JP2002349631A - 液封マウント装置 - Google Patents
液封マウント装置Info
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Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 連結金具3と、内部に受圧室18aと平衡室
18bとが形成され、該受圧室18a及び平衡室18b
の間のオリフィス盤15可動部材を配設した液封マウン
ト装置Aにおいて、該可動部材をの組付け容易化を図
り、所期の振動吸収機能を得ながら、尚かつコストの低
減を図る。 【解決手段】 オリフィス盤15の基板部20に中心孔
20aと丸穴20c,20c,…とを形成する。可動部
材を、外周に厚肉部24bを有する膜状本体部24aと
その中央から突出する連結軸24cとが一体成形された
ゴム弾性プレート24とし、該連結軸24cをオリフィ
ス盤15の中心孔20に挿通するとともに、外周の厚肉
部24bをオリフィス盤15の基板部20に当接せしめ
かつ本体部24aと該基板部との間に所定距離の間隙を
形成する。連結軸24cの先端に鏃状の係止部24dを
設けて、オリフィス盤15の中心孔20aの周縁に設け
た突部20bにより確実に係止させるる。
18bとが形成され、該受圧室18a及び平衡室18b
の間のオリフィス盤15可動部材を配設した液封マウン
ト装置Aにおいて、該可動部材をの組付け容易化を図
り、所期の振動吸収機能を得ながら、尚かつコストの低
減を図る。 【解決手段】 オリフィス盤15の基板部20に中心孔
20aと丸穴20c,20c,…とを形成する。可動部
材を、外周に厚肉部24bを有する膜状本体部24aと
その中央から突出する連結軸24cとが一体成形された
ゴム弾性プレート24とし、該連結軸24cをオリフィ
ス盤15の中心孔20に挿通するとともに、外周の厚肉
部24bをオリフィス盤15の基板部20に当接せしめ
かつ本体部24aと該基板部との間に所定距離の間隙を
形成する。連結軸24cの先端に鏃状の係止部24dを
設けて、オリフィス盤15の中心孔20aの周縁に設け
た突部20bにより確実に係止させるる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車のパワ
ートレイン等の被支持体を車体等に対して弾性的に支持
するとともに、その被支持体から入力する振動を減衰さ
せるための液室及びオリフィス通路を備えた液封マウン
ト装置に関し、特に、高周波の振動を効果的に吸収でき
るよう、該液室の仕切り板部材に設けられた可動部材の
配設構造の技術分野に属する。
ートレイン等の被支持体を車体等に対して弾性的に支持
するとともに、その被支持体から入力する振動を減衰さ
せるための液室及びオリフィス通路を備えた液封マウン
ト装置に関し、特に、高周波の振動を効果的に吸収でき
るよう、該液室の仕切り板部材に設けられた可動部材の
配設構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の液封マウント装置と
して、例えば実公平2−22515号公報や特公平3−
79580号公報に開示されるような自動車用エンジン
マウントが知られている。これらのエンジンマウント
は、いずれも、エンジン等に連結される連結金具と、こ
の連結金具をゴム弾性体を介して支持する支持金具とを
備えるとともに、該ゴム弾性体の変形に伴い容積が変化
する受圧室と、この受圧室に対しオリフィス通路により
連通された平衡室とを有し、その受圧室及び平衡室の間
をオリフィス通路を介して液体が流通することにより、
アイドル運転時等にエンジンから発生する低周波の振動
を効果的に吸収、減衰できるようになっている。
して、例えば実公平2−22515号公報や特公平3−
79580号公報に開示されるような自動車用エンジン
マウントが知られている。これらのエンジンマウント
は、いずれも、エンジン等に連結される連結金具と、こ
の連結金具をゴム弾性体を介して支持する支持金具とを
備えるとともに、該ゴム弾性体の変形に伴い容積が変化
する受圧室と、この受圧室に対しオリフィス通路により
連通された平衡室とを有し、その受圧室及び平衡室の間
をオリフィス通路を介して液体が流通することにより、
アイドル運転時等にエンジンから発生する低周波の振動
を効果的に吸収、減衰できるようになっている。
【0003】また、前記前者の従来例では、受圧室と平
衡室とを仕切る仕切り板部材に貫通穴を設けるととも
に、該貫通穴に対して微小量だけ移動可能なようにスト
ッパ弁部材を配設している。このストッパ弁部材は、前
記のように相対的に低い周波数の振動に対しては貫通穴
を殆ど閉塞して、オリフィス通路における液体の流動を
担保する一方、エンジンの高速運転時等に発生する高周
波の振動に対しては貫通穴を殆ど開放する状態として、
受圧室の液体を該貫通穴から平衡室に流通させ、これに
より、受圧室における液圧の変動を吸収できるようにな
っている。
衡室とを仕切る仕切り板部材に貫通穴を設けるととも
に、該貫通穴に対して微小量だけ移動可能なようにスト
ッパ弁部材を配設している。このストッパ弁部材は、前
記のように相対的に低い周波数の振動に対しては貫通穴
を殆ど閉塞して、オリフィス通路における液体の流動を
担保する一方、エンジンの高速運転時等に発生する高周
波の振動に対しては貫通穴を殆ど開放する状態として、
受圧室の液体を該貫通穴から平衡室に流通させ、これに
より、受圧室における液圧の変動を吸収できるようにな
っている。
【0004】一方、後者の従来例のエンジンマウントの
場合、前記前者の従来例と同様に受圧室と平衡室とを仕
切る仕切り板部材に貫通穴を設けるとともに、この貫通
穴に対して所定の微小量だけ変位可能な状態に可動板を
取り付け、低周波の振動に対しては前記可動板により仕
切り板部材の貫通穴を閉塞せしめる一方、高周波の振動
に対しては該可動板の微少変位によって、受圧室の容積
の微小変化を吸収できるようになっている。
場合、前記前者の従来例と同様に受圧室と平衡室とを仕
切る仕切り板部材に貫通穴を設けるとともに、この貫通
穴に対して所定の微小量だけ変位可能な状態に可動板を
取り付け、低周波の振動に対しては前記可動板により仕
切り板部材の貫通穴を閉塞せしめる一方、高周波の振動
に対しては該可動板の微少変位によって、受圧室の容積
の微小変化を吸収できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した従
来例の場合、いずれも、樹脂ないしゴム製の複数の部品
を組み付けてなる可動部材(可動板ないしストッパ弁部
材)を、仕切り板部材に対して取り付けるようにしてお
り、このための作業に非常に手間がかかるという問題が
ある。すなわち、一般的に、オリフィス通路によって所
定の低周波振動を効果的に減衰させようとすれば、斯か
る低周波振動の入力に対しては可動部材が実質的に動作
しないことが好ましく、一方、この可動部材は、高周波
の微小振動が入力したときには、その振幅等に対応する
微小量だけスムーズに動作するものでなくてはならな
い。
来例の場合、いずれも、樹脂ないしゴム製の複数の部品
を組み付けてなる可動部材(可動板ないしストッパ弁部
材)を、仕切り板部材に対して取り付けるようにしてお
り、このための作業に非常に手間がかかるという問題が
ある。すなわち、一般的に、オリフィス通路によって所
定の低周波振動を効果的に減衰させようとすれば、斯か
