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JP2002319208A - 光磁気再生方法及び装置 - Google Patents

光磁気再生方法及び装置

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Publication number
JP2002319208A
JP2002319208A JP2001121462A JP2001121462A JP2002319208A JP 2002319208 A JP2002319208 A JP 2002319208A JP 2001121462 A JP2001121462 A JP 2001121462A JP 2001121462 A JP2001121462 A JP 2001121462A JP 2002319208 A JP2002319208 A JP 2002319208A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
magneto
correction
correction amount
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001121462A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsushi Katayama
達嗣 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001121462A priority Critical patent/JP2002319208A/ja
Priority to US10/123,258 priority patent/US7187635B2/en
Publication of JP2002319208A publication Critical patent/JP2002319208A/ja
Priority to US11/548,734 priority patent/US7933180B2/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生信号に対して波形ずれが生じると、エッ
ジ部で検出される位相誤差が生じ、誤った値が生成され
てしまう。 【解決手段】 再生信号からパターンを検出して、パタ
ーンに依存して生じる波形ずれの補正量を所定の式から
算出する。算出した補正量を基に再生信号を補正する。
補正の方法としては振幅に対してオフセットを加減算す
るものと、時間軸方向の補間によるものがある。また、
補正式に含まれる係数を既知の信号パターンを再生して
得られる位相誤差信号を基に生成するジッタ量から適応
的に設定することも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光磁気効果を利用
して情報を再生する光磁気再生方法及び装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より光磁気ディスク等による記録・
再生系においては、媒体の特性により記録信号や再生信
号に波形ずれが生じることが知られている。波形ずれの
概要を図16に基づいて説明する。図16において、
(A)は再生波形、(B)はクロックである。ここで
は、再生系においてクロックの立ち上がりエッジで再生
波形をサンプリングするものとする。(A)の×印はサ
ンプリング信号である。媒体の特性により波形ずれが生
ずると、(A)の時刻k1において“H”レベルから
“L”レベルに変化する際に波線で示すような波形ずれ
により立ち上がり位置が微小に変動する。波形ずれを生
じた再生波形をサンプリングすると、後段のPLLルー
プ及び復号部の性能劣化の要因となる。
【0003】これに対し、例えば、特開平10−500
00号公報においては、“H”レベルから“L”レベル
へ移行する変化点で再生データに所定の正のオフセット
値を加算した後、データ検出判定を行う方法が開示され
ている。また、特開平05−197957号公報におい
ては、情報記録時に記録パルス幅等を計測し、立ち上が
り位置を制御することにより、波形ずれを記録の際に補
償する方法が開示されている。
【0004】ところで、再生信号のサンプル値を基にし
たPLLループ(データPLL)においては、波形ずれ
により位相誤差信号に誤検出が発生する。図17はデー
タPLLにおける位相誤差検出の概略を示す。データP
LLにおいては再生信号のエッジ部のサンプル値を基に
位相誤差を得ている。図17において、920は再生信
号で、●及び○はクロックによるサンプル値である。
【0005】(A)は再生信号に対してクロックの位相
が遅れている場合で位相誤差は正の値を出力する。
(B)はクロックの位相が合っている場合で位相誤差は
