JP2002303079A - 仕切体支持装置 - Google Patents
仕切体支持装置Info
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Landscapes
- Linear Motors (AREA)
- Support Devices For Sliding Doors (AREA)
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドア装置や移動パネル装置の操作性の向上に
加え、低騒音化、支持可能重量範囲の拡大、信頼性の向
上が図れるとともに良好な操作感、高い利便性・安全性
を得ることができる仕切体支持装置を得ること。 【解決手段】 上部支持部材11に強磁性体で形成され
たガイドレール15を配設し、そのガイドレール15と
仕切体13に搭載された磁石ユニット30A、30Bと
によって仕切体13の重量を非接触支持するとともに、
上部支持部材11と下部支持部材12の間に位置する仕
切体13を上部支持部材11と下部支持部材12で2次
元的に案内させるようにし、さらに上部支持部材11と
下部支持部材12の間隔を幾何学的に仕切体13が転倒
することがない大きさに設定した。
加え、低騒音化、支持可能重量範囲の拡大、信頼性の向
上が図れるとともに良好な操作感、高い利便性・安全性
を得ることができる仕切体支持装置を得ること。 【解決手段】 上部支持部材11に強磁性体で形成され
たガイドレール15を配設し、そのガイドレール15と
仕切体13に搭載された磁石ユニット30A、30Bと
によって仕切体13の重量を非接触支持するとともに、
上部支持部材11と下部支持部材12の間に位置する仕
切体13を上部支持部材11と下部支持部材12で2次
元的に案内させるようにし、さらに上部支持部材11と
下部支持部材12の間隔を幾何学的に仕切体13が転倒
することがない大きさに設定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアや移動パネル
の仕切体を支持する装置に係わり、特に、磁石と鉄の吸
引力を利用して仕切体を非接触支持できるようにした仕
切体支持装置に関する。
の仕切体を支持する装置に係わり、特に、磁石と鉄の吸
引力を利用して仕切体を非接触支持できるようにした仕
切体支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の仕切体支持装置は、上部支持部材
と下部支持部材に設けられた溝に仕切体の上端と下端を
嵌入して滑らせて走行可能に支持するものや、下部支持
部材を設けずに上部支持部材をレールとし、そのレール
上を仕切体の上方に配置された車輪によって走行可能に
支持するものが一般的である。
と下部支持部材に設けられた溝に仕切体の上端と下端を
嵌入して滑らせて走行可能に支持するものや、下部支持
部材を設けずに上部支持部材をレールとし、そのレール
上を仕切体の上方に配置された車輪によって走行可能に
支持するものが一般的である。
【0003】そのため、仕切体が重いと摩擦抵抗や転が
り抵抗が大きく、スムーズに仕切体を開閉できないこと
があるという問題があった。また、溝やレールに段差や
位置ずれがあると仕切体の開閉時に嵌入部や車輪が溝や
レールに突き当たり、開閉ができなくなることもある等
の問題がある。
り抵抗が大きく、スムーズに仕切体を開閉できないこと
があるという問題があった。また、溝やレールに段差や
位置ずれがあると仕切体の開閉時に嵌入部や車輪が溝や
レールに突き当たり、開閉ができなくなることもある等
の問題がある。
【0004】さらに、溝やレールの形状は直線か円弧状
でないと仕切体を移動もしくは開閉させることができな
いため、障害物を避けて仕切体を移動もしくは開閉させ
ることができず操作性に乏しいという問題もあった。ま
た、仕切体の移動は仕切体の移動軌跡に沿って力を加え
なければならず、車椅子からの開閉や、肢体等に障害を
持つ者にとっての移動や開閉に支障を来す場合もあっ
た。加えて、クリーンルーム等の発塵を嫌う環境で仕切
体を移動すると、摺動部や回転部からの発塵が避けられ
ないという問題があった。
でないと仕切体を移動もしくは開閉させることができな
いため、障害物を避けて仕切体を移動もしくは開閉させ
ることができず操作性に乏しいという問題もあった。ま
た、仕切体の移動は仕切体の移動軌跡に沿って力を加え
なければならず、車椅子からの開閉や、肢体等に障害を
持つ者にとっての移動や開閉に支障を来す場合もあっ
た。加えて、クリーンルーム等の発塵を嫌う環境で仕切
体を移動すると、摺動部や回転部からの発塵が避けられ
ないという問題があった。
【0005】このような問題を解決するため、特開平8
−338170号公報記載のように、仕切体上部に永久
磁石を備えるとともに、上部支持部材を磁性体で構成し
て永久磁石吸引力と仕切体自重の差で車輪を上部支持部
材に押しつけて仕切体を支持するものや、特開平6−3
41267号公報記載のように、長手方向の断面がT字
状の仕切体に磁気浮上装置と磁気推進装置を取付け、非
接触支持された仕切体を非接触駆動する扉開閉装置も提
案されている。しかし、この場合であっても、次のよう
な問題が生じてくる。
−338170号公報記載のように、仕切体上部に永久
磁石を備えるとともに、上部支持部材を磁性体で構成し
て永久磁石吸引力と仕切体自重の差で車輪を上部支持部
材に押しつけて仕切体を支持するものや、特開平6−3
41267号公報記載のように、長手方向の断面がT字
状の仕切体に磁気浮上装置と磁気推進装置を取付け、非
接触支持された仕切体を非接触駆動する扉開閉装置も提
案されている。しかし、この場合であっても、次のよう
な問題が生じてくる。
【0006】すなわち、磁石の吸引力で仕切体の重量の
一部を支持し、残りを車輪で支持する場合では、仕切体
の移動時の摩擦力は軽減されるが、上部支持部材の段差
や位置ずれが仕切体の移動を妨げる。また、車輪の回転
方向が仕切体の移動方向を規定するため、障害物を避け
て仕切体を移動もしくは開閉させることができないとい
う問題がある。さらに、仕切体の移動は仕切体の移動軌
跡に沿って力を加えなければならず、車椅子からの開閉
や、肢体に障害を持つ者にとっての移動や開閉には支障
を来すことがある。加えて、クリーンルーム等の発塵を
嫌う環境で仕切体の開閉や移動を行うと摺動部や回転部
からの発塵が避けられない。
一部を支持し、残りを車輪で支持する場合では、仕切体
の移動時の摩擦力は軽減されるが、上部支持部材の段差
や位置ずれが仕切体の移動を妨げる。また、車輪の回転
方向が仕切体の移動方向を規定するため、障害物を避け
て仕切体を移動もしくは開閉させることができないとい
う問題がある。さらに、仕切体の移動は仕切体の移動軌
跡に沿って力を加えなければならず、車椅子からの開閉
や、肢体に障害を持つ者にとっての移動や開閉には支障
を来すことがある。加えて、クリーンルーム等の発塵を
嫌う環境で仕切体の開閉や移動を行うと摺動部や回転部
からの発塵が避けられない。
【0007】また、磁気浮上と電磁力推進による開閉装
置の場合では、仕切体の上部全体が上部支持部材の上方
に位置するため、仕切体の移動方向が上部支持部材によ
って限定され、障害物を避けて仕切体を移動もしくは開
閉させることができなかったり、電磁力推進装置に支障
がある場合には、所定の移動軌跡に沿った方向に力を加
えないと仕切体が移動できない等の問題がある。
置の場合では、仕切体の上部全体が上部支持部材の上方
に位置するため、仕切体の移動方向が上部支持部材によ
って限定され、障害物を避けて仕切体を移動もしくは開
閉させることができなかったり、電磁力推進装置に支障
がある場合には、所定の移動軌跡に沿った方向に力を加
えないと仕切体が移動できない等の問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の仕
切体支持装置においては、溝やレールで仕切体の移動方
向が限定されており、摩擦や段差・位置ずれによって操
作性が損なわれない範囲の重量で仕切体を構成しなけれ
ばならないという問題があった。また、仕切体を磁石の
吸引力で非接触支持して摩擦をなくした場合でも、仕切
体の移動方向や移動時の力の印加方向が限定され、その
操作性が著しく損なわれていた。
切体支持装置においては、溝やレールで仕切体の移動方
向が限定されており、摩擦や段差・位置ずれによって操
作性が損なわれない範囲の重量で仕切体を構成しなけれ
ばならないという問題があった。また、仕切体を磁石の
吸引力で非接触支持して摩擦をなくした場合でも、仕切
体の移動方向や移動時の力の印加方向が限定され、その
操作性が著しく損なわれていた。
【0009】本発明は、このような点に鑑み、装置の操
作性の向上に加え、低騒音化、支持可能重量範囲の拡
大、信頼性の向上が図れるとともに良好な操作感、高い
利便性・安全性を得ることができる仕切体支持装置を得
ることを目的とする。
作性の向上に加え、低騒音化、支持可能重量範囲の拡
大、信頼性の向上が図れるとともに良好な操作感、高い
利便性・安全性を得ることができる仕切体支持装置を得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
磁性体で構成された上部支持部材と、上記上部支持部材
の下方に位置するとともに上記上部支持部材の下面に沿
って移動可能な仕切体と、上記仕切体に搭載されて上記
上部支持部材と空隙を介して対向し、上記仕切体を非接
触で支持する電磁石を備えた磁石ユニットと、上記磁石
ユニットが前記空隙および上記上部支持部材とで形成す
る磁気回路の上記空隙における状態を検出するセンサ部
と、このセンサ部の出力に基づいて上記電磁石の励磁電
流を制御して上記磁気回路を安定させる吸引力制御手段
と、上記仕切体の下方に位置し、上記上部支持部材との
間隔により幾何学的に上記支切体の転倒を防止する機能
を有する下部支持部材とを備えていることを特徴とす
る。
磁性体で構成された上部支持部材と、上記上部支持部材
の下方に位置するとともに上記上部支持部材の下面に沿
って移動可能な仕切体と、上記仕切体に搭載されて上記
上部支持部材と空隙を介して対向し、上記仕切体を非接
触で支持する電磁石を備えた磁石ユニットと、上記磁石
ユニットが前記空隙および上記上部支持部材とで形成す
る磁気回路の上記空隙における状態を検出するセンサ部
と、このセンサ部の出力に基づいて上記電磁石の励磁電
流を制御して上記磁気回路を安定させる吸引力制御手段
と、上記仕切体の下方に位置し、上記上部支持部材との
間隔により幾何学的に上記支切体の転倒を防止する機能
を有する下部支持部材とを備えていることを特徴とす
る。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、磁性体を備えた下部支持部材と、前記仕切
体に搭載され当該下部支持部材に下部空隙を介して対向
し、非接触で支持される前記仕切体に下方向の力を作用
させる磁石ユニットと、上記磁石ユニットが前記空隙お
よび上記下部支持部材とで形成する磁気回路の上記下部
空隙における状態を検出するセンサ部と、このセンサ部
の出力に基づいて上記電磁石の励磁電流を制御して上記
磁気回路を安定させる吸引力制御手段とを備えているこ
とを特徴とする。
明において、磁性体を備えた下部支持部材と、前記仕切
体に搭載され当該下部支持部材に下部空隙を介して対向
し、非接触で支持される前記仕切体に下方向の力を作用
させる磁石ユニットと、上記磁石ユニットが前記空隙お
よび上記下部支持部材とで形成する磁気回路の上記下部
空隙における状態を検出するセンサ部と、このセンサ部
の出力に基づいて上記電磁石の励磁電流を制御して上記
磁気回路を安定させる吸引力制御手段とを備えているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に係る発明において、磁石ユニットが前記空隙において
前記電磁石の磁束と磁路を共有するように配置される永
久磁石を備えていることを特徴とする。
に係る発明において、磁石ユニットが前記空隙において
前記電磁石の磁束と磁路を共有するように配置される永
久磁石を備えていることを特徴とする。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1または2
に係る発明において、磁石ユニットは、電磁石と永久磁
石を備えたU字状の一対の複合磁石から構成されている
ことを特徴とする。
に係る発明において、磁石ユニットは、電磁石と永久磁
石を備えたU字状の一対の複合磁石から構成されている
ことを特徴とする。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、仕切体の上部フレーム
の上部基台の上面、或いは底面フレームの下面の両側部
にそれぞれ複数の磁石ユニットが設けられており、各側
部における複数の磁石ユニットは、それぞれガイドレー
ルの中心軸線に対して前後にずらして配置されているこ
とを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、仕切体の上部フレーム
の上部基台の上面、或いは底面フレームの下面の両側部
にそれぞれ複数の磁石ユニットが設けられており、各側
部における複数の磁石ユニットは、それぞれガイドレー
ルの中心軸線に対して前後にずらして配置されているこ
とを特徴とする。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項2乃至5の
いずれかに記載の発明において、仕切体の上部フレーム
の上部基台の上面、或いは底面フレームの下面には、仕
切体の支持用の磁石ユニットとは別にガイドレールの内
側側面と対向する案内用の磁石ユニットが設けられてい
ることを特徴とする。
いずれかに記載の発明において、仕切体の上部フレーム
の上部基台の上面、或いは底面フレームの下面には、仕
切体の支持用の磁石ユニットとは別にガイドレールの内
側側面と対向する案内用の磁石ユニットが設けられてい
ることを特徴とする。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1乃至6の
いずれかに係る発明において、吸引力制御手段は、前記
センサ部の出力に基づいて前記電磁石の励磁電流がゼロ
になる状態で磁気回路を安定化させるゼロパワー制御手
段を備えていることを特徴とする。
いずれかに係る発明において、吸引力制御手段は、前記
センサ部の出力に基づいて前記電磁石の励磁電流がゼロ
になる状態で磁気回路を安定化させるゼロパワー制御手
段を備えていることを特徴とする。
【0017】しかして、本発明では磁石ユニットで仕切
体を非接触支持するため摩擦や上部支持部材の段差、位
置ずれに起因する操作力の増大がなく、仕切体の重量に
関わらず良好な操作性を得ることができる。また、騒音
や発塵がないばかりか、摩耗や仕切体の転倒による破損
もなく長寿命で信頼性の高い装置を得ることができる。
さらに、上部支持部材の形状に起因する磁気的な力で仕
切体が案内されており、特定方向以外の操作力でも仕切
体が2次元的に移動するため、仕切体の障害物回避が可
能となり利便性が向上する。また、仕切体からの反力が
軽減されるため柔らかい操作感を得ることができる。
体を非接触支持するため摩擦や上部支持部材の段差、位
置ずれに起因する操作力の増大がなく、仕切体の重量に
関わらず良好な操作性を得ることができる。また、騒音
や発塵がないばかりか、摩耗や仕切体の転倒による破損
もなく長寿命で信頼性の高い装置を得ることができる。
さらに、上部支持部材の形状に起因する磁気的な力で仕
切体が案内されており、特定方向以外の操作力でも仕切
体が2次元的に移動するため、仕切体の障害物回避が可
能となり利便性が向上する。また、仕切体からの反力が
軽減されるため柔らかい操作感を得ることができる。
【0018】また、請求項8に係る発明は、請求項1に
係る発明において、上部支持部材が仕切体の初期位置側
に向かって下方に傾斜していることを特徴とする。
