JP2002295293A - 燃料噴射装置 - Google Patents
燃料噴射装置Info
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Landscapes
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 インジェクタ101〜104の開弁中に第1
駆動電流値(高電流)から第2駆動電流値(低電流)に
切り替える燃料噴射装置では、バッテリ電圧+Bが低下
すると、第1駆動電流値をインジェクタ101〜104
に印加できず、最悪の場合は開弁できない可能性があ
る。 【解決手段】 ECU200はバッテリ電圧+Bが低下
した際に、定電流値切替信号SG1 のHi時間を長くして
いる。バッテリ電圧+Bが低下した状態では、各ソレノ
イドコイル101a〜104aのインダクタンスが時間
経過とともにゆっくりと小さくなるので電流が第1駆動
電流値まで到達する時間が長くなり、これにともなって
ソレノイド吸引力の増加速度も遅くなるので開弁時間は
長くなるが第1駆動電流値が印加される所定時間が長く
なることによって、インジェクタ101〜104の開弁
を確実にすることができる。
駆動電流値(高電流)から第2駆動電流値(低電流)に
切り替える燃料噴射装置では、バッテリ電圧+Bが低下
すると、第1駆動電流値をインジェクタ101〜104
に印加できず、最悪の場合は開弁できない可能性があ
る。 【解決手段】 ECU200はバッテリ電圧+Bが低下
した際に、定電流値切替信号SG1 のHi時間を長くして
いる。バッテリ電圧+Bが低下した状態では、各ソレノ
イドコイル101a〜104aのインダクタンスが時間
経過とともにゆっくりと小さくなるので電流が第1駆動
電流値まで到達する時間が長くなり、これにともなって
ソレノイド吸引力の増加速度も遅くなるので開弁時間は
長くなるが第1駆動電流値が印加される所定時間が長く
なることによって、インジェクタ101〜104の開弁
を確実にすることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高圧燃料をインジェ
クタを介してエンジンへ供給する燃料噴射装置に関する
技術であり、特にインジェクタに搭載されるソレノイド
コイルの通電制御に関する技術である。
クタを介してエンジンへ供給する燃料噴射装置に関する
技術であり、特にインジェクタに搭載されるソレノイド
コイルの通電制御に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】インジェクタに搭載されるソレノイドコ
イルの通電制御に関する技術として、特公平7−783
74号公報に開示された技術が知られている。この技術
は、インジェクタ開弁時にソレノイドコイルへ高電流を
印加してインジェクタ可動部(弁体)の急激なバウンド
においても確実な開弁を確保し、その後高電流から低電
流に切り替えて不要なエネルギー消費を抑え、且つ閉弁
を素早くするものである。
イルの通電制御に関する技術として、特公平7−783
74号公報に開示された技術が知られている。この技術
は、インジェクタ開弁時にソレノイドコイルへ高電流を
印加してインジェクタ可動部(弁体)の急激なバウンド
においても確実な開弁を確保し、その後高電流から低電
流に切り替えて不要なエネルギー消費を抑え、且つ閉弁
を素早くするものである。
【0003】上記のようなソレノイドコイルの通電制御
回路の概略構成を図8を参照して説明する。インジェク
タ301のソレノイドコイル301aには、高エネルギ
ーをチャージするコンデンサ302aを備えたDC/D
Cコンバータ302と、バッテリとが接続可能に設けら
れており、駆動用IC303によってスイッチ304、
305、306をONすることにより、DC/DCコンバ
ータ302のコンデンサ302aにチャージされた高エ
ネルギーと、バッテリによる低エネルギーとをインジェ
クタ301のソレノイドコイル301aに供給できるよ
うになっている。
回路の概略構成を図8を参照して説明する。インジェク
タ301のソレノイドコイル301aには、高エネルギ
ーをチャージするコンデンサ302aを備えたDC/D
Cコンバータ302と、バッテリとが接続可能に設けら
れており、駆動用IC303によってスイッチ304、
305、306をONすることにより、DC/DCコンバ
ータ302のコンデンサ302aにチャージされた高エ
ネルギーと、バッテリによる低エネルギーとをインジェ
クタ301のソレノイドコイル301aに供給できるよ
うになっている。
【0004】駆動用IC303は、マイコン307の出
力する噴射信号♯1(開弁信号)に従って各スイッチ3
04、305、306をON-OFF制御するものである。詳
しくは、駆動用IC303は、噴射信号♯1が入力され
ると、スイッチ304、306をONして、コンデンサ3
02aにチャージされた高エネルギーをインジェクタ3
01のソレノイドコイル301aへ放電させる。このよ
うに、ソレノイドコイル301aに大きなピーク電流が
流されることによって、開弁の応答性が向上する。
力する噴射信号♯1(開弁信号)に従って各スイッチ3
04、305、306をON-OFF制御するものである。詳
しくは、駆動用IC303は、噴射信号♯1が入力され
ると、スイッチ304、306をONして、コンデンサ3
02aにチャージされた高エネルギーをインジェクタ3
01のソレノイドコイル301aへ放電させる。このよ
うに、ソレノイドコイル301aに大きなピーク電流が
流されることによって、開弁の応答性が向上する。
【0005】続いて駆動用IC303は、抵抗体308
によってソレノイドコイル301aを流れるインジェク
タ電流Iinjを読み取り、そのインジェクタ電流Ii
njに応じてスイッチ305をON-OFF制御して、ソレノ
イドコイル301aに印加される電流値が高電流値であ
る第1駆動電流値Ic1 となるようにスイッチ305を
フィードバック制御する。このようにソレノイドコイル
301aに高電流が流されることにより、開弁時にイン
ジェクタ可動部(弁体)が急激なバウンドを発生して
も、確実な開弁を確保できる。
によってソレノイドコイル301aを流れるインジェク
タ電流Iinjを読み取り、そのインジェクタ電流Ii
njに応じてスイッチ305をON-OFF制御して、ソレノ
イドコイル301aに印加される電流値が高電流値であ
る第1駆動電流値Ic1 となるようにスイッチ305を
フィードバック制御する。このようにソレノイドコイル
301aに高電流が流されることにより、開弁時にイン
ジェクタ可動部(弁体)が急激なバウンドを発生して
も、確実な開弁を確保できる。
【0006】さらに駆動用IC303は、インジェクタ
301が開弁した後、ソレノイドコイル301aに印加
される電流値が開弁を保持するために最低限必要な第2
駆動電流値Ic2 となるようにスイッチ305をフィー
ドバック制御する。このようにソレノイドコイル301
aに印加される電流が高電流から低電流に切り替えられ
たことにより、不要なエネルギー消費を抑えるととも
に、閉弁を素早くできる。
301が開弁した後、ソレノイドコイル301aに印加
される電流値が開弁を保持するために最低限必要な第2
駆動電流値Ic2 となるようにスイッチ305をフィー
ドバック制御する。このようにソレノイドコイル301
aに印加される電流が高電流から低電流に切り替えられ
たことにより、不要なエネルギー消費を抑えるととも
に、閉弁を素早くできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、コンデンサ3
02aの故障による充電不良が発生したり、DC/DC
コンバータ302が故障したり、バッテリ+Bの低下に
よるDC/DCコンバータ302の充電能力の低下によ
ってコンデンサ302aが充電不良を発生する場合が考
えられる。このような場合は、インジェクタ301を開
弁する時にソレノイドコイル301aへ大電流が供給で
きなくなり、開弁応答時間が長くなり、最悪の場合は開
弁できない可能性がある。
02aの故障による充電不良が発生したり、DC/DC
コンバータ302が故障したり、バッテリ+Bの低下に
よるDC/DCコンバータ302の充電能力の低下によ
ってコンデンサ302aが充電不良を発生する場合が考
えられる。このような場合は、インジェクタ301を開
弁する時にソレノイドコイル301aへ大電流が供給で
きなくなり、開弁応答時間が長くなり、最悪の場合は開
弁できない可能性がある。
【0008】また、ソレノイドコイル301aの通電回
路中における抵抗分によってバッテリ電圧+Bが低下し
た際に、第1駆動電流値Ic1 をソレノイドコイル30
1aへ流せない場合がある。特に、バッテリ電圧+Bの
