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JP2002333052A - 回転装置の回転安定装置 - Google Patents

回転装置の回転安定装置

Info

Publication number
JP2002333052A
JP2002333052A JP2001139113A JP2001139113A JP2002333052A JP 2002333052 A JP2002333052 A JP 2002333052A JP 2001139113 A JP2001139113 A JP 2001139113A JP 2001139113 A JP2001139113 A JP 2001139113A JP 2002333052 A JP2002333052 A JP 2002333052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
fin
attached
rotating shaft
electromagnetic coils
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001139113A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001139113A priority Critical patent/JP2002333052A/ja
Priority to US10/092,539 priority patent/US7028952B2/en
Priority to EP02005441A priority patent/EP1239353A3/en
Publication of JP2002333052A publication Critical patent/JP2002333052A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転装置の回転安定装置に関し、振動を抑
え、回転を安定化させる。 【解決手段】 ケーシング10には凹部10a,10b
が設けられ、軸受14,15を設けて回転軸30を支持
する。回転軸30にはアーム16a〜16hを介して実
験ボックス17a〜17hが取付けられ回転する。実験
ボックス17a〜17hの周側面にはリング状のフィン
33が突設して取付けられ、フィン33の両面には所定
の隙間を保って電磁コイル31a,31bが、又、コイ
ルに近接してギャップセンサ32が、それぞれ配置され
ケーシング側に取付けられる。フィン33の変位はギャ
ップセンサ32で検出され、制御装置へ入力され電磁コ
イルの励磁電流を制御してギャップを要求値以内へ位置
させ、回転を安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は微小重力回転装置の
回転安定装置に関し、宇宙空間にて実験を行う回転装置
において、回転装置の周囲にフィンを設けると共にフィ
ンを挟んで電磁コイルを配設することにより回転体の振
動を抑えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】図22は現在宇宙で行われている回転装
置の一例を示す平面図であり、図において、モータ、等
の回転装置60には4本の支持部材61,62,63,
64が取付けられ、横方向に伸びている。支持部材61
〜64の先端には実験ボックス70,71,72,73
が取付けられ、実験ボックス70〜73内には実験対象
物、例えば植物、等が入れられる。このような装置は、
無重力状態において回転装置60により約1回転/秒程
度の低速回転が与えられ実験ボックス70〜73内の対
象物の実験が行われる。
【0003】上記のような回転装置では、支持部材61
〜64の先端に実験ボックス70〜73が取付けられて
おり、先端部が大きな形状である。又、実験ボックス7
0〜73内には種類の異なる実験対象物が収納され、実
験物の大きさも種々異なり、装置全体は回転軸中心に対
称な配置ではあるが、収納される実験対象物はアンバラ
ンスである。従って、回転により支持部材61〜64及
び実験ボックス70〜73には振動が発生し、振動が発
生すると実験対象物を変動させたり、悪影響を及ぼすこ
とになる。
【0004】そこで本発明の出願人は、上記の問題に対
して各種の研究を行い、宇宙空間において回転装置に発
生する任意の振動に対し、回転軸の軸受に磁気軸受や転
がり軸受け等の軸受けを採用し、回転軸を介して周囲の
環境へ伝播する振動を能動的に吸収し、任意の振動モー
ドを減退させることのできる回転装置を提案し、特許出
願も了している。次に、この回転装置について、その概
要を説明する。
【0005】図21は本発明の先行技術に係る回転装置
を示し、(a)は側面図、(b)は(a)におけるX−
X矢視図、(c)はY−Y断面図である。(a)図にお
いて、10は回転体全体を収納するケーシングであり、
ケーシング10には上下に凹部10a,10bが設けら
れている。上下の凹部10a,10b内の周囲には磁気
軸受や転がり軸受け等の軸受け11,12が配設されて
いる。
【0006】磁気軸受や転がり軸受け等の軸受け11,
12は、それぞれ凹部10a,10b内の周囲に励磁用
のコイル1,2を配設して磁気軸受や転がり軸受け等の
軸受けを構成している。3,4はそれぞれ凹部10a,
10b内のコイル1,2の内側に配設された振動センサ
であり、後述するように回転軸30との間のギャップの
変位を検出し、この変位より回転軸30の振動が検出で
きるものである。振動センサ3,4は(c)図に示すよ
うに周囲に対称に4個が配置され、±X,±Y方向の回
転軸30の振動変位を検出する構成である。又、図示省
略するが、回転軸30の軸方向の±Z方向の変位も検出
することができる構成とすることもできる。
【0007】30は前記した回転軸であり、両端がそれ
ぞれ凹部10a,10b内に配置され、凹部10b内で
モータ13に連結し、磁気軸受や転がり軸受け等の軸受
け11,12で両端部が軸支される。従って、回転軸3
0はコイル1,2とは、それぞれ所定の隙間を保って磁
力により空間部に支持されモータ13で回転される。回
転軸の周囲には(b)図にも示すように、X,Y軸方向
に4本のアーム24,25,26,27で固定され、水
平に伸び先端には実験ボックス20,21,22,23
が取付けられている。なお、回転軸30は永久磁石か、
または励磁コイルのみから構成して磁力の反発力又は吸
引力により支持するようにしてもよい。
【0008】このような構成の回転体において、実験ボ
ックス20〜23内には実験対象となる物体、即ち、材
料実験装置等の装置類や、動植物等の実験対象や、材料
製造装置、等が入れられ、モータ13を駆動することに
より宇宙環境において低速回転させて宇宙での植物の成
長状況や動物の生存状況を観察する実験や材料実験・製
造等がなされる。実験ボックス20〜23には、このよ
うに形状、大きさ、重さの異なる実験物が収納されるた
め、回転すると実験ボックス20〜23間の重さのアン
バランスにより発生する加速度に差が生じ、ボックス間
で振動が発生する。この振動はアーム24〜27を伝わ
って回転軸30を振動させ、この振動は軸受部からケー
シング10に伝わり、外部の環境に伝播され、周囲に悪
影響を及ぼすことになる。
【0009】そこでこの例では、回転軸30の軸受は磁
気軸受や転がり軸受け等の軸受け11,12として回転
軸30はケーシング10の支持部には接触せず、磁力に
より支持する構成とし、回転軸30に振動が発生する
と、その振動は回転軸30両端周囲のX,Y軸に配置し
た4個の振動センサ3,4で検出する。振動センサ3,
4では、回転軸30とセンサ間の振動によるギャップの
変動を検出して制御装置へ入力し、制御装置ではギャッ
プが小さくなると、このギャップを元の隙間に戻すよう
に対応するコイル1,2の位置の電流を制御し、振動を
能動的に吸収するように制御するものである。
【0010】コイル1,2としては、図示省略するが、
例えば、コイルを独立した4個の巻線を、それぞれX
軸,Y軸の4方向へ磁力が作用するように配設してお
き、回転軸30の傾きによる変位に応じて変位が大き
く、コイルとのギャップの変動が一番大きい個所のコイ
ルの励磁を制御し、回転軸30との反発力、もしくは吸
引力を調整し、振動による変位を吸収するような構成と
する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の宇
宙での回転装置は、回転中に振動が発生し、回転体を構
成するアームや実験ボックスに振動を与え、実験対象物
に悪影響を及ぼしていた。又、これらの振動は、回転軸
を介して周囲環境へ伝播し、周囲の宇宙機器へも影響を
及ぼし、機器の制御、等にも影響を与えることになる。
このような振動は予め予知される定常的な振動に対して
は装置の構造的な面で解消できるが、任意に発生する振
動モードの変化に対しては対応し難く、制御には限界が
あり、何らかの対策が望まれていた。
【0012】上記の対策として本発明の出願人は、前記
したように図21に示す先行技術に係る回転装置を提案
し、種々研究を重ねているが、このような回転装置の振
動は回転軸の磁気軸受や転がり軸受け、流体軸受け等の
軸受けのみでは完全に吸収するには、更に細かい制御が
必要であり、完全な制振に対しては限界があり、更なる
改良が望まれていた。
【0013】そこで本発明は宇宙等の微小重力空間にお
いて回転装置に発生する任意の振動に対し、回転装置の
外周面にフィンを設けると共に、フィンを電磁コイルの
磁力で制御することにより回転装置に生ずる振動を抑
え、回転装置を安定して回転させることができる回転装
置の回転安定装置を提供することを課題としてなされた
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題に対
して次の手段を提供する。
【0015】(1)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記複数の実験ボックスの周側
面に固定され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状
で、かつ平板状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で
前記ケーシング壁面に取付けられ、同フィンと所定隙間
を保って同フィンを挟み対向配置された一対の電磁コイ
ルと、同それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシン
グ壁面に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップ
センサと、前記それぞれのギャップセンサからの検出信
号を取込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギ
ャップセンサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を
制御し、前記隙間が前記所定値以内となるように制御す
る制御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転
安定装置。
【0016】(2)前記フィンの形状は平板状のフィン
に代えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであるこ
とを特徴とする(1)記載の回転装置の回転安定装置。
【0017】(3)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記複数の実験ボックス上面及
び下面に取付けられ前記回転軸と同一の方向に伸びる円
筒形状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で前記ケー
シング壁面に取付けられ、同フィンと所定隙間を保って
同フィンを挟み対向配置された一対の電磁コイルと、同
それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシング壁面に
取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサ
と、前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取
込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップ
センサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御
し、前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制
御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定
装置。
【0018】(4)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記複数の実験ボックスの周側
面に固定され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状
で、かつ平板状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で
同フィンと所定隙間を保って同フィンを挟み対向配置さ
れた一対の電磁コイルと、同一対の電磁コイルにそれぞ
れ連結され同電磁コイルの位置を移動して前記フィンと
の隙間を変化させる前記ケーシングに固定された一対の
シリンダと、前記それぞれの電磁コイルに近接して前記
ケーシング壁面取付けられ前記隙間の変動を検出するギ
ャップセンサと、前記それぞれのギャップセンサからの
検出信号を取込み、所定値と比較し同所定値を超えた個
所のギャップセンサに対応する位置の前記シリンダを駆
動し、同シリンダに連結する電磁コイルの位置を変化さ
せ、前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制
御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定
装置。
【0019】(5)前記フィンの形状は平板状のフィン
に代えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであるこ
とを特徴とする(4)記載の回転装置の回転安定装置。
【0020】(6)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記複数の実験ボックス上面及
び下面に取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒
形状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で同フィンと
所定隙間を保って同フィンを挟み対向配置された一対の
電磁コイルと、同一対の電磁コイルにそれぞれ連結され
同電磁コイルの位置を移動して前記フィンとの隙間を変
化させる前記ケーシングに固定された一対のシリンダ
と、前記それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシン
グ壁面に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップ
センサと、前記それぞれのギャップセンサからの検出信
号を取込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギ
ャップセンサに対応する位置の前記シリンダを駆動し、
同シリンダに連結する電磁コイルの位置を変化させ、前
記隙間が前記所定値以内となるように制御する制御装置
とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定装置。
【0021】(7)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記ケーシング内周側面に固定
され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、かつ平
板状のフィンと、前記各実験ボックスの周側面にそれぞ
れ取付けられ、前記フィンと所定間隙間を保って同フィ
ンを挟み対向配置された一対の電磁コイルと、同それぞ
れの電磁コイルに近接して前記各実験ボックスの周側面
に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサ
と、前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取
込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップ
センサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御
し、前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制
御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定
装置。
【0022】(8)前記フィンの形状は平板状のフィン
に代えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであるこ
とを特徴とする(7)記載の回転装置の回転安定装置。
【0023】(9)ケーシング内で回転する回転軸と、
同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸び
る複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付け
られた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転
する回転装置において、前記ケーシング内の上面及び下
面に取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒形状
のフィンと、前記各実験ボックスの上面及び下面に取付
けられ、同フィンと所定隙間を保って同フィンを挟み対
向配置された一対の電磁コイルと、同それぞれの電磁コ
イルに近接して前記各実験ボックスの上面及び下面に取
付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサと、
前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取込
み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセ
ンサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御し、
前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制御装
置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定装
置。
【0024】(10)ケーシング内で回転する回転軸
と、同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ
伸びる複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取
付けられた実験ボックスとを有し微小重力環境において
回転する回転装置において、前記ケーシング内周側面に
固定され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、か
つ平板状のフィンと、前記各実験ボックスの周側面にそ
れぞれ取付けられ、対向配置された一対のシリンダと、
前記フィンと所定隙間を保って同フィンを挟み前記一対
のシリンダにそれぞれ連結され前記隙間を調整可能とす
る一対の電磁コイルと、同それぞれの電磁コイルに近接
して前記各実験ボックスの周側面に取付けられ前記フィ
ンとの隙間の変動を検出するギャップセンサと、前記そ
れぞれのギャップセンサからの検出信号を取込み、所定
値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセンサに対
応する位置の一対のシリンダを制御し、前記隙間が前記
所定値以内となるように制御する制御装置とを備えたこ
とを特徴とする回転装置の回転安定装置。
【0025】(11)前記フィンの形状は平板状のフィ
ンに代えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンである
ことを特徴とする(10)記載の回転装置の回転安定装
置。
【0026】(12)ケーシング内で回転する回転軸
と、同回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ
伸びる複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取
付けられた実験ボックスとを有し微小重力環境において
回転する回転装置において、前記ケーシング内の上面及
び下面に取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒
形状のフィンと、前記各実験ボックスの上面及び下面に
取付けられ、対向配置された一対のシリンダと、前記フ
ィンと所定隙間を保って同フィンを挟み前記一対のシリ
ンダにそれぞれ連結され前記隙間を調整可能とする一対
の電磁コイルと、同それぞれの電磁コイルに近接して前
記各実験ボックスの上面及び下面に取付けられ前記フィ
ンとの隙間の変動を検出するギャップセンサと、前記そ
れぞれのギャップセンサからの検出信号を取込み、所定
