JP2002321334A - 再生式の印刷機上製版・印刷方法 - Google Patents
再生式の印刷機上製版・印刷方法Info
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- JP2002321334A JP2002321334A JP2001129968A JP2001129968A JP2002321334A JP 2002321334 A JP2002321334 A JP 2002321334A JP 2001129968 A JP2001129968 A JP 2001129968A JP 2001129968 A JP2001129968 A JP 2001129968A JP 2002321334 A JP2002321334 A JP 2002321334A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】再生式の印刷機上製版・印刷方法を提供する。
【解決手段】(A):版胴(21)上に固定した支持体
(3)上に版剤供給機構(4)から光重合性組成物から
成る感光性版剤を供給塗布して感光性平版印刷版とな
し、次いで、(B)露光機構(5)により感光性平版印
刷版を画像露光した後、(C)画像露光済み感光性平版
印刷版上に製版処理材供給機構から製版処理剤を供給
し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、そして、画
像を形成し、次いで、(D)感光性平版印刷版上の画像
表面にインク着肉装置(6)及び湿し装置(7)からそ
れぞれ印刷インキ及び湿し水を供給し、そして、版胴
(21)、ブランケット胴(22)および圧胴(23)
を接触回転させると共にブランケット胴(22)と圧胴
(23)との間に印刷紙を供給して印刷した後、(E)
版剤除去機構(81)〜(85)により支持体(3)上
の画像部分を除去して支持体を再生する。
(3)上に版剤供給機構(4)から光重合性組成物から
成る感光性版剤を供給塗布して感光性平版印刷版とな
し、次いで、(B)露光機構(5)により感光性平版印
刷版を画像露光した後、(C)画像露光済み感光性平版
印刷版上に製版処理材供給機構から製版処理剤を供給
し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、そして、画
像を形成し、次いで、(D)感光性平版印刷版上の画像
表面にインク着肉装置(6)及び湿し装置(7)からそ
れぞれ印刷インキ及び湿し水を供給し、そして、版胴
(21)、ブランケット胴(22)および圧胴(23)
を接触回転させると共にブランケット胴(22)と圧胴
(23)との間に印刷紙を供給して印刷した後、(E)
版剤除去機構(81)〜(85)により支持体(3)上
の画像部分を除去して支持体を再生する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生式の印刷機上
製版・印刷方法に関する。
製版・印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、平版印刷機を利用した製版方
法、すなわち、印刷機上製版方法は公知である。例え
ば、本出願人によって提案された特開昭11−2168
35号公報には、改良された印刷機上製版方法が記載さ
れている。
法、すなわち、印刷機上製版方法は公知である。例え
ば、本出願人によって提案された特開昭11−2168
35号公報には、改良された印刷機上製版方法が記載さ
れている。
【0003】上記の印刷機上製版方法は、版胴、ブラン
ケット胴および圧胴から成る印刷部を備えた平版印刷機
上において、(A):版胴上に固定した画像露光済み感
光性平版印刷版上にそれに接触配置された製版処理剤供
給ローラーから製版処理剤を供給し、次いで、(B):
版胴とブランケット胴を接触回転させて上記の感光性平
版印刷版上に物理的刺激を与えることにより画像を形成
させる、感光性平版印刷版の印刷機上製版方法であっ
て、ブランケット胴と圧胴を離間状態にし、更に、圧胴
への紙の送給を停止した状態とした後、上記(B)の操
作を行うことを特徴とする方法であり、版胴上に画像露
光済み感光性平版印刷版を固定して製版を行なった後に
引き続き印刷を行う方法であり、紙の無駄(損紙)の低
