JP2002328697A - 信号処理装置及び信号処理方法 - Google Patents
信号処理装置及び信号処理方法Info
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Abstract
出する際に、周波数変調や振幅変調を考慮して、高精度
且つ少ない本数での抽出を可能とする。 【解決手段】 信号処理装置の符号化側は、N個のサン
プルの時系列信号に対して、周波数分析を行う周波数分
析回路10と、周波数分析回路10の出力である周波数
について、その近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の
時間変動を分析する変調パラメータ解析回路11と、変
調パラメータ解析回路11の出力である周波数変調パラ
メータ及び/又は振幅変調パラメータに基づいて、残差
の総エネルギを最小とする変調信号を抽出し、最終的な
残差と変調信号の情報とを出力する変調信号抽出回路1
2とを備える。
Description
音声、オーディオ信号等の時系列信号から任意の信号を
抽出する際の信号処理装置及びその方法、並びに復号側
において時系列信号を復元する際の信号処理装置及びそ
の方法に関する。
号の処理を行う際に、周波数分析や周波数領域における
符号化などに用いられる手法としてFFT(Fast Fouri
e Transform:高速フーリエ変換)がよく知られてい
る。この手法は直交変換であり、且つ、高速アルゴリズ
ムが存在するために、これまで様々な用途で利用されて
いる。しかしFFTは、信号が観測区間の外で周期的に
繰り返されると仮定した手法であり、その解析結果は信
号を切り出すための時間窓の影響を受ける。さらに、N
の観測点からはN/2のスペクトルしか得られず、周波
数分解能は観測時間に依存する。例えば、周波数分解能
を2倍にしたい場合、観測時間を2倍にしなければなら
ず、結果として時間分解能が犠牲になる。
手法として、近年、GHA(Generalized harmonic Ana
lysis:一般化調和解析)が注目されている。この手法
は、観測区間内で原波形から残差のエネルギが最小とな
る純音を逐次抽出し、残差成分に対してこれらの処理を
繰り返し行うことで信号の詳細な周波数分析を可能とす
る。この方法は、一つの純音を抽出する毎にその周波数
のフーリエ係数を内積を用いて計算し、原信号から残差
を求めなくてはならず、抽出する純音が増えるほど、ま
た、周波数の分解能を上げるほど、多量の計算時間を必
要とする反面、1)観測時間と周波数分解能が独立、
2)窓の影響を受けない、3)観測区間外の予測が可
能、といった利点がある。現在、計算機やDSPの能力
の向上により、このような手法が現実的に応用可能にな
りつつある。
を用いて簡単に説明する。先ずステップS200におい
て、iの初期値を0とし、続くステップS201におい
て、周波数fiの初期値を0とする。
(n)と周波数fiから、そのフーリエ係数を以下の式
(1)、式(2)のように計算する。ここで、nは離散
化された時間、fiは離散化された周波数、Nは観測点
数(0からN−1まで)、x iは入力時系列信号、a,
bはそれぞれフーリエ係数である。
周波数fiと求めたフーリエ係数a,bを用いて、以下
の式(3)のように純音s(n)を再構成する。
(4)に示すように、信号xi(n)から再構成した純
音s(n)を減算して残差r(n)を求める。
の総エネルギeを以下の式(5)を用いて求める。
ルギeが過去の値と比較して最小か否かが判別される。
総エネルギeが最小であるならば、ステップS207に
おいて総エネルギe、周波数fi、及びフーリエ係数
a,bを保存して、ステップS208に進む。ステップ
S206において、総エネルギeが最小でないならば、
ステップS208に進む。
チする周波数範囲内に含まれるか否かが判別される。周
波数fiがサーチ範囲内である場合は、ステップS20
9において周波数fiにΔfが加えられた後にステップ
S202に戻り、新たな周波数について上述の手順を繰
り返す。周波数fiがサーチ範囲内でない場合は、ステ
ップS210に進む。
小にするような周波数fをf0とし、周波数f0及びフ
ーリエ係数a,bに基づいて純音s(n)を再構成す
る。
i(n)から再構成された信号s(n)を減算して残差
r(n)を求める。
(n)の総エネルギeを上述した式(5)を用いて求め
る。
がある閾値よりも小さくなったか否かが判別される。閾
値よりも小さくない場合には、ステップS214におい
てiに1を加え、ステップS201に戻る。ここで、2
回目では、残差r(f0,n)が次の処理対象の信号x
1とされる。すなわち、2回目以降では、信号xi+ 1
は、以下の式(6)で与えられる。
は、以下の式(7)、式(8)で与えられる。
すことにより、逐次f1,f2,…を得ていく。
が閾値よりも小さい場合には、処理を終了する。なお、
ステップS213では、抽出した純音の本数が上限に達
したか否かを判別するようにしても構わない。
エ係数a(fi),b(fi)及び最終的な残差r
(n)を用いて、原信号xは、以下の式(9)のように
表される。式(9)において、Kは、純音の抽出本数で
ある。
り入力した時系列信号の周波数を分析する。
は、少ない本数のスペクトルで、且つ、それが長時間持
続するような入力信号に対して非常に効果が高い。例え
ば、入力信号が完全に単一周波数の正弦波であるような
場合、入力信号の帯域や時間に関わらず、周波数fとフ
ーリエ係数a,bの組み合わせによって入力信号を表現
することができる。
信号を除けば現実には非常に稀であり、現実には周波数
が時間的に変動していることが多い。一例として、人間
