[go: up one dir, main page]

JP2002313391A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

Info

Publication number
JP2002313391A
JP2002313391A JP2001115382A JP2001115382A JP2002313391A JP 2002313391 A JP2002313391 A JP 2002313391A JP 2001115382 A JP2001115382 A JP 2001115382A JP 2001115382 A JP2001115382 A JP 2001115382A JP 2002313391 A JP2002313391 A JP 2002313391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
power generation
cell
electric heater
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001115382A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4987194B2 (ja
Inventor
Katsumi Hayashi
勝美 林
Hideo Kato
英男 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001115382A priority Critical patent/JP4987194B2/ja
Priority to US10/116,603 priority patent/US7223490B2/en
Publication of JP2002313391A publication Critical patent/JP2002313391A/ja
Priority to US11/728,647 priority patent/US7901823B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4987194B2 publication Critical patent/JP4987194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池の低温起動性を向上する。 【解決手段】 固体高分子電解質膜4の両側にアノード
電極2とカソード電極3を設け、さらに前記各電極の外
側にそれぞれ反応ガス通路A1,A2,C1,C2を設
けてセル5を構成し、セル5における発電面のうちの一
部の領域における冷却液通路Rに電気ヒーター33を設
ける。燃料電池の低温起動時には電気ヒーター33をO
Nしてセル5を局所的に加熱し、局所発電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体高分子電解
質膜を備えた燃料電池に関し、特に、低温起動性に優れ
た燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池の中には、固体高分子電解質膜
をアノード電極とカソード電極とで挟持して、膜・電極
構造体を形成し、この膜・電極構造体を一対のセパレー
タで挟持したものがある。この燃料電池は、アノード電
極の発電面に燃料ガス(例えば、水素ガス)を、カソー
ド電極の発電面に酸化剤ガス(例えば、酸素を含む空
気)供給して化学反応を行い、この間に生じた電子が外
部回路に取り出され、直流の電気エネルギーとして利用
される。カソード電極においては酸化剤ガス(例えば、
酸素を含む空気)が供給されているため、水素イオン、
電子、及び酸素が反応して水が生成される。したがっ
て、環境に与える影響が少ないため車両の駆動源として
注目されている。
【0003】一般に、この種の燃料電池の作動温度は7
0℃〜80℃程度とされているが、低温時においては発
電効率が低下するため低温時における始動性が大きな課
題となっている。したがって、燃料電池を車両用として
用いた場合に、外気温が低い状態、例えば、氷点下で起
動しようとすると始動までに時間がかかるという問題が
ある。これに対して、例えば、特表2000−5120
68号公報に記載されているように、燃料電池の外部負
荷に電力を供給することで反応を促進し、自己発熱によ
り温度を上昇させて始動性を向上させるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自己発熱を用いた技術では、例えば、起動時に燃料電池
が氷点下となっているような場合に、熱容量の大きい燃
料電池全体を自己発熱だけで加熱するにはある程度長い
時間が必要となってしまうという問題がある。また、燃
料電池を暖機するために燃料電池を発電させているので
あるが、燃料電池の自己発熱だけでは熱量が不足し、暖
機中に燃料電池で生じた生成水が凍結する虞もあった。
そこで、この発明は、燃料電池の発電面の一部を加熱手
段により局所的に加熱することによって自己発熱を促進
し、短時間で燃料電池を温度上昇可能にして低温起動性
に優れた燃料電池を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、固体高分子電解質膜
(例えば、後述する各実施の形態における固体高分子電
解質膜4)の両側にアノード電極(例えば、後述する各
実施の形態におけるアノード電極2)とカソード電極
(例えば、後述する各実施の形態におけるカソード電極
3)が設けられ、さらに前記各電極の外側にそれぞれ反
応ガス通路(例えば、後述する各実施の形態における燃
料ガス通路A1,A2、空気通路C1,C2)が設けら
れてなるセル(例えば、後述する各実施の形態における
セル5)を備えた燃料電池(例えば、後述する各実施の
形態における燃料電池1)において、前記セルにおける
発電面の一部の領域に加熱手段(例えば、後述する第1
の実施の形態における電気ヒーター33、第2の実施の
形態における電気ヒーター53、第3の実施の形態にお
ける触媒65、第4の実施の形態における酸化・還元剤
72)を備えることを特徴とする。
【0006】このように構成することにより、燃料電池
の低温起動時に、加熱手段によって発電面の前記一部の
領域を迅速に加熱することができ、この領域における固
体高分子電解質膜のイオン通過抵抗を低下させて発電効
率を高め、これにより自己発熱を促進して当該領域の温
度を速やかに高め、この高温度領域を発電面全体に拡大
して燃料電池の温度を高めることが可能となる。
【0007】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記加熱手段は電気ヒーター(例え
ば、後述する第1の実施の形態における電気ヒーター3
3、第2の実施の形態における電気ヒーター53)であ
ることを特徴とする。このように構成することにより、
加熱手段を電気エネルギーで作動することが可能にな
る。
【0008】請求項3に記載した発明は、請求項2に記
載の発明において、前記セルは冷却液通路(例えば、後
述する第1の実施の形態における冷却液通路R)を備
え、この冷却液通路に前記電気ヒーター(例えば、後述
する第1の実施の形態における電気ヒーター33)が設
けられていることを特徴とする。このように構成するこ
とにより、電気ヒーターをセルに容易に取り付け可能に
なる。
【0009】請求項4に記載した発明は、請求項2に記
載の発明において、前記燃料電池は前記セルを複数積層
してなり、積層した前記セルを締結する締め付けボルト
(例えば、後述する第2の実施の形態におけるスタッド
ボルト40A)に前記電気ヒーター(例えば、後述する
第2の実施の形態における電気ヒーター53)が内蔵さ
れていることを特徴とする。このように構成することに
より、前記締め付けボルトの周囲を局所的に加熱するこ
とが可能になる。
【0010】請求項5に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記加熱手段は触媒燃焼器(例え
ば、後述する第3の実施の形態における触媒65)であ
ることを特徴とする。このように構成することにより、
触媒燃焼器に酸化ガス(例えば、酸素や空気)と還元ガ
ス(例えば、水素)を供給するだけでこれらガスを迅速
に燃焼させ、発電面の一部を迅速に加熱することが可能
になる。
【0011】請求項6に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記加熱手段は、酸化・還元剤(例
えば、後述する第4の実施の形態における酸化・還元剤
72)が酸化するときの発熱を利用するものであること
を特徴とする。このように構成することにより、酸化ガ
ス(例えば、酸素や空気)を供給するだけで発電面の一
部を迅速に加熱することが可能になる。
【0012】請求項7に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池の温度に応じて前記加
熱手段の作動を制御することを特徴とする。このように
構成することにより、燃料電池の温度が低いときだけ加
