[go: up one dir, main page]

JP2002369563A - 多相誘導電動機の始動装置 - Google Patents

多相誘導電動機の始動装置

Info

Publication number
JP2002369563A
JP2002369563A JP2001170535A JP2001170535A JP2002369563A JP 2002369563 A JP2002369563 A JP 2002369563A JP 2001170535 A JP2001170535 A JP 2001170535A JP 2001170535 A JP2001170535 A JP 2001170535A JP 2002369563 A JP2002369563 A JP 2002369563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
induction motor
signal
phase
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001170535A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Higuchi
誠 樋口
Kazuo Ito
一夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamada Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001170535A priority Critical patent/JP2002369563A/ja
Publication of JP2002369563A publication Critical patent/JP2002369563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor And Converter Starters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡素な回路構成により減電圧始動を実
現し、省エネルギにも貢献し得る多相誘導電動機の始動
装置を提供する。 【解決手段】 3相モータIMの始動信号の入力後、減
電圧始動期間が経過するまでの間は、タイマ制御部30
により、電圧制御部20a、20bのリレー部24が遮
断状態に制御されるので電圧制御部20a、20bのト
ライアック部22により3相モータIMに減電圧Von/o
ffが供給され、減電圧始動期間の経過後は、タイマ制御
部30により、リレー部24が導通状態に制御されるの
でトライアック部22による減電圧Von/offが供給され
ることなく、3相交流電源よる電圧がそのまま3相モー
タIMに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多相交流電源とこ
の多相交流電源により駆動される多相誘導電動機との間
に介在し、任意の2相の電圧または電流を制御すること
により、該多相誘導電動機を緩やかに始動させる多相誘
導電動機の始動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多相誘導電動機を始動させる方式とし
て、全電圧始動と減電圧始動とに大別されるが、前者は
直入始動であるため、始動電流が大きい反面、大きな加
速トルクが生じ、短時間で定常運転に達する。そのた
め、緩やかに始動させることが必要な電動機の場合、例
えば給水ポンプや搬送機の駆動モータの場合には急激な
圧力変動や動力変動により配管や伝達ベルト等を損傷し
得るため、一般に、全電圧始動は適さないとされてい
る。
【0003】一方、後者の減電圧始動は、さらにスター
デルタ始動、リアクトル始動、始動補償器始動等に分類
される。スターデルタ始動は、比較的小型の電動機(例
えば3相200Vの3.7kW以下)では巻線がスター
結線あるいはデルタ結線に固定されているため採用でき
ない。また、リアクトル始動は、小型軽量化のニーズに
合わないことから、小型の誘導電動機には採用されな
い。
【0004】そのため、かかる小型の誘導電動機では、
電動機とは別個に設けられる始動補償器、つまり始動装
置によって電動機を緩やかに始動させる方式(始動補償
器始動)が一般的に採用されている。例えば、これに
は、定常運転時に必要な駆動電圧よりも低い電圧から徐
々に目的の駆動電圧に上昇させるものがあり、これによ
り電動機の始動時に加わる突入電流による急激なトルク
変動を抑制するため、始動時の衝撃や水撃を和らげるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような徐々に駆動電圧を上昇させる始動装置では、所
定時間を要して連続的に電圧を上昇させる必要上、当該
電圧を制御するトライアック(双方向性制御整流素子)
を簡易に制御することは困難である。即ち、トライアッ
クのゲートを制御する回路は複雑にならざるを得ず、ま
たこれに伴い部品点数も増加する。そのため、故障率の
増加を招き、ひいては製品等のコストの上昇をも招来す
るという問題がある。
【0006】また、定常運転時にもトライアックを介し
て駆動電圧を供給するものでは、トライアックのオン抵
抗によるエネルギ損失も発生するため、電動機へのエネ
ルギ供給効率の悪化を招くという問題もある。
【0007】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、比較的
簡素な回路構成により減電圧始動を実現し、省エネルギ
にも貢献し得る多相誘導電動機の始動装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の多相誘導電動機の
始動装置では、多相交流電源とこの多相交流電源により
駆動される多相誘導電動機との間に介在し、任意の2相
の電圧または電流を制御することにより、該多相誘導電
動機を緩やかに始動させる多相誘導電動機の始動装置で
あって、前記任意の2相のうちのいずれか1相に直列に
接続され、前記多相誘導電動機の定常運転時の駆動電圧
よりも低い第1の所定電圧を前記多相誘導電動機に供給
する第1の双方向性制御整流素子と、前記第1の双方向
性制御整流素子に並列に接続され、該第1の双方向性制
御整流素子の入出力端子間を短絡可能に導通し得る第1
のリレースイッチと、前記任意の2相のうちの他の1相
に直列に接続され、前記多相誘導電動機の定常運転時の
駆動電圧よりも低い第2の所定電圧を前記多相誘導電動
機に供給する第2の双方向性制御整流素子と、前記第2
の双方向性制御整流素子と並列に接続され、該第2の双
方向性制御整流素子の入出力端子間を短絡可能に導通し
