JP2002331837A - バックドア開閉装置 - Google Patents
バックドア開閉装置Info
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- JP2002331837A JP2002331837A JP2001140475A JP2001140475A JP2002331837A JP 2002331837 A JP2002331837 A JP 2002331837A JP 2001140475 A JP2001140475 A JP 2001140475A JP 2001140475 A JP2001140475 A JP 2001140475A JP 2002331837 A JP2002331837 A JP 2002331837A
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- displacement
- closing device
- door opening
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-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05Y—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
- E05Y2900/00—Application of doors, windows, wings or fittings thereof
- E05Y2900/50—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
- E05Y2900/53—Type of wing
- E05Y2900/546—Tailboards, tailgates or sideboards opening upwards
Landscapes
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車のバックドアの開閉操作時に急激な跳
上がりや途中で再び閉じるなどの不意の動作が生じず、
操作者の軽い操作力の指示でその指示方向に安定してバ
ックドアの開閉を行なうことができるバックドア開閉装
置を得ることにある。 【解決手段】 バックドア開閉装置10Aは、ハウジン
グ11内にモータ12、減速機13とその回転軸14を
有する回転駆動部と、その軸に連結したねじ軸14aを
ナット部材17にねじ係合したねじ機構と、ナット部材
17に連結しハウジング11から突出する連結ロッド1
8と、モータ12の端に設け変位を検出するセンサ19
から成る検出手段とを備え、バックドアに軽く付与され
る操作力に基づく操作荷重を検出してその指示方向と同
方向に回転駆動部を回転させ、バックドアbを開閉操作
するように構成したのである。
上がりや途中で再び閉じるなどの不意の動作が生じず、
操作者の軽い操作力の指示でその指示方向に安定してバ
ックドアの開閉を行なうことができるバックドア開閉装
置を得ることにある。 【解決手段】 バックドア開閉装置10Aは、ハウジン
グ11内にモータ12、減速機13とその回転軸14を
有する回転駆動部と、その軸に連結したねじ軸14aを
ナット部材17にねじ係合したねじ機構と、ナット部材
17に連結しハウジング11から突出する連結ロッド1
8と、モータ12の端に設け変位を検出するセンサ19
から成る検出手段とを備え、バックドアに軽く付与され
る操作力に基づく操作荷重を検出してその指示方向と同
方向に回転駆動部を回転させ、バックドアbを開閉操作
するように構成したのである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のバック
ドアを開閉する際にバックドアの重量を支持して開閉操
作をスムースに行なえるようにするためのバックドア開
閉装置に関する。
ドアを開閉する際にバックドアの重量を支持して開閉操
作をスムースに行なえるようにするためのバックドア開
閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バンタイプと呼ばれる荷物車や身障者用
の仕様の乗用車又はワゴン車等では、荷物を後方から出
し入れするためバックドアが一般に備えられており、こ
のバックドアの開閉力を補助するためガススプリングと
呼ばれる開閉補助手段が取り付けられている。このガス
スプリングは、例えば特開平2000−158949号
公報において従来技術として説明されているように、一
般にバックドアの重量を支持するための高圧ガスと仕切
り端近傍において減衰力を付加するための作動油とを封
入している。
の仕様の乗用車又はワゴン車等では、荷物を後方から出
し入れするためバックドアが一般に備えられており、こ
のバックドアの開閉力を補助するためガススプリングと
呼ばれる開閉補助手段が取り付けられている。このガス
スプリングは、例えば特開平2000−158949号
公報において従来技術として説明されているように、一
般にバックドアの重量を支持するための高圧ガスと仕切
り端近傍において減衰力を付加するための作動油とを封
入している。
【0003】この公報によるガススプリングは、シリン
ダ内にピストンを摺動自在に挿置し、ピストンに連結さ
れたピストンロッドをシリンダ端から突出させ、ピスト
ンでシリンダ内を上、下室に区画された室内に高圧ガス
を封入してピストンの上、下室側でガス圧が作用する受
圧面積の差で常にピストンロッドを伸長、突出させる方
向のガススプリング力を作用させるようにしたものであ
る。
ダ内にピストンを摺動自在に挿置し、ピストンに連結さ
れたピストンロッドをシリンダ端から突出させ、ピスト
ンでシリンダ内を上、下室に区画された室内に高圧ガス
を封入してピストンの上、下室側でガス圧が作用する受
圧面積の差で常にピストンロッドを伸長、突出させる方
向のガススプリング力を作用させるようにしたものであ
る。
【0004】ピストンには、上、下室を連通するピスト
ンポートとオリフィスにより形成されるノンリタンバル
ブが設けられ、伸長時にはオリフィスを経由して、収縮
時にはピストンポートにより上下室のガスがピストンロ
ッドの動きに対応して流動し、特に伸長時に仕切り端付