る低周波振動の入力に対しては可動部材が実質的に動作
しないことが好ましく、一方、この可動部材は、高周波
の微小振動が入力したときには、その振幅等に対応する
微小量だけスムーズに動作するものでなくてはならな
い。
【0006】このことから、前記両従来例のように、仕
切り板部材の両側から挟み込むように複数の部品を組み
合わせて可動部材を構成するようにした場合、該各部品
の製造誤差や組付けの誤差等が大きくなると、可動部材
の動作による高周波振動の吸収特性が損なわれたり、或
いはオリフィス通路による低周波振動の減衰特性に悪い
影響が及んだりすることがあり、そのような弊害を排除
しようとすれば、可動部材の複数の部品を組み付ける際
にそれらの間隔や重量バランス等を極めて高精度に調整
しなくてはならないからである。
切り板部材の両側から挟み込むように複数の部品を組み
合わせて可動部材を構成するようにした場合、該各部品
の製造誤差や組付けの誤差等が大きくなると、可動部材
の動作による高周波振動の吸収特性が損なわれたり、或
いはオリフィス通路による低周波振動の減衰特性に悪い
影響が及んだりすることがあり、そのような弊害を排除
しようとすれば、可動部材の複数の部品を組み付ける際
にそれらの間隔や重量バランス等を極めて高精度に調整
しなくてはならないからである。
【0007】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、液封マウント装置に
おいて液室の仕切り板部材に配設する可動部材の構成に
工夫を凝らし、この可動部材を仕切り板部材に対し容易
に組み付けられるものとしながら、所期の振動吸収機能
が得られ、尚かつコストの低減を図り得るものとするこ
とにある。
であり、その目的とするところは、液封マウント装置に
おいて液室の仕切り板部材に配設する可動部材の構成に
工夫を凝らし、この可動部材を仕切り板部材に対し容易
に組み付けられるものとしながら、所期の振動吸収機能
が得られ、尚かつコストの低減を図り得るものとするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、液封マウント装置の仕切り
板部材の基板部に貫通穴を形成するとともに、ゴム材料
により一体成形してなる弾性プレートを該貫通孔を覆う
ように配設して、高周波の微小振動に対しては該弾性プ
レートの膜状本体部を弾性変形させて受圧室の容積変化
を吸収する一方、低周波の振動に対しては、弾性プレー
トの変形を仕切り板部材自体で規制させるようにした。
に、本発明の解決手段では、液封マウント装置の仕切り
板部材の基板部に貫通穴を形成するとともに、ゴム材料
により一体成形してなる弾性プレートを該貫通孔を覆う
ように配設して、高周波の微小振動に対しては該弾性プ
レートの膜状本体部を弾性変形させて受圧室の容積変化
を吸収する一方、低周波の振動に対しては、弾性プレー
トの変形を仕切り板部材自体で規制させるようにした。
【0009】具体的に、請求項1の発明では、被支持体
に連結される連結金具と、この連結金具をゴム弾性体を
介して支持する支持金具とを、主振動入力方向に互いに
離間して配置するとともに、該ゴム弾性体の変形に伴い
容積が変化するように前記連結金具及び支持金具の間に
液室を形成し、さらに、その液室を受圧室と平衡室とに
仕切る仕切り板部材を配設して、この仕切り板部材に対
し、前記受圧室及び平衡室を連通するオリフィス通路
と、前記受圧室の容積の微小変化を吸収するように動作
する可動部材とを設けた液封マウント装置を前提とす
る。
に連結される連結金具と、この連結金具をゴム弾性体を
介して支持する支持金具とを、主振動入力方向に互いに
離間して配置するとともに、該ゴム弾性体の変形に伴い
容積が変化するように前記連結金具及び支持金具の間に
液室を形成し、さらに、その液室を受圧室と平衡室とに
仕切る仕切り板部材を配設して、この仕切り板部材に対
し、前記受圧室及び平衡室を連通するオリフィス通路
と、前記受圧室の容積の微小変化を吸収するように動作
する可動部材とを設けた液封マウント装置を前提とす
る。
【0010】そして、前記仕切り板部材の基板部に受圧
室と平衡室とを連通するように貫通穴を形成し、前記可
動部材として、前記貫通穴を覆うように基板部の受圧室
側又は平衡室側のいずれか一側に配設された弾性プレー
トであって、膜状の本体部と、その外周に全周に亘って
形成された厚肉部と、前記本体部の略中央から仕切り板
部材の基板部に向かって突設された連結軸とを有し、そ
れらがゴム材料により一体成形されたものとする。そし
て、その弾性プレートの厚肉部を仕切り板部材の基板部
に当接させ、該基板部と弾性プレートの本体部との間に
間隙を形成するとともに、その基板部に対して弾性プレ
ートの連結軸を貫通状態で所定距離だけ摺動可能に連結
した構成とする。
室と平衡室とを連通するように貫通穴を形成し、前記可
動部材として、前記貫通穴を覆うように基板部の受圧室
側又は平衡室側のいずれか一側に配設された弾性プレー
トであって、膜状の本体部と、その外周に全周に亘って
形成された厚肉部と、前記本体部の略中央から仕切り板
部材の基板部に向かって突設された連結軸とを有し、そ
れらがゴム材料により一体成形されたものとする。そし
て、その弾性プレートの厚肉部を仕切り板部材の基板部
に当接させ、該基板部と弾性プレートの本体部との間に
間隙を形成するとともに、その基板部に対して弾性プレ
ートの連結軸を貫通状態で所定距離だけ摺動可能に連結
した構成とする。
【0011】前記の構成により、本発明に係る液封マウ
ント装置では、例えば自動車用エンジン等の被支持体で
発生した低周波の振動が連結部材を介してゴム弾性体に
作用し、該ゴム弾性体が変形して受圧室の容積が変化す
ると、受圧室と平衡室との間でオリフィス通路を介して
液体が相互に流通することで、振動の吸収、減衰が図ら
れる。この際、前記仕切り板部材の貫通穴を覆う弾性プ
レート本体部の変形が仕切り板部材の基板部によって規
制されるから、該弾性プレートの変形が前記のオリフィ
ス通路による振動の吸収、減衰作用に対して大きな悪影
響を及ぼすことはない。一方、前記被支持体から高周波
の振動が入力して、受圧室の容積が短い周期で微小量だ
け変化するときには、その微小な容積変化に対応して弾
性プレートの本体部が変形することにより、受圧室の容
積変化が効果的に吸収される。
ント装置では、例えば自動車用エンジン等の被支持体で
発生した低周波の振動が連結部材を介してゴム弾性体に
作用し、該ゴム弾性体が変形して受圧室の容積が変化す
ると、受圧室と平衡室との間でオリフィス通路を介して
液体が相互に流通することで、振動の吸収、減衰が図ら
れる。この際、前記仕切り板部材の貫通穴を覆う弾性プ
レート本体部の変形が仕切り板部材の基板部によって規
制されるから、該弾性プレートの変形が前記のオリフィ
ス通路による振動の吸収、減衰作用に対して大きな悪影
響を及ぼすことはない。一方、前記被支持体から高周波
の振動が入力して、受圧室の容積が短い周期で微小量だ
け変化するときには、その微小な容積変化に対応して弾
性プレートの本体部が変形することにより、受圧室の容
積変化が効果的に吸収される。
【0012】そして、本発明では、前記弾性プレートを
ゴム材料により一体成形しているから、部品点数が少な
く、仕切り板部材に対し容易に組み付けられるものとな
り、このことで製造コストの低減が図られるとともに、
弾性プレート本体部の弾性等を正確に調整しておけば、
組付けの際の誤差がある程度大きくなっても、高周波振