係る発明において、上部支持部材が仕切体の初期位置側
に向かって下方に傾斜していることを特徴とする。
【0019】請求項9に係る発明は、請求項1に係る発
明において、上部支持部材の磁性体は、磁石ユニットの
吸引力に変化を生じさせるように厚みに変化を有するこ
とを特徴とする。
明において、上部支持部材の磁性体は、磁石ユニットの
吸引力に変化を生じさせるように厚みに変化を有するこ
とを特徴とする。
【0020】請求項10に係る発明は、請求項1に係る
発明において、上部支持部材または仕切体のいずれか一
方に設けられた、リールを有する複数の索条体引込み装
置と、その各リールに卷装され、端部が上部支持部材ま
たは仕切体の他方に固着された索条体とを有し、上記複
数の索条体により仕切体を複数の方向から引き合うよう
にし、仕切体を最終的に各索条体の力が釣り合う基準位
置に位置するようにしたことを特徴とする。
発明において、上部支持部材または仕切体のいずれか一
方に設けられた、リールを有する複数の索条体引込み装
置と、その各リールに卷装され、端部が上部支持部材ま
たは仕切体の他方に固着された索条体とを有し、上記複
数の索条体により仕切体を複数の方向から引き合うよう
にし、仕切体を最終的に各索条体の力が釣り合う基準位
置に位置するようにしたことを特徴とする。
【0021】請求項11に係る発明は、請求項10に係
る発明において、索条体引込み装置は、リールに索条体
巻込み方向の復元力を与える巻ばねを有することを特徴
とする。
る発明において、索条体引込み装置は、リールに索条体
巻込み方向の復元力を与える巻ばねを有することを特徴
とする。
【0022】請求項12に係る発明は、請求項11に係
る発明において、索条体引込み装置は、索条体が基準長
さ以上となったとき復元力を増加する初期復元用の巻ば
ねを有することを特徴とする。
る発明において、索条体引込み装置は、索条体が基準長
さ以上となったとき復元力を増加する初期復元用の巻ば
ねを有することを特徴とする。
【0023】請求項13に係る発明は、請求項10乃至
12のいずれかに係る発明において、索条体引込み装置
は、索条体の巻き取り量を計測する巻取り量センサと、
その巻き取り量センサの値に応じて索条体の引込み力を
変更する引き込み力制御機構を有することを特徴とす
る。
12のいずれかに係る発明において、索条体引込み装置
は、索条体の巻き取り量を計測する巻取り量センサと、
その巻き取り量センサの値に応じて索条体の引込み力を
変更する引き込み力制御機構を有することを特徴とす
る。
【0024】請求項14に係る発明は、請求項1に係る
発明において、上部支持部材には仕切体の移動を規制す
る移動規制部を設けるとともに、上記仕切体には上記移
動規制部に当接して上部支持部材と仕切体との相対的な
動きを規制する移動規制当接部を設けたことを特徴とす
る。
発明において、上部支持部材には仕切体の移動を規制す
る移動規制部を設けるとともに、上記仕切体には上記移
動規制部に当接して上部支持部材と仕切体との相対的な
動きを規制する移動規制当接部を設けたことを特徴とす
る。
【0025】請求項15に係る発明は、請求項14に係
る発明において、上記移動規制部の1つの稜線及び仕切
体の1つの稜線のいずれか一方の稜線上に磁気コイルを
設けるとともに、他方の稜線にはSN極を交互に並べた
永久磁石を設け、上記磁気コイルと永久磁石とにより線
形モータが構成されていることを特徴とする。
る発明において、上記移動規制部の1つの稜線及び仕切
体の1つの稜線のいずれか一方の稜線上に磁気コイルを
設けるとともに、他方の稜線にはSN極を交互に並べた
永久磁石を設け、上記磁気コイルと永久磁石とにより線
形モータが構成されていることを特徴とする。
【0026】請求項16に係る発明は、請求項14に係
る発明において、上記移動規制部の1つの稜線及び仕切
体の1つの稜線のいずれか一方の稜線に他方の稜線に当
接する駆動ローラ装置が設けられていることを特徴とす
る。
る発明において、上記移動規制部の1つの稜線及び仕切
体の1つの稜線のいずれか一方の稜線に他方の稜線に当
接する駆動ローラ装置が設けられていることを特徴とす
る。
【0027】請求項17に係る発明は、請求項14に係
る発明において、上記移動規制部が溝状又は突条の敷居
部であり、移動規制当接部が上記敷居部に沿って移動す
る複数の倣い部であり、仕切体の移動によって上記敷居
部と倣い部との係合状態が変わり、仕切体の拘束条件が
変化されるようにしたことを特徴とする。
る発明において、上記移動規制部が溝状又は突条の敷居
部であり、移動規制当接部が上記敷居部に沿って移動す
る複数の倣い部であり、仕切体の移動によって上記敷居
部と倣い部との係合状態が変わり、仕切体の拘束条件が
変化されるようにしたことを特徴とする。
【0028】請求項18に係る発明は、請求項17に係
る発明において、仕切体には、上部支持部材及び下部支
持部材に設けられた敷居部に係合するピン状の倣い部を
上方及び下方に突出させて上部支持部材及び下部支持部
材に設けられた穴に係合せしめ、仕切体の揺動軸とする
ピン押出機構、及び上部支持部材に設けられた敷居部に
倣い部を選択的に係合させる溝押出機構が設けられてい
ることを特徴とする。
る発明において、仕切体には、上部支持部材及び下部支
持部材に設けられた敷居部に係合するピン状の倣い部を
上方及び下方に突出させて上部支持部材及び下部支持部
材に設けられた穴に係合せしめ、仕切体の揺動軸とする
ピン押出機構、及び上部支持部材に設けられた敷居部に
倣い部を選択的に係合させる溝押出機構が設けられてい
ることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施に形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。
の実施の形態について説明する。
【0030】図1乃至図5は、本発明に係る仕切体支持
装置の第1の実施の形態を示す図であって、この仕切体
支持装置は、上部支持部材11と、下部支持部材12
と、この上部支持部材11と下部支持部材12の間に介
在し、上部支持部材11と下部支持部材12の間隔によ
って幾何学的に転倒することが防止されている仕切体1
3によって構成されている。上記上部支持部材11は、
建物の天井を構成する天板14の下面に所定の取り付け
方法で敷設された強磁性のガイドレール15と、そのガ
イドレール15を天板14に敷設することにより生じた
凹凸を天板14の所定範囲において平面に修正する平面
補正部材16により構成されており、下部支持部材12
は床17に所定の形状の溝18を掘ることによって構成
されている。上記ガイドレール15および床17の溝1
8は、それぞれX方向に延びる直線部15′、18′に
対してその仕切体13全閉位置側に、円弧状の曲線部1
5″,18″が接続された形状に形成されている。ま
た、上記ガイドレール15の下面所定位置には、断面が
逆U字状で仕切体13の上部を案内するための上部ガイ
ド溝19が穿設されている。
装置の第1の実施の形態を示す図であって、この仕切体
支持装置は、上部支持部材11と、下部支持部材12
と、この上部支持部材11と下部支持部材12の間に介
在し、上部支持部材11と下部支持部材12の間隔によ
って幾何学的に転倒することが防止されている仕切体1
3によって構成されている。上記上部支持部材11は、
建物の天井を構成する天板14の下面に所定の取り付け
方法で敷設された強磁性のガイドレール15と、そのガ
イドレール15を天板14に敷設することにより生じた
凹凸を天板14の所定範囲において平面に修正する平面
補正部材16により構成されており、下部支持部材12
は床17に所定の形状の溝18を掘ることによって構成
されている。上記ガイドレール15および床17の溝1
8は、それぞれX方向に延びる直線部15′、18′に
対してその仕切体13全閉位置側に、円弧状の曲線部1
5″,18″が接続された形状に形成されている。ま
た、上記ガイドレール15の下面所定位置には、断面が
逆U字状で仕切体13の上部を案内するための上部ガイ
ド溝19が穿設されている。
【0031】上記仕切体13は、底面フレーム20、側
面フレーム21、及び上部フレーム22からなるフレー
ム23を有し、そのフレーム23に例えばガラスやアル
ミ、木材や紙等で構成された仕切板24が嵌め込まれて
いる。上記上部フレーム22は、上部基台22a、下部
基台22b、側板22cで箱状に構成されており、上部
基台22a上には、仕切体13をガイドレール15に対
して非接触で支持する2つの磁石ユニット30A、30
Bがそれぞれ台板31を介して取り付けられており、ま
た、上部フレーム22内には、仕切体13を非接触で支
持するために磁石ユニット30A、30Bの吸引力を制
御する制御装置40と、磁石ユニット30A、30B及
び制御装置40に必要な電力を供給する電源装置41が
設けられている。
面フレーム21、及び上部フレーム22からなるフレー
ム23を有し、そのフレーム23に例えばガラスやアル
ミ、木材や紙等で構成された仕切板24が嵌め込まれて
いる。上記上部フレーム22は、上部基台22a、下部
基台22b、側板22cで箱状に構成されており、上部
基台22a上には、仕切体13をガイドレール15に対
して非接触で支持する2つの磁石ユニット30A、30
Bがそれぞれ台板31を介して取り付けられており、ま
た、上部フレーム22内には、仕切体13を非接触で支
持するために磁石ユニット30A、30Bの吸引力を制
御する制御装置40と、磁石ユニット30A、30B及
び制御装置40に必要な電力を供給する電源装置41が
設けられている。
【0032】磁石ユニット30A、30Bは、図5に示
すように、永久磁石32と電磁石33a、33bで構成さ
れており、電磁石33a、33bの先端がガイドレール1
5の下面と対向するように全体としてU字状に組み立て
られている。電磁石33a、33bは角柱状の鉄心34
a、34bをコイル35a、35bに挿入して構成され、コ
イル35a、35bは励磁時に互いの磁束を強め合うよう
に直列に結線されている。電磁石33a、33bの先端部
には、電磁石33a、33bが励磁されていないときに永
久磁石32の吸引力で磁石ユニット30A、30Bがガ
イドレール15に吸着して固着することを防止し、且つ
吸着状態でも仕切体13の移動に支障が出ないように固
体潤滑部材36が取り付けられている。固体潤滑部材3
6としては例えばテフロンや黒鉛或いは二硫化モリブデ
ン等を含有する材料である。
すように、永久磁石32と電磁石33a、33bで構成さ
れており、電磁石33a、33bの先端がガイドレール1
5の下面と対向するように全体としてU字状に組み立て
られている。電磁石33a、33bは角柱状の鉄心34
a、34bをコイル35a、35bに挿入して構成され、コ
イル35a、35bは励磁時に互いの磁束を強め合うよう
に直列に結線されている。電磁石33a、33bの先端部
には、電磁石33a、33bが励磁されていないときに永
久磁石32の吸引力で磁石ユニット30A、30Bがガ
イドレール15に吸着して固着することを防止し、且つ
吸着状態でも仕切体13の移動に支障が出ないように固
体潤滑部材36が取り付けられている。固体潤滑部材3
6としては例えばテフロンや黒鉛或いは二硫化モリブデ
ン等を含有する材料である。
【0033】上部フレーム22の上部基台22aの上面
には固定台51が取り付けられており、その固定台51
に固着された支持棒52の先端部には、前記上部ガイド
溝19に嵌入して仕切体13の上部をガイドレール15
に沿って案内する案内シュー53が回転可能に取り付け
られている。さらに、上部基台22a上には磁石ユニッ
ト30A、30Bとガイドレール15との間のギャップ
長を検出するギャップセンサ54a、54bが上記磁石ユ
ニット30A、30Bの近傍に配置されている。また、
磁石ユニット30A、30Bとの間には上部基台22a
上に冷却フイン37が設けらており、その冷却フイン3
7に各コイル35a、35b等に電力を供給するパワーア
ンプ38が装着されている。
には固定台51が取り付けられており、その固定台51
に固着された支持棒52の先端部には、前記上部ガイド
溝19に嵌入して仕切体13の上部をガイドレール15
に沿って案内する案内シュー53が回転可能に取り付け
られている。さらに、上部基台22a上には磁石ユニッ
ト30A、30Bとガイドレール15との間のギャップ
長を検出するギャップセンサ54a、54bが上記磁石ユ
ニット30A、30Bの近傍に配置されている。また、
磁石ユニット30A、30Bとの間には上部基台22a
上に冷却フイン37が設けらており、その冷却フイン3
7に各コイル35a、35b等に電力を供給するパワーア
ンプ38が装着されている。
【0034】また、上部フレーム22の上部には側面に
沿って磁石ユニット30A、30Bを視界から遮るカバ
ー55が取り付けられており、仕切体支持装置の意匠性
を高めるようにしてある。
沿って磁石ユニット30A、30Bを視界から遮るカバ
ー55が取り付けられており、仕切体支持装置の意匠性
を高めるようにしてある。
【0035】一方、前記側面フレーム21の外端面に
は、仕切体13が壁面に沿って移動するときに挟まれる
ような事故を防止するために柔軟な材料例えば軟質ゴム
等で構成されたガード部材56が装着されている。上記
左右の側面フレーム21の下側端面に所定の方法で固定
された底面フレーム20の下面両端所定位置に、床17
に形成された溝18の内側面に係合する2つの案内車輪
58a、58bが設けられており、その案内車輪58a、
58bにより仕切体13の下部を溝18に沿って案内す
るようにしてある。さらに、底面フレーム20の下面に
は、磁石ユニット30A、30Bの吸引力喪失時等の場
合に底面フレーム20が直接床17の上面に当接するこ
とを防止するために、硬質ゴム等で構成された緩衝部材
59が貼付されている。
は、仕切体13が壁面に沿って移動するときに挟まれる
ような事故を防止するために柔軟な材料例えば軟質ゴム
等で構成されたガード部材56が装着されている。上記
左右の側面フレーム21の下側端面に所定の方法で固定
された底面フレーム20の下面両端所定位置に、床17
に形成された溝18の内側面に係合する2つの案内車輪
58a、58bが設けられており、その案内車輪58a、
58bにより仕切体13の下部を溝18に沿って案内す
るようにしてある。さらに、底面フレーム20の下面に
は、磁石ユニット30A、30Bの吸引力喪失時等の場
合に底面フレーム20が直接床17の上面に当接するこ
とを防止するために、硬質ゴム等で構成された緩衝部材
59が貼付されている。
【0036】ところで、磁石ユニット30A、30Bの
各吸引力は制御装置40により制御され、仕切体13が
ガイドレール15に対して非接触状態に支持される。
各吸引力は制御装置40により制御され、仕切体13が
ガイドレール15に対して非接触状態に支持される。
【0037】制御装置40は図4に示すように2つに分
割されているが、例えば図6に示すように、全体として
1つに構成してもよい。なお、以下のブロック図におい
て、矢印線は信号経路を、また棒線は制御装置40周辺
の電力経路を示している。さらに、磁石ユニット30A
において2つの直列に接続されたコイル35a、35bを
まとめてコイル35Aとし、同様に磁石ユニット30B
における2つのコイル35a、35bをコイル35Bとす
る。
割されているが、例えば図6に示すように、全体として
1つに構成してもよい。なお、以下のブロック図におい
て、矢印線は信号経路を、また棒線は制御装置40周辺
の電力経路を示している。さらに、磁石ユニット30A
において2つの直列に接続されたコイル35a、35bを
まとめてコイル35Aとし、同様に磁石ユニット30B
における2つのコイル35a、35bをコイル35Bとす
る。
【0038】制御装置40は、磁石ユニット30A、3
0Bによって形成される磁気回路中の起磁力或いは磁気
抵抗もしくは仕切体13の運動の変化を検出するセンサ
部42と、磁石ユニット30A、30Bに仕切体13を