得る第2のリレースイッチと、前記第1の双方向性制御
整流素子、前記第1のリレースイッチ、前記第2の双方
向性制御整流素子および前記第2のリレースイッチにそ
れぞれ接続されるとともに、前記多相誘導電動機の始動
信号が入力されることにより、所定の制御信号をこれら
に出力し得る制御部と、を備え、前記制御部は、前記始
動信号の入力に基づいて所定時間が経過するまでの間、
前記第1および第2の双方向性制御整流素子を前記第1
および第2の所定電圧の供給状態に制御し、かつ、前記
第1および第2のリレースイッチを遮断状態に制御し、
前記所定時間の経過後は、前記第1および第2のリレー
スイッチを導通状態に制御することを技術的特徴とす
る。
【0009】請求項1の発明では、第1の双方向性制御
整流素子、第1のリレースイッチ、第2の双方向性制御
整流素子、第2のリレースイッチおよび制御部を備え
る。第1の双方向性制御整流素子は、任意の2相のうち
のいずれか1相に直列に接続されて多相誘導電動機の定
常運転時の駆動電圧よりも低い第1の所定電圧を多相誘
導電動機に供給し、第1のリレースイッチは、この第1
の双方向性制御整流素子に並列に接続されて第1の双方
向性制御整流素子の入出力端子間を短絡可能に導通し得
る。また、第2の双方向性制御整流素子は、任意の2相
のうちの他の1相に直列に接続されて多相誘導電動機の
定常運転時の駆動電圧よりも低い第2の所定電圧を多相
誘導電動機に供給し、第2のリレースイッチは、この第
2の双方向性制御整流素子と並列に接続されて第2の双
方向性制御整流素子の入出力端子間を短絡可能に導通し
得る。そして、制御部は、第1の双方向性制御整流素
子、第1のリレースイッチ、第2の双方向性制御整流素
子および第2のリレースイッチにそれぞれ接続されると
ともに、多相誘導電動機の始動信号が入力されることに
より、所定の制御信号をこれらに出力し得るとともに、
始動信号の入力に基づいて所定時間が経過するまでの
間、第1および第2の双方向性制御整流素子を第1およ
び第2の所定電圧の供給状態に制御し、かつ、第1およ
び第2のリレースイッチを遮断状態に制御し、所定時間
の経過後は、第1および第2のリレースイッチを導通状
態(つまり第1および第2の双方向性制御整流素子の入
出力端子間を短絡状態)に制御する。
【0010】即ち、多相誘導電動機の始動信号の入力
後、所定時間が経過するまでの間は、第1および第2の
リレースイッチが遮断状態に制御されるので第1および
第2の双方向性制御整流素子により多相誘導電動機に第
1および第2の所定電圧が供給され、所定時間の経過後
は、第1および第2のリレースイッチを導通状態に制御
されるので第1および第2の双方向性制御整流素子によ
る第1および第2の所定電圧が供給されることなく、多
相交流電源よる電圧がそのまま多相誘導電動機に供給さ
れる。これにより、第1の双方向性制御整流素子、第1
のリレースイッチ、第2の双方向性制御整流素子、第2
のリレースイッチおよび制御部といった簡素な構成によ
り、多相誘導電動機の始動信号の入力後から所定時間ま
では第1および第2の所定電圧を、またこの所定時間の
経過後には多相交流電源よる駆動電圧を、多相誘導電動
機に供給することができる。またこの所定時間の経過後
に供給される多相交流電源よる駆動電圧は、第1および
第2の双方向性制御整流素子を介することなく、第1お
よび第2のリレースイッチを介して供給されるので、導
通時のエネルギ損失(例えばオン抵抗によるもの)を極
力減少させることができる。したがって、比較的簡素な
回路構成により減電圧始動を実現し、省エネルギにも貢
献し得る効果がある。
【0011】また、請求項2の多相誘導電動機の始動装
置では、請求項1において、前記制御部は、前記多相誘
導電動機の停止信号の入力に基づいて前記第1および第
2のリレースイッチを遮断状態に制御し、かつ、前記停
止信号の入力に基づいて所定時間が経過するまでの間、
前記第1および第2の双方向性制御整流素子を前記第1
および第2の所定電圧の供給状態に制御し、前記所定時
間の経過後は、前記第1および第2の双方向性制御整流
素子を遮断状態に制御することを技術的特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、制御部は、多相誘導
電動機の停止信号の入力に基づいて第1および第2のリ
レースイッチを遮断状態に制御し、かつ、停止信号の入
力に基づいて所定時間が経過するまでの間、第1および
第2の双方向性制御整流素子を第1および第2の所定電
圧の供給状態に制御し、所定時間の経過後は、第1およ
び第2の双方向性制御整流素子を遮断状態に制御する。
【0013】即ち、多相誘導電動機の停止信号の入力
後、所定時間が経過するまでの間は、第1および第2の
リレースイッチが遮断状態に制御されるので第1および
第2の双方向性制御整流素子により多相誘導電動機に第
1および第2の所定電圧が供給され、所定時間の経過後
は、第1および第2の双方向性制御整流素子を遮断状態
に制御するので第1および第2の双方向性制御整流素子
による第1および第2の所定電圧の供給が中止される。
これにより、定常運転中の多相誘導電動機には、多相誘
導電動機の停止信号の入力後から所定時間までは第1お
よび第2の所定電圧を供給することができ、またこの所
定時間の経過後には駆動電圧の供給を中止すること、つ
まり減電圧停止をすることができる。したがって、比較
的簡素な回路構成により減電圧始動を実現し省エネルギ
にも貢献し得る効果に加え、比較的簡素な回路構成によ
り減電圧停止をも実現し得る効果がある。
【0014】さらに、請求項3の多相誘導電動機の始動
装置では、請求項1または2において、前記第1の双方
向性制御整流素子による前記第1の所定電圧および前記
第2の双方向性制御整流素子による前記第2の所定電圧
の少なくとも一方は、任意に電圧値を設定可能であるこ
とを技術的特徴とする。
【0015】請求項3の発明では、第1の双方向性制御
整流素子による第1の所定電圧および第2の双方向性制
御整流素子による第2の所定電圧の少なくとも一方は、
任意に電圧値を設定可能である。これにより、第1の双
方向性制御整流素子により供給する第1の所定電圧ある
いは第2の双方向性制御整流素子により供給する第2の
所定電圧の電圧値を任意に設定することができるので、
多相誘導電動機に供給する交流電圧の各相間のバランス
をとることができる。つまり、多相誘導電動機に発生す
るトルクを最大限に引き出すことができる。したがっ
て、上述した各効果に加え、多相誘導電動機に発生する
始動時のトルクを向上し得る効果がある。
【0016】また、請求項4の多相誘導電動機の始動装
置では、請求項1〜3のいずれか一項において、前記制