動の吸収作用を確実に得ることができる。つまり、仕切
り板部材に対する弾性プレートの組み付けを従来までと
比べて格段に容易なものとしながら、所期の振動吸収機
能を得ることができる。
ゴム材料により一体成形しているから、部品点数が少な
く、仕切り板部材に対し容易に組み付けられるものとな
り、このことで製造コストの低減が図られるとともに、
弾性プレート本体部の弾性等を正確に調整しておけば、
組付けの際の誤差がある程度大きくなっても、高周波振
動の吸収作用を確実に得ることができる。つまり、仕切
り板部材に対する弾性プレートの組み付けを従来までと
比べて格段に容易なものとしながら、所期の振動吸収機
能を得ることができる。
【0013】請求項2の発明では、弾性プレートの連結
軸を、仕切り板部材の基板部に形成した挿通孔に対して
該基板部を一側から他側に貫通するように挿入し、その
連結軸の先端側に、その外周から外方に突出するととも
に先端に向かうほどすぼんだ鏃状の係止部を設ける一
方、前記仕切り板部材の他側における挿通孔周縁に、前
記係止部の基端側の形状に対応するように突部を形成し
たものとする。
軸を、仕切り板部材の基板部に形成した挿通孔に対して
該基板部を一側から他側に貫通するように挿入し、その
連結軸の先端側に、その外周から外方に突出するととも
に先端に向かうほどすぼんだ鏃状の係止部を設ける一
方、前記仕切り板部材の他側における挿通孔周縁に、前
記係止部の基端側の形状に対応するように突部を形成し
たものとする。
【0014】この構成では、弾性プレートの連結軸の先
端側に先端に向かうほどすぼんだ鏃状の係止部が設けら
れているので、その連結軸を仕切り板部材の基板部の挿
通孔に対して容易に挿入することができる。一方、その
ようにして連結軸が挿入孔に挿入されると、該連結軸の
先端側に設けられた係止部が挿通孔周縁に形成された突
部によって確実に係止されることになる。このことで、
連結軸を挿入孔に挿入するだけの簡単な構造であって
も、弾性プレートの脱落を確実に防止することができ
る。
端側に先端に向かうほどすぼんだ鏃状の係止部が設けら
れているので、その連結軸を仕切り板部材の基板部の挿
通孔に対して容易に挿入することができる。一方、その
ようにして連結軸が挿入孔に挿入されると、該連結軸の
先端側に設けられた係止部が挿通孔周縁に形成された突
部によって確実に係止されることになる。このことで、
連結軸を挿入孔に挿入するだけの簡単な構造であって
も、弾性プレートの脱落を確実に防止することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
基いて説明する。
【0016】図1及び図2は、本発明の実施形態に係る
液封マウント装置Aを示し、この液封マウント装置A
は、図示しない自動車のパワートレインと車体との間に
介在されて、そのパワートレインの荷重を支持するとと
もに、該パワートレインで発生する振動を減衰させて、
車体側ひいては車室内への振動の伝達を抑制するもので
ある。すなわち、この液封マウント装置Aの概略構成
は、図示の如く、円筒状の金属製ケーシング1を、パワ
ートレインからの荷重が入力する上下方向(主振動入力
方向である軸線Z方向)に延びるように配置し、該ケー
シング1の下側外周に溶接された3つのブラケット2,
2,2により車体フレームに取り付ける。一方、該ケー
シング1の上端側に上下方向に延びる連結金具3の下側
部分を内挿して、この連結金具3の上端部をパワートレ
イン側のマウントブラケットBに連結するとともに、該
連結金具3の下側部分には、そこからケーシング1の内
周面に向かって放射状に拡がりかつ斜め下方向に向かっ
て延びるよう、該ケーシング1との間に略円錐台状のゴ
ム弾性体4を架設してなる。
液封マウント装置Aを示し、この液封マウント装置A
は、図示しない自動車のパワートレインと車体との間に
介在されて、そのパワートレインの荷重を支持するとと
もに、該パワートレインで発生する振動を減衰させて、
車体側ひいては車室内への振動の伝達を抑制するもので
ある。すなわち、この液封マウント装置Aの概略構成
は、図示の如く、円筒状の金属製ケーシング1を、パワ
ートレインからの荷重が入力する上下方向(主振動入力
方向である軸線Z方向)に延びるように配置し、該ケー
シング1の下側外周に溶接された3つのブラケット2,
2,2により車体フレームに取り付ける。一方、該ケー
シング1の上端側に上下方向に延びる連結金具3の下側
部分を内挿して、この連結金具3の上端部をパワートレ
イン側のマウントブラケットBに連結するとともに、該
連結金具3の下側部分には、そこからケーシング1の内
周面に向かって放射状に拡がりかつ斜め下方向に向かっ
て延びるよう、該ケーシング1との間に略円錐台状のゴ
ム弾性体4を架設してなる。
【0017】前記ケーシング1は、前記ゴム弾性体4を
介して連結金具3を下側から支持する円筒状の支持筒体
5(支持金具)と、この支持筒体5よりもやや小径の円
筒形状を有し、下端部に形成されたフランジ6aが該支
持筒体5の上端部に固定されるストッパ金具6とからな
る。すなわち、前記支持筒体5は、内周側の内筒部材7
と外周側の外筒部材8とからなる二重構造のものであ
り、その上端部において外筒部材8の上端縁からさらに
上方に突出する複数(図例では8つ)の爪部9,9,…
が周方向に所定間隔を空けて設けられていて、該各爪部
9が内周側に折り曲げられて、前記ストッパ金具6のフ
ランジ6aを内筒部材7の上端縁部にかしめている。一
方、前記内筒部材7及び外筒部材8の両方の下端縁部に
はそれぞれ内周側に延出する環状の内周フランジ7a,
8aが形成されており、該内筒部材7の内周フランジ7
aが外筒部材8の内周フランジ8aによって下方からか
しめられた状態になっている。
介して連結金具3を下側から支持する円筒状の支持筒体
5(支持金具)と、この支持筒体5よりもやや小径の円
筒形状を有し、下端部に形成されたフランジ6aが該支
持筒体5の上端部に固定されるストッパ金具6とからな
る。すなわち、前記支持筒体5は、内周側の内筒部材7
と外周側の外筒部材8とからなる二重構造のものであ
り、その上端部において外筒部材8の上端縁からさらに
上方に突出する複数(図例では8つ)の爪部9,9,…
が周方向に所定間隔を空けて設けられていて、該各爪部
9が内周側に折り曲げられて、前記ストッパ金具6のフ
ランジ6aを内筒部材7の上端縁部にかしめている。一
方、前記内筒部材7及び外筒部材8の両方の下端縁部に
はそれぞれ内周側に延出する環状の内周フランジ7a,
8aが形成されており、該内筒部材7の内周フランジ7
aが外筒部材8の内周フランジ8aによって下方からか
しめられた状態になっている。
【0018】前記連結金具3は、下方に向かってすぼん
だ逆円錐台形状とされ、その大径側の端部外周から径方
向外方に向かって突出するように円盤状のストッパ部1
0が形成されるとともに、該大径側の端面の略中央部分
から軸線Zに沿って上方に延びるように連結軸部11が
形成されている。この連結軸部11の上端面には、その
略中央部から軸線Zに沿って下方に向かうようにボルト
孔12が穿孔されており、図示しないが、そのボルト孔
12に螺入される取付ボルトによって、パワートレイン
側のマウントブラケットBが連結金具3の上端部に締結
されるようになっている。
だ逆円錐台形状とされ、その大径側の端部外周から径方
向外方に向かって突出するように円盤状のストッパ部1