値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセンサに対
応する位置の一対のシリンダを制御し、前記隙間が前記
所定値以内となるように制御する制御装置とを備えたこ
とを特徴とする回転装置の回転安定装置。
【0027】本発明の(1)においては、各実験ボック
ス内には実験対象物や各種実験対象の装置が入れられる
が、その形状は任意の形状のボックスが採用でき、実験
対象物の大きさや重量のアンバランスにより回転中に加
速度のアンバランスが生じ、回転装置に振動が生ずる。
振動が生ずると、フィンが電磁コイルの隙間内で変動
し、電磁コイルとフィン間のギャップが変化する。この
変化はギャップセンサにより検出され、制御装置に入力
され、制御装置では、この変動を監視し、予め設定され
たギャップの許容値、即ち所定値と比較し、所定値を超
えるギャップセンサの信号があれば、その個所に対応す
る電磁コイルの励磁電流を制御し、吸引力又は反発力を
調整してフィンと電磁コイル間のギャップを所定値以内
とするように制御する。これにより、フィンにより複数
の実験ボックスを一体化し、振動のアンバランスを少な
くすると共に、フィン、即ち実験ボックスは変動を少な
くして安定した回転を行うことができる。
【0028】本発明の(2)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(1)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行うと共に、加えてフィンの剛性も高
まり、フィンによる複数の実験ボックスを一体的に強固
に固定するので、この面での振動のアンバランスも解消
できる効果を有する。
【0029】本発明の(3)では、フィンは円筒状の形
状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上記
(1)の発明と同様にフィンと電磁コイル間のギャップ
変動を所定値以内にすると共に、フィンは上面、下面の
両方により実験ボックスを固定しており回転体を強固に
一体化して振動の分散を抑え、より効果的に回転を安定
化することができる。
【0030】本発明の(4)においては、各実験ボック
ス内の実験対象物の大きさや重量のアンバランスにより
回転中に加速度のアンバランスが生じ、回転装置に振動
が生ずるが、振動が生ずると、フィンが電磁コイルの隙
間内で変動し、電磁コイルとフィン間のギャップが変化
する。この変化はギャップセンサにより検出され、制御
装置に入力され、制御装置では、この変動を監視し、予
め設定されたギャップの許容値、即ち所定値と比較し、
所定値を超えるギャップセンサの信号があれば、その個
所に対応するシリンダを作動して、同シリンダに連結さ
れている電磁コイルを移動させ、フィンに対する吸引力
又は反発力を調整してフィンと電磁コイル間のギャップ
を所定値以内とするように制御する。これにより、フィ
ン、即ち実験ボックスは変動を小さくして安定した回転
を行うことができる。又、フィンで複数の実験ボックス
を一体化し、振動のアンバランスも小さくすることがで
きる。
【0031】本発明の(5)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(1)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行うと共に、加えてフィンの剛性も高
まり、フィンによる複数の実験ボックスを一体的に強固
に固定するので、この面での振動のアンバランスも解消
できる効果を有する。
【0032】本発明の(6)では、フィンは円筒状の形
状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上記
(4)の発明と同様に、制御装置はシリンダを駆動して
フィンと電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内にす
ると共に、フィンは上面、下面の両方により実験ボック
スを固定しており回転体を強固に一体化して振動の分散
を抑え、より効果的に回転を安定化することができる。
【0033】本発明の(7)においては、各実験ボック
ス内の実験対象物の大きさや重量のアンバランスにより
回転中に加速度のアンバランスが生じ、回転装置に振動
が生ずるが、振動が生ずると、電磁コイルがフィンを挟
んで隙間内で変動し、電磁コイルとフィン間のギャップ
が変化する。この変化はギャップセンサにより検出さ
れ、制御装置に入力され、制御装置ではこの変動を監視
し、予め設定されたギャップの許容値、即ち所定値と比
較し、所定値を超えるギャップセンサの信号があれば、
その個所に対応する電磁コイルの励磁電流を制御し、吸
引力又は反発力を調整してフィンと電磁コイル間のギャ
ップを所定値以内とするように制御する。これにより、
フィン、即ち実験ボックスは変動を少くして安定した回
転を行うことができる。
【0034】本発明の(8)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(1)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行うことができる。
【0035】本発明の(9)では、フィンは円筒状の形
状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上記
(1)の発明と同様にフィンと電磁コイル間のギャップ
変動を所定値以内に抑え、より効果的に回転を安定化す
ることができる。
【0036】本発明の(10)においては、各実験ボッ
クス内の実験対象物の大きさや重量のアンバランスによ
り回転中に加速度のアンバランスが生じ、回転装置に振
動が生ずるが、振動が生ずると、電磁コイルがフィンを
挟んで隙間内で変動し、電磁コイルとフィン間のギャッ
プが変化する。この変化はギャップセンサにより検出さ
れ、制御装置に入力され、制御装置ではこの変動を監視
し、予め設定されたギャップセンサとフィンとの間のギ
ャップの許容値、即ち所定値と比較し、所定値を超える
ギャップセンサの信号があれば、その個所に対応する一
対のシリンダを制御し、ギャップを調整して電磁コイル
の吸引力又は反発力によりギャップセンサとフィンとの
間のギャップを所定値以内とするように制御する。これ
により、フィン、即ち実験ボックスは変動を少くして安
定した回転を行うことができる。
【0037】本発明の(11)では、フィンは平板状で
はなく円錐形状であり、上記(10)の発明と同じくフ
ィンとギャップセンサとの間のギャップ変動を所定値以
内に位置させて安定した回転を行うことができる。
【0038】本発明の(12)では、フィンは円筒状の
形状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上
記(10)の発明と同様にフィンとギャップセンサとの
間のギャップ変動を所定値以内に抑え、より効果的に回
転を安定化することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る回転装置の回転安定装置を示し、
(a)は内部の側面図、(b)は(a)におけるA−A
矢視図である。両図において、ケーシング10内には上
下に凹部10a,10bが設けられており、軸受14,
15が配設されている。軸受14,15は従来例で説明
した磁気軸受や転がり軸受け等の軸受け、又は弾性材料
により軸の振動を吸収する軸受、又は空気、流体、ベア
リング等の一般の軸受、等どのような軸受でも良い。
【0040】軸受14,15は回転軸30を回転可能に
支持し、回転軸30には、図示の例では8本のアーム1
6a,16b,16c,16d,16e,16f,16
g,16hが取付けられ、それぞれ回転軸30と直交す
る方向へ伸びており、各アームの先端には実験ボックス
17a,17b,17c,17d,17e,17f,1
7g,17hが取付けられている。これら実験ボックス
17a〜17h内には材料実験装置等の装置類や、動植
物等の実験対象や、材料製造装置、等の実験対象物が入
れられ、回転軸30の回転により低速回転して宇宙での
植物の成長状況や動物の生存状況を観察する実験や材料
実験・製造等がなされる。回転軸30はモータ13に連
結し、回転駆動される。なお、実験ボックスは、本例で
は8個の例で示しているが、8個より少なくても良く、
又、その形状も図示の四角の六面体ではなくても任意の
形状でも良いことはもちろんである。
【0041】各実験ボックス17a〜17hの外側周囲
には、リング状(環状)のフィン33が取付けられてお
り、各実験ボックスはこのリング状のフィンにより一体
的に連結されている。各実験ボックスの配置間隔に合わ
せてケーシング10の内周壁面には、それぞれ一対の電
磁コイル31a,31bが取付けられている。従って、
電磁コイル31a,31bは、8組が内周壁面に等間隔
に取付けられ、コイル31aと31bとはそれぞれ所定
の隙間を保ってフィン33を挟み、対向して配置されて
いる。
【0042】又、各電磁コイル31a,31bに近接し
ギャップセンサ32がケーシング10壁面に取付けられ
ており、ギャップセンサ32は、各位置においてフィン
33の面と電磁コイル31aの面との隙間を測定するも
のである。なお、ギャップセンサ32はフィン33の両
側に一対配置しても良いが、一方のみでもフィン33の
変動、即ち、実験ボックス17a〜17hの振動による
変位が測定できるので本例では1個の配置としている。
【0043】図2は図1(b)におけるB−B断面図で
あり、実験ボックス17cの周側面に取付けられたフィ
ン33を挟んで、それぞれ隙間ΔLを保って電磁コイル
31a,31bが配置されており、又、電磁コイル31
aの側にはギャップセンサ32が配置され、電磁コイル
31aの面とフィン33との間の隙間ΔLの変動を検出
するようになっている。
【0044】図3は本発明の実施の第1形態の制御系統
図であり、電磁コイル31a,31bは、それぞれ8組
が配置されており、各一対の電磁コイル31a,31b
には近接してギャップセンサ32が配置されており、各
8個のギャップセンサ32の検出信号は制御装置50へ
入力される。制御装置50には入力装置51が接続され
ており、入力装置51からは振動制御の要求値が入力さ
れ、設定することができる。この要求値としては、例え
ばフィンと電磁コイル間のギャップの上限値、等が入力
される。
【0045】制御装置50では、各8個のギャップセン
サからの信号を取込み、それぞれのギャップセンサ32
の位置において、フィン33とギャップセンサ32(又
は電磁コイル)との間の隙間が要求値を超えている場合
には、その個所の電磁コイル31a,31bの励磁電流
を制御し、フィン33が要求値以内となるようにコイル
の吸引力又は反発力を調整してフィン33を正常な位置
へ戻すように制御する。このような制御により、各8ヶ