御部は、前記多相交流電源の停電後復旧の際に始動信号
が入力されている場合、再始動信号を発生する再始動信
号発生部を備え、前記再始動信号の発生から所定時間が
経過するまでの間、前記第1および第2の双方向性制御
整流素子を前記第1および第2の所定電圧の供給状態に
制御し、かつ、前記第1および第2のリレースイッチを
遮断状態に制御し、この所定時間の経過後は、前記第1
および第2のリレースイッチを導通状態に制御すること
を技術的特徴とする。
【0017】請求項4の発明では、多相交流電源の停電
後復旧の際に始動信号が入力されている場合、再始動信
号を発生する再始動信号発生部を備え、再始動信号の発
生から所定時間が経過するまでの間、第1および第2の
双方向性制御整流素子を第1および第2の所定電圧の供
給状態に制御し、かつ、第1および第2のリレースイッ
チを遮断状態に制御し、この所定時間の経過後は、第1
および第2のリレースイッチを導通状態に制御する。こ
れにより、多相交流電源に停電が発生してもその復旧に
よって、再始動信号発生部により再始動信号を発生する
ので、再始動信号の発生から所定時間が経過するまでの
間は、多相誘導電動機に第1および第2の所定電圧が供
給され、この所定時間の経過後は、多相誘導電動機に多
相交流電源よる電圧がそのまま多相誘導電動機に供給さ
れる。つまり、停電後の復旧により自動的に再始動し、
その場合にも減電圧始動をすることができる。また第1
の双方向性制御整流素子、第1のリレースイッチ、第2
の双方向性制御整流素子、第2のリレースイッチおよび
制御部といった簡素な構成により、構成されるので、停
電後の復旧による再始動も迅速に行うことができる。し
たがって、上述した各効果に加え、停電後の復旧でも自
動的かつ迅速に減電圧始動をし得る効果がある。
【0018】さらに、請求項5の多相誘導電動機の始動
装置では、請求項2〜4のいずれか一項において、前記
制御部は、前記多相誘導電動機の停止信号の入力に基づ
いて前記第1および第2のリレースイッチを遮断状態に
制御し、かつ、前記停止信号の入力に基づいて所定時間
が経過するまでの間に、前記多相誘導電動機の始動信号
が再入力されたときには、始動再開信号を発生する始動
再開信号発生部を備え、前記始動再開信号の発生から所
定時間が経過するまでの間、前記第1および第2の双方
向性制御整流素子を前記第1および第2の所定電圧の供
給状態に制御し、かつ、前記第1および第2のリレース
イッチを遮断状態に制御し、この所定時間の経過後は、
前記第1および第2のリレースイッチを導通状態に制御
することを技術的特徴とする。
【0019】請求項5の発明では、多相誘導電動機の停
止信号の入力に基づいて第1および第2のリレースイッ
チを遮断状態に制御し、かつ、停止信号の入力に基づい
て所定時間が経過するまでの間に、多相誘導電動機の始
動信号が再入力されたときには、始動再開信号を発生す
る始動再開信号発生部を備え、始動再開信号の発生から
所定時間が経過するまでの間、第1および第2の双方向
性制御整流素子を第1および第2の所定電圧の供給状態
に制御し、かつ、第1および第2のリレースイッチを遮
断状態に制御し、この所定時間の経過後は、第1および
第2のリレースイッチを導通状態に制御する。これによ
り、多相誘導電動機の停止信号が入力された後の当該所
定時間が経過するまでの間に、始動信号が再入力される
と、始動再開信号発生部により始動再開信号を発生する
ので、停止することなく、再度、自動的に減電圧始動を
することができる。したがって、上述した各効果に加
え、停止信号の入力後、当該所定時間が経過するまでの
間に始動信号が再入力されたときでも自動的かつ迅速に
減電圧始動をし得る効果がある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多相誘導電動機の
始動装置を、3相交流電源により駆動される3相交流モ
ータに適用した実施形態について図1〜図6を参照して
説明する。まず、図1〜図3、図5、図6に基づいて、
本実施形態に係る多相誘導電動機の始動装置(以下「始
動装置」という。)10の構成を説明する。なお、図1
には始動装置10の構成を示すブロック図、図2には電
圧制御部20a、20bの構成を示す回路図、がそれぞ
れ図示されている。また、図3には、始動装置10によ
るトライアック制御信号およびリレー制御信号と、モー
タ供給電圧と、の時間関係を示すタイミングチャートが
図示されている。さらに、図5、図6には、R相および
T相の電流波形をオシロスコープにより観測した波形図
が図示されている。
【0021】図1に示すように、始動装置10は、主
に、3相交流(R相、S相、T相)のうちのR相に入る
電圧制御部20aと、同様にT相に入る電圧制御部20
bと、タイマ制御部30とから構成されており、3相交
流電源とこの3相交流電源により駆動される3相モータ
IMとの間に介在し、R相およびT相の電圧または電流
を制御することにより、3相モータIMを緩やかに始動
させるものである。
【0022】電圧制御部20aは、主に、トライアック
部22、リレー部24、電圧調整部26から構成されて
おり、入力端子Pi および出力端子Po を介して、R相
と3相モータIMとの間に介在している。なお、T相に
介在する電圧制御部20bも、このR相に介在する電圧
制御部20aと同様に構成されている。したがって、両
者の構成、作動等を以下、特に断らない限り、まとめて
説明する。
【0023】図2に示すように、電圧制御部20a、2
0bは、入力端子Pi が3相交流電源側に、また出力端
子Po が3相モータIM側に、それぞれ接続されてお
り、この両端子間に、トライアック部22、リレー部2
4、電圧調整部26等がそれぞれ接続されている。
【0024】トライアック部22は、トライアックTRAC
とダイアックDIACとコネクタCN1 とから構成されてい
る。トライアックTRACは、入力端子、出力端子およびゲ
ート端子を備えており、当該入力端子が入力端子Pi
に、また当該出力端子が出力端子Po に、さらにゲート
端子がダイアックDIACの出力端子に、それぞれ接続され
ている。そして、ダイアックDIACの残りの端子、つまり
入力端子は、2端子のコネクタCN1 の一端子に接続さ
れ、このコネクタCN1 の他端子は電圧調整部26に接続
されている。
【0025】このコネクタCN1 は、図示しないスイッチ
ング素子の両端に接続可能に構成されており、このスイ
ッチング素子は、外部よりタイマ制御部30に入力され
る始動信号Hまたは停止信号Lによりタイマ制御部30
から出力されるトライアック制御信号TRonまたはTRoff
によってオン状態あるいはオフ状態に制御されるように
構成および接続がなされている。
【0026】このように構成することにより、コネクタ