ゼロとなる。(C)はクロックの位相が進んでいる場合
で位相誤差は負の値となる。PLLループはこの位相誤
差信号を基に制御を行う。しかしながら、(D)に示す
ように再生信号920に対して波形ずれ930が生じる
と、エッジ部で検出される位相誤差は■となり、誤った
値が生成されてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−50000号公報においてはレベルの変化点
にのみ言及されており、例えば、変化点に至る波形パタ
ーンに依存して波形ずれ量が変化する場合には対応でき
ない。ここで、再生信号の“H”レベルの区間をマー
ク、“L”レベルの区間をスペースとすると、マークと
スペースの間隔等に依存して波形ずれ量が変動する場合
は、マークあるいはスペースの間隔(記録マーク長)に
応じて適応的に波形ずれの補正量を設定しなければ、所
望の効果を得ることはできない。
【0007】更に、特開平05−197957号公報に
記載されているような記録時に波形ずれの補償を行う方
法では、高密度化のために最短マーク長を短くした場
合、最短マーク長以下の記録パルスによる補償の影響
で、ビット欠落等を発生する可能性が大きくなる。ま
た、データPLLにおいては再生信号のエッジ部を用い
ているため、記録マーク長を適切に補正することが所望
の性能を達成する上で必要不可欠となる。従って、上記
特開平10−50000号公報に記載されているような
レベルの変化点で固定の補正量により補正するのみでは
再生信号の波形ずれに対応できなかった。
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
もので、その目的は、媒体及び記録再生系の特性等によ
り発生する波形ずれを補正し、正確に記録情報を再生で
きる光磁気再生方法及び装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、記録媒
体上に形成された記録マークを検出し、再生信号を生成
する情報再生方法において、再生された信号に基づいて
各記録マークのマーク長を検出し、検出されたマーク長
に応じた補正量で前記再生信号を補正することを特徴と
する光磁気再生方法によって達成される。
【0010】また、記録媒体上に形成された記録マーク
を検出し、再生信号を生成する光磁気再生装置におい
て、再生された信号に基づいて記録マークのマーク長を
検出する手段と、検出されたマーク長に応じた補正量で
前記再生信号を補正する手段とを備えたことを特徴とす
る光磁気再生装置によって達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、以下の全ての実施形
態においては、信号のマーク部分とスペース部分を総称
して記録マークという。
【0012】(第1の実施形態)図1は本発明の光磁気
再生装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図であ
る。図1において、101は情報記録媒体であるところ
の光磁気ディスク、102は光磁気ディスク101を所
定速度で回転させるためのスピンドルモータである。光
磁気ディスク101の上面には記録信号に応じて変調さ
れた磁界を発生するための磁気ヘッド103が配設さ
れ、その下面には磁気ヘッド103に対向して光ヘッド
104が配置されている。
【0013】光ヘッド104は記録用光ビームを照射し
て情報の記録を行い、あるいは再生用光ビームを照射
し、その媒体からの反射光を検出して記録情報の再生を
行うものである。この際、光ヘッド104内には記録再
生用光源である半導体レーザ(図示せず)や媒体からの
反射光を検出する光センサ(図示せず)が設けられてい
る。半導体レーザはレーザ駆動回路108で駆動され、
半導体レーザの光ビームを記録用と再生用に制御するこ
とによって情報の記録や再生を行う。また、光磁気ディ
スク101としては、磁壁移動型光磁気媒体が用いら
れ、磁壁移動による情報再生を行う。この磁壁移動型光
磁気媒体を用いた再生方法については詳しい説明を省略
する。
【0014】情報の記録の際には、光磁気ディスク10
1をスピンドルモータ102の駆動により所定の速度で
回転させ、この状態で記録データがプリエンコーダ10
7に供給される。プリエンコーダ107においては、例
えば、NRZI系列のデータの変調を行う。プリエンコ
ーダ107より出力された変調信号は磁気ヘッドドライ
バー106に供給され、磁気ヘッドドライバー106で
は変調信号に応じて外部磁界発生用の磁気ヘッド103
を駆動する。これにより、磁気ヘッド103は変調信号
に応じた磁界を発生し、光磁気ディスク101に印加す
る。同時に、レーザ駆動回路108からの駆動信号によ
り光学ヘッド104から記録用光ビームを光磁気ディス
ク101に照射することにより光磁気ディスク101上
にデータが記録される。
