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JP2002354852A - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

Info

Publication number
JP2002354852A
JP2002354852A JP2001160327A JP2001160327A JP2002354852A JP 2002354852 A JP2002354852 A JP 2002354852A JP 2001160327 A JP2001160327 A JP 2001160327A JP 2001160327 A JP2001160327 A JP 2001160327A JP 2002354852 A JP2002354852 A JP 2002354852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
disc spring
contact
rotor
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001160327A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Yoshinaga
浩希 吉永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2001160327A priority Critical patent/JP2002354852A/ja
Publication of JP2002354852A publication Critical patent/JP2002354852A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皿ばねの振動を低減し、ビビリ音の発生を低
減することができる超音波モータを提供する。 【解決手段】 超音波モータ1には圧電素子12により振
動するステータ10と、ステータ10の振動を受けて回転す
るロータ16とが備えられている。ロータ16には一体回転
する回転軸6が固定され、回転軸6にはプレート19が所
定位置より上動不能に取り付けられている。プレート19
には、ロータ16をステータ10側に加圧する全周に渡って
断面略V字形状の皿ばね18が当接している。プレート
19の円板部の下面19aには、径方向外側部に、下方に突
出する複数個の突部26が同一円周上に形成されている。
各突部26は不等ピッチで周方向長さが不均一に形成さ
れ、プレート19の円周の120°に少なくとも1個存在
するように形成されている。各突部26の下面は皿ばね18
と接触する接触面27になっており、各接触面27は同一平
面上に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波モータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波モータには、圧電素子によりステ
ータが振動すると、この振動を受けてロータが回転し、
ロータに一体に固定された回転軸が回転するものがあ
る。回転軸にはプレートが取り付けられ、プレートとロ
ータの間には、ロータをステータに加圧する皿ばねが備
えられている。例えば、図5(a)に示すように、皿ば
ね51は、大径部51aが図示しない回転軸に取り付け
られたプレート52に押し当てられ、小径部51bが図
示しないロータに固定された絶縁カラーに押し当てられ
ることによってロータをステータに加圧し、ステータの
振動をロータに伝わりやすくしている。図5(b)に示
すように、プレート52の皿ばね51との接触面53は
平面になっており、皿ばね51は環状の大径部51aの
全周で接触面53に押し当てられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、プレート5
2は接触面53が平面になっており、皿ばね51の環状
の大径部51aと全周で接触する構造上、皿ばね51の
共振を誘発しやすくなっていた。そのため、超音波モー
タの作動時に皿ばね51が振動しやすく、ビビリ音が発
生するという問題があった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、皿ばねの振動を低減
し、ビビリ音の発生を低減することができる超音波モー
タを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、圧電素子により振動す