0が形成されるとともに、該大径側の端面の略中央部分
から軸線Zに沿って上方に延びるように連結軸部11が
形成されている。この連結軸部11の上端面には、その
略中央部から軸線Zに沿って下方に向かうようにボルト
孔12が穿孔されており、図示しないが、そのボルト孔
12に螺入される取付ボルトによって、パワートレイン
側のマウントブラケットBが連結金具3の上端部に締結
されるようになっている。
【0019】また、前記連結金具3のストッパ部10
は、ストッパ金具6等と協動してパワートレインの過大
な変位を規制するストッパ機構を構成している。すなわ
ち、前記ストッパ金具6の上端部は、連結金具3のスト
ッパ部10とパワートレイン側のマウントブラケットB
との中間に位置していて、そこから連結金具3の取付軸
11外周を取り囲むように、略水平に内周側に向かって
延びる環状の壁部6bが形成されている。そして、該環
状壁部6bの下面が連結金具3のストッパ部10の上面
に対向する一方、該環状壁部6bの上面は、パワートレ
イン側のマウントブラケットBと対向していて、その環
状壁部6bの上下両面に渡って、厚肉の環状ゴム層から
なるストッパゴム13が加硫接着されている。
は、ストッパ金具6等と協動してパワートレインの過大
な変位を規制するストッパ機構を構成している。すなわ
ち、前記ストッパ金具6の上端部は、連結金具3のスト
ッパ部10とパワートレイン側のマウントブラケットB
との中間に位置していて、そこから連結金具3の取付軸
11外周を取り囲むように、略水平に内周側に向かって
延びる環状の壁部6bが形成されている。そして、該環
状壁部6bの下面が連結金具3のストッパ部10の上面
に対向する一方、該環状壁部6bの上面は、パワートレ
イン側のマウントブラケットBと対向していて、その環
状壁部6bの上下両面に渡って、厚肉の環状ゴム層から
なるストッパゴム13が加硫接着されている。
【0020】前記ストッパゴム13は、環状壁部6bの
上面において全周に亘って上方に膨出するように形成さ
れた上側ゴム層13aと、同様に環状壁部6bの下面に
おいて下方に膨出するように形成された下側ゴム層13
bとからなり、通常のパワートレインの荷重を支持した
状態では、前記上側ゴム層13aの上端とその上方に対
向するマウントブラケットBとの間に所定の間隔が形成
されるとともに、前記下側ゴム層13bの下端とその下
方に対向するストッパ部10上面との間に所定の間隔が
形成されるようになっている。そして、前記上側ゴム層
13aとマウントブラケットBとが当接することで、パ
ワートレインのバウンド方向への相対変位を規制すると
ともに、前記下側ゴム層13bとストッパ部10とが当
接することで、パワートレインのリバウンド方向への相
対変位を規制するようになっている。
上面において全周に亘って上方に膨出するように形成さ
れた上側ゴム層13aと、同様に環状壁部6bの下面に
おいて下方に膨出するように形成された下側ゴム層13
bとからなり、通常のパワートレインの荷重を支持した
状態では、前記上側ゴム層13aの上端とその上方に対
向するマウントブラケットBとの間に所定の間隔が形成
されるとともに、前記下側ゴム層13bの下端とその下
方に対向するストッパ部10上面との間に所定の間隔が
形成されるようになっている。そして、前記上側ゴム層
13aとマウントブラケットBとが当接することで、パ
ワートレインのバウンド方向への相対変位を規制すると
ともに、前記下側ゴム層13bとストッパ部10とが当
接することで、パワートレインのリバウンド方向への相
対変位を規制するようになっている。
【0021】一方、前記連結金具3の下側には、円錐台
の周面全体に亘ってゴム弾性体4の上部内周が加硫接着
されている。このゴム弾性体4の上部外周は、上方に向
かってすぼんだ円錐面とされ、その下方には、内部に中
空部14を有する円筒形状部が形成されている。また、
その円筒形状部内には前記支持筒体5の内筒部材7の上
側部分が埋め込まれて、それらが一体的に加硫接着され
ており、されに、その内筒部材7の下側部分の内周面に
は、ゴム弾性体4の下端縁から下方に延びるゴムの薄肉
層部4aが加硫接着されている。
の周面全体に亘ってゴム弾性体4の上部内周が加硫接着
されている。このゴム弾性体4の上部外周は、上方に向
かってすぼんだ円錐面とされ、その下方には、内部に中
空部14を有する円筒形状部が形成されている。また、
その円筒形状部内には前記支持筒体5の内筒部材7の上
側部分が埋め込まれて、それらが一体的に加硫接着され
ており、されに、その内筒部材7の下側部分の内周面に
は、ゴム弾性体4の下端縁から下方に延びるゴムの薄肉
層部4aが加硫接着されている。
【0022】そして、前記薄肉層部4aの内周面には、
詳しくは後述するが、概略厚肉の円盤状をなすオリフィ
ス盤15(仕切り板部材)が下方から圧入され、さら
に、その下方から該オリフィス盤15の下側全体を覆う
ように、ハット形状のダイヤフラム16が配設されてい
て、このダイヤフラム16によりゴム弾性体4の中空部
14の下端開口が液密に閉塞されている。すなわち、前
記ダイヤフラム16はゴム製の膜状部材であって、相対
的に厚肉の外周部16aに円環板状の補強板17が埋設
されていて、この外周部16aが、内筒部材7の下端縁
に形成された内周フランジ7aの上面に重合わされて、
該内周フランジ7aとともに外筒部材8の内周フランジ
8aによってかしめられている。
詳しくは後述するが、概略厚肉の円盤状をなすオリフィ
ス盤15(仕切り板部材)が下方から圧入され、さら
に、その下方から該オリフィス盤15の下側全体を覆う
ように、ハット形状のダイヤフラム16が配設されてい
て、このダイヤフラム16によりゴム弾性体4の中空部
14の下端開口が液密に閉塞されている。すなわち、前
記ダイヤフラム16はゴム製の膜状部材であって、相対
的に厚肉の外周部16aに円環板状の補強板17が埋設
されていて、この外周部16aが、内筒部材7の下端縁
に形成された内周フランジ7aの上面に重合わされて、
該内周フランジ7aとともに外筒部材8の内周フランジ
8aによってかしめられている。
【0023】前記のようにダイヤフラム16によって閉
塞されたゴム弾性体4の中空部14には、エチレングリ
コール等の緩衝液が封入されていて、ゴム弾性体4に入
力するパワートレインの振動を吸収、緩和するための液
室18が形成されている。この液室18の内部は前記オ
リフィス盤15によって上下に仕切られていて、上側
が、ゴム弾性体4の変形に伴い容積が拡大又は縮小する
受圧室18aに、また、下側が、ダイヤフラム16の変
形によって容積が拡大又は縮小されて、前記受圧室18
aにおける容積の変動を吸収する平衡室18bになって
いる。
塞されたゴム弾性体4の中空部14には、エチレングリ
コール等の緩衝液が封入されていて、ゴム弾性体4に入
力するパワートレインの振動を吸収、緩和するための液
室18が形成されている。この液室18の内部は前記オ
リフィス盤15によって上下に仕切られていて、上側
が、ゴム弾性体4の変形に伴い容積が拡大又は縮小する
受圧室18aに、また、下側が、ダイヤフラム16の変
形によって容積が拡大又は縮小されて、前記受圧室18
aにおける容積の変動を吸収する平衡室18bになって
いる。
【0024】詳しくは、図3、4に示すように、前記オ
リフィス盤15は、円板状の基板部20と、この基板部
20の外周縁から全周に亘って下方に垂下する周壁部2
1と、この周壁部21の外周面から外方に延びる外周フ