の音声や管弦楽器のような音響信号が挙げられる。図1
4は、そのように周波数が時間的に変動するような信号
を時間周波数解析した様子を模式的に表したものであ
る。図14から分かるように、あるピッチの音が持続し
ている間も、ピッチを含め倍音がそれぞれゆっくりと時
間的に変動している。このような信号を前述したGHA
で周波数分析する場合、観測区間内で周波数が微妙に変
動することから、詳細な分析を行うためには、残差のエ
ネルギが最小となる周波数の近傍の周波数成分に関して
も抽出する必要がある。すなわち、例えば図15(A)
に示すようにスペクトルが広がっている場合には、図1
5(B)に示すように4つの高調波成分に対して多くの
純音を抽出する必要がある。図15(B)に示した例で
はピッチを含めた倍音列は4つであるが、信号や帯域に
よってはこの本数がさらに増えることになる。一般的に
高次の倍音ほど周波数の時間変動が大きいため、高次の
倍音に対しては多くの純音を抽出する必要がある。ま
た、周波数f及びフーリエ係数a,bの3つのパラメー
タを各純音毎に符号化しなければならず、しかも抽出さ
れた純音の本数が増えるほどデータ量が増えることにな
る。
提案されたものであり、入力された時系列信号の周波数
及び/又は振幅が観測区間内で時間的に変動するような
場合においても、符号化側において抽出本数を増やすこ
となく高精度に周波数を抽出する信号処理装置及びその
方法、並びに復号側において時系列信号を復元する信号
処理装置及びその方法を提供することを目的とする。
ために、本発明に係る信号処理装置は、N個のサンプル
の時系列信号に対して、周波数分析を行う周波数分析手
段と、周波数分析手段の出力である周波数について、そ
の近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分
析する変調度分析手段と、変調度分析手段の出力である
周波数変調パラメータ及び/又は振幅変調パラメータに
基づいて、残差の総エネルギを最小とする変調信号を抽
出し、最終的な残差と変調信号の情報とを出力する変調
信号抽出手段とを備えることを特徴としている。
系列信号の周波数及び/又は振幅が観測区間内で時間的
に変動するような場合においても、符号化側において抽
出本数を増やすことなく高精度に周波数を抽出する。
発明に係る信号処理方法は、N個のサンプルの時系列信
号に対して、周波数分析を行う周波数分析工程と、周波
数分析工程の出力である周波数について、その近傍周波
数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分析する変調
度分析工程と、変調度分析工程の出力である周波数変調
パラメータ及び/又は振幅変調パラメータに基づいて、
残差の総エネルギを最小とする変調信号を抽出し、最終
的な残差と変調信号の情報とを出力する変調信号抽出工
程とを有することを特徴としている。
時系列信号の周波数及び/又は振幅が観測区間内で時間
的に変動するような場合においても、符号化側において
抽出本数を増やすことなく高精度に周波数が抽出され
る。
発明に係る信号処理装置は、N個のサンプルの時系列信
号に対して、周波数分析を行い、出力された周波数につ
いて、その近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間
変動を分析し、分析結果の周波数変調パラメータ及び/
又は振幅変調パラメータに基づいて、残差の総エネルギ
を最小とする変調信号を抽出することで得られた最終的
な残差と変調信号の情報とが入力され、変調信号の情報
に基づいて変調信号を再構成し、当該再構成後の変調信
号に最終的な残差を加算することにより時系列信号を合
成する信号合成手段を備えることを特徴としている。
出力された時系列信号についての最終的な残差と変調信
号の情報とが入力され、変調信号の情報に基づいて変調
信号を再構成し、当該再構成後の変調信号に最終的な残
差を加算することにより、周波数変調及び/又は振幅変
調の考慮された時系列信号を合成する。
発明に係る信号処理方法は、N個のサンプルの時系列信
号に対して、周波数分析を行い、出力された周波数につ
いて、その近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間
変動を分析し、分析結果の周波数変調パラメータ及び/
又は振幅変調パラメータに基づいて、残差の総エネルギ
を最小とする変調信号を抽出することで得られた最終的
な残差と変調信号の情報とが入力されるのに応じて、変
調信号の情報に基づいて変調信号を再構成し、当該再構
成後の変調信号に最終的な残差を加算することにより時
系列信号を合成する信号合成工程を有することを特徴と
している。
ら出力された時系列信号についての最終的な残差と変調
信号の情報とが入力されるのに応じて、変調信号の情報
に基づいて変調信号が再構成され、当該再構成後の変調
信号に最終的な残差が加算されることにより、周波数変
調及び/又は振幅変調の考慮された時系列信号が合成さ
れる。
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
も高調波を持つ信号に対しても適用可能であるが、以下
では、高調波を持つ信号に適用した場合についてのみ説
明を行う。
側の概略構成を図1に示す。図1に示すように、信号処
理装置の符号化側は、周波数分析回路10と、変調パラ
メータ解析回路11と、変調信号抽出回路12とを備え
る。
力時系列信号に対して周波数分析を行う。周波数分析回
路10は、これにより得られた周波数を変調パラメータ
解析回路11に供給する。
析回路10から供給された周波数について、周波数及び
