[go: up one dir, main page]

JP2002363297A - 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル - Google Patents

剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル

Info

Publication number
JP2002363297A
JP2002363297A JP2001169350A JP2001169350A JP2002363297A JP 2002363297 A JP2002363297 A JP 2002363297A JP 2001169350 A JP2001169350 A JP 2001169350A JP 2001169350 A JP2001169350 A JP 2001169350A JP 2002363297 A JP2002363297 A JP 2002363297A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
plastic bottle
layer
resin
food
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001169350A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Taira
和雄 平
Kenjiro Tanaka
健二朗 田中
Koichi Kawaguchi
浩一 川口
Masahiko Otsuki
雅彦 大槻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP2001169350A priority Critical patent/JP2002363297A/ja
Publication of JP2002363297A publication Critical patent/JP2002363297A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボトルの軽量化を図った上で、食品用ボトル
に必要とされる透明性を確保するとともに、剛性、耐落
下衝撃性、寸法安定性に優れ、しかも高速成形性を有
し、さらには長期間保存後にも内容物の風味を損わない
プラスチックボトルを提供する。 【解決手段】 食品用プラスチックボトルを、密度が
0.950g/cm以上で、Mw(重量平均分子量)
/Mn(数平均分子量)で規定される分子量分布が7.
5〜14.5である高密度ポリエチレン層を含み、厚み
0.5mmに換算したボトルヘイズが80%未満となる
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剛性と透明性に優
れ、食用油、調味料等の食品を収容するのに適したプラ
スチックボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品用のボトルを各種プラスチッ
ク材料により構成することはよく知られており、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹
脂;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド樹脂;ポ
リエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル
樹脂等により構成された単層又は多層プラスチックボト
ルが種々提案されている。
【0003】ポリエチレン系樹脂は、成形性、剛性、衛
生性や耐衝撃性等に優れることから、低密度−、中密度
−、高密度−ポリエチレンあるいは他のモノマーとの共
重合体等種々の樹脂がプラスチックボトルを構成する材
料として使用されている。しかしながら、食用油、調味
料等の食品類を収容するプラスチックボトルでは、内容
物の量を確認するためにある程度の透明性を有するこ
と、内容物の充填時又は充填後の保管や流通時に剛性と
ともに耐落下衝撃性を有すること、及び長期間保存後に
も収容された内容物の風味を損なわないこと等が必要と
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリエチレン系樹脂を使用したプラスチックボトルで
は、ボトルの剛性を高くすると耐落下衝撃性が低下し、
耐落下衝撃性を高めた場合にはボトルの透明性が低下し
て内容物の確認ができなくなるといった問題点があり、
食品用ボトルに必要とされる性状を全て備えたボトルを
ポリエチレン系樹脂により構成することは困難であっ
た。また、最近の省資源・省エネルギーの要請に応じる
ため、できるだけ使用材料を削減し、軽量化を行う必要
がある。したがって、本発明は上記従来技術の問題点を
解消し、ボトルの軽量化を図った上で、食品用ボトルに
必要とされる透明性を確保するとともに、剛性、耐落下
衝撃性、寸法安定性に優れ、しかも高速成形性を有し、
さらには長期間保存後にも内容物の風味を損わないプラ
スチックボトルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、特定の密度を有するとともに特定の分子量分布
を有する高密度ポリエチレン層を含むプラスチックボト
ルが食品用ボトルに必要とされる性状を充足することを
発見し、本発明を完成したものである。すなわち、本発
明の食品用プラスチックボトルは、次のような構成を有
するものである。 1.密度が0.950g/cm以上で、Mw(重量平
均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定される分子量
分布が7.5〜14.5である高密度ポリエチレン層を
含み、厚み0.5mmに換算したボトルヘイズが80%
未満であることを特徴とする剛性と透明性に優れた食品
用プラスチックボトル。 2.高密度ポリエチレンの成形時の樹脂の吐出性の比が
50〜100であることを特徴とする1に記載の食品用
プラスチックボトル。 3.高密度ポリエチレンがクロム系触媒を含有する触媒
を使用して重合したものであることを特徴とする1又は
2に記載の食品用プラスチックボトル。 4.高密度ポリエチレンが共重合成分としてヘキセン−
1及び/又はブテン−1を含有する共重合体であること
を特徴とする1〜3のいずれかに記載の食品用プラスチ
ックボトル。 5.プラスチックボトルがガスバリヤー性樹脂層を有す
ることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の食品用プ
ラスチックボトル。 6.ガスバリヤー性樹脂が、エチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物であることを特徴とする5に記載の食品用
プラスチックボトル。 7.プラスチックボトルがスクラップ樹脂を含有する樹
脂層を有することを特徴とする1〜6のいずれかに記載
の食品用プラスチックボトル。 8.プラスチックボトルが把手を有することを特徴とす
る1〜7のいずれかに記載の食品用プラスチックボト
ル。
【0006】本発明において、プラスチックボトルを構
成する樹脂の密度は、密度勾配管法によりJIS K7
112の方法に従い、ボトルに使用した樹脂の密度(g
/cm)を小数点3桁まで求めるものとする。密度を
測定するサンプルとしては、原料樹脂ペレットのほかに
ボトル壁の切片を使用することができる。また、プラス
チックボトルの「ボトルヘイズ」は、JIS K710
5に従って、市販のヘイズメーターを使用し、成形後の
ボトルの側壁部分を計測して得た値を厚み0.5mmに
換算したものである。ポリエチレンの「分子量分布」
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)法による単分散ポリスチレン換算のユニバーサル測
定により、Mw(重量平均分子量)及びMn(数平均分
子量)を測定し、両者の比Mw/Mnで規定する。そし
て、ポリエチレンの「成形時の樹脂の吐出性の比」は、
JIS K7112の表1の条件により測定した21.