ランジ部22とからなり、それらが合成樹脂により一体
成形されたものである。その外周フランジ部22は、前
記周壁部21の上下両縁にそれぞれ全周に亘って形成さ
れた円環板状の壁部22a,22bと、それら両壁部2
2a,22bの間に略平行に形成された中間壁部22c
とからなり、周方向の所定箇所において、前記上壁部2
2aを上下方向に貫通するように略矩形の上側開口部2
2dが形成されている。
リフィス盤15は、円板状の基板部20と、この基板部
20の外周縁から全周に亘って下方に垂下する周壁部2
1と、この周壁部21の外周面から外方に延びる外周フ
ランジ部22とからなり、それらが合成樹脂により一体
成形されたものである。その外周フランジ部22は、前
記周壁部21の上下両縁にそれぞれ全周に亘って形成さ
れた円環板状の壁部22a,22bと、それら両壁部2
2a,22bの間に略平行に形成された中間壁部22c
とからなり、周方向の所定箇所において、前記上壁部2
2aを上下方向に貫通するように略矩形の上側開口部2
2dが形成されている。
【0025】また、前記中間壁部22cは、上下方向か
ら見て全体として略C字状をなし、前記開口部22dに
対応する箇所において周方向の一端部が上方に折れ曲が
り、上壁部22aの下面まで傾斜して延びて上側開口部
22dの周縁に連繋している。一方、該中間壁部22c
の周方向他端側は下方に折れ曲がり、前記一端側の傾斜
部分と平行に下壁部22bの上面まで傾斜して延びてい
て、この傾斜部分に隣接する周壁部21に下側開口部2
1aが開口されている。つまり、オリフィス盤15にお
ける周壁部21の外周には、外周フランジ部22によっ
て平行な2本の開口溝が形成され、それらが途中で連通
して上下に2周回する螺旋状の開口溝を形成している。
ら見て全体として略C字状をなし、前記開口部22dに
対応する箇所において周方向の一端部が上方に折れ曲が
り、上壁部22aの下面まで傾斜して延びて上側開口部
22dの周縁に連繋している。一方、該中間壁部22c
の周方向他端側は下方に折れ曲がり、前記一端側の傾斜
部分と平行に下壁部22bの上面まで傾斜して延びてい
て、この傾斜部分に隣接する周壁部21に下側開口部2
1aが開口されている。つまり、オリフィス盤15にお
ける周壁部21の外周には、外周フランジ部22によっ
て平行な2本の開口溝が形成され、それらが途中で連通
して上下に2周回する螺旋状の開口溝を形成している。
【0026】そして、前記オリフィス盤15が、上述の
如く支持筒体5の内筒部材7に対し圧入されることで、
該内筒部材7内周の薄肉層部4aとオリフィス盤15外
周の開口溝との間に、上下に2重の螺旋状をなすオリフ
ィス通路23が形成される。このオリフィス通路23の
上端は前記した上側開口部22dであって、上壁部22
aの上面において受圧室18aの下部に臨むように開口
されている一方、オリフィス通路23の下端は前記した
下側開口部21aであって、平衡室18bの側方に臨ん
で開口されている。そして、それら受圧室18a及び平
衡室18bの緩衝液がオリフィス通路23を介して相互
に流通することで、ゴム弾性体4から受圧室18aに作
用する低周波の振動を効果的に吸収、減衰できるように
なっている。
如く支持筒体5の内筒部材7に対し圧入されることで、
該内筒部材7内周の薄肉層部4aとオリフィス盤15外
周の開口溝との間に、上下に2重の螺旋状をなすオリフ
ィス通路23が形成される。このオリフィス通路23の
上端は前記した上側開口部22dであって、上壁部22
aの上面において受圧室18aの下部に臨むように開口
されている一方、オリフィス通路23の下端は前記した
下側開口部21aであって、平衡室18bの側方に臨ん
で開口されている。そして、それら受圧室18a及び平
衡室18bの緩衝液がオリフィス通路23を介して相互
に流通することで、ゴム弾性体4から受圧室18aに作
用する低周波の振動を効果的に吸収、減衰できるように
なっている。
【0027】また、前記オリフィス盤15の基板部20
には、略中央部において上下方向に貫通する断面円形の
中心孔20a(挿通孔)が形成され、該中心孔20aの
下側開口部の周縁に、基板部20の下面から下方に突出
する環状の突部20bが形成されるとともに、該中心孔
20aの周囲を囲んで、該中心孔20aよりもやや小径
の複数(図例では6個)の丸穴20c,20c,…(貫
通穴)が周方向に等間隔を空けて貫通形成されている。
そして、それらの丸穴20c、20c、…全てを上方か
ら覆うように、基板部20の受圧室18a側の面(図の
上面)に円板状のゴム弾性プレート24が配設されてい
る。
には、略中央部において上下方向に貫通する断面円形の
中心孔20a(挿通孔)が形成され、該中心孔20aの
下側開口部の周縁に、基板部20の下面から下方に突出
する環状の突部20bが形成されるとともに、該中心孔
20aの周囲を囲んで、該中心孔20aよりもやや小径
の複数(図例では6個)の丸穴20c,20c,…(貫
通穴)が周方向に等間隔を空けて貫通形成されている。
そして、それらの丸穴20c、20c、…全てを上方か
ら覆うように、基板部20の受圧室18a側の面(図の
上面)に円板状のゴム弾性プレート24が配設されてい
る。
【0028】前記ゴム弾性プレート24は、その略中央
部分と外周部分とを除く円板状の部分が所定の弾性係数
及び内部損失を有するものとなるように設計された膜状
の本体部24aであり、該本体部24aの外周側に全周
に亘って厚肉部24bが形成されるとともに、該本体部
24aの略中央部分から該本体部24aと略直交する方
向に向かって、前記オリフィス盤15の中心孔20aの
内径よりもやや小さな外径を有する断面円形の連結軸2
4cが突設されている。そして、それら本体部24a、
厚肉部24b及び連結軸24cが天然ゴムを主成分とす
るゴム材料により一体に加硫成形されてなる。また、前
記連結軸24cの先端側には鏃状の係止部24dが一体
に形成されていて、この係止部24dがオリフィス盤1
5の基板部20下面の環状の突部20bにより係止され
るようになっている。
部分と外周部分とを除く円板状の部分が所定の弾性係数
及び内部損失を有するものとなるように設計された膜状
の本体部24aであり、該本体部24aの外周側に全周
に亘って厚肉部24bが形成されるとともに、該本体部
24aの略中央部分から該本体部24aと略直交する方
向に向かって、前記オリフィス盤15の中心孔20aの
内径よりもやや小さな外径を有する断面円形の連結軸2
4cが突設されている。そして、それら本体部24a、
厚肉部24b及び連結軸24cが天然ゴムを主成分とす
るゴム材料により一体に加硫成形されてなる。また、前
記連結軸24cの先端側には鏃状の係止部24dが一体
に形成されていて、この係止部24dがオリフィス盤1
5の基板部20下面の環状の突部20bにより係止され
るようになっている。
【0029】すなわち、図4に示すようにゴム弾性プレ
ート24をオリフィス盤15の上方に略同軸に位置付け
て、該ゴム弾性プレート24の連結軸24cをオリフィ
ス盤15の基板部20の中心孔20aに対して上方から
挿入させると、該連結軸24cの先端の係止部24d
は、一旦、すぼむように弾性変形して中心孔20a内に
圧入され、その状態で該中心孔20aを上方から下方に
通過して、その後に再び元の形状に戻って、基板部20
下面にて突部20bに係止される(図1参照)。
ート24をオリフィス盤15の上方に略同軸に位置付け
て、該ゴム弾性プレート24の連結軸24cをオリフィ