CN1 の両端子が当該スイッチング素子によりオン状態、
つまり導通状態になると電圧調整部26から出力される
電圧をダイアックDIACの入力端子に印加することができ
るので、この印加電圧がダイアックDIACのブレークオー
バ電圧を超えているときには、トライアックTRACのゲー
トにトリガ電圧を加えることができる。一方、コネクタ
CN1 の両端子が当該スイッチング素子によりオフ状態、
つまり遮断状態になるとダイアックDIACの入力端子に印
加されていた電圧を遮断することができるので、トライ
アックTRACにトリガ電圧が印加されるのを阻止すること
ができる。
【0027】リレー部24は、リレーRLY とダイオード
DとコネクタCN2 とから構成されている。リレーRLY
は、その接点端子の一端側が入力端子Pi に、同接点端
子の他端側が出力端子Po に、それぞれ接続されてお
り、この接点端子はマグネットコイルの励磁により導通
状態に制御し得るように構成されている。そして、この
マグネットコイルの両端には、ダイオードDおよびコネ
クタCN2 がそれぞれ並列に接続されている。
【0028】このコネクタCN2 は、図示しないスイッチ
ング素子を介してリレーRLY の駆動電圧源に接続されて
おり、このスイッチング素子は、タイマ制御部30から
出力されるリレー制御信号RLonまたはRLoff よりオン状
態あるいはオフ状態に制御されるように構成および接続
がなされている。
【0029】このように構成することによって、当該ス
イッチング素子がオン状態になることによりコネクタCN
2 の両端子にリレーRLY の駆動電圧が印加されるので、
これによりリレーRLY のマグネットコイルに励磁電圧が
印加されてリレーRLY の接点を導通状態にすることがで
きる。一方、当該スイッチング素子がオフ状態になるこ
とにより、コネクタCN2 の両端子に印加されていた駆動
電圧が遮断されるので、マグネットコイルの励磁も消滅
しリレーRLY の接点を開放状態(遮断状態)にすること
ができる。
【0030】なお、マグネットコイルの両端に接続され
たダイオードDは、通電中のマグネットコイルを遮断し
たときに生じ得る逆起電力がコネクタCN2 側に印加され
ることを防止するための保護回路を構成するものであ
る。
【0031】電圧調整部26は、直列に接続された、抵
抗R1、可変抵抗VRおよびコンデンサC1から構成さ
れており、可変抵抗VRとコンデンサC1との接続点に
前述したコネクタCN1 の他端側が接続されている。この
ように直列接続された抵抗R1、可変抵抗VRおよびコ
ンデンサC1を、入力端子Pi と出力端子Po との間に
接続することにより、トライアックTRACが遮断状態にあ
るときには、入力端子Pi から抵抗R1および可変抵抗
VRを介して出力端子Po に向かって流れる入力電流に
よる電荷をコンデンサC1に蓄えることができる。つま
り、コンデンサC1の端子電圧がダイアックDIACのブレ
ークオーバ電圧に達するまで、コンデンサC1を充電す
ることができる。これによりダイアックDIACをブレーク
オーバしさらにトライアックTRACをトリガし得るトリガ
電圧を作ることができる。
【0032】電圧調整部26を構成する可変抵抗VR
は、コンデンサC1に流込む充電電流の電流量を調整可
能にするもので、具体的には後述する減電圧始動期間中
あるいは減電圧停止期間中に3相モータIMを駆動する
減電圧Von/offを設定し得るものである。また、この可
変抵抗VRによる減電圧Von/offの設定により、図5お
よび図6に示すようなR相およびT相の電流波形のバラ
ツキがないように、全相の振幅を揃えることができる。
つまり、可変抵抗VRを調整することにより、3相交流
波形の全相にわたってその振幅値を位相制御することが
できるので、各相間のバランスをとることができる。こ
れにより、3相モータIMに発生するトルクを最大限に
引き出すことができるので、始動時のトルクを向上でき
る。なお、この図5、図6に示す電流波形は、電圧制御
部20a、20bと3相モータIMとの間にシャント抵
抗を介在させ、その両端電圧をオシロスコープにより観
測し記録したものである。
【0033】なお、入力端子Pi と出力端子Po との間
に直列に接続されるコンデンサC2および抵抗R2はス
ナバ回路を構成するもので、両端子間のサージ電圧等を
吸収することによりトライアックTRACの誤点弧を防止し
得るものである。また入力端子Pi と出力端子Po との
間に接続されるバリスタVは、所定電圧以上の過電圧が
両端子間に印加されるのを防止するための保護回路を構
成するものである。
【0034】図1に示すように、タイマ制御部30は、
主に、始動タイマ部32、停止タイマ部34、再トリガ
発生部36、電源部(図略)から構成されており、出力
端子TR/RL-aを介して電圧制御部20aのコネクタCN1
、CN2 に、出力端子TR/RL-bを介して電圧制御部20
bのコネクタCN1 、CN2 に、それぞれ接続されている。
【0035】始動タイマ部32は、タイマ制御部30の
外部より入力端子Sigを介して入力される始動信号H
(例えば論理レベルHの信号)により起動するCRタイ
マで、CRによりタイマ時定数を調整可能なものであ
る。この始動タイマ部32は、図3に示すように、始動
信号Hの入力あると、出力端子TR/RL-a、bを介して、
まずトライアック制御信号TRonを出力し、所定時間(例
えば2〜3秒)の経過後にリレー制御信号RLonを出力し
得るように構成されている。なおこの所定時間は、図3
に示す減電圧始動期間に対応する。
【0036】停止タイマ部34は、タイマ制御部30の
外部より入力端子Sigを介して入力される停止信号L
(例えば論理レベルLの信号)により起動するCRタイ
マで、始動タイマ部32と同様にCRによりタイマ時定
数を調整可能なものである。この停止タイマ部34は、
図3に示すように、停止信号Lの入力あると、出力端子
TR/RL-a、bを介して、まずリレー制御信号RLoff を出
力し、所定時間(例えば2〜3秒)の経過後にトライア
ック制御信号TRoff を出力し得るように構成されてい
る。なおこの所定時間は、図3に示す減電圧停止期間に
対応する。
【0037】再トリガ発生部36は、3相交流電源の停
電後復旧の際に始動信号Hが入力されている場合、再ト
リガ信号RTrg(再始動信号)を発生し、また停止信号L
の入力による減電圧始動期間に始動信号Hが再入力され
た場合、再トリガ信号RTrg(始動再開信号)を発生する
ものである。
【0038】次に、始動装置10の作動を図3および図
4に基づいて説明する。なお、図3、4には、始動装置
10によるトライアック制御信号およびリレー制御信号
と、モータ供給電圧と、の時間関係を示すタイミングチ