低下時におけるソレノイドコイル301aの通電初期
は、インダクタンスが大きいために電流があまり流れ
ず、時間経過とともにインダクタンスが小さくなって電
流が増加するものであるため、インジェクタ301の開
弁応答時間が長くなり、最悪の場合は開弁できない可能
性がある。
路中における抵抗分によってバッテリ電圧+Bが低下し
た際に、第1駆動電流値Ic1 をソレノイドコイル30
1aへ流せない場合がある。特に、バッテリ電圧+Bの
低下時におけるソレノイドコイル301aの通電初期
は、インダクタンスが大きいために電流があまり流れ
ず、時間経過とともにインダクタンスが小さくなって電
流が増加するものであるため、インジェクタ301の開
弁応答時間が長くなり、最悪の場合は開弁できない可能
性がある。
【0009】
【発明の目的】本発明の第1の目的は、インジェクタの
開弁途中に高電流印加から低電流印加に切り替える燃料
噴射装置において、バッテリ電圧が低下した状態であっ
てもインジェクタの開弁を確保することにある。本発明
の第2の目的は、インジェクタを開弁する時にコンデン
サに充電された高電力エネルギーをソレノイドコイルへ
与える燃料噴射装置において、コンデンサの充電不足が
発生した状態であってもインジェクタの開弁を確保する
ことにある。
開弁途中に高電流印加から低電流印加に切り替える燃料
噴射装置において、バッテリ電圧が低下した状態であっ
てもインジェクタの開弁を確保することにある。本発明
の第2の目的は、インジェクタを開弁する時にコンデン
サに充電された高電力エネルギーをソレノイドコイルへ
与える燃料噴射装置において、コンデンサの充電不足が
発生した状態であってもインジェクタの開弁を確保する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】〔請求項1の手段〕請求
項1の手段を採用した燃料噴射装置は、インジェクタの
開弁時、所定時間が経過するまでの間は第1駆動電流値
(高電流)にてソレノイドコイルが通電される。これに
よって、インジェクタ可動部の急激なバウンドにおいて
も確実な開弁が確保できる。また、所定時間経過後から
インジェクタを閉弁するまでの間は第2駆動電流値(低
電流)にてソレノイドコイルが通電される。これによっ
て、不要なエネルギー消費を抑えることができるととも
に、インジェクタの閉弁を素早くできる。
項1の手段を採用した燃料噴射装置は、インジェクタの
開弁時、所定時間が経過するまでの間は第1駆動電流値
(高電流)にてソレノイドコイルが通電される。これに
よって、インジェクタ可動部の急激なバウンドにおいて
も確実な開弁が確保できる。また、所定時間経過後から
インジェクタを閉弁するまでの間は第2駆動電流値(低
電流)にてソレノイドコイルが通電される。これによっ
て、不要なエネルギー消費を抑えることができるととも
に、インジェクタの閉弁を素早くできる。
【0011】さらに、請求項1の手段を採用した燃料噴
射装置は、バッテリの電圧値が低い時に、所定時間を長
く変更するように設けられている。これによって、バッ
テリ電圧が低下した状態であっても、インジェクタの開
弁を確保できる。つまり、バッテリ電圧が低下した状態
では、ソレノイドコイルの通電初期のインダクタンスが
大きくて電流があまり流れなくとも、時間経過とともに
インダクタンスが小さくなって電流が増加するため、第
1駆動電流値(高電流)の通電時間を長くすることによ
ってソレノイドコイルへ開弁に必要な電流を流すことが
でき、インジェクタの開弁を確保することができる。
射装置は、バッテリの電圧値が低い時に、所定時間を長
く変更するように設けられている。これによって、バッ
テリ電圧が低下した状態であっても、インジェクタの開
弁を確保できる。つまり、バッテリ電圧が低下した状態
では、ソレノイドコイルの通電初期のインダクタンスが
大きくて電流があまり流れなくとも、時間経過とともに
インダクタンスが小さくなって電流が増加するため、第
1駆動電流値(高電流)の通電時間を長くすることによ
ってソレノイドコイルへ開弁に必要な電流を流すことが
でき、インジェクタの開弁を確保することができる。
【0012】〔請求項2の手段〕請求項2の手段を採用
した燃料噴射装置は、インジェクタの開弁時、コンデン
サに蓄えられた高電力エネルギーがソレノイドコイルに
印加される。このように、インジェクタのソレノイドコ
イルに大電流が流されることによって、開弁の応答性が
向上する。その後、所定時間が経過するまでの間は第1
駆動電流値(高電流)にてソレノイドコイルが通電され
る。これによって、インジェクタ可動部の急激なバウン
ドにおいても確実な開弁が確保できる。また、所定時間
経過後からインジェクタを閉弁するまでの間は第2駆動
電流値(低電流)にてソレノイドコイルが通電される。
これによって、不要なエネルギー消費を抑えることがで
きるとともに、インジェクタの閉弁を素早くできる。
した燃料噴射装置は、インジェクタの開弁時、コンデン
サに蓄えられた高電力エネルギーがソレノイドコイルに
印加される。このように、インジェクタのソレノイドコ
イルに大電流が流されることによって、開弁の応答性が
向上する。その後、所定時間が経過するまでの間は第1
駆動電流値(高電流)にてソレノイドコイルが通電され
る。これによって、インジェクタ可動部の急激なバウン
ドにおいても確実な開弁が確保できる。また、所定時間
経過後からインジェクタを閉弁するまでの間は第2駆動
電流値(低電流)にてソレノイドコイルが通電される。
これによって、不要なエネルギー消費を抑えることがで
きるとともに、インジェクタの閉弁を素早くできる。
【0013】さらに、請求項2の手段を採用した燃料噴
射装置は、コンデンサの充電電圧が低い時、つまりコン
デンサが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与える
ことができない時に、所定時間を長く変更するように設
けられている。これによって、コンデンサが高電力エネ
ルギーをソレノイドコイルに与えることができない状態
にあっても、第1駆動電流値(高電流)が開弁に必要な
時間に亘ってソレノイドコイルに流れるため、インジェ
クタの開弁を確保することができる。
射装置は、コンデンサの充電電圧が低い時、つまりコン
デンサが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与える
ことができない時に、所定時間を長く変更するように設
けられている。これによって、コンデンサが高電力エネ
ルギーをソレノイドコイルに与えることができない状態
にあっても、第1駆動電流値(高電流)が開弁に必要な
時間に亘ってソレノイドコイルに流れるため、インジェ
クタの開弁を確保することができる。
【0014】〔請求項3の手段〕請求項3の手段を採用
し、コンデンサに充電された高電力エネルギーを放出し
たか否かを判別することで、コンデンサからソレノイド
コイルに高電力エネルギーを与えることができるか否か
を判別するように設け、コンデンサがソレノイドコイル
に高電力エネルギーを放出していないと判別した場合に
所定時間を長く変更するように設けても良い。
し、コンデンサに充電された高電力エネルギーを放出し
たか否かを判別することで、コンデンサからソレノイド
コイルに高電力エネルギーを与えることができるか否か
を判別するように設け、コンデンサがソレノイドコイル
に高電力エネルギーを放出していないと判別した場合に
所定時間を長く変更するように設けても良い。
【0015】〔請求項4の手段〕請求項4の手段を採用
した燃料噴射装置は、上述した請求項2の手段と同様、
インジェクタの開弁時、コンデンサに蓄えられた高電力
エネルギーがソレノイドコイルに印加される。このよう
に、インジェクタのソレノイドコイルに大電流が流され
ることによって、開弁の応答性が向上する。その後、所
定時間が経過するまでの間は第1駆動電流値(高電流)
にてソレノイドコイルが通電される。これによって、イ
ンジェクタ可動部の急激なバウンドにおいても確実な開
弁が確保できる。また、所定時間経過後からインジェク
タを閉弁するまでの間は第2駆動電流値(低電流)にて
ソレノイドコイルが通電される。これによって、不要な
エネルギー消費を抑えることができるとともに、インジ
ェクタの閉弁を素早くできる。
した燃料噴射装置は、上述した請求項2の手段と同様、
インジェクタの開弁時、コンデンサに蓄えられた高電力
エネルギーがソレノイドコイルに印加される。このよう
に、インジェクタのソレノイドコイルに大電流が流され
ることによって、開弁の応答性が向上する。その後、所
定時間が経過するまでの間は第1駆動電流値(高電流)
にてソレノイドコイルが通電される。これによって、イ
ンジェクタ可動部の急激なバウンドにおいても確実な開