6Kgの高荷重下でのメルトフローレート(HLMF
R:g/10min.)と、通常の2.16Kgの荷重
下でのメルトフローレート(MFR:g/10mi
n.)との比:HLMFR/MFRを意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では食品用プラスチックボ
トルを構成する主層を、密度が0.950g/cm
上の高密度ポリエチレンにより構成する。主層を構成す
るポリエチレンの密度が0.950g/cm未満で
は、得られるボトルの剛性や寸法安定性等を確保するこ
とが困難であり、空ボトルをパレット積みにする際にボ
トルの高さがばらつき、充填ラインでのボトルの詰まり
が生じたり、内容物充填後に高さのばらついたボトルが
カートンに納められた際に、天面に偏荷重がかかりボト
ルリークが発生する原因となる。また、密度の低いポリ
エチレンを使用したボトルでは、容器内の酸素が経時と
ともに消費された際に減圧変形を生じ、ボトルの積み付
け性が損なわれる。
【0008】また、本発明の食品用プラスチックボトル
では、ボトルの主層を構成する高密度ポリエチレンとし
て、Mw(重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で
規定する分子量分布が7.5〜14.5、好ましくは
7.7〜14.0であるものを使用する。このような分
子量分布を有する高密度ポリエチレンのなかでも、上記
したHLMFR/MFRで規定される成形時の樹脂の吐
出性の比が50〜100、特に55〜90であるものを
使用することが好ましい。その際に、MFRとしては
0.40〜1.00g/10min、HLMFRとして
は35〜55g/10minの範囲のものが使用され
る。
【0009】一般に、ポリエチレン製ボトルでは、ボト
ルの剛性や寸法安定性等を確保するために使用するポリ
エチレンの密度を大きくすると、ボトルの落下衝撃強度
や透明性が低下する。一方、使用するポリエチレンの密
度を小さくすると、落下強度や透明性は良好となるが、
座屈強度、パネル強度等の剛性が低下するとともに、寸
法安定性も悪くなる。したがって、食品用ボトルに必要
とされる、剛性、寸法安定性、耐落下衝撃性及び透明性
等を全て具備するポリエチレン製ボトルを製造すること
は、きわめて困難であった。
【0010】本発明では、分子量分布の比が上記特定の
範囲にある高密度ポリエチレンを使用することによっ
て、食品用ボトルとして必要な性状を全て充足するポリ
エチレン製ボトルを得ることに成功したものである。分
子量分布が上記範囲よりも小さい場合には、ボトルの成
形時に大きな球晶が生じ透明性が低下するとともに、成
形性も悪くなる。一方、分子量分布が上記範囲よりも大
きくなると、成形性は改善されるが、樹脂中の高分子量
物の存在により成形時の負荷が上昇し、ボトル表面にシ
ャークスキン、フローマーク等が生じ外観不良の原因と
なる。また、低分子量物の存在により、成形時に発煙や
金型の汚染等が発生し、ロングラン成形性を損なう原因
となるとともに、低分子量物が経時にともなってボトル
の内容物に移行し、内容物の風味等を損なう場合があ
る。
【0011】本発明では、分子量分布の比が上記特定の
範囲にある高密度ポリエチレンを使用することによっ
て、これらの問題点を解消したものである。そして、こ
のような分子量分布を有する高密度ポリエチレンのなか
でも、上記特定の吐出性の比を有するものを使用した場
合には、ボトルの成形性が一段と改善され、高速での成
形が可能となるので特に好ましい。
【0012】また、本発明の食品用プラスチックボトル
では、ボトル内に収容された食用油、調味料等の内容物
の量を確認可能とするために、厚み0.5mmに換算し
たボトルヘイズが80%未満となるようにすることが必
要である。ボトルヘイズが80%以上の場合には、透明
性が低下し、内容物の確認が困難となる。
【0013】本発明の食品用プラスチックボトルの主層
を構成する上記特定の高密度ポリエチレンは、クロム系
触媒を含有する触媒を使用することによって得ることが
できる。このようなポリエチレンとしては、クロム系触
媒を使用しいわゆるフィリップス法により製造されるも
ののほかに、チーグラー系触媒とクロム系触媒の複合触
媒系を使用し、二段重合法により製造されるもの等が挙
げられる。二段重合法としては、複数のリアクターにつ
いて、それぞれエチレン以外に異なるコモノマー用いた
り、同じ触媒系あるいは異なる触媒系を用いて連続的に
重合するケースや、並列に配置した複数のリアクターか
ら導入する方法や、後の実施例にも示されるように、独
立して重合した樹脂をリアクター出口にて導入し混練す
る方法や、あるいは広義には単純に2成分の樹脂をブレ
ンドし混練する方法等が採られる。生産性の点で、メイ
ンの樹脂のリアクターに他のリアクターを直接接続する
のが望ましい。
【0014】フィリップス法のクロム系触媒としては公
知のものが使用され、例えば3酸化クロム等のクロム化
合物を粒状シリカ等の無機化合物担体に担持させたもの
や、クロムカルボン酸、クロム−1,3ジケト化合物、
クロム酸エステル、クロム酸アミド等の有機基と結合し
て担持させたもの等が使用される。無機化合物担体とし
ては、シリカ以外に周期律表第2,4,13又は14族
の金属の酸化物が好ましい。クロム系触媒と組合せ、複
合触媒系として使用されるチーグラー系触媒としては公
知のものが使用され、例えば塩化マグネシウム等のマグ
