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JP2002328585A - プロセスカートリッジ - Google Patents

プロセスカートリッジ

Info

Publication number
JP2002328585A
JP2002328585A JP2001131631A JP2001131631A JP2002328585A JP 2002328585 A JP2002328585 A JP 2002328585A JP 2001131631 A JP2001131631 A JP 2001131631A JP 2001131631 A JP2001131631 A JP 2001131631A JP 2002328585 A JP2002328585 A JP 2002328585A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developing
process cartridge
toner
frame
contact
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2001131631A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinjiro Toba
真二郎 鳥羽
Shigeo Miyabe
滋夫 宮部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001131631A priority Critical patent/JP2002328585A/ja
Publication of JP2002328585A publication Critical patent/JP2002328585A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが直に触れないように保護し、画像
形成装置本体内での冷却風の乱れを抑えて冷却性を高め
るとともに、破損が生じた場合等におけるトナーが大量
飛散を防ぐことによって信頼性とユーザビリティーの向
上を図ることができるプロセスカートリッジを提供する
こと。 【構成】 画像形成装置本体に対して着脱可能であっ
て、感光ドラム(像担持体)11に形成した潜像を現像
剤によって現像するプロセスカートリッジ15におい
て、現像スリーブ(現像部材)18を保持する現像枠体
17とトナー(現像剤)を収納するトナー収納枠体(現
像剤収納枠体)16の下部を覆うカバー部材(保護部
材)74を固設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
ー等の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置で
は、その使用が長時間に及ぶと感光ドラムの交換、現像
剤の補給や交換、その他の帯電器やクリーナ容器等の調
整・清掃・交換が必要となるが、このような保守作業は
専門知識を有するサービスマン以外は事実上困難であっ
た。
【0003】上記不具合を解消する手段として、像担持
体(感光休ドラム)、現像装置、クリーニング装置等の
画像形成手段をユニット体として一本化したプロセスカ
ートリッジが製品化されている。このプロセスカートリ
ッジによれば、プロセス機器についてメンテナンスの必
要が生じればユーザー自身が簡単に保守・交換を行うこ
とが可能となり、高品位な画質を安価、且つ、容易に得
ることができる。
【0004】ところで、プロセスカートリッジには現像
装置、帯電装置、その他画像形成に必要な機器に給電を
行う必要がある。又、近年、トナー量の逐次検知、トナ
ーシールの自動巻き取り等、プロセスカートリッジはよ
り多機能化してきている。
【0005】更に、よりユーザビリティーを高めるた
め、プロセスカートリッジの大容量化と着脱動作の容易
化が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プロセ
スカートリッジには以下のような課題があった。
【0007】1.多機能化する内部構成部品にユーザー
自身が触れた場合にも本来の機能を十分に発揮できるた
めの課題。
【0008】2.大容量化に伴いプロセスカートリッジ
の装置本体への着脱を装置本体前面で水平に行う場合、
プロセスカートリッジの自重等でこれが傾いて挿入され
た場合にプロセスカートリッジの凹凸で引っ掛かり感が
生じないようにするための課題。
【0009】3.着脱動作において万一ユーザーがプロ
セスカートリッジを落下させてしまった場合やシール部
材や現像枠体等が著しく破損した場合に大量のトナーが
流出しないための課題。
【0010】4.プロセスカートリッジ使用中における
機内昇温防止のために強制冷却する際にプロセスカート
リジの凹凸で冷却風に乱れを生じさせないための課題。
【0011】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ユーザーが直に触れないよう
に保護し、画像形成装置本体内での冷却風の乱れを抑え
て冷却性を高めるとともに、破損が生じた場合等におけ
るトナーが大量飛散を防ぐことによって信頼性とユーザ
ビリティーの向上を図ることができるプロセスカートリ
ッジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に対して
着脱可能であって、像担持体に形成した潜像を現像剤に
よって現像するプロセスカートリッジにおいて、現像部
材を保持する現像枠体と現像剤を収納する現像剤収納枠
体の下部を覆う保護部材を固設したことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記像担持体と直交する断面における前記
保護部材と像担持体との最短距離を前記現像枠体と像担
持体との最短距離に略等しく設定したことを特徴とす
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記現像剤収納枠体の底部に設けら
れた現像剤残量検知手段を前記保護部材で覆ったことを
特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記保護部材によって前記現像枠体
と前記現像剤収納枠体とを連結する連結部材を覆ったこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0017】[プロセスカートリッジ及び画像形成装
置]図1は本発明に係るプロセスカートリッジの主断面
図、図2は画像形成装置の主断面図である。
【0018】本実施の形態に係るプロセスカートリッジ
15は、図1に示すように、像担持体である電子写真感
光ドラム11の周囲に帯電手段である帯電ローラ12、
現像装置としての現像スリーブ18と現像ブレード4
0、トナーを収納するトナー収納枠体16及びクリーニ
ング手段としてのクリーニングブレード14を配置し、
これらをハウジングで覆って一体的に構成され、図2に
示す画像形成装置本体Cに対して着脱される。
【0019】而して、プロセスカートリッジ15は、図
2に示す画像形成装置Cに装着されて画像形成に供せら
れる。
【0020】即ち、装置下部に装着されたシートカセッ
ト6から搬送ローラ7によってシートSを搬送し、この
シートSの搬送と同期して感光ドラム11に露光装置8
から選択的な露光を行って感光ドラム11上に潜像を形
成する。その後、トナー収納枠体16に収納したトナー
を現像ブレード40により現像スリーブ18の表面に薄
層担持せしめ、現像スリーブ18に現像バイアスを印加
することによって潜像を現像してこれをトナー像として
顕像化する。このトナー像を転写ローラ9へのバイアス
電圧の印加によって、搬送されるシートSに転写し、そ
のシートSを定着装置10へ搬送してトナー像をシート
Sに定着し、トナー像が定着されたシートSを排紙ロー
ラ2によって装置上部の排出部3に排出する。
【0021】[プロセスカートリッジの枠体構成]プロ
セスカートリッジの構成を図1〜図7に基づいて説明す
る。尚、図3はプロセスカートリッジの一側面から見た
側面図、図4はプロセスカートリッジの他側面から見た
側面図、図5及び図6はプロセスカートリッジの斜視
図、図7はプロセスカートリッジの分解斜視図である。
又、感光ドラム長手方向において、装置本体の奥側を奥
側、装置本体から駆動を伝達される側を駆動側、反対側
を前側又は非駆動側と定義する。
【0022】図1及び図7に示すように、プロセスカー
トリッジ15は、ドラム軸受部材22,23を介して回
転自在に支持されている感光ドラム11、帯電ローラ1
2、クリーニングブレード14及び廃トナー収納部13
cを一体的に支持しているクリーニング枠体13と、現
像スリーブ18と現像ブレード40(図7には不図示)
を一体的に支持している現像枠体17と、トナーを収納
しているトナー収納枠体16の3つの枠体を有し、これ
らの枠体13,16,17を両側面でサイドカバー1
9,20によって固定して一体的に構成されている。
尚、枠体(ユニット)の構成については後述する。
【0023】駆動側サイドカバー19は、プロセスカー
トリッジ15の主断面を覆う程度の大きさを有してお
り、プロセスカートリッジ長手方向一端部に配置され、
クリーニング枠体13とトナー収納枠体16を両側から
一体的に支持している。このサイドカバー19の穴部1
9aがクリーニング枠体13の感光ドラム中心と同軸上
に位置決めされる。このとき、ドラム軸受部材22を介
してサイドカバー19の位置決めが行われている。
【0024】又、感光ドラム11から出来るだけ離れた
位置に設けた位置決め部19bにおいて、クリーニング
枠体13の側面に設けられた位置決め部13bと回転方
向の位置を決めており、サイドカバー19はビス200
で固定される。
【0025】更に、トナー収納枠体16は、その一端面
において位置決め部16a,16bを設け、その位置決
め部でサイドカバー19に配設された位置決め部19
b,19dで位置を決めてビス200で固定される。非
駆動側のサイドカバー20も同様な方法でクリーニング
枠体13と現像枠体17の位置決めを行っている。又、
ドラム軸受部材23は画像形成装置本体Cへの位置決め
部材も兼ねている。
【0026】ドラムシャッター27(図7には不図示)
は、感光ドラム11の転写ローラ9と対向している露出
部にユーザーの手が触れたり、光が射し込んで感光ドラ
ム11が帯電しないよう保護している。尚、ドラムシャ
ッタ27は、プロセスカートリッジ15を画像形成装置
Cの所定位置に保持させれば不図示の開閉機構により退
避する。
【0027】又、現像枠体17の下方からトナー収納枠
体16の下方にかけてカバー部材74で覆われている。
このカバー部材74はシール部材21やトナー残量検知
部材72,73(図7には不図示)にユーザーが直接触
れないように保護している。又、このカバー部材74は
現像枠体17に触れないようにトナー収納枠体16とク
リーニング枠体13に支持されている。
【0028】次に、現像枠体17の位置決めについて図
1及び図7を用いて簡単に説明する。
【0029】現像枠体17は、現像剤スリーブ18の駆
動側に設けた吊り穴17aを揺動の回転中心とし、感光
ドラム中心に現像スリーブ中心が向かうように揺動可能
に支持されている。つまり、現像スリーブ18を含む現
像枠体17は、クリーニング枠体13上の駆動側に吊り
穴17aを中心として揺動可能に配置されており、且
つ、前述のようにクリーニング枠体13とトナー収納枠
体16は相対的に動くことなく固定されているため、現
像枠体17はトナー収納枠体16に対して相対的に移動
可能である。
【0030】更に、現像枠体17の非駆動側には、現像
スリーブ18の長手方向中心軸線上に突部56eが形成
され、該突部56eを感光ドラム中心方向に加圧するよ
うに構成されている。突部56eは駆動側サイドカバー
19に設けられた溝(本実施の形態では感光ドラム中心
方向に略平行で直線形状の長穴)19eに挿入され、感
光ドラム中心方向に移動可能に構成されている。又、溝
19eの内部には不図示のD加圧ばねが前記突部56e
を加圧するように配設されている。
【0031】上記溝19eは同時に現像スリーブ18の
移動方向を規制する位置決めの役割も担っている。ここ
で、駆動力が働いた場合、感光ドラム11と現像スリー
ブ18に設けられたギヤは吊り穴17aを中心として互
いに食い込み方向に力が働き、感光ドラム11と現像ス
リーブ18が離れる方向に力が働くことがないように設
計されている。又、弾性部材によっても現像スリーブ1
8は常に感光ドラム11に向かって加圧されている。
【0032】前記現像枠体17とトナー収納枠体16は
相対的に移動可能であるため、両者の移動範囲を吸収す
るシール部材21で連結してトナー漏れを防止する構成
となっている。尚、シール部材21は現像装置の移動を
妨げる反発力が少ない形状が望ましく、少なくとも1箇
所以上の折り目を有する形状、若しくは蛇腹形状が望ま
しい。本実施の形態では、前記シール部材21は100
μm程度の軟質のフィルムを2重に折り返して袋形状を
形成している。又、エラストマーを用いて2箇所の折り
目(図示せず)を有し、反発力を小さくしても良く、エ
ラストマーの代わりに発泡ウレタン部材、低硬度ゴム、
シリコン等の柔軟性に優れた材料を選択しても良い。こ
の場合、蛇腹形状を省略しても同様の効果が得られる。
【0033】このような構成にすることにより、トナー
が増大したときでも、トナーによる負荷はサイドカバー
19,20に掛かり、現像スリーブ18に生じることは
ない。従って、感光ドラム11に余計な負荷を与えず、
安定した画像を得ることができる。
【0034】更に、各枠体13,16をその側面でサイ
ドカバー19,20によって連結することにより、サイ
ドカバー19,20の部品で各枠体13,16の位置決
めを行うことができ、枠体13,16を精度良く連結す
ることができる。
【0035】[クリーニングユニットの構成]図1及び
図7に示すように、帯電装置は接触帯電方法を用いたも
のであり、両端支持され感光ドラム11に平行な金属軸
12aの外周に導電性ゴム12bを設けた帯電ローラ1
2が用いられている。この金属軸12aの両端は感光ド
ラム11の半径方向を向いた軸受ガイドに移動自在に嵌
合している帯電ローラ軸受25に回転自在に嵌合してい
る。この帯電ローラ軸受25と軸受ガイドの終端との間
に縮設した帯電ローラ加圧ばね26により帯電ローラ1
2は感光ドラム11の母線に圧接され、該感光ドラム1
1に従動回転する。尚、帯電ローラ12は装置本体の不
図示の高圧電源から駆動側の加圧ばね26と帯電ローラ
軸受25を介して高圧を供給されている。
【0036】クリーニングブレード14は、現像装置に
よって感光ドラム11に可視像化されたトナー像が転写
ローラ9によってシートSに転写された後、感光ドラム
11上に残ったトナーをクリーニングするものであり、
クリーニングされた廃トナーは廃トナー収納部13cに
蓄えられる。
【0037】クリーニングブレード14は、感光ドラム
11と平行していて全体として板状に成形されており、
感光ドラム11の周面の移動方向に対してカウンター方
向に先端が向いて感光ドラム11に圧接するゴムブレー
ド14aと該ゴムブレード14aが接着や溶着等で固定
された支持板金14bを有する。クリーニングブレード
14の長手は帯電ローラ12の導電性ゴム12b部より
やや長く、支持板金14bは断面L形で不図示の小ねじ
によってクリーニング枠体13に固定されている。
【0038】スクイシート29は、図1に示すように、
弾性を有するシートであって、感光ドラム11の回転方
向に対してクリーニング枠体13の感光ドラム側開口部
13dを挟んでクリーニングブレード14の上流側のク
リーニング枠体13の座面に配置されており、転写後、
感光ドラム11上に残留するトナーは通過させるが、ク
リーニング枠体13内からスクイシート29と感光ドラ
ム11の間を摺り抜けて転写後の残留トナーが洩れない
程度に感光ドラム11に軽く圧接されている。
【0039】[感光ドラムユニットの構成及び駆動構
成]次に、画像形成装置本体Cから感光ドラム11ヘ駆
動力を伝達する駆動力伝達機構であるカップリング手段
の構成を図7〜図9に基づいて説明する。
【0040】本実施の形態では、感光ドラム11の駆動
手段として、特許第2875203号に記載されている
駆動伝達手段を採用している。
【0041】図8はドラムフランジ30を取り付けた感
光ドラム11の斜視図であり、図9はカップリングとし
ての凸軸30a(ドラムフランジの一部)とドラム駆動
カップリング112(装置本体Cに設けられている)と
の関係説明図である。
【0042】図7〜図9に示すように、感光ドラム11
の一端部に固着されたドラムフランジ30にカップリン
グ凸軸30a(円柱形状)を設けたものであり、前記凸
軸30aの先端面に捩れた突起としての凸部30bが形
成されている。尚、凸部30bの端面は凸軸30aの端
面と平行である。又、この凸軸30aはドラム軸受22
に嵌合してドラム回転軸として機能する。そして、本実
施の形態では、ドラムフランジ30とカップリング凸軸
30a及び凸部30bは一体に設けられている。
【0043】又、ドラムフランジ30にはプロセスカー
トリッジ15の内部の現像スリーブ18に駆動力を伝達
するため、はす歯ギヤ30cが一体に設けられている。
従って、図8に示すように、前記ドラムフランジ30
は、はす歯ギヤ30cと凸軸30a及び凸部30bを有
する一体成型品であって、駆動力を伝達する機能を有す
る駆動力伝達部品である。
【0044】そして、前記凸部30bの形状は捩れ多角
柱であって、詳しくは略正三角柱で軸の回転方向に捩れ
た形状を有している。又、前記凸部30bと嵌合する捩
れた穴31は、断面が多角形の軸の回転方向に捩れた穴
である。尚、前記ドラム駆動カップリング112は断面
が略正三角形である。そして、このドラム駆動カップリ
ング112は、装置本体Cに設けられた不図示のギヤと
一体的に回転する。
【0045】而して、本実施の形態においては、プロセ
スカートリッジ15が装置本体Cに装着され、凸部30
bと装置本体Cに設けられたドラム駆動カップリング1
12とが嵌合し、ドラム駆動カップリング112の回転
力が凸部30bに伝達される際、略正三角柱の凸部30
bの各頂点とドラム駆動カップリング112の内面とが
等しく当接するために互いに軸芯が合致する。更に、そ
の捩れ形状によってドラム駆動カップリング112が凸
部30bを引き寄せる方向に力が作用し、凸部端面がド
ラム駆動カップリング112と当接する。そこで、前記
凸部30bと一体の感光ドラム11は、画像形成装置本
体C内で軸方向の位置及びラジアル方向の位置が安定し
て決まる。
【0046】ここで、前記凸軸30a及び凸部30b
は、前記ドラムフランジ30が感光ドラム11の一端部
に取り付けられた際に感光ドラム11の軸心と同軸上に
位置するようにドラムフランジ30に設けられている。
このドラムフランジ30は感光体ドラム11にカシメ或
は接着等によって取り付けられる。又、ドラムシリンダ
ー11aの周囲には感光体11bが被覆されている。
【0047】又、感光ドラム11の他端側にはドラムフ
ランジ32が固設されており、このドラムフランジ32
には平歯ギヤ32aが一体的に成型されている。尚、ド
ラムフランジ30,32の材質としては、ポリアセター
ル(polyaceta1)、ポリカーボネイト(polycarbonate
)、ポリアミド(polyamide )及びポリブチレンテレ
フタレート(polybutyleneterephthalate )等の樹脂材
料を用いている。但し、他の材質を適宜選択して用いて
も構わない。
【0048】[現像ユニットの構成]次に、現像装置を
図1及び図10〜図14に基づいて更に詳細に説明す
る。
【0049】図10は現像装置の駆動側の斜視図、図1
1は現像装置の駆動側の組立斜視図、図12は現像スリ
ーブの駆動側の組立斜視図、図13は現像スリーブの非
駆動側の組立斜視図、図14はマグネットローラ軸受と
スリーブ接点板の単品の斜視図である。
【0050】現像枠体17には、 前述のように画像形成
に係る構成要素として現像スリーブ18と現像ブレード
40が組み込まれている。
【0051】図10及び図11において、現像ブレード
40は、厚さ1〜2mm程度の板金40aにウレタンゴ
ム40bがホットメルト、両面接着テープ等で固定され
たものであり、ウレタンゴム40bが現像スリーブ18
の母線に接することによって現像スリーブ18周面上の
トナー量を規制する。尚、現像ブレード40としてはシ
リコンゴムを採用する場合がある。
【0052】現像枠体17に設けられたブレード取付部
としてのブレード突き当て平面17fにはねじ用穴17
gが、やや中央寄りには位置決め用ダボ(不図示)がそ
れぞれ設けられている。ここで、板金40aに設けられ
た嵌合穴40dを前記ダボ(不図示)に嵌合する。その
後、板金40aに設けられたねじ用穴40cを挿通して
ビス201をねじ用穴17gにねじ込み、板金40aを
平面17fに固定する。このようにしてウレタンゴム4
0bの先端の位置が決まり、現像スリーブ18へのウレ
タンゴム40bの当接圧が決まり、ウレタンゴム40b
の先端から当接位置までの距離が決まって現像条件が決
まる。又、現像ブレード40の板金40aは、ウレタン
ゴム40bが現像スリーブ18ヘ長手方向で均一に当接
するよう板金40aの剛性を高めるため、その一端は略
90°に曲げられて曲げ部40eとして構成されてい
る。
【0053】尚、現像枠体17には、その開口部17a
の上方長手方向(第1直線部41c)から短手方向(第
2直線部41a)に沿ってトナーの外部への漏れを防ぐ
ため、略コの字状のモルトプレーン等の弾性シール部材
41を貼り付けている。現像枠体17と現像ブレード4
0の間にこの弾性シール部材41を挟み込み、潰すこと
によってトナーの外部への漏れを防止している。更に、
この弾性シール部材41にはその長手方向端部に数mm
飛び出している耳部41bが形成されている。この耳部
41bは後述の磁気シール50の位置決めを担ってい
る。
【0054】又、現像枠体17の開口部17aの長手方
向両端から現像スリーブ18に沿う円弧面171までに
沿って設けた溝17kに磁気シール50が取り付けられ
ている。この磁気シール50に関しては後述する。
【0055】更に、下顎部17mには現像スリーブ18