非接触支持させるべく各コイル35A、35Bへの印加
電圧をセンサ部42からの信号に基づいて演算する演算
回路43と、演算回路43の出力に基づいて各コイル3
5A、35Bに電力を供給するパワーアンプ38とで構
成されており、これらで2つの磁石ユニット30A、3
0Bの吸引力をZ軸方向及びY軸周りについて独立に制
御している。
0Bによって形成される磁気回路中の起磁力或いは磁気
抵抗もしくは仕切体13の運動の変化を検出するセンサ
部42と、磁石ユニット30A、30Bに仕切体13を
非接触支持させるべく各コイル35A、35Bへの印加
電圧をセンサ部42からの信号に基づいて演算する演算
回路43と、演算回路43の出力に基づいて各コイル3
5A、35Bに電力を供給するパワーアンプ38とで構
成されており、これらで2つの磁石ユニット30A、3
0Bの吸引力をZ軸方向及びY軸周りについて独立に制
御している。
【0039】電源装置41はパワーアンプ38に電力を
供給すると同時に、演算回路43及びギャップセンサ5
4に一定電圧で電力を供給する定電圧発生装置44にも
電力を供給している。この電源装置41はパワーアンプ
38に電力供給するため、図示しない電源線で仕切体1
3の外部から供給される交流をパワーアンプ38への電
力供給に適した直流に変換する機能を有している。
供給すると同時に、演算回路43及びギャップセンサ5
4に一定電圧で電力を供給する定電圧発生装置44にも
電力を供給している。この電源装置41はパワーアンプ
38に電力供給するため、図示しない電源線で仕切体1
3の外部から供給される交流をパワーアンプ38への電
力供給に適した直流に変換する機能を有している。
【0040】定電圧発生装置44は、パワーアンプ38
への大電流の供給などにより電源装置41の電圧が変動
しても常に一定の電圧で演算回路43及びギャップセン
サ54に電力を供給する。このため、演算回路43及び
ギャップセンサ54a、54b常に正常に動作する。
への大電流の供給などにより電源装置41の電圧が変動
しても常に一定の電圧で演算回路43及びギャップセン
サ54に電力を供給する。このため、演算回路43及び
ギャップセンサ54a、54b常に正常に動作する。
【0041】センサ部42は、前記ギャップセンサ54
a、54bと、各コイル35A、35Bの電流値を検出す
る電流検出器45とで構成されている。本実施の形態で
は、ギャップセンサ54a、54bは光学式のギャップセ
ンサであり、ガイドレール15の下面及び平面補正部材
16の下面までの距離検出において磁性材料と非磁性材
料の違いが検出特性に影響を与えることはない。
a、54bと、各コイル35A、35Bの電流値を検出す
る電流検出器45とで構成されている。本実施の形態で
は、ギャップセンサ54a、54bは光学式のギャップセ
ンサであり、ガイドレール15の下面及び平面補正部材
16の下面までの距離検出において磁性材料と非磁性材
料の違いが検出特性に影響を与えることはない。
【0042】演算回路43は、図1に示される運動座標
係ごとに仕切体13の磁気浮上制御を行っている。すな
わち、仕切体13の重心のZ座標に沿った上下動を表す
Zモード(上下動モード)、仕切体13の重心周りのピ
ッチングを表すξモード(ピッチモード)である。
係ごとに仕切体13の磁気浮上制御を行っている。すな
わち、仕切体13の重心のZ座標に沿った上下動を表す
Zモード(上下動モード)、仕切体13の重心周りのピ
ッチングを表すξモード(ピッチモード)である。
【0043】以上、2つのモードに対し、磁石ユニット
30A、30Bのコイル電流をゼロに収束させることで
仕切体13への外力の印加に関わらず永久磁石32の吸
引力だけで仕切体13を安定に支持する所謂ゼロパワー
制御を施して磁気浮上制御を行っている。この磁気浮上
制御方式については、例えば特開平4−351167号
公報にも詳細に記載されており、ここではその詳細な説
明は省略する。
30A、30Bのコイル電流をゼロに収束させることで
仕切体13への外力の印加に関わらず永久磁石32の吸
引力だけで仕切体13を安定に支持する所謂ゼロパワー
制御を施して磁気浮上制御を行っている。この磁気浮上
制御方式については、例えば特開平4−351167号
公報にも詳細に記載されており、ここではその詳細な説
明は省略する。
【0044】演算回路43は、ゼロパワー制御を達成す
るため、次のように構成されている。すなわち、ギャッ
プセンサ54a、54bからのギャップ長信号ga、gbより
それぞれのギャップ長設定値za0、zb0を減算して得られ
るZ方向ギャップ長偏差信号Δza、Δzbを演算する減算
器60と、電流検出器45からの励磁電流検出信号ia、
ibよりそれぞれの電流設定値ia0、ib0を減算して得られ
る電流偏差信号Δia、Δibを演算する減算器62と、ギ
ャップ長偏差信号Δza、Δzbから仕切体13の重心のZ
方向の移動量Δz、仕切体13のξ方向(ピッチ方向)
の回転角Δξを演算する浮上ギャップ長偏差座標変換回
路63と、Z方向の運動に関わる電流偏差Δiz、同重心
の周りのピッチングに関わる電流偏差Δξを演算する励
磁電流偏差座標変換回路64と、浮上ギャップ長偏差座
標変換回路63および励磁電流偏差座標変換回路64の
出力Δz、Δξ よりz、ξの各モードにおいて仕切体
13を安定に磁気浮上させるモード別電磁石電圧ez、e
ξを演算する制御電圧演算回路65、制御電圧演算回路
65の出力ez、eξより前記磁石ユニット30A、30
Bのそれぞれの電磁石励磁電圧ea、ebを演算する制御電
圧座標逆変換回路66とで構成されている。そして、制
御電圧座標逆変換回路66の演算結果、つまり上述した
ea、ebがパワーアンプ38に与えられる。
るため、次のように構成されている。すなわち、ギャッ
プセンサ54a、54bからのギャップ長信号ga、gbより
それぞれのギャップ長設定値za0、zb0を減算して得られ
るZ方向ギャップ長偏差信号Δza、Δzbを演算する減算
器60と、電流検出器45からの励磁電流検出信号ia、
ibよりそれぞれの電流設定値ia0、ib0を減算して得られ
る電流偏差信号Δia、Δibを演算する減算器62と、ギ
ャップ長偏差信号Δza、Δzbから仕切体13の重心のZ
方向の移動量Δz、仕切体13のξ方向(ピッチ方向)
の回転角Δξを演算する浮上ギャップ長偏差座標変換回
路63と、Z方向の運動に関わる電流偏差Δiz、同重心
の周りのピッチングに関わる電流偏差Δξを演算する励
磁電流偏差座標変換回路64と、浮上ギャップ長偏差座
標変換回路63および励磁電流偏差座標変換回路64の
出力Δz、Δξ よりz、ξの各モードにおいて仕切体
13を安定に磁気浮上させるモード別電磁石電圧ez、e
ξを演算する制御電圧演算回路65、制御電圧演算回路
65の出力ez、eξより前記磁石ユニット30A、30
Bのそれぞれの電磁石励磁電圧ea、ebを演算する制御電
圧座標逆変換回路66とで構成されている。そして、制
御電圧座標逆変換回路66の演算結果、つまり上述した
ea、ebがパワーアンプ38に与えられる。
【0045】さらに、制御電圧演算回路65は、Δz、
ΔizよりZモードの電磁石制御電圧ezを演算する上下動
モード制御電圧演算回路65aと、Δiξ、Δξよりξモ
ードの電磁石制御電圧eξを演算するピッチモード制御
電圧演算回路65bとで構成されている。
ΔizよりZモードの電磁石制御電圧ezを演算する上下動
モード制御電圧演算回路65aと、Δiξ、Δξよりξモ
ードの電磁石制御電圧eξを演算するピッチモード制御
電圧演算回路65bとで構成されている。
【0046】また、上下動モード制御電圧演算回路65
aは図7に示すように構成されている。すなわち、Δz
からΔzの時間変化率Δz′を演算する微分器70と、
Δz、Δz′、Δiz に適当なフイードバックゲインを
乗じるゲイン補償器71と、電流偏差目標値発生器72
と、Δizを電流偏差目標値発生器72の目標値より減じ
る減算器73と、減算器73の出力値を積分し適当なフ
イードバックゲインを乗じる積分補償器74と、ゲイン
補償器71の出力値の総和を演算する加算機75と、積
分補償器74の出力を入力として所定の範囲内で入力と
等しい値を出力するとともに入力が同範囲の上限値を超
える場合には上限値を、下限値を下回る場合には下限値
を出力する出力制限手段76と、加算器75の出力値を
出力制限手段76の出力値より減じてZモードの電磁石
励磁電圧ezを出力する減算器77とで構成されている。
なお、出力制限手段76の動作については特開平12−
073406号公報にも詳細に記載されているので、詳
細な説明は省略する。
aは図7に示すように構成されている。すなわち、Δz
からΔzの時間変化率Δz′を演算する微分器70と、
Δz、Δz′、Δiz に適当なフイードバックゲインを
乗じるゲイン補償器71と、電流偏差目標値発生器72
と、Δizを電流偏差目標値発生器72の目標値より減じ
る減算器73と、減算器73の出力値を積分し適当なフ
イードバックゲインを乗じる積分補償器74と、ゲイン
補償器71の出力値の総和を演算する加算機75と、積
分補償器74の出力を入力として所定の範囲内で入力と
等しい値を出力するとともに入力が同範囲の上限値を超
える場合には上限値を、下限値を下回る場合には下限値
を出力する出力制限手段76と、加算器75の出力値を
出力制限手段76の出力値より減じてZモードの電磁石
励磁電圧ezを出力する減算器77とで構成されている。
なお、出力制限手段76の動作については特開平12−
073406号公報にも詳細に記載されているので、詳
細な説明は省略する。
【0047】ピッチモード制御電圧演算回路65bもま
た上下動モード制御電圧演算回路65aと同様に構成さ
れている。
た上下動モード制御電圧演算回路65aと同様に構成さ
れている。
【0048】次に、以上のように構成された第1の実施
の形態に係る仕切体支持装置の動作について説明する。
の形態に係る仕切体支持装置の動作について説明する。
【0049】装置が停止状態にあるときは、磁石ユニッ
ト30A、30Bの鉄心34a、34bの先端が、固体潤
滑部材36を介してガイドレール15の下面に吸着して
いる。このとき、固体潤滑部材36の働きにより、仕切
体13の開閉に支障を来すことはない。この状態で装置
を起動させると、制御装置40は永久磁石32が発生す
る磁束と同じ向きまたは逆向きの磁束を各電磁石33
a、33bに発生させるとともに、磁石ユニット30
A、30Bとガイドレール15との間に所定の空隙長を
維持させるべく各コイル35a、35bに流す電流を制御
する。これによって、図5に示すように、永久磁石32
〜鉄心34b〜空隙G′〜ガイドレール15〜空隙G〜
鉄心34a〜永久磁石32の経路からなる磁気回路Mcが
形成される。空隙G、G′におけるギャップ長は、永久
磁石32の起磁力による各磁石ユニット30A、30B
の磁気的吸引力が仕切体13の重心に作用するZ軸方向
重力、同Y軸回りのトルクと丁度釣り合うような長さに
なる。制御装置40はこの釣り合いを維持すべく仕切体
13に外力が作用すると各磁石ユニット30A、30B
の電磁石33a、33bの励磁電流制御を行う。これによ
って、所謂ゼロパワー制御がなされることになる。
ト30A、30Bの鉄心34a、34bの先端が、固体潤
滑部材36を介してガイドレール15の下面に吸着して
いる。このとき、固体潤滑部材36の働きにより、仕切
体13の開閉に支障を来すことはない。この状態で装置
を起動させると、制御装置40は永久磁石32が発生す
る磁束と同じ向きまたは逆向きの磁束を各電磁石33
a、33bに発生させるとともに、磁石ユニット30
A、30Bとガイドレール15との間に所定の空隙長を
維持させるべく各コイル35a、35bに流す電流を制御
する。これによって、図5に示すように、永久磁石32
〜鉄心34b〜空隙G′〜ガイドレール15〜空隙G〜
鉄心34a〜永久磁石32の経路からなる磁気回路Mcが
形成される。空隙G、G′におけるギャップ長は、永久
磁石32の起磁力による各磁石ユニット30A、30B
の磁気的吸引力が仕切体13の重心に作用するZ軸方向
重力、同Y軸回りのトルクと丁度釣り合うような長さに
なる。制御装置40はこの釣り合いを維持すべく仕切体
13に外力が作用すると各磁石ユニット30A、30B
の電磁石33a、33bの励磁電流制御を行う。これによ
って、所謂ゼロパワー制御がなされることになる。
【0050】ここで、本実施の形態の仕切体支持装置に
よって図8に示す引き戸を構成した場合について説明す
る。
よって図8に示す引き戸を構成した場合について説明す
る。
【0051】この引き戸は壁面80の開口部に取り付け
られた仕切体支持装置で構成されており、ガイドレール
15は開口部左端且つ壁面80側に向かって(X方向及
び−Y方向に向かって)僅かに傾斜して取り付けられて
おり、ゼロパワー制御で非接触支持されている仕切体1
3は外部から力を加えない状態で扉が閉まった状態を形
成している。この状態において、磁石ユニット30A、
30Bが対向するガイドレール15の対向面は磁性体が
張り出している部位A、B、Cであり、磁石ユニット3
0A、30Bにはこの部位への吸引力が係留力として作
用する。このため、風や建物の僅かな揺れで仕切体13
が開くことはない。
られた仕切体支持装置で構成されており、ガイドレール
15は開口部左端且つ壁面80側に向かって(X方向及
び−Y方向に向かって)僅かに傾斜して取り付けられて
おり、ゼロパワー制御で非接触支持されている仕切体1
3は外部から力を加えない状態で扉が閉まった状態を形
成している。この状態において、磁石ユニット30A、
30Bが対向するガイドレール15の対向面は磁性体が
張り出している部位A、B、Cであり、磁石ユニット3
0A、30Bにはこの部位への吸引力が係留力として作
用する。このため、風や建物の僅かな揺れで仕切体13
が開くことはない。
【0052】今、この扉を開ける場合、仕切体13に−
X方向の力を印加すると、案内車輪58a、58bが溝1
8の直線部に沿って、また案内シュー53が上部ガイド
溝19に沿って移動可能なため、非接触支持されている
仕切体13は軽く且つ滑らかに移動して扉が開くことに
なる。開いた扉はガイドレール15の傾斜に沿って滑走
し、再び扉が閉じた状態を形成する。一方、閉じている
扉をY方向に押す場合には案内シュー53がガイドレー
ル15の曲線部15″に沿い、また案内車輪58aが溝
18の曲線部18″に沿って移動するため、仕切体13
は案内車輪58bの車軸57及び案内シュー53の支持
棒52中心として回転を開始する。このとき車軸57お
よび支持棒52のそれぞれの軸中心が一致していること
は言うまでもない。
X方向の力を印加すると、案内車輪58a、58bが溝1
8の直線部に沿って、また案内シュー53が上部ガイド
溝19に沿って移動可能なため、非接触支持されている
仕切体13は軽く且つ滑らかに移動して扉が開くことに
なる。開いた扉はガイドレール15の傾斜に沿って滑走
し、再び扉が閉じた状態を形成する。一方、閉じている
扉をY方向に押す場合には案内シュー53がガイドレー
ル15の曲線部15″に沿い、また案内車輪58aが溝
18の曲線部18″に沿って移動するため、仕切体13
は案内車輪58bの車軸57及び案内シュー53の支持
棒52中心として回転を開始する。このとき車軸57お
よび支持棒52のそれぞれの軸中心が一致していること
は言うまでもない。
【0053】回転を開始した仕切体13は二つの車軸5
7間に引いた直線L1乃至L7で表される姿勢に順次移
行しながら−X方向に移動する。つまり、本実施の形態
に関わる仕切体支持装置では、仕切体の重量を非接触支
持することにより扉の操作力や開閉時の騒音を著しく軽
減しているばかりか、仕切体に滑らかな二次元的移動を
付与することを可能としており、車椅子から引き戸を開
けるような場合でも、扉を押すことで容易に引き戸を開
けることができ、操作性並びに操作感を著しく向上させ
ることができる。
7間に引いた直線L1乃至L7で表される姿勢に順次移
行しながら−X方向に移動する。つまり、本実施の形態
