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JP2002364332A - 車両用排気消音器 - Google Patents

車両用排気消音器

Info

Publication number
JP2002364332A
JP2002364332A JP2001169263A JP2001169263A JP2002364332A JP 2002364332 A JP2002364332 A JP 2002364332A JP 2001169263 A JP2001169263 A JP 2001169263A JP 2001169263 A JP2001169263 A JP 2001169263A JP 2002364332 A JP2002364332 A JP 2002364332A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tail pipe
finisher
muffler
opening end
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001169263A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiko Ishiyama
智彦 石山
Takesuke Shibata
武資 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001169263A priority Critical patent/JP2002364332A/ja
Publication of JP2002364332A publication Critical patent/JP2002364332A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観見映えを損ねることなく、かつ、レイア
ウト上の制限を受けることなくフィニッシャーの設定が
できると共に、排気ガスに乱流が生じても気流音の発生
を低減することができる車両用排気消音器を提供するこ
と。 【解決手段】 入口開口端11aが消音器外殻内に設定
され、入口開口端11aから流入する排気ガスを消音器
外殻外へと導くテールパイプ11と、該テールパイプ1
1に結合され、出口開口端12bが消音器外殻外に設定
されたテールパイプより大径のフィニッシャー12と、
を有する車両用排気消音器において、テールパイプ11
とフィニッシャー12との結合部A1を、消音器外殻内
に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
おいて、排気ガスを消音器外部に導出するテールパイプ
にフィニッシャーが結合された車両用排気消音器の技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、排気ガスを消音器外部に導出する
テールパイプにフィニッシャーが結合された車両用排気
消音器としては、実公昭63−6420号公報に記載の
技術が知られている。
【0003】この従来公報には、図6に示すように、図
外の排気消音器から排気ガスを消音器外部に導出するテ
ールパイプにフィニッシャーが結合されている。このテ
ールパイプに対するフィニッシャーの結合は、フィニッ
シャーの径小前端部に、内方に突出するクランプ突起を
一体に形成すると共に、そのクランプ突起と協働してテ
ールパイプ外周面をクランプし得るクランプねじを螺挿
している。また、その中央部にテールパイプの後端部に
嵌合支持される支持孔を開口する控え板を径大後端部の
内面に設けている。この結合構造により、フィニッシャ
ーをテールパイプに同心状に確実に支持することができ
ると共に、見映えが良く、商品価値を高めることができ
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用排気消音器にあっては、下記に列挙するような問
題点がある。 (問題点1)テールパイプにフィニッシャーをクランプ
ねじで固定する結合であり、結合部分が外部に露出する
という構成になっていたため、クランプねじや、消音器
本体とフィニッシャーの間のテールパイプが見えてしま
い、外観上美観を損ねる。 (問題点2)クランプねじとテールパイプ後端を受ける
位置決め用の控え板の2点によりテールパイプにフィニ
ッシャーを取り付けるという構成になっていたため、極
端に短いテールパイプには、構造上フィニッシャーを設
定できない。なお、テールパイプが短くなる原因として