ャートがそれぞれ図示されている。
【0039】図3に示すように、まずタイマ制御部30
の外部より入力端子Sigを介して始動信号Hが入力され
ると、タイマ制御部30の始動タイマ部32により、コ
ネクタCN1 のスイッチング素子にトライアック制御信号
TRonが出力される。すると電圧制御部20a、20bで
は、コネクタCN1 の両端子が導通状態になるので、コン
デンサC1の充電電圧がダイアックDIACに印加され、ダ
イアックDIACのブレークオーバ電圧を超えることによ
り、トライアックTRACのゲートにトリガ電圧が印加され
る。これにより、トライアックTRACがオン状態に制御さ
れるので、電圧制御部20a、20bの出力端子Po 端
子、即ち3相モータIMに、所定の減電圧Von/offを供
給する。なお、この所定の減電圧Von/offは、定常運転
時の電圧(例えば200V)よりも低い電圧(例えば1
15V)に設定されているので、減電圧始動に移行する
ことができる。
【0040】また、タイマ制御部30では、始動信号H
が入力されると、始動タイマ部32により所定時間(例
えば2〜3秒)の計時を開始する。つまり、図3に示す
減電圧始動期間の経過を計測する。そして、減電圧始動
期間が満了すると、始動タイマ部32により、コネクタ
CN2 のスイッチング素子にリレー制御信号RLonが出力さ
れるので、リレーRLY の駆動電圧源がコネクタCN2 に供
給され、電圧制御部20a、20bのリレーRLY のマグ
ネットコイルに励磁電圧が印加される。これによりリレ
ーRLY の接点が導通状態になるので、トライアックTRAC
を介することなく、リレーRLY を介して3相モータIM
に直接供給される。つまり、3相モータIMは、減電圧
始動が完了し、定常運転状態に移行する。
【0041】次に、3相モータIMの定常運転の状態に
おいて、タイマ制御部30の外部より入力端子Sigを介
して停止信号Lが入力されると、タイマ制御部30の停
止タイマ部34により、コネクタCN2 のスイッチング素
子にリレー制御信号RLoff が出力される。すると、それ
まで供給されていたリレーRLY の駆動電圧源の供給が中
止されるので、電圧制御部20a、20bのリレーRLY
のマグネットコイルに発生していた励磁が消滅し、リレ
ーRLY の接点が遮断状態になる。これにより、トライア
ックTRACの両端子は開放状態になるので、再びトライア
ックTRACによる3相モータIMへの所定の減電圧Von/o
ffの供給が開始される。つまり、減電圧停止に移行する
ことができる。
【0042】また、タイマ制御部30では、停止信号L
が入力されると、停止タイマ部34により所定時間(例
えば2〜3秒)の計時を開始する。つまり、図3に示す
減電圧停止期間の経過を計測する。そして、減電圧停止
期間が満了すると、停止タイマ部34により、コネクタ
CN1 のスイッチング素子にトライアック制御信号TRoff
が出力される。すると、それまでトライアックTRACをト
リガしていたダイアックDIACによるブレークオーバ電圧
の供給が遮断されるので、トライアックTRACによる所定
の減電圧Von/offの供給も中止される。つまり、3相モ
ータIMの減電圧停止が完了し、停止状態に移行する。
【0043】ここで、再トリガ発生部36の再トリガ信
号RTrg(始動再開信号)によって、3相モータIMが始
動を再開する場合について、図4を参照して説明する。
前述したように、タイマ制御部30に停止信号Lが入力
されると、減電圧停止期間の経過後に3相モータIMは
運転を停止する。ところが、この減電圧停止期間内に、
始動信号が再度入力された場合、図4に示すように、再
トリガ信号RTrg(始動再開信号)を発生させ、再度、3
相モータIMを減電圧始動させるようにしたものが、こ
こで説明する再トリガ発生部36による機能である。
【0044】図4に示すように、タイマ制御部30に停
止信号Lが入力されると、減電圧停止期間が始まり、そ
のまま始動信号Hがタイマ制御部30に入力されなけれ
ば、当該減電圧停止期間の経過後、図4に示す点線αに
よるトライアック制御信号TRoff がタイマ制御部30に
出力されてトライアックTRACによる所定の減電圧Von/o
ffの供給も中止される(図4に示す点線β)。
【0045】しかし、当該減電圧停止期間内に始動信号
Hがタイマ制御部30に入力されると、再トリガ発生部
36によって再トリガ信号RTrg(始動再開信号)が始動
タイマ部32に入力されるので、これにより再度、始動
タイマ部32による新たな減電圧始動期間の経過を計測
する。そしてこの新たな減電圧始動期間が満了すると、
始動タイマ部32により、コネクタCN2 のスイッチング
素子にリレー制御信号RLonが出力されるので、リレーRL
Y の接点が導通状態になり、再度、3相モータIMは減
電圧始動を経て定常運転状態に移行することができる。
したがって、3相モータIMの停止信号Lの入力後、減
電圧停止期間が経過するまでの間に始動信号Hが再入力
されたときでも、自動的かつ迅速に減電圧始動できる。
【0046】以上説明したように、本実施形態に係る始
動装置10によると、電圧制御部20aのトライアック
TRACは、3相交流のうちのR相に直列に接続されて3相
モータIMの定常運転時の駆動電圧よりも低い減電圧V
on/offを3相モータIMに供給し、リレーRLY は、この
トライアックTRACに並列に接続されてトライアックTRAC
の入出力端子間を短絡可能に導通し得る。電圧制御部2
0bのトライアックTRACは、3相交流のうのT相に直列
に接続されて3相モータIMの定常運転時の駆動電圧よ
りも低い減電圧Von/offを3相モータIMに供給し、リ
レーRLY は、このトライアックTRACに並列に接続されて
トライアックTRACの入出力端子間を短絡可能に導通し得
る。そして、タイマ制御部30は、電圧制御部20aの
トライアックTRAC、同リレーRLY 、電圧制御部20bの
トライアックTRAC、同リレーRLYにそれぞれ接続される
とともに、3相モータIMの始動信号Hが入力されるこ
とにより、トライアック制御信号TRon、リレー制御信号
RLonをこれらに出力し得るとともに、始動信号Hの入力
に基づいて減電圧始動期間が経過するまでの間、電圧制
御部20a、20bのトライアックTRACをVon/off減電
圧の供給状態に制御し、かつ、電圧制御部20a、20
bのリレーRLY を遮断状態に制御し、減電圧始動期間の
経過後は、同リレーRLY を導通状態に制御する。
【0047】即ち、3相モータIMの始動信号Hの入力
後、減電圧始動期間が経過するまでの間は、電圧制御部
20a、20bのリレーRLY が遮断状態に制御されるの
で電圧制御部20a、20bのトライアックTRACにより