所のギャップセンサ32の位置において、フィン33が
均等な位置を保つので、フィン33が連結している8個
の実験ボックスの振動に伴う変位を抑えることができ
る。
【0046】図4は上記に説明した制御装置50での制
御のフローチャートである。図において、S1 におい
て、回転装置が回転すると、S2 において各8個のギャ
ップセンサからのギャップ変動の信号を取り込む。各そ
れぞれのギャップセンサで検出した信号は、S3 におい
て入力装置51から入力された要求値と比較され、S4
において要求値を超えているか否かを調べる。S4 で要
求値を超えていれば、S5 へ進み、超えていなければS
2 へ戻り再度ギャップセンサ32からの信号を取り込
む。
【0047】各8ヶ所のギャップセンサ32のうち、要
求値を超えている個所があれば、S5 においてその個所
の対応する電磁コイル31a,31bの励磁電流を制御
し、フィン33を吸引する力、反発する力を調整し、ギ
ャップを要求値以内とするように制御する。次にS6 に
おいて、回転を継続するか調べ、継続であればS2 へ戻
り、再度ギャップセンサ32からの信号を取込み、回転
終了であれば終了する。
【0048】以上説明の実施の第1形態によれば、8個
の実験ボックス17a〜17hの周側面をリング状のフ
ィン33で固定し、フィン33を取付け、フィン33を
対向する一組の電磁コイル31a,31bで所定の隙間
を保って配置すると共に、電磁コイル31a,31bに
近接してギャップセンサ32を配置する構成とする。こ
のような構成により、制御装置50はフィン33と電磁
コイル31a,31b間の隙間を要求値以内に位置する
ように電磁コイル31a,31bの励磁コイルの電流を
制御するので、各8個の実験ボックス17a〜17hの
振動による変位を抑え、安定した回転を行うことができ
る。
【0049】又、各実験ボックス17a〜17hは、リ
ング状のフィンで一体的に固定されるので、回転体とし
ての強度が向上し、かつ、振動のアンバランスも少なく
する効果を有する。
【0050】図5は本発明の実施の第2形態に係る回転
装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるC−C断面図、(c)は(b)
におけるD−D矢視図である。本実施の第2形態におい
ては、実施の第1形態のフィン33のように実験ボック
ス17a〜17hの周側面に直交して平板状のフィンを
突出する構成ではなく、周側面に対して傾斜して取付け
た円錐形状のフィン34とし、これに対応して電磁コイ
ル35a,35b及びギャップセンサ36も傾斜して配
置した構造であり、その他の構造は図1に示す実施の第
1形態と同じ構成である。
【0051】即ち、(a)に示すように、フィン34は
実験ボックス17cの周側面に直交する方向からα度だ
け傾斜して配設され、対向する電磁コイル35a,35
bもそれぞれフィン34と所定の隙間を保って同じくα
度だけ傾斜してケーシング内周壁面に取付けられてい
る。又、同様にギャップセンサ36もα度傾斜して取付
けられている。
【0052】(b),(c)において、フィン34は傾
斜した状態で実験ボックス17gに取付けられ両側に電
磁コイル35a,35bが所定の隙間を保ってフィン3
4を挟んで配置され、又、電磁コイル35aの側にはギ
ャップセンサ36が配設されている。
【0053】上記に説明の実施の第2形態においては、
実施の第1形態と同じく、フィン34を取り付けてフィ
ン34を対向する一組の電磁コイル35a,35bで所
定の隙間を保って配置すると共に、電磁コイル35a,
35bに近接してギャップセンサ36を配置する構成と
する。このような構成によって、実施の第1形態と同じ
くフィン34と電磁コイル35a,35b間の隙間を要
求値以内に位置するように電磁コイル35a,35bの
励磁電流を制御するので、各8個の実験ボックス17a
〜17hの振動を抑え、安定した回転を行うことができ
る。更に、フィンは円錐形状であるので各実験ボックス
17a〜17hをより強固に一体化し、全体としての振
動のアンバランスを少なくする。
【0054】図6は本発明の実施の第3形態に係る回転
装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるE−E矢視図である。本実施の
第3形態においては、フィンを実験ボックスの周側面に
取付けるのではなく、上下の面に2個のフィンを突出し
て取付けた構成とし、電磁コイル、ギャップセンサも実
験ボックスの上,下の面にそれぞれ取付けた構成であ
り、その他の構成は図1に示す実施の第1形態と同じで
ある。
【0055】(a),(b)において、各実験ボックス
17a〜17hの上面及び下面には、円筒形状で面に直
交して突出するフィン37a,37bを取付け、フィン
37aの内側,外側には所定の隙間を保って対向して電
磁コイル38a,38bが配置され、ケーシング10の
内壁の上面,下面にそれぞれ取付けられている。又、内
側の電磁コイル38b,39bに近接してギャップセン
サ40が近接して取付けられている。その他の構成は図
1に示す実施の第1形態と同じである。
【0056】上記構成の実施の第3形態において、円筒
形状のフィン37a,37bを実験ボックス17a〜1
7hの上面と下面に、それぞれ配設し、内側と外側に対
向して上面には電磁コイル38a,38bを、下面には
39a,39bを、それぞれ所定の隙間を保って配設す
る。制御装置は実施の第1形態と同じくフィンと電磁コ
イル間の隙間を要求値以内に位置するように励磁コイル
の電流を制御し、フィン37aと37bとの変動を抑え
るので、実験ボックス17a〜17hの振動を抑え、安
定した回転を行うことができる。
【0057】更に、フィン37a,37bは実験ボック
ス17a〜17hの上面,下面を固定するので、より強
固に実験ボックス17a〜17hを一体化し、振動のア
ンバランスを小さくできる。
【0058】図7は本発明の実施の第4形態に係る回転
装置の回転安定装置を示し、(a)は内部の側面図、
(b)は(a)におけるG−G矢視図である。両図にお
いて、ケーシング10内には上下に凹部10a,10b
が設けられており、軸受14,15が配設されている。
軸受14,15は従来例で説明した磁気軸受や転がり軸
受け等の軸受け、又は弾性材料により軸の振動を吸収す
る軸受、又は空気、ベアリング等の一般の軸受、等どの
ような軸受でも良い。
【0059】軸受14,15は回転軸30を回転可能に
支持し、回転軸30には、図示の例では8本のアーム1
6a,16b,16c,16d,16e,16f,16
g,16hが取付けられ、それぞれ回転軸30と直交す
る方向へ伸びており、各アームの先端には実験ボックス
17a,17b,17c,17d,17e,17f,1
7g,17hが取付けられている。これら実験ボックス
17a〜17h内には材料実験装置等の装置類や、動植
物等の実験対象や、材料製造装置、等の実験対象物が入
れられ、回転軸30の回転により低速回転して宇宙での
植物の成長状況や動物の生存状況を観察する実験や材料
実験・製造等がなされる。回転軸30はモータ13に連
結し、回転駆動される。なお、実験ボックスは、本例で
は8個の例で示しているが、8個より少なくても良いこ
とはもちろんである。
【0060】各実験ボックス17a〜17hの外側周囲
には、リング状(環状)のフィン33が取付けられてお
り、各実験ボックスはこのリング状のフィンにより一体
的に連結されている。各実験ボックスの配置間隔に合わ
せてケーシング10の内周壁面には、シリンダ41,4
2が取付けられ、ロッド先端にはそれぞれ一対の電磁コ
イル31a,31bが取付けられている。従って、電磁
コイル31a,31bは、8組が内周壁面に等間隔に配
置され、シリンダ41,42のロッドに連結され、フィ
ンと直交方向に移動可能となっている。これら電磁コイ
ル31aと31bとはそれぞれ所定の隙間を保ってフィ
ン33を挟み、対向して配置されている。各電磁コイル
31aと31bには図示していない制御装置により一定
の励磁電流が流されており、フィン33を非接触で互い
の吸引力又は反発力で支持している。
【0061】又、各電磁コイル31a,31bに近接し
ギャップセンサ32がケーシング10壁面に取付けられ
ており、ギャップセンサ32は、各位置においてフィン
33の面と電磁コイル31aの面との隙間を測定するも
のである。なお、ギャップセンサ32はフィン33の両
側に一対配置しても良いが、一方のみでもフィン33の
変動、即ち、実験ボックス17a〜17hの振動による
変位が測定できるので本例では1個の配置としている。
又、電磁コイルの代わりに永久磁石を用いても良い。
【0062】図8は図7(b)におけるH−H矢視図で
あり、ケーシング10の壁を省略して図示している。図
において、実験ボックス17cの周側面に取付けられた
フィン33を挟んで、それぞれ隙間ΔLを保って電磁コ
イル31a,31bがシリンダ41,42のロッド先端
に連結されて配置されており、又、電磁コイル31aの
側にはギャップセンサ32が配置され、ケーシング10
の壁面に取付けられ、電磁コイル31aの面とフィン3
3との間の隙間ΔLの変動を検出するようになってい
る。なお、シリンダ41,42は空気圧式又は電動シリ
ンダのいずれでも良いものである。
【0063】上記に説明の実施の第4形態においても、
図3の制御系統図、図4の制御のフローチャートがその
まま適用され、同様な制御が可能となるものであるが、
その内容は実施の第1形態で説明したので省略する。
【0064】以上説明の実施の第4形態によれば、8個
の実験ボックス17a〜17hの周側面をリング状のフ
ィン33で固定し、フィン33を取付け、フィン33を
対向する一組の電磁コイル31a,31bで所定の隙間
を保って配置し、電磁コイル31a,31bをシリンダ
41,42に連結して両コイル間の間隔を調整すると共
に、電磁コイル31a,31bに近接してギャップセン
サ32を配置する構成とする。このような構成により、
制御装置50はフィン33と電磁コイル31a,31b
間の隙間をシリンダ41,42を駆動して、要求値以内
に位置するように制御するので、各8個の実験ボックス
17a〜17hの振動による変位を抑え、安定した回転
を行うことができる。
【0065】又、各実験ボックス17a〜17hは、リ
ング状のフィンで一体的に固定されるので、回転体とし
ての強度が向上し、かつ、振動のアンバランスも少なく
する効果を有する。
【0066】図9は本発明の実施の第5形態に係る回転
装置の回転安定装置の内部断面図である。本実施の第5
形態においては、実施の第4形態のフィン33のように
実験ボックス17a〜17hの周側面に直交して平板状
のフィンを突出する構成ではなく、周側面に対して傾斜
して取付けた円錐形状のフィン34とし、これに対応し
て電磁コイル35a,35b及びギャップセンサ36も
傾斜して配置し、電磁コイル35a,35bはケーシン
グ10内壁に取付けられたシリンダ43,44のロッド
