JP2002320427A - 魚介類養殖装置 - Google Patents
魚介類養殖装置Info
- Publication number
- JP2002320427A JP2002320427A JP2001131124A JP2001131124A JP2002320427A JP 2002320427 A JP2002320427 A JP 2002320427A JP 2001131124 A JP2001131124 A JP 2001131124A JP 2001131124 A JP2001131124 A JP 2001131124A JP 2002320427 A JP2002320427 A JP 2002320427A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- fish
- tank
- water tank
- shellfish
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Filtration Of Liquid (AREA)
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 養殖水槽内における魚介類の生育環境を良好
に維持することができる魚介類養殖装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2飼育水槽19a,20aの
各長側壁17側にはそれぞれエアレーション装置13が
設置され、第1飼育水槽19aの一端側及び第2飼育水
槽20aの他端側の連通水槽23にはそれぞれエアレー
ション装置13が設置されている。そして、各連通水槽
23に設置されたエアレーション装置13により第1水
槽19と第2水槽20との間を一方向へ循環する循環流
が形成され、各長側壁17側に設置されたエアレーショ
ン装置13により循環流の流動方向と略直行する方向へ
流動する旋回流が形成される。そして、循環流と旋回流
により養殖海水全体が攪拌される。
に維持することができる魚介類養殖装置を提供する。 【解決手段】 第1及び第2飼育水槽19a,20aの
各長側壁17側にはそれぞれエアレーション装置13が
設置され、第1飼育水槽19aの一端側及び第2飼育水
槽20aの他端側の連通水槽23にはそれぞれエアレー
ション装置13が設置されている。そして、各連通水槽
23に設置されたエアレーション装置13により第1水
槽19と第2水槽20との間を一方向へ循環する循環流
が形成され、各長側壁17側に設置されたエアレーショ
ン装置13により循環流の流動方向と略直行する方向へ
流動する旋回流が形成される。そして、循環流と旋回流
により養殖海水全体が攪拌される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚介類の陸上養殖
を可能とする魚介類養殖装置に係り、詳しくは養殖水槽
内での養殖水全体の攪拌を可能とする水の流れを形成す
る魚介類養殖装置に関するものである。
を可能とする魚介類養殖装置に係り、詳しくは養殖水槽
内での養殖水全体の攪拌を可能とする水の流れを形成す
る魚介類養殖装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】魚介類の養殖として、例えばヒラメ、
鮑、トラフグ、オコゼ、クルマエビ等の養殖が挙げられ
る。近年、これら魚介類の養殖は、陸上に建設された養
殖水槽で行われるようになってきている。前記養殖水槽
には魚介類の生育環境を作るため、空気を水中に溶け込
ませるためのエアレーション装置や、養殖水槽内の水を
浄化するろ過装置等が設けられている。
鮑、トラフグ、オコゼ、クルマエビ等の養殖が挙げられ
る。近年、これら魚介類の養殖は、陸上に建設された養
殖水槽で行われるようになってきている。前記養殖水槽
には魚介類の生育環境を作るため、空気を水中に溶け込
ませるためのエアレーション装置や、養殖水槽内の水を
浄化するろ過装置等が設けられている。
【0003】上記養殖水槽としては、例えば特開平11
−18620号公報に開示されるものが知られている。
この養殖水槽に設けられたエアレーション装置は養殖水
槽内に一端を水面上に突出して略垂直向きに配設される
中空管と、その中空管内に配設される気泡ポンプとより
構成されている。中空管の上部には、同中空管の軸線に
対して略垂直をなす分岐管が突設され、その分岐管の先
端には吐出口が形成されている。また、養殖水槽の底部
にはろ材を備えたろ過装置が設けられている。
−18620号公報に開示されるものが知られている。
この養殖水槽に設けられたエアレーション装置は養殖水
槽内に一端を水面上に突出して略垂直向きに配設される
中空管と、その中空管内に配設される気泡ポンプとより
構成されている。中空管の上部には、同中空管の軸線に
対して略垂直をなす分岐管が突設され、その分岐管の先
端には吐出口が形成されている。また、養殖水槽の底部
にはろ材を備えたろ過装置が設けられている。
【0004】そして、エアレーション装置における気泡
ポンプから空気が水中に吹き出されると、空気が水中の
気泡となって供給されて平均比重の小さい気液二相流体
を作り、外部の水との比重差により揚水される状態とな
る。その揚水により水槽内の水は中空管内を上昇して吐
出口から吐出される。それと同時に、ろ過装置を通過し
てろ材により浄化された水は中空管内へと吸い込まれ、
浄化された水が揚水により水槽内へ吐出される。この水
の揚水作用の繰り返しにより養殖水槽内には一方向への
流れが形成される。
ポンプから空気が水中に吹き出されると、空気が水中の
気泡となって供給されて平均比重の小さい気液二相流体
を作り、外部の水との比重差により揚水される状態とな
る。その揚水により水槽内の水は中空管内を上昇して吐
出口から吐出される。それと同時に、ろ過装置を通過し
てろ材により浄化された水は中空管内へと吸い込まれ、
浄化された水が揚水により水槽内へ吐出される。この水
の揚水作用の繰り返しにより養殖水槽内には一方向への
流れが形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
養殖水槽においては、エアレーション装置により形成さ
れる流れの流動方向と略直行する方向には水の流れが形
成されていない。そのため、養殖水槽内において水の流
れが形成されない場所では、空気が溶け込んだ水が供給
されにくくなるとともに、水が攪拌されにくくなる。従
って、溶存酸素濃度が低下してしまうとともに、魚介類
の排泄物、残餌等が養殖水槽の底部に堆積して魚介類の
生育環境が悪化してしまうという問題があった。
養殖水槽においては、エアレーション装置により形成さ
れる流れの流動方向と略直行する方向には水の流れが形
成されていない。そのため、養殖水槽内において水の流
れが形成されない場所では、空気が溶け込んだ水が供給
されにくくなるとともに、水が攪拌されにくくなる。従
って、溶存酸素濃度が低下してしまうとともに、魚介類
の排泄物、残餌等が養殖水槽の底部に堆積して魚介類の
生育環境が悪化してしまうという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、養殖水槽内における魚介類の生育環境を良好
に維持することができる魚介類養殖装置を提供すること
にある。
問題点に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、養殖水槽内における魚介類の生育環境を良好
に維持することができる魚介類養殖装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の魚介類養殖装置は、魚介
類及び養殖水が収容される養殖水槽と、中空状をなし略
垂直向きに養殖水槽内に配置される中空管と、当該中空
管内下端側に配置され、空気を吹出す気泡ポンプとより
なり、気泡ポンプから吹出された気泡により養殖水を曝
気処理するとともに、前記気泡が中空管内の養殖水と混
入されることにより当該養殖水を中空管内で上昇させて
上部の吐出口から吐出させるエアレーション装置と、養
殖水槽内で生じた養殖水中に含まれる魚介類の糞尿等を
分解する生物分解層と、前記養殖水槽内で養殖水が一方