/又は振幅の時間変動についての変調関数、変調関数の
次数、変調パラメータの初期値及び範囲等の解析を行
う。変調パラメータ解析回路11は、解析結果の情報を
変調信号抽出回路12に供給する。
解析回路11から供給された情報に基づいて、入力時系
列信号について基底である正弦波及び余弦波を変調さ
せ、入力時系列信号との差の総エネルギが最小となるよ
うな変調信号を抽出し、そのときの変調パラメータ及び
各周波数の周波数、正弦波及び余弦波の振幅と最終的な
残差とを出力する。なお、正弦波及び余弦波の振幅を計
算するには、残差エネルギを最小とするような最小二乗
問題の正規方程式を解けばよいが、本実施の形態では、
それぞれ入力信号と正弦関数、余弦関数との内積を用い
てフーリエ係数として計算し、このフーリエ係数を出力
するものとして説明を行う。
な構成により、時間的に変動する周波数及び/又は振幅
を考慮して任意の周波数成分の信号を抽出し、出力する
ことができる。
て順に説明する。
な処理を行うことにより入力時系列信号を分析してピッ
チ(基本波)及び高調波の周波数とフーリエ係数とを得
る。先ずステップS1において、ピッチ分析が行われ
る。ピッチの分析は一般的な手法を用いることができ
る。すなわち、周波数分析回路10では、例えばGHA
(Generalized harmonic Analysis:一般化調和解析)
により入力時系列信号が分析され、ピッチ周波数f0と
フーリエ係数とが得られる。
f0の整数倍の周波数を中心に、最適な高調波の周波数
が抽出される。ステップS2では、iの初期値が0とさ
れ、続くステップS3では、周波数fi+1の初期値が
以下の式(10)のように設定される。
チする周波数の刻み幅である。なお、周波数分析回路1
0では、ピッチ周波数f0の整数倍の周波数を中心に−
KΔfから+KΔfまで周波数のサーチが行われる。
i+1(n)と周波数fi+1(n)から、そのフーリ
エ係数を以下の式(11)、式(12)のように計算す
る。ここで、nは離散化された時間、fi+1は離散化
された周波数、Nは観測点数(0からN−1まで)、x
i+1は入力時系列信号、a,bはそれぞれフーリエ係
数である。
i+1とフーリエ係数a,bとを用いて、以下の式(1
3)のように信号s(n)を再構成する。
に示すように信号xi+1(n)から再構成した信号s
(n)を減算して残差r(n)を求める。
エネルギeを以下の式(15)を用いて求める。
eが過去の値と比較して最小か否かが判別される。最小
であるならば、ステップS9において総エネルギe、周
波数fi+1、及びフーリエ係数a,bを保存して、ス
テップS10に進む。ステップS8において、総エネル
ギeが最小でないならば、ステップS10に進む。
ーチする周波数範囲内に含まれるか否かが判別される。
すなわち、fi+1が以下の式(16)を満たすか否か
が判別される。
サーチ範囲内である場合は、ステップS11において周
波数fi+1にΔfが加えられた後にステップS4に戻
り、新たな周波数について上述の手順を繰り返す。周波
数fi+1がサーチ範囲内でない場合は、ステップS1
2に進む。
にするような周波数fをf1とし、周波数f1及びフー
リエ係数a,bに基づいて信号s(n)を再構成する。
7)に示すように、信号xi+1(n)から再構成され
た信号s(n)を減算して残差r(n)を求める。
Imaxに達したか否かが判別される。iが抽出本数の
上限Imaxに達していない場合には、ステップS15
においてiに1を加え、ステップS3に戻る。ここで、
2回目以降では、直前の回の残差r(fi+1,n)が
次の処理対象信号xi+2とされる。すなわち、2回目
以降では、信号xi+2は、以下の式(18)で与えら
れる。
は、以下の式(19)、式(20)で与えられる。
すことにより、逐次f2,f3,…を得ていく。
上限Imaxに達している場合には、周波数分析回路1
0における処理を終了する。
により入力時系列信号を分析してピッチ及び高調波の周
波数とフーリエ係数とを得る。
図3に示すような処理が行われる。なお、図3は、周波
数が時間的に変調する場合の処理について説明したもの
である。すなわち、変調パラメータ解析回路11では、
周波数が以下の式(21)に示すM次の多項式の周波数
変調関数で表現される場合に、周波数変調関数の次数及
びその係数等が適応的に決定される。
値がMに設定される。
回路10において得られた周波数を中心にその近傍周波
数について、N点の入力時系列点(以下、フレームとい
う。)内のトラッキングを行う。具体的には、フレーム
内の複数点の瞬時周波数を求める。ここで得られた瞬時
周波数の変動範囲及び時間変動率から、周波数変調関数
の係数値の範囲が決められる。なお、この周波数変調関
数の係数値が周波数変調パラメータとなる。
数でフレーム内の周波数変調関数の係数を同定する。例
えば、ステップS21で求めた瞬時周波数を上述した式
(21)に代入して連立方程式を解くことで係数を同定
する。
の係数の絶対値が所定の閾値よりも小さいか否かが判別
される。所定の閾値よりも小さい場合には、ステップ2
4に進む。最大次数の係数の絶対値が所定の閾値よりも
小さくない場合には、ステップS26に進み、そのとき
の次数を変調パラメータ次数とする。
かが判別される。現在の次数が1である場合には、ステ
ップS27に進み、変調パラメータ次数を0とする。現
在の次数が1でない場合には、ステップS25に進む。
後にステップS22に戻り、再度周波数変調関数の係数
の同定を行う。
値よりも大きいか、或いは次数が0の場合、周波数変調
関数の次数が決定される。なお、次数が0の場合には、
周波数の時間変動がないとみなし、後述の変調信号抽出
