JP2002345439A - 再生可能な海苔簀およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法 - Google Patents
再生可能な海苔簀およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法Info
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Landscapes
- Edible Seaweed (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単にしかも低コストに再生処理することが
でき、海苔簀自身の低コスト化を図ることができ、素材
の一部に樹脂を用いていても有害物を発生させないよう
にして再生処理することができる再生可能な海苔簀とこ
の再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法とを提供する
こと。 【解決手段】 素材5、6の少なくとも一部5が再生加
工自在な金属材料とされていることを特徴とする。
でき、海苔簀自身の低コスト化を図ることができ、素材
の一部に樹脂を用いていても有害物を発生させないよう
にして再生処理することができる再生可能な海苔簀とこ
の再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法とを提供する
こと。 【解決手段】 素材5、6の少なくとも一部5が再生加
工自在な金属材料とされていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生可能な海苔簀
およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法に関
する。
およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
海苔は全自動海苔製造装置により全自動的に製造されて
いる。
海苔は全自動海苔製造装置により全自動的に製造されて
いる。
【0003】すなわち、海苔簀上に所定の大きさにミン
チされた海苔の原藻を抄製し、その後に脱水し、その後
に海苔簀と一緒に海苔を乾燥風が供給されている乾燥室
内を巡回させて乾燥させ、乾燥室外において乾燥された
海苔を海苔簀から剥離させることにより製造されてい
る。
チされた海苔の原藻を抄製し、その後に脱水し、その後
に海苔簀と一緒に海苔を乾燥風が供給されている乾燥室
内を巡回させて乾燥させ、乾燥室外において乾燥された
海苔を海苔簀から剥離させることにより製造されてい
る。
【0004】このような海苔製造方法において、海苔簀
は消耗品である。そのために、海苔製造過程において損
傷した海苔簀や古くなって海苔の付着力が適正範囲を逸
脱するような耐用期間を経過した海苔簀を廃棄して、新
しい海苔簀と交換して適正な海苔製造を図るようにして
いる。
は消耗品である。そのために、海苔製造過程において損
傷した海苔簀や古くなって海苔の付着力が適正範囲を逸
脱するような耐用期間を経過した海苔簀を廃棄して、新
しい海苔簀と交換して適正な海苔製造を図るようにして
いる。
【0005】ところが、廃棄される海苔簀の量は合計す
ると非常に多量となり、単に廃棄すると資源を無駄にす
ることになるという不都合がある。
ると非常に多量となり、単に廃棄すると資源を無駄にす
ることになるという不都合がある。
【0006】また、近年の資源の再利用化の推進に対応
して海苔簀の再生を図ろうとすると、海苔簀の素材の大
半が合成樹脂であり、しかも複数種類の合成樹脂であ
り、これらを分別して収集し、更に再生処理するために
は、厖大な作業と、高いコストが予測され、実現されて
いない。
して海苔簀の再生を図ろうとすると、海苔簀の素材の大
半が合成樹脂であり、しかも複数種類の合成樹脂であ
り、これらを分別して収集し、更に再生処理するために
は、厖大な作業と、高いコストが予測され、実現されて
いない。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、簡単にしかも低コストに再生処理することがで
き、海苔簀自身の低コスト化を図ることができ、素材の
一部に樹脂を用いていても有害物を発生させないように
して再生処理することができる再生可能な海苔簀とこの
再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法とを提供するこ
とを目的とする。
であり、簡単にしかも低コストに再生処理することがで
き、海苔簀自身の低コスト化を図ることができ、素材の
一部に樹脂を用いていても有害物を発生させないように