先端に連結した構造であり、その他の構造は図7に示す
実施の第4形態と同じ構成である。
【0067】即ち、フィン34は実験ボックス17cを
代表して示すが、周側面に直交する方向からα度だけ傾
斜して配設され、対向する電磁コイル35a,35bも
それぞれフィン34と所定の隙間を保って同じくα度だ
け傾斜してケーシング内周壁面に取付けられている。
又、同様にギャップセンサ36もα度傾斜して取付けら
れている。電磁コイル35a,35bはシリンダ43,
44のロッド先端に連結され、シリンダ43,44の作
動により実施の第1形態と同様に電磁コイル35aとフ
ィン34、フィン34と電磁コイル35bとの隙間が調
整可能となっている。
【0068】図10は図9における矢視図であり、
(a)はJ−J矢視図、(b)はK−K矢視図である。
図において、フィン34は傾斜した状態で実験ボックス
17gに取付けられ両側に電磁コイル35a,35bが
所定の隙間を保ってフィン34を挟んで配置され、又、
電磁コイル35aの側にはギャップセンサ36が配設さ
れている。
【0069】上記に説明の実施の第5形態においては、
実施の第4形態と同じく傾斜するフィン34を取り付け
てフィン34を対向する一組の電磁コイル35a,35
bで所定の隙間を保って配置すると共に、電磁コイル3
5a,35bはそれぞれシリンダ43,44に連結し、
間隔を調整可能とし、電磁コイル35a,35bに近接
してギャップセンサ36を配置する構成とする。このよ
うな構成によって、実施の第1形態と同じくフィン34
と電磁コイル35a,35b間の隙間を要求値以内に位
置するように電磁コイル35a,35bの位置をシリン
ダで調整するので、各8個の実験ボックス17a〜17
hの振動を抑え、安定した回転を行うことができる。更
に、フィンは円錐形状であるので各実験ボックス17a
〜17hをより強固に一体化し、全体としての振動のア
ンバランスを少なくする。
【0070】図11は本発明の実施の第6形態に係る回
転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるL−L矢視図である。本実施の
第6形態においては、フィンを実験ボックスの周側面に
取付けるのではなく、上下の面に2個のフィンを突出し
て取付けた構成とし、電磁コイル、ギャップセンサも実
験ボックスの上,下の面にそれぞれ取付け、電磁コイル
はシリンダにより駆動し、両コイル間の隙間を調整する
構成であり、その他の構成は図7に示す実施の第4形態
と同じである。
【0071】(a),(b)において、各実験ボックス
17a〜17hの上面及び下面には、円筒形状で面に直
交して突出するフィン37a,37bを取付け、フィン
37aの内側,外側には所定の隙間を保って対向して電
磁コイル38a,38bが配置され、電磁コイル38a
はシリンダ45のロッドへ、38bはシリンダ46のロ
ッドへ、それぞれ連結し、シリンダ45,46はケーシ
ング10の内壁の上面,下面にそれぞれ取付けられてい
る。又、内側の電磁コイル38b,39bに近接してギ
ャップセンサ40が近接して取付けられている。その他
の構成は図1に示す実施の第1形態と同じである。
【0072】上記構成の実施の第6形態においても、円
筒形状のフィン37a,37bを実験ボックス17a〜
17hの上面と下面に、それぞれ配設し、内側と外側に
対向して上面には電磁コイル38a,38bを、下面に
は39a,39bを、それぞれ所定の隙間を保って配設
し、それぞれシリンダ45,46で隙間を調整可能とし
ている。制御装置は実施の第1形態と同じくフィンと電
磁コイル間の隙間を要求値以内に位置するようにシリン
ダ45,46を制御し、フィン37aと37bとの変動
を抑えるので、実験ボックス17a〜17hの振動を抑
え、安定した回転を行うことができる。
【0073】更に、フィン37a,37bは実験ボック
ス17a〜17hの上面,下面を固定するので、より強
固に実験ボックス17a〜17hを一体化し、振動のア
ンバランスを小さくできる。
【0074】図12は本発明の実施の第7形態に係る回
転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部の側面図、
(b)は(a)におけるM−M矢視図である。両図にお
いて、ケーシング10内には上下に凹部10a,10b
が設けられており、軸受14,15が配設されている。
軸受14,15は従来例で説明した磁気軸受や転がり軸
受け等の軸受け、又は弾性材料により軸の振動を吸収す
る軸受、又は空気、ベアリング等の一般の軸受、等どの
ような軸受でも良い。
【0075】軸受14,15は回転軸30を回転可能に
支持し、回転軸30には、図示の例では8本のアーム1
6a,16b,16c,16d,16e,16f,16
g,16hが取付けられ、それぞれ回転軸30と直交す
る方向へ伸びており、各アームの先端には実験ボックス
17a,17b,17c,17d,17e,17f,1
7g,17hが取付けられている。これら実験ボックス
17a〜17h内へは材料実験装置等の装置類や、動植
物等の実験対象や、材料製造装置、等の実験対象物が入
れられ、回転軸30の回転により低速回転して宇宙での
植物の成長状況や動物の生存状況を観察する実験や材料
実験・製造等がなされる。回転軸30はモータ13に連
結し、回転駆動される。なお、実験ボックスは、本例で
は8個の例で示しているが、8個より少くても良いこと
はもちろんである。
【0076】各実験ボックス17a〜17hの外側周囲
には、それぞれ電磁コイル131a,131bが後述す
るフィン133を挟んで所定間隔を保って取付けられて
いる。更に電磁コイル131a,131bに近接してフ
ィン133の面と対向し電磁コイル131aとフィン1
33とのギャップを検出するギャップセンサが取付けら
れている。なお、ギャップセンサ132はフィン133
の両側に一対配置しても良いが、一方のみでもフィン1
33の変動、即ち、実験ボックス17a〜17hの振動
による変位が測定できるので本例では1個の配置として
いる。
【0077】実験ボックス17a〜17hに取付けられ
た一対の電磁コイル131a,131bと対向してケー
シング10内周側面にはリング状で、かつ平板状に突出
するフィン133が取付けられている。フィン133は
一対の電磁コイル131a,131b間の隙間に挿入さ
れ、電磁コイル131a,131bが対向してフィン1
33を挟むように配置されている。
【0078】図13は図12(b)におけるN−N矢視
図であり、実験ボックス17cの周側面に取付けられた
フィン133を挟んで、それぞれ隙間ΔLを保って電磁
コイル131a,131bが配置されており、又、電磁
コイル131aの側にはギャップセンサ132が配置さ
れ、電磁コイル131aの面とフィン133との間の隙
間ΔLの変動を検出するようになっている。
【0079】以上説明の実施の第7形態によれば、8個
の実験ボックス17a〜17hの周側面に電磁コイル1
31a,131bを取付け、ケーシング10にフィン1
33を取付け、フィン133を対向する一組の電磁コイ
ル131a,131bで所定の隙間を保って配置すると
共に、電磁コイル131a,131bに近接してギャッ
プセンサ132を配置する構成とする。このような構成
により、制御装置50はフィン133と電磁コイル13
1a,131b間の隙間を要求値以内に位置するように
電磁コイル131a,131bの励磁コイルの電流を制
御するので、各8個の実験ボックス17a〜17hの振
動による変位を抑え、安定した回転を行うことができ
る。
【0080】なお、電磁コイル131a,131b、ギ
ャップセンサ132は回転体である実験ボックス17a
〜17hに取付けられているので、その配線は各実験ボ
ックス17a〜17h内から各アーム16a,16hを
通り回転軸30からスリップリング等を介して取出さ
れ、制御装置50へ接続される。制御装置50はケーシ
ング10内部へ設置するスペースがあればケーシング1
0内へ設置されるが、ケーシング10外へ設置する場合
には、防振構造を採用したコネクタを介してケーシング
10外部へ配線を取出す。
【0081】図14は本発明の実施の第8形態に係る回
転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるP−P断面図、(c)は(b)
におけるQ−Q矢視図である。本実施の第8形態におい
ては、実施の第7形態のフィン133のようにケーシン
グ10の周側面に直交して平板状のフィンを突出する構
成ではなく、周側面に対して傾斜して取付けた円錐形状
のフィン134とし、これに対応して電磁コイル135
a,135b及びギャップセンサ136を実験ボックス
17a〜17hに傾斜して配置した構造であり、その他
の構造は図12に示す実施の第7形態と同じ構成であ
る。
【0082】即ち、(a)に示すように、フィン134
は回転軸30(又はケーシング10周側面)に直交する
方向からα度だけ傾斜して配設され、対向する電磁コイ
ル135a,135bもそれぞれフィン134と所定の
隙間を保って同じくα度だけ傾斜して実験ボックス17
a〜17hに取付けられている。又、同様にギャップセ
ンサ136もα度傾斜して取付けられている。
【0083】(b),(c)において、フィン134は
傾斜した状態でケーシング10に取付けられ両側に電磁
コイル135a,135bが所定の隙間を保ってフィン
134を挟んで実験ボックス17gに取付けられて配置
され、又、電磁コイル135aの側にはギャップセンサ
136が配設されている。
【0084】上記に説明の実施の第8形態においては、
実施の第1形態と同じく、傾斜したフィン134を取付
けてフィン134を対向する一組の電磁コイル135
a,135bで所定の隙間を保って配置すると共に、電
磁コイル135a,135bに近接してギャップセンサ
136を配置する構成とする。このような構成によって
も、実施の第7形態と同じくフィン134と電磁コイル
135a,135b間の隙間を要求値以内に位置するよ
うに電磁コイル135a,135bの励磁電流を制御す
るので、各8個の実験ボックス17a〜17hの振動を
抑え、安定した回転を行うことができる。
【0085】図15は本発明の実施の第9形態に係る回
転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるR−R矢視図である。本実施の
第9形態においては、フィンをケーシング10の内周側
面に取付けるのではなく、上下の面に2個のフィンを突
出して取付けた構成とし、電磁コイル、ギャップセンサ
を実験ボックス17a〜17hの上、下の面にそれぞれ
取付けた構成であり、その他の構成は図12に示す実施
の第7形態と同じである。
【0086】(a),(b)においてケーシング10の
上面及び下面には、円筒形状で面に直交して突出するフ
ィン137a,137bを取付け、フィン137aの内
側,外側には所定の隙間を保って対向して電磁コイル1
38a,138bが各実験ボックス17a〜17hの上
