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JP2002300175A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

Info

Publication number
JP2002300175A
JP2002300175A JP2001104023A JP2001104023A JP2002300175A JP 2002300175 A JP2002300175 A JP 2002300175A JP 2001104023 A JP2001104023 A JP 2001104023A JP 2001104023 A JP2001104023 A JP 2001104023A JP 2002300175 A JP2002300175 A JP 2002300175A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
terminal station
time
terminal
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001104023A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Sato
浩明 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001104023A priority Critical patent/JP2002300175A/ja
Publication of JP2002300175A publication Critical patent/JP2002300175A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CSMA方式の無線通信システムにおいて、
端末がデータ交換可能なアクティブ状態にあっても、そ
の端末の消費電力を削減でき、且つ効率的なデータ転送
が行えるCSMA方式の無線通信システムを提供する。 【解決手段】 リンクを確立しているネットワーク中の
端末局へデータ伝送を行う際、データとともに次にデー
タ伝送する時間を示すデータを送ることにより、自局宛
以外のデータフレームを受信することがなくなり、受信
動作における消費電力を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCSMA方式の無線
通信システムにおけるディジタルデータ送信に関し、特
に、端末がデータ送受信を行えるアクティブ状態にある
際の消費電力削減、及び効率的なデータ伝送に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】CSMA方式による無線通信システムのデ
ータ送信は、まずランダムに発生した送信要求に対し
て、データを送信可能かどうかを送信局が伝送路の空確
認をし(キャリアセンス)、伝送路に他局の送信するキ
ャリアを検出しなければ、その送信要求に従い無線フレ
ームを送信するものである。そして、上記無線フレーム
は、無線通信に必要な制御情報を含んだ無線フレームヘ
ッダと、MACフレームからなるデータとで構成され、
このMACフレームの先頭には、自局を示す送信元アド
レスと、相手局を示す宛先アドレスと、プロトコル制御
信号により構成されたMACフレームヘッダとが付加さ
れている。
【0004】以上のように、送信局からのデータ送信
は、ランダムに発生する送信要求によって行われるた
め、送信局以外の端末は、自局宛ての無線フレームがい
つ発生するか分からないので常に受信状態にある。そし
て、受信状態にある端末局は、他局の送信する無線フレ
ームを検出すると受信動作を行い、自局宛の無線フレー
ムであるかどうかをMACフレームヘッダの宛先アドレ
スにより判定し、自局当ての無線フレームであれば受信
したデータを処理し、そうでなければ受信したデータを
破棄するようになっている。
【0005】このようなデータ送信を行うCSMA方式
の無線通信システにおけるネットワーク方式としては、
アクセスポイント(AP)と複数の端末局とで構成され
るインフラストラクチャモードと、上記APを備えず複
数の端末局が同一空間で相互にデータ交換するアドホッ
クモードとがある。
【0006】上記インフラストラクチャモードによる無
線ネットワークでは、ユーザからの操作により端末局が
APに対してリンク要求を送出し、その端末局がAPと
のリンク確立手順を経ることによって、APと通信が可
能になる。従ってそのネットワーク構成は、APを中心
として複数の端末局がCSMA方式により各々リンクを
確立しているものであり、各端末局の要求により上記A
Pが必要なデータ送受信を行う。一方、上記アドホック
モードによる無線ネットワークでは、ユーザからの操作
により端末局がユーザの所望の端末局に対してリンク要
求を送出し、その端末局が所望の端末とのリンクを確立
する手順を経ることによって、所望の端末局と通信が可
能になる。従ってそのネットワーク構成は、上記APが
存在せず、端末局同士で必要なデータ送受信を行う。
【0007】以上のようなCSMA方式による無線通信
システムにおいては、常に送受信状態を保ち、送信路か
ら検出したすべての無線フレームに対して自局宛ての無
線フレームであるかの判定を行う必要があるため、特に
端末が小型でバッテリー容量の小さい携帯端末の場合、
その送受信動作にかかる消費電力は大きな負担となる。
よって、従来から端末における消費電力の削減がはから
れており、例えば、端末の構成においては、さまざまな
部品の低消費電力化によって、あるいは受信状態にある
端末局においては、キャリア電力による他局からの無線
フレーム検出までの復調回路内の電源カットや、不要な
基準クロックの停止などの電源制御によって、端末の消
費電力を押さえる工夫を行っている。
【0008】また、米国の無線LANの標準規格である
IEEE802.11においても、省電力化するための
規定が設けられている。無線ネットワークがインフラス
トラクチャモードの場合、上記APとリンクを確立して
いる端末局に自局の送信動作が起きないときには、上記
APが定期的に送信するネットワークの制御情報を含ん
だビーコンを、その端末局が間欠的に受信することによ
ってそのリンクを継続する省電力伝送モードを選択さ
せ、端末局の消費電力を抑える。一方、無線ネットワー
クがアドホックモードの場合、リンクを確立している端
末局同士間においてデータの送受信が行われないときに
は、上記リンクを確立している複数の端末局のうちのど
れかがビーコンを送出するAPの役目を負い、上述した
インフラストラクチャモードの場合と同様にして、端末
局の消費電力を抑えるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように従来のCSMA方式の無線通信システムにおい
ては、その無線ネットワークがインフラストラクチャモ
ードであっても、アドホックモードであっても、受信さ
れる無線フレームが自局宛てであるかどうかは無線フレ
ーム受信するまで不明なため、端末局では常に受信待ち
状態を継続していなければない。従って、受信待ち状態
にある端末局は、従来通り他局宛の無線フレームも受信
することになり、不必要な無線フレームへの受信動作に
よる無駄な電力消費が生じる、という問題があった。
【0010】また、端末がIEEE802.11による
省電力モードを選択できるのは、その端末が自局に送信
データをもたない非アクティブ状態であるときのみであ
り、端末がデータ送受信を行うアクティブ状態において
は、上記IEEE802.11による省電力モードを端
末に適応させることができない、という問題があった。
【0011】さらに、端末に送信されるデータが動画像
のようなリアルタイム性が必要とされる場合、その端末
に対するデータ送信がCSMA方式のようなランダムア
クセス方式では、無線チャンネルを共有する端末数や送
信路のトラフィックにより、伝送レートを保証すること
ができないため、伝送レートの変動により動画像の再生
が影響をうけてしまい画像が乱れるなどの不具合があっ
た。
【0012】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたものであり、CSMA方式の無線通信システムにお
いて、端末がデータ交換可能なアクティブ状態にあって
も、その端末の消費電力を削減でき、且つ効率的なデー
タ転送が行えるCSMA方式の無線通信システムを提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
【0014】上記課題を解決するため、本発明の請求項
1に記載の無線通信システムは、ユーザが操作する複数
の端末局と、該端末局の要求に対して必要なサービスを
提供するアクセスポイントとで構成され、上記各端末局
及びアクセスポイントが、データを無線で送受信する送
受信手段を有し、上記各端末局が、設定されたユニーク
なアドレスにより自局宛てのデータを識別するアドレス
識別手段を有し、伝送プロトコルは米国のIEEE80
2.11などの標準規格が実行可能であるCSMA方式
による無線通信システムにおいて、上記アクセスポイン
トは、該アクセスポイントから上記各端末局に送信され
る上記アプリケーションのデータに、上記端末局への現
データ送信終了から、次に予定されている該端末局から
のデータ送信開始までの時間差を示す送信予定時間を付
加する送信予定時間付加手段を有し、上記各端末局は、
上記アクセスポイントより受信した上記送信予定時間を
含むデータから、該送信予定時間を読み取る送信予定時
間読取手段と、上記送信予定時間に示された時間を計測
するタイマと、上記タイマに従って、上記各端末局の送
受信手段の電源をON/OFF可能な電源とを有し、該
標準規格で定められた手順で、上記アクセスポイントと
上記各端末局間のデータ交換が可能になるようにリンク
を確立した後、上記各端末局が上記アクセスポイントに
対して特定のアプリケーションのサービスを要求する場
合、当該無線通信システムは、上記アクセスポイント
が、上記送信予定時間を含むデータを送信し、該データ
を受信した上記端末局が、上記送信予定時間の間、該端
末局の送受信手段の電源をOFFし、上記送信予定時間
を経過後、再び該送受信手段の電源をONして上記デー
タを受信する、省電力伝送モードで動作するものであ
る。
【0015】また、本発明の請求項2に記載の無線通信
システムは、請求項1に記載の無線通信システムにおい
て、上記送信予定時間は、上記端末局の要求する上記サ
ービスの必要とするデータの伝送レートと、上記アクセ
