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JP2002364712A - 歯車機構及びこの歯車機構を備えたドア開放装置及びこのドア開放装置を備えた収納庫並びに冷蔵庫 - Google Patents

歯車機構及びこの歯車機構を備えたドア開放装置及びこのドア開放装置を備えた収納庫並びに冷蔵庫

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Publication number
JP2002364712A
JP2002364712A JP2001173865A JP2001173865A JP2002364712A JP 2002364712 A JP2002364712 A JP 2002364712A JP 2001173865 A JP2001173865 A JP 2001173865A JP 2001173865 A JP2001173865 A JP 2001173865A JP 2002364712 A JP2002364712 A JP 2002364712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
opening device
gear group
door
door opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001173865A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Onishi
一郎 大西
Akinori Tsujimoto
明徳 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP2001173865A priority Critical patent/JP2002364712A/ja
Publication of JP2002364712A publication Critical patent/JP2002364712A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアを開放するために必要な押し代を設置場
所に応じて自在に設定できるモータ式のドア開放装置を
提供する。 【解決手段】 モータ12の回転を第1歯車群13と第
2歯車群17との間で交互に伝達されるようにした歯車
機構11と、歯車機構11の回転伝達の最終となる歯車
とかみ合う出力歯車27と、出力歯車27のよって回転
する雌ネジ27aと、雌ネジ部27aに螺合する雄ネジ
28aを外周に設けたスライド部材28とで構成し、モ
ータの回転量に応じて出力歯車27を回転させてスライ
ド部材28を前進または後退させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転式ドアや引き
出し式ドアを開放させる部材等に応用される歯車機構及
びこの歯車機構を備えたドア開放装置及びこのドア開放
装置を備えた収納庫ならびに冷蔵庫に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から冷蔵庫等のドア開放装置に使用
される歯車機構として、特開2000−320955号
に開示されているように、モータの回転を歯車列で減速
し、歯車列の最終段歯車とかみ合うラック歯を設けた突
き出し部材を直線移動させるものが知られており、以
下、図面を用いて従来のドア開放装置の歯車機構につい
て説明する。
【0003】図7は従来のドア開放装置の内部機構を示
す平面図である。図7においてドア開放装置1は、モー
タ2とモータ2の駆動力を伝達する歯車列3と、歯車列
3の回転をラック歯によって直線移動に変換する突き出
し部材4と、突き出し部材4が直線移動した後に突き出
し部材4を移動前の位置へ復帰させるコイルバネ5と
を、ケース6の内部に収納して構成されている。
【0004】突き出し部材4の移動方向側にドア7があ
るように設置すれば、モータ2を回転させることで突き
出し部材4がドア7を開方向に押出すことになる。そし
て、ドア7を所定距離押したとき歯車列3と突き出し部
材4のラック歯とのかみ合いが解除され、突き出し部材
4はコイルバネ5の付勢力によって元の位置へ復帰す
る。
【0005】上記のようなドア開放装置は冷蔵庫等の隔
壁内に収納される傾向にあるため、装置は薄い方が利便
性は高い。それゆえ、従来のドア開放装置の歯車機構は
歯車の回転軸をドア開放装置の厚み方向と平行にして薄
形化を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では歯車の数量分だけ歯車の回転を支持する車軸が
必要となり、部品点数が増加しコスト低減の妨げとなっ
ていた。
【0007】また、突き出し部材4は、歯車列3とのか
み合いが外れるまで元の位置に復帰することができない
ため、必然的に突き出し部材4のドア押し代は固定さ
れ、設置場所に応じてドア押し代を変更するという自由
度が得られない。
【0008】本発明は従来の課題を解決するものであ
り、部品点数を抑えてコスト低減を図り、設置場所に応
じてドア押し代を変更できる歯車機構及びこの歯車機構
を備えたドア開放装置ならびにこのドア開放装置を備え
た冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、モータと、前記モータの回転を伝達する複数
の歯車を同じ回転軸上に配置させた第1歯車群と、前記
第1歯車群の1つの歯車から伝達された回転を前記第1
歯車群の次の歯車へ伝達する複数の歯車を同じ回転軸上
に配置させた第2歯車群とで歯車機構を構成し、前記モ
ータの回転が前記第1歯車群と前記第2歯車群との間で
交互に伝達されるようにしたので、車軸が2つですみ、
歯車の数だけ車軸を備える必要がなくなる。
【0010】次に請求項2に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、第1歯車群および第2歯車群の歯
車を、かみ合いピッチ円の大きい大歯車とかみ合いピッ
チ円の小さい小歯車を同心で結合させた2段歯車とした
ものであり、第1歯車群の小歯車の回転が第2歯車群の
大歯車に伝達され、その大歯車と一体の小歯車から第1
歯車群の次の大歯車に伝達され、さらにその大歯車と一
体の小歯車から第2歯車群の次の大歯車に伝達されるの
で、モータの回転が第1歯車群と第2歯車群との間で交
互に減速されながら伝達されていくという作用がある。
【0011】次に請求項3に記載の発明は、請求項2に
記載の発明において、第1歯車群および第2歯車群内の
全ての2段歯車を1種類に統一したものであり、歯車の
製作段取りが容易になる。
【0012】次に請求項4に記載の発明は、請求項3に
記載の発明において、第1歯車群内の2段歯車の数量
と、第2歯車群内の2段歯車の数量を同じにしたもので
あり、第1歯車群と第2歯車群の構成を等しくできる。
【0013】次に請求項5に記載の発明は、請求項4に
記載の発明において、2段歯車に回転軸と同心の貫通穴
を設け、前記貫通穴の両端にモータの出力軸を連結する
連結手段を設けたものであり、モータに連結する側を大
歯車にするか小歯車にするかによって減速比をかえるこ
とができる。
【0014】次に請求項6に記載の発明は、請求項1か
ら請求項5のいずれか1項に記載の歯車機構と、前記歯
車機構の回転伝達の最終となる歯車とかみ合う出力歯車
と、前記出力歯車のよって回転する雌ネジと、前記雌ネ
ジに螺合する雄ネジを外周に設けたスライド部材とで構
成したドア開放装置で、前記出力歯車を回転させて前記
スライド部材を前進または後退させるものであり、モー
タの回転をスライド部材の直進運動に変換するという作
用を有し、このスライド部材の直進運動によって、箱体
の開口部を開閉するドアを開放することができる。
【0015】次に請求項7に記載の発明は、請求項6に
記載の発明において、歯車機構の第1歯車群の回転軸お
よび第2歯車群の回転軸と、スライド部材の中心軸を同
一平面上に配置したドア開放装置であり、厚み方向の寸
法を最小にできる。
【0016】次に請求項8に記載の発明は、請求項6ま
たは請求項7に記載のドア開放装置を備えた収納庫であ
り、モータへの通電時間によってスライド部材がドアを
押す押し代を制御できる。
【0017】次に請求項9に記載の発明は、請求項6ま
たは請求項7に記載のドア開放装置を備えた冷蔵庫であ
り、モータへの通電時間によってスライド部材がドアを
押す押し代を制御し、シール部材の密着状態を解除して
ドアを開放する。
【0018】次に請求項10に記載の発明は、回転式ド
アを備え、ドア開放装置により前記回転式ドアを開放さ
せる冷蔵庫であり、ドア開放装置の設置位置によりスラ
イド部材の必要な押し代が変化しても、モータへの通電
時間によって押し代を調整し、ドアを開放できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による歯車機構及び
この歯車機構を備えたドア開放装置ならびにこのドア開
放装置を備えた冷蔵庫の実施の形態について、図面を参
照しながら説明する。
【0020】図1は本発明の実施の形態による歯車機構
の斜視図、図2は同実施の形態の歯車機構に使用される
2段歯車の縦断面図、図3は同実施の形態の歯車機構を
備えたドア開放装置の内部構造を示す斜視図、図4は同
ドア開放装置の出力歯車の斜視図、図5は同ドア開放装
置の外形を示す斜視図、図6は同実施の形態のドア開放
装置を備えた冷蔵庫の斜視図である。
【0021】図1、図2、図3、図4、図5、図6にお
いて、11は歯車機構であり、モータ12を駆動源とす
る。13は3つの2段歯車を同じ回転軸上に配置した第
1歯車群であり、その2段歯車14、15、16はピッ
チ円直径の小さい小歯車14a、15a、16aとピッ
チ円直径の大きい大歯車14b、15b、16bから成
り、大歯車14b、15b、16bをモータ12側に向
けて並んでいる。
【0022】17は第1歯車群13に隣接して3つの2
段歯車を同じ回転軸上に配置した第2歯車群であり、そ
の2段歯車18、19、20はピッチ円直径の小さい小
歯車18a、19a、20aとピッチ円直径の大きい大
歯車18b、19b、20bから成り、大歯車18b、
19b、20bをモータ12側に向けて並んでいる。
【0023】第1歯車群13の2段歯車14、15、1
6と、第2歯車群17の2段歯車18、19、20は全
て同一歯車であり、図2に示すように小歯車14aの端
面14cはその歯底円直径より小さい直径の円筒が0.