ス盤15の基板部20の中心孔20aに対して上方から
挿入させると、該連結軸24cの先端の係止部24d
は、一旦、すぼむように弾性変形して中心孔20a内に
圧入され、その状態で該中心孔20aを上方から下方に
通過して、その後に再び元の形状に戻って、基板部20
下面にて突部20bに係止される(図1参照)。
【0030】より詳しくは、前記連結軸24cの鏃状係
止部24dにおける基端側端面(図の上面)は、連結軸
24cの外周面から外周側に向かうほど基端側に向かっ
て後退していて、換言すれば内周側ほど凹陥したすり鉢
形状をなす一方、基板部20下面の突部20bは、前記
係止部24dの基端側のすり鉢形状に対応するように、
内周側ほど大きく突出する逆円錐台状とされている。こ
のように両者の形状が相互に合致するものとされている
ことで、連結軸24cの係止部24dは突部20bによ
り確実に係止されることになり、連結軸24cを中心孔
20aに挿入するだけで、ゴム弾性プレート24をオリ
フィス盤15の基板部20に確実に装着して、その脱落
を防止することができる。
止部24dにおける基端側端面(図の上面)は、連結軸
24cの外周面から外周側に向かうほど基端側に向かっ
て後退していて、換言すれば内周側ほど凹陥したすり鉢
形状をなす一方、基板部20下面の突部20bは、前記
係止部24dの基端側のすり鉢形状に対応するように、
内周側ほど大きく突出する逆円錐台状とされている。こ
のように両者の形状が相互に合致するものとされている
ことで、連結軸24cの係止部24dは突部20bによ
り確実に係止されることになり、連結軸24cを中心孔
20aに挿入するだけで、ゴム弾性プレート24をオリ
フィス盤15の基板部20に確実に装着して、その脱落
を防止することができる。
【0031】また、前記のようにゴム弾性プレート24
をオリフィス盤15の基板部20に装着した状態では、
該ゴム弾性プレート24外周の厚肉部24bの下面がオ
リフィス盤15の基板部20上面に当接する一方、ゴム
弾性プレート24の本体部24aとオリフィス盤15の
基板部20との間には前記厚肉部24bの厚みに応じた
所定距離の間隙(例えば0.2mm〜0.5mmくら
い)が形成される。従って、この本体部24aの内周寄
りの部分はオリフィス盤15の基板部20に近接するよ
うに弾性的に撓むことができ、このときに連結軸24c
が中心孔20aに沿って前記所定距離だけ摺動すること
になる。
をオリフィス盤15の基板部20に装着した状態では、
該ゴム弾性プレート24外周の厚肉部24bの下面がオ
リフィス盤15の基板部20上面に当接する一方、ゴム
弾性プレート24の本体部24aとオリフィス盤15の
基板部20との間には前記厚肉部24bの厚みに応じた
所定距離の間隙(例えば0.2mm〜0.5mmくら
い)が形成される。従って、この本体部24aの内周寄
りの部分はオリフィス盤15の基板部20に近接するよ
うに弾性的に撓むことができ、このときに連結軸24c
が中心孔20aに沿って前記所定距離だけ摺動すること
になる。
【0032】そして、前記のようなゴム弾性プレート2
4の配設構成により、ゴム弾性体4から受圧室18aに
対して高周波の振動が作用するときには、この高周波振
動に対応してゴム弾性プレート24の本体部24aが弾
性的に撓み変形することにより、受圧室18aの容積の
微小変化が吸収されるようになっている。
4の配設構成により、ゴム弾性体4から受圧室18aに
対して高周波の振動が作用するときには、この高周波振
動に対応してゴム弾性プレート24の本体部24aが弾
性的に撓み変形することにより、受圧室18aの容積の
微小変化が吸収されるようになっている。
【0033】したがって、この実施形態に係る液封マウ
ント装置Aによれば、まず、エンジンのアイドル運転時
等にパワートレインから連結部材3に相対的に周波数の
低い大振幅の振動が作用したとき、ゴム弾性体4が大き
く変形し、受圧室18a及び平衡室18b内の緩衝液が
オリフィス通路23を介して相互に流動して、このとき
の流動抵抗により振動の吸収、減衰が行われる。この
際、受圧室18aにおける液圧の変動を受けて、オリフ
ィス盤15の基板部20に配設されたゴム弾性プレート
24の本体部20が該基板部20との間で弾性的に変形
することになるが、該ゴム弾性プレート本体部20の変
形はオリフィス盤15の基板部20によって規制される
から、オリフィス通路23による振動の吸収、減衰効果
への悪影響は最小限に抑制される。
ント装置Aによれば、まず、エンジンのアイドル運転時
等にパワートレインから連結部材3に相対的に周波数の
低い大振幅の振動が作用したとき、ゴム弾性体4が大き
く変形し、受圧室18a及び平衡室18b内の緩衝液が
オリフィス通路23を介して相互に流動して、このとき
の流動抵抗により振動の吸収、減衰が行われる。この
際、受圧室18aにおける液圧の変動を受けて、オリフ
ィス盤15の基板部20に配設されたゴム弾性プレート
24の本体部20が該基板部20との間で弾性的に変形
することになるが、該ゴム弾性プレート本体部20の変
形はオリフィス盤15の基板部20によって規制される
から、オリフィス通路23による振動の吸収、減衰効果
への悪影響は最小限に抑制される。
【0034】一方、エンジンの高速運転時や加速運転時
等においてパワートレインで発生した相対的に周波数の
高い微小振幅の振動が連結部材3に作用したとき、この
振動を受けたゴム弾性体4の微少変形に伴い、受圧室1
8aの容積も変化することになるが、このときには、ゴ
ム弾性プレート24の本体部24aが高周波の振動に追
従して弾性変形することで、受圧室18aの容積の微小
変動が吸収されて、パワートレインから車体側への高周
波振動の伝達が効果的に遮断される。つまり、高周波数
域の微小振動に対しては動バネ定数を低下させて、この
振動が車室内へ伝達されることを抑制することができ
る。
等においてパワートレインで発生した相対的に周波数の
高い微小振幅の振動が連結部材3に作用したとき、この
振動を受けたゴム弾性体4の微少変形に伴い、受圧室1
8aの容積も変化することになるが、このときには、ゴ
ム弾性プレート24の本体部24aが高周波の振動に追
従して弾性変形することで、受圧室18aの容積の微小
変動が吸収されて、パワートレインから車体側への高周
波振動の伝達が効果的に遮断される。つまり、高周波数
域の微小振動に対しては動バネ定数を低下させて、この
振動が車室内へ伝達されることを抑制することができ
る。
【0035】そして、この実施形態では、前記したオリ
フィス盤15の基板部20の丸穴20c,20c,…を
覆うように、ゴムの一体成形品である弾性プレート24
を装着するようにしているので、部品点数が少なくな
り、オリフィス盤15への取付け作業が極めて容易にな
って、製造コストの低減が図られる。しかも、ゴム弾性
プレート24による振動減衰特性は、従来までの可動板
を用いたもののように該可動板とオリフィス盤との間の
クリアランス等に過度に高い精度を要求するものではな
いから、ゴム弾性プレート24の本体部20の弾性や減
衰特性等を正確に調整すれば、組付けの際の誤差がある
程度大きくても、上述した高周波振動の吸収作用を確実
に得ることができる。
フィス盤15の基板部20の丸穴20c,20c,…を
覆うように、ゴムの一体成形品である弾性プレート24
を装着するようにしているので、部品点数が少なくな
り、オリフィス盤15への取付け作業が極めて容易にな
って、製造コストの低減が図られる。しかも、ゴム弾性