ネシウム化合物系のものが主として使用される。複合触
媒系を使用して本発明の高密度ポリエチレンを製造する
には、例えばマグネシウム化合物系のチーグラー系触媒
を1段目の重合触媒に、クロム系触媒を2段目の重合触
媒として使用する二段重合法、クロム系触媒を1段目の
重合触媒に、マグネシウム化合物系のチーグラー系触媒
を2段目の重合触媒として使用する二段重合法等を使用
することができる。上記触媒系としては、主たる触媒系
として使用するチーグラー系、或いはフィリップス系触
媒の一部を、リアクターの効率等の大きな変更を伴わな
い範囲で、それぞれフィリップス系或いはチーグラー系
触媒に置き換えて、重合することもできる。ポリエチレ
ンの重合は、それぞれの触媒系に応じた、公知の温度、
圧力等の条件を採用し、通常はクロム触媒系ではループ
状のリアクターにより、またチーグラー触媒系ではベッ
セル状のリアクターにより、例えばスラリー状の原料系
で行うことができる。
【0015】本発明に使用する高密度ポリエチレンとし
ては、ポリエチレンのホモポリマーとともに、少量のα
−オレフィンコモノマーを含有する共重合体を使用する
ことができる。好ましいコモノマーとしては、プロピレ
ン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メ
チル−ペンテン−1、オクテン−1等が挙げられ、ヘキ
セン−1、ブテン−1が特に好ましい。これらのコモノ
マーを単独で又は組み合わせてポリエチレンと共重合す
ることによって、高密度でしかも透明性を維持したポリ
エチレン共重合体を得ることができる。ポリエチレン共
重体中のコモノマーの使用量は、重合法、使用触媒等に
応じて選択するが、高々2モル%か、それ以下である。
【0016】本発明の多層ボトルの他の層を構成する材
料としては特に制限はなく、例えばガスバリヤー性を有
する熱可塑性樹脂、ガスバリヤー性を有さない熱可塑性
樹脂、プラスチック容器の製造時に発生するバリ等や使
用済の容器等から回収されるスクラップ樹脂を含有する
熱可塑性樹脂等が使用される。本発明の食品用プラスチ
ックボトルは、上記した高密度ポリエチレン層からなる
単層ボトルとして構成してもよく、またこの高密度ポリ
エチレン層を主層とし、他の層と積層した多層ボトルと
して構成してもよい。
【0017】本発明の多層プラスチックボトルは、上記
した高密度ポリエチレンからなる主層を少なくとも1層
有し、さらに、例えば外層に透明性、光沢性等の優れた
樹脂層、或いは最内層にフレーバー性の優れた樹脂層を
設け、内層側にスクラップ樹脂を含有するポリオレフィ
ン系樹脂層を設けた多層ボトルとして構成することがで
きる。このような層構成の例としては、例えば外層から
内層に向かって順に、スクラップ樹脂(R)を含有する
高密度ポリエチレン(HDPE)/HDPE〔2種2
層〕、HDPE/R含有HDPE/直鎖状低密度ポリエ
チレン(LLDPE)〔3種3層〕、低密度ポリエチレ
ン(LDPE)/HDPE/R含有HDPE/LLDP
E〔4種4層〕等が挙げられる。
【0018】ガスバリヤー性を有する熱可塑性樹脂とし
ては、公知のものは全て使用することができ、例えばエ
チレン−ビニルアルコール共重合体、ポリアミド、ポリ
塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール、フッ素
樹脂等が挙げられるが、焼却処分時に有害ガスを発生す
るおそれのない塩素を含まない樹脂を使用することが好
ましい。特に好ましいガスバリヤー性樹脂としては、エ
チレン含有量が20〜60モル%、特に25〜50モル
%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体を、ケン化度が
96モル%以上、特に99モル%以上となるようにケン
化して得られる共重合体ケン化物が挙げられる。他の好
ましい酸素バリヤー性樹脂としては、炭素数100個当
たりのアミド基の数が5〜50個、特に6〜20個の範
囲にあるポリアミド類;例えばナイロン6、ナイロン
6,6、ナイロン6/6,6共重合体、メタキシリレン
アジパミド(MXD6)、ナイロン6,10、ナイロン
11、ナイロン12、ナイロン13等が挙げられる。
【0019】また、ガスバリヤー性を有さない熱可塑性
樹脂としては特に制限はなく、通常容器類に用いられる
樹脂はいずれも使用することができる。好ましい熱可塑
性樹脂としては、例えば低−、中−或いは高−密度のポ
リエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、アイソタクテ
ィックポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン−1、ポリメチルペンテン−1、エチレ
ン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重
合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共
重合体(アイオノマー)或いはこれらのブレンド物等の
オレフィン系樹脂を挙げることができ、更にポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、ABS樹脂等のポリスチレン系樹脂や、
ポリエチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレ
フタレート等の熱可塑性ポリエステルやポリカーボネー
ト等が挙げられる。これらはいずれも単独で、又は他の
樹脂とのブレンド物として使用することができる。
【0020】スクラップ樹脂としては、本発明の高密度
ポリエチレンを主層とするプラスチックボトルの製造時
に発生するバリ、成形不良品等の成形くずを使用するこ
とが好ましい。スクラップ樹脂を配合する熱可塑性樹脂
としては特に制限はないが、スクラップ樹脂との相溶性
等の観点からは、主層を構成する高密度ポリエチレンと
同種又は異種の高密度ポリエチレンを使用することが好
ましい。スクラップ樹脂の配合量は熱可塑性樹脂100
重量部に対して0〜120重量部とすることが好まし
く、その際に主層を構成する高密度ポリエチレン以外の
エチレン系樹脂を助剤として10重量部以下の量で配合
してもよい。
【0021】本発明の多層プラスチック容器を構成する
各樹脂層間には、必要に応じて接着材樹脂層を設けるこ
とができる。このような接着材樹脂としては特に制限は
ないが、酸変性オレフィン樹脂、例えば無水マレイン
酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水イタコン酸等のエ
チレン系不飽和カルボン酸又はその無水物でグラフト変
性されたポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・α
−オレフィン共重合体等を使用することが好ましい。
【0022】本発明の多層プラスチック容器の好適な層
構成としては、例えば外層から内層に向かって順に、ス
クラップ樹脂(R)を含有する高密度ポリエチレン(H
DPE)/HDPE、HDPE/R含有HDPE/直鎖
状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチ
レン(LDPE)/HDPE/R含有HDPE/LLD
PE、HDPE/R含有HDPE/接着材/エチレン酢
酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)/接着材/R含
有HDPE/HDPE、HDPE/接着材/EVOH/
接着材/R含有HDPE/HDPE等が挙げられる。ま
た、これらの層構成の最外層にポリエチレンテレフタレ
ート(PET)系樹脂、ナイロン系樹脂等のポリオレフィ
ン系樹脂以外の樹脂層を設けた層構成としてもよい。多
層ボトルの成形方法としては、例えば多層ダイスを使用
する多層ロータリーブロー成形を使用することができ、
水平タイプ、垂直タイプのいずれも使用可能である。
【0023】本発明の食品用プラスチックボトルを構成
する各樹脂層中には、必要に応じてオレイン酸アミド、
ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミ
ド等の高級脂肪酸アミド等からなる滑剤や、プラスチッ
ク容器中に通常添加される結晶核剤、紫外線吸収剤、帯
電防止剤、顔料等の着色剤、酸化防止剤及び中和剤等の
添加剤をボトルの透明性等を低下させない範囲内で添加
することができる。また、本発明のボトルを食品用以外
の透明性を必要としない用途に転用する場合には、より
多量の上記添加剤を使用することができ、さらに主層と
積層する他の層として、アルミニウムや酸化珪素などの
金属酸化物蒸着膜を有する樹脂層、粘土鉱物を含む樹脂
層、アルミニウム等の金属箔等を使用してもよい。
【0024】本発明の食品用プラスチックボトルの寸法
は任意のものとすることができるが、把手があると便利
な容量として、通常は内容量1000〜2000ml程
度の中型ボトルに適用することが好ましい。また、ボト
ルの形状にも特に制限はないが、ボトル本体と把手を一
体に成形した把手付きボトル等の異形ボトルとした場合
にも、従来のボトルのように成形時に把手の部分で樹脂
の流動性が低下し、強度が低下するという問題が発生せ
ず、高速で成形することができるので特に好ましい。
【0025】以下、図面に基づいて本発明の食品用プラ
スチックボトルについて、さらに説明する。図1は、本
発明の食品用多層プラスチックボトルの1例を示す図で
あり、図2及び図3は多層プラスチックボトルの層構成
を示す模式断面図である。このボトル1は、内容量10
00ml程度の中型ボトルとして製造されるものであ
り、ボトルの口部2、把手3、側壁ビード部4及び底部
5を一体に成形したものである。
【0026】この種のボトルでは、ブローアップ時に把
手3をボトル本体と同時に一体に成形するために、把手
3周辺での肉厚の均一性を確保することが重要となる。
特に、剛性の高い薄肉ボトルを作製するには、把手3部
分と底部5部分の肉厚バランスが重要となり、これらの
部分に肉薄部分が生じたり、しわが発生すると、その部
分が起点となって落下時に割れを生じ易くなる。本発明
では,上記特定の高密度ポリエチレンでボトルの主層を
構成することによって、これらの問題を解決したもので
ある。また、口部2の肉厚及び均一性の確保は、ボトル
の密封性の点で重要となり、一般に溶融張力をある程度
以上、例えば190℃で6g以上とすることが好まし
い。比較的長鎖分岐の割合の多いクロム系触媒重合樹脂
や、コモノマーとしてヘキセン−1を使用する場合に
は、溶融張力の確保が比較的容易となる。溶融張力が高
すぎる場合には、ボトルのブローアップに高い圧力が必
要となり、ブロー不良の原因にもなる。チーグラー系触
媒によるHDPEの一部を、クロム系触媒のもので置き