して再生処理することができる再生可能な海苔簀とこの
再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法とを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の再生可能な海苔簀は、素材の少なくとも一
部が再生加工自在な金属材料とされていることを特徴と
する。
に、本発明の再生可能な海苔簀は、素材の少なくとも一
部が再生加工自在な金属材料とされていることを特徴と
する。
【0009】また、請求項2に記載の再生可能な海苔簀
は、再生加工自在な金属材料を除く素材を、当該金属材
料の再生加工時に付与される熱により燃焼されて無害物
質として除去される非金属材料としたことを特徴とす
る。
は、再生加工自在な金属材料を除く素材を、当該金属材
料の再生加工時に付与される熱により燃焼されて無害物
質として除去される非金属材料としたことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項3に記載の再生可能な海苔簀
は、両端部の耳部材の間に多数のひごを配置して編簀糸
によって編簀してなる再生可能な海苔簀において、前記
ひごを金属材料と非金属材料とにより形成し、前記耳部
材および編簀糸を非金属材料によって形成したことを特
徴とする。
は、両端部の耳部材の間に多数のひごを配置して編簀糸
によって編簀してなる再生可能な海苔簀において、前記
ひごを金属材料と非金属材料とにより形成し、前記耳部
材および編簀糸を非金属材料によって形成したことを特
徴とする。
【0011】本発明によれば、再生可能な海苔簀に再生
処理を施す場合に、金属材料を溶融させる温度に加熱す
るだけで、少なくとも金属材料は溶融される。また、金
属材料と非金属材料とを組み合わせれば、一方の金属材
料(例えば、ひごの一部)は溶融され、他方の非金属材
料(例えば、耳部材、編簀糸およびひごの一部)は燃焼
されて無害物質(例えば、人体に無害な二酸化炭素と
水)として除去される。その後に、残された溶融金属を
新たな再生海苔簀の金属材料部分の素材として利用する
ことにより、簡単にしかも低コストに再生処理すること
ができ、海苔簀自身の低コスト化を図ることができる。
処理を施す場合に、金属材料を溶融させる温度に加熱す
るだけで、少なくとも金属材料は溶融される。また、金
属材料と非金属材料とを組み合わせれば、一方の金属材
料(例えば、ひごの一部)は溶融され、他方の非金属材
料(例えば、耳部材、編簀糸およびひごの一部)は燃焼
されて無害物質(例えば、人体に無害な二酸化炭素と
水)として除去される。その後に、残された溶融金属を
新たな再生海苔簀の金属材料部分の素材として利用する
ことにより、簡単にしかも低コストに再生処理すること
ができ、海苔簀自身の低コスト化を図ることができる。
【0012】また、請求項4に記載の再生可能な海苔簀
は、金属材料はアルミニウム系金属からな、非金属材料
は樹脂からなることを特徴とする。
は、金属材料はアルミニウム系金属からな、非金属材料
は樹脂からなることを特徴とする。
【0013】これにより非金属材料が樹脂であるため
に、金属材料であるアルミニウム系金属が溶融される程
度に加熱されると、樹脂が簡単かつ確実に燃焼除去さ
れ、溶融したアルミニウム系金属のみが残され、このア
ルミニウム系金属を再生海苔簀の金属材料として利用す
ることができる。
に、金属材料であるアルミニウム系金属が溶融される程
度に加熱されると、樹脂が簡単かつ確実に燃焼除去さ
れ、溶融したアルミニウム系金属のみが残され、このア
ルミニウム系金属を再生海苔簀の金属材料として利用す
ることができる。
【0014】また、本発明の再生可能な海苔簀を用いた
海苔製造方法は、前記の再生可能な海苔簀を用いて、海
苔簀を少なくとも抄製位置、乾燥位置、剥離位置、洗浄
位置を順に循環搬送させて海苔を製造することを特徴と
する。
海苔製造方法は、前記の再生可能な海苔簀を用いて、海
苔簀を少なくとも抄製位置、乾燥位置、剥離位置、洗浄
位置を順に循環搬送させて海苔を製造することを特徴と
する。
【0015】本発明によれば、金属材料を素材の少なく
とも一部として用いている再生可能な海苔簀を、金属材
料を再生利用することができることにより、トータルと
して低コストの再生海苔簀を用いて海苔の製造を行うこ
とができ、しかも損傷したり耐用期間の経過した再生可
能な海苔簀を再生処理に回して新たな再生海苔簀として
利用することができる。
とも一部として用いている再生可能な海苔簀を、金属材
料を再生利用することができることにより、トータルと
して低コストの再生海苔簀を用いて海苔の製造を行うこ
とができ、しかも損傷したり耐用期間の経過した再生可
能な海苔簀を再生処理に回して新たな再生海苔簀として