向へ循環流動する循環流を形成する循環流形成手段とを
備え、前記循環流形成手段により形成された循環流の流
動方向に対して交差する方向へ流動する旋回流を形成す
る位置に前記エアレーション装置を設置して、前記循環
流及び旋回流により養殖水槽内の養殖水全体を攪拌する
ことを特徴とするものである。
めに、請求項1に記載の発明の魚介類養殖装置は、魚介
類及び養殖水が収容される養殖水槽と、中空状をなし略
垂直向きに養殖水槽内に配置される中空管と、当該中空
管内下端側に配置され、空気を吹出す気泡ポンプとより
なり、気泡ポンプから吹出された気泡により養殖水を曝
気処理するとともに、前記気泡が中空管内の養殖水と混
入されることにより当該養殖水を中空管内で上昇させて
上部の吐出口から吐出させるエアレーション装置と、養
殖水槽内で生じた養殖水中に含まれる魚介類の糞尿等を
分解する生物分解層と、前記養殖水槽内で養殖水が一方
向へ循環流動する循環流を形成する循環流形成手段とを
備え、前記循環流形成手段により形成された循環流の流
動方向に対して交差する方向へ流動する旋回流を形成す
る位置に前記エアレーション装置を設置して、前記循環
流及び旋回流により養殖水槽内の養殖水全体を攪拌する
ことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明の魚介類養殖装置
は、請求項1に記載の発明において、前記循環流形成手
段をエアレーション装置により形成することを特徴とす
るものである。
は、請求項1に記載の発明において、前記循環流形成手
段をエアレーション装置により形成することを特徴とす
るものである。
【0009】請求項3に記載の発明の魚介類養殖装置
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記
養殖水槽を、前記魚介類を養殖する飼育水槽と、同飼育
水槽の少なくとも一側に設けられ、養殖水のろ過を行う
ろ過水槽とにより構成し、飼育水槽及びろ過水槽に前記
生物分解層を設置したことを特徴とするものである。
は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記
養殖水槽を、前記魚介類を養殖する飼育水槽と、同飼育
水槽の少なくとも一側に設けられ、養殖水のろ過を行う
ろ過水槽とにより構成し、飼育水槽及びろ過水槽に前記
生物分解層を設置したことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明の魚介類養殖装置
は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記曝気処理は高圧静電場処理を施した電子エ
アーにより行うことを特徴とするものである。
は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記曝気処理は高圧静電場処理を施した電子エ
アーにより行うことを特徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明の魚介類養殖装置
は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記養殖水は高圧静電場処理を施した電子水を
使用して調製することを特徴とするものである。
は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明に
おいて、前記養殖水は高圧静電場処理を施した電子水を
使用して調製することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を魚介類としてのヒ
ラメの養殖装置(以下、単に養殖装置と称す)に具体化
した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。な
お、図1は養殖装置を模式的に示す概略図である。
ラメの養殖装置(以下、単に養殖装置と称す)に具体化
した一実施形態を図1及び図2に従って説明する。な
お、図1は養殖装置を模式的に示す概略図である。
【0013】図1に示すように、養殖装置11は養殖水
槽12と、旋回流を形成するエアレーション装置13
と、生物分解層14と、循環流形成手段としてのエアレ
ーション装置13とから主に構成され、まず、前記養殖
水槽12から説明する。養殖水槽12は平面長方形状の
底壁15と、同底壁15の相対向する短側縁にそれぞれ
立設された短側壁16と、前記底壁15の相対向する長
側縁にそれぞれ立設された長側壁17とより略直方体状
に形成されている。この養殖水槽12内は、前記長側壁
17と平行をなし養殖水槽12内を長さ方向に二分割す
る第1隔壁18により第1水槽19と第2水槽20とに
区画されている。また、養殖水槽12内の両側にはそれ
ぞれ前記短側壁16と平行をなし養殖水槽12の幅方向
に延びる第2隔壁21が設けられ、それら第2隔壁21
より養殖水槽12の両端部側にはそれぞれ第3隔壁22
が設けられている。
槽12と、旋回流を形成するエアレーション装置13
と、生物分解層14と、循環流形成手段としてのエアレ
ーション装置13とから主に構成され、まず、前記養殖
水槽12から説明する。養殖水槽12は平面長方形状の
底壁15と、同底壁15の相対向する短側縁にそれぞれ
立設された短側壁16と、前記底壁15の相対向する長
側縁にそれぞれ立設された長側壁17とより略直方体状
に形成されている。この養殖水槽12内は、前記長側壁
17と平行をなし養殖水槽12内を長さ方向に二分割す
る第1隔壁18により第1水槽19と第2水槽20とに
区画されている。また、養殖水槽12内の両側にはそれ
ぞれ前記短側壁16と平行をなし養殖水槽12の幅方向
に延びる第2隔壁21が設けられ、それら第2隔壁21
より養殖水槽12の両端部側にはそれぞれ第3隔壁22
が設けられている。
【0014】そして、前記第1及び第2水槽19,20
において、底壁15と、長側壁17と、一対の第2隔壁
21と、第1隔壁18とに囲まれた空間にそれぞれ第1
及び第2飼育水槽19a,20aが形成されている。ま
た、底壁15と、長側壁17と、第2隔壁21と、第3
隔壁22と、第1隔壁18とに囲まれた空間にそれぞれ
連通水槽23が形成されている。さらに、底壁15と、
短側壁16と、第1隔壁18と、第3隔壁22と、長側
壁17とに囲まれた空間にはそれぞれろ過水槽24が形
成されている。即ち、第1及び第2水槽19,20にお
いて、第1及び第2飼育水槽19a,20aの両側には
それぞれ連通水槽23が設けられ、それら連通水槽23
の外側にはそれぞれろ過水槽24が設けられている。
において、底壁15と、長側壁17と、一対の第2隔壁
21と、第1隔壁18とに囲まれた空間にそれぞれ第1
及び第2飼育水槽19a,20aが形成されている。ま
た、底壁15と、長側壁17と、第2隔壁21と、第3
隔壁22と、第1隔壁18とに囲まれた空間にそれぞれ
連通水槽23が形成されている。さらに、底壁15と、
短側壁16と、第1隔壁18と、第3隔壁22と、長側
壁17とに囲まれた空間にはそれぞれろ過水槽24が形
成されている。即ち、第1及び第2水槽19,20にお
いて、第1及び第2飼育水槽19a,20aの両側には
それぞれ連通水槽23が設けられ、それら連通水槽23
の外側にはそれぞれろ過水槽24が設けられている。
【0015】まず、前記第1及び第2飼育水槽19a,
20aについて説明すると、各飼育水槽19a,20a
内には養殖水としての養殖海水が収容され、その養殖海
水内に魚類としてのヒラメが放流されている。第1飼育
水槽19aと第2飼育水槽20aとにはそれぞれ生育日
数が異なるヒラメが選別して収容されている。図2に示
すように、各飼育水槽19a,20aの底部には生物分
解層14が設置されている。この生物分解層14は網目
状に形成された第1プレート14aと、その第1プレー
ト14a上に設置された第2プレート14bとから二層
構造に形成されている。前記第1プレート14aと、底
壁15との間には養殖海水が流入可能な空間が形成され
るように生物分解層14が底壁15上に設置されてい
る。
20aについて説明すると、各飼育水槽19a,20a
内には養殖水としての養殖海水が収容され、その養殖海
水内に魚類としてのヒラメが放流されている。第1飼育
