50 第1の弾性表面波素子 60 第2の弾性表面波素子 100 通信装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バンプ電極上に形成されたバンプを介して
    フリップチップボンディング方式で実装される弾性表面
    波装置の製造方法であって、 圧電基板上に、弾性表面波素子と、該弾性表面波素子と
    導通した上記バンプ電極の第1の電極層と、該バンプ電
    極の第1の電極層より延設された保護電極部とを少なく
    とも形成する第1の電極層形成工程と、 上記バンプ電極の第1の電極層上に上記バンプ電極の第
    2の電極層を形成する第2の電極層形成工程と、 上記第2の電極層形成工程の後に、上記保護電極部を除
    去する保護電極部除去工程と、を含むことを特徴とする
    弾性表面波装置の製造方法。
  2. 【請求項2】バンプ電極上に形成されたバンプを介して
    フリップチップボンディング方式で実装される弾性表面
    波装置の製造方法であって、 圧電基板上に、第1の弾性表面波素子と、該第1の弾性
    表面波素子と導通した上記バンプ電極の第1の電極層
    と、該バンプ電極の第1の電極層より第2の弾性表面波
    素子が形成される領域以外の領域に延設された保護電極
    部とを少なくとも形成する第1の電極層形成工程と、 上記圧電基板上に、上記第2の弾性表面波素子を上記保
    護電極部と導通するように形成する第3の電極層形成工
    程と、 上記バンプ電極の第1の電極層上に上記バンプ電極の第
    2の電極層を形成する第2の電極層形成工程と、 上記第2の電極層形成工程の後に、上記保護電極部を除
    去する保護電極部除去工程と、を含むことを特徴とする
    弾性表面波装置の製造方法。
  3. 【請求項3】上記保護電極部除去工程の前に、上記バン
    プ電極上に上記バンプを形成するバンプ形成工程を含む
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の弾性表面波
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】上記弾性表面波素子を被覆する絶縁膜を、
    所望の周波数特性が得られる厚さで形成する絶縁膜形成
    工程を含むことを特徴とする請求項1から3の何れか1
    項に記載の弾性表面波装置の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れか1項に記載の弾性
    表面波装置の製造方法によって製造されたことを特徴と
    する弾性表面波装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の弾性表面波装置を搭載し
    たことを特徴とする通信装置。
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