利用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1から
図3について説明する。
図3について説明する。
【0017】図1は本発明の再生可能な海苔簀1の1実
施形態を示している。
施形態を示している。
【0018】この再生可能な海苔簀1は、両端部の長尺
な扁平板状の耳部材2、2の間に多数のひご3を平行に
配置し、これらを編簀糸4によって編簀して形成されて
いる。そして、各ひご3は図2に示すように、細い棒状
のアルミニウム系金属を芯材5とし、その芯材5の外周
面にポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂や
熱硬化性樹脂等からなる樹脂層6(図2において点を用
いて示している)が薄く被覆されている。なお、芯材5
としては、棒状の他にパイプ状としたり、ステンレスや
銅等の他の金属素材を用いてもよい。耳部材2はABS
樹脂によって形成されており、編簀糸4はポリエステル
樹脂により形成されている。
な扁平板状の耳部材2、2の間に多数のひご3を平行に
配置し、これらを編簀糸4によって編簀して形成されて
いる。そして、各ひご3は図2に示すように、細い棒状
のアルミニウム系金属を芯材5とし、その芯材5の外周
面にポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂や
熱硬化性樹脂等からなる樹脂層6(図2において点を用
いて示している)が薄く被覆されている。なお、芯材5
としては、棒状の他にパイプ状としたり、ステンレスや
銅等の他の金属素材を用いてもよい。耳部材2はABS
樹脂によって形成されており、編簀糸4はポリエステル
樹脂により形成されている。
【0019】このようにして形成されている本実施形態
の再生可能な海苔簀1を再生する場合には、芯材5のア
ルミニウム系金属を溶融させるためにその沸点の約66
0℃より遙かに高い例えば1000℃程度に加熱されて
いる加熱炉内に再生可能な海苔簀1を投入すると、芯材
5の外周面に形成されている樹脂層6の樹脂材は瞬時に
燃焼されて、二酸化炭素等の人体に無害な気体となって
除去され、他方の溶融状態のアルミニウム系金属が残さ
れ、その後の生成可能な海苔簀1の芯材5の素材として
の利用に供される。
の再生可能な海苔簀1を再生する場合には、芯材5のア
ルミニウム系金属を溶融させるためにその沸点の約66
0℃より遙かに高い例えば1000℃程度に加熱されて
いる加熱炉内に再生可能な海苔簀1を投入すると、芯材
5の外周面に形成されている樹脂層6の樹脂材は瞬時に
燃焼されて、二酸化炭素等の人体に無害な気体となって
除去され、他方の溶融状態のアルミニウム系金属が残さ
れ、その後の生成可能な海苔簀1の芯材5の素材として
の利用に供される。
【0020】なお、生成可能な海苔簀1の全体を金属で
あるアルミニウム系金属により形成してもよい。
あるアルミニウム系金属により形成してもよい。
【0021】次に、前記実施形態の再生可能な海苔簀1
を用いて行なわれる海苔の乾燥方法を、図3に示す全自
動海苔製造装置により行なう場合を説明する。
を用いて行なわれる海苔の乾燥方法を、図3に示す全自
動海苔製造装置により行なう場合を説明する。
【0022】この全自動海苔製造装置は機械部7と乾燥
部8とに分割されている。一方の機械部7は、図1に示
される再生可能な海苔簀1を展張した海苔簀ホルダ9を
図3において反時計方向に巡回させる無端状の海苔簀ホ
ルダ搬送手段10を設け、その巡回方向に抄製装置1
1、脱水装置12、剥離装置13および洗浄装置14を
順に配設して形成されている。他方の乾燥部8は、乾燥
室15内に前記海苔簀ホルダ9を図3において反時計方
向に巡回させる無端状の海苔簀ホルダ搬送手段16を配
設して形成されている。両方の海苔簀ホルダ搬送手段1
0、16の間には海苔簀ホルダ9を受渡す海苔簀ホルダ
受渡し機構17が上下部にそれぞれ設けられている。
部8とに分割されている。一方の機械部7は、図1に示
される再生可能な海苔簀1を展張した海苔簀ホルダ9を
図3において反時計方向に巡回させる無端状の海苔簀ホ
ルダ搬送手段10を設け、その巡回方向に抄製装置1
1、脱水装置12、剥離装置13および洗浄装置14を
順に配設して形成されている。他方の乾燥部8は、乾燥
室15内に前記海苔簀ホルダ9を図3において反時計方
向に巡回させる無端状の海苔簀ホルダ搬送手段16を配
設して形成されている。両方の海苔簀ホルダ搬送手段1
0、16の間には海苔簀ホルダ9を受渡す海苔簀ホルダ
受渡し機構17が上下部にそれぞれ設けられている。
【0023】この全自動海苔製造装置において、まず、
抄製装置11により海苔簀ホルダ9に展張されている各