減および製版処理剤(印刷インク、湿し水など)へのゴ
ミの混入低減を図った方法である。
ケット胴および圧胴から成る印刷部を備えた平版印刷機
上において、(A):版胴上に固定した画像露光済み感
光性平版印刷版上にそれに接触配置された製版処理剤供
給ローラーから製版処理剤を供給し、次いで、(B):
版胴とブランケット胴を接触回転させて上記の感光性平
版印刷版上に物理的刺激を与えることにより画像を形成
させる、感光性平版印刷版の印刷機上製版方法であっ
て、ブランケット胴と圧胴を離間状態にし、更に、圧胴
への紙の送給を停止した状態とした後、上記(B)の操
作を行うことを特徴とする方法であり、版胴上に画像露
光済み感光性平版印刷版を固定して製版を行なった後に
引き続き印刷を行う方法であり、紙の無駄(損紙)の低
減および製版処理剤(印刷インク、湿し水など)へのゴ
ミの混入低減を図った方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の印刷機上製版方法を更に改良し、印刷機上で版の再生
を行ない得る様にした再生式の印刷機上製版・印刷方法
を提供することにある。
の印刷機上製版方法を更に改良し、印刷機上で版の再生
を行ない得る様にした再生式の印刷機上製版・印刷方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、版胴、ブランケット胴および圧胴から成る印刷部を
備えた平版印刷機上において、各胴間を離間状態にし且
つ圧胴への紙の送給を停止した状態とした後、(A):
版胴上に固定した支持体上に版剤供給機構から光重合性
組成物から成る感光性版剤を供給塗布して感光性平版印
刷版となし、次いで、(B):露光機構により感光性平
版印刷版を画像露光した後、(C):画像露光済み感光
性平版印刷版上に製版処理材供給機構から製版処理剤を
供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、そし
て、画像を形成し、次いで、(D):感光性平版印刷版
上の画像表面にインク着肉装置および湿し装置からそれ
ぞれ印刷インキ及び湿し水を供給し、そして、版胴、ブ
ランケット胴および圧胴を接触回転させると共にブラン
ケット胴と圧胴との間に印刷紙を供給して印刷した後、
再度、各胴間を離間状態にし且つ圧胴への紙の送給を停
止した状態とした後、(E):版剤除去機構により支持
体上の画像部分を除去して支持体を再生することを特徴
とする再生式の印刷機上製版・印刷方法に存する。
は、版胴、ブランケット胴および圧胴から成る印刷部を
備えた平版印刷機上において、各胴間を離間状態にし且
つ圧胴への紙の送給を停止した状態とした後、(A):
版胴上に固定した支持体上に版剤供給機構から光重合性
組成物から成る感光性版剤を供給塗布して感光性平版印
刷版となし、次いで、(B):露光機構により感光性平
版印刷版を画像露光した後、(C):画像露光済み感光
性平版印刷版上に製版処理材供給機構から製版処理剤を
供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、そし
て、画像を形成し、次いで、(D):感光性平版印刷版
上の画像表面にインク着肉装置および湿し装置からそれ
ぞれ印刷インキ及び湿し水を供給し、そして、版胴、ブ
ランケット胴および圧胴を接触回転させると共にブラン
ケット胴と圧胴との間に印刷紙を供給して印刷した後、
再度、各胴間を離間状態にし且つ圧胴への紙の送給を停
止した状態とした後、(E):版剤除去機構により支持
体上の画像部分を除去して支持体を再生することを特徴
とする再生式の印刷機上製版・印刷方法に存する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づき
詳細に説明する。図1は、本発明に係る再生式の印刷機
上製版・印刷方法を行うための装置の一例の概念図であ
る。
詳細に説明する。図1は、本発明に係る再生式の印刷機
上製版・印刷方法を行うための装置の一例の概念図であ
る。
【0007】図1に示す装置は、版胴(21)、ブラン
ケット胴(22)及び圧胴(23)の各胴間を離間可能
にすると共に圧胴(23)への紙の送給停止制御を可能
とし、版胴(21)に対し製版処理剤供給機構としての
インク着肉装置(6)のインク付けローラー及び湿し装
置(7)の水付けローラーを離間可能にし、そして、支