スポイントの最大伝送レートと、上記アクセスポイント
が任意に決定する上記各端末局へのデータ送信の周期で
あるサイクルタイムと、により決定されるものである。
【0016】また、本発明の請求項3に記載の無線通信
システムは、請求項1に記載の無線通信システムにおい
て、上記省電力伝送モードで動作する上記端末局は、上
記アクセスポイントより受信したデータが自局宛ての正
しいデータであると判断した場合、上記アクセスポイン
トに対して応答信号であるアクノレッジ信号を出力する
と共に、該受信したデータから上記送信予定時間読取手
段により上記送信予定時間を読取って該端末局の上記タ
イマに設定して、上記送信手段の電源をOFFにした
後、上記タイマによりカウントを開始し、上記タイマに
おいて上記送信予定時間をカウント終了後、上記送信手
段の電源をONにするものである。
【0017】また、本発明の請求項4に記載の無線通信
システムは、請請求項1に記載する無線通信システムに
おいて、上記アクセスポイントとリンク確立している複
数の端末局内に、上記省電力伝送モード以外で動作する
端末局が少なくとも一つある場合、上記アクセスポイン
トは、上記送信予定時間の経過後、上記省電力伝送モー
ドで動作する端末局に対して上記データを送信する際
に、上記省電力伝送モード以外で動作する他端末局から
のデータ送信があれば、上記他端末局からのデータを受
信し、該データの受信完了後に上記他端末局に対して上
記アクノレッジ信号を送信する前に、上記送信予定時間
が過ぎている上記省電力伝送モードで動作する端末局に
対して、先に上記送信予定時間を含むデータを送信した
後、上記他端末局に対して上記アクノレッジ信号を送信
するものである。
【0018】また、本発明の請求項5に記載の無線通信
システムは、請求項4に記載の無線通信システムにおい
て、上記アクセスポイントは、上記送信予定時間が経過
した後から、上記端末局に上記データを送信するまでの
時間を計測する遅延タイマを有し、上記アクセスポイン
トが上記送信予定時間経過後も、上記省電力伝送モード
で動作する端末局に対してデータを送信できない場合、
該端末局に対して送信する上記データに含まれる上記送
信予定時間を、該送信予定時間の値から上記遅延タイマ
で計測した遅延時間を差し引いた遅延送信予定時間に変
更して送信するものである。
【0019】また、本発明の請求項6に記載の無線通信
システムは、請求項4に記載の無線通信システムにおい
て、上記他端末局は、上記アクセスポイントに対してデ
ータ送信後、上記アクセスポイントから受信したデータ
が自局宛ての上記アクノレッジ信号ではなく、上記省電
力伝送モードで動作する端末局へのデータであることを
検出した場合、上記アクセスポイントが上記データの送
信が終了し、自局宛ての上記アクノレッジ信号が送信さ
れるまで受信状態を継続するアクノレッジ応答待ちモー
ドで動作するものである。
【0020】また、本発明の請求項7に記載の無線通信
システムは、請求項1に記載の無線通信システムにおい
て、上記アクセスポイントは、上記省電力伝送モードで
動作する複数の端末局からサービス要求がランダムに発
生しても、上記アクセスポイントの最大伝送レートと、
上記各端末局の要求する上記サービスの必要とするデー
タの伝送レートと、上記アクセスポイントが任意に決定
する上記各端末局へのデータ送信の周期であるサイクル
タイムと、上記省電力伝送モードで動作する端末局の台
数と、により、上記各端末局へ上記データを送信する間
隔時間が一定になるように、上記送信予定時間をコント
ロールするものである。
【0021】また、本発明の請求項8に記載の無線通信
システムは、請求項7に記載の無線通信システムにおい
て、ある端末局から上記アクセスポイントに対して上記
省電力伝送モードによるリンク要求が行われた場合、上
記アクセスポイントは、該ある端末局の上記省電力伝送
モードによるリンク加入を、上記リンク要求されたタイ
ミングによらず、該リンク要求された時点の次のサイク
ルタイムにおいて行うものである。
【0022】また、本発明の請求項9に記載の無線通信
システムは、請求項7に記載の無線通信システムにおい
て、上記アクセスポイントは、上記サイクルタイムを管
理するサイクルタイマと、上記各端末局へ送信する上記
データの送信間隔時間を管理するインターバルタイマ
と、を有し、上記サイクルタイムと、上記各端末局の上
記無線フレーム長の総和との差を、上記省電力伝送モー
ドでデータ伝送が必要な端末局の台数で分割した値を、
上記インターバルタイマに設定してカウントし、上記各
端末局へ送信する上記データの送信間隔時間が一定にな
るように、上記送信予定時間をコントロールするもので
ある。
【0023】また、本発明の請求項10に記載の無線通
信システムは、ユーザに対してアプリケーションを提供
する複数の端末局で構成され、上記端末局は、データを
無線で送受信する送受信手段と、該端末局に設定された
ユニークなアドレスにより自局宛てのデータを識別する
アドレス識別手段とを有し、伝送プロトコルは米国のI
EEE802.11などの標準規格が実行可能であるC
SMA方式による無線通信システムにおいて、上記端末
局の送信動作としては、送信するデータの中に、次に自
局が受信動作を開始するまでの時間差を示す受信予定時
間を付加する受信予定時間付加手段を有し、上記端末局
の受信動作としては、上記受信予定時間を受信データか
ら検出する受信予定時間検出手段と、自局の上記送受信
手段の電源をON/OFF可能な電源と、を有し、上記
標準規格に定められた、上記端末局間でデータ交換が可
能なように、所望の端末局同士がリンクを確立した後、
該リンク確立された両端末局間でデータ交換を行う場
合、当該無線通信システムは、上記受信予定時間の間
は、上記両端末局の上記送受信手段の電源をOFFし、
上記受信予定時間経過後に、再び上記両端末局の無線ユ
ニットの電源をONして、上記データを受信する、省電
力伝送モードで動作するものである。
【0024】また、本発明の請求項11に記載の無線通
信システムは、請求項10に記載の無線通信システムに
おいて、上記受信予定時間は、上記両端末局が受信動作
開始するまでの時間を示す受信開始時間と、上記受信予
定時間を送信する端末局が相手局に対して受信状態を保
持する時間であるトークン移行時間と、の2つのデータ
を有する。
【0025】また、本発明の請求項12に記載の無線通
信システムは、請求項10に記載の無線通信システムに
おいて、現在送信動作を行っている端末局で、データを
複数に分割して伝送するフラグメンテーションが行わ
れ、相手局に連続して次のデータを送信したい場合、上
記現在送信動作を行っている端末局から相手局へ、上記
トークン移行時間を0に設定して送信することにより、
次の送信データを蓄積していること上記相手局に示すも
のである。
【0026】また、本発明の請求項13に記載の無線通
信システムは、請求項10に記載の無線通信システムに
おいて、上記端末局間で、送信するデータが一時的に無
い時に、上記端末局間で上記省電力伝送モードのリンク
状態を継続したい場合、上記受信予定時間だけを送信す
るものである。
【0027】また、本発明の請求項14に記載の無線通
信システムは、請求項10に記載する無線通信システム
において、上記省電力伝送モードで動作する2端末局以
外の他端末局が、該2端末局の一方と新規に上記省電力
伝送モードでリンク確立することを希望する場合、上記
他端末局とリンク確立する端末局が、上記省電力伝送モ
ードのリンク要求を受け付け可能なように、データ受信
動作時にリンク待ち時間を設け、該リンク待ち時間の間
に、上記他端末局がリンク要求を行うものである。
【0028】また、本発明の請求項15に記載の無線通
信システムは、請求項14に記載の無線通信システムに
おいて、上記他端末によるリンク要求は、該他端末局に
おいて上記省電力伝送モードで動作する2端末局間で送
受信されているデータ受信し、該受信データの中から、
上記他端末がリンク希望している端末局が宛先アドレス
になっているデータを検索し、該データから上記他端末
がリンク希望している端末局のアドレスを検出し、上記
他端末がリンク希望している端末局から、相手局に対す
る応答信号であるアクノレッジ信号を受信すると同時に
他端末がリンク希望している端末局に対して上記リンク
要求を送信することにより行うものである。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、図1から
図7を用いて、本発明の実施の形態1における、無線ネ
ットワーク方式がインフラストラクチャモードである場
合の、無線通信システムについて説明する。本実施の形
態1においては、無線通信システムで動画像データを送
信する、無線通信による画像通信システムを例に挙げて
説明する。
【0030】まず、図1を用いて、本実施の形態1にお
ける無線通信システムの構成について説明する。図1
は、実施の形態1における無線通信による画像配信シス
テムの構成を示す図である。
【0031】図1における画像配信システムは、アクセ
スポイント(AP)1を中心とし、端末局A2、端末局
B3、端末局C4各々が、該AP1とリンクを確立して
いるものである。この画像配信システムの基本的なデー
タ送信動作は、まず端末局A2がユーザの操作によりサ
ービス要求5をAP1に対して送信し、AP1から動画
像データの配信サービス6を受ける。なお、AP1はこ
の配信サービス6を複数の端末局に対して同時に行うこ
とができる。
【0032】図2は、アクセスポイント(AP)の構成
を示すブロック図である。図2において、AP1は、無
線通信に関わる送受信を行う無線通信部10と、無線通
信のプロトコルに関する制御を行う通信コントローラ1
5と、各端末局2〜4にデータ送信しようとしたときに
伝送路にキャリアが存在して送信できない場合に送信が
可能になるまでの遅延時間を計測する遅延タイマ13
と、ある端末局にデータを送信した後、その次にデータ
送信予定の別のある端末局にデータを送信するまでの時
間を設定して計測するインターバルタイマ14と、AP
1全体システムを制御するシステムコントローラ18
と、AP1と外部機器とを接続する外部インターフェー
ス9とからなるものである。なお、本実施の形態1にお
ける通信コントローラ15は、米国の無線LAN規格で
あるIEEE802.11と、後述する本発明の省電力
伝送モードに関するプロトコルとを制御する。
【0033】また、上記無線通信部10は、高周波信号
を扱うRF部11とディジタル変復調および無線フレー
ムの処理を行うベースバンド処理部12とに分けられる
ものであり、本実施の形態1においては、ISM帯の周