再生可能な海苔簀1上に海苔の原藻を抄製する。次に、
脱水装置12によって、抄製された海苔の原藻より水分
をスポンジ等の脱水手段を用いて乾燥前に脱水する。続
いて、脱水された海苔の原藻は海苔簀ホルダ9と一緒
に、海苔簀ホルダ受渡し機構17により一方の海苔簀ホ
ルダ搬送装置10から他方の海苔簀ホルダ搬送手段16
に受渡され、その後乾燥室15内を所定時間掛けて一巡
させられる。
抄製装置11により海苔簀ホルダ9に展張されている各
再生可能な海苔簀1上に海苔の原藻を抄製する。次に、
脱水装置12によって、抄製された海苔の原藻より水分
をスポンジ等の脱水手段を用いて乾燥前に脱水する。続
いて、脱水された海苔の原藻は海苔簀ホルダ9と一緒
に、海苔簀ホルダ受渡し機構17により一方の海苔簀ホ
ルダ搬送装置10から他方の海苔簀ホルダ搬送手段16
に受渡され、その後乾燥室15内を所定時間掛けて一巡
させられる。
【0024】本実施形態においては、金属材料としての
アルミニウム系金属からなる芯材5を樹脂層6により被
覆したひご3を編簀糸4により編簀した再生可能な海苔
簀1に抄製した海苔を乾燥室15内を巡回させて乾燥さ
せるようにしているために、次のように乾燥効率が非常
に高いものとなる。
アルミニウム系金属からなる芯材5を樹脂層6により被
覆したひご3を編簀糸4により編簀した再生可能な海苔
簀1に抄製した海苔を乾燥室15内を巡回させて乾燥さ
せるようにしているために、次のように乾燥効率が非常
に高いものとなる。
【0025】すなわち、金属材料からなる芯材5を薄い
樹脂層6により被覆したひご3を編簀した再生可能な海
苔簀1は熱伝導性がよいために乾燥風により容易に加温
されて昇温する。この再生可能な海苔簀1に抄製されて
いる海苔は表面側より乾燥風の熱を受け、背面側より乾
燥に適した温度に加熱された再生可能な海苔簀1の熱を
受けて乾燥される。従って、従来は乾燥風の保有する熱
エネルギのみによって乾燥されていた海苔が、本実施例
においては、更に再生可能な海苔簀1の保有する熱エネ
ルギによっても乾燥されることとなる。
樹脂層6により被覆したひご3を編簀した再生可能な海
苔簀1は熱伝導性がよいために乾燥風により容易に加温
されて昇温する。この再生可能な海苔簀1に抄製されて
いる海苔は表面側より乾燥風の熱を受け、背面側より乾
燥に適した温度に加熱された再生可能な海苔簀1の熱を
受けて乾燥される。従って、従来は乾燥風の保有する熱
エネルギのみによって乾燥されていた海苔が、本実施例
においては、更に再生可能な海苔簀1の保有する熱エネ
ルギによっても乾燥されることとなる。
【0026】このようにして乾燥された海苔は、乾燥室
15から海苔簀ホルダ受渡し機構17により機械部7側
に受渡され、その後剥離装置13によって再生可能な海
苔簀1より剥離される。さらに、前記ひご3の表面には
海苔の剥離性を良くするために、樹脂層6が芯材5の熱
伝導性を損なわない程度に薄く被膜してあるので、海苔
の原藻の収穫時期によって変化する海苔の粘着力や付着
力に応じて、再生可能な海苔簀1の付着力を適度に変化
させるために、乾燥された海苔を再生可能な海苔簀1よ
り破断することなく容易に剥離できるように乾燥させる
ことができる。従って、剥離装置13による剥離作業の
効率が良く海苔の破損を少なくすることができて歩留ま
りが良いものとなる。
15から海苔簀ホルダ受渡し機構17により機械部7側
に受渡され、その後剥離装置13によって再生可能な海
苔簀1より剥離される。さらに、前記ひご3の表面には
海苔の剥離性を良くするために、樹脂層6が芯材5の熱
伝導性を損なわない程度に薄く被膜してあるので、海苔
の原藻の収穫時期によって変化する海苔の粘着力や付着
力に応じて、再生可能な海苔簀1の付着力を適度に変化
させるために、乾燥された海苔を再生可能な海苔簀1よ
り破断することなく容易に剥離できるように乾燥させる
ことができる。従って、剥離装置13による剥離作業の
効率が良く海苔の破損を少なくすることができて歩留ま
りが良いものとなる。
【0027】海苔を剥離された再生可能な海苔簀1は、
洗浄装置14において洗浄され、再び次の抄製に供され
る。
洗浄装置14において洗浄され、再び次の抄製に供され
る。
【0028】本実施形態によれば、金属材料を素材の一
部(本実施形態においては、ひご3の芯材5)として用
いている再生可能な海苔簀1を使って海苔の乾燥を施す
ことができ、しかも当該金属材料を溶融させて再生利用
することができるので、高いアルミニウム系金属を素材
としていてもトータルとして低コストの再生海苔簀を用
いて海苔の製造を行うことができ、しかも損傷したり耐
用期間の経過した再生可能な海苔簀1を再生処理に回し
て新たな再生海苔簀の金属材料として利用することがで
き、資源の無駄を省くことができ、また、従来のような
