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JP2002286671A - ガス検知装置 - Google Patents

ガス検知装置

Info

Publication number
JP2002286671A
JP2002286671A JP2001089462A JP2001089462A JP2002286671A JP 2002286671 A JP2002286671 A JP 2002286671A JP 2001089462 A JP2001089462 A JP 2001089462A JP 2001089462 A JP2001089462 A JP 2001089462A JP 2002286671 A JP2002286671 A JP 2002286671A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
value
heating
current
resistance value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001089462A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Masao Maki
正雄 牧
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Takashi Niwa
孝 丹羽
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
Makoto Shibuya
誠 渋谷
Hideki Morozumi
英樹 両角
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001089462A priority Critical patent/JP2002286671A/ja
Publication of JP2002286671A publication Critical patent/JP2002286671A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱用ヒータに与えるストレスを少なくしな
がら最適な温度に早く昇温させ省電力化と加熱用ヒータ
の長寿命化を実現する 【解決手段】 加熱用ヒータ4を有する一酸化炭素検出
素子5と、一酸化炭素検出素子の出力信号を受け、一酸
化炭素の濃度を判定するセンサ信号処理部3と、前記加
熱用ヒータに間欠的に通電を行うヒータ駆動部2とを備
え、ヒータ駆動部は加熱用ヒータに流れる電流値と印加
された電圧値を検出し、この電流値と電圧値から算出で
きる加熱用ヒータの抵抗値が予め設定した値になるよう
に電流値または電圧値を制御してなるガス検知装置であ
る。ヒータ駆動部2は間欠的に一酸化炭素検出素子5を
加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加熱用ヒータによっ
て一酸化炭素検出素子を間欠的に加熱することで省電力
化を図り、電池駆動が可能で間欠的に一酸化炭素を検出
する動作を行うガス検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のガス検知装置は加熱用ヒ
ータに連続的に通電することで検知素子を定常的に加熱
し、常時対象ガスの濃度を測定するものがあった。
【0003】また、省電力化を図るために加熱用ヒータ
に間欠的に通電するものもあったが定電圧を加熱用ヒー
タに印加するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス検知装置は加熱用ヒータに連続的に通電したり、あ
るいは間欠的に通電するものであっても通電時間が長い
ために加熱用ヒータと一酸化炭素検出素子を加熱する以
外に周囲にも放熱され電力が無駄に消費されるものであ
った。
【0005】また、間欠的に通電する形式のもので定電
圧を加熱用ヒータに一定時間印加するものでは、加熱用
ヒータの上昇する温度が毎回ほぼ同じになるのであっ
て、初期である加熱開始時の温度によって電圧印加終了
時の加熱用ヒータの温度に影響を受けるものであった。
【0006】図8は従来のガス検知装置の動作説明図で
ある。図8において、一酸化炭素に反応させるため、一
酸化炭素検出素子を加熱する加熱用ヒータへ通電するた
め、(a)で示すパルス信号が印可され、そして(b)
に示す定電圧が加熱用ヒータに印加され、(c)に示す