波数帯域を利用したディジタル無線通信を実行するユニ
ットになっている。
【0034】また、上記通信コントローラ15には、通
信コントローラ15の主記憶用、またはデータの一時記
憶用としてメモリ16が接続され、システムコントロー
ラ18には、各端末局2〜4に配信する動画像データを
圧縮データとして記録するハードディスクドライブ17
と、該ハードディスクドライブ17から読み出したデー
タの一時記憶用、またはシステムコントローラ18の主
記憶用であるメモリ19とが接続されている。
【0035】以上のような構成を有する上記AP1が、
端末局A2から動画像データ送信の要求を受けた場合、
上記AP1は、無線通信により端末局A2からそのサー
ビス要求5を無線通信部10おいて受信し、システムコ
ントローラ18によって所定の動画像データをハードデ
ィスクドライブ17から読み出し、一時的にメモリ19
に記憶する。そして、そのメモリ19に一時記憶された
動画像データは、システムコントローラ18により、無
線通信部10の伝送状況に従って通信コントローラ15
のメモリ16に転送される。メモリ16に記憶された上
記動画像データは、通信コントローラ15の指示に従っ
てベースバンド処理部12に送られて処理され、無線信
号としてRF部11を介して端末局A2に送信される。
【0036】一方、図3は、端末局Aの構成を示すブロ
ック図である。図3において、端末局A2は、無線通信
に関わる送受信を行う無線通信部20と、AP1からの
送信データに含まれる送信予定時間データを記憶してカ
ウントするインターバルタイマ23と、無線通信のプロ
トコルに関する制御を行う通信コントローラ24と、端
末局A2全体の制御を行うシステムコントローラ26
と、圧縮された動画像データを伸長する画像デコーダ2
8と、伸長された動画像データを描画するディスプレイ
コントローラ30と、それを表示するディスプレイ32
と、上記無線通信部20の電源を上記インターバルタイ
マ23のカウントによりON/OFF可能な電源31と
からなるものである。また、上記通信コントローラ24
は、上述したAP1内の通信コントローラ15と同様、
米国の無線LAN規格であるIEEE802.11と、
後述する本発明の省電力伝送モードのプロトコルとを制
御する。
【0037】また、上記無線通信部20は、図2に示す
AP1の無線通信部10と同様、RF部21とディジタ
ル変復調および無線フレームの処理を行うベースバンド
処理部22とに分けられ、上記AP1と端末局A2とに
おける無線通信部10,20は互いにデータ送受信を行
うものである。また、上記通信コントローラ24には無
線通信部20において処理されたディジタルデータの一
時記憶用、または該通信コントローラ24の主記憶用で
あるメモリ25が接続され、上記画像デコーダ28には
画像伸長に使用するメモリ27が接続され、上記ディス
プレイコントローラ30にはディスプレイ32に表示す
る動画像データを記憶するメモリ29が接続されてい
る。
【0038】以上のような構成を有する端末局A2が、
AP1より無線信号を受信すると、無線通信部20にお
いて受信された無線信号は、RF部21で適当な中間周
波数に変換され、ベースバンド処理部22において復調
処理、及び判定されてディジタルデータに変換され、通
信コントローラ24によって、無線LAN規格であるI
EEE802.11と、後述する本発明の省電力伝送モ
ードに関するプロトコルとに従って判断、処理される。
そして、処理されたディジタルデータは、画像デコーダ
28において動画像データに伸長され、ディスプレイコ
ントローラ30によりディスプレイ32上に表示され
る。
【0039】次に、図4を用いて、本実施の形態1にお
ける無線通信による画像配信システムの、省電力伝送モ
ードでの無線通信動作について説明する。図4は、実施
の形態1における画像配信システムの省電力伝送モード
でのデータ送信状態を示すタイムチャートである。図4
におけるリンク手順39とは、上述した標準規格のプロ
トコルを使用して、端末局A2、端末局B3、端末局C
4が、上記AP1と情報交換できるようにリンクを確立
し、上記AP1に対して本発明の省電力伝送モードによ
るサービス要求5を送信した後、上記AP1から省電力
伝送モードでサービス配信6を受ける体制が整った状態
に至るまでの手順をいい、リンク手順39が完了した時
点においては、各端末局2〜4が上記AP1とリンクが
確立されているものとする。また、本実施の形態1にお
ける、無線通信方式、及び省電力伝送モードへ移行する
までの情報交換にかかる通信プロトコルは、米国の無線
LAN規格であるIEEE802.11に準拠して行
う。
【0040】まず、上記AP1は、端末局A2に送信す
る動画像データに、該端末局A2に対して次の動画像デ
ータを送信開始するまでの時間である送信予定時間デー
タ55が付加されているAデータ47を送信する。上記
Aデータ47を受信した端末局A2は、受信を完了した
ことを示すアクノレッジ信号50をAP1に対して応答
するとともに、上記端末局A2内のインターバルタイマ
23に、上記送信予定時間データ55が示す所定の時間
をセットし、電源31内の無線通信部20の電源をOF
Fする。そして、電源31内の無線通信部20の電源が
OFFされると同時に、上記インターバルタイマ23の
カウントを開始し、上記送信予定時間データ55が示す
値である休眠時間35の間、端末局A2の無線通信部2
0には電源供給されなくなる。つまり、上記休眠時間3
5の間端末局A2ではいかなる送受信動作も行われなく
なる。これにより、従来では受信されていたBデータ4
8、Cデータ49の受信がされなくなり、端末局A2に
おいて不必要な受信動作による電力消費をなくすことが
できる。なお、以上の動作は、上記端末局B3及び端末
局C4においても同様であり、上記端末局B3において
はBデータ48のみ、また端末局C4においてはCデー
タ49のみが受信されるようになる。
【0041】また、図4におけるサイクルタイム43
は、上記AP1が任意に決定するデータ伝送にかかるシ
ーケンス時間であり、該AP1は上記省電力伝送モード
でAP1とリンクしている全ての端末局2〜4に対し
て、上記サイクルタイム43内で、データ伝送を終了す
るようにしている。
【0042】ここで、上記AP1から各端末局2〜4へ
送信される、上記送信予定時間データ55を含むデータ
の構成について説明する。図5は、実施の形態1におけ
るAPから各端末局に送信されるデータの構造を示す図
である。
【0043】図5おいて、Aデータ47、Bデータ4
8、Cデータ49は、AP1から端末局A2、端末局B
3、端末局C4それぞれに送信される上記送信予定時間
データ55を含む動画像データであり、該データ47〜
49は、上記AP1がある端末局へデータ送信を終了す
る毎に、該端末局に対する次の送信に必要なデータ量の
動画像データを、メモリ19からメモリ16に転送さ
せ、該転送された動画像データに、上記通信コントロー
ラ15において上記送信予定時間データ55を付加して
作成するものである。また、上記次の送信に必要なデー
タ量は端末局毎に異なる値であり、該データ量は各端末
局において必要とするデータの伝送レートによって決定
されるものである。また、上記端末局のデータ量は、該
データをAP1から端末局に伝送するのに必要な伝送時
間として管理され、ここではAデータ47の伝送時間を
Aデータ長59、Bデータ48の伝送時間をBデータ長
60、Cデータ49の伝送時間をCデータ長61とす
る。従って、例えばAP1の最大伝送レートが10Mb
psであり、端末局A2が必要とする伝送レートが2M
bpsであり、上記サイクルタイム43が1msecと
すれば、Aデータ長59の値は、(2Mbps/10M
bps)×1msec=200μsecとなる。
【0044】つまり、上記AP1は、Aデータ47を端
末局A2へ送信する直前に、メモリ16から通信コント
ローラ15内の送信データバッファ62に移し、通信コ
ントローラ15内の送信予定時間データバッファ56に
は、Aデータ長59と上記アクノレッジ信号50にかか
る時間とを加えたAスロット38を上記サイクルタイム
43から差し引いた値である送信予定時間データ55
(ただし、実際にAP1から送信されるAデータ47に
含まれる送信予定時間データ55の値は、上記送信予定
時間データバッファ56にセットされた値から、遅延タ
イマ13でカウントした値である遅延時間データ63を
引いた値となる)をセットし、上記送信データバッファ
62内のAデータ47と、上記送信予定時間データバッ
ファ56内の送信予定時間データ55とを、無線フレー
ム58内のデータ領域であるMACフレーム57のデー
タとする。
【0045】ここまでの説明では、AP1とリンクを確
立しているすべての端末局2〜4が、上記AP1からサ
イクルタイム43内でデータ受信後、次のデータを受信
するまでの間、電源31内の無線通信部20の電源をO
FFにして電力消費を削減する省電力伝送モードで動作
している場合について説明したが、上記AP1とリンク
を確立している複数の端末局の中に、上述したような省
電力伝送モードで動作しない端末局が含まれている場合
も考えられる。
【0046】以下、図6を用いて、このような場合につ
いて説明する。上記省電力伝送モードで動作しない端末
局は、省電力伝送モードのサイクルタイム43とは無関
係にデータの送受信を行う。しかし、動画像データのよ
うにリアルタイムな送信が必要なデータは、単位時間あ
たりに伝送しなければならないデータ量が決まっている
ので、上記AP1は、上記サイクルタイム43内で、割
り込んでくる省電力伝送モードで動作しない端末局に対
して対処しつつ、省電力伝送モードで動作している端末
局に対して対処できるようにしなければならない。
【0047】ここでは、省電力伝送モードで動作する端
末局A2が上記AP1からデータ受信する際に、省電力
伝送モードで動作しない端末局B3からAP1に対して
データ送信がなされた場合を例に挙げて説明する。図6
は、本実施の形態1において、省電力伝送モードで動作
する端末局Aに伝送遅延が発生した場合のタイムチャー
トである。
【0048】図6において、まずAP1は、端末局A2
に対してAデータ76を送信する。Aデータ76を受信
した端末局A2では、アクノレッジ信号79を応答する
とともに、該Aデータ76に含まれる送信予定時間デー
タ69を読み取り、電源31内の無線通信部20の電源
をOFFする。そして、該送信予定時間データ69に基
づく休眠時間73が経過後、電源31内の無線通信部2
0の電源をONにし、次のAP1から送信されるAデー
タ76の受信待ち状態にはいる。しかし、上記休眠時間