不要となった海苔簀の処分に困ることもなくなる。
部(本実施形態においては、ひご3の芯材5)として用
いている再生可能な海苔簀1を使って海苔の乾燥を施す
ことができ、しかも当該金属材料を溶融させて再生利用
することができるので、高いアルミニウム系金属を素材
としていてもトータルとして低コストの再生海苔簀を用
いて海苔の製造を行うことができ、しかも損傷したり耐
用期間の経過した再生可能な海苔簀1を再生処理に回し
て新たな再生海苔簀の金属材料として利用することがで
き、資源の無駄を省くことができ、また、従来のような
不要となった海苔簀の処分に困ることもなくなる。
【0029】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0030】
【発明の効果】このように本発明の再生可能な海苔簀と
この再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法は構成され
作用するものであるから、再生可能な海苔簀を簡単にし
かも低コストに再生処理することができ、海苔簀自身の
低コスト化を図ることができ、素材の一部に樹脂を用い
ていても有害物を発生させないようにして再生処理する
ことができる。
この再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法は構成され
作用するものであるから、再生可能な海苔簀を簡単にし
かも低コストに再生処理することができ、海苔簀自身の
低コスト化を図ることができ、素材の一部に樹脂を用い
ていても有害物を発生させないようにして再生処理する
ことができる。
【0031】具体的には、再生可能な海苔簀に再生処理
を施す場合に、金属材料を溶融させる温度に加熱するだ
けで、少なくとも金属材料は溶融される。また、金属材
料と非金属材料とを組み合わせれば、一方の金属材料
(例えば、ひごの一部)は溶融され、他方の非金属材料
(例えば、耳部材、編簀糸およびひごの一部)は燃焼さ
れて無害物質(例えば、二酸化炭素と水)として除去さ
れる。その後に、残された溶融金属を新たな再生海苔簀
の金属材料部分の素材として利用することにより、簡単
にしかも低コストに再生処理することができ、海苔簀自
身の低コスト化を図ることができる。
を施す場合に、金属材料を溶融させる温度に加熱するだ
けで、少なくとも金属材料は溶融される。また、金属材
料と非金属材料とを組み合わせれば、一方の金属材料
(例えば、ひごの一部)は溶融され、他方の非金属材料
(例えば、耳部材、編簀糸およびひごの一部)は燃焼さ
れて無害物質(例えば、二酸化炭素と水)として除去さ
れる。その後に、残された溶融金属を新たな再生海苔簀
の金属材料部分の素材として利用することにより、簡単
にしかも低コストに再生処理することができ、海苔簀自
身の低コスト化を図ることができる。
【0032】また、金属材料をアルミニウム系金属と
し、非金属材料を樹脂とすることにより、金属材料であ
るアルミニウム系金属が溶融される程度に加熱される
と、樹脂が簡単かつ確実に燃焼除去され、溶融したアル
ミニウム系金属のみが残され、このアルミニウム系金属
を再生海苔簀の金属材料として利用することができる。
し、非金属材料を樹脂とすることにより、金属材料であ
るアルミニウム系金属が溶融される程度に加熱される
と、樹脂が簡単かつ確実に燃焼除去され、溶融したアル
ミニウム系金属のみが残され、このアルミニウム系金属
を再生海苔簀の金属材料として利用することができる。
【0033】また、本発明の再生可能な海苔簀を用いた
海苔製造方法によれば、金属材料を素材の少なくとも一
部として用いている再生可能な海苔簀を使って海苔の乾
燥を施すことができ、しかも当該金属材料を溶融させて
再生利用することができるので、高いアルミニウム系金
属を素材として用いていても、トータルとして低コスト
の再生海苔簀を用いて海苔の製造を行うことができ、し
かも損傷したり耐用期間の経過した再生可能な海苔簀を
再生処理に回して新たな再生海苔簀の金属材料として利
用することができ、資源の無駄を省くことができ、ま
た、従来のような不要となった海苔簀の処分に困ること
もなくなる等の優れた効果を奏する。
海苔製造方法によれば、金属材料を素材の少なくとも一
部として用いている再生可能な海苔簀を使って海苔の乾
燥を施すことができ、しかも当該金属材料を溶融させて
再生利用することができるので、高いアルミニウム系金
属を素材として用いていても、トータルとして低コスト
の再生海苔簀を用いて海苔の製造を行うことができ、し
かも損傷したり耐用期間の経過した再生可能な海苔簀を
再生処理に回して新たな再生海苔簀の金属材料として利
用することができ、資源の無駄を省くことができ、ま
た、従来のような不要となった海苔簀の処分に困ること