持体固定手段(31)、版剤供給機構(4)、露光機構
(5)の他に、版剤溶解液供給機構(81)、必要に応
じて設けられる版剤剥離ローラー(82)、洗浄水供給
機構(83)、廃液吸引機構(84)及びエアー式乾燥
機構(85)から成る版剤除去機構などの付帯装置を配
置し、前面が開放されたスライド可能でケーシング
(1)に全体が収容されている点を除き、従来公知の平
版印刷機と同じである。
ケット胴(22)及び圧胴(23)の各胴間を離間可能
にすると共に圧胴(23)への紙の送給停止制御を可能
とし、版胴(21)に対し製版処理剤供給機構としての
インク着肉装置(6)のインク付けローラー及び湿し装
置(7)の水付けローラーを離間可能にし、そして、支
持体固定手段(31)、版剤供給機構(4)、露光機構
(5)の他に、版剤溶解液供給機構(81)、必要に応
じて設けられる版剤剥離ローラー(82)、洗浄水供給
機構(83)、廃液吸引機構(84)及びエアー式乾燥
機構(85)から成る版剤除去機構などの付帯装置を配
置し、前面が開放されたスライド可能でケーシング
(1)に全体が収容されている点を除き、従来公知の平
版印刷機と同じである。
【0008】上記の各胴間の離間は、例えば、ブランケ
ット胴(22)及び圧胴(23)に偏芯ブッシュを使用
する等の適宜の機械的手段により、また、版胴(21)
に対する着肉装置(6)のインク付けローラー及び湿し
装置(7)の水付けローラーの離間は、版胴(21)に
設けられたカムと各ローラーに設けられたリンク等の適
宜の機械的手段により行うことが出来る。上記の支持体
固定手段(31)は、例えば、版胴(21)上の溝内に
支持体(3)の両端部を挿入してクサビ止めする構造の
手段により行うことが出来る。
ット胴(22)及び圧胴(23)に偏芯ブッシュを使用
する等の適宜の機械的手段により、また、版胴(21)
に対する着肉装置(6)のインク付けローラー及び湿し
装置(7)の水付けローラーの離間は、版胴(21)に
設けられたカムと各ローラーに設けられたリンク等の適
宜の機械的手段により行うことが出来る。上記の支持体
固定手段(31)は、例えば、版胴(21)上の溝内に
支持体(3)の両端部を挿入してクサビ止めする構造の
手段により行うことが出来る。
【0009】版剤供給機構(4)、版剤溶解液供給機構
(81)及び洗浄水供給機構(83)は、何れも、受液
バケットと当該受液バケット内に部分的に挿入配置され
たローラーにて構成され、廃液吸引機構(84)は、受
液バケットと当該受液バケット内に部分的に挿入配置さ
れた吸引可能になされたローラー(支持体(3)と略同
一長さのローラー)にて構成され、エアー式乾燥機構
(85)はブロー用ファンにて構成される。版剤供給機
構(4)、版剤溶解液供給機構(81)及び洗浄水供給
機構(83)は、上記のローラー機構の他、スプレー装
置によって構成することが出来る。また、版剤剥離ロー
ラー(82)は、例えば、ローラー表面に適当な粘着性
を付与して構成することが出来る。
(81)及び洗浄水供給機構(83)は、何れも、受液
バケットと当該受液バケット内に部分的に挿入配置され
たローラーにて構成され、廃液吸引機構(84)は、受
液バケットと当該受液バケット内に部分的に挿入配置さ
れた吸引可能になされたローラー(支持体(3)と略同
一長さのローラー)にて構成され、エアー式乾燥機構
(85)はブロー用ファンにて構成される。版剤供給機
構(4)、版剤溶解液供給機構(81)及び洗浄水供給
機構(83)は、上記のローラー機構の他、スプレー装
置によって構成することが出来る。また、版剤剥離ロー
ラー(82)は、例えば、ローラー表面に適当な粘着性
を付与して構成することが出来る。
【0010】版剤供給機構(4)、版剤溶解液供給機構
(81)、版剤剥離ローラー(82)、洗浄水供給機構
(83)、廃液吸引機構(84)及びエアー式乾燥機構
(85)は、例えば、版胴(21)に対向して配置され
たラック状架台に搭載され且つラック・ピニオンの歯車
機構により上昇下降可能に構成することが出来る。斯か
る構成により、製版、印刷、再生の各工程に必要な要素
がその都度に版胴(21)に近接配置される。
(81)、版剤剥離ローラー(82)、洗浄水供給機構
(83)、廃液吸引機構(84)及びエアー式乾燥機構
(85)は、例えば、版胴(21)に対向して配置され
