JP2002351056A - フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法 - Google Patents
フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法Info
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- JP2002351056A JP2002351056A JP2001161768A JP2001161768A JP2002351056A JP 2002351056 A JP2002351056 A JP 2002351056A JP 2001161768 A JP2001161768 A JP 2001161768A JP 2001161768 A JP2001161768 A JP 2001161768A JP 2002351056 A JP2002351056 A JP 2002351056A
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- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】位置精度の高いフォトマスクが製造できるフォ
トマスクブランクの製造方法、およびその様なフォトマ
スクブランク、ならびに、この様な位置精度の高いフォ
トマスクの製造方法が望まれていた。 【解決手段】ガラス基板片面に第一の基板支持部により
固定した状態で遮光材料を製膜する工程と、前記片面に
前記第一の基板支持部と重ならない第二の基板支持部に
より固定した状態で遮光材料を製膜する工程により片面
の表面に導電性遮光膜を製膜するフォトマスクブランク
の製造方法を提供する。また、ガラス基板とその片面の
表面全面に導電性遮光膜が設けられているフォトマスク
ブランクの上に感光性樹脂を載せ、電子ビーム露光装置
により露光、現像、エッチングする事を特徴とするフォ
トマスクの製造方法を提供する。
トマスクブランクの製造方法、およびその様なフォトマ
スクブランク、ならびに、この様な位置精度の高いフォ
トマスクの製造方法が望まれていた。 【解決手段】ガラス基板片面に第一の基板支持部により
固定した状態で遮光材料を製膜する工程と、前記片面に
前記第一の基板支持部と重ならない第二の基板支持部に
より固定した状態で遮光材料を製膜する工程により片面
の表面に導電性遮光膜を製膜するフォトマスクブランク
の製造方法を提供する。また、ガラス基板とその片面の
表面全面に導電性遮光膜が設けられているフォトマスク
ブランクの上に感光性樹脂を載せ、電子ビーム露光装置
により露光、現像、エッチングする事を特徴とするフォ
トマスクの製造方法を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICその他の微細
なパターン露光に用いられるフォトマスクの製造に必要
な、パターン化前の材料であるフォトマスクブランクの
製造方法、及びフォトマスクブランク、それにフォトマ
スクの製造方法に関する技術に係る。
なパターン露光に用いられるフォトマスクの製造に必要
な、パターン化前の材料であるフォトマスクブランクの
製造方法、及びフォトマスクブランク、それにフォトマ
スクの製造方法に関する技術に係る。
【0002】
【従来の技術】従来のフォトマスクブランクの製造方法
は、図12に示す様なホルダー21が用いられていた。
このホルダー21は、枠22にガラス基板12と同様な
形状の開口部24が設けられているが、開口部のみでは
ガラス基板が固定できないので、基板支持部23が四隅
に設けられていた。
は、図12に示す様なホルダー21が用いられていた。
このホルダー21は、枠22にガラス基板12と同様な
形状の開口部24が設けられているが、開口部のみでは
ガラス基板が固定できないので、基板支持部23が四隅