73が終了し、端末局A2の送信予定時間になったとき
に、省電力伝送モードで動作しない端末局B3から上記
AP1に対してAPデータ75の送信が行われた場合、
上記AP1は端末局A2に対してAデータ76の送信動
作を行うことができなくなる。このとき、AP1は遅延
タイマ13をセットしてカウントを開始し、端末局A2
がAP1からデータ受信開始するまでの遅延時間データ
63を計測していく。そして、AP1は端末局B3から
APデータ75の受信が終了すると同時に、上記遅延タ
イマ13のカウントを終了し、さらに端末局A2に送信
する予定であったAデータ76内の送信予定時間データ
69を、該送信予定時間データ69から上記遅延タイマ
13が計測した遅延時間データ63を差し引いた遅延送
信予定時間データ68に変更し、該遅延送信予定時間デ
ータ68を含むAデータ76を、上記端末局A2に対し
て送信する。そして、上記送信予定時間データ69より
送信が遅延した時間が差し引かれた遅延送信予定時間デ
ータ68を受け取るたった端末局A2は、上記遅延送信
予定時間データ68に基づいた休眠時間74の間、上記
電源31内の無線通信部20の電源をOFFにする。こ
のように、上記AP1が端末局A2に対して送信予定時
間経過後にデータ送信動作を行えない場合は、遅延タイ
マ13によりその送信予定時間からの経過時間である遅
延時間データ63を計測し、該遅延時間データ63を無
線通信部20の電源をOFFにする休眠時間から差し引
いて電源OFFにする時間を短くすることにより、端末
局A2のデータ受信動作に割り込んで行われる上記端末
局B3から上記AP1へのアクセスに対しても対処しつ
つ、上記省電力伝送モードのサイクルタイム43内で上
記端末局A2に対してもデータ送信を行うことができ、
その結果として端末局A2の伝送レートを一定に保つこ
とができる。
【0049】一方、省電力伝送モードで動作していない
端末局B3では、上記APデータ75を送信した後、A
P1からアクノレッジ信号77の応答があることを期待
して受信待ち状態になっている。しかし、上記AP1か
らは、他局である端末局A2宛てのAデータ76が送信
されているので、上記端末局B3は、その送信期間の
間、上記AP1からのアクノレッジ信号77の応答待ち
時間78となる。そしてAP1が、端末局A2へのAデ
ータ76の送信を完了した後、端末局B3に対して受信
完了を示すアクノレッジ信号77を応答し、端末局B3
では、該アクノレッジ信号77を受信し、上記AP1へ
のデータ送信を完了する。
【0050】さらに、本実施の形態1の無線通信システ
ムでは通常のCSMA方式を使用しているため、AP1
が上述した動画像データのようなアプリケーションによ
り発生する長い無線フレームを伝送した直後において
は、上記AP1に対して端末局からのアクセス要求が多
くなることが予想される。このことを解消するために、
本実施の形態1の画像配信システムにおいては、省電力
伝送モードで各端末局に送信するデータをなるべく分散
させて送信するようにする。
【0051】つまり、図4で示すように、AP1が各端
末局2〜4にデータ47〜49を送信し、それに応答す
るアクノレッジ信号50を各端末局2〜4より受信して
から次の端末局へデータ送信するまでの送信間隔時間4
4を同じにし、各端末局に対するデータ送信を、上記省
電力伝送モードのサイクルタイム43内において均等に
分散させる。なお、図4においては各スロット36〜3
8が同じ長さになっているが、該各スロット36〜38
は各端末局2〜4が必要とする伝送レートにより決定さ
れる時間であるため同一である必要はない。
【0052】以上の説明では、上記端末局2〜4がはじ
めから省電力伝送モードでAP1とリンク確立されてい
る場合について、また省電力伝送モードで動作する端末
局A2と省電力伝送モードで動作しない端末局B3とが
AP1とリンク確立されている場合について説明した
が、例えばAP1とリンク確立されている端末局A2及
び端末局B3が省電力伝送モードで動作するものであっ
て、該端末局A2、端末局A3に対してAP1からデー
タ送受信が行われているときに、新たに端末局C4から
AP1に対して省電力伝送モードでのリンク確立要求が
発生する場合が考えられる。
【0053】以下、このような場合について、図7を用
いて説明する。図7は、新たに端末局Cが省電力伝送モ
ードでAPに対してリンク加入する時のタイムチャート
である。図7において、上記AP1は、端末局A2と端
末局B3とに対して、上述した省電力伝送モードでデー
タ送信しているものとする。そして、上記AP1が端末
局A2へAデータ80を送信し、端末局A2からアクノ
レッジ信号82が応答されるまでの期間であるAスロッ
ト83が終了した後、上記AP1が端末局C4から省電
力伝送モードでのリンクを要求するリンク要求信号84
を受けたとする。この場合、上記AP1はこのリンク要
求信号84を受理してリンク要求受理信号85を端末局
C4に送信する。
【0054】上述したように上記AP1では、動画像デ
ータのようなアプリケーションにより発生する長い無線
フレームを伝送した直後に、上記AP1に対して端末局
からのアクセス要求が多くなるのを解消するため、省電
力伝送モードで動作する各端末局に対する送信間隔時間
89を均等にするようにしている。従って、上記端末局
C4が加入すれば、今までの送信間隔時間89では対応
できなくなるため、次にAP1から端末局B3へBデー
タ90が送信されるまでに、Bデータ90に含まれる送
信予定時間データ91を変更し、次のサイクルタイム8
6においては、端末局A,B,Cの送信間隔時間92が
同じになるようにする必要がある。
【0055】ここで上記省電力伝送モードで動作してい
るときの、上記AP1の通信コントローラ15の動作に
ついて説明すると、一つの端末局、例えば端末局A2へ
Aデータ80を送信し、該端末局A2からアクノレッジ
信号82が応答されると、次に端末局B3にデータ送信
するまでの時間、つまり送信間隔時間89をインターバ
ルタイマ14にセットしてカウントを開始し、そのセッ
ト時間がタイムアップすると、次の端末局B3へのデー
タ送信を開始するようになっている。よって、上記端末
局C4が新たに省電力伝送モードに加入した場合は、次
のサイクルタイム86から、上記インターバルタイマ1
4に設定する設定値を、上記サイクルタイム86から、
各端末局2〜4へ送信予定の各データ長59〜61の総
和を引いた残りの時間を3分割した値に変更する。この
ようにして、新規に端末局が省電力伝送モードでリンク
加入する場合は、上記AP1によって、該AP1とリン
ク確立している全ての端末局の各送信予定時間を調整し
て、各端末局へのAP1からのデータ送信間隔が均一に
することで行うことができる。
【0056】以上のことより、本実施の形態1の無線通
信システムによれば、上記AP1とリンクを確立してい
る複数の端末局2〜4に、上記AP1から次に送信され
る送信予定時間データ55を含むデータを送信し、上記
複数の端末局2〜4は該データを受信して上記送信予定
時間データ55を読取り、その間電源31内の無線通信
部20の電源をOFFにして電力消費をなくす省電力伝
送モードで動作するので、受信する必要のないデータを
受信することにより生じていた無駄な電力消費をなくす
ことができ、各端末局において不必要な受信動作による
電力消費を削減することができる。さらに、上記省電力
伝送モードで動作する各端末局2〜4に対して上記AP
1から送信する各データの送信間隔をサイクルタイム内
において均等にしたので、送信データが動画像データな
ど、長い無線フレームなっても、データ送信直後にAP
1に対する端末局からのアクセス要求がかたまらないよ
うにすることができ、また、新たに省電力伝送モードで
AP1とリンク確立要求する端末局が発生しても、上記
AP1から送信する各データの送信間隔を均等にするよ
うに上記送信予定時間データを変更すればよいので、A
P1に対して新たな端末局を容易に省電力伝送モードで
リンク確立することができる。
【0057】また、上記AP1とリンク確立している複
数の端末局の中に、上述した省電力伝送モードで動作す
るものと、上記省電力伝送モード以外で動作するものと
があって、上記省電力伝送モード以外で動作する端末局
が省電力伝送モードのサイクルタイム43に従わずに、
割り込んで上記AP1にデータを送信し、上記省電力伝
送モードで動作する端末局が送信予定時間になってもA
P1からデータ受信できない場合、該送信予定時間から
の遅延時間をタイマ13により計測し、その遅延時間デ
ータ分をAP1からの送信データに含まれる通常の送信
予定時間データから差し引くことにより、上記省電力伝
送モードのサイクルタイム43を一定に保つことができ
る。
【0058】(実施の形態2)以下、図8から図12を
用いて、本発明の実施の形態2における、無線ネットワ
ーク方式がアドホックモードである場合の、無線通信シ
ステムについて説明する。まず、図8を用いて、本実施
の形態2における無線通信システムの構成について説明
する。図8は、実施の形態2における無線通信システム
の構成を示す図である。
【0059】図8における無線通信システムは、端末局
A100、端末局B101、端末局C102、端末局D
103が、相互にデータ交換を行うアドホックモードで
動作している。
【0060】本実施の形態2においては、端末局A10
0がユーザによって操作されており、端末局B101と
は情報交換が行われるが、その他の端末局C,Dとは情
報交換を行わないものとする。
【0061】しかし、このような場合においても、CS
MA方式の無線通信システムでは、上記端末局A100
が情報交換を行わない端末局C102、及び端末局D1
03が送信する無線フレームも該端末局A100で受信
し、復調し、ディジタルデータを再生して、無線フレー
ムに含まれる宛先アドレスを検出し、自局宛てのデータ
ではない場合には、これを破棄するという不必要な受信
動作を行い、無駄な電力を消費する。
【0062】従って、本実施の形態2においては、端末
局A100が端末局B101のみと情報交換を行うもの
であるので、端末局A100と端末局B101との間
で、通常の伝送状態から電力消費を抑える省電力伝送モ
ードに状態を変更する。
【0063】図9は、端末局A100の構成を示すブロ
ック図である。図9において、上記端末局A100は、
無線通信を行うRF部109と、変復調などのベースバ
ンド処理を行うベースバンド処理部110とからなる無
線通信部104と、該無線通信部104を制御し、且つ
通信プロトコルを処理する通信コントローラ107と、
次に端末局Bからデータを受信するまでの時間である受