熱手段を作動してセルの発電面の一部を局所的に加熱
し、燃料電池の温度が高いときは加熱手段の作動を停止
してセルの局所的な加熱を停止することが可能になる。
【0013】請求項8に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池の出力電圧に応じて前
記加熱手段の作動を制御することを特徴とする。このよ
うに構成することにより、燃料電池の出力電圧が低いと
きだけ加熱手段を作動してセルの発電面の一部を局所的
に加熱し、燃料電池の出力電圧が高いときは加熱手段の
作動を停止してセルの局所的な加熱を停止することが可
能になる。
【0014】請求項9に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池は前記セルを複数積層
してなり、各セルの温度に応じて前記加熱手段の作動を
制御することを特徴とする。このように構成することに
より、各セルの温度状態に応じて加熱手段を作動したり
停止したりすることが可能になる。
【0015】請求項10に記載した発明は、請求項1に
記載の発明において、前記燃料電池は前記セルを複数積
層してなり、各セルの出力電圧に応じて前記加熱手段の
作動を制御することを特徴とする。このように構成する
ことにより、各セルの出力電圧の状態に応じて加熱手段
を作動したり停止したりすることが可能になる。
【0016】請求項11に記載した発明は、請求項1に
記載の発明において、前記燃料電池は前記セルを複数積
層してなり、隣接する少なくとも1組のセル同士は、前
記加熱手段が発電面上において異なった位置に設けられ
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、前記セル間を電流が流れるときにセルの積層方向と
垂直な方向に電流が流れるようになり、その電流の通路
が電気抵抗を有することからジュール熱が発生し、燃料
電池を加熱する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料電池の
実施の形態を図1から図15の図面を参照して説明す
る。なお、以下に説明する実施の形態における燃料電池
は燃料電池自動車に搭載される態様である。
【0018】〔第1の実施の形態〕初めに、この発明の
第1の実施の形態を図1から図6の図面を参照して説明
する。図2は燃料電池1の一部における縦断面図であ
る。燃料電池1は、固体高分子電解質膜4をアノード電
極2とカソード電極3とで挟持し、さらにその外側を一
対のセパレータ6,7で挟持してなるセル(単位燃料電
池)15を水平方向に複数積層して構成されており、図
示しないスタッドボルトにより締め付けられて、例え
ば、車両用の燃料電池スタックが構成される。尚、この
実施の形態では説明の都合上、単一のセル5を例にして
説明する。
【0019】前記固体高分子電解質膜4は、例えば、パ
ーフルオロスルホン酸ポリマー等を用いている。また、
アノード電極2、カソード電極3は白金Ptを主体とし
たものであって、多孔質カーボンクロス又は多孔質カー
ボンペーパーからなる拡散層に配設されている。セパレ
ータ6,7は緻密質カーボン製や金属製のもので、これ
らセパレータ6,7から電力を取り出す。
【0020】図1はカソード側のセパレータ7を膜・電
極構造体5に対向する側から見た正面図である。このカ
ソード側のセパレータ7は上半部と下半部とに区画され
た反応ガス通路C1,C2を備えている。ここで、緻密
質カーボン製のセパレータの場合は反応ガス通路は複数
の溝で構成され、金属製のセパレータの場合はプレス成
形により形成された複数の溝部やシール材で仕切られて
形成された通路で構成されている。また、反応ガス通路
C1,C2としては、蛇行した通路や、U字の通路など
様々な形状の通路を採用することができる。尚、図示都
合上アノード側のセパレータ6の反応ガス通路を鎖線で
併記する。
【0021】カソード側のセパレータ7の上半部の反応
ガス通路C1は、該カソード側のセパレータ7の右側辺
部の下部に形成された入口側酸化剤ガス連通孔10に端
を発し、対角方向に配置された出口側酸化剤ガス連通孔
11で終端している。同様にして、カソード側のセパレ
ータ7の下半部にも上半部と同様の構成の反応ガス通路
C2、及び入口側酸化剤ガス連通孔10、出口側酸化剤
ガス連通孔11が形成されている。ここで、前記各入口
側酸化剤ガス連通孔10は、供給配管(供給路)13を
介してスーパーチャージャーS/Cに接続され、モータ
mにより駆動するスーパーチャージャーS/Cから酸化
剤ガスである空気が供給されるようになっているが、下
半部側の供給配管13には空気の供給を遮断するバルブ
14が介装されている。
【0022】一方、アノード側のセパレータ6も、カソ
ード側のセパレータ7に対応して上半部と下半部とに区
画された反応ガス通路A1,A2を備えている。つま
り、カソード側の反応ガス通路C1,C2に交叉するよ
うに、アノード側のセパレータ6の左側辺部の下部に形
成された入口側燃料ガス連通孔20に端を発し、対角方
向に配置された出口側燃料ガス連通孔21で終端した反
応ガス通路A1,A2が上半部と下半部に各々形成され
ている。ここで、前記各入口側燃料ガス連通孔20は、
供給配管23を介して水素タンクH2に接続されている
が、下半部の供給配管23には水素ガスの供給を遮断す
るバルブ24が介装されている。尚、水素タンクH2に
替えて、改質装置を備えたメタノールタンクを使用して
もよい。
【0023】そして、アノード側のセパレータ6、及び
カソード側のセパレータ7の下側辺部には一対の入口側
冷却液連通孔30,30が、アノード側のセパレータ
6、カソード側のセパレータ7の上側辺部には一対の出
口側冷却液連通孔31,31が形成されている。そし
て、アノード側のセパレータ6に、対向する前記各冷却
液連通孔30,31同志を結ぶ冷却液通路Rが形成され
ている。この冷却液通路Rは図示しない冷却系配管に接
続されている。
【0024】上記カソード側のセパレータ7及びアノー
ド側のセパレータ6の上半部に対応するカソード電極3
及びアノード電極2の発電面(すなわち、図1において
反応ガス通路C1の存在する部分)が、局所発電領域
(図3において破線で示す領域)S1として構成されて
おり、この領域S1における両冷却液通路Rには、図2
に示すように電気ヒーター(加熱手段)33が設けられ
ている。この電気ヒーター33はいわゆる薄膜ヒーター
で構成されており、セパレータ7において反応ガス通路
C1,C2が形成されていない側の表面であって前記領
域S1の両冷却液通路R,Rに対応する部位に、印刷あ
るいは蒸着等の適宜手段により形成される。
【0025】このように構成されたセル5を多数積層し
てなる燃料電池1においては、一方の最外側のカソード
側のセパレータ7と、他方の最外側のアノード側のセパ
レータ6の端子部材(図示せず)によって、燃料電池1
から出力を取り出す閉回路が形成され、燃料電池1の出
力電力により走行用モータMや外部負荷F(後述する実
施形態の電気ヒーターも含む)を駆動させるようになっ
ている。
【0026】また、図2に示すように、複数あるセル5
のうちの一つのセル5のセパレータ7には、前記領域S
1内の所定部位(例えば、領域S1の中央部)に、燃料電
池1の代表温度を検出する温度センサ34が設けられて
いる。温度センサ34は例えばサーミスタ等で構成され
ており、この温度センサ34の出力信号は燃料電池制御
用のECU50に入力される。さらに、この燃料電池1
においては、各セル5の出力電圧を検出するために、各
セル5のセパレータ6,7に電圧センサ36が接続され
ており、電圧センサ36の出力信号はECU50に入力
される。
【0027】また、ECU50は、前記水素タンクH
2、スーパーチャージャーS/Cのモータm、前記水素
タンクH2に接続された供給配管のバルブ24、スーパ
ーチャージャーS/Cに接続された供給配管13のバル
ブ14に接続されている。ECU50は燃料電池1の起
動時には図示しないバッテリーに蓄電されている電力に
より作動される。
【0028】このように構成された燃料電池1は、全面
発電モードにおいて次のように動作する。全面発電モー
ドでは、上下二系列ある反応ガス通路A1,A2および
反応ガス通路C1,C2の両方に水素ガスおよび空気を
流し、左右二系列ある冷却液通路R,Rの両方に冷却液
を流す。すなわち、入口側燃料ガス連通孔20に水素ガ
スを供給して反応ガス通路A1,A2に水素ガスを流
し、出口側燃料ガス連通孔21に排出する。また、スー
パーチャージャS/Cを駆動して入口側酸化剤ガス連通
孔10に空気を供給し反応ガス通路C1,C2に空気を
流し、出口側酸化剤ガス連通孔11に排出する。さら
に、入口側冷却液連通孔30に冷却液を供給して冷却液
通路R,Rに冷却液を上向きに流し、出口側冷却液連通
孔31に排出する。これにより、全セル5の発電面全面
で発電が行われる。
【0029】ところで、固体高分子電解質膜を備えた燃
料電池は、温度が低いと発電効率が低下することは前述
した通りである。また、外気温が氷点下(例えば−10
℃)となるような低温時においては、停止時において除
去しきれなかった燃料電池1内の生成水は反応ガス通路