【0015】一方、情報の再生の際には、同様に光磁気
ディスク101は所定の速度で回転するように制御さ
れ、光学ヘッド104から再生用光ビームが光磁気ディ
スク101に照射される。光磁気ディスク101からの
反射光は光学ヘッド104の光センサで検出され、RF
信号が生成される。このRF信号はプリアンプ105を
通してAGC回路109に供給され、AGC回路109
においてはRF信号に応じて利得制御を行い、所定振幅
のRF信号が生成される。
【0016】AGC回路109で処理された再生RF信
号はA/D変換器110でデジタル信号に変換される。
デジタル信号に変換されたRFデジタル信号は波形補正
回路111と再生補償回路114に供給される。再生補
償回路114はパターン検出回路115と補正量生成回
路116から成っていて、RFデジタル信号からデータ
の記録マーク長を検出し、各記録マーク長に対応した波
形ずれ補正信号を生成する。波形補正回路111は再生
補償回路114から供給された波形ずれ補正信号に基づ
いてRFデジタル信号を補正する。
【0017】補正されたRFデジタル信号は復号回路1
12に出力され、復号回路112においては差分検出す
ることにより復号データが出力される。なお、ここでは
差分検出により復号データを生成しているが、PRM
L、ビットバイビット等の公知の復号方式を用いてもよ
い。
【0018】次に、本実施形態の特徴である波形ずれの
再生補償の動作について説明する。再生補償回路114
はパターン検出回路115と補正量生成回路116から
構成されている。パターン検出回路115の構成を図2
に示す。図2において、201は差分回路でRFデジタ
ル信号の差分値を出力する。202はパターン計測回路
でマーク及びスペースの間隔を記録マーク長として計測
する。図16を参照しながらその動作について説明す
る。
【0019】まず、再生波形は、例えば、図16(A)
に示すような信号とする。これは、不図示のPLL回路
により生成されるクロックによってサンプリングされ、
離散的なデジタル信号として、A/D変換器110から
供給される。図16(A)の×印は先にも説明したよう
にサンプリング信号を示している。差分回路201はA
/D変換器110から供給されたRFデジタル信号から
差分信号を生成する。この差分信号は、現在サンプリン
グされた信号値から1つ前にサンプリングされた信号値
を減算することにより得られ、生成された差分信号は図
16(C)に示すような信号波形となる。
【0020】差分回路201で生成された差分信号はパ
ターン計測回路202に供給され、パターン計測回路2
02においては差分信号に対して3値判定を行う。具体
的には、図3に示すように差分信号d(k)に対して正
及び負のしきい値T1及びT2を設定し、以下の方法に
より判定する。
【0021】d(k)≧T1 →“1” d(k)≦T2 →“−1” 上記以外 →“0” パターン計測回路202では上記方法により差分信号の
3値判定を行い、判定結果が“0”の区間はクロック
(PLLループにより生成されるクロック)に同期して
内部のカウンタのカウンタ値をインクリメントする。判
定結果が“1”又は“−1”から“0”に変化した場合
には、再生信号の立ち上がり又は立ち下がりが検出され
た時であるのでその時のカウンタ値を出力する。記録マ
ーク長Pは出力したカウンタ値に+1加算した値とな
る。パターン計測回路202ではこのようにして記録マ
ーク長の計測を行い、記録マーク長を出力後にカウンタ
をリセットして次の記録マーク長の計測を行う。
【0022】また、パターン検出回路115では、立ち
上がり及び立ち下がりの変化の方向を表わす信号Fとし
て、上記判定結果が“1”→“0”に変化した場合に
は、立ち上がり部として“F=1”とし、判定結果が
“−1”→“0”に変化した場合には、立ち下がり部と
して“F=0”を補正量生成回路116に出力する。こ
こで、例えば、図4(A)に示すように差分信号の時刻
k2からk3の区間に対してパターン検出回路115に
よりパターン検出を行うと、図4(B)に示すようなパ
ターン間隔(記録マーク長)Pを得ることができる。ま
た、図4(C)は変化の方向Fを示している。
【0023】補正量生成回路116においてはパターン
検出回路115から供給される信号に基づいて以下の式
(1)により補正量を生成する。
【0024】 Y(i)=−A・P(i−1)+B・P(i) …(1) A及びBは予め設定された所定の補正係数、P(i)は
現時点での記録マーク長、P(i−1)は一つ前の記録
マーク長を表わす。即ち、現在の記録マーク長、1つ前
の記録マーク長にそれぞれ所定の補正係数を掛けて、そ
の値を加算することによって補正量を算出する。
【0025】ここで、光磁気記録において記録時にレー
ザ光の照射により光磁気記録媒体のレーザ光照射部位の
温度はキュリー点まで達し磁化が消失する。しかし、キ
ュリー点まで温度が上昇していない周辺部位では磁化が