る振動部材と、前記振動部材の振動を受けて回転するロ
ータと、前記ロータから離れる方向に移動制限された保
持部を有するとともに前記ロータに一体に固定された回
転軸と、前記保持部と接触して前記ロータを前記振動部
材側に加圧する全周に渡って断面略V字形状の皿ばねと
を備えた超音波モータであって、前記皿ばねは、前記圧
電素子の振動モードでの振動状態で前記保持部と不均等
に接触することを要旨とする。
【0006】この発明によれば、皿ばねは、圧電素子の
振動モードでの振動状態で保持部と不均等に接触するた
め、振動が増加されにくい。ここで、皿ばねが保持部と
不均等に接触するとは、360°を圧電素子の振動モー
ドの山数で割った角度の等間隔の点全部で皿ばねが保持
部と接触する領域が、皿ばねの全周に渡る従来技術に比
べて減少するように接触することである。例えば、圧電
素子に発生する進行波振動の基本モードが9山の場合、
振動モードが3×n(n=1,2,3,…)の際に、皿
ばねは、120°間隔の3点全部、60°間隔の6点全
部、40°間隔の9点全部等のように、360°を3×
nで割った角度の等間隔の点全部で保持部と接触する領
域が、従来技術に比べて減少するように接触する。従っ
て、超音波モータの作動時に圧電素子の振動が振動部
材、ロータを介して皿ばねに伝わっても皿ばねの振動の
増加が抑えられ、ビビリ音の発生が低減される。
【0007】請求項2に記載の発明は、圧電素子により
振動する振動部材と、前記振動部材の振動を受けて回転
するロータと、前記ロータに一体に固定された回転軸
と、前記回転軸に取り付けられ、前記ロータから離れる
方向に移動制限されたプレートと、該プレートと接触
し、前記ロータを前記振動部材側に加圧する全周に渡っ
て断面略V字形状の皿ばねとを備えた超音波モータであ
って、前記プレートに、前記圧電素子の振動モードでの
振動状態の前記皿ばねと不均等に接触する接触部を設け
たことを要旨とする。
【0008】この発明によれば、請求項1の発明の作用
効果と同様に、皿ばねは、圧電素子の振動モードでの振
動状態でプレートと不均等に接触するため振動されにく
くなり、ビビリ音の発生が低減される。又、圧電素子の
振動モードの状態の皿ばねと不均等に接触する接触部を
設けたのはプレート側であって、皿ばねは変形されてい
ないため、皿ばね自体の加圧力が確保され、ロータを振
動部材に加圧する加圧力が確保された状態でビビリ音の
発生が低減される。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記皿ばねと接触する前記プレートの
接触部を、凹凸形状に形成したことを要旨とする。この
発明によれば、接触部はプレートを凹凸形状にする簡単
な工程で作成される。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記プレートは板材からなり、前記皿
ばねと接触する前記プレートの接触部は、前記板材の打
ち抜き加工により形成されることを要旨とする。この発
明によれば、接触部はプレートを打ち抜き加工する一層
簡単な工程で作成される。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれかに記載の発明において、前記プレート
は、少なくとも120°に1箇所前記皿ばねと接触する
形状に形成されていることを要旨とする。この発明によ
れば、皿ばねとプレートとは120°より小さな間隔で
接触するため、皿ばねがロータを加圧する加圧力がアン
バランスにならないようにできる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を具体化した第1の実施形態を図1及び図2に従って説
明する。
【0013】図1は超音波モータの断面図を示し、図2
は皿ばねとプレートの模式図を示す。図1に示すよう
に、超音波モータ1のハウジング2は基台3とカバー4
とから構成されている。基台3は、ラジアルボールベア
リング5を保持するための軸受保持部3aと、その軸受
保持部3aの内側開口端から内側に延出形成された膨出
部3bと、回転軸6を挿通するための貫通孔3cとを備
えている。膨出部3bには、後記するステータ10を固
定するためにねじ孔3dが設けられている。
【0014】カバー4の上部には、すべり軸受7を保持
するための軸受保持部4aが形成され、更にその中央部
分には回転軸6を挿通する貫通孔4bが形成されてい
る。そして、回転軸6は、軸受保持部3a,4aにより
それぞれ保持されたラジアルボールベアリング5とすべ
り軸受7を介してハウジング2に対して回転可能に支持