信予定時間データを記憶してカウントするインターバル
タイマ106と、端末局A100全体の制御を行うシス
テムコントローラ、及びユーザが操作する入力装置、ユ
ーザにデータを表示するディスプレイからなるシステム
部108と、上記無線通信部104の電源をON/OF
F可能な電源105とで構成されている。なお、他の端
末局101〜103の構成は、上記端末局A100と同
様であるため、ここでは説明を省略する。また、本実施
の形態2における通信コントローラ107の通信プロト
コルの処理は、米国無線LAN規格であるIEEE80
2.11と、省電力伝送モードに関するプロトコルとを
制御するものである。
【0064】次に、図10を用いて、本実施の形態2の
無線通信システムにおける、端末局A,Bの省電力伝送
モードでの動作について説明する。図10は、実施の形
態2における無線通信システムの省電力伝送モードにお
けるタイムチャートを示す。まず、端末局A100が端
末局B101とだけ通信する場合、該両端末局A,Bは
省電力伝送モードに移行する。この省電力伝送モードへ
移行するリンク手順113は、相互に通信を行う端末局
A,B同士が、IEEE802.11などの標準規格に
より定められた通信プロトコルで、相互に通信できるよ
うにリンクを行い、どちらか一方の端末局からもう一方
の相手端末局に省電力伝送モード移行要求を送信し、相
手端末局がこれを受理するまでの手順をいい、上記省電
力伝送モード移行リンク手順113が完了した時点で、
端末局A100と端末局B101とは、省電力伝送モー
ドでリンク確立され、省電力伝送モードのリンク要求を
行った端末局から、図10では端末局A100から、省
電力伝送モードによる通信を開始する。したがって、端
末局A100からの省電力伝送モード移行要求を受理し
た端末局B101では受信状態を維持する。
【0065】上記端末局A100が端末局B101に対
してBデータ114を送信すると、端末局Bでは、Bデ
ータ114を受信し、該受信データに誤りが無ければア
クノレッジ信号117を応答する。この各端末局A,B
から送信されるデータ中には、受信開始時間データ11
5と、トークン移行時間データ116とが含まれる。な
お、上記受信開始時間データ115と上記トークン移行
時間データ116とは常にペアになっているので、これ
をまとめて受信予定時間データとする。
【0066】端末局A100では、自局が送信したBデ
ータ114に含まれる受信開始時間データ115に示さ
れる所定時間を、端末局A100内のインターバルタイ
マ106に設定してカウントを開始し、該インターバル
タイマ106がタイムアップするまで、電源105内の
無線通信部104の電源をOFFにする。この電源10
5内の無線通信部104の電源をOFFにしている期間
である休眠時間119の間は、端末局A100において
受信動作にかかる電力消費がなくなり、消費電力が削減
できる。
【0067】一方、端末局B101では、端末局A10
0に対してアクノレッジ信号117を送信後、所定のリ
ンク待ち時間118の間受信動作を継続した後、受信し
たBデータ114より検出した上記受信開始時間データ
115から上記リンク待ち時間118を引いた値を、自
局のインターバルタイマ106にセットしてカウントを
開始し、端末局A100と同様、電源105内の無線通
信部104の電源をOFFにする。この電源105内の
無線通信部104の電源をOFFにしている期間である
休眠時間123の間は、端末局B101において受信動
作にかかる電力消費がなくなり、消費電力が削減でき
る。
【0068】そして、上記端末局A100、端末局B1
01ともに、上記アクノレッジ信号117から受信開始
時間データ115が示す時間経過後に、電源105内の
無線通信部104の電源をONにする。このとき端末局
B101は、CSMA方式のアクセス手順に従って、端
末局A100にAデータ121を送信する。このAデー
タ121には、Bデータ114と同様、上記受信開始時
間データ115と、トークン移行時間116とが含まれ
ており、端末局B101が端末局A100から応答信号
であるアクノレッジ信号117を受信した後、上述した
同様の手順により、両端末局A,Bの電源105内の無
線通信部104の電源をOFFにする。
【0069】このように、上記端末局A100と端末局
B101とは、相互にデータ交換する時間を指定し、そ
のデータ交換を行う時間までは無線通信に関わる電力を
OFFにして、全体の電力消費量を削減する。
【0070】上述したようにリンク確立されている端末
局A,Bでの情報交換は、基本的にトークンを交互に交
換しながら行われるので、端末局A100が送信を行え
ば、次は端末局B101が送信を行う。この時、トーク
ンを渡された端末局は、トークン移行時間データ116
に基づく送信動作開始時間120以内に送信動作を開始
する。これは、端末局A100が端末局B101からの
データを受信開始するまでの間に、例えば端末局B10
1の電源が切れたり、通信圏外に移動したようなリンク
切断要因が発生した場合、上記送信動作開始時間120
を経過しても次のデータがこないときには、上記端末局
A100が再度端末局B101の呼び出しなどの動作を
行い、端末局A100を不必要に同じ状態に留まらせな
いようにするためである。
【0071】しかしながら、端末局A100からトーク
ンを渡された端末局B101が、必ず送信データを持っ
ているとは限らない。例えば、端末局B101を操作す
るユーザの入力操作待ちなどによって、端末局A100
側で長い時間の待ち状態が発生してしまうことがある。
このような場合、その待ち状態の間、上記省電力伝送モ
ードを継続する方法について、図11を用いて説明す
る。
【0072】図11において、端末局A100から端末
局B101にトークンが渡された時に、端末局B101
に送信データが無い場合、上記受信開始時間データ11
5、及びトークン移行時間データ116からなる上記受
信予定時間データ133のみを、送信動作開始時間13
2内に端末局A100に対して送信するようにする。端
末局A100では、該受信予定時間データ133を受信
すると、アクノレッジ信号134を応答して、上記リン
ク待ち時間135の経過後、自局の電源105内の無線
通信部104の電源をOFFにする。
【0073】一方、端末局B101では、上記端末局A
100からアクノレッジ信号134を受信後、すぐに自
局の電源105内の無線通信部104の電源をOFFに
する。
【0074】このような動作を継続することにより、上
記端末局A100と端末局B101とは、省電力伝送モ
ードによりリンクを継続しつつ、上述したリンク切断要
因が発生してないことを確認することができる。
【0075】また、上記端末局同士の情報交換におい
て、1回に送信できる無線フレーム中のデータ(以下、
「データフレーム」という。)は、無線通信の場合最大
データ長が限られており、1回のデータフレームに収ま
らないデータは、複数のデータに分割して送信される。
このような場合、その送信データを複数のデータに分割
して、連続して送信する方法について、図11を用いて
説明する。
【0076】図11において、端末局A100に、上述
したような連続データが存在する場合、次のデータフレ
ームには、端末局A100が自局がトークンを待つこと
を示すために、端末局B101に送信するデータに含ま
れるトークン移行時間データ116を0にして、端末局
B101に送信する。該データを受信した端末局B10
1では、トークン移行時間データ116が0であること
を検出することで、端末局A100がさらに送信データ
を保持していることが分かるため、端末局B101は、
受信開始時間経過後に電源105内の無線通信部104
の電源をONにしたとき、データ送信しないで受信状態
で待機し、端末局A100からのBデータ138を待ち
受ける。そして、端末局B101は、Bデータ138を
受信後にアクノレッジ信号134を応答し、リンク待ち
時間135の経過後に電源105内の無線通信部104
の電源をOFFにする。
【0077】このように、省電力伝送モードでネットワ
ークを形成する端末局A,B間においては、送信データ
にトークンがどちらの端末局にあるかが認識できるトー
クン移行時間データ116が含まれているので、次の情
報交換を行う前にトークンがどちらの端末局にあるかが
明確になり、受信開始時間時に双方が同時に送信を行う
ような競合状態を避けることができる。
【0078】以上に説明した省電力伝送モードは、2端
末局間で動作するものを前提としている。そして省電力
伝送モード以外の他の端末局は、通常の標準規格、例え
ば無線LAN規格であるIEEE802.11による通
信を行うため、省電力伝送モードでネットワークしてい
る端末局にはリンクできない。従って、省電力伝送モー
ド以外で動作する端末局が、標準規格のリンク手順では
応答を得られない省電力伝送モードで動作している端末
局とリンクを希望する場合、まずリンクを希望する端末
局が省電力伝送モードでネットワークされていることを
検出するために、伝送されている他局の無線フレームを
受信して、該無線フレーム中にある宛先アドレスを検索
し、上記リンクを希望する省電力伝送モードで動作する
端末局の存在を確認する。もし、上記リンクを要求する
端末局のアドレスを、宛先アドレス中に見つけることが
できれば、上記リンク希望している端末局も省電力伝送
モードにて動作する端末局とネットワークを確立するこ
とが可能になる。なぜなら、上述したように省電力伝送
モードで受信動作を行う端末局、すなわち上記アクノレ
ッジ信号を送信する端末局は、上記アクノレッジ信号を
応答した後、上記リンク待ち時間の間、受信動作を継続
しているため、その間にリンク待ち時間にリンク要求信
号を送信すればよい。
【0079】以下、図12を用いて、省電力伝送モード
以外で動作していた端末局が、省電力伝送モードに加入
する方法について説明する。図12は、省電力伝送モー
ドで動作する端末局を加入させる手順を示すタイムチャ
ートである。図12において、上記端末局A100と端
末局B101とは、省電力伝送モードによってネットワ
ークを形成し、データ交換を行っているものとする。そ
して、上記端末局A100に対して、端末局C102が
リンクを希望しているとする。
【0080】このような場合、まず端末局C102は、
端末局C102は他局の無線フレームを受信して、上記
宛先アドレス中に端末局A100のアドレスを検索す
る。
【0081】図12においては、上記端末局B101か
らAデータ152が端末局A100へ送信されており、
このAデータ152の宛先アドレスは、端末局A100
になっている。よって上記端末局C102は、上記端末