3相モータIMに減電圧Von/offが供給され、減電圧始
動期間の経過後は、同リレーRLY を導通状態に制御され
るのでトライアックTRACによる減電圧Von/offが供給さ
れることなく、3相交流電源よる電圧がそのまま3相モ
ータIMに供給される。これにより、電圧制御部20a
のトライアックTRAC、同リレーRLY 、電圧制御部20b
のトライアックTRAC、同リレーRLY およびタイマ制御部
30といった簡素な構成により、3相モータIMの始動
信号Hの入力後から減電圧始動期間までは減電圧Von/o
ffを、またこの減電圧始動期間の経過後には3相交流電
源よる駆動電圧を、3相モータIMに供給することがで
きる。またこの減電圧始動期間の経過後に供給される3
相交流電源よる駆動電圧は、電圧制御部20a、20b
のトライアックTRACを介することなく、電圧制御部20
a、20bのリレーRLY を介して供給されるので、導通
時のエネルギ損失(例えばオン抵抗によるもの)を極力
減少させることができる。したがって、比較的簡素な回
路構成により減電圧始動を実現し、省エネルギにも貢献
し得る効果がある。
【0048】また、本実施形態に係る始動装置10によ
ると、タイマ制御部30は、3相モータIMの停止信号
Lの入力に基づいて電圧制御部20a、20bのリレー
RLYを遮断状態に制御し、かつ、停止信号Lの入力に基
づいて減電圧停止期間が経過するまでの間、電圧制御部
20a、20bのトライアックTRACを減電圧Von/offの
供給状態に制御し、減電圧停止期間の経過後は、電圧制
御部20a、20bのトライアックTRACを遮断状態に制
御する。
【0049】即ち、3相モータIMの停止信号Lの入力
後、減電圧停止期間が経過するまでの間は、電圧制御部
20a、20bのリレーRLY が遮断状態に制御されるの
で電圧制御部20a、20bのトライアックTRACにより
3相モータIMに減電圧Von/offが供給され、減電圧停
止期間の経過後は、トライアックTRACを遮断状態に制御
するのでトライアックTRACによる減電圧Von/offの供給
が中止される。これにより、定常運転中の3相モータI
Mには、3相モータIMの停止信号Lの入力後から減電
圧停止期間までは減電圧Von/offを供給することがで
き、またこの減電圧停止期間の経過後には減電圧Von/o
ffの供給を中止することができる。したがって、比較的
簡素な回路構成により減電圧始動を実現し省エネルギに
も貢献し得る効果に加え、比較的簡素な回路構成により
減電圧停止をも実現し得る効果がある。
【0050】さらに、本実施形態に係る始動装置10に
よると、電圧制御部20aのトライアックTRACによる減
電圧Von/offおよび電圧制御部20bのトライアックTR
ACによる減電圧Von/offは、電圧調整部26により電圧
値を任意に設定可能である。これにより、3相モータI
Mに供給する交流電圧の各相間のバランスをとることが
できる。つまり、3相モータIMに発生するトルクを最
大限に引き出すことができる。したがって、上述した各
効果に加え、3相モータIMに発生する始動時のトルク
を向上し得る効果がある。
【0051】また、本実施形態に係る始動装置10によ
ると、3相交流電源の停電後復旧の際に始動信号Hが入
力されている場合、再トリガ信号(再始動信号)RTrgを
発生する再トリガ発生部36を備え、再トリガ信号RTrg
の発生から減電圧始動期間が経過するまでの間、電圧制
御部20a、20bのトライアックTRACを減電圧Von/o
ffの供給状態に制御し、かつ、電圧制御部20a、20
bのリレーRLY を遮断状態に制御し、この減電圧始動期
間の経過後は、同リレーRLY を導通状態に制御する。こ
れにより、3相交流電源に停電が発生してもその復旧に
よって、再トリガ発生部36により再トリガ信号RTrgを
発生するので、再トリガ信号RTrgの発生から減電圧始動
期間が経過するまでの間は、3相モータIMに減電圧V
on/offが供給され、この減電圧始動期間の経過後は、3
相モータIMに3相交流電源よる電圧がそのまま3相モ
ータIMに供給される。つまり、停電後の復旧により自
動的に再始動し、その場合にも減電圧始動をすることが
できる。またトライアックTRAC、リレーRLY およびタイ
マ制御部30といった簡素な構成により、構成されるの
で、停電後の復旧による再始動も迅速に行うことができ
る。したがって、上述した各効果に加え、停電後の復旧
でも自動的かつ迅速に減電圧始動をし得る効果がある。
【0052】また、本実施形態に係る始動装置10によ
ると、3相モータIMの停止信号Lの入力に基づいて電
圧制御部20a、20bのリレーRLY を遮断状態に制御
し、かつ、停止信号Lの入力に基づいて減電圧停止期間
が経過するまでの間に、3相モータIMの始動信号Hが
再入力されたときには、再トリガ信号RTrg(始動再開信
号)を発生する再トリガ発生部36を備え、再トリガ信
号RTrgの発生から減電圧始動期間が経過するまでの間、
電圧制御部20a、20bのトライアックTRACを減電圧
Von/offの供給状態に制御し、かつ、電圧制御部20
a、20bのリレーRLY を遮断状態に制御し、この減電
圧始動期間の経過後は、同リレーRLY を導通状態に制御
する。これにより、3相モータIMの停止信号Lが入力
された後の減電圧停止期間が経過するまでの間に、始動
信号Hが再入力されると、再トリガ発生部36により再
トリガ信号RTrgを発生するので、停止することなく、再
度、自動的に減電圧始動をすることができる。したがっ
て、上述した各効果に加え、3相モータIMの停止信号
Lの入力後、減電圧停止期間が経過するまでの間に始動
信号Hが再入力されたときでも、自動的かつ迅速に減電
圧始動をし得る効果がある。
【0053】なお、本実施形態では、3相交流電源のR
相に電圧制御部20aを介在させ、同T相に電圧制御部
20bを介在させたが、本発明ではこれに限られること
はなく、任意の2相であればR相とS相あるいはS相と
T相に電圧制御部20a、20bを介在させても、上述
同様の作用、効果を得ることができる。
【0054】また、本実施形態では、3相交流モータに
適用する例を説明したが、本発明はこれに限られること
はなく、多相誘導電動機であれば、例えば5相交流モー
タ等にも同様に適用することができ、上述同様の作用、
効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る始動装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】本実施形態の始動装置を構成する電圧制御部の
構成を示す回路図である。
【図3】本実施形態の始動装置によるトライアック制御