の母線に接する薄片の弾性シール部材(不図示)が貼り
付けられている。現像スリーブ18はアルミニウム、ス
テンレス等の金属材料から成る円筒部材であり、その外
径は16〜20mm程度であり、肉厚は0.5〜1mm
程度である。又、その表面には現像剤の帯電性を高める
ためにカーボンコート、ブラスト等が施されている。
尚、本実施の形態ではカーボンコートのみを施してい
る。
【0056】現像スリーブ18の一端部にはアルミニウ
ム、ステンレス等の金属材料より成る段付きの円筒部材
であるスリーブフランジ91が圧入部91aにより圧入
されている。このスリーブフランジ91には、現像スリ
ーブ18と同軸であり、より外径が小さい第1円筒部9
1bと第2円筒部91cが設けられている。そして、こ
の第1円筒部91bには、現像スリーブ18と感光ドラ
ム11の対向距離を規制するためのリング状の距離規制
部材53(図13参照)が設けられている。尚、この距
離規制部材53はポリアセタール等の絶縁性の材質で構
成されている。
【0057】又、第2円筒部91cには現像スリーブ1
8を回転自在に支持し現像枠体17に位置決めするため
の現像軸受部材55(図12参照)を配置している。第
2円筒部91cの先端には二面幅部91dを有し、この
二面幅部91d付の第2円筒部91cに嵌合して回り止
めされて合成樹脂製の現像スリーブギヤ54が嵌合して
いる。この現像スリーブギヤ54は感光ドラム11の端
部に設けられたドラムフランジ30のギヤ部30c(図
8参照)から駆動を受けて現像スリーブ18を回転させ
る。又、その軸方向の推力は現像スリーブ18の中央部
へ向うように捩れている。そして、スリーブフランジ9
1の圧入部91aと同軸には後述するマグネットローラ
軸受94を固定する固定部91eとマグネットローラ軸
受94の回転を規制する溝部91fが設けられている。
【0058】更に、他端側のスリーブフランジ92はほ
ぼスリーブフランジ91と同一構成であり、現像スリー
ブ18の端部に圧入固定されるアルミニウム、ステンレ
ス等の金属材料より成る段付きの円筒部材である。大径
部は現像スリーブ18と固定するための圧入部92aで
あり、この圧入によって現像スリーブ18に対してスリ
ーブフランジ92は回転不能に固定されている。又、ス
リーブフランジ92の圧入部92aの外側には、圧入部
92aと同軸で外径が小さい第1円筒部92bが設けら
れている。そして、この第1円筒部92bには、現像ス
リーブ18と感光ドラム11の対向距離を規制するため
の距離規制部材53を設け、更に外径が小さい第2円筒
部92cには現像スリーブ18、後述するマグネットロ
ーラ90が一体となって現像軸受部材56に支持されて
現像枠体17に固定されている。
【0059】又、第1円筒部92bと同軸上に内周に貫
通穴92dが形成されており、この貫通穴92dは後述
するマグネットローラ90が通り、現像軸受部材56に
位置決めされる。
【0060】マグネットローラ90は大径部90aとそ
の端部の軸支持部90b,90cから成り、大径部90
aは現像スリーブ18に内包され、その表面に磁力が着
磁されている。通常、その1極が感光ドラム11とほぼ
対向するように配置されており、その他の磁極も最適な
位置に配置されて4極で形成されている。又、現像スリ
ーブ18上の磁力が安定するように、大径部90aの表
面と現像スリーブ18の表面の距離は一定に保たれてい
る。この距離を一定に保つために、軸支持部90cは現
像軸受部材56により支持されている。又、周方向の磁
極の配置が安定するようにDカット部96c1により規
制されている。そして、軸支持部90bは、スリーブフ
ランジ91に内包したマグネットローラ軸受94に支持
されている。
【0061】上記マグネットローラ軸受94は、Dカッ
ト状のモールド部材であり、図14に示すように、その
外周面に外径部94dとダボとして形成された回転止め
部94c及びDカット面94fが形成されている。この
外径部94dは、図12に示すスリーブフランジ91の
固定部91eに嵌合されており、回転止め部94cは二
面幅部91dに係合され、スリーブフランジ91と一体
となって回転する。又、Dカット面94fに形成されて
いる現像スリーブ軸線に直角に外方に突出したダボとし
ての回転止め部94cとDカット面94fにより後述す
る現像スリーブ接点板93の支持位置決めを行ってい
る。
【0062】更に、マグネットローラ軸受94の内周に
はマグネットローラ90を位置決めする位置決め穴94
aが形成されており、この位置決め穴94aは直径5〜
10mm、深さ3〜8mmを有しており、その内径精度
もマグネットローラ90の位置精度を高めるために8〜
9級、表面粗さもRa0.8程度に設定されている。
又、マグネットローラ90は固定されており、マグネッ
トローラ軸受94は現像スリーブ18と一体になって回
転しているため、位置決め穴94aで摺動することにな
る。そのため、マグネットローラ軸受94の材質には、
マグネットローラ90との摺動性の良い材質、例えばP
PS等が用いられる。又、マグネットローラ軸受94の
端面には現像スリーブ18に対して軸方向の位置を保つ
ためにスリーブフランジ91の端面に突き当たるための
鍔部94gとスリーブ接点板93を固定するためのダボ
94bが立っている。
【0063】スリーブ接点版93は直線部93gの両側
に略直角に屈曲片部を略コの字形状に形成したもので、
厚さが0.1〜0.3mmの導電性を有する薄板のばね
材料(例えばCu合金、SUS等のFe系合金)で構成
され、対向する一対の屈曲片部と直線部93gによりマ
グネットローラ軸受94の両端面及び外周面の一部を覆
うように固定されている。これは、スリーブ接点板93
の一方の前記屈曲片部に形成された係合穴93bと直線
部93gに形成された係合穴93eがマグネットローラ
軸受94のダボ94b,94cにそれぞれ係合し、直線
部94gがDカット面94fに接することにより位置決
めされる。
【0064】又、スリーブ接点板93には現像スリーブ
18の内周面に当接する腕部93a,93hが形成され
ており、現像スリーブ18と電気的に接続されている。
この腕部94a,94hは現像スリーブ中心で円周上に
180°対向するように配置されている。これは、スリ
ーブ接点板93を組み付ける際に組付抵抗のバランスを
良くするためである。
【0065】更に、腕部94a,94hはマグネットロ
ーラ軸受94がスリーブフランジ91から抜け落ちる方
向に対して抗するように配置されている。そして、スリ
ーブ接点板93の一方の屈曲片部93dには後述する電
極軸95で弾性的に当接する腕部93fが切り起こすよ
うに設けられ、この腕部93fにばね性を付与してい
る。このとき弾性変形する部分は前記一方の屈曲片部9
3dから腕部93fにかけてである。又、電極軸95が
接触するときにスリーブ軸線に対してほぼ直角な平面に
収まるように予めZ型形状に成形している。
【0066】又、現像スリーブ18にはスリーブ接点板
93を介して装置本体の高圧電源(不図示)から高圧を
供給されるが、その詳細については後述する。
【0067】駆動側の現像軸受部材55は摺動性が向上
した樹脂製の部材から成り、厚さ2〜5mm程度の平板
状で構成されている。この平面部の略中央には円筒状の
軸受部55aが形成されており、この軸受部55aの内
径は8〜15mmに設定されている。この軸受部55a
がスリーブフランジ91の第2円筒部91cと嵌合し、
現像スリーブ18が回転摺動する。
【0068】又、平面部には現像枠体17との位置を決
めるためのダボ55c,55fが軸受部25aと略平行
に形成され、現像枠体17に位置決めされる。このダボ
55cの先端で、ダボ55cと同軸であるダボ55d,
55eは後述する磁気シール50の位置決めとして使用
される。そして、同じく平面部には現像枠体17とビス
等で固定するためのビス用穴55bが設けられている。
現像軸受部材55のダボ55cが嵌合穴(不図示)にダ
ボ55fが嵌合長穴に嵌合し、現像軸受部材55の面5
5gが現像枠体17の現像スリーブ18と平行な方向に
おける端面に突き当たり、端面に設けられたねじ穴(不
図示)に現像軸受部材55に設けられたねじ穴55bを
挿通してビス202をねじ用穴にねじ込み、現像軸受部
材55を現像枠体17に固定する。これにより、現像枠
体17に固定される現像ブレード40と現像スリーブ1
8の位置は確実に決まり、安定した画像が出力される。
【0069】非駆動側の現像軸受部材56は厚さ2〜5
mm程度の平面部56dと突部56cから成り立ってい
る。突部56cは、その外径が8〜15mm程度であ
り、サイドカバー19の溝部に嵌合している。又、突部
56cにはDカット面56fが形成されている。このD
カット面56fは現像スリーブ18と感光ドラム11の
各中心を結んだ線と略直角に形成されており、前記D加
圧ばね34の加圧力をガイド部材33を介して受ける面
であって、現像スリーブ18が感光ドラム11に向かっ
て確実に加圧されるようになっている。これにより、現
像スリーブ18は弾性部材のばね力を損失することなく
確実に加圧され、感光ドラム11と現像スリーブ18の
距離はどのような場合も安定し、画像の安定化に繋が
る。
【0070】又、現像軸受部材56の平面部56dの突
部56cとは反対側には円筒状の軸受部56aが形成さ
れており、この軸受部56aは突部56cの外径と同軸
であり、その内径は8〜15mmである。この軸受部5
6aがスリーブフランジ92の第2円筒部92cと嵌合
し、現像スリーブ18が回転摺動している。このとき、
現像スリーブ18は感光ドラム11に対して回転方向の
位置は現像軸受部材56とサイドカバー19のみで決ま
っており、精度良く保証されている。つまり、感光ドラ
ム11に対して平行度が保証され、公差角が付くことに
よる弊害(感光ドラム11に対する距離が中央で狭くな
る)がなくなる。
【0071】更に、軸受部56aの更に奥ではDカット
状の位置決め穴56bが突部56cと同軸に形成されて
いる。この位置決め穴56bはマグネットローラ90の
外径部90c及びDカット面90c1と嵌合して位置が
決まる。マグネットローラ90と現像スリーブ18は現
像軸受部材55,56で決まり、精度保証し易い。又、
マグネットローラ90の4磁極のうち、1磁極は感光ド
ラム11にほぼ対向しているが、現像軸受部材55,5
6とサイドカバー19,20で感光ドラム11に対する
位置が決まるため、これについても精度保証し易い。
又、現像軸受部材56の現像枠体17への位置決めと固
定は、現像軸受部材55と同様な構成であるため、その
説明は省略する。
【0072】現像軸受部材55,56は、その軸受部に
現像スリーブ18を回転摺動させる部分を有するため、
その材料には摺動特性が良くて比較的高価な材質(例え
ば、PPS、PAベースの軸受材)を用いることがあ
る。そのため、その部分のみ軸受ブッシュ、ハウジング
と部品を分ければ、高価な材質を使う部品の体積は少な
くて済み、ハウジングはHIPS等の比較的安価な材質
を使用することができる。
【0073】磁気シール50は、その構成要素である磁
石50aがNd−Fe−Bの磁性粉末を含有するナイロ
ンバインダを備えた幅3〜4mmの射出成形品であり、
もう1つの構成要素である磁性板50bが厚さ1〜1.
5mmの鉄材である。そして、磁石50aと磁性板50
bとの接合方法は、射出成形のインサート成形によって
形成されている。但し、接着剤両面テープ、磁力のみに
よる吸着接合でも後述の効果は同様に得られる。
【0074】又、現像スリーブ18と磁気シール50と
の間隙は0.1〜0.7mmであり、そのときの磁気シ
ール50の磁力による現像スリーブ18の表面の磁束密
度は1000〜2000Gs程度ある。そして、磁気シ
ール50内の磁石50aと磁性板50bとの位置関係
は、現像枠体17の開口部17a側(図16に示す現像
スリーブ18に点線で示す中央部)に磁石50aが、
又、開口部17aより外側(図16に示す現像スリーブ
18の長手方向の両端部)に磁性板50bが配置されて
いる。
【0075】上述のように磁石50aを現像枠体17の
開口部17a側に、磁性板50bを開口部17aより外
側にそれぞれ配置することによって磁気シール50の磁
力線は、磁石50aと磁性板50bとの間に形成され、
透磁率の高い磁性板50bに入っていくため、磁気シー
ル50の幅の外側まで拡がる磁力線が発生しない。
【0076】従って、磁気シール50の表面の磁力線に
沿って拡がるトナーは、磁性板50b側(開口部17a
の外側)では磁性板50bから外側に存在しないため、
現像スリーブ18の回転によってトナーが間隔規制部材
53に接触するということがなくなる。
【0077】そこで、間隔規制部材53を磁気シール5
0の側面まで近接することが可能になり、当然それによ
るプロセスカートリッジ15の小型化と同時に画像形成
装置本体Cの小型化が可能になる。又、磁気シール50
上のトナーは磁性板50bより現像枠体17の開口部1
7aよりも外側に拡がらないため、磁気シール50の表
面の磁力の強い範囲で確実にトナー保持することが可能
となり、ユーザーによってプロセスカートリッジ15を
画像形成装置本体Cへ着脱する際の衝撃等を加えられて
もトナーが漏れることのない良好なシール性が得られ
る。
【0078】又、磁性板50bを磁石50aの側面に配
置することによって、上述のように磁力線が磁性板50
bに入っていくということは発散していく磁力線を磁性
板50bに集中させることである。従って、磁石50a
表面の磁束密度が高くなって磁力が大きくなるため、シ
ール性の更なる向上を図ることができる。又、シール性
に余裕がある場合は磁力の小さい安価な磁石を用いるこ
とができるため、コストダウンを図ることができる。
【0079】更に、磁気シール50の位置決めは、前述
した現像軸受部材55から突き出したダボの先端の第1
段部55dが磁気シール50の位置決め穴50dに嵌合
し、回転自在に支持される(ここでは、駆動側のみ示し
たが、非駆動側も同様である)。そして、第1段部55
dの先端の第2の段部55eが現像枠体17の前記位置
決め穴と同軸であり、取付溝17kに対して反対側に形
成された位置決め穴(不図示)に嵌合し、磁気シール5
0を両持ちで支持している。磁気シール50を両持ちで
支持することにより、位置決め軸は或る程度細くして
も、強度的にしっかりとした支持が可能である。そのた
め、省スペース化に繋がる。又、位置決め軸は成形上倒
れ易いが、現像枠体17の位置決め穴と17lの同軸度
は成形上比較的出し易いため、磁気シール50の位置決
めは精度良く行われる。
【0080】次に、磁気シール50の回転方向の位置決
めについて説明する。
【0081】磁気シール50の回転方向の位置決めは、
磁気シール50の先端部50mが前記下顎部17mの裏
側に突き当てることによって行われる。又、確実に突き
当てるための付勢力は磁気シール50の直線部50cと
現像ブレード40の板金40aの間に介在した磁気シー
ル50の耳部が圧縮されたことによる反発力によって発
生させる。このように磁気シール50は位置決め穴50
dを中心にして時計周り方向に付勢力が働き、確実に現
像スリーブ18と磁気シール50の位置は決まる。
【0082】又、磁気シール50と現像スリーブ18の
相対位置は現像軸受部材55,56のみで決められるた
め、公差の積み上げによるギャップのばらつきが極力抑
えられ、トナー漏れに対するマージンアップとなる。更
に、付勢力の発生は磁気シール50の一部を使うことに
より、余分な部品を使用することなく低コストで確実な
位置決めができる。又、磁気シール50に絶縁性の材質
を使用することにより、例えば現像ブレード40の板金
に高圧を印加したくないときにリーク防止としての役目
も果たす。
【0083】[現像ユニットの支持構成]次に、現像装
置の支持構成について図1、図7、図15、図16及び
図21を用いて説明する。尚、図15は図4を一部拡大
してサイドカバーが無い状態を示した側面図、図16は
図3を一部拡大してサイドカバーが無い状態を示した側
面図、図21はプロセスカートリッジの駆動側のサイド
カバーが無い状態を表した斜視図である。
【0084】前述のように、最適な画像を出力するため
には現像スリーブ18と感光ドラム11は最適なSDギ
ャップを保っていなければならない。そのため、本実施
の形態では感光ドラム11に対して現像スリーブ18を
最適な加圧力(以下、D加圧と称する)を掛け、SDギ
ャップを保持している(図2参照)。この場合、最適な
D加圧とは駆動側、非駆動側それぞれ500g〜200
0g程度である。これ以下であれば、振動等でSDギャ
ップが開いてしまい、白抜け等の画像不良が発生する。
又、これ以上だと、D加圧によって間隔規制部材が潰
れ、SDギャップが狭くなるとともに、D加圧によって
SDコロ内周と外周に負荷が掛かり、耐久により削れ等
が発生し、最適なSDギャップが保持できなく可能性が
ある。本実施の形態では、以下に示すような構成を採用
することによって安定したSDギャップを保持してい
る。
【0085】以下、駆動側と非駆動側に分けて現像装置
の支持(SDギャップの保持方法)について説明する。
【0086】図10、図11、図15及び図21に示す
ように、駆動側では現像枠体17(現像スリーブ18、
現像ブレード40等を含んだ現像装置)は該現像枠体1
7に設けた吊り穴17aをクリーニング枠体13の支持
穴13eに同軸に配置し、平行ピン57を吊り穴17a
と支持穴13eの両者に貫通させることにより揺動の回
転中心とし、感光ドラム中心に現像スリーブ中心が向か
うように揺動可能に支持されている。このとき、駆動側
の感光ドラム11に対する現像スリーブ18の加圧力D
1は、図15に示すように、現像装置の感光ドラム11
のドラムフランジ30に配置されたはす歯ギヤ30cと
スリーブギヤ54のギヤ部54bの噛合力F1と、クリ
ーニング枠体13と現像装置に掛けられたD加圧ばね5
9による力F2と、現像装置の自重F3の3つの力によ
り発生している。
【0087】つまり、3つの力F1,F2,F3とも図
15において平行ピン(揺動中心)57を中心に反時計
回りにモーメントが発生し、現像スリーブ18が感光ド
ラム11に対して加圧されるように設定されている。こ
のとき、感光ドラム11と距離規制部材53の接触点と
揺動中心(平行ピン57の中心)を結んだ線と噛合力F
1の成す角度は5°程度の小さな角度になるように揺動
中心の位置が設定されている。なぜなら、トルクのばら
つきにより噛合力F1がばらつき、結果的にD加圧力D
1が大きくばらつくのを防止するためである。又、自重
F3は前述のように現像剤による負荷が現像装置に掛か
らない構成となっているために安定している。更に、ば
ね力F2も以下に説明するようにロス無く配置支持され
ているため、D加圧力D1は安定した数値となる。
【0088】D加圧ばね59は線径0.5〜1mm程度
のコイル状の引張りばねとなっている。その両端部には
フック部59a,59bを設け、装置への取付部となっ
ている。又、フック部59bはばね部と略直角方向に曲
げられた曲げ部を形成しており、後に説明するよう導通
を取るために用いられる。尚、その材質にはSUS、ピ
アノ線、りん青銅等のばね性のあるものが用いられる。
D加圧ばね59の一方のフック部59aを現像ブレード
18の板金に形成された穴部40k(図15参照)に引
っ掛け、他方のフック部59bをクリーニング枠体13
に設けられた軸13mに引っ掛けている。このとき、D
加圧ばね59は、その直線部がクリーニング枠体13か
ら外側に向くよう配置されている。
【0089】又、現像ブレード40の穴部40kは現像
枠体17から外側に飛び出た所に配置されており、その
穴部40kは幅2〜5mm程度、長さ4〜8mm程度の
大きさである。そして、クリーニング枠体13の軸13
mは感光ドラム11の近傍に配置され、その径は2〜5
mm程度であり、クリーニング枠体13と一体となって
いる。又、穴部40kと軸13mを結んだ線と穴部40
kと揺動中心17aを結んだ線は略直角となるように穴
部40kの位置、軸13mの位置双方が設定されてい
る。
【0090】D加圧ばね59は現像ブレード40に掛け
られているため、現像枠体17単体では軸等の取付部を
枠体から飛び出す形で設ける必要はない。このため、前
記シール部材21(図7参照)の現像枠体17の取り付
け時に取付用治具が設置し易く組立性向上に繋がる。
又、現像ブレード40に取り付け、弾性率が高い金属に
取り付けることになり、ばね力よる変形等、D加圧のロ
スに繋がるようなことがなくなるとともに、現像枠体1
7に直接ダボ等の取付部を設ける場合においても、変形
によるD加圧のロスを無くすため、形状を大きくする必
要がでてきて省スペース化に繋がる。
【0091】次に、非駆動側のD加圧の構成について述
べる。
【0092】図7及び図16に示すように、現像枠体1
7の非駆動側には、現像スリーブ18の長手方向中心軸
線上に突部56eを有し、該突部56eを感光ドラム1
1に加圧するように構成されている。該突部56eはサ
イドカバー19に設けられた溝19e(本実施の形態で
は、感光ドラム中心方向に略平行で直線形状の長穴)に
挿入され、感光ドラム中心方向に移動可能に構成されて
いる。
【0093】又、サイドカバー19の溝19eの内部に
はD加圧ばね34が前記突部56eのDカット面56f
を加圧するように配設されている。D加圧ばね34は線
径0.5〜1mm程度のコイル状の圧縮ばねである。こ
のD加圧ばね34によるばね力がそのまま非駆動側の現
像スリーブ18の感光ドラム11に対するD加圧力D2
となり、ばね力のみで決まることになり、安定した加圧
力が得られる。この溝19eは同時に現像スリーブ18
の移動方向を規制する位置決めの役割も担っている。
【0094】尚、本実施の形態では、現像剤の残量を検
知するために検知手段を設けている。現像スリーブ18
近傍に配置したアンテナ部材と現像スリーブ18との間
の静電容量を測定して現像剤の残量を測定する方法を採
用している。この場合、導電部材である現像ブレード4
0の板金は現像スリーブ18と同電位にする必要があ
る。この給電はD加圧ばね59を用いて行われるが、そ
の詳細については後述する。
【0095】[トナー収納枠体の構成]次に、トナー収
納枠体16について図1及び図7を用いて説明する。
【0096】トナー収納枠体16は大容量化に対応する
ために横長形状になっており、その底面は3つの凹形状
になっている。図示していない本体のモータによって駆
動する3つの撹拌部材60,61,62はトナー収納枠
体16の凹部に対応しており、撹拌部材60,61,6
2に設けられた撹拌翼部材60a、61a、62aによ
ってトナーを現像枠体17へ搬送する。
【0097】トナー収納枠体16を横長形状にすること
によってトナーの自重が緩和できるため、フェーディン
グやトナーの劣化、撹拌トルクの増加等を軽減すること
が可能となる。撹拌翼部材60a〜62aにはポリエチ
レンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド等の
樹脂製シート部材を用いており、トナーの撹拌と搬送を
行う。撹拌翼部材60a〜62aの先端の回転半径はト
ナー収納枠体16の底面16cの半径よりも大きくなっ
ており、先端はトナー収納枠体16の底面16cに擦っ
ている。それによって、トナー収納枠体16の底面16
cにトナーを残すことなくトナーの横搬送を行ってい
る。
【0098】[トナーシールの開封及び撹拌駆動]次
に、トナーシールの開封と前記撹拌部材60,61,6
2の駆動について図1、図17及び図18を用いて説明
する。尚、図17はトナー収納枠体のトナーシール側の
平面図、図18はトナー収納枠体と現像枠体のトナーシ
ール巻き取り機構を示す斜視図である。
【0099】本プロセスカートリッジ15ではトナーシ
ールの自動巻き取り機構を採用している。新品のプロセ
スカートリッジ15においてトナー収容枠体16の開口
部16dはトナーシール部材63で覆われており、トナ
ーシール部材63はトナー収納枠体16に開口部16d
を覆うように溶着又は接着されている。そして、そのト
ナーシール部材63の一端63aが折り返され、トナー
収納枠体16に回転可能に設けられた巻取り部材64に
固定されている。
【0100】又、トナーシール部材63には開口部16
aが全て開口したことを検知するトナーシール検知部材
65が設けられている。つまり、トナーシール部材63
の開封末端部のトナーシール部材63上に表面が導電性
である粘着剤付きアルミニウム箔のトナーシール検知部
材65を設けており、この導通部に画像形成装置本体C
より板金を介して電圧を印加し、その出力電圧を検知す
る。尚、装置本体Cからの電圧の出入力経路については
後述する。
【0101】新品のプロセスカートリッジ15を画像形
成装置本体Cに装着すると、トナーシール部材63が巻
き取られる前は第1導通部65aは導通状態である。こ
れを画像形成装置本体Cが検知する。すると、画像形成
装置本体Cに設けられたモータ130が図示矢印方向に
駆動を始める。そして、アイドラギヤ131を介して駆
動伝達されるTカップリング132によりプロセスカー
トリッジ15に設けられたTカップリングギヤ66とそ
れにより駆動される揺動ギヤ67を駆動伝達する。そし
て、揺動した揺動ギヤ67がアイドラギヤ68に駆動を
伝達し、アイドラギヤ68と噛み合う巻取り部材64の
ギヤ部64aが回転し、トナーシール部材63が図示矢
印方向に巻き取られる。
【0102】そして、開口部16dを全て開口した後、
導通部65aが切断されると絶縁状態となる。この導通
部65aが切断されて絶縁状態を画像形成装置本体Cが
検知すると、画像形成装置本体Cの巻取り部材64を駆
動するTカップリング132に伝達していたモータ13
0が逆回転(矢印方向とは反対方向)する。画像形成装
置本体CのTカップリング132が逆回転を開始し、プ
ロセスカートリッジ15のTカップリングギヤ66も逆
回転を開始する。揺動ギヤ67が揺動アイドラギヤ69
を回転駆動し、アイドラギヤ70を介してトナー収納枠
体16内の撹拌部材60,61,62を回転させる撹拌
ギヤ71に駆動を伝達する構成となっている。
【0103】又、検知部材65は平行して第2の導通部
65bを設けている。この第2の導通部65bの導通状
態を検知することにより、装置内部のプロセスカートリ
ッジ15の有無を検出している。従って、シール部材6
3が巻き取られても検知部は切断されないようにシール
部材63上に保護部63bを設けている(図17参
照)。つまり、トナーシール検知部材65は二股形状で
あり、電圧の入力部は1箇所であり(図17の65
d)、その電圧を検知する出力部を2箇所設けている
(図17の65e,65f)。
【0104】[トナー残量検知機構]次に、トナーの残
量検知機構について図1、図19及び図20を用いて説
明する。尚、図19はトナー収納枠体の内部を表した斜
視図、図20は第1検知部材の単品図である。
【0105】トナー量を逐次検知するために第1のトナ
ー残量検知部材72と第2のトナー残量検知部材73を
設けている。第1の検知部材72を用いてトナーが多い
領域を検知し、第2の検知部材73を用いてトナーが少
ない領域を検知する。具体的には、第1の検知部材72
で使用初期からトナー残量約50%〜約10%程度まで
の検知を行い、第2の検知部材73でトナー残量約50
%〜10%の間からトナーが無くなるまでの検知を行
う。第1の検知部材72は薄板状の基盤から成り、トナ
ーが接しない部分の静電容量を測定することにより、ト
ナー収納部内の静電容量と比較して基盤の固体差をキャ
ンセルしている。第2の検知部材73はトナー収納枠体
16の底面に薄い金属の板から成り、現像スリーブ18
との間の静電容量を検出している。
【0106】ここで、それぞれの検知部材72,73に
ついての動作原理と配置について説明する。
【0107】先ず、第1の検知部材72について説明す
る。
【0108】図20(b)は(a)の反対側から見た図
であり、(c)は第1の検知部材72の展開図である。
第1の検知部材72は測定側出力電極72a、基準側出
力電極72c、共通入力電極72bを有している。測定
側出力電極72aと共通入力電極72bの組み合わせを
測定電極72Aとし、基準側出力電極72cと共通入力
電極72bの組み合わせを基準電極72Cとする。
【0109】図20において、測定電極72Aはトナー
収納枠体16内の内部側面等のトナーと触れる位置に配
置される。対になった電極である測定側出力電極72
a,72bの間で静電容量を測定することにより、電極
表面に触れているトナーの面積の変化を検知し、トナー
収納枠体16内のトナーを知ることができる。つまり、
トナーは空気より誘電率が大きいため、検知部材72表
面のトナーが触れている面積が変化すると電極間の静電
容量が変化することになる。
【0110】基準電極72Cは、トナー収納枠体16内
ではあるがトナーと触れない位置に配置され、環境条件
を変化させたときの静電容量変化が測定電極72Aと同
様の変化をするように設計される。本実施の形態では、
測定電極72aと基準電極72bの電極パターンを同形
状にしている。従って、測定電極72aの静電容量の値
から基準電極72Cの静電容量の値を差し引くことによ
って、あたかも環境条件による静電容量の変化が無いも
のと見なすことができ、検知精度を向上させることが可
能となる。
【0111】第1の検知部材72は好ましくはフレキシ
ブルプリント基盤のような屈曲可能な1枚の基盤の片面
に測定電極72Aと基準電極72Cが設けられており、
折り返してトナー収納枠体16内に配置されるものとす
る。それを両面テープ等の接着剤を用い、トナーが測定
電極72Aの裏側に入り込まないように縁又は裏面全体
を固定する。尚、測定側出力電極、基準側出力電極、共
通入力電極の装置本体との電気的接続経路については後
述する。
【0112】又、第1の検知部材72の配置について
は、図19において、3つの撹拌部材60,61,62
が設けられているが、後述する第2の検知部材73の作
用領域にトナーを送り込む位置にある現像スリーブ18
から2番目に近い撹拌部材61の軸に対して周囲を第1
の検知部材72が囲う位置であるようなトナー収納枠体
16内の駆動側の側壁に配置される。この位置に配置す
ることによって逐次検知を実現しつつ、第1の検知部材
72の面積を小さくすることができるため、部品コスト
を下げることができる。又、現像スリーブ18から離す
ことによって現像バイアスの影響を小さく抑えることが
できる。
【0113】更に、第1の検知部材72は検知部材表面
の近傍の感度が非常に高いため、表面のトナーの除去手
段として表面拭き取り部材61bを設けることは検知精
度を高める上で有効である。その際、構成簡略化のため
に撹拌部材61に拭き取り部材61bを設けることが好
ましい。その際には、第1の検知部材72はトナー撹拌
領域に対応した拭き取り部材61bの機能する範囲で配
置することになる。
【0114】次に、第2の検知部材73について説明す
る。
【0115】図1及び図19において、第2の検知部材
73はトナー収納枠体16の外側に設けられ、更に外側
にカバー部材74を設けている。第2の検知部材73は
板金によってトナー収納枠体16の底面の凹部形状に沿
うように長手全域に形成されている。現像スリーブ18
と現像ブレード40は電気的に接続されており、第2の
検知部材73と現像スリーブ18及び現像ブレード40
の間の静電容量変化を測定してトナー量を検知する。
【0116】第2の検知部材73はトナー収納枠体16
の外側であり、最も現像スリーブ18に近いトナー収納
枠体16の凹部にカシメ又は接着等で固定される。トナ
ー収納枠体16の外側に設けることによって画像形成装
置本体Cと接続する接点までの配線をトナー収納枠体1
6内に渡す必要がないため、トナー漏れの心配がない。
尚、画像形成装置本体Cと接続する経路については後述
する。
【0117】[電気接点構成]これまで述べてきた帯電
ローラ12、現像スリーブ18、現像ブレード40、ト
ナーシール検知部材65、第1及び第2の検知部材7
2,73にはそれぞれ装置本体Cから電圧を印加又はそ
の電圧を検出しなければならない。装置本体Cからそれ
ぞれの部材の電圧出入力経路について主に図5、図21
〜図25を用いて説明する。尚、図21はプロセスカー
トリッジのサイドカバーを取り外した状態の駆動側端面
を主に示す斜視図、図22はサイドカバーを内側から見
た状態の斜視図、図23〜図25はサイドカバーに取り
付けた電極と枠体に枠体側に取り付けた電極の接触する
様子を示す断面図である。
【0118】本プロセスカートリッジ15では前記部材
への電圧の出入力は全てサイドカバー20を介して行わ
れる。以下、各々の部材への出入力経路を詳細に述べ
る。
【0119】先ず、帯電ローラ12ヘの給電経路につい
て述べる。
【0120】図1において、前述のように帯電ローラ1
2ヘは帯電ローラ軸受25、帯電ローラ加圧ばね26を
介して行われる。帯電ローラ軸受25は駆動側のみ導電
性樹脂から成る軸受であり、帯電ローラ12の金属軸に
端部を受けることに電気的に接続している。帯電ローラ
加圧ばね26は線径φ0.5〜1.5mmから成るばね
性のある金属(SUSのようなFe合金、Cu合金等)
で構成されており、クリーニング枠体13の軸受ガイド
部と帯電ローラ軸受25の間で所定の長さに縮むことに
より帯電ローラ12は所定の圧力で感光ドラム11に当
接している。又、このことは、帯電ローラ加圧ばね26
が帯電ローラ軸受25に電気的に接続していることを意
味している。
【0121】更に、クリーニング枠体13には帯電接点
板75が固定されており、この帯電接点板75の一端面
が前記帯電ローラ加圧ばね26とクリーニング枠体13
の軸受ガイドの間に挟まって電気的に接続されている。
【0122】又、帯電接点板75の他端面はクリーニン
グ枠体13のサイドカバー20との対向面に接点面75
bとして露出している。この接点面75bがサイドカバ
ー20に圧入、カシメ等で固定された帯電接点ばねにば
ね部で接し、帯電接点ばねの外部接点部が装置本体の接
点に接する。ここで、帯電接点ばねのばね部は単純板ば
ね形状を有しており、0.5〜3mm程度撓むことによ
り、50〜300gf程度の圧を接点面75bに与えて
確実な電気的接触を達成している。
【0123】次に、現像スリーブ18と現像ブレード4
0ヘの給電方法について説明する。
【0124】現像ブレード40ヘの給電は先に述べた理
由により現像スリーブ18と同電位にするために給電し
ている。従って、装置本体Cと接触する現像接点板ばね
77により両者に給電している。現像接点ばね77はサ
イドカバー20にカシメ等により支持されている。この
現像接点ばね77の外部接点部77aが装置本体Cの接
点部(不図示)より給電される。
【0125】更に、現像接点ばね77の接点部77cが
サイドカバー20にインサート成形等で支持された現像
接点軸78と電気的に接続される。このとき、接点部7
7cは二股に分かれた3角形状を有しており、図22に
示すように、股部で食い込むように接触しており、確実
な導通が得られる。そして、現像接点軸78の先端78
aが現像スリーブ18の内周部91e(図23参照)に
挿入され、図23(b)に示すように現像スリーブ18
内部に支持されたスリーブ接点板93に電気的に接続
し、現像スリーブ18に電圧が印加される。このとき、
スリーブ接点板93は略Z形状であったものが撓んで略
水平状になり、接点軸78の軸方向に50〜300g程
度のばね力が加わり、確実な導通が行われる。
【0126】又、同時に現像接点板77は板ばね部77
aを有し、その板ばね部77aが図21に示すD加圧ば
ね59の直線部の先端部に接触する。D加圧ばね59は
前述のように金属で構成されており、フック部59aが
現像ブレード40の板金の角穴40kの淵に接触してお
り、高圧を給電することができ、現像スリーブ18と同
電位にすることができる。即ち、D加圧を作用させる部
材で給電を行っており、同一部品により2つの機能を持
たせている。これにより、部品の削減によるコストダウ
ン及び省スペース化を達成することができる。
【0127】次に、トナーシール検知部材65への電圧
の出入力について図5、図18及び図21、図22及び
図24に基づいて説明する。
【0128】図5及び図22に示すように、サイドカバ
ー20は、装置本体Cでトナーシール新品検知用の導通
部65a(図18参照)の導通を検知するためのトナー
シール新品検知電極ばね79、プロセスカートリッジ1
5の有無検知用の導通部65b(図18参照)の導通を
検知するためのカートリッジ有無検知電極ばね80、両
者の導通部に電圧を印加するためのトナーシール入力電
極ばね81を支持している。これらの電極は、装置本体
Cの対応する電極に接触するための外部接点部79a,
80a,81aを有している。又、これらの電極ばね7
9,80,81は、トナー収納枠体16に支持されてい
るトナーシール検知部材65に直接接触しているトナー
シール新品検知電極82、カートリッジ有無検知電極8
3、トナーシール入力電極84とそれぞれ電気的に接続
している。
【0129】つまり、それぞれの電極82,83,84
の一端部が単純はり状の板ばねとなっており、検知部材
65の電極部65c,65d,65eにそれぞれ付勢力
を発生させて接触しており、他端部が電極ばね79、8
0,81と接触するためにサイドカバー20と対向する
ように接点面82a,83a,84aを形成している。
本実施例ではトナー収納枠体16の一部であり、巻き取
られたシール部材63を収納する収納部のサイドカバー
20に対向する面に配置されている。そして、電極ばね
79,80,81はその一端部に略Uの字状の板ばね部
79b,80b,81bが形成されている。この板ばね
部79b,80b,81bのUの字が潰れることによ
り、接点面82a,83a,84aに付勢されることに
よって確実に接触する(図24には代表して電極82と
電極ばね79の接触を図示)。
【0130】又、板ばね部79b,80b,81bをU
字状にしたことにより、狭い形状でも確実な接点圧を発
生することができ、より確実な電気的導通を得ることが
できる。そして、電極ばね79は、サイドカバー20の
突き当てリブ20mに突き当てることにより、電極ばね
79が撓んだときの横ずれ(図24において左右方向)
を防止でき、電極板82との接触が外れることがなくな
る。又、電極ばね79のばね部の先端79dが円弧状に
なっていることにより、電極ばね79が多少横ずれ(図
24において左右方向)しても接点圧が変化しない。
【0131】次に、第1のトナー残量検知部材72への
電圧の出入力を図5、図21、図22及び図25に基づ
いて説明する。
【0132】図5及び図22に示すように、サイドカバ
ー20は、第1の検知部材72の測定側出力電圧を検出
する測定側出力電極ばね85、基準側出力電圧を検出す
る基準側出力電極ばね86、両者に電圧を印加するため
の共通入力電極ばね87を支持している。又、これらの
電極は、装置本体Cの対応する電極に接触するための外
部接点部85a,86a,87aを有している。更に、
これらの電極ばね85,86,87は、第1の検知部材
72のそれぞれの電極72a,72b,72cにそれぞ
れ電気的に接続している。
【0133】つまり、電極ばね85,86,87には外
部接点部とは反対側の端部に略への字状の板ばね部85
b,86b,87bが形成されており、これらの板ばね
部85b,86b,87bは、図25に示すように(図
25には代表して電極ばね85を図示)、そのへの字の
一端部85b1がサイドカバー20から突出した支持部
20fのトナー収納枠体対向面にカシメられており、他
端側85b1は支持部20fに腹当たりしており、支持
部19f面上を自由にスライドすることができる。
【0134】又、図21に示すように、第1の検知部材
72の電極72a,72b,72cはトナー収納枠体1
6からサイドカバー20方向に突出した受け面16eに
電極のそれぞれの端部72a1,72b1,72c1が
両面テープ等で固定されている。サイドカバーを組み付
けるとき電極の支持部20fがトナー収納枠体16の受
け面16eに或る一定の距離を取って対向することによ
り、電極ばね85等のばね部85bが図25(b)に示
すように変形して第1の検知部材72の接点面72Aに
接触する。
【0135】更に、トナー収納枠体16の受け面16e
はその厚さ0.5〜1mm程度と比較的弱く形成してお
り、ばね力により或る程度撓ませてサイドカバー20に
配置しているバックアップリブ20nより受ける構成に
して安定した接点圧を得るようにしている。
【0136】次に、第2のトナー残量検知部材73への
給電について説明する。
【0137】図5及び図22に示すように、サイドカバ
ー20は、装置本体Cから第2の検知部材73へ電圧を
給電するための第2入力電極ばね88を支持している。
又、この電極ばね88は、装置本体Cの対応する電極に
接触するための外部接点部88aを有している。更に、
この電極ばね88は、第2の検知部材73の駆動側端面
の一部が駆動側端面方向に延長された接点面73aにお
いて電気的に接続されている。この接点面73aはトナ
ーシール検知部材65の電極の接点面82a,83a,
84aと略同一面に形成されている。
【0138】又、電極ばね88の一端部は板ばね部88
bであり、トナーシール新品検知ばね等と同様にUの字
形状を成しており、Uの字が潰れることにより確実に接
触する。
【0139】以上説明したように、サイドカバー20に
支持された電極ばね、トナー収納枠体16に支持された
電極板は全て厚さ0.1〜0.3mm程度の薄板板金で
あり、導電性のある金属(SUS等のFe合金、Cu合
金等)で構成されている。又、サイドカバー20に支持
された電極ばねはばね性のある金属を使用しているが、
トナー収納枠体16に支持している電極板はこの限りで
はない。尚、トナー収納枠体16に支持された電極とサ
イドカバー20に支持された電極の材質は電解腐食を避
けるために互いに異なる材質であることが望ましい。
又、サイドカバー20に支持された電極のトナー収納枠
体16に支持された電極等へのばね付勢力は約50〜2
00g程度である。
【0140】以上説明したようなプロセスカートリッジ
15の構成により、現像スリーブ18、トナー残量検知
手段等に給電するために、現像枠体17に直接本体Cか
ら給電するとその接点圧によりD加圧が増大する可能性
があり、SDギャップ等が変化して画像欠損の可能性が
ある。尚、本実施の形態では、サイドカバー20に給電
することによってそのような可能性はない。又、同時に
電気的な接続はドラムアースを除いてサイドカバー20
に支持された電極板を介して行われている。つまり、サ
イドカバー20としてのユニットで管理されることによ
り、精度保証を容易に行うことができる。又、接点部へ
のごみ等の付着も管理が大変容易であるとともに、トナ
ー収納枠体16を介して入出力が行われる場合、サイド
カバー20に支持されている電極側がばね(枠体側が受
け)となっているため、その接点圧の管理も容易に行う
ことができる。更に、サイドカバー20に支持されてい
る電極ばねはU字やへの字状に形成されており、特に、
トナーシール検知やトナー量検知での入出力電圧は低い
(10V程度)ため、確実な接触が求められ、狭いスペ
ースでも確実なばね圧を発生させることができる。
【0141】[プロセスカートリッジの装置本体への着
脱方法]次に、プロセスカートリッジ15の装置本体C
への着脱方法を図1、図3〜図6及び図26〜図29に
基づいて説明する。尚、図26は装置本体を正面から見
た図、図27は装置本体の前ドアを開けた状態の図、図
28はプロセスカートリッジを装置本体の奥まで押し込
んだ状態の図、図29はプロセスカートリッジが所定の
位置に納まった状態の図である。
【0142】本実施の形態では、プロセスカートリッジ
15の装着は2段階で行われる。即ち、第1の段階では
感光ドラム11と略並行な方向に装着する動作であり、
第2の段階として感光ドラム11に垂直な面にて或る支
点を中心に揺動する動作である。
【0143】図27に示す状態で、画像形成装置本体C
にはプロセスカートリッジ15を画像形成装置本体C外
から画像形成装置本体C内に装着する際のガイドとなる
レール形状を成すガイド部材110,111が設けられ
ている。ガイド部材110は図27に示すように空間部
Eの左上方に上方向の溝部として画像形成装置本体Cに
固定されており、ガイド部材111は空間部Eの右下方
に上方の溝部として設けられており、ガイド部材110
とガイド部材111は略平行を成している。
【0144】プロセスカートリッジ15は、図5及び図
6に示すように、略直方体を成しており、画像形成装置
に装着する際のガイドとなるガイド部19f,19g,
20f,20gを有しており、ガイド部19f,20f
はプロセスカートリッジ15の側面から下方に突き出し
た円弧形状となっている。
【0145】ガイド部19g,20gはプロセスカート
リッジ15の下面から下方に突き出した円弧状となって
いる。又、プロセスカートリッジ15の両側面には感光
ドラム11の軸を中心とした凸部22,23が設けられ
ている。
【0146】画像形成装置本体Cへのプロセスカートリ
ッジ15の挿入は、先ず、画像形成装置本体Cの正面
(感光ドラム11の軸方向で非駆動側)にある前ドア1
15を開放する(図26に示す状態)。すると、図27
に示すように、プロセスカートリッジ15を挿入すべき
空間部Eが現れる。
【0147】次に、図28に示すように、プロセスカー
トリッジ15のガイド部20f,20gをガイド部材1
10,111の上に載置する。そして、画像形成装置本
体C内にストレート(図27において紙面奥方向)にプ
ロセスカートリッジ15を挿入する。プロセスカートリ
ッジ15を奥まで押し込んでいくと、該プロセスカート
リッジ15のガイド部19f,19gが係合するように
なる。挿入する際は、画像形成装置本体Cのガイド部材
110,111とプロセスカートリッジ15のガイドで
ある凸部20f,20gによりプロセスカートリッジ1
5の左右方向の位置が決められて挿入される。
【0148】[第1の装着動作中におけるプロセスカー
トリッジのカバー部材]ガイド部20fがガイド部材1
10に載置され、次にガイド部19fがガイド部材11
0に蔵置される。この間にプロセスカートリッジ15が
自重によってガイドの下側に下がった場合、図5に示す
ようにプロセスカートリッジ15の底部を覆うカバー部
材74に設けられた凸部74aが画像形成装置本体の凸
部と当たるように隙間Y(図28参照)を設定して構成
されている。これで、第1の装着動作が終了する。
【0149】次に、プロセスカートリッジ15が画像形
成装置本体Cの奥の所定の位置まで挿入された後に操作
レバー113を操作する。操作レバー113を操作する
と、プロセスカートリッジ15は不図示のリフタ部材に
よりガイド部19g,20gを支点として(ガイド部1
9g,20gが画像形成装置本体Cのガイド部材111
に当接して)、反時計方向(即ち、図28においてプロ
セスカートリッジ15が左下がりになるよう)に揺動す
る。このとき、画像成形装置本体Cのガイド部材111
によりプロセスカートリッジ15のガイド部19g,2
0gの左右方向の位置が決まりながらプロセスカートリ
ッジ15が揺動する。プロセスカートリッジ15の回動
軌跡はプロセスカートリッジ15の凸部(軸受部材)2
2,23が略垂直に移動するようにリフタ部材(不図
示)により軌跡が設定されている。
【0150】プロセスカートリッジ15が反時計方向に
所定の位置まで揺動すると、図29に示すようにプロセ
スカートリッジ15の凸部22は画像形成装置本体Cの
位置決め部材114の凹部114aに嵌合し、プロセス
カートリッジ15は確実に位置決めされる。位置決め部
材114は挿入されたプロセスカートリッジ15を挟む
ようにして対向して画像形成装置本体Cの前後の側板に
固定されており、凹部114aが形成されている。凹部
114aは上方に開いたコの字形状を成しており、開い
た側からプロセスカートリッジ15の凸部22が進入す
る。進入したプロセスカートリッジ15の凸部22は位
置決め部材の凹部114aに確実に嵌合する。これで、
第2の装着動作が完了する。又、この第2の装着動作と
同時に、プロセスカートリッジ15の奥側では、感光ド
ラム11の端部に取り付けられた不図示のドラムカップ
リングが装置本体Cのカップリング部材(不図示)に係
合し、感光ドラム11が回転できる状態になる。そし
て、不図示の撹拌カップリングが装置本体Cの撹拌カッ
プリング(不図示)に係合し、撹拌部材60,61,6
2を回転させる。この2つの駆動伝達については先に述
べた。
【0151】画像形成装置本体Cに用紙を通紙するとき
(即ち、感光ドラム11に時計方向の回転力と駆動力を
加えたとき)は、画像形成装置本体Cのガイド部材11
1がプロセスカートリッジ15のガイド部19g,20
gに当接して回転止めとなるため、プロセスカートリッ
ジ15の姿勢が保持される。即ち、プロセスカートリッ
ジ15が揺動するときの揺動中心が通紙時の回転止めと
なっている。
【0152】プロセスカートリッジ15を画像形成装置
本体Cより取り出すときは、上記操作方法と逆の操作を
行う。即ち、レバー113を矢印A方向に回転させる。
これにより不図示のリフタ部材によりプロセスカートリ
ッジ15は時計回り方向に揺動する。
【0153】プロセスカートリッジ15が図28の位置
まで持ち上がると、該プロセスカートリッジ15の側面
に設けられた把手19p(サイドカバー19の一部)を
引き、プロセスカートリッジ15を手前に平行移動させ
てこれを画像形成装置本体Cより取り出す。
【0154】以上の結果、画像形成装置本体Cの大型化
に伴ってプロセスカートリッジ15の重量が増え、大型
化しても、プロセスカートリッジ15を画像形成装置本
体Cに装着するときは、プロセスカートリッジ15を水
平に押し込んでレバー113で所定の位置まで操作する
のみでプロセスカートリッジ15が確実に位置決めされ
るため、操作性が向上し、プロセスカートリッジ15の
位置決め精度が向上する。反対にプロセスカートリッジ
15を画像形成装置本体Cから取り出すときも、レバー
113を操作してからプロセスカートリッジ15を手前
に引くだけで画像形成装置本体Cからプロセスカートリ
ッジ15を取り出すことができるため、大型化したプロ
セスカートリッジでも操作性が良い。又、ガイド部がト
ナー収納部下方に配置されているため、プロセスカート
リッジ15の重心付近に位置することになり、揺動中心
として横ずれしにくい安定した位置となっている。尚、
本実施の形態では、ガイド部はサイドカバに配置されて
いるが、特にこの限りではなく、トナー収納枠体にまで
延長されていても構わない。
【0155】[電気接点の接続]次に、先に述べたプロ
セスカートリッジ15の着脱動作における装置本体とプ
ロセスカートリッジ15の電気接点の接続を図30〜図
33に基づいて説明する。尚、図30は図27の空間E
部を拡大した図、図31は図29の空間E部を拡大した
図、図32はカートリッジ新品検知接点を装置本体側面
方向から見た図、図33はカートリッジ共通入力接点を
装置本体側面方向から見た図である。
【0156】装置本体Cの接点は図30に示すように配
置されている。帯電接点151と現像接点152は共に
高圧接点ユニット153に支持されており、装置本体C
のドラム駆動の凹カップリング112を挟むように配置
されている。これらの接点は共に径4〜8mm程度の弾
丸状の金属ピンで構成されており、上下方向に移動可能
に支持されている。下部にはコイルばね152が結合し
ており、プロセスカートリッジ15が所定の位置に収ま
るとコイルばね152が短縮し、所定の圧を発生させて
いる。又、コイルばね152は高圧の印加経路も担って
いる。尚、高圧接点ユニットは図2に示す転写ローラ9
と一体のユニットを形成している。
【0157】第1のトナー量検知接点154,155,
156と第2のトナー量検知接点157は全てトナー量
検知接点ユニット159に支持されており、撹拌駆動用
のTカップリング132と揺動時の支点となるガイド部
111の間に配置されている。これらの接点も高圧接点
ユニットの接点と同じ形状と構成を採っている。
【0158】カートリッジ新品検知接点160とカート
リッジ有無検知接点161(図32参照)は共にカート
リッジ検知接点ユニット163に支持され、凹カップリ
ング112の上方に配置されている。これらの接点は共
にユニット163に固定された支持台164の支持軸1
64aに巻き付いた捩りコイルばねであり、その一端面
はU字状に折れたまま先端部161aを形成しており、
他端部は内部にあり、不図示の検知基盤と電気的に接続
されている。尚、このユニット163は装置本体Cのフ
レーム(後側板116)に支持されている。
【0159】カートリッジ共通入力接点162(図33
参照)はカートリッジ接点ユニット163に支持されて
おり、凹カップリング112とTカップリング132の
間に配置されている。この接点162は共に径4〜8m
m程度の弾丸状の金属ピンで構成されており、装置前奥
方向に移動可能に支持されている。ピンの奥にはコイル
ばね165が結合しており、プロセスカートリッジ15
が所定の位置に収まるとコイルばね165が短縮し、所
定の圧を発生させる。又、コイルばね165は電圧の印
加経路も担っている。
【0160】次に、プロセスカートリッジ15との外部
接点との接続について説明する。
【0161】図31に示すように、プロセスカートリッ
ジ15が所定の位置に収まると、それぞれの接点に結合
したばねにより付勢力が発生する。つまり、高圧接点ユ
ニット153、トナー量検知接点ユニット159の角接
点ピンが下方に下がり、それぞれのコイルばね152,
158が短縮し、図5に示す外部接点77a,78a,
85a,86a,87a,88aに対して接点圧50〜
400g程度で付勢する。
【0162】カートリッジ有無検知接点(カートリッジ
新品検知接点160も同様)161は、図32に示すよ
うに、プロセスカートリッジ15が揺動し始めると、先
ず、その先端部161aが外部接点79aの端に接触す
る(図32(a)に示す状態)。そして、プロセスカー
トリッジ15が所定位置に収まると(図32(b)に示
す状態)、先端部161aが外部接点79aの上を滑っ
て所定の位置に達する。このとき、接点161は支持台
164の支持軸164aを中心に捩れ、外部接点79a
に対して所定の圧を発生させている。又、支持軸164
aの位置と先端部161a1の位置はほぼ水平に配置さ
れている。これは、外部接点79aに対して確実に上向
きの力を発生させるためである。そして、J状辺部16
1a2を避けるため、外部接点79aは少し斜め(水平
に対して10°程度)に配置されている。
【0163】カートリッジ共通入力接点162は、図3
3に示すように、プロセスカートリッジ15が揺動し始
めると、先ず、その先端部162aが外部接点81の斜
面81cに接触する(図33(a)に示す状態)。プロ
セスカートリッジ15が所定位置に収まると(図33
(b)に示す状態)、先端部161aが斜面81cの上
を滑って所定の位置に達する。このとき、コイルばね1
65が短縮し、外部接点79aに対して所定の圧を発生
させている。又、斜面81cは外部接点81と同じ部材
であり、接点162がモールド面に接触することはな
い。そして、斜面81cは接点162の移動方向(鉛直
方向)に対して45°以下に設定されているため、装着
時の抵抗を余り受けなくても良い。
【0164】[プロセスカートリッジのカバー部材の構
成]次に、プロセスカートリッジ15下部を覆う前記カ
バー部材74の詳細を図1、図5及び図7を用いて説明
する。
【0165】図1に示すように、本実施形におけるプロ
セスカートリッジ15にはトナー残量検知部材72,7
3が設けられている。トナー残量検知部材73は金属製
板金を曲げ加工し、トナー収納枠体16の底部の現像枠
体17の開口部17a部近傍に取り付けられている。
又、トナー収納枠体16と現像枠体17は可撓性シール
部材21で連結されている。このシール部材21は厚さ
1mm以下で構成されている。
【0166】次に、プロセスカートリッジ15の底部を
覆うカバー部材74の取付方法を図17に基づいて説明
する。
【0167】木実施の形態におけるプロセスカートリッ
ジ15は現像枠体17とトナー収納枠体16が可撓性シ
ール部材21で連結された後にカバー部材74をトナー
収納枠体16の底部にスナップフィット爪74bによっ
て接合される。そして、サイドカバー19,20でクリ
ーニング枠体13とトナー収納枠体16及びカバー部材
が一体的に結合される。このとき、カバー部材74には
サイドカバー19,20と係合させるための穴74aが
設けてあるため、接合後には万一スナップフィット爪7
4bが外れても脱落することがないように設計されてい
る。
【0168】更に、図1に示すように、カバー部材74
は感光ドラム11に出来るだけ近く配置されており、そ
の隙間Zは本実施の形態では現像スリーブ18との隙間
Xに略等しい。尚、本実施の形態におけるカバー部材7
4はトナー収納枠体16及びクリーニング枠休13と同
一の材質を用いている。
【0169】以上のように構成されたプロセスカートリ
ッジ15の底部外観は図5に示すようになり、プロセス
カートリッジ15の外部からは可撓性シール部材21及
びトナー残量検知部材73はユーザーが誤って直接手で
触れることがない。更に、プロセスカートリッジ15が
誤って落下し、何らかの理由でトナーが瞬間的に噴出し
た場合でもカバー部材74で覆われているためにトナー
の外部流出を減少させる効果が得られる。
【0170】又、図5に示すように、プロセスカートリ
ッジ15の底部は凹凸の少ない形状で構成されているた
め、該プロセスカートリッジ15の底部に冷却風を送風
しようとした場合、効率的な冷却を行うことができる。
更に、第1の装着動作におけるプロセスカートリッジ1
5と画像形成装置本体Cと引っ掛かり感を低減させる効
果がある。
【0171】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、画像形成装置本体に対して着脱可能であって、
像担持体に形成した潜像を現像剤によって現像するプロ
セスカートリッジにおいて、現像部材を保持する現像枠
体と現像剤を収納する現像剤収納枠体の下部を覆う保護
部材を固設したため、プロセスカートリッジの機能部品
をユーザーが直に触れないように保護することができ、
プロセスカートリッジ全体の凹凸を少なくして画像形成
装置本体内での冷却風の乱れを抑えて冷却性を高めるこ
とができるとともに、万一ユーザーがプロセスカートリ
ッジを落下させたために破損したような場合でもトナー
の大量の飛散を防ぐことができ、プロセスカートリッジ
の信頼性とユーザビリティーの向上を図ることができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセスカートリッジの主断面図
である。
【図2】本発明に係るプロセスカートリッジを備える画
像形成装置の主断面図である。
【図3】本発明に係るプロセスカートリッジの一側面か
ら見た側面図である。
【図4】本発明に係るプロセスカートリッジの他側面か
ら見た側面図である。
【図5】本発明に係るプロセスカートリッジの斜視図で
ある。
【図6】本発明に係るプロセスカートリッジの斜視図で
ある。
【図7】本発明に係るプロセスカートリッジの枠体構成
を示す分解斜視図である。
【図8】感光ドラムの斜視図である。
【図9】感光ドラム駆動部の構成を示す斜視図である。
【図10】現像装置の駆動側の分解斜視図である。
【図11】本発明に係るプロセスカートリッジの駆動側
の部分斜視図である。
【図12】現像スリーブの駆動側の分解斜視図である。
【図13】現像スリーブの非駆動側の分解斜視図であ
る。
【図14】マグネットローラ軸受とスリーブ接点板単品
の斜視図である。
【図15】図4の一部を拡大してサイドカバーが無い状
態を示す破断側面図である。
【図16】図5の一部を拡大してサイドカバーが無い状
態を示す側面図である。
【図17】トナー収納枠体のトナーシール側の平面図で
ある。
【図18】トナー収納枠体と現像枠体のトナーシール巻
き取り機構を示す斜視図である。
【図19】トナー収納枠体の内部構造を示す斜視図であ
る。
【図20】第1のトナー残量検知部材の単品図である。
【図21】本発明に係るプロセスカートリッジの駆動側
のサイドカバーが無い状態を示す部分斜視図である。
【図22】本発明に係るプロセスカートリッジのサイド
カバー(駆動側)の内部を示す斜視図である。
【図23】サイドカバーの電極と枠体の電極が接触する
様子を示す図である(スリーブ接点)。
【図24】サイドカバーの電極と枠体の電極が接触する
様子を示す図である(トナーシール検知接点)。
【図25】サイドカバーの電極と枠体の電極が接触する
様子を示す図である(トナー残量検知接点)。
【図26】画像形成装置本体の前ドアを閉じた状態を示
す正面図である。
【図27】画像形成装置本体の前ドアを開けた状態を示
す正面図である。
【図28】本発明に係るプロセスカートリッジを画像形
成装置本体の奥まで押し込んだ状態を示す正面図であ
る。
【図29】本発明に係るプロセスカートリッジが画像形
成装置本体の所定位置に装着された状態を示す正面図で
ある。
【図30】図27の空間E部を拡大した図である。
【図31】図29の空間E部を拡大した図である。
【図32】カートリッジ新品検知接点を装置本体側面方
向から見た図である。
【図33】カートリッジ共通入力接点を装置本体側面方
向から見た図である。
【符号の説明】
11 感光ドラム(像担持体) 15 プロセスカートリッジ 16 トナー収納枠体(現像剤収納枠体) 17 現像枠体 18 現像スリーブ(現像部材) 72 第1の検知部材(現像剤残量検知手段) 73 第2の検知部材(現像剤残量検知手段) 74 カバー部材(保護部材) C 画像形成装置本体
フロントページの続き Fターム(参考) 2H071 BA04 BA13 BA22 BA27 BA35 DA08 2H077 AA02 AB03 AB12 AD06 AD13 AD17 AE03 BA08 CA11 DA15 DA32 DA42 DA59 EA13 EA16 GA04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に対して着脱可能であ
    って、像担持体に形成した潜像を現像剤によって現像す
    るプロセスカートリッジにおいて、 現像部材を保持する現像枠体と現像剤を収納する現像剤
    収納枠体の下部を覆う保護部材を固設したことを特徴と
    するプロセスカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記像担持体と直交する断面における前
    記保護部材と像担持体との最短距離を前記現像枠体と像
    担持体との最短距離に略等しく設定したことを特徴とす
    る請求項1記載のプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記現像剤収納枠体の底部に設けられた
    現像剤残量検知手段を前記保護部材で覆ったことを特徴
    とする請求項1又は2記載のプロセスカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記保護部材によって前記現像枠体と前
    記現像剤収納枠体とを連結する連結部材を覆ったことを
    特徴とする請求項1又は2記載のプロセスカートリッ
    ジ。
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