弁が確保できる。また、所定時間経過後からインジェク
タを閉弁するまでの間は第2駆動電流値(低電流)にて
ソレノイドコイルが通電される。これによって、不要な
エネルギー消費を抑えることができるとともに、インジ
ェクタの閉弁を素早くできる。
【0016】さらに、請求項4の手段を採用した燃料噴
射装置は、コンデンサの充電電圧が低い時、つまりコン
デンサが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与える
ことができない時に、第1駆動電流値を高い電流値へ変
更するように設けられている。これによって、コンデン
サが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与えること
ができない状態にあっても、高い電流値(第1駆動電流
値)がソレノイドコイルに流れることによって開弁速度
が増し、インジェクタの開弁を確保することができる。
射装置は、コンデンサの充電電圧が低い時、つまりコン
デンサが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与える
ことができない時に、第1駆動電流値を高い電流値へ変
更するように設けられている。これによって、コンデン
サが高電力エネルギーをソレノイドコイルに与えること
ができない状態にあっても、高い電流値(第1駆動電流
値)がソレノイドコイルに流れることによって開弁速度
が増し、インジェクタの開弁を確保することができる。
【0017】〔請求項5の手段〕請求項5の手段を採用
し、コンデンサに充電された高電力エネルギーを放出し
たか否かを判別することで、コンデンサからソレノイド
コイルに高電力エネルギーを与えることができるか否か
を判別するように設け、コンデンサがソレノイドコイル
高電力エネルギーを放出していないと判別した場合に第
1駆動電流値を高い電流値へ変更するように設けても良
い。
し、コンデンサに充電された高電力エネルギーを放出し
たか否かを判別することで、コンデンサからソレノイド
コイルに高電力エネルギーを与えることができるか否か
を判別するように設け、コンデンサがソレノイドコイル
高電力エネルギーを放出していないと判別した場合に第
1駆動電流値を高い電流値へ変更するように設けても良
い。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 〔第1実施形態〕この実施形態では、4気筒ディーゼル
エンジンのコモンレール式燃料噴射装置に本発明を適用
した例を示す。このコモンレール式燃料噴射装置は、コ
モンレール内で蓄圧された高圧燃料が、各気筒毎に取り
付けられたインジェクタ101〜104の開弁に伴って
各気筒へ噴射されるものであり、これらインジェクタ1
01〜104の通電制御装置を図1を参照して説明す
る。
して説明する。 〔第1実施形態〕この実施形態では、4気筒ディーゼル
エンジンのコモンレール式燃料噴射装置に本発明を適用
した例を示す。このコモンレール式燃料噴射装置は、コ
モンレール内で蓄圧された高圧燃料が、各気筒毎に取り
付けられたインジェクタ101〜104の開弁に伴って
各気筒へ噴射されるものであり、これらインジェクタ1
01〜104の通電制御装置を図1を参照して説明す
る。
【0019】インジェクタ101〜104は、各気筒に
対して燃料噴射を行うものであり、各インジェクタ10
1〜104に電力を与える駆動回路(以下、EDU)1
00が接続されている。このEDU100は電子制御装
置(以下、ECU)200によって制御されるものであ
る。このECU200はCPU、各種メモリ等からなる
周知のコンピュータを搭載し、各インジェクタ101〜
104を開弁させるための噴射信号♯1〜♯4をEDU
100に与えるものである。なお、ECU200は、エ
ンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジン冷却
水温度THW、バッテリ電圧+Bなど、各種センサによ
って検出されるエンジンの運転状態に基づき、気筒毎に
噴射信号♯1〜♯4を生成してEDU100に出力する
ものである。
対して燃料噴射を行うものであり、各インジェクタ10
1〜104に電力を与える駆動回路(以下、EDU)1
00が接続されている。このEDU100は電子制御装
置(以下、ECU)200によって制御されるものであ
る。このECU200はCPU、各種メモリ等からなる
周知のコンピュータを搭載し、各インジェクタ101〜
104を開弁させるための噴射信号♯1〜♯4をEDU
100に与えるものである。なお、ECU200は、エ
ンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジン冷却
水温度THW、バッテリ電圧+Bなど、各種センサによ
って検出されるエンジンの運転状態に基づき、気筒毎に
噴射信号♯1〜♯4を生成してEDU100に出力する
ものである。
【0020】インジェクタ101〜104は、常閉弁の
電磁弁によって構成されるものであり、それぞれに開弁
用のソレノイドコイル101a〜104aを搭載してい
る。このソレノイドコイル101a〜104aが通電さ
れると、図示しない弁体をリターンスプリングの付勢力
に抗して開弁位置に移動させる。これによって燃料噴射
が行われる。ソレノイドコイル101a〜104aの通
電が停止されると、リターンスプリングの付勢力によっ
て弁体が閉弁位置に移動する。これによって、燃料噴射
が停止する。
電磁弁によって構成されるものであり、それぞれに開弁
用のソレノイドコイル101a〜104aを搭載してい
る。このソレノイドコイル101a〜104aが通電さ
れると、図示しない弁体をリターンスプリングの付勢力
に抗して開弁位置に移動させる。これによって燃料噴射
が行われる。ソレノイドコイル101a〜104aの通
電が停止されると、リターンスプリングの付勢力によっ
て弁体が閉弁位置に移動する。これによって、燃料噴射
が停止する。
【0021】この実施形態では、全4気筒のインジェク
タ101〜104を2気筒づつに分け、インジェクタ1
01、103を同じ噴射グループとしてEDU100の
共通端子COM1 に接続し、インジェクタ102、10
4を同じ噴射グループとしてEDU100の共通端子C
OM2 に接続している。
タ101〜104を2気筒づつに分け、インジェクタ1
01、103を同じ噴射グループとしてEDU100の
共通端子COM1 に接続し、インジェクタ102、10
4を同じ噴射グループとしてEDU100の共通端子C
OM2 に接続している。
【0022】EDU100は、ソレノイドコイル101
a〜104aへ高電力エネルギーを供給するためのDC
/DCコンバータを搭載している。このDC/DCコン
バータは、高電力エネルギーを充電するコンデンサC1
0、C20を搭載している。EDU100に搭載されるイ
ンダクタL00は、一端がバッテリ電源ライン+Bに接続
され、他端がトランジスタT00に接続されている。この
実施形態に示す全てのトランジスタは、スイッチング素
子として使われるものである。トランジスタT00のゲー
ト端子には、自励式の発振回路110が接続され、この
発振回路110の出力によってトランジスタT00がON-O
FFする。このトランジスタT00とグランドとの間には、
電流検出用抵抗体R00が介在されている。
a〜104aへ高電力エネルギーを供給するためのDC
/DCコンバータを搭載している。このDC/DCコン
バータは、高電力エネルギーを充電するコンデンサC1
0、C20を搭載している。EDU100に搭載されるイ
ンダクタL00は、一端がバッテリ電源ライン+Bに接続
され、他端がトランジスタT00に接続されている。この
実施形態に示す全てのトランジスタは、スイッチング素
子として使われるものである。トランジスタT00のゲー
ト端子には、自励式の発振回路110が接続され、この
発振回路110の出力によってトランジスタT00がON-O
FFする。このトランジスタT00とグランドとの間には、
電流検出用抵抗体R00が介在されている。
【0023】インダクタL00とトランジスタT00との間
には、逆流防止用ダイオードD13を介してコンデンサC
10の一端が接続されるとともに、逆流防止用ダイオード
D23を介してコンデンサC20の一端が接続されている。
これらコンデンサC10、C20の他端はトランジスタT00
と電流検出用抵抗体R00の間に接続されており、この接
続点の電位が発振回路110にモニタされる。なお、コ
ンデンサC10はインジェクタ101、103専用の高電
力エネルギー充電用のコンデンサであり、コンデンサC
20はインジェクタ101、103専用の高電力エネルギ
ー充電用のコンデンサである。
には、逆流防止用ダイオードD13を介してコンデンサC