C1,C2,A1,A2の溝の一部で凍結している場合
が多い。このような条件下で燃料電池1を起動する場合
に前記全面発電モードで起動したのでは、燃料電池1の
温度上昇に時間が長くかかってしまう。
【0030】そこで、この燃料電池1では、このような
低温起動時には、燃料電池1を迅速に温度上昇させるた
めに局所発電モードで動作するようにし、局所発電モー
ドでの運転により燃料電池1の温度が上昇してから、全
面発電モードに移行するようにしている。局所発電モー
ドでは、両冷却液通路R,Rに冷却液を流さず、水素供
給系のバルブ24を閉弁することにより水素ガスは上半
部側の反応ガス通路A1だけに流して下半部側の反応ガ
ス通路A2には流さず、空気供給系のバルブ14を閉弁
することにより空気は上半部側の反応ガス通路C1だけ
に流して下半部側の反応ガス通路C2には流さず、さら
に電気ヒーター33をONにする。このようにすると、
各セル5において上半部側の局所発電領域S1だけが発
電面となり、各セル5の下半部側は発電に寄与しなくす
ることができる。
【0031】そして、電気ヒーター33に電流を流すこ
とにより、電気ヒーター33が発熱し、その熱がセパレ
ータ6,7を介してアノード電極2,カソード電極3,
固体高分子電解質膜4に伝熱し、これらを迅速に加熱す
る。その結果、領域S1において局所的な発電が迅速に
行われることとなる。また、迅速に発電が行われること
により反応による自己発熱が促進され、電気ヒーター3
3による加熱と自己発熱により局所発電領域S1の温度
が速やかに高まる。
【0032】ここで、発電の際の反応熱量と電気ヒータ
ー33による外部アシスト熱量の和が、発電により生じ
る生成水の凍結防止に必要な熱量と放熱量の和よりも大
きくなるように、電気ヒーター33の発熱量を制御する
ことにより、生成水の凍結を阻止することができる。換
言すれば、生成水凍結に起因した電圧低下により燃料電
池1が運転停止する前に(すなわち、燃料電池1の出力
電圧が運転限界電圧まで降下する前に)、各セル5の局
所発電領域S1の温度を0゜C以上に昇温することがで
きる。これによって、局所発電領域S1における発電を
持続させることができ、他の部分(例えば、セル5の下
側半分)が氷点下であっても燃料電池1全体としては発
電を持続することができるようになる。
【0033】また、局所発電領域S1における局所発電
による自己発熱と電気ヒーター33の発熱によって生じ
た熱が、局所発電領域S1の周囲へも伝熱していき、図
4に示すように、各セル5の下半部側も徐々に加熱され
るようになり、燃料電池1を早期に加熱することができ
る。
【0034】さらに、局所発電領域S1の発電を持続す
ることができることにより、燃料電池1の運転に最小限
必要なエネルギー(すなわち、スーパーチャージャ等の
補機の運転に必要な電力)を燃料電池1の発電によって
確保することが可能になる。また、局所発電モードで
は、局所発電領域S1だけを発電できる状態に保てばよ
いので、電気ヒーター33でセル5の全面を加熱するよ
うにした場合に比較して小さなエネルギーで済み、局所
発電モードにおける消費電力を抑制することができる。
【0035】さらに、低温起動前に事前処理(例えば、
反応ガス通路C1,C2内のパージや起動前の電気ヒー
ター33による予備加熱など)を行う場合も、局所発電
領域S1だけを起動可能な状態にすればいいので、この
事前処理のためのエネルギー消費を低減することができ
る。
【0036】次に、燃料電池1の起動制御の一例を図5
のフローチャートを参照して説明する。まず、ステップ
S101において、イグニッションスイッチがONか否
か判定する。ステップS101の判定結果が「YES」
(イグニッションスイッチON)である場合はステップ
S102に進み、ステップS101の判定結果が「N
O」(イグニッションスイッチOFF)である場合は本
ルーチンの実行を一旦終了する。
【0037】ステップS102においてシステムチェッ
クを行った後、ステップS103に進み、システムに異
常がないか否か判定する。ステップS103の判定結果
が「YES」(異常なし)である場合はステップS10
4に進み、ステップS103の判定結果が「NO」(異
常あり)である場合はステップS105に進む。ステッ
プS104においては、温度センサ34で検出した燃料
電池1の内部代表温度が0゜Cよりも低いか否か判定す
る。ステップS104の判定結果が「NO」(0゜C以
上)である場合はステップS106に進み、全面発電モ
ードに移行する。ステップS104の判定結果が「YE
S」(0゜C未満)である場合はステップS107に進
み、局所発電モードに移行する。
【0038】ステップS107における局所発電モード
では、前述したように、両冷却液通路R,Rに冷却液を
流さず、全セル5の電気ヒーター33をONにして局所
発電領域S1を加熱し、各セル5の上半部側の反応ガス
通路A1、反応ガス通路C1にだけ水素ガスおよび空気
を供給することにより局所発電領域S1における局所発
電を実行する。
【0039】そして、ステップS108において、燃料
電池1の内部代表温度が0゜C以上の設定温度(例え
ば、2゜C)より低いか否か判定し、判定結果が「YE
S」(2゜C未満)である場合はステップS107に戻
り、判定結果が「NO」(2゜C以上)である場合はス
テップS106に進む。すなわち、燃料電池1の内部代
表温度が前記設定温度(2゜C)未満の間は局所発電モ
ードによる燃料電池1の運転を継続し、燃料電池1の内
部代表温度が前記設定温度(2゜C)以上に昇温したな
らば局所発電モードを終了して全面発電モードに移行す
ることとなる。局所発電モードの終了により、電気ヒー
ター33をOFFにする。
【0040】ステップS106の全面発電モードでは、
前述したように、両冷却液通路R,Rに冷却液を流し、
各セル5の両反応ガス通路A1,A2に水素ガスを流
し、両反応ガス通路C1,C2に空気を流して、全セル
5の発電面全面を使って発電を実行する。なお、ステッ
プS105に進んだ場合は異常処理モードに移行して、
本ルーチンの実行を一旦終了する。
【0041】なお、前記起動制御では、燃料電池1の内
部代表温度に基づいて局所発電モードに進むか否かおよ
び全面発電モードに移行するか否かを判定しているが、
これに代えて、燃料電池1の総出力電圧に基づいて局所
発電モードに進むか否かおよび全面発電モードに移行す
るか否かを判定するようにしてもよい。
【0042】また、前記起動制御では、局所発電モード
に進んだときには全てのセル5の電気ヒーター33をO
Nにし、全セル5の局所発電領域S1を加熱するように
しているが、本発明においては、各セル5毎に該セル5
の電気ヒーター33をONするか否かを判定してもよい
し、あるいは複数のセル5を1モジュールとして各モジ
ュール毎に該モジュールの電気ヒーター33をONする
か否かを判定してもよい。このようにすると、電気ヒー
ター33による加熱が必要なセル5を絞り込むことがで
きるので、局所発電モードにおいて消費されるエネルギ
ーを低減することができる。
【0043】各セル5毎に電気ヒーター33をONする
か否かを判定する場合には、例えば、各セル5毎に温度
センサ34を設けておき、局所発電領域S1の温度が0
゜C未満であると判定されたセル5についてだけ該セル
5の電気ヒーター33をONにし、該セル5の局所発電
領域S1の温度が2゜C以上になったときに該電気ヒー
ター33をOFFにする。
【0044】また、各モジュール毎に電気ヒーター33
をONするか否かを判定する場合には、例えば、各モジ
ュール毎に温度センサ34を設けておき、局所発電領域
S1の温度が0゜C未満であると判定されたモジュール
についてだけ該モジュールの全てのセル5の電気ヒータ
ー33をONにし、該モジュールの局所発電領域S1の
温度が2゜C以上になったときに該モジュールの電気ヒ
ーター33をOFFにする。
【0045】さらに、このように各セル5毎あるいは各
モジュール毎に温度センサ34を設けた場合には、バッ
テリー(図示せず)の電力残量に応じて以下のような節
電モードで電気ヒーター33のON−OFF制御を行っ
てもよい。まず、局所発電モードに移行したときに、全
ての電気ヒーター33をONしても燃料電池1の運転を
維持可能なだけの電力がバッテリー(図示せず)に残っ
ているか否かを判定し、残っている場合には電気ヒータ
ー33を通常の制御方法で制御し、残っていない場合に
は電気ヒーター33を節電モードで制御する。
【0046】節電モードでは、例えば各セル5毎に電圧
低下率を算出する。そして、各セル5毎に制御する場合
には、電圧低下率が正(電圧低下している)のセル5の
電気ヒーター33だけをONにし、電圧低下率が負(電
圧低下が生じていない)のセル5の電気ヒーター33は
OFFにする。また、モジュール毎に制御する場合に
は、電圧低下率が正(電圧低下している)のセル5を一
つでも有するモジュールについては該モジュールの全て
のセル5の電気ヒーター33をONにし、モジュールの
全てのセル5の電圧低下率が正であるモジュールについ
ては該モジュールの全てのセル5の電気ヒーター33を
OFFにする。このようにすると、局所発電モードにお
いて消費されるエネルギーをさらに低減することができ