たラック状架台に搭載され且つラック・ピニオンの歯車
機構により上昇下降可能に構成することが出来る。斯か
る構成により、製版、印刷、再生の各工程に必要な要素
がその都度に版胴(21)に近接配置される。
【0011】露光機構(5)は、画像のデジタルデータ
ーに基づき、感光性版剤を構成する光重合性組成物の硬
化反応に適応した波長の光を照射する光学機器にて構成
されている。なお、版胴(21)とブランケット胴(2
2)との間には汚染防止トレー(86)がスライド可能
に配置されているが、汚染防止トレー(86)は、ブラ
ンケット胴(22)と圧胴(23)との間に配置しても
よい。汚染防止トレー(86)のスライド機構は、例え
ば、ラック・ピニオンの歯車機構により構成することが
出来る。
ーに基づき、感光性版剤を構成する光重合性組成物の硬
化反応に適応した波長の光を照射する光学機器にて構成
されている。なお、版胴(21)とブランケット胴(2
2)との間には汚染防止トレー(86)がスライド可能
に配置されているが、汚染防止トレー(86)は、ブラ
ンケット胴(22)と圧胴(23)との間に配置しても
よい。汚染防止トレー(86)のスライド機構は、例え
ば、ラック・ピニオンの歯車機構により構成することが
出来る。
【0012】また、前面が開放されたケーシング(1)
のスライドは、例えば、床に設置された案内レール(図
示せず)によって容易に行うことが出来る。また、ケー
シング(1)の天井部に設置された除塵フイルター(1
1)としては、適宜の市販品を使用することが出来る。
なお、図1中の符号(12)は、必要に応じてケーシン
グ(1)の底部に設けられた排気ダクトである。
のスライドは、例えば、床に設置された案内レール(図
示せず)によって容易に行うことが出来る。また、ケー
シング(1)の天井部に設置された除塵フイルター(1
1)としては、適宜の市販品を使用することが出来る。
なお、図1中の符号(12)は、必要に応じてケーシン
グ(1)の底部に設けられた排気ダクトである。
【0013】上記の様な、平版印刷機を改良するための
各手段および機構などは当業者にとっては、周知・慣用
手段に基づいて容易に構築することが出来る。
各手段および機構などは当業者にとっては、周知・慣用
手段に基づいて容易に構築することが出来る。
【0014】本発明の方法は、版胴(21)、ブランケ
ット胴(22)および圧胴(23)から成る印刷部を備
えた平版印刷機上において、製版、印刷、再生の各工程
を繰り返し行う。以下、各工程毎に説明する。
ット胴(22)および圧胴(23)から成る印刷部を備
えた平版印刷機上において、製版、印刷、再生の各工程
を繰り返し行う。以下、各工程毎に説明する。
【0015】<製版工程(A〜C)>支持体(3)とし
ては、例えば、砂目処理されたアルミニウム板を使用す
ることが出来る。感光性版剤を構成する光重合性組成物
としては、特に制限されず、感光性版剤として従来公知
の光重合性組成物を制限なく使用することが出来る。特
に、本出願人によって提案された次の光重合性組成物は
好適な例である。
ては、例えば、砂目処理されたアルミニウム板を使用す
ることが出来る。感光性版剤を構成する光重合性組成物
としては、特に制限されず、感光性版剤として従来公知
の光重合性組成物を制限なく使用することが出来る。特
に、本出願人によって提案された次の光重合性組成物は
好適な例である。
【0016】(1)エチレン性単量体および光重合開始
系を含有する光重合性組成物であって、エチレン性単量
体として、一分子中に4つ以上のウレタン結合と4つ以
上の付加重合可能な二重結合を有するウレタン系化合物
を含有する光重合性組成物(特願2001−01653
6号)。
系を含有する光重合性組成物であって、エチレン性単量
体として、一分子中に4つ以上のウレタン結合と4つ以
上の付加重合可能な二重結合を有するウレタン系化合物
を含有する光重合性組成物(特願2001−01653
6号)。
【0017】(2)(a)エチレン性化合物、(b)ポ
リメチレン鎖を介して複素環が結合した構造のシアニン
系増感色素カチオン及び/又はフタロシアニン系増感色
素、(c)有機硼素アニオン及び/又はハロメチル基含
有化合物を含有する近赤外レーザー露光用光重合性組成
物(特願2000−362422号)。
リメチレン鎖を介して複素環が結合した構造のシアニン