されている。
【0015】又、基台3の膨出部3bの上面には回転軸
6を挿通する円環状の絶縁プレート8が載置され、更に
その上面には円環状の金属基板9をロウ付けした振動部
材としてのステータ10が載置されている。
【0016】ステータ10は、圧延鋼板、例えば冷間圧
延鋼板(SPCC)よりなり、その中央には回転軸6を
挿通するための貫通孔10aが形成されている。ステー
タ10において、基台3の膨出部3bと対応する部分を
固定部10bとし、その固定部10bにおける膨出部3
bのねじ孔3dと対応する位置にはねじ貫通孔10cが
設けられている。又、ステータ10の外周部の断面はク
ランク状に屈曲形成され、上方に屈曲した部分を延出部
10dとし、該延出部10dの先端から外側に水平に延
びた部分を振動板部10eとしている。さらに、ステー
タ10において、延出部10dを介してその振動板部1
0eと固定部10bとを連結する水平部分を振動減衰部
10fとしている。延出部10dにおけるステータ10
の外周部下面には円環状のベースリング11がロウ付け
にて接合されている。そして、ベースリング11の下面
には後述する圧電素子12等が接着剤にて接着されてい
る。
【0017】ステータ10は、ねじ貫通孔10cにねじ
13が嵌挿され、該ねじ13の先端が基台3の膨出部3
bに設けられたねじ孔3dに螺合されることにより基台
3に固定される。なお、金属基板9とねじ13は絶縁ワ
ッシャ14を介して連結され、ステータ10と基台3の
膨出部3bとは、絶縁プレート8及び絶縁ワッシャ14
によって電気的に絶縁状態となっている。
【0018】ステータ10の上面には、ライニング材1
5を設けたステンレス又はアルミニウム合金よりなるロ
ータ16が配置され、振動板部10eの上面に当接する
ようになっている。
【0019】ロータ16は、その中央に嵌合孔16aが
形成されている。該嵌合孔16aには、絶縁カラー17
が嵌着されている。そして、絶縁カラー17とロータ1
6とは、相対回転不能に組付けられている。又、絶縁カ
ラー17は、その中央に嵌合孔17aが形成されてい
る。該嵌合孔17aには回転軸6が相対回転不能に嵌合
連結されている。即ち、ロータ16は、絶縁カラー17
を介して回転軸6に対して回転不能に組付けられてい
る。
【0020】又、絶縁カラー17の上面は、皿ばね18
と、保持部としてのプレート19とからなる加圧弾性部
材20により圧接されている。略円板状のプレート19
は、回転軸6に対して回転不能に、かつサークリップ2
1により所定位置より上動不能に取り付けられている。
【0021】皿ばね18は全周に渡って断面略V字形状
に形成されており、大径部22がプレート19の径方向
外側部と圧接され、小径部23が絶縁カラー17に圧接
されている。皿ばね18は、絶縁カラー17とプレート
19とにより軸線方向に圧縮変形されており、皿ばね1
8の付勢力によって、ロータ16はステータ10に所定
の圧接力で圧接されている。
【0022】プレート19の上面には、位置センサの被
検出部としての円環状のマグネット24が接着剤で接着
されている。カバー4には、マグネット24の上面と対
向する位置に、位置センサとしてのホール素子25が取
り付けられている。マグネット24は、周方向に隣り合
う磁極がそれぞれ逆となるように複数個に分割して磁極
処理されている。ロータ16の回転角度は、ロータ16
と一体に回転するマグネット24の各磁極がホール素子
25によって検出されることにより計測される。
【0023】プレート19の円板部の下面19aには、
径方向外側部に、接触部を形成する複数個(この実施形
態では6個)の突部26が同一円周上に形成され、各突
部26は下方に突設されている。各突部26は不等ピッ
チで形成され、プレート19の円周の120°に少なく
とも1個存在するように形成されている。各突部26の
周方向長さは不均一であり、突部26は大きなもので
も、プレート19の円周の角度60°に対応する部分よ
り小さく形成されている。各突部26の下面は、皿ばね
18と接触する接触面27になっている。各接触面27
は同一平面上に形成され、皿ばね18の大径部22と圧
接されている。
【0024】次に、上記のように構成された超音波モー
タの作用について説明する。図示しないコントローラか
ら所定の高周波駆動電圧が圧電素子12に印加される
と、圧電素子12が振動され、ベースリング11及びス
テータ10の延出部10dを介してロータ16との接触
部である振動板部10eに進行波振動が発生される。そ
して、振動板部10eに圧接されたロータ16はその進
行波振動に基づいて回転し、回転軸6を一体回転させ