に関わる仕切体支持装置では、仕切体の重量を非接触支
持することにより扉の操作力や開閉時の騒音を著しく軽
減しているばかりか、仕切体に滑らかな二次元的移動を
付与することを可能としており、車椅子から引き戸を開
けるような場合でも、扉を押すことで容易に引き戸を開
けることができ、操作性並びに操作感を著しく向上させ
ることができる。
【0054】また、仕切体13が非接触支持されている
場合には案内車輪58a、58bおよび案内シュー53
がそれぞれ溝18および上部ガイド溝19に嵌入してい
るため、過大な水平方向の外力に対して仕切体13が転
倒することはない。また、制御装置40の動作が停止
し、仕切体13が非接触支持されていない場合でも、磁
石ユニット30A、30Bの永久磁石32の吸引力で、
仕切体13はガイドレール15に吸着するか、下部支持
部材12上に留まることになる。このような場合でも、
本発明の仕切体支持装置にあっては、案内車輪58a、
58bおよび案内シュー53がそれぞれ溝18及び上部
ガイド溝19から外れないように上部支持部材11、仕
切体13および下部支持部材12の位置関係が保たれて
おり、仕切体13の転倒が防止されている。このため、
仕切体13は転倒、破損することがなく信頼性の向上を
図ることができるばかりか、転倒した仕切体13の下敷
きになったり、衝突する等の危険がなく安全性の向上を
図ることができる。
場合には案内車輪58a、58bおよび案内シュー53
がそれぞれ溝18および上部ガイド溝19に嵌入してい
るため、過大な水平方向の外力に対して仕切体13が転
倒することはない。また、制御装置40の動作が停止
し、仕切体13が非接触支持されていない場合でも、磁
石ユニット30A、30Bの永久磁石32の吸引力で、
仕切体13はガイドレール15に吸着するか、下部支持
部材12上に留まることになる。このような場合でも、
本発明の仕切体支持装置にあっては、案内車輪58a、
58bおよび案内シュー53がそれぞれ溝18及び上部
ガイド溝19から外れないように上部支持部材11、仕
切体13および下部支持部材12の位置関係が保たれて
おり、仕切体13の転倒が防止されている。このため、
仕切体13は転倒、破損することがなく信頼性の向上を
図ることができるばかりか、転倒した仕切体13の下敷
きになったり、衝突する等の危険がなく安全性の向上を
図ることができる。
【0055】ところで、上記第1の実施の形態では、仕
切体13の上部に2個の磁石ユニット30A、30Bが
配置されているものを示したが、これは磁石ユニットの
個数や取り付け位置を何ら限定するものではなく、図9
乃至図12に示すように、必要に応じた個数の磁石ユニ
ットを仕切体13の上部と下部に分けて配置してもよ
い。
切体13の上部に2個の磁石ユニット30A、30Bが
配置されているものを示したが、これは磁石ユニットの
個数や取り付け位置を何ら限定するものではなく、図9
乃至図12に示すように、必要に応じた個数の磁石ユニ
ットを仕切体13の上部と下部に分けて配置してもよ
い。
【0056】図9乃至図12は本発明の第2の実施の形
態を示す図である。なお、簡単化のために、以下、第1
の実施の形態と共通する部分には同一の符号を用いて説
明する。図9に示すように、上部フレーム22の上部基
台22aの上面に4つの磁石ユニット30A〜30Dを
備えており、磁石ユニット30A、30Dと磁石ユニッ
ト30B、30Cがそれぞれガイドレール15の中心線
に対して前後にずらして配置されている。また、底面フ
レーム20の下面には上部フレーム22aの場合と同様
に床17に埋め込まれたガイドレール15aに対してそ
の中心線から前後にずらして対向配置される磁石ユニッ
ト30E、30H、および磁石ユニット30F、30G
が備えられているとともに四隅近傍に支持車輪158が
設けられている。
態を示す図である。なお、簡単化のために、以下、第1
の実施の形態と共通する部分には同一の符号を用いて説
明する。図9に示すように、上部フレーム22の上部基
台22aの上面に4つの磁石ユニット30A〜30Dを
備えており、磁石ユニット30A、30Dと磁石ユニッ
ト30B、30Cがそれぞれガイドレール15の中心線
に対して前後にずらして配置されている。また、底面フ
レーム20の下面には上部フレーム22aの場合と同様
に床17に埋め込まれたガイドレール15aに対してそ
の中心線から前後にずらして対向配置される磁石ユニッ
ト30E、30H、および磁石ユニット30F、30G
が備えられているとともに四隅近傍に支持車輪158が
設けられている。
【0057】磁石ユニットをこのように左右にずらして
ガイドレール15、15aに対向させると、磁石ユニッ
トの吸引力が支持方向に分解されるとともに、支持力と
案内力を干渉させることができ、磁石ユニットの励磁電
流とガイドレールとのギャップ長を用いて支持力と案内
力の同時安定化を達成することができる。このような安
定化は磁気浮上制御としてゼロパワー制御の適用に関わ
らず可能であり、特開平10−040620号公報およ
び特開平4−351167号公報にその詳細が記載され
ており、ここではその詳細な説明は省略する。
ガイドレール15、15aに対向させると、磁石ユニッ
トの吸引力が支持方向に分解されるとともに、支持力と
案内力を干渉させることができ、磁石ユニットの励磁電
流とガイドレールとのギャップ長を用いて支持力と案内
力の同時安定化を達成することができる。このような安
定化は磁気浮上制御としてゼロパワー制御の適用に関わ
らず可能であり、特開平10−040620号公報およ
び特開平4−351167号公報にその詳細が記載され
ており、ここではその詳細な説明は省略する。
【0058】それぞれの磁石ユニット30A〜30Hに
はギャップセンサ54a乃至54hが備えられており、各
磁石ユニット30A〜30Hのギャップ長を検出して仕
切体13の上下動モード(Zモード)、ピッチモード
(ξモード)、ロールモード(θモード)の各運動モー
ドにおける姿勢を直接検出するとともに、左右モード
(yモード)、ヨーモード(ψモード)についての運動
を推進し、支持方向と案内方向の同時安定化が達成され
る。つまり、仕切体13は磁石ユニット30A〜30H
により安定に非接触支持されるとともに、外力により仕
切体13に揺れが生じた場合でもこの揺れを速やかに減
衰させ、仕切体13のガイドレール15、15aに沿っ
た滑らかな移動が実現される。また、磁石ユニット30
A〜30Dの鉄心34a、34bの先端には固体潤滑部材
36が固着されている。
はギャップセンサ54a乃至54hが備えられており、各
磁石ユニット30A〜30Hのギャップ長を検出して仕
切体13の上下動モード(Zモード)、ピッチモード
(ξモード)、ロールモード(θモード)の各運動モー
ドにおける姿勢を直接検出するとともに、左右モード
(yモード)、ヨーモード(ψモード)についての運動
を推進し、支持方向と案内方向の同時安定化が達成され
る。つまり、仕切体13は磁石ユニット30A〜30H
により安定に非接触支持されるとともに、外力により仕
切体13に揺れが生じた場合でもこの揺れを速やかに減
衰させ、仕切体13のガイドレール15、15aに沿っ
た滑らかな移動が実現される。また、磁石ユニット30
A〜30Dの鉄心34a、34bの先端には固体潤滑部材
36が固着されている。
【0059】さらに、上部基台22aの上面にはそれぞ
れの磁石ユニット30A〜30Dを励磁するためのパワ
ーアンプ38a〜83dおよび冷却フイン37が取り付け
られている。また、底面フレーム20にも同様に磁石ユ
ニット30E〜30Hを励磁するためのパワーアンプ3
8e〜83hおよび冷却フイン37aが取り付けられてい
る。
れの磁石ユニット30A〜30Dを励磁するためのパワ
ーアンプ38a〜83dおよび冷却フイン37が取り付け
られている。また、底面フレーム20にも同様に磁石ユ
ニット30E〜30Hを励磁するためのパワーアンプ3
8e〜83hおよび冷却フイン37aが取り付けられてい
る。
【0060】床17に埋め込まれたガイドレール15a
は、磁石ユニット30A〜30Dがガイドレール15に
沿って移動するとき磁石ユニット30E〜30Hの辿る
軌跡に沿った形状であることはいうまでもない。
は、磁石ユニット30A〜30Dがガイドレール15に
沿って移動するとき磁石ユニット30E〜30Hの辿る
軌跡に沿った形状であることはいうまでもない。
【0061】支持車輪158は、軸受部159と、車軸
160と、車輪161とで構成されており、軸受部15
9の上面が底面フレーム20に固着されている。なお、
意匠性を高めるためにカバー55が上部フレーム22に
取り付けられ、下部フレーム20に下部カバー160が
取り付けられているが、図面の煩雑を避けるために、図
11中には点線でその位置を示すだけにとどめてある。
160と、車輪161とで構成されており、軸受部15
9の上面が底面フレーム20に固着されている。なお、
意匠性を高めるためにカバー55が上部フレーム22に
取り付けられ、下部フレーム20に下部カバー160が
取り付けられているが、図面の煩雑を避けるために、図
11中には点線でその位置を示すだけにとどめてある。
【0062】次に、以上のように構成された第2の実施
の形態の仕切体支持装置の動作について説明する。
の形態の仕切体支持装置の動作について説明する。
【0063】装置が停止状態にあるときは、磁石ユニッ
ト30A〜30Dの鉄心34a、34bの先端が、個体潤
滑材36を介してガイドレール15の下面に吸着されて
いる。このとき、個体潤滑材36の働きにより、仕切体
13の開閉に支障を来すことはない。この状態で、装置
を起動させると制御装置40は永久磁石32が発生する
磁束と同じ向きまたは逆向きの磁束を各電磁石33a、
33bに発生させるとともに、磁石ユニット30A〜3
0Dとガイドレール15との間および磁石ユニット30
E〜30Hとガイドレール15aとの間に所定の空隙長
を維持させるべく各コイル35A〜35Hに流す電流を
制御する。
ト30A〜30Dの鉄心34a、34bの先端が、個体潤
滑材36を介してガイドレール15の下面に吸着されて
いる。このとき、個体潤滑材36の働きにより、仕切体
13の開閉に支障を来すことはない。この状態で、装置
を起動させると制御装置40は永久磁石32が発生する
磁束と同じ向きまたは逆向きの磁束を各電磁石33a、
33bに発生させるとともに、磁石ユニット30A〜3
0Dとガイドレール15との間および磁石ユニット30
E〜30Hとガイドレール15aとの間に所定の空隙長
を維持させるべく各コイル35A〜35Hに流す電流を
制御する。
【0064】これによって、永久磁石32の起磁力によ
る各磁石ユニット30A〜30Hの磁気的吸引力による
各磁石ユニット30A〜30Hの磁気的吸引力が仕切体
13の重心に作用するZ軸方向重力、同Y軸周りのトル
ク、同X軸周りのトルク、同Z軸周りのトルクおよびX
方向に敷設されたガイドレール15、15aではY軸、
もしくはY方向に敷設されたガイドレール15、15a
ではX軸方向の外力と丁度釣り合うような長さになる。
制御装置40はこの釣り合いを維持すべく仕切体13に
外力が作用すると各磁石ユニット30A〜30Hの電磁
石33a、33bの励磁電流制御を行う。これによって、
いわゆるゼロパワー制御がなされることになる。
る各磁石ユニット30A〜30Hの磁気的吸引力による
各磁石ユニット30A〜30Hの磁気的吸引力が仕切体
13の重心に作用するZ軸方向重力、同Y軸周りのトル
ク、同X軸周りのトルク、同Z軸周りのトルクおよびX
方向に敷設されたガイドレール15、15aではY軸、
もしくはY方向に敷設されたガイドレール15、15a
ではX軸方向の外力と丁度釣り合うような長さになる。
制御装置40はこの釣り合いを維持すべく仕切体13に
外力が作用すると各磁石ユニット30A〜30Hの電磁
石33a、33bの励磁電流制御を行う。これによって、
いわゆるゼロパワー制御がなされることになる。
【0065】ここで、本実施の形態の仕切体支持装置に
より図13に示す移動パネル装置を構成した場合につい
て説明する。この移動パネル装置は複数の仕切体13を
所定のパネル収納スペースから間仕切りが必要な場所ま
で非接触で移動させ、移動後は仕切体13を吸着させて
間仕切りを固定するものである。
より図13に示す移動パネル装置を構成した場合につい
て説明する。この移動パネル装置は複数の仕切体13を
所定のパネル収納スペースから間仕切りが必要な場所ま
で非接触で移動させ、移動後は仕切体13を吸着させて
間仕切りを固定するものである。
【0066】図13は壁面170が突出した移動経路の
一部を示したものであり、仕切体13を壁面に沿って迂
回させるようにガイドレール15、15aが敷設されて
いる。いまP1まで移動されてきた仕切体13は、P2
の位置で壁面170の突出部に突き当たる。P2ではガ
イドレール15、15aが仕切体13を壁面170の突
出した面に沿って平行移動されるようにY方向に敷設さ
れており、仕切体13がY方向に敷設されたガイドレー
ル15、15aに沿って壁面を迂回することができ、か
くして位置P3を経由してP4に至る。この間、操作者
の手の位置で仕切体13には様々な高さの外力が印加さ
れることになるが、このような場合でも磁石ユニット3
0A〜30Hが上下のガイドレール15、15aに対し
て案内力を作用させるので仕切体13が傾いて床や天井
に接触することが無く、滑らかに仕切体13(パネル)
を移動させることができる。また、本実施の形態の場合
には、床17にガイドレール15aを埋め込んで仕切体
13の下部に案内力を付与しているため、床を平面で構
成することができるという特徴がある。溝や突起を床に
設けて仕切体を案内する場合には清掃がしにくかった
り、ゴミの蓄積で仕切体の移動が困難になり、または歩
行時に躓く等の問題が生じるが、床を平面にできること
で装置の信頼性、安全性を著しく高めることができる。
さらに、仕切体13が磁気力で案内されるているため、
十分な磁気力の得られる範囲であれば経路途中の障害物
を回避するに当たり、仕切体をガイドレール中心線から
或程度ずらしながら移動することも可能である。
一部を示したものであり、仕切体13を壁面に沿って迂
回させるようにガイドレール15、15aが敷設されて
いる。いまP1まで移動されてきた仕切体13は、P2
の位置で壁面170の突出部に突き当たる。P2ではガ
イドレール15、15aが仕切体13を壁面170の突
出した面に沿って平行移動されるようにY方向に敷設さ
れており、仕切体13がY方向に敷設されたガイドレー
ル15、15aに沿って壁面を迂回することができ、か
くして位置P3を経由してP4に至る。この間、操作者
の手の位置で仕切体13には様々な高さの外力が印加さ
れることになるが、このような場合でも磁石ユニット3
0A〜30Hが上下のガイドレール15、15aに対し
て案内力を作用させるので仕切体13が傾いて床や天井
に接触することが無く、滑らかに仕切体13(パネル)
を移動させることができる。また、本実施の形態の場合
には、床17にガイドレール15aを埋め込んで仕切体
13の下部に案内力を付与しているため、床を平面で構
成することができるという特徴がある。溝や突起を床に
設けて仕切体を案内する場合には清掃がしにくかった
り、ゴミの蓄積で仕切体の移動が困難になり、または歩
行時に躓く等の問題が生じるが、床を平面にできること
で装置の信頼性、安全性を著しく高めることができる。
さらに、仕切体13が磁気力で案内されるているため、
十分な磁気力の得られる範囲であれば経路途中の障害物
を回避するに当たり、仕切体をガイドレール中心線から
或程度ずらしながら移動することも可能である。
【0067】加えて、本実施の形態の場合には、仕切体
13は完全に非接触で支持案内されるので発塵や騒音の
発生を皆無にすることができる。
13は完全に非接触で支持案内されるので発塵や騒音の
発生を皆無にすることができる。
【0068】ところで、移動中もしくは制御装置の停止
時に仕切体13に過大な外力が加わり非接触状態が保て