を行わずに通常のGHAの結果を出力としても構わな
い。
に示すような処理を行うことにより変調パラメータ及び
周波数を決定し、ピッチ(i=0)に関する周波数変調
信号を入力信号から抽出する。先ずステップS30にお
いて、変調パラメータ解析回路11において求められた
周波数変調パラメータ及びその変動範囲を設定する。
パラメータの変動範囲内から任意の周波数変調パラメー
タを選択し、入力時系列信号からフーリエ係数を以下の
式(22)、式(23)のように算出する。ここで、f
i(n)は、上述した式(21)のように表される。
周波数変調パラメータ及びフーリエ係数で以下の式(2
4)のように信号s(n)を再構成する。ここで、周波
数f i(n)は時間nによって変動している。
の一例を図5に示す。図5(A)は、時間とともに周波
数が単調増加する例を示し、図5(B)は、時間ととも
に周波数が単調減少する例を示し、図5(C)は、時間
とともに周波数が減少し、その後増加に転じる例を示し
ている。つまり、図5(A)、(B)では、1次の多項
式で基底を変調させており、図5(C)では、2次の多
項式で基底を変調させている。一般の音楽信号のうち、
管弦楽器の持続音や人間の音声の有声音部では、フレー
ム内での周波数の時間変動が緩やかであると見なせる場
合が多く、極端に長いフレームで処理しない限りこのよ
うな1次から2次の周波数変調で充分な場合が多い。
て、式(25)に示すように、入力時系列信号から式
(24)で求めた信号s(n)を減算して残差r(n)
を求める。
(26)により残差r(n)の総エネルギeを求める。
の値と比較して最小か否かが判別される。最小であるな
らば、ステップS36において総エネルギe、周波数変
調パラメータ、及びフーリエ係数a,bを保存して、ス
テップS37に進む。ステップS35において、総エネ
ルギeが最小でないならば、ステップS37に進む。
タの全ての組み合わせを選択したか否かが判別される。
ステップS37において周波数変調パラメータの全ての
組み合わせを選択していない場合は、ステップS31に
戻り、周波数変調パラメータを変更して処理を繰り返
す。同様にして、周波数変調パラメータの全ての組み合
わせについて処理を行うまでステップS31からステッ
プS37までの処理を繰り返す。周波数変調パラメータ
の全ての組み合わせを選択した場合は、ステップS38
に進む。
調パラメータ及びフーリエ係数a,bに基づいて、信号
s(n)を再構成する。
(n)から再構成された信号s(n)を減算して残差r
(n)を求める。
が最小となる変調パラメータを用いて変調信号を再構成
することができる。
られた周波数変調パラメータに基づいて高調波を抽出す
る手順の一例を図6に示す。先ずステップS50におい
て、iの初期値を0に設定する。
i+1の初期値を以下の式(27)のように設定する。
ここで、Kは正の整数であり、Δfはサーチする周波数
の刻み幅である。
i+1(n)、周波数fi+1(n)及び周波数変調パ
ラメータから、フーリエ係数を以下の式(28)、式
(29)のように計算する。ここで、nは離散化された
時間、fi+1は離散化された周波数、Nは観測点数
(0からN−1まで)、xi+1は入力時系列信号、
a,bはそれぞれフーリエ係数である。
i+1と求めたフーリエ係数a,bとを用いて、以下の
式(30)のように信号s(n)を再構成する。
1)に示すように信号xi+1(n)から再構成した信
号s(n)を減算して残差r(n)を求める。
総エネルギeを以下の式(32)を用いて求める。
ギeが過去の値と比較して最小か否かが判別される。最
小であるならば、ステップS57において総エネルギ
e、周波数fi+1、及びフーリエ係数a,bを保存し
て、ステップS58に進む。ステップS56において、
総エネルギeが最小でないならば、ステップS58に進
む。
ーチする周波数範囲内に含まれるか否かが判別される。
すなわち、fi+1が以下の式(33)を満たすか否か
が判別される。
サーチ範囲内である場合は、ステップS59において周
波数fi+1にΔfが加えられた後にステップS52に
戻り、新たな周波数について上述の手順を繰り返す。ス
テップS58において周波数fi+1がサーチ範囲内で
ない場合は、ステップS60に進む。
ネルギeを最小にするような周波数fをf1とし、周波
数f1及びフーリエ係数a,bに基づいて変調信号s
(n)を再構成する。
4)に示すように、信号xi+1(n)から再構成され
た変調信号s(n)を減算して残差r(n)を求める。
Imaxに達したか否かが判別される。達していない場
合には、ステップS63においてiに1を加え、ステッ
プS51に戻る。ここで、2回目以降では、直前の回の
残差r(fi+1,n)が次の処理対象信号xi+2と
される。すなわち、2回目以降では、信号xi+2は、
以下の式(35)で与えられる。
は、以下の式(36)、式(37)で与えられる。
すことにより、逐次f2,f3,…を得ていく。
上限Imaxに達している場合は、処理を終了する。こ
のとき原信号は、最終的な残差r(n)を用いて以下の
式(38)のように表すことができる。
変調パラメータを用いて、正弦波、余弦波を変調させる
他は、図2で示した手順と基本的に同じである。但し、
一般的に高調波を伴う音響信号は、高い周波数成分ほど
周波数変化が大きいので、その高調波に応じて(i+
1)倍のパラメータを用いる必要がある。なお、図6で
は、ピッチに関する周波数変調パラメータを用いて高調
波を抽出したが、これに限定されるものではなく、計算
の処理時間に余裕があれば抽出残差のエネルギが最小と
なるように全高調波の周波数変調パラメータを最適化し
たり、或いは、パラメータが増えることを許容できるの