存在し、磁化を起因とする浮遊磁界が存在する。記録マ
ーク端である磁壁は光ビーム進行方向後端で形成される
が、記録マーク端である磁壁形成時にそれら浮遊磁界は
磁壁形成のための外部から磁気ヘッドにより印加される
変調磁界に重畳される形で作用する。この浮遊磁界の大
きさは直前に形成された磁壁と次に形成しようとする磁
壁との間隔、即ち、形成しようとする記録マーク長、更
にその前に位置するマーク長により変化する。従って、
磁壁形成部位に作用する浮遊磁界強度は記録しようとす
るマーク長、(或いはマーク長列)によって異なる。
【0026】また、磁壁の形成位置は温度と磁界強度と
の関係において決定される。ここでレーザ光強度、磁気
ヘッドからの印加磁界強度は定常状態に保たれており、
記録マーク長或いは記録マーク長列が異なる場合には重
畳される浮遊磁界強度が異なってくるため、磁区形成位
置に印加される磁界強度は磁気ヘッドからの磁界強度+
浮遊磁界強度となり、実質的に磁区形成部に印加される
磁界強度は形成する記録マーク長、或いは記録マーク長
列により異なる。その結果、磁壁形成位置が記録マーク
長により異なる現象が現われる。
【0027】本実施形態では、このような現象に基づい
て記録マーク長に依存して生じる波形ずれを補正するも
のである。即ち、式(1)で示すように情報再生時に1
つ前の記録マーク長と現在の記録マーク長にそれぞれ所
定の補正係数をかけて、その加算値を補正量として算出
し、この補正量をもとに再生信号の波形ずれを補正する
ものである。なお、式(1)において補正係数A、Bは
実験により予め求めておくことが望ましく、記録媒体の
出荷時にディスクのコントロールトラックに事前に記録
しておいてそれを読み出すようにしてもよいし、装置の
ROMに書き込んでおいてそれを読み出すようにしても
よい。
【0028】波形補正回路111においてはA/D変換
器110から供給されるRFデジタル信号を遅延し、補
正量生成回路116から得られる補正量Yと変化の方向
を表わす信号Fに基づいてRFデジタル信号を補正す
る。図5は補正の概略を示す。図5(A)は再生信号の
波形であり、●はサンプリング点を示す。また、図5
(A)の波線は補正後の波形で*は補正後のサンプリン
グ点を示す。図5(B)は補正前の差分信号、図5
(C)は補正後の差分信号である。
【0029】波形補正回路111では補正量Yを基に信
号振幅のオフセット量Sを算出し、変化の方向Fが
“1”の場合は(再生信号が立ち下がる時)、変化点近
傍でオフセット量Sを減算し、変化の方向Fが“0”の
場合は(再生信号が立ち上がり時)、変化点近傍でオフ
セット量Sを加算する。オフセット量Sは、S=K・Y
(i)で得られる。なお、Kは係数である。補正された
RFデジタル信号は復号回路112に供給される。ここ
では、復号回路112では差分検出により復号処理を行
う。
【0030】図6(A)は補正されたRFデジタル信号
に対する差分信号、図6(B)は復号データである。差
分検出では差分信号が正のしきい値T1以上の場合
“1”、負のしきい値T2以下の場合“0”、それ以外
の場合は、一つ前の復号データと同じ値を出力する。こ
のような補正を行うことにより波形ずれによる復号エラ
ーを低減することができる。
【0031】次に、本実施形態の具体的な再生動作を図
7に基づいて説明する。図7(A)はRFデジタル信
号、図7(B)はクロック、図7(C)は差分信号、図
7(D)はパターン間隔、図7(E)は変化の方向、図
7(F)は補正区間を設定するゲート、図7(G)は補
正オフセット量、図7(H)は補正後のデジタル信号で
ある。ここで、光学ヘッド104から回転している光磁
気ディスク101に再生用光ビームが照射されると、光
学ヘッド104で光磁気ディスク101からの反射光を
検出して再生信号が生成され、プリアンプ105、AG
C回路109を介してA/D変換器110に供給され
る。A/D変換器110では図7(A)に示すようにR
Fデジタル信号を図7(B)のクロックに同期して出力
し、パターン検出回路115に供給する。
【0032】パターン検出回路115においては、図7
(C)に示すような差分信号が生成され、同時に記録マ
ーク長Pが図7(B)のクロックに同期したカウンタ値
を基に算出される。更に、パターン検出回路115では
図7(C)の差分信号の値から立ち上がり・立ち下がり
の変化の方向が検出され、図7(E)に示すように差分
信号の1→0に対しては変化の方向は0→1、差分信号
の−1→0に対しては変化の方向は1→0が出力され
る。
【0033】補正量生成回路116では、図7(D)の
記録マーク長Pを基に式(1)により補正量が算出さ
れ、更に振幅のオフセット量Sに変換して、図7(G)
に示すようなオフセット量Sが出力される。波形補正回
路111においては、A/D変換器110から得られた
RFデジタル信号に対して所定の遅延を施し、図7
(F)に示すように補正量生成回路116からの信号を
基にRFデジタル信号を補正する区間を制御する補正ゲ
ートを内部で生成し、この補正ゲート区間のRFデジタ
ル信号の振幅に対してオフセットを加減算する。即ち、
RFデジタル信号のエッジ部に対応して図7(F)の補
正ゲート信号を作成し、この補正ゲート信号の“1”の
区間内でオフセットの加減算を行う。以上により、図7
(H)に示すように破線の再生信号が実線で示す再生信
号に補正され、波形ずれを補正することができる。
【0034】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態は前述の補
正係数を再生信号から適応的に生成するものであり、媒
体の個体差による補正係数の変動に柔軟に対応するもの
である。また、波形補正も第1の実施形態と異なる方法
によるものである。図8は本発明の第2の実施形態の構
成を示すブロック図である。なお、図1と同一部分は同
一符号を付して同一の構成及び動作をするものとして説
明を省略する。
【0035】図8において、補正係数生成回路152は
式(1)の補正係数A及びBを適応的に生成するもので
ある。また、再生補償回路150はパターン検出回路1
15により生成された記録マーク長を基に補正量Yを生
成し、波形補正回路153に供給する。ここで、補正量
生成回路151は補正係数生成回路152において生成
された補正係数A及びBを用いて補正量を生成する。波
形補正回路153は補正量生成回路151から供給され
る補正量Yを基にエッジ部近傍のサンプル値を補正して
出力する。
【0036】次に、上記各部の構成及び動作について説
明する。図9は補正係数生成回路152の構成を示すブ
ロック図である。図9において、901はリファレンス
エリア検出部であり、補正係数を生成するための所定の
記録マーク列が記録されている領域を検出して補正係数
の生成のためのシーケンスを開始するものである。記録
マーク列は予め設定された所定の領域に記録されている
ものとする。
【0037】補正係数を生成する際には、不図示のCP
U等により所定のアドレスの信号を再生するように制御
され、再生されたRFデジタル信号がA/D変換器11
0を介してリファレンスエリア検出部901に供給され
る。リファレンスエリア検出部901はRFデジタル信
号から所定の記録マーク列を検出すると、補正係数の生
成処理を開始する。記録マーク列の検出は前述の差分検
出、PRML等の公知の方式を用いることができる。
【0038】ジッタ検出部902においては所定の記録
マーク列を再生することによりジッタを算出し、これを
基に補正係数を生成する。ジッタ検出部902の動作に
ついて図10により説明する。図10において、●点及
び○点は再生信号910をPLLクロックによりサンプ
リングしたものである。ジッタ検出部902ではリファ
レンスエリア検出部901の信号を基に位相誤差信号と
してエッジ部のサンプル値を取得し、このサンプル値を
基にジッタを検出する。
【0039】次に、図11に基づいてジッタ検出動作に
ついて説明する。図11(A)はジッタ検出のための再
生信号(信号パターン)、図11(B)はPLLクロッ
ク、図11(C)は再生信号の差分信号、図11(D)
は図10に示す○点のサンプル値より得られる位相誤差
信号である。ジッタ検出部902は図11(A)に示す
信号パターンの立ち上がり及び立ち下がりエッジを図1
1(C)の差分信号により検出し、差分信号を基に生成
されたゲート区間から図10に示すように位相誤差信号
(D)を生成する。
【0040】次いで、ジッタ検出部902では生成され
た位相誤差信号の中から、更に特定の記録マーク列の組
み合わせにより得られる位相誤差信号を選択してジッタ
信号を生成する。例えば、図11(A)に示すような8
T−2T−2T−8Tの所定の記録マーク列において8
T後の2Tパターンのエッジ部において得られる位相誤
差信号J3及びJ4を選択する。信号パターンの検出は
前述のリファレンスエリア検出部901において実行し
ているので、その検出結果から8T−2Tパターンを得
ることができる。
【0041】ジッタ検出は図12に示すように2Tパタ
ーンの立ち下がり及び立ち上がり部の位相誤差信号J3
とJ4の加算から得ることができる。波形ずれが無い場
合はJ3とJ4の加算値は“0”となるが、波形ずれに
より2Tパターンの長さが変動している場合には、プラ
ス及びマイナス側に変動する。ジッタ検出部902にお
いては上記例に示すように所定の記録マーク列から特定
のパターンにおいてジッタ信号を生成し、その平均値を
算出する。
【0042】補正係数算出部903においては生成され
たジッタ信号から式(1)の補正係数を算出する。ここ
では、媒体等の特性により予め得られる(ジッタ信号)
−(補正係数)の関係を表わす関数Kにより式(2)に
より補正係数A、Bを得るものとする。
【0043】 補正係数A=KA (Jt)、B=KB (Jt) …(2) Jtはジッタ検出部902において得られるジッタ信号
である。なお、式(1)において補正係数A=Bとして
も同程度の効果を得ることができる場合があり、その際
には式(2)において補正係数Aのみ算出して処理の負
荷を低減することも可能である。生成された補正係数は
再生補償回路150の補正量生成回路151に供給され
る。
【0044】図13は第2の実施形態の波形補正の概略
を示す。本実施形態の波形の補正は信号の補間により実
現している。図13は再生信号のエッジ近傍の信号を示
したものである。破線は再生信号波形、●はPLLクロ
ックによりサンプリングしたデジタル信号で、媒体特性
等により波形ずれを生じている。補正量生成回路151
では補正係数生成回路152により得られた補正係数を
基に補正量Yを算出する。なお、補正量Yは式(1)に
より得ることができるが、式(1)のA=0として簡易
的に式(3)で代用することもできる。
【0045】Y(i)=B・P(i) …(3) ここでは、式(3)により補正量Yを算出し、これを基
に図13に示すような補間係数Gを生成する。式(3)
を用いると隣接する2つの記録マーク長P(i)及びP
(i−1)を保持しておくメモリ等が必要なくなり、演
算の負荷も低減することができる。波形補正回路153
においてはエッジ部のサンプル値E1〜E3及び補間係
数Gから線形補間により補正したサンプル値E2′及び
E3′を算出する(■で示す)。例えば、E2′は以下
の式(4)により得ることができる。
【0046】 E2′=(G/T)・E1+((T−G)/T)・E2 …(4) Tはサンプリングクロックの間隔を示す。なお、ここで
は線形補間の場合を示すが他の公知の補間方式により代
用することも可能である。これにより、波形ずれによる
エッジシフトを低減することができるので、復号エラー
の要因を排除し、記録密度の向上を図ることが可能とな
る。
【0047】なお、ここでの波形補正は再生したデジタ
ル信号に対して施しているが、差分検出により復号する
場合は、差分信号を補正することにより同様の効果を得
ることができる。また、PRMLにより復号する場合
は、PR等化波形に対して補正することも可能であるこ
とは言うまでもない。
【0048】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。本実施形態では、図1の補
正量生成回路116における補正量Yの算出式として以
下を用いている。
【0049】 Y(i)=−A・(P(i−1)−R)+B・(P(i)−R) …(5) ここで、Rは基準となるマーク長を表わす。式(5)に
より補正量を生成することにより補正量の絶対値を減ら
すことができる。例えば、式(5)においてR=2とす
ることにより記録マーク長が2Tの場合には補正量が
“0”となる。これにより、補正による信号の変動をプ
ラス側とマイナス側に振り分けられるので、元の再生信
号からの変化を抑えることが出来る。
【0050】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。図14は本発明の第4の実
施形態の構成を示すブロック図である。図14は図1に
対してデータPLL154が追加されている。その他は
図1と同様である。データPLL154は第1の実施形
態と同様の方法により波形補正回路111で波形ずれが
補正された再生信号を基にクロック信号を生成する。
【0051】図15はデータPLL154の構成を示す
ブロック図である。図中301は位相誤差検出部であ
り、再生信号の立ち上がりエッジ部のサンプル値を基に
位相誤差を検出する。302はループフィルタで、位相
誤差信号の不要なノイズの除去及び低減補償を施すもの
である。303はVCOで、制御電圧に対応した周波数
のクロック信号を生成する。データPLLは補正された
再生信号のエッジ部から位相誤差を検出し、検出した信
号をフィルタ処理後にVCOの制御信号として供給す
る。これをループとすることにより再生信号に同期した
クロックを得ることが出来る。
【0052】本実施形態の装置では、波形ずれを補正し
た再生信号により位相誤差を検出するので、図17
(D)に示すような誤検出の影響を低減することがで
き、適正な再生信号を得ることが出来る。尚、位相誤差
の検出方法は上記に限らず他の公知の技術を用いること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
録媒体に記録された記録マーク長を検出し、記録マーク
長に応じた補正量で再生信号を補正することにより、再
生信号の波形ずれを補正でき、エッジシフトを相殺でき
るので、記録信号を正確に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す構成図である。
【図2】図1のパターン検出回路を示すブロック図であ
る。
【図3】差分信号に対する3値判定を説明するための図