なくなるような場合には、仕切体13は個体潤滑材36
を介して上部のガイドレール15に吸着されるか支持車
輪158で支持されることになる。このため、非接触支
持されている場合に比べれば大きな力を要するが、仕切
体13が移動不可能になることはない。また、転倒を招
く大きさのトルクが作用しても、上部支持部材11と下
部支持部材12との間隔は仕切体13の対角線より狭く
設定されているため、幾何学的に転倒のおそれはなく、
外力が取り除かれれば再び上部のガイドレール15に吸
着するか支持車輪158で支持されることになる。
時に仕切体13に過大な外力が加わり非接触状態が保て
なくなるような場合には、仕切体13は個体潤滑材36
を介して上部のガイドレール15に吸着されるか支持車
輪158で支持されることになる。このため、非接触支
持されている場合に比べれば大きな力を要するが、仕切
体13が移動不可能になることはない。また、転倒を招
く大きさのトルクが作用しても、上部支持部材11と下
部支持部材12との間隔は仕切体13の対角線より狭く
設定されているため、幾何学的に転倒のおそれはなく、
外力が取り除かれれば再び上部のガイドレール15に吸
着するか支持車輪158で支持されることになる。
【0069】また、上述の第1および第2の実施の形態
では、ガイドレールに対して支持力を発生する磁石ユニ
ットが用いられているが、この支持力を発生する磁石ユ
ニットの使用は何ら限定するものではなく、図14、図
15に示す第3の実施の形態のように、もっぱら案内力
を発生させる磁石ユニットを備えてもよい。
では、ガイドレールに対して支持力を発生する磁石ユニ
ットが用いられているが、この支持力を発生する磁石ユ
ニットの使用は何ら限定するものではなく、図14、図
15に示す第3の実施の形態のように、もっぱら案内力
を発生させる磁石ユニットを備えてもよい。
【0070】図14、図15に示す装置においては、建
物の天井を構成する天板14の下面に断面逆U字状の強
磁性のガイドレール215を所定の取付方法で敷設する
ことにより上部支持部材11が形成されており、断面が
U字状の強磁性のガイドレール215aを床17に所定
の取付方法によって敷設することにより下部支持部材1
2が形成されている。
物の天井を構成する天板14の下面に断面逆U字状の強
磁性のガイドレール215を所定の取付方法で敷設する
ことにより上部支持部材11が形成されており、断面が
U字状の強磁性のガイドレール215aを床17に所定
の取付方法によって敷設することにより下部支持部材1
2が形成されている。
【0071】また、仕切体13の上部基台22aにはガ
イドレール215の内側上面と対向するように支持用の
磁石ユニット30A〜30Dが、また内側側面と対向す
るように案内用の磁石ユニット30E′〜30H′が配
置されている。支持用の磁石ユニット30A〜30Dは
仕切体13の長手方向に一列に並べられており、それぞ
れにはギャップセンサ54a〜54dが備えられている。
案内用の磁石ユニット30E′〜30H′は台板31′
を介して上部基台22aの略四隅に取り付けられてお
り、この場合も各磁石ユニットにギャップセンサ54
e′〜54h′が備えられている。一方、底面フレーム2
1の下面四隅にはガイドレール215aの内面側面と対
向するように案内用の磁石ユニット30I′〜30L′
が台板31a′を介して固定されている。こうした案内
用磁石ユニットの適用はより大きな外力に対しても非接
触状態が維持できるという点で有利である。そしてこの
場合も上述の第1および第2の実施の形態と同様に上部
支持部材11と下部支持部材12との間隔が仕切体13
が転倒しない大きさになっており、過大な外力の印加が
予想される場合でも装置の信頼性が損なわれることはな
い。
イドレール215の内側上面と対向するように支持用の
磁石ユニット30A〜30Dが、また内側側面と対向す
るように案内用の磁石ユニット30E′〜30H′が配
置されている。支持用の磁石ユニット30A〜30Dは
仕切体13の長手方向に一列に並べられており、それぞ
れにはギャップセンサ54a〜54dが備えられている。
案内用の磁石ユニット30E′〜30H′は台板31′
を介して上部基台22aの略四隅に取り付けられてお
り、この場合も各磁石ユニットにギャップセンサ54
e′〜54h′が備えられている。一方、底面フレーム2
1の下面四隅にはガイドレール215aの内面側面と対
向するように案内用の磁石ユニット30I′〜30L′
が台板31a′を介して固定されている。こうした案内
用磁石ユニットの適用はより大きな外力に対しても非接
触状態が維持できるという点で有利である。そしてこの
場合も上述の第1および第2の実施の形態と同様に上部
支持部材11と下部支持部材12との間隔が仕切体13
が転倒しない大きさになっており、過大な外力の印加が
予想される場合でも装置の信頼性が損なわれることはな
い。
【0072】なお、上記実施の形態では、非接触支持制
御に定常状態でコイル励磁電流がゼロに収束するゼロパ
ワー制御を適用しているが、これは磁石ユニット吸引力
の制御方式に何ら限定するものではなく種々変更が可能
である。例えば、ガイドレールに対する追従性をより高
めたければ、ギャップ長を一定に保つ制御を行っても何
ら差し支えない。
御に定常状態でコイル励磁電流がゼロに収束するゼロパ
ワー制御を適用しているが、これは磁石ユニット吸引力
の制御方式に何ら限定するものではなく種々変更が可能
である。例えば、ガイドレールに対する追従性をより高
めたければ、ギャップ長を一定に保つ制御を行っても何
ら差し支えない。
【0073】また、上記実施の形態では、磁石ユニット
を2つの電磁石と1つの永久磁石で構成しているが、こ
れは磁石ユニットの構成を何ら限定するものではない。
例えば、図16に示すように2つの永久磁石32と1つ
の電磁石33で構成してもよい。なお、簡単のため、同
一部分には同一符号を付して説明は省略する。
を2つの電磁石と1つの永久磁石で構成しているが、こ
れは磁石ユニットの構成を何ら限定するものではない。
例えば、図16に示すように2つの永久磁石32と1つ
の電磁石33で構成してもよい。なお、簡単のため、同
一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0074】この磁石ユニット330は、電磁石33の
両端に永久磁石32と鉄心34を配置するとともにコイ
ル35が直に上部支持部材等の取付箇所と接触しないよ
うにU字形状の非導電性非磁性台板331を組み合わせ
た構成となっている。要は、特許請求の範囲記載の範囲
内で磁石ユニットはいかなる構成であってもよい。
両端に永久磁石32と鉄心34を配置するとともにコイ
ル35が直に上部支持部材等の取付箇所と接触しないよ
うにU字形状の非導電性非磁性台板331を組み合わせ
た構成となっている。要は、特許請求の範囲記載の範囲
内で磁石ユニットはいかなる構成であってもよい。
【0075】図17、図18、及び図19は、本発明の
第4の実施の形態を示す図であって、下部支持部材12
と磁性体からなる上部支持部材11との間に仕切体81
が配設されている。上記仕切体81は、図18に示すよ
うに、例えば仕切位置において開口部を遮蔽する前面側
垂直平面と、左右両側面、及び裏面側に突出屈設されて
いる裏面とを有する断面6面体に形成されており、その
仕切体81の対角寸法L2が下部支持部材12と上部支
持部材11との間隔L1より大きく構成され、上記仕切
体81が或る一定角度以上に傾くこと、すなわち仕切体
81が転倒することがないようにしてある。
第4の実施の形態を示す図であって、下部支持部材12
と磁性体からなる上部支持部材11との間に仕切体81
が配設されている。上記仕切体81は、図18に示すよ
うに、例えば仕切位置において開口部を遮蔽する前面側
垂直平面と、左右両側面、及び裏面側に突出屈設されて
いる裏面とを有する断面6面体に形成されており、その
仕切体81の対角寸法L2が下部支持部材12と上部支
持部材11との間隔L1より大きく構成され、上記仕切
体81が或る一定角度以上に傾くこと、すなわち仕切体
81が転倒することがないようにしてある。
【0076】また、上記仕切体81の上部には、上記上
部支持部材11との間に間隙をもって対向するように電
磁石82を備えた磁石ユニット83が搭載され、その磁
石ユニット83により仕切体81が非接触状態に支持さ
れている。また、上記仕切体81の上部には、磁石ユニ
ット83と上部支持部材11とで形成される磁気回路の
空隙状態を検出するセンサ部84が設けられ、そのセン
サ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85を介して
電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路を安定化させ
るようにしてある。
部支持部材11との間に間隙をもって対向するように電
磁石82を備えた磁石ユニット83が搭載され、その磁
石ユニット83により仕切体81が非接触状態に支持さ
れている。また、上記仕切体81の上部には、磁石ユニ
ット83と上部支持部材11とで形成される磁気回路の
空隙状態を検出するセンサ部84が設けられ、そのセン
サ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85を介して
電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路を安定化させ
るようにしてある。
【0077】一方、上部支持部材11の下面には、図1
7及び図18に示すように、上記仕切体81を取り囲み
その仕切体81の上部が当接してその仕切体81の移動
範囲を規制する移動規制部86が突設されており、上記
仕切体81の上部の各隅角部には仕切体81の移動によ
り上記移動規制部86に当接するローラ等を設けた移動
規制当接部87が設けられている。しかも、上部支持部
材11の下面は仕切体81の仕切位置側に向かって下方
に傾斜されている。
7及び図18に示すように、上記仕切体81を取り囲み
その仕切体81の上部が当接してその仕切体81の移動
範囲を規制する移動規制部86が突設されており、上記
仕切体81の上部の各隅角部には仕切体81の移動によ
り上記移動規制部86に当接するローラ等を設けた移動
規制当接部87が設けられている。しかも、上部支持部
材11の下面は仕切体81の仕切位置側に向かって下方
に傾斜されている。
【0078】また、仕切体81の前面側垂直平面を構成
する稜線の上部にはSN極を交互に並べて設けられた複
数の永久磁石88が設けられるとともに、前記動規制部
86の1つの稜線86aには空心の磁気コイル89が多
数並列されており、上記永久磁石88と磁気コイル89
とにより線形モータ90が構成されている。さらに、上
記仕切位置側の移動規制部の稜線86aには仕切体81
により開閉される開口部の左右位置に、仕切体81の位
置を検出する位置検出センサ91a、91bが装着され
ている。
する稜線の上部にはSN極を交互に並べて設けられた複
数の永久磁石88が設けられるとともに、前記動規制部
86の1つの稜線86aには空心の磁気コイル89が多
数並列されており、上記永久磁石88と磁気コイル89
とにより線形モータ90が構成されている。さらに、上
記仕切位置側の移動規制部の稜線86aには仕切体81
により開閉される開口部の左右位置に、仕切体81の位
置を検出する位置検出センサ91a、91bが装着され
ている。
【0079】しかして、仕切体81は磁石ユニット83
により上部支持部材11に対して非接触状態で支持さ
れ、上部支持部材11の下面に沿って移動可能であり、
しかも仕切体81の対角寸法が下部支持部材12と上部
支持部材11間の間隙より大きくしてあることにより、
仕切体81が転倒することはない。また、図19の平面
図に示すように、仕切体81が移動したときにはローラ
等を設けた移動規制当接部87が上部支持部材11に設
けられた移動規制部86に当接し、仕切体81は移動規
制部86により囲まれた範囲内より外れることがなく、
さらに、移動規制部86の前後の幅間隔αを移動規制当
接部87の端部87aと87bとの最大幅βより狭くし
することにより、如何に押されてもこれらが当接する姿
勢角度以上に仕切体81が回転することを防止できる。
により上部支持部材11に対して非接触状態で支持さ
れ、上部支持部材11の下面に沿って移動可能であり、
しかも仕切体81の対角寸法が下部支持部材12と上部
支持部材11間の間隙より大きくしてあることにより、
仕切体81が転倒することはない。また、図19の平面
図に示すように、仕切体81が移動したときにはローラ
等を設けた移動規制当接部87が上部支持部材11に設
けられた移動規制部86に当接し、仕切体81は移動規
制部86により囲まれた範囲内より外れることがなく、
さらに、移動規制部86の前後の幅間隔αを移動規制当
接部87の端部87aと87bとの最大幅βより狭くし
することにより、如何に押されてもこれらが当接する姿
勢角度以上に仕切体81が回転することを防止できる。
【0080】しかも、上部支持部材11の下面は仕切体
81の仕切位置側に向かって下方に傾斜されているの
で、仕切体81には上部支持部材11の傾斜に沿って一
番低いところに移動する復元力が作用し、仕切体81の
SN極を交互に並べて設けられた複数の永久磁石88と
移動規制部86に設けられた磁気コイル89の列とが対
向し線形モータ90が再構成される。そこで線形モータ
90を駆動することにより仕切体81を自由に駆動する
ことができる。一方、上記移動規制部86の稜線86a
には仕切体81により開閉される開口部の左右位置に、
仕切体81の位置を検出する位置検出センサ91a、9
1bが装着されているので、その位置検出センサ91
a、91bを、仕切体81がある側を検出して仕切体8
1を中央に戻す場合の動作方向を決めることに用いた
り、減速の開始点センサ、位置決めセンサ、動作限セン
サなどとして使用することができ、仕切体81の位置を
検出して仕切体81を自動ドアとして運転することがで
きる。ただし、図示はしないが本発明の仕切体81を自
動ドアにする場合には、ドア前に人感センサまたはタッ
チセンサを設ける必要がある。
81の仕切位置側に向かって下方に傾斜されているの
で、仕切体81には上部支持部材11の傾斜に沿って一
番低いところに移動する復元力が作用し、仕切体81の
SN極を交互に並べて設けられた複数の永久磁石88と
移動規制部86に設けられた磁気コイル89の列とが対
向し線形モータ90が再構成される。そこで線形モータ
90を駆動することにより仕切体81を自由に駆動する
ことができる。一方、上記移動規制部86の稜線86a
には仕切体81により開閉される開口部の左右位置に、
仕切体81の位置を検出する位置検出センサ91a、9
1bが装着されているので、その位置検出センサ91
a、91bを、仕切体81がある側を検出して仕切体8
1を中央に戻す場合の動作方向を決めることに用いた
り、減速の開始点センサ、位置決めセンサ、動作限セン
サなどとして使用することができ、仕切体81の位置を
検出して仕切体81を自動ドアとして運転することがで
きる。ただし、図示はしないが本発明の仕切体81を自
動ドアにする場合には、ドア前に人感センサまたはタッ
チセンサを設ける必要がある。
【0081】このように、この実施の形態においては上
部支持部材11と下部支持部材12との間隔により幾何
学的に仕切体81の転倒を防止する機能を有しているの
で、例え仕切体支持装置が故障しても、仕切体81が転
倒することがなく安全である。
部支持部材11と下部支持部材12との間隔により幾何
学的に仕切体81の転倒を防止する機能を有しているの
で、例え仕切体支持装置が故障しても、仕切体81が転
倒することがなく安全である。
【0082】また、図19に示すように、上部支持部材
11の下方に浮遊している仕切体81は如何に押して
も、移動規制部86と移動規制当接部87との当接によ
り初期姿勢の状態を維持しており、仕切体81は重力で