であれば、1つの高調波に1つの周波数変調パラメータ
を用意してもよい。
8)のように表した原信号の最終的な残差r(n)、少
なくともピッチの周波数変調パラメータ、ピッチと高調
波の周波数及びフーリエ係数を出力する。なお、フーリ
エ係数の代わりに、振幅及び位相を出力するようにして
も構わない。
処理装置によれば、フレーム内で周波数が時間的に変動
する場合においても、抽出本数を増やすことなく高精度
で任意の信号を抽出し、出力することができる。
周波数が時間的に変動する場合について説明したが、信
号処理装置は、フレーム内で振幅が時間的に変動してい
る場合にも適用可能である。以下、このような場合にお
ける符号化側での信号処理方法について説明する。な
お、基本的な回路構成は、図1に示した通りであり、周
波数分析回路10も図2に示した手順を用いるため、説
明を省略し、以下では、変調パラメータ解析回路11及
び変調信号抽出回路12における処理についてのみ説明
する。
以下の式(39)に示すM次の多項式の振幅変調関数で
表現される場合に、振幅変調関数の次数及びその係数等
が適応的に決定される。
幅変調関数の次数及び係数を入力信号に応じて適応的に
決定するための手順を図7に示す。先ずステップS70
において、周波数分析回路10にて得られた周波数で、
フレーム内の振幅値のトラッキングを行う。具体的に
は、フレーム内の複数点の瞬時振幅を求める。ここで得
られた瞬時振幅の変動範囲及び時間変動率から、振幅変
調関数の係数値の範囲が決められる。なお、この振幅変
調関数の係数値が振幅変調パラメータとなる。
値をMに設定する。
数でフレーム内の振幅変調関数の係数を同定する。例え
ば、ステップS70で求めた瞬時振幅を上述した式(3
9)に代入して連立方程式を解くことで係数を同定す
る。
の係数の絶対値が所定の閾値よりも小さいか否かが判別
される。所定の閾値よりも小さい場合には、ステップ7
4に進む。最大次数の係数の絶対値が所定の閾値よりも
小さくない場合には、ステップS76に進み、そのとき
の次数を変調パラメータ次数とする。
かが判別される。現在の次数が1である場合には、ステ
ップS77に進み、変調パラメータ次数を0とする。現
在の次数が1でない場合には、ステップS75に進む。
後にステップS72に戻り、再度振幅変調関数の係数の
同定を行う。
値よりも大きいか、或いは次数が0の場合、振幅変調関
数の次数が決定される。なお、次数が0の場合には、振
幅の時間変動がないとみなし、後述の変調信号抽出を行
わずに通常のGHAの結果を出力としても構わない。
に示すような処理を行うことにより振幅変調パラメータ
を決定し、ピッチ(i=0)に関する振幅変調信号を入
力時系列信号から抽出する。先ずステップS80におい
て、変調パラメータ解析回路11において求められた振
幅変調パラメータ及びその変動範囲を設定する。
ラメータの変動範囲内から任意の振幅変調パラメータを
選択し、入力時系列信号からフーリエ係数を以下の式
(40)、式(41)のように算出する。ここで、gi
(n)は、上述した式(39)のように表される。
振幅変調パラメータ及びフーリエ係数で以下の式(4
2)のように信号s(n)を再構成する。ここで、振幅
gi(n)は時間nによって変動している。
例を図9に示す。図9(A)は、時間とともに振幅が単
調増加する例を示し、図9(B)は、時間とともに振幅
が単調減少する例を示し、図9(C)は、時間とともに
振幅が増加し、その後減少に転じる例を示している。つ
まり、図9(A)、(B)では、1次の多項式で基底を
変調させており、図9(C)では、2次の多項式で基底
を変調させている。一般の音楽信号のうち、管弦楽器の
持続音や人間の音声の有声音部では、フレーム内での振
幅の時間変動が緩やかであると見なせる場合が多く、極
端に長いフレームで処理しない限りこのような1次から
2次の振幅変調で充分な場合が多い。
て、以下の式(43)に示すように、入力時系列信号か
ら式(42)で求めた信号s(n)を減算して残差r
(n)を求める。
(44)により残差r(n)のエネルギeを求める。
ネルギeが過去の値と比較して最小か否かが判別され
る。最小であるならば、ステップS86において総エネ
ルギe、周波数、振幅変調パラメータ、及びフーリエ係
数a,bを保存して、ステップS87に進む。ステップ
S85において、総エネルギeが最小でないならば、ス
テップS87に進む。
の全ての組み合わせを選択したか否かが判別される。ス
テップS87において振幅変調パラメータの全ての組み
合わせを選択していない場合は、ステップS81に戻
り、振幅変調パラメータを変更して処理を繰り返す。同
様にして、振幅変調パラメータの全ての組み合わせにつ
いて処理を行うまでステップS81からステップS87
までの処理を繰り返す。ステップS87において、振幅
変調パラメータの全ての組み合わせを選択した場合は、
ステップS88に進む。
パラメータ及びフーリエ係数a,bに基づいて、信号s
(n)を再構成する。
i+1(n)から再構成された信号s(n)を減算して
残差r(n)を求める。
が最小となる振幅変調パラメータを用いて変調信号を再
構成することができる。
られた振幅変調パラメータに基づいて高調波を抽出する
手順は、図6に示した周波数が時間変化する場合と同様
である。
(n)を用いて以下の式(45)のように表すことがで
きる。
5)のように表した原信号の最終的な残差r(n)、少
なくともピッチの振幅変調パラメータ、ピッチと高調波
の周波数及びそのフーリエ係数を出力する。なお、フー
リエ係数の代わりに、振幅及び位相を出力するようにし
ても構わない。
処理装置によれば、フレーム内で振幅が時間的に変動す
る場合においても、抽出本数を増やすことなく高精度で