換えると、適度の溶融張力を確保する上で効果がある。
【0027】図2は本発明の食品用多層プラスチックボ
トルの層構成の1例を示す図であり、この例ではボトル
は外層側から順に、本発明に規定する高密度ポリエチレ
ン(HDPE)層11/接着材層12/エチレン酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物(EVOH)からなるバリヤー樹
脂層13/接着材層14/スクラップ樹脂(R)を含有
するHDPE層15/本発明に規定するHDPE層1
6、からなる4種6層の層構成を有する。各層の厚み
は、例えば、外層から重量換算で15/3/3/3/5
6/20%とすることができる。
【0028】図3は本発明の食品用多層プラスチックボ
トルの層構成の他の例を示す図であり、この例ではボト
ルは外層側から順に、本発明に規定するHDPE層21
/R含有HDPE層22/接着材層23/EVOHバリ
ヤー樹脂層24/接着材層25/R含有HDPE層26
/本発明に規定するHDPE層27、からなる4種7層
の層構成を有する。各層の厚みは、例えば、外層から重
量換算で10/15/3/3/3/56/10%とする
ことができる。本発明の食品用プラスチックボトルの形
状や層構成はこれらのものに限定されず、適宜変更でき
ることは言うまでもない。また、ボトル内に収容する内
容物としては特に制限はなく、例えば食用油、ドレッシ
ング等の酸素バリヤー性を必要とするもの以外に、乳製
品、加工乳、各種調味料等が挙げられる。
【0029】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに説明する
が、これらの具体例は本発明を限定するものではない。
以下の実施例では、それぞれ1モル%以下のコモノマー
を使用して重合を行ない高密度ポリエチレンを製造し
た。得られたポリエチレンの密度は、コモノマーの使用
量をも反映するものである。ポリエチレンの重合は、そ
れぞれの触媒系に応じた、公知の温度、圧力等の条件を
採用し、クロム触媒系ではループ状のリアクターによ
り、またチーグラー触媒系ではベッセル状のリアクター
により、スラリー状の原料系で行った。重合終了後得ら
れたポリエチレンをペレット化し、必要に応じて加熱蒸
気などにより、脱臭操作を行った。混練等の操作の際
に、ベント等により揮発分を除去するようにしてもよ
い。
【0030】また、得られた多層プラスチックボトルの
性状は次のようにして評価した。 (落下衝撃強度)ボトルにほぼ満注に水を充填し、5℃
で一昼夜放置後、1.2mの高さよりボトルの底を下に
して落下させる垂直落下、及びボトルの把手を下にして
落下させる水平落下について、それぞれ24本落下させ
たときのボトルの破損本数で表した。 (減圧変形)通常の減圧乾燥機を使用して、常温で毎分
5mmHgの速度での減圧を行ない、ボトルのバックリ
ング大変形の生じる減圧度(mmHg)を計測し、12
本のボトルについて測定した算術平均値で表した。 (寸法精度)成形後2時間経過したボトルの高さを基準
として、成形後37℃で2日間保管したボトルの高さの
収縮量(mm)を計測した。
【0031】(実施例1)触媒としてクロム系触媒、コ
モノマーとしてヘキセン−1を使用し、いわゆるフィリ
ップス法により分子量分布があまり狭くならないように
して重合を行なった。得られた高密度ポリエチレンの密
度(g/cm)、分子量分布(Mw/Mn)及び成形
時の樹脂の吐出性の比(HLMFR/MFR)を表1に
示す。また、この高密度ポリエチレンを主層とし、図2
に示す4種6層の層構成(各層の厚みは、外層から重量
換算で15/3/3/3/56/20%)を有する、内
容量1700ml、目付け60gの図1に示す形状の把
手付き多層ボトルを、多層ダイスを使用する多層ロータ
リーブロー成形により製造した。得られたボトルの性状
を表2に示す。
【0032】(実施例2)触媒としてマグネシウム化合
物系のチーグラー触媒、コモノマーとしてブテン−1を
使用して1段目の重合を行ない、触媒としてクロム系触
媒、コモノマーとしてブテン−1を使用して2段目の重
合を行なう2段重合法により、表1に示した性状を有す
る高密度ポリエチレンを製造した。この高密度ポリエチ
レンを主層とする、実施例1と同様の多層ボトルの性状
を表2に示す。
【0033】(比較例1)触媒としてチーグラー触媒、
コモノマーとしてブテン−1を使用し、エチレンを2段
階で重合することにより、表1に示した性状を有する高
密度ポリエチレンを製造した。この高密度ポリエチレン
を主層とする、実施例1と同様の多層ボトルの性状を表
2に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】表1及び表2によれば、クロム系触媒でヘ
キセン−1をコモノマーとして使用し、分子量分布を本
発明で規定する範囲に設定した場合には(実施例1)、食
品用ボトルに必要な剛性、寸法安定性を確保し、透明性
を維持するとともに耐落下衝撃性に優れたボトルを得る
ことができた。また、ボトルを成形する際の成形性も良
好で、樹脂圧、温度の上昇、過熱を適度に抑えることが
できた。チーグラー/クロム系複合触媒でブテン−1を
コモノマーとする2段階重合法による場合にも(実施例
2)、成形性を損なわずにボトルの透明性、耐落下衝撃
性等を改善することができた。これに対して、通常のチ
ーグラー系触媒では、2段階重合法で分子量分布を広く