る。
【0047】また、前記燃料電池1では、両冷却液通路
R,Rにおいて反応ガス通路A1と反応ガス通路C1と
が重複する部分に対応する領域の全てに電気ヒーター3
3を設けて局所発電領域S1としたが、前記重複する部
分に対応する領域の一部(例えば、中央部)だけに電気
ヒーター33を設けて、この一部だけを局所発電領域と
することも可能である。また、電気ヒーター33の設置
位置は冷却液通路Rに限定されるものではなく、各通路
セパレータ6,7の内部に埋め込んでも構わない。
【0048】また、前述の実施の形態では、局所発電モ
ードのときには、上半部側の反応ガス通路A1,C1に
だけ水素ガスと空気を流すようにしているが、局所発電
モードのときに上下両方の反応ガス通路A1,A2に水
素ガスを流し、上下両方の反応ガス通路C1,C2に空
気を流すようにしても構わない。このように、発電面の
全体に反応ガスを供給した場合には、まず、電気ヒータ
ー33により温度上昇した上半部側の局所発電領域S1
において発電が始まり、この発電による自己発熱および
電気ヒーター33の加熱による熱が下半部側の発電面に
広がって下半部側も温度上昇するにしたがって、下半部
側の発電面においても発電を開始するようになる。
【0049】さらに、前述の実施の形態では、反応ガス
通路A1,A2,C1,C2をそれぞれ水平方向に延び
る直線通路としているが、これら反応ガス通路A1,A
2,C1,C2は直線通路に限るものではなく、例え
ば、図6に示すように、入口側酸化剤ガス連通孔10を
左側辺部上部に、出口側酸化剤ガス連通孔11を右側辺
部下部に、入口側燃料ガス連通孔20を右側辺部上部
に、出口側燃料ガス連通孔21を左側辺部下部に位置さ
せて、反応ガス通路A1,C1を蛇行させてもよい。こ
の場合には、反応ガスは反応ガス通路A1,C1を蛇行
しながら下降するように流れることとなる。
【0050】そして、この場合、両冷却液通路R,Rに
おいて電気ヒーター33を設ける領域、すなわち局所発
電領域S1を、例えば図6において二点鎖線で示すよう
に、反応ガス通路A1,C1の最上段の水平部が重複す
る部位に対応する領域に設定することができる。なお、
局所発電領域S1の設定はこれに限るものではなく、も
っと広範囲な領域に設定することもできるし、もっと狭
小な範囲に設定することもできる。このようにしても、
前述と同様の作用・効果を得ることができる。
【0051】〔第2の実施の形態〕次に、この発明に係
る燃料電池の第2の実施の形態を図7および図8の図面
を参照して説明する。第2の実施の形態の燃料電池が第
1の実施の形態のものと相違する点は電気ヒーターの設
置場所にある。第1の実施の形態では電気ヒーター33
を冷却液通路Rの一部に設けたが、この第2の実施の形
態では、冷却液通路Rには電気ヒーターを設置せず、積
層された多数のセルを締め付けるスタッドボルトに電気
ヒーターを内蔵させている。
【0052】詳述すると、図7はカソード側のセパレー
タ7の正面図であり、第1の実施の形態と同一態様部分
には同一符号を付してある。この第2の実施の形態の燃
料電池1においては、上部3カ所と下部3カ所に配置さ
れたスタッドボルト(締め付けボルト)40によって、
積層された全てのセルが締め付けられている。この6本
のスタッドボルト40のうち上部中央に配置されたスタ
ッドボルト40Aだけに電気ヒーターが内蔵されてい
る。
【0053】図8はスタッドボルト40Aの断面図であ
り、スタッドボルト40Aの基材51の外周には絶縁層
52が設けられ、この絶縁層52の外周に電気ヒーター
(加熱手段)53が設けられ、電気ヒーター53の外周
に絶縁層54が設けられている。絶縁層52,54は、
電気ヒーター53と基材51および外部(燃料電池1な
ど)との絶縁性を確保するとともに耐久性を持たせるた
めに、ガラス繊維をベースとしたテフロン(登録商標)樹
脂等で形成されている。また、外側の絶縁層54には温
度センサ55が埋め込まれている。温度センサ55と電
気ヒーター53は温度調節器56に接続されており、温
度調節器56は、スタッドボルト40Aの表面温度、す
なわち絶縁層54の表面温度が常に所定温度範囲(例え
ば、50〜70゜C)になるように、電気ヒーター53
を制御する。
【0054】この第2の実施の形態においては、局所発
電モードのときにスタッドボルト40Aの電気ヒーター
53をONにしてスタッドボルト40Aを加熱すること
により、各セル5におけるスタッドボルト40Aの周囲
を加熱し、このスタッドボルト40Aの近傍領域を局所
発電領域S2とすることができる。この第2の実施の形
態の場合には、電気ヒーター53によって局所発電領域
S2の発電面の温度が迅速に高まり高温度部位が発生
し、この局所発電領域S2から局所発電が始まり、さら
に、この高温度部位が熱伝導によって徐々に上半部側の
発電面の全体に広がって、上半部側の発電面の全体で局
所発電が行われるようになる。したがって、この第2の
実施の形態の燃料電池1においても、第1の実施の形態
のものと同様の作用・効果を得ることができる。
【0055】この第2の実施の形態の燃料電池1は、上
述した例に限られるものではなく、例えば、スタッドボ
ルト40の総本数や配置によって、電気ヒーター53を
内蔵したスタッドボルト40Aの本数を2本以上に設定
してもよいし、スタッドボルト40Aの位置を適宜に設
定することが可能である。また、この第2の実施の形態
の燃料電池1においても、反応ガス通路の通路形態は水
平直線状以外の通路形態(例えば、図6に示す蛇行通
路)とすることが可能である。
【0056】〔第3の実施の形態〕次に、この発明に係
る燃料電池の第3の実施の形態を図9および図10の図
面を参照して説明する。第3の実施の形態の燃料電池が
第1の実施の形態のものと相違する点は、セル5を局所
的に加熱するための手段にある。前述した第1の実施の
形態の場合には、冷却液通路Rの一部に電気ヒーター3
3を設け、この電気ヒーター33に電流を流すことによ
りセル5を局所的に加熱したが、第3の実施の形態で
は、冷却液通路Rに電気ヒーターを設ける代わりに、セ
ル5の所定部位に触媒燃焼器を設け、この触媒燃焼器に
おいて水素と空気中の酸素とを触媒燃焼させることによ
り、セル5における触媒燃焼器近傍を局所的に加熱する
ようにした。以下、これについて詳述する。
【0057】図9は第3の実施の形態における燃料電池
1の一部における縦断面図であり、第1の実施の形態に
おける図2に対応する図である。燃料電池1の基本的な
構成は、第3の実施の形態のものも第1の実施の形態と
同じであり、図9では同一態様部分に同一符号を付して
ある。また、図10はアノード側のセパレータ6を冷却
液通路Rが形成されている側から見た正面図である。
【0058】燃料電池1には、第1の実施の形態の燃料
電池1と同様に、入口側酸化剤ガス連通孔10,出口側
酸化剤ガス連通孔11,入口側燃料ガス連通孔20,出
口側燃料ガス連通孔21,入口側冷却液連通孔30,出
口側冷却液連通孔31が設けられており、セパレータ6
の一方の面には冷却液通路R,Rが設けられている。な
お、図10には図示していないが、セパレータ6の他方
の面に反応ガス通路A1,A2が設けられており、セパ
レータ7に反応ガス通路C1,C2が設けられている点
は、第1の実施の形態と同様である。
【0059】第3の実施の形態の燃料電池1において
は、さらに、出口側燃料冷却液連通孔31,31の間に
2つの連通孔がセル5を貫通して設けられ、入口側冷却
液連通孔30,30の間に1つの連通孔がセル5を貫通
して設けられている。上部に設けられた前記2つの連通
孔のうち一方は水素ガスを供給するための水素ガス連通
孔61であり、他方は空気を供給するための空気連通孔
62である。また、下部に設けられた前記1つの連通孔
は燃焼ガスを排出するための排気連通孔63である。
【0060】さらに、各セル5におけるセパレータ6に
は、冷却液通路R,Rが設けられている面と同一面であ
って冷却液通路R,Rの間に、水素ガス連通孔61と空
気連通孔62と排気連通孔63を接続するガス通路64
が設けられている。ガス通路64は、水素ガス連通孔6
1に連なるガス通路と空気連通孔62に連なるガス通路
が合流し、合流後のガス通路が排気通路63に連なるよ
うに構成されており、合流部(図10においてハッチン
グ部分)の壁面には、水素と空気中の酸素とを反応をさ
せる触媒(触媒燃焼器、加熱手段)65が付着されてい
る。また、複数あるセパレータ7のうちの一つには、触
媒65を付着させた部位近傍に対応する位置に、燃料電
池1の代表温度を検出する温度センサ69が設けられて
いる。温度センサ69は例えばサーミスタ等で構成され
ており、この温度センサ69の出力信号は燃料電池制御
用のECU50に入力される。
【0061】水素ガス連通孔61は制御弁66を介して
水素供給装置67に接続され、空気連通孔62は空気供
給装置68に接続されており、制御弁66,水素供給装
置67,空気供給装置68は燃料電池制御用ECU50
によって制御される。前述した第1の実施の形態では低
温起動時の局所発電モードにおいて電気ヒーター33を
ONすることによりセル5を局所的に加熱したが、この
第3の実施の形態の燃料電池1では、低温起動時の局所