面、下面にそれぞれ取付けられている。又、内側の電磁
コイル138b,139bに近接してギャップセンサ1
40が近接して各実験ボックス17a〜17hに取付け
られている。その他の構成は図12に示す実施の第7形
態と同じである。
【0087】上記構成の実施の第9形態においても、円
筒形状のフィン137a,137bをケーシング10の
上面と下面にそれぞれ配設し、内側と外側に対向して上
面には電磁コイル138a,138bを、下面には13
9a,139bを、それぞれ所定の隙間を保って配設
し、それぞれ実験ボックス17a〜17hに取付ける。
制御装置は実施の第7形態と同じくフィンと電磁コイル
間の隙間を要求値以内に位置するように励磁コイルの電
流を制御し、フィン137aと137bとの変動を抑え
るので、実験ボックス17a〜17hの振動を抑え、安
定した回転を行うことができる。
【0088】図16は本発明の実施の第10形態に係る
回転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部の側面
図、(b)は(a)におけるS−S矢視図である。両図
において、ケーシング10内には上下に凹部10a,1
0bが設けられており、軸受14,15が配設されてい
る。軸受14,15は従来例で説明した磁気軸受や転が
り軸受け等の軸受け、又は弾性材料により軸の振動を吸
収する軸受、又は空気、ベアリング等の一般の軸受、等
どのような軸受でも良い。
【0089】軸受14,15は回転軸30を回転可能に
支持し、回転軸30には、図示の例では8本のアーム1
6a,16b,16c,16d,16e,16f,16
g,16hが取付けられ、それぞれ回転軸30と直交す
る方向へ伸びており、各アームの先端には実験ボックス
17a,17b,17c,17d,17e,17f,1
7g,17hが取付けられている。これら実験ボックス
17a〜17h内へは材料実験装置等の装置類や、動植
物の実験対象や、材料製造等、の実験対象物が入れら
れ、回転軸30の回転により低速回転して宇宙での植物
の成長状況や動物の生存状況を観察する実験や材料実験
・製造等がなされる。回転軸30はモータ13に連結
し、回転駆動される。なお、実験ボックスは、本例では
8個の例で示しているが、8個より少くても良いことは
もちろんである。
【0090】各実験ボックス17a〜17hの外側周囲
には、シリンダ241,242が取付けられ、シリンダ
のロッド先端にはそれぞれ電磁コイル231a,231
bが取付けられ、両電磁コイルは後述するフィン233
を挟んで所定間隔を保って、かつ、間隔を調整可能に配
置されている。上記のシリンダ241,242としては
電動シリンダが好ましいが空気シリンダを用いても良
い。電磁コイル231a,231bには図示省略の制御
装置から一定の電流が供給され、フィン233との間で
磁力により所定位置を保持する構成であり、更に、電磁
コイル231a,231bに近接してフィン233の面
と対向しフィン233とのギャップを検出するギャップ
センサが取付けられている。なお、ギャップセンサ23
2はフィン233の両側に一対配置しても良いが、一方
のみでもフィン233の変動、即ち、実験ボックス17
a〜17hの振動による変位が測定できるので本例では
1個の配置としている。
【0091】実験ボックス17a〜17hに取付けられ
た一対の電磁コイル231a,231bと対向してケー
シング10内周側面にはリング状で、かつ平板状に突出
するフィン233が取付けられている。フィン233は
一対の電磁コイル231a,231b間の隙間に挿入さ
れ、電磁コイル231a,231bが対向してフィン2
33を挟むように配置されている。
【0092】図17は図16(b)におけるT−T矢視
図であり、ケーシング10内周側面に取付けられたフィ
ン233を挟んで、それぞれ隙間ΔLを保って電磁コイ
ル231a,231bが配置されており、電磁コイル2
31aはシリンダ241へ、231bはシリンダ242
へ、それぞれ連結されている。又、電磁コイル231a
の側にはギャップセンサ232が配置され、ギャップセ
ンサ232の面とフィン233との間の隙間ΔLの変動
を検出するようになっている。このように、電磁コイル
231a,231bとフィン233との隙間ΔLは電磁
コイル231a,231bが移動することにより変化す
ることができる。
【0093】以上説明の実施の第10形態によれば、8
個の実験ボックス17a〜17hの周側面に一対の電磁
コイル231a,231b、これらコイルを駆動するシ
リンダ241,242、及び電磁コイル231a,23
1bに近接してギャップセンサ232を取付ける。更に
ケーシング10にフィン233を取付け、一対の電磁コ
イル231a,231bでフィン233を挟み込んで所
定間隔を保つように配置する。このような構成により、
実施の第1形態の図3に示すように、制御装置50は、
フィン233とギャップセンサ232との間の隙間を要
求値以内に位置するようにシリンダ241,242を駆
動して電磁コイル231a,231bとフィン233と
の隙間を制御するので、各8個の実験ボックス17a〜
17hの振動による変位を抑え、安定した回転を行うこ
とができる。
【0094】なお、電磁コイル231a,231b、シ
リンダ241,242及びギャップセンサ232は回転
体である実験ボックス17a〜17hに取付けられてい
るので、その配線は各実験ボックス17a〜17h内か
ら各アーム16a,16hを通り回転軸30からスリッ
プリング等を介して取出され、制御装置50へ接続され
る。制御装置50はケーシング10内部へ設置するスペ
ースがあればケーシング10内へ設置されるが、ケーシ
ング10外へ設置する場合には、防振構造を採用したコ
ネクタを介してケーシング10外部へ配線を取出す。
【0095】図18は本発明の実施の第11形態に係る
回転装置の回転安定装置の内部断面図である。本実施の
第11形態においては、実施の第10形態のフィン23
3のようにケーシング10の周側面に直交して平板状の
フィンを突出する構成ではなく、周側面に対して傾斜し
て取付けた円錐形状のフィン234とし、これに対応し
て電磁コイル235a,235b及びギャップセンサ2
36を実験ボックス17a〜17hに傾斜して配置し、
シリンダ243,244で電磁コイルを駆動する構造で
あり、その他の構造は図16に示す実施の第10形態と
同じ構成である。
【0096】即ち、フィン234は回転軸30(又はケ
ーシング10周側面)に直交する方向からα度だけ傾斜
して配設され、対向する電磁コイル235a,235b
もそれぞれフィン234と所定の隙間を保って同じくα
度だけ傾斜して実験ボックス17a〜17hに取付けら
れている。又、同様にギャップセンサ236もα度傾斜
して取付けられている。
【0097】図19は図18における矢視図であり、
(a)はU−U矢視図、(b)は(a)におけるV−V
矢視図である。両図において、フィン234は傾斜した
状態でケーシング10に取付けられ両側に電磁コイル2
35a,235bが所定の隙間を保ってフィン234を
挟んでシリンダ243,244に連結したシリンダ24
3,244と共に実験ボックス17gに取付けられ、
又、電磁コイル235aの側にはギャップセンサ236
が配設されている。
【0098】上記に説明の実施の第11形態において
は、実施の第10形態と同じく、傾斜したフィン234
を取付けてフィン234を対向する一組の電磁コイル2
35a,235bで所定の隙間を保って配置すると共
に、電磁コイル235a,235bに近接してギャップ
センサ236を配置する構成とする。このような構成に
よっても、実施の第10形態と同じくフィン234とギ
ャップセンサ236との間の隙間を要求値以内に位置す
るようにシリンダ243,244により電磁コイル23
5a,235bの位置を制御するので、各8個の実験ボ
ックス17a〜17hの振動を抑え、安定した回転を行
うことができる。
【0099】図20は本発明の実施の第12形態に係る
回転装置の回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、
(b)は(a)におけるW−W矢視図である。本実施の
第3形態においては、フィンをケーシング10の内周側
面に取付けるのではなく、ケーシング10内の上下の面
に2個のフィンを突出して取付けた構成とし、電磁コイ
ル、シリンダ、ギャップセンサを実験ボックス17a〜
17hの上、下の面にそれぞれ取付けた構成であり、そ
の他の構成は図16に示す実施の第10形態と同じであ
る。
【0100】(a),(b)においてケーシング10の
上面及び下面には、円筒形状で面に直交して突出するフ
ィン237a,237bを取付け、フィン237aの内
側、外側の実験ボックス17a〜17h側には所定の隙
間を保って対向してシリンダ245,246が取付けら
れ、シリンダに連結する電磁コイル238a及び238
b,239a及び239bが各実験ボックス17a,1
7hの上面、下面にそれぞれ配置されている。又、内側
の電磁コイル238b,239bに近接してギャップセ
ンサ240が近接して各実験ボックス17a〜17hに
取付けられている。その他の構成は図16に示す実施の
第1形態と同じである。
【0101】上記構成の実施の第12形態においても、
円筒形状のフィン237a,237bをケーシング10
の上面と下面にそれぞれ配設し、内側と外側に対向して
上面には電磁コイル238a,238bを、下面には2
39a,239bを、それぞれ所定の隙間を保って配設
し、それぞれ実験ボックス17a〜17hに取付ける。
制御装置は実施の第1形態と同じくフィン237a,2
37bとギャップセンサ240との間の隙間を要求値以
内に位置するようにシリンダ245,246を制御し、
フィン237aと237bとの変動を抑えるので、実験
ボックス17a〜17hの振動を抑え、安定した回転を
行うことができる。
【0102】
【発明の効果】本発明の回転装置の回転安定装置は、請
求項1から12記載の発明から構成され、その(1)の
発明では、、実験ボックスに振動が生ずると、フィンが
電磁コイルの隙間内で変動し、電磁コイルとフィン間の
ギャップが変化する。この変化はギャップセンサにより
検出され、制御装置に入力され、制御装置では、この変
動を監視し、予め設定されたギャップの許容値、即ち所
定値と比較し、所定値を超えるギャップセンサの信号が
あれば、その個所に対応する電磁コイルの励磁電流を制
御し、吸引力又は反発力を調整してフィンと電磁コイル
間のギャップを所定値以内とするように制御する。これ
により、フィンにより複数の実験ボックスを一体化し、
振動のアンバランスを少なくすると共に、フィン、即ち
実験ボックスは変動を少なくして安定した回転を行うこ
とができる。
【0103】本発明の(2)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(1)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行うと共に、加えてフィンの剛性も高