波形の電流が流れる。更に、電流の流れにより加熱用ヒ
ータが発熱して(d)に示すように加熱用ヒータの抵抗
値が上昇変化をしている。
【0007】このように、間欠的に通電する形式のもの
で定電圧を加熱用ヒータに印加するものでは、印加開始
直後は加熱用ヒータの温度が上昇していないため加熱用
ヒータの抵抗値が低く、かつ流れる電流は昇温後の倍以
上であり、電圧印加時に大きな突入電流が流れ加熱用ヒ
ータにストレスを与えるものであった。さらに、加熱用
ヒータの昇温を早くするほど放熱が始まる前に適温に加
熱でき省電力化ができるが、このためには加熱用ヒータ
に印加する電圧を高くする必要があり、さらに大きな突
入電流を生じるのであった。このような突入電流による
ストレスが大きい場合、加熱用ヒータは寿命が短くなる
という課題があった。
【0008】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、間欠的に加熱用ヒータに通電をおこなうと
ともに、加熱用ヒータに与えるストレスを少なくしなが
ら最適な温度に早く昇温させることで省電力化と加熱用
ヒータの長寿命化を実現するガス検知装置を提供するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、加熱用ヒータを有する一酸化炭素検出素子
と、前記一酸化炭素検出素子の出力信号を受け、一酸化
炭素の濃度を判定するセンサ信号処理部と、前記加熱用
ヒータに間欠的に通電を行うヒータ駆動部とを備え、前
記ヒータ駆動部は前記加熱用ヒータに流れる電流値と印
加された電圧値を検出し、この電流値と電圧値から算出
できる加熱用ヒータの抵抗値が予め設定した値になるよ
うに電流値または電圧値を制御する構成としたものであ
る。
【0010】この手段によれば、間欠的に加熱用ヒータ
に通電を行い、加熱用ヒータに流れる電流値と印加され
た電圧値から加熱用ヒータの抵抗値を算出し、かつ常温
での加熱用ヒータの抵抗値との比較差から加熱用ヒータ
の温度を推定することで加熱用ヒータに供給する電力を
制御し、ストレスを少なくしながら加熱用ヒータを最適
な温度に早く昇温させることができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】上記の課題を解決するために本発
明の請求項1に記載の発明は、加熱用ヒータを有する一
酸化炭素検出素子と、前記一酸化炭素検出素子の出力信
号を受け、一酸化炭素の濃度を判定するセンサ信号処理
部と、前記加熱用ヒータに間欠的に通電を行うヒータ駆
動部とを備え、前記ヒータ駆動部は前記加熱用ヒータに
流れる電流値と印加された電圧値を検出し、この電流値
と電圧値から算出できる加熱用ヒータの抵抗値が予め設
定した値になるように電流値または電圧値を制御する構
成としたものである。
【0012】上記実施の形態において、ヒータ駆動部は
間欠的に加熱用ヒータに通電を行い、かつ加熱用ヒータ
に流れる電流値と印加された電圧値から加熱用ヒータの
抵抗値を算出し、常温での抵抗値との比較差による加熱
用ヒータの温度を推定でき、また、温度の推定値により
加熱用ヒータに供給する電力を制御し、加熱用ヒータを
最適な温度に設定できるものである。
【0013】また請求項2に記載の発明は、請求項1の
記載において、加熱用ヒータへの通電時間を増減して加
熱用ヒータの温度を制御するヒータ駆動部を備えたこと
により、室温の影響を受けずに省電力化を実現できる。
【0014】また請求項3に記載の発明は、請求項1の
記載において、加熱用ヒータへの通電開始時は電流値と
電圧値との積が一定値を保つように制御し、加熱用ヒー
タの抵抗値が所定の値に到達後はその抵抗値を維持する
ように加熱用ヒータへの通電制御を行うヒータ駆動部を
備えたことにより、加熱開始直後の加熱用ヒータへの突
入電流を抑制でき、ストレスを少なくしながら最適な温
度に早く昇温させることができる。
【0015】また請求項4に記載の発明は、請求項1の
記載において、加熱用ヒータへの通電開始時は予め設定
した値の定電流を流し、加熱用ヒータの抵抗値が所定の
値に到達後はその抵抗値を維持するように加熱用ヒータ
への通電制御を行うヒータ駆動部を備えたことにより、
加熱用ヒータへの突入電流を容易に抑制でき、ストレス
を少なくしながら早く昇温させ最適な温度を維持するこ
とができる。
【0016】また請求項5に記載の発明は、請求項1の
記載において、加熱用ヒータへの通電開始時は予め設定
した値の定電流を流し、加熱用ヒータの抵抗値が所定の
値に到達後は予め設定した定電圧値で加熱用ヒータへの