10の一端が接続されるとともに、逆流防止用ダイオード
D23を介してコンデンサC20の一端が接続されている。
これらコンデンサC10、C20の他端はトランジスタT00
と電流検出用抵抗体R00の間に接続されており、この接
続点の電位が発振回路110にモニタされる。なお、コ
ンデンサC10はインジェクタ101、103専用の高電
力エネルギー充電用のコンデンサであり、コンデンサC
20はインジェクタ101、103専用の高電力エネルギ
ー充電用のコンデンサである。
【0024】上述したように、DC/DCコンバータ
は、インダクタL00、トランジスタT00、電流検出用抵
抗体R00、発振回路110、ダイオードD13、D23、コ
ンデンサC10、C20によって構成されるものである。こ
のDC/DCコンバータの作動は、発振回路110の発
振出力によってトランジスタT00がON-OFFされると、ダ
イオードD13、D23を通じてコンデンサC10、C20が充
電され、コンデンサC10、C20はバッテリ電圧+Bより
も高い電圧に充電される。この時、電流検出用抵抗体R
00により充電電流が発振回路110でモニタされ、その
充電電流に応じてトランジスタT00がON-OFFされるた
め、コンデンサC10、C20は効率の良い周期で充電され
ることとなり、放電してもコンデンサC10、C20は直ぐ
に満充電にされる。
は、インダクタL00、トランジスタT00、電流検出用抵
抗体R00、発振回路110、ダイオードD13、D23、コ
ンデンサC10、C20によって構成されるものである。こ
のDC/DCコンバータの作動は、発振回路110の発
振出力によってトランジスタT00がON-OFFされると、ダ
イオードD13、D23を通じてコンデンサC10、C20が充
電され、コンデンサC10、C20はバッテリ電圧+Bより
も高い電圧に充電される。この時、電流検出用抵抗体R
00により充電電流が発振回路110でモニタされ、その
充電電流に応じてトランジスタT00がON-OFFされるた
め、コンデンサC10、C20は効率の良い周期で充電され
ることとなり、放電してもコンデンサC10、C20は直ぐ
に満充電にされる。
【0025】EDU100の駆動用IC120には、E
CU200が出力する各気筒ごとの噴射信号♯1〜♯4
を入力するための独立した入力端子が設けられている。
また、駆動用IC120には、ECU200が出力する
定電流値切替信号SG1 を入力するための入力端子が設
けられている。さらに、駆動用IC120には、ECU
200へ異常状態を示す異常信号DGを出力するための
出力端子が設けられている。なお、駆動用IC120
は、例えばコンデンサC10、C20が放電しなかった等の
異常検出時に異常信号DGを発生するものである。
CU200が出力する各気筒ごとの噴射信号♯1〜♯4
を入力するための独立した入力端子が設けられている。
また、駆動用IC120には、ECU200が出力する
定電流値切替信号SG1 を入力するための入力端子が設
けられている。さらに、駆動用IC120には、ECU
200へ異常状態を示す異常信号DGを出力するための
出力端子が設けられている。なお、駆動用IC120
は、例えばコンデンサC10、C20が放電しなかった等の
異常検出時に異常信号DGを発生するものである。
【0026】コンデンサC10、C20の間には、コンデン
サC10、C20に充電された大電力エネルギーをインジェ
クタ101〜104へ与えるためのトランジスタT12、
T22が配置されている。このトランジスタT12、T22
は、駆動用IC120から出力される噴射信号♯1〜♯
4がOFF (論理ローレベル)からON(論理ハイレベル)
に反転したタイミングで一時的にONとなって、コンデン
サC10、C20に充電された大電力エネルギーをインジェ
クタ101〜104へ供給(放出)するものである。
サC10、C20に充電された大電力エネルギーをインジェ
クタ101〜104へ与えるためのトランジスタT12、
T22が配置されている。このトランジスタT12、T22
は、駆動用IC120から出力される噴射信号♯1〜♯
4がOFF (論理ローレベル)からON(論理ハイレベル)
に反転したタイミングで一時的にONとなって、コンデン
サC10、C20に充電された大電力エネルギーをインジェ
クタ101〜104へ供給(放出)するものである。
【0027】トランジスタT12は、コンデンサC10と共
通端子COM1 との間に設けられ、駆動用IC120に
よりON信号が与えられると、コンデンサC10に充電され
た大電力エネルギーをインジェクタ101、103へ供
給する。また、トランジスタT22は、コンデンサC20と
共通端子COM2 との間に設けられ、駆動用IC120
によりON信号が与えられると、コンデンサC20に充電さ
れた大電力エネルギーをインジェクタ102、104へ
供給する。こうしたコンデンサC10、C20の大電力エネ
ルギーの放出により、ソレノイドコイル101a〜10
4aへ大電流が流れ、それに伴いインジェクタ101〜
104の開弁応答性が向上する。
通端子COM1 との間に設けられ、駆動用IC120に
よりON信号が与えられると、コンデンサC10に充電され
た大電力エネルギーをインジェクタ101、103へ供
給する。また、トランジスタT22は、コンデンサC20と
共通端子COM2 との間に設けられ、駆動用IC120
によりON信号が与えられると、コンデンサC20に充電さ
れた大電力エネルギーをインジェクタ102、104へ
供給する。こうしたコンデンサC10、C20の大電力エネ
ルギーの放出により、ソレノイドコイル101a〜10
4aへ大電流が流れ、それに伴いインジェクタ101〜
104の開弁応答性が向上する。
【0028】各インジェクタ101〜104のローサイ
ドには、EDU100との接続端子INJ1 〜INJ4
を介して開弁用のトランジスタT10〜T40が接続されて
おり、駆動用IC120から噴射信号♯1〜♯4に対応
した論理ハイレベルの信号が供給されると、その論理ハ
イレベルの信号に対応したインジェクタ101〜104
がONになる。トランジスタT10、T30が同一の噴射グル
ープを構成するものであり、トランジスタT20、T40が
同一の噴射グループを構成するものである。そして、そ
れぞれのグループ毎に電流検出用抵抗体R10、R20が配
置されており、インジェクタ101〜104に流れる駆
動電流が駆動用IC120に取り込まれる。
ドには、EDU100との接続端子INJ1 〜INJ4
を介して開弁用のトランジスタT10〜T40が接続されて
おり、駆動用IC120から噴射信号♯1〜♯4に対応
した論理ハイレベルの信号が供給されると、その論理ハ
イレベルの信号に対応したインジェクタ101〜104
がONになる。トランジスタT10、T30が同一の噴射グル
ープを構成するものであり、トランジスタT20、T40が
同一の噴射グループを構成するものである。そして、そ
れぞれのグループ毎に電流検出用抵抗体R10、R20が配
置されており、インジェクタ101〜104に流れる駆
動電流が駆動用IC120に取り込まれる。
【0029】共通端子COM1 、COM2 のそれぞれに
は、ダイオードD11、D21と電流値制御用のトランジス
タT11、T21(電流値変更手段に相当する)を介してバ
ッテリ電源ライン+Bに接続されている。駆動用IC1
20は、電流検出用抵抗体R10、R20から検出される電
流値に応じてトランジスタT11、T21をON-OFF制御し
て、バッテリ電源ライン+Bからインジェクタ101〜
104へ所定の定電流(第1駆動電流値あるいはそれよ
りも低い第2駆動電流値の電流)を供給する。なお、図
中に示すダイオードD12、D22は、定電流制御のための
還流ダイオードであり、トランジスタT11、T21のOFF
時にインジェクタ101〜104に流れる電流はダイオ
ードD12、D22を介して還流される。
は、ダイオードD11、D21と電流値制御用のトランジス
タT11、T21(電流値変更手段に相当する)を介してバ
ッテリ電源ライン+Bに接続されている。駆動用IC1
20は、電流検出用抵抗体R10、R20から検出される電
流値に応じてトランジスタT11、T21をON-OFF制御し
て、バッテリ電源ライン+Bからインジェクタ101〜
104へ所定の定電流(第1駆動電流値あるいはそれよ
りも低い第2駆動電流値の電流)を供給する。なお、図
中に示すダイオードD12、D22は、定電流制御のための
還流ダイオードであり、トランジスタT11、T21のOFF
時にインジェクタ101〜104に流れる電流はダイオ
ードD12、D22を介して還流される。
【0030】駆動用IC120は、インジェクタ101
〜104を開弁する際、ECU200から噴射信号♯1
〜♯4の信号を受けると、その信号の立ち上がりと同時