まり、フィンによる複数の実験ボックスを一体的に強固
に固定するので、この面での振動のアンバランスも解消
できる効果を有する。
【0104】本発明の(3)では、フィンは円筒状の形
状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上記
(1)の発明と同様にフィンと電磁コイル間のギャップ
変動を所定値以内にすると共に、フィンは上面、下面の
両方により実験ボックスを固定しており回転体を強固に
一体化して振動の分散を抑え、より効果的に回転を安定
化することができる。
【0105】本発明の(4)では、実験ボックスに振動
が発生すると、フィンが電磁コイルの隙間内で変動し、
電磁コイルとフィン間のギャップが変化する。この変化
はギャップセンサにより検出され、制御装置に入力さ
れ、制御装置では、この変動を監視し、予め設定された
ギャップの許容値、即ち所定値と比較し、所定値を超え
るギャップセンサの信号があれば、その個所に対応する
シリンダを作動して、同シリンダに連結されている電磁
コイルを移動させ、フィンに対する吸引力又は反発力を
調整してフィンと電磁コイル間のギャップを所定値以内
とするように制御する。これにより、フィン、即ち実験
ボックスは変動を小さくして安定した回転を行うことが
できる。又、フィンで複数の実験ボックスを一体化し、
振動のアンバランスも小さくすることができる。
【0106】本発明の(5)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(4)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行うと共に、加えてフィンの剛性も高
まり、フィンによる複数の実験ボックスを一体的に強固
に固定するので、この面での振動のアンバランスも解消
できる効果を有する。
【0107】本発明の(6)では、フィンは円筒状の形
状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上記
(4)の発明と同様に、制御装置はシリンダを駆動して
フィンと電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内にす
ると共に、フィンは上面、下面の両方により実験ボック
スを固定しており回転体を強固に一体化して振動の分散
を抑え、より効果的に回転を安定化することができる。
【0108】本発明の(7)では、実験ボックスに振動
が生ずると、電磁コイルがフィンを挟んで隙間内で変動
し、電磁コイルとフィン間のギャップが変化する。この
変化はギャップセンサにより検出され、制御装置に入力
され、制御装置ではこの変動を監視し、予め設定された
ギャップの許容値、即ち所定値と比較し、所定値を超え
るとギャップセンサの信号があれば、その箇所に対応す
る電磁コイルの励磁電流を制御し、吸引力又は反発力を
調整してフィンと電磁コイル間のギャップを所定値以内
とするように制御する。これにより、フィンにより複数
の実験ボックスを一体化し、振動のアンバランスを少な
くすると共に、フィン、即ち実験ボックスは変動を少な
くして安定した回転を行なうことができる。
【0109】本発明の(8)では、フィンは平板状では
なく円錐形状であり、上記(7)の発明と同じくフィン
と電磁コイル間のギャップ変動を所定値以内に位置させ
て安定した回転を行なうと共に、加えてフィンの剛性も
高まり、フィンによる複数の実験ボックスを一体的に強
固に固定するので、この面での振動のアンバランスも解
消できる効果を有する。
【0110】本発明の(9)では、フィンは円筒状で実
験ボックスの上面と下面に設けられており、上記(1)
の発明と同様にフィンと電磁コイル間のギャップ変動を
所定値以内にすると共に、フィンは上面、下面の両方に
より実験ボックスを固定しており回転体を強固に一体化
して振動の分散を抑え、より効果的に回転を安定化する
ことができる。
【0111】本発明の(10)では、実験ボックスに振
動が生ずると、電磁コイルがフィンを挟んで隙間内で変
動し、ギャップセンサとフィン間のギャップが変化す
る。この変化はギャップセンサにより検出され、制御装
置に入力され、制御装置ではこの変動を監視し、予め設
定されたギャップの許容値、即ち所定値と比較し、所定
値を超えるギャップセンサの信号があれば、その個所に
対応するシリンダを制御し、電磁コイルの隙間を調整し
てコイルの吸引力又は反発力によりフィンとギャップセ
ンサ間のギャップを所定値以内とするように制御する。
これにより、フィン、即ち実験ボックスは変動を少くし
て安定した回転を行うことができる。
【0112】本発明の(11)では、フィンは平板状で
はなく円錐形状であり、上記(10)の発明と同じくフ
ィンとギャップセンサ間のギャップ変動を所定値以内に
位置させて安定した回転を行うように制御して振動のア
ンバランスも解消できる効果を有する。
【0113】本発明の(12)では、フィンは円筒状の
形状で実験ボックスの上面と下面に設けられており、上
記(1)の発明と同様にフィンとギャップセンサ間のギ
ャップ変動を所定値以内にするように制御し、より効果
的に回転を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る回転装置の回転
安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は(a)
におけるA−A矢視図である。
【図2】図1(b)におけるB−B断面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係る回転装置の回転
安定装置の制御系統図である。
【図4】本発明の実施の第1形態に係る制御装置のフロ
ーチャートである。
【図5】本発明の実施の第2形態に係る回転装置の回転
安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は(a)
におけるC−C断面図、(c)は(b)におけるD−D
矢視図である。
【図6】本発明の実施の第3形態に係る回転装置の回転
安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は(a)
におけるE−E矢視図である。
【図7】本発明の実施の第4形態に係る回転装置の回転
安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は(a)
におけるG−G矢視図である。
【図8】図1(b)におけるH−H断面図である。
【図9】本発明の実施の第5形態に係る回転装置の回転
安定装置の内部断面図である。
【図10】図9における矢視図であり、(a)はJ−J
断面図、(b)はK−K矢視図である。
【図11】本発明の実施の第6形態に係る回転装置の回
転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるL−L矢視図である。
【図12】本発明の実施の第7形態に係る回転装置の回
転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるM−M矢視図である。
【図13】図12(b)におけるN−N断面図である。
【図14】本発明の実施の第8形態に係る回転装置の回
転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるP−P断面図、(c)は(b)における
Q−Q矢視図である。
【図15】本発明の実施の第9形態に係る回転装置の回
転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるR−R矢視図である。
【図16】本発明の実施の第10形態に係る回転装置の
回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるS−S矢視図である。
【図17】図16(b)におけるT−T断面図である。
【図18】本発明の実施の第11形態に係る回転装置の
回転安定装置の内部断面図である。
【図19】図18の矢視図であり、(a)図18におけ
るU−U断面図、(c)は(a)におけるV−V矢視図
である。
【図20】本発明の実施の第12形態に係る回転装置の
回転安定装置を示し、(a)は内部側面図、(b)は
(a)におけるW−W矢視図である。
【図21】本発明の先行技術に係る回転装置を示し、
(a)は内部側面図、(b)は(a)におけるX−X矢
視図、(c)は(a)におけるY−Y断面図である。
【図22】従来の宇宙における回転式実験装置の平面図
である。
【符号の説明】
10 ケーシング 13 モータ 14,15 軸受 16a〜16h アーム 17a〜17h 実験ボックス 31a,31b,35a,35b 電磁コイル 38a,38b,39a,39b 電磁コイル 32,36,40 ギャップセンサ 33,34,37a,37b フィン 41,42,43,44,45,46 シリンダ 50 制御装置 51 入力装置 131a,131b,135a,135b 電磁コイ
ル 138a,138b,139a,139b 電磁コイ
ル 132,136,140 ギャップ
センサ 133,134,137a,137b フィン 231a,231b,235a,235b 電磁コイ
ル 238a,238b,239a,239b 電磁コイ
ル 232,236,240 ギャップ
センサ 233,234,237a,237b フィン 241,242,243,244,245,246 シ
リンダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記複数の実験ボックスの周側面に
    固定され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、か
    つ平板状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で前記ケ
    ーシング壁面に取付けられ、同フィンと所定隙間を保っ
    て同フィンを挟み対向配置された一対の電磁コイルと、
    同それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシング壁面
    に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサ
    と、前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取
    込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップ
    センサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御
    し、前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制