通電制御を行うヒータ駆動部を備えたことにより、加熱
用ヒータへの突入電流を容易に抑制でき、ストレスを少
なくしながら最適な温度に早く昇温させることができ
る。
【0017】また請求項6に記載の発明は、請求項5の
記載において、加熱用ヒータの抵抗値が所定の値に到達
後に印加する定電圧値は加熱前の常温下での加熱用ヒー
タの抵抗値を基に決めることにより、加熱用ヒータの抵
抗値のばらつきを吸収できる。
【0018】また請求項7に記載の発明は、請求項4か
ら請求項6のいずれかの記載において、予め設定した定
電流値を加熱用ヒータへの通電開始直後は低くしておく
ヒータ駆動部を備えたことで、簡単な構成で加熱用ヒー
タの長寿命化を実現できる。
【0019】また請求項8に記載の発明は、請求項1の
記載において、予め設定した定電流値に到達するまでに
所定の時間を要するように電流増加率を抑制しながら通
電するヒータ駆動部を備えたことで、さらに加熱用ヒー
タへのストレスを抑えることができ加熱用ヒータの寿命
をさらに延ばすことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図1から図7
を参照して説明する。図1は以下の各実施例の説明に共
用するものである。
【0021】(実施例1)図1は本発明の実施例1のガ
ス検知装置を示す構成図で、図2は同ガス検知装置の一
酸化炭素センサユニットの斜視図で、図3は同ガス検知
装置の動作説明図である。図1において、1は一酸化炭
素センサユニットで、加熱用ヒータ4と一酸化炭素検出
素子5とで構成している。2は一酸化炭素を検出するた
め一酸化炭素検出素子5を加熱する加熱用ヒータ4に間
欠的に電力を供給するヒータ駆動部で、フォトカプラ
6、パルス発生部7、直流電源9、電圧検知部31、電
流検知部32、抵抗値検知部33等で構成し、電圧検知
部31、電流検知部32、抵抗値検知部33は1個のマ
イクロコンピュータで構成している。
【0022】フォトカプラ6は、トランジスタ6aを直
流電源9の正側と加熱用ヒータ4との間に接続し、一
方、発光ダイオード6bをパルス発生部7に抵抗8を介
して接続し、パルス発生部7が間欠的に短いパルスの高
い信号を出すことにより、発光ダイオード6bが点灯す
ると、この光を受けてトランジスタ6aが導通し、加熱
用ヒータ4に直流電源9からの電流が流れ、このような
動作をパルスの発生毎に行なわれて間欠的に加熱用ヒー
タ4に通電をする。
【0023】従って、このために加熱用ヒータ4は間欠
的に昇温し、当然のことながらパルス発生部7が出力す
るパルスとパルスの間は発光ダイオード6bが消灯して
いるためトランジスタ6aは不導通となり電流は流れな
いので、この間に加熱用ヒータ4は放熱し、もとの温度
にまで冷却される。10は直流電源9の負側と加熱用ヒ
ータ4との間に直列接続した小さい値の抵抗で、加熱用
ヒータ4に流れる電流をこの抵抗によって生じる電圧降
下により検知するためのものである。3はセンサ信号処
理部で、主に一酸化炭素検出素子5の出力信号電圧を増
幅する。
【0024】31は加熱用ヒータ4の間に接続した電圧
検知部で、加熱用ヒータ4に印加されている電圧を検知
する。32は抵抗10の両端に接続した電流検知部で、
抵抗10による電圧降下分から加熱用ヒータ4に流れる
電流値を検知する。本実施例では抵抗10の抵抗値は
0.1オームであるので、例えば抵抗10の両端に30
ミリボルトの電圧が生じていれば加熱用ヒータ4には3
00ミリアンペアの電流が流れていることになる。33
は抵抗値検知部で、電圧検知部31で検出した電圧値と
電流検知部32の検出した電流値とにより算出した加熱
用ヒータ4の抵抗値が、予め決めた値になるように直流
電源9の電圧値または電流値を一般的な方法で制御しな
がら通電するものである。
【0025】すなわち、ヒータ駆動部2は間欠的に加熱
用ヒータ4に通電を行い、かつ加熱用ヒータ4に流れる
電流値と印加された電圧値を電圧検知部31と電流検知
部32とで検出し、前記電流値と電圧値から加熱用ヒー
タ4の抵抗値を抵抗値検知部33が算出し、かつ求めた
抵抗値と抵抗値検知部33が予め記憶している加熱用ヒ
ータの常温での抵抗値との比較差から加熱用ヒータ4の
温度を演算し、この温度の推定値により加熱用ヒータ4
に供給する電圧値または電流値を制御するものである。
【0026】本実施例において、加熱用ヒータ4の抵抗
値は個々にばらつきがあり室温で6オームから15オー
ムである。また、一酸化炭素検出素子5の昇温は約45
0℃を目指しており、白金で加熱用ヒータ4を構成して
いるため450℃時の加熱用ヒータ4の抵抗値は約2.