任意の信号の抽出を行うことができる。
的に変動している場合の信号処理方法について説明した
が、これは両者の併用、すなわち周波数及び振幅の両方
が時間的に変動している場合にも当然適用できる。以
下、この場合について説明する。なお、基本的な構成及
び周波数分析回路10における処理については、上述の
場合と同様であるため説明を省略し、以下では、変調パ
ラメータ解析回路11及び変調信号抽出回路12におけ
る処理についてのみ簡単に説明する。
及び振幅がそれぞれ以下の式(46)、式(47)に示
すM次の多項式の変調関数で表現され、その次数及び係
数等が適応的に決定される。
先ず周波数分析回路10にて得られた周波数で、フレー
ム内の周波数及び振幅値のトラッキングを行う。具体的
には、フレーム内の複数点の瞬時周波数及び瞬時振幅を
求める。ここで得られた瞬時周波数及び瞬時振幅の変動
範囲及び時間変動率から、それぞれ周波数変調関数及び
振幅変調関数の係数値の範囲が決められる。
数変調関数及び振幅変調関数の係数を同定する。ここ
で、最大次数の係数の絶対値が所定の閾値よりも小さい
場合、次数を1減らして、再度係数の同定を行う。最大
次数の係数の絶対値が所定の閾値よりも大きいか、或い
は次数が0の場合、周波数変調関数及び振幅変調関数の
次数が決定される。次数が0の場合は、時間変動が無い
とみなし、後述の変調信号抽出を行わずに通常のGHA
の結果を出力としても構わない。
調パラメータ解析回路11にて求められた周波数変調パ
ラメータ及び振幅変調パラメータの変動範囲内から任意
の周波数変調パラメータ及び振幅変調パラメータを選択
し、入力時系列信号からフーリエ係数を以下の式(4
8)、式(49)のように計算する。
変調パラメータ、及びフーリエ係数で以下の式(50)
に従って信号s(n)を再構成する。
号から式(50)で求めた再構成信号s(n)を減算
し、残差r(n)を求める。
(n)の総エネルギeを求める。
メータは保存しておき、残差の総エネルギeが最小とな
るまで、振幅変調パラメータを変更しながら上述の処理
を繰り返す。
なる振幅変調パラメータ及び周波数変調パラメータを用
いて抽出信号が再構成でき、原信号は、最終的な残差を
r(n)として次の式(53)に示すようになる。
3)のように表した原信号の最終的な残差r(n)、少
なくともピッチの周波数変調パラメータ及び振幅変調パ
ラメータ、ピッチと高調波の周波数及びそのフーリエ係
数を出力する。なお、フーリエ係数の代わりに、振幅及
び位相を出力するようにしても構わない。
処理装置によれば、フレーム内で周波数及び振幅が時間
的に変動する場合においても、抽出本数を増やすことな
く高精度で任意の信号の抽出を行うことができる。
抽出を行い符号化を行った場合の符号列の一例を図10
(A)に示し、本実施の形態における手法で抽出を行い
符号化した場合の符号列の一例を図10(B)に示す。
本実施の形態では、変調パラメータを符号化する際の符
号の増加分はあるが、抽出本数を大幅に削減すること
で、全体としてはより小さく信号を符号化でき高能率で
ある。
抽出されたピッチと高調波の周波数及びフーリエ係数、
少なくともピッチの周波数変調パラメータ及び/又は振
幅変調パラメータ、及び最終的な残差から時系列信号を
合成し出力する復号側の信号処理装置の概略構成を図1
1に示す。
置は、信号合成回路13を備える。信号合成回路13
は、入力された各種パラメータ等から変調信号を生成
し、この変調信号に入力された最終的な残差を加算する
ことで、時系列信号を合成して出力する。
用いて説明する。先ずステップS100において、iの
初期値が0に設定される。
パラメータfi,ai,biと変調パラメータとによっ
て変調信号を再構成する。具体的には、例えば、i番目
のパラメータfi,ai,biにより信号を再構成し、
この信号を変調パラメータによって変調させることで変
調信号を生成する。
された変調信号が出力信号に加えられる。
数の上限に達したか否かが判別される。抽出本数の上限
に達していない場合には、ステップS104に進み、i
に1が加えられた後、ステップS101に戻り、抽出本
数の上限に達するまで同様の処理を繰り返す。ステップ
S103において、抽出本数の上限に達している場合に
は、ステップS105に進む。
な残差が加えられ、時系列信号が合成される。合成され
た時系列信号は、外部に出力される。
処理装置では、周波数や振幅が変調している場合におい
ても、高精度且つ少ない本数で任意の周波数成分の信号
を抽出することができる。また、復号の際には、変調パ
ラメータ等により変調を考慮して時系列信号を復元する
ことができる。
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
ら順に信号を抽出するようにしたが、これに限定される
ものではなく、ある周波数範囲において振幅の大きさの
順に信号を抽出するようにしても構わない。
信号処理装置は、N個のサンプルの時系列信号に対し
て、周波数分析を行う周波数分析手段と、周波数分析手
段の出力である周波数について、その近傍周波数の時間
変動及び/又は振幅の時間変動を分析する変調度分析手
段と、変調度分析手段の出力である周波数変調パラメー
タ及び/又は振幅変調パラメータに基づいて、残差の総
エネルギを最小とする変調信号を抽出し、最終的な残差
と変調信号の情報とを出力する変調信号抽出手段とを備
えることを特徴としている。
された時系列信号の周波数及び/又は振幅が観測区間内
で時間的に変動するような場合においても、符号化側に
おいて抽出本数を増やすことなく高精度に周波数を抽出
することができる。
のサンプルの時系列信号に対して、周波数分析を行う周