に先ず大電流供給用のトランジスタT12またはT22をON
する。これによって、コンデンサC10、C20に充電され
た大電力エネルギーがインジェクタ101〜104に流
れる。ひき続き、駆動用IC120は、トランジスタT
11、T21をON-OFF制御して所定の定電流をインジェクタ
101〜104に流す。そして、駆動用IC120は、
ECU200からの噴射信号♯1〜♯4の信号の立ち下
がりと同時にトランジスタT10〜T40をOFF し、駆動電
流を遮断する。なお、ダイオードD11、D21は、コンデ
ンサC10、C20のエネルギーの放出に際し、高電位とな
る共通端子COM1 、COM2 からバッテリ電源ライン
+Bへの電流の回り込みを防止するためのダイオードで
ある。
〜104を開弁する際、ECU200から噴射信号♯1
〜♯4の信号を受けると、その信号の立ち上がりと同時
に先ず大電流供給用のトランジスタT12またはT22をON
する。これによって、コンデンサC10、C20に充電され
た大電力エネルギーがインジェクタ101〜104に流
れる。ひき続き、駆動用IC120は、トランジスタT
11、T21をON-OFF制御して所定の定電流をインジェクタ
101〜104に流す。そして、駆動用IC120は、
ECU200からの噴射信号♯1〜♯4の信号の立ち下
がりと同時にトランジスタT10〜T40をOFF し、駆動電
流を遮断する。なお、ダイオードD11、D21は、コンデ
ンサC10、C20のエネルギーの放出に際し、高電位とな
る共通端子COM1 、COM2 からバッテリ電源ライン
+Bへの電流の回り込みを防止するためのダイオードで
ある。
【0031】また、各インジェクタ101〜104のう
ち、一方の噴射グループを構成するインジェクタ10
1、103は、ダイオードD10、D30を介してコンデン
サC10に接続されており、通電遮断にともなってインジ
ェクタ101、103に発生する逆起電力エネルギー
は、ダイオードD10、D30を介してコンデンサC10に回
収される。また、各インジェクタ101〜104のう
ち、他方の噴射グループを構成するインジェクタ10
2、104は、ダイオードD20、D40を介してコンデン
サC20に接続されており、通電遮断にともなってインジ
ェクタ102、104に発生する逆起電力エネルギー
は、ダイオードD20、D40を介してコンデンサC20に回
収される。
ち、一方の噴射グループを構成するインジェクタ10
1、103は、ダイオードD10、D30を介してコンデン
サC10に接続されており、通電遮断にともなってインジ
ェクタ101、103に発生する逆起電力エネルギー
は、ダイオードD10、D30を介してコンデンサC10に回
収される。また、各インジェクタ101〜104のう
ち、他方の噴射グループを構成するインジェクタ10
2、104は、ダイオードD20、D40を介してコンデン
サC20に接続されており、通電遮断にともなってインジ
ェクタ102、104に発生する逆起電力エネルギー
は、ダイオードD20、D40を介してコンデンサC20に回
収される。
【0032】次に、本実施形態の特徴を図2、図3のタ
イムチャートおよび図4のフローチャートを参照して説
明する。なお、この図2、図3では、第1気筒の燃料噴
射を例に説明する図面であり、図中に示す各線は、定電
流値を高い定電流値(第1駆動電流値)から低い定電流
値(第2駆動電流値)に切り替えるための定電流値切替
信号SG1 と、第1気筒のインジェクタ101を開弁さ
せるための噴射信号♯1と、電流検出用抵抗体R10によ
り検出したインジェクタ駆動電流値(INJ1電流)
と、第1気筒のインジェクタ101のバルブリフト量と
を示すものである。
イムチャートおよび図4のフローチャートを参照して説
明する。なお、この図2、図3では、第1気筒の燃料噴
射を例に説明する図面であり、図中に示す各線は、定電
流値を高い定電流値(第1駆動電流値)から低い定電流
値(第2駆動電流値)に切り替えるための定電流値切替
信号SG1 と、第1気筒のインジェクタ101を開弁さ
せるための噴射信号♯1と、電流検出用抵抗体R10によ
り検出したインジェクタ駆動電流値(INJ1電流)
と、第1気筒のインジェクタ101のバルブリフト量と
を示すものである。
【0033】図2には、第1気筒のインジェクタ101
が2段定電流制御される様子が表されている。つまり、
インジェクタ101に流れるインジェクタ駆動電流値
(INJ1 電流)に着目した時、所定時間T1 に亘って
第1駆動電流値Ic1 (例えば10A)となるようにソ
レノイドコイル101aが定電流駆動される。これによ
って、インジェクタの開弁時に弁体が急激にバウンドし
ても第1駆動電流値Ic1 によるソレノイドコイル10
1aの駆動によって確実な開弁を確保することができ
る。
が2段定電流制御される様子が表されている。つまり、
インジェクタ101に流れるインジェクタ駆動電流値
(INJ1 電流)に着目した時、所定時間T1 に亘って
第1駆動電流値Ic1 (例えば10A)となるようにソ
レノイドコイル101aが定電流駆動される。これによ
って、インジェクタの開弁時に弁体が急激にバウンドし
ても第1駆動電流値Ic1 によるソレノイドコイル10
1aの駆動によって確実な開弁を確保することができ
る。
【0034】所定時間T1 の経過後は、噴射量に応じて
設定される通電停止タイミングt3に達するまで、第1
駆動電流値Ic1 よりも低い第2駆動電流値Ic2 (例
えば5A)となるようにソレノイドコイル101aが定
電流駆動される。これによって、閉弁速度を早めること
ができ、インジェクタ101の応答性を高めることがで
きるとともに、不要なエネルギー消費を抑えることがで
きる。
設定される通電停止タイミングt3に達するまで、第1
駆動電流値Ic1 よりも低い第2駆動電流値Ic2 (例
えば5A)となるようにソレノイドコイル101aが定
電流駆動される。これによって、閉弁速度を早めること
ができ、インジェクタ101の応答性を高めることがで
きるとともに、不要なエネルギー消費を抑えることがで
きる。
【0035】この図2に示されるように、2段定電流制
御の電流値切替のために定電流値切替信号SG1 が使用
される。この図2では、定電流値切替信号SG1 と噴射
信号♯1は同時にONし、定電流値切替信号SG1 は所定
時間T1 が経過したらOFF し、噴射信号♯1は噴射量に
応じた時間TQが経過したらOFF するものである。
御の電流値切替のために定電流値切替信号SG1 が使用
される。この図2では、定電流値切替信号SG1 と噴射
信号♯1は同時にONし、定電流値切替信号SG1 は所定
時間T1 が経過したらOFF し、噴射信号♯1は噴射量に
応じた時間TQが経過したらOFF するものである。
【0036】ここで、定電流値切替信号SG1 がONの時
は、上述したようにインジェクタ101に高電流値(第
1駆動電流値Ic1 )の電流が流れ、定電流値切替信号
SG1 がOFF で噴射信号♯1がONの時は、インジェクタ
101に低電流値(第2駆動電流値Ic2 )の電流が流
れる。このような制御が行われる場合に、バッテリ電圧
+Bが通常の14Vから例えば6Vに低下した場合、図
2の一点破線に示すようになる。つまり、開弁に必要な
電流がソレノイドコイル101aに供給できずに、イン
ジェクタ101の開弁を確保できなくなってしまう。
は、上述したようにインジェクタ101に高電流値(第
1駆動電流値Ic1 )の電流が流れ、定電流値切替信号
SG1 がOFF で噴射信号♯1がONの時は、インジェクタ
101に低電流値(第2駆動電流値Ic2 )の電流が流
れる。このような制御が行われる場合に、バッテリ電圧
+Bが通常の14Vから例えば6Vに低下した場合、図
2の一点破線に示すようになる。つまり、開弁に必要な
電流がソレノイドコイル101aに供給できずに、イン
ジェクタ101の開弁を確保できなくなってしまう。
【0037】そこで、ECU200には、バッテリ電圧
+Bをモニタして、バッテリ電圧+Bが低いほど所定時
間T1 を長くする、つまり定電流値切替信号SG1 のON
時間を長くするように設けられている。つまり、図3の
一点鎖線に示すように、ECU200は、バッテリ電圧
+Bが低下した際に、定電流値切替信号SG1 がONから
OFF に反転するタイミングt2 をタイミングt2 ’に変
更している。このような制御を行うことによって、バッ
テリ電圧+Bが低下した場合であっても、確実な開弁を
確保できる。
+Bをモニタして、バッテリ電圧+Bが低いほど所定時
間T1 を長くする、つまり定電流値切替信号SG1 のON
時間を長くするように設けられている。つまり、図3の
一点鎖線に示すように、ECU200は、バッテリ電圧
+Bが低下した際に、定電流値切替信号SG1 がONから
OFF に反転するタイミングt2 をタイミングt2 ’に変
更している。このような制御を行うことによって、バッ
テリ電圧+Bが低下した場合であっても、確実な開弁を
確保できる。
【0038】バッテリ電圧+Bの変動に伴って所定時間
T1 を変更させるプログラムを図4のフローチャートに
示す。このプログラムはECU200に設けられたもの
であり、この処理によって生成された定電流値切替信号
SG1 が駆動用IC120に出力される。ECU200
は、ステップ400において各種センサから入力された
エンジンの運転状態に応じた噴射期間TQを算出する。
次にステップ401においてバッテリ電圧+Bが所定電
圧(例えば8V)以上であるか否かを判断する。この判
断がYES の場合は、ステップ402において所定時間T
1 を通常値(例えば400μs)に設定する。
T1 を変更させるプログラムを図4のフローチャートに
示す。このプログラムはECU200に設けられたもの
であり、この処理によって生成された定電流値切替信号
SG1 が駆動用IC120に出力される。ECU200
は、ステップ400において各種センサから入力された
エンジンの運転状態に応じた噴射期間TQを算出する。
次にステップ401においてバッテリ電圧+Bが所定電
圧(例えば8V)以上であるか否かを判断する。この判
断がYES の場合は、ステップ402において所定時間T
1 を通常値(例えば400μs)に設定する。
【0039】しかし、ステップ401の判断結果がNOの
場合は、所定時間T1 が通常値(例えば400μs)で
は図2の一点鎖線に示すように開弁が確保できなくなっ
てしまうため、ステップ403において所定時間T1 を
通常値(例えば400μs)よりも長い値(例えば60
0μs)に設定する。そして、ECU200は本処理に
よって決定した噴射期間TQによる噴射信号♯1の決定
および所定時間T1 による定電流値切替信号SG1 の決
定を行った後に、本処理を終了する。
場合は、所定時間T1 が通常値(例えば400μs)で
は図2の一点鎖線に示すように開弁が確保できなくなっ
てしまうため、ステップ403において所定時間T1 を
通常値(例えば400μs)よりも長い値(例えば60
0μs)に設定する。そして、ECU200は本処理に
よって決定した噴射期間TQによる噴射信号♯1の決定
および所定時間T1 による定電流値切替信号SG1 の決
定を行った後に、本処理を終了する。
【0040】上記で示したように、この実施形態に示し
た燃料噴射装置は、バッテリ電圧+Bが低い時に、所定
時間T1 を長く変更するように設けられているため、バ
ッテリ電圧+Bが低下した状態であっても、インジェク
タ101〜104の開弁を確保できる。つまり、バッテ
リ電圧+Bが低下した状態では、各ソレノイドコイル1
01a〜104aの通電初期のインダクタンスが大きく
て電流があまり流れなくとも、時間経過とともにインダ
クタンスが小さくなって電流が増加するため、第1駆動
電流値Ic1 を供給する所定時間T1 を長くすることに
よって、バッテリ電圧+Bが低下した状態であっても、
開弁に必要な電流をソレノイドコイル101a〜104
aに流すことができ、結果的にインジェクタ101〜1
04の開弁を確保できる。
た燃料噴射装置は、バッテリ電圧+Bが低い時に、所定
時間T1 を長く変更するように設けられているため、バ
ッテリ電圧+Bが低下した状態であっても、インジェク
タ101〜104の開弁を確保できる。つまり、バッテ
リ電圧+Bが低下した状態では、各ソレノイドコイル1
01a〜104aの通電初期のインダクタンスが大きく
て電流があまり流れなくとも、時間経過とともにインダ
クタンスが小さくなって電流が増加するため、第1駆動
電流値Ic1 を供給する所定時間T1 を長くすることに
よって、バッテリ電圧+Bが低下した状態であっても、
開弁に必要な電流をソレノイドコイル101a〜104
aに流すことができ、結果的にインジェクタ101〜1
04の開弁を確保できる。
【0041】〔第2実施形態〕図1および図5〜図7を
参照して第2実施形態を説明する。なお、この第2実施
形態では、上述した第1実施形態との相違点を中心に説
明するものであり、第1実施形態と同一符号は同一機能
物を示すものである。
参照して第2実施形態を説明する。なお、この第2実施
形態では、上述した第1実施形態との相違点を中心に説
明するものであり、第1実施形態と同一符号は同一機能
物を示すものである。
【0042】上記の第1実施形態では、コンデンサC1
0、C20に高電力エネルギーが満充電され、エネルギー
がインジェクタ101〜104の開弁時にソレノイドコ
イル101a〜104aに放出されることを前提として
いた。しかし、この第2実施形態は、コンデンサC10、
C20に高電力エネルギーが満充電されない、あるいはコ
ンデンサC10、C20からソレノイドコイル101a〜1
04aにエネルギーが放電されない時の制御を示すもの
である。
0、C20に高電力エネルギーが満充電され、エネルギー
がインジェクタ101〜104の開弁時にソレノイドコ
イル101a〜104aに放出されることを前提として
いた。しかし、この第2実施形態は、コンデンサC10、
C20に高電力エネルギーが満充電されない、あるいはコ
ンデンサC10、C20からソレノイドコイル101a〜1
04aにエネルギーが放電されない時の制御を示すもの
である。
【0043】コンデンサC10、C20の放電エネルギーが
低下する原因としては、バッテリ電圧+Bの低下、DC
/DCコンバータの故障、コンデンサの故障、トランジ
スタT12、T22の故障等がある。コンデンサC10、C20
が満充電されているか否かの判別は、駆動用IC120
によってなされる。駆動用IC120には、コンデンサ
C10、C20の電圧がモニタできるように入力されてお
り、トランジスタT12、T22をONする直前に充電電圧値
が所定値以上に達しなければ、コンデンサC10、C20に
充電不良が発生していると判別する。
低下する原因としては、バッテリ電圧+Bの低下、DC
/DCコンバータの故障、コンデンサの故障、トランジ
スタT12、T22の故障等がある。コンデンサC10、C20
が満充電されているか否かの判別は、駆動用IC120
によってなされる。駆動用IC120には、コンデンサ
C10、C20の電圧がモニタできるように入力されてお
り、トランジスタT12、T22をONする直前に充電電圧値
が所定値以上に達しなければ、コンデンサC10、C20に
充電不良が発生していると判別する。
【0044】しかし、これだけでは、トランジスタT1
2、T22が故障して実際に放電がなされているか否かの
判断ができない。そこで、トランジスタT12、T22が故
障している否かの判別を、駆動用IC120が行ってい
る。駆動用IC120は、トランジスタT12、T22をON
した時に、電流検出用抵抗体R10、R20で検出された電
流値からソレノイドコイル101a〜104aに流れた
電流値を読み取り、ソレノイドコイル101a〜104
aの電流値が所定電流値I0 に達しないときに、トラン
ジスタT12、T22が故障したと判断する。
2、T22が故障して実際に放電がなされているか否かの
判断ができない。そこで、トランジスタT12、T22が故
障している否かの判別を、駆動用IC120が行ってい
る。駆動用IC120は、トランジスタT12、T22をON
した時に、電流検出用抵抗体R10、R20で検出された電
流値からソレノイドコイル101a〜104aに流れた
電流値を読み取り、ソレノイドコイル101a〜104
aの電流値が所定電流値I0 に達しないときに、トラン
ジスタT12、T22が故障したと判断する。
【0045】駆動用IC120は、上記によってコンデ
ンサC10、C20に充電不良が発生していると判別した場
合、あるいはトランジスタT12、T22が故障したと判断
した場合、駆動用IC120からECU200へ異常状
態を示す異常信号DGを出力する。
ンサC10、C20に充電不良が発生していると判別した場
合、あるいはトランジスタT12、T22が故障したと判断
した場合、駆動用IC120からECU200へ異常状
態を示す異常信号DGを出力する。
【0046】コンデンサC10、C20に充電不良が発生し
ている場合、あるいはトランジスタT12、T22が故障し
てコンデンサC10、C20がソレノイドコイル101a〜
104aへ放電できない場合の作動を図5の一点鎖線に
示す。なお、図5は第1気筒を例に示すものである。こ
のような故障が発生した場合は、噴射信号♯1が発生し
てもコンデンサC10が放電しないため、正常時(実線)
に比較して弁体のリフトが遅くなり、通常時の所定時間
T1 (例えば400μs)では開弁を保持できない。
ている場合、あるいはトランジスタT12、T22が故障し
てコンデンサC10、C20がソレノイドコイル101a〜
104aへ放電できない場合の作動を図5の一点鎖線に
示す。なお、図5は第1気筒を例に示すものである。こ
のような故障が発生した場合は、噴射信号♯1が発生し
てもコンデンサC10が放電しないため、正常時(実線)
に比較して弁体のリフトが遅くなり、通常時の所定時間
T1 (例えば400μs)では開弁を保持できない。
【0047】そこで、ECU200は、駆動用IC12
0から異常信号DGが入力されると、所定時間T1 を長
くする、つまり図6の一点鎖線に示すように定電流値切
替信号SG1 のON時間を長くするように設けられてい
る。つまり、ECU200では、図7のフローチャート
に示すように、ステップ500において各種センサから
入力されたエンジンの運転状態に応じた噴射期間TQを
算出する。次にステップ501において駆動用IC12
0から異常信号DGが入力されていないか、つまり放電
が正常か否かの判断をする。この判断がYESの場合は、
ステップ502において所定時間T1 を通常値(例えば
400μs)に設定する。
0から異常信号DGが入力されると、所定時間T1 を長
くする、つまり図6の一点鎖線に示すように定電流値切
替信号SG1 のON時間を長くするように設けられてい
る。つまり、ECU200では、図7のフローチャート
に示すように、ステップ500において各種センサから
入力されたエンジンの運転状態に応じた噴射期間TQを
算出する。次にステップ501において駆動用IC12
0から異常信号DGが入力されていないか、つまり放電
が正常か否かの判断をする。この判断がYESの場合は、
ステップ502において所定時間T1 を通常値(例えば
400μs)に設定する。
【0048】しかし、ステップ501の判断結果がNOの
場合は、所定時間T1 が通常値(例えば400μs)で
は図5の一点鎖線に示すように開弁が確保できなくなっ
てしまうため、ステップ503において所定時間T1 を
通常値(例えば400μs)よりも長い値(例えば80
0μs)に設定する。そして、ECU200は本処理に
よって決定した噴射期間TQによる噴射信号♯1の決定
および所定時間T1 による定電流値切替信号SG1 の決
定を行った後に、本処理を終了する。
場合は、所定時間T1 が通常値(例えば400μs)で
は図5の一点鎖線に示すように開弁が確保できなくなっ
てしまうため、ステップ503において所定時間T1 を
通常値(例えば400μs)よりも長い値(例えば80
0μs)に設定する。そして、ECU200は本処理に
よって決定した噴射期間TQによる噴射信号♯1の決定
および所定時間T1 による定電流値切替信号SG1 の決
定を行った後に、本処理を終了する。
【0049】なお、この実施形態の駆動用IC120
は、コンデンサC10、C20が満充電にならない時は、ト
ランジスタT12、T22を作動させず、放電を停止してい
る。これは、コンデンサC10、C20の電圧に応じて所定
時間T1 を可変させるよりも、所定時間T1 を長く切り
替えたほうが制御が簡素化されるためである。
は、コンデンサC10、C20が満充電にならない時は、ト
ランジスタT12、T22を作動させず、放電を停止してい
る。これは、コンデンサC10、C20の電圧に応じて所定
時間T1 を可変させるよりも、所定時間T1 を長く切り
替えたほうが制御が簡素化されるためである。
【0050】この第2実施形態に示した燃料噴射装置
は、コンデンサC10、C20の充電電圧が低く、ソレノイ
ドコイル101a〜104aにコンデンサC10、C20の
高電力エネルギーを与えることができない時、およびト
ランジスタT12、T22が故障してソレノイドコイル10
1a〜104aにコンデンサC10、C20の高電力エネル
ギーを与えることができない時は、所定時間T1 を長く
変更するように設けられている。
は、コンデンサC10、C20の充電電圧が低く、ソレノイ
ドコイル101a〜104aにコンデンサC10、C20の
高電力エネルギーを与えることができない時、およびト
ランジスタT12、T22が故障してソレノイドコイル10
1a〜104aにコンデンサC10、C20の高電力エネル
ギーを与えることができない時は、所定時間T1 を長く
変更するように設けられている。
【0051】このようにコンデンサC10、C20の高電力
エネルギーがソレノイドコイル101a〜104aに与
えられない時は、電流値の高い第1駆動電流値Ic1 を
長くソレノイドコイル101a〜104aに流すことに
よって、インジェクタ101〜104の開弁を確保する
ことができる。
エネルギーがソレノイドコイル101a〜104aに与
えられない時は、電流値の高い第1駆動電流値Ic1 を
長くソレノイドコイル101a〜104aに流すことに
よって、インジェクタ101〜104の開弁を確保する
ことができる。
【0052】〔第3実施形態〕上記の第2実施形態で
は、コンデンサC10、C20の高電力エネルギーがソレノ
イドコイル101a〜104aに与えられない時は、所
定時間T1 を長くした例を示したが、第1駆動電流値I
c1 を通常値(例えば10A)よりも高い値(例えば1
5A)に変更するように設けても良い。このように設け
ることによって、インジェクタ101〜104の開弁速
度が増すため、コンデンサC10、C20の高電力エネルギ
ーがソレノイドコイル101a〜104aに与えられな
い場合であっても、インジェクタ101〜104の開弁
を確保することができる。このような第1駆動電流値I
c1 の切替制御は、電流検出用抵抗体R10、R20による
電流検出値のしきい値を変更することで実現できる。
は、コンデンサC10、C20の高電力エネルギーがソレノ
イドコイル101a〜104aに与えられない時は、所
定時間T1 を長くした例を示したが、第1駆動電流値I
c1 を通常値(例えば10A)よりも高い値(例えば1
5A)に変更するように設けても良い。このように設け
ることによって、インジェクタ101〜104の開弁速
度が増すため、コンデンサC10、C20の高電力エネルギ
ーがソレノイドコイル101a〜104aに与えられな
い場合であっても、インジェクタ101〜104の開弁
を確保することができる。このような第1駆動電流値I
c1 の切替制御は、電流検出用抵抗体R10、R20による
電流検出値のしきい値を変更することで実現できる。
【0053】〔他の実施形態〕上記の第1実施形態で
は、バッテリ電圧+Bの低下によって所定時間T1 を長
くする例を示したが、バッテリ電圧+Bの低下に応じて
噴射タイミングと噴射期間TQを補正するように設けて
も良い。上記の第2、第3実施形態では、コンデンサC
10、C20の高電力エネルギーをソレノイドコイル101
a〜104aに与えることができない時に所定時間T1
を長くする例と、第1駆動電流値Ic1 を高める例を示
したが、コンデンサC10、C20の高電力エネルギーをソ
レノイドコイル101a〜104aに与えることができ
ない時に、噴射タイミングと噴射期間TQを補正するよ
うに設けても良い。
は、バッテリ電圧+Bの低下によって所定時間T1 を長
くする例を示したが、バッテリ電圧+Bの低下に応じて
噴射タイミングと噴射期間TQを補正するように設けて
も良い。上記の第2、第3実施形態では、コンデンサC
10、C20の高電力エネルギーをソレノイドコイル101
a〜104aに与えることができない時に所定時間T1
を長くする例と、第1駆動電流値Ic1 を高める例を示
したが、コンデンサC10、C20の高電力エネルギーをソ
レノイドコイル101a〜104aに与えることができ
ない時に、噴射タイミングと噴射期間TQを補正するよ
うに設けても良い。
【0054】上記で示した各実施形態を組み合わせて用
いても良い。上記の実施形態では、ディーゼルエンジン
の燃料噴射装置に本発明を適用した例を示したが、ガソ
リンエンジンにおけるインジェクタの噴射制御に本発明
を適用しても良い。
いても良い。上記の実施形態では、ディーゼルエンジン
の燃料噴射装置に本発明を適用した例を示したが、ガソ
リンエンジンにおけるインジェクタの噴射制御に本発明
を適用しても良い。
【図1】インジェクタの駆動回路図である。
【図2】作動を説明するためのタイムチャートである。
【図3】作動を説明するためのタイムチャートである。
【図4】所定時間の変更処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図5】作動を説明するためのタイムチャートである。
【図6】作動を説明するためのタイムチャートである。
【図7】所定時間の変更処理を示すフローチャートであ
る。
る。
【図8】インジェクタの駆動回路図である。
101a〜104a ソレノイドコイル 101 〜104 インジェクタ Ic1 第1駆動電流値 Ic2 第2駆動電流値 T1 所定時間 T11、T21 トランジスタ(電流値変更手段) C10、C20 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 AD12 BA06 CC06U CE22 CE29 3G301 HA02 JA03 JA14 JB02 LB11 LC01 MA11 MA18 NE23 PE01Z PE08Z PF03Z PG01Z
Claims (5)
- 【請求項1】ソレノイドコイルの通電によって開弁する
インジェクタと、 バッテリから前記ソレノイドコイルへ供給される電流値
を変更する電流値変更手段と、 前記インジェクタの開弁時から所定時間が経過するまで
の間、高い電流値である第1駆動電流値にて前記ソレノ
イドコイルを通電し、前記所定時間経過後から前記イン
ジェクタを閉弁するまでの間、前記第1駆動電流値より
も低い第2駆動電流値にて前記ソレノイドコイルを通電
する制御装置とを具備し、 この制御装置は、前記バッテリの電圧値を検出するよう
に設けられ、検出された前記バッテリの電圧値が低い時
に、前記所定時間を長く変更するように設けられている
ことを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項2】ソレノイドコイルの通電によって開弁する
インジェクタと、 バッテリから前記ソレノイドコイルへ供給される電流値
を変更する電流値変更手段と、 高電力エネルギーを蓄えるコンデンサと、 前記インジェクタの開弁時に、前記コンデンサに蓄えら
れた高電力エネルギーを前記ソレノイドコイルに印加さ
せ、その後前記インジェクタの開弁時から所定時間が経
過するまでの間、高い電流値である第1駆動電流値にて
前記ソレノイドコイルを通電し、前記所定時間経過後か
ら前記インジェクタを閉弁するまでの間、前記第1駆動
電流値よりも低い第2駆動電流値にて前記ソレノイドコ
イルを通電する制御装置とを具備し、 この制御装置は、前記コンデンサの充電電圧値を検出す
るように設けられ、検出された前記コンデンサの充電電
圧が低い時に、前記所定時間を長く変更するように設け
られていることを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項3】請求項2の燃料噴射装置において、 この制御装置は、前記コンデンサに充電された高電力エ
ネルギーを放出したか否かを判別し、放出していない場
合に前記所定時間を長く変更するように設けられている
ことを特徴とする燃料噴射装置。 - 【請求項4】ソレノイドコイルの通電によって開弁する
インジェクタと、 バッテリから前記ソレノイドコイルへ供給される電流値
を変更する電流値変更手段と、 高電力エネルギーを蓄えるコンデンサと、 前記インジェクタの開弁時に、前記コンデンサに蓄えら
れた高電力エネルギーを前記ソレノイドコイルに印加さ
せ、その後前記インジェクタの開弁時から所定時間が経
過するまでの間、高い電流値である第1駆動電流値にて
前記ソレノイドコイルを通電し、前記所定時間経過後か
ら前記インジェクタを閉弁するまでの間、前記第1駆動
電流値よりも低い第2駆動電流値にて前記ソレノイドコ
イルを通電する制御装置とを具備し、 この制御装置は、前記コンデンサの充電電圧値を検出す
るように設けられ、検出された前記コンデンサの充電電
圧が低い時に、前記第1駆動電流値を高い電流値へ変更
するように設けられていることを特徴とする燃料噴射装
置。 - 【請求項5】請求項4の燃料噴射装置において、 この制御装置は、前記コンデンサが高電力エネルギーを
放出したか否かを判別し、放出していない場合に前記第
1駆動電流値を高い電流値へ変更するように設けられて
いることを特徴とする燃料噴射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096205A JP2002295293A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096205A JP2002295293A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 燃料噴射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002295293A true JP2002295293A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18950149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001096205A Pending JP2002295293A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 燃料噴射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002295293A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004033908A1 (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-22 | Tacmina Corporation | 往復動ポンプおよび逆止弁 |
US8018216B2 (en) | 2007-07-13 | 2011-09-13 | Denso Corporation | Power supply voltage booster |
KR101187183B1 (ko) | 2011-04-08 | 2012-09-28 | 주식회사 케피코 | 직분사 인젝터 구동회로 |
JP2013245576A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の燃料供給制御装置 |
JP2013253580A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Denso Corp | 車載制御装置 |
DE102013107627A1 (de) | 2012-07-23 | 2014-01-23 | Denso Corporation | Kraftstoffeinspritzvorrichtung |
JP2017125441A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関制御装置 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001096205A patent/JP2002295293A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004033908A1 (ja) * | 2002-10-09 | 2004-04-22 | Tacmina Corporation | 往復動ポンプおよび逆止弁 |
US8018216B2 (en) | 2007-07-13 | 2011-09-13 | Denso Corporation | Power supply voltage booster |
KR101187183B1 (ko) | 2011-04-08 | 2012-09-28 | 주식회사 케피코 | 직분사 인젝터 구동회로 |
JP2013245576A (ja) * | 2012-05-24 | 2013-12-09 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の燃料供給制御装置 |
JP2013253580A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Denso Corp | 車載制御装置 |
DE102013107627A1 (de) | 2012-07-23 | 2014-01-23 | Denso Corporation | Kraftstoffeinspritzvorrichtung |
DE102013107627B4 (de) * | 2012-07-23 | 2018-02-15 | Denso Corporation | Kraftstoffeinspritzvorrichtung |
JP2017125441A (ja) * | 2016-01-13 | 2017-07-20 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 内燃機関制御装置 |
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