2倍の13オームから33オームになる。
【0027】また、本実施例の加熱用ヒータ4および一
酸化炭素検出素子5は、非常に小型で熱容量が数ミリワ
ット秒から数十ミリワット秒と小さいため、通電のため
に印可されるパルスが終了すると数ミリ秒から数十ミリ
秒でもとの室温にまで降下する。このため、次のパルス
が印加される時には加熱用ヒータ4の抵抗値はもとの値
に戻っているものである。
【0028】一酸化炭素センサユニット1は図2に示す
構成であり、15は石英ガラス基板で、約2mm×2mmの
小さな外形である。4は白金の蒸着パターンで描かれた
加熱用ヒータで、この加熱用ヒータ4の真上には一酸化
炭素検出素子5が乗せられている。4aおよび4bは加
熱用ヒータ4の給電用電極で、ここにワイヤがボンディ
ング接続されリード18および19に接続されている。
5aおよび5bは一酸化炭素検出素子5の信号取り出し
電極で、ここにも同様にワイヤがボンディング接続され
リード20および21に接続されている。22は石英ガ
ラス基板15およびリード18〜21を支えるセンサベ
ースで、樹脂で構成されている。
【0029】上記実施例の動作と作用について説明す
る。図3において一酸化炭素検出素子5を加熱する加熱
用ヒータ4へ通電するためパルス発生部7より(a)に
示す30秒に1回、10ミリ秒のパルス幅のパルス信号
が印可される毎にフォトカプラ6が導通し、そして
(b)に示す時間経過とともに上昇して一定値に達する
電圧(ほぼ直流電源9の出力電圧Vp)が加熱用ヒータ
4に印加される。一方、電流は(c)に示す波形の定電
流が流れる。更に、定電流の流れにより加熱用ヒータ4
が発熱して(d)に示すように加熱用ヒータ4の抵抗値
が徐々に上昇する変化をしている。この間、ヒータ駆動
部2は加熱用ヒータ4に流れる電流値と印加された電圧
値を監視して直流電源9の電力を制御する。
【0030】すなわち、ヒータ駆動部2は、加熱用ヒー
タ4に流れる電流値と印加された電圧値を電圧検知部3
1と電流検知部32とで検出し、前記電流値と電圧値か
ら加熱用ヒータの抵抗値を抵抗値検知部33で除算によ
り算出し、かつ抵抗値検知部33が予め記憶している加
熱用ヒータの常温での抵抗値と前記求めた抵抗値との比
較差から加熱用ヒータ4の温度を演算し、この温度の推
定値により昇温中は加熱用ヒータ4に一定の電流値が流
れるように直流電源9の出力電圧Vpを制御している。
【0031】そして、ヒータ駆動部2による制御で図3
の(d)に示すように加熱用ヒータ4の抵抗値が予め設
定した値(450℃の最適温度に相当する抵抗値範囲)
になった時点で一酸化炭素検出素子5の出力を受け取り
抵抗値検知部33がパルス発生部7にパルス停止の信号
を送り加熱を終了するものである。この制御は、各間欠
毎の加熱により繰り返されるものである。
【0032】図3の(e)は一酸化炭素検出素子5の出
力信号波形で、パルス印加直後はまだ、一酸化炭素検出
素子5の温度が上昇していないため、出力インピーダン
スが高く出力信号は不定である。しかし、パルス印加t
秒後には一酸化炭素検出素子5の温度は十分上昇してお
り、出力インピーダンスも低下し安定した出力信号電圧
Vxを出力している。一酸化炭素の濃度が上昇すると加
熱用ヒータ4の昇温後の一酸化炭素検出素子5の出力信
号電圧Vxは一酸化炭素がないときよりも高くなるた
め、その電圧値により一酸化炭素の濃度を検出するもの
である。
【0033】このように本実施例の発明は、間欠的に加
熱用ヒータに通電を行い、加熱用ヒータに流す電流値と
印加する電圧値から加熱用ヒータの抵抗値を算出し、常
温での抵抗値との比較から加熱用ヒータの温度を演算
し、この温度の推定値により加熱用ヒータに供給する電
圧値または電流値を制御するヒータ駆動部を備えたの
で、省電力で、かつストレスを少なくしながら早く加熱
用ヒータを最適な温度に設定できるものである。
【0034】なお、上記実施例においてはヒータ駆動部
2による直流電源9の電圧値または電流値を制御する構
成にしたが、加熱用ヒータ4への通電時間を増減して加
熱用ヒータの温度を制御する構成にすれば、室温の影響
を受けずに加熱用ヒータ4を最適な温度に制御できるも