水槽19aと第2飼育水槽20aとにはそれぞれ生育日
数が異なるヒラメが選別して収容されている。図2に示
すように、各飼育水槽19a,20aの底部には生物分
解層14が設置されている。この生物分解層14は網目
状に形成された第1プレート14aと、その第1プレー
ト14a上に設置された第2プレート14bとから二層
構造に形成されている。前記第1プレート14aと、底
壁15との間には養殖海水が流入可能な空間が形成され
るように生物分解層14が底壁15上に設置されてい
る。
【0016】前記第2プレート14bはろ材としての粉
炭(備長炭)層、牡蠣殻層、種菌濾過材層、サンゴ
(粒)層、サンゴ石層、イズカライト層、硅砂層、セラ
ミックボール層及び麦飯石層が積層されて形成されてい
る。なお、各ろ材の層の積層順序は適宜組み替えてもよ
く、第2プレート14bを前記ろ材の層のうちの少なく
ともいずれか一層により構成してもよい。
炭(備長炭)層、牡蠣殻層、種菌濾過材層、サンゴ
(粒)層、サンゴ石層、イズカライト層、硅砂層、セラ
ミックボール層及び麦飯石層が積層されて形成されてい
る。なお、各ろ材の層の積層順序は適宜組み替えてもよ
く、第2プレート14bを前記ろ材の層のうちの少なく
ともいずれか一層により構成してもよい。
【0017】また、第2プレート14bは各飼育水槽1
9a,20aのヒラメから排出された養殖海水中に含ま
れる糞尿、老廃物等の排泄物の有機物、特にアンモニア
を硝酸塩にまで分解する生物分解を行なうために設けら
れている。具体的には、第2プレート14bにはでんぷ
ん分解細菌、たんぱく分解細菌、アンモニア生成細菌等
の従属栄養細菌や亜硝酸生成細菌、硝酸生成細菌等の硝
酸化成細菌(硝化細菌)が生息している。
9a,20aのヒラメから排出された養殖海水中に含ま
れる糞尿、老廃物等の排泄物の有機物、特にアンモニア
を硝酸塩にまで分解する生物分解を行なうために設けら
れている。具体的には、第2プレート14bにはでんぷ
ん分解細菌、たんぱく分解細菌、アンモニア生成細菌等
の従属栄養細菌や亜硝酸生成細菌、硝酸生成細菌等の硝
酸化成細菌(硝化細菌)が生息している。
【0018】図1に示すように、第1及び第2飼育水槽
19a,20a内において、各長側壁17の内側面には
それぞれ複数個のエアレーション装置13が各飼育水槽
19a,20a内に旋回流を形成するために間隔をおい
て設置されている。図2に示すように、それらエアレー
ション装置13はそれぞれ中空管13aと、その中空管
13a内に配設される通気チューブ13bの先端に設け
られ、中空管13a内の下端側に配置された気泡ポンプ
13cとより構成されている。前記中空管13aは上下
両端面が開放され、下端側に養殖海水の流入口13d、
上端側に吐出口13eが形成されている。そして、中空
管13aは各飼育水槽19a,20a内に吐出口13e
が養殖海水面とほぼ面一となるとともに、流入口13d
が前記生物分解層14より下方に位置するように略垂直
に設置されている。前記通気チューブ13bは電子エア
ー発生装置(図示せず)に接続されている。
19a,20a内において、各長側壁17の内側面には
それぞれ複数個のエアレーション装置13が各飼育水槽
19a,20a内に旋回流を形成するために間隔をおい
て設置されている。図2に示すように、それらエアレー
ション装置13はそれぞれ中空管13aと、その中空管
13a内に配設される通気チューブ13bの先端に設け
られ、中空管13a内の下端側に配置された気泡ポンプ
13cとより構成されている。前記中空管13aは上下
両端面が開放され、下端側に養殖海水の流入口13d、
上端側に吐出口13eが形成されている。そして、中空
管13aは各飼育水槽19a,20a内に吐出口13e
が養殖海水面とほぼ面一となるとともに、流入口13d
が前記生物分解層14より下方に位置するように略垂直
に設置されている。前記通気チューブ13bは電子エア
ー発生装置(図示せず)に接続されている。
【0019】次いで、前記連通水槽23について説明す
る。図1に示すように、各連通水槽23はそれぞれ第1
及び第2飼育水槽19a,20aとろ過水槽24との間
で養殖海水を連通可能とするために設けられている。第
1飼育水槽19aの一端側及び第2飼育水槽20aの他
端側の各連通水槽23にはそれぞれ前記エアレーション
装置13が循環流形成手段として第2隔壁21に沿って
複数個間隔をおいて設置されている。また、各第2隔壁
21の上部にはそれぞれ連通口25が形成され、各連通
口25の下側の内周縁と養殖海水面とが略面一となるよ
うに設定されている。
る。図1に示すように、各連通水槽23はそれぞれ第1
及び第2飼育水槽19a,20aとろ過水槽24との間
で養殖海水を連通可能とするために設けられている。第
1飼育水槽19aの一端側及び第2飼育水槽20aの他
端側の各連通水槽23にはそれぞれ前記エアレーション
装置13が循環流形成手段として第2隔壁21に沿って
複数個間隔をおいて設置されている。また、各第2隔壁
21の上部にはそれぞれ連通口25が形成され、各連通
口25の下側の内周縁と養殖海水面とが略面一となるよ
うに設定されている。
【0020】続いて、前記ろ過水槽24について説明す
る。各ろ過水槽24の底壁15上には前記生物分解層1
4が設置されている。また、前記第3隔壁22の下端縁
と底壁15上面との間には導入口26が形成されている
ため、第3隔壁22を挟んで連通水槽23と隣接するろ
過水槽24との間は養殖海水が往来可能に形成されてい
る。また、第1隔壁18の両端側にはそれぞれ連通口2
5が形成され、その第1隔壁18を挟んで隣接するろ過
水槽24同士の間で養殖海水が往来可能に形成されてい
る。
る。各ろ過水槽24の底壁15上には前記生物分解層1
4が設置されている。また、前記第3隔壁22の下端縁
と底壁15上面との間には導入口26が形成されている
ため、第3隔壁22を挟んで連通水槽23と隣接するろ
過水槽24との間は養殖海水が往来可能に形成されてい
る。また、第1隔壁18の両端側にはそれぞれ連通口2
5が形成され、その第1隔壁18を挟んで隣接するろ過
水槽24同士の間で養殖海水が往来可能に形成されてい
る。
【0021】養殖海水は人工海水用塩を電子水に溶解し
たもので、その電子水は電子水生成装置(図示せず)に
より調製される。前記人工海水用塩としてはマリン・エ
ッセンス(日本家庭用塩 株式会社製)を使用した。ま
た、蒸発等による養殖海水の減少を補給するため、電子
水を供給可能になっている。
たもので、その電子水は電子水生成装置(図示せず)に
より調製される。前記人工海水用塩としてはマリン・エ
ッセンス(日本家庭用塩 株式会社製)を使用した。ま
た、蒸発等による養殖海水の減少を補給するため、電子
水を供給可能になっている。
【0022】ヒラメに供給される配合飼料は、炭素
(C)、リン(P)及び窒素(N)を含有し、また、各
魚介類の生育に必要なミネラル類として、カルシウム、
鉄及び亜鉛が補給されるようになっている。養殖装置1
1には遮光ネット(図示せず)が設けられ、その遮光ネ
ットにより第1及び第2飼育水槽19a,20a内の生
育環境が海洋と近い環境に設定されている。
(C)、リン(P)及び窒素(N)を含有し、また、各
魚介類の生育に必要なミネラル類として、カルシウム、
鉄及び亜鉛が補給されるようになっている。養殖装置1
1には遮光ネット(図示せず)が設けられ、その遮光ネ
ットにより第1及び第2飼育水槽19a,20a内の生
育環境が海洋と近い環境に設定されている。
【0023】前記電子エアー及び電子水について説明す
ると、それらは前記電子エアー発生装置及び電子水生成
装置に設けられた高電圧静電場発生装置により形成され
た静電場を空気又は水に印加して静電場処理を行うこと
により製造される。即ち、空気又は水に高電圧静電場発
生装置により電子を印加して、酸化状態にある前記空気
又は水を還元することにより製造される。
ると、それらは前記電子エアー発生装置及び電子水生成
装置に設けられた高電圧静電場発生装置により形成され
た静電場を空気又は水に印加して静電場処理を行うこと
により製造される。即ち、空気又は水に高電圧静電場発
生装置により電子を印加して、酸化状態にある前記空気
又は水を還元することにより製造される。
【0024】さて、上記養殖装置11を使用したヒラメ
