JP2002292667A - ゴム成形法 - Google Patents
ゴム成形法Info
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- JP2002292667A JP2002292667A JP2001096768A JP2001096768A JP2002292667A JP 2002292667 A JP2002292667 A JP 2002292667A JP 2001096768 A JP2001096768 A JP 2001096768A JP 2001096768 A JP2001096768 A JP 2001096768A JP 2002292667 A JP2002292667 A JP 2002292667A
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- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】中空ゴム製品の成形において、離型剤を用いる
ことなくマンドレルの引き抜きを容易に行い得るゴム成
形法を提供する。 【解決手段】鉄製のマンドレルを用いてゴムの成形を行
ない、成形後に鉄製のマンドレルを引き抜くことにより
中空部分を形成する。ゴム製品は架橋ゴムである。架橋
剤には有機過酸化物を用いる。
ことなくマンドレルの引き抜きを容易に行い得るゴム成
形法を提供する。 【解決手段】鉄製のマンドレルを用いてゴムの成形を行
ない、成形後に鉄製のマンドレルを引き抜くことにより
中空部分を形成する。ゴム製品は架橋ゴムである。架橋
剤には有機過酸化物を用いる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴムホースやウエ
ザーストリップ、ゴムローラ、中空構造のワイパーブレ
ードラバーなどの中空部を有するゴム製品の成形法に関
する。
ザーストリップ、ゴムローラ、中空構造のワイパーブレ
ードラバーなどの中空部を有するゴム製品の成形法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ゴムホースやウエザーストリップ、ゴム
ローラなどの、中空構造を持つゴム製品の成形には、金
型によるモールドプレス成形法や、射出成形法、押出し
成形法などがある。押出し成形法においては、中空部に
空気などを流し込むチューブ成形法があるが、他の成形
法や、押出し成形法においても中空部の寸法精度を高め
る必要がある場合などには、中空部に金属やプラスチッ
クのマンドレル(心棒)を充填した状態でゴムの成形を
行ない、成形後にそのマンドレルを取り除くという手段
を用いる。金属のマンドレルとしては、一般的にスレン
レス鋼棒が用いられる。マンドレルを用いた成形法の場
合、当然ながらマンドレルの引き抜くという工程が必要
となる。
ローラなどの、中空構造を持つゴム製品の成形には、金
型によるモールドプレス成形法や、射出成形法、押出し
成形法などがある。押出し成形法においては、中空部に
空気などを流し込むチューブ成形法があるが、他の成形
法や、押出し成形法においても中空部の寸法精度を高め
る必要がある場合などには、中空部に金属やプラスチッ
クのマンドレル(心棒)を充填した状態でゴムの成形を
行ない、成形後にそのマンドレルを取り除くという手段
を用いる。金属のマンドレルとしては、一般的にスレン
レス鋼棒が用いられる。マンドレルを用いた成形法の場
合、当然ながらマンドレルの引き抜くという工程が必要
となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したマンドレルの
引き抜きの作業効率を上げ、また製品を傷めないために
は、マンドレルの引き抜き力を低くしなければならな
い。このために、マンドレルの表面を平滑に研磨し、鉱
物油やシリコーン油、弗素樹脂系塗料、あるいは粉体な
どの離型剤を塗布した後に成形を行うなどの工夫がなさ
れている。
引き抜きの作業効率を上げ、また製品を傷めないために
は、マンドレルの引き抜き力を低くしなければならな
い。このために、マンドレルの表面を平滑に研磨し、鉱
物油やシリコーン油、弗素樹脂系塗料、あるいは粉体な
どの離型剤を塗布した後に成形を行うなどの工夫がなさ
れている。
【0004】しかしながら、マンドレル表面の研磨には
コストを要し、離型剤を用いると費用がさらにかさむ。
その上、ゴム製品に離型剤が付着しているとゴム製品の
性能低下を招き好ましくないが、これを用いないとマン
ドレルの引き抜きが難しいという相反する問題があっ
た。
コストを要し、離型剤を用いると費用がさらにかさむ。
その上、ゴム製品に離型剤が付着しているとゴム製品の
性能低下を招き好ましくないが、これを用いないとマン
ドレルの引き抜きが難しいという相反する問題があっ
た。
【0005】本発明は、前述した従来技術の問題に鑑み
てなされたものであり、その課題;目的は、中空ゴム製
品の成形において、離型剤を用いることなくマンドレル