した場合には(比較例1)、透明性の確保が困難であり、
耐落下衝撃強度も低下するとともに、ボトルの肉厚分布
の調整が困難であった。
【0037】(実施例3)触媒としてチーグラー系触媒、
コモノマーとしてブテン−1を使用して1段目の重合を
行い、触媒としてクロム系触媒、コモノマーとしてヘキ
セン−1を使用して2段目の重合を行う2段重合法によ
って、表3に記載した性状を有する高密度ポリエチレン
を製造した。この高密度ポリエチレンを主層とする、実
施例1と同様の多層ボトルの性状を表4に示す。
【0038】(実施例4)1段目及び2段目で使用するコ
モノマーの濃度を変更したほかは、実施例3と同様にし
て表3に記載した性状を有する高密度ポリエチレンを製
造した。この高密度ポリエチレンを主層とする、実施例
1と同様の多層ボトルの性状を表4に示す。
【0039】(実施例5、6)2段目の重合条件を変更
したほかは、実施例3と同様にして表3に記載した性状
を有する高密度ポリエチレンを製造した。これらの高密
度ポリエチレンを主層とする、実施例1と同様の多層ボ
トルの性状を表4に示す。
【0040】(比較例2)触媒としてチーグラー触媒、
コモノマーとしてブテン−1を使用して重合することに
より、表3に示した性状を有する高密度ポリエチレンを
製造した。この高密度ポリエチレンを主層とする、実施
例1と同様の多層ボトルの性状を表4に示す。
【0041】(比較例3)触媒としてクロム系触媒、コ
モノマーとしてブテン−1を使用して重合することによ
り、表3に示した性状を有する高密度ポリエチレンを製
造した。この高密度ポリエチレンを主層とする、実施例
1と同様の多層ボトルの性状を表4に示す。
【0042】(比較例4、5)2段目のコモノマーとし
てブテン−1を使用し、重合条件を変更したほかは、実
施例3と同様にして表3に記載した性状を有する高密度
ポリエチレンを製造した。これらの高密度ポリエチレン
を主層とする、実施例1と同様の多層ボトルの性状を表
4に示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】表3及び表4によれば、ポリエチレンの密
度が0.950よりも小さくなると(比較例2、3)、
ある程度の落下衝撃強度を有するものの、ボトルのクリ
ープ変形が大きくなり、わずかの減圧で変形を生じると
ともに、寸法精度も悪くなる。したがって、ボトルを横
積みにした場合に、口部のリークが目立ち、流通時に問
題が生じる。また、高密度ポリエチレンの分子量分布
が、本発明で規定する範囲内にあることが、多層プラス
チックボトルの耐落下衝撃強度や成形性を改善する点
で、重要であることがわかる。すなわち、分子量分布が
本発明で規定する範囲よりも狭い場合には(比較例
4)、ブロー成形性が劣るために、成形時に把手周辺で
の偏肉が大きくなり、座屈強度が低下したり、落下時の
ボトル破壊の起点となる。また、分子量分布が高分子量
側の成分に偏ると、吐出時の樹脂圧が上昇し、過熱や吐
出不安定等の問題が生じ易くなる。分子量分布が広すぎ
ると(比較例5)、成形性は良くなるが、低分子量物に
よる発煙や、金型汚染が発生する。
【0046】(実施例7)触媒としてマグネシウム化合
物系のチーグラー触媒、コモノマーとしてブテン−1を
使用して1段目のHDPE重合を行ない、Mw/Mn:
7、HLMFR/MFR:65のポリエチレンを得た。
次いで、触媒としてクロム系触媒、コモノマーとしてヘ
キセン−1を使用して2段目のHDPE重合を行ない、
2軸押出し機を使用して、窒素雰囲気下260℃にて、
最終的に密度0.956、Mw/Mn:11、HLMF
R/MFR:84のHDPEを製造した。得られたHD
PEの性状を表5に示す。ここでのチーグラー系触媒/
クロム触媒の比率は、触媒活性や収率により変化して観
測されるが、HDPEに換算するとおよそ80/20で
あった。この高密度ポリエチレンを主層とし、図3に示
す4種7層の層構成(各層の厚みは、外層から重量換算
で10/15/3/3/3/56/10%)を有する、
内容量1700ml、目付け60gの図1に示す形状の
把手付き多層ボトルを、多層ダイスを使用する多層ロー
タリーブロー成形により製造した。得られたボトルの性
状を表6に示す。
【0047】(比較例6)触媒としてマグネシウム化合
物系のチーグラー触媒、コモノマーとしてブテン−1を
使用して1段目のHDPE重合を行ない、Mw/Mn:
7、HLMFR/MFR:65のポリエチレンを得た。
次いで、触媒としてチーグラー系触媒、コモノマーとし
てヘキセン−1を使用して2段目のHDPE重合を行な
い、2軸押出し機を使用して、窒素雰囲気下260℃に
て、最終的に密度0.956、Mw/Mn:8、HLM
FR/MFR:72のHDPEを製造した。得られたH
DPEの性状を表5に示す。この高密度ポリエチレンを
主層とする、実施例7と同様の多層ボトルの性状を表6
に示す。
【0048】(比較例7)触媒としてクロム系触媒、コ
モノマーとしてブテン−1を使用して1段目のHDPE
重合を行ない、Mw/Mn:9、HLMFR/MFR:
125のHDPE(A)を得た。次いで、別に触媒とし
てチーグラー系触媒、コモノマーとしてブテン−1を使
用してHDPE重合を行ない、Mw/Mn:9、HLM
FR/MFR:85のHDPE(B)を得た。2軸押出
し機を使用して、窒素雰囲気下260℃にて、(A)/
(B)を80/20の割合で混練し、最終的に密度0.