発電モードにおいて、水素供給装置67から水素ガス連
通孔61に水素ガスを供給し、空気供給装置68から空
気連通孔62に空気を供給して、各連通孔61,62か
ら各セル5のガス通路64に流入した水素ガスと空気中
の酸素を合流部における触媒65によって反応させ、こ
の反応熱で合流部を中心とする近傍を局所的に加熱す
る。これによって、第3の実施の形態においても、各セ
ル5に局所発電領域S3を形成することが可能になり、
第1の実施の形態と同様の作用・効果を得ることができ
ることとなる。
【0062】しかも、この第3の実施の形態の燃料電池
1では、水素ガスと空気中の酸素を触媒燃焼させている
ので大きな熱エネルギーを得ることができるとともに温
度上昇の立ち上がりが早く、その結果、電気ヒーター3
3よりも迅速な加熱が可能となる。また、水素は燃料電
池1の燃料でもあるので、燃料の一元化が可能となり、
装置構成が容易になるという利点もある。
【0063】次に、第3の実施の形態における燃料電池
1の起動制御の一例を図11のフローチャートを参照し
て説明する。ステップS201〜ステップS205につ
いては、第1の実施の形態の起動制御におけるステップ
S101〜ステップS105と同じであるので説明を省
略する。この第3の実施の形態において、ステップS2
04で否定判定してステップS206に進み全面発電モ
ードとなった場合には、水素供給装置67からの水素ガ
ス連通孔61への燃焼用水素の供給を停止するととも
に、空気供給装置68からの空気連通孔62への空気の
供給を停止する。そして、両冷却液通路R,Rに冷却液
を流し、各セル5の反応ガス通路A1,A2に水素ガス
を流し、反応ガス通路C1,C2に空気を流して、全セ
ル5の発電面全面を使って発電を実行する。
【0064】一方、ステップS204で肯定判定してス
テップS207に進み局所発電モードとなった場合に
は、冷却液通路R,Rに冷却液を流さず、各セル5の上
半部側の反応ガス通路A1,C1にだけ水素ガスおよび
空気を供給する。さらに、空気供給装置68から空気連
通孔62に燃焼用の空気を供給するとともに、水素供給
装置67から水素ガス連通孔61に燃焼用の水素ガスを
供給することにより、局所発電領域S3における局所発
電を実行する。なお、燃焼用水素の供給量は、予め用意
しておいたマップを参照して、燃料電池1の内部代表温
度に応じてECU50が決定し、これに基づきECU5
0は制御弁66による流量制御を実行する。
【0065】そして、ステップS208において、燃料
電池1の内部代表温度が0゜C以上の設定温度(例え
ば、2゜C)より低いか否か判定し、判定結果が「YE
S」(2゜C未満)である場合はステップS207に戻
って局所発電モードを継続し、判定結果が「NO」(2
゜C以上)である場合はステップS206の全面発電モ
ードに進む。
【0066】なお、前記起動制御では、燃料電池1の内
部代表温度に基づいて局所発電モードに進むか否かおよ
び全面発電モードに移行するか否かを判定しているが、
これに代えて、燃料電池1の総出力電圧に基づいて局所
発電モードに進むか否かおよび全面発電モードに移行す
るか否かを判定するようにしてもよい。また、前記起動
制御では、燃料電池1の内部代表温度が0゜Cよりも高
い場合には全面発電モードに移行するようにしたが、燃
料電池1の内部代表温度が0゜C以上であっても、その
温度が比較的に低い温度域(例えば、15゜C以下)で
ある場合には、微量の燃焼用水素と燃焼用空気をガス通
路64に供給することにより微暖機を実行して、燃料電
池1の温度上昇を促進させることも可能である。さら
に、前記微暖機の実行条件に、いずれかのセル5に電圧
低下があることを加重させてもよい。
【0067】また、この第3の実施の形態では、局所発
電モードのときには、上半部側の反応ガス通路A1,C
1にだけ水素ガスと空気を流すようにしているが、局所
発電モードのときに上下両方の反応ガス通路A1,A2
に水素ガスを流し、上下両方の反応ガス通路C1,C2
に空気を流すようにしても構わないのは、第1の実施の
形態と同様である。また、この第3の実施の形態の燃料
電池1においても、第1の実施の形態の場合と同様に、
反応ガス通路の通路形態は水平直線状以外の通路形態
(例えば、図6に示す蛇行通路)とすることが可能であ
る。
【0068】〔第4の実施の形態〕次に、この発明に係
る燃料電池の第4の実施の形態を図12および図13の
図面を参照して説明する。第4の実施の形態の燃料電池
の構成は、第3の実施の形態のものと極めて近似してい
る。第3の実施の形態では、セル5の所定部位に触媒燃
焼器を設け、この触媒燃焼器において水素と空気中の酸
素とを触媒燃焼させてセル5を局所的に加熱するように
したが、この第4の実施の形態は、セル5の所定部位に
酸化・還元剤を設け、この酸化・還元剤が酸素によって
酸化される時の発熱を利用してセル5を局所的に加熱す
るようにしている。
【0069】図12は第4の実施の形態における燃料電
池1の一部における縦断面図であって、第3の実施の形
態における図9に対応する図であり、図9と同一態様部
分には同一符号を付してある。また、図13は第4の実
施の形態におけるセパレータ6を冷却液通路Rが形成さ
れている側から見た正面図であって、第3の実施の形態
における図10に対応する図であり、図10と同一態様
部分には同一符号を付してある。
【0070】第4の実施の形態における燃料電池1で
は、出口側冷却液連通孔31,31の間にセル5を貫通
して設けた連通孔は一つであり、この連通孔(以下、ガ
ス連通孔という)70に水素供給装置67と空気供給装
置68が接続されている。また、セパレータ6には冷却
液通路R,Rの間に、ガス連通孔70と排気連通孔63
を接続するガス通路71が設けられており、ガス通路7
1の上流部分(すなわち、ガス連通孔70に近い部分)
の壁面には、図13においてハッチングで示すように酸
化・還元剤(加熱手段)72が付着されている。
【0071】前述した第3の実施の形態では低温起動時
の局所発電モードにおいて、水素ガスと空気を同時にガ
ス通路64に供給し、合流部における触媒65によって
水素ガスと空気中の酸素を反応させ、その反応熱によっ
てセル5を局所的に加熱した。しかしながら、この第4
の実施の形態では、低温起動時の局所発電モードにおい
て、ガス連通孔70には空気供給装置68から空気だけ
を供給し、水素ガスは供給しない。このようにすると、
ガス通路70に供給された空気が各セル5のガス通路7
1に流入し、ガス通路71の上流部分の酸化・還元剤7
2が空気中の酸素と反応して酸化する時に発熱し、この
反応熱がガス通路71の上流部分を中心とする近傍を局
所的に加熱する。これによって、第4の実施の形態にお
いても、各セル5に局所発電領域S4を形成することが
可能になり、第3の実施の形態と同様の作用・効果を得
ることができることとなる。
【0072】そして、この第4の実施の形態では、局所
発電モードの終了とともにガス連通孔70への空気の供
給を停止し、水素供給装置67からガス連通孔70に所
定量の水素ガスを供給する。これにより、酸化・還元剤
72は水素と反応して還元されて元に戻り、このときに
吸熱する。
【0073】〔第5の実施の形態〕次に、この発明に係
る燃料電池の第5の実施の形態を図14および図15の
図面を参照して説明する。前述した各実施の形態では、
燃料電池1を構成する全てのセル5においてその発電面
の正面から見て同じ位置に局所発電領域S1〜S4を設け
ていた。これに対して、第5の実施の形態では、図1
4,図15に示すように、隣接するセル5同士において
局所発電領域Sの位置を発電面において異なった位置に
設ける。このようにすると、局所発電モードにおいてセ
ル5,5間を電流が流れるときに、セパレータ6,7に
おいては図15において矢印で示すようにセル5の積層
方向に対して垂直な方向に電流が流れるようになり、セ
パレータ6,7の電気抵抗分の損失によりジュール熱が
発生し、燃料電池1の暖機をより促進させることができ
る。
【0074】なお、第5の実施の形態において局所発電
領域Sの形成方法は特に限定はないが、前述した第1の
実施の形態の如くセパレータの一部(冷却液通路など)
に電気ヒーターを設ける方法が特に好適であり、また、
第3および第4の実施の形態の如くセル5に触媒燃焼器
や酸化・還元剤を設ける方法も可能である。また、隣接
する全てのセル5同士の局所発電領域Sの位置を異なら
せてもよいし、モジュール毎に局所発電領域Sの位置を
異ならせるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、燃料電池の低温起動時に、加熱手段に
よって発電面の一部の領域を迅速に加熱することがで
き、この領域における固体高分子電解質膜のイオン通過
抵抗を低下させて発電効率を高め、これにより自己発熱
を促進して当該領域の温度を速やかに高め、この高温度
領域を発電面全体に拡大して燃料電池の温度を高めるこ
とが可能となるので、発電面全体を自己発熱により加熱
した場合よりも起動時間を短縮することができ、燃料電
池の低温起動性を高めることができるという効果があ
る。
【0076】請求項2に記載した発明によれば、加熱手