は、レイアウト上の問題が多く、例えば、車両のリヤ側
のオーバーハングを短縮したい場合や、メインマフラの
配置場所が車両最後部になる場合がその例である。 (問題点3)テールパイプの後端部のすぐ後方にフィニ
ッシャーの開口部が配置さるという構成になっていたた
め、テールパイプ後端部から気流音や異音が発生した
り、あるいは、テールパイプから吐出された排気ガス流
がフィニッシャーの開口部のカール部やエッジ部に干渉
することで、気流音や異音が発生する。
【0005】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、外観見映えを損ねる
ことなく、かつ、レイアウト上の制限を受けることなく
フィニッシャーの設定ができると共に、排気ガスに乱流
が生じても気流音の発生を低減することができる車両用
排気消音器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、入口開口端が消音器外殻
内に設定され、入口開口端から流入する排気ガスを消音
器外殻外へと導くテールパイプと、該テールパイプに結
合され、出口開口端が消音器外殻外に設定されたテール
パイプより大径のフィニッシャーと、を有する車両用排
気消音器において、前記テールパイプと前記フィニッシ
ャーとの結合部を、消音器外殻内に設定したことを特徴
とする。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の車両用排気消音器において、前記テールパイプは、そ
の出口開口端を、出口側エンドプレートとバッフルプレ
ートとシェルを室壁とする消音室内に設定したパイプで
あることを特徴とする。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項1に記載
の車両用排気消音器において、前記テールパイプは、そ
の出口開口端を、消音器内の2つのバッフルプレートと
シェルを室壁とする消音室内に設定したパイプであるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4に係る発明では、請求項1または
請求項2または請求項3に記載の車両用排気消音器にお
いて、前記テールパイプとフィニッシャーとの結合部
に、テールパイプとフィニッシャーとのうち少なくとも
一方が徐々に拡径もしくは縮径される径変更部を有する
ことを特徴とする。
【0010】請求項5に係る発明では、請求項4に記載
の車両用排気消音器において、前記径変更部は、フィニ
ッシャーのテールパイプとの結合部分をクリンプ加工と
したことを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】請求項1に係る発明にあって
は、入口開口端が消音器外殻内に設定され、入口開口端
から流入する排気ガスを消音器外殻外へと導くテールパ
イプと、出口開口端が消音器外殻外に設定されたテール
パイプより大径のフィニッシャーとの結合部が、消音器
外殻内に設定される。
【0012】これにより、外観見映えを損ねるテールパ
イプとフィニッシャーとの結合部が外部に露出すること
がなくなる。また、出口開口端と消音器外殻との結合部
との間の寸法が極端に短いテールパイプを有する消音器
でも、フィニッシャーの設定ができる。さらに、フィニ
ッシャーの長さを従来技術に比して長くすることで、フ
ィニッシャーとテールパイプとの結合部と出口開口端と
の間の寸法を長くすることが可能であるため、フィニッ
シャーとテールパイプとの径の差により排気ガスに乱流
が生じても、これがフィニッシャー内を流れる際に整流
される。
【0013】よって、外観見映えを損ねることなく、か
つ、レイアウト上の制限を受けることなくフィニッシャ
ーの設定ができると共に、排気ガスに乱流が生じても気
流音の発生を低減することができる。
【0014】請求項2に係る発明にあっては、テールパ
イプの出口開口端が、出口側エンドプレートとバッフル
プレートとシェルを室壁とする消音室内に設定される。
【0015】すなわち、フィニッシャーとテールパイプ
との径の差により排気ガスに乱流が生じることで、気流
音や異音の発生し易いテールパイプの出口開口端を、消
音器本体内部に設定できるため、テールパイプの出口開
口端部にて発生した音を消音器のシェルにて遮音するこ
とができる。
【0016】これにより、テールパイプ径とフィニッシ
ャー径の差が大きく、テールパイプの出口開口端部にて
気流音や異音が発生する場合、従来はこもり音を悪化さ
せながらもテールパイプ径を大きくし、異音対策を行う