系増感色素カチオン及び/又はフタロシアニン系増感色
素、(c)有機硼素アニオン及び/又はハロメチル基含
有化合物を含有する近赤外レーザー露光用光重合性組成
物(特願2000−362422号)。
【0018】(3)エチレン性不飽和化合物および光重
合開始系を含有する光重合性組成物であって、光重合開
始系が、ヘキサアリールビイミダゾール系化合物または
チタノセン化合物と、ジアルキルアミノベンゼン系化合
物である青紫色レーザー露光用光重合性組成物(特願2
000−364310号)。
合開始系を含有する光重合性組成物であって、光重合開
始系が、ヘキサアリールビイミダゾール系化合物または
チタノセン化合物と、ジアルキルアミノベンゼン系化合
物である青紫色レーザー露光用光重合性組成物(特願2
000−364310号)。
【0019】先ず、版胴(21)、ブランケット胴(2
2)および圧胴(23)の各胴間を離間状態にし且つ圧
胴(23)への紙の送給を停止した状態とした後、
(A):版胴(21)上に固定した支持体(3)上に版
剤供給機構(4)から光重合性組成物から成る感光性版
剤を供給塗布して感光性平版印刷版となす。
2)および圧胴(23)の各胴間を離間状態にし且つ圧
胴(23)への紙の送給を停止した状態とした後、
(A):版胴(21)上に固定した支持体(3)上に版
剤供給機構(4)から光重合性組成物から成る感光性版
剤を供給塗布して感光性平版印刷版となす。
【0020】次いで、(B):露光機構(5)により感
光性平版印刷版を画像露光した後、(C):画像露光済
み感光性平版印刷版上に製版処理材供給機構から製版処
理剤を供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、
そして、画像を形成する。
光性平版印刷版を画像露光した後、(C):画像露光済
み感光性平版印刷版上に製版処理材供給機構から製版処
理剤を供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を与え、
そして、画像を形成する。
【0021】上記の様な感光性平版印刷版は、画像露光
により露光部における支持体と感光層との接着強度は高
められるが、未露光部における支持体と感光層との接着
強度は低いままである。その結果、感光性平版印刷版上
に製版処理剤としての印刷インクを供給した後に版胴
(21)とブランケット胴(22)を接触回転させて感
光性平版印刷版上に物理的刺激を与えた際、印刷インク
の粘着性により、未露光部が剥離してブランケット胴
(22)に付着して除去され、画像が形成される。
により露光部における支持体と感光層との接着強度は高
められるが、未露光部における支持体と感光層との接着
強度は低いままである。その結果、感光性平版印刷版上
に製版処理剤としての印刷インクを供給した後に版胴
(21)とブランケット胴(22)を接触回転させて感
光性平版印刷版上に物理的刺激を与えた際、印刷インク
の粘着性により、未露光部が剥離してブランケット胴
(22)に付着して除去され、画像が形成される。
【0022】なお、感光層の表面に酸素バリヤー層とし
てのポリビニルアルコール層が設けられている場合は、
印刷インクと共に製版処理剤としての湿し水が利用され
る(特願平9−145138号参照)。また、感光性平
版印刷版の感光層の種類によっては、版胴(21)とブ
ランケット胴(22)を接触回転させる様な物理的刺激
を与える必要はなく、版胴(21)とブランケット胴
(22)とを離間状態にしたまま版胴(21)を回転さ
せるだけでもよい場合がある。
てのポリビニルアルコール層が設けられている場合は、
印刷インクと共に製版処理剤としての湿し水が利用され
る(特願平9−145138号参照)。また、感光性平
版印刷版の感光層の種類によっては、版胴(21)とブ
ランケット胴(22)を接触回転させる様な物理的刺激
を与える必要はなく、版胴(21)とブランケット胴
(22)とを離間状態にしたまま版胴(21)を回転さ
せるだけでもよい場合がある。
【0023】また、製版処理剤としては、印刷インクや
湿し水の代わりに、未露光部に浸透して当該未露光部お
ける支持体と感光層との接着強度を低下させる様な親水
化剤(浸透剤)、例えば、界面活性剤、有機溶剤、アル
カリ剤などを使用することが出来る(特願平9−170
117号)。
湿し水の代わりに、未露光部に浸透して当該未露光部お