上部支持部材11の傾斜に沿って移動し、仕切体81の
複数の永久磁石88と移動規制部86に設けられた磁気
コイル89の列とが自動的に対向し線形モータ90が再
構成される。
11の下方に浮遊している仕切体81は如何に押して
も、移動規制部86と移動規制当接部87との当接によ
り初期姿勢の状態を維持しており、仕切体81は重力で
上部支持部材11の傾斜に沿って移動し、仕切体81の
複数の永久磁石88と移動規制部86に設けられた磁気
コイル89の列とが自動的に対向し線形モータ90が再
構成される。
【0083】さらに、図18に示すように仕切体81が
移動規制部86の稜線86aに面した際には、線形モー
タ90を駆動することにより仕切体81を自由に駆動す
ることができる。また、位置検出センサ91a、91b
により自動ドアとして使用することができ、押し退ける
ことも可能で、しかも線形モータ90の使用により接触
部がなく静粛でかつ低塵埃化を図ることができる。
移動規制部86の稜線86aに面した際には、線形モー
タ90を駆動することにより仕切体81を自由に駆動す
ることができる。また、位置検出センサ91a、91b
により自動ドアとして使用することができ、押し退ける
ことも可能で、しかも線形モータ90の使用により接触
部がなく静粛でかつ低塵埃化を図ることができる。
【0084】図20及び図21は、本発明の第5の実施
の形態を示す図であって、下部支持部材12と磁性体か
らなる上部支持部材11との間に仕切体92が配設され
ている。上記仕切体92は、図21に示すように、円弧
状をしており、円弧状の仕切壁の開口部を遮蔽すること
ができるように構成してある。そして、その仕切体92
の対角寸法L2が下部支持部材12と上部支持部材11
との間隔L1より大きく構成され、上記仕切体92が或
る一定角度以上に傾くこと、すなわち仕切体92が転倒
することがないようにしてある。
の形態を示す図であって、下部支持部材12と磁性体か
らなる上部支持部材11との間に仕切体92が配設され
ている。上記仕切体92は、図21に示すように、円弧
状をしており、円弧状の仕切壁の開口部を遮蔽すること
ができるように構成してある。そして、その仕切体92
の対角寸法L2が下部支持部材12と上部支持部材11
との間隔L1より大きく構成され、上記仕切体92が或
る一定角度以上に傾くこと、すなわち仕切体92が転倒
することがないようにしてある。
【0085】また、上記仕切体92の上部には、上記上
部支持部材11との間に間隙をもって対向するように電
磁石82を備えた磁石ユニット83が搭載され、その磁
石ユニット83により仕切体92が非接触状態に支持さ
れている。また、上記仕切体92の上部には、磁石ユニ
ット83と上部支持部材11とで形成される磁気回路の
空隙状態を検出するセンサ部84が設けられ、そのセン
サ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85を介して
電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路を安定化させ
るようにしてある。
部支持部材11との間に間隙をもって対向するように電
磁石82を備えた磁石ユニット83が搭載され、その磁
石ユニット83により仕切体92が非接触状態に支持さ
れている。また、上記仕切体92の上部には、磁石ユニ
ット83と上部支持部材11とで形成される磁気回路の
空隙状態を検出するセンサ部84が設けられ、そのセン
サ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85を介して
電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路を安定化させ
るようにしてある。
【0086】一方、上部支持部材11の下面には、上記
仕切体92の上部が当接してその仕切体92の移動範囲
を規制する移動規制部86が突設されており、上記仕切
体92の上部の各隅角部には仕切体92の移動により上
記移動規制部86に当接するローラ等を設けた移動規制
当接部87が設けられている。また、上部支持部材11
の磁性体が仕切体92の仕切位置側に向かってその厚み
が増加するようにしてあり、磁石ユニット83の吸引力
が変化するようにしてある。
仕切体92の上部が当接してその仕切体92の移動範囲
を規制する移動規制部86が突設されており、上記仕切
体92の上部の各隅角部には仕切体92の移動により上
記移動規制部86に当接するローラ等を設けた移動規制
当接部87が設けられている。また、上部支持部材11
の磁性体が仕切体92の仕切位置側に向かってその厚み
が増加するようにしてあり、磁石ユニット83の吸引力
が変化するようにしてある。
【0087】また、移動規制部86の稜線86aには仕
切体92により開閉される開口部の左右位置に、仕切体
92の前面側に当接する駆動ローラ装置93a、93b
が設けられている。
切体92により開閉される開口部の左右位置に、仕切体
92の前面側に当接する駆動ローラ装置93a、93b
が設けられている。
【0088】しかして、この場合にも仕切体92は上部
支持部材11との間に空隙を有した状態で上部支持部材
11の下面に沿って移動可能であり、移動規制部86に
よってその移動範囲が規制されている。また、仕切体9
2が図21に示す位置にある場合には駆動ローラ装置9
3a、93bを駆動することにより仕切体92を自由に
駆動することができる。しかも、仕切体92は円弧状で
あるため奥行きがあり、上部支持部材11と下部支持部
材12との間隔により幾何学的に仕切体92が転倒する
ことが防止される。また、仕切体92は吸引力の差で上
部支持部材11の厚みのあるところに移動して、駆動ロ
ーラ装置93a、93bと対向する位置となる。したが
って、駆動ローラ装置93a、93bを駆動することに
より仕切体92を自由に駆動することができ、また、押
し退けることもできる。さらに単純な駆動ローラ装置を
用いているので安価で堅牢でもある。
支持部材11との間に空隙を有した状態で上部支持部材
11の下面に沿って移動可能であり、移動規制部86に
よってその移動範囲が規制されている。また、仕切体9
2が図21に示す位置にある場合には駆動ローラ装置9
3a、93bを駆動することにより仕切体92を自由に
駆動することができる。しかも、仕切体92は円弧状で
あるため奥行きがあり、上部支持部材11と下部支持部
材12との間隔により幾何学的に仕切体92が転倒する
ことが防止される。また、仕切体92は吸引力の差で上
部支持部材11の厚みのあるところに移動して、駆動ロ
ーラ装置93a、93bと対向する位置となる。したが
って、駆動ローラ装置93a、93bを駆動することに
より仕切体92を自由に駆動することができ、また、押
し退けることもできる。さらに単純な駆動ローラ装置を
用いているので安価で堅牢でもある。
【0089】図22は本発明の第6の実施の形態を示す
図であり、上部支持部材11には複数個(図においては
4個)の索条体引込み装置100が取り付けられてい
る。
図であり、上部支持部材11には複数個(図においては
4個)の索条体引込み装置100が取り付けられてい
る。
【0090】その索条体引込み装置100にはリール1
02が設けられており、そのリールに巻装された各索条
体101の先端が仕切体81の上部外周に固着されてい
る。そして、上記リール102の引込み力が索条体10
1を介して仕切体81と上部支持部材11との間に引き
合う力として作用し、複数の索条体引込み装置100が
上部支持部材11を複数の方向から引き合い、仕切体8
1が最終的に力が釣り合う基準位置に存在するようにし
てある。これ以外の浮上機構に関する構成は第4の実施
の形態と同一であるので、その説明は省略する。
02が設けられており、そのリールに巻装された各索条
体101の先端が仕切体81の上部外周に固着されてい
る。そして、上記リール102の引込み力が索条体10
1を介して仕切体81と上部支持部材11との間に引き
合う力として作用し、複数の索条体引込み装置100が
上部支持部材11を複数の方向から引き合い、仕切体8
1が最終的に力が釣り合う基準位置に存在するようにし
てある。これ以外の浮上機構に関する構成は第4の実施
の形態と同一であるので、その説明は省略する。
【0091】ところで、各索条体引き込み装置100に
は、図23に示すように、索条体101の基準長さを変
えるためのリール駆動装置103と、索条体101の巻
き取り量を計測する巻取り量センサ104とが設けられ
ており、また、巻取り量センサ104の値に応じてリー
ル駆動装置103により索条体101の引込み力を変更
する引込み力制御機構105が接続されている。
は、図23に示すように、索条体101の基準長さを変
えるためのリール駆動装置103と、索条体101の巻
き取り量を計測する巻取り量センサ104とが設けられ
ており、また、巻取り量センサ104の値に応じてリー
ル駆動装置103により索条体101の引込み力を変更
する引込み力制御機構105が接続されている。
【0092】前記索条体101が卷装されたリール10
2は回転自在に軸支されており、リール102の下端に
はエンコーダなどからなる巻取り量センサ104が取り
付けられている。また、索条体引込み装置100には回
転ケース100aが回転自在に支持されており、その回
転ケース100a内に設けられた遊星歯車装置100b
に対して前記リール102の軸100cが入力軸として
連結されている。また、上記回転ケース100aはリー
ル駆動装置103のモータ出力軸103aに固定されて
おり、そのモータ出力軸103aが減速機103bを介
して電動モータ103c及びエンコーダなどからなる基
準角度検出センサ103dに連結されている。
2は回転自在に軸支されており、リール102の下端に
はエンコーダなどからなる巻取り量センサ104が取り
付けられている。また、索条体引込み装置100には回
転ケース100aが回転自在に支持されており、その回
転ケース100a内に設けられた遊星歯車装置100b
に対して前記リール102の軸100cが入力軸として
連結されている。また、上記回転ケース100aはリー
ル駆動装置103のモータ出力軸103aに固定されて
おり、そのモータ出力軸103aが減速機103bを介
して電動モータ103c及びエンコーダなどからなる基
準角度検出センサ103dに連結されている。
【0093】一方、前記遊星歯車装置100bの出力側
には偏心位置に回転ピン100dが取り付けられてお
り、その回転ピン100dには巻ばね100eの一端が
装着されており、その巻ばね100eの他端が回転ケー
ス100aに固着された固定ピン100fに装着されて
いる。また、上記固定ピン100fには初期復元用の巻
ばね100gが装着されており、その初期復元用の巻ば
ね100gの他端が回転ケース100aに固定された初
期復元力設定ピン100hに係合されている。
には偏心位置に回転ピン100dが取り付けられてお
り、その回転ピン100dには巻ばね100eの一端が
装着されており、その巻ばね100eの他端が回転ケー
ス100aに固着された固定ピン100fに装着されて
いる。また、上記固定ピン100fには初期復元用の巻
ばね100gが装着されており、その初期復元用の巻ば
ね100gの他端が回転ケース100aに固定された初
期復元力設定ピン100hに係合されている。
【0094】しかして、仕切体81を押して前記基準位
置から移動させることにより索条体101が引張られる
と、その索条体101によりリール102が回転し、こ
のリール102の回転により遊星歯車装置100bを介
して回転ピン100dが巻ばね100eのばね力に抗し
て遊星歯車装置100bの軸線の回りに回転される。
置から移動させることにより索条体101が引張られる
と、その索条体101によりリール102が回転し、こ
のリール102の回転により遊星歯車装置100bを介
して回転ピン100dが巻ばね100eのばね力に抗し
て遊星歯車装置100bの軸線の回りに回転される。
【0095】そこで、回転ピン100dが更に回転され
初期復元力設定ピン100hが設置されている基準角度
を越して回転した場合には、その回転ピン100dが初
期復元用の巻ばね100gに係合し初期復元用の巻ばね
100gのばね力に抗して移動する。そのため、その状
態に於いては回転ピン100dには巻ばね100eばか
りでなく初期復元用の巻ばね100gの復元力も作用
し、仕切体81を初期位置まで引き込むだけの復元力が
発生する。したがって、上記状態から索条体101の引
張り力が解放されると、初期復元用の巻ばね100gの
復元力によって遊星歯車装置100bを介してリール1
02が索条体101の巻取り方向に回転し、索条体10
1の引き込み力により仕切体81が初期位置側に移動さ
れる。
初期復元力設定ピン100hが設置されている基準角度
を越して回転した場合には、その回転ピン100dが初
期復元用の巻ばね100gに係合し初期復元用の巻ばね
100gのばね力に抗して移動する。そのため、その状
態に於いては回転ピン100dには巻ばね100eばか
りでなく初期復元用の巻ばね100gの復元力も作用
し、仕切体81を初期位置まで引き込むだけの復元力が
発生する。したがって、上記状態から索条体101の引
張り力が解放されると、初期復元用の巻ばね100gの
復元力によって遊星歯車装置100bを介してリール1
02が索条体101の巻取り方向に回転し、索条体10
1の引き込み力により仕切体81が初期位置側に移動さ
れる。
【0096】このとき、巻ばね100eの回転角度は遊
星歯車装置100bを介して十数倍に拡大されてリール
102に伝達され、巻ばね100eのリール102に対
する復元力は十数倍に減少しているが、上述のように、
回転ピン100dには初期復元用の巻ばね100gの復
元力も追加されるので、リール102を介して索条体1
01の引込みが十分行われる。
星歯車装置100bを介して十数倍に拡大されてリール
102に伝達され、巻ばね100eのリール102に対
する復元力は十数倍に減少しているが、上述のように、
回転ピン100dには初期復元用の巻ばね100gの復
元力も追加されるので、リール102を介して索条体1
01の引込みが十分行われる。
【0097】初期復元力設定ピン100hが設置されて
いる基準角度は索条体101の基準長さに対応してお
り、基準角度センサ103dで確認しながらリール駆動
装置103により回転ケース100aを回転することに
より、初期復元力設定ピン100hの基準角度を変える
ことができ、それによって索条体101の基準長さを変
更することができる。
いる基準角度は索条体101の基準長さに対応してお
り、基準角度センサ103dで確認しながらリール駆動
装置103により回転ケース100aを回転することに
より、初期復元力設定ピン100hの基準角度を変える
ことができ、それによって索条体101の基準長さを変
更することができる。
【0098】このように、索条体101が引き出されて
いる場合には、巻ばね100eの復元力によりリール1
02には巻取り方向の回転力が作用し索条体101が緩
まないように保持される。また、前述のように、索条体
101が基準長さより長く引き出されているときには仕
切体81を引込む力は十分に発生し、仕切体81が遠退
いた側の索条体引込み装置100の引込み力が直ちに増
して仕切体81を基準位置に戻そうとする復元力が発生
する。
いる場合には、巻ばね100eの復元力によりリール1
02には巻取り方向の回転力が作用し索条体101が緩
まないように保持される。また、前述のように、索条体
101が基準長さより長く引き出されているときには仕
切体81を引込む力は十分に発生し、仕切体81が遠退
いた側の索条体引込み装置100の引込み力が直ちに増
して仕切体81を基準位置に戻そうとする復元力が発生
する。
【0099】さらに、巻き取り量センサ104の値から
仕切体81の位置及び姿勢を計算でき、仕切体81の位
置及び姿勢に応じて引込み力制御機構105が索条体引
込み装置100による索条体101の引込み力を加減す