プレート24による振動減衰特性は、従来までの可動板
を用いたもののように該可動板とオリフィス盤との間の
クリアランス等に過度に高い精度を要求するものではな
いから、ゴム弾性プレート24の本体部20の弾性や減
衰特性等を正確に調整すれば、組付けの際の誤差がある
程度大きくても、上述した高周波振動の吸収作用を確実
に得ることができる。
【0036】つまり、本発明の液封マウント装置Aによ
れば、オリフィス盤15に対するゴム弾性プレート24
の組み付けを従来までと比べて格段に容易なものとしな
がら、所期の高周波振動吸収機能を十分に得ることがで
きる。
れば、オリフィス盤15に対するゴム弾性プレート24
の組み付けを従来までと比べて格段に容易なものとしな
がら、所期の高周波振動吸収機能を十分に得ることがで
きる。
【0037】(他の実施形態)尚、本発明の構成は、前
記実施形態に限定されるものでなく、その他の種々の構
成を包含するものである。すなわち、前記実施形態で
は、液封マウント装置Aの液室18を受圧室18aと平
衡室18bとに仕切るオリフィス盤15に対し、受圧室
18a側からゴム弾性プレート24を装着するようにし
ているが、反対に、例えば図5に示すように、ゴム弾性
プレート24を平衡室18b側から装着するようにして
もよい。
記実施形態に限定されるものでなく、その他の種々の構
成を包含するものである。すなわち、前記実施形態で
は、液封マウント装置Aの液室18を受圧室18aと平
衡室18bとに仕切るオリフィス盤15に対し、受圧室
18a側からゴム弾性プレート24を装着するようにし
ているが、反対に、例えば図5に示すように、ゴム弾性
プレート24を平衡室18b側から装着するようにして
もよい。
【0038】また、前記図5に示すように、オリフィス
盤15の基板部20には、必ずしもゴム弾性プレート2
4の連結軸24cの係止部24dを係止するための突部
20bを形成しなくてもよい。
盤15の基板部20には、必ずしもゴム弾性プレート2
4の連結軸24cの係止部24dを係止するための突部
20bを形成しなくてもよい。
【0039】さらに、オリフィス盤自体の構造は前記実
施形態のものに何ら限定されることはなく、例えば図6
に示すような構造とすることも可能である。同図に示す
ものでは、オリフィス盤25は、ハット形状の樹脂製外
側部材26と、該外側部材26よりも僅かに小径のハッ
ト形状を有し、該外側部材26の内側に圧入される鋼板
製の内側部材27とからなり、そのようにして組み合わ
された内側部材27の基板部27aの外周縁に全周に渡
って形成された段部27bと外側部材26との間に、オ
リフィス通路28が形成されている。このオリフィス通
路28の周方向一端は、内側部材27の段部27bに設
けられた繭状の開口部27cに連通する一方、オリフィ
ス通路28の他端は、外側部材26の基板部26aに設
けられた繭状の開口部26bに連通している。そして、
前記外側部材26及び内側部材27の両方の基板部26
a,27aの略中心を貫通するように中心孔26c,2
7dが形成されるとともに、該中心孔26c,27dの
周囲には、両部材26,27を貫通するように複数(図
例では6個)の丸穴26d,26d,…,27e,27
e,…が周方向に等間隔を空けて形成されている。
施形態のものに何ら限定されることはなく、例えば図6
に示すような構造とすることも可能である。同図に示す
ものでは、オリフィス盤25は、ハット形状の樹脂製外
側部材26と、該外側部材26よりも僅かに小径のハッ
ト形状を有し、該外側部材26の内側に圧入される鋼板
製の内側部材27とからなり、そのようにして組み合わ
された内側部材27の基板部27aの外周縁に全周に渡
って形成された段部27bと外側部材26との間に、オ
リフィス通路28が形成されている。このオリフィス通
路28の周方向一端は、内側部材27の段部27bに設
けられた繭状の開口部27cに連通する一方、オリフィ
ス通路28の他端は、外側部材26の基板部26aに設
けられた繭状の開口部26bに連通している。そして、
前記外側部材26及び内側部材27の両方の基板部26
a,27aの略中心を貫通するように中心孔26c,2
7dが形成されるとともに、該中心孔26c,27dの
周囲には、両部材26,27を貫通するように複数(図
例では6個)の丸穴26d,26d,…,27e,27
e,…が周方向に等間隔を空けて形成されている。
【0040】さらにまた、本発明に係る液封マウント装
置Aは、主振動入力方向を上下方向として、連結金具3
及び支持筒体5を互いに上下方向に離間して配置するよ
うにしているが、これに限らず、例えば連結金具3及び
支持筒体5を略水平方向に離間して配置することも可能
である。
置Aは、主振動入力方向を上下方向として、連結金具3
及び支持筒体5を互いに上下方向に離間して配置するよ
うにしているが、これに限らず、例えば連結金具3及び
支持筒体5を略水平方向に離間して配置することも可能
である。
【0041】また、本発明に係る液封マウント装置は、
前記実施形態等のようなエンジンマウントだけではな
く、例えばキャブマウント、ボディマウント等の自動車
の各部に採用可能であり、さらに、自動車以外の各種振
動発生部に採用することも可能である。
前記実施形態等のようなエンジンマウントだけではな
く、例えばキャブマウント、ボディマウント等の自動車
の各部に採用可能であり、さらに、自動車以外の各種振
動発生部に採用することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
に係る液封マウント装置によると、液室を受圧室と平衡
室とに仕切る仕切り板部材に対し、該受圧室及び平衡室
を連通するオリフィス通路と、受圧室の容積の微小変化
を吸収するように動作する可動部材とを設ける場合に、
該仕切り板部材の基板部に貫通穴を形成するとともに、
ゴム材料を一体成形してなる弾性プレートを該貫通穴を
覆うように配設して、該弾性プレートの弾性変形によっ
て高周波の微小振動を吸収できる一方、低周波の振動に
対しては前記弾性プレートの変形を仕切り板部材により
規制して、オリフィス通路による振動の吸収、減衰作用
に対する悪影響を十分に抑制できる。また、前記弾性プ
レートに一体成形した連結軸を仕切り板部材の挿入孔に
貫通して連結することで、該ゴム弾性プレートの取付け
作業を極めて容易なものとしながら、所期の振動吸収機
能を得ることができる。
に係る液封マウント装置によると、液室を受圧室と平衡
室とに仕切る仕切り板部材に対し、該受圧室及び平衡室
を連通するオリフィス通路と、受圧室の容積の微小変化
を吸収するように動作する可動部材とを設ける場合に、
該仕切り板部材の基板部に貫通穴を形成するとともに、
ゴム材料を一体成形してなる弾性プレートを該貫通穴を
覆うように配設して、該弾性プレートの弾性変形によっ
て高周波の微小振動を吸収できる一方、低周波の振動に
対しては前記弾性プレートの変形を仕切り板部材により
規制して、オリフィス通路による振動の吸収、減衰作用
に対する悪影響を十分に抑制できる。また、前記弾性プ
レートに一体成形した連結軸を仕切り板部材の挿入孔に
貫通して連結することで、該ゴム弾性プレートの取付け
作業を極めて容易なものとしながら、所期の振動吸収機
能を得ることができる。
【0043】請求項2の発明によると、弾性プレートの
連結軸の先端側に鏃状の係止部を設けるとともに、挿通
孔の周縁には該係止部の形状に対応するように突部を形