956、Mw/Mn:8、HLMFR/MFR:110
のHDPEを製造した。得られたHDPEの性状を表5
に示す。この高密度ポリエチレンを主層とする、実施例
7と同様の多層ボトルの性状を表6に示す。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】表5及び表6によれば、チーグラー/クロ
ム系複合触媒を使用する実施例7では、耐落下衝撃性、
寸法安定性、透明性等に優れた多層ボトルを得ることが
でき、ボトル成形時の樹脂の流動性や、吐出安定性等も
きわめて良好であった。これに対して、チーグラー触媒
による2段重合では(比較例6)、HDPEの密度や分
子量分布を本発明で規定する範囲内としても、食品用ボ
トルとして実用可能な透明性を有するボトルを得ること
ができず、ボトルの落下衝撃強度や成形性も劣るもので
あった。また、クロム系触媒重合樹脂とチーグラー系触
媒重合樹脂を混練した比較例7では、落下衝撃強度はあ
る程度改善されるが、透明性が不足する。そして、透明
性を改善するために結晶核剤を使用すると、結晶核剤が
ボトル内に収容した食品に経時移行したり、成形時に臭
い成分が揮散することにより、フレーバーへの影響が生
じる。また、成形時の樹脂吐出圧が極端に上昇する傾向
にあり、ボトル表面の肌荒れ、フローマーク等の外観不
良が発生し、ボトルの偏肉によリ耐衝撃性を損なう原因
となる。
【0052】チーグラー系触媒による2段重合等の従来
の方法で得られるHDPEは、低分子量物を多く含有
し、ボトル内に収容した食品への移行が無視できず、食
品のフレーバーや風味が損なわれる原因となる。低分子
量物の含有量を少なくする方法として、チーグラー系触
媒による重合の中間段階で、低分子量物を溶剤等で除去
する方法も提案されているが、生産性を損ない、残留溶
剤によるオフフレーバーの問題が生じる。本発明では、
クロム系触媒を使用して分子量分布を適度にコントロー
ルする、チーグラー系触媒での重合後にクロム系触媒に
よる重合を改めて行う(2段重合法)か、ベント付き押
出し機により混練造粒する、等の方法によって、低分子
量物の含有量を低下させ、分子量分布を所望の範囲のも
のとすることができる。低分子量物は、金型汚染やベン
トエアー孔の詰まりの原因ともなり、ボトル製造時の生
産性を著しく低下させるもとになるものである。
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、ボトルの軽量化を図っ
た上で、食品用ボトルに必要とされる透明性を確保する
とともに、剛性、耐落下衝撃性、寸法安定性に優れ、し
かも高速成形性を有し、さらには長期間保存後にも内容
物の風味を損わない食品用プラスチックボトルを得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品用多層プラスチックボトルの1例
を示す図である。
【図2】本発明の食品用多層プラスチックボトルの層構
成の1例を示す模式断面図である。
【図3】本発明の食品用多層プラスチックボトルの層構
成の他の例を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチックボトル 2 口部 3 把手 4 側壁ビード部 5 底部 11,21 高密度ポリエチレン層 12,14,23,25 接着材層 13,24 バリヤー樹脂層 15,22,26 スクラップ樹脂含有高密度ポリエ
チレン層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 210/02 C08F 210:14 //(C08F 210/02 210:08 210:14) C08L 23:06 (C08F 210/02 B65D 1/00 B 210:08) C08L 23:06 (72)発明者 川口 浩一 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社鶴見分室内 (72)発明者 大槻 雅彦 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社鶴見分室内 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA13 BA15 BA24 CA03 CA16 CA18 DA02 DB01 DC03 DD01 DE02 EA04 EA05 GA02 4F071 AA15X AA16 AA21X AA76 AA81 AF14 AF30 BB05 BC04 4F100 AK01B AK01C AK05A AK05K AK62A AK69B BA01 BA02 BA03 DA01 GB16 GB23 JA07A JA13A JD02B JK01 JL16C JN01A YY00A 4J015 DA08 DA20 4J100 AA02P AA04Q AA16Q FA11 JA59

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度が0.950g/cm以上で、Mw
    (重量平均分子量)/Mn(数平均分子量)で規定され
    る分子量分布が7.5〜14.5である高密度ポリエチ
    レン層を含み、厚み0.5mmに換算したボトルヘイズ
    が80%未満であることを特徴とする剛性と透明性に優
    れた食品用プラスチックボトル。
  2. 【請求項2】高密度ポリエチレンの成形時の樹脂の吐出
    性の比が50〜100であることを特徴とする請求項1
    に記載の食品用プラスチックボトル。
  3. 【請求項3】高密度ポリエチレンがクロム系触媒を含有
    する触媒を使用して重合したものであることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の食品用プラスチックボトル。
  4. 【請求項4】高密度ポリエチレンが共重合成分としてヘ
    キセン−1及び/又はブテン−1を含有する共重合体で
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    食品用プラスチックボトル。
  5. 【請求項5】プラスチックボトルがガスバリヤー性樹脂
    層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の食品用プラスチックボトル。
  6. 【請求項6】ガスバリヤー性樹脂が、エチレン・酢酸ビ
    ニル共重合体ケン化物であることを特徴とする請求項5
    に記載の食品用プラスチックボトル。
  7. 【請求項7】プラスチックボトルがスクラップ樹脂を含
    有する樹脂層を有することを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の食品用プラスチックボトル。
  8. 【請求項8】プラスチックボトルが把手を有することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の食品用プラ
    スチックボトル。
JP2001169350A 2001-06-05 2001-06-05 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル Pending JP2002363297A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169350A JP2002363297A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001169350A JP2002363297A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002363297A true JP2002363297A (ja) 2002-12-18