2mm程度突出し、大歯車14bの端面14dもその歯
底円直径より小さい直径の円筒が0.2mm程度突出し
ており、軸方向に隣り合った歯車の歯が擦れ合わないよ
うになっている。
【0024】また、2段歯車14は回転中心を貫く貫通
穴14eを有し、両端面14c、14dから中央に向か
って深さ1mmまでは、穴径が中央部よりも大きく、か
つ両端14c、14dの直径を最大として深さ1mmま
でテーパ状になったテーパ部14f、14gが形成さ
れ、モータ12の出力軸12aを圧入し易くしている。
【0025】21は第1歯車群13の2段歯車14、1
5、16の回転軸となる第1車軸であり、一端は2段歯
車16の小歯車16aの端面16cから突出している
が、他端は2段歯車14の貫通穴14eの途中までしか
入っていない。なぜなら、2段歯車14の大歯車14b
の端面14dからはモータ12の出力軸12aが圧入さ
れるからである。
【0026】22は第2歯車群17の2段歯車18、1
9、20の回転軸となる第2車軸であり、一端は2段歯
車18の大歯車18bの端面18dから突出し、他端は
2段歯車20の小歯車20aの端面20cから突出して
いる。
【0027】23はモータ12、第1歯車群13、第2
歯車群17を収納するケースであり、下ケース24と上
ケース25から成り、下ケース24と上ケース25には
互いに引っ掛かり合う爪24aとフック25aが設けら
れており、これによって下ケース24と上ケース25が
締結される。
【0028】下ケース24の内部にはモータ12を保持
するモータ保持壁24bと、モータ12の出力軸12a
を支持する凹溝状の軸受24cと、第1車軸21を支持
する凹溝状の軸受24dと、第2車軸22を支持する凹
溝状の軸受24eが設けられている。
【0029】上ケース25には、下ケース24の各軸受
に対応して、モータ12を押さえる押し部25b(図示
せず)と、軸受24cの開口側を閉じる閉塞部25c
(図示せず)と、軸受24dの開口側を閉じる閉塞部2
5d(図示せず)と、軸受24eの開口側を閉じる閉塞
部25e(図示せず)を設けている。
【0030】26は歯車の回転を直進運動に変換するス
ライド機構であり、後述の出力歯車27とスライド部材
28から成る。
【0031】出力歯車27は第2歯車群の2段ギア20
の大歯車20bとかみ合うように隣接して設けられ、中
心を貫通する雌ネジ27aが形成されている。
【0032】スライド部材28は出力歯車27の雌ネジ
27aと螺合する雄ネジ28aが、ほぼ全長にわたって
形成されている。また、スライド部材28の一端は雄ネ
ジ28aの外径よりも大きい径の円板28bが一体に成
形されており、他端は直方体形状のガイド28cが連結
されている。
【0033】スライド部材28は、ケース23の下ケー
ス24に予め設けられた2つの凹溝状の軸受29に保持
され、円板28bが下ケース24の外側になるように配
置されている。
【0034】また、ガイド28cは下ケース24のモー
タ12を保持する保持壁24bの一側面に接触し摺動す
る。
【0035】上ケース25には、下ケース24の軸受2
9の開口側を閉塞する閉塞部25fを設けている。
【0036】したがって、歯車機構11とスライド機構
26とによってドア開放装置30が構成されているので
ある。
【0037】31はドア開放装置30を備えた冷蔵庫で
あり、冷蔵庫31は食品等を収納する貯蔵室32と、貯
蔵室32を断熱する断熱壁33と、貯蔵室32に対して
ヒンジ31aによって取付けられた回転式のドア34か
ら成り、ドア開放装置30は貯蔵室32の断熱壁33下
側に収納されている。
【0038】35は貯蔵室32の開口側平面32aとド
ア34をマグネットによって密着させるシール部材であ
り、ドア34の貯蔵室32と対面する側に設けられてい
る。
【0039】ドア開放装置30は、スライド部材28の
円板28cがドア34のシール部材35を避けて当接で
きる位置にあるが、可能な限りヒンジ31aから遠ざけ
る方が小さい力でドア34を開放できることは明らかで
ある。
【0040】以上のように構成された歯車機構及びこの
歯車機構を備えたドア開放装置ならびにこのドア開放装
置を備えた冷蔵庫について、その動作を説明する。
【0041】モータ12が駆動し出力軸12aが回転す
ると、出力軸12aが圧入されている第1歯車群13の
2段歯車14が回転し、小歯車14aから第2歯車群1
7の2段歯車18の大歯車18bへ回転が伝達され、小
歯車18aが回転する。
【0042】2段歯車18の小歯車18aの回転は、第
1歯車群13の2段歯車15の大歯車15bへ伝達さ
れ、小歯車15aが回転する。