近では下室に封入されていた作動油が上室へ逆流する際
の粘性抵抗でガスの流動を抑制するため、ピストンロッ
ドの伸長が緩やかな速度となるようにしている。
ンポートとオリフィスにより形成されるノンリタンバル
ブが設けられ、伸長時にはオリフィスを経由して、収縮
時にはピストンポートにより上下室のガスがピストンロ
ッドの動きに対応して流動し、特に伸長時に仕切り端付
近では下室に封入されていた作動油が上室へ逆流する際
の粘性抵抗でガスの流動を抑制するため、ピストンロッ
ドの伸長が緩やかな速度となるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のガ
ススプリングにより開閉力を補助するバックドア開閉装
置は、バックドアを閉じた状態ではドアとガススプリン
グが略並行に近い角度で取付けられるため、ガススプリ
ング力がドアを回転させる回転モーメントとしてはわず
かしか寄与せず、このため開き始めはドアーが重くて仲
々開かず、開閉途中でドアから手を離すとドアの自重で
再び閉じて物を挟んだり、ガススプリングの押圧力が自
重に勝つ位置まで開くと、十分エアーダンパーの力が作
用しないため勢いよく跳ね上がるように開き、障害物に
衝突することがある。
ススプリングにより開閉力を補助するバックドア開閉装
置は、バックドアを閉じた状態ではドアとガススプリン
グが略並行に近い角度で取付けられるため、ガススプリ
ング力がドアを回転させる回転モーメントとしてはわず
かしか寄与せず、このため開き始めはドアーが重くて仲
々開かず、開閉途中でドアから手を離すとドアの自重で
再び閉じて物を挟んだり、ガススプリングの押圧力が自
重に勝つ位置まで開くと、十分エアーダンパーの力が作
用しないため勢いよく跳ね上がるように開き、障害物に
衝突することがある。
【0006】いずれにしてもドアから手を離すとドアが
動いてしまうため、途中で停止して欲しくても停止させ
ることができず、操作者が自分の意思通りには操作する
ことができないことがあり、操作は注意深く行なう必要
がある。
動いてしまうため、途中で停止して欲しくても停止させ
ることができず、操作者が自分の意思通りには操作する
ことができないことがあり、操作は注意深く行なう必要
がある。
【0007】この発明は、上記の問題に留意して、自動
車のバックドアの開閉操作時に急激な跳上がりや途中で
再び閉じて物を挟むなどの不意の動作が生じないよう
に、軽い操作力の指示で操作者の指示方向に安定してス
ムースに操作できるバックドア開閉装置を提供すること
を課題とする。
車のバックドアの開閉操作時に急激な跳上がりや途中で
再び閉じて物を挟むなどの不意の動作が生じないよう
に、軽い操作力の指示で操作者の指示方向に安定してス
ムースに操作できるバックドア開閉装置を提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決する手段として、中空のハウジング内に回転駆動
部と、その出力軸の回転を直線運動に変換するねじ機構
と、このねじ機構に連結されハウジング端から摺動自在
に突出してバックドアに一端が連結される連結ロッド
と、少なくとも操作力がバックドアに加えられることに
よって連結ロッドに作用する操作荷重に基づく連結ロッ
ド又はこれに連結される部材の任意の位置の変位を検出
する検出手段とを備え、検出手段により検出した信号に
基づいてその操作荷重の方向と同じ方向に連結ロッドを
移動させるように回転駆動部を回転駆動してバックドア
の開閉操作をするバックドア開閉装置としたのである。
を解決する手段として、中空のハウジング内に回転駆動
部と、その出力軸の回転を直線運動に変換するねじ機構
と、このねじ機構に連結されハウジング端から摺動自在
に突出してバックドアに一端が連結される連結ロッド
と、少なくとも操作力がバックドアに加えられることに
よって連結ロッドに作用する操作荷重に基づく連結ロッ
ド又はこれに連結される部材の任意の位置の変位を検出
する検出手段とを備え、検出手段により検出した信号に
基づいてその操作荷重の方向と同じ方向に連結ロッドを
移動させるように回転駆動部を回転駆動してバックドア
の開閉操作をするバックドア開閉装置としたのである。
【0009】上記構成のバックドア開閉装置によれば、
バックドアの開閉は操作者の軽い操作力により指示方向
へ指示通りに安定して操作される。操作者により軽い操
作力がバックドアに加えられると、その操作力が連結ロ
ッドからねじ機構を介して操作荷重として作用し、これ
に基づく連結ロッド又はこれに連結される部材の任意の
位置の変位を検出手段により検出する。検出信号に基づ
いてバックドアを開、閉いずれの方向へ操作しているか
によりその操作方向に対応する方向に回転駆動部を回転
駆動する。これによりバックドアは操作力の方向と同じ
方向に駆動され、開閉操作が行なわれる。
バックドアの開閉は操作者の軽い操作力により指示方向
へ指示通りに安定して操作される。操作者により軽い操
作力がバックドアに加えられると、その操作力が連結ロ
ッドからねじ機構を介して操作荷重として作用し、これ
に基づく連結ロッド又はこれに連結される部材の任意の
位置の変位を検出手段により検出する。検出信号に基づ
いてバックドアを開、閉いずれの方向へ操作しているか
によりその操作方向に対応する方向に回転駆動部を回転
駆動する。これによりバックドアは操作力の方向と同じ
方向に駆動され、開閉操作が行なわれる。
【0010】上記検出手段は、変位を検出する場合、操
作力がバックドアに加えられることによって連結ロッド
に作用する操作荷重に基づく変位を少なくとも検出でき
ればよいが、又バックドアの自重又はこの自重と操作力
の両方が連結ロッドに作用する荷重に基づく変位を検出
する素子又は機構としてもよい。
作力がバックドアに加えられることによって連結ロッド
に作用する操作荷重に基づく変位を少なくとも検出でき
ればよいが、又バックドアの自重又はこの自重と操作力
の両方が連結ロッドに作用する荷重に基づく変位を検出
する素子又は機構としてもよい。
【0011】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図1はバックドアを有するバン
タイプ又はこれと同等の自動車を後方から見た背面図、
図2はバックドアを開いた状態の拡大背面図である。A