る。この実施形態では、圧電素子12には9山の進行波
振動が発生される。
【0025】ロータ16を回転させる振動板部10eの
進行波振動はロータ16を介して皿ばね18に伝えら
れ、皿ばね18が振動される。振動板部10eに発生す
る進行波振動の基本モードは9山であって、皿ばね18
は3×n(n=1,2,3,…)の振動モードで振動さ
れやすくなっている。即ち、皿ばね18は、120°間
隔(n=1)の3点全部、60°間隔(n=2)の6点
全部、40°間隔(n=3)の9点全部等でプレート1
9と接触すると振動されやすく、ビビリ音が発生され
る。
【0026】しかし、皿ばね18は、周方向に不等ピッ
チで不均一な長さに形成された突部26の接触面27で
プレート19と接触している。従って、120°間隔の
3点全部、60°間隔の6点全部、40°間隔の9点全
部等でプレート19と接触する領域は、プレート52の
全周に渡って皿ばね51と接触していた従来技術に比べ
て少なくなっている。このため、皿ばね18は振動の発
生が低減され、ビビリ音の発生が低減される。
【0027】この実施形態によれば、以下のような効果
を有する。 (1)皿ばね18は、周方向に不等ピッチで不均一な長
さに形成された突部26の接触面27でプレート19と
接触しているため、120°間隔の3点全部、60°間
隔の6点全部、40°間隔の9点全部等のように、36
0°を3×nで割った角度の等間隔の点全部でプレート
19と接触する領域は、プレート52の全周に渡って皿
ばね51と接触していた従来技術に比べて少なくなって
いる。従って、圧電素子12によるステータ10の振動
がロータ16を介して皿ばね18に伝わっても、皿ばね
18の振動の発生を低減でき、ビビリ音の発生を低減で
きる。
【0028】(2)突部26が形成されたのはプレート
19であって、皿ばね18自体の形状は変形されていな
いため、皿ばね18の加圧力は変化されず、ロータ16
をステータ10に加圧する加圧力を確保した状態でビビ
リ音の発生を低減できる。
【0029】(3)突部26はプレート19の120°
間隔に少なくても一箇所形成されており、皿ばね18と
プレート19とは、少なくとも120°に1箇所で接触
する。従って、皿ばね18がロータ16を加圧する加圧
力がアンバランスにならないようにできる。
【0030】(4)プレート19は、突部26の下面と
しての接触面27で皿ばね18と接触するため、プレー
ト19が周方向に不等ピッチで不均一な長さの接触面2
7で皿ばね18と接触する形状を、突部26を形成する
簡単な工程で作成できる。
【0031】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
を図3に従って説明する。この実施形態では、プレート
の形状が前記実施形態と異なっている。前記実施形態と
同様の部分については同一番号を付してその詳細な説明
を省略する。
【0032】図3はこの実施形態のプレートの模式図を
示す。図3に示すように、プレート31には、突部26
が形成されず、接触部を形成する複数個(この実施形態
では9個)のスリット32が不等ピッチで形成されてい
る。各スリット32は略同一形状に形成されている。プ
レート31の径方向外側部は、スリット32によって、
複数個(この実施形態では9個)の略扇状の接触部33
に分割され、各接触部33の下面は、皿ばね18の大径
部22と接触する接触面34になっている。
【0033】プレート31の各接触面34は、プレート
19の各接触面27と比べると、周方向の皿ばね18と
の接触領域が広くなっている。しかし、各接触面34が
周方向に不均一な長さに形成されているため、皿ばね1
8の振動の発生が低減され、ビビリ音の発生が低減され
る。
【0034】この実施形態によれば、前記第1の実施形
態の(1)〜(3)の効果の他に、次の効果を有する。 (5)プレート31は板材からなり、周方向に不等ピッ
チで不均一な長さの各接触部33の各接触面34は、板
材を打ち抜き加工してスリット32を形成することによ
って作成されるため、第1の実施形態のプレート19の
ように突部26を形成する場合に比べて、板材を打ち抜
き加工する一層簡単な工程で作成できる。
【0035】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
を図4に従って説明する。この実施形態では、プレート
の形状が主に前記実施形態と異なっている。前記実施形
態と同様の部分については同一番号を付してその詳細な
説明を省略する。
【0036】図4に示すように、プレート41の下面に
は、スリット32が形成されていた箇所と略同じ箇所