【0043】2段歯車15の小歯車15aの回転は、第
2歯車群17の2段歯車19の大歯車19bへ伝達さ
れ、小歯車19aが回転する。
【0044】2段歯車19の小歯車19aの回転は、第
1歯車群13の2段歯車16の大歯車16bへ伝達さ
れ、小歯車16aが回転する。
【0045】2段歯車16の小歯車16aの回転は、第
2歯車群17の2段歯車20の大歯車20bへ伝達され
る。
【0046】そして、2段歯車20の小歯車20bの回
転は、出力歯車27に伝達され雌ネジ27aが回転す
る。
【0047】出力歯車27は端面をスライド部材28の
軸受29の側面に挟み込まれており、かつスライド部材
28は端部にガイド28cが連結されているため、雌ネ
ジ27aの回転によってスライド部材28の雄ネジ28
aの方が前進と後退をするようになる。
【0048】本実施の形態ではモータ12を出力軸12
a側からみて時計方向に回転(正転)させたとき、スラ
イド部材28はケース23から飛び出す方向に移動(前
進)し、モータ12を出力軸12a側からみて反時計方
向に回転(逆転)させたとき、スライド部材28はケー
ス23の内部へ移動(後退)する。
【0049】したがって、モータ12を正転させると、
スライド部材28が冷蔵庫32のドア34を押すことが
できるのである。スライド部材28がドア34を押す距
離は、シール部材35が貯蔵室32の開口側平面から離
脱するのに十分な距離となるように20mm以上が好ま
しい。本実施の形態におけるスライド部材28はドアを
30mm押すように、モータ12へ1秒間の通電するよ
うに設定している。
【0050】スライド部材28がドア34を開放するの
に十分な距離を移動したとき、すなわちモータ12へ1
秒間通電が完了すると、モータ12は一旦停止し、今度
はモータ12逆転を開始し飛び出したスライド部材28
を後退させて元の位置へ復帰させる。
【0051】以上のように、モータ12と、3つの2段
歯車14、15、16を第1車軸21で支持した第1歯
車群13、及び3つの2段歯車18、19、20を第2
車軸22で支持した第2歯車群17とで歯車機構11を
構成し、モータ12の回転を第1歯車群13と第2歯車
群17との間で交互に伝達するようにしたので、6つの
2段歯車を2つの車軸だけで支持することが可能となり
部品点数が低減できるのである。
【0052】また、全てを2段歯車としたので減速比の
増減は各歯車群の2段歯車の個数を増減すれば容易に達
成できるので、新たに歯車を製作する必要がなく、さら
に全ての2段歯車を同じ形状とすることにより生産性が
向上する。
【0053】また、第1歯車群13と第2歯車群17に
おける2段歯車の数量を同じにしたことにより、第1歯
車群13と第2歯車群17の兼用化が図れ、組み立て前
に区分けする必要がなくなり作業工数を低減できる。
【0054】また、2段歯車の両端にはモータ12の出
力軸12aとの連結手段となる圧入用のテーパ部14
f、14gを設けているので、モータ12の出力軸12
aを大歯車と小歯車のどちらの歯車側からでも圧入する
ことが可能であり、例えば大歯車側から圧入すれば低
速、小歯車側から圧入すれば高速となるように速度設定
の変更が可能となり、歯車機構の減速比の多様化が図れ
る。
【0055】また、2段歯車20の大歯車20bとかみ
合い中央に雌ネジ27aを形成した出力歯車27と、雌
ネジ27aと螺合する雄ネジ28aを有するスライド部
材28とから成るスライド機構26をケース23に収納
してドア開放装置30を構成したので、モータ12を正
・逆回転させることでスライド部材28を前進・後退さ
せることができ、ドア開放装置30が設置される場所に
よってスライド部材28の移動距離を変更しなければな
らない場合でも、モータ12への通電時間を変更するだ
けで対応ができ、用途の自由度が拡大する。
【0056】また、第1車軸21、第2車軸22、スラ
イド部材28の軸が同一平面上となるように設置したの
で、鉛直方向に薄い構造のドア開放装置30を提供する
ことができ、取付け場所の自由度も拡大する。
【0057】また、上記ドア開放装置30を冷蔵庫31
へ採用することにより、断熱壁33内への収納が可能で
あり、冷蔵庫31の現状寸法を拡大することなく設置す
ることができる。
【0058】さらにドア開放装置30を設置する位置に
よってドア34に対するスライド部材28がドアを押す
ため押し代が異なってくるが、それについてはモータ1
2への通電時間を変えればスライド部材28の前進・後
退時の移動量を自由に変更できるので設置位置の自由度
が拡大するのである。
【0059】なお、本実施の形態においては冷蔵庫31
とこの開口部を開閉する回転式のドア34を例にとって