段を電気エネルギーで作動することができるという効果
がある。請求項3に記載した発明によれば、電気ヒータ
ーをセルに容易に取り付けることができるという効果が
ある。請求項4に記載した発明によれば、前記締め付け
ボルトの周囲を局所的な発電部とすることができる。
【0077】請求項5に記載した発明によれば、触媒燃
焼器に酸化ガスと還元ガスを供給するだけでこれらガス
を迅速に燃焼させて発電面の一部を迅速に加熱すること
が可能であるので、加熱手段の構成が簡単になるという
効果がある。また、迅速な加熱を実現できるので、燃料
電池の温度上昇をさらに早めることが可能になり、燃料
電池の低温起動性をより高めることができるという効果
がある。
【0078】請求項6に記載した発明によれば、酸化ガ
スの供給だけで発電面の一部を迅速に加熱することが可
能になるので、加熱手段の構成が簡単になるという効果
がある。また、迅速な加熱を実現できるので、燃料電池
の温度上昇をさらに早めることが可能になり、燃料電池
の低温起動性をより高めることができるという効果があ
る。
【0079】請求項7に記載した発明によれば、燃料電
池の温度が低いときだけ加熱手段を作動してセルを局所
的に加熱し、燃料電池の温度が高いときは加熱手段の作
動を停止してセルの局所加熱を停止することが可能にな
るので、エネルギー消費を低減することができるという
効果がある。
【0080】請求項8に記載した発明によれば、燃料電
池の出力電圧が低いときだけ加熱手段を作動してセルを
局所的に加熱し、燃料電池の出力電圧が高いときは加熱
手段の作動を停止してセルの局所加熱を停止することが
可能になるので、エネルギー消費を低減することができ
るという効果がある。
【0081】請求項9に記載した発明によれば、各セル
の温度状態に応じて加熱手段を作動したり停止したりす
ることが可能になるので、エネルギー消費を低減するこ
とができるという効果がある。請求項10に記載した発
明によれば、各セルの出力電圧の状態に応じて加熱手段
を作動したり停止したりすることが可能になるので、エ
ネルギー消費を低減することができるという効果があ
る。
【0082】請求項11に記載した発明によれば、加熱
手段が異なった位置に設けられているセル間を電流が流
れるときに、セルの積層方向と垂直な方向に電流が流れ
るようになり、その電流の通路が電気抵抗を有すること
からジュール熱が発生し、このジュール熱によっても燃
料電池が加熱されるので、燃料電池の温度上昇をさらに
早めることが可能になり、燃料電池の低温起動性をさら
に高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る燃料電池の第1の実施の形態
におけるセパレータの正面図である。
【図2】 前記第1の実施の形態の燃料電池の縦断面図
である。
【図3】 前記第1の実施の形態の燃料電池において加
熱部分が広がる様子を示す図である。
【図4】 前記第1の実施の形態の燃料電池において加
熱部分が広がる様子を示す図である。
【図5】 前記第1の実施の形態の燃料電池における起
動制御の一例を示すフローチャートである。
【図6】 前記第1の実施の形態の燃料電池の変形例に
おけるセパレータの正面図である。
【図7】 この発明に係る燃料電池の第2の実施の形態
におけるセパレータの正面図である。
【図8】 前記第2の実施の形態の燃料電池におけるス
タッドボルトの断面図である。
【図9】 この発明に係る燃料電池の第3の実施の形態
における縦断面図である。
【図10】 前記第3の実施の形態の燃料電池における
セパレータの正面図である。
【図11】 前記第3の実施の形態の燃料電池における
起動制御の一例を示すフローチャートである。
【図12】 この発明に係る燃料電池の第4の実施の形
態における縦断面図である。
【図13】 前記第4の実施の形態の燃料電池における
セパレータの正面図である。
【図14】 この発明に係る燃料電池の第5の実施の形
態において、隣接するセル間の局所発電領域Sの位置関
係を示す正面図ある。
【図15】 前記第5の実施の形態において、隣接する
セル間を流れる電流の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 燃料電池 2 アノード電極 3 カソード電極 4 固体高分子電解質膜 5 セル A1,A2,C1,C2 反応ガス通路 R,R 冷却液通路 33 電気ヒーター(加熱手段) 40A スタッドボルト(締め付けボルト) 53 電気ヒーター(加熱手段) 65 触媒(触媒燃焼器,加熱手段) 72 酸化・還元剤(加熱手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 8/24 8/24 Z Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CV00 5H027 AA06 CC00 CC06 CC11 KK46 KK54 MM00 MM16 MM21

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質膜の両側にアノード電
    極とカソード電極が設けられ、さらに前記各電極の外側
    にそれぞれ反応ガス通路が設けられてなるセルを備えた
    燃料電池において、前記セルにおける発電面の一部の領
    域に加熱手段を備えることを特徴とする燃料電池。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は電気ヒーターであること
    を特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記セルは冷却液通路を備え、この冷却
    液通路に前記電気ヒーターが設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載の燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記燃料電池は前記セルを複数積層して
    なり、積層した前記セルを締結する締め付けボルトに前
    記電気ヒーターが内蔵されていることを特徴とする請求
    項2に記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は触媒燃焼器であることを
    特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段は、酸化・還元剤が酸化す
    るときの発熱を利用するものであることを特徴とする請
    求項1に記載の燃料電池。
  7. 【請求項7】 前記燃料電池の温度に応じて前記加熱手
    段の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    燃料電池。
  8. 【請求項8】 前記燃料電池の出力電圧に応じて前記加
    熱手段の作動を制御することを特徴とする請求項1に記
    載の燃料電池。
  9. 【請求項9】 前記燃料電池は前記セルを複数積層して
    なり、各セルの温度に応じて前記加熱手段の作動を制御
    することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
  10. 【請求項10】 前記燃料電池は前記セルを複数積層し
    てなり、各セルの出力電圧に応じて前記加熱手段の作動
    を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電
    池。
  11. 【請求項11】 前記燃料電池は前記セルを複数積層し
    てなり、隣接する少なくとも1組のセル同士は、前記加
    熱手段が発電面上において異なった位置に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
JP2001115382A 2001-04-06 2001-04-13 燃料電池 Expired - Fee Related JP4987194B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115382A JP4987194B2 (ja) 2001-04-13 2001-04-13 燃料電池
US10/116,603 US7223490B2 (en) 2001-04-06 2002-04-04 Fuel cell employing local power generation when starting at low temperature
US11/728,647 US7901823B2 (en) 2001-04-06 2007-03-26 Fuel cell employing cooling liquid passages for starting at low temperature

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115382A JP4987194B2 (ja) 2001-04-13 2001-04-13 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002313391A true JP2002313391A (ja) 2002-10-25