波数分析工程と、周波数分析工程の出力である周波数に
ついて、その近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時
間変動を分析する変調度分析工程と、変調度分析工程の
出力である周波数変調パラメータ及び/又は振幅変調パ
ラメータに基づいて、残差の総エネルギを最小とする変
調信号を抽出し、最終的な残差と変調信号の情報とを出
力する変調信号抽出工程とを有することを特徴としてい
る。
された時系列信号の周波数及び/又は振幅が観測区間内
で時間的に変動するような場合においても、符号化側に
おいて抽出本数を増やすことなく高精度に周波数を抽出
することができる。
のサンプルの時系列信号に対して、周波数分析を行い、
出力された周波数について、その近傍周波数の時間変動
及び/又は振幅の時間変動を分析し、分析結果の周波数
変調パラメータ及び/又は振幅変調パラメータに基づい
て、残差の総エネルギを最小とする変調信号を抽出する
ことで得られた最終的な残差と変調信号の情報とが入力
され、変調信号の情報に基づいて変調信号を再構成し、
当該再構成後の変調信号に最終的な残差を加算すること
により時系列信号を合成する信号合成手段を備えること
を特徴としている。
化側から出力された時系列信号についての残差と変調信
号の情報とが入力され、変調信号の情報に基づいて変調
信号を再構成し、当該再構成後の変調信号に最終的な残
差を加算することにより、周波数変調及び/又は振幅変
調の考慮された時系列信号を合成することができる。
のサンプルの時系列信号に対して、周波数分析を行い、
出力された周波数について、その近傍周波数の時間変動
及び/又は振幅の時間変動を分析し、分析結果の周波数
変調パラメータ及び/又は振幅変調パラメータに基づい
て、残差の総エネルギを最小とする変調信号を抽出する
ことで得られた最終的な残差と変調信号の情報とが入力
されるのに応じて、変調信号の情報に基づいて変調信号
を再構成し、当該再構成後の変調信号に最終的な残差を
加算することにより時系列信号を合成する信号合成工程
を有することを特徴としている。
化側から出力された時系列信号についての残差と変調信
号の情報とが入力されるのに応じて、変調信号の情報に
基づいて変調信号を再構成し、当該再構成後の変調信号
に最終的な残差を加算することにより、周波数変調及び
/又は振幅変調の考慮された時系列信号を合成すること
ができる。
の概略構成を説明する図である。
場合の周波数分析回路における処理を説明するフローチ
ャートである。
ける処理を説明するフローチャートである。
底周波数の周波数変調パラメータを抽出する処理を説明
するフローチャートである。
を説明する図であり、同図(A)は、周波数が単調増加
する例を示し、同図(B)は、周波数が単調減少する例
を示し、同図(C)は、周波数が減少し、その後増加に
転じる例を示す。
ータに基づいて高調波を抽出する処理を説明するフロー
チャートである。
合の変調パラメータ解析回路における処理を説明するフ
ローチャートである。
底周波数の振幅変調パラメータを抽出する処理を説明す
るフローチャートである。
説明する図であり、同図(A)は、振幅が単調増加する
例を示し、同図(B)は、振幅が単調減少する例を示
し、同図(C)は、振幅が増加し、その後減少に転じる
例を示す。
列の一例を説明する図であり、同図(A)は、従来の例
を示し、同図(B)は、本実施の形態の例を示す。
する図である。
理を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
の一例を説明する図である。
であり、同図(A)は、周波数又は振幅が時間変動して
いる場合のスペクトルを示し、同図(B)は、一般化調
和解析により抽出される信号を示す。
路、 12 変調信号抽出回路、 13 信号合成回路
Claims (24)
- 【請求項1】 N個のサンプルの時系列信号に対して、
周波数分析を行う周波数分析手段と、 上記周波数分析手段の出力である周波数について、その
近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分析
する変調度分析手段と、 上記変調度分析手段の出力である周波数変調パラメータ
及び/又は振幅変調パラメータに基づいて、残差の総エ
ネルギを最小とする変調信号を抽出し、最終的な残差と
上記変調信号の情報とを出力する変調信号抽出手段とを
備えることを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項2】 上記周波数分析手段は、上記時系列信号
の周波数を基本波成分と高調波成分とに分けて分析する
ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。 - 【請求項3】 上記変調信号の情報は、上記基本波成分
及び上記高調波成分の周波数、その周波数における正弦
波及び余弦波の振幅と、少なくとも上記基本波成分の上
記周波数変調パラメータ及び/又は上記振幅変調パラメ
ータとを含むことを特徴とする請求項2記載の信号処理
装置。 - 【請求項4】 上記正弦波及び余弦波の振幅がフーリエ
係数であることを特徴とする請求項3記載の信号処理装
置。 - 【請求項5】 上記正弦波及び余弦波の振幅が残差エネ
ルギを最小とするような最小二乗問題の正規方程式の解
として得られることを特徴とする請求項3記載の信号処
理装置。 - 【請求項6】 上記変調度分析手段において、近傍周波
数の時間変動を示す周波数変調関数及び/又は振幅の時
間変動を示す振幅変調関数がM次の多項式であることを
特徴とする請求項1記載の信号処理装置。 - 【請求項7】 上記変調度分析手段は、上記周波数変調