信号およびリレー制御信号と、モータ供給電圧と、の時
間関係を示すタイミングチャートである。
【図4】本実施形態の始動装置によるトライアック制御
信号およびリレー制御信号と、モータ供給電圧と、の時
間関係を示すタイミングチャートである。
【図5】R相およびT相の電流波形をオシロスコープに
より観測した波形図(10mV/div、5mS/div)で、図5
(A) はR相、図5(B) はT相の電流波形である。
【図6】R相およびT相の電流波形をオシロスコープに
より観測した波形図(10mV/div、0.2S/div)で、
図6(A) はR相、図6(B) はT相の電流波形である。
【符号の説明】
10 始動装置(多相誘導電動機の始動装
置) 20a、20b 電圧制御部 22 トライアック部 24 リレー部 26 電圧調整部 30 タイマ制御部(制御部) 32 始動タイマ部 34 停止タイマ部 36 再トリガ発生部(再始動信号発生部、
始動再開信号発生部) IM 3相モータ(多相誘導電動機) TRAC トライアック(第1の双方向性制御整
流素子、第2の双方向性制御整流素子) RLY リレー(第1のリレースイッチ、第2
のリレースイッチ) Von/off 減電圧(第1の所定電圧、第2の所定
電圧) H 始動信号 L 停止信号 TRon、TRoff トライアック制御信号(所定の制御信
号) RLon、RLoff リレー制御信号(所定の制御信号) RTrg 再トリガ信号(再始動信号、始動再開
信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H001 AA03 AA07 AB01 AC01 AC03 AD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相交流電源とこの多相交流電源により
    駆動される多相誘導電動機との間に介在し、任意の2相
    の電圧または電流を制御することにより、該多相誘導電
    動機を緩やかに始動させる多相誘導電動機の始動装置で
    あって、 前記任意の2相のうちのいずれか1相に直列に接続さ
    れ、前記多相誘導電動機の定常運転時の駆動電圧よりも
    低い第1の所定電圧を前記多相誘導電動機に供給する第
    1の双方向性制御整流素子と、 前記第1の双方向性制御整流素子に並列に接続され、該
    第1の双方向性制御整流素子の入出力端子間を短絡可能
    に導通し得る第1のリレースイッチと、 前記任意の2相のうちの他の1相に直列に接続され、前
    記多相誘導電動機の定常運転時の駆動電圧よりも低い第
    2の所定電圧を前記多相誘導電動機に供給する第2の双
    方向性制御整流素子と、 前記第2の双方向性制御整流素子と並列に接続され、該
    第2の双方向性制御整流素子の入出力端子間を短絡可能
    に導通し得る第2のリレースイッチと、 前記第1の双方向性制御整流素子、前記第1のリレース
    イッチ、前記第2の双方向性制御整流素子および前記第
    2のリレースイッチにそれぞれ接続されるとともに、前
    記多相誘導電動機の始動信号が入力されることにより、
    所定の制御信号をこれらに出力し得る制御部と、を備
    え、 前記制御部は、前記始動信号の入力に基づいて所定時間
    が経過するまでの間、前記第1および第2の双方向性制
    御整流素子を前記第1および第2の所定電圧の供給状態
    に制御し、かつ、前記第1および第2のリレースイッチ
    を遮断状態に制御し、 前記所定時間の経過後は、前記第1および第2のリレー
    スイッチを導通状態に制御することを特徴とする多相誘
    導電動機の始動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記多相誘導電動機の停
    止信号の入力に基づいて前記第1および第2のリレース
    イッチを遮断状態に制御し、かつ、前記停止信号の入力
    に基づいて所定時間が経過するまでの間、前記第1およ
    び第2の双方向性制御整流素子を前記第1および第2の
    所定電圧の供給状態に制御し、 前記所定時間の経過後は、前記第1および第2の双方向
    性制御整流素子を遮断状態に制御することを特徴とする
    請求項1記載の多相誘導電動機の始動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の双方向性制御整流素子による
    前記第1の所定電圧および前記第2の双方向性制御整流
    素子による前記第2の所定電圧の少なくとも一方は、任
    意に電圧値を設定可能であることを特徴とする請求項1
    または2記載の多相誘導電動機の始動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、 前記多相交流電源の停電後復旧の際に始動信号が入力さ
    れている場合、再始動信号を発生する再始動信号発生部
    を備え、 前記再始動信号の発生から所定時間が経過するまでの
    間、前記第1および第2の双方向性制御整流素子を前記
    第1および第2の所定電圧の供給状態に制御し、かつ、
    前記第1および第2のリレースイッチを遮断状態に制御
    し、この所定時間の経過後は、前記第1および第2のリ
    レースイッチを導通状態に制御することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか一項に記載の多相誘導電動機の始
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、 前記多相誘導電動機の停止信号の入力に基づいて前記第
    1および第2のリレースイッチを遮断状態に制御し、か
    つ、前記停止信号の入力に基づいて所定時間が経過する
    までの間に、前記多相誘導電動機の始動信号が再入力さ
    れたときには、始動再開信号を発生する始動再開信号発
    生部を備え、 前記始動再開信号の発生から所定時間が経過するまでの
    間、前記第1および第2の双方向性制御整流素子を前記
    第1および第2の所定電圧の供給状態に制御し、かつ、
    前記第1および第2のリレースイッチを遮断状態に制御
    し、この所定時間の経過後は、前記第1および第2のリ
    レースイッチを導通状態に制御することを特徴とする請
    求項2〜4のいずれか一項に記載の多相誘導電動機の始
    動装置。