局B101から端末局A100に対するデータより端末
局A100のアドレスを検出し、端末局A100が自局
とネットワーク可能な同一空間に存在することを知ると
ともに、端末局A100が端末局B101へ応答するア
クノレッジ信号153を送信した後、リンク待ち時間1
54の間、受信動作を継続しているので、上記リンク待
ち時間154が経過するより早くリンク要求信号155
を送信する。上記リンク要求信号155を受信した端末
局Aは、受信完了を示すアクノレッジ信号153を応答
し、もし該リンク要求信号155を受理することが可能
であれば、リンク要求受理信号156に、該端末局A1
00と端末局C102との間で省電力伝送モードにより
データ送受信を行うのに必要な受信開始時間データ16
1、及びトークン移行時間データ162を含む受信予定
時間データ159を付加し、端末局C102へ送信す
る。
【0082】上記端末局C102は上述した手順と同様
に、端末局A100に対してアクノレッジ信号157を
応答するとともに、リンク待ち時間160だけ受信動作
を継続して、自局の電源105内の無線通信部104の
電源をOFFにする。その後、端末局A100は、端末
局B101と端末局C102とに対して、省電力伝送モ
ードによる独立した2つのリンクを行い、各端末局B,
Cとデータ交換を行う。
【0083】以上のことより、本実施の形態2の無線通
信システムによれば、端末局A100と端末局B101
との間で省電力伝送モードで情報交換を行う場合、各端
末局から出力するデータ受信開始時間データ115及び
トークン移行時間データ116とを含むようにし、該デ
ータを受信した端末局が応答信号であるアクノレッジ信
号を出力すると、上記データを出力した端末局が上記受
信開始時間データが示す休眠時間119の間、電源10
5内の無線通信部104の電源をOFFにして、その期
間送受信動作を行わないようし、アクノレッジ信号を出
力した端末局側では、リンク待ち時間118が経過後、
上記データ受信開始時間データ115から該リンク待ち
時間118を差し引いた時間である休眠時間123の
間、電源105内の無線通信部104の電源をOFFに
して、その期間送受信動作を行わないようするので、情
報交換する端末局間で相互にデータ交換する時間を指定
し、その時間まで無線通信に関わる電量消費を行わない
ようにして全体として消費電力を削減することができ
る。
【0084】さらに、上記端末局間において、データ送
信する端末局にデータがない場合には、上記トークン移
行時間データ116とデータ受信開始時間データ115
とのみからなる受信予定時間データを、相手端末局へ送
信するようにするので、省電力伝送モードによりリンク
を継続しつつ、リンク切断要因が発生していないことを
確認することができ、さらに上記トークン移行時間デー
タ116を0に設定して相手端末局に送信することによ
り、該相手端末局が送信するデータがまだあることをあ
らかじめ認識でき、相手端末局に対して連続してデータ
を送信することができる。
【0085】
【発明の効果】以上のことにより、本発明の請求項1に
記載する無線通信システムによれば、ユーザが操作する
複数の端末局と、該端末局の要求に対して必要なサービ
スを提供するアクセスポイントとで構成され、上記各端
末局及びアクセスポイントが、データを無線で送受信す
る送受信手段を有し、上記各端末局が、設定されたユニ
ークなアドレスにより自局宛てのデータを識別するアド
レス識別手段を有し、伝送プロトコルは米国のIEEE
802.11などの標準規格が実行可能であるCSMA
方式による無線通信システムにおいて、上記アクセスポ
イントは、該アクセスポイントから上記各端末局に送信
される上記アプリケーションのデータに、上記端末局へ
の現データ送信終了から、次に予定されている該端末局
からのデータ送信開始までの時間差を示す送信予定時間
を付加する送信予定時間付加手段を有し、上記各端末局
は、上記アクセスポイントより受信した上記送信予定時
間を含むデータから、該送信予定時間を読み取る送信予
定時間読取手段と、上記送信予定時間に示された時間を
計測するタイマと、上記タイマに従って、上記各端末局
の送受信手段の電源をON/OFF可能な電源とを有
し、該標準規格で定められた手順で、上記アクセスポイ
ントと上記各端末局間のデータ交換が可能になるように
リンクを確立した後、上記各端末局が上記アクセスポイ
ントに対して特定のアプリケーションのサービスを要求
する場合、当該無線通信システムは、上記アクセスポイ
ントが、上記送信予定時間を含むデータを送信し、該デ
ータを受信した上記端末局が、上記送信予定時間の間、
該端末局の送受信手段の電源をOFFし、上記送信予定
時間を経過後、再び該送受信手段の電源をONして上記
データを受信する、省電力伝送モードで動作するので、
上記送受信手段の電源をOFFしている期間には、他局
宛のデータを受信することなく、受信にかかる電力消費
を抑えることができる。
【0086】本発明の請求項2に記載する無線通信シス
テムによれば、請求項1に記載の無線通信システムにお
いて、上記送信予定時間は、上記端末局の要求する上記
サービスの必要とするデータの伝送レートと、上記アク
セスポイントの最大伝送レートと、上記アクセスポイン
トが任意に決定する上記各端末局へのデータ送信の周期
であるサイクルタイムと、により決定されるので、上記
送信予定時間を複数の上記端末局に対して送信する場合
であっても、上記端末局の要求するサービスが必要とす
る伝送レートの違いから、送信予定時間の算出が複雑に
なることを防ぐことができる。
【0087】本発明の請求項3に記載する無線通信シス
テムによれば、請求項1に記載の無線通信システムにお
いて、上記省電力伝送モードで動作する上記端末局は、
上記アクセスポイントより受信したデータが自局宛ての
正しいデータであると判断した場合、上記アクセスポイ
ントに対して応答信号であるアクノレッジ信号を出力す
ると共に、該受信したデータから上記送信予定時間読取
手段により上記送信予定時間を読取って該端末局の上記
タイマに設定して、上記送信手段の電源をOFFにした
後、上記タイマによりカウントを開始し、上記タイマに
おいて上記送信予定時間をカウント終了後、上記送信手
段の電源をONにするようにしたので、上記アクセスポ
イントと上記端末局、双方で独立してカウントする上記
送信予定時間までの時間の精度を高め、送受信のタイミ
ングが外れることを防ぐことができる。
【0088】本発明の請求項4に記載する無線通信シス
テムによれば、請求項1に記載する無線通信システムに
おいて、上記アクセスポイントとリンク確立している複
数の端末局内に、上記省電力伝送モード以外で動作する
端末局が少なくとも一つある場合、上記アクセスポイン
トは、上記送信予定時間の経過後、上記省電力伝送モー
ドで動作する端末局に対して上記データを送信する際
に、上記省電力伝送モード以外で動作する他端末局から
のデータ送信があれば、上記他端末局からのデータを受
信し、該データの受信完了後に上記他端末局に対して上
記アクノレッジ信号を送信する前に、上記送信予定時間
が過ぎている上記省電力伝送モードで動作する端末局に
対して、先に上記送信予定時間を含むデータを送信した
後、上記他端末局に対して上記アクノレッジ信号を送信
するようにしたので、上記送信予定時間を過ぎている省
電力伝送モードによる上記端末局へのデータ送信を優先
することにより、該端末局のデータ伝送レートの変動を
最小限にすることができる。
【0089】本発明の請求項5に記載の無線通信システ
ムによれば、請求項4に記載の無線通信システムにおい
て、上記アクセスポイントは、上記送信予定時間が経過
した後から、上記端末局に上記データを送信するまでの
時間を計測する遅延タイマを有し、上記アクセスポイン
トが上記送信予定時間経過後も、上記省電力伝送モード
で動作する端末局に対してデータを送信できない場合、
該端末局に対して送信する上記データに含まれる上記送
信予定時間を、該送信予定時間の値から上記遅延タイマ
で計測した遅延時間を差し引いた遅延送信予定時間に変
更して送信するようにしたので、遅延した時間を上記サ
イクルタイムの1周期で補正することにより、伝送レー
トの変動を最小限にすることができる。
【0090】本発明の請求項6に記載の無線通信システ
ムによれば、請求項4に記載の無線通信システムにおい
て、上記他端末局は、上記アクセスポイントに対してデ
ータ送信後、上記アクセスポイントから受信したデータ
が自局宛ての上記アクノレッジ信号ではなく、上記省電
力伝送モードで動作する端末局へのデータであることを
検出した場合、上記アクセスポイントが上記データの送
信が終了し、自局宛ての上記アクノレッジ信号が送信さ
れるまで受信状態を継続するアクノレッジ応答待ちモー
ドで動作するようにしたので、省電力伝送モードによる
データ送信を優先させることにより、該端末局のデータ
伝送レートの変動を最小限にすることができる。
【0091】本発明の請求項7に記載の無線通信システ
ムによれば、請求項1に記載の無線通信システムにおい
て、請求項1に記載の無線通信システムにおいて、上記
アクセスポイントは、上記省電力伝送モードで動作する
複数の端末局からサービス要求がランダムに発生して
も、上記アクセスポイントの最大伝送レートと、上記各
端末局の要求する上記サービスの必要とするデータの伝
送レートと、上記アクセスポイントが任意に決定する上
記各端末局へのデータ送信の周期であるサイクルタイム
と、上記省電力伝送モードで動作する端末局の台数と、
により、上記各端末局へ上記データを送信する間隔時間
が一定になるように、上記送信予定時間をコントロール
するようにしたので、動画像のデータのように比較的長
い無線フレームの後には、省電力伝送モード以外の端末
局の送信要求が多数発生する確率が高いことから、上記
省電力伝送モードによるデータ伝送を分散させることに
より、無線チャンネルの競合する確率を低くせしめ、伝
送レートを安定させるようにコントロールすることがで
きる。
【0092】本発明の請求項8に記載する無線通信シス
テムによれば、請求項7に記載の無線通信システムにお
いて、ある端末局から上記アクセスポイントに対して上
記省電力伝送モードによるリンク要求が行われた場合、
上記アクセスポイントは、該ある端末局の上記省電力伝
送モードによるリンク加入を、上記リンク要求されたタ
イミングによらず、該リンク要求された時点の次のサイ
クルタイムにおいて行うようにしたので、上記サイクル
タイムを基準にすることにより、送信するデータの送出
タイミングを均等に制御することができる。
【0093】本発明の請求項9に記載の無線通信システ