は自動車、aはその後部フレーム、bはバックドアであ
る。図示の例では、ガススプリング式のバックドア開閉
手段1と、この実施形態による制御式のバックドア開閉
手段10とをバックドアbの内側に左右に1組ずつ備え
ている。形式の異なるバックドア開閉手段1、10を1
組ずつ備えることにより互いの利点を有効に発揮させる
ようにしている。
面を参照して説明する。図1はバックドアを有するバン
タイプ又はこれと同等の自動車を後方から見た背面図、
図2はバックドアを開いた状態の拡大背面図である。A
は自動車、aはその後部フレーム、bはバックドアであ
る。図示の例では、ガススプリング式のバックドア開閉
手段1と、この実施形態による制御式のバックドア開閉
手段10とをバックドアbの内側に左右に1組ずつ備え
ている。形式の異なるバックドア開閉手段1、10を1
組ずつ備えることにより互いの利点を有効に発揮させる
ようにしている。
【0012】図3に第1実施形態の制御式のバックドア
開閉手段10Aの主要縦断面図を示す。このバックドア
開閉手段10Aは、中空円筒状のハウジング11内に、
モータ12及びその出力軸の回転力を減速機13を介し
て減速して回転軸14に伝達する回転駆動部と、回転軸
に連結部材15を介して接続されたねじ軸14aをナッ
ト部材17にねじ係合させるねじ機構と、ナット部材1
7に連結されハウジング11の一端から摺動自在に突出
する連結ロッド18と、弾性部材16Bに取付けられ、
その弾性部材16Bの弾性変位を検出することにより連
結ロッド18に作用する荷重に基づく変位を検出する検
出手段のセンサ19とをそれぞれ備えている。
開閉手段10Aの主要縦断面図を示す。このバックドア
開閉手段10Aは、中空円筒状のハウジング11内に、
モータ12及びその出力軸の回転力を減速機13を介し
て減速して回転軸14に伝達する回転駆動部と、回転軸
に連結部材15を介して接続されたねじ軸14aをナッ
ト部材17にねじ係合させるねじ機構と、ナット部材1
7に連結されハウジング11の一端から摺動自在に突出
する連結ロッド18と、弾性部材16Bに取付けられ、
その弾性部材16Bの弾性変位を検出することにより連
結ロッド18に作用する荷重に基づく変位を検出する検
出手段のセンサ19とをそれぞれ備えている。
【0013】図示のように、センサ19、モータ12、
減速機13、回転軸14、ねじ軸14a、ナット部材1
7、連結ロッド18はこの順にハウジング11内に設け
られている。上記一体形のバックドア開閉手段10Aは
ハウジング11の基部端に設けた取付部材11aを軸1
1xを介して自動車の後部フレームaに、上方側は連結
ロッド18の端に設けた取付部材18aを軸18xを介
してバックドアbのフレームにそれぞれ回転自在に取付
けられる。
減速機13、回転軸14、ねじ軸14a、ナット部材1
7、連結ロッド18はこの順にハウジング11内に設け
られている。上記一体形のバックドア開閉手段10Aは
ハウジング11の基部端に設けた取付部材11aを軸1
1xを介して自動車の後部フレームaに、上方側は連結
ロッド18の端に設けた取付部材18aを軸18xを介
してバックドアbのフレームにそれぞれ回転自在に取付
けられる。
【0014】センサ19は、モータ12に接して置かれ
ているだけで、モータ12と減速機13に対しハウジン
グ11内の中間位置に設けた段部11dと減速機13と
の間に挿置したコイルばね16の押圧力で常に予圧をセ
ンサ19に及ぼすように設けられている。又、センサ1
9は、抵抗線ひずみゲージを所定の弾性を有する短柱体
の側面に貼付したものから成り、短柱体は弾性変形量が
ひずみゲージで検出される変位量と同程度の変形をす
る、例えばばね材やゴム材などの弾性部材が用いられ
る。なお、この形式のセンサ19は、バックドアbの自
重が連結ロッド18に作用して掛かる死荷重と、バック
ドアbに加えられる操作力による操作荷重のいずれも区
別せずに死荷重のみ、あるいはこれに操作荷重を加算又
は減算した荷重に対応する変位として検出する。
ているだけで、モータ12と減速機13に対しハウジン
グ11内の中間位置に設けた段部11dと減速機13と
の間に挿置したコイルばね16の押圧力で常に予圧をセ
ンサ19に及ぼすように設けられている。又、センサ1
9は、抵抗線ひずみゲージを所定の弾性を有する短柱体
の側面に貼付したものから成り、短柱体は弾性変形量が
ひずみゲージで検出される変位量と同程度の変形をす
る、例えばばね材やゴム材などの弾性部材が用いられ
る。なお、この形式のセンサ19は、バックドアbの自
重が連結ロッド18に作用して掛かる死荷重と、バック
ドアbに加えられる操作力による操作荷重のいずれも区
別せずに死荷重のみ、あるいはこれに操作荷重を加算又
は減算した荷重に対応する変位として検出する。
【0015】図示していないが、センサ19はそのひず
みゲージが、ホイーストンブリッジ回路内に組込まれ、
ひずみゲージの抵抗値が荷重による短柱体の伸縮に応じ
て変化するとその変化分を出力し、その出力値を図示し
ない検出回路で2値化信号に変換して後述する制御回路
20へ送信する。制御回路20では、センサ19のひず
みゲージの変位量からセンサ19に作用している荷重の
変位が検出される。センサ19とモータ12へ接続され
る回路については後で説明する。
みゲージが、ホイーストンブリッジ回路内に組込まれ、
ひずみゲージの抵抗値が荷重による短柱体の伸縮に応じ
て変化するとその変化分を出力し、その出力値を図示し
ない検出回路で2値化信号に変換して後述する制御回路
20へ送信する。制御回路20では、センサ19のひず
みゲージの変位量からセンサ19に作用している荷重の
変位が検出される。センサ19とモータ12へ接続され
る回路については後で説明する。
【0016】減速機13は、遊星歯車又はトラクション
機構による減速機構のものが使用される。モータ12は
小型DCモータであり、モータを小さくしてもねじ入力
回転トルクはバックドアの開閉操作に必要なトルク値を
確保できるよう回転を遅くしてその分トルクを大きくす
る。コイルばね16は板ばねなど他の形式のばねであっ
てもよい。回転軸14とねじ軸14aとの間は連結部材
15で連結し、連結部材15によりバックドアからの衝
撃荷重を吸収するようにしている。ねじ軸14aがナッ
ト17に係合するねじは台形ねじが用いられ、そのリー