    御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記フィンの形状は平板状のフィンに代
    えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであることを
    特徴とする請求項1記載の回転装置の回転安定装置。
  3. 【請求項3】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記複数の実験ボックス上面及び下
    面に取付けられ前記回転軸と同一の方向に伸びる円筒形
    状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で前記ケーシン
    グ壁面に取付けられ、同フィンと所定隙間を保って同フ
    ィンを挟み対向配置された一対の電磁コイルと、同それ
    ぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシング壁面に取付
    けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサと、前
    記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取込み、
    所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセンサ
    に対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御し、前記
    隙間が前記所定値以内となるように制御する制御装置と
    を備えたことを特徴とする回転装置の回転安定装置。
  4. 【請求項4】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記複数の実験ボックスの周側面に
    固定され前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、か
    つ平板状のフィンと、同フィンの周囲複数個所で同フィ
    ンと所定隙間を保って同フィンを挟み対向配置された一
    対の電磁コイルと、同一対の電磁コイルにそれぞれ連結
    され同電磁コイルの位置を移動して前記フィンとの隙間
    を変化させる前記ケーシングに固定された一対のシリン
    ダと、前記それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシ
    ング壁面に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャッ
    プセンサと、前記それぞれのギャップセンサからの検出
    信号を取込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所の
    ギャップセンサに対応する位置の前記シリンダを駆動
    し、同シリンダに連結する電磁コイルの位置を変化さ
    せ、前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制
    御装置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定
    装置。
  5. 【請求項5】 前記フィンの形状は平板状のフィンに代
    えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであることを
    特徴とする請求項4記載の回転装置の回転安定装置。
  6. 【請求項6】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記複数の実験ボックス上面及び下
    面に取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒形状
    のフィンと、同フィンの周囲複数個所で同フィンと所定
    隙間を保って同フィンを挟み対向配置された一対の電磁
    コイルと、同一対の電磁コイルにそれぞれ連結され同電
    磁コイルの位置を移動して前記フィンとの隙間を変化さ
    せる前記ケーシングに固定された一対のシリンダと、前
    記それぞれの電磁コイルに近接して前記ケーシング壁面
    に取付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサ
    と、前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取
    込み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップ
    センサに対応する位置の前記シリンダを駆動し、同シリ
    ンダに連結する電磁コイルの位置を変化させ、前記隙間
    が前記所定値以内となるように制御する制御装置とを備
    えたことを特徴とする回転装置の回転安定装置。
  7. 【請求項7】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記ケーシング内周側面に固定され
    前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、かつ平板状
    のフィンと、前記各実験ボックスの周側面にそれぞれ取
    付けられ、前記フィンと所定間隙間を保って同フィンを
    挟み対向配置された一対の電磁コイルと、同それぞれの
    電磁コイルに近接して前記各実験ボックスの周側面に取
    付けられ前記隙間の変動を検出するギャップセンサと、
    前記それぞれのギャップセンサからの検出信号を取込
    み、所定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセ
    ンサに対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御し、
    前記隙間が前記所定値以内となるように制御する制御装
    置とを備えたことを特徴とする回転装置の回転安定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記フィンの形状は平板状のフィンに代
    えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであることを
    特徴とする請求項7記載の回転装置の回転安定装置。
  9. 【請求項9】 ケーシング内で回転する回転軸と、同回
    転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる複
    数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けられ
    た実験ボックスとを有し微小重力環境において回転する
    回転装置において、前記ケーシング内の上面及び下面に
    取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒形状のフ
    ィンと、前記各実験ボックスの上面及び下面に取付けら
    れ、同フィンと所定隙間を保って同フィンを挟み対向配
    置された一対の電磁コイルと、同それぞれの電磁コイル
    に近接して前記各実験ボックスの上面及び下面に取付け
    られ前記隙間の変動を検出するギャップセンサと、前記
    それぞれのギャップセンサからの検出信号を取込み、所
    定値と比較し同所定値を超えた個所のギャップセンサに
    対応する位置の電磁コイルの励磁電流を制御し、前記隙
    間が前記所定値以内となるように制御する制御装置とを
    備えたことを特徴とする回転装置の回転安定装置。
  10. 【請求項10】 ケーシング内で回転する回転軸と、同
    回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる
    複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けら
    れた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転す
    る回転装置において、前記ケーシング内周側面に固定さ
    れ前記回転軸と直交する方向へ伸びる環状で、かつ平板
    状のフィンと、前記各実験ボックスの周側面にそれぞれ
    取付けられ、対向配置された一対のシリンダと、前記フ
    ィンと所定隙間を保って同フィンを挟み前記一対のシリ
    ンダにそれぞれ連結され前記隙間を調整可能とする一対
    の電磁コイルと、同それぞれの電磁コイルに近接して前
    記各実験ボックスの周側面に取付けられ前記フィンとの
    隙間の変動を検出するギャップセンサと、前記それぞれ
    のギャップセンサからの検出信号を取込み、所定値と比
    較し同所定値を超えた個所のギャップセンサに対応する
    位置の一対のシリンダを制御し、前記隙間が前記所定値
    以内となるように制御する制御装置とを備えたことを特
    徴とする回転装置の回転安定装置。
  11. 【請求項11】 前記フィンの形状は平板状のフィンに
    代えて所定角度傾斜した円錐形状面のフィンであること
    を特徴とする請求項10記載の回転装置の回転安定装
    置。
  12. 【請求項12】 ケーシング内で回転する回転軸と、同
    回転軸に一端が取付けられ同回転軸と直交方向へ伸びる
    複数のアームと、同それぞれのアームの他端に取付けら
    れた実験ボックスとを有し微小重力環境において回転す
    る回転装置において、前記ケーシング内の上面及び下面
    に取付けられ前記回転軸と同一方向に伸びる円筒形状の
    フィンと、前記各実験ボックスの上面及び下面に取付け
    られ、対向配置された一対のシリンダと、前記フィンと
    所定隙間を保って同フィンを挟み前記一対のシリンダに
    それぞれ連結され前記隙間を調整可能とする一対の電磁
    コイルと、同それぞれの電磁コイルに近接して前記各実
    験ボックスの上面及び下面に取付けられ前記フィンとの
    隙間の変動を検出するギャップセンサと、前記それぞれ
    のギャップセンサからの検出信号を取込み、所定値と比
    較し同所定値を超えた個所のギャップセンサに対応する
    位置の一対のシリンダを制御し、前記隙間が前記所定値
    以内となるように制御する制御装置とを備えたことを特
    徴とする回転装置の回転安定装置。
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