に、接触部を形成する複数個(この実施形態では9個)
の凹部42が不等ピッチで形成されている。プレート3
1と同様に、プレート41の径方向外側部は、凹部42
によって、複数個(この実施形態では9個)の略扇状の
接触部43に形成され、各接触部43の下面は、皿ばね
18の大径部22と接触する接触面44になっている。
皿ばね18はプレート41の接触面44と接触し、プレ
ート31の接触面34と接触する場合と同様に振動の発
生が低減され、ビビリ音の発生が低減される。
【0037】この実施形態によれば、前記実施形態の
(1)〜(3)の効果の他に、次の効果を有する。 (6)プレート41は、凹部42間の接触面44で皿ば
ね18と接触するため、プレート41が周方向に不等ピ
ッチで不均一な長さの接触面44で皿ばね18と接触す
る形状を、凹部42を形成する簡単な工程で作成でき
る。
【0038】(7)プレート41は第2の実施形態のプ
レート31と異なり、プレートを打ち抜くスリットが形
成されず、凹部42が形成されることによって接触面4
4が形成されているため、必要な強度を確保した状態で
プレートの厚さを薄くできる。
【0039】なお、実施形態は上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように変更してもよ
い。 ・第2の実施形態のプレート31のようにスリット32
のみが形成されたり、第3の実施形態のプレート41の
ように凹部42のみが形成されることに限らず、1個の
プレートにスリット32と凹部42とを混在するように
形成してもよい。
【0040】・突部26はプレートの少なくとも120
°間隔に1個形成されることに限らず、120°より広
い間隔で形成してもよい。 ・保持部は、回転軸と別体のプレート19,31,41
等に限らず、例えば、回転軸に一体に形成されたフラン
ジであってもよい。
【0041】・保持部は、例えば、回転軸から放射状に
延びる複数個のバーによって構成されてもよい。 ・プレートは、打ち抜き加工により、径方向外側端部が
開放されたスリット32が形成されることに限らず、貫
通孔を打ち抜き加工によって形成してもよい。
【0042】・突部26、スリット32、凹部42等
は、360°を圧電素子の振動モードの山数で割った角
度の等間隔の点全部、例えば、120°間隔の3点全
部、60°間隔の6点全部、40°間隔の9点全部等で
皿ばねとプレートとが接触する接触面が存在しないよう
に形成してもよい。
【0043】・圧電素子の進行波振動の基本モードは9
山に限らず、他の山数の進行波振動を発生させてもよ
い。即ち、皿ばねとプレートとの接触面で避ける振動モ
ードは3×nに限らず、他の振動モードであってもよ
い。これらの場合でも、プレートに突部、スリット、凹
部等を形成することによって、360°を圧電素子の振
動モードの山数で割った角度の等間隔の点全部で皿ばね
とプレートとが接触する領域をプレート52の全周に渡
って皿ばね51と接触していた従来技術に比べて少なく
なるように接触面を形成することにより、皿ばねの振動
の発生を抑え、ビビリ音の発生を低減できる。
【0044】・突部、スリット、凹部等は不等ピッチに
形成されることに限らず、360°を圧電素子の振動モ
ードの山数で割った角度の等間隔の点全部で皿ばねとプ
レートとが接触する領域が従来技術に比べて少なくなる
ように接触面を形成するのであれば、等ピッチに形成し
てもよい。
【0045】・360°を圧電素子の振動モードの山数
で割った角度の等間隔の点全部で皿ばねとプレートとが
接触する領域が従来技術に比べて少なくなるように接触
面は、プレートに形成されることに限らず、皿ばねに形
成してもよい。
【0046】・皿ばねは、大径部がプレートに圧接さ
れ、小径部がロータに圧接されるように配置されること
に限らず、例えば、小径部がプレートに圧接されて大径
部がロータに圧接されるように配置し、プレートには小
径部と対向する位置に、周方向に不等ピッチで不均一な
接触面を形成してもよい。
【0047】・マグネット24は、プレートの上面に接
着剤等により接着されることに限らず、凹凸の関係で係
合する係合部をプレートとマグネットとにそれぞれ形成
し、両係合部を係合することによってマグネットをプレ
ートに取り付けてもよい。例えば、マグネットに嵌合突
部を形成するとともにプレートに嵌合凹部を形成し、嵌
合凹部に嵌合突部を嵌合させることにより、マグネット
をプレートに取り付けてもよい。
【0048】上記各実施形態から把握できる技術的思想
について、以下に追記する。 (1) 請求項3に記載の発明において、前記凹凸形状