ける支持体と感光層との接着強度を低下させる様な親水
化剤(浸透剤)、例えば、界面活性剤、有機溶剤、アル
カリ剤などを使用することが出来る(特願平9−170
117号)。
【0024】<印刷工程(D)>製版工程終了後、
(D):感光性平版印刷版上の画像表面にインク着肉装
置(6)及び湿し装置(7)からそれぞれ印刷インキ及
び湿し水を供給し、そして、版胴(21)、ブランケッ
ト胴(22)および圧胴(23)を接触回転させると共
にブランケット胴(22)と圧胴(23)との間に印刷
紙を供給して印刷する。斯かる操作は、従来公知の方法
に従って行うことが出来る。
(D):感光性平版印刷版上の画像表面にインク着肉装
置(6)及び湿し装置(7)からそれぞれ印刷インキ及
び湿し水を供給し、そして、版胴(21)、ブランケッ
ト胴(22)および圧胴(23)を接触回転させると共
にブランケット胴(22)と圧胴(23)との間に印刷
紙を供給して印刷する。斯かる操作は、従来公知の方法
に従って行うことが出来る。
【0025】<再生工程(E)>印刷工程終了後、再
度、各胴間を離間状態にし且つ圧胴(23)への紙の送
給を停止した状態とした後、(E):版剤除去機構によ
り支持体(3)上の画像部分を除去して支持体を再生す
る。図1に示す装置において、版剤除去機構は、版剤溶
解液供給機構(81)、必要に応じて設けられる版剤剥
離ローラー(82)、洗浄水供給機構(83)、廃液吸
引機構(84)及びエアー式乾燥機構(85)から成
る。
度、各胴間を離間状態にし且つ圧胴(23)への紙の送
給を停止した状態とした後、(E):版剤除去機構によ
り支持体(3)上の画像部分を除去して支持体を再生す
る。図1に示す装置において、版剤除去機構は、版剤溶
解液供給機構(81)、必要に応じて設けられる版剤剥
離ローラー(82)、洗浄水供給機構(83)、廃液吸
引機構(84)及びエアー式乾燥機構(85)から成
る。
【0026】先ず、ブランケット胴(22)と圧胴(2
3)との間に汚染防止トレー(86)配置をした後、版
胴(21)を回転させながら、版胴(21)上の感光性
平版印刷版上の画像表面に版剤溶解液供給機構(81)
から版剤溶解液(例えばアルカリ水溶液)を供給する。
この操作により、画像が溶解し、支持体(3)が再生す
る。画像が溶解せずに膨潤する様な場合は、版剤剥離ロ
ーラー(82)によって膨潤した画像を付着させて除去
する。
3)との間に汚染防止トレー(86)配置をした後、版
胴(21)を回転させながら、版胴(21)上の感光性
平版印刷版上の画像表面に版剤溶解液供給機構(81)
から版剤溶解液(例えばアルカリ水溶液)を供給する。
この操作により、画像が溶解し、支持体(3)が再生す
る。画像が溶解せずに膨潤する様な場合は、版剤剥離ロ
ーラー(82)によって膨潤した画像を付着させて除去
する。
【0027】次いで、再生された支持体(3)の表面に
洗浄水供給機構(83)から洗浄水を供給する。この操
作により、支持体(3)の表面の版剤溶解液が除去され
る。
洗浄水供給機構(83)から洗浄水を供給する。この操
作により、支持体(3)の表面の版剤溶解液が除去され
る。
【0028】次いで、廃液吸引機構(84)により支持
体(3)の表面の残存する液体を除去した後、エアー式
乾燥機構(85)により支持体(3)の表面を乾燥す
る。
体(3)の表面の残存する液体を除去した後、エアー式
乾燥機構(85)により支持体(3)の表面を乾燥す
る。
【0029】本発明においては、上記の再生工程の後、
前記の製版工程(A〜C)に戻って同一の操作を繰り返
し行なう。従って、本発明においては、印刷機上で、製
版、印刷、再生の各工程が行われるため、作業が大幅に
効率化される。しかも、本発明においては、版胴(2
1)の上に固定された支持体(3)の上に製版を行なう
ため、版胴(21)に特別大きな改造を加える必要がな
く、しかも、支持体(3)の交換は安価かつ容易に行な
うことが出来るため、本発明の方法は経済的にも有利で
ある。
前記の製版工程(A〜C)に戻って同一の操作を繰り返
し行なう。従って、本発明においては、印刷機上で、製
版、印刷、再生の各工程が行われるため、作業が大幅に
効率化される。しかも、本発明においては、版胴(2
1)の上に固定された支持体(3)の上に製版を行なう
ため、版胴(21)に特別大きな改造を加える必要がな