JP4987194B2 JP4987194B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=18966290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115382A Expired - Fee Related JP4987194B2 (ja) 2001-04-06 2001-04-13 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4987194B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005044668A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の低温起動方法
JP2005142022A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
WO2005055352A1 (ja) * 2003-12-08 2005-06-16 Nec Corporation 燃料電池
JP2006040820A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池モジュールおよび燃料電池システム
JP2006073451A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の制御装置およびその制御方法
JP2006079850A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Casio Comput Co Ltd 燃料電池装置
JP2006127860A (ja) * 2004-09-29 2006-05-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の起動方法
KR100627389B1 (ko) 2004-11-05 2006-09-21 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지 시스템 및 그 스택
US7157169B2 (en) 2001-10-30 2007-01-02 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel cell
JP2008130565A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Gm Global Technology Operations Inc 金属プレートを備える燃料電池のための補助冷却剤の加熱
JP2009514151A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 燃料電池システムを有する航空機
JP2009087672A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Casio Comput Co Ltd 燃料電池装置及び電子機器
US7604885B2 (en) 2001-08-10 2009-10-20 Denso Corporation Fuel cell system with partial heating of each individual fuel cell
WO2009143929A1 (de) * 2008-05-30 2009-12-03 Elcomax Membranes Gmbh Brennstoffzellensystem
JP2010182496A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sharp Corp 燃料電池システム
JP2010287439A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Toyota Motor Corp 燃料電池とその制御方法
EP2096699A3 (de) * 2008-02-26 2011-07-27 DBK David + Baader GmbH Temperaturregelanlage für Brennstoffzellen und Verfahren zur Temperaturregelung von Brennstoffzellen
US8147132B2 (en) 2008-02-27 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Freezing detection method for fuel cell
US8247123B2 (en) 2004-10-15 2012-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric power source control apparatus, electric power source control method, and vehicle including electric power source control apparatus
JP2012212683A (ja) * 2012-07-03 2012-11-01 Honda Motor Co Ltd 車両用燃料電池システムの氷点下起動方法と、車両用燃料電池システムの氷点下起動システム
JP2015144517A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社デンソー 電子制御装置
JP7617590B2 (ja) 2021-01-20 2025-01-20 株式会社ジェイテクト 燃料電池システム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63205058A (ja) * 1987-02-20 1988-08-24 Mitsubishi Electric Corp 燃料電池装置
JPH0547397A (ja) * 1991-02-26 1993-02-26 Yamaha Motor Co Ltd 燃料電池
JPH0945353A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Sanyo Electric Co Ltd ポータブル燃料電池
JP2000208156A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Toshiba Corp 固体高分子型燃料電池システム
JP2000223141A (ja) * 1999-01-27 2000-08-11 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池スタックおよび燃料電池システム
JP2000228209A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
WO2000059058A1 (de) * 1999-03-29 2000-10-05 Siemens Aktiengesellschaft Brennstoffzellenbatterie mit heizelement und verbesserter kaltstartperformance und verfahren zum kaltstarten einer brennstoffzellenbatterie
JP2001006714A (ja) * 1999-06-22 2001-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池スタック

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63205058A (ja) * 1987-02-20 1988-08-24 Mitsubishi Electric Corp 燃料電池装置
JPH0547397A (ja) * 1991-02-26 1993-02-26 Yamaha Motor Co Ltd 燃料電池
JPH0945353A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Sanyo Electric Co Ltd ポータブル燃料電池
JP2000208156A (ja) * 1999-01-12 2000-07-28 Toshiba Corp 固体高分子型燃料電池システム
JP2000223141A (ja) * 1999-01-27 2000-08-11 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池スタックおよび燃料電池システム
JP2000228209A (ja) * 1999-02-04 2000-08-15 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