ので、図1における抵抗値検知部33の信号をパルス発
生部7に加えて450℃の最適温度に相当する抵抗値範
囲になるようにパルス幅を制御すれば良い。
【0035】(実施例2)図4は本発明の実施例2にお
けるガス検知装置の動作説明図である。本実施例は、図
1に示す実施例1のヒータ駆動部2に更に他の制御を加
えたもので、重複する処は詳細な説明を簡略し、異なる
点を中心に説明する。
【0036】ヒータ駆動部2は、加熱用ヒータ4への通
電開始時には電流値と電圧値との積が一定値を保つよう
に制御し、加熱用ヒータ4の抵抗値が目標温度に相当す
る所定の値(目標温度である最適温度に相当する抵抗値
範囲)に到達後はその抵抗値を維持するように直流電源
9を制御して加熱用ヒータへの通電制御を行うものであ
る。
【0037】上記実施例において、パルス発生部7より
図4の(a)に示すようにパルス信号が印可される毎に
フォトカプラ6が導通し、そして(b)に示す時間経過
とともに上昇した電圧が加熱用ヒータ4に印加される。
一方、電流は(c)に示す波形の電流が流れる。更に、
電流の流れにより加熱用ヒータ4が発熱して(d)に示
すように加熱用ヒータ4の抵抗値が徐々に上昇する変化
をしている。この間、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4
に流れる電流値と印加された電圧値を監視して実施例1
で説明したように制御を行うものである。
【0038】また、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4へ
の通電開始時には、電圧検知部31と電流検知部32に
より、加熱用ヒータ4に印加されている電圧値と流れて
いる電流値を検出し、抵抗検知部33で前記電圧値と電
流値の積が、図4の(e)に示す加熱用ヒータ4に供給
されている電力値の波形のように一定値を保つように直
流電源9を制御する。そして、更に(e)に示すように
加熱用ヒータ4に供給されている電力が、加熱用ヒータ
4の温度が目標値に達するまで一定であったものが、目
標値に到達後は加熱用ヒータ4の温度が目標値を維持す
るように加熱用ヒータ4への印加電圧を少し低下させて
調整するものである。
【0039】従って、加熱用ヒータ4に流れる突入電流
は比較的に抑えることができ、一方、加熱用ヒータ4に
供給する電力は、通電開始時から十分な電力が供給され
ているため、昇温速度を早くできる。
【0040】このように本実施例の発明は、加熱用ヒー
タへの通電開始時は電流値と電圧値との積が一定値を保
つように制御し、加熱用ヒータの抵抗値が所定の値に到
達後はその抵抗値を維持するように加熱用ヒータへの通
電制御を行うヒータ駆動部を備えることによって、加熱
開始直後の加熱用ヒータへの突入電流を抑制でき、スト
レスを少なくしながら最適な温度に早く昇温させること
ができる。
【0041】(実施例3)図5は本発明の実施例3にお
けるガス検知装置の動作説明図である。本実施例は、図
1に示す実施例1のヒータ駆動部2に更に他の制御を加
えたもので、重複する処は詳細な説明を簡略し、異なる
点を中心に説明する。
【0042】ヒータ駆動部2は、加熱用ヒータ4への通
電開始時には予め設定した値の定電流を流すように制御
し、加熱用ヒータ4の抵抗値が目標温度に相当する所定
の値(目標温度である最適温度に相当する抵抗値範囲)
に到達後はその抵抗値を維持するように直流電源9を制
御して加熱用ヒータへの通電制御を行うものである。
【0043】上記実施例において、パルス発生部7より
図5の(a)に示すようにパルス信号が印可される毎に
フォトカプラ6が導通し、そして(b)に示す時間経過
とともに上昇した電圧が加熱用ヒータ4に印加される。
一方、電流は(c)に示す波形の電流が流れる。更に、
電流の流れにより加熱用ヒータ4が発熱して(d)に示
すように加熱用ヒータ4の抵抗値が徐々に上昇する変化
をしている。この間、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4
に流れる電流値と印加された電圧値を監視して実施例1
で説明したように制御を行うものである。
【0044】また、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4へ
の通電開始時には、電圧検知部31と電流検知部32に
より、加熱用ヒータ4に印加されている電圧値と流れて
いる電流値を検出して抵抗値検知部33で加熱用ヒータ
4の抵抗値を算出し、前記抵抗値と抵抗値検知部33が
予め記憶している加熱用ヒータの常温での抵抗値との比
較差から加熱用ヒータ4の温度を演算し、この温度の推
定値による抵抗値が目標の温度である所定の値に到達す
るまでは図5の(c)に示すように加熱用ヒータ4に一
定の電流値が流れるように直流電源9の出力電圧Vpを
制御している。
【0045】そして、図5の(d)に示すように加熱用
ヒータ4の抵抗値が目標の温度である所定の値(450
℃の最適温度に相当する抵抗値範囲)に到達後は加熱用
ヒータ4の温度が目標値を維持するように印加電圧を少
し低下させて調整する。
【0046】このように本実施例の発明は、加熱用ヒー
タへの通電開始時は予め決められた値の定電流を流し、
加熱用ヒータの抵抗値が所定の値に到達後はその抵抗値
を維持するように加熱用ヒータへの通電制御を行うこと
で容易に突入電流を抑制できストレスを少なくしながら
加熱用ヒータを昇温させ最適な温度を維持することがで
きる。
【0047】(実施例4)図6は本発明の実施例4にお
けるガス検知装置の動作説明図である。本実施例は、図
1に示す実施例1のヒータ駆動部2に更に他の制御を加
えたもので、重複する処は詳細な説明を簡略し、異なる
点を中心に説明する。
【0048】ヒータ駆動部2は、加熱用ヒータ4への通
電開始時は予め設定した値の定電流を流し、加熱用ヒー
タ4の抵抗値が所定の値に到達後は予め設定した定電圧
値で加熱用ヒータ4への通電制御を行うものである。
【0049】上記実施例において、パルス発生部7より
図6の(a)に示すようにパルス信号が印可される毎に
フォトカプラ6が導通し、そして(b)に示す時間経過
とともに上昇した電圧が加熱用ヒータ4に印加される。
一方、電流は(c)に示す波形の電流が流れる。更に、
電流の流れにより加熱用ヒータ4が発熱して(d)に示
すように加熱用ヒータ4の抵抗値が徐々に上昇する変化
をしている。この間、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4
に流れる電流値と印加された電圧値を監視して実施例1
で説明したように制御を行うものである。
【0050】また、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4へ
の通電開始時には、電圧検知部31と電流検知部32に
より、加熱用ヒータ4に印加されている電圧値と流れて
いる電流値を検出して抵抗検知部33で加熱用ヒータ4
の抵抗値を算出し、前記抵抗値と抵抗値検知部33が予
め記憶している加熱用ヒータの常温での抵抗値との比較
差から加熱用ヒータ4の温度を演算し、この温度の推定
値による抵抗値が目標の温度である所定の値に到達する
までは図6の(c)に示すように加熱用ヒータ4に一定
の電流値が流れるように直流電源9の出力電圧Vpを制
御している。
【0051】そして、図5の(d)に示すように加熱用
ヒータ4の抵抗値が目標の温度である所定の値(450
℃の最適温度に相当する抵抗値範囲)に到達後は、抵抗
維持のため図6の(b)に示すように加熱用ヒータ4に
一定の電圧を印加する。この事は抵抗値を一定にするよ
うな制御をしていないため、下が昇温して適温に到達し
た後でも加熱用ヒータ4の温度は上昇するが、適温範囲
に相当する抵抗値の範囲は図示しているようにある範囲
を持っているため、この範囲内で一酸化炭素検出素子5
の出力を読み、その後パルス印加を停止すれば何ら問題
はない。
【0052】このように本実施例の発明は、加熱用ヒー
タの抵抗値が所定の値に到達後は電圧値を電流値で除算
して抵抗値を算出することが不要になり、より簡単に突
入電流を抑制できストレスを少なくしながら加熱用ヒー
タを昇温させることができる。
【0053】なお、上記実施例においては加熱用ヒータ
4の抵抗値が所定の値に到達後に印加する電圧を一定値
にしたが、この定電圧値を加熱前の常温下での加熱用ヒ
ータ4の抵抗値をもとに決めることでも良く、この構成
では加熱用ヒータ4における抵抗値の個々のばらつきを
吸収できる利点を有する。
【0054】(実施例5)図7は本発明の実施例5にお
けるガス検知装置の動作説明図である。本実施例は、図
1に示す実施例1のヒータ駆動部2に更に他の制御を加
えたもので、重複する処は詳細な説明を簡略し、異なる
点を中心に説明する。
【0055】ヒータ駆動部2は、加熱用ヒータ4への通
電開始直後には電流値を低くして流し、加熱用ヒータ4
の抵抗値が所定の値に到達後は予め設定した定電圧値で
加熱用ヒータ4への通電制御を行うものである。
【0056】上記実施例において、パルス発生部7より
図7の(a)で示すパルス信号が印可される毎にフォト
カプラ6が導通し、そして(b)に示す時間経過ととも
に上昇した電圧が加熱用ヒータ4に印加される。一方、
電流は(c)に示す波形の電流が流れる。更に、電流の
流れにより加熱用ヒータ4が発熱して(d)に示すよう
に加熱用ヒータ4の抵抗値が徐々に上昇する変化をして
いる。この間、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4に流れ
る電流値と印加された電圧値を監視して実施例1で説明
したように制御を行うものである。
【0057】また、ヒータ駆動部2は加熱用ヒータ4へ
の通電開始直後には、図7の(c)に示すように加熱用
ヒータ4に流す電流を最初は低く抑えており、徐々に増
加させている。このようにして、図7の(d)に示すよ
うに加熱用ヒータ4の抵抗値が目標の温度である所定の
値(450℃の最適温度に相当する抵抗値範囲)に到達
後は、抵抗維持のため図7の(b)に示すように加熱用
ヒータ4に一定の電圧を印加するものである。
【0058】このように本実施例の発明は、加熱用ヒー
タ4にかかる突入電流のストレスが大幅に軽減され、加
熱用ヒータ4の更なる長寿命化を実現できる。
【0059】なお、上記実施例においてヒータ駆動部2
が加熱用ヒータ4への通電開始直後には、加熱用ヒータ
4に流す電流を最初は低く抑えるようにしたが、その具
体構成として加熱用ヒータ4の抵抗値が所定の値に到達
するまでの時間が、所定時間以上になるように電流増加
率を制御して行うようにした場合は、加熱用ヒータ4に
かかるストレスをさらに軽減できる。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1から請求
項8に記載の発明によれば、一酸化炭素検出素子を加熱
する加熱用ヒータに与えるストレスを少なくしながら最
適な温度に早く昇温させることができ、省電力化と加熱
用ヒータの長寿命化を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のガス検知装置を示す構成図
【図2】同ガス検知装置の一酸化炭素センサユニットの
斜視図
【図3】同ガス検知装置の動作説明図
【図4】本発明の実施例2のガス検知装置を示す動作説
明図
【図5】本発明の実施例3のガス検知装置を示す動作説
明図
【図6】本発明の実施例4のガス検知装置を示す動作説
明図
【図7】本発明の実施例5のガス検知装置を示す動作説
明図
【図8】従来のガス検知装置の動作説明図
【符号の説明】 2 ヒータ駆動部 3 センサ信号処理部 4 加熱用ヒータ 5 一酸化炭素検出素子 9 直流電源 11 制御部 31 電圧検知部 32 電流検知部 33 抵抗値検知部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇野 克彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丹羽 孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 鶴田 邦弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 梅田 孝裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渋谷 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 両角 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA11 BA01 BB02 BD03 BE03 DB04 DB08 DC14 DC16 DC17 DC18 DD01 DD03 EB06 FE31

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱用ヒータを有する一酸化炭素検出素
    子と、前記一酸化炭素検出素子の出力信号を受け、一酸
    化炭素の濃度を判定するセンサ信号処理部と、前記加熱
    用ヒータに間欠的に通電を行うヒータ駆動部とを備え、
    前記ヒータ駆動部は前記加熱用ヒータに流れる電流値と
    印加された電圧値を検出し、この電流値と電圧値から算
    出できる加熱用ヒータの抵抗値が予め設定した値になる
    ように電流値または電圧値を制御してなるガス検知装
    置。
  2. 【請求項2】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータへの通電
    時間を増減することで加熱用ヒータの温度を制御する請
    求項1に記載のガス検知装置。
  3. 【請求項3】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータへの通電
    開始時は電流値と電圧値との積が一定値を保つように制
    御し、加熱用ヒータの抵抗値が所定の値に到達後はその
    抵抗値を維持するように加熱用ヒータへの通電制御を行
    う請求項1に記載のガス検知装置。
  4. 【請求項4】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータへの通電
    開始時は予め設定した値の定電流を流し、加熱用ヒータ
    の抵抗値が所定の値に到達後はその抵抗値を維持するよ
    うに加熱用ヒータへの通電制御を行う請求項1に記載の
    ガス検知装置。
  5. 【請求項5】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータへの通電
    開始時は予め設定した値の定電流を流し、加熱用ヒータ
    の抵抗値が所定の値に到達後は予め設定した定電圧値で
    加熱用ヒータへの通電制御を行う請求項1に記載のガス
    検知装置。
  6. 【請求項6】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータの抵抗値
    が所定の値に到達後に印加する定電圧値を加熱前の常温
    下での加熱用ヒータの抵抗値を基に設定する請求項5に
    記載のガス検知装置。
  7. 【請求項7】 予め設定し定電流値を、加熱用ヒータへ
    の通電開始直後は低くしておく請求項4から請求項6の
    いずれかに記載のガス検知装置。
  8. 【請求項8】 ヒータ駆動部は、加熱用ヒータへの通電
    開始時は予め設定した定電流値に到達するまでに所定の
    時間を要するように電流増加率を抑制しながら通電する
    請求項1に記載のガス検知装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008046007A (ja) * 2006-08-17 2008-02-28 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 薄膜ガスセンサの異常検知方法
JP2009150713A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Toyota Central R&D Labs Inc センサの使用方法
JP2017044138A (ja) * 2015-08-26 2017-03-02 株式会社デンソー 電子制御装置

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