に設けられていた。
【0003】この様なフォトマスクブランクを製造する
場合は、この開口部24にガラス基板12を填め込んだ
状態で成膜装置に入れ、物理的成膜法により導電性遮光
材料を飛ばしてガラス基板12の片面に導電性遮光膜1
3を成膜してフォトマスクブランク11を製造してい
た。その製造の結果、できあがったフォトマスクブラン
ク11は、片面の四隅を除いて導電性遮光膜13が成膜
されていた。
場合は、この開口部24にガラス基板12を填め込んだ
状態で成膜装置に入れ、物理的成膜法により導電性遮光
材料を飛ばしてガラス基板12の片面に導電性遮光膜1
3を成膜してフォトマスクブランク11を製造してい
た。その製造の結果、できあがったフォトマスクブラン
ク11は、片面の四隅を除いて導電性遮光膜13が成膜
されていた。
【0004】さらに、その出来上がったフォトマスクブ
ランクの表面に感光性樹脂層を設ける。そこで、電子ビ
ーム照射装置によりパターン露光することにより照射部
分の感光性樹脂を感光させる。
ランクの表面に感光性樹脂層を設ける。そこで、電子ビ
ーム照射装置によりパターン露光することにより照射部
分の感光性樹脂を感光させる。
【0005】次に、感光した部分以外の感光性樹脂層の
みを取り除く露光を行う事によりパターン露光部分以外
のみを露出させる。そして、パターン露光部分以外のみ
を露出したフォトマスクブランクに導電性遮光膜をエッ
チッグする事により、パターン露光部分以外の導電性遮
光膜を除去する。
みを取り除く露光を行う事によりパターン露光部分以外
のみを露出させる。そして、パターン露光部分以外のみ
を露出したフォトマスクブランクに導電性遮光膜をエッ
チッグする事により、パターン露光部分以外の導電性遮
光膜を除去する。
【0006】最後に、感光性樹脂を取り除くことによ
り、パターン露光した部分のみ導電性遮光膜が残ってい
るフォトマスクが製造されていた。
り、パターン露光した部分のみ導電性遮光膜が残ってい
るフォトマスクが製造されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォトマスクブ
ランク11は、図の如く四隅には導電性遮光膜13が成
膜されていない部分が設けられている。この様な導電性
遮光膜が成膜されていない部分はガラス基板12が直接
露出している。
ランク11は、図の如く四隅には導電性遮光膜13が成
膜されていない部分が設けられている。この様な導電性
遮光膜が成膜されていない部分はガラス基板12が直接
露出している。
【0008】ところで、電荷が電子ビーム照射その他の
原因により電荷がガラス基板12表面に発生する場合が
ある。しかし、ガラス基板12表面の導電性が低いた
め、発生した電荷が移動できず、いつまでも滞留する場
合がある。
原因により電荷がガラス基板12表面に発生する場合が
ある。しかし、ガラス基板12表面の導電性が低いた
め、発生した電荷が移動できず、いつまでも滞留する場
合がある。
【0009】この様なガラス基板12表面の滞留電荷
は、電子ビーム露光のときに照射される電子に引力また
は斥力が働き、電子ビームの照射位置がずれる事とな
る。特に、高加速電圧での電子ビーム照射には、電荷の
影響は大きい。ところが、高加速電圧での電子ビーム照
射は位置精度を高める場合に多く用いられてきたため
に、問題が大きかった。
は、電子ビーム露光のときに照射される電子に引力また
は斥力が働き、電子ビームの照射位置がずれる事とな
る。特に、高加速電圧での電子ビーム照射には、電荷の
影響は大きい。ところが、高加速電圧での電子ビーム照
射は位置精度を高める場合に多く用いられてきたため
に、問題が大きかった。
【0010】この様な状況であるため、この様な位置精
度の高いフォトマスクが製造できるフォトマスクブラン
クの製造方法、およびその様なフォトマスクブランク、
ならびに、この様な位置精度の高いフォトマスクの製造
方法が求められていた。
度の高いフォトマスクが製造できるフォトマスクブラン
クの製造方法、およびその様なフォトマスクブランク、
ならびに、この様な位置精度の高いフォトマスクの製造
方法が求められていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、請求項1の発明においては、ガラス基板
片面に第一の基板支持部により固定した状態で遮光材料
を製膜する工程と、前記片面に前記第一の基板支持部と
重ならない第二の基板支持部により固定した状態で遮光
材料を製膜する工程により片面の表面に導電性遮光膜を
製膜するフォトマスクブランクの製造方法を提供するも
のである。
決するために、請求項1の発明においては、ガラス基板
片面に第一の基板支持部により固定した状態で遮光材料
を製膜する工程と、前記片面に前記第一の基板支持部と
重ならない第二の基板支持部により固定した状態で遮光
材料を製膜する工程により片面の表面に導電性遮光膜を
製膜するフォトマスクブランクの製造方法を提供するも
のである。
【0012】請求項2の発明においては、第一の基板支
持部と第二の基板支持部が相補的パターンである事を特
徴とする請求項1記載のフォトマスクブランクの製造方
法を提供するものである。
持部と第二の基板支持部が相補的パターンである事を特
徴とする請求項1記載のフォトマスクブランクの製造方
法を提供するものである。
【0013】請求項3の発明においては、ガラス基板と
その片面の表面全面に導電性遮光膜が設けられているフ
ォトマスクブランクを提供するものである。
その片面の表面全面に導電性遮光膜が設けられているフ
ォトマスクブランクを提供するものである。
【0014】請求項4の発明においては、ガラス基板と
その片面の表面全面に導電性遮光膜が設けられているフ
ォトマスクブランクの上に感光性樹脂を載せ、電子ビー
ム露光装置により露光、現像、エッチングする事を特徴
とするフォトマスクの製造方法を提供するものである。
その片面の表面全面に導電性遮光膜が設けられているフ
ォトマスクブランクの上に感光性樹脂を載せ、電子ビー
ム露光装置により露光、現像、エッチングする事を特徴
とするフォトマスクの製造方法を提供するものである。
【0015】請求項1のフォトマスクブランクの製造方
法を用いることにより、電子ビーム照射時に正確な描画
が可能なフォトマスクの製造を可能とするフォトマスク
ブランクの製造方法が可能になるものである。
法を用いることにより、電子ビーム照射時に正確な描画
が可能なフォトマスクの製造を可能とするフォトマスク
ブランクの製造方法が可能になるものである。
【0016】請求項2のフォトマスクブランクの製造方
法を用いることにより、請求項1記載の効果に加え、材
料に無駄がなく、また、精度良いパターン化が可能なフ
ォトマスクの製造を可能とするフォトマスクブランクの
製造方法が可能になるものである。
法を用いることにより、請求項1記載の効果に加え、材
料に無駄がなく、また、精度良いパターン化が可能なフ
ォトマスクの製造を可能とするフォトマスクブランクの
製造方法が可能になるものである。
【0017】請求項3のフォトマスクブランクを用いる
ことにより、電子ビーム照射時に正確な描画が可能なフ
ォトマスクの製造を可能とするフォトマスクブランクの
提供が可能になるものである。
ことにより、電子ビーム照射時に正確な描画が可能なフ
ォトマスクの製造を可能とするフォトマスクブランクの
提供が可能になるものである。
【0018】請求項4のフォトマスクの製造方法を用い
ることにより、正確なパターンとなっているフォトマス
クを製造する事が可能になるものである。
ることにより、正確なパターンとなっているフォトマス
クを製造する事が可能になるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明のフォトマスクブランクの
製造方法は、まず、図3に示す様なホルダー23を用い
て第1の導電性遮光膜14の製造がなされていた。この
ホルダー21は、枠22にガラス基板12と同様な形状
の開口部24が設けられているが、開口部のみではガラ
ス基板が固定できないので、基板支持部23が四隅に設
けられていた。
製造方法は、まず、図3に示す様なホルダー23を用い
て第1の導電性遮光膜14の製造がなされていた。この
ホルダー21は、枠22にガラス基板12と同様な形状
の開口部24が設けられているが、開口部のみではガラ
ス基板が固定できないので、基板支持部23が四隅に設
けられていた。
【0020】この場合は、この開口部24にガラス基板
12を填め込んだ状態で成膜装置に入れ、物理的成膜
法、本実施例ではスパッタリングにより導電性遮光材料
を飛ばして、図2の様なガラス基板12の片面に第1の
導電性遮光膜14を成膜したガラス基板16を製造して
いた。
12を填め込んだ状態で成膜装置に入れ、物理的成膜
法、本実施例ではスパッタリングにより導電性遮光材料
を飛ばして、図2の様なガラス基板12の片面に第1の
導電性遮光膜14を成膜したガラス基板16を製造して
いた。
【0021】次に、図4に示す様なホルダー25を用い
て第2の導電性遮光膜14の製造がなされていた。この
ホルダー25は、枠26にガラス基板12と同様な形状
の開口部29が設けられているが、開口部のみではガラ
ス基板が固定できないので、基板支持部27が四隅以外
に設けられていた。
て第2の導電性遮光膜14の製造がなされていた。この
ホルダー25は、枠26にガラス基板12と同様な形状
の開口部29が設けられているが、開口部のみではガラ
ス基板が固定できないので、基板支持部27が四隅以外
に設けられていた。
【0022】なお、実際の支持には面積が大きすぎるの
で、実際に接触させるのは突起部28によって支持して
いる。この場合は、この開口部29に第1の導電性遮光
膜14を成膜したガラス基板16を填め込んだ状態で成
膜装置に入れ、物理的成膜法により導電性遮光材料を飛
ばして、図1の様なガラス基板12の片面に第2の導電
性遮光膜15を成膜し、導電性遮光膜13を製造してい
た。
で、実際に接触させるのは突起部28によって支持して
いる。この場合は、この開口部29に第1の導電性遮光
膜14を成膜したガラス基板16を填め込んだ状態で成
膜装置に入れ、物理的成膜法により導電性遮光材料を飛
ばして、図1の様なガラス基板12の片面に第2の導電
性遮光膜15を成膜し、導電性遮光膜13を製造してい
た。
【0023】結果、できあがったフォトマスクブランク
11は、片面の四隅は第2の導電性遮光膜15、四隅を
除いては第1の導電性遮光膜14が成膜されているため
に、両方併せて全面に導電性遮光膜13が設けられてい
た。
11は、片面の四隅は第2の導電性遮光膜15、四隅を
除いては第1の導電性遮光膜14が成膜されているため
に、両方併せて全面に導電性遮光膜13が設けられてい
た。
【0024】次に、この様なフォトマスクブランクを用
いたフォトマスクの製造方法につき以下説明する。
いたフォトマスクの製造方法につき以下説明する。
【0025】フォトマスクブランクは、図5に示される
様に、ガラス基板31上に導電性遮光膜32が成膜され
ている。さらに、そのフォトマスクブランクの表面にあ
る導電性遮光膜32上に、図6に示す様に、感光性樹脂
層33を設ける。そこで、電子ビーム照射装置によりパ
ターン露光することにより図7に示す様に、感光性樹脂
層33が、露光済み感光性樹脂層34と未露光感光性樹
脂層35に分かれる。
様に、ガラス基板31上に導電性遮光膜32が成膜され
ている。さらに、そのフォトマスクブランクの表面にあ
る導電性遮光膜32上に、図6に示す様に、感光性樹脂
層33を設ける。そこで、電子ビーム照射装置によりパ
ターン露光することにより図7に示す様に、感光性樹脂
層33が、露光済み感光性樹脂層34と未露光感光性樹
脂層35に分かれる。
【0026】次に、図8に示す様に、未露光感光性樹脂
層35のみを取り除く露光を行う事により、露光済み感
光性樹脂層34がない部分の導電性遮光膜32を露出さ
せる。そして、図9に示す様に、エッチングを行う事に
より露光済み感光性樹脂層34がない部分の導電性遮光
膜32を除去し、導電性遮光膜32をパターン的に除去
する。
層35のみを取り除く露光を行う事により、露光済み感
光性樹脂層34がない部分の導電性遮光膜32を露出さ
せる。そして、図9に示す様に、エッチングを行う事に
より露光済み感光性樹脂層34がない部分の導電性遮光
膜32を除去し、導電性遮光膜32をパターン的に除去
する。
【0027】最後に、図10に示す様に露光済み感光性
樹脂層34を取り除くことにより、パターン露光した部
分のみ導電性遮光膜32が残っているフォトマスクが製
造される。
樹脂層34を取り除くことにより、パターン露光した部
分のみ導電性遮光膜32が残っているフォトマスクが製
造される。
【0028】なお、本発明におけるガラス基板は、ソー
ダライムガラス、石英ガラスなど露光に用いられる光を
通す各種のガラス基板が使用可能であり、その種類を問
うものではない。また、導電性遮光膜は、露光光を通さ
ないとともに、少なくとも電荷の滞留が問題にならない
程度以上の導電性を有するもので有ればよい。
ダライムガラス、石英ガラスなど露光に用いられる光を
通す各種のガラス基板が使用可能であり、その種類を問
うものではない。また、導電性遮光膜は、露光光を通さ
ないとともに、少なくとも電荷の滞留が問題にならない
程度以上の導電性を有するもので有ればよい。
【0029】従って、クロム、酸化クロムなどに限ら
ず、各種の金属や金属酸化物が用いられる。また、遮光
材料は、その遮光材料自体が導電性または遮光性を有す
る必要はなく、膜形成した状態で導電遮光性を有する材
料であれば良い。
ず、各種の金属や金属酸化物が用いられる。また、遮光
材料は、その遮光材料自体が導電性または遮光性を有す
る必要はなく、膜形成した状態で導電遮光性を有する材
料であれば良い。
【0030】さらに、本発明による製膜方法は、ガラス
基板を基板支持部により固定する必要がある製膜方法に
係るものであれば、物理的気相製膜法(PVD)、化学
的的気相製膜法(CVD)など種類を問うものではな
い。また、PVDでも、真空蒸着、スパッタリングなど
各種の方法が使用可能である。
基板を基板支持部により固定する必要がある製膜方法に
係るものであれば、物理的気相製膜法(PVD)、化学
的的気相製膜法(CVD)など種類を問うものではな
い。また、PVDでも、真空蒸着、スパッタリングなど
各種の方法が使用可能である。
【0031】さらに、スパッタリングでも、単なるスパ
ッタリングだけではなく、イオンアシスト、各種の気体
アシスト、プラズマアシストなどの各種スパッタリング
を用いるのが可能である。しかし、その製膜精度、製造
価格などの点で、スパッタリングを用いるのが一般的で
ある。
ッタリングだけではなく、イオンアシスト、各種の気体
アシスト、プラズマアシストなどの各種スパッタリング
を用いるのが可能である。しかし、その製膜精度、製造
価格などの点で、スパッタリングを用いるのが一般的で
ある。
【0032】さらに、基板支持は、ホルダー、トレイ、
直接支持など、各種の支持方法があるが、基板支持部が
必要な各種方法が用いられる。なお、基板支持は、基板
の大きさが変わってもホルダーの変更のみで対応できる
ホルダー支持方式が一般的である。
直接支持など、各種の支持方法があるが、基板支持部が
必要な各種方法が用いられる。なお、基板支持は、基板
の大きさが変わってもホルダーの変更のみで対応できる
ホルダー支持方式が一般的である。
【0033】また、第一の支持基板部と第二の支持基板
部が重ならないものであれば、第一の支持基板部と第二
の支持基板部どちらにも含まれない部分があっても良
い。しかし、その両方に含まれない部分は導電遮光膜が
他の部分の導電遮光膜より厚くなる。
部が重ならないものであれば、第一の支持基板部と第二
の支持基板部どちらにも含まれない部分があっても良
い。しかし、その両方に含まれない部分は導電遮光膜が
他の部分の導電遮光膜より厚くなる。
【0034】従って、その部分の導電遮光膜のエッチン
グに時間がかかるとともに、材料費が高くなるととも
に、サイドエッチ量が多くなるためにパターン精度の低
下の原因となる。そこで、その両方に含まれない部分は
最小限にとどめるのが好ましい。
グに時間がかかるとともに、材料費が高くなるととも
に、サイドエッチ量が多くなるためにパターン精度の低
下の原因となる。そこで、その両方に含まれない部分は
最小限にとどめるのが好ましい。
【0035】また、このため、第一の支持基板部と第二
の支持基板部が、重なりや、どちらにも含まれない部分
がない、相補的パターンである事で容易に実現できる。
なお、第一の支持基板部と第二の支持基板部の境界は原
理的にはどこでも良い。
の支持基板部が、重なりや、どちらにも含まれない部分
がない、相補的パターンである事で容易に実現できる。
なお、第一の支持基板部と第二の支持基板部の境界は原
理的にはどこでも良い。
【0036】しかし、なるべく実際のフォトマスクでパ
ターン化に用いられる領域にはかからない方が好まし
い。なぜなら、境界領域における導電遮光膜の厚さを他
の部分と同じにするのは容易ではないためである。
ターン化に用いられる領域にはかからない方が好まし
い。なぜなら、境界領域における導電遮光膜の厚さを他
の部分と同じにするのは容易ではないためである。
【0037】また、本実施の形態では、第一の支持基板
部として四隅に設け、第二の支持基板部として四隅以外
としたが、逆でもよく、また、第一の支持基板部として
四辺等を利用するものでも良いが、ガラス基板の支持が
可能な形態である必要がある。
部として四隅に設け、第二の支持基板部として四隅以外
としたが、逆でもよく、また、第一の支持基板部として
四辺等を利用するものでも良いが、ガラス基板の支持が
可能な形態である必要がある。
【0038】なお、支持基板部としては、すべての部分
がガラス基板の支持に必要である必要はなく、本実施例
の第二の支持基板部の様に、実際の支持に役立つのはそ
の突起部のみであり、他の部分は単に遮蔽機能のみを果
たす構造のものでも構わない。
がガラス基板の支持に必要である必要はなく、本実施例
の第二の支持基板部の様に、実際の支持に役立つのはそ
の突起部のみであり、他の部分は単に遮蔽機能のみを果
たす構造のものでも構わない。
【0039】さらに、本実施の形態では、感光性樹脂は
実は電子線に対して反応する樹脂であり、感電子線樹脂
とでもいうべきものであるが、このような場合を含めて
感光性樹脂という用語を用いるので本発明でも感光性樹
脂という用語で説明した。同様に、電子線の描画の場合
も露光という用語を慣例に従い用いたが、当然この電子
をもって光とみなした用語であり、他の用語もそれに準
じた表現となっている。
実は電子線に対して反応する樹脂であり、感電子線樹脂
とでもいうべきものであるが、このような場合を含めて
感光性樹脂という用語を用いるので本発明でも感光性樹
脂という用語で説明した。同様に、電子線の描画の場合
も露光という用語を慣例に従い用いたが、当然この電子
をもって光とみなした用語であり、他の用語もそれに準
じた表現となっている。
【0040】従って、本発明の感光性樹脂としては、電
子線感応性があれば、光や紫外線、その他熱などの感応
性の有無は問わない。
子線感応性があれば、光や紫外線、その他熱などの感応
性の有無は問わない。
【0041】また、感光部分が電子線により感光し、露
光し現像によりパターン化する感光性樹脂で説明した
が、露光部分が現像により溶解し、露光しない部分がパ
ターン化する形式の感光性樹脂でも良い。しかし、露光
部分が現像により溶解し、露光しない部分がパターン化
する形式の感光性樹脂では描画部分がおおくなり、一般
的に実用的ではない。
光し現像によりパターン化する感光性樹脂で説明した
が、露光部分が現像により溶解し、露光しない部分がパ
ターン化する形式の感光性樹脂でも良い。しかし、露光
部分が現像により溶解し、露光しない部分がパターン化
する形式の感光性樹脂では描画部分がおおくなり、一般
的に実用的ではない。
【0042】さらに、感光した部分の現像は、確実にパ
ターン化するために定着処理などの各種処理を行った上
で行う場合も少なくない。
ターン化するために定着処理などの各種処理を行った上
で行う場合も少なくない。
【0043】エッチング処理も、各種のエッチング液、
温度や濃度等のエッチング条件を用いることが可能だ
が、一般的にサイドエッチが少ない、エッチング形状が
良好、エッチング速度が高いなどの各種の要件により、
導電性遮光膜の材質に応じて各種選択される。また、プ
ラズマを用いたドライエッチングも行われている。
温度や濃度等のエッチング条件を用いることが可能だ
が、一般的にサイドエッチが少ない、エッチング形状が
良好、エッチング速度が高いなどの各種の要件により、
導電性遮光膜の材質に応じて各種選択される。また、プ
ラズマを用いたドライエッチングも行われている。
【0044】
【実施例】正方形(一辺15.2cm、厚さ6.35m
m)の石英ガラス基板を、スパッタリング装置内の製膜
場所に、図3のホルダーを用いて固定し、Crからなる
ターゲットをセットし、スパッタリングを行い、第一の
基板支持部以外のガラス基板表面に100nmのクロム
膜を形成した。
m)の石英ガラス基板を、スパッタリング装置内の製膜
場所に、図3のホルダーを用いて固定し、Crからなる
ターゲットをセットし、スパッタリングを行い、第一の
基板支持部以外のガラス基板表面に100nmのクロム
膜を形成した。
【0045】さらに、同様の条件にてホルダーのみを図
4のものに替えて、第二の基板支持部以外のガラス基板
表面に100nmのクロム膜を形成した。
4のものに替えて、第二の基板支持部以外のガラス基板
表面に100nmのクロム膜を形成した。
【0046】結果、ガラス基板全面にほぼ均一に100
nmのクロム膜を形成することが出来、この様なフォト
マスクブランクが得られた。
nmのクロム膜を形成することが出来、この様なフォト
マスクブランクが得られた。
【0047】次に、このフォトマスクブランクの上に、
電子線感光性樹脂(日本ゼオン株式会社製ZEP700
0)を厚さ500nmスピンコーターで塗ったあとで、
乾燥工程により感光性樹脂をフォトマスクブランク全面
に形成した。
電子線感光性樹脂(日本ゼオン株式会社製ZEP700
0)を厚さ500nmスピンコーターで塗ったあとで、
乾燥工程により感光性樹脂をフォトマスクブランク全面
に形成した。
【0048】さらに、電子ビーム露光装置にセットし、
加速電圧50kVにて描画した。その後で定着液にて定
着したあと、現像液にて未露光部分の電子線感光性樹脂
を除去して、パターン化した。
加速電圧50kVにて描画した。その後で定着液にて定
着したあと、現像液にて未露光部分の電子線感光性樹脂
を除去して、パターン化した。
【0049】この様なフォトマスクブランクをエッチン
グし、Cr上にパターン化した。最後に、未露光部分の
電子線感光性樹脂を除去液にて除去したあとで、乾燥工
程によりパターン化済みのフォトマスを得た。
グし、Cr上にパターン化した。最後に、未露光部分の
電子線感光性樹脂を除去液にて除去したあとで、乾燥工
程によりパターン化済みのフォトマスを得た。
【0050】このようなフォトマスクは、描画位置精度
が最大ずれ量にして0.025μmであった。従来例の
フォトマスクは、描画位置精度が最大ずれ量にして0.
122μmであったから、相当程度描画位置精度が向上
したといえる。
が最大ずれ量にして0.025μmであった。従来例の
フォトマスクは、描画位置精度が最大ずれ量にして0.
122μmであったから、相当程度描画位置精度が向上
したといえる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電子ビーム照射時に正確な描画が可能になるものであ
り、これによってさらに精度の良い半導体装置を得られ
る可能性が高くなったものであるとともに、これにより
描画が容易となる可能性がある。
電子ビーム照射時に正確な描画が可能になるものであ
り、これによってさらに精度の良い半導体装置を得られ
る可能性が高くなったものであるとともに、これにより
描画が容易となる可能性がある。
【0052】従って、それにより描画価格の低下、収率
の改善、描画技術の熟練度の低いものでも作業が可能に
なる。従来描画が困難であったフォトマスクの製造を可
能とする可能性があるなど、多くのフォトマスの製造方
法が可能になるものである。
の改善、描画技術の熟練度の低いものでも作業が可能に
なる。従来描画が困難であったフォトマスクの製造を可
能とする可能性があるなど、多くのフォトマスの製造方
法が可能になるものである。
【図1】 本発明における実施例のフォトマスクブラン
クの正面図である。
クの正面図である。
【図2】 図1のフォトマスクブランクの製造途中の正
面図である。
面図である。
【図3】 図1のフォトマスクブランクの製造に用いら
れるホルダーの正面図である。
れるホルダーの正面図である。
【図4】 図1のフォトマスクブランクの製造に用いら
れる図3とは別のホルダーの正面図である。
れる図3とは別のホルダーの正面図である。
【図5】 本発明における実施例のフォトマスクブラン
クの概念断面図である。
クの概念断面図である。
【図6】 図5のフォトマスクブランクを用いたフォト
マスクの製造方法の概念断面図である。
マスクの製造方法の概念断面図である。
【図7】 図5のフォトマスクブランクを用いたフォト
マスクの製造方法の概念断面図である。
マスクの製造方法の概念断面図である。
【図8】 図5のフォトマスクブランクを用いたフォト
マスクの製造方法の概念断面図である。
マスクの製造方法の概念断面図である。
【図9】 図5のフォトマスクブランクを用いたフォト
マスクの製造方法の概念断面図である。
マスクの製造方法の概念断面図である。
【図10】 図5のフォトマスクブランクを用いたフォ
トマスクの製造方法の概念断面図である。
トマスクの製造方法の概念断面図である。
【図11】 本発明と対比されるべき従来例のフォトマ
スクブランクの正面図である。
スクブランクの正面図である。
【図12】 図11のフォトマスクブランクの製造に用
いられるホルダーの正面図である。
いられるホルダーの正面図である。
11……フォトマスクブランク 12……ガラス基板 13……導電性遮光膜 21……ホルダー 22……枠 23……基板支持部 24……開口部 31……ガラス基板 32……導電性遮光膜 33……感光性樹脂層 34……露光済み感光性樹脂層 35……未露光感光性樹脂層
Claims (4)
- 【請求項1】ガラス基板片面に第一の基板支持部により
固定した状態で遮光材料を製膜する工程と、前記片面に
前記第一の基板支持部と重ならない第二の基板支持部に
より固定した状態で遮光材料を製膜する工程により片面
の表面に導電性遮光膜を製膜するフォトマスクブランク
の製造方法。 - 【請求項2】第一の基板支持部と第二の基板支持部が相
補的パターンである事を特徴とする請求項1記載のフォ
トマスクブランクの製造方法。 - 【請求項3】ガラス基板とその片面の表面全面に導電性
遮光膜が設けられているフォトマスクブランク。 - 【請求項4】ガラス基板とその片面の表面全面に導電性
遮光膜が設けられているフォトマスクブランクの上に感
光性樹脂を載せ、電子ビーム露光装置により露光、現
像、エッチングする事を特徴とするフォトマスクの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001161768A JP2002351056A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001161768A JP2002351056A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002351056A true JP2002351056A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19004993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001161768A Pending JP2002351056A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | フォトマスクブランクの製造方法、フォトマスクブランク及びフォトマスクの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002351056A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012028631A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Asahi Glass Co Ltd | Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001161768A patent/JP2002351056A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012028631A (ja) * | 2010-07-26 | 2012-02-09 | Asahi Glass Co Ltd | Euvリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法 |
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