JP2001170535A 2001-06-06 2001-06-06 多相誘導電動機の始動装置 Pending JP2002369563A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170535A JP2002369563A (ja) 2001-06-06 2001-06-06 多相誘導電動機の始動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001170535A JP2002369563A (ja) 2001-06-06 2001-06-06 多相誘導電動機の始動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002369563A true JP2002369563A (ja) 2002-12-20

Family

ID=19012441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001170535A Pending JP2002369563A (ja) 2001-06-06 2001-06-06 多相誘導電動機の始動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002369563A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010052699A2 (en) * 2008-11-04 2010-05-14 Zvi Vainer Method and device for an induction motor start
CN102166829A (zh) * 2010-02-25 2011-08-31 Sms米尔股份有限公司 用于制造由非铁金属构成的型材的挤压机

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010052699A2 (en) * 2008-11-04 2010-05-14 Zvi Vainer Method and device for an induction motor start
WO2010052699A3 (en) * 2008-11-04 2010-08-19 Zvi Vainer Method and device for an induction motor start
CN102166829A (zh) * 2010-02-25 2011-08-31 Sms米尔股份有限公司 用于制造由非铁金属构成的型材的挤压机
JP2011177014A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Sms Meer Gmbh 非鉄金属から成形物を製造するための金属押出加工機
US9211577B2 (en) 2010-02-25 2015-12-15 Sms Meer Gmbh Extrusion press for making profiles of nonferrous metal

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2528413C2 (ru) Электродинамическое тормозное устройство для универсального двигателя
US7612471B2 (en) Hybrid electrical switching device
JPH04222496A (ja) 電動機制御装置及び方法
US7397225B2 (en) Apparatus for controlling the power of an AC voltage supplying an electrical consumer by phase control and method for reducing harmonics
EP1282937B1 (en) Method for controlling the starting of an ac induction motor
JPH10337063A (ja) 交流電動機の始動方法及び装置
US5687069A (en) Rectifier bridge apparatus
US6407529B1 (en) Method for controlling the starting of an induction motor utilizing closed loop alpha control
CA2495606C (en) Device for controlling power by phase control, and method for reducing harmonic waves
Mestry et al. Smooth starting of induction motor during open circuit and short circuit condition
JP2002369563A (ja) 多相誘導電動機の始動装置
JPH1127933A (ja) 電気消費体の出力を制御する方法及び装置
CN219204378U (zh) 一种可编程控制器控制电机软启动的电路
RU2101843C1 (ru) Устройство для пуска асинхронного электродвигателя с фазным ротором
Asghar Starting Inrush Current Mitigation during Reswitching of Three-Phase Induction Motors by Discontinuous Phase-Controlled Switching
RU2054788C1 (ru) Асинхронный трехфазный электропривод с питанием от однофазной сети
RU2084075C1 (ru) Регулятор возбуждения синхронного двигателя
KR940008534B1 (ko) 3상 유도 전동기의 시동 제어 장치
JPH09285977A (ja) モータ駆動回路
SU1387152A1 (ru) Устройство дл возбуждени синхронной электрической машины
JPH09117170A (ja) モーター始動装置
JPH0654568A (ja) 3相誘導電動機の始動制御装置
RU2062546C1 (ru) Устройство для управления трехфазным электродвигателем
KR20040076378A (ko) 하이브리드 모터 스타터의 정지 제어회로
SU347921A1 (ru) ВЫКЛЮЧАТЕЛЬ КАЖДОЙ ФАЗЫ т-ФАЗНОЙ НАГРУЗКИ ПЕРЕМЕННОГО ТОКА