必要があったが、シェルにて異音を遮音できるため、こ
もり音を悪化させることなく、フィニッシャーを設定す
ることができる。
【0017】ちなみに、テールパイプは、大径の方がフ
ィニッシャーとの内径差が小さいので気流音の発生に対
しては有利であるが、テールパイプは大径になるほどこ
もり音が出易くなり、トレードオフの関係にある。
【0018】請求項3に係る発明にあっては、テールパ
イプの出口開口端が、消音器内の2つのバッフルプレー
トとシェルを室壁とする消音室内に設定される。
【0019】よって、請求項2に係る発明と同様の作用
効果を得ることができるのに加え、請求項2に係る発明
に比べ、フィニッシャーの大気開口端からテールパイプ
との結合部までの長さを長く設定することができるた
め、気流音や異音をさらに小さくすることができる。
【0020】請求項4に係る発明にあっては、テールパ
イプとフィニッシャーとの結合部に、テールパイプとフ
ィニッシャーとのうち少なくとも一方が徐々に拡径もし
くは縮径される径変更部を有する結合とされる。
【0021】すなわち、テールパイプとフィニッシャー
とは大きな径差があり、テールパイプの出口開口端から
フィニッシャーに排気ガスが入るとき、段差管路形状で
ある場合には、排気ガスに乱流が生じ、これが気流音や
異音の原因となる。
【0022】これに対し、テールパイプの出口開口端か
らフィニッシャーに排気ガスが入るとき、径変更部によ
り管路形状が徐々に管路断面積を拡大させる滑らかな形
状となるため、気流音の発生原因となる排気ガスの乱流
を抑えることができる。
【0023】請求項5に係る発明では、径変更部を、テ
ールパイプとの結合部分にクリンプ加工を施したフィニ
ッシャーとしている。
【0024】よって、簡単なクリンプ加工により、製造
コストの低コスト化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明における車両用排気
消音器を実現する実施の形態を、請求項1,請求項2,
請求項4,請求項5に対応する第1実施例と、請求項3
に対応する第2実施例と、請求項4に対応する第3実施
例と、請求項4に対応する第4実施例とに基づいて説明
する。
【0026】(第1実施例)まず、構成を説明する。図
1は自動車用排気系のメインマフラとして適用された第
1実施例の車両用排気消音器M1を示す断面図であり、
図中1は排気入力チューブ、2はシェル、3は入口側エ
ンドプレート、4は出口側エンドプレート、5は第1バ
ッフルプレート、6は第2バッフルプレート、7は第1
拡張室、8は第2拡張室、9は共鳴室、10はインレッ
トパイプ、11はテールパイプ、12はフィニッシャ
ー、A1は結合部である。
【0027】前記シェル2と入口側エンドプレート3と
出口側エンドプレート4により車両用排気消音器M1の
外殻が構成され、消音器内部は第1バッフルプレート5
と第2バッフルプレート6により、第1拡張室7と第2
拡張室8と共鳴室9により画成されている。なお、第1
バッフルプレート5には、第1拡張室7と第2拡張室8
とを連通する連通孔5aが開孔されている。
【0028】前記インレットパイプ10は、入口側開口
端10aが図外のエンジンからの排気ガスを入力する排
気入力チューブ1に連結され、出口側開口端10bが共
鳴室9に設定された消音器内パイプで、入口側エンドプ
レート3と第1バッフルプレート5と第2バッフルプレ
ート6との3点支持により固定されている。そして、こ
のインレットパイプ10には、前記第1拡張室7に排気
ガスの一部を送る第1小孔10cと、前記第2拡張室8
に排気ガスの一部を送る第2小孔10dとが開孔されて
いる。
【0029】前記テールパイプ11は、入口開口端11
aが消音器外殻内の第1拡張室7に設定され、出口開口
端11bが消音器外殻内の共鳴室9に設定され、排気ガ
スを消音器外殻外へと導く消音器内パイプで、第1バッ
フルプレート5と第2バッフルプレート6との2点支持
により固定されている。そして、このテールパイプ11
には、入口開口端11a部分に第1拡張室7から排気ガ
スを取り込む小孔11cが開孔されている。
【0030】前記フィニッシャー12は、入口開口端1
2a部分がテールパイプ11の出口開口端11b部分に
結合され、出口開口端12bが消音器外殻外に設定さ
れ、テールパイプ11よりパイプ径が大径のパイプで、
結合部A1と出口側エンドプレート4との2点支持によ
り固定されている。なお、フィニッシャー12の出口開
口端12bは、外観の見映えを考慮して斜めカット形状
としている。
【0031】前記テールパイプ11とフィニッシャー1
2との結合部A1は、消音器外殻内であって、出口側エ
ンドプレート4と第2バッフルプレート6とシェル2を
室壁とする共鳴室9に設定されている。
【0032】図2はテールパイプ11とフィニッシャー
12との結合部A1を示す斜視図であり、この結合部A
1は、フィニッシャー12の結合部分をクリンプ加工と
し、テールパイプ11とはスポット溶接(溶接部13)
により固定されている。図2において、14はクリンプ
加工による潰し突条部、15はクリンプ加工により隣接
する潰し突条部14,14との間に形成された円筒面
部、16はクリンプ加工により円筒面部15とフィニッ
シャー12の外筒面との間に形成された段差面部であ
る。
【0033】次に、作用を説明する。
【0034】[結合部の消音器外殻内設定による作用]
まず、入口開口端11aが消音器外殻内に設定され、排
気ガスを大気に導出するテールパイプ11と、出口開口
端12bが消音器外殻外に設定されたテールパイプより
大径のフィニッシャー12との結合部A1が、消音器外
殻内に設定されている。
【0035】よって、従来技術のように、外観見映えを
損ねるテールパイプ11とフィニッシャー12との結合
部A1が外部に露出することがなく、フィニッシャー1
2の設定ができる。
【0036】また、出口開口端12bとエンドプレート
4との結合部との間の寸法が極端に短いテールパイプ1
1を有する消音器でも、フィニッシャー12の設定がで
きる。ちなみに、テールパイプ11が短くなる原因とし
ては、レイアウト上の問題が多く、例えば、車両のリヤ
側のオーバーハングを短縮したい場合や、メインマフラ
の配置場所が車両最後部になる場合がその例である。
【0037】さらに、フィニッシャー12の入口開口端
12aが消音器外殻内に設定されることで、フィニッシ
ャーの入口開口端が消音器外殻外となる従来技術に比
べ、フィニッシャー12の長さをより長くすることが可
能であるため、テールパイプ11の出口開口端11bの
部分にてフィニッシャー12の径とテールパイプ11の
径との差により排気ガスに乱流が生じても、これが長い
軸長を持つフィニッシャー12内を流れる際に整流され
る。
【0038】[テールパイプとフィニッシャーとの結
合]テールパイプ11とフィニッシャー12との結合
は、結合部分に何ら加工を施さないテールパイプ11
と、結合部分にクリンプ加工を施したフィニッシャー1
2とを、スポット溶接することにより固定される。
【0039】すなわち、フィニッシャー12には、外周
の等間隔数ヶ所(第1実施例では4ヶ所)において部分
的に潰してパイプ軸方向の潰し突条部14を形成し、フ
ィニッシャー12の円筒面部15の内面径である結合部
内径をテールパイプ11の外径よりも僅かに大きな径と
するクリンプ加工を施す。
【0040】そして、クリンプ加工を施したフィニッシ
ャー12の結合部分にテールパイプ11を挿入し、互い
に接するテールパイプ11とフィニッシャー12の円筒
面部15とをスポット溶接することにより、テールパイ
プ11とフィニッシャー12とが結合される。
【0041】ここで採用されたクリンプ加工は、後述す
る絞り加工に比べて簡単な加工であるという利点を有す
る。なお、クリンプ加工は、見映えの点で難点である
が、結合部A1は、上記のように、消音器外殻内に設定
されるため、外観上の問題は生じない。
【0042】[消音作用]エンジンから排気入力チュー
ブ1へと導かれた排気ガスは、車両用排気消音器M1の
インレットパイプ10に導入され、図1の矢印に示すよ
うに、第1小孔10c→第1拡張室7→入口開口端11
a、または、第2小孔10d→第2拡張室8→連通孔5
a→第1拡張室7→入口開口端11aと流れ、両拡張室
7,8による拡張作用(排気ガスを膨張させることによ
り圧力を下げると共に、室壁による反射波の干渉によっ
て、音を減衰させる作用)により排気音が減衰される。
さらに、共鳴室9による共鳴作用(特定の共振周波数域
の音を消音させる作用)が加わり、拡張作用との併用に
より消音される。そして、テールパイプ11の入口開口
端11aから流入した排気ガスは、テールパイプ11→
結合部A1→フィニッシャー12を経過して大気に放出
される。
【0043】ここで、第1実施例では、テールパイプ1
1の出口開口端11bが、出口側エンドプレート4と第
2バッフルプレート6とシェル2を室壁とする共鳴室9
内に設定されている。
【0044】すなわち、気流音や異音の発生し易いテー
ルパイプ11の出口開口端11bを、消音器外殻内部に
設定できるため、テールパイプ11の出口開口端部11
bにて発生した音が、フィニッシャー12→出口側エン