WO2000059058A1 (de) * 1999-03-29 2000-10-05 Siemens Aktiengesellschaft Brennstoffzellenbatterie mit heizelement und verbesserter kaltstartperformance und verfahren zum kaltstarten einer brennstoffzellenbatterie
JP2002540585A (ja) * 1999-03-29 2002-11-26 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 加熱要素を備えコールドスタート性能を改善した燃料電池および燃料電池のコールドスタート方法
JP2001006714A (ja) * 1999-06-22 2001-01-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃料電池スタック

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7604885B2 (en) 2001-08-10 2009-10-20 Denso Corporation Fuel cell system with partial heating of each individual fuel cell
US7157169B2 (en) 2001-10-30 2007-01-02 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel cell
JP2005044668A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の低温起動方法
JP2005142022A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
WO2005055352A1 (ja) * 2003-12-08 2005-06-16 Nec Corporation 燃料電池
JP4867347B2 (ja) * 2003-12-08 2012-02-01 日本電気株式会社 燃料電池
JP2006040820A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池モジュールおよび燃料電池システム
JP2006073451A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の制御装置およびその制御方法
JP2006079850A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Casio Comput Co Ltd 燃料電池装置
JP2006127860A (ja) * 2004-09-29 2006-05-18 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の起動方法
US8247123B2 (en) 2004-10-15 2012-08-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Electric power source control apparatus, electric power source control method, and vehicle including electric power source control apparatus
KR100627389B1 (ko) 2004-11-05 2006-09-21 삼성에스디아이 주식회사 연료 전지 시스템 및 그 스택
JP2009514151A (ja) * 2005-10-27 2009-04-02 エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー 燃料電池システムを有する航空機
JP2008130565A (ja) * 2006-11-22 2008-06-05 Gm Global Technology Operations Inc 金属プレートを備える燃料電池のための補助冷却剤の加熱
JP2009087672A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Casio Comput Co Ltd 燃料電池装置及び電子機器
EP2096699A3 (de) * 2008-02-26 2011-07-27 DBK David + Baader GmbH Temperaturregelanlage für Brennstoffzellen und Verfahren zur Temperaturregelung von Brennstoffzellen
US8147132B2 (en) 2008-02-27 2012-04-03 Canon Kabushiki Kaisha Freezing detection method for fuel cell
US8430560B2 (en) 2008-02-27 2013-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Freezing detection method for fuel cell
WO2009143929A1 (de) * 2008-05-30 2009-12-03 Elcomax Membranes Gmbh Brennstoffzellensystem
JP2010182496A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Sharp Corp 燃料電池システム
JP2010287439A (ja) * 2009-06-11 2010-12-24 Toyota Motor Corp 燃料電池とその制御方法
JP2012212683A (ja) * 2012-07-03 2012-11-01 Honda Motor Co Ltd 車両用燃料電池システムの氷点下起動方法と、車両用燃料電池システムの氷点下起動システム
JP2015144517A (ja) * 2014-01-31 2015-08-06 株式会社デンソー 電子制御装置
JP7617590B2 (ja) 2021-01-20 2025-01-20 株式会社ジェイテクト 燃料電池システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4987194B2 (ja) 2012-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4987194B2 (ja) 燃料電池
US7901823B2 (en) Fuel cell employing cooling liquid passages for starting at low temperature
EP2251924B1 (en) Fuel cell system
JP5589641B2 (ja) 燃料電池システム
CN112349932A (zh) 质子交换膜燃料电池快速启动的控制方法、装置及系统
WO2009113305A1 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP2005150024A (ja) 燃料電池システム
JP2002305014A (ja) 燃料電池
US20040101728A1 (en) Fuel cell stack and method of warming up the same
CN101512815B (zh) 燃料电池系统
JP4864225B2 (ja) 燃料電池
JP3924198B2 (ja) 燃料電池システム及び燃料電池システムの起動方法
JP5197581B2 (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP3661643B2 (ja) 燃料電池システム
JP2002313393A (ja) 燃料電池
JP2007188774A (ja) 燃料電池セル
JP2008293756A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP4578238B2 (ja) 燃料電池の始動方法、燃料電池システム及び燃料電池システム搭載車両
JP2008293755A (ja) 燃料電池システム及びその運転方法
JP5023568B2 (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP2010080278A (ja) 燃料電池システム
JP2010080251A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP2009081112A (ja) 燃料電池発電装置の運転方法及び燃料電池発電装置
JP2005317421A (ja) 燃料電池
JP2004273318A (ja) 燃料電池の暖機システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees