JP2002350097A - 打揚げ花火玉 - Google Patents
打揚げ花火玉Info
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- JP2002350097A JP2002350097A JP2001163208A JP2001163208A JP2002350097A JP 2002350097 A JP2002350097 A JP 2002350097A JP 2001163208 A JP2001163208 A JP 2001163208A JP 2001163208 A JP2001163208 A JP 2001163208A JP 2002350097 A JP2002350097 A JP 2002350097A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で燃焼性が良く、核が燃え尽きずに残滓
となって地上に落下する量を可及的に低減でき、しかも
環境を汚染することがない割薬を用いた打ち上げ花火玉
を提供する。 【解決手段】 玉皮の内側に沿って星3を配列し、星3
の内側に生分解プラスチック発泡体の塊片を核5aとし
た割薬5を充填する。玉皮の内皮1には古新聞や段ボー
ルなどの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成
して、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成
形体を用いる。空中での炸裂開発後、玉皮および割薬5
が四散して飛び散るが、割薬の核5aは生分解プラスチ
ック発泡体なので、花火玉の軽量化を可及的に図れて、
打ち上げ時の火薬量を低減できる。しかも、生分解プラ
スチック発泡体は、燃焼性に富むので、開発後の四散中
に燃え尽きやすくなり、地上に残滓となって舞い落ちる
量も可及的に低減でき、地上に落下しても土に還り易く
エコロジー的に好適なものとなる。玉皮の内皮も古紙モ
ールド製品なので、同様にエコロジー的に優れる。
となって地上に落下する量を可及的に低減でき、しかも
環境を汚染することがない割薬を用いた打ち上げ花火玉
を提供する。 【解決手段】 玉皮の内側に沿って星3を配列し、星3
の内側に生分解プラスチック発泡体の塊片を核5aとし
た割薬5を充填する。玉皮の内皮1には古新聞や段ボー
ルなどの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成
して、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成
形体を用いる。空中での炸裂開発後、玉皮および割薬5
が四散して飛び散るが、割薬の核5aは生分解プラスチ
ック発泡体なので、花火玉の軽量化を可及的に図れて、
打ち上げ時の火薬量を低減できる。しかも、生分解プラ
スチック発泡体は、燃焼性に富むので、開発後の四散中
に燃え尽きやすくなり、地上に残滓となって舞い落ちる
量も可及的に低減でき、地上に落下しても土に還り易く
エコロジー的に好適なものとなる。玉皮の内皮も古紙モ
ールド製品なので、同様にエコロジー的に優れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打揚げ花火玉に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】一般に賞揚されている、尺玉あるいは割
物と称される打揚げ花火の玉は、玉皮と、この玉皮の内
側に沿って配列される花火効果演出用の多数の星と、こ
れらの星のさらに内側に充填されて花火玉を炸裂開発さ
せるための割薬、及び玉皮外部に引出される導火線との
四つの要素から主に構成されている。
物と称される打揚げ花火の玉は、玉皮と、この玉皮の内
側に沿って配列される花火効果演出用の多数の星と、こ
れらの星のさらに内側に充填されて花火玉を炸裂開発さ
せるための割薬、及び玉皮外部に引出される導火線との
四つの要素から主に構成されている。
【0003】玉皮は、伝統的に古新聞などの古紙を幾重
にも張合わせて半球状に形成した内皮と、内皮の外面に
厚く貼ったハトロン紙やクラフト紙などの丈夫な紙から
なる。花火玉はこの半球形状の一対の内皮の内周にそれ
ぞれ各種火薬類を団子状に形成した多数の星を配列し、
その内側に割薬を充填した後、内皮同士を球形に組合わ
せ、次いで内皮の外周にクラフト紙などからなる外皮を
厚く貼付けて一体化することで完成する。
にも張合わせて半球状に形成した内皮と、内皮の外面に
厚く貼ったハトロン紙やクラフト紙などの丈夫な紙から
なる。花火玉はこの半球形状の一対の内皮の内周にそれ
ぞれ各種火薬類を団子状に形成した多数の星を配列し、
その内側に割薬を充填した後、内皮同士を球形に組合わ
せ、次いで内皮の外周にクラフト紙などからなる外皮を
厚く貼付けて一体化することで完成する。
【0004】この花火玉は、打上げ筒に入れられて筒内
の揚薬に点火することによって打上げられる。そして、
玉が打上げ筒より発射されると同時に、その揚薬の火炎
によって導火線の外端部に点火し、上空の所望高さに到
達するまで適当な延期秒時を保ち、次いで内部の割薬に
点火し、これによって玉皮が炸裂開発すると同時に、星
が菊花状に四散しつつ燃焼することで、空中にその花火
の意匠が短時間のうちに形成されるようになっている。
の揚薬に点火することによって打上げられる。そして、
玉が打上げ筒より発射されると同時に、その揚薬の火炎
によって導火線の外端部に点火し、上空の所望高さに到
達するまで適当な延期秒時を保ち、次いで内部の割薬に
点火し、これによって玉皮が炸裂開発すると同時に、星
が菊花状に四散しつつ燃焼することで、空中にその花火
の意匠が短時間のうちに形成されるようになっている。
【0005】ここで、花火玉をできるだけ軽く造り上げ
るために、上記割薬には籾殻や綿実、檜実などを核にし
て、その周りに黒色系の火薬を水糊でまぶして乾燥形成
したものが使用されている。水糊は活着が良く、しかも
短期に乾燥し得て、花火玉を組み立てる時の固さも適度
なものとなる。また、花火玉の開発後、割薬の核は燃え
ながら飛散するが、当該核は籾殻などの天然物でなるた
め燃え尽きずに残滓となって落下しても、環境を汚染す
ることはなく害はない。
るために、上記割薬には籾殻や綿実、檜実などを核にし
て、その周りに黒色系の火薬を水糊でまぶして乾燥形成
したものが使用されている。水糊は活着が良く、しかも
短期に乾燥し得て、花火玉を組み立てる時の固さも適度
なものとなる。また、花火玉の開発後、割薬の核は燃え
ながら飛散するが、当該核は籾殻などの天然物でなるた
め燃え尽きずに残滓となって落下しても、環境を汚染す
ることはなく害はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年にあっ
ては、上記割薬の核にする材料、即ち籾殻や綿実、檜実
などの天然物の入手が困難になってきており、このた
め、これらに代わるものとして同じく天然材料であるコ
ルク粒が採用され始めている。当該コルク粒を核に用い
ても従来品と同等か、もしくはより軽量に割薬を形成で
き、かつ水糊による活着も良く、乾燥も短期で済み、組
み立てる時の固さも適度であり、環境を汚染することも
ない。
ては、上記割薬の核にする材料、即ち籾殻や綿実、檜実
などの天然物の入手が困難になってきており、このた
め、これらに代わるものとして同じく天然材料であるコ
ルク粒が採用され始めている。当該コルク粒を核に用い
ても従来品と同等か、もしくはより軽量に割薬を形成で
き、かつ水糊による活着も良く、乾燥も短期で済み、組
み立てる時の固さも適度であり、環境を汚染することも
ない。
【0007】しかしながら、当該コルクは燃焼性にやや
劣り、これ故、打ち上げ時において上空で開発した後、
燃え尽きずに地上に残滓として落下する量が多くなり、
風の強い日などでは広範囲に飛散してしまうという課題
があった。
劣り、これ故、打ち上げ時において上空で開発した後、
燃え尽きずに地上に残滓として落下する量が多くなり、
風の強い日などでは広範囲に飛散してしまうという課題
があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するものであっ
て、その目的は、軽量で燃焼性が良く、核が燃え尽きず
に残滓となって地上に落下する量を可及的に低減でき、
しかも環境を汚染することがない割薬を用いた打ち上げ
花火玉を提供することにある。
て、その目的は、軽量で燃焼性が良く、核が燃え尽きず
に残滓となって地上に落下する量を可及的に低減でき、
しかも環境を汚染することがない割薬を用いた打ち上げ
花火玉を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明の打揚げ花火玉は、玉皮の内側に沿って星を
配列し、該星の内側に生分解プラスチック発泡体の塊片
を核とした割薬を充填したことを特徴とする。
め、本発明の打揚げ花火玉は、玉皮の内側に沿って星を
配列し、該星の内側に生分解プラスチック発泡体の塊片
を核とした割薬を充填したことを特徴とする。
【0010】ここで、前記玉皮には古新聞や段ボールな
どの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成し
て、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成形
体を内皮にしたものを使用するのが好ましい。
どの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成し
て、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成形
体を内皮にしたものを使用するのが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1は打揚げ花火玉の組立手順を示す。同
図において1は玉皮の内皮であり、この内皮1は以下の
ようにして作成されている。即ち、古新聞などの古紙を
アルカリに離解してパルプ化し、次いでバインダーなど
を添加して希釈してから成型機により半球形状の網製型
枠を用いて半球形状の再生厚紙成形体にモールド抄造さ
れる。この抄造成形された再生厚紙成形体は吸引脱型機
により取型された後、乾燥器内で乾燥される。この後、
網製型枠で抄造されるために細かい凹凸のある粗面とな
っている内外周面を滑らかな球面にすべく、半球形状の
内外型枠を有する熱プレス機で熱プレス加工される。
図において1は玉皮の内皮であり、この内皮1は以下の
ようにして作成されている。即ち、古新聞などの古紙を
アルカリに離解してパルプ化し、次いでバインダーなど
を添加して希釈してから成型機により半球形状の網製型
枠を用いて半球形状の再生厚紙成形体にモールド抄造さ
れる。この抄造成形された再生厚紙成形体は吸引脱型機
により取型された後、乾燥器内で乾燥される。この後、
網製型枠で抄造されるために細かい凹凸のある粗面とな
っている内外周面を滑らかな球面にすべく、半球形状の
内外型枠を有する熱プレス機で熱プレス加工される。
【0013】上記のように、この内皮1はモールド抄造
された柔軟なパルプ素材でできているため、火薬の詰込
み時に変形するおそれがある。そこで、図1(a)に示
すように、予めこの内皮1をこれの外径と同一内径の硬
質紙プレス成形体からなる半球状の組立治具2内に嵌合
し、次いで(b)に示すように、その内周に団子状に造
粒された多数の星3を整列状態に配置する。ここで、上
記組立治具2は硬質紙プレス成形体に限らず、木製、樹
脂製等であってもよい。ただし、火薬の引火事故を防ぐ
観点から、この組立治具2には非導電性の材料を使うこ
とが望ましく、金属は避けた方が良い。
された柔軟なパルプ素材でできているため、火薬の詰込
み時に変形するおそれがある。そこで、図1(a)に示
すように、予めこの内皮1をこれの外径と同一内径の硬
質紙プレス成形体からなる半球状の組立治具2内に嵌合
し、次いで(b)に示すように、その内周に団子状に造
粒された多数の星3を整列状態に配置する。ここで、上
記組立治具2は硬質紙プレス成形体に限らず、木製、樹
脂製等であってもよい。ただし、火薬の引火事故を防ぐ
観点から、この組立治具2には非導電性の材料を使うこ
とが望ましく、金属は避けた方が良い。
【0014】その後(c)に示すように、新聞紙などか
らなる仕切り紙4を星3の内周に配置し、その内側に割
薬5を充填する。即ち、内皮1内に星3や割薬5を装填
する組立時には、内皮1をその外面半径に等しい半球形
状の内面を有した非導電性材料からなる組立治具2に嵌
合させて、その内皮1を外周側から補強した状態で行
う。
らなる仕切り紙4を星3の内周に配置し、その内側に割
薬5を充填する。即ち、内皮1内に星3や割薬5を装填
する組立時には、内皮1をその外面半径に等しい半球形
状の内面を有した非導電性材料からなる組立治具2に嵌
合させて、その内皮1を外周側から補強した状態で行
う。
【0015】上記割薬5は、バクテリアにより分解可能
な生分解プラスチック発泡体で形成された塊片を核5a
にして、その周りを黒色系火薬5bで塗したものであ
り、黒色系火薬5bは水糊と混合されて1〜2mm程度
の厚みに塗されて乾燥される。生分解プラスチック発泡
体としては、例えば、アセチルセルロースにポリエチレ
ングリコールを温水に溶かして混合し、これに、コーン
スターチと炭酸カルシウムとを混合して、アセチルセル
ロースと澱粉の比を約3 /7 程度とし、更に水を加え
て、二軸押出機に供給し、シリンダー温度を適宜に設定
して押し出すことによって、概ね比重が0.0115〜
0.0150g/cm3程度の軽量で弾力性のある発泡
体を得ることができ、この様にして形成される生分解プ
ラスチック発泡体を割薬5の核5aとして使用する。こ
こで、核5aとなす塊片の形状は黒色系火薬を良好に塗
す上で、非球形が望ましい。
な生分解プラスチック発泡体で形成された塊片を核5a
にして、その周りを黒色系火薬5bで塗したものであ
り、黒色系火薬5bは水糊と混合されて1〜2mm程度
の厚みに塗されて乾燥される。生分解プラスチック発泡
体としては、例えば、アセチルセルロースにポリエチレ
ングリコールを温水に溶かして混合し、これに、コーン
スターチと炭酸カルシウムとを混合して、アセチルセル
ロースと澱粉の比を約3 /7 程度とし、更に水を加え
て、二軸押出機に供給し、シリンダー温度を適宜に設定
して押し出すことによって、概ね比重が0.0115〜
0.0150g/cm3程度の軽量で弾力性のある発泡
体を得ることができ、この様にして形成される生分解プ
ラスチック発泡体を割薬5の核5aとして使用する。こ
こで、核5aとなす塊片の形状は黒色系火薬を良好に塗
す上で、非球形が望ましい。
【0016】割薬は作成する花火玉の寸法に応じて粒度
の異なるものが採用される。つまり、核5aに使用する
生分解プラスチック発泡体の塊片は5〜20mm程度の
範囲で各種粒度のものが用意されていて、作成する打ち
上げ花火玉の玉寸法に応じた粒度の割薬5が製造され
る。
の異なるものが採用される。つまり、核5aに使用する
生分解プラスチック発泡体の塊片は5〜20mm程度の
範囲で各種粒度のものが用意されていて、作成する打ち
上げ花火玉の玉寸法に応じた粒度の割薬5が製造され
る。
【0017】内皮1への星3と割薬5との詰め込み作業
が二つ完成したら、(d)に示すように、素早い作業に
より治具2ごと内皮1同士を二つ合せにして真球状とな
し、充填作業を完了する。なお、一方の内皮1には予め
その導火線孔1aを通された導火線6を割薬5の位置ま
で引込んでおくことは勿論である。
が二つ完成したら、(d)に示すように、素早い作業に
より治具2ごと内皮1同士を二つ合せにして真球状とな
し、充填作業を完了する。なお、一方の内皮1には予め
その導火線孔1aを通された導火線6を割薬5の位置ま
で引込んでおくことは勿論である。
【0018】その後、内皮1の合わせ面外周にテープを
巻いて固定した後、治具2を外し、後は定法に従ってそ
の外周にクラフト紙などの丈夫な紙を多重に積層貼着す
れば、図2に示すように内皮1の外周に厚手の外皮7を
一体化した打揚げ花火玉が完成する。なお、図中符号8
は外皮7の頂部位置に突設され、花火を紐で吊下げるた
めの吊下げ環である。
巻いて固定した後、治具2を外し、後は定法に従ってそ
の外周にクラフト紙などの丈夫な紙を多重に積層貼着す
れば、図2に示すように内皮1の外周に厚手の外皮7を
一体化した打揚げ花火玉が完成する。なお、図中符号8
は外皮7の頂部位置に突設され、花火を紐で吊下げるた
めの吊下げ環である。
【0019】以上の構造の打揚げ花火は、空中で炸裂さ
せて開発させた際に、内皮1及び外皮7からなる玉皮は
粉々になって、割薬とともに四散する。玉皮には柔軟な
内皮1を用いているから、落下時の危険や、花火の意匠
形状に対する障害がなく、また、基本的に古紙再生紙を
用いているので、硬質紙プレス成形内皮に比べて原材料
費が安価で、しかも土に還り易くエコロジー的にも好適
なものとなる。
せて開発させた際に、内皮1及び外皮7からなる玉皮は
粉々になって、割薬とともに四散する。玉皮には柔軟な
内皮1を用いているから、落下時の危険や、花火の意匠
形状に対する障害がなく、また、基本的に古紙再生紙を
用いているので、硬質紙プレス成形内皮に比べて原材料
費が安価で、しかも土に還り易くエコロジー的にも好適
なものとなる。
【0020】また、割薬5には核5aに生分解プラスチ
ック発泡体を使用しているため、従来の籾殻や綿実、檜
実、あるいはコルク粒を核にしたものに比して、同等か
それ以上に軽量なものとなり、燃焼性にも富む。このた
め、花火玉の軽量化を可及的に図れて、打ち上げ時の火
薬量の低減化も図れるようになる。しかも、核5aは燃
焼性に富むため四散中に燃え尽き易くなり、地上に残滓
となって舞い落ちる量が可及的に少なくなる。さらに、
割薬5の核5aが残滓となって地上に落下したとして
も、生分解プラスチック発泡体でなるから玉皮と同様に
土に還り易くエコロジー的にも好適なものとなる。
ック発泡体を使用しているため、従来の籾殻や綿実、檜
実、あるいはコルク粒を核にしたものに比して、同等か
それ以上に軽量なものとなり、燃焼性にも富む。このた
め、花火玉の軽量化を可及的に図れて、打ち上げ時の火
薬量の低減化も図れるようになる。しかも、核5aは燃
焼性に富むため四散中に燃え尽き易くなり、地上に残滓
となって舞い落ちる量が可及的に少なくなる。さらに、
割薬5の核5aが残滓となって地上に落下したとして
も、生分解プラスチック発泡体でなるから玉皮と同様に
土に還り易くエコロジー的にも好適なものとなる。
【0021】一方、内皮1は熱プレス加工が施されて圧
縮成形されているので、火薬の詰込み時に内周面が凹ん
で変形することもなく、また内周面は滑らかに形成され
ているから、火薬の詰め込み時に星3の外周部が内皮1
の内周面に擦られても火薬が剥落してしまうことを可及
的に防止することができる。さらに外周面も滑らかに形
成されているから、ハトロン紙等の貼り込み性にも優れ
る。
縮成形されているので、火薬の詰込み時に内周面が凹ん
で変形することもなく、また内周面は滑らかに形成され
ているから、火薬の詰め込み時に星3の外周部が内皮1
の内周面に擦られても火薬が剥落してしまうことを可及
的に防止することができる。さらに外周面も滑らかに形
成されているから、ハトロン紙等の貼り込み性にも優れ
る。
【0022】なお、以上の実施形態では、いわゆる割物
の打揚げ花火に付いてのみ説明したが、吊り物(ぽか
玉)と称する非円を描く構図の打揚げ花火にも本発明を
適用できることは勿論である。
の打揚げ花火に付いてのみ説明したが、吊り物(ぽか
玉)と称する非円を描く構図の打揚げ花火にも本発明を
適用できることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による打揚げ花火玉にあっては、空中での炸裂開発
後、割薬が四散して飛び散るが、割薬の核には生分解プ
ラスチック発泡体を用いているので、従来の籾殻や綿
実、檜実、あるいはコルク粒を核にしたものに比して、
同等かそれ以上に軽量であり、このため、花火玉の軽量
化を可及的に図れて、打ち上げ時の火薬量の低減化が図
れる。しかも、生分解プラスチック発泡体は、籾殻や綿
実、檜実、あるいはコルク粒に比して燃焼性に富むの
で、炸裂開発後の四散中に燃え尽きやすくなり、地上に
残滓となって舞い落ちる量も可及的に低減できるように
なる。また、地上に落下した割薬の残滓も核が生分解プ
ラスチック発泡体でなるから、土に還り易くエコロジー
的にも好適なものとなる。
明による打揚げ花火玉にあっては、空中での炸裂開発
後、割薬が四散して飛び散るが、割薬の核には生分解プ
ラスチック発泡体を用いているので、従来の籾殻や綿
実、檜実、あるいはコルク粒を核にしたものに比して、
同等かそれ以上に軽量であり、このため、花火玉の軽量
化を可及的に図れて、打ち上げ時の火薬量の低減化が図
れる。しかも、生分解プラスチック発泡体は、籾殻や綿
実、檜実、あるいはコルク粒に比して燃焼性に富むの
で、炸裂開発後の四散中に燃え尽きやすくなり、地上に
残滓となって舞い落ちる量も可及的に低減できるように
なる。また、地上に落下した割薬の残滓も核が生分解プ
ラスチック発泡体でなるから、土に還り易くエコロジー
的にも好適なものとなる。
【0024】更に、玉皮の内皮には、古新聞や段ボール
などの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成し
て、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成形
体を使用すれば、安価で量産性に優れるとともに、従来
の新聞紙を積層貼着して得た内皮と同等の強度に成形で
き、しかも割薬破裂時に粉々に粉砕されることで、落下
時の危険性や、意匠効果の逸失も防止できるだけでな
く、やはり土に還り易いため、エコロジー的にもより優
れたものとなる。
などの古紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成し
て、熱プレスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成形
体を使用すれば、安価で量産性に優れるとともに、従来
の新聞紙を積層貼着して得た内皮と同等の強度に成形で
き、しかも割薬破裂時に粉々に粉砕されることで、落下
時の危険性や、意匠効果の逸失も防止できるだけでな
く、やはり土に還り易いため、エコロジー的にもより優
れたものとなる。
【図1】(a)〜(d)は本発明に係る打揚げ花火玉の
組立手順を示す断面説明図である。
組立手順を示す断面説明図である。
【図2】同打揚げ花火の完成状態を示す断面図である。
1 内皮(玉皮) 2 組立治具 3 星 5 割薬 5a 核 5b 黒色系火薬 7 外皮(玉皮) 10 古紙
Claims (2)
- 【請求項1】 玉皮の内側に沿って星を配列し、該星の
内側に生分解プラスチック発泡体の塊片を核とした割薬
を充填したことを特徴とする打ち上げ花火玉。 - 【請求項2】 前記玉皮が、古新聞や段ボールなどの古
紙をパルプ化して半球形にモールド抄造形成して、熱プ
レスにより内外周面を平滑にした再生厚紙成形体を内皮
としていることを特徴とする請求項1記載の打揚げ花火
玉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001163208A JP2002350097A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 打揚げ花火玉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001163208A JP2002350097A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 打揚げ花火玉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002350097A true JP2002350097A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19006224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001163208A Pending JP2002350097A (ja) | 2001-05-30 | 2001-05-30 | 打揚げ花火玉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002350097A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006067860A1 (ja) * | 2004-12-24 | 2006-06-29 | Akita Prefecture | 煙火打ち揚げ筒用の環境適合性カバー |
WO2007126075A1 (ja) * | 2006-04-27 | 2007-11-08 | Kokusaienka Co., Ltd. | 打揚花火玉 |
JP2010121836A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Ikebun:Kk | 打ち揚げ花火玉 |
CN105091672A (zh) * | 2015-09-23 | 2015-11-25 | 黄志萍 | 烟花和礼花填充物 |
-
2001
- 2001-05-30 JP JP2001163208A patent/JP2002350097A/ja active Pending
Cited By (4)
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---|---|---|---|---|
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