説明したが、ドアの形態としてこれに限るものでなく、
例えば引き出し式のドアであっても同様の適用効果が得
られる。
【0060】また、冷蔵庫31については冷却作用によ
って庫内外の静圧差もあり、またマグネット式のシール
部材35によって密着性が高いことから、ネジ式のスラ
イド部材28による押圧力が特に有効に作用するが、他
の食品や物品を収納する収納庫や収納目的でない箱体の
開口部を開閉するドアとの組み合わせにおいてもドア開
放装置30の適用効果は十分に得られるものである。
【0061】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
モータと、前記モータの回転を伝達する複数の歯車を同
じ回転軸上に配置させた第1歯車群と、前記第1歯車群
の1つの歯車から伝達された回転を前記第1歯車群の次
の歯車へ伝達する複数の歯車を同じ回転軸上に配置させ
た第2歯車群とで構成し、前記モータの回転を前記第1
歯車群と前記第2歯車群との間で交互に伝達するように
した歯車機構であり、複数の歯車に対して車軸は2本で
済むので部品点数が低減できる。
【0062】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
の発明において、第2歯車群および第2歯車群の歯車
を、かみ合いピッチ円の大きい大歯車と、かみ合いピッ
チ円の小さい小歯車を同心で結合させた2段歯車とした
歯車機構であり、減速比の増加は軸方向に2段歯車を追
加することで実現でき、軸方向と垂直な寸法である厚み
寸法を変更する必要がなく、薄形化に適している。
【0063】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
の発明において、第1歯車群および第2歯車群内の全て
の2段歯車を1種類に統一した歯車機構であり、歯車の
製作段取りが容易となり、加工工数を低減でき低コスト
化が図れる。
【0064】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
の発明において、第1歯車群内の2段歯車の数量と、第
2歯車群内の2段歯車の数量を同じにした歯車機構であ
り、第1歯車群と第2歯車群を兼用化することができ、
歯車群を組み立る前に区分けをする必要がなくなり組み
立て工数を低減でき低コスト化が図れる。
【0065】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
の発明において、2段歯車に回転軸と同心の貫通穴を設
け、前記貫通穴の両端にモータの出力軸を連結する連結
手段を設けた歯車機構であり、モータの出力軸を2段歯
車の大歯車側からでも小歯車側からでも連結することが
でき、モータの出力軸を2段歯車の大歯車側から連結す
る場合と、小歯車側から連結する場合とで減速比を変更
できることから、減速機構としての用途が拡大する。
【0066】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
から請求項5のいずれか1項に記載の歯車機構と、前記
歯車機構の回転伝達の最終となる歯車とかみ合う出力歯
車と、前記出力歯車のよって回転する雌ネジと、前記雌
ネジに螺合する雄ネジを外周に設けたスライド部材とで
構成され、前記出力歯車を回転させて前記スライド部材
を前進または後退させるようにしたドア開放装置であ
り、モータへの通電時間を制御することによって、スラ
イド部材が前進・後退する際の移動量を制御することが
できるので設置場所によって異なる移動量を要求されて
も容易に対応することができ、自由度が拡大した形で箱
体の開口部を開閉するドアを開放することができる。
【0067】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
の発明のドア開放装置において、歯車機構の第1歯車群
の回転軸および第2歯車群の回転軸と、スライド部材の
中心軸を同一平面上に配置したものであり、垂直方向の
寸法を小さくでき省スペース化を図ることができる。
【0068】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
または請求項7の発明のドア開放装置を備えた収納庫で
あり、モータへの通電時間によってスライド部材がドア
を押す押し代を制御でき、ドア形態に応じて収納庫の開
口部を開放させることができる。
【0069】また、請求項9に記載の発明は、請求項6
または請求項7に記載のドア開放装置を備えた冷蔵庫で
あり、ドア形態に応じてモータへの通電時間によってス
ライド部材がドアを押す押し代を制御し、シール部材の