の引き抜きを容易に行い得るゴム成形法を提供すること
にある。
てなされたものであり、その課題;目的は、中空ゴム製
品の成形において、離型剤を用いることなくマンドレル
の引き抜きを容易に行い得るゴム成形法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明により提供する手
段;ゴム成形法は、長手方向に連続した中空部分を有す
るゴム製品の成形法において、鉄製のマンドレルを用い
てゴムの成形を行ない、成形後に鉄製のマンドレルを引
き抜くことにより中空部分を形成する方法からなる。ゴ
ム製品は架橋ゴムである。架橋剤には有機過酸化物を用
いる。
段;ゴム成形法は、長手方向に連続した中空部分を有す
るゴム製品の成形法において、鉄製のマンドレルを用い
てゴムの成形を行ない、成形後に鉄製のマンドレルを引
き抜くことにより中空部分を形成する方法からなる。ゴ
ム製品は架橋ゴムである。架橋剤には有機過酸化物を用
いる。
【0007】発明者らは、架橋を伴うゴム製品に対し
て、離型剤を用いなくて良いマンドレルとして種々の材
質のものを試み、試行錯誤を繰り返した結果、鉄製のマ
ンドレルが良いことを初めて見出した。即ち、離型剤を
用いずにステンレス製のマンドレルにて中空ゴムの成形
・架橋を行った場合には、製品となるゴムがマンドレル
に接着もしくは粘着し、後工程でのマンドレル引き抜き
が非常に困難となる。これに対し、鉄製のマンドレルを
用いると、ゴム成形の架橋工程を経ると、マンドレルの
鉄表面が硫化もしくは酸化され、ゴムとの密着が解消さ
れ、マンドレルの引き抜き抵抗を小さくすることができ
たのである。これによれば、離型剤を用いずにマンドレ
ルを容易に引き抜くことができるゴム成形法を確立し、
工程の簡略化をも図れ、ゴム製品への離型剤の付着問題
も解消できるという優れた面を発揮できる。
て、離型剤を用いなくて良いマンドレルとして種々の材
質のものを試み、試行錯誤を繰り返した結果、鉄製のマ
ンドレルが良いことを初めて見出した。即ち、離型剤を
用いずにステンレス製のマンドレルにて中空ゴムの成形
・架橋を行った場合には、製品となるゴムがマンドレル
に接着もしくは粘着し、後工程でのマンドレル引き抜き
が非常に困難となる。これに対し、鉄製のマンドレルを
用いると、ゴム成形の架橋工程を経ると、マンドレルの
鉄表面が硫化もしくは酸化され、ゴムとの密着が解消さ
れ、マンドレルの引き抜き抵抗を小さくすることができ
たのである。これによれば、離型剤を用いずにマンドレ
ルを容易に引き抜くことができるゴム成形法を確立し、
工程の簡略化をも図れ、ゴム製品への離型剤の付着問題
も解消できるという優れた面を発揮できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。 [実施例1] 以下の表1に従って配合したゴム材料
を、ロールにて混練りした後、図1に示したような、長
さ10cm、直径1.2mmの鉄線1に挟み付けた状態で、
加熱プレスにて160℃で20分間加熱加圧し、厚さ6
mmの架橋ゴムシート2を作製した。そして、このシート
2から鉄線1を50mm/分の速さで引き抜いた。これに
対する比較のために、前記と同一寸法のステンレス線に
ついても前記同様の条件でゴムシートを挟み付け、架橋
ゴムシートを作製しステンレス線を引き抜いてみた。
明する。 [実施例1] 以下の表1に従って配合したゴム材料
を、ロールにて混練りした後、図1に示したような、長
さ10cm、直径1.2mmの鉄線1に挟み付けた状態で、
加熱プレスにて160℃で20分間加熱加圧し、厚さ6
mmの架橋ゴムシート2を作製した。そして、このシート
2から鉄線1を50mm/分の速さで引き抜いた。これに
対する比較のために、前記と同一寸法のステンレス線に
ついても前記同様の条件でゴムシートを挟み付け、架橋
ゴムシートを作製しステンレス線を引き抜いてみた。
【0009】
【表1】
【0010】これら、鉄線1を用いた場合とステンレス
線を用いた場合における、ゴムシートからの引き抜き時
の荷重を引っ張り試験機にて測定した結果、図2に示す
通りであった。図2から明らかな通り、ステンレス線の
引き抜きには最大約65Nを要し、引き抜き終わるまで
の仕事量は約4.1Jであるのに対し、鉄線の引き抜き
には30N程度しか引き抜き力を要さず、引き抜き終わ
るまでの仕事量も約1.4Jと低かった。
線を用いた場合における、ゴムシートからの引き抜き時
の荷重を引っ張り試験機にて測定した結果、図2に示す
通りであった。図2から明らかな通り、ステンレス線の
引き抜きには最大約65Nを要し、引き抜き終わるまで
の仕事量は約4.1Jであるのに対し、鉄線の引き抜き
には30N程度しか引き抜き力を要さず、引き抜き終わ
るまでの仕事量も約1.4Jと低かった。
【0011】[実施例2] 1×3mmの平角形状の鉄製
マンドレルに、前述表1の配合によるゴム材料を、外形
10mmの横断面円形となるように押出し成形した。これ
をスチームにて160℃で20分間加熱することにより
架橋し、長さ1mに切断した上で、マンドレルを引き抜
く作業を行った。これに対する比較のために、前記の同
一寸法のステンレス製マンドレルについても前記同様の
条件でゴム材料を押出し成形しステンレス製マンドレル
を引き抜いてみた。
マンドレルに、前述表1の配合によるゴム材料を、外形
10mmの横断面円形となるように押出し成形した。これ
をスチームにて160℃で20分間加熱することにより
架橋し、長さ1mに切断した上で、マンドレルを引き抜
く作業を行った。これに対する比較のために、前記の同
一寸法のステンレス製マンドレルについても前記同様の
条件でゴム材料を押出し成形しステンレス製マンドレル
を引き抜いてみた。
【0012】前記のステンレス製のマンドレルでは引き
抜くことができず、ゴム製品を破断させてしまったのに
対し、本実施例の鉄製のマンドレルの場合、人力で容易
に引き抜くことができ、良好な作業性が得られた。
抜くことができず、ゴム製品を破断させてしまったのに
対し、本実施例の鉄製のマンドレルの場合、人力で容易
に引き抜くことができ、良好な作業性が得られた。
【0013】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、中空
ゴム製品の成形において、離型剤を用いることなくマン
ドレルの引き抜きを容易に行い得るゴム成形法を提供す
るという所期の課題;目的を達成することができ、製造
コストの低減、離型剤によるゴム製品の性能低下の回避
等、その効果は蓋し大きいといえる。
ゴム製品の成形において、離型剤を用いることなくマン
ドレルの引き抜きを容易に行い得るゴム成形法を提供す
るという所期の課題;目的を達成することができ、製造
コストの低減、離型剤によるゴム製品の性能低下の回避
等、その効果は蓋し大きいといえる。
【図1】本発明に係るゴム製造方法;架橋ゴムシートの
製造例を示す説明図。
製造例を示す説明図。
【図2】図1における架橋ゴムシートの引き抜き力と引
き抜き量の関係線図。
き抜き量の関係線図。
1 鉄線 2 ゴムシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AA45 AG08 CA09 CB01 CK81 4F203 AA45 AG08 DA03 DA11 DB01 DC01 DL11
Claims (3)
- 【請求項1】長手方向に連続した中空部分を有するゴム
製品の成形法において、鉄製のマンドレルを用いてゴム
の成形を行ない、成形後に鉄製のマンドレルを引き抜く
ことにより中空部分を形成することを特徴とするゴム成
形法。 - 【請求項2】ゴム製品が架橋ゴムである、請求項1記載
のゴム成形法。 - 【請求項3】架橋剤として有機過酸化物を用いる、請求
項2記載のゴム成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096768A JP2002292667A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ゴム成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001096768A JP2002292667A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ゴム成形法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002292667A true JP2002292667A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18950650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001096768A Withdrawn JP2002292667A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | ゴム成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002292667A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114670377A (zh) * | 2022-04-09 | 2022-06-28 | 河北圣耐普特矿山设备有限公司 | 一种铸胶管道硫化工艺 |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001096768A patent/JP2002292667A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114670377A (zh) * | 2022-04-09 | 2022-06-28 | 河北圣耐普特矿山设备有限公司 | 一种铸胶管道硫化工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080603 |