関数及び/又は上記振幅変調関数の次数を上記時系列信
号に応じて適応的に設定することを特徴とする請求項6
記載の信号処理装置。 - 【請求項8】 N個のサンプルの時系列信号に対して、
周波数分析を行う周波数分析工程と、 上記周波数分析工程の出力である周波数について、その
近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分析
する変調度分析工程と、 上記変調度分析工程の出力である周波数変調パラメータ
及び/又は振幅変調パラメータに基づいて、残差の総エ
ネルギを最小とする変調信号を抽出し、最終的な残差と
上記変調信号の情報とを出力する変調信号抽出工程とを
有することを特徴とする信号処理方法。 - 【請求項9】 上記周波数分析工程では、上記時系列信
号の周波数が基本波成分と高調波成分とに分けて分析さ
れることを特徴とする請求項8記載の信号処理方法。 - 【請求項10】 上記変調信号の情報は、上記基本波成
分及び上記高調波成分の周波数、その周波数における正
弦波及び余弦波の振幅と、少なくとも上記基本波成分の
上記周波数変調パラメータ及び/又は上記振幅変調パラ
メータとを含むことを特徴とする請求項9記載の信号処
理方法。 - 【請求項11】 上記正弦波及び余弦波の振幅がフーリ
エ係数であることを特徴とする請求項10記載の信号処
理方法。 - 【請求項12】 上記正弦波及び余弦波の振幅が残差エ
ネルギを最小とするような最小二乗問題の正規方程式の
解として得られることを特徴とする請求項10記載の信
号処理方法。 - 【請求項13】 上記変調度分析工程において、近傍周
波数の時間変動を示す周波数変調関数及び/又は振幅の
時間変動を示す振幅変調関数がM次の多項式であること
を特徴とする請求項8記載の信号処理方法。 - 【請求項14】 上記変調度分析工程では、上記周波数
変調関数及び/又は上記振幅変調関数の次数が上記時系
列信号に応じて適応的に設定されることを特徴とする請
求項13記載の信号処理方法。 - 【請求項15】 N個のサンプルの時系列信号に対し
て、周波数分析を行い、出力された周波数について、そ
の近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分
析し、分析結果の周波数変調パラメータ及び/又は振幅
変調パラメータに基づいて、残差の総エネルギを最小と
する変調信号を抽出することで得られた最終的な残差と
上記変調信号の情報とが入力され、 上記変調信号の情報に基づいて変調信号を再構成し、当
該再構成後の変調信号に上記最終的な残差を加算するこ
とにより上記時系列信号を合成する信号合成手段を備え
ることを特徴とする信号処理装置。 - 【請求項16】 上記周波数分析では、上記時系列信号
の周波数が基本波成分と高調波成分とに分けて分析さ
れ、上記基本波成分と上記高調波成分のそれぞれについ
て残差の総エネルギを最小とする変調信号が抽出される
ことを特徴とする請求項15記載の信号処理装置。 - 【請求項17】 上記変調信号の情報は、上記基本波成
分及び上記高調波成分の周波数、そのパラメータにおけ
る正弦波及び余弦波の振幅と、少なくとも上記基本波成
分の上記周波数変調パラメータ及び/又は上記振幅変調
パラメータとを含むことを特徴とする請求項16記載の
信号処理装置。 - 【請求項18】 上記正弦波及び余弦波の振幅がフーリ
エ係数であることを特徴とする請求項17記載の信号処
理装置。 - 【請求項19】 上記正弦波及び余弦波の振幅が残差エ
ネルギを最小とするような最小二乗問題の正規方程式の
解として得られることを特徴とする請求項17記載の信
号処理装置。 - 【請求項20】 N個のサンプルの時系列信号に対し
て、周波数分析を行い、出力された周波数について、そ
の近傍周波数の時間変動及び/又は振幅の時間変動を分
析し、分析結果の周波数変調パラメータ及び/又は振幅
変調パラメータに基づいて、残差の総エネルギを最小と
する変調信号を抽出することで得られた最終的な残差と
上記変調信号の情報とが入力されるのに応じて、上記変
調信号の情報に基づいて変調信号を再構成し、当該再構
成後の変調信号に上記最終的な残差を加算することによ
り上記時系列信号を合成する信号合成工程を有すること
を特徴とする信号処理方法。 - 【請求項21】 上記周波数分析では、上記時系列信号
の周波数が基本波成分と高調波成分とに分けて分析さ
れ、上記基本波成分と上記高調波成分のそれぞれについ
て残差の総エネルギを最小とする変調信号が抽出される
ことを特徴とする請求項20記載の信号処理方法。 - 【請求項22】 上記変調信号の情報は、上記基本波成
分及び上記高調波成分の周波数、その周波数における正
弦波及び余弦波の振幅と、少なくとも上記基本波成分の
上記周波数変調パラメータ及び/又は上記振幅変調パラ
メータとを含むことを特徴とする請求項21記載の信号
処理方法。 - 【請求項23】 上記正弦波及び余弦波の振幅がフーリ
エ係数であることを特徴とする請求項22記載の信号処
理方法。 - 【請求項24】 上記正弦波及び余弦波の振幅が残差エ
ネルギを最小とするような最小二乗問題の正規方程式の
解として得られることを特徴とする請求項22記載の信
号処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001130192A JP2002328697A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 信号処理装置及び信号処理方法 |
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