の養殖方法について説明する。第1水槽19と第2水槽
20とにはそれぞれ養殖海水が収容され、ヒラメが収容
されている。ヒラメには、前記配合飼料、ミネラル類等
が適宜供給されている。そして、電子エアー発生装置に
より電子エアーを発生させ、各エアレーション装置13
により養殖海水の曝気処理を行う。この曝気処理により
養殖海水には空気が溶け込み、養殖海水の溶存酸素濃度
は高濃度に維持される。また、電子エアーは空気に電子
が印加され、酸化ガスが還元、中和されているため、養
殖海水における病原菌や細菌等の発生が抑制され、養殖
海水が清浄に維持される。
の養殖方法について説明する。第1水槽19と第2水槽
20とにはそれぞれ養殖海水が収容され、ヒラメが収容
されている。ヒラメには、前記配合飼料、ミネラル類等
が適宜供給されている。そして、電子エアー発生装置に
より電子エアーを発生させ、各エアレーション装置13
により養殖海水の曝気処理を行う。この曝気処理により
養殖海水には空気が溶け込み、養殖海水の溶存酸素濃度
は高濃度に維持される。また、電子エアーは空気に電子
が印加され、酸化ガスが還元、中和されているため、養
殖海水における病原菌や細菌等の発生が抑制され、養殖
海水が清浄に維持される。
【0025】また、電子エアーの電子により養殖海水が
還元、中和され、養殖海水が励起振動し、養殖海水のク
ラスターが小さくなる。従って、電子水より調製された
養殖海水が電子エアーによる曝気処理により、さらにク
ラスターが小さくなる。すると、ヒラメの細胞内へ養殖
海水が効率よく浸透し、ヒラメの細胞における新陳代謝
が活発に行われるとともに、体内での酵素の働きが高ま
る。すると、ヒラメは細胞が緻密になるとともに、生育
速度が速まる。
還元、中和され、養殖海水が励起振動し、養殖海水のク
ラスターが小さくなる。従って、電子水より調製された
養殖海水が電子エアーによる曝気処理により、さらにク
ラスターが小さくなる。すると、ヒラメの細胞内へ養殖
海水が効率よく浸透し、ヒラメの細胞における新陳代謝
が活発に行われるとともに、体内での酵素の働きが高ま
る。すると、ヒラメは細胞が緻密になるとともに、生育
速度が速まる。
【0026】さて、各飼育水槽19a,20aにおい
て、養殖海水が生物分解層14を通過する際に、その養
殖海水中に含まれる排泄物、老廃物、残餌等はろ材によ
り除去され、養殖海水は清浄化される。また、第1及び
第2飼育水槽19a,20aの各長側壁17側に設置さ
れたエアレーション装置13により、曝気処理が行われ
ると電子エアーが気泡ポンプ13cから吹き出される。
て、養殖海水が生物分解層14を通過する際に、その養
殖海水中に含まれる排泄物、老廃物、残餌等はろ材によ
り除去され、養殖海水は清浄化される。また、第1及び
第2飼育水槽19a,20aの各長側壁17側に設置さ
れたエアレーション装置13により、曝気処理が行われ
ると電子エアーが気泡ポンプ13cから吹き出される。
【0027】すると、空気が水中の気泡となって供給さ
れて平均比重の小さい気液二相流体を作り、外部の水と
の比重差により揚水される状態となる。その揚水により
各飼育水槽19a,20a内の養殖海水は中空管13a
内を上昇して吐出口13eから吐出される。それと同時
に、生物分解層14を通過して浄化された養殖海水が流
入口13dから中空管13a内へと吸い込まれる。この
エアレーション装置13による揚水作用の繰り返しによ
り各飼育水槽19a,20a内には各長側壁17側から
第1隔壁18方向へ流動する旋回流が発生される。ま
た、長側壁17の長さ方向に沿って複数個のエアレーシ
ョン装置13が設置されているため、前記旋回流は第1
及び第2飼育水槽19a,20aの長さ方向に沿って複
数箇所に形成される。
れて平均比重の小さい気液二相流体を作り、外部の水と
の比重差により揚水される状態となる。その揚水により
各飼育水槽19a,20a内の養殖海水は中空管13a
内を上昇して吐出口13eから吐出される。それと同時
に、生物分解層14を通過して浄化された養殖海水が流
入口13dから中空管13a内へと吸い込まれる。この
エアレーション装置13による揚水作用の繰り返しによ
り各飼育水槽19a,20a内には各長側壁17側から
第1隔壁18方向へ流動する旋回流が発生される。ま
た、長側壁17の長さ方向に沿って複数個のエアレーシ
ョン装置13が設置されているため、前記旋回流は第1
及び第2飼育水槽19a,20aの長さ方向に沿って複
数箇所に形成される。
【0028】さて、養殖装置11の長さ方向において
は、第1飼育水槽19aの一端側の連通水槽23内に設
置されたエアレーション装置13から養殖海水が吐出さ
れる。すると、その養殖海水は第1飼育水槽19aの一
端側から他端側へ流動する。そして、第1飼育水槽19
aの一端側から他端側へ流動した養殖海水はオーバーフ
ローにより第2隔壁21の連通口25から連通水槽23
内へ流入される。
は、第1飼育水槽19aの一端側の連通水槽23内に設
置されたエアレーション装置13から養殖海水が吐出さ
れる。すると、その養殖海水は第1飼育水槽19aの一
端側から他端側へ流動する。そして、第1飼育水槽19
aの一端側から他端側へ流動した養殖海水はオーバーフ
ローにより第2隔壁21の連通口25から連通水槽23
内へ流入される。
【0029】すると、連通水槽23において、養殖海水
の水面は一定に保たれるようになるため、流入された養
殖海水分だけ、隣接するろ過水槽24へ導入口26から
養殖海水が流入される。導入口26からろ過水槽24へ
の流入時に、養殖海水は生物分解層14を通過し、養殖
海水中に含まれる排泄物等はろ材に除去される。さら
に、ろ過水槽24においても養殖海水の水面は一定に保
たれるため、ろ過水槽24内へ流入された養殖海水はオ
ーバーフローにより第1隔壁18の連通口25から隣接
するろ過水槽24へ流入される。
の水面は一定に保たれるようになるため、流入された養
殖海水分だけ、隣接するろ過水槽24へ導入口26から
養殖海水が流入される。導入口26からろ過水槽24へ
の流入時に、養殖海水は生物分解層14を通過し、養殖
海水中に含まれる排泄物等はろ材に除去される。さら
に、ろ過水槽24においても養殖海水の水面は一定に保
たれるため、ろ過水槽24内へ流入された養殖海水はオ
ーバーフローにより第1隔壁18の連通口25から隣接
するろ過水槽24へ流入される。
【0030】そして、第2水槽20の他端側のろ過水槽
24へ養殖海水が流入されると、ろ過水槽24におい
て、養殖海水の水面は一定に保たれるようになるため、
流入された養殖海水分だけ、隣接する連通水槽23へ導
入口26から流入される。このとき、養殖海水は生物分
解層14を通過し、養殖海水中に含まれる排泄物等はろ
材に除去される。
24へ養殖海水が流入されると、ろ過水槽24におい
て、養殖海水の水面は一定に保たれるようになるため、
流入された養殖海水分だけ、隣接する連通水槽23へ導
入口26から流入される。このとき、養殖海水は生物分
解層14を通過し、養殖海水中に含まれる排泄物等はろ
材に除去される。
【0031】さらに、生物分解層14により浄化された
養殖海水は、第2水槽20の他端側の連通水槽23に設
置されたエアレーション装置13の流入口13dからの
中空管13a内への吸い込みによりエアレーション装置
13に吸入される。そして、中空管13a内に吸入され
た養殖海水は吐出口13eから吐出され、連通口25か
ら第2飼育水槽20a内へ吐出される。第2飼育水槽2
0aへ吐出された養殖海水は、同第2飼育水槽20aの
他端側から一端側へ流動し、上記第1水槽19から第2
水槽20への流動と同様に第2水槽20から第1水槽1
9へ流動する。
養殖海水は、第2水槽20の他端側の連通水槽23に設
置されたエアレーション装置13の流入口13dからの
中空管13a内への吸い込みによりエアレーション装置
13に吸入される。そして、中空管13a内に吸入され
た養殖海水は吐出口13eから吐出され、連通口25か
ら第2飼育水槽20a内へ吐出される。第2飼育水槽2
0aへ吐出された養殖海水は、同第2飼育水槽20aの
他端側から一端側へ流動し、上記第1水槽19から第2
水槽20への流動と同様に第2水槽20から第1水槽1
9へ流動する。
【0032】その結果、養殖水槽12には第1水槽19
と第2水槽20との間を一方向へ循環する循環流が形成
される。そして、各長側壁17側に設置されたエアレー
ション装置13により形成される旋回流と、循環流の循
環方向とは略直行し、第1及び第2飼育水槽19a,2
0a内は空気が溶け込んだ養殖海水により全体的に攪拌
される。
と第2水槽20との間を一方向へ循環する循環流が形成
される。そして、各長側壁17側に設置されたエアレー
ション装置13により形成される旋回流と、循環流の循
環方向とは略直行し、第1及び第2飼育水槽19a,2
0a内は空気が溶け込んだ養殖海水により全体的に攪拌
される。
【0033】養殖水槽12内に循環流と旋回流が形成さ
れた状態において、ヒラメは配合飼料を栄養源として成
長するとともに、糞尿等を養殖海水中に排出する。する
と、排泄物、老廃物、残餌等を含んだ養殖海水が、各飼
育水槽19a,20aの生物分解層14を通過する間
に、前記排泄物等はろ材によりろ過される。そして、ろ
材に除去された排泄物等は第2プレート14bの硝化細
菌等により分解される。さらに、養殖海水が生物分解層
14を通過する間に、ろ材内に含まれるカルシウムやミ
ネラル類が養殖海水内に補われる。なお、蒸発等によ
り、養殖海水はそれぞれ蒸発するため、前記電子水が補
給される。
れた状態において、ヒラメは配合飼料を栄養源として成
長するとともに、糞尿等を養殖海水中に排出する。する
と、排泄物、老廃物、残餌等を含んだ養殖海水が、各飼
育水槽19a,20aの生物分解層14を通過する間
に、前記排泄物等はろ材によりろ過される。そして、ろ
材に除去された排泄物等は第2プレート14bの硝化細
菌等により分解される。さらに、養殖海水が生物分解層
14を通過する間に、ろ材内に含まれるカルシウムやミ
ネラル類が養殖海水内に補われる。なお、蒸発等によ
り、養殖海水はそれぞれ蒸発するため、前記電子水が補
給される。
【0034】加えて、前記各飼育水槽19a,20aの
生物分解層14における排泄物等の生物分解で発生した
アンモニア等の分解物は循環流によりろ過水槽24へ流
入される。このろ過水槽24においても、上記と同様に
生物分解層14を通過することにより、硝化細菌等によ
りアンモニア等が分解され、さらにミネラル類の補給が
行われる。
生物分解層14における排泄物等の生物分解で発生した
アンモニア等の分解物は循環流によりろ過水槽24へ流
入される。このろ過水槽24においても、上記と同様に
生物分解層14を通過することにより、硝化細菌等によ
りアンモニア等が分解され、さらにミネラル類の補給が
行われる。
【0035】上記実施形態の養殖装置11によれば以下
のような特徴を得ることができる。 ・ 連通水槽23に設置されたエアレーション装置13
により第1水槽19と第2水槽20との間を一方向へ循
環する循環流が形成され、各長側壁17側に設置された
エアレーション装置13により循環流の進行方向と直行
する方向へ流動する旋回流が形成される。その結果、循
環流と旋回流とにより各飼育水槽19a,20a内の養
殖海水が全体的に攪拌され、ヒラメの排泄物、残餌等が
生物分解層14上に堆積するといった不具合が防止され
る。従って、ヒラメの生育環境を良好に維持して、養殖
水槽12内における病気等の発生を抑えてヒラメの養殖
量の低下等を抑えることができる。
のような特徴を得ることができる。 ・ 連通水槽23に設置されたエアレーション装置13
により第1水槽19と第2水槽20との間を一方向へ循
環する循環流が形成され、各長側壁17側に設置された
エアレーション装置13により循環流の進行方向と直行
する方向へ流動する旋回流が形成される。その結果、循
環流と旋回流とにより各飼育水槽19a,20a内の養
殖海水が全体的に攪拌され、ヒラメの排泄物、残餌等が
生物分解層14上に堆積するといった不具合が防止され
る。従って、ヒラメの生育環境を良好に維持して、養殖
水槽12内における病気等の発生を抑えてヒラメの養殖
量の低下等を抑えることができる。
【0036】・ また、排泄物、残餌等の生物分解層1
4上への堆積が防止されるため、養殖海水の定期的な交
換、養殖水槽12内の清掃等の大掛かりな作業を行う回
数を減らすことができる。
4上への堆積が防止されるため、養殖海水の定期的な交
換、養殖水槽12内の清掃等の大掛かりな作業を行う回
数を減らすことができる。
【0037】・ エアレーション装置13により空気が
溶け込んだ養殖海水が各飼育水槽19a,20aの全体
に行きわたるため、養殖海水全体の溶存酸素濃度を高く
維持することができる。従って、養殖海水が嫌気化、腐
敗するのを防止してヒラメの発育が悪くなるといった不
具合を防止することができるとともに、硝化細菌等の活
性を高く維持して生物分解層14による生物分解作用を
効果的に発揮させることができる。
溶け込んだ養殖海水が各飼育水槽19a,20aの全体
に行きわたるため、養殖海水全体の溶存酸素濃度を高く
維持することができる。従って、養殖海水が嫌気化、腐
敗するのを防止してヒラメの発育が悪くなるといった不
具合を防止することができるとともに、硝化細菌等の活
性を高く維持して生物分解層14による生物分解作用を
効果的に発揮させることができる。
【0038】・ エアレーション装置13により養殖水
槽12内に循環流及び旋回流を形成した。そのため、水
中ポンプや水中ミキサーを使用して養殖水槽12内に循
環流及び旋回流を形成する場合と比較して、循環流及び
旋回流を形成するための電力消費量を1/2〜1/5に
してヒラメの養殖コストが嵩むのを防止することができ
る。
槽12内に循環流及び旋回流を形成した。そのため、水
中ポンプや水中ミキサーを使用して養殖水槽12内に循
環流及び旋回流を形成する場合と比較して、循環流及び
旋回流を形成するための電力消費量を1/2〜1/5に
してヒラメの養殖コストが嵩むのを防止することができ
る。
【0039】・ 養殖海水は養殖水槽12内で浄化され
ながら循環されるため、養殖装置11の外部にヒラメの
排泄物、残餌等が混入された排水が排出されず、養殖装
置11周辺の環境の変化を防止することができる。
ながら循環されるため、養殖装置11の外部にヒラメの
排泄物、残餌等が混入された排水が排出されず、養殖装
置11周辺の環境の変化を防止することができる。
【0040】・ ろ過水槽24と連通水槽23との間に
第3隔壁22を設けるとともに、その第3隔壁22の下
側の導入口26によりろ過水槽24と連通水槽23との
間の養殖海水の往来を可能とした。そのため、エアレー
ション装置13が設置された連通水槽23へは生物分解
層14を通過して排泄物等が除去された養殖海水が流入
されるため、エアレーション装置13から各飼育水槽1
9a,20aへ浄化された養殖海水を流入させることが
できる。
第3隔壁22を設けるとともに、その第3隔壁22の下
側の導入口26によりろ過水槽24と連通水槽23との
間の養殖海水の往来を可能とした。そのため、エアレー
ション装置13が設置された連通水槽23へは生物分解
層14を通過して排泄物等が除去された養殖海水が流入
されるため、エアレーション装置13から各飼育水槽1
9a,20aへ浄化された養殖海水を流入させることが
できる。
【0041】・ 飼育日数の異なるヒラメを第1飼育水
槽19aと第2飼育水槽20aとに選別して収容した。
そのため、生育日数に合わせて配合飼料の供給量、ミネ
ラル類の補給量等を合わせることができ、生育日数が異
なるヒラメが同一の飼育水槽19a,20a内に収容さ
れている場合と異なり、ヒラメの養殖を効率よく行うこ
とができる。
槽19aと第2飼育水槽20aとに選別して収容した。
そのため、生育日数に合わせて配合飼料の供給量、ミネ
ラル類の補給量等を合わせることができ、生育日数が異
なるヒラメが同一の飼育水槽19a,20a内に収容さ
れている場合と異なり、ヒラメの養殖を効率よく行うこ
とができる。
【0042】・ 各飼育水槽19a,20a及びろ過水
槽24にそれぞれ設置された生物分解層14に生育する
硝化細菌等により養殖海水中の排泄物、老廃物、残餌、
アンモニア等は分解され、養殖海水の水質が清浄状態に
維持される。従って、ヒラメがウィルスや病原菌等に汚
染されたり、水質低下によるストレス等の影響を受けた
りするのを防止して安定した状態で長期間にわたって養
殖することができる。
槽24にそれぞれ設置された生物分解層14に生育する
硝化細菌等により養殖海水中の排泄物、老廃物、残餌、
アンモニア等は分解され、養殖海水の水質が清浄状態に
維持される。従って、ヒラメがウィルスや病原菌等に汚
染されたり、水質低下によるストレス等の影響を受けた
りするのを防止して安定した状態で長期間にわたって養
殖することができる。
【0043】・ 各飼育水槽19a,20a内で発生す
る排泄物、残餌等は各飼育水槽19a,20a内の生物
分解層14で主に生物分解され、排泄物等の分解により
発生したアンモニア等は循環流にのってろ過水槽24へ
流動し、ろ過水槽24の生物分解層14で主に生物分解
される。従って、養殖水槽12全体を養殖海水が循環す
る間に排泄物、分解物等が生物分解されるため、養殖海
水全体を清浄に維持することができる。
る排泄物、残餌等は各飼育水槽19a,20a内の生物
分解層14で主に生物分解され、排泄物等の分解により
発生したアンモニア等は循環流にのってろ過水槽24へ
流動し、ろ過水槽24の生物分解層14で主に生物分解
される。従って、養殖水槽12全体を養殖海水が循環す
る間に排泄物、分解物等が生物分解されるため、養殖海
水全体を清浄に維持することができる。
【0044】・ 空気に電子を印加することにより空気
における酸化ガスを還元、中和することができる。従っ
て、還元、中和された電子エアーにより養殖海水の曝気
処理を行うため、酸化ガスによる養殖海水の汚染、腐敗
を防止して病原菌や細菌等の発生を抑制し、ヒラメの養
殖を安定した状態で行うことができ、養殖量の低下を防
止することができる。
における酸化ガスを還元、中和することができる。従っ
て、還元、中和された電子エアーにより養殖海水の曝気
処理を行うため、酸化ガスによる養殖海水の汚染、腐敗
を防止して病原菌や細菌等の発生を抑制し、ヒラメの養
殖を安定した状態で行うことができ、養殖量の低下を防
止することができる。
【0045】・ 電子水を使用して養殖海水を調製した
ため、養殖海水のクラスターを小さくすることができ
る。従って、ヒラメの細胞における新陳代謝が活発に行
われるとともに、体内での酵素の働きが高まり、ヒラメ
の生育速度を速めることができる。
ため、養殖海水のクラスターを小さくすることができ
る。従って、ヒラメの細胞における新陳代謝が活発に行
われるとともに、体内での酵素の働きが高まり、ヒラメ
の生育速度を速めることができる。
【0046】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・ 実施形態では、第2及び第3隔壁21,22により
連通水槽23を構成したが、第2及び第3隔壁21,2
2を省略するとともに、連通水槽23を省略して各飼育
水槽19a,20aと、エアレーション装置13が設置
されたろ過水槽24とにより養殖水槽12を構成しても
よい。
てもよい。 ・ 実施形態では、第2及び第3隔壁21,22により
連通水槽23を構成したが、第2及び第3隔壁21,2
2を省略するとともに、連通水槽23を省略して各飼育
水槽19a,20aと、エアレーション装置13が設置
されたろ過水槽24とにより養殖水槽12を構成しても
よい。
【0047】・ 実施形態では、第1隔壁18により養
殖水槽12を第1及び第2水槽19,20に区画し、ヒ
ラメを生育日数で選別して養殖したが、第1隔壁18を
省略して、1つの飼育水槽でヒラメを選別せずに養殖を
行ってもよい。また、第1及び第2飼育水槽19a,2
0aとでヒラメを飼育日数により選別したが、各飼育水
槽19a,20aとの間でヒラメを飼育日数で選別せず
混合して養殖してもよく、また、ヒラメの体重、雌雄等
により選別してもよい。
殖水槽12を第1及び第2水槽19,20に区画し、ヒ
ラメを生育日数で選別して養殖したが、第1隔壁18を
省略して、1つの飼育水槽でヒラメを選別せずに養殖を
行ってもよい。また、第1及び第2飼育水槽19a,2
0aとでヒラメを飼育日数により選別したが、各飼育水
槽19a,20aとの間でヒラメを飼育日数で選別せず
混合して養殖してもよく、また、ヒラメの体重、雌雄等
により選別してもよい。
【0048】・ 実施形態では、電子水を使用して養殖
海水を調製したが、電子水を使用せず、水道水を使用し
て養殖海水を調製してもよく、滅菌処理を施した海水を
使用してもよい。
海水を調製したが、電子水を使用せず、水道水を使用し
て養殖海水を調製してもよく、滅菌処理を施した海水を
使用してもよい。
【0049】・ 実施形態では、電子エアーを使用して
曝気処理を行ったが、電子エアーを使用せず、一般のエ
アーポンプを使用してエアレーション装置13により曝
気処理を行ってもよい。
曝気処理を行ったが、電子エアーを使用せず、一般のエ
アーポンプを使用してエアレーション装置13により曝
気処理を行ってもよい。
【0050】・ 実施形態では、各飼育水槽19a,2
0aの両側に連通水槽23及びろ過水槽24を設けた
が、各飼育水槽19a,20aのいずれか一側のみに連
通水槽23及びろ過水槽24を設けてもよい。
0aの両側に連通水槽23及びろ過水槽24を設けた
が、各飼育水槽19a,20aのいずれか一側のみに連
通水槽23及びろ過水槽24を設けてもよい。
【0051】・ 実施形態では、養殖水槽12を平面長
方形状に形成したが、平面円形状又は円環状に形成し、
養殖水槽12の周方向に沿って循環流を形成可能とすべ
く養殖水槽12の径方向に沿って循環流形成手段として
のエアレーション装置13を設置する。また、循環流の
流動方向に対して略直行する方向へ流動する旋回流を形
成可能とすべく養殖水槽12の周壁内面にエアレーショ
ン装置13を設置してもよい。
方形状に形成したが、平面円形状又は円環状に形成し、
養殖水槽12の周方向に沿って循環流を形成可能とすべ
く養殖水槽12の径方向に沿って循環流形成手段として
のエアレーション装置13を設置する。また、循環流の
流動方向に対して略直行する方向へ流動する旋回流を形
成可能とすべく養殖水槽12の周壁内面にエアレーショ
ン装置13を設置してもよい。
【0052】・ さらに、図3に示すように、平面円形
状の養殖水槽12の外部に循環パイプを介して循環水槽
27aを設けるとともに、その循環水槽27aに循環流
形成手段としての水中ポンプ27及び生物分解層14を
設ける。また、養殖水槽12の側壁内周側及び中央部に
旋回流を形成するためのエアレーション装置13を設置
する。このように構成した場合、循環パイプにより循環
水槽27aに供給された養殖海水は生物分解層14によ
り浄化された後、水中ポンプ27により養殖水槽12内
へ供給される。その結果、水中ポンプ27により養殖水
槽12内には一方向へ循環する循環流が形成され、エア
レーション装置13により循環流に対して交差する方向
へ延びる旋回流が形成される。
状の養殖水槽12の外部に循環パイプを介して循環水槽
27aを設けるとともに、その循環水槽27aに循環流
形成手段としての水中ポンプ27及び生物分解層14を
設ける。また、養殖水槽12の側壁内周側及び中央部に
旋回流を形成するためのエアレーション装置13を設置
する。このように構成した場合、循環パイプにより循環
水槽27aに供給された養殖海水は生物分解層14によ
り浄化された後、水中ポンプ27により養殖水槽12内
へ供給される。その結果、水中ポンプ27により養殖水
槽12内には一方向へ循環する循環流が形成され、エア
レーション装置13により循環流に対して交差する方向
へ延びる旋回流が形成される。
【0053】・ 実施形態では、エアレーション装置1
3により旋回流を形成したが、水中ポンプ27や養殖水
槽12の高低差により旋回流を形成してもよい。 ・ 実施形態では、長側壁17の内面に沿って複数個の
エアレーション装置13を設置したが、長側壁17に沿
ってエアレーション装置13を移動させてもよい。この
ように構成した場合、各飼育水槽19a,20aの長さ
方向に沿って全体的に旋回流を形成して養殖海水全体を
攪拌することができる。
3により旋回流を形成したが、水中ポンプ27や養殖水
槽12の高低差により旋回流を形成してもよい。 ・ 実施形態では、長側壁17の内面に沿って複数個の
エアレーション装置13を設置したが、長側壁17に沿
ってエアレーション装置13を移動させてもよい。この
ように構成した場合、各飼育水槽19a,20aの長さ
方向に沿って全体的に旋回流を形成して養殖海水全体を
攪拌することができる。
【0054】・ 実施形態では、魚類としてのヒラメの
養殖に具体化したが、魚類としてタイ、オコゼ、トラフ
グ等に、二枚貝として、ホタテ貝、牡蠣、ヒオウギ貝、
バカ貝等に、甲殻類としてエビ類、カニ類等に又は軟体
動物としてタコ、イカ等の養殖に具体化してもよい。さ
らに、巻貝として鮑、サザエ、トコブシ、バイ貝、ホラ
貝等に変更してもよい。
養殖に具体化したが、魚類としてタイ、オコゼ、トラフ
グ等に、二枚貝として、ホタテ貝、牡蠣、ヒオウギ貝、
バカ貝等に、甲殻類としてエビ類、カニ類等に又は軟体
動物としてタコ、イカ等の養殖に具体化してもよい。さ
らに、巻貝として鮑、サザエ、トコブシ、バイ貝、ホラ
貝等に変更してもよい。
【0055】・ 実施形態では、養殖海水を使用して海
水魚を養殖したが、淡水を使用して鮎、アマゴ、ヤマ
メ、マス等の淡水魚を養殖してもよい。次に上記実施形
態及び別例から把握できる技術的思想について、それら
の効果とともに以下に追記する。
水魚を養殖したが、淡水を使用して鮎、アマゴ、ヤマ
メ、マス等の淡水魚を養殖してもよい。次に上記実施形
態及び別例から把握できる技術的思想について、それら
の効果とともに以下に追記する。
【0056】・ 前記飼育水槽とろ過水槽との間に、そ
れら飼育水槽とろ過水槽との間を連通する連通水槽を設
けるとともに、その連通水槽に前記旋回流形成手段を設
けたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一
項に記載の魚介類養殖装置。このように構成した場合、
ろ過水槽から飼育水槽へ養殖水が流動するとき、ろ過水
槽の生物分解層でろ過された養殖水が連通水槽に流入さ
れ、旋回流形成手段に供給される。そのため、浄化され
た養殖水を飼育水槽へ流入させることができる。従っ
て、飼育水槽における魚介類の生育環境を良好にするこ
とができる。
れら飼育水槽とろ過水槽との間を連通する連通水槽を設
けるとともに、その連通水槽に前記旋回流形成手段を設
けたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか一
項に記載の魚介類養殖装置。このように構成した場合、
ろ過水槽から飼育水槽へ養殖水が流動するとき、ろ過水
槽の生物分解層でろ過された養殖水が連通水槽に流入さ
れ、旋回流形成手段に供給される。そのため、浄化され
た養殖水を飼育水槽へ流入させることができる。従っ
て、飼育水槽における魚介類の生育環境を良好にするこ
とができる。
【0057】・ 前記請求項1〜請求項5のいずれか一
項に記載の魚介類養殖装置を用い、前記循環流及び旋回
流が形成された養殖水中で魚介類を養殖することを特徴
とする魚介類養殖方法。このように構成した場合、養殖
水槽内における魚介類の生育環境を良好に維持して、健
康な魚介類を養殖することができる。
項に記載の魚介類養殖装置を用い、前記循環流及び旋回
流が形成された養殖水中で魚介類を養殖することを特徴
とする魚介類養殖方法。このように構成した場合、養殖
水槽内における魚介類の生育環境を良好に維持して、健
康な魚介類を養殖することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
魚介類養殖装置によれば、養殖水槽内における魚介類の
生育環境を良好に維持することができる。
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
魚介類養殖装置によれば、養殖水槽内における魚介類の
生育環境を良好に維持することができる。
【0059】請求項2に記載の発明の魚介類養殖装置に
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、水中ポン
プや水中ミキサーを使用して養殖水槽内に循環流を形成
する場合と比較して、循環流を形成するための電力消費
量を低減して魚介類の養殖コストが嵩むのを防止するこ
とができる。
よれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、水中ポン
プや水中ミキサーを使用して養殖水槽内に循環流を形成
する場合と比較して、循環流を形成するための電力消費
量を低減して魚介類の養殖コストが嵩むのを防止するこ
とができる。
【0060】請求項3に記載の発明の魚介類養殖装置に
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
え、養殖水槽全体で養殖水中の排泄物、分解物等が生物
分解されるため、養殖水全体を清浄に維持することがで
きる。
よれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加
え、養殖水槽全体で養殖水中の排泄物、分解物等が生物
分解されるため、養殖水全体を清浄に維持することがで
きる。
【0061】請求項4に記載の発明の魚介類養殖装置に
よれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、養殖水の溶存酸素濃度を高濃度に維持
することができるとともに、曝気処理を行う空気中の酸
化ガスを還元、中和して、酸化ガスによる養殖水の汚
染、腐敗を防止することにより病原菌や細菌等の発生を
抑制し、魚介類の養殖を安定した状態で行うことがで
き、養殖量の低下を防止することができる。
よれば、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、養殖水の溶存酸素濃度を高濃度に維持
することができるとともに、曝気処理を行う空気中の酸
化ガスを還元、中和して、酸化ガスによる養殖水の汚
染、腐敗を防止することにより病原菌や細菌等の発生を
抑制し、魚介類の養殖を安定した状態で行うことがで
き、養殖量の低下を防止することができる。
【0062】請求項5に記載の発明の魚介類養殖装置に
よれば、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、養殖水のクラスターを小さくすること
ができる。従って、魚介類の細胞における新陳代謝が活
発に行われるとともに、体内での酵素の働きが高まり、
魚介類の生育速度を速めることができる。
よれば、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発
明の効果に加え、養殖水のクラスターを小さくすること
ができる。従って、魚介類の細胞における新陳代謝が活
発に行われるとともに、体内での酵素の働きが高まり、
魚介類の生育速度を速めることができる。
【図1】 実施形態の養殖装置を模式的に示す部分破断
斜視図。
斜視図。
【図2】 実施形態のエアレーション装置と生物分解層
を示す部分断面図。
を示す部分断面図。
【図3】 別例の養殖装置を模式的に示す平面図。
11…魚介類養殖装置、12…養殖水槽、13…循環流
形成手段及び旋回流を形成するためのエアレーション装
置、13a…中空管、13c…気泡ポンプ、13e…吐
出口、14…生物分解槽、19a…第1飼育水槽、20
a…第2飼育水槽、24…ろ過水槽、27…循環流形成
手段としての水中ポンプ。
形成手段及び旋回流を形成するためのエアレーション装
置、13a…中空管、13c…気泡ポンプ、13e…吐
出口、14…生物分解槽、19a…第1飼育水槽、20
a…第2飼育水槽、24…ろ過水槽、27…循環流形成
手段としての水中ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 3/20 C02F 3/34 101B 3/34 101 B01D 35/02 C (72)発明者 新藤 秀逸 岐阜県加茂郡白川町白山860番地 白山水 産 株式会社内 Fターム(参考) 2B104 ED16 ED19 ED36 4D029 AA01 AB01 BB13 CC06 4D040 BB00 4D061 DA06 DB20 EA13 FA13 FA15 4D064 AA07 BD01 BD13
Claims (5)
- 【請求項1】 魚介類及び養殖水が収容される養殖水槽
と、 中空状をなし略垂直向きに養殖水槽内に配置される中空