ムによれば、請求項7に記載の無線通信システムにおい
て、上記アクセスポイントは、上記サイクルタイムを管
理するサイクルタイマと、上記各端末局へ送信する上記
データの送信間隔時間を管理するインターバルタイマ
と、を有し、上記サイクルタイムと、上記各端末局の上
記無線フレーム長の総和との差を、上記省電力伝送モー
ドでデータ伝送が必要な端末局の台数で分割した値を、
上記インターバルタイマに設定してカウントし、上記各
端末局へ送信する上記データの送信間隔時間が一定にな
るように、上記送信予定時間をコントロールするように
したので、上記サイクルタイムと実際に伝送する無線フ
レーム長との差により無線フレーム間隔時間とすること
により、上記省電力伝送モードの端末局の台数が変動し
ても、瞬時に上記無線フレームの間隔時間を変更するこ
とができる。
【0094】本発明の請求項10に記載する無線通信シ
ステムによれば、ユーザに対してアプリケーションを提
供する複数の端末局で構成され、上記端末局は、データ
を無線で送受信する送受信手段と、該端末局に設定され
たユニークなアドレスにより自局宛てのデータを識別す
るアドレス識別手段とを有し、伝送プロトコルは米国の
IEEE802.11などの標準規格が実行可能である
CSMA方式による無線通信システムにおいて、上記端
末局の送信動作としては、送信するデータの中に、次に
自局が受信動作を開始するまでの時間差を示す受信予定
時間を付加する受信予定時間付加手段を有し、上記端末
局の受信動作としては、上記受信予定時間を受信データ
から検出する受信予定時間検出手段と、自局の上記送受
信手段の電源をON/OFF可能な電源と、を有し、上
記標準規格に定められた、上記端末局間でデータ交換が
可能なように、所望の端末局同士がリンクを確立した
後、該リンク確立された両端末局間でデータ交換を行う
場合、当該無線通信システムは、上記受信予定時間の間
は、上記両端末局の上記送受信手段の電源をOFFし、
上記受信予定時間経過後に、再び上記両端末局の無線ユ
ニットの電源をONして、上記データを受信する、省電
力伝送モードで動作するようにしたので、特定の上記端
末局間で通常の無線通信によるデータ送受信を行うよう
なアクティブ状態であっても、他局宛の無線フレームを
受信することがないため、受信にかかる電力消費を抑え
ることできる。
【0095】本発明の請求項11に記載する無線通信シ
ステムによれば、請求項10に記載の無線通信システム
において、上記受信予定時間は、上記両端末局が受信動
作開始するまでの時間を示す受信開始時間と、上記受信
予定時間を送信する端末局が相手局に対して受信状態を
保持する時間であるトークン移行時間と、の2つのデー
タを有するようにしたので、無線ユニットの電力をOF
Fする期間を指定する受信開始時間と、トークンをどち
らの端末が所有するか明示するトークン移行時間を持つ
ことにより、相互にデータ伝送しながら円滑なデータ交
換をすることができる。
【0096】本発明の請求項12に記載する無線通信シ
ステムによれば、請求項10に記載の無線通信システム
において、現在送信動作を行っている端末局で、データ
を複数に分割して伝送するフラグメンテーションが行わ
れ、相手局に連続して次のデータを送信したい場合、上
記現在送信動作を行っている端末局から相手局へ、上記
トークン移行時間を0に設定して送信することにより、
次の送信データを蓄積していること上記相手局に示すも
のであるので、相互通信におけるトークンの所在をあら
かじめ明確にすることにより、上記省電力伝送モードに
よる相互通信を円滑に行うことができる。
【0097】本発明の請求項13に記載する無線通信シ
ステムによれば、請求項10に記載の無線通信システム
において、上記端末局間で、送信するデータが一時的に
無い時に、上記端末局間で上記省電力伝送モードのリン
ク状態を継続したい場合、上記受信予定時間だけを送信
するようにしたので、上記端末局の伝送がユーザの入力
操作待ちなどの場合、送信するデータが間欠的になって
も、上記省電力伝送モードによってリンクを切断するこ
となく通信を継続することができる。
【0098】本発明の請求項14に記載する無線通信シ
ステムによれば、請求項10に記載する無線通信システ
ムにおいて、上記省電力伝送モードで動作する2端末局
以外の他端末局が、該2端末局の一方と新規に上記省電
力伝送モードでリンク確立することを希望する場合、上
記他端末局とリンク確立する端末局が、上記省電力伝送
モードのリンク要求を受け付け可能なように、データ受
信動作時にリンク待ち時間を設け、該リンク待ち時間の
間に、上記他端末局がリンク要求を行うようにしたの
で、上記省電力伝送モードによる複数の端末局間でのネ
ットワークを実現することができる。
【0099】本発明の請求項15に記載する無線通信シ
ステムは、請求項14に記載の無線通信システムにおい
て、上記他端末によるリンク要求は、該他端末局におい
て上記省電力伝送モードで動作する2端末局間で送受信
されているデータ受信し、該受信データの中から、上記
他端末がリンク希望している端末局が宛先アドレスにな
っているデータを検索し、該データから上記他端末がリ
ンク希望している端末局のアドレスを検出し、上記他端
末がリンク希望している端末局から、相手局に対する応
答信号であるアクノレッジ信号を受信すると同時に他端
末がリンク希望している端末局に対して上記リンク要求
を送信することにより行うようにしたので、上記省電力
伝送モード以外の端末局が、上記省電力伝送モードで動
作を行っている、所望の端末局の検索することと、リン
クの確立を行うタイミングを認知できるため、効率的に
ネットワークを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるシステム構成図
を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるアクセスポイン
ト(AP)の構成図である。
【図3】本発明の実施の形態1における端末局の構成図
である。
【図4】本発明の実施の形態1における省電力伝送モー
ドのタイムチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1におけるデータフレーム
構成図である。
【図6】本発明の実施の形態1における送信予定時間か
ら遅延した場合の処理手順を示すタイムチャートであ
る。
【図7】本発明の実施の形態1における新規加入端末局
の加入手順と、データフレーム間隔の分散化を示すタイ
ムチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2におけるアドホックモー
ドによるシステム構成図である。
【図9】本発明の実施の形態2における端末局の構成図
である。
【図10】本発明の実施の形態2におけるアドホックモ
ードによる省電力伝送モードの手順を示すタイムチャー
トである。
【図11】本発明の実施の形態2における省電力伝送モ
ードを継続する手順と、連続データを伝送する手順を示
すタイムチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2における新規にリンク
を確立する端末局の手順を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 アクセスポイント(AP) 2,100 端末局A 3,101 端末局B 4,102 端末局C 5 サービス要求 6 動画像データの配信サービス 9 外部インターフェース 10,20,104 無線通信部 11,21,109 RF部 12,22,110 ベースバンド処理部 13 遅延タイマ 14,23,106 インターバルタイマ 15,24,107 通信コントローラ 16,19,25,27,29 メモリ 17 ハードディスクドライブ 18,26 システムコントローラ 28 画像デコーダ 30 ディスプレーコントローラ 31,105 電源 32 ディスプレイ 35,73,74,119,123 休眠時間 36 Cスロット 37 Bスロット 38,83 Aスロット 39 リンク手順 43,86 サイクルタイム 44,89,92 送信間隔時間 47,76,80,121,152 Aデータ 48,90,114,138 Bデータ 49 Cデータ 50,77,79,82,117,134,153 ア
クノレッジ信号 55,69,81,91 送信予定時間データ 56 送信予定時間データバッファ 57 MACフレーム 58 無線フレーム 59 Aデータ長 60 Bデータ長 61 Cデータ長 62 送信データバッファ 63 遅延時間データ 68 遅延送信予定時間データ 75 APデータ 78 アクノレッジ信号の応答待ち時間 84,155 リンク要求信号 85,156 リンク要求受理信号 103 端末局D 108 システム部 113 省電力伝送モードのリンク手順 115,161 受信開始時間データ 116,162 トークン移行時間データ 118,135,154,160 リンク待ち時間 120,132 送信動作開始時間 133,159 受信予定時間データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA04 CA07 CB01 DA01 DA17 DB25 5K067 AA43 BB21 CC22 DD17 DD24 DD30 EE02 EE10 KK05

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザが操作する複数の端末局と、該端
    末局の要求に対して必要なサービスを提供するアクセス
    ポイントとで構成され、上記各端末局及びアクセスポイ
    ントが、データを無線で送受信する送受信手段を有し、
    上記各端末局が、設定されたユニークなアドレスにより
    自局宛てのデータを識別するアドレス識別手段を有し、
    伝送プロトコルは米国のIEEE802.11などの標
    準規格が実行可能であるCSMA方式による無線通信シ
    ステムにおいて、 上記アクセスポイントは、該アクセスポイントから上記
    各端末局に送信される上記アプリケーションのデータ
    に、上記端末局への現データ送信終了から、次に予定さ
    れている該端末局からのデータ送信開始までの時間差を
    示す送信予定時間を付加する送信予定時間付加手段を有
    し、 上記各端末局は、上記アクセスポイントより受信した上
    記送信予定時間を含むデータから、該送信予定時間を読
    み取る送信予定時間読取手段と、 上記送信予定時間に示された時間を計測するタイマと、 上記タイマに従って、上記各端末局の送受信手段の電源
    をON/OFF可能な電源とを有し、 該標準規格で定められた手順で、上記アクセスポイント
    と上記各端末局間のデータ交換が可能になるようにリン
    クを確立した後、上記各端末局が上記アクセスポイント
    に対して特定のアプリケーションのサービスを要求する
    場合、当該無線通信システムは、上記アクセスポイント
    が、上記送信予定時間を含むデータを送信し、該データ
    を受信した上記端末局が、上記送信予定時間の間、該端
    末局の送受信手段の電源をOFFし、上記送信予定時間
    を経過後、再び該送受信手段の電源をONして上記デー
    タを受信する、省電力伝送モードで動作する、 ことを特徴とした無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記送信予定時間は、上記端末局の要求する上記サービ
    スの必要とするデータの伝送レートと、 上記アクセスポイントの最大伝送レートと、 上記アクセスポイントが任意に決定する上記各端末局へ
    のデータ送信の周期であるサイクルタイムと、により決
    定される、 ことを特徴とした無線通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記省電力伝送モードで動作する上記端末局は、上記ア
    クセスポイントより受信したデータが自局宛ての正しい
    データであると判断した場合、 上記アクセスポイントに対して応答信号であるアクノレ
    ッジ信号を出力すると共に、該受信したデータから上記
    送信予定時間読取手段により上記送信予定時間を読取っ
    て該端末局の上記タイマに設定して、上記送信手段の電
    源をOFFにした後、上記タイマによりカウントを開始
    し、 上記タイマにおいて上記送信予定時間をカウント終了
    後、上記送信手段の電源をONにする、 ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載する無線通信システムに
    おいて、 上記アクセスポイントとリンク確立している複数の端末
    局内に、上記省電力伝送モード以外で動作する端末局が
    少なくとも一つある場合、 上記アクセスポイントは、上記送信予定時間の経過後、
    上記省電力伝送モードで動作する端末局に対して上記デ
    ータを送信する際に、上記省電力伝送モード以外で動作
    する他端末局からのデータ送信があれば、上記他端末局
    からのデータを受信し、 該データの受信完了後に上記他端末局に対して上記アク
    ノレッジ信号を送信する前に、上記送信予定時間が過ぎ
    ている上記省電力伝送モードで動作する端末局に対し
    て、先に上記送信予定時間を含むデータを送信した後、
    上記他端末局に対して上記アクノレッジ信号を送信す
    る、 ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記アクセスポイントは、上記送信予定時間が経過した
    後から、上記端末局に上記データを送信するまでの時間
    を計測する遅延タイマを有し、 上記アクセスポイントが上記送信予定時間経過後も、上
    記省電力伝送モードで動作する端末局に対してデータを
    送信できない場合、 該端末局に対して送信する上記データに含まれる上記送
    信予定時間を、該送信予定時間の値から上記遅延タイマ
    で計測した遅延時間を差し引いた遅延送信予定時間に変
    更して送信する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記他端末局は、上記アクセスポイントに対してデータ
    送信後、上記アクセスポイントから受信したデータが自
    局宛ての上記アクノレッジ信号ではなく、上記省電力伝
    送モードで動作する端末局へのデータであることを検出
    した場合、 上記アクセスポイントが上記データの送信が終了し、自
    局宛ての上記アクノレッジ信号が送信されるまで受信状
    態を継続するアクノレッジ応答待ちモードで動作する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記アクセスポイントは、上記省電力伝送モードで動作
    する複数の端末局からサービス要求がランダムに発生し
    ても、 上記アクセスポイントの最大伝送レートと、 上記各端末局の要求する上記サービスの必要とするデー
    タの伝送レートと、 上記アクセスポイントが任意に決定する上記各端末局へ
    のデータ送信の周期であるサイクルタイムと、 上記省電力伝送モードで動作する端末局の台数と、によ
    り、上記各端末局へ上記データを送信する間隔時間が一
    定になるように、上記送信予定時間をコントロールす
    る、 ことを特徴とした無線通信システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の無線通信システムにお
    いて、 ある端末局から上記アクセスポイントに対して上記省電
    力伝送モードによるリンク要求が行われた場合、 上記アクセスポイントは、該ある端末局の上記省電力伝
    送モードによるリンク加入を、上記リンク要求されたタ
    イミングによらず、該リンク要求された時点の次のサイ
    クルタイムにおいて行う、 ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の無線通信システムにお
    いて、 上記アクセスポイントは、上記サイクルタイムを管理す
    るサイクルタイマと、 上記各端末局へ送信する上記データの送信間隔時間を管
    理するインターバルタイマと、を有し、 上記サイクルタイムと、上記各端末局の上記無線フレー
    ム長の総和との差を、上記省電力伝送モードでデータ伝
    送が必要な端末局の台数で分割した値を、上記インター
    バルタイマに設定してカウントし、上記各端末局へ送信
    する上記データの送信間隔時間が一定になるように、上
    記送信予定時間をコントロールする、 ことを特徴とする無線通信システム。
  10. 【請求項10】 ユーザに対してアプリケーションを提
    供する複数の端末局で構成され、上記端末局は、データ
    を無線で送受信する送受信手段と、該端末局に設定され
    たユニークなアドレスにより自局宛てのデータを識別す
    るアドレス識別手段とを有し、伝送プロトコルは米国の
    IEEE802.11などの標準規格が実行可能である
    CSMA方式による無線通信システムにおいて、 上記端末局の送信動作としては、送信するデータの中
    に、次に自局が受信動作を開始するまでの時間差を示す
    受信予定時間を付加する受信予定時間付加手段を有し、 上記端末局の受信動作としては、上記受信予定時間を受
    信データから検出する受信予定時間検出手段と、 自局の上記送受信手段の電源をON/OFF可能な電源
    と、を有し、 上記標準規格に定められた、上記端末局間でデータ交換
    が可能なように、所望の端末局同士がリンクを確立した
    後、該リンク確立された両端末局間でデータ交換を行う
    場合、当該無線通信システムは、上記受信予定時間の間
    は、上記両端末局の上記送受信手段の電源をOFFし、
    上記受信予定時間経過後に、再び上記両端末局の無線ユ
    ニットの電源をONして、上記データを受信する、省電
    力伝送モードで動作する、 ことを特徴とした無線通信システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の無線通信システム
    において、 上記受信予定時間は、上記両端末局が受信動作開始する
    までの時間を示す受信開始時間と、上記受信予定時間を
    送信する端末局が相手局に対して受信状態を保持する時
    間であるトークン移行時間と、の2つのデータを有す
    る、 ことを特徴とする無線通信システム。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載の無線通信システム
    において、 現在送信動作を行っている端末局で、データを複数に分
    割して伝送するフラグメンテーションが行われ、相手局
    に連続して次のデータを送信したい場合、上記現在送信
    動作を行っている端末局から相手局へ、上記トークン移
    行時間を0に設定して送信することにより、次の送信デ
    ータを蓄積していること上記相手局に示す、 ことを特徴とした無線通信システム。
  13. 【請求項13】 請求項10に記載の無線通信システム
    において、 上記端末局間で、送信するデータが一時的に無い時に、
    上記端末局間で上記省電力伝送モードのリンク状態を継
    続したい場合、上記受信予定時間だけを送信する、 ことを特徴とした無線通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項10に記載する無線通信システ
    ムにおいて、 上記省電力伝送モードで動作する2端末局以外の他端末
    局が、該2端末局の一方と新規に上記省電力伝送モード
    でリンク確立することを希望する場合、上記他端末局と
    リンク確立する端末局が、上記省電力伝送モードのリン
    ク要求を受け付け可能なように、データ受信動作時にリ
    ンク待ち時間を設け、該リンク待ち時間の間に、上記他
    端末局がリンク要求を行う、 ことを特徴とした無線通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の無線通信システム
    において、 上記他端末によるリンク要求は、該他端末局において上
    記省電力伝送モードで動作する2端末局間で送受信され
    ているデータ受信し、該受信データの中から、上記他端
    末がリンク希望している端末局が宛先アドレスになって
    いるデータを検索し、 該データから上記他端末がリンク希望している端末局の
    アドレスを検出し、 上記他端末がリンク希望している端末局から、相手局に
    対する応答信号であるアクノレッジ信号を受信すると同
    時に他端末がリンク希望している端末局に対して上記リ
    ンク要求を送信することにより行う、 ことを特徴とした無線通信システム。
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