である。
【図4】パターン検出の動作を説明するための図であ
る。
【図5】図1の波形補正回路の補正処理を説明するため
の図である。
【図6】図1の復号方法を説明するための図である。
【図7】第1の実施形態の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の補正係数生成回路を示すブロック図であ
る。
【図10】図8の位相誤差検出を説明するための図であ
る。
【図11】図8の補正係数生成回路の動作を説明する図
である。
【図12】図8のジッタ検出の概略を説明する図であ
る。
【図13】図8の波形補正回路の補正処理を説明する図
である。
【図14】本発明の第4の実施形態を示すブロック図で
ある。
【図15】図14のデータPLLの構成図である。
【図16】従来の再生信号の波形ずれを説明するための
図である。
【図17】データPLLにおける位相誤差検出を説明す
る図である。
【符号の説明】
101 光磁気ディスク 102 スピンドルモータ 103 磁気ヘッド 104 光学ヘッド 105 プリアンプ 106 磁気ヘッドドライバ 107 プリエンコーダ 108 レーザ駆動回路 109 AGC回路 110 A/D変換器 111 波形補正回路 112 復号回路 114 再生補償回路 115 パターン検出回路 116 補正量生成回路 150 再生補償回路 151 補正量生成回路 152 補正係数生成回路 153 波形補正回路 154 データPLL 201 差分回路 202 パターン計測回路 301 位相誤差検出部 302 ループフィルタ 303 VCO 901 リファレンスエリア検出部 902 ジッタ検出部 903 補正係数算出部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に形成された記録マークを検
    出し、再生信号を生成する情報再生方法において、再生
    された信号に基づいて各記録マークのマーク長を検出
    し、検出されたマーク長に応じた補正量で前記再生信号
    を補正することを特徴とする光磁気再生方法。
  2. 【請求項2】 前記補正量は、浮遊磁界による記録マー
    クエッジの変動を補償する量であることを特徴とする請
    求項1に記載の光磁気再生方法。
  3. 【請求項3】 前記補正量Yは、Y=−A×P(i−
    1)+B×P(i)(A,B:定数、P(i−1);一
    つ前の記録マークのマーク長、P(i):現時点の記録
    マークのマーク長)を満足することを特徴とする請求項
    2に記載の光磁気再生方法。
  4. 【請求項4】 前記補正量Yにおいて、A=Bであるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の光磁気再生方法。
  5. 【請求項5】 前記補正量Yにおいて、A=0であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の光磁気再生方法。
  6. 【請求項6】 前記補正量Yは、Y=−A×(P(i−
    1)−R)+B×(P(i)−R) (A,B:定数、
    P(i−1);一つ前の記録マークのマーク長、P
    (i):現時点の記録マークのマーク長)、R;基準と
    なるマーク長)を満足することを特徴とする請求項2に
    記載の光磁気再生方法。
  7. 【請求項7】 前記補正は、前記補正量に応じたオフセ
    ットを前記再生信号に加減算することにより行うことを
    特徴とする請求項1に記載の光磁気再生方法。
  8. 【請求項8】 前記補正は、前記補正量に応じた補間係
    数で前記再生信号を補間することにより行うことを特徴
    とする請求項1に記載の光磁気再生方法。
  9. 【請求項9】 前記定数は、所定の記録マーク列を再生
    した際に得られた再生信号のジッタを計測し、その計測
    値に基づいて算出されることを特徴とする請求項2に記
    載の光磁気再生方法。
  10. 【請求項10】 前記記録媒体は、磁壁移動型光磁気記
    録媒体であることを特徴とする請求項1に記載の光磁気
    再生方法。
  11. 【請求項11】 記録媒体上に形成された記録マークを
    検出し、再生信号を生成する情報再生装置において、再
    生された信号に基づいて記録マークのマーク長を検出す
    る手段と、検出されたマーク長に応じた補正量で前記再
    生信号を補正する手段とを備えたことを特徴とする光磁
    気再生装置。
  12. 【請求項12】 前記補正量は、浮遊磁界による記録マ
    ークエッジの変動を補償する量であることを特徴とする
    請求項11に記載の光磁気再生装置。
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