管と、当該中空管内下端側に配置され、空気を吹出す気
泡ポンプとよりなり、気泡ポンプから吹出された気泡に
より養殖水を曝気処理するとともに、前記気泡が中空管
内の養殖水と混入されることにより当該養殖水を中空管
内で上昇させて上部の吐出口から吐出させるエアレーシ
ョン装置と、 養殖水槽内で生じた養殖水中に含まれる魚介類の糞尿等
を分解する生物分解層と、 前記養殖水槽内で養殖水が一方向へ循環流動する循環流
を形成する循環流形成手段とを備え、 前記循環流形成手段により形成された循環流の流動方向
に対して交差する方向へ流動する旋回流を形成する位置
に前記エアレーション装置を設置して、前記循環流及び
旋回流により養殖水槽内の養殖水全体を攪拌することを
特徴とする魚介類養殖装置。 - 【請求項2】 前記循環流形成手段をエアレーション装
置により形成することを特徴とする請求項1に記載の魚
介類養殖装置。 - 【請求項3】 前記養殖水槽を、前記魚介類を養殖する
飼育水槽と、同飼育水槽の少なくとも一側に設けられ、
養殖水のろ過を行うろ過水槽とにより構成し、飼育水槽
及びろ過水槽に前記生物分解層を設置したことを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載の魚介類養殖装置。 - 【請求項4】 前記曝気処理は高圧静電場処理を施した
電子エアーにより行うことを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の魚介類養殖装置。 - 【請求項5】 前記養殖水は高圧静電場処理を施した電
子水を使用して調製することを特徴とする請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載の魚介類養殖装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131124A JP2002320427A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 魚介類養殖装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131124A JP2002320427A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 魚介類養殖装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002320427A true JP2002320427A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18979368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001131124A Pending JP2002320427A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 魚介類養殖装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002320427A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200462629Y1 (ko) | 2009-08-28 | 2012-09-24 | 박근우 | 다슬기 양식 수조와 배수 시설 |
WO2012086970A3 (ko) * | 2010-12-24 | 2012-10-11 | Jang Gil Woong | 새우 양식장 및 그 시공방법 |
CN107372278A (zh) * | 2017-08-18 | 2017-11-24 | 安徽省宁国天亿滚塑有限公司 | 工厂化生态循环养鱼系统 |
CN107691329A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-16 | 章晓俊 | 内陆工厂化无污染海产养殖系统 |
JP2020039296A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-19 | 株式会社紅栄社 | 養殖装置 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001131124A patent/JP2002320427A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200462629Y1 (ko) | 2009-08-28 | 2012-09-24 | 박근우 | 다슬기 양식 수조와 배수 시설 |
WO2012086970A3 (ko) * | 2010-12-24 | 2012-10-11 | Jang Gil Woong | 새우 양식장 및 그 시공방법 |
KR101355382B1 (ko) * | 2010-12-24 | 2014-02-20 | 조정선 | 새우 양식장 및 그 시공방법 |
CN107691329A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-16 | 章晓俊 | 内陆工厂化无污染海产养殖系统 |
CN107372278A (zh) * | 2017-08-18 | 2017-11-24 | 安徽省宁国天亿滚塑有限公司 | 工厂化生态循环养鱼系统 |
JP2020039296A (ja) * | 2018-09-05 | 2020-03-19 | 株式会社紅栄社 | 養殖装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101867109B1 (ko) | 쌍각류 등의 저서 생물의 양식 장치 | |
WO2012108456A1 (ja) | 二枚貝等の底棲生物の多段式養殖装置及び養殖方法並びにこれを用いたバイオフィルター | |
KR101397889B1 (ko) | 회류식 다층 복합양식수조 | |
JP2000245297A (ja) | 魚介類飼育装置 | |
WO2006121074A1 (ja) | 水域浄化方法 | |
JP2015089348A (ja) | アワビの養殖方法とその養殖システム | |
JP2002010723A (ja) | 魚介類養殖装置 | |
JP2002119169A (ja) | 魚介類の養殖システム及び養殖方法 | |
WO2000006504A1 (en) | Clean water system and its structure | |
JP2002320427A (ja) | 魚介類養殖装置 | |
KR20190070152A (ko) | 나노 버블 및 마이크로 버블을 이용한 양식장 관리방법 | |
WO2018110387A1 (ja) | 魚介類の養殖システムおよび魚介類の養殖方法 | |
JP6480071B1 (ja) | 養殖装置 | |
WO2018211513A1 (en) | Method and system for maintaining water quality | |
JP2015061513A (ja) | アワビ類の完全閉鎖循環式陸上養殖システム及びそれを用いたアワビ類の陸上養殖方法 | |
WO2006121075A1 (ja) | 魚貝類養殖方法 | |
CN117378561A (zh) | 一种工厂化南美白对虾养殖水质净化系统及方法 | |
JP2003092949A (ja) | ゴカイの養殖装置 | |
JPH0323126B2 (ja) | ||
JP2002320426A (ja) | 海藻類養殖装置及び同海藻類養殖装置を備えた魚介類養殖装置 | |
JPH10304789A (ja) | 魚介類養殖用底砂、これを用いた魚介類養殖飼育管、及び前記魚介類養殖飼育管を多数連結してなる養殖装置 | |
JP3427091B2 (ja) | 魚用水浄化装置 | |
JP2023040950A (ja) | 水生生物の陸上養殖装置 | |
JP2007159507A (ja) | 貝類養殖槽および貝類養殖方法 | |
CN108623087A (zh) | 一种不良水体和深水养殖治理的工艺 |