ることで仕切体81の基準位置及び姿勢を変更でき、仕
切体81を自在に操ることができる。
仕切体81の位置及び姿勢を計算でき、仕切体81の位
置及び姿勢に応じて引込み力制御機構105が索条体引
込み装置100による索条体101の引込み力を加減す
ることで仕切体81の基準位置及び姿勢を変更でき、仕
切体81を自在に操ることができる。
【0100】このように、仕切体81には最終的には索
条体101の引張り力が釣り合う基準位置が存在し、所
定の位置及び姿勢に戻るように設定できる。また、基準
位置から動いた場合には遠退いた側の索条体引込み装置
100の引込み力が直ちに増して復元力が発生するの
で、基準位置に容易に復元させることができる。さら
に、巻き取り量センサ104の値から仕切体81の位置
及び姿勢を計算して、索条体101の基準長さを設定し
仕切体81の復元力を調節することにより、仕切体81
を滑らかに加減速させることができる。また、図24に
示すように、仕切体81と索条体引込み装置100間の
索条体101の長さを変更することにより仕切体81の
基準位置及び姿勢を変更して、仕切体81を自在に操る
ことができ、様々な動きが可能な自動ドア、移動パネル
や舞台装置などを提供することもできる。
条体101の引張り力が釣り合う基準位置が存在し、所
定の位置及び姿勢に戻るように設定できる。また、基準
位置から動いた場合には遠退いた側の索条体引込み装置
100の引込み力が直ちに増して復元力が発生するの
で、基準位置に容易に復元させることができる。さら
に、巻き取り量センサ104の値から仕切体81の位置
及び姿勢を計算して、索条体101の基準長さを設定し
仕切体81の復元力を調節することにより、仕切体81
を滑らかに加減速させることができる。また、図24に
示すように、仕切体81と索条体引込み装置100間の
索条体101の長さを変更することにより仕切体81の
基準位置及び姿勢を変更して、仕切体81を自在に操る
ことができ、様々な動きが可能な自動ドア、移動パネル
や舞台装置などを提供することもできる。
【0101】なお、上記実施の形態では、上記リール駆
動装置103及び巻取り量センサ104を複数の索条体
引込み装置100全てに取り付けたものを示したが、索
条体引込み装置100の一つだけに取り付けて仕切体8
1の開閉動作だけに用いるようにすることもでき、仕切
体81を安価な自動ドアとすることもできる。また、上
記実施の形態においては索条体引込み装置100を上部
支持部材11に設けたものを示したが、仕切体81に索
条体引込み装置100を取付け、索条体101の先端部
を上部支持部材11に固着しても同様な作用効果を得る
ことができる。
動装置103及び巻取り量センサ104を複数の索条体
引込み装置100全てに取り付けたものを示したが、索
条体引込み装置100の一つだけに取り付けて仕切体8
1の開閉動作だけに用いるようにすることもでき、仕切
体81を安価な自動ドアとすることもできる。また、上
記実施の形態においては索条体引込み装置100を上部
支持部材11に設けたものを示したが、仕切体81に索
条体引込み装置100を取付け、索条体101の先端部
を上部支持部材11に固着しても同様な作用効果を得る
ことができる。
【0102】図25は、本発明における第7の実施の形
態の駆動機構部の断面図、図26は第7の実施の形態の
概略構成を示す図であり、仕切体がドアを形成し上部支
持部材が天井により構成されている。
態の駆動機構部の断面図、図26は第7の実施の形態の
概略構成を示す図であり、仕切体がドアを形成し上部支
持部材が天井により構成されている。
【0103】すなわち、ドア110は上部支持部材を構
成する天井111の下方に位置し、天井111の下面に
沿って移動可能であって、電磁石82を備えた磁石ユニ
ット83が上記ドア110の上部に図25中奥行き方向
に2つ搭載されて天井111と空隙を介して対向し、ド
ア110が非接触状態に支持されている。また、上記ド
ア110の上部にはセンサ部84も設けられており、そ
のセンサ部84により磁石ユニット83と天井111と
が形成する磁気回路の空隙における状態が検出され、そ
のセンサ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85に
より電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路が安定化
されている。
成する天井111の下方に位置し、天井111の下面に
沿って移動可能であって、電磁石82を備えた磁石ユニ
ット83が上記ドア110の上部に図25中奥行き方向
に2つ搭載されて天井111と空隙を介して対向し、ド
ア110が非接触状態に支持されている。また、上記ド
ア110の上部にはセンサ部84も設けられており、そ
のセンサ部84により磁石ユニット83と天井111と
が形成する磁気回路の空隙における状態が検出され、そ
のセンサ部84の出力に基づいて吸引力制御手段85に
より電磁石82の励磁電流が制御され磁気回路が安定化
されている。
【0104】また、本実施の形態においては床112に
より下部支持部材が構成されており、天井111と床1
12に移動規制部を構成する溝形状或いは突条状の敷居
部113a、113b(図にはその溝状のものを示す)
が設けられ、ドア110に上記敷居部113a、113
bに倣う倣い部が設けられている。そして、上記ドア1
10はそのドア110の移動によって敷居部113a、
113bと倣い部との係合状態が位置によって変わり、
ドア110の動きの拘束条件が変化するように構成され
ている。
より下部支持部材が構成されており、天井111と床1
12に移動規制部を構成する溝形状或いは突条状の敷居
部113a、113b(図にはその溝状のものを示す)
が設けられ、ドア110に上記敷居部113a、113
bに倣う倣い部が設けられている。そして、上記ドア1
10はそのドア110の移動によって敷居部113a、
113bと倣い部との係合状態が位置によって変わり、
ドア110の動きの拘束条件が変化するように構成され
ている。
【0105】すなわち、ドア110の収納側には上方及
び下方に突出するガイドピン114a、114bが設け
られており、そのガイドピン114a、114bがそれ
ぞれ溝状の敷居部113a、113bに常時嵌合されて
いる。また、ドア110の上部開閉側にはその上側のみ
に溝状の倣い部114cが形成されており、ドア110
が引き扉として動く区間のみにおいて天井111に形成
されている突条部113cに嵌合するようにしてある。
また、天井111には上記ドア110が収納状態から動
き出し始め区間においてそのドア110を前後から挟持
するガイドローラ115a、115bが設けられてい
る。
び下方に突出するガイドピン114a、114bが設け
られており、そのガイドピン114a、114bがそれ
ぞれ溝状の敷居部113a、113bに常時嵌合されて
いる。また、ドア110の上部開閉側にはその上側のみ
に溝状の倣い部114cが形成されており、ドア110
が引き扉として動く区間のみにおいて天井111に形成
されている突条部113cに嵌合するようにしてある。
また、天井111には上記ドア110が収納状態から動
き出し始め区間においてそのドア110を前後から挟持
するガイドローラ115a、115bが設けられてい
る。
【0106】さらに、上記ドア110の上部内にはピン
押出機構116及び溝押出機構117が設けられてい
る。そして、ドア110が図26に示すように出た状態
の時に、上記ピン押出機構116によりガイドピン11
4a、114bが互いに上下方向に移動され、天井11
1に形成された穴113a′及び床112に形成された
穴113b′に係合されるようにしてあり(図27の点
線)、また、ドア110が回転していない状態におい
て、上記溝押出機構117により溝状の倣い部114d
が押し出され前記突条部113cに係合し得るようにし
てある(図28の点線)。上記ピン押出機構116及び
溝押出機構117はそのいずれの機構も、ソレノイド1
16a、117aからリンク機構からなるスコットラッ
セル機構116b、116bを介してガイドピン114
a、114b或いは溝状の倣い部114dに連動連結さ
れている。
押出機構116及び溝押出機構117が設けられてい
る。そして、ドア110が図26に示すように出た状態
の時に、上記ピン押出機構116によりガイドピン11
4a、114bが互いに上下方向に移動され、天井11
1に形成された穴113a′及び床112に形成された
穴113b′に係合されるようにしてあり(図27の点
線)、また、ドア110が回転していない状態におい
て、上記溝押出機構117により溝状の倣い部114d
が押し出され前記突条部113cに係合し得るようにし
てある(図28の点線)。上記ピン押出機構116及び
溝押出機構117はそのいずれの機構も、ソレノイド1
16a、117aからリンク機構からなるスコットラッ
セル機構116b、116bを介してガイドピン114
a、114b或いは溝状の倣い部114dに連動連結さ
れている。
【0107】しかして、常時ガイドピン114a、11
4bが敷居部113a、113bに係合しているので、
上記ドア110が倒れることはない。そして、ドア11
0には引き扉、開き扉、折り扉、スイング扉など様々な
形態があるが、図26において、ドア110が移動する
と敷居部と倣い部の嵌合状態が変わってドア110の動
きの拘束条件が変化し、一つのドア110を様々な形態
にすることができる。
4bが敷居部113a、113bに係合しているので、
上記ドア110が倒れることはない。そして、ドア11
0には引き扉、開き扉、折り扉、スイング扉など様々な
形態があるが、図26において、ドア110が移動する
と敷居部と倣い部の嵌合状態が変わってドア110の動
きの拘束条件が変化し、一つのドア110を様々な形態
にすることができる。
【0108】すなわち、ドア110が引き扉として収納
状態から動き出し始めの区間では、ドア110の収納側
に突出されたガイドピン114a、114bが敷居部1
13a、113bに係合しており、かつガイドローラ1
15a、115bによりドア110の前後が挟持されて
いる。また、ドア110が引き扉として動く区間におい
ては、ドア110の収納側の上下に突出したガイドピン
114a、114bが敷居部113a、113bに係合
し、ドア110の上部開閉側の溝状の倣い部114cが
天井111の突条部113cに嵌合している。さらに、
ドア110が完全に出て引き扉として閉まった状態にな
ると、ドア110の収納側に設けられたガイドピン11
4a、114bのみが敷居部113a、113bに係合
しており、ドア110の上部開閉側の溝状の倣い部11
4cと天井111の突条部113cとの係合が外れて、
ドア110は開き扉としても動くことができるようにな
る。
状態から動き出し始めの区間では、ドア110の収納側
に突出されたガイドピン114a、114bが敷居部1
13a、113bに係合しており、かつガイドローラ1
15a、115bによりドア110の前後が挟持されて
いる。また、ドア110が引き扉として動く区間におい
ては、ドア110の収納側の上下に突出したガイドピン
114a、114bが敷居部113a、113bに係合
し、ドア110の上部開閉側の溝状の倣い部114cが
天井111の突条部113cに嵌合している。さらに、
ドア110が完全に出て引き扉として閉まった状態にな
ると、ドア110の収納側に設けられたガイドピン11
4a、114bのみが敷居部113a、113bに係合
しており、ドア110の上部開閉側の溝状の倣い部11
4cと天井111の突条部113cとの係合が外れて、
ドア110は開き扉としても動くことができるようにな
る。
【0109】さらに、一つのドア110で引き扉、開き
扉、折り扉、スイング扉など様々な形態になるドアにお
いて、本実施の形態においては敷居部113a、113
bとガイドピン114a、114bとの係合状態を変更
して、ドア110の動きの拘束条件を強制的に変更でき
るので、拘束条件を増やして一つの形態にしかならない
ように形態を固定したり、拘束条件を冗長にしてドア1
10を動かないロック状態にすることもできる。
扉、折り扉、スイング扉など様々な形態になるドアにお
いて、本実施の形態においては敷居部113a、113
bとガイドピン114a、114bとの係合状態を変更
して、ドア110の動きの拘束条件を強制的に変更でき
るので、拘束条件を増やして一つの形態にしかならない
ように形態を固定したり、拘束条件を冗長にしてドア1
10を動かないロック状態にすることもできる。
【0110】すなわち、ドア110が出た状態で、ピン
押出機構116を作用させてガイドピン114a、11
4bを更に深く天井111に形成された穴113a′及
び床112に形成された穴113b′に係合させて揺動
軸とし、開き扉専用に形態を固定したり、ドア110を
回転してない状態で、溝押出機構117を用いて溝状の
倣い部114dを天井111の突条部113cに常に係
合させて引き扉専用に形態を固定したりできる。また、
ドア110が閉じた状態で、ピン押出機構116と溝押
出機構117の両方を用いてドア110を動かないロッ
ク状態にもできる。
押出機構116を作用させてガイドピン114a、11
4bを更に深く天井111に形成された穴113a′及
び床112に形成された穴113b′に係合させて揺動
軸とし、開き扉専用に形態を固定したり、ドア110を
回転してない状態で、溝押出機構117を用いて溝状の
倣い部114dを天井111の突条部113cに常に係
合させて引き扉専用に形態を固定したりできる。また、
ドア110が閉じた状態で、ピン押出機構116と溝押
出機構117の両方を用いてドア110を動かないロッ
ク状態にもできる。
【0111】このように、この実施に形態においては、
ドア110が移動すると敷居部113a、113bとガ
イドピン114a、114bとの係合状態が変わってド
ア110の動きの拘束条件が変化するので、1つのドア
で引き扉、開き扉、折り扉、スイング扉など様々の形態
とすることができ、さらに、ピン押出機構や溝押出機構
の使用により多様な用途を考えることができる。
ドア110が移動すると敷居部113a、113bとガ
イドピン114a、114bとの係合状態が変わってド
ア110の動きの拘束条件が変化するので、1つのドア
で引き扉、開き扉、折り扉、スイング扉など様々の形態
とすることができ、さらに、ピン押出機構や溝押出機構
の使用により多様な用途を考えることができる。
【0112】例えば、通常はあまり大きく開かないよう
に開き扉として運用して建家内部の空調の効率向上を図
り、駆動ローラなどを設けることにより、車椅子に乗っ
た人がドアの足下スイッチに触れることにより、引き扉
の自動ドアとして開閉させることもできる。これによ
り、省エネとバリアフリーの両方を実現できる。
に開き扉として運用して建家内部の空調の効率向上を図
り、駆動ローラなどを設けることにより、車椅子に乗っ
た人がドアの足下スイッチに触れることにより、引き扉
の自動ドアとして開閉させることもできる。これによ
り、省エネとバリアフリーの両方を実現できる。
【0113】さらに、上記実施の形態では磁気浮上制御
を行う演算回路はアナログ制御的に説明されているが、
これはアナログ、デジタルの制御方式を何ら限定するも
のではなく、デジタル制御を演算回路に適用してもよ
い。
を行う演算回路はアナログ制御的に説明されているが、
これはアナログ、デジタルの制御方式を何ら限定するも
のではなく、デジタル制御を演算回路に適用してもよ
い。
【0114】また、パワーアンプは、電圧形のものを用
いているが、これはパワーアンプの方式を何ら限定する
ものではなく、電流形やPWM形のものであっても何ら
差し支えない。
いているが、これはパワーアンプの方式を何ら限定する
ものではなく、電流形やPWM形のものであっても何ら
差し支えない。
【0115】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能である。