く、しかも、支持体(3)の交換は安価かつ容易に行な
うことが出来るため、本発明の方法は経済的にも有利で
ある。
【0030】また、本発明の好ましい態様においては、
前記の各工程は、ケーシング(1)をスライドさせ、製
版装置の全体をケーシング(1)に収容して行われる。
斯かる態様において、ケーシング(1)は次の様に作用
する。すなわち、図1に示す装置(平版印刷機)は印刷
室内に配置される。一方、本発明においては、感光性版
剤としては、前述の通り各種の光重合性組成物を使用す
ることが出来る。ケーシング(1)は、使用する光重合
性組成物に不適切な照明光を遮断する作用を奏する。
前記の各工程は、ケーシング(1)をスライドさせ、製
版装置の全体をケーシング(1)に収容して行われる。
斯かる態様において、ケーシング(1)は次の様に作用
する。すなわち、図1に示す装置(平版印刷機)は印刷
室内に配置される。一方、本発明においては、感光性版
剤としては、前述の通り各種の光重合性組成物を使用す
ることが出来る。ケーシング(1)は、使用する光重合
性組成物に不適切な照明光を遮断する作用を奏する。
【0031】また、ケーシング(1)の天井部に設置さ
れた除塵フイルター(11)は次の様に作用する。すな
わち、上記の印刷室内は、通常、天井付近に給気口が配
置され且つ床付近に排気口が設けられた換気可能になさ
れている。この場合、除塵フイルター(11)を通過し
てケーシング(1)の開放された前面に向かう換気空気
流が形成される。その結果、製版、印刷、再生の各工程
で発生するミストが効率的に除去される。上記のミスト
は、上記の排気口に排気ダクト(12)を導通すること
により一層効率的に除去される。
れた除塵フイルター(11)は次の様に作用する。すな
わち、上記の印刷室内は、通常、天井付近に給気口が配
置され且つ床付近に排気口が設けられた換気可能になさ
れている。この場合、除塵フイルター(11)を通過し
てケーシング(1)の開放された前面に向かう換気空気
流が形成される。その結果、製版、印刷、再生の各工程
で発生するミストが効率的に除去される。上記のミスト
は、上記の排気口に排気ダクト(12)を導通すること
により一層効率的に除去される。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、従来の印
刷機上製版方法を更に改良し、印刷機で上で版の再生を
行ない得る様にした再生式の印刷機上製版・印刷方法が
提供される。斯かる再生式の印刷機上製版・印刷方法
は、作業の効率化に寄与するところが大きい。
刷機上製版方法を更に改良し、印刷機で上で版の再生を
行ない得る様にした再生式の印刷機上製版・印刷方法が
提供される。斯かる再生式の印刷機上製版・印刷方法
は、作業の効率化に寄与するところが大きい。
【図1】本発明に係る再生式の印刷機上製版・印刷方法
を行うための装置の一例の概念図
を行うための装置の一例の概念図
1:ケーシング 11:除塵フイルター 12:排気ダクト 21:版胴 22:ブランケット胴 23:圧胴 3:支持体 31:支持体固定手段 4:版剤供給機構 5:露光機構 6:インク着肉装置 7:湿し装置 81:版剤溶解液供給機構 82:版剤剥離ローラー 83:洗浄水供給機構 84:廃液吸引機構 85:エアー式乾燥機構 86:汚染防止トレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/42 G03F 7/42 Fターム(参考) 2C034 AA12 AE00 BA01 BA16 2H084 AA14 AA30 AA32 AA36 AA38 AE05 BB04 CC05 2H096 AA00 AA07 BA05 EA02 EA03 EA04 GA02 JA04 LA02 2H114 AA04 AA09 AA23 BA02 DA47 DA51 DA60 DA77 EA01 GA22 GA28 GA29
Claims (1)
- 【請求項1】 版胴、ブランケット胴および圧胴から成
る印刷部を備えた平版印刷機上において、各胴間を離間
状態にし且つ圧胴への紙の送給を停止した状態とした
後、(A):版胴上に固定した支持体上に版剤供給機構
から光重合性組成物から成る感光性版剤を供給塗布して
感光性平版印刷版となし、次いで、(B):露光機構に
より感光性平版印刷版を画像露光した後、(C):画像