ド角はナットに軸方向の荷重が作用してもねじが逆転し
ないようなリード角(5°以下)が採用されている。
機構による減速機構のものが使用される。モータ12は
小型DCモータであり、モータを小さくしてもねじ入力
回転トルクはバックドアの開閉操作に必要なトルク値を
確保できるよう回転を遅くしてその分トルクを大きくす
る。コイルばね16は板ばねなど他の形式のばねであっ
てもよい。回転軸14とねじ軸14aとの間は連結部材
15で連結し、連結部材15によりバックドアからの衝
撃荷重を吸収するようにしている。ねじ軸14aがナッ
ト17に係合するねじは台形ねじが用いられ、そのリー
ド角はナットに軸方向の荷重が作用してもねじが逆転し
ないようなリード角(5°以下)が採用されている。
【0017】上記モータ12を駆動してバックドアの開
閉を制御する制御部の全体概略ブロック図を図4に示
す。制御回路20は、チップ状のマイクロコンピュータ
が用いられ、その概略構成は次の通りである。センサ1
9からの検出信号は、制御回路20のI/Oポート21
を介してCPU(中央演算処理ユニット)22へ送ら
れ、RAM23、演算プログラム24(ROM)を介し
て荷重状態が検出され、これに基づく制御信号がCPU
22の指令によりI/Oポート21を経由して駆動部2
5aへ送られる。駆動部25aは電源部25からの電力
を上記制御信号に基づいてモータ12へ供給するが、制
御信号はその際モータ12の回転を正転、逆転いずれか
の方向へ切換えて送るように指令を行なう。
閉を制御する制御部の全体概略ブロック図を図4に示
す。制御回路20は、チップ状のマイクロコンピュータ
が用いられ、その概略構成は次の通りである。センサ1
9からの検出信号は、制御回路20のI/Oポート21
を介してCPU(中央演算処理ユニット)22へ送ら
れ、RAM23、演算プログラム24(ROM)を介し
て荷重状態が検出され、これに基づく制御信号がCPU
22の指令によりI/Oポート21を経由して駆動部2
5aへ送られる。駆動部25aは電源部25からの電力
を上記制御信号に基づいてモータ12へ供給するが、制
御信号はその際モータ12の回転を正転、逆転いずれか
の方向へ切換えて送るように指令を行なう。
【0018】演算プログラム24内では、CPU22を
介して入力されるセンサ19の検出信号に基づいて荷重
検出部24aで荷重の変位を演算し、設定値記憶部24
bに予め記憶されている設定値A、設定値Bを読み出
し、判定部24cで上記の検出された荷重の変位値を設
定値A、Bと比較して荷重状態、即ち操作荷重の有無及
び操作荷重の方向を判定し、その判定結果に基づく制御
信号を信号出力部24dから出力するようにプログラム
が記憶されている。
介して入力されるセンサ19の検出信号に基づいて荷重
検出部24aで荷重の変位を演算し、設定値記憶部24
bに予め記憶されている設定値A、設定値Bを読み出
し、判定部24cで上記の検出された荷重の変位値を設
定値A、Bと比較して荷重状態、即ち操作荷重の有無及
び操作荷重の方向を判定し、その判定結果に基づく制御
信号を信号出力部24dから出力するようにプログラム
が記憶されている。
【0019】上記の構成とした実施形態のバックドア開
閉装置は、次のようにバックドアの開閉操作をする。バ
ックドアbが閉じられた状態では、図3に示す状態より
連結ロッド18はハウジング11内に殆ど収納されてお
り、この状態でバックドアbを操作者が開けようとする
と、その操作力でねじ軸14aを介してモータ12と減
速機13を引上げることとなる。しかし、モータ12及
び減速機13には予めコイルばね16による予圧が付与
されており、上記のモータ12及び減速機13を引上げ
ようとする操作力がこの予圧を解放するように作用す
る。
閉装置は、次のようにバックドアの開閉操作をする。バ
ックドアbが閉じられた状態では、図3に示す状態より
連結ロッド18はハウジング11内に殆ど収納されてお
り、この状態でバックドアbを操作者が開けようとする
と、その操作力でねじ軸14aを介してモータ12と減
速機13を引上げることとなる。しかし、モータ12及
び減速機13には予めコイルばね16による予圧が付与
されており、上記のモータ12及び減速機13を引上げ
ようとする操作力がこの予圧を解放するように作用す
る。
【0020】制御回路20の設定値記憶部24bにはモ
ータ12及び減速機13を経てセンサ19に加えられる
荷重に対応する変位の大きさについて予め設定値A、設
定値B(A<B)が記憶されており、上記コイルばね1
6による予圧の変位値は設定値AとBとの間に設定され
ている。従って、バックドアを引上げる操作力が作用す
ると予圧による荷重が減少してその変位が設定値Aに近
づき、さらに設定値A以下となる。
ータ12及び減速機13を経てセンサ19に加えられる
荷重に対応する変位の大きさについて予め設定値A、設
定値B(A<B)が記憶されており、上記コイルばね1
6による予圧の変位値は設定値AとBとの間に設定され
ている。従って、バックドアを引上げる操作力が作用す
ると予圧による荷重が減少してその変位が設定値Aに近
づき、さらに設定値A以下となる。
【0021】このため、このときの操作力の変位値を荷
重検出部24aで検出した後、設定値記憶部24bから
設定値A、Bを読出して判定部24cで両者を比較す
る。比較の結果、操作力の変位が設定値A以下となって
いるため操作力がドアを開こうとする方向の荷重と判定
されると、その判定信号により信号出力部24dからバ
ックドアを開く方向にモータ12を回転駆動するための
制御信号が出力され、駆動部25aへ送られる。このと
きのモータ12の回転方向を正転とする。
重検出部24aで検出した後、設定値記憶部24bから
設定値A、Bを読出して判定部24cで両者を比較す
る。比較の結果、操作力の変位が設定値A以下となって
いるため操作力がドアを開こうとする方向の荷重と判定
されると、その判定信号により信号出力部24dからバ
ックドアを開く方向にモータ12を回転駆動するための
制御信号が出力され、駆動部25aへ送られる。このと
きのモータ12の回転方向を正転とする。
【0022】こうしてバックドアbを開く方向に軽く引
き上げる操作力を加え続けるとモータ12が正転し続
け、バックドアbは所定の開き角度まで開放される。し
かし、開く途中でドアから手を放すと、ドアを開こうと
する操作力がなくなり、センサ19に作用する荷重状態
が元に戻り(大きくなり)設定値A〜Bの間となって、
上記制御信号が出力されなくなるためモータ12は回転
を停止する。このとき、ねじ軸14aのねじはドアから
の軸方向への力が作用してもねじが逆転しないリード角
としているので、逆転することなく停止したままであ
る。
き上げる操作力を加え続けるとモータ12が正転し続
け、バックドアbは所定の開き角度まで開放される。し
かし、開く途中でドアから手を放すと、ドアを開こうと
する操作力がなくなり、センサ19に作用する荷重状態
が元に戻り(大きくなり)設定値A〜Bの間となって、
上記制御信号が出力されなくなるためモータ12は回転
を停止する。このとき、ねじ軸14aのねじはドアから
の軸方向への力が作用してもねじが逆転しないリード角
としているので、逆転することなく停止したままであ
る。
【0023】次に、バックドアbを閉める際には、バッ
クドアを閉めようとする操作力を加える。この操作力の
変位が設定値Bより大きければ、操作力の荷重方向がド
アを閉めようとする方向の力であると判定され、ドアを
閉める方向にねじ軸14aを回転させるようにモータ1
2を回転(逆転)させる制御信号が駆動部25aへ送ら
れ、これによりバックドアbはモータ12の回転駆動力
により閉じられる方向へ駆動され、所定角度バックドア
bを回動させるとドアが閉じられることとなる。この場
合も途中でドアから手を離すと閉動作はその途中で停止
することは開動作の場合と同じである。
クドアを閉めようとする操作力を加える。この操作力の
変位が設定値Bより大きければ、操作力の荷重方向がド
アを閉めようとする方向の力であると判定され、ドアを
閉める方向にねじ軸14aを回転させるようにモータ1
2を回転(逆転)させる制御信号が駆動部25aへ送ら
れ、これによりバックドアbはモータ12の回転駆動力
により閉じられる方向へ駆動され、所定角度バックドア
bを回動させるとドアが閉じられることとなる。この場
合も途中でドアから手を離すと閉動作はその途中で停止
することは開動作の場合と同じである。
【0024】なお、上記設定値A、Bは、バックドアb
を開放する角度によって連結ロッド18を介して作用す
る自重である死荷重が所定範囲内で変化するため、予め
バックドアへ取付けられる際の取付角度を考慮して予想
される死荷重の変化に対応する変位の下限値より小A、
又は上限値より大Bの設定値として記憶されるものであ
る。従って、操作力が加えられない限りバックドアbの
開放角度がどの角度にあっても死荷重による変位量は設
定値A〜Bの範囲内となるように設定される。又、死荷
重がどのように変化しても設定値A〜Bの範囲内である
限り、モータ12は停止したままで、制御信号は出力さ
れない。
を開放する角度によって連結ロッド18を介して作用す
る自重である死荷重が所定範囲内で変化するため、予め
バックドアへ取付けられる際の取付角度を考慮して予想
される死荷重の変化に対応する変位の下限値より小A、
又は上限値より大Bの設定値として記憶されるものであ
る。従って、操作力が加えられない限りバックドアbの
開放角度がどの角度にあっても死荷重による変位量は設
定値A〜Bの範囲内となるように設定される。又、死荷
重がどのように変化しても設定値A〜Bの範囲内である
限り、モータ12は停止したままで、制御信号は出力さ
れない。
【0025】図5は第2実施形態のバックドア開閉装置
10Bの主要縦断面図、図6はハウジング下部の拡大断
面図である。この実施形態のバックドア開閉装置10B
は、センサ19Bの形式が第1実施形態と異なるだけで
あり、その他の主要な構成は同じであるから、同一機能
部材には同じ符号を付し、以下では主として異なる構成
部分について説明する。この実施形態では、センサ19
Bは可変抵抗式であり、抵抗体19aに対しブラシ19
bが接触する位置によって抵抗値が変化することを利用
して、ねじ軸14aを介して加えられる操作力の荷重と
方向を検出するようにしている。
10Bの主要縦断面図、図6はハウジング下部の拡大断
面図である。この実施形態のバックドア開閉装置10B
は、センサ19Bの形式が第1実施形態と異なるだけで
あり、その他の主要な構成は同じであるから、同一機能
部材には同じ符号を付し、以下では主として異なる構成
部分について説明する。この実施形態では、センサ19
Bは可変抵抗式であり、抵抗体19aに対しブラシ19
bが接触する位置によって抵抗値が変化することを利用
して、ねじ軸14aを介して加えられる操作力の荷重と
方向を検出するようにしている。
【0026】図6の中の抵抗体19aに対するA、B点
は設定される抵抗値に対応する2点を示しており、A点
での抵抗はB点での抵抗値より小(A<B)であり、ブ
ラシ19bは2つのA、B点間に位置するように上方の
コイルばね16と下方のコイルばね16bの弾性定数を
設定することにより保持する。コイルばね16、16b
の弾性定数は操作力の付加をブラシの変位による抵抗値
の変化により検出できるミリ単位の変位に対応する値と
して設定される。12aは第2コイルばね16bを受け
る保持部材、26は信号線である。上記設定値A、Bは
第1実施形態での設定値A、Bに対応しており、抵抗値
の実際の値は異なるが、物理的な意味は全く同じであ
る。従って、信号線26を介して制御回路20へ入力さ
れる信号も全く同じように作用して同じ制御が行なわれ
る。
は設定される抵抗値に対応する2点を示しており、A点
での抵抗はB点での抵抗値より小(A<B)であり、ブ
ラシ19bは2つのA、B点間に位置するように上方の
コイルばね16と下方のコイルばね16bの弾性定数を
設定することにより保持する。コイルばね16、16b
の弾性定数は操作力の付加をブラシの変位による抵抗値
の変化により検出できるミリ単位の変位に対応する値と
して設定される。12aは第2コイルばね16bを受け
る保持部材、26は信号線である。上記設定値A、Bは
第1実施形態での設定値A、Bに対応しており、抵抗値
の実際の値は異なるが、物理的な意味は全く同じであ
る。従って、信号線26を介して制御回路20へ入力さ
れる信号も全く同じように作用して同じ制御が行なわれ
る。
【0027】なお、この実施形態ではセンサ19Bには
第1実施形態と異なり予圧は付与されていないが、ブラ
シ19bの位置が上記A、Bの2点の間に位置するよう
にコイルばね16、16bの弾性定数によって設定され
ており、操作力が引上力であるときはブラシ19bの位
置がA点より上となり、抵抗値がA点の値より小さくな
って引上力であること、又押込力のときはブラシ19b
の位置がB点より下となり、抵抗値B点の値より大とな
って押込力であることが検出される。
第1実施形態と異なり予圧は付与されていないが、ブラ
シ19bの位置が上記A、Bの2点の間に位置するよう
にコイルばね16、16bの弾性定数によって設定され
ており、操作力が引上力であるときはブラシ19bの位
置がA点より上となり、抵抗値がA点の値より小さくな
って引上力であること、又押込力のときはブラシ19b
の位置がB点より下となり、抵抗値B点の値より大とな
って押込力であることが検出される。
【0028】図7は第3実施形態のバックドア開閉装置
10Cの主要縦断面図、図8はハウジング下部の拡大断
面図である。この実施形態もセンサ19Cの形式が第1
実施形態と異なるだけであり、その他の主要な構成は同
じであるから、同一機能部材には同じ符号を付し、以下
では主として異なる構成部分について説明する。この実
施形態では、変位の検出手段であるセンサ19Cはスイ
ッチ形式であり、スイッチ19d、19eに対し接点1
9b’が接触することにより接点の変位を検出し、これ
によりねじ軸14aを介して加えられる操作力が荷重と
して作用する荷重方向を検出するようにしている。スイ
ッチ19d、19eは、下方のコイルばね16bを収納
するばね受けの一部を切欠いた位置に取付板19a’を
設け、この取付板19a’に所定の間隔を置いて上、下
に設置している。
10Cの主要縦断面図、図8はハウジング下部の拡大断
面図である。この実施形態もセンサ19Cの形式が第1
実施形態と異なるだけであり、その他の主要な構成は同
じであるから、同一機能部材には同じ符号を付し、以下
では主として異なる構成部分について説明する。この実
施形態では、変位の検出手段であるセンサ19Cはスイ
ッチ形式であり、スイッチ19d、19eに対し接点1
9b’が接触することにより接点の変位を検出し、これ
によりねじ軸14aを介して加えられる操作力が荷重と
して作用する荷重方向を検出するようにしている。スイ
ッチ19d、19eは、下方のコイルばね16bを収納
するばね受けの一部を切欠いた位置に取付板19a’を
設け、この取付板19a’に所定の間隔を置いて上、下
に設置している。
【0029】図8のスイッチ19dと19eは、モータ
12の下底に設けられ、コイルばね16bを収納する保
持部材12aに取付けられた接点19b’に対してねじ
軸14aを介して作用するドア自重が、バックドアbが
開放された状態の最大設定角度から閉じられる直前まで
の間に変化しても接触しないように所定距離を置いて設
置され、従って操作力により開放又は閉鎖方向のいずれ
かの操作力が作用すると上記作動範囲を越えることとな
る。そして、接点19b’が作動範囲を越える変位が生
じると、スイッチ19d又は19eのいずれかが作動
し、その検出信号によりドアの開閉方向を検出して人力
による操作方向と同じ方向へ開閉装置を駆動する。
12の下底に設けられ、コイルばね16bを収納する保
持部材12aに取付けられた接点19b’に対してねじ
軸14aを介して作用するドア自重が、バックドアbが
開放された状態の最大設定角度から閉じられる直前まで
の間に変化しても接触しないように所定距離を置いて設
置され、従って操作力により開放又は閉鎖方向のいずれ
かの操作力が作用すると上記作動範囲を越えることとな
る。そして、接点19b’が作動範囲を越える変位が生
じると、スイッチ19d又は19eのいずれかが作動
し、その検出信号によりドアの開閉方向を検出して人力
による操作方向と同じ方向へ開閉装置を駆動する。
【0030】上記スイッチ19dと19eからのスイッ
チ信号は、それぞれのスイッチが接点に対し予め設定さ
れた位置及び方向の関係に設置されているため、スイッ
チ19dの検出信号が検出されると、その検出信号はバ
ックドアbが開放する方向に人力で操作されていること
を表し、スイッチ19eの検出信号は反対に閉鎖する方
向に人力で操作されていることを表す。従って、この場
合図4に相当する制御回路20では、荷重検出部24
a、設定値記憶部24bは不要であるため省略し、判定
部24cは検出信号がスイッチ19dと19eのいずれ
の信号であるかを判定し、それぞれの判定結果により正
転方向又は逆転方向の制御信号を出力する機能を有す
る。
チ信号は、それぞれのスイッチが接点に対し予め設定さ
れた位置及び方向の関係に設置されているため、スイッ
チ19dの検出信号が検出されると、その検出信号はバ
ックドアbが開放する方向に人力で操作されていること
を表し、スイッチ19eの検出信号は反対に閉鎖する方
向に人力で操作されていることを表す。従って、この場
合図4に相当する制御回路20では、荷重検出部24
a、設定値記憶部24bは不要であるため省略し、判定
部24cは検出信号がスイッチ19dと19eのいずれ
の信号であるかを判定し、それぞれの判定結果により正
転方向又は逆転方向の制御信号を出力する機能を有す
る。
【0031】この実施形態によるスイッチ19d、19
e及び接点19b’から成るスイッチ機構は、接点19
b’が上記所定範囲を越える変位をすると、連結ロッド
18を介して作用する操作荷重やバックドアの死荷重そ
のものを検出することはできないが、その変位及びその
変位から操作荷重の向きを検出することはできる。従っ
て、判定部は検出したスイッチ信号により操作荷重の向
きを判定した制御信号を出力してモータ12を正転又は
逆転駆動させ、これによってバックドアbへの操作力と
同じ方向へモータ12を回転駆動してバックドアbを開
閉操作できるようにしている。
e及び接点19b’から成るスイッチ機構は、接点19
b’が上記所定範囲を越える変位をすると、連結ロッド
18を介して作用する操作荷重やバックドアの死荷重そ
のものを検出することはできないが、その変位及びその
変位から操作荷重の向きを検出することはできる。従っ
て、判定部は検出したスイッチ信号により操作荷重の向
きを判定した制御信号を出力してモータ12を正転又は
逆転駆動させ、これによってバックドアbへの操作力と
同じ方向へモータ12を回転駆動してバックドアbを開
閉操作できるようにしている。
【0032】なお、上記実施形態では、いずれの場合
も、弾性部材であるコイルばね16、16bはハウジン
グ11の一方の下端寄り位置に設け、連結ロッド18に
連結された部材の変位を弾性部材の伸縮を介してセンサ
19、19B、19Cにより検出するようにしたが、弾
性部材は例えばハウジングの中間位置の段部11dの上
方でねじ機構のナット部材17との間に設け、連結ロッ
ド18の変位を直接検出するようにしてもよい。
も、弾性部材であるコイルばね16、16bはハウジン
グ11の一方の下端寄り位置に設け、連結ロッド18に
連結された部材の変位を弾性部材の伸縮を介してセンサ
19、19B、19Cにより検出するようにしたが、弾
性部材は例えばハウジングの中間位置の段部11dの上
方でねじ機構のナット部材17との間に設け、連結ロッ
ド18の変位を直接検出するようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、この発明
のバックドア開閉装置は中空のハウジング内に回転駆動
部と、その出力軸の回転を直線運動に変換するねじ機構
と、ハウジング端から突出する連結ロッドと、少なくと
も操作荷重に基づく変位を検出する検出手段とを備え、
操作荷重と同方向に連結ロッドを移動させてバックドア
の開閉操作をするようにしたから、軽い操作力をバック
ドアを介して与えるとこれを検出手段により検出してバ
ックドアを動力で同じ方向に駆動するから、急激にバッ
クドアが跳上がったり、途中でドアが閉じて物を挟むな
どの動作がなくなり、軽い操作力でバックドアを指示方
向に安定してスムースに操作できるという顕著な効果を
奏する。
のバックドア開閉装置は中空のハウジング内に回転駆動
部と、その出力軸の回転を直線運動に変換するねじ機構
と、ハウジング端から突出する連結ロッドと、少なくと
も操作荷重に基づく変位を検出する検出手段とを備え、
操作荷重と同方向に連結ロッドを移動させてバックドア
の開閉操作をするようにしたから、軽い操作力をバック
ドアを介して与えるとこれを検出手段により検出してバ
ックドアを動力で同じ方向に駆動するから、急激にバッ
クドアが跳上がったり、途中でドアが閉じて物を挟むな
どの動作がなくなり、軽い操作力でバックドアを指示方
向に安定してスムースに操作できるという顕著な効果を
奏する。
【図1】実施形態のバックドア開閉装置を備えた自動車
の背面図
の背面図
【図2】同上の開閉装置でバックドアを開放した状態の
自動車背面の拡大図
自動車背面の拡大図
【図3】第1実施形態のバックドア開閉装置の主要縦断
面図
面図
【図4】制御回路のブロック図
【図5】第2実施形態のバックドア開閉装置の主要縦断
面図
面図
【図6】同上のハウジング下部の拡大断面図
【図7】第3実施形態のバックドア開閉装置の主要縦断
面図
面図
【図8】同上のハウジング下部の拡大断面図
1、10 バックドア開閉装置 11 ハウジング 12 モータ 13 減速機 14 回転軸 14a ねじ軸 15 連結部材 16、16b コイルばね 16B 弾性部材 17 ナット部材 18 連結ロッド 19、19B、19C センサ 20 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 袴田 博之 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 2E052 AA09 BA04 CA06 DA08 DB08 EA01 EB01 EC01 GA05 GB15 GD06 KA01
Claims (14)
- 【請求項1】 中空のハウジング内に回転駆動部と、そ
の出力軸の回転を直線運動に変換するねじ機構と、この
ねじ機構に連結されハウジング端から摺動自在に突出し
てバックドアに一端が連結される連結ロッドと、少なく
とも操作力がバックドアに加えられることによって連結
ロッドに作用する操作荷重に基づく連結ロッド又はこれ
に連結される部材の任意の位置の変位を検出する検出手
段とを備え、検出手段により検出した信号に基づいてそ
の操作荷重の方向と同じ方向に連結ロッドを移動させる
ように回転駆動部を回転駆動してバックドアの開閉操作
をするバックドア開閉装置。 - 【請求項2】 前記回転駆動部をモータと減速機から構
成し、この回転駆動部をその両端を弾性部材で支持して
ハウジング内で移動自在に設け、バックドアから作用す
る荷重に対して回転駆動部を保護するようにしたことを
特徴とする請求項1に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項3】 前記ねじ機構をねじ軸とこれがねじ係合
するナット部材から構成し、ねじ軸のリード角を5°以
下の所定角度としてナット部材に作用する直線方向の荷
重でねじ軸が回転することを防止したことを特徴とする
請求項1又は2に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項4】 前記弾性部材の一方をハウジング内の一
端寄りに設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項5】 前記検出手段がバックドアの自重又はこ
の自重と操作力の両方の力のいずれの荷重でも連結ロッ
ドに作用して生じる変位を検出する素子又は機構とした
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバ
ックドア開閉装置。 - 【請求項6】 前記弾性部材の一方に、その弾性部材が
荷重により伸縮する変位を電気抵抗の変化として検出す
る検出手段を取付けたことを特徴とする請求項5に記載
のバックドア開閉装置。 - 【請求項7】 前記検出手段の検出信号から変位を検出
し、検出された変位と基準値との比較により回転駆動部
を正転又は逆転駆動するように制御する制御部を設けた
ことを特徴とする請求項6に記載のバックドア開閉装
置。 - 【請求項8】 前記制御部が、バックドアの開閉角度に
より変化する自重が連結ロッドに作用する荷重に基づく
変位に対して検出手段が検出する検出信号では回転駆動
部を停止させるように制御することを特徴とする請求項
7に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項9】 前記検出手段に予めバックドアを閉じる
方向の予圧の変位を付与したことを特徴とする請求項6
に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項10】 前記検出手段が変位を電気抵抗の変化
として検出する素子から成ることを特徴とする請求項9
に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項11】 前記検出手段が変位を電気抵抗の変化
として検出する機構から成ることを特徴とする請求項6
乃至8のいずれかに記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項12】 前記制御部が、所定範囲で変化する死
荷重に対応する変位の下限より小、又は上限より大の設
定値をA、Bとして予め記憶部に記憶しており、検出手
段による検出信号の変位値を検出してその変位値を、記
憶部から設定値A、Bを読出して判定部で比較し、その
判定に基づいて検出した変位値が設定値A以下の場合は
回転駆動部を正転、設定値B以上の場合は逆転、設定値
AとBの間では停止制御するようにしたことを特徴とす
る請求項6又は11に記載のバックドア開閉装置。 - 【請求項13】 前記検出手段が操作力による操作荷重
に基づく変位を検出するスイッチ機構としたことを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバックドア開
閉装置。 - 【請求項14】 前記制御部が、所定範囲で変化する死
荷重に対応する変位の下限より小、又は上限より大の位
置A、B点にそれぞれ設けたスイッチのいずれかによる
検出信号を入力されると、A点のスイッチ信号では回転
駆動部を正転、B点のスイッチ信号では逆転、検出信号
がない場合は停止制御するようにしたことを特徴とする
請求項13に記載のバックドア開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001140475A JP2002331837A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | バックドア開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001140475A JP2002331837A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | バックドア開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002331837A true JP2002331837A (ja) | 2002-11-19 |
Family
ID=18987078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001140475A Pending JP2002331837A (ja) | 2001-05-10 | 2001-05-10 | バックドア開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002331837A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN109653627A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-04-19 | 广东东箭汽车科技股份有限公司 | 机械平衡撑杆和汽车电动尾门 |
-
2001
- 2001-05-10 JP JP2001140475A patent/JP2002331837A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8008910B2 (en) | 2008-02-19 | 2011-08-30 | Strattec Power Access Llc | Strut position sensor including a magnet mounted on an idler gear contained in a stator portion, which is movable relative to a rotor portion connected to the strut, and a galvanomagnetic sensor in the stator portion for detecting angular position of the strut |
WO2009105519A2 (en) * | 2008-02-19 | 2009-08-27 | Strattec Power Access Llc | Strut position sensor |
JP2012508336A (ja) * | 2008-11-12 | 2012-04-05 | ブローゼ シュリースジュステーメ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | 自動車の閉鎖部品を電動移動させるための駆動システム |
CN101967930A (zh) * | 2010-09-15 | 2011-02-09 | 宁波信泰机械有限公司 | 汽车电动尾门驱动机构 |
JP2013189856A (ja) * | 2013-06-20 | 2013-09-26 | Mitsui Kinzoku Act Corp | ドア開閉装置 |
JP2016114244A (ja) * | 2014-12-11 | 2016-06-23 | シュタビルス ゲーエムベーハーStabilus Gmbh | スピンドルドライブ |
CN104786787A (zh) * | 2015-04-03 | 2015-07-22 | 武汉佳特轿车零部件有限公司 | 一种用于汽车尾门的电动开闭系统 |
CN109653627A (zh) * | 2018-12-10 | 2019-04-19 | 广东东箭汽车科技股份有限公司 | 机械平衡撑杆和汽车电动尾门 |
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