Family

ID=19011436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001169350A Pending JP2002363297A (ja) 2001-06-05 2001-06-05 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002363297A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008101042A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Nippon Polyethylene Kk シアノアクリレート系接着剤容器用ポリエチレン及びそれからなる容器
JP2009545419A (ja) * 2006-08-04 2009-12-24 プレイテックス プロダクツ インコーポレーテッド 潤滑性組成物およびそれから作製される物品
WO2011067852A1 (ja) * 2009-12-04 2011-06-09 日清オイリオグループ株式会社 油脂の保存方法及びプラスチック製容器充填油脂
US20110217500A1 (en) * 2008-10-23 2011-09-08 Basell Polyolefine Gmbh Injection Stretch Blow-Molding Process for the Preparation of Polyethylene Containers, Preform and Bottle
JP2013103759A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd ブロー成形容器
CN110361066A (zh) * 2019-07-26 2019-10-22 京东方科技集团股份有限公司 一种计量杯
WO2024052114A1 (fr) 2022-09-09 2024-03-14 Sidel Participations Récipient en pet et/ou rpet pour produits liquides ou semi-liquides communement appeles ldp ou similaires

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009545419A (ja) * 2006-08-04 2009-12-24 プレイテックス プロダクツ インコーポレーテッド 潤滑性組成物およびそれから作製される物品
JP2008101042A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Nippon Polyethylene Kk シアノアクリレート系接着剤容器用ポリエチレン及びそれからなる容器
US20110217500A1 (en) * 2008-10-23 2011-09-08 Basell Polyolefine Gmbh Injection Stretch Blow-Molding Process for the Preparation of Polyethylene Containers, Preform and Bottle
WO2011067852A1 (ja) * 2009-12-04 2011-06-09 日清オイリオグループ株式会社 油脂の保存方法及びプラスチック製容器充填油脂
JP2013103759A (ja) * 2011-11-16 2013-05-30 Toyo Seikan Kaisha Ltd ブロー成形容器
CN110361066A (zh) * 2019-07-26 2019-10-22 京东方科技集团股份有限公司 一种计量杯
CN110361066B (zh) * 2019-07-26 2021-03-05 京东方科技集团股份有限公司 一种计量杯
WO2024052114A1 (fr) 2022-09-09 2024-03-14 Sidel Participations Récipient en pet et/ou rpet pour produits liquides ou semi-liquides communement appeles ldp ou similaires
FR3139555A1 (fr) 2022-09-09 2024-03-15 Sidel Participations Récipient en PET et/ou rPET pour produits liquides ou semi-liquides communément appelés LDP ou similaires

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7670523B2 (en) Impact strength improvement of regrind
USRE34546E (en) Plastic composite barrier structures
US4281045A (en) Multi-layer extruded article
USRE34537E (en) Plastic composite barrier structures
US8673197B2 (en) Multi-layer structure and method of producing the same
JP7594745B2 (ja) 樹脂フィルム及びラミネートチューブ容器
JP2003524552A (ja) 単一サイト触媒から作られるポリマーの改善された構造
WO2004033323A2 (en) Polypropylene containers
CN113677442A (zh) 用于热成型的可回收膜
JP7205563B2 (ja) 樹脂フィルム及び包装容器
US6815057B2 (en) Laminated thermoformable film structures useful for packaging food products
JP2002363297A (ja) 剛性と透明性に優れた食品用プラスチックボトル
US5039565A (en) Plastic composite barrier structures
JPH0675955B2 (ja) 樹脂積層体
JP3843687B2 (ja) 軽量スクイズボトル
JPH0717042B2 (ja) 表面光沢性に優れた多層プラスチック容器
JPS63237924A (ja) 多層容器の製法
WO2022045248A1 (ja) プラスチック容器
JP4622198B2 (ja) 軽量多層プラスチック容器及びその製造方法
JP7676898B2 (ja) 積層体及び包装容器
JP7676899B2 (ja) 樹脂フィルム及び包装容器
JP2894907B2 (ja) 多層中空プラスチック製容器
JP2001302710A (ja) 樹脂組成物および積層体
JP2003095240A (ja) 軽量多層プラスチックボトル及びその製造方法
JP2003011299A (ja) 熱成形用積層シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091020