成したので、弾性プレートの仕切り板部材への取付けを
一層、容易に行えるとともに、その脱落を確実に防止で
きる。
連結軸の先端側に鏃状の係止部を設けるとともに、挿通
孔の周縁には該係止部の形状に対応するように突部を形
成したので、弾性プレートの仕切り板部材への取付けを
一層、容易に行えるとともに、その脱落を確実に防止で
きる。
【図1】本発明の実施形態に係る液封マウント装置の構
成を示す縦断面図である。
成を示す縦断面図である。
【図2】液封マウント装置の上面図である。
【図3】(a)オリフィス盤の上面図、及び、(b)正面図で
ある。
ある。
【図4】ゴム弾性プレートのオリフィス盤に対する取付
けを示す斜視図である。
けを示す斜視図である。
【図5】ゴム弾性プレートをオリフィス盤に対し平衡室
側から取り付けた他の実施形態に係るる場合の図1相当
図である。
側から取り付けた他の実施形態に係るる場合の図1相当
図である。
【図6】オリフィス盤の変形例を示す(a)上面図、及
び、(b)縦断面図である。
び、(b)縦断面図である。
【符号の説明】 A 液封マウント装置 B パワートレイン側のマウントブラケット
(被支持体) Z 軸線 3 連結部材 4 ゴム弾性体 5 支持筒体(支持金具) 7 内筒部材(支持金具) 8 外筒部材(支持金具) 15、25 オリフィス盤(仕切り板部材) 18 液室 18a 受圧室 18b 平衡室 20,26a,27b オリフィス盤の基板部 20a,26c,27d 中心孔(挿通孔) 20b 突部 20c,26d,27e 丸穴(貫通穴) 23,28 オリフィス通路 24 ゴム弾性プレート 24a 本体部 24b 厚肉部 24c 連結軸 24d 係止部
(被支持体) Z 軸線 3 連結部材 4 ゴム弾性体 5 支持筒体(支持金具) 7 内筒部材(支持金具) 8 外筒部材(支持金具) 15、25 オリフィス盤(仕切り板部材) 18 液室 18a 受圧室 18b 平衡室 20,26a,27b オリフィス盤の基板部 20a,26c,27d 中心孔(挿通孔) 20b 突部 20c,26d,27e 丸穴(貫通穴) 23,28 オリフィス通路 24 ゴム弾性プレート 24a 本体部 24b 厚肉部 24c 連結軸 24d 係止部
フロントページの続き Fターム(参考) 3D035 CA05 3J047 AA03 CA06 CB03 CD08 DA01 FA02
Claims (2)
- 【請求項1】 被支持体に連結される連結金具と、この
連結金具をゴム弾性体を介して支持する支持金具とを、
主振動入力方向に互いに離間して配置するとともに、該
ゴム弾性体の変形に伴い容積が変化するように前記連結
金具及び支持金具の間に液室を形成し、さらに、その液
室を受圧室と平衡室とに仕切る仕切り板部材を配設し
て、この仕切り板部材に対し、前記受圧室及び平衡室を
連通するオリフィス通路と、前記受圧室の容積の微小変
化を吸収するように動作する可動部材とを設けた液封マ
ウント装置において、 前記仕切り板部材の基板部には受圧室と平衡室とを連通
するように貫通穴が形成され、 前記可動部材は、前記貫通穴を覆うように基板部の受圧
室側又は平衡室側のいずれか一側に配設された弾性プレ
ートであって、膜状の本体部と、その外周に全周に亘っ
て形成された厚肉部と、前記本体部の略中央から仕切り
板部材の基板部に向かって突設された連結軸とを有し、
それらがゴム材料により一体成形されたものであり、 前記弾性プレートの厚肉部と仕切り板部材の基板部とが
当接して、該基板部と弾性プレートの本体部との間に間
隙が形成されるとともに、その基板部に対して弾性プレ
ートの連結軸が貫通状態で所定距離だけ摺動可能に連結
されていることを特徴とする液封マウント装置。 - 【請求項2】 請求項1において、 弾性プレートの連結軸は、仕切り板部材の基板部に形成
された挿通孔に対し、該基板部を一側から他側に貫通す
るように挿入され、 前記連結軸の先端側には、その外周から外方に突出する
とともに先端に向かうほどすぼんだ鏃状の係止部が設け
られ、 前記仕切り板部材の他側における挿通孔周縁には、前記
係止部の基端側の形状に対応するように突部が形成され
ていることを特徴とする液封マウント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001155367A JP2002349631A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 液封マウント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001155367A JP2002349631A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 液封マウント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002349631A true JP2002349631A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=18999575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001155367A Pending JP2002349631A (ja) | 2001-05-24 | 2001-05-24 | 液封マウント装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002349631A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009014013A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式防振装置 |
KR20190042160A (ko) | 2017-10-16 | 2019-04-24 | 현대자동차주식회사 | 단방향 댐핑 멤브레인이 구비된 유체봉입마운트 |
-
2001
- 2001-05-24 JP JP2001155367A patent/JP2002349631A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009014013A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-22 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式防振装置 |
US8292273B2 (en) | 2007-06-29 | 2012-10-23 | Tokai Rubber Insustries, Ltd. | Fluid filled type vibration damping device |
KR20190042160A (ko) | 2017-10-16 | 2019-04-24 | 현대자동차주식회사 | 단방향 댐핑 멤브레인이 구비된 유체봉입마운트 |
US10549621B2 (en) | 2017-10-16 | 2020-02-04 | Hyundai Motor Company | Hydraulic mount having unidirectional damping membrane |
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