密着状態を解除してドアを開放することができる。
【0070】また、請求項10に記載の発明は、回転式
ドアを備え、ドア開放装置により前記回転式ドアを開放
させる冷蔵庫であり、スライド部材が収納庫のドアを開
放するのに必要な押し代は、ドア開放装置が設置される
場所によって異なるが、モータへの通電時間を変更する
ことで容易にスライド部材の移動量を変更することがで
きるので、回転式ドアのようにヒンジからの距離によっ
てドアの押し代が変わるものでも容易に対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による歯車機構の斜視図
【図2】同実施の形態の歯車機構に使用される2段歯車
の縦断面図
【図3】同実施の形態の歯車機構を備えたドア開放装置
の内部構造を示す斜視図
【図4】同ドア開放装置の出力歯車の斜視図
【図5】同ドア開放装置の外形を示す斜視図
【図6】同実施の形態のドア開放装置を備えた冷蔵庫の
斜視図
【図7】従来のドア開放装置の内部構造を示す平面図
【符号の説明】
11 歯車機構 12 モータ 13 第1歯車群 14 2段歯車 14f,14g テーパ部(連結手段) 15,16 2段歯車 17 第2歯車群 18,19,20 2段歯車 27 出力歯車 27a 雌ネジ部 28 スライド部材 28a 雄ネジ部 30 ドア開放装置 31 冷蔵庫 34 ドア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J009 DA18 EA04 EA05 EA11 EA21 EA32 EA42 EC03 FA14 FA30 3L102 JA07 KA01 KB23 KC06 KC07 LE03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、前記モータの回転を伝達する
    複数の歯車を同じ回転軸上に配置させた第1歯車群と、
    前記第1歯車群の1つの歯車から伝達された回転を前記
    第1歯車群の次の歯車へ伝達する複数の歯車を同じ回転
    軸上に配置させた第2歯車群とで構成され、前記モータ
    の回転を前記第1歯車群と前記第2歯車群との間で交互
    に伝達することを特徴とする歯車機構。
  2. 【請求項2】 第1歯車群および第2歯車群の歯車は、
    かみ合いピッチ円の大きい大歯車と、かみ合いピッチ円
    の小さい小歯車を同心で結合させた2段歯車であること
    を特徴とする請求項1に記載の歯車機構。
  3. 【請求項3】 第1歯車群および第2歯車群内の全ての
    2段歯車を1種類に統一したことを特徴とする請求項2
    に記載の歯車機構。
  4. 【請求項4】 第1歯車群内の2段歯車の数量と、第2
    歯車群内の2段歯車の数量を同じにしたことを特徴とす
    る請求項3に記載の歯車機構。
  5. 【請求項5】 2段歯車には回転軸と同心の貫通穴を設
    け、前記貫通穴の両端にモータの出力軸を連結する連結
    手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の歯車機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のいずれか1項に
    記載の歯車機構と、前記歯車機構の回転伝達の最終とな
    る歯車とかみ合う出力歯車と、前記出力歯車によって回
    転する雌ネジと、前記雌ネジに螺合する雄ネジを外周に
    設けたスライド部材とで構成され、前記出力歯車を回転
    させて前記スライド部材を前進または後退させることに
    より、箱体の開口部を開閉するドアを開放することを特
    徴とするドア開放装置。
  7. 【請求項7】 歯車機構の第1歯車群の回転軸および第
    2歯車群の回転軸と、スライド部材の中心軸とを同一平
    面上に配置したことを特徴とする請求項6に記載のドア
    開放装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7に記載のドア開
    放装置を備えた収納庫。
  9. 【請求項9】 請求項6または請求項7に記載のドア開
    放装置を備えた冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 回転式ドアを備え、ドア開放装置によ
    り前記回転式ドアを開放させることを特徴とする請求項
    9に記載の冷蔵庫
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