で種々変更可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、磁石ユ
ニットで仕切体を非接触支持するようにしたため、摩擦
や上部支持部材の段差、位置ズレに起因する操作力の増
大が無く、仕切体の重量に関わらず良好な操作性を得る
ことができる。さらに、騒音や発塵がないばかりか、摩
耗や仕切体の転倒による破損もなく、長寿命で信頼性の
高い装置を得ることができる。加えて、上部支持部材の
形状に起因する磁気的な力で仕切体が案内されており、
特定方向以外の操作力でも仕切体が2次元的に移動する
ため、仕切体の障害回避が可能となり利便性が向上す
る。また、仕切体からの反力が軽減されるため柔らかい
操作感を得ることができる。
ニットで仕切体を非接触支持するようにしたため、摩擦
や上部支持部材の段差、位置ズレに起因する操作力の増
大が無く、仕切体の重量に関わらず良好な操作性を得る
ことができる。さらに、騒音や発塵がないばかりか、摩
耗や仕切体の転倒による破損もなく、長寿命で信頼性の
高い装置を得ることができる。加えて、上部支持部材の
形状に起因する磁気的な力で仕切体が案内されており、
特定方向以外の操作力でも仕切体が2次元的に移動する
ため、仕切体の障害回避が可能となり利便性が向上す
る。また、仕切体からの反力が軽減されるため柔らかい
操作感を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体的な構造を示
す一部切り欠き斜視図。
す一部切り欠き斜視図。
【図2】同要部の平面図。
【図3】同要部の正面図。
【図4】同要部の側面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態における磁気回路を
説明するための磁気ユニットの側面図。
説明するための磁気ユニットの側面図。
【図6】本発明の第1の実施の形態における制御装置の
ブロック図。
ブロック図。
【図7】同制御装置の制御電圧演算回路における上下動
モードおよびピッチモードに関する各モード制御電圧演
算回路のブロック図。
モードおよびピッチモードに関する各モード制御電圧演
算回路のブロック図。
【図8】第1の実施の形態の動作説明のための平面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態の全体的な構造を示
す一部切り欠き斜視図。
す一部切り欠き斜視図。
【図10】同要部の平面図。
【図11】同要部の正面図。
【図12】同要部の側面図。
【図13】第2の実施の形態の動作を説明するための平
面図。
面図。
【図14】本発明の第3の実施の形態の全体的な構成を
示す正面図。
示す正面図。
【図15】同要部の側面図。
【図16】本発明の磁石ユニットの他の実施の形態を示
す斜視図。
す斜視図。
【図17】本発明の第4の実施の形態の縦断側面図。
【図18】本発明の第4の実施の形態の概略構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図19】本発明の第4の実施の形態の作動説明図。
【図20】本発明の第5の実施の形態の縦断側面図。
【図21】本発明の第5の実施の形態の概略構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図22】本発明の第5の実施の形態の概略構成図。
【図23】本発明の第5の実施の形態の駆動機構部の詳
細図。
細図。
【図24】本発明の第5の実施の形態の作動説明図。
【図25】本発明の第6の実施の形態の縦断側面図。
【図26】本発明の第6の実施の形態の概略構成を示す
斜視図。
斜視図。
【図27】図26のA−A線に沿う断面図。
【図28】図26のB−B線に沿う断面図。
11 上部支持部材 12 下部支持部材 13 仕切体 14 天井 15、15a ガイドレール 16 平面補正部材 17 床 18 溝 19 上部ガイド溝 20 底面フレーム 21 側面フレーム 22 上部フレーム 22a 上部基台 22b 下部基台 23 フレーム 24 仕切板 30A、30B、30C、30D、30E、30F、3
0G、30H 磁石ユニット 31 台板 32 永久磁石 33a、33b、 電磁石 34a、34b 鉄心 35a、35b コイル 36 個体潤滑材 37、37a 冷却フイン 38 パワーアンプ 40 制御装置 41 電源装置 42 センサ部 43 演算回路 44 定電圧発生回路 45 電流検出器 51 固定台 53 案内シュー 54a、54b、54c、54d ギャップセンサ 56 ガード部材 58a、58b 案内車輪 63 浮上ギャップ長偏差座標変換回路 64 励磁電流偏差座標変換回路 65 制御電圧演算回路 65a 上下動モード制御電圧演算回路 65b ピッチモード制御電圧演算回路 66 制御電圧座標逆変換回路 71 ゲイン補償器 72 電流偏差目標値発生器 158 支持車輪 80、170 壁面 81、92 仕切体 82 電磁石 83 磁石ユニット 85 吸引力制御手段 86 移動規制部 87 移動規制当接部 89 磁気コイル 90 線形モータ 93a、93b 駆動ローラ装置 100 索条体引込み装置 100a 回転ケース 100d 回転ピン 100e 巻ばね 100f 固定ピン 100g 初期復元用の巻ばね 100h 初期復元力設定ピン 101 索条体 102 リール 110 ドア 113a、113b 敷居部 114a、114b ガイドピン 115a、115b ガイドローラ 116 ピン押出機構 117 溝押出機構
0G、30H 磁石ユニット 31 台板 32 永久磁石 33a、33b、 電磁石 34a、34b 鉄心 35a、35b コイル 36 個体潤滑材 37、37a 冷却フイン 38 パワーアンプ 40 制御装置 41 電源装置 42 センサ部 43 演算回路 44 定電圧発生回路 45 電流検出器 51 固定台 53 案内シュー 54a、54b、54c、54d ギャップセンサ 56 ガード部材 58a、58b 案内車輪 63 浮上ギャップ長偏差座標変換回路 64 励磁電流偏差座標変換回路 65 制御電圧演算回路 65a 上下動モード制御電圧演算回路 65b ピッチモード制御電圧演算回路 66 制御電圧座標逆変換回路 71 ゲイン補償器 72 電流偏差目標値発生器 158 支持車輪 80、170 壁面 81、92 仕切体 82 電磁石 83 磁石ユニット 85 吸引力制御手段 86 移動規制部 87 移動規制当接部 89 磁気コイル 90 線形モータ 93a、93b 駆動ローラ装置 100 索条体引込み装置 100a 回転ケース 100d 回転ピン 100e 巻ばね 100f 固定ピン 100g 初期復元用の巻ばね 100h 初期復元力設定ピン 101 索条体 102 リール 110 ドア 113a、113b 敷居部 114a、114b ガイドピン 115a、115b ガイドローラ 116 ピン押出機構 117 溝押出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村 上 伸 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 石 川 佳 延 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 Fターム(参考) 2E034 AA02 BA01 2E052 AA01 CA07 DA02 DB02 EA15 KA01 KA14 5H641 BB10 GG02 GG07 HH03 HH11 JA05 JA09 JA10
Claims (18)
- 【請求項1】磁性体で構成された上部支持部材と、 上記上部支持部材の下方に位置するとともに上記上部支
持部材の下面に沿って移動可能な仕切体と、 上記仕切体に搭載されて上記上部支持部材と空隙を介し
て対向し、上記仕切体を非接触で支持する電磁石を備え
た磁石ユニットと、 上記磁石ユニットが前記空隙および上記上部支持部材と
で形成する磁気回路の上記空隙における状態を検出する
センサ部と、 このセンサ部の出力に基づいて上記電磁石の励磁電流を
制御して上記磁気回路を安定させる吸引力制御手段と、 上記仕切体の下方に位置し、上記上部支持部材との間隔
により幾何学的に上記支切体の転倒を防止する機能を有
する下部支持部材とを備えていることを特徴とする仕切
体支持装置。 - 【請求項2】磁性体を備えた下部支持部材と、 前記仕切体に搭載され当該下部支持部材に下部空隙を介
して対向し、非接触で支持される前記仕切体に下方向の
力を作用させる磁石ユニットと、 上記磁石ユニットが前記空隙および上記下部支持部材と
で形成する磁気回路の上記下部空隙における状態を検出
するセンサ部と、 このセンサ部の出力に基づいて上記電磁石の励磁電流を
制御して上記磁気回路を安定させる吸引力制御手段と、
を備えていることを特徴とする、請求項1記載の仕切体
支持装置。 - 【請求項3】磁石ユニットが前記空隙において前記電磁
石の磁束と磁路を共有するように配置される永久磁石を
備えていることを特徴とする、請求項1または2記載の
仕切体支持装置。 - 【請求項4】磁石ユニットは、電磁石と永久磁石を備え
たU字状の一対の複合磁石から構成されていることを特
徴とする、請求項1または2記載の仕切体支持装置。 - 【請求項5】仕切体の上部フレームの上部基台の上面、
或いは底面フレームの下面の両側部にそれぞれ複数の磁
石ユニットが設けられており、各側部における複数の磁
石ユニットは、それぞれガイドレールの中心軸線に対し
て前後にずらして配置されていることを特徴とする、請
求項1乃至4のいずれかに記載の仕切体支持装置。 - 【請求項6】仕切体の上部フレームの上部基台の上面、
或いは底面フレームの下面には、仕切体の支持用の磁石
ユニットとは別にガイドレールの内側側面と対向する案
内用の磁石ユニットが設けられていることを特徴とす
る、請求項1乃至5のいずれかに記載の仕切体支持装
置。 - 【請求項7】吸引力制御手段は、前記センサ部の出力に
基づいて前記電磁石の励磁電流がゼロになる状態で磁気
回路を安定化させるゼロパワー制御手段を備えているこ
とを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載の仕
切体支持装置。 - 【請求項8】上部支持部材が仕切体の初期位置側に向か
って下方に傾斜していることを特徴とする、請求項1記
載の仕切体支持装置。 - 【請求項9】上部支持部材の磁性体は、磁石ユニットの
吸引力に変化を生じさせるように厚みに変化を有するこ
とを特徴とする、請求項1記載の仕切体支持装置。 - 【請求項10】上部支持部材または仕切体のいずれか一
方に設けられた、リールを有する複数の索条体引込み装
置と、 その各リールに卷装され、端部が上部支持部材または仕
切体の他方に固着された索条体とを有し、 上記複数の索条体により仕切体を複数の方向から引き合
うようにし、仕切体を最終的に各索条体の力が釣り合う
基準位置に位置するようにしたことを特徴とする、請求
項1記載の仕切体支持装置。 - 【請求項11】索条体引込み装置は、リールに索条体巻
込み方向の復元力を与える巻ばねを有することを特徴と
する、請求項10記載の仕切体支持装置。 - 【請求項12】索条体引込み装置は、索条体が基準長さ
以上となったとき復元力を増加する初期復元用の巻ばね
を有することを特徴とする、請求項11記載の仕切体支
持装置。 - 【請求項13】索条体引込み装置は、 索条体の巻き取り量を計測する巻取り量センサと、 その巻き取り量センサの値に応じて索条体の引込み力を
変更する引き込み力制御機構を有することを特徴とす
る、請求項10乃至12のいずれかに記載の仕切体支持
装置。 - 【請求項14】上部支持部材には仕切体の移動を規制す
る移動規制部を設けるとともに、上記仕切体には上記移
動規制部に当接して上部支持部材と仕切体との相対的な
動きを規制する移動規制当接部を設けたことを特徴とす
る、請求項1記載の仕切体支持装置。 - 【請求項15】上記移動規制部の1つの稜線及び仕切体
の1つの稜線のいずれか一方の稜線上に磁気コイルを設
けるとともに、他方の稜線にはSN極を交互に並べた永
久磁石を設け、上記磁気コイルと永久磁石とにより線形
モータが構成されていることを特徴とする、請求項14
記載の仕切体支持装置。 - 【請求項16】上記移動規制部の1つの稜線及び仕切体
の1つの稜線のいずれか一方の稜線に他方の稜線に当接
する駆動ローラ装置が設けられていることを特徴とす
る、請求項14記載の仕切体支持装置。 - 【請求項17】上記移動規制部が溝状又は突条の敷居部
であり、移動規制当接部が上記敷居部に沿って移動する
複数の倣い部であり、仕切体の移動によって上記敷居部
と倣い部との係合状態が変わり、仕切体の拘束条件が変
化されるようにしたことを特徴とする、請求項14記載
の仕切体支持装置。 - 【請求項18】仕切体には、上部支持部材及び下部支持
部材に設けられた敷居部に係合するピン状の倣い部を上
方及び下方に突出させて上部支持部材及び下部支持部材
に設けられた穴に係合せしめ、仕切体の揺動軸とするピ
ン押出機構、及び上部支持部材に設けられた敷居部に倣
い部を選択的に係合させる溝押出機構が設けられている
ことを特徴とする、請求項17記載の仕切体支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002004878A JP2002303079A (ja) | 2001-01-11 | 2002-01-11 | 仕切体支持装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003549 | 2001-01-11 | ||
JP2001-3549 | 2001-01-11 | ||
JP2002004878A JP2002303079A (ja) | 2001-01-11 | 2002-01-11 | 仕切体支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002303079A true JP2002303079A (ja) | 2002-10-18 |
Family
ID=26607527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002004878A Withdrawn JP2002303079A (ja) | 2001-01-11 | 2002-01-11 | 仕切体支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002303079A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004204474A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Aisin Seiki Co Ltd | 開閉体制御装置 |
US7929268B2 (en) | 2007-10-23 | 2011-04-19 | Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha | Magnetic levitation apparatus |
-
2002
- 2002-01-11 JP JP2002004878A patent/JP2002303079A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004204474A (ja) * | 2002-12-24 | 2004-07-22 | Aisin Seiki Co Ltd | 開閉体制御装置 |
US7929268B2 (en) | 2007-10-23 | 2011-04-19 | Toshiba Elevator Kabushiki Kaisha | Magnetic levitation apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050405 |