露光済み感光性平版印刷版上に製版処理材供給機構から
製版処理剤を供給し、更に、必要に応じて物理的刺激を
与え、そして、画像を形成し、次いで、(D):感光性
平版印刷版上の画像表面にインク着肉装置および湿し装
置からそれぞれ印刷インキ及び湿し水を供給し、そし
て、版胴、ブランケット胴および圧胴を接触回転させる
と共にブランケット胴と圧胴との間に印刷紙を供給して
印刷した後、再度、各胴間を離間状態にし且つ圧胴への
紙の送給を停止した状態とした後、(E):版剤除去機
構により支持体上の画像部分を除去して支持体を再生す
ることを特徴とする再生式の印刷機上製版・印刷方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129968A JP2002321334A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 再生式の印刷機上製版・印刷方法 |
EP02722786A EP1287986A4 (en) | 2001-04-26 | 2002-04-25 | METHOD AND DEVICE FOR REGENERATIVE PROCESSING AND PRINTING |
PCT/JP2002/004144 WO2002087882A1 (fr) | 2001-04-26 | 2002-04-25 | Methode et dispositif de traitement et d'impression regeneratifs |
US10/323,852 US6877428B2 (en) | 2001-04-26 | 2002-12-20 | Regenerative plate making and printing process, and plate making and printing apparatus |
US11/047,690 US20050158663A1 (en) | 2001-04-26 | 2005-02-02 | Regenerative plate making and printing process, and plate making and printing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001129968A JP2002321334A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 再生式の印刷機上製版・印刷方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002321334A true JP2002321334A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18978418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001129968A Withdrawn JP2002321334A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | 再生式の印刷機上製版・印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002321334A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110083014A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-08-02 | 江苏双宇镍业高科有限公司 | 高均匀性圆筒镍网涂胶装置及其涂胶工艺 |
-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001129968A patent/JP2002321334A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110083014A (zh) * | 2019-04-01 | 2019-08-02 | 江苏双宇镍业高科有限公司 | 高均匀性圆筒镍网涂胶装置及其涂胶工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080701 |