もなくなる等の優れた効果を奏する。
【図1】 本発明の再生可能な海苔簀の1実施形態を示
す斜視図
す斜視図
【図2】 図1に示されている本発明の再生可能な海苔
簀におけるひごの拡大断面図
簀におけるひごの拡大断面図
【図3】 全自動海苔製造装置の概略を示す構成図
1 再生可能な海苔簀 2 耳部材 3 ひご 4 編簀糸 5 芯材 6 樹脂層 7 機械部 8 乾燥部 9 海苔簀ホルダ 10 海苔簀ホルダ搬送手段 11 抄製装置 12 脱水装置 13 剥離装置 14 洗浄装置 15 乾燥室 16 海苔簀ホルダ搬送手段 17 海苔簀ホルダ受け渡し機構
Claims (5)
- 【請求項1】 素材の少なくとも一部が再生加工自在な
金属材料とされていることを特徴とする再生可能な海苔
簀。 - 【請求項2】 再生加工自在な金属材料を除く素材を、
当該金属材料の再生加工時に付与される熱により燃焼さ
れて無害物質として除去される非金属材料としたことを
特徴とする請求項1に記載の再生可能な海苔簀。 - 【請求項3】 両端部の耳部材の間に多数のひごを配置
して編簀糸によって編簀してなる再生可能な海苔簀にお
いて、前記ひごを金属材料と非金属材料とにより形成
し、前記耳部材および編簀糸を非金属材料によって形成
したことを特徴とする請求項2に記載の再生可能な海苔
簀。 - 【請求項4】 金属材料はアルミニウム系金属からな
り、非金属材料は樹脂からなることを特徴とする請求項
2または請求項3に記載の再生可能な海苔簀。 - 【請求項5】 海苔簀を少なくとも抄製位置、乾燥位
置、剥離位置、洗浄位置を順に循環搬送させて海苔を製
造する海苔製造方法において、海苔簀として請求項1か
ら請求項4のいずれか1項に記載の再生可能な海苔簀を
用いることを特徴とする再生可能な海苔簀を用いた海苔
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160551A JP2002345439A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 再生可能な海苔簀およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001160551A JP2002345439A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 再生可能な海苔簀およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002345439A true JP2002345439A (ja) | 2002-12-03 |
Family
ID=19003951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001160551A Pending JP2002345439A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 再生可能な海苔簀およびこの再生可能な海苔簀を用いた海苔製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002345439A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4896770A (ja) * | 1972-02-16 | 1973-12-10 | ||
JPS4936194U (ja) * | 1972-04-06 | 1974-03-30 | ||
JPH052694U (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-19 | チツソ株式会社 | 金属粉含有簀棒を編組した海苔簀 |
JPH0568516A (ja) * | 1991-09-10 | 1993-03-23 | Nichimo Co Ltd | 海苔の乾燥方法および海苔の乾燥に用いられる海苔簀 |
JPH0568517A (ja) * | 1991-08-02 | 1993-03-23 | Nichimo Co Ltd | 海苔の乾燥方法および海苔の乾燥に用いられる海苔簀 |
JPH1118731A (ja) * | 1997-07-08 | 1999-01-26 | Nichimo Co Ltd | 海苔簀 |
-
2001
- 2001-05-29 JP JP2001160551A patent/JP2002345439A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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