ドプレート4→シェル2へと伝達され、車両用消音器M
1のシェル2にて遮音することができる。
【0045】これにより、テールパイプ径とフィニッシ
ャー径の差が大きく、テールパイプ11の出口開口端部
11bにて気流音や異音が発生する場合、従来はこもり
音を悪化させながらもテールパイプ径を大きくし、気流
音や異音対策を行う必要があったが、シェル2にて音を
遮音できるため、こもり音を悪化させることなく、フィ
ニッシャー12を設定することができる。
【0046】ちなみに、テールパイプ11は、大径の方
がフィニッシャー12との内径差が小さいので気流音の
発生に対しては有利であるが、テールパイプ11は大径
になるほどこもり音が出易くなり、トレードオフの関係
にある。
【0047】次に、効果を説明する。
【0048】(1) 入口開口端11aが消音器外殻内に設
定され、排気ガスを消音器外殻外に導出するテールパイ
プ11と、出口開口端12bが消音器外殻外に設定され
たテールパイプより大径のフィニッシャー12との結合
部A1を、消音器外殻内に設定したため、外観見映えを
損ねることなく、かつ、レイアウト上の制限を受けるこ
となくフィニッシャー12の設定ができると共に、排気
ガスに乱流が生じても気流音の発生を低減することがで
きる。
【0049】(2) 結合部分に何ら加工を施さないテール
パイプ11と、結合部分にクリンプ加工を施したフィニ
ッシャー12とを、スポット溶接することにより固定し
たため、絞り加工に比べて簡単なクリンプ加工により、
製造コストの低コスト化を図ることができる。
【0050】(3) テールパイプ11の出口開口端11b
を、出口側エンドプレート4と第2バッフルプレート6
とシェル2を室壁とする共鳴室9内に設定したため、テ
ールパイプ11の出口開口端部11bにて発生する気流
音や異音をシェル2にて遮音することができ、こもり音
を悪化させることなく、フィニッシャー12を設定する
ことができる。
【0051】(第2実施例)第2実施例の車両用消音器
M2は、図3に示すように、テールパイプ11の出口開
口端11bを、消音器外殻内の2つのバッフルプレート
5,6とシェル2を室壁とする第2拡張室8内に設定し
た例である。よって、結合部A2も第2拡張室8に設定
されることになる。なお、他の構成は、第1実施例(図
1及び図2)と同様であるので、図面に同一符合を付し
て説明を省略する。また、作用についても第1実施例と
同様であるため、説明を省略する。
【0052】次に、効果を説明する。
【0053】この第2実施例の車両用排気消音器M2で
は、第1実施例の効果に加え、下記の効果を得ることが
できる。
【0054】(4) テールパイプ11の出口開口端11b
を、消音器外殻内の2つのバッフルプレート5,6とシ
ェル2を室壁とする第2拡張室8内に設定することによ
り、フィニッシャー12の出口開口端12bからテール
パイプ11との結合部A2までの長さを、第1実施例よ
り長く設定することができるため、排気ガスに乱流が生
じた場合、長いフィニッシャー12による整流作用で気
流音を第1実施例よりさらに小さくすることができる。
【0055】(第3実施例)第1,2実施例ではクリン
プ加工による結合部A1,A2としたのに対し、第3実
施例は絞り加工による結合部A3,A4とした例であ
る。
【0056】すなわち、図4に示すように、テールパイ
プ11とフィニッシャー12との結合部A3が、フィニ
ッシャー12の結合領域を、絞り加工により、フィニッ
シャー12の外径から徐々に径が縮小する縮径部17
と、テールパイプ11の外径より少し大きな内径を有す
る円筒部18とによる形状に成形し、何も成形していな
いテールパイプ11と、フィニッシャー12の円筒部1
8とをスポット溶接(溶接部19)により固定した結合
部としている。
【0057】また、図5に示すように、テールパイプ1
1とフィニッシャー12との結合部A4が、テールパイ
プ11の結合領域を、絞り加工により、テールパイプ1
1の外径から徐々に径が拡大する拡径部20と、フィニ
ッシャー12の外径より少し大きな内径を有する円筒部
21とによる形状に成形し、テールパイプ11の円筒部
21と、何も成形していないフィニッシャー12とをス
ポット溶接(溶接部22)により固定した結合部として
いる。
【0058】なお、他の構成は、第1実施例(図1)ま
たは第2実施例(図3)と同様であるので、図示並びに
説明を省略する。また、作用についても第1実施例と同
様であるため、説明を省略する。
【0059】次に、効果を説明する。
【0060】この第3実施例にあっては、第1実施例の