は、不等ピッチに形成されている。
【0049】(2) 請求項3に記載の発明において、
前記凹凸形状は、等ピッチに形成されている。 (3) 請求項3、前記技術的思想(1)及び(2)の
いずれかに記載の発明において、前記凹凸形状は、前記
プレートの前記皿ばねと対向する面に突部が複数個形成
されることによって形成され、各突部の端面が同一平面
上に形成され、前記端面が前記皿ばねと接触している。
【0050】(4) 請求項4に記載の発明において、
前記プレートの接触部は、前記板材を打ち抜いてスリッ
トを形成することによって作成されている。 (5) 請求項3、前記技術的思想(1)及び(2)の
いずれかに記載の発明において、前記凹凸形状は、前記
プレートの径方向外側部に凹部が複数個形成されること
によって形成されている。
【0051】(6) 請求項2〜請求項5及び前記技術
的思想(1)〜(5)のいずれかに記載の発明におい
て、前記プレートには、位置センサの被検出部が設けら
れている。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、皿ばねの振動を低減し、ビビ
リ音の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波モータの断面図。
【図2】皿ばねとプレートの模式図。
【図3】第2の実施形態のプレートの模式図。
【図4】第3の実施形態のプレートの模式図。
【図5】(a)は従来の皿ばねとプレートの模式図、
(b)はプレートの模式図。
【符号の説明】
1…超音波モータ、6…回転軸、10…振動部材として
のステータ、12…圧電素子、16…ロータ、18…皿
ばね、19,31,41…保持部としてのプレート、2
6…凹凸形状を構成する突部、27,34,44…接触
面、32…接触部を形成するスリット、33,43…接
触部、42…別の凹凸形状を構成する凹部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子により振動する振動部材と、前
    記振動部材の振動を受けて回転するロータと、前記ロー
    タから離れる方向に移動制限された保持部を有するとと
    もに前記ロータに一体に固定された回転軸と、前記保持
    部と接触して前記ロータを前記振動部材側に加圧する全
    周に渡って断面略V字形状の皿ばねとを備えた超音波モ
    ータであって、前記皿ばねは、前記圧電素子の振動モー
    ドでの振動状態で前記保持部と不均等に接触することを
    特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 圧電素子により振動する振動部材と、前
    記振動部材の振動を受けて回転するロータと、前記ロー
    タに一体に固定された回転軸と、前記回転軸に取り付け
    られ、前記ロータから離れる方向に移動制限されたプレ
    ートと、該プレートと接触し、前記ロータを前記振動部
    材側に加圧する全周に渡って断面略V字形状の皿ばねと
    を備えた超音波モータであって、前記プレートに、前記
    圧電素子の振動モードでの振動状態の前記皿ばねと不均
    等に接触する接触部を設けたことを特徴とする超音波モ
    ータ。
  3. 【請求項3】 前記皿ばねと接触する前記プレートの接
    触部を、凹凸形状に形成したことを特徴とする請求項2
    に記載の超音波モータ。
  4. 【請求項4】 前記プレートは板材からなり、前記皿ば
    ねと接触する前記プレートの接触部は、前記板材の打ち
    抜き加工により形成されることを特徴とする請求項2に
    記載の超音波モータ。
  5. 【請求項5】 前記プレートは、少なくとも120°に
    1箇所前記皿ばねと接触する形状に形成されていること
    を特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の超
    音波モータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7365475B2 (en) * 2005-10-18 2008-04-29 Pentax Corporation Ultrasonic motor
JP2008131681A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Pentax Corp 移動装置

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