(1),(3)の効果に加え、下記の効果を得ることができ
る。
【0061】(5) テールパイプ11とフィニッシャー1
2との結合部A3,A4を、テールパイプ11とフィニ
ッシャー12の一方の結合領域を絞り加工により徐々に
拡径もしくは縮径させ、スポット溶接により固定した結
合部としたため、テールパイプ11の出口開口端11b
からフィニッシャー12に排気ガスが入るとき、絞り加
工により管路形状が徐々に管路断面積を拡大させる滑ら
かな形状であることにより、気流音の発生原因となる排
気ガスの乱流を抑えることができる。
【0062】(他の実施例)以上、本発明の車両用排気
消音器を第1実施例〜第3実施例に基づき説明してきた
が、具体的な構成については、これらの実施例に限られ
るものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明
の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容さ
れる。
【0063】例えば、実施例では、テールパイプとフィ
ニッシャーの結合構造として、クリンプ加工+スポット
溶接、または、絞り加工+スポット溶接の例を示した
が、他の加工や溶接を用いたものであっても良いし、さ
らに、継手部材を介在させた結合構造としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の車両用排気消音器を示す断面図で
ある。
【図2】第1実施例の車両用排気消音器におけるテール
パイプとフィニッシャーの結合部を示す斜視図である。
【図3】第2実施例の車両用排気消音器を示す断面図で
ある。
【図4】第3実施例の車両用排気消音器におけるテール
パイプとフィニッシャーの結合部を示す斜視図である。
【図5】第3実施例の車両用排気消音器におけるテール
パイプとフィニッシャーの結合部を示す斜視図である。
【図6】従来の車両用排気消音器を示す図である。
【符号の説明】
M1 車両用排気消音器 1 排気入力チューブ 2 シェル 3 入口側エンドプレート 4 出口側エンドプレート 5 第1バッフルプレート 6 第2バッフルプレート 7 第1拡張室 8 第2拡張室 9 共鳴室 10 インレットパイプ 10a 入口開口端 10b 出口開口端 11 テールパイプ 11a 入口開口端 11b 出口開口端 12 フィニッシャー 12a 入口開口端 12b 出口開口端 A1 結合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口開口端が消音器外殻内に設定され、
    入口開口端から流入する排気ガスを消音器外殻外へと導
    くテールパイプと、該テールパイプに結合され、出口開
    口端が消音器外殻外に設定されたテールパイプより大径
    のフィニッシャーと、を有する車両用排気消音器におい
    て、 前記テールパイプと前記フィニッシャーとの結合部を、
    消音器外殻内に設定したことを特徴とする車両用排気消
    音器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用排気消音器にお
    いて、 前記テールパイプは、その出口開口端を、出口側エンド
    プレートとバッフルプレートとシェルを室壁とする消音
    室内に設定したパイプであることを特徴とする車両用排
    気消音器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両用排気消音器にお
    いて、 前記テールパイプは、その出口開口端を、消音器内の2
    つのバッフルプレートとシェルを室壁とする消音室内に
    設定したパイプであることを特徴とする車両用排気消音
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    に記載の車両用排気消音器において、 前記テールパイプとフィニッシャーとの結合部に、テー
    ルパイプとフィニッシャーとのうち少なくとも一方が徐
    々に拡径もしくは縮径される径変更部を有することを特
    徴とする車両用排気消音器。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用排気消音器にお
    いて、 前記径変更部は、フィニッシャーのテールパイプとの結
    合部分をクリンプ加工としたことを特徴とする車両用排
    気消音器。
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